JP5616118B2 - 電気錠に於けるモード変換機構 - Google Patents

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Description

本発明は、電気錠に於けるモード変換機構に関する。
まず、特許文献1には、住宅用の気錠システムの一例が記載されている。その図3には、モード切換えスイッチ16、18等を制御器6に設ける事項が記載されている。すなわち、特許文献1には、「…室内の内壁面に設置される制御器6の操作パネル11に、扉を開けっ放し状態に表示するドアランプ15と、扉側の錠前を連続解錠状態と連続施錠状態に切換えるスイッチ16、扉側の錠前を一時解錠状態にするスイッチ18等に設ける事項…」が記載されている(符号は特許文献のもの)。
上記構成に於いて、連続施錠状態に切換えるスイッチ16、一時解錠状態にするスイッチ18等は、扉側ではなく、室内の内壁面の適宜箇所に設置される制御器6、具体的にはその前面の操作パネル11に設けるので、扉に設置した電気錠から離れた場所(例えば室内の壁面)であっても、電気錠のモードを切換えることができるという利点がある。
しかしながら、特許文献1には、電気錠の錠箱内で、該電気錠の作動モードが、機械的にどのような構成部材でもって、施錠状態の作動モードから連続施錠状態の作動モードに、或いはその逆に切り換るかは全く記載されていない。
次に、特許文献2には、例えば電気錠を通電時施錠型に作動モードを換えたい場合、建物の用途変更に対応して当該電気錠の内外操作部材の態様も変えたいという場合等に於いて、一つの電気錠で作動モードと、内外の操作部材の態様を自由に切換えることが可能な電気錠の切換え装置が開示されている。具体的には、特許文献2の図9、図10で示すように、錠箱からフロント板を取り外すだけで、電気錠の作動モード及び/又は内外の操作部材の態様を簡単に切換えることができる旨が記載されている。
また特許文献3にも、錠箱からフロント板を取り外し、取り付け板の開口に現れる切換レバーを手動で操作して電気錠の作動モードを、「通電時施錠型と通電時解錠型に切換える事項」が記載されている。
上記特許文献2及び特許文献3は、共に出願人が提案したものであるが、これらの特許文献には、電気錠の作動モードを「通電時施錠型と通電時解錠型に切換える事項」が記載されているだけであって、本発明の新規的事項は全く記載されていない。
特開2008−88740号 特許第4126176号公報 特許第4316120号公報
本願発明の所期の目的は、各部材を簡単に組み合わせ、少なくとも電気的駆動源の駆動力により、入力手段を往復動させて自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に選択的に停止させることができる新規な発想の電気錠に於けるモード変換機構を提案することである。第2の目的は、電気的に制御される部材の数を少なくすることである。第3の目的は、入力手段の自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置を確実かつ繰り返して得ることができることである。第4の目的は、入力手段の位置変位により、モードが切り換った信号を取得することができることである。第5の目的は、戸先側からの手動操作によっても、電気的制御と同様に電気錠のモードを変換することができることである。その他の目的は従属項によって特定され得る。
本発明の電気錠に於けるモード変換機構は、錠箱内にモード位置保持部材(49)を介して自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に選択的に停止させる入力手段(31)を配設し、一方、前記錠箱内に電気的駆動源(10)の駆動力で回転する回転体(11a)と、該回転体に係脱すると共に前記入力手段に係合するモード変換用アーム部材(12)を前記入力手段と回転体の間に介在させ、前記モード位置保持部材(49)は、前記入力手段に往復動自在に配設され、前記自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に切り換えることができる一連のガイド溝(51)を有する摺動カム(50)と、錠箱内の所定位置に配設されかつ付勢手段(53)の付勢力により前記ガイド溝に係合する係合棒(52)とから成ることを特徴とする。ここで「電気的駆動源」とは、駆動モータ、ソレノイド、それに類するものを言う。
上記構成に於いて、モード変換用アーム部材は、係合端部が回転体に設けたカム部に係脱する第1変換アームと、この第1変換アームと共働するように錠箱に軸支されかつ先端部が入力手段に係合する第2変換アームとを有する。また、錠箱内には、入力手段の位置変位により、モードが切り換った信号を取得する検知手段が配設されている。また、入力手段は錠箱のフロント板に形成した開口から押し込み操作によっても自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に選択的に位置変位する。さらに、錠箱内にトリガーが設けられ、入力手段が自動施錠モードの位置に在る場合には、錠箱内に設けられた解錠状態保持機構の摺動部材用ストッパレバーは、トリガーに連動する連動部材を介して回転し、一方、入力手段が連続解錠モードの位置に在る場合には、入力手段に連動するモード変換レバーを介して前記連動部材が位置変位し、解錠状態保持機構は前記トリガーに連動しない。
