JP5620027B1 - 晶析装置および晶析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】3次元高速回転により擬似無重力環境を発生させ、溶液からの結晶化過程における重力の影響を最小化できる晶析装置を提供する。【解決手段】晶析装置は、水平軸3,6と、水平軸3に結合される第1回転フレーム1と、X−Xまわりで第1回転フレーム1を回転させるモータ4と、Y−Y方向に軸芯方向を有し、第1回転フレーム1に設けられる垂直軸7,8と、垂直軸7,8に結合される第2回転フレーム2と、駆動力伝達機構10とを有する回転装置と、容器9と、容器保持機構30とを備える。駆動力伝達機構10は、第1円板11と第2円板12とを有す。第1円板は、水平軸6まわりで、第1回転フレーム1に対して相対的に回転する。第2円板12は、垂直軸7に結合される。第1円板11周面を第2円板12板面外周に当接することにより、モータ4によって回転する第1回転フレーム1の回転力を伝達して第2回転フレーム2をY−Y回りで回転させる【選択図】図1

Description

本発明は、擬似無重力環境下において良質な結晶を得ることのできる晶析装置に関するものである。
現在、国際宇宙ステーションISSでは、様々な実験が行われている。特に、無重力環境下の特殊性を活かした実験が行われている。たとえば、地上では重力の影響を受けて結晶化が難しい物質も、無重力環境下であれば結晶化でき、全く新しい物質を創り出せる可能性がある。新物質は、難病の新薬開発に有効であると、期待されている。
たとえば、無重力環境下であれば等方性を有する結晶が得られる。結晶が棒状や板状であると結晶が壊れやすい。等方性を有してれば安定する。さらに、等方性により、結晶の粒径や形状をそろえることで、溶解のタイミングが同じになるので、体内の狙った位置に投薬できる。このような実験において良好な成果が得られれば、将来的には宇宙での生産も検討されている。
しかしながら、宇宙へのアクセスや実験頻度を考えると、時間や費用の面での制約があり、頻繁に実験することは困難である。とくに、研究のアイデア段階では、高額な予算も付かず、ISSでの実験など不可能である。
これに対し、地上の実験室において、微小重力環境を作り出す装置が提案されている(例えば特許文献1または特許文献2)。これにより、ISSでの実験に類似する実験を行うことができる。また、この装置により予備実験を繰り返して、有意義なデータが得られる場合は、更にISSでの実験を検討しても良い。
微小重力環境発生装置は、通常、二つの回転体を有する。すなわち、第1回転体と、第1回転体内に設けられた第2回転体とを有する。
第1回転体は、水平方向に設けられた第1軸の回りで回転する。第1軸は第1電動モータ出力軸に結合されており、第1電動モータによって、第1軸が回転駆動される。これによって、第1回転体は水平方向の第1軸の回りで回転する。
第2回転体は、垂直方向に設けられた第2軸の回りで回転する。第2軸は第1軸に対して垂直方向に取り付けられている。第2軸は第2電動モータ出力軸に結合されており、第2電動モータによって、第2軸が回転駆動される。これによって、第2回転体は垂直方向の第2軸の回りで回転する。
直交する2軸のまわりに3次元的に回転させ、重力方向を連続的に変化させ、結晶化のための処理物質が重力刺激を受ける前に方向を変えることで、重力ベクトルを分散させて重力の影響を少なくする。これにより、微小重力環境を実現する。
特開2003−290602号公報 特開2002−316899号公報
従来技術に係る微小重力環境発生装置においては、第1回転体の回転に伴い第2電動モータも第1軸周りを回転する。その結果、第2電動モータには大きな力(遠心力)が作用し、高速回転(例えば60rpm)すると、故障のおそれがある。
したがって、数十rpm以下(例えば20rpm)に回転速度を制限せざるを得なかった。その結果、重力の影響を減らすことができても、その効果は充分ではなく、ISSでの無重力環境下を近似するような効果を得ることはできなかった。
本発明は上記課題を解決するものであり、3次元高速回転により発生させた擬似無重力環境下において、良質な結晶を得ることができる晶析装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の晶析装置は、回転装置と、容器と、該容器を該回転装置内に保持する容器保持機構と、を備える。
回転装置は、
第1軸と、
該第1軸に結合される第1回転体と、
該第1軸の回りで該第1回転体を回転させる駆動装置と、
該第1軸の軸芯方向とは垂直方向に軸芯方向を有し、該第1回転体に設けられる第2軸と、
該第2軸に結合される第2回転体と、
駆動力伝達機構と
を有する。
駆動力伝達機構は、
該第1軸に垂直な方向に板面を有し、該第1軸軸心回りで、該第1回転体に対して相対的に回転する第1円板と、
該第2軸に垂直な方向に板面を有し、該第2軸に結合される第2円板と、
