JP5610982B2 - 薬液塗布二次原反ロールユニット及び薬液塗布ティシュペーパー製品の製造方法 - Google Patents

薬液塗布二次原反ロールユニット及び薬液塗布ティシュペーパー製品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチスタンド式インターフォルダにおいて、薬液が塗布された原反ロールから巻きずれなく連続シートを巻き出して供給するための薬液塗布二次原反ロールユニット及びこれを用いた薬液塗布ティシュペーパー製品の製造方法に関する。
[ティシュペーパー製品]
複数枚のティシュペーパーからなる束が収納箱内に収納され、その収納箱(カートン箱或いはティシュカートンとも称される)の一面に設けられた取出口からティシュペーパーを順次一枚ずつ引き出して使用するティシュペーパー製品はよく知られる(一枚を取り出すとそれに連続して次ぎの一枚が取出口から引き出される形式をポップアップ式ともいう)。
このティシュペーパー製品においては、収納されるティシュペーパーに保湿剤、柔軟剤、どの薬液(通常「水系ローション剤」とも呼ばれる)を塗布した薬液塗布タイプのものと、薬液等が塗布されていない汎用品或いは汎用タイプのものがある。
薬液が塗布されたティシュペーパーは、表面の滑らかさや柔らかさにおいて汎用品のものよりも優れる。
薬液塗布タイプの製品は、花粉症やインフルエンザが流行する時期など洟をかむ機会が増える時期に需要が増加する傾向にあったが、近年では、表面の滑らかさや柔らかさ等の使用感における利点が評価され、季節、時期を問わずに使用されるようになってきており、その需要は拡大している。
[薬液塗布タイプの製品に用いられる薬液の種類]
薬液塗布タイプの製品に用いられる薬液は種々存在するが、大きく水及びポリオールを含む水系薬液、主に非水溶性のワックス等を含み常温で半固形である油系薬液に大別される。水系薬液は取り扱い性に優れ安価であるという特徴がある。
また、水系薬液はシートに塗布した場合にシートを構成するパルプ繊維との親和性に優れ、シートの厚み方向(Z方向とも称される)に含浸し、シート全体及びその表面性を改質するように作用する。これに対して油系薬液は主にその表面をコーティングするように作用し、表面の滑らかさを向上させるように作用する。
そして、水系薬液は、シートに含浸することから塗布後にシートに塗工されたクレープを伸ばす作用が大きいが、油系薬液ではそのような作用が小さい。
この両者の特質によって製造上の問題点等の課題において異なるところがある。
そして、安価、大量生産に適しているのは水系薬液である。
[ティシュペーパー製品の従来の製造方法の概要]
ティシュペーパー製品の製造の流れは次のとおりである。
まず、抄紙設備においてクレープを有する薄葉紙を抄造し、これを巻き取って一次原反ロール(一般にジャンボロールともいわれている)を製造する。
次いで、この一次原反ロールをプライマシンに必要数セットし、セットされた各一次原反ロールから一次連続シートを繰り出すとともに、適宜重ね合わせて積層一体化し、巻き取って複数のプライ(積層された)からなる二次原反ロールを製造する。
次いで、二次原反ロールをインターフォルダと呼ばれる折畳み設備に移行し、二次原反ロールから順次二次連続シートを繰り出し、この二次連続シートを折畳むとともに順次積層してティシュペーパー束を製造する。次いで、このティシュペーパー束を収納箱内に収納してティシュペーパー製品とする。
[ティシュペーパー製品の製造に用いられるインターフォルダの種類]
ここで、ティシュペーパー製品に用いるティシュペーパー束を製造するにあたっては、マルチスタンド式(多連式)インターフォルダ(下記特許文献1、2)とロータリー式インターフォルダ(特許文献3、4)の2種のインターフォルダが使用されている。
前者のマルチスタンド式インターフォルダは、特許文献1、2にも示されるように、折り板を有する折畳み機構部がライン流れ方向に多数(通常80〜120機)並設されており、各折畳み機構部対して同時にティシュペーパーの幅と同幅にスリットした二次連続シートを2シート並べて連続的に供給すると、各折畳み機構部で二枚の二次連続シートを折り畳みが行なわれるとともに、ライン上流側の折畳み機構部で折り畳まれた二次連続シートの上にそれよりもライン下流側の折畳み機構部で折り畳まれた二次連続シートが順次積層されるものであり、最下流において必要枚数が積層された連続積層シート束が形成される。ここで折畳み機構部の1機とは、二次連続シートを2シート並べ各シートを互いに内側に折り込むように折り畳む設備の単位であり、マルチスタンド式インターフォルダの基本となる機構部の単位である。