(a)請求項1に記載の発明は、例えば図5で示すように、電気的駆動源と入力手段の間に、前記電気的駆動源の駆動力によって回転する回転体と、該回転体の回転によって作動するモード変換用アーム部材を合理的に組み合わせ(例えばモード変換用アーム部材の係合端と回転体に設けたカム部11bとを係脱可能に係合させ)、少なくとも前記電気的駆動源の駆動力により、入力手段を往復動させて「自動施錠モードの位置」と「連続解錠モードの位置に、該入力手段を選択的に停止させることができる。そして、本発明の前記入力手段は「モード位置保持部材」を備え、該モード位置保持部材は自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に切り換えることができる一連のガイド溝51を有する摺動カム50と、錠箱内の所定位置に配設されかつ付勢手段(53)の付勢力により前記ガイド溝に係合する係合棒(52)とから成るので、自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置を確実かつ繰り返して得ることができる。
(b)請求項2に記載の発明は、モード変換用アーム部材は、例えば係合端部が回転体に設けたカム部に係脱する第1変換アームと、この第1変換アームと共働するように錠箱に軸支されかつ先端部が入力手段に係合する第2変換アームとから成るので、電気的に制御される部材の部品点数が少ない。したがって、組み合わせの容易化を図ることができる。
(c)請求項3に記載の発明は、入力手段の位置変位により、モードが切り換った信号を取得することができる。付言すると、自動施錠モードか、それとも連続解錠モードか、のいずれかに切り換った確認信号を取得することができる。
(d)請求項4に記載の発明は、戸先側からの手動操作によっても、電気的制御と同様に電気錠のモードを変換することができる。
(e)請求項5に記載の発明は、扉にトリガーが設けられている実施例の場合であっても、電気錠は、その作動モードを、「自動施錠モード」か「連続解錠モード」かのいずれかに選択することができる。
図1乃至図26は本発明の実施形態を示す各説明図。
本発明を適用した電気錠の概略説明図。 ブロックを用いた本発明の概念図。 入力手段31とトリガー13とが併設された状態の斜視図。 電気的駆動源乃至入力手段までの概略説明図。 要部を示す説明図。 入力手段の説明図。 モード変換用アーム部材の説明図。 回転体の説明図。 モード変換の説明図。 要部の正面視からの概略断面説明図。 入力手段31と、この入力手段31の案内部に組み込まれる摺動カム50を示す斜視図。 入力手段31と復帰バネ36の組み合わせを示す概略説明図。 モード位置保持手段の説明図。 摺動カム50の斜視図。 摺動カム50とクリックピン52のモード切換え停止位置の正面視からの概略断面説明図。 摺動カム50のガイド溝51を展開状態で示した説明図。 クリックピン52の軌跡がA点から循環移動することを示す概略説明図。 ストッパレバー17がトリガー13に連動する自動施錠モードの状態を示す説明図。 自動施錠モードの状態における開扉時の説明図。 自動施錠モードの状態における閉扉時の説明図。 ストッパレバーがトリガーに連動しない連続解錠モードの状態を示す説明図。 閉扉時、解錠状態保持機構15はトリガーの影響を受けないことを示す説明図。 要部の分解斜視図。 a)、(b)は要部(連動部材の押圧片)の説明図。 要部(連動部材の可動片)の説明図。 要部(連動部材の可動片と押圧片の係わり)の説明図。
(1)環境部材と特徴事項
図1は本発明を適用した電気錠の概略説明図である。図に於いて、Xは電気的にも機械的にもデッドボルト(以下、「デッド」という。)が出没可能な電気錠、1は戸枠、2は受け具、3は開閉体としての扉、4は錠箱、5はモード切換信号発生手段、6は制御部、7はコネクタを含む配線手段、8は電気錠制御用プリント基板、9はフロント板4aに形成した開口、10は電気的駆動源(例えば駆動モータ)、11は回転体11aを含む動力伝達手段、12はモード変換用アーム部材、13はトリガー、14はデッド、15は解錠状態保持機構、16は解錠状態保持機構の一方を構成する摺動部材、17は解錠状態保持機構の他方を構成する摺動部材用ストッパレバー、18は摺動部材用ストッパレバーを係止方向へ付勢するバネ部材、19は摺動部材用ストッパレバーの固定軸、20は摺動部材の下端部に設けられたラック、21はダルマ、23はダルマを施錠方向へと回す動力源(付勢手段)、24は駆動リンク、25は作動アーム、26はデッド用ストッパ、27はデッド用ストッパを案内する案内切欠部である。
上記構成に於いて、電気錠Xは、錠箱4内にデッド14を後退させた状態を保持する解錠状態保持機構15の他に、動力源23としての付勢手段と、この付勢手段23の動力で施錠方向へ回転する前記ダルマ21と、該ダルマを介して機械的に出没する前記デッド14とを備えている。本発明のモード変換機構Yは、このような電気錠Xに適用されている。
また、モード変換用アーム部材12は、図5で示すように係合端部が回転体11aに設けたカム部11bに係脱する第1変換アーム12aと、この第1変換アームと共働するように錠箱4に軸支されかつ先端部が入力手段31に係合する第2変換アーム12bとを有する。さらに、図13乃至図17で示すように、モード位置保持部材49は、入力手段31の案内部38に往復動可能に設けられかつ一側面に自動施錠モードの位置用係止段部51aと連続解錠の位置用係止段部51bをそれぞれ有する一連のガイド溝51が形成された摺動カム50と、錠箱4内の所定箇所に位置付けられていると共に、その係合端部が前記ガイド溝51に係合するようにクリックバネ53で常に付勢されたクリックピン52とから成る。
