JP5612151B2 - 芳香族化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、芳香族化合物の製造方法に関する。更に詳しくは、ベンゾカルコゲノフェン誘導体の製造に関する。
従来、ベンゾカルコゲノフェン誘導体を合成する方法がいくつか知られていた。
例えば、非特許文献1及び2には、2−ハロゲノ−1−アセチレン誘導体に、エタノール中で硫化ナトリウムを反応させることにより、ベンゾカルコゲノフェン誘導体を合成する方法が開示されている。
非特許文献3には、THF(テトラヒドロフラン)溶媒中、ビス(2−ブロモフェニル)アセチレンに、低温下で、tert−ブチルリチウムを反応させ、次いで硫黄、セレン又はテルルを加えることにより[1]ベンゾカルコゲノ[3,2−b][1]ベンゾカルコゲノフェンを合成する方法が開示されている。しかしながら、tert−ブチルリチウムは空気中の水分と反応して発火するという性質を有するため、作業上の安全性と、工業的に使用することが非常に困難であるという問題がある。
非特許文献4には、2−ブロモ−アセチレン誘導体にブチルリチウムを反応させることを特徴とするベンゾチオフェン誘導体の合成方法が開示されている。しかし、この方法においてもアルキルリチウムを使用することから、作業上の安全性と、工業的に使用することに疑問があった。従って、より安全かつ工業的に利用が可能な該化合物の製造方法の確立が要望されていた。
非特許文献5にはトリチエノベンゼン誘導体をジブロモチオフェンから3段階で製造する方法が開示されているが、原料が高価であること、更にブチルリチウムを2工程で用い、極低温で反応させることより安全かつ工業的な製造方法とは言いがたい現状があった。
Synthesis,(13),2131−2134(2004) ARKIVOC(Gainesville,FL,United States),(13),87−100(2003) Journal of Organic Chemistry 70(25),10569−10571(2005) Organic Letters,3(5),651−654(2001) Organic Letters,6(2),273−276(2004)
本発明は、芳香族化合物の簡便かつ効率的な製造方法に関する。更に詳しくは、下記式(2)で表されるベンゾカルコゲノフェン誘導体を工業的にも応用が可能であり、さらには簡便かつ効率的に、製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討の結果、一般式(1)で表される2−ハロゲノ−1−アセチレン誘導体と、硫黄化合物又はセレン化合物とを反応させることにより、下記式(2)で表される化合物を簡便かつ効率的に製造する方法を見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明の構成は以下の通りである。
[1].下記式(1)で表される化合物と、硫黄、硫化水素、金属水硫化物、及び金属硫化物からなる群から選ばれる少なくとも一種の硫黄化合物又はセレン化合物とを反応させることを特徴とする、下記式(2)で表される化合物の製造方法。

(式(1)中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ホルミル基、エステル基、置換又は無置換C1−C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換ヘテロアリール基、置換又は無置換C1−C18アルコキシル基、置換又は無置換アミノ基、C1−C18アルキル置換シリル基、又は、置換又は無置換C2−C19アシル基を表し、Rはハロゲン原子を表し、Rは水素原子、C≡C−R、R又はRを表し、nは0〜4の整数を表し、nが2以上の場合、複数のRは同一でも異なっていてもよい。また、nが2であり、式(1)に表されるベンゼン環を構成する隣り合う炭素原子上にRが置換する場合、該R同士が結合してベンゼン環を形成してもよい。)

(式(2)中、R、R、nは上記式(1)と同じ意味を示し、Xは硫黄原子又はセレン原子を示す。)
[2].Rで表されるハロゲン原子が、臭素原子又はヨウ素原子であることを特徴とする、上記[1]項の製造方法。
[3].硫黄化合物が、硫化ナトリウム又は水硫化ナトリウムであることを特徴とする上記[1]又は[2]項の製造方法。
[4].少なくとも一種の沸点100℃以上の溶媒を、反応混合物中に含有することを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれか一項の製造方法。
[5].沸点100℃以上の溶媒が、アミド類、グリコール類、又はスルホキシド類であることを特徴とする、上記[4]項の製造方法。
[6].アミド類がN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、及びN,N−ジメチルアセトアミドから選択される溶媒であり;グリコール類がエチレングリコール、プロピレングリコール、及びポリエチレングリコールから選択される溶媒であり;及び、スルホキシド類がジメチルスルホキシドである、上記[5]項の製造方法。
