JP5613281B2 - 外国為替取引装置、外国為替取引システム、送受信方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、外国為替取引装置、外国為替取引システム、送受信方法及びプログラムに関する。
銀行を含む金融機関が手持ちの外国通貨を交換し合う外国為替市場が形成されている。FX(Foreign eXchange、外国為替証拠金取引)業者は、顧客と外国為替市場とを仲介する業者である。FX業者は、外国為替取引注文の発注先となる金融機関(リクイディティプロバイダ(LP))を予め選定している。
FX業者のFXサーバは、リクイディティプロバイダのサーバから送信される様々な通貨ペアの外国為替レートを顧客の端末装置に送信する(例えば、特許文献1参照)。顧客は、端末装置が受信した各通貨ペアの外国為替レートを参照することにより、希望の通貨ペアを指定して、端末装置からFXトレードに係る売買注文をFX業者のFXサーバに送信する(例えば、特許文献2参照)。
WO2010/058439 特開2009−217796号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、個別通貨単位で外国為替取引を実行することができる外国為替取引装置等を提供することにある。
本願に係る外国為替取引装置は、複数の通貨に係る外国為替取引の情報を処理する制御部を有する外国為替取引装置において、所定の複数の通貨から一通貨選択を受け付け、かつ選択された一通貨と該選択された一通貨以外の複数の通貨夫々の交換に係る一括注文を受け付ける画面情報を前記制御部により生成する生成部と、該生成部が生成した前記画面情報を前記制御部により外部へ送信する送信部と、前記一括注文に係る注文情報を前記制御部により外部から受信する受信部とを備えることを特徴とする。
本願の一観点に係る外国為替取引装置等によれば、個別通貨単位で外国為替取引を実行することができる。
FXシステムの構成例を示すブロック図である。 FXサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 顧客端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 FXサーバ及び顧客端末の機能構成例を示す機能ブロック図である。 指数算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 取引画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 選択通貨ベースボタンが押下された状態における取引画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 チャート2ボタンが押下された状態における取引画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 損益ボタンが押下された状態における取引画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 ポジションボタンが押下された状態における取引画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 実況中継ボタンが押下された状態における取引画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 FXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。 FXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。 FXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。 損益ボタンが押下された状態における取引画面の画面レイアウトの他例を示す説明図である。 ポジションボタンが押下された状態における取引画面の画面レイアウトの他例を示す説明図である。 時間設定画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 日時設定を伴ったFXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。 日時設定を伴ったFXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。 日時設定を伴ったFXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。 自動決済画面の画面レイアウト例を示す説明図である。 自動決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。 自動決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。 FXシステムの構成の他例を示すブロック図である。
以下、本実施の形態に係る外国為替取引システムについて、その図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る外国為替取引システムは、顧客が証拠金をFX(外国為替証拠金取引)業者に預け入れて取引をするFXシステムである。
実施の形態1
図1は、FXシステム1の構成例を示すブロック図である。FXシステム1は、複数のLPサーバ10、BOサーバ(バックオフィスサーバ)20、FXサーバ(外国為替取引装置、中央装置)30及び複数の顧客端末(端末装置)40を含む。図1の例において、LPサーバ10及び顧客端末40が夫々3つずつ描かれている。しかし、LPサーバ10及び顧客端末40の数は、夫々3つ以外の複数でもよい。また、LPサーバ10の数は、1つでもよい。
LPサーバ10は、メインフレーム、ワークステーション等のコンピュータである。複数のLPサーバ10は、互いに専用回線5Lで接続されており、外国為替取引に関する様々な情報を送受信し合っている。互いに接続されたLPサーバ10群は、外国為替市場1Fを形成している。LPサーバ10は、時々刻々変化する各種通貨ペアの外国為替レート(以下、為替レートと呼ぶ)をBOサーバ20に送信し続けている。LPサーバ10は、BOサーバ20から外国為替取引の注文を受け付け、その取引結果をBOサーバ20に送信する。LPサーバ10は、リクイディティプロバイダにより管理、運営されている。
BOサーバ20は、メインフレーム、ワークステーション等のコンピュータである。BOサーバ20は、LPサーバ10及びFXサーバ30と専用回線5Lで接続されている。BOサーバ20は、LPサーバ10から為替レートを受信し、受信した為替レートをFXサーバ30に送信する。また、BOサーバ20は、顧客の証拠金情報、口座情報、取引履歴情報等を管理するテーブル群を保持している。BOサーバ20は、FXサーバ30から送信されてきたFX注文をLPサーバ10に送信する。BOサーバ20は、発注したFX注文に係る約定情報をLPサーバ10から受信し、受信した約定情報に基づいて、FXトレードに関する各種情報処理を実行する。当該情報処理には、例えば証拠金残高、証拠金使用率等の計算処理が含まれる。そして、BOサーバ20は、受信した約定情報及び計算した結果をFXサーバ30に送信する。
このように、BOサーバ20は、LPサーバ10とFXサーバ30との間に介在し、為替レート及びFX注文情報を送受信する。なお、BOサーバ20は、為替レートの送受信機能を有するサーバと、FX注文を処理するサーバとに分割されてもよい。
BOサーバ20の管理及び運営は、FX業者により行われてもよいし、FX業者から委託された業者あるいは他の金融業者により行われてもよい。
FXサーバ30は、メインフレーム、ワークステーション等のコンピュータである。FXサーバ30は、リクイディティプロバイダのLPサーバ10とBOサーバ20を介して、専用回線5Lで接続されている。FXサーバ30は、各顧客端末40とインターネット、電話回線、衛星回線等のネットワーク5Nで接続されている。FXサーバ30は、FX業者により、管理、運営されている。
FXサーバ30は、顧客端末40に対してWeb(World Wide Web)サーバの機能を有し、LPサーバ10に対して外国為替取引情報を、BOサーバ20を介して、送受信するサーバの機能を有している。また、FXサーバ30は、アプリケーションサーバの機能も有している。なお、FXサーバ30は、複数のコンピュータから構成されるシステムであってもよい。これによりFXサーバ30の機能及び負荷を分散することができる。
FXサーバ30は、BOサーバ20を介してLPサーバ10から為替レートを受信し、受信した為替レートを用いて、顧客端末40と外国為替取引情報を送受信する。例えば、FXサーバ30は、顧客端末40からFX注文を受け付け、BOサーバ20を介して、受け付けた注文をLPサーバ10に送信する。
なお、以下では、BOサーバ20の存在、機能及び動作の記載を適宜省略する。例えば、FXサーバ30がBOサーバ20を介してLPサーバ10から為替レートを受信する場合、FXサーバ30はLPサーバ10から為替レートを受信すると記載する。
顧客端末40は、顧客が所有するデスクトップPC(パーソナルコンピュータ)、ノートブックPC、タブレットPC、スマートフォン等である。顧客端末40は、FXサーバ30とネットワーク5Nで接続されている。顧客端末40には、インターネットブラウザ(以下、ブラウザと呼ぶ)がインストールされている。顧客端末40は、FXサーバ30から送信される画面情報に対応する取引画面60(図6参照)をブラウザの画面に表示する。顧客は、取引画面60を介して顧客端末40からFX注文をFXサーバ30に送信する。顧客端末40は、FX注文に係る約定、決済等の情報をFXサーバ30から受信する。顧客端末40は、FXサーバ30から受信した情報を用いて、取引画面60を更新表示する。
図2は、FXサーバ30のハードウェア構成例を示すブロック図である。FXサーバ30は、CPU(Central Processing Unit)(制御部、生成部、算出部、損益算出部、一括決済部、処理実行部、中央制御部)31、RAM(Random Access Memory)(記憶部)32及びハードディスク(記憶部)33を含む。また、FXサーバ30は、ディスクドライブ34、通信部(送信部、受信部、取得部)35、タイマ(計時部)36、表示部37及び操作部38を含む。FXサーバ30の各構成部は、バス3bを介して接続されている。
CPU31は、FXサーバ30の各構成部を制御するプロセッサである。CPU31は、ハードディスク33に記憶されたプログラム3PをRAM32に読み出し、当該プログラム3Pを実行する。
RAM32は、主記憶装置である。RAM32は、CPU31による処理の過程で必要な作業変数、データ等を一時的に記憶する。なお、RAM32は、フラッシュメモリ、メモリカード等により代替されてもよい。
ハードディスク33は、補助記憶装置である。ハードディスク33は、顧客情報、取引口座情報、取引記録等を管理する各種テーブルと、CPU31が実行するプログラム3Pとを記憶している。また、ハードディスク33は、各種HTMLファイルのテンプレートファイル及びWeb画面に埋め込まれる各種画像ファイルを記憶している。ハードディスク33は、FXサーバ30の内部に取り付けられるものであっても、FXサーバ30の外部に置かれるものであってもよい。なお、ハードディスク33は、大容量の情報の記憶が可能なフラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray Disc、登録商標)等の光ディスク1dにより代替されてもよい。
ディスクドライブ34は、外部の記憶媒体である光ディスク1dから情報を読み出し、読み出した情報を光ディスク1dに記録する。
通信部35は、モデム又はLAN(Local Area Network)カード等である。通信部35は、専用回線5L及びネットワーク5Nを介して、夫々LPサーバ10及び顧客端末40と情報の送受信をする。
タイマ36は、計時の結果を信号としてCPU31に送信する。
表示部37は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の画面を有し、CPU31からの指示に従って、プログラム3Pに係る様々な画面を表示する。
操作部38は、ユーザが各種の入力を行うキーボード、マウス、表示部37の画面に設けられたタッチパネル等の入力デバイスである。操作部38は、ユーザによる操作に基づいて入力信号を生成する。生成された入力信号は、バス3bを介してCPU31に出力される。
なお、CPU31は、ディスクドライブ34を介して、プログラム3Pを光ディスク1dから読み込んでもよい。CPU31は、通信部35を介して、プログラム3Pを外部の情報処理装置又は記憶装置から読み込んでもよい。さらに、プログラム3Pを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1mが、FXサーバ30内に実装されていてもよい。
図3は、顧客端末40のハードウェア構成例を示すブロック図である。顧客端末40は、CPU(端末制御部、制御部)41、RAM42、ハードディスク43、ディスクドライブ44、通信部(受信部、送信部)45、タイマ46、表示部47及び操作部48を含む。顧客端末40の各構成部は、バス4bを介して接続されている。
CPU41は、顧客端末40の各構成部を制御するプロセッサである。CPU41は、ハードディスク43に記憶されたプログラム4PをRAM42に読み出し、当該プログラム4Pを実行する。プログラム4Pには、例えばブラウザのプログラムが含まれる。
RAM42は、CPU41による処理の過程で必要な作業変数、データ等を一時的に記憶する主記憶装置である。
ハードディスク43は、CPU41が実行するプログラム4Pを記憶している補助記憶装置である。
ディスクドライブ44は、外部の記憶媒体である光ディスク1dから情報を読み出し、読み出した情報を光ディスク1dに記録する。
通信部45は、モデム又はLANカード等である。通信部45は、ネットワーク5Nを介してFXサーバ30と情報の送受信をする。
タイマ46は、計時の結果を信号としてCPU41に送信する。
表示部47は、CPU41からの指示に従って、プログラム4Pに係る様々な画面を表示する。表示部47は、例えばブラウザの画面を表示する。
操作部48は、キーボード、マウス、表示部47の画面に設けられたタッチパネル等の入力デバイスである。
なお、CPU41は、ディスクドライブ44を介して、プログラム4Pを光ディスク1dから読み込んでもよい。CPU41は、通信部45を介して、プログラム4Pを外部の情報処理装置又は記憶装置から読み込んでもよい。さらに、プログラム4Pを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1mが、顧客端末40内に実装されていてもよい。
図4は、FXサーバ30及び顧客端末40の機能構成例を示す機能ブロック図である。FXサーバ30の各機能部は、ハードディスク33に記憶されたプログラム3Pと、CPU31、RAM32等のハードウェア資源とが協働して動作することにより実現される。顧客端末40の各機能部は、ハードディスク43に記憶されたプログラム4Pと、CPU41、RAM42等のハードウェア資源とが協働して動作することにより実現される。
FXサーバ30は、通信部(送信部、受信部、取得部)301及び記憶部302を含む。
