JP5619483B2 - 貴重品管理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、鍵やカード等の貴重品の管理を行うための貴重品管理装置に関するものである。
従来、鍵やカード等の貴重品を管理する貴重品管理装置として、例えば、特許文献1に開示された鍵管理装置がある。
この鍵管理装置は、鍵が吊下げられた複数の鍵ホルダが挿入される複数のホルダ収納部と、各ホルダ収納部に挿入された鍵ホルダを解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部と、各ホルダ収納部に挿入された鍵ホルダに吊下げられた鍵が収容される収容空間部を開閉自在とすると共に、各鍵を取出し不能に収容空間部を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部によりロックされる扉体と、各ホルダロック部や扉ロック部のロックを解除するカードリーダ部とを備えている。
特開2009−108569号公報
上記のように、上記特許文献1に開示の構造の鍵管理装置によれば、扉体を開姿勢にしても、鍵ホルダがホルダ収納部に挿入され、ホルダロック部でロックされておれば、鍵の正当なアクセス権を有さない第三者が鍵(鍵ホルダ)自体を取り出すことは不可能である。
しかしながら、扉体を開姿勢にした状態では鍵全体がほぼ露出してしまうため、外部から視認及び接触は十分可能である。したがって、鍵の表面に記された固有の識別番号の認識、鍵の形状等の模写等は第三者でも可能となるため、鍵等の貴重品の安全管理において不十分であるという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、鍵等の貴重品を吊り下げる貴重品ホルダがホルダ収納部に挿入された状態における、貴重品の安全性を最大限に確保した貴重品管理装置を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の貴重品管理装置は、各々に貴重品が吊下げられた複数の貴重品ホルダを、それぞれ挿入して挿入状態とすることが可能な複数のホルダ収納部と、前記挿入状態の前記複数の貴重品ホルダをそれぞれ解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部と、前記挿入状態の前記複数の貴重品ホルダに吊下げられた複数の貴重品が収容される空間である複数貴重品収容空間の一部を覆う一体型カバー部とを備え、前記各貴重品ホルダは、前記挿入状態において、前記一体型カバー部と共に遮蔽領域を形成することにより、吊り下げられた前記貴重品を外部から接触不能に遮断するホルダ補助部材を有することを特徴とする。
請求項2記載の貴重品管理装置は、請求項1記載の貴重品管理装置であって、前記ホルダ補助部材は、前記貴重品ホルダの前記ホルダ収納部への挿入状態時において、前記ホルダ収納部から遠ざかる方向の先端部に位置する正面基準位置から、所定の形成幅で鉛直方向に延長して延びるホルダ延長部を含み、前記ホルダ延長部によって前記遮蔽領域の一部を形成する。
請求項3記載の貴重品管理装置は、請求項2記載の貴重品管理装置であって、前記一体型カバー部は、前記複数のホルダ収納部に対応して設けられた複数組の仕切部を含み、前記各組の仕切部は、前記貴重品ホルダの前記挿入状態において、前記ホルダ延長部の形成面に交差する方向において前記遮蔽領域の他の一部を形成する。
請求項4記載の貴重品管理装置は、請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の貴重品管理装置であって、前記複数のホルダ収納部及び前記一体型カバー部を含む貴重品群収納領域を開閉自在とすると共に、各貴重品ホルダへの視認及び接触不能に前記貴重品群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部によりロックされる扉体をさらに備える。
この発明に係る請求項5記載の貴重品管理装置は、各々に貴重品が吊下げられた複数の貴重品ホルダを、それぞれ挿入して挿入状態とすることが可能な複数のホルダ収納部と、前記挿入状態の前記複数の貴重品ホルダをそれぞれ解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部と、各々が前記貴重品ホルダと一体化結合可能な複数の個別カバー部とを備え、前記個別カバー部と前記貴重品ホルダとの一体化結合状態において、前記貴重品ホルダは前記ホルダ収納部に対する挿入及び取り出しが可能であり、前記各個別カバー部は、前記貴重品ホルダの前記挿入状態時に、前記貴重品ホルダに吊下げられた前記貴重品を完全に覆い、前記貴重品を外部から視認及び接触不能にする。
請求項6記載の貴重品管理装置は、請求項5記載の貴重品管理装置であって、前記個別カバー部は、所定の回転軸に回転可能に取り付けられ、該所定の回転軸を中心にして互いに反対方向となる第1及び第2の方向に回転することにより、一体化結合された前記貴重品ホルダの前記ホルダ収納部に対する挿入及び取り出しが可能である。
請求項7記載の貴重品管理装置は、請求項6記載の貴重品管理装置であって、一体化結合された前記貴重品ホルダの前記ホルダ収納部からの取り出し時に、前記個別カバー部の前記第2の方向の回転を阻止するストッパーをさらに備える。
