JP5618347B2 - 陳列棚 - Google Patents

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Description

本発明は、小売店舗で用いられる陳列棚に関し、特に、化粧品などのように比較的単価が高い商品の陳列に好適な陳列棚に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、あるいはドラッグストアなどの小売店舗で用いられる陳列棚には様々なタイプがある。その一つとして、比較的単価が高い化粧品などの陳列時の防護が求められる商品等の陳列用として、ショーケース化したタイプの陳列棚がある。一般的なショーケース化タイプの陳列棚は、取付け高さを調整可能に形成された棚枠に複数の棚板を適宜な高さ間隔で取り付けた多段陳列構造となっており、これに加えて、商品陳列用として各棚板に載せられた陳列ケースを備えている。この陳列ケースは、防護陳列領域を有し、また必要に応じて開放陳列領域を有している。防護陳列領域は、客が見ることはできるものの手を触れることができないように、透明な遮蔽板で陳列品を客から遮断してある領域であり、必要時に店員が陳列ケースに陳列品取出し可能化操作(例えば陳列ケースを引出す操作)を行うことで、客が陳列品を手に取ることができる。一方、開放陳列領域は、客が陳列品を自由に手に取ることができる領域である。
従来、このようなショーケース化タイプの陳列棚として、例えば特許文献1に記載のように、防護性をより高めるために陳列ケースの施錠を行えるようにしたものが知られている。具体的には、陳列ケースごとに錠を設け、その錠の施錠により陳列品取出し可能化操作である陳列ケース引出し操作を不能にして、防護陳列領域(特許文献1では後方陳列領域)の陳列品を客から確実に遮断できるようにしている。
実用新案登録第3141313号公報
上記従来の陳列棚では、施錠を必要とする陳列ケースごとに設けてある錠に対して個別に開錠・施錠操作を行う必要があり、この個別開錠・施錠操作の必要性に伴って以下のような課題を抱えている。
多段陳列構造の陳列棚では、複数の陳列ケースのそれぞれに陳列される商品に何らかの関連性のある場合が多い。この場合、客は複数の陳列ケースに対し同時に興味を示す場合が少なくない。このような場合、個別の開錠・施錠操作を必要とする従来の陳列棚では、店員が客の求めに応じて興味対象の複数の陳列ケースのそれぞれについて開錠操作や施錠操作を行わなければならなくなり、開錠・施錠操作が繁雑となって、店員の操作負担が大きくなる。その結果、いたずらに客を待たせることになって、サービスの質を低下させたり、客の購買意欲を減退させたりすることになりかねない。こうしたことから、施錠方式の陳列棚については、開錠・施錠操作の繁雑さ、特に開錠操作の繁雑さを解消して、店員の操作負担を軽減できるようにすることが強く望まれる。
本発明の目的は、施錠方式の陳列棚において、開錠操作の繁雑さを解消し、開錠操作に関する操作負担を軽減することができる陳列棚を提供することにある。
上記課題を解決するために第1の発明では、棚枠に取り付けられた複数の棚板、及び前記棚板に載置された陳列ケースを備え、前記陳列ケースは、当該陳列ケースに対し陳列品取出し可能化操作を行うことで陳列品の取出しが可能となるように構成され、前記陳列品取出し可能化操作を施錠により不能とするケース錠が前記陳列ケースごとに設けられている陳列棚であって、前記陳列ケースごとの前記各ケース錠の一括的開錠を行う錠一括操作機構が設けられていることを特徴としている。
このような第1の発明によれば、錠一括操作機構を設け、その錠一括操作機構で各陳列ケースのケース錠を一括的に開錠できることから、客が複数の陳列ケースを興味対象とする場合であっても、店員はそれらの陳列ケースについて一々開錠操作を行わなくても済む。したがって第1の発明によれば、施錠方式の陳列棚について、開錠操作の繁雑さを解消でき、開錠操作に関する操作負担を大幅に軽減することができる。その結果、サービスの質の低下を招いたり、客の購買意欲が減退することを防止できる。
また、上記第1の発明では、前記ケース錠は電動式であり、前記錠一括操作機構は、前記各ケース錠の一括開錠操作を電気的に行うことを特徴としている。
このように、ケース錠を電動式として一括開錠操作を電気的に行うことで、例えば機械的なリンク機構で開錠操作を各ケース錠に一括的に伝えるような構造に比べ、錠一括操作機構をより簡素な構造で形成することが可能となる。
さらに、上記第の発明では、前記錠一括操作機構は、前記各ケース錠に電力を共通的に供給する共用給電ライン、前記共用給電ラインに接続する電源装置、及び前記共用給電ラインと前記電源装置に介在し、前記共用給電ラインと前記電源装置の接続・非接続を切り替える通電スイッチを備え、前記ケース錠への通電を行うことにより、電気的な一括開錠操作を行うことを特徴としている。
この錠一括操作機構は、各ケース錠への電力の供給を例えば給電レールなどで形成することのできる共用給電ラインで行う。これにより、各ケース錠への給電系の構造を簡素化でき、錠一括操作機構の構造の簡素化をより一層進めることが可能となる。また、通電によりケース錠の一括開錠操作を行う構造とすることで、ケース錠が施錠される通常時においては非通電状態とすることが可能となり、消費電力を節減することができる。