通信部301は、ハードウェアの通信部35に対応する機能構成部である。通信部301は、BOサーバ20から送信される各種通貨ペアの為替レートを受信する。記憶部302は、RAM32及びハードディスク33に対応する機能構成部である。記憶部302は、通信部301がBOサーバ20から受信した各種通貨ペアの為替レートを記憶する。
FXサーバ30は、指数算出部(算出部)303を含む。指数算出部303は、個別通貨の相対的な強弱を示す指数を算出する機能構成部である。ここでの個別通貨の強弱とは、対象の一通貨が単数又は複数の他通貨全体に対して、ある一定期間に上昇又は下降した為替レートの変動量である。
以下、7か国(同盟を含む)の通貨を3文字のアルファベットで表記する。例えば、日本円をJPYで、米国ドルをUSDで、欧州経済通貨同盟のユーロをEURで、英国ポンドをGBPで、スイスフランをCHFで、オーストラリアドルをAUDで、カナダドルをCADで、夫々表記する。
なお、FXシステム1において扱われる通貨の数は、7つに限らない。FXシステム1において扱われる通貨の数は、7つ未満でも、7つより多くてもよい。ただし以下では、上記7種類の通貨を例に挙げて、本実施の形態を説明する。すなわち、扱う通貨ペアは、7 2 =21通りである。
JPYの強さは、例えば次の式(1)で示される。
JPYの強さ=(Δ対USD+Δ対EUR+Δ対GBP+Δ対CHF+Δ対AUD+Δ対CAD)÷6・・・(1)
ここで、Δ対USDは、JPYの対USDでの強さ(一定期間の為替レート変動量)である。Δ対EURは、JPYの対EURでの強さ(一定期間の為替レート変動量)である。他のΔ対GBP等も上記と同様である。
USDの強さは、例えば次の式(2)で示される。
USDの強さ=(Δ対JPY+Δ対EUR+Δ対GBP+Δ対CHF+Δ対AUD+Δ対CAD)÷6・・・(2)
ここで、Δ対JPYは、USDの対JPYでの強さ(一定期間の為替レート変動量)である。Δ対EURは、USDの対EURでの強さ(一定期間の為替レート変動量)である。他のΔ対GBP等も上記と同様である。
EUR、GBP、CHF、AUD及びCADの強さについても、式(1)及び式(2)と類似の式により示される。
実施の形態1における指数算出部303は、個別通貨の強弱を、常用対数を用いた指数で表示する。そのために、指数算出部303は、個別通貨の強弱を例えば次の式(3)を用いて算出する。
指数=(Σlog(最新時刻の為替レート/算出起点時刻の為替レート))÷取扱い通貨ペアの数・・・(3)
式(3)におけるΣは、取扱い通貨ペアの数だけ、各為替レートの比の常用対数値を加算することを示している。
具体的には、CPU31は、各個別通貨の強弱を以下の各式を用いて算出する。
JPYの強さ=
(−log(USDJPY)−log(EURJPY)−log(GBPJPY)
−log(CHFJPY)−log(AUDJPY)−log(CADJPY))÷6
USDの強さ=
(log(USDJPY)−log(EURUSD)−log(GBPUSD)
+log(USDCHF)−log(AUDUSD)+log(USDCAD))÷6
GBPの強さ=
(log(GBPJPY)+log(GBPUSD)−log(EURGBP)
+log(GBPCHF)+log(GBPAUD)+log(GBPCAD))÷6
CHFの強さ=
(log(CHFJPY)−log(USDCHF)−log(EURCHF)
−log(GBPCHF)−log(AUDCHF)−log(CADCHF))÷6
AUDの強さ=
(log(AUDJPY)+log(AUDUSD)−log(EURAUD)
−log(GBPAUD)+log(AUDCHF)+log(AUDCAD))÷6
CADの強さ=
(log(CADJPY)−log(USDCAD)−log(EURCAD)
−log(GBPCAD)+log(CADCHF)−log(AUDCAD))÷6
なお、log(USDJPY)は、次の意味である。
log(USDJPY)=log(USDJPY2/USDJPY1)
ここで、
USDJPY1=USD及びJPYからなる通貨ペアの算出起点時刻における為替レート
USDJPY2=USD及びJPYからなる通貨ペアの最新時刻における為替レート
他のlog(EURJPY)、log(GBPJPY)等についても上記log(USDJPY)と同様である。
為替レートの表示方法には、例えば1米国ドルが何円かという表示方法と、1円が何米国ドルかという表示方法とがある。2つの表示方法により示される為替レートは、互いに逆数関係にある。しかし、通貨ペア毎にいずれか一方の表示方法で為替レートを表示する慣行がある。そこで、上記では、慣行の為替レートの表示方法を用いた場合でも、常用対数値が通貨に対する増分を示すように±で調整されている。
例えば、log(USDJPY)=log(USDJPY2/USDJPY1)は、JPYに対するUSDの増分になるので、USDの強さを求める式では加算されるが、JPYの強さを求める式では減算される。すなわち、log(USDJPY)の減算は、log(JPYUSD)の加算と同じである。
図5は、指数算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、CPU31は、BOサーバ20を介して、LPサーバ10から継続受信した為替レートをRAM32又はハードディスク33に記憶している。
CPU31は、指数の算出起点時刻を設定する(ステップS101)。指数の算出起点時刻には、最新時刻から一定時間前の時刻と、1日の決められた固定時刻とがある。最新時刻から一定時間前の時刻は、例えば現在時刻から24時間前、6時間前、30分前等の時刻である。1日の決められた固定時刻は、例えば外国為替市場が始まる時刻であり、例えばニューヨーク市場が終了する17:00(米国東部標準時)である。ステップS101において、CPU31は、予め決められた複数種類の算出起点時刻を設定する。
CPU31は、RAM32又はハードディスク33から各算出起点時刻における各種通貨ペアの為替レートを読み出す(ステップS102)。CPU31は、最新時刻の為替レートをRAM32又はハードディスク33から読み出す(ステップS103)。CPU31は、ステップS102で読み出した為替レートと、ステップS103で読み出した為替レートとを用いて、式(3)に基づき各通貨の指数を算出する(ステップS104)。
なお、ステップS104において、CPU31は、ステップS101で設定した算出起点時刻の種類数だけ各通貨の指数を算出する。また、ステップS103において、CPU31は、最新時刻の為替レートをRAM32又はハードディスク33から読み出すのではなく、通信部35から直接取得してもよい。
CPU31は、算出した各通貨の指数をRAM32及び/又はハードディスク33に書き込む(ステップS105)。CPU31は、算出した各通貨の指数を画面情報生成部(生成部)304に出力し(ステップS106)、処理を終了する。
CPU31は、図5に示した指数算出処理を、タイマ36の計時に基づいて一定時間間隔(例えば2秒、30秒、1分、5分等の間隔)で繰り返す。
なお、CPU31は、ステップS103を最初に実行し、その後ステップS101、ステップS102を実行してもよい。かかる場合、指数の算出起点時刻である最新時刻から一定時間前の時刻は、ステップS103で読み出した為替レートに対応する時刻から24時間前、6時間前、30分前等の時刻である。
図4に戻り、説明を続ける。FXサーバ30は、画面情報生成部(生成部)304を含む。
画面情報生成部304は、Web画面を更新するためのデータ要求を通信部301が顧客端末40から受信した場合、レスポンスとして返信するデータを生成する機能構成部である。画面情報生成部304は、指数算出部303が算出した指数を記憶部302から読み出し、かつ最新の指数を指数算出部303から受け付ける。画面情報生成部304は、取得した指数を顧客端末40が処理するためのフォーマットに従って編集してもよいし、編集しなくてもよい。通信部301は、画面情報生成部304が生成したデータを顧客端末40に送信する。
FXサーバ30は、注文処理部(一括決済部、処理実行部)305及び損益算出部306を含む。注文処理部305は、顧客端末40から送信されたFX注文を処理する機能構成部である。
なお、注文処理部305が処理するFX注文は、6種類の通貨ペアに係る一括売買取引を含む。FXシステム1が扱う一括売買取引の通貨ペアは、交換し合う通貨の一方に必ず顧客が選択した1通貨が含まれる。顧客が選択した1通貨と他の6通貨夫々とからなる6種類の通貨ペアにより実行される売買取引の集合を、以下取引グループと呼ぶ。1つの取引グループの発生により、取引中の状態にある顧客は、6通貨ペアのポジションを保有することになる。また、取引グループに対応する6通貨ペアのポジションは、仮想的なバスケットに収容されていると考え、以下取引グループをバスケット取引とも呼ぶ。
注文処理部305は、通信部301を介して、顧客端末40から送信されたFX注文を受け付ける。注文処理部305は、BOサーバ20を介して、受け付けたFX注文をLPサーバ10に送信する。注文処理部305は、BOサーバ20を介して、LPサーバ10から送信したFX注文の約定情報を受け付け、受け付けた約定情報を画面情報生成部304及び損益算出部306に出力する。
損益算出部306は、顧客毎のFXに係る損益を管理する機能構成部である。損益算出部306は、FXトレードに係る取引が実行される度に、バスケット取引に含まれる6種類の通貨ペア夫々における顧客の損益を算出する。また、損益算出部306は、バスケット取引毎に6種類の通貨ペアに係る損益全体の合計金額を算出する。更に、損益算出部306は、FXトレードが実行される度に、顧客の証拠金残高及び証拠金使用率を算出する。損益算出部306は、算出した損益等を画面情報生成部304に出力する。なお、損益算出部306は、為替レートの変動、取引数量、各種手数料等を計算要素に入れて損益を算出する。
なお、損益算出部306の機能をBOサーバ20が有していてもよい。かかる場合、FXサーバ30は、BOサーバ20から損益の計算結果を受信し、受信した損益結果を顧客端末40に送信する。
画面情報生成部304は、注文処理部305及び損益算出部306から夫々受け付けた約定情報及び損益等が表示された取引画面60を更新表示するためのデータを生成する。画面情報生成部304は、顧客端末40から取引画面60を更新表示するためのデータ要求を受信した場合、生成したデータを顧客端末40に送信する。顧客端末40は、FXサーバ30から受信したデータを用いて、取引画面60を表示部47に更新表示する。
顧客端末40は、通信部401、記憶部402、画面生成部403及びチャートパターン生成部404を含む。
通信部401は、ハードウェアの通信部45に対応する機能構成部である。通信部401は、FXサーバ30からHTMLファイル、CSS(Cascading Style Sheets)、スクリプトプログラム、FXトレードに係る情報及び個別通貨の強弱を示す指数を受信する。記憶部402は、RAM42及びハードディスク43に対応する機能構成部である。記憶部402は、通信部401がFXサーバ30から受信した各種情報及び顧客端末40自身が生成したデータを記憶する。
画面生成部403は、表示部47に表示する取引画面60を生成する機能構成部である。画面生成部403は、FXサーバ30からHTMLファイルを受信し、受信したHTMLファイルに対応する取引画面60を表示部47に表示する。また、画面生成部403は、タイマ46の計時に基づいて一定時間間隔で、又は必要に応じて、取引画面60の所定領域を生成するために必要なデータの送信要求を、通信部401を介して、FXサーバ30に送信する。画面生成部403は、FXサーバ30から当該データ(例えば、個別通貨の強弱を示す指数)を受信した場合、受信した当該データを用いて、取引画面60を生成する。
チャートパターン生成部404は、各個別通貨の指数の変動を示すチャートを類型化したチャートパターンを生成する機能構成部である。チャートパターン生成部404は、画面生成部403から各個別通貨の指数を受け付ける。チャートパターン生成部404は、受け付けた各個別通貨の指数の変動から概略的なチャートパターンを作成し、作成した概略的なチャートパターンを画面生成部403に出力する。画面生成部403は、取引画面60を構成するアイコン(情報記号化図形)の一部に、チャートパターン生成部404が生成した各個別通貨のチャートパターンを利用する。
次に、顧客端末40の表示部47に表示される具体的な取引画面60を参照し、FXシステム1の動作について説明する。
図6は、取引画面60の画面レイアウト例を示す説明図である。取引画面60は、個別通貨の強弱を示す指数を参照し、7種の通貨から顧客が選択した1通貨と、他の6通貨との交換取引を一括注文するための画面である。すなわち、取引画面60は、顧客が1通貨を選択してFXトレードに係る注文を入力及び送信するための画面である。そのため、顧客は、通貨ペアを意識することなく、選択した1通貨を売買する感覚で、FXトレードをすることができる。
FXサーバ30のCPU31は、顧客がログイン画面(図示せず)にユーザID及びパスワードを入力することにより認証処理が終了した場合、取引画面60に係るHTMLファイル、CSS、スクリプトプログラムを顧客端末40に送信する。
なお、CPU31は、認証処理によるユーザID及びパスワードが予め登録された内容と異なる場合、「ユーザー名とパスワードを確認して下さい。」というメッセージをポップアップで表示するエラー画面を顧客端末40に送信する。当該エラー画面においてOKボタンがクリックされた場合、顧客端末40のCPU41は、ログイン画面の送信要求をFXサーバ30に送信する。FXサーバ30のCPU31は、再び顧客端末40にログイン画面を送信する。
顧客端末40のCPU41は、認証処理に成功した場合、FXサーバ30からHTMLファイル等を受信し、受信したHTMLファイル等に基づいて、取引画面60を表示部47に表示されているブラウザの画面に表示する。
なお、顧客端末40のハードディスク43に記憶されているプログラム4Pには、顧客端末40がFXサーバ30からダウンロードしたスクリプトプログラムが含まれる。
取引画面60は、選択通貨ラベル61、通貨選択ボタン62、通貨量テキストボックス63、買いボタン64、売りボタン65、全決済ボタン66、取引状態ラベル67、選択通貨アイコン68及びFX情報エリア69を含む。選択通貨ラベル61は、選択された通貨に対応する国旗又は欧州連合旗の画像を表示するコントロールである。
通貨選択ボタン62は、6通貨夫々の交換対象となる1通貨を選択するためのコントロールである。FXシステム1は例えば7通貨を扱っているため、取引画面60には7つの通貨選択ボタン62が表示されている。通貨選択ボタン62の前面には、選択対象の7通貨に夫々対応する国旗及び欧州連合旗が表示されている。
通貨量テキストボックス63は、取引する通貨量を入力するためのコントロールである。FXシステム1においては1通貨に対する他の6通貨の売買が一括して行われ、各通貨ペアの取引単位量は夫々例えば1万通貨である。そのため、実際の取引量は、通貨量テキストボックス63に入力した通貨量の6万倍となる。
買いボタン64は、6通貨を売って選択された他の1通貨を買う注文をリアルタイムで一括して実行するためのコントロールである。売りボタン65は、選択された1通貨を売って、他の6通貨を買う注文をリアルタイムで一括して実行するためのコントロールである。全決済ボタン66は、顧客が保有しているバスケット取引内の各ポジションに対して反対売買をリアルタイムで一括して実行するためのコントロールである。全決済ボタン66の前面には、例えば一時停止の交通標識に類似したマークが表示されている。
