JP2011231453A - 陳列ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】陳列ケースについて、機械式の錠でもピッキングなどの不正開錠を効果的に防止できるような施錠構造を実現する。
【解決手段】陳列ケース1は、周面5(5a、5b、5c)で囲まれた箱状の陳列空間6を内部に形成し、引き戸11を閉じて施錠することで閉鎖状態の陳列空間6を形成し、引き戸11の施錠のために施錠構造4を備えている。施錠構造4は、鍵穴面14と操作空隙15を有する鍵操作部12が設けられ、鍵穴面は、周面のいずれか1つに対し交差する向きで、かつ周面に対して引っ込んだ状態であり、操作空隙15は、操作開口20を有し、鍵穴面と交差する向きの周面に対し操作開口20が面一状態となるように鍵穴面の前方に配され、そして引き戸施錠用の錠13がその鍵穴25を鍵穴面に露呈させるようにして設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、商品の陳列用として小売店舗などで用いられたり、物品の展示用として博物館などで用いられたりする陳列ケースに係り、特に、開閉戸を有した陳列ケースに関する。
陳列ケースには様々なタイプがあり、その一つとして、ガラスケースなどとも呼ばれるタイプの陳列ケースがある(例えば特許文献1〜特許文献4)。ガラスケースタイプの陳列ケースは、一般に、前後の各側面(前面と背面)と左右の各側面を周面として有し、内部が閉鎖状態の陳列空間となる箱状に形成され、4面(前面と背面、及び左右各側面)、あるいは3面(前面と左右各側面)にガラス板などの透明板を用いることで、陳列空間に陳列の物品を透明板越しに見ることができる。またガラスケースタイプの陳列ケースは、前面の透明板が開閉戸(一般的には引き戸方式で、開き戸式の場合もある)とされ、その開閉戸を開くことで陳列空間の前面を開放して陳列品を取り出したりすることができる。つまり、前面の透明板を開閉戸とし、戸閉で閉鎖状態の陳列空間を閉鎖状態とすることができ、戸開で陳列空間の陳列品を取り出したりすることができる。
このようなガラスケースタイプの陳列ケースは、比較的高価な物品の陳列に用いられることから、陳列品に対する防犯性を求められるのが通常で、そのために施錠構造が設けられている。具体的には、開閉戸に施錠できるようにすることで、普段は施錠により開閉戸を開けることができないようにし、客から求めがあった場合に、店員など一定の資格を有する者が開閉戸を開錠にして陳列品を取り出したりすることができるようにしてある。
このような施錠構造について、従来の陳列ケースでは、開閉戸が引き戸である引き戸方式の場合、引き戸同士の重なり部分に錠を設け、その錠で各引き戸を連結状態にすることで施錠する構造が一般的なものとして用いられている。
しかしこのような施錠構造は、引き戸が2枚の場合(小売店舗用の陳列ケースではであれば引き戸が2枚であるのが通常)、錠が一箇所だけとなるためにピッキングやバンピングによる不正開錠が容易であり、防犯性が十分でない。また開錠の場合に2枚の引き戸が同時に開錠になってしまうため、例えば引き戸の一枚を開けた状態で店員が客に対応している間のスキを狙って万引き犯が残りの引き戸を開けて陳列品を万引きする可能性があり、このことでも防犯性が十分でない。
そこで、より防犯性の高い施錠構造が求められることになるが、これについて従来では錠の数を増やすことを基本としている。例えば、各引き戸に錠を設けて各引き戸を個別に施錠できるようにしたり、あるいは各引き戸を個別に施錠できるようにするのに加えて、各引き戸に複数の錠を設けて各引き戸を複数箇所で施錠できるようにしたりするなど、複数の錠を設ける施錠構造である。
特開2003−97138号公報 特開2000−102457号公報 特開平8−112170号公報 特開平8−187143号公報
上述のように従来の陳列ケースでは、錠の数を増やすことで防犯性の強化を図っている。しかし、それでもピッキングなどの不正開錠による陳列品の盗難被害が少なからず発生しているというのが現実である。つまり錠の数に頼るだけの方策は、必ずしも十分な防犯性強化策になっていないのが現実であるということである。
そこで、鍵やカードから電子的に情報を読み取って開錠するようになっており、ピッキングなどによる不正開錠が実際上不可能である電子錠を用いた施錠構造とすることが考えられる。しかし大型の小売店舗では数十台単位で陳列ケースを設置する場合が少なくない。このため高価な電子錠を用いることにはコスト負担が大きくなり過ぎるという問題が伴い、電子錠による施錠構造は現実的でない。