図1に於いて、モード切換信号発生手段5は、例えば室内の適宜箇所に配設された住宅用電気錠操作盤の操作パネルに設けられ、該操作パネルは図示しない連続解錠用ボタン、自動施錠用ボタン、一回解錠用ボタン等の複数固の操作ボタンを有している。モード切換信号発生手段5からの連続解錠信号、自動施錠信号等の各入力信号は、遠隔操作により回線を介して制御部6へと送信される。制御部6はモード切換信号発生手段5からモード切換信号を取得すると、電気的駆動源10の起動と停止を制御する。電気的駆動源10が駆動すると、動力伝達手段11の回転体11aは所定方向に回転する。そうすると、モード変換用アーム部材12が作動し、その結果、入力手段31は錠箱4のフロント板4aを基準にして前後方向へと往復動し、「自動施錠モードの位置」か、それとも「連続解錠モードの位置」か、そのいずれかに切り換る。モードの位置が切り換ると、制御部6は錠箱4内に配設された信号の検出手段33を介してモードが切り換ったか否かを確認することができる。また、モード状態検出手段を前記入力手段31に対して複数固配設すると、前記確認信号の他に、自動施錠モード状態、連続解錠モード状態、一回解錠モード状態等を検出することができる。
しかして、本実施例の電気錠Xに於いては、例えば図1、図3、図20で示すように、さらにフロント板4aの開口9に臨むように入力手段31と共にトリガー13が併設されているので、入力手段31が「自動施錠モードの位置」に在る場合には、トリガー13に連動する後述の連動部材を介して解錠状態保持機構の他方を構成する摺動部材用ストッパレバー17が連動し、その結果、摺動部材用ストッパレバー17は解錠状態保持機構の一方を構成する摺動部材16の係止を解く。
これに対して、図21で示すように、入力手段31が「連続解錠モード状態」に在る場合には、前記連動部材がトリガー13に連動しても、前記摺動部材用ストッパレバー17はトリガー13や連動部材の影響を受けず、そのまま前記摺動部材16を係止し続ける。
したがって、本発明のモード変換機構Yは、例えば図4、図5、図13に示すように、錠箱4内にモード位置保持部材49を備えた入力手段31を往復動自在に配設し、一方、錠箱4内に電気的駆動源10の駆動力で回転すると回転体11aを配設し、この回転体に係脱すると共に前記入力手段31に係合するモード変換用アーム部材12を前記入力手段31と回転体11aの間に介在させた点に特徴がある。付言すると、実施形態では、前記電気的駆動源の駆動力によって回転する回転体11aと、該回転体の回転によって作動するモード変換用アーム部材12を合理的に組み合わせ(例えばモード変換用アーム部材の係合端と回転体に設けたカム部11bとを係脱可能に係合させ)、少なくとも前記電気的駆動源10の駆動力により、入力手段31を往復動させて「自動施錠モードの位置」と「連続解錠モードの位置に選択的に停止させることができる。より具体的には、本発明の前記入力手段31は、その構成要素の中に図13で示すような「モード位置保持部材49」を備え、該モード位置保持部材49は、自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に切り換えることができる一連のガイド溝51を有する摺動カム50と、錠箱内の所定位置に配設され、付勢手段としてのクリックバネ53でバネ力により前記ガイド溝に係合する係合棒としてのクリックピン52とから構成されているので、前記入力手段31は自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置を確実かつ繰り返して得ることができる。
詳しくは、本発明の実施例にあっては、(a)入力手段31は電気的駆動源10の駆動力により、動力伝達手段11の回転体11aが所定方向に所要量回転すると単数又は複数本のモード変換用アーム部材12を介して、又は、入力手段31はフロント板4aの開口9を介して指で押し込まれると、所定の位置へと選択的に位置変位し、例えば前記入力手段31が連続解錠モードの位置にある場合には、解錠状態保持機構15は、前記入力手段31に連動する連動部材61を介してトリガー13に連動しないようにし、(b)一方、前記入力手段31が自動施錠モードの位置にある場合には、解錠状態保持機構15は、前記入力手段に連動する連動部材61を介してトリガー13に連動し、デッド14を錠箱内に後退させた状態を解消し、該デッド14は動力源23のバネ力で施錠方向へと自動的に突出する。
付言すると、入力手段31が自動施錠モードの位置にある場合には、例えば扉3を閉じると、トリガー13が作動(後退)して、解錠状態保持機構15のストッパレバー17がデッド14の保持状態を解く方向へと回転し、その後、ダルマ21は付勢手段23の付勢力により自動的に施錠方向へと回動して、デッド14が受け具2に係入する(自動施錠)。この場合、摺動部材用のストッパレバー17の第2係合腕17bが、傾斜方向にスライド可能な摺動部材16の被係合部16aから外れる。これに対して、入力手段が「自動施錠モード」から「連続解錠モード」へと切換わり、連続解錠モードの位置にある場合には、摺動部材用のストッパレバー17の第2係合腕17bは、第1は摺動部材16の被係合部16aを係止している。したがって、摺動部材16、該摺動部材のラック20に噛合するダルマ21及びデッド14は、それぞれ解錠の位置にあり、前記係合腕17aが前記被係合部16aから外れない限り、デッド14が錠箱4内に引っ込んだ状態が続く。