取引状態ラベル67は、FXトレードの取引状態を表示するコントロールである。取引状態ラベル67の最上部には、「待機中」又は「取引中」という文字列が表示される。FXトレードに係る取引前及び全決済後においては、取引状態ラベル67に「待機中」という文字列が表示される。顧客がFXトレードに係るポジションを保有している場合、FXサーバ30のCPU31は取引状態ラベル67に「取引中」という文字列を設定する。図6は、待機中の状態を例示している。
取引状態ラベル67の中段乃至下段には、上から下へ向かって、証拠金残高、証拠金使用率及び損益が表示される。これらの取引状態に関する証拠金残高及び証拠金使用率は、取引が実行される度にBOサーバ20により再計算される。そして、CPU31は、BOサーバ20が再計算した結果を、BOサーバ20から受信する。CPU31は、新たな取引画面60を顧客端末40に表示させるためのデータ(損益を含む)をBOサーバ20から受信したデータに基づいて生成する。CPU31は、データ(自身が生成したデータ及びBOサーバ20から受信したデータ)を顧客端末40に送信する。顧客端末40のCPU41は、FXサーバ30から受信したデータを用いて、取引画面60を表示部47に更新表示する。図6の例では、証拠金残高は円で、証拠金使用率は%で、損益はピップス及び円で夫々表示されている。ピップスは、為替レ−トの変動最小単位である。
選択通貨アイコン68は、6通貨夫々の交換対象となる1通貨が通貨選択ボタン62により選択された場合、選択された通貨を強調表示するためのコントロールである。FXシステム1は例えば7通貨を扱っているため、取引画面60には7つの選択通貨アイコン68が表示されている。選択通貨アイコン68は、個別通貨の強弱を示す指数の大まかな変動、最新の当該指数及び通貨の種別を示す3文字のアルファベットを含むアイコンである。
顧客は、FXトレードに係る取引をする場合、いずれか1つの通貨を選択し、選択した通貨に対応する通貨選択ボタン62を押下、クリック又はタップする。以下、ボタンに対する操作を押下に統一して説明する。1つの通貨選択ボタン62が押下された場合、CPU41は押下された通貨選択ボタン62に対応する選択通貨アイコン68の周端部を強調表示する。CPU41は、押下された通貨選択ボタン62に対応する国旗又は欧州連合旗の画像を選択通貨ラベル61に表示する。また、CPU41は、6通貨夫々との交換対象となる1通貨として、押下された通貨選択ボタン62に対応する通貨を設定する。図6は、JPYが選択された場合を例示している。
JPYが選択された図6の状態で、仮に顧客が買いボタン64を押下した場合、顧客端末40のCPU41は、USD、EUR、CHF、GBP、AUD及びCADの6通貨を売り、JPYの1通貨を買う注文をFXサーバ30に送信する。JPYが選択された図6の状態で、仮に顧客が売りボタン65を押下した場合、顧客端末40のCPU41は、JPYの1通貨を売り、USD、EUR、CHF、GBP、AUD及びCADの6通貨を買う注文をFXサーバ30に送信する。
なお、FXトレードでは、顧客が外国通貨を保有していない状態で外国通貨を売る場合、預け入れた証拠金を担保にしてFX業者から外国通貨の貸付を受ける形態が取られる。
FX情報エリア69は、FXトレードの取引情報が表示される子画面を含む画面領域である。当該取引情報は、例えば個別通貨の強弱を示す指数のチャート、選択した1通貨に対する6通貨毎の損益、選択した1通貨に対する6通貨毎のポジション及び選択した1通貨に対する6通貨毎の損益に係る動画像である。FX情報エリア69の子画面の左隣には、上記各種情報の表示を切り替えるためのボタンが上下に直列配置されている。
FX情報エリア69は、チャート1ボタン691、チャート2ボタン692、損益ボタン693、ポジションボタン694及び実況中継ボタン695を含む。チャート1ボタン691及びチャート2ボタン692は、個別通貨の強弱を示す指数のチャートを子画面に表示させるためのコントロールである。損益ボタン693は、選択した1通貨に対する6通貨毎の損益を子画面に表示させるためのコントロールである。ポジションボタン694は、選択した1通貨に対する6通貨毎のポジションを子画面に表示させるためのコントロールである。実況中継ボタン695は、選択した1通貨に対する6通貨毎の損益に係る動画像を子画面に表示させるためのコントロールである。
図6は、チャート1ボタン691が押下された状態を例示している。チャート1ボタン691右方の子画面には、個別通貨の強弱を示す指数を算出するための算出起点時刻として、最新時刻から一定時間前の時刻の為替レートを用いてFXサーバ30のCPU31が算出した指数のチャート6911が表示されている。チャート6911の横軸は、時間を示している。チャート6911の縦軸は、指数を示している。チャート6911は、顧客端末40のCPU41が、FXサーバ30から受信した指数に基づいて、生成したものである。
チャート6911の右方には、7通貨のチャートを描くための線の凡例が表示されている。例えば、AUDは細い一点鎖線に、CADは細い実線に、JPYは細い破線に、USDは太い一点鎖線に、GBPは太い破線に、CHFは太い実線に、EURは太い二点鎖線に夫々対応する。
図6は、算出起点時刻として24時間前の時刻を用いて算出した指数のチャート6911を例示している。例えば、12/07 12:00における各通貨の指数は、12/07 12:00と、12/06 12:00との間の為替レートの相対的な変動量を示している。また、12/07 10:00における各通貨の指数は、12/07 10:00と、12/06 10:00との間の為替レートの相対的な変動量を示している。
チャート6911において、指数は適宜変換(例えば、比例定数を乗算する変換)されている。これにより、チャート6911は、FX情報エリア69の子画面における上下幅いっぱいに拡大表示され、7通貨のチャートを比較しやすくすることができる。
なお、選択通貨アイコン68に表示される指数は、チャート6911の最新指数を用いて、最も弱い通貨の指数が0になるように顧客端末40のCPU41により補正された数値である。例えば、図6ではEURの最新指数が約−60なので、各通貨の最新指数に約60を加算した補正指数が通貨選択ボタン62に表示されている。
これにより、指数が全て0又は正の数値として選択通貨アイコン68に表示されるため、顧客は個別通貨の強弱を把握しやすくなる。
選択通貨アイコン68に表示される指数の大まかな変動は、各通貨の指数の変動を示すチャート6911を類型化したチャートパターンである。チャートパターンの上又は下に描かれている横線は、チャート6911における0レベルの指数に対応している。
顧客端末40のCPU41は、通貨選択ボタン62に表示するチャートパターンを次のようにして生成する。CPU41は、例えば直近24時間を、24時間前から12時間前までの12時間、12時間前から6時間前までの6時間、6時間前から3時間前までの3時間、3時間前から現在までの3時間の4つに分割する。CPU41は、4分割した各時間における各通貨の指数の代表値を算出又は抽出する。代表値は、平均値、中央値、最大値、最小値等である。CPU41は、予めFXサーバ30から受信しておいたチャートパターンから4つの代表値の変動に最も近いチャートパターンをパターン認識により選択する。CPU41は、通貨選択ボタン62に表示する指数の大まかな指数の変動として、選択したチャートパターンを決定する。予めFXサーバ30から受信するチャートパターンは、例えば単調な上昇トレンド、単調な下降トレンド、V字形、逆V字形、N字形、逆N字形、W字形、逆W字形等であり、ハードディスク43に記憶されている。
これにより、顧客は通貨の大まかな変動を一目で把握することができる。指数の代表値は、現在に近いものほどより短い時間間隔における指数変動を代表している。そのため、生成されたチャートパターンは、現在の値動きに、より重きを置いたものであるので、時々刻々変動する為替レートに係るFXトレードでは、好適である。
上述では、一定時間を4分割したが、分割数は4つより少なくてもよいし、4つより多くてもよいことは勿論である。また、予め用意しておくチャートパターンに、ヘッドアンドショルダー、ヘッドアンドショルダーボトム等が含まれてもよく、支持線、抵抗線等の補助線がチャートパターンに付加されてもよい。
上述では、CPU41は、ハードディスク33に予め記憶されたチャートパターンから4つの代表値の変動に最も近いチャートパターンをパターン認識により選択した。しかし、CPU41は、4分割した各時間における各通貨の指数変動を例えば最小二乗法により直線近似又は曲線近似し、夫々近似した直線又は曲線を連結することにより、単純化されたチャートパターンを動的に生成してもよい。
チャート6911の下方には、略水平方向に延びた起点スライダ6912が表示されている。起点スライダ6912は、チャート6911に係る算出起点時刻を変更するためのコントロールである。図6の例では、起点スライダ6912のつまみが左端に位置している。つまみを右に少しずつ移動した場合、チャート6911は算出起点時刻として例えば6時間前、30分前等の時刻を用いて算出した指数のチャート6911に順次切り替わる。
起点スライダ6912のつまみを算出起点時刻が例えば6時間前の時刻に対応する位置に移動した場合、12/07 12:00における各通貨の指数は、12/07 12:00と、12/07 06:00との間の為替レートの相対的な変動量に切り替わる。また、12/07 10:00における各通貨の指数は、12/07 10:00と、12/07 04:00との間の為替レートの相対的な変動量に切り替わる。
チャート6911の左上方には、標準ボタン6913及び選択通貨ベースボタン6914が表示されている。標準ボタン6913及び選択通貨ベースボタン6914は、チャート6911の表示態様を切り替えるコントロールである。取引画面60のデフォルト設定は、標準ボタン6913が選択された状態である。
図7は、選択通貨ベースボタン6914が押下された状態における取引画面60の画面レイアウト例を示す説明図である。図7は、図6の状態の取引画面60において、選択通貨ベースボタン6914が押下された状態を示している。選択通貨ベースボタン6914が押下された場合、通貨選択ボタン62により選択されている1通貨(例えばJPY)のチャートは、その指数が常に0となるように略水平な横線として表示される。そして、他の6通貨のチャートは、選択された通貨に対する指数の大小関係が保持された状態で、相対的に上下方向に移動して表示される。
これにより、顧客は選択した1通貨に対する他の6通貨の相対的な変動を一目で把握することができる。
選択通貨ベースボタン6914が押下された場合においても、起点スライダ6912のつまみを移動したとき、チャート6911は算出起点時刻が変更された指数のチャート6911に切り替わる。
図8は、チャート2ボタン692が押下された状態における取引画面60の画面レイアウト例を示す説明図である。図8は、図6の状態の取引画面60において、チャート2ボタン692が押下された状態を示している。チャート2ボタン692右方の子画面には、個別通貨の強弱を示す指数を算出するための算出起点時刻として、1日の決められた固定時刻の為替レートを用いて算出した指数のチャート6921が表示されている。チャート6921の横軸は、時間を示している。チャート6921の縦軸は、指数を示している。
チャート6921の右方には、各通貨のチャートを描くための線の凡例がチャート6911と同様に表示されている。
図8は、算出起点時刻として例えばニューヨーク市場が終了する17:00(米国東部標準時)の時刻を算出起点時刻に用いて算出した指数のチャート6921を例示している。例えば、12/07 13:00における各通貨の指数は、12/07 13:00と、12/07 08:00との間の為替レートの相対的な変動量を示している。また、12/07 10:00における各通貨の指数は、12/07 10:00と、12/07 08:00との間の為替レートの相対的な変動量を示している。
チャート6921に示される指数を算出するための算出起点時刻は固定されているので、算出起点時刻からの時間経過に伴い、指数を計算するための期間は変動する。他方、チャート6911に示される指数を算出するための期間は、24時間、6時間等に固定されている。そのため、チャート6911に示される指数を算出するための算出起点時刻は、指数が算出される時刻によって異なる。
チャート6921の下方には、略水平方向に延びた表示期間スライダ6922が表示されている。表示期間スライダ6922は、チャート6921を現在から過去に遡って表示する期間を変更するためのコントロールである。図8では、表示期間スライダ6922のつまみが24時間に対応する左端に位置している。つまみを右に少しずつ移動した場合、チャート6921の表示期間は過去の例えば24時間から6時間、30分等に順次切り替わる。また、チャート6921の表示期間を過去の例えば24時間、6時間、30分等に順次切り替えた場合、夫々1時間単位、10分単位、1分単位の指数を用いて描かれたチャート6921に順次切り替わる。
図9は、損益ボタン693が押下された状態における取引画面60の画面レイアウト例を示す説明図である。図9は、例えばJPYを選択して売りボタン65を押下した場合におけるバスケット取引の損益を示している。顧客が売りポジションを保有している場合、例えば図9の取引画面60が顧客端末40の表示部47に表示される。取引状況ラベル67には、「取引中」という文字列が表示されている。また、取引状況ラベル67には、再計算された証拠金残高等の最新状況が更新表示されている。
FXシステム1において、JPYを選択して、JPYを売る取引をしたということは、JPYを売り、AUD、CAD、EUR、GBP、CHF及びUSDを買う取引をしたということである。すなわち、6種類の通貨ペアに係る取引をしたということである。図9のFX情報エリア69には、バスケット取引に含まれる各通貨ペアでの損益が棒グラフ6931により円単位で表示されている。0円を示す横線から上方に突出した棒グラフ6931は利益(+)の大小を示し、下方に突出した棒グラフ6931は損失(−)の大小を示している。各棒グラフ6931の下には、FXトレードに係る通貨ペアが表示されている。
FXサーバ30は、時々刻々変化する各通貨ペアの為替レートをLPサーバ10から常に受信している。FXサーバ30のCPU31は、顧客がバスケット取引に係る各ポジションを保有している場合、受信した最新の為替レートを用いて、バスケット取引に係る各ポジションでの損益を算出する損益算出処理を繰り返し実行する。そして、CPU31は、算出した損益に基づいて、顧客端末40が取引画面60を繰り返し更新生成するためのデータを生成する。
顧客端末40のCPU41は、取引画面60を更新するためのデータ要求を一定時間間隔でFXサーバ30に送信する。FXサーバ30のCPU31は、取引画面60を更新生成するためのデータが顧客端末40から要求される度に、顧客端末40に当該データを繰り返し送信する。CPU41は、FXサーバ30から損益に係るデータを受信した場合、棒グラフ6931を生成し、棒グラフ6931が含まれた取引画面60を表示部47に更新表示する。そのため、顧客端末40の表示部47に表示される各棒グラフ6931の長さ及び正負は時々刻々変動する。こうして、取引画面60に表示される棒グラフ6931は、例えば2秒、1分等の一定間隔でFXサーバ30のCPU31及び顧客端末40のCPU41により更新される。