の発明では、上記第の発明において、前記通電スイッチは、鍵穴を有し、前記鍵穴に錠一括操作鍵を挿入することで、前記共用給電ラインと前記電源装置の接続・非接続を切り替え操作可能に構成されていることを特徴としている。
この第の発明は、通電スイッチを“錠化”するものである。これにより、錠一括操作機構自体にも防護性を与えることができ、これにより施錠による陳列ケースの防護性をさらに高めることができる。また店員は、鍵穴に錠一括操作鍵を挿入した状態で、例えば鍵を回す等の容易な操作によりケース錠を一括開錠操作することができ、操作負担をより軽減することができる。
の発明では、上記第又は第の発明において、前記錠一括操作機構は、前記通電スイッチと前記電源装置に介在し、前記各陳列ケースの前記陳列品を照明する各照明具に電力を共通的に供給する照明具用共用給電ラインを有することを特徴としている。
この第の発明における錠一括操作機構では、各照明具への電力の供給を行う照明具用共用給電ラインを、給電系における通電スイッチの一次側に配置する。これにより、通電スイッチが操作されて共用給電ラインと電源装置とが非接続とされた場合でも、照明具への電力の供給は照明具用共用給電ラインを介して行われる。すなわち、通電スイッチの切り替え操作にかかわらず、照明具用共用給電ラインを介して照明具への電力供給を継続することができる。また、各照明具への電力の供給を例えば給電レールなどで形成することのできる照明具用共用給電ラインで行うので、各照明具への給電系の構造を簡素化でき、錠一括操作機構の構造の簡素化をより一層進めることが可能となる。なお、陳列ケースの陳列品取出し可能化操作としては様々な形態が可能であるが、使い勝手などから好ましい形態の一つは引出し操作である。そこで、第4の発明では、前記棚板は、前記棚枠に取り付けられた棚板ブラケットにより前後方向にスライド可能に支持されたスライド式の棚板であり、前記陳列品取出し可能化操作は、前記陳列ケースを前記スライド式の棚板と一体的に前方にスライドさせて引き出す、引出し操作として陳列品取出し可能化操作を実現している。
の発明では、上記第乃至第の各発明のいずれか一つにおいて、前記ケース錠は、電動式の錠本体と施錠受けとで構成され、前記錠本体と前記施錠受けの間での係止により施錠を行うことを特徴としている。
このようにケース錠を錠本体と施錠受けとで構成することにより、例えば施錠受けを介して非常時の個別開錠が可能な構造とするなど、ケース錠の機能性を拡張することが可能となる。
の発明では、上記第の発明において、前記錠本体は、開錠・施錠の駆動源としてのソレノイドを有することを特徴としている。
このように、ケース錠の施錠方式をソレノイドを開錠・施錠の駆動源とするソレノイドロックとすることにより、錠本体と施錠受けの間での係止により施錠を行う施錠構造をより簡素な構造で実現することが可能となる。
の発明では、上記第の発明において、前記錠本体は、前記ソレノイドのプランジャに係止受けを組み付けて形成された錠プランジャ、及び前記錠プランジャが非通電時に突出状態となるように突出方向に付勢する突出付勢ばねを備え、突出状態にある前記錠プランジャの前記係止受けが前記施錠受けの係止爪に係止されることで、施錠を行うことを特徴としている。
このように錠本体を構成することにより、ケース錠を通電時開錠式とすることができ、ケース錠に関する電力消費量の節約を図ることができる。すなわち施錠方式の陳列棚ではケース錠が施錠状態にあるのが通常の状態であるため、開錠状態の時間が施錠状態の時間に比べて格段に短いことから、非通電状態で施錠となり、通電により開錠となるようにすることで、ケース錠に関する電力消費量を最小限に抑えることができる。
の発明では、上記第の発明において、前記係止爪は、テーパ面を有しており、前記陳列品取出し可能化操作の逆操作である陳列品取出し不能化操作が前記錠プランジャの突出状態においてなされた際に、前記テーパ面が前記錠プランジャの先端を押圧して突出状態にある前記錠プランジャを後退させつつ、前記係止受けに係止して施錠状態となるように構成されていることを特徴としている。
陳列ケースの陳列品取出し不能化操作は、ケース錠を開錠にして陳列品取出し可能化操作を行った後、つまり錠本体の錠プランジャが後退して非突出となっている状態でなされるのが原則である。ただ、陳列品取出し可能化操作後で陳列品取出し不能化操作前に何らかの原因で錠本体の錠プランジャが突出状態になってしまうことも起こり得る。第9の発明は、このような事態になった場合でも陳列ケースの陳列品取出し不能化操作を支障なく行えるようにするもので、これによりケース錠に関する使い勝手を高めることができる。
の発明では、上記第乃至第の各発明のいずれか一つにおいて、前記施錠受けは、鍵穴を有し、前記鍵穴に非常時鍵を挿入して開錠操作を行えるように構成されており、その開錠操作により前記錠本体への係止を解除することで、前記ケース錠ごとの開錠がなされるように構成されていることを特徴とている。