また、マルチスタンド式インターフォルダでは、多数の折り畳み機構部を有することから、多数の二次原反ロールを要し、その取付けの煩雑さを低下させるべく、二次原反ロールは、ティシュペーパーの幅と同幅にスリットされた二次連続シートを2シート以上、一つの管軸に隣接して巻取ったものが用いられる。通常は、上記折り畳み機構部への供給を好適に行えるようにすべく、二次連続シートを2シート、一つの管軸に巻いたものが用いられる。
一方、ロータリー式インターフォルダは、一対の二次原反ロールから繰り出された各二次連続シートを先端側から回転式の折り板によって折り畳みつつ裁断し、その裁断した各二次原反ロールからのシートが順次重ね合わせられて積層シート束を形成する。
したがって、このロータリー式インターフォルダでは、連続操業の中で所定の積層枚数のところで適宜マーキングして手動で分割する、あるいは所定積層枚数のところで自動で分割するなどして積層シート束を得る操作を擁する。しかも得られる積層シート束は、二次原反ロールの幅長とほぼ同じ長さの比較的短いものである。このためマルチスタンド式インターフォルダと比較すると生産性には劣る。
具体例を示せば、ロータリー式インターフォルダでは、ティシュペーパーの幅の5倍幅の原反ロールを用いて、加工速度を100m/分でティシュペーパー束を生産すると、約25束/分要しているのに対して、マルチスタンド式インターフォルダでは、加工速度を100m/分で435束/分を生産することが可能である。
[ティシュペーパー製品の種類とインターフィルダの種類との関係]
上述のとおり、マルチスタンド式インターフォルダは生産性が高いことから多くの生産量が必要とされる汎用タイプの製品の製造に用いられており、ロータリー式インターフォルダは、汎用タイプに比して生産量が少ない薬液塗布タイプの製造に用いられている(例えば、下記特許文献5)。
また、ロータリー式インターフォルダでは、幅広の原反ロールを用いるとともに折り畳み機構に起因して操業速度が遅いことから二次原反ロールから巻きだした二次連続シートに対してオンラインで薬液を塗布することが容易であるのに対して、マルチスタンド式インターフォルダでは多数の二次原反ロールをセットする必要があることから、多数の各二次原反ロールに対して薬液塗布設備を設置したり、各原反ロールの塗布量調整などの品質管理の点で煩雑さがありオンライン塗布がし難いということも、各インダーフォルダにおけるティシュペーパー製品の製造種を異ならしめる要因となっている。
なお、従来の薬液塗布タイプの製品の製造方法は、下記特許文献5〜7に製造方法や設備が例示されている。
しかし、上述のとおり薬液塗布タイプのティシュペーパー製品の需要拡大による生産量増加を考慮すると、薬液塗布タイプのティシュペーパー製品においてもマルチスタンドインターフォルダでの製造が望まれる。
しかし、薬液塗布タイプのティシュペーパー製品をマルチスタンド式インターフォルダにより製造するには、生産量や塗布に関する課題のほか以下のような技術的な問題点があり困難であった。
[薬液塗布タイプの製品をマルチスタンド式インターフォルダで製造する際の問題点]
マルチスタンド式インターフォルダで薬液塗布タイプのティシュペーパーを製造する場合、上述のとおり薬液の二次原反ロールへのオンライン塗布では煩雑さを要することから、予め薬液が塗布された薬液塗布二次原反ロールを用意するのが都合がよい。かかる薬液塗布二次原反ロールは、マルチスタンド式インターフォルダとは別のプリンタ設備等の薬液塗布設備や、上記マルチスタンド式インターフォルダの前段設備である一次原反ロールから二次原反ロールを製造するプライマシンに印刷機などを設けて薬液塗布を行えば製造が可能である。
しかし、マルチスタンド式インターフォルダでは、薬液塗布二次原反ロールを用いたとしても、薬液塗布二次原反ロールの巻きずれが発生するという問題があり生産性を高めがたい。 この問題についてさらに詳述する。
マルスタンド式インターフォルダでは、上記説明のとおり各折り畳み機構部に対して、ティシュペーパー幅で極めて長い二次連続シートを供給する必要性があることから、用いられる二次原反ロールは、小幅大径なものとなる。そして、このような小幅大径の二次原反ロールから効率よく二次連続シートを巻き出すべく、マルチスタンド式インターフォルダでは、二次原反ロールの外周面に駆動ベルトを当接させ、この駆動ベルトにより理想的には加速度の小さい安定した速度で二次原反ロールを回転させて外周側から二次連続シートを巻き出す。