顧客は、全決済ボタン66を押下した場合、現在保有している6つのJPYの売りポジションを全て一括して決済することができる。各棒グラフ6931の下に表示された通貨ペアの更に下には、夫々決済ボタン6932が表示されている。決済ボタン6932は、バスケット取引に含まれる各通貨ペアの取引を個別に決済するためのコントロールである。顧客は、各通貨ペアに対応する決済ボタン6932を押下することにより、6つのポジションについて個別に利益又は損切りを確定することができる。仮に、顧客が全決済ボタン66又は決済ボタン6932を押下した場合、取引状況ラベル67の内容は夫々全決済又は個別決済の結果を反映した取引状況に更新される。
図10は、ポジションボタン694が押下された状態における取引画面60の画面レイアウト例を示す説明図である。図10は、例えばJPYを選択して売りボタン65を押下した場合におけるポジションを表形式で示している。顧客が売りポジションを保有している場合、例えば図10の取引画面60が顧客端末40の表示部47に表示される。取引状況ラベル67には、「取引中」という文字列が表示されている。また、取引状況ラベル67には、BOサーバ20により再計算された証拠金残高等の最新状況が更新表示されている。図10のFX情報エリア69には、ポジション表6941が表示されている。ポジション表6941は、顧客が行なったFXトレードにおける各通貨ペアのポジションの情報である。
ポジション表6941は、通貨、BID、ASK、状態、損益(PIPs)、損益(円)及び個別決済の各列を含む。通貨は、各ポジションの基礎となる通貨ペアである。BIDは、対象通貨の売値である。ASKは、対象通貨の買値である。状態は、各ポジションの状態であり、OPENED(未決済)又はCLOSED(決済)という文字列が表示される。図10は、USD/JPYの通貨ペアに係るポジションはCLOSEDであり、他の通貨ペアに係るポジションはOPENEDである場合を例示している。損益(PIPs)及び損益(円)は、夫々ピップス及び円を単位にして各通貨ペアの損益を示す数値である。取引画面60に表示されるBID、ASK、損益(PIPs)及び損益(円)は、例えば2秒間隔でFXサーバ30のCPU31及び顧客端末40のCPU41により更新される。
個別決済は、バスケット取引に含まれる各通貨ペアのポジションを個別に決済するためのコントロールである決済ボタン6942が格納される列である。決済ボタン6942の機能は、図9における決済ボタン6932と同じである。仮に、顧客が全決済ボタン66又は決済ボタン6932を押下した場合、取引状況ラベル67及びポジション表6941の内容は夫々全決済又は個別決済の結果を反映した取引状況に更新される。
図11は、実況中継ボタン695が押下された状態における取引画面60の画面レイアウト例を示す説明図である。図11は、例えばJPYを選択して売りボタン65を押下した場合における損益をアニメーションで示している。顧客が売りポジションを保有している場合、例えば図11の取引画面60が顧客端末40の表示部47に表示される。そのため、取引状況ラベル67には、「取引中」という文字列が表示されている。また、取引状況ラベル67には、BOサーバ20及びFXサーバ30により再計算された証拠金残高等の最新状況が更新表示されている。
図11のFX情報エリア69の子画面には、アニメーション画面6951が表示される。アニメーション画面6951は、バスケット取引に含まれる各通貨ペアの損益を、競走路におけるレース参加者の位置で示すアニメーションの画面である。図11の例では、各通貨ペアの損益は、ロケットレースにおける各ロケットの位置に例えられている。取引通貨に対応する7種類の通貨は、各通貨に対応する国旗等が付されたロケットのアイコンで表示されている。
中央のコースには、顧客が選択した例えばJPYに対応するロケットのアイコンが表示されている。他のコースには、他の6種類の通貨に対応するロケットのアイコンが表示されている。各通貨ペアにおける損益は、コース上におけるJPYのロケットの位置と、コース上における他通貨のロケットの位置との間の距離で表現されている。為替レートは時々刻々変化するため、JPYのロケットに対する他通貨のロケットの位置も時々刻々変化する。
アニメーション画面6951の右上には、アニメーションの表示態様を変更するための3つのアイコンが上下方向に直列表示されている。これら3つのアイコンは、上から下へ向かって夫々コース表示アイコン6952、方向転換アイコン6953及び停止アイコン6954である。
コース表示アイコン6952は、各ロケットが進行するコースを表示又は非表示にする機能を有している。図11は、コースが表示された状態を例示している。方向転換アイコン6953は、全てのロケットの進行方向を逆転させる機能を有している。停止アイコン6954は、アニメーションの動きを停止させる機能を有している。
通貨ペアに対応するロケットのアイコンの位置に例えばマウスポインタが移動された場合、CPU41は当該通貨ペアに係る損益情報をポップアップ表示する。また同様に、通貨ペアに対応するロケットのアイコンの位置に例えばマウスポインタが移動された場合、CPU41は当該通貨ペアのポジションに対して個別決済をするための決済ボタン6932、6942と同様の決済ボタン(図示せず)を表示する。
アニメーション画面6951に表示されるアニメーションは、例えば2秒間隔でFXサーバ30のCPU31及び顧客端末40のCPU41により更新される。また、顧客端末40のCPU41は、FXサーバ30から送信されたスクリプトプログラムに従って、例えば2秒よりも短い時間間隔でロケットの各アイコンがコースに沿って振動する演出を施す。取引状況ラベル67における更新表示は、図9等の取引画面60における更新表示と同じである。
図12、図13及び図14は、FXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。図12、図13及び図14は、認証処理後のFXトレードに係る取引処理の手順を示している。図12、図13及び図14において、LPサーバ10とFXサーバ30との間に介在するBOサーバ20の処理は省略されている。なお、図12、図13及び図14における処理の前処理として、顧客端末40のCPU41は、ログイン後にFXサーバ30から受信した取引画面60のHTMLファイル及び各種画像ファイルをRAM42に展開している。
FXサーバ30のCPU31は、図5に示した指数算出処理を実行する(ステップS201)。CPU31は、チャート6911が埋め込まれた待機中の取引画面60を更新するためのデータを生成する(ステップS202)。ステップS202において、CPU31が生成するデータには、算出した指数並びにBOサーバ20が算出した証拠金残高及び証拠金使用率が含まれている。CPU31は、生成したデータをRAM32に記憶する(ステップS203)。
顧客端末40のCPU41は、取引画面60を更新するためのデータ要求をFXサーバ30に送信する(ステップS204)。FXサーバ30のCPU31は、顧客端末41からデータ要求を受信する(ステップS205)。CPU31は、生成したデータをRAM32から読み出し、読み出したデータを顧客端末40に送信する(ステップS206)。顧客端末40は、FXサーバ30からデータを受信する(ステップS207)。顧客端末40のCPU41は、受信したデータを用いて、取引画面60を表示部47に更新表示する(ステップS208)。
ステップS208において、CPU41は、HTMLファイルのタグに基づいて、FXサーバ30から受信したデータを取引画面60の決められた位置に配置する。また、CPU41は、FXサーバ30から受信したデータに基づいて生成したFXトレードに係る画像をFX情報エリア69に配置し、取引画面60を完成させる。CPU41は、完成させた取引画面60を表示部47に表示する。
FXサーバ20のCPU31は、ステップS202におけるデータ生成を一定時間間隔で繰り返し実行し、ステップS203における記憶処理も一定時間間隔で繰り返し実行する。一方、顧客端末40のCPU41は、ステップ204におけるデータ要求の送信を一定時間間隔で繰り返す。CPU41は、FXサーバ30から取引画面60を更新するためのデータを受信した場合、ステップ208における取引画面60の更新処理を繰り返す。
なお、上述では、FXサーバ30のCPU31は、顧客端末40からデータ送信要求を受信した場合、RAM32から読み出したデータを顧客端末に送信した。しかし、CPU31は、顧客端末40からデータ送信要求を受信した場合、受信したデータ送信要求に応じてデータの生成を開始し、RAM32を用いることなく、生成したデータを顧客端末40に送信してもよい。
例えば、顧客が取引画面60の選択通貨ベースボタン6914を押下した場合、CPU41は、選択された通貨に対する他の通貨の指数変動を示すチャート6911を生成するために必要なデータ要求を、通信部45を介してFXサーバ30に送信する。また、顧客が取引画面60のチャート2ボタン692を押下した場合、CPU41は、チャート6921を生成するために必要なデータ要求を、通信部45を介してFXサーバ30に送信する。FXサーバ30は、顧客端末40からデータ要求を受信した場合、対応するデータを生成し、生成したデータを顧客端末40に送信する。
以下、顧客は、仮にJPYの通貨選択ボタン62を選択し、通貨量テキストボックス63に通貨量を入力して、売りボタン65を押下したものとする。
顧客端末40のCPU41は、操作部48から入力された通貨量に係るJPYの売りに係る一括注文を受け付ける(ステップS209)。CPU41は、受け付けた一括注文を、通信部45を介してFXサーバ30に送信する(ステップS210)。FXサーバ30は、顧客端末40からJPYの売りに係る一括注文を受信する(ステップS211)。
FXサーバ30は、JPYを売り、AUD、CAD、EUR、GBP、CHF及びUSDを買う6種類の通貨ペアに係る外国為替取引注文を、BOサーバ20を介して、LPサーバ10に送信する(ステップS212)。LPサーバ10は、BOサーバ20を介して、FXサーバ30から外国為替取引注文を受信する(ステップS213)。
ステップS212及びステップS213における外国為替取引注文の送受信処理は、1つの通貨ペア毎に独立して実行される。そのため、上述の6種類の通貨ペアに係る外国為替取引注文の場合、BOサーバ20を介したFXサーバ30とLPサーバ10との間の送受信は、6回繰り返し実行される。
LPサーバ10は、受信した外国為替取引注文の処理を実行し、BOサーバ20を介して、その約定情報をFXサーバ30に送信する(ステップS214)。FXサーバ30は、BOサーバ20を介して、LPサーバ10から約定情報を受信する(ステップS215)。
FXサーバ30のCPU31は、バスケット取引に含まれる6種類の通貨ペア毎に損益を算出する処理を実行する(ステップS216)。CPU31は、約定、ポジション状況、口座状況及び損益が反映された取引中のデータを生成する(ステップS217)。CPU31は、生成したデータをRAM32に記憶する(ステップS218)。
顧客端末40のCPU41は、取引画面60を更新するためのデータ要求をFXサーバ30に送信する(ステップS219)。FXサーバ30のCPU31は、顧客端末40からデータ要求を受信する(ステップS220)。CPU31は、生成したデータをRAM32から読み出し、読み出したデータを顧客端末40に送信する(ステップS221)。
顧客端末40は、FXサーバ30からデータを受信する(ステップS222)。顧客端末40のCPU41は、受信したデータを用いて、取引画面60を表示部47に更新表示し(ステップS223)、処理を終了する。
なお、ステップS223以降、FXサーバ30のCPU31は、一定時間間隔でステップS201の指数算出処理及びステップS216の損益算出処理を実行し、取引画面60を更新するためのデータを生成する。CPU31は、生成したデータをRAM32に記憶する。CPU31は、顧客端末40からのデータ要求に応じて、生成したデータをRAM32から読み出し、読み出したデータを顧客端末40に送信する。
ここで、顧客が取引画面60の損益ボタン693又は実況中継ボタン695を夫々押下した場合、CPU41は、棒グラフ6931又はアニメーション画面6951を生成するために必要なデータの送信要求をFXサーバ30に送信する。FXサーバ30は、顧客端末40からのデータ要求に対応すべく、データ要求に対応するデータを予め生成し、生成したデータをRAM32に記憶している。FXサーバ30は、顧客端末40からのデータ要求に応じて、RAM32に記憶されているデータを顧客端末40に送信する。顧客端末40のCPU41は、通信部45を介して受信したデータを用いて、棒グラフ6931又はアニメーション画面6951を生成する。CPU41は、棒グラフ6931又はアニメーション画面6951が埋め込まれた取引画面60を表示部47に表示する。
なお、上述では、FXサーバ30は、顧客端末40からデータ要求を受信する前に、予めデータを生成し、生成したデータをRAM32に記憶した。しかし、FXサーバ30は、顧客端末40からデータ要求を受信した後に、受信したデータ要求に対応するデータを生成してもよい。
バスケット取引に係る各ポジションを保有する顧客が、取引画面60の全決済ボタン66又は個別の決済ボタン6932、6942を押下した場合、新規取引と反対売買の取引注文がFXサーバ30及びBOサーバ20を介して、LPサーバ10に送信される。そして、約定情報及び決済情報がLPサーバ10からFXサーバ30及びBOサーバ20を介して、顧客端末40に送信される。これらの処理は新規取引の場合と同様であるため、フローチャートによる説明は省略する。
上述では、顧客が1つのバスケット取引のみの各ポジションを保有している場合を説明した。しかし、FXシステム1において、顧客は複数のバスケット取引に関する注文をしてもよい。例えば、顧客は取引画面60において、JPYを選択して買いボタン64を押下し、更にUSDを選択して買いボタン64を押下してもよい。
かかる場合、FXサーバ30は、顧客のバスケット取引毎に損益管理を実行する。例えば、損益ボタン693、ポジションボタン694又は実況中継ボタン695が押下された場合に表示される取引画面60のFX情報エリア69に、各バスケット取引における損益を切替表示するためのボタンを設ける。顧客端末40は、当該ボタンが押下された場合、複数のバスケット取引のうち、現在表示されているバスケット取引と異なるバスケット取引の損益を表示するためのデータ要求をFXサーバ30に送信する。FXサーバ30は、他のバスケット取引の損益を表示するためのデータを予め生成し、RAM32に記憶している。FXサーバ30は、顧客端末40からのデータ要求に応じて、他のバスケット取引の損益を表示するためのデータ顧客端末40に送信する。
FXシステム1では、6種類の通貨ペアのFXにおいて、各通貨ペアの取引単位量が同じであった。しかし、FXシステム1は、顧客が通貨ペア毎に取引単位量を指定できるようにしてもよい。そのためには、取引画面60に、通貨量テキストボックス63に対応するコントロールを交換対象となる通貨の種類数だけ設ければよい。
通貨ペアによって、単位時間当たりの値動き(為替レートの変動)の幅が異なる。そこで、顧客は、値動きの幅が大きい通貨ペアの取引単位量を小さくし、値動きの幅が小さい取引単位量を大きくすることにより、取引する通貨ペアのリスクのばらつきを均一化することができる。
FXシステム1では、FXに使用される通貨の種類は、7種類であった。その場合、選択された1通貨と交換対象になる通貨は6種類であり、6種類の通貨ペアに係るFXトレードを行なうことになる。しかし、FXシステム1は、FXトレードに使用される通貨の種類を増減させることができてもよい。