本発明は、以上のような事情を背景になされたものであり、陳列ケースについて、機械式の錠でもピッキングなどの不正開錠を効果的に防止できるような施錠構造を実現して、大きなコスト負担を伴うことなく防犯性の強化を図れるようにすることを課題としている。
上記課題を解決するために第1の発明は、周面として、前面、背面、及び左右の各側面を有し、内部に陳列空間を形成し、前記前面に設けた前記開閉戸を閉じて施錠することで前記陳列空間を閉鎖状態にする陳列ケースにおいて、鍵穴面と操作空隙を有する鍵操作部が設けられ、前記鍵穴面は、前記周面のいずれか1つに対し交差する向きとされ、かつ前記周面に対して引っ込んだ状態とされ、前記操作空隙は、操作開口を有し、前記鍵穴面と交差する向きの前記周面に対し前記操作開口が面一状態となるように前記鍵穴面の前方に配され、前記開閉戸の施錠用の錠は、鍵穴を前記鍵穴面で前記操作空隙に向けて露呈させるように設けられていることを特徴としている。
上述のように、錠の数に頼るだけの方策は必ずしも十分な防犯性強化策になっていないが、このことには従来の施錠構造における錠の設置状態が大きく関係している。従来の施錠構造では、錠を複数設ける場合でも、それら各錠の鍵穴が陳列ケースの前面側に露呈する状態で各錠を設けている。そしてそのような錠の設置状態が弱点となって、ピッキングなどで使用する開錠用具の操作が容易となり、不正開錠を容易に行われてしまうことになる。このような従来の施錠構造における防犯性の弱点から、ピッキングなどにおける開錠用具の操作を困難にする施錠構造とすることで、錠が機械式であってもピッキングなどの不正開錠を効果的に防止することが可能になるといえる。
上記第1の発明は以上のような知見に基づいている。具体的には以下のとおりである。第1の発明における鍵操作部については、鍵穴面が周面(陳列ケースの周面)に対し交差するとともに周面に対し引っ込んだ状態で設けられ、また操作空隙がその操作開口を鍵穴面交差周面に対し面一状態となるように鍵穴面の前方に設けられていることから、操作空隙を挟んで鍵穴面に対向する位置に、陳列ケースの何らかの構造要素が必ず在ることになる。このような鍵操作部を含む第1の発明における施錠構造では、鍵穴面で操作空隙に向けて露呈されている鍵穴に鍵を操作空隙で挿入して開錠操作を行うことになるが、そのような開錠操作に際し、開錠操作の動きが鍵穴面に対向する位置にある陳列ケースの構造要素により干渉されることになる。このため、操作空隙の広さを適切に設定することで、純正な鍵による開錠操作は行えるものの、ピッキングなどにおける不正な開錠用具による開錠操作は干渉面による干渉で実際上不能にすることが可能となり、したがって錠が機械式であってもピッキングなどの不正開錠を効果的に防止することが可能となる。また第1の発明における施錠構造では、鍵穴面と干渉面の間隔を適切に設定することで鍵穴が見えづらい状態になるが、このこともピッキングなどの不正開錠を防ぐのに寄与することになる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記鍵操作部は、前記操作空隙を挟んで前記鍵穴面に対向する干渉面を有していることを特徴としている。
干渉面は、鍵操作部の操作空隙でなされる開錠操作に対する干渉をより確実なものとし、また鍵穴面に露呈の鍵穴を見えづらい状態にすることでも不正開錠の防止に寄与する。したがって第2の発明によれば、不正開錠に対する防犯性をより高めることができる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記開閉戸は、基端部に取り付けられた走行部材による走行で開閉する引き戸であり、前記錠は、施錠及び開錠の各方向に動作する係止体を有し、前記走行部材に形成された係止受け部に前記係止体を施錠方向動作で係止させることにより、施錠されることを特徴としている。
陳列ケースは、走行で開閉をなす引き戸式とされる場合が多い。第2の発明によれば、そのような引き戸式について、第1の発明における施錠構造を実現する上で特に好ましい形態が提供される。
第4の発明は、上記第3の発明において、前記係止体は、前記施錠及び開錠の各方向の動作として、上下動作を行い、前記係止受け部は、下向きに開口するように形成されていることを特徴としている。
