JP5617081B2 - 飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法及び飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置 - Google Patents
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Description
前記脱気純水に溶解目的のガスを加圧し溶解してガス飽和の溶解純水を生成するガス溶解工程と、
前記ガス溶解工程において前記溶解目的のガスの圧力を制御する圧力制御工程と、
前記ガス溶解工程を経た前記ガス飽和の溶解純水の圧力を減圧して飽和ガス含有ナノバブル水を生成するナノバブル発生工程と、
前記ガス溶解工程と前記ナノバブル発生工程との間に、
1ミクロン以下の空孔を経由して、前記飽和ガスの溶解純水を整流する整流工程と、
前記飽和ガスの溶解純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解ガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整工程を有することを特徴とする飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法である。
膜を介することにより一方に純水を、他方に脱気状態にすることにより、純水中の気体成分を純水より除去し、
前記膜を介して、脱気状態の空間に導きだすことを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法である。
膜を介することにより一方に脱気純水を、他方に前記溶解目的のガスを導入して前記膜を介して前記溶解ガスが脱気純水に溶け込み、
前記脱気純水を飽和ガスの溶解純水にすることを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法である。
前記溶解目的のガスの圧力は、加圧されたガスではあるが、前記脱気純水の水圧、及び/又は前記飽和ガスの溶解純水の水圧よりも低い圧力にすることを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法である。
前記ガス溶解工程を経た前記ガス飽和の溶解純水の圧力が減圧されることを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法である。
前記脱気純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解目的のガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整工程を有することを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法である。
前記脱気純水に溶解目的のガスを加圧し溶解してガス飽和の溶解純水を生成するガス溶解手段と、
前記溶解目的のガスの圧力を制御する圧力制御手段と、
前記ガス飽和の溶解純水の圧力を減圧して飽和ガス含有ナノバブル水を生成するナノバブル発生手段と、
前記ガス溶解手段と前記ナノバブル発生手段との間に、
1ミクロン以下の空孔を経由して、前記飽和ガスの溶解純水を整流する整流手段と、
前記飽和ガスの溶解純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解目的のガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整手段を有することを特徴とする飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置である。
前記脱気手段は、
膜を介することにより一方に純水を、他方に脱気状態にすることにより、純水中の気体成分を純水より除去し、
前記膜を介して、脱気状態の空間に導きだす構成であることを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置である。
前記ガス溶解手段は、
膜を介することにより一方に脱気純水を、他方に前記溶解ガスを導入して前記膜を介して前記溶解目的のガスが脱気純水に溶け込み、
前記脱気純水を飽和ガスの溶解純水にする構成であることを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置である。
前記圧力制御手段は、
前記溶解目的のガスの圧力は、加圧されたガスではあるが、前記脱気純水の水圧、及び/又は前記飽和ガスの溶解純水の水圧よりも低い圧力に制御することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置である。
前記ガス飽和の溶解純水の圧力を減圧することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置である。
前記ガス溶解手段の前段に、
前記脱気純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解目的のガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整手段を有することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置である。
前記飽和ガス含有ナノバブル水は、半導体、液晶をはじめとする電子産業分野に使用することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置である。
[第1の実施の形態]
図1は飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置の一般的な概念図である。この第1の実施の形態では、脱気工程A、ガス溶解工程B、圧力制御工程C、ナノバブル発生工程Dを有し、パーテイクルフリーでメタルフリーなナノバブル水を、より安定に製造し、半導体、液晶をはじめとする電子産業分野に使用可能な飽和ガス含有ナノバブル水を製造する。