請求項8記載の貴重品管理装置は、請求項7記載の貴重品管理装置であって、前記複数の個別カバー部間で前記所定の回転軸として共用される回転用シャフトをさらに備え、前記ストッパーは前記回転シャフトの形成方向に沿って、前記個別カバー部が前記回転シャフトから取り外しが不能となるように設けられる。
請求項9記載の貴重品管理装置は、請求項5ないし請求項8のうち、いずれか1項に記載の貴重品管理装置であって、前記複数のホルダ収納部及び前記複数の個別カバー部を含む貴重品群収納領域を開閉自在とすると共に、各貴重品ホルダ及び個別カバーへの視認及び接触不能に前記貴重品群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部によりロックされる扉体をさらに備える。
請求項1記載の本願発明である貴重品管理装置に用いられる各貴重品ホルダは、挿入状態において、一体型カバー部と共に遮蔽領域を形成することにより、吊り下げられた貴重品を外部から接触不能に遮断するホルダ補助部材を有している。
このため、ホルダ収納部に挿入状態の貴重品ホルダに吊り下げられた貴重品に対し、第三者からの貴重品の接触による悪用を遮断することができるため、安全性を高めて貴重品を管理することができる効果を奏する。
請求項2記載の本願発明のホルダ補助部材は、正面基準位置から、所定の形成幅で鉛直方向に延長して延びるホルダ延長部を含むため、ホルダ延長部の正面基準位置からの延長部分の余裕によって、貴重品ホルダのホルダ収納部への挿入動作を損ねることなく、一体型カバー部と共に上記遮蔽領域を形成することができる。
請求項3記載の本願発明の一体型カバー部における各組の仕切部は、貴重品ホルダの挿入状態において、ホルダ延長部の形成面に交差する方向において遮蔽領域の他の一部を形成している。
このため、各組の仕切部の存在により、ホルダ延長部に対向する方向を基準として傾きを持たせた角度からの貴重品の外部からの視認をも困難にすることにより、第三者からの貴重品の視認による悪用をより効果的に抑制することができる。
請求項4記載の本願発明は、各貴重品ホルダへの視認及び接触不能に貴重品群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部によりロックされる扉体をさらに有することにより、より一層、安全性を高めて貴重品を管理することができる効果を奏する。
請求項5記載の本願発明である貴重品管理装置における貴重品ホルダと一体化結合状態の各個別カバー部は、貴重品ホルダの挿入状態時に、貴重品ホルダに吊下げられた貴重品を完全に覆い、貴重品を外部から視認及び接触不能にしている。
このため、挿入状態の貴重品ホルダに吊り下げられた貴重品に対し、第三者からの貴重品の視認及び接触による悪用を完全に遮断することができるため、安全性を高めて貴重品を管理することができる効果を奏する。
請求項6記載の本願発明における個別カバー部は、所定の回転軸に回転可能に取り付けるという比較的簡単な取り付け作業により、個別カバー部の貴重品管理装置への取り付けを行うことができる。
請求項7記載の本願発明はストッパーをさらに備えることにより第2の方向への不必要な回転を確実に回避して、個別カバー部に一体化結合された貴重品ホルダのホルダ収納部からの取り出し処理をスムーズに行うことができる。
請求項8の本願発明において、ストッパーは、回転シャフトの形成方向に沿って、個別カバー部が回転シャフトから取り外しが不能となるように設けられるため、個別カバー部が第三者により故意に取り外されるという危険性を確実に回避することができる。
請求項9記載の本願発明は、各貴重品ホルダへの視認及び接触不能に貴重品群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部によりロックされる扉体を有することにより、より一層、安全性を高めて貴重品を管理することができる効果を奏する。
本発明の実施の形態1である鍵管理装置(扉体の開状態)の正面図である。 図1の平面図(上面図)である。 実施の形態1の鍵管理装置の正面図(扉体の閉状態)である。 図1の側面図である。 実施の形態1における鍵が吊下げられた鍵ホルダの斜視図である。 実施の形態1の鍵ホルダの詳細を示す説明図である。 鍵ホルダのホルダ収納部への挿入時の初期動作を模式的に示す斜視図である。 ホルダ収納部に挿入された鍵ホルダとキーカバーとの関係を示す説明図である。 ホルダ収納部部分の断面説明図(鍵ホルダ装着前)である。 ホルダ収納部部分の断面説明図(鍵ホルダ装着後)である。 実施の形態1の鍵管理装置の制御構造を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態2である鍵管理装置の正面図である。 実施の形態2で用いられる個別キーカバーの構造を示す説明図である。 実施の形態2の鍵ホルダの詳細を示す説明図である。 実施の形態2における個別キーカバーと鍵ホルダとの一体化結合状態を示す説明図である。 一体化結合した鍵ホルダ及び個別キーカバーのホルダ収納部への挿入状況を模式的に示す説明図(断面図)である。 一体化結合した鍵ホルダ及び個別キーカバーのホルダ収納部への挿入状況を模式的に示す説明図(斜視図)である。
<実施の形態1>
図1はこの発明の実施の形態1である鍵管理装置の正面図(扉体3の開状態)である。図2は図1の平面図(上面図)である。図3は実施の形態1の鍵管理装置の正面図(扉体3の閉状態)である。図4は図1の側面図である。なお、図1において、説明の都合上、扉体3の図示を省略している。