そのためには、取り扱う通貨ペアを追加削除する機能をFXサーバ30に追加すればよい。例えば、追加対象となる通貨の通貨選択ボタン62、画像ファイル等を、取引画面60を構成するコンポーネントとして、予めハードディスク33に記憶しておく。また、取り扱う通貨ペアが登録されるマスタテーブルをハードディスク33に記憶しておく。そして、当該マスタテーブルに対する編集機能をプログラム3Pに追加する。FXサーバ30のCPU31は、通貨ペアのマスタテーブルを参照して、取引画面60のHTMLファイルを生成する。当該HTMLファイルは、顧客がFXサーバ30にログインした直後に、顧客端末40にダウンロードされる。これにより、取引画面60に表示される日本円、米国ドル、ユーロ、英国ポンド、スイスフラン、オーストラリアドル及びカナダドルの各通貨選択ボタン62から、例えばカナダドルの通貨選択ボタン62を削除することができる。また、取引画面60に表示される日本円、米国ドル、ユーロ、英国ポンド、スイスフラン、オーストラリアドル及びカナダドルの各通貨選択ボタン62に、例えばニュージーランドドルの通貨選択ボタン62を追加することができる。
FXシステム1は、FXトレード以外に、株式、金(GOLD)等の売買サービスを含んでもよい。
外国為替レートの変動は、例えば株価の変動と相関することが知られている。日本円が他の通貨に対して円安に変動した場合、日本の株価は上昇する傾向がある。そこで、取引画面60に、株価チャート又は株価の表示画面と、株式の売買画面とを追加する。これにより、顧客は、FXトレードのために外国為替レートの変動を追跡すると共に、株価の変動を同時に認識して、金融取引をすることができる。なお、株価情報及び株取引の対象は、例えば日本国内の株に限られてもよいし、外国株を含んでもよい。
FXシステム1が例えば株式を扱うためには、FXサーバ30を証券取引所のサーバと接続する。顧客端末40は株式注文をFXサーバ30に送信し、FXサーバ30は受信した株式注文を証券取引所のサーバに送信する。FXサーバ30は、証券取引所のサーバから約定情報を受信し、受信した約定情報を顧客端末40に送信する。
FXシステム1が例えば金の売買を扱うためには、FXサーバ30をデリバティブ市場に参加しているリクイディティプロバイダのLPサーバ10と接続する。顧客端末40は金の売買注文をFXサーバ30に送信し、FXサーバ30は受信した金の売買注文をLPサーバ10に送信する。FXサーバ30は、LPサーバ10から約定情報を受信し、受信した約定情報を顧客端末40に送信する。
FXシステム1の顧客端末40上で動作するブラウザは、OS(Operating System)に対して優先的にリソースの割り当てを要求する機能を有していてもよい。
表示部47に更新表示される取引画面60は、チャート6911等のFXトレードに係る情報を含む。外国為替レートの更新時間間隔が短ければ短いほど、FXトレードに係る情報の正確性は増大する。しかし、顧客端末40上でブラウザ以外のソフトウェアが動作している場合、顧客端末40のハードウェアにかかる負荷が増大し、OSからブラウザに割り当てられるCPU41の使用率、RAM42の容量等に係るリソースが制限される虞がある。かかる場合、FXサーバ30から例えば2秒乃至1秒間隔で更新された取引画面60が送信されてきたとしても、ブラウザがその更新速度に対応できない場合が考えられる。そこで、ブラウザは、OSに対して他のソフトウェアよりも優先的にリソースの割り当てを要求する機能を有していてもよい。
あるいは、ブラウザは、顧客端末40上で動作する他のソフトウェアを制限する機能を有していてもよい。例えば、ブラウザは、起動しているソフトウェアの終了、新たなソフトウェアの起動制限等をOSに要求する機能を有していてもよい。また、顧客端末40に複数のブラウザがインストールされている場合、FXシステム1に係るブラウザは、他のブラウザの起動制限をOSに要求する機能を有していてもよい。
顧客端末40のハードディスク43に記憶されたプログラム4Pには、ブラウザのプログラムが含まれている。当該ブラウザは、OSに対して上記の要求機能を有するブラウザであり、FXサーバ30からダウンロード可能な特定のプログラムがプラグインされた汎用ブラウザでもよいし、FXサーバ30からダウンロード可能な特定のブラウザでもよい。
FXシステム1によれば、個別通貨単位でFXトレードを実行することができる。
通常、顧客は通貨ペアを指定してFXトレードを行う。そのため、顧客は取引の通貨ペアを決定するために、通貨ペアに係る為替レートの変動を追跡調査し、為替レートを予測しなければならない。為替レートは2つの通貨の交換比率であるため、例えば1銘柄を選ぶ株取引と比べ、予測が難しくなる傾向があり、FXトレードでは収益を上げることが難しい場合がある。
しかしながら、FXシステム1は、通貨ペアの取引ではなく、株取引において投資対象の株式を選定するように、取引対象の個別通貨を一つ選ぶことでFXトレードを可能とするものである。例えば、将来的に円高を予想する場合、相手通貨を選ばずに日本円を買うことができ、将来的に円安を予想する場合、同様に相手通貨を選ばずに日本円を売ることができる。
例えば、日本国内に居住する一般的な市民を想定した場合、生活者の実感としても、政治情勢、経済情勢について見聞きする情報としても、日本円が中心であり、日本円については、外国通貨に比べて、将来的な通貨高・通貨安の予測が容易である。ここで、顧客が日本円を買っておきたい、売っておきたいと考えた場合、従前のFXシステムでは通貨ペアを指定してFXトレードをする必要があるため、日本円がどの通貨に対して高くなるのか安くなるのか、予測が必要となる。しかし、FXシステム1では、交換相手の通貨を意識せずに、日本円が高くなるのか安くなるのかという予測に基づくFXトレードが可能である。
ここでは、日本円の取引を中心に記述したが、日本円以外の通貨についても同様であり、FXシステム1では、諸外国の経済指標や政治情勢に基づく外国通貨のFXトレードも可能である。例えば、「ユーロ危機」のような状況おいて、更なるユーロ安を予測した場合、「ユーロの売り」を行う等が考えられる。
FXシステム1の取引画面60は、個別通貨の相対的な強さを示す指数を表示することができる。
1種類の通貨であっても、多くの通貨ペアに係る為替レートがあり、為替レートのトレンドを発見することが困難な場合がある。しかし、取引画面60には各個別通貨の指数がチャート6911、6921により示されるので、顧客は通貨ペアを意識することなく、通貨の別だけを意識してFXトレードをすることができる。すなわち、顧客は、株取引において株式の銘柄を選択するように、個別通貨の強弱に基づいて通貨を選択するだけで、FXトレードをすることができる。
FXシステム1の取引画面60は、6種類の通貨ペアに係るバスケット取引について、通貨ペア毎に個別の決済をすることも可能であるし、全通貨ペアを一括して決済することもできる。
顧客は、損益を示す棒グラフ6931、ポジション表6941、アニメーション画面6951を見ながら、例えば特定の通貨ペアに係るポジションの損切り又は利益確定をした後、タイミングを見計らって未決済の通貨ペアについて全決済をすることができる。その際、FXシステム1は、顧客が特定の通貨ペアに係るポジションの損切り又は利益確定をしたとき、取引画面60の取引状態ラベル67に、確定した損益を含めた全6種類の通貨ペアに係る損益の合計を表示することができる。
FXシステム1の指数によれば、通貨の違いによるボラティリティ(値動きの幅)の違いを均一化することができる。
式(3)は、為替レートの変化を比(変化率)で表現している。そのため、FXサーバ30は、ボラティリティが異なる為替レートの変化を均一的に算出する。例えば、FXサーバ30は、1米国ドルに対する日本円の変動と、1日本円に対する1米国ドルの変動とを均一的に算出することができる。
更に、FXサーバ30は、指数の算出要素として、為替レートの比の常用対数を取っている。そのため、FXサーバ30は、為替レートの上昇と下降とを符号の違いだけで等価に扱うことができる。例えば、1米国ドルの価格が80円から100円に20円分上昇した場合と、100円から80円に20円分下降した場合とを考える。どちらの場合も、変動量は同じ20円であるが、変化率は夫々
20円/80円=0.25
20円/100円=0.2
となり、異なる。しかし、かかる場合、FXサーバ30は以下の計算をする。
log(100円/80円)=0.223・・・
log(80円/100円)=−0.223・・・
つまり、為替レートの上昇と下降とは、変動量が同じ場合、指数の算出要素として、同じ絶対値を有する値になる。しかも、為替レートの上昇と下降とは、プラスとマイナスとの違いとなって表現されるので、常用対数値の相加平均を求める上で、複数の通貨ペアの為替レートを同等にかつ客観的に扱うことができる。このことは、顧客が取引画面60のチャート6911、6921を見て1通貨を選択する上で、大変有益な情報を顧客に与えることを意味する。
実施の形態2
実施の形態2は、個別通貨の強弱を、ピップスを用いた指数で表示する形態に関する。
なお、実施の形態2において、実施の形態1と同様である構成要素には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態2における指数算出部303は、個別通貨の強弱を、ピップスを用いた指数で表示する。そのために、指数算出部303は、個別通貨の強弱を例えば次の式(4)を用いて算出する。
指数=(Σ((最新時刻の為替レート−算出起点時刻の為替レート)÷ピップス))÷取扱い通貨ペアの数・・・(4)
式(4)におけるΣは、取扱い通貨ペアの数だけ、各為替レートの差分を加算することを示している。
具体的には、CPU31は、各個別通貨の強弱を以下の各式を用いて算出する。
JPYの強さ=
(f(USDJPY)+f(EURJPY)+f(GBPJPY)
+f(CHFJPY)+f(AUDJPY)+f(CADJPY))÷6
USDの強さ=
(f(USDJPY)+f(EURUSD)+f(GBPUSD)
+f(USDCHF)+f(AUDUSD)+f(USDCAD))÷6
GBPの強さ=
(f(GBPJPY)+f(GBPUSD)+f(EURGBP)
+f(GBPCHF)+f(GBPAUD)+f(GBPCAD))÷6
CHFの強さ=
(f(CHFJPY)+f(USDCHF)+f(EURCHF)
+f(GBPCHF)+f(AUDCHF)+f(CADCHF))÷6
AUDの強さ=
(f(AUDJPY)+f(AUDUSD)+f(EURAUD)
+f(GBPAUD)+f(AUDCHF)+f(AUDCAD))÷6
CADの強さ=
(f(CADJPY)+f(USDCAD)+f(EURCAD)
+f(GBPCAD)+f(CADCHF)+f(AUDCAD))÷6
なお、f(USDJPY)は、次の意味である。
f(USDJPY)=(USDJPY2−USDJPY1)×100
ここで、
USDJPY1=通貨ペアUSD及びJPYの算出起点時刻における為替レート
USDJPY2=通貨ペアUSD及びJPYの最新時刻における為替レート
ピップスは、既述したように為替レ−トの変動最小単位である。ただし、ピップスが示す最小単位は通貨ペアによって異なる。円が含まれる通貨ペアでは、1ピップス=0.01円=1銭である。円が含まれない通貨ペアでは、例えば1ピップス=0.0001米国ドル=0.0001英国ポンド=0.0001スイスフラン=・・・である。
FXトレードでは多くの場合、1万通貨を取引単位とする。そのため、ピップスを円に換算する場合、100倍し、ピップスを例えば米国ドルに換算する場合、10000倍することになる。従って、f(EURJPY)等については、例えば以下のようになる。
f(EURJPY)=(EURJPY2−EURJPY1)×100
f(EURUSD)=(EURUSD2−EURUSD1)×10000
FXサーバ30は、取引画面60を生成する場合、ピップスを用いた上記指数によりチャート6911、6921を生成する。
FXシステム1のピップスを用いた指数によれば、FXトレードの初心者にFXトレードを行ないやすい環境を提供することができる。
為替レートはピップスを最小単位として変動するため、ピップスで示された指数は、初心者にとって分かりやすい。また、指数の変動が為替レートの変動及び収益の変動と連動して見えるので、FXサーバ30はFXトレードの初心者に対して接しやすいインターフェースを提供することができる。
実施の形態3
実施の形態3は、個別通貨の強弱を、額面を用いた指数で表示する形態に関する。以下では、額面の単位として円を例示する。勿論、額面の単位は円に限らず、米国ドル、スイスフラン等でもよい。
なお、実施の形態3において、実施の形態1、2と同様である構成要素には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3における指数算出部303は、個別通貨の強弱を、額面を用いた指数で表示する。そのために、指数算出部303は、個別通貨の強弱を例えば次の式(5)を用いて算出する。
指数=(Σ((最新時刻の為替レート−算出起点時刻の為替レート)×10000×円換算の為替レート))÷取扱い通貨ペアの数・・・(5)
式(5)におけるΣは、取扱い通貨ペアの数だけ、各為替レートの差分を加算することを示している。式(5)における×10000は、取引単位が1万通貨である場合を前提にすることを示している。
具体的には、CPU31は、各個別通貨の強弱を以下の各式を用いて算出する。
JPYの強さ=
(h(USDJPY)+h(EURJPY)+h(GBPJPY)
+h(CHFJPY)+h(AUDJPY)+h(CADJPY))÷6
USDの強さ=
(h(USDJPY)+h(EURUSD)+h(GBPUSD)
+h(USDCHF)+h(AUDUSD)+h(USDCAD))÷6
GBPの強さ=
(h(GBPJPY)+h(GBPUSD)+h(EURGBP)
+h(GBPCHF)+h(GBPAUD)+h(GBPCAD))÷6
CHFの強さ=
(h(CHFJPY)+h(USDCHF)+h(EURCHF)
+h(GBPCHF)+h(AUDCHF)+h(CADCHF))÷6
AUDの強さ=
(h(AUDJPY)+h(AUDUSD)+h(EURAUD)
+h(GBPAUD)+h(AUDCHF)+h(AUDCAD))÷6
CADの強さ=
(h(CADJPY)+h(USDCAD)+h(EURCAD)
+h(GBPCAD)+h(CADCHF)+h(AUDCAD))÷6
なお、h(USDJPY)は、次の意味である。
h(USDJPY)=(USDJPY2−USDJPY1)×10000
ここで、
USDJPY1=通貨ペアUSD及びJPYの算出起点時刻における為替レート
USDJPY2=通貨ペアUSD及びJPYの最新時刻における為替レート
h(USDJPY)以外の通貨ペアに関する関数hを以下に例示する。
h(EURJPY)=(EURJPY2−EURJPY1)×10000
h(EURUSD)=(EURUSD2−EURUSD1)×10000×USDJPYに係る為替レート
h(GBPCHF)=(GBPCHF2−GBPCHF1)×10000×CHFJPYに係る為替レート
FXサーバ30は、取引画面60を生成する場合、額面を用いた上記指数によりチャート6911、6921を生成する。
FXシステム1の額面を用いた指数によれば、顧客に理解しやすいFXトレードの環境を提供することができる。
個別通貨の強弱を示す指数が損益金額ベースで取引画面60に表示されるので、顧客は指数を現実的な感覚で理解することができる。顧客は、額面表示の指数の変動から、容易に損益の試算をすることができる。
実施の形態4
実施の形態4は、予め顧客により指定された日時にFXトレードの注文処理を実行する形態に関する。