他方、薬液塗布二次原反ロールを構成する二次連続シートは、薬液そのものによる作用の他、薬液塗布によってクレープが伸ばされることによって、シート表面の摩擦抵抗が非薬液塗布の二次連続シートよりも低くなる傾向にある。また、マルチスタンド式インターフォルダでは、上述のとおり別途の設備で薬液を塗布することから、薬液塗布二次原反ロールは製造から使用までに所定時間を要し、シート間における薬液の拡散浸透時間、空気中の水分の吸湿機会が長くなるため、上記表面の摩擦抵抗の低下が増長される傾向にある。さらに、薬液塗布二次原反ロールとされた後の吸湿等によって二次連続シートが伸ばされる場合、薬液塗布二次原反ロールの巻きそのものが緩められる。これは、上述の水系薬液において特に顕著となる。
そして、このような薬液塗布に起因する要因と小幅大径の形状とが相まって、薬液塗布二次原反ロールから駆動ベルトによって二次連続シートの巻き出し態様を行なうと、駆動ベルトに接している外周側については駆動ベルトに押えられてその駆動速度に応じた適性な速度で回転するものの、薬液塗布二次原反ロールの巻き芯側までシート層間を介して十分に駆動ベルトによる押えが伝達されず、当該巻き芯側が慣性によって回転速度が外周面側に比して早くなることがあり、これにより芯側と外周面側で巻きがずれるいわゆる巻きずれが発生する。
また、実操業では加工開始時に慣性モーメントにより外側の押出す力が内側に伝わりにくくなり薬液塗布二次原反ロールが締まり、駆動ベルトを一次的に停止させる際に内側が慣性により回転し原反ロールが緩むことがあり、この加工開始時、一次的な停止作業も巻きずれを発生させる要因となる。
このように巻きずれが発生した場合には、薬液塗布二次原反ロールから巻き出された二次連続シートが進行方向に対して左右に、および/または前後にずれて折り畳み機構部に供給され、この結果製造されたティシュペーパー製品にしわが入る原因となる。
以上のようにマルチスタンド式インターフォルダにおいて薬液塗布タイプのティシュペーパー製品を製造するにあたっては、薬液塗布二次原反ロールの巻きずれの問題があり、その製造を困難ならしめている。
なお、ロール紙の巻き取りに関しては、下記特許文献8〜10に示される技術が開示されているが、薬液塗布二次原反ロールからの二次連続シートの巻きだし時における巻きずれを防止するようなものではない。
米国特許4052048号公報(特公昭55−1215号公報) 特開2006−240750号公報 特開昭61−37668号公報 特開平5−124770号公報 特開2004−322034号公報 特表2008−525103号公報 特開2008−264564号公報 特開昭63−123743号公報 特開2009−220991号公報 特開2007−106508号公報
そこで、本発明の主たる課題は、マルチスタンド式インターフォルダにおいて薬液塗布タイプのティシュペーパー製品を製造するにあたって生じていた巻きずれの問題を解決し、薬液塗布タイプのティシュペーパー製品を効率よく製造する方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
管軸に対して薬液が塗布されたティシュペーパー用の二次連続シートが巻かれてなる薬液塗布二次原反ロールであって、前記管軸が薬液塗布二次原反ロールの両端面間の長さよりも短く、管軸の両端が前記端面より内方に位置している薬液塗布二次原反ロールと、
前記薬液塗布二次原反ロールの側端部に取付けられ、薬液塗布二次原反ロールの端面の巻き開始側から所定範囲に接する押え板と、
前記押え板を薬液塗布二次原反ロール端面に押し当てる押し当て手段と、
一方端部を前記薬液塗布二次原反ロールの端面より内方に挿入して薬液塗布二次原反ロールと連結する連結部とされ、他方端部が薬液塗布二次原反ロールの端面より外方に突出し、薬液塗布二次原反ロールを原反ロール支持部に対して回動自在に支承させるための支持部とされているコアプラグと、を具備する、
ことを特徴とする薬液塗布二次原反ロールユニット。
〔請求項2記載の発明〕
前記押え板は薬液塗布二次原反ロールの端面側に弾性部材を有し、この弾性部材が端面に接している請求項1記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
〔請求項3記載の発明〕
押え板と端面との接触部分の面積が、薬液塗布二次原反ロールの端面の面積の1〜100%である請求項1又は2記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
〔請求項記載の発明〕
管軸の端部と前記コアプラグとを係合させてコアプラグと管軸とを固定する固定手段を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
〔請求項記載の発明〕
前記コアプラグと押え板とを係合させる係合手段を有する請求項1〜4の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
〔請求項記載の発明〕