を有し、
該第1円板と該第2円板とを当接することにより、
該駆動装置によって回転する第1回転体の回転力を伝達して該第2回転体を該第2軸の回りで回転させる。
上記課題を解決する本発明の晶析装置は、回転装置と、容器と、該容器を該回転装置内に保持する容器保持機構と、を備える。
回転装置は、
第1軸と、
該第1軸に結合される第1回転体と、
該第1軸の回りで該第1回転体を回転させる駆動装置と、
該第1軸の軸芯方向とは垂直方向に軸芯方向を有し、該第1回転体に設けられる第2軸と、
駆動力伝達機構と
を有する。
駆動力伝達機構は、
該第1軸に垂直な方向に板面を有し、該第1軸軸心回りで、該第1回転体に対して相対的に回転する第1円板と、
該第2軸に垂直な方向に板面を有し、該第2軸に結合される第2円板と、
を有し、
該第1円板と該第2円板とを当接することにより、
該駆動装置によって回転する第1回転体の回転力を伝達して該第2軸を該第2軸の回りで回転させる。
駆動力伝達機構を介して第2軸の回りの回転をおこなうため、第2モータは不要である。その結果、回転中心において、高速回転による擬似無重力環境を発生させることができる。結晶生成の等方性が向上する。
また、3次元回転すると、容器内の溶液は流動し、熱拡散する。これにより、溶液温度は均一となる。この点でも、結晶生成の等方性が向上する。
上記発明において、前記容器は球状である。
3次元回転により容器内の溶液が流動した場合、容器形状の影響は限定的であり、結晶生成の等方性を維持できる。
上記発明において、前記容器の温度を変化させる熱交換機構を更に備える。
熱交換機構により、効率的に晶析をおこなう。
上記発明において、熱交換機構を更に備える。前記容器は球状である。熱交換機構は、球状の熱媒体カバーに覆われ、かつ、該容器を覆う熱媒体により該容器の温度を変化させる。
熱媒体が球状容器を覆うことにより、効率よく確実に熱交換機構をおこなう。
上記発明において、前記容器保持機構は、該熱媒体カバーを介して前記容器を保持する。
3次元回転すると、熱媒体も流動し、熱拡散し、熱媒体の温度は均一となる。したがって、熱交換も均一となる。結晶生成の等方性が向上する。
また、容器の保持および取外しが容易である。
上記発明において、前記熱交換機構は、外部熱媒体供給装置より、前記第1軸、前記第1回転体、前記第2軸の内に設けられた流路を通過して、熱媒体カバー内に熱媒体を導く熱媒体流路を有する。
熱媒体流路により、常に熱媒体を供給できる。すなわち、冷却が抑制されることなく、晶析を継続できる。
上記発明において、温度制御機構を更に備える。
温度制御機構は、
前記熱媒体流路の供給側温度と排出側温度とに基づいて、前記容器内温度を推定し、
該推定温度が所定温度となるように、外部熱媒体供給装置から供給される熱媒体の温度を制御する。
熱媒体流路により、容器内部温度を制御できる。たとえば、急速冷却や漸次冷却等の温度履歴を実現できる。
上記発明において、ジョイント構造をさらに備える。
前記第1回転体の前記第2軸取付位置には、開口部が形成されている。
該開口部は、前記第1回転体内に設けられた流路に連続している。
ジョイント構造は、前記開口部と前記第2軸との嵌合により形成される。
ジョイント構造により、第2軸の回転を阻害することなく、熱媒体流路を確保できる。
上記発明において、前記熱交換機構は、冷却動作/加熱動作に切替可能である。
一般に、冷却により晶析を行うが、物質によっては加熱により晶析を行う場合もある。このような場合にも対応できる。
また、加熱により溶解し、冷却により晶析することもできる。また、その際、回転速度を変えることもできる。すなわち、様々な操作に対応できる。
上記課題を解決する本発明は、上記晶析装置を用いた晶析方法である。
前記容器を前記回転装置により回転させながら、溶液への溶解時には、該容器を加熱し、加熱動作から冷却動作に切替え、溶液の晶析時には、該容器を冷却する。
高温溶解と3次元回転により、多くの物質が溶解する。この状態の溶液の温度を急激に低下させることによって得る過飽和溶液を用いれば、多くの結晶を得ることができる。つまり連続的で高効率な晶析操作が可能である。
その際、回転速度を変えることはあっても、回転を止めることはない。一連の動作として、溶解から晶析まで行うことができる。つまり、操作性が良い。
本発明の晶析装置は、3次元高速回転により、回転中心において擬似無重力状態を現出できる。これにより、溶液からの物質の結晶化(晶析)過程における重力の影響を最小化できる。
晶析装置の概略斜視図である。(第1実施形態) 冷却機構20の斜視図である。(第2実施形態) 容器保持機構30の斜視図である。(第2実施形態) 容器保持機構の平面図および側面図である。(第2実施形態) 容器保持機構の変形例である。(第2実施形態) 保持動作説明図である。(第2実施形態) 晶析装置の概略構成図である。(第3実施形態) ジョイント構造の概略構成図である。(第3実施形態) ジョイント構造の分解図である。(第3実施形態) 温度制御の説明図である。(第3実施形態) 高温溶解から冷却晶析までの一連の温度履歴である。(第3実施形態) 晶析装置の概略斜視図である。(第4実施形態)