(2)電気錠の概念図
そこで、図2を参照にして本発明の電気錠の概念を説明する。
図に於いて、10は電気的駆動源の一例としての駆動モータ、11は電気的駆動源の駆動力で回転する回転体11aを備えた動力伝達手段、12は前記回転体11aの伝動力によって作動するモード変換用アーム部材、31は電気的駆動源10の駆動力又は手動操作で位置変位するモード切換え用の入力手段で、該入力手段31はモード位置保持部材49を備えている。
前記モード位置保持部材49は、例えばクリック手段を構成するクリックピン52と、該クリックピンの先端部と係合する摺動カム50とから成り、前記クリックピン52は錠箱の内壁面の所定位置に設けられている。
32はトリガー13に連動する連動部材で、この連動部材32は、前述したように入力手段31が「自動施錠モードの位置」に在る場合には、トリガー13に連動して解錠状態保持機構の他方を構成する摺動部材用ストッパレバー17を係止解除の方向へと回転させる。
一方、前記入力手段31が「連続解錠モードの位置」に在る場合には、トリガー13に連動するものの、解錠状態保持機構15には影響を与えない。33は入力手段31に対して配設されたモード切換え確認用検出手段で、この検出手段33は、例えば光センサーを用いている。そのために、本実施例では、検出手段33用の遮蔽部39を入力手段31の適宜箇所に設けている(図3参照)。
6は制御部で、該制御部6には前述したモード切換信号発生手段5からの信号、扉の開閉状態を検出する他の検出器28からの信号、テンキー等の解除信号発生手段29からの信号が入って来る。制御部6は出力手段としての表示手段30、電気的駆動源10等を制御する。
入力手段31は、図1や図3で示すように、長板状の摺動体であり、錠箱4のフロント板4aに形成した開口9に、その先端部が位置し、ある或いは臨むようにトリガー13と共に併設されている。また連動部材32は、モード切換え用入力手段31に連動して位置変位、例えば時計方向又は反時計方向に回転)する。
ところで、電気錠Xの施・解錠状態に関する「状態信号」は、例えば連続解錠状態、連続施錠状態、一時施錠、一時解錠の「4つ」が存在するので、モード切換え用入力手段31は、理論上、そのいずれか一つに切換えるように構成することもできる。しかしながら、本実施例では、少なくとも電気的に「自動施錠モードの位置」又は「連続解錠モードの位置」のいずれか一つに切換えることができれば良い。もちろん、前記2つの態様に「連続施錠状態」を加味しても良い。制御部6は、例えば商用交流電圧を直流に変換する電源回路や電池を含む電源と接続し、各種の信号を処理する。検知器28は閉扉信号や開扉信号を取得するものである。解除信号発生手段29は、テンキー、リモコンキー、カード読取り器などであり、接触又は非接触方式で電気錠Xを室外から解錠することができる。表示手段30はランプの点灯または消灯に基づいて、自動施錠状態、連続解錠状態、連続施錠状態、一時解錠状態、扉の開けっ放し状態等を視覚により識別するためのものである。
(3)具体的構成−入力手段31、モード位置保持部材49等
図3は、入力手段31とトリガー13とが併設された状態の斜視図である(トリガー13の一部と、その連動部材は省略)。手前がケース状先端部を有するトリガー13で、この裏側にやや長板状のモード切換え用入力手段31が位置している。
トリガー13と入力手段31は別個の部材であり、トリガー13はケース状先端部に図示しない磁性体を有し、閉扉時、例えば戸枠側の磁性体の極性に対応して錠箱内へ若干後退動することができる。また、入力手段31とトリガー13は別個の部材であるから、手動操作により入力手段31のみを単独で押し込むことができる。
図4乃至図14は、本発明の主要部を示している。本発明のモード変換機構Yは、錠箱4内に自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に選択的に停止させるモード位置保持部材49を備えた入力手段31を往復動自在に配設し、一方、錠箱4内に電気的駆動源10の駆動力で回転すると回転体11aを配設し、この回転体11aに係脱すると共に前記入力手段31に係合するモード変換用アーム部材12を前記入力手段31と回転体11aの間に介在させている。
しかして、前記モード変換用アーム部材12は、遊端部に相当する係合端部が回転体11aに設けたカム部11bに係脱する第1変換アーム12aと、この第1変換アームと共働するように錠箱4に軸支されかつ先端部が入力手段31に係合する第2変換アーム12bとを有する。ここで、図6乃至図8を参照にして、要部を簡単に説明する、まず、図6は入力手段31の斜視図で、錠箱内の所定位置には、突片状の遮蔽部39に対向するように光センサー型、磁気感応型等の信号の検出手段33が配設されている。
