JP5616530B2 - 無線通信方法及び基地局装置 - Google Patents

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Description

本発明は、指向性制御によるビームを前提とした通信システムにおけるチャネル情報の取得方法とビームフォーミング技術に関する。
本願は、2011年9月16日に日本へ出願された日本特願2011−203024号に対して優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、2.4GHz帯または5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE(the Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11g規格、IEEE802.11a規格などのシステムの普及が目覚しい。これらのシステムでは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbpsの物理層伝送速度を実現している。
ただし、ここでの伝送速度とは物理レイヤ上での伝送速度である。実際にはMAC(Medium Access Control)レイヤでの伝送効率が50〜70%程度であるため、実際のスループットの上限値は30Mbps程度であり、情報を必要とする通信相手が増えればこの特性は更に低下する。一方で、有線LAN(Local Area Network)の分野ではEthernet(登録商標)の100Base−Tインタフェースをはじめ、各家庭にも光ファイバを用いたFTTH(Fiber to the home)の普及から、100Mbpsの高速回線の提供が普及しており、無線LANの分野においても更なる伝送速度の高速化が求められている。
そのための技術として、IEEE802.11nにおいて、空間多重送信技術としてMIMO(Multiple input multiple output)技術が導入され、オプションで4素子のアンテナ数までサポートされた。さらに、IEEE802.11acでは、マルチユーザMIMO(MU−MIMO)通信方法が検討され、サポートするアンテナ素子数は8素子まで増大している(非特許文献1)。アンテナ素子数が増えるほどチャネル推定のためのパイロット信号の数が増大する問題がある。
図6に従来の送受信システムの構成を示す。図6において、1は基地局、2−1〜2−iは複数の端末、11はデータ選択・出力回路、12、24−1〜24−iは送信信号生成回路、13、22−1〜22−iは無線信号送受信回路、141〜14N、211−1〜21M−1、211−i〜21M−iは送受信アンテナ、15、23−1〜23−iは受信信号復調回路、16はチャネル情報記憶回路、17は送信方法決定回路、18は、チャネル推定シンボル生成回路である。ここで、1≦i≦K、Kは端末の数、Mはi番目の端末の送受信アンテナ数、Nは基地局の送受信アンテナ数である。また、OFDMシステムを考え、信号を載せる周波数チャネル(サブキャリア)の数をFとする。
基地局1から端末2−iへの送信の際に、基地局1はデータの送信を行う前に、各端末のアンテナとの間の伝搬環境の情報を示すチャネル情報を収集する。チャネル推定シンボル生成回路18は端末のアンテナとの間のチャネル情報を推定するためのトレーニング・シンボルを生成し送信信号生成回路12に出力し、送信信号生成回路12は、ガードインターバルや、制御信号の付加を行う。無線信号送受信回路13は、送信信号生成回路12の出力信号を搬送波周波数へアップコンバートし、送受信アンテナ141〜14Nを介して送信を行う。
端末2−iにおいて、無線信号送受信回路22−iは、送受信アンテナ21M−iを介して無線信号を受信し、受信信号復調回路23−iにおいて同期、チャネル推定、復調を行い、推定されたチャネル情報、もしくはチャネル情報を圧縮するなどして生成したチャネル関連情報を送信信号生成回路24−iへ出力する。送信信号生成回路24−iは、チャネル情報、またはチャネル関連情報を含めた送信信号を生成し、予め定められたタイミングで、無線信号送受信回路22−iへ出力する。無線信号送受信回路22−iは、入力されたチャネル情報、またはチャネル関連情報を含む信号を送受信アンテナ211−i〜21M−iの少なくとも一つを介して送信する。
基地局1では、送受信アンテナ141〜14Nのうち少なくとも一つを介して端末2−iからの信号を無線信号送受信回路13へ入力する。無線信号送受信回路13は、入力された端末2−iからの信号をダウンコンバートしてデジタルデータに変換し、受信信号復調回路15へ出力する。受信信号復調回路15は受信信号を復調するとともに、受信信号に含まれるチャネル情報を抽出し、チャネル情報記憶回路16へ出力する。
通信相手となる端末2−iのチャネル情報が記憶されると、データ選択・出力回路11は、決定された通信相手の情報を送信方法決定回路17に出力し、データを送信信号生成回路12に出力する。送信方法決定回路17は、チャネル情報記憶回路16に記憶されたチャネル情報から送信ウエイトを決定し、空間ストリーム数と変調方式、符号化率からなる送信モードと送信ウエイトを送信信号生成回路12に出力する。チャネル推定シンボル生成回路18は端末のアンテナとの間のチャネル情報を推定するためのトレーニング・シンボルを生成し送信信号生成回路12に出力し、送信信号生成回路12は、通信を行う端末に対して決定された送信モードに従い、送信信号に変調・符号化を行い、送信ウエイトを乗算し、信号検出や通信情報伝達に用いるパイロット信号を挿入し、無線信号送受信回路13へ出力する。無線信号送受信回路13は入力された信号を搬送波周波数にアップコンバートし、送受信アンテナ141〜14Nを介して送信する。
通信相手を選択する方法としては、送信を行うデータがメモリに保存され、送信を行う準備ができている通信相手を指定したり、保存されている複数のデータのうち、最も古いデータに対応する通信相手を選択したり、ユーザのQoS(Quality of service)に基づいて選択したり、予めグループID(Identifier)で決められたユーザの組み合わせを選択したり、チャネル情報の相関が低い通信相手の組み合わせを選択したりすることができる。
以下、複数の通信相手に空間多重方式を用いて通信する例として、ブロック直交化(BD:Block Diagonalization)指向性制御法について説明する。基地局1は端末2−1〜2−Kのアンテナに対するチャネル情報を取得するため、チャネル推定用のトレーニング・シンボルをチャネル推定シンボル生成回路18において生成する。図7にトレーニング・シンボルの構成例を示す。図7に示す四角いブロックLT(1,1)〜LT(N,N)は、チャネル推定のためのOFDMシンボルを表しており、ガードインターバル(GI)が付与されたものとなっている。LT(j,k)はトレーニング・シンボルブロックのうち、k番目のタイミングにおいてj番目のアンテナから送信されるOFDMシンボルに対応する。LT(j,k)は周波数チャネルにおける既知信号s〜sを用いた信号に逆フーリエ変換を行い、GIを付与することで得られる。LT(1,1)〜LT(N,N)のn番目の周波数チャネルの送信信号xj,k,nからなる送信信号行列Xは、
Figure 0005616530
と表せる。
ここでxj,k,nは、LT(j,k)のn番目の周波数チャネルに対応する送信信号を表し、Aはトレーニング・シンボル用の符号行列であり、送信側および受信側で既知の行列が用いられる。Aとして、単位行列Iを用いれば、各アンテナからそれぞれ異なるタイミングで、sを送信することができる。または、AとしてAA=Iとなるような直交行列を用いることもできる。ここで、上付き文字のHはエルミート転置(複素共役転置)を表わす。
端末2−iにおいて、基地局1からの信号を受信すると、受信信号復調回路23−iは、受信信号に対し同期を行い、LT(1,1)〜LT(N,N)に対応する受信信号から、チャネル情報である基地局1と端末2−iのアンテナ間の伝搬係数からなるチャネル行列を推定する。j番目のトレーニング・シンボルに対応する受信信号であって、n番目の周波数チャネルにおいて、受信アンテナ211−i〜21M−iで受信された受信信号、y1,j,i,n〜yMi,j,i,n からなる受信信号ベクトルyj,i,n