[7].銅、塩化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、ヨウ化銅(I)、及びヨウ化銅(II)からなる群から選ばれる少なくとも一種の金属触媒の存在下で反応を行うことを特徴とする、上記[6]項の製造方法。
[8].式(1)で表される化合物が、下記式(3)、(4)又は(5)のいずれかで表される化合物であることを特徴とする上記[1]〜[7]のいずれか一項の製造方法。

(式(3)中、R、R及びRは式(1)におけるのと同じ意味を示す。)

(式(4)中、R、R及びRは式(1)におけるのと同じ意味を示す。)

(式(5)中、R、R及びRは式(1)におけるのと同じ意味を示す。)
[9].式(1)で表される化合物が、下記式(6)で表される化合物であることを特徴とする[1]〜[8]のいずれか一項に記載の製造方法。

(式(6)中、R及びRは式(1)におけるのと同じ意味を示す。)
[10].Rで表されるハロゲン原子が、臭素原子又は塩素原子であることを特徴とする、[9]に記載の製造方法。
[11].上記[1]〜[10]のいずれか一項の製造方法により製造された、式(2)で表される化合物。
本発明により、工業的にも応用が可能であり、簡便かつ効率的に上記式(2)で表されるベンゾカルコゲノフェン誘導体を製造することが可能となった。
以下、本発明の製造方法について詳細に述べる。
本発明は、上記式(1)で表される化合物と、硫黄、硫化水素、金属水硫化物、及び金属硫化物からなる群から選ばれる少なくとも一種の硫黄化合物、又はセレン化合物とを反応させることを特徴とする、上記式(2)で表される化合物の製造方法に関する。
式(1)中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ホルミル基、エステル基、置換又は無置換C1−C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換ヘテロアリール基、置換又は無置換C1−C18アルコキシル基、置換又は無置換アミノ基、シリル置換C1−C18アルキル基、又は、置換又は無置換C2−C19アシル基を表す。Rはハロゲン原子を表す。Rは水素原子、C≡C−R、又はRを表す。nは0〜4の整数を表す。nが2以上の場合、複数のRは同一でも異なっていてもよい。
上記Rにおいて好ましいものは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換又は無置換C1−C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換ヘテロアリール基、置換又は無置換C1−C18アルコキシル基、置換又は無置換アミノ基、シリル置換C1−C18アルキル基、及び置換又は無置換C2−C19アシル基である。より好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、無置換C1−C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換ヘテロアリール基、無置換C1−C18アルコキシル基、無置換アミノ基、シリル置換C1−C18アルキル基、及び無置換C2−C19アシル基である。
上記Rにおいて、ハロゲン原子とは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、臭素原子又はヨウ素原子が好ましい。
また一般式(6)に示されるような構造を有する場合のRのハロゲン原子としては臭素原子または塩素原子が好ましく、特には塩素原子が好ましい。
上記Rにおいて、エステル基とは上記置換又は無置換C1−C18アルキル基、又は、置換又は無置換アリール基を有するエステル基である。
上記Rにおいて、「無置換C1−C18アルキル基」の具体例としては以下のものが挙げられる。
すなわち、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル等の直鎖の飽和アルキル基;i−プロピル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル等の分岐鎖の飽和アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル等の環状の飽和アルキル基;1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル等の不飽和アルキル基が挙げられる。上記のアルキル基のうち、好ましいものは、直鎖のC1−C18アルキル基であり、より好ましくは、直鎖のC5−C12アルキル基である。