押し当て手段が、端面より外方に突出する部分にあるネジ部と、これに螺合するナット部材とを有し、前記ナット部材をネジ部に締付けにより、前記押え板を薬液塗布二次原反ロールユニットの端面側に移動させるものである請求項1〜の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
〔請求項記載の発明〕
請求項1〜の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニットを原反ロール支持部に取付けて、この薬液塗布二次原反ロールユニットから薬液が塗布された二次連続シートをマルチスタンド式インターフォルダに供給して、ティシュペーパー製品を製造することを特徴とする薬液塗布ティシュペーパー製品の製造方法。
以上のとおり本発明によれば、マルチスタンド式インターフォルダにおいて薬液塗布ティシュペーパー製品を製造するにあたって生じていた巻きずれの問題が解決され、薬液塗布タイプのティシュペーパー製品を効率よく製造することができるようになる。
一次原反ロールの製造設備及び製造方法を示す概略図である。 薬液塗布二次原反ロールの製造設備(プライマシン)及び製造方法を示す概略図である。 本発明にかかるマルチスタンド式インターフォルダの概略図である。 本発明にかかるマルチスタンド式インターフォルダの側面概略図である。 本発明にかかる薬液塗布二次原反ロールユニットを端面側からみた図である。 本発明にかかる薬液塗布二次原反ロールユニットを一部断面図である。 本発明にかかる薬液塗布二次原反ロールの製造例を説明する図である。 本発明にかかる押え板の一例を示す図である。 その縦断面図である。 本発明にかかるコアプラグとその連結・取付け例と押し当て手段を説明するための図である。 本発明にかかるコアプラグの他の例と押し当て手段の他の例を説明するための図である。 本発明にかかるコアプラグの他の例を示す図である。 本発明にかかる固定手段を説明するための図である。 本発明にかかる固定手段を説明するための他の図である。 本発明にかかる係合手段を説明するための図である。 折り畳み機構部を説明するための斜視図である。 二次連続シートの折り畳み方を示す斜視図である。 二次連続シートの折り畳み方を示す斜視図である。 二次連続シートの折り畳み方を示す斜視図である。 二次連続シートの折り畳み方を示す束断面図である。 収納工程の説明図である。
以下に本発明にかかる薬液塗布タイプのティシュペーパー製品の製造形態例、本発明の薬液塗布二次原反ロールユニットについて、図面を参照しながら詳述する。
[抄紙工程〔一次原反ロールの製造方法及び製造設備〕]
本発明に用いる薬液塗布二次原反ロールを好ましく製造するには、図1に示す抄紙設備例X1により、一次原反ロールJR(ジャンボロールとも称される)を以下のようにして製造する。
まず、ヘッドボックス31からパルプスラリーに適宜の薬品を添加して予め調整した紙料をワイヤーパート32のワイヤ32w上に供給して湿紙Wを形成し(フォーミング工程)、次にこの湿紙Wをプレスパート33のフェルト34に移送したにのち対をなす脱水ロール34,35によって挟持して脱水する(脱水工程)。
次いで、脱水された湿紙をヤンキードライヤー36の表面に付着させて乾燥させた後にドクターブレード37によって掻き剥がしてクレープを有する乾燥原紙S1(後述の一次連続シート)とする(乾燥工程)。
そして、この乾燥原紙S1をワインディングドラム39を有する巻取り手段38によって、前記乾燥原紙S1の裏面が一次原反ロールJRの軸側に対向するようして(巻き取り内面となるようにして)巻き取り、一次原反ロールJRとする(一次原反巻取り工程)。
この一次原反ロールJRは、抄紙設備X1の性能によっても相違するが、概ね直径が1000〜5000mm、長さ(幅)が1500〜9200mm、巻き長さが5000〜80000mである。
なお、一次原反巻き取り工程の前段にドクターブレード37により掻き剥がした乾燥原紙S1に対してカレンダー工程(図示せず)を設け表裏面の平滑化処理をしてもよい。
ここで、乾燥原紙S1の裏面とは、ヤンキードライヤー36のシリンダと接していた面の反対側の面のことを意味する。なお、カレンダー工程の有無にもよるが一般には鏡面のヤンキードライヤーに接していた表面のほうが滑らかで表面性に優れる。
また、一次連続シートS1は、クレープ率が10〜30%、好ましくは12〜25%、より好ましくは13〜20%である。クレープ率が10%未満であると、後段の加工時に断紙しやすいとともに伸びの少ないコシのないティシュペーパーとなる。他方、クレープ率が30%超過であると、加工時のシートの張力コントロールが難しく断紙しやすくなり、また、製造後にはシワが発生して見栄えの悪いティシュペーパーとなりやすくなる。