<第1実施形態>
〜構成〜
第1実施形態の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る晶析装置の概略斜視図である。理解を容易にするため、主要構成のみ記載している。なお、図1において図示を省略した構成については、類似する図7を参考にする。
晶析装置は、第1回転フレーム1と、第1回転フレームの内側に設けられた第2回転フレーム2とを回転する回転装置を備える。
第1回転フレーム1は、水平軸(第1軸)3に結合されている。水平軸3は、ベルトを介して電動モータ4の出力軸に結合されている。電動モータ4の駆動により、第1回転フレーム1は水平軸3回り(軸心X−Xラインの回り)で回転する。電動モータ4は、固定枠5に取り付けられている。
尚、水平軸3と反対側に水平軸6が設けられている。水平軸6と第1回転フレーム1との間には、ボールベアリングが設けられている。従って、第1回転フレーム1が回転しても、水平軸6は不動である。
第2回転フレーム2は、第1回転フレーム1の内側に配置されている。第2回転フレーム2は、第1回転フレーム1の図示左右・前後方向における中心位置に配置された垂直方向の軸(垂直軸:第2軸)7,8に結合されている。
尚、垂直軸7,8と第1回転フレーム1との間には、ボールベアリングが設けられている。従って、垂直軸7,8の回り(軸芯Y‐Yライン回り)で第2回転フレーム2(及び、垂直軸7,8)が回転しても、この回転力は第1回転フレーム1には伝わらない。
球状容器9は、垂直軸7,8を介して第2回転フレーム2の内部に設けられている。更に安定して容器保持するために、連結棒31が球状容器9と第2回転フレーム2との間に介挿されている。晶析操作にかけられる溶液は、球状容器9内に保持される。球状容器9の中心は、回転装置の回転中心と一致する。
回転装置は、駆動力伝達機構10を有する。駆動力伝達機構10は、第1円板11と、第2円板12と、弾性体13とから構成される。
第1円板11は、水平軸6に結合されている。板面が水平軸6に垂直な方向に位置する。第2円板12は、第2回転フレーム2および垂直軸7に結合されている。板面が垂直軸7に垂直な方向に位置する。さらに、第1円板11の周面が第2円板12の板面外周に当接するよう、第1円板11と第2円板12とは配置されている。
さらに、第1円板11の周面、または/および第2円板12の板面外周、すなわち、少なくともどちらかの当接面に、摩擦係数が大きな弾性体(例えば、ゴム)13が取り付けられている。第1円板11の周面に設けられる場合は、ゴムバンドである。第2円板12に設けられる場合は、環状かつ面状のゴムが貼付される。これにより、第1円板11の周面はゴム13を介して第2円板12に圧接し、両者間に摩擦抵抗力が発生する。
電動モータ4を駆動させると、水平軸3を介して、第1回転フレーム1はX−Xラインの回りで回転する。
このとき、水平軸3と反対側の水平軸6は第1回転フレーム1と縁がきれているため、電動モータ4駆動により、直接、第1円板11が回転するわけではない。
一方、第1回転フレーム1の回転に伴い、第1回転フレーム1に設けられた垂直軸7,8もX−Xラインの回りで回転する。さらに、垂直軸7,8を介して第2回転フレーム2および第2円板12も、同様に、X−Xラインの回りで回転する。
第1円板11と第2円板12とは圧接状態にある。第2円板12のX−Xラインの回りの回転により、両者間の摩擦抵抗力を介して、間接的に第1円板11がX−Xラインの回りで従動回転する。すなわち、第1円板11は第1回転フレーム1に対して相対的に回転する。
第1円板11のX−Xラインの回りの回転により、摩擦抵抗力を介して、第2円板12が垂直軸7,8の回り(Y−Yラインの回り)で回転し、第2回転フレーム2もY−Yラインの回りで回転する。
すなわち、第2回転フレーム2は、水平軸3,6の回り(X−Xラインの回り)で回転するとともに、垂直軸7,8の回り(Y−Yラインの回り)でも回転する。
球状容器9は、垂直軸7,8および連結棒31とを介して、第2回転フレーム2内に保持されている。球状容器9もX−Xラインの回りで回転するとともに、Y−Yラインの回りでも回転する。すなわち、2軸回転(3次元回転)する。
電動モータ4を高速回転させると、球状容器9内中心では擬似無重力環境が現出される。なお、理論上、擬似無重力環境下となるのは中心のみであるが、実務上、中心付近の一定領域を擬似無重力環境下と見なしても良い。以下同様である。
〜動作〜
第1実施形態の動作について説明する。
まず、注入口(図示省略)より球状容器9内に、結晶化する物質を含む溶液を注入する。球状容器9と垂直軸7,8および連結棒31との間には、カップリング32が設けられている。カップリング32を介して球状容器9を回転装置内に保持する。