以下、図1〜図4に示されるように、貴重品管理装置である実施の形態1の鍵管理装置1は、筐体状に形成された装置本体2を備え、装置本体2における正面側(前面側)の高さ方向中間部および下部には、下端部で回動自在に取付けられた扉体3(図3参照)がそれぞれ備えられている。
すなわち、図3に示されるように、各扉体3の裏面側における下端部両側に、扉体3を装置本体2にそれぞれ回動自在に支持するための回動支持部4が備えられている。
そして、図示しない各扉開付勢バネの付勢力により、図4の仮想線で示されるように、扉体3が開姿勢に回動操作されるように構成されている。また、この扉体3の開姿勢より扉体3を閉じる場合には、扉体3を閉方向に漸次回動操作していけばよい。
図1に示されるように、装置本体2側には、貴重品である鍵10がワイヤ11等により吊下げられた鍵ホルダ12(貴重品ホルダ)が挿入されるホルダ収納部14が、横方向に複数並設されている。
また、複数のホルダ収納部14の下方に、ホルダ収納部14に挿入状態の複数の鍵ホルダ12に吊り下げられた複数の鍵10が収容される空間である鍵群収容空間(複数貴重品収容空間)を半分以上覆う一体型カバー部であるキーカバー5が設けられている。
(鍵ホルダ12の構造)
図5は鍵が吊下げられた鍵ホルダの斜視図である。図6は鍵ホルダの詳細を示す説明図である。図6において、同図(a) が平面構造、同図(b) が側面構造、同図(c) が正面構造をそれぞれ示している。
これらの図に示すように、各鍵ホルダ12は、扁平なブロック状に形成された本体部12aと、本体部12aの先端部に結合された中間結合部12bと、中間結合部12bに結合され正面側に位置する表示部12cと、表示部12cから鉛直方向に延長して延びるホルダ延長部12fと、本体部12aの上面の一部に設けられたロック凹部12eとを有している。また、鍵ホルダ12の下面には後述する凹部12d(図5,図6では図示せず、)が設けられる。さらに、本体部12aの下面側に設けられた図示しないワイヤ取り付け部にワイヤ11が取付けられる。また、ワイヤ11にはワイヤ結合部材13が設けられる。
図6の(b) ,(c) に示すように、ホルダ延長部12fは、本体部12aから少し幅広く形成された後、鉛直方向に延びる略矩形状を呈している。そして、図1に示すように、ホルダ収納部14への鍵ホルダ12の挿入状態時において、表示部12c及びホルダ延長部12fは、キーカバー5と共に鍵10に対する外部からの(装置本体2の正面側からの)遮蔽領域を形成することにより、ワイヤ11に吊り下げられた鍵10を外部から接触不能に遮断するホルダ補助部材として機能している。また、上記遮蔽領域により鍵10の表面に記入された識別番号等の外部からの視認は実質的に不可能となる。
図7は鍵ホルダ12のホルダ収納部14への挿入動作を模式的に示す斜視図である。同図及び図1に示すように、キーカバー5には互いに管理装置1の側面方向に沿って遮蔽領域を形成する一組の仕切部5a,5aが1単位の鍵ホルダ12に対応して複数組設けられている。なお、図7では説明の都合上、一組の仕切部5a,5aのみ示しているが、実際には、図1に示すように、複数のホルダ収納部14に対応して複数組の仕切部5a,5aが設けられている。
図7に示すように、鍵10の正当なアクセス権を有するアクセス権利者は、鍵ホルダ12の本体部12a少し上向きに傾けながら、キーカバー5と仕切部5a,5a内に形成される鍵収容空間内に鍵10を挿入した状態で、図7では図示しないホルダ収納部14に対向するように鍵ホルダ12を仮配置する。この状態で、指50で鍵ホルダ12の本体部12aが図示しないホルダ収納部14に挿入されるように押し込む。その結果、上記鍵収容空間内に鍵10を収容した状態で鍵ホルダ12の本体部12aをホルダ収納部14内に挿入することができる。なお、「アクセス権」とは、ホルダ収納部14に挿入された鍵ホルダ12を解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部17によるロック状態を解除できる権利を意味する。
図8はホルダ収納部14への挿入状態の鍵ホルダ12とキーカバー5との関係を示す正面図である。同図に示すように、鍵ホルダ12がホルダ収納部14に挿入された挿入状態では、ホルダ延長部12fは、ホルダ収納部14から遠ざかる方向の先端部に位置する正面基準位置となる表示部12cから、所定の形成幅で鉛直方向に延長して延びることにより、装置本体2の正面側における外部からの遮蔽領域を形成する。
すなわち、鍵ホルダ12の表示部12c及びホルダ延長部12fとキーカバー5とによりほぼ正面に隙間無く、鍵10を外部から遮蔽する遮蔽領域が形成される。
したがって、ホルダ延長部12fの表示部12cからの延長部分の余裕によって、図7を用いて前述したように、鍵ホルダ12のホルダ収納部14への挿入動作を損ねることなく、キーカバー5と共に装置本体2の正面側からの遮蔽領域を形成することができる。
さらに、前述したように、キーカバー5には互いに隣接するホルダ延長部12f,12f間に立設して、鍵管理装置1の側面方向に沿って遮蔽領域を形成する仕切部5aが設けられおり、互いに隣接する一組の仕切部5a,5aが鍵10に対する側面方向から視認を困難にしている。
すなわち、キーカバー5は、複数のホルダ収納部14に対応して設けられた複数組の仕切部5a,5aを有し、図7及び図8に示すように、各組の仕切部5a,5aは、鍵ホルダ12のホルダ収納部14への挿入状態において、ホルダ延長部12fの形成面に垂直に交差する装置本体2の側面方向において外部からの遮蔽領域を形成する。
