JP5177365B2 - 施解錠装置及び収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、簡易に構成できて他の仕様のものとの間で部品の共用化等も有効に図れるようにした引出の施解錠装置及びこれを利用した収納装置に関するものである。
この種の施解錠装置として、例えば特許文献1等に示すものが知られている。このものは、複数段に配置される引出を一括施解錠するために、筐体の側板に連動機構を設けるとともに、筐体の頂板に前記連動機構にリンクされたシリンダ錠などの操作部を設け、この入力部に操作力を入力することにより連動機構を作動させて、各引出を一斉に施錠位置に保持し、又はその施錠状態を解除するようにしている。
実公平8−2358号公報
しかし、このような構造の場合、一括施解錠を採用するために筐体側に大掛かりな構成が必要となる上に、操作部や連動機構の組込位置も限定されるので、複雑で作り込みが難しい上に、一括施錠を採用しない収納装置との間で仕様の共通化を図ることも容易ではなく、事後的な一括施錠機能の追加も困難なものとなっている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、引出側のみにて一括施錠機構を構成することを可能にして、叙述した不具合を好適に解消することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の施解錠装置は、把手に入力される操作力を回転軸を含む伝達系を介してラッチに伝えることで当該ラッチを解除可能とするラッチ機構がそれぞれ設けられるとともに複数段に配置される引出に対して適用されるものであって、各引出の鏡板に設けられて鏡板に存する把手又は回転軸を直接若しくは間接に拘束し或いは鏡板に存する伝達系の一部を断接切替することで施錠状態と解錠状態を切替えるための作動部と、この作動部の近傍に配置されるとともに隣接する引出の鏡板間に亘って構成されて作動部の動きを連動させる連動機構と、何れかの引出の鏡板に設けられて当該鏡板に存する作動部若しくは連動機構の一部に施錠状態と解錠状態とを切り替えるための動作を与える入力部とを具備してなることを特徴とする。
このようにすれば、鏡板内に作動部が存し、入力部から入力される動作が同じく鏡板内に設けた連動機構を介して各作動部に伝えられるので、基本的に収納装置等の筐体側に手を加えずとも引出の鏡板側のみにて施解錠装置を構成することができる。しかも、連動機構は鏡板の隣接方向に作動しさえすればよいので、その位置が鏡板の巾方向に限定されることがなく、配置の自由度も高いものとなる。この場合、入力部は積極的な駆動力を与えるものでもよいし、バネ等による駆動力を利用し、これをあるタイミングで解除するものであってもよい。
さらに、引出がラッチ機構を有し、このラッチ機構が、把手に入力される操作力を回転軸を含む伝達系を介してラッチに伝え、当該ラッチを解除可能とするものであるため、作動部は鏡板に存する把手又は回転軸を直接若しくは間接に拘束し或いは鏡板に存する伝達系の一部を断接切替するように構成され、その作動部の近傍に配置した連動機構によって各作動部を連動させることで、ラッチ機構を有効利用した施解錠装置として簡単に構成することができる。
この場合の具体的な実施の態様としては、把手と回転軸との間にクラッチを備え、クラッチがオンのときに把手と回転軸とを接続して把手の操作力を回転軸に伝え、クラッチがオフのときに把手と回転軸とを遮断するように構成した上で、作動部をそのクラッチによってオンオフを切替可能にするように係り合わせていることが好ましい。
使い勝手の良好なものとしては、把手が鏡板の幅方向ほぼ中央付近における前面に配置され、入力部も前記把手の近傍における鏡板の前面に配置されているものが挙げられる。
複数の引出に亘って施解錠を有効に作動させるための連動機構の構成としては、各引出の鏡板に連動杆を、解錠状態において当該引出の出し入れ動作を妨げないように分断して配置し、解錠状態から施錠状態に移行する際には各連動杆が全体として1本の杆の如く作動しつつ各鏡板内に存する作動部が施錠状態に切り替わり、入力部からの入力により施錠状態から解錠状態に移行する際には各連動杆が全体として1本の杆の如く作動しつつ各鏡板内に存する作動部が解錠状態に切り替わるように構成されていることが望ましい。