回転装置により球状容器9をX−Xラインの回りおよびY−Yラインの回りの2軸で回転する。これにより、球状容器9内中心付近では擬似無重力環境が現出される。
図示しない空冷手段により、球状容器9に冷風を供給する。これにより、球状容器9内の温度が低下し、溶液の溶解度が低下し、結晶化が始まる。
なお、一般的には冷却により晶析を行うが、温度上昇により結晶化する物質に対しては温風を供給する。以下、冷却による晶析を前提として説明する。
擬似無重力環境下であることから、結晶が等方的に成長する。
所定時間経過した後、回転装置の駆動を停止し、カップリング32を解除することにより、球状容器9を回転装置から取り外す。
球状容器9内の溶液から結晶化した物質を摘出する。
〜効果〜
従来技術においては、第2回転フレームに設けられた第2モータ自体を回転するため、高速回転ができなかった。その結果、擬似無重力環境を実現できなかった。
これに対し、本実施形態では、駆動力伝達機構10により第2回転フレーム2を回転するため、第2モータは不要である。高速回転により中心付近において擬似無重力環境を発生させることができる。
その結果、結晶生成の等方性が向上する。
なお、本実施形態では、高速回転(例えば60rpm以上)が可能であるが、当然、変速できる。目的とする操作の内容によっては、低速回転(例えば20rpm程度)としても良い。
また、従来技術においては、容器は試験管形状または矩形状である。2軸回転(3次元回転)により容器内の溶液は流動するが、容器形状に起因して偏った流れになるおそれがあり、結晶生成の等方性を阻害する。
これに対し、本実施形態では、容器9は球状である。2軸回転により容器内の溶液が流動した場合、容器形状の影響は限定的であり、結晶生成の等方性を維持できる。すなわち、従来技術に比べて、更に等方性が向上する。
さらに、球状容器9の3次元回転により、溶液は流動し、熱拡散する。これにより、より溶液温度は均一となる。この点でも、結晶生成の等方性が向上する。
〜2液混合への適用〜
上記説明では、容器9内の容器は1液であることを前提としている。本実施形態は、更に2液混合の晶析操作にも適用できる。
球状容器9内に、溶液Aと溶液Bとを注入する。そして、球状容器9を回転装置内に保持する。
球状容器9の3次元回転により、2液は均一に混合する。その後、冷風供給により晶析をおこなう。2液混合により、溶液間の化学反応が晶析操作に先立って起こり、結晶化する物質の組成制御あるいは新規物質の創成が可能である。
このとき、混合から晶析まで、一連の動作として行うことができる。つまり、回転装置の回転を止めることはなく、操作性が良い。
また、3次元回転により、均一混合の迅速達成が担保されている。
<第2実施形態>
〜構成〜
第2実施形態の構成について説明する。第1実施形態では空冷であるのに対し、第2実施形態では液冷(例えば液体として水やアルコール)である点で相違する。また、第1実施形態では、球形容器9を直接、第2回転フレーム2内に保持する(正確には、垂直軸7,8、連結棒31を介して)のに対し、第2実施形態では、冷媒カバー21を介して球形容器を保持する点で相違する。
図2は、冷却機構20の斜視図である。内部構造の理解を容易にするため、一部断面表示している。また、簡略化のため、保持機構30を図示省略している(保持機構30については、図3〜図6参照)。
球形容器9は、球状の冷媒カバー21により覆われている。さらに、球形容器9は冷媒カバー21内に保持される(後述)。これにより、球形容器9と冷媒カバー21との間には、熱交換スペース22が形成される。冷媒カバー21には冷媒注入口(図示省略)が設けられている。熱交換スペース22に冷媒を注入すると、冷媒が球形容器9を覆うように配置される。
図3は、容器保持機構30の斜視図である。図4Aは平面図であり、図4Bは側面図である。冷媒カバー21は、垂直軸7,8および連結棒31を介して、第2回転フレーム2内に配設されている(図1参照)。
冷媒カバー21は、2つの半球23,24から構成される。半球23,24はそれぞれフランジ25,26を有する。フランジ同士を重ね合わせて固定することにより、球状の冷媒カバー21が形成される。
下半球24の内壁面から略中心方向に向かうように、複数の保持棒33が植設されている。保持棒33は3本以上であることが好ましい。上半球23にも保持棒33が少なくとも1本以上(たとえば3本)植設されている。
保持棒33端面は、球状容器9形状に対応するように、リング状や凹曲面形状に加工されている。
図5は、容器保持機構30の変形例である。下半球24に4本の保持棒が植設されている。これに対応して、上半球23にも4本の保持棒33が植設されている(図示省略)。
〜動作〜
第2実施形態の動作について説明する。図6は、保持動作の説明図である。内部構造の理解を容易にするため、一部透過している。