このような第の発明は、非常時対応を可能とする。すなわち、例えば錠一括操作機構の電源装置や、錠本体のソレノイドに故障を生じたりした場合、錠一括操作機構による一括開錠操作ができなくなるが、第10の発明は、このような事態になった場合でも、施錠受けを通じた開錠操作によりケース錠を個別に開錠でき、非常時への対応を可能としている。
10の発明では、上記第4乃至第9の各発明のいずれか一つにおいて、前記ケース錠は、電動式の錠本体と施錠受けとで構成され、前記錠本体は、前記棚板ブラケットに固定されて陳列品を照明するための照明具に取り付けられ、前記施錠受けは、前記スライド式の棚板に取り付けられていることを特徴としている。
陳列棚では、下方の棚板における陳列品を照明するための照明具を棚板ごとに設けるのが一般的である。その照明具は、下方に照明光を照射するようにして設けられ、しかも下方の棚板の幅方向の全体にわたって照明光を照射するようにして設けられる。このように陳列棚で必須的な要素である照明具を活用して錠本体の取付けを行うことにより、錠本体の取付けに伴う構造要素の簡素化を図ることが可能となる。
以上のような本発明によれば、施錠方式の陳列棚について、開錠操作の繁雑さを解消でき、開錠操作に関する操作負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態である陳列棚の側面視による全体外観を示す図である。 図1の陳列棚の正面視による全体外観を示す図である。 棚板の要部構造を示す側断面図及び正面図である。 陳列ケースの斜視による全体外観を示す図である。 陳列ケースの棚板への組み付け構造を示す側面図である。 ケース錠の構成を示す図である。 錠一括操作機構の施錠状態の構成をケース錠と共に模式化して示す図である。 錠一括操作機構の開錠状態の構成をケース錠と共に模式化して示す図である。 非常時開錠を行う場合の錠一括操作機構及びケース錠の構成を示す図である。 陳列ケースの押戻し操作を行う場合の錠本体と施錠受けの構成を示す図である。
図1と図2に、本発明の一実施形態である陳列棚1を示す。図1は、側面方向から見た全体外観を示し、図2は、正面方向から見た全体外観を示している。これらの図に見られるように、陳列棚1は、主な構成要素として棚枠2、棚板3、陳列ケース4、照明具5(図2)、及びケース錠6(図2)を備えている。
棚枠2は、ベースパネル11に左右2本の支柱12を立設した構造となっている。ベースパネル11は、設置時に床に接して陳列棚1の全体を支える部材であり、適度な厚みを有する中空直方体状のパネル構造に形成され、接地用のアジャスタ13と移動用のキャスタ14が取り付けられている。支柱12は、角筒状に形成されるとともに、その前面に係止孔15が一定の間隔で多数設けられ、ベースパネル11の左右それぞれの後側角部に立設されている。また支柱12は、上端部にトップカバー16が組み付けられ、このトップカバー16で左右2本が連結されている。
棚板3は、図3(a)及び図3(b)にも示すように、左右の各支柱12に取り付けられる棚板ブラケット17により支持されることで棚枠2に取り付けられている。より具体的には、棚板ブラケット17は、後端に係止部18が設けられ、その係止部18を支柱12の係止孔15に係止させることで支柱12に取外し可能に取り付けられている。そして棚板3は、この棚板ブラケット17に載せて支持されることで棚枠2に取り付けられている。したがって、棚板ブラケット17の係止部18の係止孔15への係止位置を調節することで、棚板3の取付け高さ位置を自由にレイアウトすることが可能となっている。
また棚板3は、棚板ブラケット17上で前後方向(図1中の矢印A方向)にスライド可能な構造となっている。具体的には、棚板3と棚板ブラケット17の間にスライド機構19を介在させ、このスライド機構19により棚板3を棚板ブラケット17上で前後方向にスライドさせることができる。つまり、棚板3を前方にスライドさせて引き出せるようになっている。
陳列ケース4は、透明な板材、例えば透明なアクリル板で全体が形成されており、ケース内に陳列される商品に関してショーケース的な防護性を与える機能を有している。そのために陳列ケース4は、図4に示すように、所定高さの透明な仕切板21で仕切られた前方の開放陳列領域22と後方の防護陳列領域23を有している。開放陳列領域22は、例えばサンプル品など防護を必要としない陳列品の陳列に用いられ、客がそこの陳列品(図示せず)を自由に手に取ることができる領域である。一方、防護陳列領域23は、防護を必要とする陳列品の陳列に用いられ、仕切板21を後述のように機能させることで、客がそこの陳列品(図示せず)を見ることはできるものの手を触れることができない領域である。
また陳列ケース4には、陳列品に関するタグ類を保持させるためのタグプレート24が前端部に設けられている。タグプレート24は、陳列ケース4における商品陳列面レベルよりも下方に向かって所定の高さhだけ突出するように構成されている。