この脱気工程Aでは、脱気手段10によって純水を脱気して脱気純水を生成する。脱気手段10は、脱気ケース11内に膜12が配置され、さらに迷路13を形成する堰板14が配置されている。脱気ケース11には、入口15と出口16が形成され、純水が入口15から迷路13を流れ、出口16から脱気純水が排出される。脱気手段10は、膜12を介することにより一方に純水を、他方に脱気状態にすることにより、純水中の気体成分を純水より除去し、膜12を介して、脱気状態の空間17に導きだす構成であり、純水を脱気して脱気純水を生成する。
このガス溶解工程Bでは、ガス溶解手段20によって脱気純水に溶解目的のガスを加圧し溶解してガス飽和の溶解純水を生成する。ガス溶解手段20は、ガス溶解ケース21内に膜22が配置され、さらに迷路23を形成する堰板24が配置されている。ガス溶解ケース21には、入口25と出口26が形成され、脱気純水が入口25から迷路23を流れ、出口26から溶解純水が排出される。また、ガス溶解ケース21には、溶解ガス入口27と溶解ガス圧力制御口28が形成されている。ガス溶解手段20は、膜22を介することにより一方に脱気純水を、他方に溶解目的のガスを溶解ガス入口27から導入して膜22を介して溶解目的のガスが脱気純水に溶け込み、脱気純水を飽和ガスの溶解純水にする構成であり、脱気純水に溶解目的のガスをガス制御口28から制御して溶解してガス飽和の溶解純水を生成する。すなわち、溶解させる目的のガスの溶解であり、その際、膜22を使用し、ガス圧より水圧を大きくすると、ガスが完全に純水に溶解し、この実施の形態では、一度ガスを純水に完全溶解させ、その後、細かい(1マイクロ以下)空孔を通して減圧することによりナノバブル水を生成する。
この圧力制御工程Cでは、圧力制御手段30によってガス溶解工程Bにおいて溶解ガスの圧力を制御する。圧力制御手段30は、第1の圧力センサ31と第2の圧力センサ32とを有し、第1の圧力センサ31は溶解ガス制御口28に接続され、第2の圧力センサ32は出口26に接続され、第1の圧力センサ31と第2の圧力センサ32とによって溶解ガスの圧力は、加圧されたガスではあるが、脱気純水の水圧、及び/又は飽和ガスの溶解純水の水圧よりも低い圧力になるように制御する。
このナノバブル発生工程Dでは、ナノバブル発生手段40によってガス溶解工程Bを経たガス飽和の溶解純水の圧力を減圧して飽和ガス含有ナノバブル水を生成する。ナノバブル発生手段40は、フィルタ41を有し、このフィルタ41の1ミクロン以下の空孔を経由して、ガス飽和の溶解純水の圧力を減圧し、ガス溶解工程Bを経たガス飽和の溶解純水の圧力を減圧して飽和ガス含有ナノバブル水を生成する。このナノバブル発生手段40の減圧構造は、フィルタ41の1ミクロン以下の空孔を経由して、減圧されることを特徴とし、できれば0.5ミクロン以下の空孔を経由して減圧される。
図2は飽和ガス含有ナノバブル水製造装置で整流工程、水圧調整工程を経由した概念図である。この第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、脱気工程A、ガス溶解工程B、圧力制御工程C、ナノバブル発生工程Dを有し、さらに整流工程E、水圧調整工程Fを有する。
この整流工程Eは、ガス溶解工程Bとナノバブル発生工程Dとの間に有し、整流手段50によって1ミクロン以下の空孔を経由して、飽和ガスの溶解純水を整流する。純水が加圧されている状態では、溶解されたガスはバブルとはなっていないため、ナノバブル発生工程で均一にナノバブルを発生させるためには、その前で整流することで、容易にかつ確実に均一なナノバブルが生成できるようになる。
(水圧調整工程F)
この水圧調整工程Fは、ガス溶解工程Bとナノバブル発生工程Dとの間に有し、水圧調整手段60によって飽和ガスの溶解純水の圧力を溶解目的のガスの圧力以上で、溶解目的のガスの圧力に近づけるように制御する。この水圧調整手段60には、圧力センサ61を用いて制御している。
(飽和ガス含有ナノバブル水)
製造された飽和ガス含有ナノバブル水は、半導体、液晶をはじめとする電子産業分野に使用することができる。この飽和ガス含有ナノバブル水は、直径が1μm( 1マイクロメートル:100万分の1メートル)以下の超微細な気泡を含有した水であり、従って、直径1μm以上のマイクロバブルの気泡も含有している。
水圧250kPaで飽和ガス含有ナノバブル水の生成を行った。
水圧250kPaで飽和ガス含有ナノバブル水の生成を行った。
溶解目的のガスを窒素ガスとし、50kPaで圧力を制御し、実施例1と同じ条件とした。ナノバブル発生工程での空孔は10ミクロンのフィルタを使用した。
生成したナノバブル水の粒径は、0.1〜0.5ミクロンの粒径で1100個測定されたが、0.5ミクロン以上が4750個測定された。実施例1はナノバブルが生成されていたにもかかわらず、比較例1ではナノバブルのほか、多くのマイクロバブルが生成され、どちらかといえばマイクロバブル生成となった。
水圧250kPaで飽和ガス含有ナノバブル水の生成を行った。
水圧250kPaで飽和ガス含有ナノバブル水の生成を行った。
生成したナノバブル水の粒径は、0.1〜0.5ミクロンの粒径で1370個測定されたが、0.5ミクロン以上が3830個測定された。実施例2はナノバブルが生成されていたにもかかわらず、比較例2ではナノバブルのほか、多くのマイクロバブルが生成され、どちらかといえばマイクロバブル生成となった。
水圧250kPaで飽和ガス含有ナノバブル水の生成を行った。
水圧250kPaで飽和ガス含有ナノバブル水の生成を行った。
水圧調整工程は設置せず、水圧は250kPaのまま、ナノバブル発生工程に導いた。
ナノバブル生成工程でバルブを使用したが、バルブを使用するとナノバブルが多く生成されることが分かっている。しかしながら、生成したナノバブル水の粒径は、0.1〜0.5ミクロンの粒径で1800個、0.5ミクロン以上が3800個測定された。実施例3に比べ、発生ナノバブル、マイクロバブルともに減少した。このことより、水圧調整手段の優位性が推測される。