まず、注入口(図示省略)より球状容器9内に、結晶化する物質を含む溶液を注入する。
下半球24は、予め、垂直軸8および連結棒31を介して、第2回転フレーム2内に配設されている。この状態で、保持棒33端面が当接するように、球状容器9を配置する。
上半球23を下半球24に対向する様に配置し、冷媒カバー21を形成する。上半球23と垂直軸7との間には、カップリング32が設けられている。カップリング32を介して両者を連結する。これにより、球状容器9は回転装置内に確実に保持される。
熱交換スペース22に冷媒を注入する。熱交換により、球状容器9内の温度が低下し、溶液の溶解度が低下し、結晶化が始まる。
回転装置により球状容器9をX−Xラインの回りおよびY−Yラインの回りの2軸で回転(3次元回転)する。これにより、球状容器9内中心付近では擬似無重力環境が現出される。
このとき、冷媒カバー21も3次元回転する。冷媒も流動し、熱拡散し、冷媒の温度は均一となる。したがって、熱交換も均一となる。
一方、擬似無重力環境下であることから、結晶が等方的に成長する。
熱均衡後、所定時間経過すると、結晶化は終わる。回転装置の駆動を停止する。
カップリング32を解除することにより、上半球23を取り外す。更に、保持棒33端面に支持されている球状容器9を取り外す。
球状容器9内の溶液から結晶化した物質を摘出する。
〜効果〜
本実施形態の冷却機構20は上記のとおりである。球状容器9に加えて、冷媒カバー21も3次元回転する。すなわち、溶液も冷媒も流動し、熱拡散する。これにより、より均一な熱交換が行われる。その結果、結晶生成の等方性が更に向上する。
本実施形態では、冷媒カバー21と保持棒33とを介して、球形容器9を保持する(正確には、垂直軸7,8、連結棒31も容器保持機構30を構成する)。これにより、球状容器9を確実に回転中心に保持することができる。その結果、結晶生成の等方性が更に向上する。
さらに、本実施形態では、球形容器9は保持棒33により当接・支持されている。すなわち、球形容器9を他の部材と連結する必要がなく、保持および取外しが容易である。その結果、準備時間が短くなり、効率よく晶析操作を行なえる。このように、本実施形態は、極めて実用的である。
このように、球形容器9を保持することにより、球状容器を一体成形できる。その結果、溶液の漏れがない。なお、冷媒カバー21については、フランジ25,26の接合構造により、冷媒の漏れを防止している。
<第3実施形態>
〜構成〜
第3実施形態の構成について説明する。第2実施形態では冷媒が熱均衡により、時間経過に伴い冷却が抑制されるおそれがある。これに対し、第3実施形態では冷媒が循環する点で相違する。すなわち、冷媒流路40を有する。
図7は、晶析装置の概略構成図である。冷媒流路40の理解を容易にするため、断面表示している。また、図1で図示省略した構成も記載している。
たとえば、電動モータ4の駆動はベルトを介して水平軸3に伝達される。電動モータ4は、固定枠5に取り付けられている。
また、電動モータ4と反対側には、ベルトを介して水平軸6を回転する電動モータ16が設けられている。電動モータ16の駆動により、第1円板11は水平軸6の回り(軸芯X−Xラインの回り)で回転する。この回転は、第1実施形態の従動回転に付加される。ただし、第1回転フレームの回転には付加されない。さらに、駆動伝達機構10を介して、第2円板12等のY−Yラインの回りの回転に変換される。すなわち、2軸の回転をそれぞれ独立して制御できる。
なお、本実施形態では、簡略化のため、電動モータ16による駆動はないものとして説明する。
さらに、本実施形態は、回転装置内に、冷媒流路40を有する。冷媒流路40は、供給流路41と排出流路42とから構成される。
水平軸3内には流路44,49が形成され、第1回転フレーム1内の流路45,48が形成され、垂直軸7の内には流路46が形成され、垂直軸8の内には流路47が形成されている。流路44,49は二重管構造となっており、流路44(内管)のまわりに流路49(外管)が配置される。
供給流路41は、外部冷媒供給装置43より、水平軸3内の流路44、第1回転フレーム1内の流路45、垂直軸7軸の内の流路46を経由して、冷媒カバー21内に冷媒を導く。冷媒カバー21内に供給された冷媒は、球状容器9を冷却する。このとき熱交換が行われる。
排出流路42は、冷媒カバー21内より、垂直軸8軸の内の流路47、第1回転フレーム1内の流路48、水平軸3内の流路49を経由して、回転装置外に冷媒を排出する。排出された冷媒は冷却され、再度、外部冷媒供給装置43から供給される。
さらに、本実施形態は、温度制御機構50を有する。供給流路41の入口側には温度センサ51が設けられている。排出流路42の出口側には温度センサ52が設けられている。
温度制御装置53は、温度センサ51,52の温度データを入力し、入力データに基づいて、例えば熱収支を考慮して球形容器9の内部温度を推定し、推定結果を外部冷媒供給装置43に出力する。外部冷媒供給装置43は、球形容器9の推定内部温度が目的温度となるように、冷媒温度を制御する。