陳列ケース4は、棚板3に組み付けられている。図5に、陳列ケース4の棚板3への組付け構造を示す。図5(a)は組付け前の状態を示し、図5(b)は組付け後の状態を示している。陳列ケース4は、棚板3の後端縁に設けられている蝶番25にビス止めすることで棚板3に組み付けられる。このため陳列ケース4は、蝶番25を支点にした矢印Bのような回動が可能である。このような陳列ケース4の回動動作は、タグプレート24による棚板3の前面遮蔽を解除する際に行われる。すなわち、前述したようにタグプレート24が高さhで下方に突出していることにより、通常の状態ではタグプレート24が覆い被さって棚板3の前面を遮蔽している(図5(b)に実線で示す状態)。この状態から陳列ケース4を上方に回動させると、図5(b)に想像線で示す状態になり、これによりタグプレート24が棚板3の前面から外れ、棚板3の前面遮蔽が解除される。このような構成であるタグプレート24による棚板3の前面遮蔽とその解除の機能については後述する。
陳列ケース4は、以上のように棚板3に組み付けられていることから、上述のように棚板3を前方にスライドさせて引き出す際に棚板3と一体的に引き出される(図1における2段目の陳列ケース4の状態)。ここで、引き出されていない状態の陳列ケース4では、仕切板21の上端縁がトップカバー16又は上方の棚板3に近接した状態となるため、客は防護陳列領域23内の陳列品に手を触れたり、それを取り出したりすることができない状態となる。一方、陳列ケース4が図1における2段目の状態のように引き出されると、仕切板21の上端縁がトップカバー16や上方の棚板3から十分に離れた状態となり、これにより防護陳列領域23内の陳列品に手を触れたり、それを取り出したりすることが可能となる。このように、陳列ケース4の引出し操作は、防護陳列領域23の陳列品を取り出せるようにするために陳列ケース4に対して行う操作であり、この陳列ケース4の引出し操作が陳列品取出し可能化操作に相当する。
照明具5は、陳列ケース4の陳列品を照明する照明装置として機能する。そのために照明具5は、棚板3ごとに下方の棚板3を照明するように設けられている。より具体的には、照明具5は、図3に示すように、高反射性に形成された溝部26を有するシェードバー27に多数のLED28を配設した構成となっており、シェードバー27が左右両棚板ブラケット17の間に架け渡されている。そして照明具5は、シェードバー27の左右各端を左右の各棚板ブラケット17に固定させることで、棚板ブラケット17に取り付けられている。このため照明具5は、下方の棚板3上の陳列ケース4を幅方向の全体にわたって均一に照明できる。
このような構成である照明具5への電力の供給は、棚枠2の支柱12に沿わせるようにして棚枠2に組み付けられている照明具用給電レール29(図2)を介して行われる。照明具用給電レール29は、その詳細の図示は省略するが、レール構造に形成された本体部に長尺の給電導体を2本設けた構造を有している。この照明具用給電レール29は、長さ方向の任意の位置にプラグを接続することができるようになっており、したがって棚板3ごとの各照明具5に共通的に電力を供給する照明具用共用給電ラインとして機能する。この照明具用給電レール29には、ベースパネル11の内部に設けられている陳列棚1の電源装置30(図2)から電力が供給される。電源装置30は、外部の商用電源から供給される交流電力から例えば12Vといった電圧の直流電力を発生させ、これを照明具用給電レール29に供給する。各照明具5は、その詳細の図示は省略するが、それぞれの電源コードのプラグを照明具用給電レール29に接続することで、電力の供給を受ける。
ケース錠6は、陳列ケース4ごとに設けられており、上述した陳列ケース4の防護陳列領域23における防護性をより高めるために、陳列品取出し可能化操作である引出し操作を不能とする施錠を陳列ケース4ごとに行う。
図6に、ケース錠6の構成を拡大して示す。図6(a)は上方から見た状態を示し、図6(b)は前方から見た状態を示している。図6に示すように、ケース錠6は、錠本体31と施錠受け32で構成され、錠本体31と施錠受け32の間での係止により施錠を行う。
錠本体31は、プル型のDCソレノイドであるソレノイド33を開錠・施錠の駆動源とする電動式であり、錠プランジャ34を備えている。錠プランジャ34は、ソレノイド33のプランジャ35に係止受け36を組み付けて構成されており、突出付勢ばね37により突出方向に付勢されている。したがって錠プランジャ34は、非通電時にはソレノイド本体38の吸引力が働かないので、突出付勢ばね37の付勢力により突出状態となって施錠受け32により係止され、施錠される(図6の状態)。一方、通電時には錠プランジャ34は、ソレノイド本体38の吸引力により突出付勢ばね37の付勢力に抗してソレノイド本体38内に吸引されて非突出状態となるため、施錠受け32による係止が解除され、開錠される。
このような構成である錠本体31は、前述の図3に示すように、照明具5の背面、具体的にはシェードバー27の背面にビス止めなどで固定的に取り付けられている。錠本体31のシェードバー27への取付け位置は、シェードバー27の長手方向の略中央部となっており、後述する施錠受け32の棚板3への取付け位置と対応している。