また、一次連続シートS1の抄紙にあたっては、製品の紙力を適宜の値とすべく、公知の方法により調整することができる。例えば、乾燥紙力増強剤を紙料或いは湿紙に内添する、紙料のフリーネスを低下(例えば30〜40ml程度低下)させる、原料パルプのNBKP配合率を増加(例えば50%以上に)する等の既知の手法を適宜組み合わせることができる。
なお、乾燥紙力剤としては、澱粉、ポリアクリルアミド、CMC(カルボキシメチルセルロース)若しくはその塩であるカルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロース亜鉛等を用いることができる。湿潤紙力剤としては、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、尿素樹脂、酸コロイド・メラミン樹脂、熱架橋性付与PAM等を用いることができる。
湿潤紙力剤を内添する場合、その添加量はパルプスラリーに対する重量比で5〜20kg/t程度とすることができる。また、乾燥紙力剤を内添する場合、その添加量はパルプスラリーに対する重量比で0.5〜1.0kg/t程度とすることができる。
[薬液塗布二次原反ロールの製造例]
本発明にかかる薬液塗布二次原反ロールは、上述の抄紙工程で製造された一次原反ロールを適宜の薬液塗布設備に移送し、そこで薬液を塗布して薬液塗布一次原反ロールとし、さらにこの薬液塗布一次原反ロールから薬液塗布一次連続シートを巻きだして、マルチスタンド式インターフォルダに適するティシュペーパーの幅と同幅にスリットしたものを適宜数管軸に巻取ることで薬液塗布二次原反ロールとすることができる。
また、薬液一次原反ロールを製造することなく、一次原反ロールから一次連続シートを巻きだして、一次連続シートに薬液を塗布し、それをマルチスタンド式インターフォルダに適する幅にスリットしたものを適宜数管軸に巻取ることで薬液塗布二次原反ロールとすることができる。
さらに、上述の抄紙工程で一次原反ロールに巻取る前に、薬液を塗布し、これをスリットして一次原反ロールを介することなく薬液塗布二次原反ロールとしてもよい。
このように本発明における薬液塗布二次原反ロールは、薬液が塗布された連続シートをマルチスタンド式インターフォルダに適する幅にスリットしたものを適宜数、一つの管軸に巻取って形成されたものを意味する。
薬液の塗布については、フレキソ印刷、スプレー塗布、インクジェット印刷等の既知の薬液塗布手段を採用できる。刷版の柔軟性、高速対応性、薬液の飛散防止、塗布量の調整が容易である等の要件からフレキソ印刷が適する。さらに、紙面に刷版ロール等を接触させないことから紙厚の低下を招かないという点では、刷版ロール等を用いず直接的に薬液を紙面に付与する非接触形の塗布形態であるスプレー塗工、インクジェット印刷が適する。
ここで、ティシュペーパー製品においては、通常は2プライ、3プライといった複数のクレープ紙が積層されて構造を採ることから、複数の一次原反ロールから一次連続シート巻きだし、それらを積層加工した後に、この積層連続シートを巻取って二次原反ロールとするのが一般的である。そして、かかる積層加工及びマルチスタンド式インターフォルダに適する幅にスリットする工程、それらの適宜のシート数で管軸に巻取る工程は、プライマシンと称される設備で行なわれるのが一般的である。
また、プライマシンは元来高速に可動する設備であるとともに、マルチスタンド式インターフォルダ用の二次原反ロールを複数一度に製造できるため、生産性の高いマルチスタンド式インターフォルダの生産速度に見合う二次原反ロールを製造でき、プライマシンで薬液塗布を行なうこととして、薬液塗布二次原反ロールを製造するのが生産性の点で極めて有用である。
したがって、本発明において特に好ましくプライマシンで薬液塗布二次原反ロールを製造することが採用される。以下にこの製造例について詳述する。
[プライマシンでの薬液塗布二次原反ロールの製造例]
プライマシンX2では、図2に示すように、抄紙工程で製造された一次原反ロールJRを、必要数(図2では二つ)セットし、各一次原反ロールJR,JRから繰り出した一次連続シート(図示例ではS11、S12)を積層する工程、薬液を塗布する薬液塗布工程、カレンダー処理するカレンダー工程、積層したシート同士を一体化するコンタクトエンボス工程、マルチスタンド式インターフォルダに適するティシュペーパー幅にシートをスリットするスリット工程、スリットされたシートを適宜のシート数単位で管軸に巻取る巻き取り工程が連続的に行なわれる。なお、カレンダー工程及びコンタクトエンボス工程は必須ではない。
一次連続シートを積層する工程は、既知のニップロールなどの重ね合わせ部51によって行なわれる。すなわち、各一次原反ロールJR,JRから巻きだした各一次連続シートS11,S12をその連続方向に沿って重ね合わせた後、積層状態でニップすることで行なわれる。