なお、実施の形態4において、実施の形態1〜3と同様である構成要素には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図15は、損益ボタン693が押下された状態における取引画面60の画面レイアウトの他例を示す説明図である。取引画面60は、時間設定ボタン601、自動決済ボタン602、取引グループラベル603、強制終了ボタン604及びFX情報エリア69を含む。
なお、自動決済ボタン602については、実施の形態5で説明する。
時間設定ボタン601は、FXトレードの注文を実行する日時を前以て設定するためのコントロールである。設定可能な日時は、選択した1通貨の売買取引注文を実行開始する日時と、開始した取引中のバスケット取引に係る決済を実行する日時とである。換言した場合、設定可能な日時は、バスケット取引に関するFXトレードの開始日時及び終了日時である。顧客は、時間設定ボタン601を押下して、バスケット取引に関するFXトレードの開始若しくは終了、又はFXトレードの開始及び終了の日時を予め指定することができる。勿論、顧客は、予め当該日時を指定しないこともできる。つまり、時間設定ボタン601は、FXシステム1におけるオプション機能を実現させるためのコントロールである。
取引グループラベル603は、顧客が1通貨を選択して買い又は売りのバスケット取引に係るFXトレードを行なった場合、そのバスケット取引に対応するバスケットアイコン6031を格納する容器を仮想したラベルである。バスケットアイコン6031は、バスケット取引と対応しており、バスケット取引に含まれる6種類の通貨ペアに係る6つのポジションと関連付けられたアイコンである。この6つのポジションは、1つの仮想的なバスケット内容物を構成していると捉え、取引画面60では1つのバスケットアイコン6031として表示されている。1つのバスケット取引に関するFXトレードが終了した場合、顧客端末40のCPU41は、当該バスケット取引に対応するバスケットアイコン6031が取引グループラベル603から削除された状態の取引画面60を生成する。そのために、FXサーバ30のCPU31は、顧客端末40からデータ要求を受信した場合、当該バスケット取引に対応するバスケットアイコン6031が取引グループラベル603から削除された状態の取引画面60を生成するためのデータを顧客端末40に送信する。
なお、FXシステム1が株式、金等の売買サービスを含む場合、これらの金融商品に係る取引が行われた時、当該金融商品に対応するアイコンが取引グループラベル603内に表示される。そのためには、FXサーバ30のハードディスク33に、FXトレード以外の金融商品に対応するアイコンの画像ファイル等のコンポーネントを記憶しておく。これらのコンポーネントは、顧客がFXサーバ30にログインした直後に、FXサーバ30から顧客端末40へダウンロードされる。
図15では、取引グループラベル603に、日本円を選択した買い注文のバスケットアイコン6031と、日本円を選択した売り注文のバスケットアイコン6031とを例示している。1つのバスケットアイコン6031が押下された場合、CPU41は押下されたバスケットアイコン6031の周端部を強調表示する。図15は、日本円を選択した売り注文のバスケットアイコン6031が選択されている場合を例示している。
強制終了ボタン604は、全てのバスケット取引の各ポジションに対して反対売買をリアルタイムで一括して実行するためのコントロールである。例えば、図15における強制終了ボタン604が押下された場合、取引グループラベル603に表示されている2つのバスケットアイコン6031に対応する全てのポジションに対して決済処理がFXサーバ30のCPU31によりリアルタイムで実行される。
FX情報エリア69は、FXトレードの取引情報が表示される子画面を含む画面領域である。図15における当該取引情報は、取引グループラベル603に表示されているバスケットアイコン6031のうち、選択されたバスケットアイコン6031に対応するバスケット取引の各ポジションの損益を示す棒グラフ6931である。すなわち、FX情報エリア69には、選択されたバスケットアイコン6031に対応するバスケット取引の各ポジションの損益を示す棒グラフ6931が表示される。図15では、日本円を選択した売り注文のバスケットアイコン6031が選択されているため、FX情報エリア69には日本円に対する6通貨毎の損益が棒グラフ6931で表示されている。
FX情報エリア69は、バスケットバーラベル6933を含む。バスケットバーラベル6933は、選択されたバスケットアイコン6031に対応するバスケット取引の属性情報を表示するラベルである。バスケットバーラベル6933は、FX情報エリア69の上段に配置され、横長の矩形状をなす。バスケットバーラベル6933には、例えばバスケット取引の識別記号、選択された通貨名、売り買いの別、損益合計金額が夫々左から右へ一列に表示されている。
また、バスケットバーラベル6933の右端部には、全決済ボタン66が表示されている。全決済ボタン66は、選択されたバスケットアイコン6031に対応するバスケット取引の各ポジションに対して反対売買をリアルタイムで一括して実行するためのコントロールである。全決済ボタン66は、図6の全決済ボタン66と同一の機能を有している。
図16は、ポジションボタン694が押下された状態における取引画面60の画面レイアウトの他例を示す説明図である。図16では、日本円の売り注文に対応するバスケットアイコン6031が選択されている。そして、ポジション表6941には、選択されたバスケットアイコン6031に対応する6種類の通貨ペア毎のポジション情報が表示されている。すなわち、FX情報エリア69には、選択されたバスケットアイコン6031に対応する各ポジションの情報を示すポジション表6941が表示される。なお、図16のポジション表6941では、図10のポジション表6941に含まれているBID及びASKは削除されている。
図16のFX情報エリア69に含まれるバスケットバーラベル6943は、図15のFX情報エリア69に含まれるバスケットバーラベル6933と同じ機能を有している。また、バスケットバーラベル6943の右端部に表示されている全決済ボタン66も、バスケットバーラベル6933の右端部に表示されている全決済ボタン66と同じ機能を有している。
次に、時間設定ボタン601が押下された場合におけるFXシステム1の動作について説明する。
図17は、時間設定画面6011の画面レイアウト例を示す説明図である。図17Aは、時間設定ボタン601が押下された場合に表示される時間設定画面6011の初期状態を示している。図17Bは、カレンダーコントロール605が表示された状態の時間設定画面6011を示している。図17Cは、タイムコントロール606が表示された状態の時間設定画面6011を示している。
時間設定ボタン601が押下された場合、CPU41は時間設定画面6011をポップアップ画面として、取引画面60の前面の略中央に表示する(図17A)。その際、CPU41は、取引画面60(図17では図示せず)を黒色で表示し、使用不可に設定する。時間設定画面6011は、顧客がFXトレードの注文を実行する日時を予め設定するための入力画面である。
時間設定画面6011は、開始チェックボックス6012、開始テキストボックス6013及び開始設定補助ボタン6014を含む。開始チェックボックス6012は、FXトレードに係る取引を開始する日時を設定する場合にチェックを入れるコントロールである。開始チェックボックス6012の右側には、「開始オプション」という文字列が表示されている。開始テキストボックス6013は、FXトレードに係る取引を開始する日時を入力するコントロールである。開始テキストボックス6013の入力フォーマットは、例えばyyyy/mm/dd hh:mm:ssである。顧客は、例えばキーボードを用いて手入力で開始テキストボックス6013に日時を入力することができる。その際、CPU41は、操作部48から受け付けた操作信号に基づいて、開始テキストボックス6013に顧客が入力した日時を表示する。
開始設定補助ボタン6014は、開始テキストボックス6013に日時を選択入力するためのコントロールを表示させるボタンである。開始設定補助ボタン6014の前面には、カレンダーを模した図形が表示されている。開始設定補助ボタン6014が押下された場合、CPU41はカレンダーコントロール605を時間設定画面6011の前面の右下に表示する(図17B)。カレンダーコントロール605により日付が選択押下された場合、CPU41は選択押下された日付を開始テキストボックス6013に表示する。カレンダーコントロール605が表示された状態で、開始設定補助ボタン6014が再び押下された場合、CPU41はカレンダーコントロール605を表示部47の画面から消す。
カレンダーコントロール605の下部中央には、タイムアイコン6051が表示されている(図17B)。タイムアイコン6051は、針時計を模した図形を有している。タイムアイコン6051が押下された場合、CPU41はカレンダーコントロール605を消し、タイムコントロール606を時間設定画面6011の前面の右下に表示する(図17C)。タイムコントロール606は、時、分、秒を表示する表示領域と、時、分、秒を夫々進行及び後退させる6つのボタンとを含む。当該6つのボタンには、時間の進行又は後退を夫々示すV字状又は逆V字状の図形が表示されている。顧客は、当該6つのボタンを押下して表示領域に表示される時、分、秒を変更することができる。
タイムコントロール606の上部中央には、カレンダーアイコン6061が表示されている(図17C)。カレンダーアイコン6061は、カレンダーを模した図形を有している。カレンダーアイコン6061が押下された場合、CPU41はタイムコントロール606の表示領域に表示されている時、分、秒を、開始テキストボックス6013に入力された日付の右側に追加表示させる。また、カレンダーアイコン6061が押下された場合、CPU41はタイムコントロール606を消し、カレンダーコントロール605を時間設定画面6011の前面の右下に再表示する(図17B)。顧客は、カレンダーコントロール605を再び操作することにより、開始テキストボックス6013に入力済みの日付を更新することができる。カレンダーコントロール605が表示された状態で、開始設定補助ボタン6014が再び押下された場合、CPU41はカレンダーコントロール605を表示部47の画面から消す。
開始テキストボックス6013にタイムコントロール606で設定した時、分、秒を入力する方法には、別の方法もある。タイムコントロール606を表示し、表示領域に時、分、秒が表示された状態で、タイムコントロール606における白色の欄外部分が押下された場合、CPU41は表示領域に表示されている時、分、秒を、開始テキストボックス6013に入力された日付の右側に追加表示させる。かかる場合、CPU41は、タイムコントロール606を表示部47の画面から消す。
時間設定画面6011は、終了チェックボックス6015、終了テキストボックス6016及び終了設定補助ボタン6017を含む。終了チェックボックス6015は、FXトレードに係る取引を終了する日時、すなわち決済の日時を設定する場合にチェックを入れるコントロールである。終了チェックボックス6015の右側には、「終了オプション」という文字列が表示されている。終了テキストボックス6016は、FXトレードに係る取引を終了する日時を入力するコントロールである。終了設定補助ボタン6017は、終了テキストボックス6016に日時を選択入力するためのコントロールを表示させるボタンである。
終了チェックボックス6015、終了テキストボックス6016並びに終了設定補助ボタン6017の機能及び動作は、夫々開始チェックボックス6012、開始テキストボックス6013並びに開始設定補助ボタン6014の機能及び動作と同じである。そこで、終了チェックボックス6015、終了テキストボックス6016及び終了設定補助ボタン6017の詳細な説明を省略する。
時間設定画面6011は、確定ボタン6018及び閉じるボタン6019を含む(図17A)。確定ボタン6018は、時間設定画面6011で設定された開始若しくは終了、又は開始及び終了の日時をRAM42又はハードディスク43に記憶させるコントロールである。閉じるボタン6019は、時間設定画面6011を表示部47の画面から消すコントロールである。閉じるボタン6019が押下された場合、CPU41は時間設定画面6011を表示部47の画面から消すと共に、取引画面60の色を黒色から通常色に戻し、かつ取引画面60を使用可に設定する。
顧客は、時間設定画面6011からFXトレードの注文を実行する日時を設定した後、連続してFXトレードの注文操作を取引画面60から行う。つまり、顧客は、FX注文の実行予定日時を設定した後、連続して通貨選択ボタン62により1通貨を選択して、買いボタン64又は売りボタン65を押下する。その際、顧客端末40のCPU41は注文情報と、RAM42又はハードディスク43に記憶された日時とを対応付けて、FXサーバ30に送信する。
FXサーバ30のCPU31は、受信した注文情報を、開始日時のみが設定されている場合、終了日時のみが設定されている場合、並びに開始及び終了日時が設定されている場合に場合分けして、FXトレードに係る処理を実行する。
CPU31は、開始日時のみが設定されている場合、タイマ36の計時に基づいて、開始日時にFXトレードの開始処理を実行する。CPU31は、終了日時のみが設定されている場合、タイマ36の計時に基づいて、リアルタイムでFXトレードの開始処理を実行し、終了日時にFXトレードの決済処理を実行する。CPU31は、開始及び終了日時が設定されている場合、タイマ36の計時に基づいて、開始日時にFXトレードの開始処理を実行し、終了日時にFXトレードの決済処理を実行する。
顧客は、既に注文したバスケット取引の決済処理を予め指定した日時に実行したい場合、取引画面60に対して次の操作を行う。顧客は、決済の対象となるバスケット取引に対応するバスケットアイコン6031を選択状態にする。顧客は、バスケットアイコン6031が選択された状態で、時間設定ボタン601を押下する。顧客は、時間設定画面6011から終了日時を設定し、確定ボタン6018を押下する。その際、顧客端末40のCPU41は、選択されたバスケットアイコン6031に対応するバスケット取引の識別情報と、設定された終了日時とを対応付けて、FXサーバ30に送信する。
FXサーバ30は、顧客端末40からバスケット取引の識別情報と、設定された終了日時とを受信する。FXサーバ30のCPU31は、タイマ36の計時に基づいて、設定された終了日時に識別情報に対応するバスケット取引の決済処理を実行する。
図18、図19及び図20は、日時設定を伴ったFXトレードに係る取引処理の手順の一例を示すフローチャートである。図18、図19及び図20では、LPサーバ10及びBOサーバ20が実行する処理の手順は省略されている。以下では、顧客がFXトレードの開始及び終了日時の両方を設定して、FXトレードに係る注文を行なう場合について説明する。
顧客端末40のCPU41は、時間設定画面6011で設定された開始及び終了日時をRAM42に記憶する(ステップS301)。CPU41は、選択された1通貨に係る一括注文を受け付ける(ステップS302)。CPU41は、受け付けた一括注文と、RAM42に記憶した開始及び終了日時とを対応付けて、FXサーバ30に送信する(ステップS303)。
FXサーバ30のCPU31は、一括注文と、開始及び終了日時とを受信する(ステップS304)。CPU31は、タイマ36の計時に基づいて、受信した開始日時に達したか否かを判定する(ステップS305)。CPU31は、タイマ36の計時に基づいて、受信した開始日時に達していないと判定した場合(ステップS305:NO)、ステップS305に処理を戻す。