次に、図7はモード変換用アーム部材12と、アーム部材用バネ部材22と、錠箱側の支軸34をそれぞれ示している。モード変換用アーム部材12の第1変換アーム12aは、縦方向に位置し、その下端部に相当する係合端部は、図9で示すように回転体11aのカム部11bに係脱する。一方、上端部に相当する枢支端部は、ブーメラン形状の第2変換アーム12bの枢支端部に小突起軸、係合小孔を介して接続している。第2変換アーム12bの略中央部は支軸34に軸支され、先端部に相当する鉤状係合部は、入力手段31の後端部に形成された凹所状の被係合部に係合可能である。アーム部材用バネ部材22は、開きバネが採用され、その一端部は第1変換アーム12aの枢支端部の小孔に適宜に差し込まれ、その他端部は錠箱側のバネ端受け突起に支持されている。その他の細部的事項の説明は割愛する。
次に、図8は回転体11aで、この回転体11aの一側面の周端部には、弧状のカム部11bが突設されている。
上記構成に於いて、電気的駆動源10が駆動すると、回転体11aが回転することから、カム部11bが位置変位し、その上端面が第1変換アーム12aの係合端部(遊端部)に当って該第1変換アーム12aを上方の方へと押し上げる。この時、第1変換アーム12aはアーム部材用バネ部材22のバネ力に抗して若干上方の方へと押し上がるが、これに連動して第2変換アーム12bが支軸34を介して若干回転する。そうすると、入力手段31は第2変換アーム12bで所要量引っ張られる。この時、入力手段31は、その復帰バネ36のバネ力に抗して位置変位する。
図14で示すように、入力手段31は、本実施例では、電気的駆動源10の駆動力により、回転体11aを介して、例えば自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に選択的に位置変位し、かつ、入力手段31の案内部38に組み込んだ摺動カム50と、該摺動カム50のガイド溝51に常に係合する錠箱側の係合棒52とで構成されたモード位置保持手段49を介して自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置にそれぞれ選択的に停止する。
そこで、図21乃至図22を参照にして本発明の要部について説明をする。まず、図15を参照にすると、入力手段31は、その先端部31aがフロント板4aの開口9を臨むように或いは開口9に位置するように配設されている。入力手段31の右上方には、錠箱4側の固定ピン35に復帰バネ36が設けられ、該復帰バネ36は入力手段31をフロント板4aの開口9側に常に付勢している。したがって、入力手段31の先端部を、開口9を介して指で押し込むと、該入力手段31は復帰バネ36のバネ力に抗して所定位置まで後退し、モード位置保持部材49により一時停止する。この点は、電気的駆動源10の駆動力により、入力手段31が復帰バネ36のバネ力に抗して所定位置まで後退した場合も同様である。
次に、図6は入力手段31と、モード位置保持部材49の一方を構成する摺動カム50とを示す斜視図である。摺動カム50はこの入力手段31の案内部に組み込まれ、紙面上、上下方向に自在に移動可能である。図12は入力手段31と復帰バネ36の組み合わせを示す概略説明図である。この図に於いて、31aは入力手段31の先端部で、該先端部にはやや小片状の押圧部37が設けられている。この押圧部37を図示しない指で押し込むと、入力手段31は復帰バネ36のバネ力に抗して位置変位する。なお、入力手段31を押し込む際に、前記押圧部37がトリガー13の先端部に当たらないように、例えばトリガー13の対向側壁には図示しない切欠凹所が形成されている(図3参照)。
38は中央部(先端部寄りの部位も含む)に形成された開口又は凹所状の案内部で、本実施例では、該案内部38は矩形状の開口である。この開口部38の左右対向内面に上下方向に一対のガイドレール38a、38aが形成されている。矩形板状の摺動カム50は、前記案内部38に上下方向に移動可能に組み込まれる。39は、入力手段31の上辺の中央部に突設された突片部分で、この突片部分39は、前述したように、光センサー型検出手段、磁気感応型検出手段等の検出手段33用の遮蔽部(或いは磁気部)と成っている。
40は突片部分39よりも後方側に設けられたピン状の係合部で、本実施例では入力手段31の上端部の適宜箇所から水平状態に突出している。41は入力手段31の裏面に突設されたバネ受けである。図6で示すように、復帰バネ36は開きバネが使用され、その中央部は固定ピン35に巻装され、一端部36aは前記バネ受け41に支持されていると共に、その他端部36bは錠箱側に設けられた突起42に支持されている。したがって、入力手段31は復帰バネ36のバネ力が開口9側に作用するように錠箱4内に水平方向へスライド可能に設けられ、位置変位するとモード位置保持部材49を介して停止する。
次に、図13等を参照にして、モード位置保持部材49を説明する。図13はモード位置保持部材49の分解斜視図である。この図から明らかなように、モード位置保持部材49は、入力手段31の案内部38に摺動自在に組み込まれる矩形状の摺動カム50と、この摺動カム50の一側面に形成された一連のガイド溝51にその係合端部52aが係合するクリックピン52と、このクリックピンを常に係合方向へと付勢するクリックバネ53とから成り、前記クリックピン52の他端部52bは、クリックバネ53に付勢された状態で錠箱4側の固定案内部或いは固定案内部材54に嵌合している。
したがって、モード位置保持部材49の一方を構成する入力手段31側の摺動カム50は、入力手段31と共に矢印で示す方向へ位置変位可能であるのに対して、モード位置保持部材49の他方を構成するクリックピン52及びクリックバネ53は錠箱4側の固定案内部54に摺動カム50と一緒に移動しないように位置付けられ、摺動カム50のガイド溝51に形成した複数個のモード切換え用段差部にそれぞれ係止状態に係合可能である。