第4の発明では、錠の係止体を上下動式としている。このため引き戸の走行部材を走行させる固定レールの下側に近接させて鍵操作部を設けることができる。この場合、陳列ケースに設けられることが多い化粧框を利用して鍵操作部を設けることができる。そして化粧框を利用して鍵操作部を設けることで、鍵操作部をデザイン的に化粧框に溶け込ませることができる。こうしたことから、第4の発明によれば、陳列ケースのデザイン性に影響を与えることなく第3の発明における施錠構造を実現することが可能となる。
第5の発明は、上記第4発明において、前記鍵操作部は、前記周面に取り付けられた化粧框を利用して設けられていることを特徴としている。
第5の発明によれば、陳列ケースのデザイン性に影響を与えることなく施錠構造を実現できるという第4の発明の利点を具現化する上で特に好ましい形態が提供される。
第6の発明は、上記第3乃至第5発明のいずれかにおいて、前記開閉戸が閉状態になることで、前記係止体が前記係止受け部に自動的に係止することを特徴としている。
第6の発明によれば、戸閉の状態で自動的に施錠状態とすることができる。このため、各開閉戸を個別に施錠できるようにしてあれば、客への対応のために店員が開錠した開閉戸以外は必ず施錠状態にあることになる。したがって、開錠した開閉戸を開けた状態で店員が客に対応している間のスキを万引き犯に狙われるようなことを確実に防ぐことができる。こうしたことから、第6の発明によれば、防犯性をさらに高めることができる。
以上のような本発明によれば、陳列ケースについて、機械式の錠でもピッキングなどの不正開錠を効果的に防止できるような施錠構造が実現され、大きなコスト負担を伴うことなく防犯性の強化を図ることが可能となる。
一実施例による陳列ケースの正面視における全体構成を示す図である。 図1の陳列ケースの側面視における全体構成を示す図である。 施錠構造を前面側から見た状態を拡大して示す図である。 施錠構造を側面側から見た状態を拡大して示す図である。 施錠構造の変形例を示す図である。
本発明による陳列ケースは、ガラスケースタイプであることを通常とし、施錠構造により防犯性が与えられる。このため特に小売店舗用として適している。したがって以下では、開閉戸が引き戸であり、その引き戸が2枚である小売店舗用のガラスケースタイプの陳列ケースである場合の実施例について説明する。
図1と図2に、一実施例による陳列ケース1の外観を示す。図1は正面方向から見た全体外観を簡略化して示し、図2は側面方向から見た全体外観を簡略化して示している。これらの図に見られるように、陳列ケース1は、上下方向で区画される陳列空間形成部2と収納部3を備え、さらに施錠構造4を備えている。
陳列空間形成部2は、陳列ケース1における物品陳列機能を負う部位であり、それぞれガラス板などの透明板を用いることで透明となった前面5a、背面5b、及び左右の各側面5cを周面5として有し、これら各周面5(5a、5b、5c)で囲まれた箱状の陳列空間6を内部に形成し、その陳列空間6に物品陳列用の棚7が複数段(図の例では3段)で設けられている。また陳列空間形成部2は、その前面5aを開閉できる。具体的には、前面5aは、それぞれ透明板が用いられている2枚の引き戸11で形成され、その2枚の引き戸11を引違い式で走行させることにより開閉できる。このため陳列空間形成部2の陳列空間6は、引き戸11を閉じることで閉鎖状態となる一方で、引き戸11を開けることで前面5aが開放状態となり、そこから陳列品を取り出したりすることができるようになっている。
収納部3は、陳列前の物品のストックなどに用いられる部位であり、背面に開閉戸(図には現れない)を設けた戸棚構造に形成されている。
図3と図4に、施錠構造4を拡大して示す。図3は施錠構造4を前面側から見た状態を簡略化して示し、図4は施錠構造4を側面側から見た状態を簡略化して示している。これらの図3、図4及び図1に見られるように、施錠構造4は、鍵操作部12を備えるとともに、鍵操作部12を介してのみ開錠操作を行えるように設けられた錠13を備えている。鍵操作部12は、鍵穴面14、操作空隙15、干渉面16、天面17、背面18、及び底面19を有している。鍵穴面14は、周面5、具体的には前面5aに対し交差する向きとなっている。操作空隙15は、操作開口20を有し、鍵穴面14と交差する向きの周面5、つまり前面5aに対し操作開口29が面一の状態となるように鍵穴面14の前方に設けられている。干渉面16は、操作空隙15を挟んで鍵穴面14に対向するように設けられ、天面17、背面18及び底面19は、それぞれ鍵穴面14と干渉面16に交差する向きで設けられている。つまり鍵操作部12は、鍵穴面14、操作空隙15、干渉面16、天面17、背面18、及び底面19を有する函状に形成され、操作開口20を除いて塞がった状態となっている。なお、鍵操作部12は、2枚の引き戸11を個別に施錠できるようにするために、2枚の引き戸11のそれぞれに対応させて2箇所で設けられている。ただし、2箇所の鍵操作部12は、向きが異なるだけで構造的には全く同一である。