このため、各組の仕切部5a,5aの存在により、ホルダ延長部12fに対向する方向(装置本体2の正面側方向)を基準として傾きを持たせた角度から(例えば、装置本体2の側面側から)の鍵10の外部からの視認をも困難にすることにより、第三者の視認による悪用からの鍵10に対する安全性をより高めることができる。
その結果、扉体3が開姿勢とされた状態においても、表示部12c及びホルダ延長部12fとキーカバー5(仕切部5a)とによって形成される遮蔽領域によって、外部から鍵10を接触不能に遮断することができる。
図9及び図10はホルダ収納部部分の断面説明図である。なお、図9,図10において、説明の都合上、仕切部5aは図示していない。
各ホルダ収納部14は、図9や図10に示されるように、対応する鍵ホルダ12が所定位置まで挿入可能なように、鍵ホルダ12の識別手段に対応する構造の挿入孔14aをそれぞれ備えている。そして、これら各挿入孔14aの途中には、挿入された鍵ホルダ12を位置決め状に保持するホルダ保持部15と、鍵ホルダ12の挿入・非挿入を検出するホルダ検知器16と、挿入された鍵ホルダ12を解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部17とを備えている。
ホルダ保持部15は、図9に示されるように、挿入孔14aの下面側より出没自在に突出状とされる球状の保持ボール15aと、保持ボール15aを突出方向に弾発付勢するコイルバネ等からなる付勢バネ15bとを備え、付勢バネ15bの付勢力により挿入孔14a内に保持ボール15aの一部が突出するように付勢している。そして、鍵ホルダ12の本体部12aが挿入される際には、本体部12aによって保持ボール15aは付勢バネ15bの付勢力に抗して挿入孔14a内より下方に押し込み退避され、本体部12aが所定位置まで挿入されると、本体部12aの下面に形成された位置決め凹部12dと保持ボール15aとの配置位置が合致して、保持ボール15aが付勢バネ15bによる付勢力により突出状態に復帰され、位置決め凹部12dに保持ボール15aが嵌入されて、保持されるように構成されている。
ホルダ検知器16は、マイクロスイッチ等からなり、図9に示されるように、挿入孔14aの奥部位置に挿入孔14a内に突出する検知レバー16aを備え、挿入孔14a内に鍵ホルダ12の本体部12aが挿入される際に、図10に示されるように、検知レバー16aが本体部12aによって挿入孔14a内から退避する方向に揺動操作されることにより、対応する鍵ホルダ12が挿入されたことを検知する構成とされている。
ホルダロック部17は、鍵ホルダ12のロック用のソレノイド装置17aと、ソレノイド装置17aの励磁・消磁により支軸19回りに揺動操作自在に支持された揺動レバー17bと、揺動レバー17bの一方側端部に備えられた連動支持ピン部17cに相対摺動自在に連結され、該揺動レバー17bの上記揺動操作により、挿入孔14a内にその上方側から出没操作自在とされるロック爪17dとを備えている。
また、ロック爪17dを昇降ガイドするガイド筒部18が、ホルダ収納部14の上面部に配置され、ガイド筒部18の側面に形成されたガイド溝18aを通じて、前記揺動レバー17bの連動支持ピン部17cがロック爪17dの係合孔に相対摺動自在に連結されている。
そして、ソレノイド装置17aが励磁されると、コイルバネ17eの付勢力に抗して揺動レバー17bの他方側端部が引き下ろされ、連動支持ピン部17cを備えた一方側端部が上昇して、ロック爪17dが上方に移動操作され、挿入孔14a内より退避する。また、ソレノイド装置17aが消磁されると、コイルバネ17eに蓄勢された付勢力により揺動レバー17bの上記他方側端部が押し上げられ、連動支持ピン部17cを備えた一方側端部が下降して、ロック爪17dが下方に移動操作され、挿入孔14a内に突出するように構成されている。
この挿入孔14a内に突出するロック爪17dの端面17fは、下方向に向けて、鍵ホルダ12が挿入される挿入方向手前側から奥側に漸次傾斜する傾斜面状に形成されている。そのため、ホルダ収納部14に対する鍵ホルダ12の挿入時に、本体部12aの挿入端が端面17fに当接し、その当接状態でさらに挿入していけば、本体部12aと端面17fとの相対摺動により、コイルバネ17eの付勢力に抗して、ロック爪17dが上方に押し上げられ、挿入孔14a内から漸次退避されていく。そして、本体部12aが挿入されて所定位置に到着した状態で、本体部12aの上面に形成されたロック凹部12eとロック爪17dとの配置位置が合致し、ロック爪17dがコイルバネ17eに蓄勢された付勢力により突出状態に復帰される。この突出状態の復帰により、ロック凹部12eにロック爪17dが嵌入されて、抜止め状態にロックするように構成されている。
また、横方向に並設された各ホルダ収納部14の下方位置には、各ホルダ収納部14に挿入された鍵ホルダ12に吊下げられた各鍵10がキーカバー5との間に収容される収容空間部20が形成されている。
さらに、図10に示されるように、鍵ホルダ12の鍵ホルダ12をホルダ収納部14に挿入した状態では、鍵ホルダ12(表示部12c,ホルダ延長部12f)とキーカバー5とにより収容空間部20の正面側において遮蔽領域の一部(第1の遮蔽領域)が形成される。また、図9,図10では図示しないが、図1,図7で示した一組の仕切部5a,5aによって、収容空間部20の側面側において遮蔽領域の一部(第2の遮蔽領域)が形成される。その結果、鍵ホルダ12のホルダ収納部14への挿入状態時において、鍵ホルダ12及びキーカバー5による遮蔽領域(上記第1の遮蔽領域+上記第2の遮蔽領域)によって、各鍵ホルダ12への外部から視認及び接触不能に覆われる構造とされている。