図14は摺動カム50の斜視図である。また、図15は摺動カム50の正面視かの概略断面説明図である。さらに、図16は摺動カム50のガイド溝51を展開状態で示し、かつ固定案内部54側のクリックピン52及びクリックバネ53も共に示したものである。
図14で示すように、摺動カム50は、その幅広の正面部50aに「挟み形状」或いは「ハート形状」のイメージを彷彿される幾何学形状のガイド溝51が形成されている。また、摺動カム50は前記幅広の正面部50aに連設する幅狭の背面部50bを有し、該幅狭の背面部50bと幅広の正面部50aの左右のL形状の段差部分が入力手段31の案内部38のガイドレール38a、38aに案内される。したがって、本実施例では、入力手段31が水平方向に移動すると、摺動カム50は、前記案内部38に案内されて入力手段31に直交する垂直方向へと移動可能である。
図15は、ガイド溝51を判り易く示した概略断面説明図である。この図に於いて、溝の浅い所、深い所、傾斜面、ストッパ面等を容易に理解することはできないが、それらは図16を参照にして理解することができる。
ここで図15を参照にして、クリックピン52の位置を説明する。なお、図面上、クリックピン52が一連のガイド溝51内を一方向へと循環移動するように見えるが、これは説明の便宜上のもので、クリックピン52は所定位置にあり、実際は、摺動カム50の方が入力手段31と共働して上下左右に位置変位する。
さて、一連のガイド溝51には、少なくとも「1つのモード用係止段部51a」と「他のモード用係止段部51b」が存在する。本実施例では、「1つのモード用係止段部」は自動施錠モード用係止段部51aであり、一方、「他のモード用係止段部」は連続解除モード用係止段部51bである。前述したように入力手段31には復帰バネ36のバネ力が常に紙面上矢印で示す左方向に作用していることから、例えば仮に一連のガイド溝51の先端部に相当する山形状或いは弧状の第1係止面(ストッパ面)55を有する段差部分を自動施錠モード用係止段部51aであるとすれば、断面で示したクリックピン52は前記第1係止面55に係止状態で係合する。
これに対して、一連のガイド溝51の中央部に相当する山形状或いは弧状の第2係止面(ストッパ面)56を有する段差部分を連続解除モード用係止段部51bであるとすれば、入力手段31と共働して所定方向へと位置変位した摺動カム50は、前記第2係止面56に係止状態で係合する。このように一連のガイド溝51を介して摺動カム50が移動すると、クリックピン52の係合端部52aと、これに係止されるガイド溝51の複数個のモード用係止段部51a、51bとが入れ替わる。
図16の展開状態ガイド溝51の詳細な説明については割愛する。この展開図に於いて、右側の平な面と、左側の平な面は同一である。つまり、左右の平らな面は自動施錠モード用係止段部51aである。これに対して、展開図の中央部の平らな面が、次にクリックピン52が係止状態で停止する連続解除モード用係止段部51bである。摺動カム50や矢印で示す紙面上右側に移動すると、実践で示したクリックピン52は、自動施錠モード用係止段部51aの位置からから連続解除モード用係止段部51bの位置へと入れ替わる。そして、また、入力手段を操作すると、クリックピン52は連続解除モード用係止段部51bの位置から自動施錠モード用係止段部51aの位置へと入れ替わる。
図17は、摺動カム50の方が入力手段31と共働して上下左右に移動した際、クリックピン52が、自動施錠モード用係止段部51aから連続解除モード用係止段部51bへ、該連続解除モード用係止段部51bから自動施錠モード用係止段部51aへと切換る旨の概略説明図である。この図17では、クリックピン52の軌跡が、A点からB点、B点からC点、C点からD点から、D点からA点へと循環移動することを示している。なお、二股状の上溝ポイントB点及び下溝ポイントD点は、モード位置がA点からC点、C点からA点へ切換わる際の折り返し点である。
なお、モード位置が変換した場合、その確認信号と共に、錠箱4内に配設された図示しない複数固の検出手段により各モードの状態が検出され、これらの検出信号は、制御部6の記億部に記録される。
(4)具体的構成−解錠状態保持機構15、モード変換レバー32、連動部材61
次に、図18乃至図19を参照にして、解錠状態保持機構15、モード変換レバー32、連動部材61等を説明する。
本発明は、錠箱4内にデッド14を後退させた状態を保持する解錠状態保持機構15と、動力源としての付勢手段23と、この付勢手段の動力で施錠方向へ回転するダルマ21と、該ダルマを介して機械的に出没するデッド14とを備えることを特徴とする。また、前記構成に於いて、錠箱4内にトリガー13が設けられ、入力手段31が施錠モードの位置に在る場合には、前記解錠状態保持機構15はトリガー13に連動する連動部材61を介して回転し、一方、入力手段31が連続解錠モードの位置に在る場合には、入力手段31に連動するモード変換レバー32を介して前記連動部材61が位置変位し、前記解錠状態保持機構15は前記トリガー13に連動しないことを特徴とする。
例えば図18で示すように、解錠状態保持機構15は、なくともデッド14の没入状態を保持する摺動部材16と、該摺動部材用のストッパレバー17から成る。閉扉時、図18で示すように、トリガー13が矢印Aの方向へ後退動し、前記ストッパレバー17が該トリガー13に連動して矢印B方向回転すると、その第2係合腕17bが摺動部材16の被係合部16aから離れ、その結果、デッド14は付勢手段23の付勢力により錠箱4から完全に突出した施錠状態と成る。