上記Rにおいて、「無置換アリール基」とは、フェニル、ナフチル、アンスリル、フェナンスリル、ピレニルなどのC6−C20芳香族炭化水素基;アントラキノリル及びベンゾピレニルのような縮合型の芳香環基が挙げられる。アリール基の数は、1つでも、カルバゾリルのように2つでも良い。
これら無置換アリール基は、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナンスレン、ピレン、フラン、ピロール、チオフェン、ピリジン等から選択される別の芳香環と、さらに縮環しても良い。具体例としては、カルバゾリル、キノリル、イソキノリル、インドレニル、ベンゾチエニル及びベンゾフリルのように、アリール基に5乃至6員環の複素環基が縮環したものが挙げられる。無置換アリール基として好ましい基は、フェニル、ナフチル、アントラセニル、カルバゾリル及びベンゾチエニルであり、特に好ましい基はフェニルである。
上記Rにおいて、「無置換ヘテロアリール基」とは、ピリジル、ピラジル、ピリミジル、ピロリル、イミダゾリル、チエニル、フリル、ピラニル、などの窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1又は2含むC5乃至C6の複素芳香環基;キノリル、イソキノリル、インドレニル、ベンゾチエニル、ベンゾフリルのように、5乃至6員環の複素環基にアリール基が縮環したC5−13複素芳香環基が挙げられる。無置換へテロアリール基としてはピロリル、ピリジル、チエニル、インドリル及びベンゾチエニルがよい。
上記Rにおいて、「無置換C1−C18アルコキシル基」とは、上記無置換C1−C18アルキル基を有するアルコキシル基である。上記のアルキル基として好ましい基を有するアルコキシル基が同様に好ましい。
好ましい具体例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、n−ノニルオキシ、n−デシルオキシ、n−ウンデシルオキシ、n−ドデシルオキシ、n−トリデシルオキシ、n−テトラデシルオキシ、n−ペンタデシルオキシ、n−ヘキサデシルオキシ、n−ヘプタデシルオキシ、n−オクタデシルオキシ等の直鎖のC1−C18アルコキシル基であり、より好ましくは、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、n−ノニルオキシ、n−デシルオキシ、n−ウンデシルオキシ、n−ドデシルオキシ等の直鎖のC5−C18アルコキシル基である。
上記Rにおいて、「置換アミノ基」とは、上記の「無置換C1−C18アルキル基」又は上記の「無置換アリール基」を、それぞれ独立に1又は2つ置換したアミノ基を表す。好ましい無置換C1−C18アルキル基及び無置換アリール基は、それぞれ上記と同様である。
置換基数としては、1より2が好ましい。置換の様式としては、上記のアルキル基とアリール基とが1つずつ置換するよりも、アルキル基又はアリール基が2つ置換する方が好ましく、ジアルキル置換アミノ基がより好ましいが、無置換アミノ基がさらに好ましい。これらの置換アミノ基における置換基、すなわち無置換C1−C18アルキル基及び無置換アリール基は、後述する置換基をさらに有してもよい。
上記Rにおいて、「シリル置換C1−C18アルキル基」とは、上記のC1−C18アルキル基のいずれかの位置に、シリル基が置換したものである。該シリル基のケイ素原子は、該アルキル基の炭素原子と直接結合している。該シリル基として特に制限はないが、C1−C8アルキル基又はアリール基が、それぞれ独立に3つ置換したシリル基が挙げられる。具体例としてはトリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリフェニルシリル、t−ブチルジメチルシリル、及びt−ブチルジフェニルシリル等が挙げられる。好ましいシリル基としては、上記のもののうち、C1−C3アルキル基が3つ置換したシリル基が挙げられる。
上記Rにおいて、「無置換C2−C19アシル基」とは、上記の「無置換C1−C18アルキル基」又は上記の「無置換アリール基」を有するアシル基である。構造式は、それぞれ「−C(O)−(無置換C1−C18アルキル基)」又は「−C(O)−(無置換アリール基)」で表される。なお、「C(O)」は、該炭素原子と該酸素原子とが二重結合で結合していること、すなわちカルボニル基を表す。好ましい無置換C1−C18アルキル基及び無置換アリール基は、それぞれ上記と同様である。該アシル基としてはアセチル基が特に好ましい。