Figure 0005616530
と表せる。
ここで、Hi,nは、端末2−iのn番目の周波数チャネルに対するチャネル情報を表すチャネル行列(M×N行列)である。チャネル行列Hi,nのp列q行目の要素は基地局1のp番目の送信アンテナと端末2−iのq番目の受信アンテナとの間の伝搬係数を表す。nj,i,nはj番目のトレーニング・シンボルの受信タイミングにおける、端末2−iのn番目の周波数チャネルの送受信アンテナ211−i〜21M−iにおける熱雑音ベクトルを表す。
よって、端末2−iにおける、第nの周波数チャネルにおける、1〜N番目のトレーニング・シンボルに対応する受信信号行列Yi,nは、
Figure 0005616530
と表せる。Ni,nは、端末2−iのn番目の周波数チャネルにおいて、送受信アンテナ211−i〜21M−iが1番目からN番目までのトレーニング・シンボルの受信タイミングで受信した信号に対する熱雑音行列を表す。
端末2−iにおいて、Aとsは既知であるため、Xは既知であり、チャネル行列は受信信号行列Yi,nから、
Figure 0005616530
として得ることができる。端末2−iは、得られたH’i,nをそのままフィードバック情報とすることもできるし、H’i,nのうち、L個の行ベクトル(Lは、端末2−iに対する送信を行うために必要なチャネル次元数であり、当該端末2−iへのデータストリーム数L’以上の整数である)をフィードバックすることもできる。
また、H’i,nに特異値分解を行い、
Figure 0005616530
として得られる信号空間に対応する右特異行列V(s) i,n(N×M行列)のうちLベクトルを選択して、フィードバックすることもできる。ここで、Ui,nは左特異行列、Σi,nは特異値を対角要素とし、非対角項が0のM×Nの対角行列であり、V(n) i,n(N×(N−M)行列)は右特異行列のうち、特異値に対応しないベクトルの集まりを表す。ここで、基地局1のアンテナ数Nが端末2−iのアンテナ数Mより多いことを前提としたが、端末2−iのアンテナ数Mが基地局1のアンテナ数Nより多い場合には、右特異行列の列ベクトルの全てが特異値と対応し、右特異行列V(s) i,n(N×N行列)のうちL個のベクトルを選択して、フィードバックすることができる。
または、H’i,nのエルミート行列の行ベクトルにグラムシュミットの直交化法を用いて得られる基底ベクトルのうち、Lのベクトルを選択して、フィードバックすることができる。直交化法による基底ベクトルはQR分解によっても得ることができ、
Figure 0005616530
としてQR分解を行い、得られた直交行列(Q(s) i,n(n) i,n)のうち、M×Mの三角行列Γi,nに対応するQ(s) i,nをフィードバックすることができる。ここで、Lは基地局1が端末2−iにフィードバックを要求したチャネルの次元数であり、実際に基地局1が端末2−iに送信を行う空間ストリーム数L’はL以下に設定される。Q(s) i,nやV(s) i,nはユニタリ行列の一部となっており、チャネル情報から得られるこれらの行列を信号空間行列、もしくは信号空間情報と定義する。
端末2−1〜2−Kは、当該L個のベクトルの情報、もしくはL個のベクトルの情報をユニタリ行列の特徴等を用いて再生可能な形に圧縮した情報を送信信号に含め、基地局1へ無線信号送受信回路22−iを介して送信する。基地局1は端末2−1〜2−Kからそれぞれチャネル情報、もしくはチャネル情報から算出された信号空間情報を取得し、チャネル情報記憶回路16に記憶する。
基地局1において、端末2−1〜2−Kに対して送信を行う際には、送信方法決定回路17が、チャネル情報記憶回路16から、フィードバックされたL個のベクトルの情報を取得する。端末2−iに対し第n番目の周波数チャネルに対して得られるL個のベクトルからなるN×Lの行列を信号空間行列Gi,nと定義する。Gi,nは、推定したチャネル行列のうちのL個の行ベクトルの複素共役転置行列でもよいし、L個のデータストリームに対する受信ウエイト行列Ri,nを端末2−iにおいて予め定義し、
Figure 0005616530
とすることもできる。
また、
Figure 0005616530
Figure 0005616530
とすることもできる。[A]はN×M行列AからL個の列ベクトルを選択してN×Lの行列を得る関数である。LはM以下の数であり、(7)式により、Gi,nを定義する場合に、L<Mとする場合には、端末2−iにおけるGi,nに対する受信ウエイトRi,nを予め端末2−iにおいて算出し、記憶しておくこともできる。端末2−iにおける受信ウエイトRi,nは、Hi,n をHi,nの右から乗算して得られる行列を用いて得られる受信ウエイトや、Hi,n をHi,nの右から乗算して得られる行列の固有ベクトルのエルミート行列などを用いることができる。また、(8)式や(9)式のV(s) i,nやQ(s) i,nを求めるにあたって、(5)式や(6)式においてH’i,nの代わりに、受信ウエイトRi,nにより変形されたチャネル行列Ri,nH’i,nを用いて計算したV(s) i,nおよびQ(s) i,nを用いることもできる。
次に、マルチユーザ送信方法のうち、BD法を例にとり、信号空間情報を用いた送信ウエイトの決定方法について説明する。ここでは、Kユーザ(端末2−1〜2−K)に対し、通信を行う場合のi番目の端末2−iに対する送信ウエイトの演算方法を説明する。まず、端末2−i以外の端末に対応する集合信号空間行列G i,nを、
Figure 0005616530
と定義する。
このG i,jに対し、特異値分解を行うと、
Figure 0005616530
と表すことができる。V(s)+ i,nは固有値Σ i,nに対応する信号空間ベクトルであり、V(n)+ i,nは固有値がないか、もしくは固有値0に対応するヌル空間ベクトルである。ここで、V(n)+ i,nで表せるヌル空間に対し、送信を行うと、端末2−i以外の通信相手の受信ウエイトに対し、干渉を生じない。よって、複数の通信相手に空間多重方式を用いて通信するには、n番目の周波数チャネルに用いる送信ウエイトとして、ここで得られたV(n)+ i,nに線形演算を行い得られるウエイトを用いればよい。
例えば、端末2−iに対応する信号空間行列のエルミート行列Gi,n に、V(n)+ i,nを乗算し、得られたGi,n (n)+ i,nの行ベクトルに対して、直交化法を用いて得られる基底ベクトルのエルミート行列またはGi,n (n)+ i,nに特異値分解を行って得られる右特異ベクトル、をV(n)+ i,nに乗算して得られるウエイトを送信ウエイトとすることができる。Gi,n (n)+ i,nから得られた行列をDi,nとすると、送信ウエイトWi,nは、[V(n)+ i,ni,n]L’iと表せる。
これはBD法に基づくMU−MIMO送信法であるが、Zero Forcing法や、MMSE(Minimum Mean Square Error)法、Successive optimization法、Tomlinson Harashima Precoding、Dirty paper codingなどを用いて信号空間行列から、Wi,nを演算することができる。
また、ユーザ数が1(K=1)の場合には、信号空間行列Gi,nを送信ウエイトとしたり、信号空間行列Gi,nの信号空間に対応する右特異行列を送信ウエイトとしたりすることができる。
このように各通信相手に対してそれぞれ送信ウエイトを演算することができ、得られたKユーザに対するn番目の周波数チャネルに対する送信ウエイトW
Figure 0005616530
と表せる。
BD法、Zero Forcing法、MMSE法、Successive optimization法、Tomlinson Harashima Precoding、Dirty paper codingなど、いずれのMU−MIMOの送信ウエイト決定においても、送信ウエイトを用い、受信側で復号演算を行うことで、ユーザ間干渉はキャンセルされるか、または受信側で除去可能な形式となるか、ある期待値まで低減される(例えば、非特許文献1参照)。
IEEE,"Proposed specification framework for TGac,"doc.:IEEE802.11-09/0992r21, Jan. 2011.