連動杆に的確な動作を得るためには、各引出の鏡板に存する連動杆がほぼ同軸上に配置されていることが好ましい。
施解錠装置がない引出との間で引出本体の共用化や仕様変更を容易とするためには、引出本体に対して、少なくとも把手、回転軸、作動部および連動機構の構成要素が鏡板側に組み込まれてユニット化されていることが有効である。
入力部の具体的な実施の態様としては、作動部を直接又は間接に駆動し又はその駆動のタイミングを与えるダイヤル錠を具備し、作動部がダイヤル錠の非照合時に施錠状態にオフセットされるように構成されたものが挙げられる。
入力部の具体的な他の実施の態様としては、作動部を直接又は間接に駆動し又はその駆動のタイミングを与える電動式のアクチュエータを具備し、作動部はアクチュエータの非作動時に施錠状態にオフセットされるように構成されたものが挙げられる。
本発明の施解錠装置は、以上のような構成であるから、これを利用して筐体に複数段に亘って配置した引出の一括施錠または一括解錠を行い得るように収納装置を構成することが極めて有用なものとなり得る。
本発明は、以上説明したように、引出の鏡板側に作動部、連動機構及び入力部を配置するだけで、複数の引出に対する一括した施解錠が行えるようにしたので、収納装置等の筐体側に手を加えることが基本的に不要であり、簡素な構成で施解錠機能を有効に実現することができる。そして、これによれば、引出本体の共用化や、筐体側の共用化を通じて、施解錠機能を備えない収納装置等との間で部品の共用化を図り、相互に仕様変更することなども容易に可能となり、全体として製作工数の削減やコストダウンにも有効に資するものとなる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この実施形態の施解錠装置1を適用した収納装置2を示している。この収納装置2は、筐体21内に複数段に亘って引出22を配置し、各引出22にラッチ機構3を組み込んで引出22を筐体21に係留可能かつ引出22の鏡板22aに設けた把手31によって当該ラッチを解除可能にしており、そのラッチ機構3を利用しつつ各引出22の鏡板22a内において、引出22の一括施錠または一括解錠を行う施解錠装置1を構成している。
引出22は、図2に示すように、引出本体22bの前面側に鏡板22aを一体的に取り付けたものである。図2は鏡板22aを構成する前面側の化粧板を取り外した状態を示しており、鏡板22aを構成する背面板22a1に各種要素部品が取り付けてある。
ラッチ機構3は、図2及び図3(a)に示すように、鏡板22aと引出本体22bとの境界部分に設けた樹脂部材32より側方に向けて弾性的にラッチ爪33を突出させており、このラッチ爪33を、図3(a)に示すように収納装置2を構成する筐体21の側板21aの内面に設けた凹所21bに引出22を押し込んだ際に係り合わせるようにしたもので、把手31に操作力が入力されると、回転軸34を含む伝達系Aを介してラッチ33を没入方向に作動させるようにしている。
伝達系Aは、図2及び図3(a)に示すように、回転軸34と、この回転軸34の端部付近に配置された逆L字状の中間体35と、回転軸34の水平軸回りの回転を中間体35の鉛直軸回りの回転に変換するアーム36と、中間体35の鉛直軸回りの正逆回転をラッチ33の鉛直軸回りの一方向の動作に変換する変換部37とを備え、把手31を上下何れの方向に操作してもラッチ33を没入方向に作動させ得るようにしている。図3(b)は変換部37の原理を例示したものであり、中間体35の回転によって天秤部材37aが何れの方向に回転しても、L字形の揺動体37bが同一方向に回転して、この揺動体37bの先端に係り合うラッチ33を没入方向に回転させるようになっている。図示の場合、揺動体37bはバネ等の弾性体37cによってラッチ33を突出させる方向に押し付けられている。