上記Rにおいて、「置換C1−C18アルキル基」、「置換アリール基」、「置換ヘテロアリール基」、「置換C1−C18アルコキシル基」、「置換C2−C19アシル基」における置換基、及び「置換アミノ基における置換基がさらに置換基を有する」場合の置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ホルミル基、エステル基、置換又は無置換C1−C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換ヘテロアリール基、置換又は無置換C1−C18アルコキシル基、置換又は無置換アミノ基、シリル置換C1−C18アルキル基、又は、置換又は無置換C2−C19アシル基よりなる群から独立に選ばれる。置換基数に特に制限はないが、通常1〜3、好ましくは2、より好ましくは1である。該置換基のハロゲン原子、エステル基、置換又は無置換C1−C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換ヘテロアリール基、置換又は無置換C1−C18アルコキシル基、置換又は無置換アミノ基、シリル置換C1−C18アルキル基、又は、置換又は無置換C2−C19アシル基は、それぞれ上記Rで説明したものと同じであり、好ましいもの、より好ましいもの等も、上記と同様である。
上記の置換基のうち、好ましいものはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、エステル基、置換又は無置換C1〜C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換C1〜C18アルコキシル基、及び置換又は無置換C2−C19アシル基である。より好ましくはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、エステル基、無置換C1〜C18アルキル基、無置換アリール基、無置換C1〜C18アルコキシル基、及び無置換C2−C19アシル基であり、特に好ましくは無置換C1〜C18アルキル基である。
上記式(1)で表される化合物、たとえば、1−ブロモ−2−エチニルベンゼン、(2−ブロモフェニル)エチニルトリメチルシランなどは市販品としても容易に入手できる。また、α−ブロモ−エチニルベンゼンの一般的な合成法としては、非特許文献1〜4等に開示されている公知の方法により、市販の2−ブロモ−1−ヨードベンゼンとアセチレン誘導体の園頭反応などで合成するのが一般的である。
上記式(1)で表される化合物としては、具体的には例えば、以下のような化合物1〜15が挙げられる。なお、表1中特記しない限り、空欄は水素原子を表し、Meはメチル基を、Phはフェニル基をそれぞれ表す。
上記式(1)で表される化合物は、上記式(3)〜(6)で表される化合物を含む。これらはいずれも好ましいが、特に式(3)及び式(6)で表される化合物が好ましい。
以下に、上記式(3)〜(6)で表される化合物の具体例を順次示すが、本発明はこれらに限定されない。まず上記式(3)で表される下記化合物16〜25の具体例を示す。
次に上記式(4)の具体例として化合物26〜35を示す。
さらに上記式(5)の具体例として化合物36〜45を示す。
さらに上記式(6)の具体例として化合物100〜103を示す。
上記硫黄化合物としては、硫黄、硫化水素、金属水硫化物、及び金属硫化物からなる群から選ばれる少なくとも一種であればよく、単独でも複数を組み合わせて用いても良い。 上記金属水硫化物としては、含水及び/又は無水のアルカリ金属水硫化物が挙げられる。具体例としては水硫化ナトリウム、水硫化カリウムが好ましい。上記金属硫化物としては、含水及び/又は無水のアルカリ金属水硫化物、及び遷移金属水硫化物等が挙げられる。具体例としては硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化鉄、及び硫化銅が挙げられる。
上記の硫黄化合物として、好ましくは硫黄、含水及び/又は無水の水硫化ナトリウム、含水及び/又は無水の硫化ナトリウム、より好ましくは含水水硫化ナトリウム、及び含水硫化ナトリウムが挙げられる。
上記セレン化合物としては、金属セレン、NaSeH、KSeH、及び酸化セレンが挙げられる。好ましくは金属セレン、NaSeHであり、より好ましくは、金属セレンである。
上記式(2)の化合物の製造方法において、反応に用いる硫黄化合物又はセレン化合物は、上記式(1)の化合物1モルに対して、通常1〜16モル使用する。好ましくは、2〜8モル、より好ましくは2〜5モルである。
反応溶媒は使用しても使用しなくてもよい。上記式(1)で表される化合物が固体である場合、通常は反応溶媒を使用するのがよい。該化合物が液体である場合には、無溶媒で反応を行ってもよいが、本発明の製造方法においては、少なくとも一種の沸点100℃以上の溶媒を反応混合物中に含有するのが好ましい。これにより、上記式(2)で表される化合物を製造する反応において、該反応の反応速度が向上するので好ましい。
沸点100℃以上の溶媒とは、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、及びN,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;エチレングリコール、プロピレングリコール、及びポリエチレングリコール等のグリコール類;又はジメチルスルホキシド等のスルホキシド類が好ましく、より好ましくは、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、及びN,N−ジメチルアセトアミドが挙げられる。