装置本体2の前面上部の一側には、タッチ操作によりカードの情報を読み取ることが可能とされた認証部としてのカードリーダ部22が配置されている。このカードリーダ部22で読み取られるカードは磁気カード、ICカード等からなり、使用者用カードや管理者用カード等の複数種が適宜準備されている。
図11は実施の形態1の鍵管理装置の制御構造を模式的に示すブロック図である。図11に示されるように、カードリーダ部22で読み取られた情報に基づき、鍵管理装置1を管理する制御部23は、対応する扉ロック部8や対応するホルダロック部17のロックを解除するように制御する。
例えば、鍵10の貸し出しに際してカードリーダ部22により使用者用カードの情報を読み取った場合には、その情報に対応するホルダ収納部14におけるホルダロック部17のロックを解除すると共に、そのホルダ収納部14に対応する扉体3の扉ロック部8のロックを解除する。これにより、扉体3は扉開付勢バネの付勢力により開操作されて開姿勢となり、目的とする鍵10が吊下げられた鍵ホルダ12がホルダ収納部14から離脱可能となる。
そして、ホルダ収納部14から鍵ホルダ12を取り出せば、ホルダ検知器16による鍵ホルダ12の検知が非検知となり、ここに、ソレノイド装置17aが消磁されて、ロック爪17dが初期位置に戻される。
鍵10の貸し出しに際して、当該鍵10にアクセス権の無い(使用者用カードを有さない等)第三者が、仮に扉ロック部8のロックを解除して扉体3を開姿勢にするすることができても、前述したように、鍵ホルダ12の表示部12c、ホルダ延長部12f及びキーカバー5(仕切部5a)による遮蔽領域によって、鍵10を外部から接触不能に遮断するため、鍵10の安全性は十分に確保できる。
すなわち、実施の形態1の鍵管理装置1に用いられる鍵ホルダ12は、ホルダ収納部14への挿入状態において、キーカバー5と共に遮蔽領域を形成することにより、吊り下げられた鍵10を外部から接触不能に遮断するホルダ補助部材である表示部12c及びホルダ延長部12fを有している。
このため、ホルダ収納部14に挿入状態の鍵ホルダ12に吊り下げられた鍵10に対し、第三者からの鍵10の接触による悪用を遮断することができるため、安全性を高めて貴重品を管理することができる効果を奏する。
さらに、実施の形態1は、複数のホルダ収納部14及びキーカバー5を含む鍵群収納領域(貴重品群収納領域)を開閉自在とすると共に、各鍵ホルダ12への視認及び接触不能に上記鍵群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部8によりロックされる扉体3を有しているため、より一層、安全性を高めて鍵10を管理することができる効果を奏する。
また、鍵10の返却に際してカードリーダ部22により使用者用カードの情報を読み取った場合には、その情報に対応するホルダ収納部14に対応する扉体3の扉ロック部8のロックを解除する。これにより、扉体3は扉開付勢バネの付勢力により開操作されて開姿勢となり、目的とするホルダ収納部14に対して鍵10の返却が可能となる。
そして、ホルダ収納部14に対して鍵ホルダ12を挿入していけば、所定位置でホルダロック部17のロック爪17dと本体部12aのロック凹部12eとが自動的に係合したロック状態が得られ、ホルダ検知器16により鍵ホルダ12が検知される。
これに対し、カードリーダ部22により管理者用カードの情報を読み取った場合には、全てのホルダ収納部14におけるホルダロック部17のロックを解除すると共に、全ての扉体3の扉ロック部8のロックを解除する。これにより、各扉体3は扉開付勢バネの付勢力により開操作されて開姿勢となり、鍵10が吊下げられた全ての鍵ホルダ12がホルダ収納部14から離脱可能となる。
また、図2に示されるように、装置本体2の前面上部に一側部で枢支され上部扉25が備えられ、上面に備えられた鍵穴26からの鍵操作によりロック解除自在とされ、上部扉25の開姿勢で制御部23のメンテナンス等が行えるように構成されている。
さらに、図2や図4に仮想線で示されるように、壁面等に取り付け自在とされる取付ブラケット27を介して装置本体2が所望位置に取り付け可能に構成されている。なお、壁面等に取り付ける取付ブラケット27に代えて、傾斜状の載置台に載置状に取り付ける構造等であってもよい。
また、目的とする鍵10の取出しに際しては、カードリーダ部22でのカード情報の読み取りによる認証によって、扉体3と対応するホルダ収納部14のロックがそれぞれ解除されるため、目的とする鍵10を鍵ホルダ12と共に取出すことができ、その後、扉体3を閉姿勢に戻せば、扉体3が扉ロック部8により自動的にロックされるため、別途、ロックのための操作が不要となり、この点からも使い勝手に優れる利点がある。
さらに、各鍵ホルダ12は、各ホルダ収納部14に対する挿入によりホルダロック部17でロックされる構造であり、別途、ロックのための操作が不要となり、この点からも使い勝手に優れる利点がある。
また、ホルダ収納部14に挿入された鍵ホルダ12に対するホルダロック部17のロック状態が解除されても、ホルダ保持部15の保持ボール15aと位置決め凹部12dとの係合により、鍵ホルダ12はホルダ収納部14に良好に保持される。