ここで、図示例では、各一次原反ロールJR,JRから繰り出される一次連続シートS11,S12の表面が、それぞれ重ね合わせ後の積層連続シートS3の表面(ここで積層連続シートの「表面」とは積層外面である表裏面のことである)となるようして重ね合わせ部51に供給されるようになっている。一次連続シートS11,S12の裏面がそれぞれ積層連続シートS3の表面となるよう構成してもよいし、一次連続シートS11,S12のどちらか一方の裏面が積層連続シートS3の表面となり、他方の表面が積層連続シートS3の表面となるようしてもよいが、一次原反シートS11,S12の表面は、乾燥時にヤンキードライヤーの表面に接していることから裏面と比較して毛羽立ちが少なく滑らかで肌触りが良いので、一次連続シート(乾燥原紙S1)の表面が積層連続シートS3の表裏面を構成するようにするのが望ましい。
薬液塗布工程は、プライマシンX2の適宜の位置で行なうことができるが好ましくは、重ね合わせ部51の後段に薬液塗布手段53を設けて、積層連続シートS3に対して連続的に薬液を塗布する。図示例ではこの形態となっている。薬液の塗布は、上述のとおりフレキソ印刷、スプレー塗布、インクジェット印刷等の既知の薬液塗布手段を採用できる。薬液塗布手段53は、単数或いは複数設置することができ、複数設置する場合、水平方向、上下方向、或いは斜め方向に並設しても良く、水平方向を含めたこれらの設置方向を組み合わせて配置しても良い。水平方向に並設すると抱き角度を小さくすることができるため、加工速度を高速とすることができ、上下方向に並設すると水平方向における設置スペースを小さくすることができる。図示例では、積層連続シートS3の両面に対して薬液を塗布すべく、二機のドクターチャンバー方式のフレキソ印刷機53A,53Bを設けた例である。
カレンダー工程は、既知のカレンダー手段によって、表面の平滑性を向上させる。図示例においては二機のカレンダー手段52,52を設けている。なお、カレンダー処理は必ずしも行なう必要はない。
コンタクトエンボス工程は、積層連続シートS3を構成する二枚の一次連続シートS11,S12のプライ剥離をし難くすべくコンタクトエンボスの付与を行なう工程である。コンタクトエンボス手段は図2では、符号54で示されている。
スリット工程は、積層連続シートS3を連続方向にスリットしてティシュペーパー製品の幅とする工程である。スリット加工は、積層連続シートS3の幅方向(流れ方向と直行する方向)にティシュペーパー幅の間隔を開けて並設された複数のロールカッター及び受け部からなるスリット手段55により行なうことができる。
薬液塗布手段53の後段には、積層連続シートS3巻取って薬液塗布二次原反ロール100とするための巻取り手段56が設けられている。この巻取り手段56は、薬液が塗布された積層連続シートS3を巻き取り手段56に案内しつつ管軸に巻取るための一対のワインディングドラムを有している。これら2つのワインディングドラム56A,56Aが薬液塗布二次原反ロールRの外周面に接して薬液が塗布された積層連続シートS3を案内しつつ管軸に対する巻き取りを補助する。
本実施形態に係る薬液塗布二次原反ロール100の製造設備X2又は製造方法においては、加工速度は100〜1100m/分、好ましくは350〜1050m/分、より好ましくは450〜1000m/分とする。マルチスタンド式インターフォルダの生産性との関係により100m/分未満だと十分な生産性とは言えず本願発明の効果が得られがたくなる。他方、1100m/分超過であると安定的に生産するのが困難となる。
[二次原反ロールユニットについて]
以上の製造例により製造された薬液塗布二次原反ロール100は、図3、図4に示すマルチスタンド式インターフォルダへ移行し、マルチスタンド式インターフォルダX3の原反ロール支持部71に取付けられる。
ここで、本発明では、特徴的に、マルチスタンド式インターフォルダの原反ロール支持部71に薬液塗布二次原反ロール100(以下、単に二次原反ロールという)をそのまま取付けるのではなく、二次原反ロール100に巻き取り防止体を取付けた薬液塗布二次原反ロールユニット200(以下、二次原反ロールユニットという)を取付ける。また、前記二次原反ロール100自体も巻き取り防止体との関係で特徴的な構造を有している。
以下、本発明にかかる二次原反ロールユニット200について説明する。本発明の二次原反ロールユニット200は、図5、図6に示すように、管軸110に対して薬液が塗布された二次連続シートS4a,S4bが巻かれてなる二次原反ロール100、その側端部に位置され二次原反ロール100の端面101,101の巻き芯側(巻き開始側)から所定範囲に接する押え板120、及び前記押え板120を二次原反ロール100の端面101,101に押圧させる押圧手段を備える巻ずれ防止体とを具備する。