また鍵操作部12は、操作開口20を収納部3の前面(これは前面5aと面一の面である)に面一で臨ませるようにして収納部3の上端部で収納部3の内部に埋め込むことで、陳列ケース1の前面側から見て奥行き方向に凹む凹部を陳列ケース1の前面で形成する状態となっている。これにより鍵穴面14が周面5に対して引っ込んだ状態になり、また干渉面16も鍵穴面14と同様に周面5に対して引っ込んだ状態になり、さらに操作開口29が前面5aに対し面一状態となるようになっている。つまり鍵操作部12は、陳列ケース1の前面において凹部となるように形成され、そのようにすることで、鍵穴面14と干渉面16が周面5から引っ込んだ状態となり、操作開口29が前面5aに対し面一状態となっているということである。このように鍵操作部12を収納部3に埋め込んで設けるについては、収納部3の天板21の前端部に切欠き部を形成し、そこに鍵操作部12の上端部を嵌め込むようにしている。
ここで、鍵操作部12について、操作開口20を除いて塞がった状態にあるとしているが、この場合の「塞がった状態」とは、鍵穴面14に露呈させられる後述の鍵穴25への接近に関して塞がった状態にあることを意味している。したがって、本実施例のように収納部3に埋め込むようにして設けた鍵操作部12の場合には、操作開口20以外からは鍵穴25に接近することができないことになるので、「塞がった状態」となる上で天面17や底面19は必ずしも必要でないし、さらに背面18も必ずしも必要でない。つまり収納部3に埋め込むようにして設けた鍵操作部12の場合、操作開口20を除いて塞がった状態となるについては、鍵穴面14と干渉面16だけで足りるということである。
また鍵操作部12は、図1に示すように、収納部3の前面上端部に取り付けられた化粧框22を利用して設けられている。具体的には、化粧框22の一部を切り取ることで化粧框22に鍵操作部設置開口23を形成し、その鍵操作部設置開口23に操作開口20を臨ませるようにして鍵操作部12を設けている。またこのように鍵操作部12を設けるのに伴って、化粧框22の一部を切り取ることで得られる板片を利用した覆い蓋24で鍵操作部12の操作開口20を覆い隠すことができるようにしている。具体的には覆い蓋24をヒンジ結合などで化粧框22に回動可能に取り付け、この覆い蓋24を覆い方向に回動させることで操作開口20を覆い隠すことができるようにしてある。
錠13は、引き戸11を施錠するのに用いられ、上述のように、鍵操作部12を介してのみ開錠操作を行えるように設けられる。そのために錠13は、その鍵穴25を鍵操作部12の鍵穴面14で操作空隙15に向けて露呈させるようにして設けられている。より具体的には、鍵穴面14に形成した保持孔26に錠13のシリンダ27の先端部を嵌合・保持させることで鍵穴25を鍵穴面14で操作空隙15に向けて露呈させるようにしている。
錠13による引き戸11に対する施錠は、錠13が係止体として有するデッドボルト28を引き戸11に係止させることでなされ、デッドボルト28の引き戸11への係止は、引き戸11の走行部材29を介してなされる。具体的には以下のとおりである。
引き戸11は、図4に示すように、その基端部11aに取り付けられた走行部材29により固定レール30上を走行することで開閉を行う。走行部材29は、断面がH形となるように形成された可動レール31に走行輪32を保持させた構成となっており、その可動レール31に係止受け部33が下向きに開口するようにして形成されている。一方、錠13は、そのデッドボルト28が施錠と開錠の各方向の動作として上下動作を行い、施錠方向動作である上昇動をデッドボルト28に行わせることで、図3に示すようにデッドボルト28の係止部28aを係止受け部33に入り込ませて嵌係止させ、それにより引き戸11に対する施錠を行う。
また錠13は、引き戸11が閉状態になった際、つまり引き戸11が閉じられて係止受け部33がデッドボルト28の位置に対応する位置に来る状態になった際に、デッドボルト28が自動的に上昇動を行って係止受け部33に係止する。より具体的にいうと、錠13は、そのデッドボルト28が図示を省略の付勢ばねにより施錠方向に付勢されている。このためデッドボルト28は、係止受け部33がデッドボルト28に対して位置対応していない状態では可動レール31の下端縁で押えられて引っ込んでいるが、係止受け部33がデッドボルト28に対して位置対応する状態になると、施錠方向付勢力で自動的に上昇して係止受け部33に係止する。つまり引き戸11が戸閉になれば自動的に施錠がなされるということである。