施錠受け32は、本体部41に係止爪42を組み付けた構成となっている。本体部41は、鍵穴43を有しており、この鍵穴43に非常時鍵44を挿入することで、係止爪42を90度回転させる非常時開錠操作を行える。この非常時開錠操作により、後述のような係止爪42の係止受け36への係止を解除してケース錠6の非常時における開錠を行えるようになっている。また本体部41は、その周面に雄ねじ部45が形成されるとともに、雄ねじ部45に取付けナット46が螺合されている。
係止爪42は、短冊形の金属板をL字形に折り曲げることで形成されており、固定面部47と爪面部48を有している。さらに、爪面部48の先端部が外側へ鉤形に折り返されることで、テーパ面49を有する鉤形部50が形成されている。このような構成である係止爪42は、固定面部47でナット止めすることにより本体部41に組み付けられている。
以上のように構成される施錠受け32は、図3や図5に示すように、棚板3に取り付けられている。具体的には、棚板3の長手方向の略中央位置に、棚板3の前側の端縁部に本体部41の取付けナット46による締結で固定的に取り付けられている。この施錠受け32の棚板3への取付け位置は、上述のように錠本体31のシェードバー27への取付け位置と対応している。そしてこの位置対応により、上述のような錠本体31と施錠受け32の間での施錠のための係止が行われる。すなわち、施錠受け32の棚板3への取付け位置と錠本体31のシェードバー27への取付け位置を適切に対応させることにより、図6に示すように錠プランジャ34が突出状態にある場合に、錠プランジャ34の係止受け36に施錠受け32の係止爪42が鉤形部50の端縁を引っ掛けるようにして係止することができ、これによりケース錠6が施錠を行う。
ここで、施錠受け32は、上述のように、棚板3の中央位置で前端縁部に取り付けられている。このままの状態では、施錠受け32の鍵穴43が棚板3の前端縁部に露出することになり、しかもその位置が客の目につきやすい棚板3の長手方向中央であることから、防犯上の問題が懸念される。このような問題に対処するのが、前述した陳列ケース4のタグプレート24による棚板3の前面遮蔽と陳列ケース4の回動動作による遮蔽解除である。すなわち、タグプレート24で棚板3の前面を遮蔽することにより、施錠受け32の鍵穴43が客の目に入るのを防止できる。その一方で、施錠受け32の鍵穴43を使う必要が生じた場合には、陳列ケース4の回動動作によりタグプレート24による前面遮蔽を解除して、鍵穴43を露出させることができる。
図7と図8に、陳列ケース4ごとの各ケース錠6の開錠・施錠を一括的に行えるようにする錠一括操作機構51の構成をケース錠6と共に模式化して示す。図7は施錠状態を示しており、図8は開錠状態を示している。なお、錠一括操作機構51は複数のケース錠6を開錠・施錠操作の対象としているが、図7と図8では簡略化のために一つのケース錠6だけを図示している。これら図7及び図8に示すように、錠一括操作機構51は、ケース錠用給電レール52、電源装置30、及び通電スイッチ53を主な構成要素として有している。
ケース錠用給電レール52は、上述の照明具用給電レール29と同様に、陳列ケース4ごとの各ケース錠6に共通的に電力を供給できるようになっており、共用給電ラインとして機能する。このケース錠用給電レール52には、照明具用給電レール29を介して電源装置30から電力が供給される。具体的には、中継コード54でケース錠用給電レール52を照明具用給電レール29に電気的に接続し、照明具用給電レール29を介して電源装置30からケース錠用給電レール52に電力を供給できるようになっている。
通電スイッチ53は、図1及び図2に見られるように、トップカバー16の前端縁部の一端側に取り付けることで、中継コード54の通電路の途中にスイッチ接点55を介在させるように構成されており、中継コード54の通電路を開閉する。また通電スイッチ53は、鍵穴56を有し、この鍵穴56に錠一括操作鍵57を挿入することで、操作可能となる。つまり通電スイッチ53は、鍵穴56に錠一括操作鍵57を挿入した状態で操作することで、スイッチ接点55の開閉を切り替えることができる。このような構成である通電スイッチ53としては、例えばイグニッションスイッチを用いるのが、小型化できるなどの点から好ましい例である。
また、図7及び図8に示すように、錠一括操作機構51は、通電スイッチ53と電源装置30に介在するように照明具用給電レール29を備えている。すなわち、各照明具5への電力の供給を行う照明具用給電レール29を、給電系における通電スイッチ53の一次側に配置する。このような構造により、通電スイッチ53が操作されてスイッチ接点55が開放された場合でも、照明具5への電力の供給は照明具用給電レール29を介して行われる。すなわち、中継コード54の通電路の開閉にかかわらず、照明具用給電レール29を介して照明具5への電力供給を継続することができる。
以下ではケース錠6の開錠・施錠操作について説明する。陳列棚1における各陳列ケース4は、ケース錠6による施錠がなされ、防護陳列領域23の陳列品に対する防護性が確保されているのが通常の状態である。この状態では、陳列ケース4ごとの各ケース錠6は、非通電状態であることによりソレノイド本体38の吸引力が働かないことから、図7に示す状態のように錠プランジャ34が突出付勢ばね37の付勢力により突出し、その錠プランジャ34の係止受け36に施錠受け32の係止爪42が鉤形部50の端縁を引っ掛けるようにして係止されることで、施錠されている。