一方、本実施形態の施解錠装置1は、図2及び図4等に示す各引出22の鏡板22a内において、把手31と回転軸34との間にクラッチ11を介在させ、このクラッチ11に作動部12を係り合わせた上で、各引出22の上下に隣接する鏡板22a間に亘って各作動部12の動きを連動させる連動機構Bを構成するとともに、最上段の引出22の鏡板22aに存する作動部12若しくは連動機構Bの一部に施錠状態から解錠状態への切り替え動作を与えるべく、当該引出22の把手31の近傍に入力部たるダイヤル錠13を設けている。
把手31は、図5(a)、(b)に示すように回転軸34に回転自在に遊嵌され、クラッチ11は把手31の隣接位置において回転軸34に一体回転可能かつ軸方向にスライド可能に配されたもので、回転軸34の軸心から変位した位置においてクラッチ11の一部に設けた関連部11aが把手31の一部に設けた被関連部31aに係り合った図5(c)の状態(クラッチオンの状態)で把手31の回転をクラッチ11を介して回転軸34に伝えるとともに、その係り合いが解除された図5(a)の状態(クラッチオフの状態)で把手31の回転を回転軸34に伝えずに空転自在とするものである。
連動機構Bは、図1、図2及び図4に示すように各引出22の鏡板22aに連動杆14を昇降可能に配置したもので、連結杆14は板状本体14aを主体として構成されていて、図4及び図6(a)に示す引出22の上下の隣接境界部分Pにおいては、上側の引出22に存する連動杆14の下端を構成するピストン14bが昇降可能とされ、下側の引出22に存する連動杆14の上端を構成するピストン受部14cも昇降可能とされて、図4及び図6(a)に示す解錠状態においては上側の連結杆14に付帯するピストン14bと下側の連結杆14に付帯するピストン受部14cの間がほぼ同軸上にあって隣接境界部分Pで分断して収納位置からの引出22の引出し動作を妨げないようになっている。そして、図7及び図6(b)に示すように上側の連動杆14が押し下げられると、ピストン14bが下側の引出22の鏡板22aに進入することにより、当該鏡板22a内に存するピストン受部14cに突き当たって連動杆14を下方に押し下げるようにしている。
作動部12は、図2及び図4に示すように鏡板22aの背面板22a1に水平軸m回りに取り付けた板状のもので、水平軸mから変位した一部を連動杆14の板状本体14aの一部に連結軸nを介して接続し、また、水平軸mから他の方向へ変位した先端部12aを図4及び図5に示すようにクラッチ11の一部に設けた係り合い部11bに常時係り合わせている。そして、作動部12が正面視右回りに回転した図7の施錠位置で図5(a)に示すようにクラッチ11をオフにし、正面視左回りに回転した図4の解錠位置で図5(c)に示すようにクラッチ11をオンにするようにしている。このとき、図7に示すように作動部12の施錠位置と連動杆14の降下位置とを対応させ、図4に示すように作動部12の解錠位置と連動杆14の上昇位置(初期位置)とを対応させている。この実施形態の場合、各作動部12はバネ等の弾性体15によって図4の解錠位置に向かって弾性付勢されている。したがって、作動杆14も上方に向かって弾性付勢された状態にある。
ダイヤル錠13は、基本的な機構自体は一般的なものであるため内部機構は省略するが、図4に示すようにケーシング13aから側方に回動可能にレバー13bが突出していて、このレバー13bの先端が作動部12及び連動杆14との連結軸nに接続してあり、図7に示す非照合時にレバー13bに下方回動位置で保持力が働き、図4に示す照合時にはその保持力が解除されるように構成している。すなわち、図7に示すダイヤル錠13の非照合時には、弾性体15に抗して作動部12が連動杆14の降下とともに施錠位置に保持されるので、全ての引出22において把手31と回転軸34とが解離して、何れの把手31を操作しても空転するだけの一括施錠状態をとる。一方、照合時にレバー13bの保持力が解除されると、前述したように作動部12は解錠位置に向かって弾性体15により弾性付勢されており、作動杆14も動ける状態になるので、これがトリガーとなって作動部12が図7→図4のように解錠位置に移動して全ての引出22において把手31と回転軸34とがクラッチ11により接続されて、何れの把手31を操作しても当該引出22のラッチ解除が可能な一括解錠状態となる。