上記沸点100℃以上の溶媒は、上記式(1)の化合物1モルに対して、0.01〜100モル、好ましくは0.1〜80モル、より好ましくは20〜50モル使用するのがよい。
上記の製造方法における反応温度は−50℃〜300℃で行うのがよい。この温度の範囲であれば必要に応じて反応温度を変化させてもよい。好ましくは−10℃〜250℃、より好ましくは、40℃〜200℃である。
上記式(2)で表される化合物の合成反応を行う際に、触媒を添加することは必須ではないが、触媒を使用することにより、反応が円滑に進行する場合がある。反応が円滑に進行しない場合には、触媒を使用するのがよい。
使用する金属触媒としては、銅原子、塩化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、ヨウ化銅(I)、及びヨウ化銅(II)等の、金属ハロゲン化物、特に銅ハロゲン化物が好ましい。より好ましくは、銅原子、臭化銅(I)、及びヨウ化銅(I)である。
上記触媒の使用量は、上記式(1)の化合物1モルに対して、0.01〜1モル、好ましくは、0.1〜0.5モル、より好ましくは、0.1〜0.2モルである。
反応時間は、通常、1時間〜50時間であるが、おおむね24時間以内に終了するように反応温度、ハロゲン化剤、及び、硫黄化合物又はセレン化合物の量を適宜調整するのが好ましい。
必要に応じて公知の方法により、反応混合物から目的化合物を単離・精製してもよい。高純度の目的化合物を得るために、昇華精製、特に真空昇華精製を行うことも可能である。
上記式(2)で表される化合物における、R、R、及びnは上記式(1)と同じ意味を示し、好ましい基等も上記式(1)で記載したものと同じである。またXは硫黄原子又はセレン原子を示し、これらはいずれも好ましい。
上記式(2)で表される化合物の具体例として、下記化合物46〜92及び104〜107を例示するが、これらに限定されない。なお式(2)におけるXが硫黄原子であるか又はセレン原子であるかを除き、R及びRが同一である化合物を別途に記載するのも煩わしいため、本明細書においては便宜上、化合物46〜92はXが硫黄原子である上記式(2)で表される化合物のみを例示し、該硫黄原子はセレン原子と読替えてよいものとする。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
目的化合物の構造は、必要に応じて1H NMR(1H核磁気共鳴スペクトル)、MS(質量分析スペクトル)、融点測定及び元素分析により決定した。使用した機器は以下の通りである。
1H NMR :JEOL Lambda 400 spectrometer
MS :Shimadzu QP−5050A
融点測定 :柳本微量融点測定装置 MP−S3
元素分析 :Parkin Elmer2400 CHN型元素分析計
実施例1
2,6−ジフェニルベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン(化合物61)1,4−ジブロモ−2,5−ビスフェニルベンゼン(化合物16)(6.54g,15mmol)のNMP(N−メチル−2−ピロリドン、30ml)に70%NaSH・nHO(3.60g,92mmol)とヨウ化銅(0.14g,0.8mmol)を加え、内温を140−150℃に3時間保った。放冷してトルエン(100ml)を加えて析出固体をろ別し、トルエン(30ml)、及びメタノール(30ml)で洗浄して乾燥した。得られた化合物を昇華精製して、化合物61(4.37g,収率85%)を得た。
MS(70eV,EI)m/z=342(M+)
実施例2
2,6−ジフェニルベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジセレノフェン(化合物61、S=Se)
窒素雰囲気下、セレン(98.7mg,1.25mmol)、NaBH(47.3mg,1.25mmol)をエタノール(5ml)に溶解し、5℃に保ち、30分間攪拌した。1,4−ジブロモ−2,5−ビスフェニルベンゼン(化合物16)(216mg,0.50mmol)とNMP(12ml)を加え20時間内温190℃で加熱した。反応液を水にあけ、析出した固体をろ別し、メタノール(30ml)、アセトン(30ml)で洗浄して乾燥後、昇華精製して、黄色結晶の化合物(61、S=Se)(114mg,収率52%)を得た。
MS(70eV,EI)m/z=436(M+)
合成例1
1,4−ジブロモ−2,5−ビス(オクチン−1−イル)ベンゼン(Br(−C≡C−CHCHCHCHCHCH