このような自動施錠方式については、デッドボルト28の係止部28aに設けられているテーパ面28bが一つの機能を負っている。すなわち、デッドボルト28が上昇している状態で開いている引き戸11を閉じることになる場合、戸閉方向に走行する引き戸11が上昇状態にあるデッドボルト28に対しテーパ面28bを介して可動レール31の側端縁を当接させる。すると、その当接でテーパ面28bを介して引き戸11により下向きの押圧力がデッドボルト28加えられることでデッドボルト28が下降動を行い、これによりデッドボルト28が可動レール31の下端縁で押えられる状態になり、その状態で引き戸11がさらに戸閉方向に走行する。そしてその戸閉方向に走行で係止受け部33がデッドボルト28に対して位置対応すれば、施錠方向付勢力で自動的に上昇して係止受け部33に係止して施錠となる。
以下では以上のような施錠構造4における開錠操作について説明する。施錠構造4では、鍵操作部12を介してのみ錠13の開錠操作を行える。具体的には、錠13の鍵34を操作開口20から鍵操作部12の操作空隙15に入れ、さらにその操作空隙15において鍵34を鍵穴面14に露呈の鍵穴25に挿入して開錠操作を行うことになる。このような鍵操作部12を介した開錠操作にあっては、開錠操作の動きが干渉面16により干渉されることになる。したがって、鍵34を摘んだ指を入り込ませるのに必要最小限程度の間隔Sを鍵穴面14と干渉面16の間に与える、つまり鍵34を摘んだ指を入り込ませるのに必要最小限程度の広さを操作空隙15に与えるようにしておくことで、鍵34による開錠操作以外の不正な開錠操作は実際上行えないようにすることができる。この場合の不正な開錠操作とは、ピッキングやバンピングなどによる開錠操作である。ピッキングやバンピングでは、それぞれに特有の開錠用具を用いて不正な開錠を行う。そのような開錠用具による開錠操作は、鍵穴25の前方に一定以上の広さのスペースを必要とする。しかるに施錠構造4では、鍵穴面14とこれに対して間隔Sで対向する干渉面16とに挟まれた操作空隙15として鍵穴25の前方が制限されている。このため施錠構造4では、ピッキングやバンピングなどのような不正開錠を実際上行うことができないことになる。
ここで、鍵操作部12における干渉面16は、操作空隙15でなされる開錠操作に対して上述のように干渉するのに機能する。このような干渉面16の機能は、化粧框22の一部を切り取ることで形成された鍵操作部設置開口23に臨む化粧框22の切取り端22aなどに負わせることもできる。この場合、切取り端22aは、操作空隙15を挟んで鍵穴面14に対向する位置に在る陳列ケース1の構造要素の一つである。つまり、鍵操作部12については、操作空隙15を挟んで鍵穴面14に対向する位置に切取り端22aなどのような陳列ケース1の構造要素が在るのが通常であり、そのような構造要素に干渉面16の機能を負わせる形態とすることも可能である。こうしたことから、施錠構造4については、干渉面16は必ずしも不可欠でなく、干渉面16を省いても不正開錠に対する防犯性を実効的に実現することが可能であるといえる。ただし、干渉面16を設けることには、操作空隙15でなされる開錠操作に対する干渉を干渉面16がより確実なものにし、また干渉面16が鍵穴面14に露呈の鍵穴25を見えづらい状態にすることでも不正開錠の防止に寄与し、これらにより施錠構造4における防犯性をより高めることができる、という利点がある。
以上説明したように、本実施形態においては、鍵操作部12の操作空隙15の広さを適切に設定することで、ピッキングなどの不正開錠を効果的に防止することができる。特に、干渉面16によって、操作空隙15でなされる開錠操作に対する干渉をより確実なものとすることができる。また、鍵穴25が見えづらい状態になるので、これによってもピッキングなどの不正開錠を防止することができる。
また、化粧框22を利用して鍵操作部12を設けることができるので、鍵操作部12をデザイン的に化粧框22に溶け込ませることができる。この結果、陳列ケース1のデザイン性に影響を与えることなく施錠構造4を実現することができる。