さらに、温度制御装置53は、温度センサ51の温度データを入力し、入力データに基づいて外部冷媒供給装置43から供給される冷媒温度が、適正に制御されているかを確認する。
これにより、球形容器9の内部温度を制御できる。
次に流路のジョイント構造60について説明する。第1回転フレーム1は、水平軸3に結合されている。したがって、流路44と流路45は連続しており、ジョイント構造は不要である。流路48と流路49も同様である。
一方、垂直軸7は、第1回転フレーム1に対しY‐Yライン回りで回転する。そのため、ジョイント構造60により冷媒流路40を確保する。
図8は、ジョイント構造の概略構成図である。図9は、理解のため、ジョイント構造の分解図である。
第1回転フレーム1の垂直軸7の取付位置には、開口部61が形成されている。ただし、開口部61は垂直軸7と反対側面まで貫通せず、開口部61の反体位置に端面を有する。開口部61が垂直軸7と反対側面まで貫通する場合には、反対側面にシールキャップ62が設けられている。これにより、冷媒が第1回転フレーム1外に漏れない。
開口部61は、第1回転体内1に設けられた流路45に連続している。開口部61に垂直軸7図示上側端部が嵌合されることにより、ジョイント構造60が形成される。
このとき、垂直軸7端面は、シールキャップ62(もしくは開口部妻側面)に当接しない。いいかえると、垂直軸7端面とシールキャップ62との間には流路スペース63が確保されている。その結果、開口部61と垂直軸7端部との嵌合状態において、流路45と流路スペース63とは連続する。
垂直軸7は反対側端部まで貫通し、流路46が形成される。これにより、開口部61(流路スペース63)を介して流路45と流路46は連続する。
なお、垂直軸7と第1回転フレーム1との間には、ボールベアリングが設けられている。これにより垂直軸7は、第1回転フレーム1に対しY‐Yライン回りでスムーズに回転する。
垂直軸8と第1回転フレーム1との間にも、ジョイント構造60が形成されている。
〜効果〜
本実施形態は、冷媒流路40を有し、常に冷媒を供給できる。すなわち、冷却が抑制されることなく、晶析を継続できる。また、ジョイント構造60により垂直軸7,8の回転を阻害することなく、冷媒流路40を確保できる。
本実施形態は、温度制御機構50を有し、球形容器9の内部温度を制御できる。
ところで、晶析において、冷却履歴により生成される結晶が異なることが知られている。図10Aは、急速冷却時の温度履歴であり、図10Bは漸次冷却時の温度履歴である。本実施形態では、様々な冷却履歴を実現できる。その結果、結晶の粒径制御、粒度分布制御が可能となり、様々な結晶が生成される。
例えば、急速冷却し、短時間で過飽和状態を発生させることにより、多数・小径の結晶が生成される可能性がある。一方、緩やかに長時間冷却することで、大径の結晶が生成される可能性がある。
〜再結晶化への適用〜
上記、本実施形態を冷却による晶析操作に適用した例について説明した。このとき、容器9内の溶液において、結晶化する物質が予め溶解されていることを前提としている。
本実施形態はさらに、再結晶化にも適用できる。球状容器9内に、溶媒と望ましくない状態(例えば非等方状態や不均一な粒径)の結晶とを注入する。そして、球状容器9を回転装置内に保持する。
外部冷媒供給装置43は、冷媒のみならず高温熱媒体(たとえば温水や温油)を供給できる。
供給流路41は、外部冷媒供給装置43より、水平軸3内の流路44、第1回転フレーム1内の流路45、垂直軸7軸の内の流路46を経由して、冷媒カバー21内に高温熱媒体を導く。冷媒カバー21内に供給された高温熱媒体は、球状容器9を加熱する。このとき熱交換が行われる。これにより、より多くの物質を溶解できる。
排出流路42は、冷媒カバー21内より、垂直軸8軸の内の流路47、第1回転フレーム1内の流路48、水平軸3内の流路49を経由して、回転装置外に熱媒体を排出する。排出された熱媒体は加熱され、再度、外部冷媒供給装置43から供給される。
温度制御機構50により、球形容器9の内部温度は制御されている。すなわち、溶解に適した温度にすることができる。さらに、懸濁状態にある液に3次元回転運動を付与することにより、従来の2次元的撹拌操作より極めて迅速な溶解を達成できる。
溶解完了後、加熱動作から冷却動作に切替え、上記動作説明の通り、晶析をおこなう。このように、再結晶化にも適用できる。図11は、一連の動作の温度履歴である。
本実施形態の回転装置は、テスト運転により0〜数百rpmの範囲で変速運転が可能である事を実証している。したがって、溶解時と晶析時において速度を変えることも可能である。
たとえば、溶解時速度を晶析時速度より高速とすることもできる。逆に、晶析時速度を溶解時速度より高速とすることもできる。