しかしながら、従来技術によるいずれの送信方法でも、図7に示すように送信アンテナ数分のトレーニング信号が必要であり、アンテナ数が増えるほど、チャネル情報推定と情報のフィードバックのために多くの時間を必要とし、スループットを低下させるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、チャネル推定のためのトレーニング信号の数を減らすことができる無線通信方法及び基地局装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数のアンテナを有する基地局装置が1つ以上の端末装置と通信を行う無線通信方法であって、前記基地局装置が、記憶部に記憶されているチャネル推定を行う端末に対するトレーニングウエイトを読み出すトレーニングウエイト読み出しステップと、前記基地局装置が、前記トレーニングウエイトをトレーニング・シンボルに乗算してウエイト・トレーニング・シンボルを生成し、生成された前記ウエイト・トレーニング・シンボルを送信するウエイト・トレーニング・シンボル送信ステップと、前記端末装置が、受信した前記ウエイト・トレーニング・シンボルからウエイトチャネル情報の推定を行うウエイトチャネル情報推定ステップと、前記端末装置が、前記ウエイトチャネル情報を前記基地局装置に対して送信するフィードバックステップと、前記基地局装置が、受信した前記ウエイトチャネル情報と、前記記憶部に記憶されている前記トレーニングウエイトを用いて、送信ウエイトを算出する送信ウエイト算出ステップと、前記基地局装置が、前記送信ウエイトによりデータ信号を送信するデータ信号送信ステップと、前記基地局装置が、前記ウエイトチャネル情報と、前記記憶部に記憶されている前記トレーニングウエイトを用いて、新たなトレーニングウエイトを算出し、算出された前記新たなトレーニングウエイトを前記記憶部に記憶するトレーニングウエイト記憶ステップとを有する。
本発明において、好ましくは、前記トレーニングウエイト記憶ステップは、各端末装置に記憶された前記ウエイトチャネル情報もしくは前記ウエイトチャネル情報から得られる信号空間行列を、前記ウエイト・トレーニング・シンボルに用いたトレーニングウエイトに乗算することで得られるトレーニングウエイトを、前記新たなトレーニングウエイトとして記憶する。
本発明において、好ましくは、前記ウエイト・トレーニング・シンボル送信ステップは、前記トレーニングウエイト読み出しステップで読み出した前記チャネル推定を行う端末に対する前記トレーニングウエイトに対し直交化法を適用し、得られた直交ベクトルを前記トレーニングウエイトとして前記トレーニング・シンボルに乗算し、前記ウエイト・トレーニング・シンボルを生成する。
本発明において、好ましくは、前記トレーニングウエイト記憶ステップは、前記新たなトレーニングウエイトとして、前記送信ウエイト算出ステップで計算された前記送信ウエイトを記憶する。
本発明において、好ましくは、前記トレーニングウエイト記憶ステップは、各端末装置に対し定義されるトレーニングウエイトの他に付加トレーニングウエイトを設定し、前記トレーニングウエイトが読み出される度に、異なる付加トレーニングウエイトを読み出された前記トレーニングウエイトに加え、読み出された前記トレーニングウエイトと前記付加トレーニングウエイトを前記新たなトレーニングウエイトの算出に用いる。
本発明において、好ましくは、前記トレーニングウエイト記憶ステップは、予め記憶された直交符号行列から、毎回異なるベクトルを選択し、選択された前記ベクトルを前記付加トレーニングウエイトとして決定する。
本発明において、好ましくは、前記トレーニングウエイト記憶ステップは、前記トレーニングウエイトを記憶してから、データを送信するまでの遅延時間、または、伝搬環境のチャネル変動の大きさ、または、上り回線の通信で端末装置からの信号に対し推定されるチャネル情報から推定される基準値と下り回線の通信でフィードバックされた前記ウエイトチャネル情報から推定される基準値との間の差のいずれかを用い、前記付加トレーニングウエイトとして用いるベクトルの数を決定する。
本発明は、複数のアンテナを有し、1つ以上の端末装置と無線通信を行う基地局装置であってトレーニングウエイトを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているチャネル推定を行う端末に対するトレーニングウエイトを読み出し、読み出された前記トレーニングウエイトをトレーニング・シンボルに乗算することでウエイト・トレーニング・シンボルを生成するトレーニングウエイト生成部と、前記ウエイト・トレーニング・シンボルを付加した送信パケットを生成する送信信号生成部と、前記送信パケットを無線区間の周波数に変換し、アンテナを介して送信し、前記端末装置からの信号を前記アンテナを介して受信する無線信号送受信部と、受信した前記信号から、ウエイトチャネル情報を抽出するウエイトチャネル情報抽出部と、前記ウエイトチャネル情報と前記トレーニングウエイトからデータ信号送信ウエイトを算出し、算出された前記データ信号送信ウエイトを出力するデータ送信部と、前記ウエイトチャネル情報と前記トレーニングウエイトから新たなトレーニングウエイトを算出し、算出された前記新たなトレーニングウエイトを前記記憶部に書き込むトレーニングウエイト算出部とを備える。
本発明において、好ましくは、前記トレーニングウエイト生成部は、付加トレーニングウエイトの候補ベクトルを記憶する付加トレーニングベクトル候補記憶部を有し、前記トレーニングウエイトが読み出されるたびに異なる付加トレーニングウエイトを読み出し、読み出された前記付加トレーニングウエイトを読み出された前記トレーニングウエイトに加える。
本発明において、好ましくは、前記トレーニングウエイト生成部は、前記トレーニングウエイトを記憶してから、データを送信するまでの遅延時間、または、伝搬環境のチャネル変動の大きさ、または、上り回線の通信で端末装置からの信号に対し推定されるチャネル情報から推定される基準値と下り回線の通信でフィードバックされた前記ウエイトチャネル情報から推定される基準値との間の差のいずれかをチャネルの評価値として推定するチャネル評価部を有し、該チャネル評価値の大きさに応じて、前記付加トレーニングウエイトとして用いるベクトルの数を決定する。
本発明によれば、トレーニング信号の数を低減しつつ、MIMO通信、または、MU−MIMO通信において送信ウエイトを用いたビームフォーミングによるスループットを増大または信号電力を増大できるという効果が得られる。
本発明の一実施形態における無線通信システムの構成を示すブロック図である。 トレーニング・シンボルの構成例を示す説明図である。 図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。 図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。 基地局の送信ウエイト演算に必要とされる複素数の乗算回数を示す図である。 従来技術による送受信システムの構成を示すブロック図である。 トレーニング・シンボルの構成例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態による無線通信方法および基地局装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、1は基地局、2−1〜2−iは端末、11はデータ選択・出力回路、12、24−1〜24−iは送信信号生成回路、13、22−1〜22−iは無線信号送受信回路、141〜14N、211−1〜21M−1、211−i〜21M−iは送受信アンテナ、15、23−1〜23−iは受信信号復調回路、161はウエイトチャネル情報記憶回路、17は送信方法決定回路、18はチャネル推定シンボル生成回路、19はトレーニングウエイト決定回路、25−1〜25−iはチャネル推定回路である。ここで、1≦i≦K、Kは端末の数、Mはi番目の端末の送受信アンテナ数、Nは基地局の送受信アンテナ数である。
基地局1から端末2−iへMIMO通信またはMU−MIMO通信によるデータ送信を行う前に、各端末のアンテナとの間の伝搬環境の情報を示すチャネル情報を収集する。本実施形態の基地局では、チャネル情報を収集するためのトレーニング・シンボルにトレーニングウエイトを用いる。トレーニングウエイトはトレーニングウエイト決定回路19に記憶されている。トレーニングウエイトは、n番目の周波数チャネルの各端末2−1〜2−Kに対応するトレーニングウエイトW’1,n〜W’K,nと、付加トレーニングウエイトW’0,nから構成され、n番目の周波数チャネルのトレーニングウエイトW’
Figure 0005616530
と表せる。
トレーニングウエイトがトレーニングウエイト決定回路19に記憶されていない場合には、端末2−iへのトレーニングウエイトW’i,nは、ウエイトチャネル情報記憶回路161に記憶されているチャネル情報に基づき、N×Lの行列として求めることができる。ここでいうチャネル情報とは、チャネル行列から得られる情報であり、信号空間行列もチャネル情報に含まれる。チャネル情報が記憶されていない場合は、端末2−iからの上り回線のチャネル情報を用いたり、任意のトレーニングウエイトを用いたりすることができる。例えば、対角要素1、非対角要素0としたり、N×Nのウォルシュの直交符号行列のうちのL個のベクトルを用いたり、N×Nのフーリエ変換、もしくは逆フーリエ変換行列のうちのL個のベクトルを用いたり、予め記憶している任意のN×Nの直交符号行列のうちのL個のベクトルを用いたりすることができる。任意の直交符号行列は周波数チャネルごとに独立の行列を記憶することもできる。異なる端末トレーニングウエイトは、異なるベクトルから構成するように選ぶことができる。