そこで、電気的駆動源10の駆動力又は操作部材(合鍵やサムターン)の操作力に基づいてダルマ21が付勢手段23の付勢力に抗して錠箱4内に没入した場合、摺動部材16は、そのラック(或いはラック板)20がダルマ21に噛み合いながら施錠位置から解錠位置へと傾斜方向へ位置変位し、かつ位置変位した該摺動部材16はストッパレバー17の第2係合腕17bに係止される。
本実施例の解錠状態保持機構15は、図21で示すように、デッド14が錠箱4内に没入した時、該デッド14が錠箱4から飛び出ないように保持する摺動部材16及び該摺動部材用ストッパレバー17で構成されているので、ストッパレバー17の先端部の第2係合腕17bが摺動部材16の被係合部16aから離れない限り、「連続解錠モードの状態」を維持し続ける。
したがって、解錠時、電気的駆動源10の駆動力、閉扉時におけるトリガー13の後退動のいずれか基づいて、前記解錠状態保持機構15の保持状態が解かれると、以後、ダルマ21は動力源(付勢手段)23の駆動力(付勢力)により自動的に施錠方向へと回動して、デッド14が錠箱4から自動的に完全に突出することになるから、「連続解錠モードの状態」にするためには、前述したように入力手段31を連続解錠モードの位置にする必要がある。
そこで、入力手段31が電気的駆動源10の駆動力によって後退動し、又は手動操作によって押し込まれて「連続解錠モードの位置にある場合」には、解錠状態保持機構15は、前記入力手段31に連動する連動部材を介してトリガーに連動しないようにし、一方、前記入力手段31が自動施錠モードの位置にある場合には、前記解錠状態保持機構15は、前記入力手段31に連動する連動部材を介してトリガーに連動してデッド14を錠箱4内に後退させた状態を解消し、該デッド14は動力源23の駆動力で施錠方向へと突出するようにする必要がある。
ところで、本実施例では、縦長錠箱4の内部空間を有効的に活用するために、摺動部材16は錠箱4の前壁内面と錠箱後壁の各内面の間を、傾斜案内部を介して傾方向に往復運動をする。また、動力源(付勢手段)23は、安定した状態で作用するように、捩じりコイルバネ23aと、該捩じりコイルバネの螺旋状中央部を横柱で支持する可動のバネガイド23bとから成る。
さらに、ダルマ21には、駆動リンク14のみならず、作動アーム25の上端部が枢支され、一方、該作動アームの下端部には、錠箱側に設けられた案内切欠部27に直接又は間接的な案内される横杆状のデッド用ストッパ26を取付け、該デッド用ストッパは、前記デッド14が付勢手段23の付勢力によって完全に突出した施錠時には、前記案内切欠部27に案内されてデッド14の後端面をロックする。
次に、図22を参照にして、入力手段31に連動するモード変換レバー32と、トリガー13に連動可能な連動部材61について説明する。まず、トリガー13に連動可能な連動部材61は、閉扉時にトリガー13が後退しても、「該トリガー13からの力が解錠状態保持機構15の摺動部材用ストッパレバー17に伝わらないようにすること」、という観点から入力手段31に連動するように組み合わせられている。
そこで、連動部材61は、トリガー13と摺動部材用ストッパレバー17との間に介在する「間接部材」に相当するもので、例えばニ物品の共働片と、該共働片を初期位置へ戻す復帰手段とから構成されている。「自動施錠モードの場合」には、トリガー13が後退動した時に、ストッパレバー17はトリガーと共働する連動部材(ここでは「間接部材」とも言う。)61を介して回転する。間接部材61は、トリガー13の後端部とストッパレバー17の第1係合腕17aの間に互いに共働或いは連係することができるように介在している。
しかして、間接部材61は、例えば右手の三本の指をそれぞれ所定角度広げた格好の押圧片66と、この押圧片66に係合すると共にストッパレバー17の第1係合腕17aと係合する可動片67とから成る。もちろん、設計如何によっては、間接部材61を複数片の組み合わせではなく、「一つの部材」にすることができる。しかしながら、望ましくは、ストッパレバー17を確実に回転させるため、或いは戸枠の縦枠と開閉体3の縦框3aとの間のクリアランス等を考慮して、前記押圧片66は、例えばトリガー13が第1バネ部材68のバネ部材のバネ力に抗して後退する際に、若干後退動しながら該トリガー13の後端部の係合部13dから離れる後退・回転型に構成し、また、前記可動片67は、前記押圧片66の後方アームに押圧されながら後方へと位置変位する後退型に構成する。
ところで、押圧片66は、中央部分66aから先端部へと延在しかつトリガー13の係合部13dに係脱する前方アーム66bと、前記中央部分66aから後方へと略水平状態に延在すると共に、錠箱4の一側壁の内壁面にガイド69を介して案内されるように後方へと略水平状態に延在する後方アーム66cと、前記中央部分66aから上方に延在しかつ錠箱内に適宜に配設された第2バネ部材71のバネ力に抗して回転変位する上方アーム66dをそれぞれ有している。