本発明にかかる前記二次原反ロール100は、図5、図6に示すように、前記管軸110が二次原反ロール100の端面101,101間の長さよりも短くなっており、管軸110の端110Eが前記端面101より内方に位置されている。図示例においては、一つの管軸110に対して薬液塗布二次連続シート(以下、二次連続シートという)S4a,S4bが二シート隣接して巻かれたものであり、二つの巻き部を有するものである。この巻き部の非隣接側端面が二次原反ロール100の端面101,101となっている。
かかる二次原反ロールユニット200では、前記押え板110が、押し当て手段によって二次原反ロール100の端面101に押し当てられ、この押え板120によって二次原反ロール(巻き部)100の巻き芯側の慣性による過回転が抑制され、もって巻きずれが防止される。
特に、本発明にかかる二次原反ロールユニット200では、上記のとおり管軸110の両端110Eが端面101より内方に位置されているため、押え板120が二次原反ロール(巻き部)100の端面101に対して確実に押し当てられることになる。従来の二次原反ロールは、管軸端と二次原反ロールの端面とが一致するように形成しているが、実際には完全に一致することはなく、二次原反ロールの端面が紙管に対して突出していることがある。そしてこのような場合には、二次原反ロールの側端部に押え板を位置させても管軸によって二次連続シートが巻かれている巻き部に押え板を押し当てることができず、巻きずれを防止できないことがある。本発明では、このようなおそれはない。
ここで管軸110が二次原反ロール100の端面101,101間の長さよりも短い二次原反ロール100を形成するには、例えば、図7に示すように、管軸110の両端にダミー管軸110D,110Dを配置し、それら管軸110及びダミー管軸110D,110Dに対して、二次連続シートS4a,S4bを巻取り、巻き取り後にダミー管軸110D,110Dを引き抜くようにすればよい。かかる巻き取り態様は、上述のプライマシンにおいて行なうことができる。
他方、本発明の二次原反ロール100における端面101と管軸端110Eとの間の距離L1は、0mmを超えて20mm以下、好ましくは5〜15mmである。20mmを超えるとダミー管軸110Dの引き抜くことが難しく製造が困難となったり、端面101が歪んでマルチスタンド式インターフォルダへの二次連続シートS4a,S4bの供給が安定しなくなるおそれがある。5mm未満とする場合には巻き取り精度の点から製造が困難となる可能性が高まる。
他方、二次原反ロールユニット200を構成する巻きずれ防止体の一部品である押え板120は、二次原反ロール100の端面側の少なくとも巻き芯側から所定範囲について平面とされた板状部材が例示でき、その材質は、例えば、金属、エンジニアリングプラスチック、木材などが挙げられる。好ましくは、透明性があり外方から二次原反ロールを視認できる透明なエンジニアリングプラスチックである。
特に、強度、耐摩擦性、透明性、加工性に優れ、かつ安価であることからポリカーボネートが適する。また、硬さ(JIS K 6253 プラスチック硬度測定)で70〜100°の範囲のものが最適である。
押え板120の具体的形状については限定されないが、特に円板状であるのが望ましく、設置については、二次原反ロール100と軸芯が同一となるようにするのが望ましい。二次原反ロール100からの二次連続シートを巻き出すさい、二次連続シートS4a,S4bと押え板120の縁との擦れが少なく紙粉が発生し難くなり、回転もスムーズになる。
また、押え板120については、前記板状部材の二次原反ロール100の端面101に接する面に、適宜弾性部材125を配して、この弾性部材125が端面101に接するようにしたものとすることができる。この例は図8、図9に示す。弾性性部材としては、ウレタンゴム、シリコンゴム等のゴムが挙げられる。二次原反ロール100の端面101は、二次連続シート縁が幾重にも重なってできる面であり、完全な平坦面ではなく凹凸がある。弾性部材125を配した押え板120では、弾性部材125が当該凹凸に応じて弾性変形するため、押え板120と端面101の密着性が高められ、より効果的に巻きずれが防止される。弾性部材125の形状は、上記押え板120そのものを、円板状とするのと、同旨の理由から円形であるのが望ましく、設置については、二次原反ロール100と中軸芯が同一となるように配されるのが望ましい。その厚さについては、3〜10mm程度とするのが望ましい。