付加トレーニングウエイトW’0,nはトレーニングウエイトW’1,n〜W’K,nの列ベクトルに対し、相関が1とならない列ベクトルから構成される行列であり、列ベクトルのうちの1つの要素を1として、その他の要素0としたり、N×Nのウォルシュの直交符号行列のうちのL個のベクトルを用いたり、N×Nのフーリエ変換、もしくは逆フーリエ変換行列のうちのL個のベクトルを用いたり、予め記憶している任意のN×Nの直交符号行列のうちのL個のベクトルを用いたり、トレーニングウエイトW’1,n〜W’K,nに対し、直交化法を用いて得られるL+L+・・・+Lの基底ベクトルに直交する基底ベクトルを用いたりすることもできる。
チャネル推定シンボル生成回路18は、端末2−iのアンテナとの間のチャネル情報を推定するためのトレーニング・シンボル(ウエイト・トレーニング・シンボル)を送信方法決定回路17から入力されたトレーニングウエイトを用いて生成する。すなわち、ウエイト・トレーニング・シンボルは、トレーニング・シンボルにトレーニングウエイトを乗算して得られる。送信信号生成回路12は、チャネル推定シンボル生成回路18から入力されたウエイト・トレーニング・シンボルに対し、ガードインターバルや、制御信号の付加を行う。無線信号送受信回路13は、送信信号生成回路12の出力信号を搬送波周波数へアップコンバートし、送受信アンテナ141〜14Nを介して送信を行う。
端末2−iは、送受信アンテナ21M−iを介して、無線信号送受信回路22−iにおいて基地局1からの信号を受信し、受信信号復調回路23−iにおいて同期、チャネル推定、復調を行い、チャネル推定回路25−iにおいて推定されたトレーニングウエイトつきの信号に対するチャネル情報(ウエイトチャネル情報)、もしくはウエイトチャネル情報を圧縮するなどして生成したウエイトチャネル関連情報を、送信信号生成回路24−iへ出力する。送信信号生成回路24−iは、ウエイトチャネル情報を含めた送信信号を生成し、予め定められたタイミングで、無線信号送受信回路22−iへ出力する。無線信号送受信回路22−iは、入力されたウエイトチャネル情報、またはウエイトチャネル関連情報を含む信号を送受信アンテナ211−i〜21M−iの少なくとも一つを介して、送信する。
基地局1は、送受信アンテナ141〜14Nのうち少なくとも一つを介して端末2−iからの信号を無線信号送受信回路13へ入力する。無線信号送受信回路13は、入力された端末2−iからの信号をダウンコンバートしてデジタルデータに変換し、受信信号復調回路15へ出力する。受信信号復調回路15は受信信号を復調するとともに、受信信号に含まれるウエイトチャネル情報を抽出し、ウエイトチャネル情報記憶回路161へ出力する。
通信相手となる端末のウエイトチャネル情報が記憶されると、データ選択・出力回路11は、データを送信信号生成回路12に出力する。送信方法決定回路17は、ウエイトチャネル情報記憶回路161に記憶されたウエイトチャネル情報と、トレーニングウエイト決定回路19に記憶されたトレーニングウエイトから、送信ウエイトを決定し、空間ストリーム数と変調方式、符号化率からなる送信モードと送信ウエイトを送信信号生成回路12に出力する。送信信号生成回路12は、通信を行う端末に対して決定された送信モードに従い、送信信号に変調・符号化を行い、送信ウエイトを乗算し、信号検出や通信情報伝達に用いるパイロット信号を挿入し、無線信号送受信回路13へ出力する。無線信号送受信回路13は入力された信号を搬送波周波数にアップコンバートし、送受信アンテナ141〜14Nを介して送信する。
通信相手を選択する方法としては、送信を行うデータがメモリに保存され、送信を行う準備ができている通信相手を指定したり、保存されている複数のデータのうち、最も古いデータに対応する通信相手を選択したり、ユーザのQoS(Quality of service)に基づいて選択したり、予めグループIDで決められたユーザの組み合わせを選択したり、チャネル情報の相関が低い通信相手の組み合わせを選択したりすることができる。
以下、複数の通信相手に空間多重方式を用いて通信する例として、ブロック直交化(BD:Block Diagonalization)指向性制御法を例として説明する。基地局1は端末2−1〜2−Kから送信される送信ビームに対するチャネル情報を取得するため、ウエイトチャネル推定用のウエイト・トレーニング・シンボルを送信信号生成回路12において生成する。図2にトレーニング・シンボルの構成例を示す。図2に示す四角いブロックWLT(1,1)〜WLT(N,L)は、チャネル推定のためのOFDMシンボルを表しており、ガードインターバル(GI)が付与されたものとなっている。ここで、LはL〜Lの総和と、付加トレーニングウエイトW’0,nの列ベクトル数Lの和として得られる。
Figure 0005616530
ここで、L≧0であり、L=0とできるのは、K≧2の場合であり、Lは小さい値を設定するほど、トレーニング区間を削減できる。または、チャネルの時間変動が非常に小さい場合にも、L=0とすることができる。
として、各端末への送信に必要なチャネル次元数の総和のみを用いることで、不要なプリアンブル(トレーニング)の送信を回避することができる。なお、付加トレーニングウエイトの列ベクトルは、データ送信には用いないものの、各端末において推定されるウエイトチャネル情報の精度を高め、従来方式においてチャネル情報を推定する場合の特性に提案方法の効果を漸近させる効果がある。
WLT(j,k)はウエイト・トレーニング・シンボルブロックのうち、k番目のタイミングにおいてj番目のアンテナから送信されるOFDMシンボルに対応する。WLT(j,k)は周波数チャネルにおける既知信号s〜sとトレーニングウエイトW’〜 W’を用いた信号に逆フーリエ変換を行い、GIを付与することで得られる。WLT(1,1)〜WLT(N,L)のn番目の周波数チャネルの送信信号xj,k,nからなる送信信号行列Xは、
Figure 0005616530
と表せる。
j,k,nは、WLT(j,k)のn番目の周波数チャネルに対応する送信信号を表し、Aはトレーニング・シンボル用の符号行列であり、送信側および受信側で既知の行列が用いられる。Aは、L×Lの行列として定義できる。Aとして、単位行列Iを用いれば、各タイミングがそれぞれトレーニングウエイトに対応することになる。または、AとしてAA=Iとなるような直交行列を用いることもできる。
端末2−iにおいて、基地局1からの信号を受信すると、受信信号復調回路23−iは、受信信号に対し同期を行い、WLT(1,1)〜WLT(N,L)に対応する受信信号から、チャネル情報である基地局1と端末2−iのアンテナ間の伝搬係数からなるトレーニングウエイト込のチャネル行列(ウエイトチャネル行列)を推定する。j番目のトレーニング・シンボルに対応する受信信号であって、n番目の周波数チャネルにおいて、受信アンテナ211−i〜21M−iで受信された受信信号、y1,j,i,n〜yMi,j,i,n からなる受信信号ベクトルyj,i,n
Figure 0005616530
と表せる。
ここで、Hi,nは、端末2−iのn番目の周波数チャネルに対するチャネル情報を表すチャネル行列(M×N行列)である。チャネル行列Hi,nのp列q行目の要素は基地局1のp番目の送信アンテナと端末2−iのq番目の受信アンテナとの間の伝搬係数を表す。nj,i,nはj番目のトレーニング・シンボルの受信タイミングにおける、端末2−iのn番目の周波数チャネルの送受信アンテナ211−i〜21M−iにおける熱雑音ベクトルを表す。よって、端末2−iの第nの周波数チャネルにおける、1〜N番目のトレーニング・シンボルに対応する受信信号行列Yi,nは、
Figure 0005616530
と表せる。
i,nは端末2−iのn番目の周波数チャネルにおいて、送受信アンテナ211−i〜21M−iがj(=1〜L)番目のトレーニング・シンボルの受信タイミングで受信した信号に対する熱雑音行列を表す。
端末2−iにおいて、Aとsは既知であるため、(As−1を受信信号行列Yi,nに乗算することで、ウエイトチャネル行列は
Figure 0005616530
として得ることができる。
ここで推定されたウエイトチャネル行列をH’’i,nと定義する。H’’i,nはM×L行列である。端末2−iは、得られたH’’i,nをそのままフィードバック情報とすることもできるし、H’’i,nのうち、L個の行ベクトルをフィードバックすることもできるし、H’’i,nに特異値分解を行い、
Figure 0005616530
として得られる信号空間に対応する右特異行列V(ws) i,n(L×M行列)のうちL個の列ベクトルを、フィードバックすることもできる。