<実施の形態2>
図12は本発明の実施の形態2である鍵管理装置の正面図(扉体3の開状態)である。なお、図12において、説明の都合上、扉体3の図示を省略している。また、図12の平面図(上面図)、正面図(扉体3の閉状態)及び図12の側面図は、実施の形態1で示した図2、図3及び図4とほぼ同様である。
図12に示されるように、装置本体2側には、鍵10がワイヤ11等により吊下げられた複数の鍵ホルダ32(貴重品ホルダ)が挿入されるホルダ収納部14(鍵ホルダ32に対向する位置に存在)が、横方向に複数並設されている。
また、複数の鍵ホルダ32に対応し、対応する鍵ホルダ32と一体化結合可能な個別キーカバー35が複数個設けられる。複数の個別キーカバー35はそれぞれ、個別キーカバー35と一体化結合された鍵ホルダ32のホルダ収納部14への挿入時において、後に詳述するように、鍵ホルダ32にワイヤ11により吊り下げられた鍵10が収容される空間部である鍵収容空間を完全に覆うように構成される。
(個別キーカバー35の構造)
図13は実施の形態2の鍵管理装置51で用いられる個別キーカバー35の構造を示す説明図である。同図(a) は正面構造、同図(b) は側面構造、同図(c) は平面(上面)構造をそれぞれ示している。
図13に示すように、個別キーカバー35は正面及び両側面の三面構成で形成されたカバー本体35aを主要部としている。個別キーカバー35は、鍵ホルダ32との一体化結合状態時において、カバー本体35aの上記三面内に形成される鍵収容空間に鍵10を収容することができる。そして、カバー本体35aの上端部の正面側に上部基体35bが設けられ、上部基体35bの上部に平面視「ヘ」の字状の上部突出部35cが立設され、上部基体35bの正面側に平面視中空の半円状の正面突出部35dが設けられる。さらに、カバー本体35aの下端部にシャフト取り付け部35eが設けられ、シャフト取り付け部35eの両側部下方に開口部35o(図13(c) では1箇所のみ図示)が後述する回転用シャフト30に回転可能に設けられる。
(鍵ホルダ32の構造)
図14は実施の形態2の鍵ホルダの詳細を示す説明図である。同図(a) は平面構造、同図(b) は側面構造、同図(c) は正面構造をそれぞれ示している。
各鍵ホルダ32は、扁平なブロック状に形成された本体部32aと、本体部32aの先端部に結合され、平面視中空の三角形状の中間結合部32bと、中間結合部32bに結合され正面側に位置する表示部32cと実施の形態1の鍵ホルダ12のロック凹部12eと同様なロック凹部32eとを有している。なお、鍵ホルダ32の下面には実施の形態1の凹部12dと同様な凹部(図14では図示せず)が設けられる。また、本体部32aの下面側に設けられた図示しないワイヤ取り付け部にワイヤ11が取付けられる。また、ワイヤ11にはワイヤ結合部材13が設けられる。
(鍵ホルダ32と個別キーカバー35との一体化結合)
図15は図13で示した個別キーカバー35と、図14で示した鍵ホルダ32との一体化結合状態を示す説明図である。同図(a) が平面構造を示し、同図(b) が側面構造を示している。
同図(a) に示すように、鍵ホルダ32の中間結合部32bの平面視中空の三角形状の中空内に個別キーカバー35の上部突出部35cが収まり、かつ中間結合部32bの平面視三角形状の一頂点P2と個別キーカバー35の平面視「へ」の字の屈曲点P5とが近接するように、個別キーカバー35と鍵ホルダ32とを位置決めすることにより、個別キーカバー35に鍵ホルダ32を一体化結合することができる。
(回転用シャフト30への個別キーカバー35の取り付け)
図16及び図17は一体化結合した鍵ホルダ32及び個別キーカバー35のホルダ収納部14への挿入及び取り出し状況を模式的に示す説明図である。
図16は、一組の鍵ホルダ32及び個別キーカバー35を鍵管理装置51の側面方向から視た断面図を示している。図17は、一組の鍵ホルダ32及び個別キーカバー35を鍵管理装置51の正面斜め方向から視た斜視図を示している。
図16及び図17に示すように、装置本体2の正面の高さ方向下部の両端部に所定の高さで立設された一対のシャフト取付部39,39(図17では片側のみ示す)間に挟み込まれて回転用シャフト30が設けられる。なお、図17において、実際には、複数の個別キーカバー35が装置本体2の正面上に隣接形成されているが、説明の都合上、一の個別キーカバー35のみ図示している。すなわち、回転用シャフト30は複数の個別キーカバー35間で所定の回転軸として共用されるように形成される。
さらに、一対のシャフト取付部39,39の表面部上間において、断面形状が「コ」の字状のストッパー31が設けられる。このように、回転用シャフト30及びストッパー31は、複数の個別キーカバー35間で共通利用可能なように、鍵管理装置51の正面側上に横方向に延在して形成されている。
以下、図16及び図17で示した構造の組立方法について説明する。まず、回転用シャフト30を挟み込んだ状態で上記一対のシャフト取付部39,39を、装置本体2における正面の高さ方向下部の両端に設置する。なお、一対のシャフト取付部39,39を装置本体2の正面に立設させた後、回転用シャフト30がシャフト取付部39,39間に挟み込まれるように、回転用シャフト30を取り付けても良い。