窒素雰囲気下、1,4−ジブロモ−2,5−ジヨードベンゼン(3.0g,6.2mmol)をジイソプロピルアミン(45ml)と無水ベンゼン(45ml)に溶解後、30分間攪拌した。ヨウ化銅(235mg,0.12mmol)とPdCl(PPh(430mg,0.61mmol)および、1−ドデシン(1.9ml,12.9mmolを加え、14時間室温で攪拌した。反応液を水にあけ、クロロホルムで抽出し、有機層を水(200ml×3回)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン:ヘキサン=1:3)で精製し、エタノールから再結晶し、無色粉末の1,4−ジブロモ−2,5−ビス(オクチン−1−イル)ベンゼンを得た(1.56g,収率56%)。
1H−NMR(400MHz,CDCL3)δ7.59(s,2H)2.45(t,J=7.2Hz,4H)1.65−1.23(m,32H)0.88(t,J=6.4Hz,6H)
実施例3
2,6−ジデシルベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン(化合物91)窒素雰囲気下、1,4−ジブロモ−2,5−ビス(オクチン−1−イル)ベンゼン(216mg,0.5mmol)、70%NaSH・nHO(96mg)をNMP(12ml)に溶解後、内温160−170℃で20時間加熱した。反応終了後、溶液を水に注ぎ、1時間攪拌した。ヘキサン(15ml×3回)で抽出し、有機層を飽和食塩水(100ml×3回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮して、2,6−ジデシルベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン(化合物91)(77.1mg,収率43%)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCL3)δ8.01(s,2H)6.98(s,2H)2.89(t,J=7.2Hz,4H)1.75−1.26(m,32H)0.88(t,J=6.4Hz,6H)
MS(70eV,EI)m/z=470(M+)
m.p.144.5−145.5℃
実施例4〜8
硫黄化合物、硫黄化合物の使用量、反応温度、反応時間及び触媒を、それぞれ下記表2に記載したものに代える以外は実施例1と同様にして、上記化合物16から化合物61を合成した。
比較例1〜3
硫黄化合物、硫黄化合物の使用量、反応温度、反応時間及び触媒を、それぞれ下記表2に記載したものに代える以外は非特許文献1の実施例2a−f、4a−c及びgの“General Procedure”に記載の方法と同様にして、比較用に上記化合物16から化合物61の合成を行った。
比較例1では、非特許文献1の実施例2a−f、4a−c及びgの“General Procedure”に記載の方法の通り、エタノール溶媒中、硫化ナトリウムを用いて反応を行った。この方法では、ほとんど反応の進行が認められなかった。また、比較例1の反応系に、触媒としてヨウ化銅を加えてみたが、反応の進行は認められなかった(比較例2)。また、比較例1の硫黄源を含水70%水硫化ナトリウムで反応を行ったが、反応の進行は認められなかった(比較例3)。
実施例4では、沸点100℃以上の高沸点溶媒、アミド類であるNMPを用いてほぼエタノールの沸点付近の反応温度で反応を行ったところ、収率50%ながら、目的物である化合物61を得ることに成功した。
さらに、NMPを溶媒とし、触媒にヨウ化銅を加えた系で、実施例5〜8の実験を行ったところ、収率80%程度と非常に高収率で目的物61が得られた。このように、従来法では合成できなかったものが容易に生産できるなど、本方法が非常に優れていることがわかった。
次に、従来よく用いられていた方法、すなわち、THF中のビス(2−ブロモフェニル)アセチレンに対し、低温下でtert−ブチルリチウムを使用し、その後、硫黄又はセレン金属又はテルル金属を加えることで[1]ベンゾカルコゲノ[3,2−b][1]ベンゾカルコゲノフェンの合成を行っている方法(非特許文献3,4)と、本発明を比較する目的で次の比較実験を行った(比較例4及び実施例9)。
合成例2
1,4−ジブロモ−2,5−ビス(ドデシン−1−イル)ベンゼン(Br(−C≡C−n−C1021
1,4−ジブロモ−2,5−ジヨードベンゼン(5.0g,10.3mmol)から、合成例1の方法に従って対応するアセチレンを用い、無色粉末の1,4−ジブロモ−2,5−ビス(ドデシン−1−イル)ベンゼンを得た(4.30g,収率75%)。
MS(70eV,EI)m/z=564(M+)
比較例4
2,6−ジドデシルベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン(化合物92)窒素雰囲気下、1,4−ジブロモ−2,5−ビス(ドデシン−1−イル)ベンゼン(1.0g,1.77mmol)を無水エーテル(20ml)に溶解後−78℃まで冷却し、1.59Mt−ブチルリチウム・ペンタン溶液(4.46ml,3.9mmol)を加えた。その温度で30分間攪拌し、−30℃まで昇温して、硫黄粉末(133mg,4.25mmol)を加え、室温まで昇温した。無水エタノール(10ml)を加え、3時間攪拌した後、クロロホルム(15ml×3回)で抽出し、水(100ml×3回)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン:ヘキサン=1:3)により精製し、ヘキサンで再結晶して化合物92(102mg、11%)を得た。