こうした状態にあって、例えば客の要望に応じて防護陳列領域23の陳列品を取り出せるようにするためには、ケース錠6の開錠を行う。ケース錠6の開錠を行うには、通電スイッチ53の鍵穴56に錠一括操作鍵57を挿入して通電スイッチ53をスイッチ接点閉側に操作し、図7に示すような開状態にあるスイッチ接点55を図8に示すような閉状態に切り替える。すると、中継コード54を介してケース錠用給電レール52が照明具用給電レール29に電気的に接続し、ケース錠用給電レール52が通電状態となる。そして、これに応じて各ケース錠6の錠本体31のソレノイド33が一斉に通電され、その結果、各ケース錠6が一斉に開錠する。つまり、通電により各ケース錠6は、図8に示す状態のように、錠プランジャ34がソレノイド本体38の吸引力により突出付勢ばね37の付勢力に抗して吸引されて非突出状態となり、これにより施錠受け32との間での係止が解除され、一斉に開錠される。
以上のようにして、各ケース錠6が一斉に開錠している状態から、各ケース錠6を施錠状態に戻すには、通電スイッチ53の鍵穴56に錠一括操作鍵57を挿入して通電スイッチ53をスイッチ接点開側に操作してスイッチ接点55を開状態に切り替える。すると、中継コード54によるケース錠用給電レール52と照明具用給電レール29の電気的な接続が遮断され、ケース錠用給電レール52が非通電状態となる。そして、これに応じて各ケース錠6の錠本体31のソレノイド33が一斉に非通電状態となり、各ケース錠6は、一斉に図7に示す状態に戻って施錠される。
図9に、施錠受け32の非常時開錠用の錠構造を利用して、非常時開錠を行った場合の錠一括操作機構51の構成を示す。例えば、錠一括操作機構51の電源系に不具合を生じたり、錠本体31のソレノイド33に不具合を生じたりした場合には、錠一括操作機構51による一括開錠操作ができなくなる。このような場合に開錠が必要となった際は、施錠受け32の非常時開錠用の錠構造を利用して非常時開錠を行う。非常時開錠は、施錠受け32の鍵穴43に非常時鍵44を挿入して行う。具体的には、鍵穴43に非常時鍵44を挿入し、その挿入状態で非常時鍵44を開錠方向に回す。すると、係止爪42が90度回転して図9に示すような状態になる。つまり、係止爪42の鉤形部50の向きが90度変わり、ソレノイド33の非通電やソレノイド33の不具合などで錠プランジャ34が突出状態にあっても、その錠プランジャ34に係止爪42が係止されない状態になり、結果として係止解除となって開錠される。
図10に、陳列ケース4に対する陳列品取出し可能化操作である陳列ケース4の引出し操作の逆操作、つまり引き出し状態にある陳列ケース4を押し込んで戻す押戻し操作を、陳列品取出し不能化操作として、錠プランジャ34が突出状態にある状態で行った場合の錠本体31と施錠受け32の状態を示す。陳列ケース4の押戻し操作を行うのは、ケース錠6が開錠され、陳列ケース4が引き出し状態にある場合である。したがって、この状態では通常、錠本体31の錠プランジャ34が後退して非突出となっており、棚板3に取り付けてある施錠受け32は錠本体31から離れた状態にある。しかしながら、陳列ケース4の引き出し後、陳列ケース4を押し戻す前に、何らかの原因で図10に示すように錠本体31の錠プランジャ34が突出状態になってしまうことも起こり得る。この状態で陳列ケース4の押戻し操作を行うと、施錠受け32が錠本体31に向かって近づき、まず係止爪42のテーパ面49がその先端側から錠プランジャ34の係止受け36の先端に接触する状態になる。この状態に入ると、テーパ面49により係止受け36の先端が押圧されるようになり、この押圧を受けて突出状態にある錠プランジャ34が、陳列ケース4の押戻しの進行につれて、徐々に後退させられる。そしてテーパ面49が係止受け36から外れる状態、つまり陳列ケース4の押戻しが完了するまで押戻しが進むと、係止爪42による押圧が解除される。その結果、錠プランジャ34が本来の突出位置まで戻って係止爪42が係止受け36に係止され、ケース錠6が施錠される。
以上説明した実施形態の陳列棚1においては、錠一括操作機構51を設け、その錠一括操作機構51で各陳列ケース4のケース錠6を一括的に開錠できることから、客が複数の陳列ケース4を興味対象とする場合であっても、店員はそれらの陳列ケース4について一々開錠操作を行わなくても済む。したがって、開錠操作の繁雑さを解消でき、開錠操作に関する店員の操作負担を大幅に軽減することができる。その結果、店員によるサービスの質の低下を招いたり、客を待たせることによる購買意欲の減退を防止することができる。
また、本実施形態では特に、ケース錠6を電動式として一括開錠操作を電気的に行う構成とすることで、例えば機械的なリンク機構で開錠操作を各ケース錠6に一括的に伝えるような構造に比べ、錠一括操作機構51をより簡素な構造で形成することができる。