ここで、U(w) i,nは左特異行列、Σ(w) i,nは特異値を対角要素とし、非対角項が0のM×Lの対角行列であり、V(wn) i,n(L×(L−M)行列)は右特異行列のうち、特異値に対応しないベクトルの集まりを表す。ここで、基地局1のアンテナ数NがLより多いことを前提としたが、Lがアンテナ数Mより少ない場合には、右特異行列の列ベクトルの全てが特異値と対応し、右特異行列V(ws) i,n(L×L行列)のうちLベクトルを選択して、フィードバックすることができる。または、H’’i,nのエルミート転置行列の列ベクトルにグラムシュミットの直交化法を用いて得られる基底ベクトルのうち、Lのベクトルを選択して、フィードバックすることができる。直交化法による基底ベクトルはQR分解によっても得ることができ、
Figure 0005616530
としてQR分解を行い、得られた直交行列(Q(ws) i,n(wn) i,n)のうち、M×Mの三角行列Γ(w) i,nに対応するQ(ws) i,nをフィードバックすることができる。
ここで、Lは基地局1が端末2−iにフィードバックを要求したチャネルの次元数であり、実際に基地局1が端末2−iに送信を行う空間ストリーム数L’はL以下に設定される。Q(ws) i,nやV(ws) i,nはユニタリ行列の一部となっており、チャネル情報から得られるこれらの行列をウエイト信号空間行列G’i,n、もしくはウエイトチャネル情報と定義する。
端末2−1〜2−Kは、当該L個のベクトルの情報、もしくはL個のベクトルの情報をユニタリ行列の特徴等を用いて再生可能な形に圧縮した情報を送信信号に含め、基地局1へ無線信号送受信回路22−iを介して送信する。基地局1は端末2−1〜2−Kからそれぞれウエイトチャネル情報を取得し、ウエイトチャネル情報記憶回路161に記憶する。
基地局1において、端末2−1〜2−Kに対して送信を行う際には、送信方法決定回路17が、ウエイトチャネル情報記憶回路161から、フィードバックされた情報を取得する。端末2−iに対し第n番目の周波数チャネルに対して得られるL個のベクトルからなるL×Lの行列G’i,nは、推定したチャネル行列のうちのL個の行ベクトルの複素共役転置行列でもよいし、L個のデータストリームに対する受信ウエイト行列Ri,nを端末2−iにおいて予め定義し、
Figure 0005616530
とすることもできる。
また、
Figure 0005616530
Figure 0005616530
とすることもできる。また、(22)式や(23)式のV(ws) i,nやQ(ws) i,nを求めるにあたって、(19)式や(20)式においてH’’i,nの代わりに、受信ウエイトRi,nにより変形されたチャネル行列Ri,nH’’i,nを用いて計算したV(ws) i,nおよびQ(ws) i,nを用いることもできる。
(21)式により、G’i,nを定義する場合には、端末2−iにおけるG’i,nに対する受信ウエイトRi,nを予め端末2−iにおいて算出しておく。端末2−iにおける受信ウエイトRi,nは、H’’i,n をH’’i,nの右から乗算して得られる行列を用いて得られる受信ウエイトや、H’’i,n をH’’i,nの右から乗算して得られる行列の固有ベクトルのエルミート行列などを用いることができる。
次に、マルチユーザに対するBD法による通信相手の選択方法について説明する。ここで、Kユーザ(端末2−1〜2−K)に対し、通信を行う際に、i番目の端末2−iに対する送信ウエイトの演算方法を説明する。まず、端末2−i以外の端末に対応する集合信号空間行列G’ i,nを、
Figure 0005616530
と定義する。
このG’ i,jに対し、特異値分解を行うと、
Figure 0005616530
と表すことができる。V(ws)+ i,nは固有値Σ(w)+ i,nに対応する信号空間ベクトルであり、V(wn)+ i,nは固有値がないか、もしくは固有値0に対応するヌル空間ベクトルである。ここで、V(wn)+ i,nで表せるヌル空間に対し、送信を行うと、端末2−i以外の通信相手の信号空間ベクトルG’i,nの受信ウエイトに対し、干渉を生じない。
よって、複数の通信相手に空間多重方式を用いて通信するには、n番目の周波数チャネルに用いる送信ウエイトとして、ここで得られたV(wn)+ i,nに線形演算を行い得られるウエイトを使うことができる。例えば、端末2−iに対応するウエイト信号空間行列のエルミート行列G’i,n に、V(wn)+ i,nを乗算し、得られたG’i,n (wn)+ i,nから線形演算により得られた(N−(L−L))×L行列D’i,nを用いて、バーチャル送信ウエイトW(v) i,nは、
Figure 0005616530
と表せる。ここで、D’i,nは、G’i,n (wn)+ i,nの行ベクトルに対して、直交化法を用いて得られる基底ベクトルのエルミート行列や、G’i,n (wn)+ i,nに特異値分解を行って得られる右特異ベクトル、G’i,n (wn)+ i,nにQR分解を行って得られる上三角行列に対応する基底ベクトル、を用いることができる。
上記はBD法に基づくMU−MIMO送信法であるが、ウエイト信号空間行列から、Zero Forcing法や、MMSE法、Successive optimization法、Tomlinson Harashima Precoding、Dirty paper codingなどを用いてL×L’行列のバーチャル送信ウエイトW(v) i,nを演算することができる。
また、ユーザ数が1(K=1)の場合には、信号空間行列G’i,nをバーチャル送信ウエイトW(v) i,nとしたり、信号空間行列G’i,nの信号空間に対応する右特異行列をバーチャル送信ウエイトW(v) i,nとしたりすることができる。
上記のように、本実施形態では、ウエイト・トレーニング・シンボルを用いて得られたチャネル情報から、従来のMIMO通信やMU−MIMO通信と同様に送信ウエイトを演算し、これをバーチャル送信ウエイトとして得る。バーチャル送信ウエイトは、トレーニングウエイトを用いて送信されたチャネル情報に基づいて計算されたものであるため、送信信号生成回路12で用いる送信ウエイトは、トレーニングウエイトW’と、バーチャル送信ウエイトW(v) i,nを用いて表すことができる。N×L’行列の送信ウエイトWi,nは、
Figure 0005616530
と算出することができる。
このように制御することで、基地局1はチャネル推定用に用いるLTのタイムスロットの数をL個に削減でき、端末2−iからフィードバックさせる信号空間行列G’i,nのサイズもL×Lに削減できる。また、送信ウエイトの演算量も、信号処理に用いる信号空間行列G’i,nのサイズが小さくなっているため、低減できる。
送信ウエイトWi,nが求まると、トレーニングウエイト決定回路19に新たに記憶され、新たに送信信号生成回路12において、ウエイト・トレーニング・シンボルを生成する際に、トレーニングウエイトW’i,nとしてWi,nを用いることができる。または、実際に送信を行う空間ストリーム数L’がチャネル推定を行うストリーム数Lより少ない場合には、トレーニングウエイト決定回路19において、(24)式などによって、L’のベクトルを選択する前のL×L行列のバーチャル送信ウエイトW’(v) i,nから生成されるN×L行列、
Figure 0005616530
をW’i,nとして記憶することもできる。
ここでのW’(v) i,nは、例えば、
Figure 0005616530
として計算される。
本実施形態の方式では、チャネルを推定するためのトレーニング・シンボル数を削減するため、通信フォーマットにおけるトレーニング・シンボルのオーバーヘッドによるスループットの低下や、信号空間情報のフィードバック量の削減、送信ウエイトの演算負荷軽減、チャネル推定ブロックの短縮によるチャネルの時変動によるチャネル推定誤差の低減などの効果がある。ただし、基地局アンテナと端末のアンテナ間のチャネル行列について、一部の行列しか取得しないことにより、通信品質が低下する可能性がある。このような通信品質低下を軽減するために、付加トレーニングウエイトW’0,nを用いることができる。すなわち、基地局から端末への伝搬環境は、必ずしも通信のたびに完全に変化してしまうわけではなく、ゆるやかに変化するという性質がある。この性質を利用し、ウエイトチャネルの推定を行う度に、異なる付加トレーニングウエイトW’0,nを用いることで、基地局アンテナと端末のアンテナ間のチャネル行列に近い情報を得ることができ、毎回L個のWLTを用いながら、得られるチャネル情報の精度をN個のLTを用いた従来の方式に漸近させることができる。
付加トレーニングウエイトW’0,nの候補として、予め付加トレーニングウエイト候補行列Eをトレーニングウエイト決定回路19において記憶しておくことができる。EはN×Nの行列となっており、ウエイト・トレーニング・シンボルを生成する度に、付加トレーニングウエイトW’0,nとして、EからL個の列ベクトルを選択する。例えば、1回目のウエイト・トレーニング・シンボルの送信では、Eのうち第1〜第Lの列ベクトル、2回目のウエイト・トレーニング・シンボルの送信では、Eのうち第L+1〜第2Lの列ベクトルとして異なる列ベクトルを選択していくことができる。Eとしては、N×Nの対角要素1、非対角要素0の単位行列を用いたり、ウォルシュの直交符号を用いたり、フーリエ変換行列を用いたり、逆フーリエ変換行列を用いたり、任意の直交行列を用いたりすることができる。または、付加トレーニングウエイトW’0,nを毎回演算により求めることもできる。ここで、u回目のウエイト・トレーニング・シンボルの送信で用いる付加トレーニングウエイトをW’0,u,nとする。1回目のウエイト・トレーニング・シンボルの送信では、トレーニングウエイトW’1,n〜W’K,nが決定された後、これらの行列に直交する基底ベクトルをW’0,1、nとして用いることができる。