一方、モード変換レバー32は、その形態は特に問わないが、例えば先端部に錠箱側の横軸44に外嵌合する筒状嵌合部45を有すると共に、該筒状嵌合部45に腕状の引き上げ用脚部47が連設している。付言すると、押圧片66を引き上げることが可能なモード変換レバー32は、その先端部に筒状嵌合部45と、該筒状嵌合部からL字形状に連設する係合脚部47とを有し、前記係合脚部47の一側壁には、入力手段31に設けたピン状の係合部40が係合する段差溝状の被係合部分46が形成されている。そして、前記係合脚部47は押圧片66の中央部の係合部分に係合している。
さて、図18は自動動施錠モードの状態を示す。また、図19は自動施錠モードの状態における開扉時の状態である。開扉時、トリガー13は、バネ部材のバネ力で復帰するが、フロント板4aの開口に設けられた図示しない金属片或いは磁性体に吸引されて復帰する。
自動施錠モードでは、入力手段31はフロント板側に位置しているので、押圧片66は引き上げ用モード変換レバー32によって上方に引き上げられていない。したがって、図20で示すように、閉扉時、トリガー13に押され押圧片66がやや回転しながら後退動すると(錠箱側の傾斜状ガイド部分は省略)、前述したように、ストッパレバー17は、間接部材61を介してトリガー13の影響を受け、摺動部材16に対してストッパを解く方向へと回転する。それ故に、デッド14は動力源23のバネ力により錠箱から突出する。
これに対して、図21は連続解錠モードの状態を示す説明図である。この場合、入力手段31は電気的駆動源10の駆動力又は指で押し込まれ、フロント板側から多少離れている。入力手段31を押し込むと、図22の(a)から同図の(b)で示すように、モード変換レバー32が回転し、これによりその引き上げ用係合部分47は、上方方向へと位置変位する。したがって、連動部材61の押圧片66は後方アーム66cの端部を支点にして、かつその中央部の係合部分を介して上方へと持ち上げられ、連続解錠モードの状態となる。この図22は開扉時から閉扉時になる時、解錠状態保持機構15が後退動するトリガーの影響を受けないことを示す(連続解除モード)。
図23乃至図26は、トリガー13、連動部材61等の各説明図である。なお、本実施例のトリガー13は、その形態如何を問わず、先端部にマグネットを有するが、戸枠1側に小突起を設けた場合には、閉戸時、トリガーの先端部は、前記小突起に押されて後退するので、前記マグネットは本質的要件ではない。しかしながら、望ましくは「マグネットトリガー」を採用している。また、詳細な説明を割愛するが、本実施例では、電気的駆動源の駆動力で回転可能な伝動歯車が存在し、該伝動歯車の一側面の縁部に摺動部材用ストッパレバーの係止状態を解くための突起が設けられている。
錠前や建具の分野で利用される。
X…電気錠、Y…モード変換機構、4…錠箱、4a…フロント板、9…開口、10…電気的駆動源、11a…回転体、11b…カム部、12…モード変換用アーム部材、12a…第1変換アーム、12b…第2変換アーム、13…トリガー、14…デッドボルト(デッド)、15…解錠状態保持機構、17…摺動部材用ストッパレバー、21…ダルマ、23…動力源、31…入力手段、32…モード変換レバー、33…検知手段、49…モード位置保持部材、51…一連のガイド溝、51a…自動施錠モードの位置用係止段部、51b…連続解錠の位置用係止段部、52…クリックピン、53…クリックバネ、61…連動部材。

Claims (5)

  1. 錠箱内にモード位置保持部材(49)を介して自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に選択的に停止させる入力手段(31)を配設し、一方、前記錠箱内に電気的駆動源(10)の駆動力で回転する回転体(11a)と、該回転体に係脱すると共に前記入力手段に係合するモード変換用アーム部材(12)を前記入力手段と回転体の間に介在させ、前記モード位置保持部材(49)は、前記入力手段に往復動自在に配設され、前記自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に切り換えることができる一連のガイド溝(51)を有する摺動カム(50)と、錠箱内の所定位置に配設されかつ付勢手段(53)の付勢力により前記ガイド溝に係合する係合棒(52)とから成る電気錠に於けるモード変換機構。
  2. 請求項1に於いて、モード変換用アーム部材(12)は、係合端部が回転体に設けたカム部(11b)に係脱する第1変換アーム(12a)と、この第1変換アームと共働するように錠箱に軸支されかつ先端部が入力手段に係合する第2変換アーム(12b)とを有することを特徴とする電気錠に於けるモード変換機構。
  3. 請求項1に於いて、錠箱内には、入力手段の位置変位により、モードが切り換った信号を取得する検知手段が配設されていることを特徴とする電気錠に於けるモード変換機構。
  4. 請求項1に於いて、入力手段は、錠箱のフロント板に形成した開口から押し込み操作によっても自動施錠モードの位置と連続解錠モードの位置に選択的に位置変位することを特徴とする電気錠に於けるモード変換機構。
  5. 請求項1に於いて、錠箱内にトリガーが設けられ、入力手段が自動施錠モードの位置に在る場合には、錠箱内に設けられた解錠状態保持機構の摺動部材用ストッパレバーは、トリガーに連動する連動部材を介して回転し、一方、入力手段が連続解錠モードの位置に在る場合には、入力手段に連動するモード変換レバーを介して前記連動部材が位置変位し、解錠状態保持機構は前記トリガーに連動しないことを特徴とする電気錠に於けるモード変換機構。
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