CPU31は、タイマ36の計時に基づいて、受信した開始日時に達したと判定した場合(ステップS305:YES)、受信した一括注文に係る外国為替取引注文を、BOサーバ20を介して、LPサーバ10に送信する(ステップS306)。FXサーバ30は、BOサーバ20を介して、LPサーバ10から約定情報を受信する(ステップS307)。
FXサーバ30のCPU31は、受信した約定情報が含まれた取引画面60に係るデータを生成する(ステップS308)。CPU31は、生成したデータをRAM32に記憶する(ステップS309)。顧客端末40のCPU41は、データ要求をFXサーバ30に送信する(ステップS310)。FXサーバ30のCPU31は、顧客端末40からデータ要求を受信する(ステップS311)。
CPU31は、RAM32から受信したデータ要求に対応するデータを読み出し、読み出したデータを顧客端末40に送信する(ステップS312)。顧客端末40は、FXサーバ30からデータを受信する(ステップS313)。顧客端末40のCPU41は、受信したデータを用いて、取引画面60を表示部47に更新表示する(ステップS314)。
CPU31は、タイマ36の計時に基づいて、受信した終了日時に達したか否かを判定する(ステップS315)。CPU31は、タイマ36の計時に基づいて、受信した終了日時に達していないと判定した場合(ステップS315:NO)、ステップS315に処理を戻す。
CPU31は、タイマ36の計時に基づいて、受信した開始日時に達したと判定した場合(ステップS315:YES)、バスケット取引の一括決済注文に係る外国為替取引注文を、BOサーバ20を介して、LPサーバ10に送信する(ステップS316)。FXサーバ30は、LPサーバ10からバスケット取引の一括決済注文に係る約定情報を受信する(ステップS317)。
FXサーバ30のCPU31は、受信したバスケット取引の一括決済注文に係る約定情報が含まれた取引画面60に係るデータを生成する(ステップS318)。CPU31は、生成したデータをRAM32に記憶する(ステップS319)。顧客端末40のCPU41は、取引画面60を更新するためのデータ要求をFXサーバ30に送信する(ステップS320)。
FXサーバ30は、顧客端末40からデータ要求を受信する(ステップS321)。CPU31は、受信したデータ要求に対応するデータをRAM32から読み出し、読み出したデータを顧客端末40に送信する(ステップS322)。顧客端末40は、FXサーバ30からデータを受信する(ステップS323)。顧客端末40のCPU41は、受信したデータを用いて、取引画面60を表示部47に更新表示し(ステップS324)、処理を終了する。
なお、上述の指定日時におけるオプション取引では、顧客は掛け金をFX業者に支払うようにしてもよい。当該オプション取引で利益が出た場合、顧客は掛け金に一定比率を掛けた金額を受け取り、損失が出た場合、顧客は掛け金を失うようにしてもよい。そのためには、取引画面60に掛け金の金額を入力するためのコントロールを設ける。掛け金の金額は、顧客端末40からFXサーバ30に送信される。FXサーバ30のCPU31は、決済の指定日時に掛け金の清算処理を実行する。
FXシステム1によれば、指定日時にFXトレードの開始又は終了(決済)の処理を実行することができる。
外国為替市場では、各国の経済指標(政策金利、GDP、雇用統計等)発表を含むファンダメンタルズの影響により、為替レートの大きな変動が発生することがある。顧客は、例えば経済指標発表による為替レートの変動を予測して積極的にFXトレードを開始したい場合がある。あるいは、顧客は、経済指標発表による為替レートの変動をリスクと判断し、経済指標発表前に取引中のポジションを終了(決済)したい場合がある。各国の経済指標が発表される日時は、事前に知られている。そこで、FXシステム1が指定日時におけるFXトレードの開始機能又は終了(決済)機能を備えることにより、顧客は収益機会の増大及び損失可能性の低減を図ることができる。
実施の形態5
実施の形態5は、バスケット取引に係る各ポジションの損益の合計金額が顧客により指定された指定金額に達した場合、当該バスケット取引の全ポジションに関して決済処理を実行する形態に関する。
なお、実施の形態5における取引画面60は、図15及び図16に示す取引画面60である。また、実施の形態5において、実施の形態1〜4と同様である構成要素には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
取引画面60は、自動決済ボタン602を含む(図15、図16参照)。
自動決済ボタン602は、FXトレードの決済を自動的に実行するために、その条件となる指定金額を設定するためのコントロールである。指定可能な金額は、利益を確定するための金額と、損失を確定するための金額とがある。ここでの利益又は損失は、バスケット取引に係る6つのポジションにおける損益の合計金額である。例えば、顧客が日本円を指定した売り注文と、日本円を指定した買い注文との2つのバスケット取引を保有している場合、顧客は取引画面60から両バスケット取引毎に指定金額を設定することができる。バスケット取引に係る6つのポジションの損益合計金額が指定金額に達した場合、FXシステム1は当該バスケット取引の決済を実行する。顧客は、自動決済ボタン602を押下して、自動決済を指定することもできるし、指定しないこともできる。
次に、取引画面60において、自動決済ボタン602が押下された場合におけるFXシステム1の動作について説明する。
なお、実施の形態5に係るバスケットバーラベル6933、6943内の全決済ボタン66は、自動決済ボタン602の機能と連携して自動決済の指令を顧客端末40からFXサーバ30に送信する際にも使用される。
図21は、自動決済画面6021の画面レイアウト例を示す説明図である。バスケットアイコン6031が選択された状態で、自動決済ボタン602が押下された場合、CPU41は自動決済画面6021をポップアップ画面として、取引画面60の前面の略中央に表示する(図21)。その際、CPU41は、取引画面60を黒色で表示し、使用不可に設定する。自動決済画面6012は、選択されたバスケットアイコン6031に対応するバスケット取引の決済処理を実行するための指定金額を設定する入力画面である。
自動決済画面6021は、利益確定チェックボックス6022、利益金額テキストボックス6023、損失確定チェックボックス6024及び損失金額テキストボックス6025を含む。利益確定チェックボックス6022は、バスケット取引に係る利益が一定の臨界金額に達した場合、バスケット取引の決済を自動的に実行するとき、チェックを入れるコントロールである。利益確定チェックボックス6022の右側には、「利益確定」という文字列が表示されている。利益金額テキストボックス6023は、バスケット取引に係る利益が一定の臨界金額に達した場合、自動決済を実行するときの当該臨界金額を指定して入力するコントロールである。
なお、臨界金額は、顧客が指定する金額なので、指定金額でもある。
損失確定チェックボックス6024は、バスケット取引に係る損失が一定の臨界金額に達した場合、バスケット取引の決済を自動的に実行するとき、チェックを入れるコントロールである。損失確定チェックボックス6024の右側には、「損失確定」という文字列が表示されている。損失金額テキストボックス6025は、バスケット取引に係る損失が一定の臨界金額に達した場合、自動決済を実行するときの当該臨界金額を指定して入力するコントロールである。
自動決済画面6021は、確定ボタン6026及び閉じるボタン6027を含む。確定ボタン6026は、自動決済画面6021で設定された利益若しくは損失、又は利益及び損失の臨界金額をRAM42又はハードディスク43に記憶させるコントロールである。閉じるボタン6027は、自動決済画面6021を表示部47の画面から消すコントロールである。閉じるボタン6027が押下された場合、CPU41は自動決済画面6021を表示部47の画面から消すと共に、取引画面60の色を黒色から通常色に戻し、かつ取引画面60を使用可に設定する。
顧客は、自動決済を行う場合、バスケットアイコン6031が選択された状態で、自動決済ボタン602を押下し、上述の利益又は損失の臨界金額を自動決済画面6021から指定して入力する。その後、顧客は、自動決済ボタン602を押下した時に選択していたバスケットアイコン6031と同一のバスケットアイコン6031を選択した状態で、バスケットバーラベル6933、6943内の全決済ボタン66を押下する。
顧客端末40のCPU41は、全決済ボタン66が押下された場合、バスケット取引の識別情報と、RAM42又はハードディスク43に記憶された臨界金額(指定金額)とを対応付けて、FXサーバ30に送信する。
なお、CPU41は、臨界金額が設定されていない状態で全決済ボタン66が押下された場合、バスケット取引の識別情報のみをFXサーバ30に送信する。かかる場合、FXサーバ30のCPU31は、受信した識別情報に対応するバスケット取引の全ポジションに関して決済処理をリアルタイムで実行する。
FXサーバ30のCPU31は、利益の臨界金額のみが設定されている場合、損失の臨界金額のみが設定されている場合、並びに利益及び損失の臨界金額が設定されている場合に場合分けして、受信した識別情報に対応するバスケット取引の決済処理を実行する。
CPU31は、バスケット取引の約定情報をLPサーバ10から受信した時から、一定時間間隔でバスケット取引毎に損益額を算出している。また、CPU31は、算出した損益額に基づいて、顧客端末40から受信した識別情報に対応するバスケット取引の損益が受信した臨界金額に達したか否かを一定時間間隔で判定する。
CPU31は、利益の臨界金額のみが設定されている場合、バスケット取引の利益が利益の臨界金額に達したとき、当該バスケット取引の決済処理を実行する。CPU31は、損失の臨界金額のみが設定されている場合、バスケット取引の損失が損失の臨界金額に達したとき、当該バスケット取引の決済処理を実行する。CPU31は、利益及び損失の臨界金額が設定されている場合、バスケット取引の利益又は損失が夫々利益又は損失の臨界金額に達したとき、先に臨界金額に達した方の決済処理を実行する。
なお、図21は、自動決済画面6021において日本円で損益の臨界金額を指定する態様例を示している。しかし、自動決済画面6021において損益の臨界金額を指定する通貨は、日本円に限らない。また、自動決済画面6021において損益の臨界金額を指定する通貨は、顧客がFXトレードを開始したときの通貨に限らない。
例えば、日本国内の顧客が日本円での取引口座を開設し、FXシステム1で米ドルやユーロの売買に係るFXトレードを開始したとしても、自動決済画面6021で指定する臨界金額は日本円で指定してもよい。かかる場合、FXサーバ30のCPU31は、米ドルやユーロなどの外国通貨の価値を、その時点の為替レートで日本円に換算し、損益の計算を行う。
図22及び図23は、自動決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。図22及び図23では、LPサーバ10及びBOサーバ20が実行する処理の手順は省略されている。以下では、顧客が利益及び損失の両方に係る臨界金額を指定して、FXトレードの自動決済を行なう場合について説明する。
FXサーバ30のCPU31は、一定時間間隔でバスケット取引毎に損益合計金額を算出する処理を開始する(ステップS401)。CPU31は、バスケット取引の約定情報と、BOサーバ20を介してLPサーバ10から時々刻々取得する為替レートとに基づいて、ステップS401の処理を、バスケット取引の決済がなされるまで一定時間間隔で繰り返し実行する。CPU31は、決済が終了したバスケット取引については、決済情報をLPサーバ10から受信した時点で、ステップS401の処理を終了する。
顧客端末40のCPU41は、自動決済画面6021で指定された利益及び損失を確定させる臨界金額をRAM42に記憶する(ステップS402)。CPU41は、全決済ボタン66が押下された場合、選択されたバスケットアイコン6031に対応するバスケット取引の識別情報と、RAM42に記憶した利益及び損失の臨界金額とを対応付けて、FXサーバ30に送信する(ステップS403)。
FXサーバ30は、顧客端末40からバスケット取引の識別情報と、利益及び損失の臨界金額とを受信する(ステップS404)。FXサーバ30のCPU31は、受信した識別情報に対応するバスケット取引についてステップS401で算出した損益合計金額が、受信した利益又は損益の臨界金額に達したか否かを判定する(ステップS405)。CPU31は、受信した識別情報に対応するバスケット取引の損益合計金額が、受信した臨界金額に達していないと判定した場合(ステップS405:NO)、一定時間間隔でステップS405に処理を戻す。
CPU31は、受信した識別情報に対応するバスケット取引の損益合計金額が、受信した臨界金額に達したと判定した場合(ステップS405:YES)、一括決済注文に係る外国為替取引注文を、BOサーバ20を介して、LPサーバ10に送信する(ステップS406)。ステップS406の処理は、FXサーバ30が受信した識別情報に対応するバスケット取引において、利益確定又は損失確定のいずれか一方に係る外国為替取引注文である。そのため、CPU31は、利益確定又は損失確定のうち、ステップS406で扱わない他方の一括決済処理を破棄する。
FXサーバ30は、BOサーバ20を介して、LPサーバ10からバスケット取引の一括決済注文に係る約定情報を受信する(ステップS407)。FXサーバ30のCPU31は、受信したバスケット取引の一括決済注文に係る約定情報が含まれた取引画面60に係るデータを生成する(ステップS408)。ステップS408の約定情報には、利益確定又は損失確定の別が含まれている。CPU31は、生成したデータをRAM32に記憶する(ステップS409)。
顧客端末40のCPU41は、取引画面60を更新するためのデータ要求をFXサーバ30に送信する(ステップS410)。FXサーバ30は、顧客端末40からデータ要求を受信する(ステップS411)。FXサーバ30のCPU31は、受信したデータ要求に対応するデータをRAM32から読み出し、読み出したデータを顧客端末40に送信する(ステップS412)。顧客端末40は、FXサーバ30からデータを受信する(ステップS413)。顧客端末40のCPU41は、受信したデータを用いて、取引画面60を表示部47に更新表示し(ステップS414)、処理を終了する。
FXシステム1によれば、バスケット取引に含まれる複数の通貨ペアに係る損益の合計金額が顧客により指定された金額に達した場合、当該バスケット取引に含まれる全ての通貨ペアに係るポジションの決済処理を一括して実行することができる。
従前からFXトレードにおいて、顧客が決済取引を予め注文しておく手段として、指値注文及び逆指値注文がある。指値注文は、例えば80円で買った米ドル/日本円について、利益確定のために、為替レートが予め設定したレート(例えば81円)まで上がった時に決済を実行する注文である。逆に、逆指値注文は、損切りのために、為替レートが予め設定したレート(例えば79円)まで下がった時に決済を実行する注文である。この様に、指値注文及び逆指値注文は、共に予め設定した為替レートを注文執行条件とした注文方式である。