その後、図16に示すように、シャフト取り付け部35eの開口部35oを回転用シャフト30に取り付けて個別キーカバー35を回転用シャフト30を中心に回転可能にした後、図16及び図17に示すように、一対のシャフト取付部39,39の表面上にストッパー31を取り付ける。したがって、ストッパー31は回転用シャフト30の形成方向に沿って回転用シャフト30の上面近傍を覆うように設けられる。
その結果、一対のシャフト取付部39,39とストッパー31とにより、回転用シャフト30とシャフト取り付け部35eとの取付部分が完全に覆われるため、回転用シャフト30に取り付けた個別キーカバー35の回転用シャフト30からの取り外しが実質的に不可能となる。
(一体化結合した鍵ホルダ32及び個別キーカバー35のホルダ収納部14に対する挿入及び取り出し)
次に、一体化結合した鍵ホルダ32及び個別キーカバー35のホルダ収納部14に対する挿入及び取り出し動作について説明する。
まず、個別キーカバー35により形成される鍵収容空間内に鍵10(図16,図17では図示せず)を収納させた状態で、回転用シャフト30を中心として回転方向R1(図16参照)に一体化結合された個別キーカバー35及び鍵ホルダ32を回転させる。その結果、鍵ホルダ32がホルダ収納部14内に挿入され、実施の形態1の鍵管理装置1と同様に、最終的にホルダロック部17により鍵ホルダ32をロック状態にすることができる。
したがって、鍵ホルダ32のホルダ収納部14への挿入状態時において、鍵ホルダ32に吊り下げられた鍵10(図16,図17では図示せず)は、装置本体2とカバー本体35aの上記三面により完全に覆われるため、視認及び接触による外部からの鍵10に対する第三者の悪用を全て遮断することができる。
すなわち、実施の形態2の鍵管理装置51における鍵ホルダ32と一体化結合状態の個別キーカバー35、鍵ホルダ32のホルダ収納部14への挿入状態時に、鍵ホルダ32に吊下げられた鍵10を完全に覆い、鍵10外部から視認及び接触不能に遮蔽している。
このため、挿入状態の鍵ホルダ32に吊り下げられた鍵10に対し、外部からの鍵10の視認及び接触による第三者の悪用を完全に遮断することができるため、安全性を高めて鍵10を管理することができる効果を奏する。
加えて、個別キーカバー35はシャフト取り付け部35eの開口部35oを回転用シャフト30に回転可能に取り付けるという比較的簡単な取付作業によって、鍵管理装置51に複数の個別キーカバー35を取り付けることができる効果を奏する。
加えて、回転用シャフト30の形成方向に沿って設けられるストッパー31の取り付け後は、一対のシャフト取付部39,39とストッパー31とにより、回転用シャフト30とシャフト取り付け部35eとの取付部分が完全に覆われる。このため、回転用シャフト30に取り付けた個別キーカバー35の回転用シャフト30からの取り外しを実質的に不能して個別キーカバー35が第三者によって故意に外されるという危険性を確実に回避することができる。
また、ホルダロック部17による鍵ホルダ32のロック状態時において、鍵ホルダ32と一体化結合されている個別キーカバー35を回転方向R2(図16参照)に回転させることは不可能となる。
一方、ホルダロック部17によるロック状態を解除した後、個別キーカバー35を回転用シャフト30を中心にして回転方向R2に回転させ、図17に示すように、個別キーカバー35の下方端部をストッパー31に当接させることにより、個別キーカバー35の回転を停止させる。この状態で、鍵ホルダ32を個別キーカバー35の上方に移動させ、鍵ホルダ32を個別キーカバー35との一体結合状態から解放することにより、鍵ホルダ32に吊り下げられた鍵10を取り出すことができる。
この際、図17に示すように、ストッパー31により個別キーカバー35の回転方向R2の余分な回転を阻止して、個別キーカバー35の解放位置を適切な位置に設定することができるため、鍵ホルダ32のホルダ収納部14からの取り外し処理、及び個別キーカバー35との一体化結合状態からの解放処理をスムーズに行うことができる。
さらに、実施の形態2は、実施の形態1と同様に(図3,図4参照)、複数のホルダ収納部14及び複数の個別キーカバー35を含む鍵群収納領域(貴重品群収納領域)を開閉自在とすると共に、各鍵ホルダ12への視認及び接触不能に上記鍵群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部8によりロックされる扉体3を有しているため、より一層、安全性を高めて鍵10を管理することができる効果を奏する。
また、扉体3と個別キーカバー35と間の間隔を十分狭くすることにより、鍵ホルダ32と個別キーカバー35とが一体化結合されていない状態では、扉体3を閉姿勢にできない構造にすることにより、個別キーカバー35と一体化結合されない状態で鍵ホルダ3をホルダ収納部14に挿入するという誤操作を確実に回避することができる。
なお、実施の形態2の鍵管理装置51における、鍵ホルダ32のホルダ収納部14に対する挿入及び取り出し内容並びに制御構造は、図9〜図11で示した実施の形態1の鍵管理装置1の場合と同様であるため、説明を省略する。
<その他>
また、上記実施の形態においては、認証部としてカードリーダ部22を用いた構造を示しているが、図1及び図12の仮想線で示されるように、装置本体2の正面上部にテンキー等の操作キー部29を設け、暗証番号をキー入力すること等により認証する構造であってもよく、さらには、カードリーダ部22と操作キー部29との組み合わせにより認証する構造であってもよい。