晶析操作における加熱冷却およびそれらの速度制御、さらに付与する3次元回転運動の速度を自在に組み合わせてプログラムすることにより、得られる結晶の粒径、その分布さらに形状の制御が可能である。
このとき、回転装置の回転を止めることはない。変速操作と、加熱から冷却への切替操作のみで、一連の動作として、溶解から晶析まで行うことができる。つまり、操作性が良い。
なお、上記説明では、第3実施形態に係る晶析装置を用いて一連の動作を実現したが、第1実施形態において、溶解時に温風加熱し、晶析時に冷風冷却することにより、近似した動作を実現できる。
<第4実施形態>
〜構成〜
第4実施形態の構成について説明する。第1実施形態は第2回転フレーム2を主要構成とするのに対し、第4実施形態は第2回転フレーム2を不要とする点で相違する。また、駆動力伝達機構10も若干変更している。
図12は、第4実施形態に係る晶析装置の概略斜視図である。理解を容易にするため、主要構成のみ記載している。なお、図12において図示を省略した構成については、類似する図7を参考にする。
晶析装置は、回転装置を備える。回転装置は、第1回転フレーム1を回転する。
第1回転フレーム1は、水平軸3に結合されている。電動モータ4の駆動により、水平軸3を介して第1回転フレーム1は水平軸3回り(軸心X−Xラインの回り)で回転する。
尚、水平軸3と反対側に水平軸6が設けられている。水平軸6と第1回転フレーム1との間には、ボールベアリングが設けられている。従って、第1回転フレーム1が回転しても、水平軸6は不動である。
垂直方向の軸(垂直軸:第2軸)7,8は、第1回転フレーム1の図示左右・前後方向における中心位置に配置されるように結合されている。
尚、垂直軸7,8と第1回転フレーム1との間には、ボールベアリングが設けられている。従って、垂直軸7,8の回り(軸芯Y‐Yライン回り)で垂直軸7,8が回転しても、この回転力は第1回転フレーム1には伝わらない。
球状容器9は、垂直軸7,8を介して、球状容器9の中心が回転装置の回転中心と一致するように保持される。晶析操作にかけられる溶液は、球状容器9内に保持される。
回転装置は、駆動力伝達機構10を有する。駆動力伝達機構は、第1円板11と、第2円板12と、歯の噛み合わせ構造14,15とから構成される。
第1円板11は、水平軸6に結合されている。板面が水平軸6に垂直な方向に位置する。第2円板12は、垂直軸7に結合されている。板面が垂直軸8に垂直な方向に位置する。さらに、本実施形態では、第1円板11の板面外周に第2円板12の周面が当接するよう、第1円板11と第2円板12とは配置されている。
さらに、第1円板11の周面には歯車の歯14が並設されている。第2円板12の板面外周には歯15が並設されている。第1円板11の周面は第2円板12に当接している。これにより当接位置では歯の噛み合わせ構造14,15が形成される。
なお、歯の噛み合わせ構造14,15は、第1実施形態の弾性体13による当接・伝達構造の変形である。
〜動作〜
電動モータ4を駆動させると、水平軸3を介して、第1回転フレーム1はX−Xラインの回りで回転する。
このとき、水平軸3と反対側の水平軸6は第1回転フレーム1と縁がきれているため、電動モータ4駆動により、直接、第1円板11が回転するわけではない。
一方、第1回転フレーム1の回転に伴い、第1回転フレーム1に設けられた垂直軸7,8もX−Xラインの回りで回転する。さらに、垂直軸7,8を介して第2円板12も、同様に、X−Xラインの回りで回転する。
第1円板11と第2円板12とは当接状態にある。第2円板12のX−Xラインの回りの回転により、両者間の噛み合わせ14,15を介して、間接的に第1円板11がX−Xラインの回りで従動回転する。すなわち、第1円板8は第1回転フレーム1に対して相対的に回転する。
第1円板11のX−Xラインの回りの回転により、噛み合わせ14,15を介して、第2円板12が垂直軸7,8の回り(Y−Yラインの回り)で回転し、垂直軸7,8もY−Yラインの回りで回転する。
すなわち、垂直軸7,8は、水平軸3,6の回り(X−Xラインの回り)で回転するとともに、垂直軸7,8の回り(Y−Yラインの回り)でも回転する。
球状容器9は、垂直軸7,8上に保持されている。球状容器9もX−Xラインの回りで回転するとともに、Y−Yラインの回りでも回転する。すなわち、2軸回転(3次元回転)する。
電動モータ4を高速回転させると、球状容器9内中心付近では擬似無重力環境が現出される。
〜効果〜
第4実施形態は、第1実施形態の構成を簡素化したものである。すなわち、第2回転フレーム2や連結棒31が不要である。これにより、装置のコンパクト化が図れる。また、構成部品減やコンパクト化は、装置コスト減につながる。
第4実施形態は、第1実施形態とほぼ共通の構成(特に駆動力伝達機構10)を備え、共通の動作を行う。したがって、第1実施形態と同様な効果が得られる。
〜変形例〜
さらに、第4実施形態に、第2実施形態の冷却機構20や容器保持機構30を付加してもよい。これにより、第2実施形態と同様の効果が得られる。