顧客が指値注文及び逆指値注文により夫々利益確定及び損切り確定を行うためには、バスケットアイコン6031に関連付けられた通貨ペア毎に決済時の為替レートを顧客自らがFXシステム1に対して設定する必要がある。しかし、顧客にとって、バスケットアイコン6031に関連付けられたどの通貨ペアがどの程度の損益を発生するのか、事前に予測することは困難である。顧客が為替レートのトレンドに関して判断を誤った場合、利益機会の損失や損失額の増大を将来せしめかねない。また、顧客にとって重要なことは、通貨ペア単位の損益ではなく、バスケット取引単位でのリスクや収益可能性の金額である。
FXシステム1では、顧客は1つの通貨を選択してFXトレードを行うため、原則的に顧客は通貨ペアを意識しない。そこで、バスケット取引に含まれる複数の通貨ペアに係る各ポジションの損益の合計金額が顧客の指定金額に達した場合、バスケット取引に含まれる全ポジションについて一括決済を実行することにより、顧客はリスク回避が容易になり、収益の可能性を高めることができる。
実施の形態6
実施の形態6は、BOサーバ20が顧客端末40から送信された外国為替取引注文を処理し、その約定情報を生成する形態に関する。そのため、実施の形態6に係るFXシステム1は、LPサーバ10を含まない。
なお、実施の形態6において、実施の形態1〜5と同様である構成要素には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図24は、FXシステム1の構成の他例を示すブロック図である。FXシステム1は、BOサーバ20、FXサーバ30及び複数の顧客端末40を含み、LPサーバ10を含まない。BOサーバ20及びFXサーバ30は連携して顧客端末40と外国為替取引に係る情報の送受信を実行する。これにより、FX業者は顧客とFXトレードを行なう。
ただし、BOサーバ20は、外国為替市場1Fを構成するLPサーバ10とは接続されていない。そのため、BOサーバ20は、一又は複数の為替レートを一定時間間隔で自ら生成する。BOサーバ20は一定時間間隔で生成した為替レートをFXサーバ30に送信する。FXサーバ30は、実施の形態1〜5と同様に、外部から取得した為替レートに基づいて、個別通貨の強弱を示す指標を生成する。FXサーバ30は、顧客端末40からのデータ要求に応じて、生成した個別通貨の指標を顧客端末40に送信する。顧客端末40は、FXサーバ30から受信した個別通貨の指標を用いて、取引画面60における例えばチャート6911を生成する。顧客端末40は、生成したチャート6911が埋め込まれた取引画面60を表示部47に表示する。
BOサーバ20は、FXサーバ30を介して、顧客端末40からFX注文を受信した場合、自身が生成する為替レートに基づいて、通貨の交換取引処理を実行する。BOサーバ20は、FXトレードの結果に基づいて、約定情報及び決済情報を生成する。BOサーバ20は、生成した約定情報及び決済情報をFXサーバ30に送信する。FXサーバ30は、一定時間間隔で顧客のポジション管理、損益計算処理を実行し、実行した結果をRAM32又はハードディスク33に記憶する。そして、FXサーバ30は、顧客サーバ40からのデータ要求に応じて、要求データに対応するデータ(損益、約定情報及び決済情報が含まれる)を顧客端末40に送信する。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 FXシステム
10 LPサーバ
20 BOサーバ
30 FXサーバ(外国為替取引装置、中央装置)
31 CPU(制御部、生成部、算出部、損益算出部、一括決済部、処理実行部、中央制御部)
32 RAM(記憶部)
33 ハードディスク(記憶部)
35 通信部(送信部、受信部、取得部)
36 タイマ(計時部)
301 通信部(送信部、受信部、取得部)
302 記憶部
303 指数算出部(算出部)
304 画面情報生成部(生成部)
305 注文処理部(一括決済部、処理実行部)
306 損益算出部
40 顧客端末(端末装置)
41 CPU(端末制御部、制御部)
42 RAM(記憶部)
43 ハードディスク(記憶部)
45 通信部(受信部、送信部)
47 表示部
48 操作部
401 通信部
402 記憶部
403 画面生成部
404 チャートパターン生成部
60 取引画面
1F 外国為替市場
3P プログラム
4P プログラム

Claims (20)

  1. 複数の通貨に係る外国為替取引の情報を処理する制御部を有する外国為替取引装置において、
    所定の複数の通貨から一通貨選択を受け付け、かつ選択された一通貨と該選択された一通貨以外の複数の通貨夫々の交換に係る一括注文を受け付ける画面情報を前記制御部により生成する生成部と、
    該生成部が生成した前記画面情報を前記制御部により外部へ送信する送信部と、
    前記一括注文に係る注文情報を前記制御部により外部から受信する受信部と
    を備えることを特徴とする外国為替取引装置。
  2. 前記生成部は前記一括注文の反対売買に係る一括決済注文を行なうための画面情報を生成するようにしてあり、
    前記受信部は前記一括決済注文に係る注文情報を外部から受信するようにしてある
    ことを特徴とする請求項1に記載の外国為替取引装置。
  3. 前記生成部は前記一括注文の反対売買に係る損益全体の臨界金額を指定するための画面情報を生成するようにしてあり、
    前記受信部は前記臨界金額を外部から受信するようにしてある
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外国為替取引装置。
  4. 前記生成部は前記一括注文又は一括決済注文に係る処理の実行開始日時を指定するための画面情報を生成するようにしてあり、
    前記受信部は前記実行開始日時を外部から受信するようにしてある
    ことを特徴とする請求項3に記載の外国為替取引装置。
  5. 複数の通貨ペアに係る外国為替レートを前記制御部により取得する取得部と、
    該取得部が取得した外国為替レートを前記制御部により記憶する記憶部と、
    前記取得部及び記憶部が夫々取得及び記憶した各外国為替レート、又は該記憶部が記憶した外国為替レートに係る異なる時刻の各外国為替レートの変化に基づいて、一通貨毎に複数の他通貨全体に対する該一通貨の相対的な外国為替レート変化量を前記制御部により算出する算出部と
    を備え、
    前記生成部は前記算出部が通貨毎に算出した外国為替レート変化量を表示するための画面情報を生成するようにしてある
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の外国為替取引装置。
  6. 前記取得部が取得した外国為替レートを用いて、前記受信部が受信した前記一括注文の反対売買に係る損益を通貨ペア毎に前記制御部により算出する損益算出部を備え、
    前記生成部は前記損益算出部が算出した損益を表示するための画面情報を生成するようにしてある
    ことを特徴とする請求項5に記載の外国為替取引装置。
  7. 前記損益算出部は前記一括注文の反対売買に係る損益の合計を算出するようにしてあり、
    前記損益算出部が算出した損益の合計が前記受信部により受信された前記臨界金額に達した場合、前記一括注文の反対売買に係る一括決済の処理を前記制御部により実行する一括決済部を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の外国為替取引装置。
  8. 日時を計時する計時部と、
    該計時部が計時する日時が前記受信部により受信された実行開始日時に達した場合、前記受信部が受信した一括注文又は一括決済注文に係る処理を前記制御部により実行する処理実行部と
    を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の外国為替取引装置。
  9. 前記生成部は前記損益算出部が算出した損益を示す動画像を表示するための画面情報を生成するようにしてある
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の外国為替取引装置。
  10. 前記算出部は、前記外国為替レート変化量として、一通貨毎に複数の他通貨夫々に対する該一通貨の外国為替レート変化率の対数を相加平均した値を算出するようにしてある
    ことを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか一項又は請求項9に記載の外国為替取引装置。
  11. 複数の通貨に係る外国為替取引の情報を送受信し合う中央装置及び端末装置を備える外国為替取引システムにおいて、
    前記中央装置は、
    情報を処理する中央制御部と、
    所定の複数の通貨から一通貨選択を受け付け、かつ選択された一通貨と該選択された一通貨以外の複数の通貨夫々の交換に係る一括注文を受け付ける画面情報を前記中央制御部により生成する生成部と、
    該生成部が生成した画面情報を前記中央制御部により前記端末装置へ送信する送信部と
    を有し、
    前記端末装置は、
    情報を処理する端末制御部と、
    前記画面情報を前記端末制御部により前記中央装置から受信する受信部と、
    該受信部が受信した画面情報に係る画面を前記端末制御部により表示する表示部と、
    該表示部が表示した画面に対して一通貨の選択及び選択された一通貨に係る一括注文を受け付ける操作部と、
    該操作部により受け付けた前記一括注文に係る注文情報を前記端末制御部により前記中央装置へ送信する送信部と
    を有し、
    前記中央装置は前記端末装置の送信部が送信した一括注文に係る注文情報を前記中央制御部により受信する受信部を有する
    ことを特徴とする外国為替取引システム。
  12. 前記中央装置の生成部は前記一括注文の反対売買に係る一括決済注文を行なうための画面情報を生成するようにしてあり、
    前記中央装置の送信部は前記生成部が生成した一括決済注文を行なうための画面情報を前記端末装置に送信するようにしてあり、
    前記端末装置の受信部は前記一括決済注文に係る画面情報を前記中央装置から受信するようにしてあり、
    前記端末装置の表示部は前記受信部が受信した画面情報に係る前記一括決済注文を行なうための画面を表示するようにしてあり、
    前記端末装置の操作部は前記表示部が表示した画面に対して一括決済注文を可能になしてあり、
    前記端末装置の送信部は前記操作部により行われた一括決済注文に係る注文情報を前記中央装置に送信するようにしてあり、
    前記中央装置の受信部は前記端末装置の送信部が送信した一括決済注文に係る注文情報を受信するようにしてある
    ことを特徴とする請求項11に記載の外国為替取引システム。
  13. 複数の通貨に係る外国為替取引の情報を、制御部を有する情報処理装置により外部と送受信する送受信方法において、
    所定の複数の通貨から一通貨選択を受け付け、かつ選択された一通貨と該選択された一通貨以外の複数の通貨夫々の交換に係る一括注文を受け付ける画面情報を前記制御部により生成し、
    生成した前記画面情報を前記制御部により外部へ送信し、
    前記一括注文に係る注文情報を前記制御部により外部から受信する
    ことを特徴とする送受信方法。
  14. 複数の通貨に係る外国為替取引の情報処理を、制御部を有するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    複数の通貨ペアに係る異なる時刻の各外国為替レートの変化に基づいて、一通貨毎に複数の他通貨全体に対する該一通貨の相対的な外国為替レート変化量を前記制御部により算出し、
    算出した通貨毎の外国為替レート変化量を表示し、かつ所定の複数の通貨から一通貨選択を受け付け、選択された一通貨と該選択された一通貨以外の複数の通貨夫々の交換に係る一括注文を受け付ける画面情報を前記制御部により生成する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 生成した前記画面情報を前記制御部により外部へ送信し、
    前記一括注文に係る注文情報を前記制御部により外部から受信し、
    複数の通貨ペアに係る外国為替レートを用いて、受信した前記一括注文の反対売買に係る損益を通貨ペア毎に前記制御部により算出し、
    算出した損益を表示するための画面情報を前記制御部により生成する
    ことを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記一括注文の反対売買に係る一括決済注文を行なうための画面情報を前記制御部により生成し、
    生成した前記一括決済注文を行なうための画面情報を前記制御部により外部へ送信し、
    前記一括決済注文に係る注文情報を前記制御部により外部から受信する
    ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載のプログラム。
  17. 複数の通貨に係る外国為替取引の情報処理を、制御部、記憶部、表示部及び操作部を有するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    複数の通貨ペアに係る異なる時刻の各外国為替レートの変化に基づいて算出された、複数の他通貨全体に対する相対的な一通貨の外国為替レート変化量を通貨毎に表示し、かつ所定の複数の通貨から一通貨選択を受け付け、選択された一通貨と該選択された一通貨以外の複数の通貨夫々の交換に係る一括注文を受け付ける画面情報を前記制御部により外部から受信し、
    受信した前記画面情報に係る画面を前記制御部により前記表示部に表示し、
    前記表示部に表示した画面に対して前記操作部を用いて行われた一通貨の選択及び一括注文を前記制御部により該操作部から受け付け、
    受け付けた前記一括注文に係る注文情報を前記制御部により外部へ送信する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 前記一括注文の反対売買に係る一括決済注文を行なうための画面情報を前記制御部により外部から受信し、
    受信した前記画面情報に係る前記一括決済注文を行なうための画面を前記制御部により前記表示部に表示し、
    前記表示部に表示した画面に対して前記操作部を用いて行われた一括決済注文を前記制御部により該操作部から受け付け、
    受け付けた前記一括決済注文に係る注文情報を前記制御部により外部へ送信する
    ことを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
  19. 複数の通貨ペアに係る異なる時刻の各外国為替レートの変化に基づいて算出された、複数の他通貨全体に対する相対的な一通貨の外国為替レート変化量を前記制御部により外部から受信し、
    受信した前記外国為替レート変化量を通貨毎に、前記制御部により前記記憶部に記憶し、
    受信した外国為替レート変化量又は前記記憶部に記憶した外国為替レート変化量の変動を通貨毎に示すチャートを前記制御部により生成する
    ことを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のプログラム。
  20. 前記記憶部に記憶した外国為替レート変化量の変動から類型化又は単純化したチャートパターンを通貨毎に前記制御部により生成し、
    生成したチャートパターン及び受信した外国為替レート変化量を、複数の通貨に夫々対応させて表示する複数の情報記号化図形を前記制御部により生成する
    ことを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
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