なお、この実施形態では、ダイヤル錠13を照合して何れかの引出22を引き出した際に、その引出動作を利用してダイヤル錠13がゼロリセットされ、系は図4→図7の状態をとるようにしている。この実施形態では、図4及び図6に示すようにピストン14aが連結杆14の板状本体14aにバネ14dを介して取り付けられており、先端がテーパ状をなしているが、これは引出22を一旦引き出した際に図7及び図6(b)のようにピストン14bが引出22の鏡板22aの下端から突出しても、経過的にピストン14bを上昇させて引出22を収納位置に押し込む動作を保障するものである。つまり、引出22を押し込むときはクラッチ11がオフの状態にあるため、ラッチ33が一時的に没入しながら引出22は収納位置に係留される。このとき、系は一括施錠状態に戻る。
以上のように、本実施形態の施解錠装置1は、把手31に入力される操作力を回転軸34を含む伝達系Aを介してラッチ33に伝えることで当該ラッチ33を解除可能とするラッチ機構3がそれぞれ設けられるとともに複数段に配置される引出22に対して適用されるものであり、各引出22の鏡板22aに設けられて鏡板22aに存する把手31から回転軸34への伝達系Aの一部を断接切替することで施錠状態と解錠状態を切替えるための作動部12と、この作動部12の近傍に配置されるとともに相隣接する引出22、22の鏡板22a、22a間に亘って構成されて作動部12の動きを連動させる連動機構Bと、本実施形態では最上段の引出22の鏡板22aに設けられて当該鏡板22aに存する作動部12若しくは連動機構Bの一部に施錠状態と解錠状態とを切り替えるための動作を与える入力部たるダイヤル錠13とを具備するようにしたものである。
このように、鏡板22a内に作動部12が存し、ダイヤル錠13から入力される動作が同じく鏡板22a内に設けた連動機構Bを介して各作動部12に伝えられるので、基本的に筐体21側に手を加えずとも鏡板22a側のみにて施解錠装置1を構成することができる。しかも、連動機構Bは鏡板22aの隣接方向(上下方向)に作動しさえすればよいので、その位置が鏡板22aの巾方向に限定されることがなく、配置の自由度も高いものとなる。
特に、この実施形態の引出22はラッチ機構3を備え、このラッチ機構3は、把手31に入力される操作力を回転軸34を含む伝達系Aを介してラッチ33に伝え、当該ラッチ33を解除可能としたものであり、作動部12は鏡板22aに存する把手31から回転軸34への伝達系Aの一部を断接切替するように構成され、その作動部12の近傍に配置した連動機構Bによって各作動部12を連動させるようにしている。これは、上述したように連動機構Bの位置が鏡板22aの巾方向に限定されないことから組み込みが実現可能となる効果であり、作動部12及び連動機構Bを適宜部位に適切に配置することを可能ならしめている。そして、既存のラッチ機構3の一部を利用していることで、施解錠装置1を簡単に構成することができる。
また、ラッチ機構3の具体的な利用の態様として、把手31と回転軸34との間にクラッチ11を備え、クラッチ11がオンのときに把手31と回転軸34とを接続して把手31の操作力を回転軸34に伝え、クラッチ11がオフのときに把手31と回転軸34とを遮断するように構成した上で、作動部12をそのクラッチ11によってオンオフを切替可能にするように係り合わせている。このため、把手31の近くにクラッチ11及び作動部12を配置して連動機構Bで連動させるという効率の良い構成が採用可能となる。そして、このようなクラッチ式にすれば、施錠時には把手31が空転するだけなので、把手31に無理な力が加えられてラッチ33が破損するという不具合も有効に解消することができる。
そして、把手31を鏡板22aの幅方向ほぼ中央付近における前面に配置し、入力部たるダイヤル錠13も前記把手31の近傍における鏡板22aの前面に配置しており、これらダイヤル錠13及び把手31がともに鏡板22aの前面に近接して位置するので、施解錠装置1の操作や把手31の操作を一連の操作の下に有効に行うことができるようになる。