また、第4実施形態に、第3実施形態の冷媒流路40、温度制御機構50やジョイント構造60を付加してもよい。これにより、第3実施形態と同様の効果が得られる。
1 第1回転フレーム
2 第2回転フレーム
3 水平軸
4 電動モータ
5 固定枠
6 水平軸
7,8 垂直軸
9 球形容器
10 駆動力伝達機構
11 第1円板11
12 第2円板
13 弾性体
14,15 歯の噛み合わせ構造
16 第2電動モータ
20 冷却機構
21 冷媒カバー
22 熱交換スペース
23 上半球
24 下半球
25,26 フランジ
30 容器保持機構
31 連結棒
32 カップリング
33 保持棒
40 冷媒流路
41 供給流路
42 排出流路
43 外部冷媒供給装置
44〜49 回転装置内流路
50 温度制御機構
51,52 温度センサ
53 温度制御装置
60 ジョイント構造
61 開口部
62 シールキャップ
63 流路スペース

Claims (9)

  1. 第1軸と、
    該第1軸に結合される第1回転体と、
    該第1軸の回りで該第1回転体を回転させる駆動装置と、
    該第1軸の軸芯方向とは垂直方向に軸芯方向を有し、該第1回転体に設けられる第2軸と、
    該第2軸に結合される第2回転体と、
    該第1軸に垂直な方向に板面を有し、該第1軸軸心回りで、該第1回転体に対して相対的に回転する第1円板と、
    該第2軸に垂直な方向に板面を有し、該第2軸に結合される第2円板と、
    を有し、
    該第1円板と該第2円板とを当接することにより、
    該駆動装置によって回転する第1回転体の回転力を伝達して該第2回転体を該第2軸の回りで回転させる
    駆動力伝達機構と
    を有する回転装置と、
    球状容器と
    該第1軸と該第2軸とにより構成される該回転装置の回転中心と該球状容器の中心とが一致するように、該球状容器を該第2回転体内に保持する容器保持機構と、
    を備えることを特徴とする晶析装置。
  2. 第1軸と、
    該第1軸に結合される第1回転体と、
    該第1軸の回りで該第1回転体を回転させる駆動装置と、
    該第1軸の軸芯方向とは垂直方向に軸芯方向を有し、該第1回転体に設けられる第2軸と、
    該第1軸に垂直な方向に板面を有し、該第1軸軸心回りで、該第1回転体に対して相対的に回転する第1円板と、
    該第2軸に垂直な方向に板面を有し、該第2軸に結合される第2円板と、
    を有し、
    該第1円板と該第2円板とを当接することにより、
    該駆動装置によって回転する第1回転体の回転力を伝達して該第2軸を該第2軸の回りで回転させる
    駆動力伝達機構と
    を有する回転装置と、
    球状容器と
    該第1軸と該第2軸とにより構成される該回転装置の回転中心と該球状容器の中心とが一致するように、該球状容器を該第2軸上に保持する容器保持機構と、
    を備えることを特徴とする晶析装置。
  3. 球状の熱媒体カバーに覆われ、かつ、該球状容器を覆う熱媒体により該球状容器の温度を変化させる熱交換機構
    を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の晶析装置。
  4. 前記容器保持機構は、該熱媒体カバーを介して前記球状容器を保持する
    をことを特徴とする請求項3記載の晶析装置。
  5. 前記熱交換機構は、外部熱媒体供給装置より、前記第1軸、前記第1回転体、前記第2軸の内に設けられた流路を通過して、熱媒体カバー内に熱媒体を導く熱媒体流路を有する
    ことを特徴とする請求項3または4記載の晶析装置。
  6. 前記熱媒体流路の供給側温度と排出側温度とに基づいて、前記球状容器内温度を推定し、
    該推定温度が所定温度となるように、外部熱媒体供給装置から供給される熱媒体の温度を制御する
    温度制御機構
    を更に備えることを特徴とする請求項5記載の晶析装置。
  7. 前記第1回転体の前記第2軸取付位置には、開口部が形成され、
    該開口部は、前記第1回転体内に設けられた流路に連続し、
    前記開口部と前記第2軸との嵌合により形成されるジョイント構造
    を更に備えることを特徴とする請求項5または6記載の晶析装置。
  8. 前記熱交換機構は、冷却動作/加熱動作に切替可能である
    ことを特徴とする請求項3〜7いずれか記載の晶析装置。
  9. 請求項1〜8記載の晶析装置を用いた晶析方法であって、
    前記球状容器を前記回転装置により回転させながら、
    溶液への溶解時には、該球状容器を加熱し、
    加熱動作から冷却動作に切替え、
    溶液の晶析時には、該容器を冷却する
    ことを特徴とする晶析方法。
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