また、本実施形態では特に、錠一括操作機構51が、各ケース錠6に電力を共通的に供給するケース錠用給電レール52、電源装置30、及び通電スイッチ53を備えた構成とする。これにより、各ケース錠6への給電系の構造を簡素化でき、錠一括操作機構51の構造の簡素化をより一層進めることができる。また、通電によりケース錠6の一括開錠操作を行う構造とすることで、ケース錠6が施錠される通常時においては非通電状態とすることが可能であり、消費電力を節減することができる。
また、本実施形態では特に、通電スイッチ53が、鍵穴56を有し、鍵穴56に錠一括操作鍵57を挿入することで、ケース錠用給電レール52と電源装置30の接続・非接続を切り替え操作可能な構成とする。これにより、通電スイッチ53を“錠化”し、錠一括操作機構51自体にも防護性を与えることができる。その結果、施錠による陳列ケース4の防護性をさらに高めることができる。また店員は、鍵穴56に差し込んだ錠一括操作鍵57を回すだけの容易な操作によりケース錠6を一括開錠操作することができ、操作負担をより軽減することができる。
また、本実施形態では特に、錠一括操作機構51が、通電スイッチ53と電源装置30に介在し、各陳列ケース4の陳列品を照明する各照明具5に電力を共通的に供給する照明具用給電レール29を有する構成とする。すなわち、各照明具5への電力の供給を行う照明具用給電レール29を、給電系における通電スイッチ53の一次側に配置する。これにより、通電スイッチ53が操作されてケース錠用給電レール52と電源装置30とが非接続とされた場合でも、照明具5への電力の供給は照明具用給電レール29を介して行われる。すなわち、通電スイッチ53の切り替え操作にかかわらず、照明具用給電レール29を介して照明具5への電力供給を継続することができる。また、各照明具5への給電系の構造を簡素化でき、錠一括操作機構51の構造の簡素化をより一層進めることが可能となる。
また、本実施形態では特に、ケース錠6が、電動式の錠本体31と施錠受け32とで構成され、錠本体31と施錠受け32の間での係止により施錠を行う構成とする。このようにケース錠6を錠本体31と施錠受け32とで構成することにより、本実施形態のように施錠受け32を介して非常時の個別開錠が可能な構造とすることができ、ケース錠6の機能性を拡張することができる。
また、本実施形態では特に、錠本体31が、開錠・施錠の駆動源としてのソレノイド33を有する構成とする。このように、ケース錠6の施錠方式をソレノイド33を開錠・施錠の駆動源とするソレノイドロックとすることにより、錠本体31と施錠受け32の間での係止により施錠を行う施錠構造をより簡素な構造で実現することができる。
また、本実施形態では特に、錠本体31が、錠プランジャ34及び突出付勢ばね37を備え、突出状態にある錠プランジャ34の係止受け36が施錠受け32の係止爪42に係止されることで、施錠を行う構成とする。このように錠本体31を構成することにより、ケース錠6を通電時開錠式とすることができ、ケース錠6に関する電力消費量の節約を図ることができる。すなわち施錠方式の陳列棚ではケース錠6が施錠状態にあるのが通常の状態であるため、開錠状態の時間が施錠状態の時間に比べて格段に短いことから、非通電状態で施錠となり、通電により開錠となるようにすることで、ケース錠6に関する電力消費量を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態では特に、係止爪42がテーパ面49を有しており、陳列品取出し不能化操作が錠プランジャ34の突出状態においてなされた際に、テーパ面49が錠プランジャ34の先端を押圧して突出状態にある錠プランジャ34を後退させつつ、係止受け36に係止して施錠状態となるように構成する。これにより、上記のような事態になった場合でも、陳列ケースTの陳列品取出し不能化操作を支障なく行えることができ、これによりケース錠6に関する使い勝手を高めることができる。
また、本実施形態では特に、施錠受け32が鍵穴43を有し、鍵穴43に非常時鍵44を挿入して開錠操作を行えるように構成する。これにより、例えば錠一括操作機構51の電源装置30や、錠本体31のソレノイド33に故障を生じたりした場合でも、施錠受け32を通じた開錠操作によりケース錠6を個別に開錠でき、非常時への対応が可能となる。
また、本実施形態では特に、棚板3が、棚枠2に取り付けられた棚板ブラケット17により前後方向にスライド可能に支持された構成であり、陳列品取出し可能化操作を、陳列ケース4をスライド式の棚板3と一体的に前方にスライドさせて引き出す引出し操作とする。これにより、陳列ケース4の陳列品取出し可能化操作としては様々な形態が可能であるが、使い勝手などから好ましい形態の一つである上記引出し操作を、陳列品取出し可能化操作として実現できる。
また、本実施形態では特に、錠本体31は、棚板ブラケット17に固定された照明具5に取り付けられ、施錠受け32は、スライド式の棚板3に取り付けられた構成とする。このように陳列棚4で必須的な要素である照明具5を活用して錠本体31の取付けを行うことにより、錠本体31の取付けに伴う構造要素の簡素化を図ることができる。