また、連動機構Bは、各引出22の鏡板22aに連動杆14を、解錠状態において当該引出22の出し入れ動作を妨げないように分断して配置し、解錠状態から施錠状態に移行する際には各連動杆14が全体として1本の杆の如く作動しつつ各鏡板22a内に存する作動部12が施錠状態に切り替わり、入力部たるダイヤル錠13からの入力により施錠状態から解錠状態に移行する際には各連動杆14が全体として1本の杆の如く作動しつつ各鏡板22a内に存する作動部12が解錠状態に切り替わるように構成されている。このように、個々の引出22の鏡板22aに連動杆14を分断して配置しても、引出22の適切な出し入れ動作を確保した上でそれら全体を有効に連動させることができる。
この場合、各引出22の鏡板22aに存する連動杆14がほぼ同軸上に配置されているので、互いに分断された連動杆14の動作をロスなく伝えることができ、軽快な作動を得ることができる。
そして、少なくとも把手31、回転軸34、作動部12および連動機構Bの構成要素が鏡板22a側に組み込まれてユニット化されているので、引出本体22bに対して、鏡板22aを取り替えるだけで本発明の施解錠装置1を構成することができる。このため、施解錠装置1のない引出22との間で引出本体22bの共用化も容易に図ることができる。筐体21側の共用化が図れることは言うまでもない。
更に、本実施形態の入力部に、照合位置で作動部12に解錠状態に向かう駆動のタイミングを与えるダイヤル錠13を採用しており、作動部12はダイヤル錠13の非照合時に施錠状態にオフセットされ、ダイヤル錠13は作動部12及び連動杆14の保持力を解除するトリガーを与えるだけであるので、ダイヤル錠13自体に負荷を掛けずに施錠状態から一括解錠状態への切替を有効に実現することができる。この場合、ゼロリセット後に一括解錠状態から施錠状態に移行するには、引出22が引き出される動作や押し込まれる動作を利用するなど、適宜の手段を採用すればよい。
本実施形態の収納装置は、以上のような施解錠装置1を利用して、筐体に複数段に亘って配置した引出22の一括施錠または一括解錠を行うように構成されるので、基本的には鏡板22a側の違いだけで一括施解錠機能を備えない収納装置との間で筐体21や引出本体22bの共用化が図れるのは勿論のこと、既存の収納装置に事後的に一括施解錠機能を付与することなども容易に可能とする利用価値の高いものとなり得る。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態におけるレバー13bは、所定の暗証番号がセットされた照合位置でレバー13bから図7→図4のように上方への回動のトリガーを与えて作動部12を解錠位置に向かって移動させ、非照合時にはその付勢力を保持するように構成されていたが、レバー13bによって積極的に作動部12を解錠位置に付勢するように構成してもよい。
また、ラッチ機構3の利用の態様としては、作動部12を、鏡板22aに存する把手31又は回転軸34を直接若しくは間接に拘束するように係り合わせる態様で用いることも可能である。
さらに、上記実施形態において作動部12及びクラッチ11を本発明の作動部として捉えてもよいし、連動機構Bを構成する連動杆14によりクラッチ11を直接駆動して把手31と回転軸34の断接切替を行うようにしてもよい。後者の場合、クラッチ11が本発明の作動体としての役割を担うことになる。
また、入力部は、図8に示すように作動部12を直接又は間接に駆動するための電動式のアクチュエータ130を具備し、作動部12がアクチュエータ130の非作動時に施錠状態にオフセットされるように構成してもよい。この場合にも、アクチュエータ130は作動部12及び連動杆14を動かすか又は保持力を解除するだけであるから、駆動力は僅かなもので足りる。しかも、非作動時には作動部12はオフセットされるため、省エネに有効となる。特に駆動源に電池131を用いた場合には電池131の寿命を延命し、配線も含めて施解錠装置1を鏡板22a内で完結できる利点がある。勿論、入力部はこれ以外の方式によることもできる。