例えば、QR分解を用いて、
Figure 0005616530
として得られる、0行列に対応するQ’(n) のうち、L個のベクトルを選択することができる。2回目のウエイト・トレーニング・シンボルの送信では、直交条件に、前回までの通信で用いたW’0,1、nを加える。u回目の通信における付加トレーニングウエイトW’0,u,nは、トレーニングウエイトW’1,n〜W’K,nとW’0,u−1,nに直交する基底ベクトルを用いることができる。
例えば、2回目のウエイト・トレーニング・シンボルの送信で用いる付加トレーニングウエイトは、QR分解を用いて、
Figure 0005616530
として得られる、0行列に対応するQ’(n) のうち、L個のベクトルを選択することができる。または、u回目の通信における付加トレーニングウエイトW’0,u,nとしては、トレーニングウエイトW’1,n〜W’K,nとW’0,1,n〜W’0,u−1,nに直交する基底ベクトルを用いることができる。
例えば、QR分解を用いて、
Figure 0005616530
として得られる、0行列に対応するQ’(n) のうち、L個のベクトルを選択することができる。
ここで、このフローは、
Figure 0005616530
を満たす場合に、行うことができる。ただし、(33)式を満たさない場合、または(33)式の左辺の値がNに近づいた場合、u=1としてリセットし、(30)式から再度付加トレーニングウエイトの演算を行うことができる。または、最近のトレーニング・シンボルの送信で用いた付加トレーニングウエイトから、L個のベクトルを選択し、トレーニングウエイトW’1,n〜W’K,nに加える直交条件として用いることができる。ここで、Lは、1≦L≦N−(L+L+・・・+L)−Lを満たす。
通信を行うごとに、通信を行う端末の組み合わせや、通信を行う端末数が変化する場合も考えられる。基地局1に属する端末がK個存在し、通信のたびにK個の端末を選択する場合である。このような場合、選択された端末の組み合わせ毎にトレーニングウエイトをトレーニングウエイト決定回路19に独立に記憶することができる。このように、送信ウエイトをトレーニングウエイトとして用いることで、図2に示されるようなウエイト・トレーニング・シンボルの後にデータ信号を付加し、シングルユーザMIMO、またはマルチユーザMIMOによるデータ通信を行った場合においても、ウエイト・トレーニング・シンボルから得られたウエイトチャネル情報を基地局1にフィードバックすることで、基地局1はトレーニングウエイトを更新することができる。
また、データの通信に用いる送信ウエイトをトレーニングウエイトとするのではなく、信号空間情報を用いてトレーニングウエイトを更新することもできる。端末2−iのトレーニングウエイトをフィードバックされた信号空間行列を用いて更新する場合には、N×L行列のトレーニングウエイトW’とL×L行列の信号空間行列G’i,nを用いて、
Figure 0005616530
と更新することができる。または、
Figure 0005616530
として得られる、Q(ps) i,nを新たなW’i,nとして用いることもできる。
信号空間行列G’i,nがチャネル行列H’’i,nのエルミート行列であった場合には、信号空間行列G’i,nの信号空間に対応する右特異行列や、信号空間行列G’i,nのエルミート行列のQR分解により得られる上三角行列に対応する基底ベクトルを新たに計算し、信号空間行列G’i,nとして(34)式または(35)式に代入することができる。このように制御することで、MU−MIMOのユーザ組み合わせに影響を受けることなく、通信を行う度に端末に対するトレーニングウエイトを更新できる。
このように送信ウエイトとは独立にトレーニングウエイトを更新する場合、端末からウエイトチャネル情報がフィードバックされ、ウエイトチャネル情報記憶回路161に記憶されると、送信方法決定回路17は記憶されたウエイトチャネル情報とトレーニングウエイト決定回路19に記憶されたトレーニングウエイトから、送信ウエイトと新たなトレーニングウエイトをそれぞれ算出する。送信ウエイトは例えば式(26)と式(27)により計算され、算出された送信ウエイトは、送信信号生成回路12とチャネル推定シンボル生成回路18に出力され、チャネル推定シンボル生成回路18においてトレーニング・シンボルに送信ウエイトを乗算した送信ウエイト・トレーニング・シンボルを生成し、送信信号生成回路12に出力する。送信信号生成回路12は、入力された送信ウエイト・トレーニング・シンボルをデータ信号に付加したうえで、データ信号に送信ウエイトを乗算し、無線信号送受信回路13と送受信アンテナを介して送信を行う。
一方、トレーニングウエイト決定回路19では、(34)式または(35)式によりトレーニングウエイトを更新して記憶する。この時、付加トレーニングウエイトも更新して記憶することもできる。チャネル情報の推定を行う端末が決定されると、当該端末に対するトレーニングウエイトが、送信信号生成回路12へ出力され、新たなウエイト・トレーニング・シンボルが(13)式により生成されることとなる。
また、本形態では、チャネル推定のための送信パケットは必ずしも送信データを含まないため、送信データを送る端末とは別に、チャネル推定を行うための端末をK端末選択することができる。つまり、本形態においてトレーニングウエイトを求める場合の(13)式におけるK端末は、チャネル推定用に選択された端末であり、データ通信時に選択するK個の端末とは独立の集合であり、チャネル推定時のKは、データ通信時のKとは必ずしも一致しない。よって、チャネル推定用に選択する端末数をKと新たに定義すると、ウエイト・トレーニング・シンボルは
Figure 0005616530
と表すことができる。また、このK端末は、データを送信するK端末を含むようにしてもよい。この場合、通信相手ではない端末2−z、(K+1≦z≦K+K)に対するウエイト・トレーニング・シンボルを生成し、送信を行うこともできる。このとき、トレーニングウエイトは、
Figure 0005616530
として生成される。
ここでK+K=Kであり、W’の列ベクトル数LはL≦Nを満たす。基地局1は、端末2−z(K+1≦z≦K+K)から信号空間行列G’z,nをフィードバックされ、端末2−zに対する送信ウエイトの更新を(34)式でi=zとすることで行うことができる。また、本形態では、各端末に対し独立にトレーニングウエイトが更新されるため、チャネル行列の相関が高い組み合わせの端末が存在すると、複数の端末のトレーニングウエイトが高い相関を持つ場合がある。このような相関の高いトレーニングウエイトとなることを防ぐため、端末2−1〜2−Kに対するトレーニングウエイトに対し、直交化を行い、
Figure 0005616530
として得られるN×(L+L+・・・+LKA)行列のQ(as) を用い、
Figure 0005616530
を用いることもできる。ここで、W’0、nは式(38)のQ(an) nからL個のベクトルを選択したものを用いることもできる。または、トレーニングウエイトの直交化に、付加トレーニングウエイトを加え、
Figure 0005616530
として得られるN×L行列のQ(as) を用い、
Figure 0005616530
として得られるトレーニングウエイトを用いることもできる。
付加トレーニングウエイトは、各端末2−iに対し得られるトレーニングウエイトW’i,nを、当該i番目の端末に対する全ての送信アンテナとの間の情報であるチャネル行列Hi,nの信号空間に対応する右特異ベクトルV(s) i,nに漸近させるのを助ける。よって、付加トレーニングウエイトは、トレーニングウエイトW’i,nが右特異ベクトルV(s) i,nに漸近している状態では、必要でないか、または、付加トレーニングウエイトの数Lを小さくできる。このため付加トレーニングウエイトのサイズLを通信状態に応じて変更することもできる。Lは大きく設定するほど、多くのチャネル情報が得られるため、端末との通信開始時など、トレーニングウエイトW’i,nと右特異ベクトルV(s) i,nとの相関が低いと考えられる状態では、Lを大きく設定することで、端末に対する通信品質を向上することができる。例えば、トレーニングウエイト決定回路19に記憶されている送信ウエイトがどのくらい過去の情報であるかにより、Lを決定することができる。トレーニングウエイト決定回路19に記憶されている送信ウエイトが平均して時間T過去の情報であったとすると、Tに対し、予めLのテーブルを基地局1で記憶することができる。例えば、Tが100ms以上であれば、L=4、Tが、100ms〜10msであれば、L=2、Tが10ms以内であれば、L=1、のように設定することができる。
または、付加トレーニングウエイトのサイズLを伝搬環境の状態に応じて変更することもできる。すなわち、基地局1と端末2−i間のチャネル情報の単位時間あたりの変動を基地局1において推定し、伝搬環境が時間的に変動している場合にLを大きく設定することができる。例えば、端末2−iから受信する上り回線の信号から推定するチャネル情報を用いて、前回の通信で推定したチャネル情報との相関値ρを計算し、ρが0.9以下であれば、L=4、ρが、0.9〜0.99であれば、L=2、ρが0.99以上であれば、L=1、のように設定することができる。