実施例9
2,6−ジドデシルベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン(化合物92)1,4−ジブロモ−2,5−ビス(ドデシン−1−イル)ベンゼン(1.0g,1.77mmol)を用い、実施例3の方法に準じて反応を行い、比較例4の方法で精製し、化合物92(398mg、43%)を得た。
比較例4及び実施例9の結果を以下の表3にまとめた。
比較例4は従来法であるが、収率は11%と非常に低くなった。しかしながら、本発明である実施例9では、収率は43%と中程度ながら、目的物を得ることが出来、また、従来法より汎用性が高く優れた合成法であることがわかった。
実施例10
ベンゾ[1,2−b:3,4−b’:5,6−b”]トリチオフェン(化合物104)窒素雰囲気下、硫化ナトリム九水和物(1.54g,6.42mmol)、無水NMP(40ml)を加え、10分間攪拌した後、1,3,5−トリクロロ−2,4,6−トリス[(トリメチルシリル)エチニル]ベンゼン(化合物100)(500mg,1.07mmol)を加え、185−195℃で12時間加熱した。反応終了後、水(400ml)に注ぎ、析出した固体を濾取し、クロロホルム(200ml)に溶解させた。得られた溶液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた固体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン)で精製し、白色結晶の化合物104(156mg,収率60%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ7.64(d,J=5.4Hz,3H)7.54(d,J=5.4Hz,3H),M.S.(70eV,EI)m/z=246(M
以上のように、本発明によれば、ベンゾカルコゲノフェン誘導体を簡便かつ効率的に製造することができる。従って、本発明の芳香族化合物の製造方法、すなわちベンゾカルコゲノフェン誘導体の製造方法は極めて有用なものである。
本発明の芳香族化合物の製造方法によれば、ベンゾカルコゲノフェン誘導体を簡便かつ効率的に製造することができるので、工業的に幅広い分野で応用が可能である。

Claims (6)

  1. 下記式(6)で表される化合物と、硫黄、硫化水素、金属水硫化物、及び金属硫化物からなる群から選ばれる少なくとも一種の硫黄化合物又はセレン化合物と、少なくとも1種の沸点100℃以上の溶媒とを含有する反応混合物を40〜200℃で反応させることを特徴とする、下記式(6’)で表される化合物の製造方法。

    (式(6)中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、ホルミル基、エステル基、置換又は無置換C1−C18アルキル基、置換又は無置換アリール基、置換又は無置換ヘテロアリール基、置換又は無置換C1−C18アルコキシル基、置換又は無置換アミノ基、C1−C18アルキル置換シリル基、又は、置換又は無置換C2−C19アシル基を表し、Rはハロゲン原子を表す。)

    (式(6’)中、Xは硫黄原子またはセレン原子を表し、Rは式(6)における場合と同じ意味を示す。)
  2. で表されるハロゲン原子が、臭素原子又はヨウ素原子であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  3. 硫黄化合物が、硫化ナトリウム又は水硫化ナトリウムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 沸点100℃以上の溶媒が、アミド類、グリコール類、又はスルホキシド類であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. アミド類がN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、及びN,N−ジメチルアセトアミドから選択される溶媒であり;グリコール類がエチレングリコール、プロピレングリコール、及びポリエチレングリコールから選択される溶媒であり;及び、スルホキシド類がジメチルスルホキシドである、請求項4に記載の製造方法。
  6. 銅、塩化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(I)、臭化銅(II)、ヨウ化銅(I)、及びヨウ化銅(II)からなる群から選ばれる少なくとも一種の金属触媒の存在下で反応を行うことを特徴とする、請求項5に記載の製造方法。
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