B ガス溶解工程
C 圧力制御工程
D ナノバブル発生工程
E 整流工程
F 水圧調整工程
10 脱気手段
11 脱気ケース
12 膜
13 迷路
14 堰板
15 入口
16 出口
20 ガス溶解手段
21 ガス溶解ケース
22 膜
23 迷路
24 堰板
25 入口
26 出口
27 溶解ガス入口
28 溶解ガス圧力制御口
30 圧力制御手段
31 第1の圧力センサ
32 第2の圧力センサ
40 ナノバブル発生手段
41 フィルタ
50 整流手段
60 水圧調整手段
61 圧力センサ
Claims (13)
- 純水を脱気して脱気純水を生成する脱気工程と、
前記脱気純水に溶解目的のガスを加圧し溶解してガス飽和の溶解純水を生成するガス溶解工程と、
前記ガス溶解工程において前記溶解目的のガスの圧力を制御する圧力制御工程と、
前記ガス溶解工程を経た前記ガス飽和の溶解純水の圧力を減圧して飽和ガス含有ナノバブル水を生成するナノバブル発生工程と、
前記ガス溶解工程と前記ナノバブル発生工程との間に、
1ミクロン以下の空孔を経由して、前記飽和ガスの溶解純水を整流する整流工程と、
前記飽和ガスの溶解純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解ガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整工程を有することを特徴とする飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法。 - 前記脱気工程は、
膜を介することにより一方に純水を、他方に脱気状態にすることにより、純水中の気体成分を純水より除去し、
前記膜を介して、脱気状態の空間に導きだすことを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法。 - 前記ガス溶解工程は、
膜を介することにより一方に脱気純水を、他方に前記溶解目的のガスを導入して前記膜を介して前記溶解ガスが脱気純水に溶け込み、
前記脱気純水を飽和ガスの溶解純水にすることを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法。 - 前記圧力制御工程は、
前記溶解目的のガスの圧力は、加圧されたガスではあるが、前記脱気純水の水圧、及び/又は前記飽和ガスの溶解純水の水圧よりも低い圧力にすることを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法。 - 前記ナノバブル発生工程は、
空孔を経由して、前記ガス溶解工程を経た前記ガス飽和の溶解純水の圧力が減圧されることを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法。 - 前記ガス溶解工程の前段に、
前記脱気純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解目的のガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整工程を有することを特徴とする請求項1に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造方法。 - 純水を脱気して脱気純水を生成する脱気手段と、
前記脱気純水に溶解目的のガスを加圧し溶解してガス飽和の溶解純水を生成するガス溶解手段と、
前記溶解目的のガスの圧力を制御する圧力制御手段と、
前記ガス飽和の溶解純水の圧力を減圧して飽和ガス含有ナノバブル水を生成するナノバブル発生手段と、
前記ガス溶解手段と前記ナノバブル発生手段との間に、
1ミクロン以下の空孔を経由して、前記飽和ガスの溶解純水を整流する整流手段と、
前記飽和ガスの溶解純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解目的のガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整手段を有することを特徴とする飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置。 - 前記脱気手段は、
膜を介することにより一方に純水を、他方に脱気状態にすることにより、純水中の気体成分を純水より除去し、
前記膜を介して、脱気状態の空間に導きだす構成であることを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置。 - 前記ガス溶解手段は、
膜を介することにより一方に脱気純水を、他方に前記溶解ガスを導入して前記膜を介して前記溶解目的のガスが脱気純水に溶け込み、
前記脱気純水を飽和ガスの溶解純水にする構成であることを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置。 - 前記圧力制御手段は、
前記溶解目的のガスの圧力は、加圧されたガスではあるが、前記脱気純水の水圧、及び/又は前記飽和ガスの溶解純水の水圧よりも低い圧力に制御することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置。 - 前記ナノバブル発生手段は、
空孔を経由して、前記ガス飽和の溶解純水の圧力を減圧することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置。 - 前記ガス溶解手段の前段に、
前記脱気純水の圧力を前記溶解目的のガスの圧力以上で、前記溶解目的のガスの圧力に近づけるように制御する水圧調整手段を有することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置。 - 前記飽和ガス含有ナノバブル水は、半導体、液晶をはじめとする電子産業分野に使用することを特徴とする請求項7に記載の飽和ガス含有ナノバブル水の製造装置。
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