または、下り回線について推定されたチャネル行列の電力値や固有値を端末において、それぞれフィードバックし、上り回線の通信について基地局で推定するチャネル行列の電力値や固有値と、比較を行い、これら電力値や固有値の間のずれの大きさによって、Lを決定することもできる。これは、上り回線と下り回線で、信号が回路を伝わる経路が異なるため、上り回線のチャネル行列は必ずしも下り回線のチャネル行列の転置行列にならないが、推定に用いたタイミングスロット数と、受信アンテナ素子数、同時送信を行っている端末数、チャネル行列の行ベクトルの端末間の相関値、送信電力の違いの補正を行えば、上り回線のチャネル行列の電力値やその固有値の一部は、下り回線のウエイトチャネル行列の電力値や固有値の一部と等しくなることが期待される。下り回線で決定されているトレーニングウエイトや送信ウエイトが、上り回線で推定されるチャネル行列の電力値や固有値をどの程度活用できているか、下り回線のウエイトチャネル行列から判定し、電力値や固有値の間の差が大きい場合には、Lを大きい値に設定する。例えば、上り回線の第1固有値に対し、下り回線のウエイトチャネル行列の第1固有値が、3dB以下であれば、L=4、3dB〜1dBであれば、L=2,1dB以内の差であれば、L=1として設定できる。
次に、図3を参照して、図1に示す装置の動作を説明する。図3は、図1に示す装置の動作を示すフローチャートである。まず、基地局1から端末2−iへの送信データが生成されると、基地局1はトレーニングウエイトを決定し(ステップS1)、ウエイト・トレーニング・シンボルを送信する(ステップS2)。端末2−iはウエイト・トレーニング・シンボルを受信し、ウエイトチャネル情報(ウエイト信号空間情報)を推定し(ステップS3)、ウエイトチャネル情報を生成し、基地局1へフィードバックする(ステップS4)。
次に、基地局1はフィードバックされたウエイトチャネル情報を用いて、バーチャル送信ウエイトを算出し(ステップS5)、トレーニングウエイトとバーチャル送信ウエイトから、送信ウエイトを算出し(ステップS6)、当該送信ウエイトによりデータの送信を行って(ステップS7)、通信を終了する。ステップS6で計算された送信ウエイトは記憶され(ステップS8)、次回の通信時のトレーニングウエイトとして用いることができる。また、トレーニングウエイトに用いる付加トレーニングウエイトは、通信毎に更新される(ステップS9)。
次に、図4を参照して、図1に示す装置の動作の変形例を説明する。図4は、図1に示す装置の動作を示すフローチャートである。まず、基地局1から端末2−iへの送信データが生成されると、基地局1はトレーニングウエイトを決定し(ステップS11)、ウエイト・トレーニング・シンボルを送信する(ステップS12)。端末2−iはウエイト・トレーニング・シンボルを受信し、ウエイトチャネル情報を推定し(ステップS13)、ウエイトチャネル情報を生成し、基地局1へフィードバックする(ステップS14)。
基地局1はフィードバックされたウエイトチャネル情報を用いて、バーチャル送信ウエイトを算出し(ステップS15)、トレーニングウエイトとバーチャル送信ウエイトから、送信ウエイトを算出し(ステップS16)、当該送信ウエイトによりデータの送信を行って(ステップS17)、通信を終了する。基地局1は、ステップS14でフィードバックされたウエイトチャネル情報を用いて、各端末へのトレーニングウエイトを更新し、L≧1であれば付加トレーニングウエイトを加え、新たなトレーニングウエイトとして記憶する(ステップS18)。
次に、図5を参照して、本実施形態の効果を説明する。図5は、基地局1の送信ウエイト演算に必要とされる複素数の乗算回数を示すグラフである。送信ウエイトの演算のための演算負荷は、アルゴリズムやユーザの受信アンテナ素子数にも依存するが、傾向としては、計算に用いるチャネル行列のサイズの3乗オーダーに比例し、N×Mのチャネル行列の右特異行列を求める演算も、Nの3乗オーダーで複素数の乗算回数は増大する。図5の演算は、アンテナ素子数Nに対する複素数の乗算回数の傾向を示したものである。Nが大きくになるにつれ、演算負荷が著しく増大することが分かる。
本実施形態によれば、チャネル行列を推定するのではなくウエイトチャネル行列を用いることで、チャネル行列の列ベクトル数をトレーニングウエイトの列ベクトル数Lに下げることができる。例えば、Lを10として、通信を行った場合、バーチャル送信ウエイトの算出のための演算負荷はLによって決定されるので、送信アンテナ数がLより多い場合に、演算負荷の増大を抑えることができ、特に送信アンテナ数が大きい場合に効果が高くなることが分かる。また、基地局1における演算負荷が軽減されるだけでなく、トレーニング・シンボルが占有する時間も削減でき、オーバーヘッドによるスループットの減少を抑え、ウエイトチャネル情報の推定からフィードバックまでの時間を低減することで伝搬環境の時間変動による影響も受けにくくし、フィードバック情報もN次元からL次元のベクトルに縮小させるため、フィードバック情報を削減でき、システムスループットの増大に貢献できる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
以上説明したように、マルチユーザMIMOは、複数のアンテナを用いて指向性を形成することによって、基地局と複数の端末との間で同一の周波数で同時に通信することを実現する技術である。しかし、送信側でビームフォーミングを行う必要があるため、送信前に各送信アンテナと各受信アンテナとの間のチャネル情報を取得する必要がある。チャネル情報を取得するためには、既知信号であるトレーニング信号を用いることが一般的であるが、アンテナ数が増大するに伴って、プリアンブル長が大きくなり、伝送効率が低下するという問題がある。
本実施形態では、送信に使用しないチャネル情報を取得しないことによりプリアンブル長を低減するようにした。具体的には、端末2−iに対する送信に必要なチャネル次元数をLとした場合に、各端末からLに相当するチャネル情報を取得し、当該チャネル情報に対応するアンテナのみを用いてプリアンブルを送信する。これにより、L〜L(Kは端末数)の総和に相当する数のプリアンブル長となるため、従来技術と比較してプリアンブル長を削減することができる。一方、当該チャネル情報は、送信に必要な最低限の情報であるため、ビームフォーミングの柔軟性が損なわれることから、余剰のトレーニング信号Lを追加して送信する。当該Lに相当するチャネル情報は、送信には使用されず、チャネル情報を更新するために用いられる。
なお、図1における各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより無線通信処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWW(World Wide Web)システムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disc)−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM(Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
トレーニングウエイトを用いたトレーニング・シンボルによるチャネル推定を行うことで、システムに対するチャネル推定フレームのオーバーヘッド、チャネル関連情報のフィードバック量、チャネル関連情報をフィードバックするまでの時間差を減らすことができる。したがって、高いシステムスループットを有する通信システムを実現することが不可欠な用途に適用できる。
1・・・基地局、2−1〜2−i・・・端末、11・・・データ選択・出力回路、12、24−1〜24−i・・・送信信号生成回路、13、22−1〜22−i・・・無線信号送受信回路、141〜14N、211−1〜21M−1、211−i〜21M−i・・・送受信アンテナ、15、23−1〜23−i・・・受信信号復調回路、161・・・ウエイトチャネル情報記憶回路、25−1〜25−i・・・チャネル推定回路、17・・・送信方法決定回路、18・・・チャネル推定シンボル生成回路、19・・・トレーニングウエイト決定回路

Claims (9)

  1. 複数のアンテナを有する基地局装置が1つ以上の端末装置と通信を行う無線通信方法であって、
    前記基地局装置が、記憶部に記憶されているチャネル推定を行う端末に対するトレーニングウエイトを読み出すトレーニングウエイト読み出しステップと、
    前記基地局装置が、前記トレーニングウエイトをトレーニング・シンボルに乗算してウエイト・トレーニング・シンボルを生成し、生成された前記ウエイト・トレーニング・シンボルを送信するウエイト・トレーニング・シンボル送信ステップと、
    前記端末装置が、受信した前記ウエイト・トレーニング・シンボルからウエイトチャネル情報の推定を行うウエイトチャネル情報推定ステップと、
    前記端末装置が、前記ウエイトチャネル情報を前記基地局装置に対して送信するフィードバックステップと、