なお以上では、本発明を実施するための形態について説明したが、これは代表的な例に過ぎず、本発明はその趣旨を逸脱することのない範囲で様々な形態で実施することができる。例えば上記実施形態では、陳列品取出し可能化操作が棚板の引出し操作である場合であったが、この他にも、例えば陳列ケースに設ける仕切板を開閉可能とし、その仕切板を開く操作が陳列品取出し可能化操作となる場合にも本発明を適用できる。また上記実施形態では、錠一括操作機構による一括開錠操作を電気的に行うようにしたが、一括開錠操作を械的なリンク機構でケース錠に一括的に伝えるような構造とすることも可能である。
1 陳列棚
2 棚枠
3 棚板
4 陳列ケース
5 照明具
17 棚板ブラケット
29 照明具用給電レール(照明具用共用給電ライン)
30 電源装置
31 錠本体
32 施錠受け
33 ソレノイド
34 錠プランジャ
35 プランジャ
37 突出付勢ばね
42 係止爪
43 鍵穴
44 非常時鍵
49 テーパ面
51 錠一括操作機構
52 ケース錠用給電レール(共用給電ライン)
53 通電スイッチ
56 鍵穴
57 錠一括操作鍵

Claims (10)

  1. 棚枠に取り付けられた複数の棚板、及び前記棚板に載置された陳列ケースを備え、前記陳列ケースは、当該陳列ケースに対し陳列品取出し可能化操作を行うことで陳列品の取出しが可能となるように構成され、前記陳列品取出し可能化操作を施錠により不能とするケース錠が前記陳列ケースごとに設けられている陳列棚であって、
    前記陳列ケースごとの前記各ケース錠の一括的開錠を行う錠一括操作機構が設けられ
    前記ケース錠は電動式であり、前記錠一括操作機構は、前記各ケース錠の一括開錠操作を電気的に行い、
    前記錠一括操作機構は、前記各ケース錠に電力を共通的に供給する共用給電ライン、前記共用給電ラインに接続する電源装置、及び前記共用給電ラインと前記電源装置に介在し、前記共用給電ラインと前記電源装置の接続・非接続を切り替える通電スイッチを備え、前記ケース錠への通電を行うことにより、電気的な一括開錠操作を行うことを特徴とする陳列棚。
  2. 前記通電スイッチは、鍵穴を有し、前記鍵穴に錠一括操作鍵を挿入することで、前記共用給電ラインと前記電源装置の接続・非接続を切り替え操作可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載の陳列棚。
  3. 前記錠一括操作機構は、前記通電スイッチと前記電源装置に介在し、前記各陳列ケースの前記陳列品を照明する各照明具に電力を共通的に供給する照明具用共用給電ラインを有することを特徴とする請求項又は請求項に記載の陳列棚。
  4. 前記棚板は、前記棚枠に取り付けられた棚板ブラケットにより前後方向にスライド可能に支持されたスライド式の棚板であり、前記陳列品取出し可能化操作は、前記陳列ケースを前記スライド式の棚板と一体的に前方にスライドさせて引き出す、引出し操作であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の陳列棚。
  5. 前記ケース錠は、電動式の錠本体と施錠受けとで構成され、前記錠本体と前記施錠受けの間での係止により施錠を行うことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の陳列棚。
  6. 前記錠本体は、開錠・施錠の駆動源としてのソレノイドを有することを特徴とする請求項に記載の陳列棚。
  7. 前記錠本体は、前記ソレノイドのプランジャに係止受けを組み付けて形成された錠プランジャ、及び前記錠プランジャが非通電時に突出状態となるように突出方向に付勢する突出付勢ばねを備え、突出状態にある前記錠プランジャの前記係止受けが前記施錠受けの係止爪に係止されることで、施錠を行うことを特徴とする請求項に記載の陳列棚。
  8. 前記係止爪は、テーパ面を有しており、前記陳列品取出し可能化操作の逆操作である陳列品取出し不能化操作が前記錠プランジャの突出状態においてなされた際に、前記テーパ面が前記錠プランジャの先端を押圧して突出状態にある前記錠プランジャを後退させつつ、前記係止受けに係止して施錠状態となるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の陳列棚。
  9. 前記施錠受けは、鍵穴を有し、前記鍵穴に非常時鍵を挿入して開錠操作を行えるように構成されており、その開錠操作により前記錠本体への係止を解除することで、前記ケース錠ごとの開錠がなされるように構成されていることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の陳列棚。
  10. 前記ケース錠は、電動式の錠本体と施錠受けとで構成され、
    前記錠本体は、前記棚板ブラケットに固定されて陳列品を照明するための照明具に取り付けられ、前記施錠受けは、前記スライド式の棚板に取り付けられていることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の陳列棚。
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