さらに、戸閉の状態で自動的に施錠状態とすることができるので、例えば開錠した引き戸11を開けた状態で店員が客に対応している間のスキを万引き犯に狙われるようなことを確実に防ぐことができる。この結果、防犯性をさらに高めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られない。図5に、施錠構造の変形例を模式化して示す。この例の施錠構造51では、錠52の係止体53が補助部材54を含んでいる。つまり係止体53は、錠52のデッドボルト55に補助部材54を連結して形成され、その補助部材54の先端部に設けられている係止部54aを可動レール31に形成の係止受け部33に入り込ませて係止されている。また係止体53は、補助部材54の係止部54aにテーパ面54bが設けられるとともに、補助部材54が付勢ばね56により施錠方向に付勢されており、テーパ面54bにおける上述のテーパ面28bと同様な機能と付勢ばね56による施錠方向付勢により、上述の錠13におけるのと同様な自動施錠を行う。このような錠52における補助部材54には、デッドボルト55の施開錠動作を増幅したり、方向転換したりする機能が負わされる。ただし、図の例では補助部材54が付勢ばね56により施錠方向に付勢された状態で回動点57を支点に回動する剛体とされており、デッドボルト55の施開錠動作を増幅する場合となっている。
このような変形例は、錠52に市販の汎用的な錠を用いる場合の対応策となる。すなわち、施錠構造4における錠13や施錠構造51における錠52には、市販の汎用的な錠を用いるのがコスト面で好ましい。しかし市販の汎用的な錠を用いる場合には、デッドボルトの施開錠動作の動作長や動作方向が施錠構造4や施錠構造51で必要とする動作長や動作方向、つまりデッドボルトが係止受け部に係止するのに必要とする動作長や動作方向を満足させないこともあり、そのような場合への対応が必要となるが、本変形例によればそれに応えることができるということである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、これは代表的な例に過ぎず、本発明はその趣旨を逸脱することのない範囲で様々な形態で実施することができる。例えば、鍵操作部は、互いに対向する鍵穴面と干渉面を有するとともに操作開口を有すれば、その機能目的を発揮させるのに必要十分であり、上記形態におけるような函状に形成することは必ずしも必要でない。
1 陳列ケース
5 周面
5a 前面
5b 背面
5c 側面
6 陳列空間
11 引き戸(開閉戸)
12 鍵操作部
13 錠
14 鍵穴面
15 操作空隙
16 干渉面
20 操作開口
25 鍵穴
28 デッドボルト(係止体)
29 走行部材
53 係止体

Claims (6)

  1. 周面として、前面、背面、及び左右の各側面を有し、内部に陳列空間を形成し、前記前面に設けた前記開閉戸を閉じて施錠することで前記陳列空間を閉鎖状態にする陳列ケースにおいて、
    鍵穴面と操作空隙を有する鍵操作部が設けられ、前記鍵穴面は、前記周面のいずれか1つに対し交差する向きとされ、かつ前記周面に対して引っ込んだ状態とされ、前記操作空隙は、操作開口を有し、前記鍵穴面と交差する向きの前記周面に対し前記操作開口が面一状態となるように前記鍵穴面の前方に配され、
    前記開閉戸の施錠用の錠は、
    鍵穴を前記鍵穴面で前記操作空隙に向けて露呈させるように設けられている
    ことを特徴とする陳列ケース。
  2. 前記鍵操作部は、前記操作空隙を挟んで前記鍵穴面に対向する干渉面を有していることを特徴とする請求項1に記載の陳列ケース。
  3. 前記開閉戸は、
    基端部に取り付けられた走行部材による走行で開閉する引き戸であり、
    前記錠は、
    施錠及び開錠の各方向に動作する係止体を有し、前記走行部材に形成された係止受け部に前記係止体を施錠方向動作で係止させることにより、施錠される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の陳列ケース。
  4. 前記係止体は、
    前記施錠及び開錠の各方向の動作として、上下動作を行い、
    前記係止受け部は、
    下向きに開口するように形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の陳列ケース。
  5. 前記鍵操作部は、前記周面に取り付けられた化粧框を利用して設けられていることを特徴とする請求項4に記載の陳列ケース。
  6. 前記開閉戸が閉状態になることで、前記係止体が前記係止受け部に自動的に係止する
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の陳列ケース。
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