    前記基地局装置が、受信した前記ウエイトチャネル情報と、前記記憶部に記憶されている前記トレーニングウエイトを用いて、送信ウエイトを算出する送信ウエイト算出ステップと、
    前記基地局装置が、前記送信ウエイトによりデータ信号を送信するデータ信号送信ステップと、
    前記基地局装置が、前記ウエイトチャネル情報と、前記記憶部に記憶されている前記トレーニングウエイトを用いて、新たなトレーニングウエイトを算出し、算出された前記新たなトレーニングウエイトを前記記憶部に記憶するトレーニングウエイト記憶ステップと を有し、
    前記トレーニングウエイト記憶ステップは、
    各端末装置に対し定義されるトレーニングウエイトの他に付加トレーニングウエイトを設定し、前記トレーニングウエイトが読み出される度に、異なる付加トレーニングウエイトを読み出された前記トレーニングウエイトに加え、読み出された前記トレーニングウエイトと前記付加トレーニングウエイトを前記新たなトレーニングウエイトの算出に用いる無線通信方法。
  2. 前記トレーニングウエイト記憶ステップは、
    各端末装置に記憶された前記ウエイトチャネル情報もしくは前記ウエイトチャネル情報から得られる信号空間行列を、前記ウエイト・トレーニング・シンボルに用いたトレーニングウエイトに乗算することで得られるトレーニングウエイトを、前記新たなトレーニングウエイトとして記憶する請求項1記載の無線通信方法。
  3. 前記ウエイト・トレーニング・シンボル送信ステップは、
    前記トレーニングウエイト読み出しステップで読み出した前記チャネル推定を行う端末に対する前記トレーニングウエイトに対し直交化法を適用し、得られた直交ベクトルを前記トレーニングウエイトとして前記トレーニング・シンボルに乗算し、前記ウエイト・トレーニング・シンボルを生成する
    請求項1に記載の無線通信方法。
  4. 前記トレーニングウエイト記憶ステップは、
    前記新たなトレーニングウエイトとして、前記送信ウエイト算出ステップで計算された前記送信ウエイトを記憶する請求項1記載の無線通信方法。
  5. 前記トレーニングウエイト記憶ステップは、
    予め記憶された直交符号行列から、毎回異なるベクトルを選択し、選択された前記ベクトルを前記付加トレーニングウエイトとして決定する請求項記載の無線通信方法。
  6. 前記トレーニングウエイト記憶ステップは、
    前記トレーニングウエイトを記憶してから、データを送信するまでの遅延時間、または、伝搬環境のチャネル変動の大きさ、または、上り回線の通信で端末装置からの信号に対し推定されるチャネル情報から推定される基準値と下り回線の通信でフィードバックされた前記ウエイトチャネル情報から推定される基準値との間の差のいずれかを用い、前記付加トレーニングウエイトとして用いるベクトルの数を決定する請求項に記載の無線通信方法。
  7. 複数のアンテナを有する基地局装置が1つ以上の端末装置と通信を行う無線通信方法であって、
    前記基地局装置が、記憶部に記憶されているチャネル推定を行う端末に対するトレーニングウエイトを読み出すトレーニングウエイト読み出しステップと、
    前記基地局装置が、前記トレーニングウエイトをトレーニング・シンボルに乗算してウエイト・トレーニング・シンボルを生成し、生成された前記ウエイト・トレーニング・シンボルを送信するウエイト・トレーニング・シンボル送信ステップと、
    前記端末装置が、受信した前記ウエイト・トレーニング・シンボルからウエイトチャネル情報の推定を行うウエイトチャネル情報推定ステップと、
    前記端末装置が、前記ウエイトチャネル情報を前記基地局装置に対して送信するフィードバックステップと、
    前記基地局装置が、受信した前記ウエイトチャネル情報と、前記記憶部に記憶されている前記トレーニングウエイトを用いて、送信ウエイトを算出する送信ウエイト算出ステップと、
    前記基地局装置が、前記送信ウエイトによりデータ信号を送信するデータ信号送信ステップと、
    前記基地局装置が、前記ウエイトチャネル情報と、前記記憶部に記憶されている前記トレーニングウエイトを用いて、新たなトレーニングウエイトを算出し、算出された前記新たなトレーニングウエイトを前記記憶部に記憶するトレーニングウエイト記憶ステップと を有し、
    前記トレーニングウエイト記憶ステップは、
    前記新たなトレーニングウエイトとして、前記送信ウエイト算出ステップで計算された前記送信ウエイトを記憶し、各端末装置に対し定義されるトレーニングウエイトの他に付加トレーニングウエイトを設定し、前記トレーニングウエイトが読み出される度に、異なる付加トレーニングウエイトを読み出された前記トレーニングウエイトに加え、読み出された前記トレーニングウエイトと前記付加トレーニングウエイトを前記新たなトレーニングウエイトの算出に用い、前記トレーニングウエイトを記憶してから、データを送信するまでの遅延時間、または、伝搬環境のチャネル変動の大きさ、または、上り回線の通信で端末装置からの信号に対し推定されるチャネル情報から推定される基準値と下り回線の通信でフィードバックされた前記ウエイトチャネル情報から推定される基準値との間の差のいずれかを用い、前記付加トレーニングウエイトとして用いるベクトルの数を決定する無線通信方法。
  8. 複数のアンテナを有し、1つ以上の端末装置と無線通信を行う基地局装置であって
    トレーニングウエイトを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているチャネル推定を行う端末に対するトレーニングウエイトを読み出し、読み出された前記トレーニングウエイトをトレーニング・シンボルに乗算することでウエイト・トレーニング・シンボルを生成するトレーニングウエイト生成部と、
    前記ウエイト・トレーニング・シンボルを付加した送信パケットを生成する送信信号生成部と、
    前記送信パケットを無線区間の周波数に変換し、アンテナを介して送信し、前記端末装置からの信号を前記アンテナを介して受信する無線信号送受信部と、
    受信した前記信号から、ウエイトチャネル情報を抽出するウエイトチャネル情報抽出部と、
    前記ウエイトチャネル情報と前記トレーニングウエイトからデータ信号送信ウエイトを算出し、算出された前記データ信号送信ウエイトを出力するデータ送信部と、
    前記ウエイトチャネル情報と前記トレーニングウエイトから新たなトレーニングウエイトを算出し、算出された前記新たなトレーニングウエイトを前記記憶部に書き込むトレーニングウエイト算出部と
    を備え、
    前記トレーニングウエイト生成部は、
    付加トレーニングウエイトの候補ベクトルを記憶する付加トレーニングベクトル候補記憶部を有し、前記トレーニングウエイトが読み出されるたびに異なる付加トレーニングウエイトを読み出し、読み出された前記付加トレーニングウエイトを読み出された前記トレーニングウエイトに加える基地局装置。
  9. 複数のアンテナを有し、1つ以上の端末装置と無線通信を行う基地局装置であって、
    トレーニングウエイトを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているチャネル推定を行う端末に対するトレーニングウエイトを読み出し、読み出された前記トレーニングウエイトをトレーニング・シンボルに乗算することでウエイト・トレーニング・シンボルを生成するトレーニングウエイト生成部と、
    前記ウエイト・トレーニング・シンボルを付加した送信パケットを生成する送信信号生成部と、
    前記送信パケットを無線区間の周波数に変換し、アンテナを介して送信し、前記端末装置からの信号を前記アンテナを介して受信する無線信号送受信部と、
    受信した前記信号から、ウエイトチャネル情報を抽出するウエイトチャネル情報抽出部と、
    前記ウエイトチャネル情報と前記トレーニングウエイトからデータ信号送信ウエイトを算出し、算出された前記データ信号送信ウエイトを出力するデータ送信部と、
    前記ウエイトチャネル情報と前記トレーニングウエイトから新たなトレーニングウエイトを算出し、算出された前記新たなトレーニングウエイトを前記記憶部に書き込むトレーニングウエイト算出部と
    を備え、
    前記トレーニングウエイト算出部は、
    各端末装置に対し定義されるトレーニングウエイトの他に付加トレーニングウエイトを設定し、前記トレーニングウエイトが読み出される度に、異なる付加トレーニングウエイトを読み出された前記トレーニングウエイトに加え、読み出された前記トレーニングウエイトと前記付加トレーニングウエイトを前記新たなトレーニングウエイトの算出に用い、前記トレーニングウエイトを記憶してから、データを送信するまでの遅延時間、または、伝搬環境のチャネル変動の大きさ、または、上り回線の通信で端末装置からの信号に対し推定されるチャネル情報から推定される基準値と下り回線の通信でフィードバックされた前記ウエイトチャネル情報から推定される基準値との間の差のいずれかをチャネルの評価値として推定するチャネル評価部を有し、該チャネル評価値の大きさに応じて、前記付加トレーニングウエイトとして用いるベクトルの数を決定する基地局装置。
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