さらにまた、上記実施形態において、同時に2つの引出を引き出すことを禁止する周知のセーフティロック機構を併用することも収納装置としては有効である。このセーフティロック機構が筐体側に要素部品を組み込むものである場合にも、本発明の施解錠装置が基本的に鏡板側にて構成できることで、筐体側の構造が著しく複雑になることを有効に回避することが可能である。
本発明の一実施形態を適用した収納装置の斜視図。 同部分分解斜視図。 同実施形態のラッチ機構の一部を示す拡大平断面図。 同実施形態の鏡板内を示す部分拡大正面図。 同実施形態のクラッチ部分を示す部分拡大平断面図。 図4及び図7の部分断面図。 同実施形態の作用を示す図4に対応した図。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
1…施解錠装置
2…収納装置
3…ラッチ機構
11…クラッチ
12…作動部
13…入力部(ダイヤル錠)
14…連動杆
22…引出
22a…鏡板
31…把手
33…ラッチ
34…回転軸
130…入力部(アクチュエータ)
A…伝達系
B…連動機構

Claims (9)

  1. 把手に入力される操作力を回転軸を含む伝達系を介してラッチに伝えることで当該ラッチを解除可能とするラッチ機構がそれぞれ設けられるとともに複数段に配置される引出に対して適用されるものであって
    各引出の鏡板に設けられて鏡板に存する把手又は回転軸を直接若しくは間接に拘束し或いは鏡板に存する伝達系の一部を断接切替することで施錠状態と解錠状態を切替えるための作動部と、この作動部の近傍に配置されるとともに隣接する引出の鏡板間に亘って構成されて作動部の動きを連動させる連動機構と、何れかの引出の鏡板に設けられて当該鏡板に存する作動部若しくは連動機構の一部に施錠状態と解錠状態とを切り替えるための動作を与える入力部とを具備してなることを特徴とする引出の施解錠装置。
  2. 把手と回転軸との間にクラッチを備え、クラッチがオンのときに把手と回転軸とを接続して把手の操作力を回転軸に伝え、クラッチがオフのときに把手と回転軸とを遮断するように構成した上で、作動部をそのクラッチによってオンオフを切替可能にするように係り合わせている請求項記載の引出の施解錠装置。
  3. 把手が鏡板の幅方向ほぼ中央付近における前面に配置され、入力部も前記把手の近傍における鏡板の前面に配置される請求項1又は2記載の引出の施解錠装置。
  4. 連動機構は、各引出の鏡板に連動杆を、解錠状態において当該引出の出し入れ動作を妨げないように分断して配置し、解錠状態から施錠状態に移行する際には各連動杆が全体として1本の杆の如く作動しつつ各鏡板内に存する作動部が施錠状態に切り替わり、入力部からの入力により施錠状態から解錠状態に移行する際には各連動杆が全体として1本の杆の如く作動しつつ各鏡板内に存する作動部が解錠状態に切り替わるように構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の施解錠装置。
  5. 各引出の鏡板に存する連動杆がほぼ同軸上に配置されている請求項記載の施解錠装置。
  6. 引出本体に対して、少なくとも把手、回転軸、作動部および連動機構の構成要素が鏡板側に組み込まれてユニット化されている請求項1又は2記載の施解錠装置。
  7. 入力部が、作動部を直接又は間接に駆動し又はその駆動のタイミングを与えるダイヤル錠を具備し、作動部はダイヤル錠の非照合時に施錠状態にオフセットされる請求項1〜6のいずれかに記載の施解錠装置。
  8. 入力部が、作動部を直接又は間接に駆動し又はその駆動のタイミングを与える電動式のアクチュエータを具備し、作動部はアクチュエータの非作動時に施錠状態にオフセットされる請求項1〜6のいずれかに記載の施解錠装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の施解錠装置を利用して、筐体に複数段に亘って配置した引出の一括施錠または一括解錠を行い得るように構成していることを特徴とする収納装置。
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