また、認証部による鍵管理装置1(鍵管理装置51)の制御方式も、上記に開示された制御に何ら限定されず、必要に応じた制御方式を適宜採用すればよい。
さらに、扉体3が下端部で回動自在に支持された構造を示しているが、装置本体2の一側部で回動自在に支持される構造であってもよく、何ら実施の形態の構造に限定されない。
また、挿入状態の複数の鍵ホルダ12(鍵ホルダ32)をそれぞれ解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部は、図9及び図10で示したホルダロック部17等に限定されることなく、他の方法によっても実現可能である。同様に鍵管理装置1(鍵管理装置51)の制御構造も図11に示した制御構造に限定されることなく他の制御構造によっても実現可能である。
1,51 鍵管理装置
2 装置本体
3 扉体
3a 開口部
5 キーカバー
8 扉ロック部
10 鍵
12,32 鍵ホルダ
14 ホルダ収納部
17 ホルダロック部
20 収容空間部
22 カードリーダ部
30 回転用シャフト
31 ストッパー
35 個別キーカバー

Claims (9)

  1. 各々に貴重品が吊下げられた複数の貴重品ホルダを、それぞれ挿入して挿入状態とすることが可能な複数のホルダ収納部と、
    前記挿入状態の前記複数の貴重品ホルダをそれぞれ解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部と、
    前記挿入状態の前記複数の貴重品ホルダに吊下げられた複数の貴重品が収容される空間である複数貴重品収容空間の一部を覆う一体型カバー部とを備え、
    前記各貴重品ホルダは、前記挿入状態において、前記一体型カバー部と共に遮蔽領域を形成することにより、吊り下げられた前記貴重品を外部から接触不能に遮断するホルダ補助部材を有することを特徴とする、
    貴重品管理装置。
  2. 請求項1記載の貴重品管理装置であって、
    前記ホルダ補助部材は、前記貴重品ホルダの前記ホルダ収納部への挿入状態時において、前記ホルダ収納部から遠ざかる方向の先端部に位置する正面基準位置から、所定の形成幅で鉛直方向に延長して延びるホルダ延長部を含み、前記ホルダ延長部によって前記遮蔽領域の一部を形成する、
    貴重品管理装置。
  3. 請求項2記載の貴重品管理装置であって、
    前記一体型カバー部は、前記複数のホルダ収納部に対応して設けられた複数組の仕切部を含み、前記各組の仕切部は、前記貴重品ホルダの前記挿入状態において、前記ホルダ延長部の形成面に交差する方向において前記遮蔽領域の他の一部を形成する、
    貴重品管理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の貴重品管理装置であって、
    前記複数のホルダ収納部及び前記一体型カバー部を含む貴重品群収納領域を開閉自在とすると共に、各貴重品ホルダへの視認及び接触不能に前記貴重品群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部によりロックされる扉体をさらに備える、
    貴重品管理装置。
  5. 各々に貴重品が吊下げられた複数の貴重品ホルダを、それぞれ挿入して挿入状態とすることが可能な複数のホルダ収納部と、
    前記挿入状態の前記複数の貴重品ホルダをそれぞれ解除自在に抜止め状態にロックするホルダロック部と、
    各々が前記貴重品ホルダと一体化結合可能な複数の個別カバー部とを備え、前記個別カバー部と前記貴重品ホルダとの一体化結合状態において、前記貴重品ホルダは前記ホルダ収納部に対する挿入及び取り出しが可能であり、前記各個別カバー部は、前記貴重品ホルダの前記挿入状態時に、前記貴重品ホルダに吊下げられた前記貴重品を完全に覆い、前記貴重品を外部から視認及び接触不能にする、
    貴重品管理装置。
  6. 請求項5記載の貴重品管理装置であって、
    前記個別カバー部は、
    所定の回転軸に回転可能に取り付けられ、該所定の回転軸を中心にして互いに反対方向となる第1及び第2の方向に回転することにより、一体化結合された前記貴重品ホルダの前記ホルダ収納部に対する挿入及び取り出しが可能である、
    貴重品管理装置。
  7. 請求項6記載の貴重品管理装置であって、
    一体化結合された前記貴重品ホルダの前記ホルダ収納部からの取り出し時に、前記個別カバー部の前記第2の方向の回転を阻止するストッパーをさらに備える、
    貴重品管理装置。
  8. 請求項7記載の貴重品管理装置であって、
    前記複数の個別カバー部間で前記所定の回転軸として共用される回転用シャフトをさらに備え、
    前記ストッパーは前記回転シャフトの形成方向に沿って、前記個別カバー部が前記回転シャフトから取り外しが不能となるように設けられる、
    貴重品管理装置。
  9. 請求項5ないし請求項8のうち、いずれか1項に記載の貴重品管理装置であって、
    前記複数のホルダ収納部及び前記複数の個別カバー部を含む貴重品群収納領域を開閉自在とすると共に、各貴重品ホルダ及び個別カバーへの視認及び接触不能に前記貴重品群収納領域を閉鎖する閉姿勢で解除自在に扉ロック部によりロックされる扉体をさらに備える、
    貴重品管理装置。
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