ここで、前記押え板120と端面101との接触部分の形状・範囲・面積については限定されない。押え板と端面との接触部分の面積は、二次原反ロールの端面の面積の1〜100%の範囲とすることができる。接する部分があれば巻きずれ防止効果は奏する。但し、十分に発揮されるのは10%以上、より好ましくは20%以上、特に好適には50%以上である。好ましい接触部分の形状・範囲は、端面の巻き芯側の全周を含むドーナツ形状範囲である。
他方、二次原反ロール100をマルチスタンド式インターフォルダX3の原反ロール支持部71に取付けるには、コアプラグ150と称される支持具が用いられる。本発明の二次原反ロールユニット200においてもこのコアプラグ150を具備したものとすることができる。
本発明にかかるコアプラグ150は、特に、図4〜図6、図10から理解されるように、一方端部が二次原反ロール100の端面101から管軸110内に挿入されて管軸110との連結を行なう連結部151とされ、他方端部が二次原反ロール100の端面101より外方に突出して、二次原反ロール100を前記原反ロール支持部71に対して回動自在に支承するための支持部152とされている。また、前記連結部151と支持部152との間にフランジ部150Fを有している。コアプラグ150の連結部は、管軸内に圧入されていてもよいし、嵌挿されていてもよい。
本発明にかかる二次原反ロール100では、管軸110の端面110Eが二次原反ロールの端面101より内方に位置しているため、前記連結部151は必ずしも管軸内まで挿入されていなくてもよいが、二次原反ロール100を確実に支持するようにすべく、また、強度の点からも、図示例の如く管軸110内に至るまで前記連結部151が位置されているのが望ましい。
また、本発明の二次原反ロールユニット200においては、コアプラグ150を、二次原反ロール100の各端面101側に設置し、管軸110内に挿通される、シャフト部材153を介して連結するとともに、両コアプラグ150,150間を接近させるようにして各コアプラグ150を管軸110に対して固定する。より詳細例をもって説明すると、特に図10に示すように、コアプラグ150の中心に貫通孔154を形成し、両端にネジ部153Nを有するシャフト部材153を当該貫通孔154に通し、ナット部材155を前記ネジ部に螺合させ締付ければ、コアプラグ同士が連結されるとともに接近され、もって各コアプラグ150,150を管軸110に対して固定するように取付けられる。
前記押え板120に前記フランジ部150より小径の孔121を形成して、その孔121にシャフト部材153及びコアプラグ150の連結部側を通して、前記押え板をフランジ部150Fと端面101との間に介在させるようにすれば、ナット部材155をネジ部153Nに締付けることで、押え板120が二次原反ロール100の端面101に押し当てられる。したがって、前記ナット部材155及びネジ部153Nは本発明にかかる押し当て手段に相当する。
なお、押し当て手段は、図11に示すように支持部の連結部側近傍にネジ部を設け、これにナット部を螺合させて押さえ板120を移動させるようにしてもよい。
また、押し当て手段は、このネジ部とナット部材によるものに限らず、フランジ150Fと押え板120との間にスプリングなどのバネ手段を介在させて押え板120を端面101側に付勢するようにした構成等も採用できる。
他方、上記例ではシャフト部材153は、各コアプラグ150と別体の部材であるが、例えば、図12に示すように一方のコアプラグと一体の形態であってもよい。
他方、管軸110と前記コアプラグ150との連結一体化を高め、管軸110の不要な慣性を防止して、より一層の巻きずれ防止性を高めるべく、本発明にかかる二次原反ロールユニット200では、管軸110の端部と前記コアプラグ150とを係合させてコアプラグ150と管軸110とを固定する固定手段を設けるのが望ましい。この固定手段は、例えば、図13(A)(B)、図14(A)(B)に示すように、管軸110の端面110Eに固定凹部111,111…を設けるとともに、コアプラグ150に二次原反ロール内方に向かって凸となる固定凸部を156,156…を設け、コアプラグ150の連結・取付け時に前記固定凹部111に前記固定凸部156が挿入されるように構成したものが例示できる。図示例においては、管軸端面の軸心からそれぞれ90度の角度をなす位置の4カ所に固定凹部111を設けているが、その数が限定されない。また、コアプラグ150の固定凸部156と管軸110の固定凹部111の数は必ずしも一致している必要はない。管軸110の固定凹部111の数が多く、コアプラグ150の取付け時にすべての固定凸部156が何れかの固定凹部に挿入される関係にあればよい。
なお、固定凸部156は、図14(A)に示すようにコアプラグの連結部先端に設けることもできるし、図14(B)に示すようにコアプラグの連結部の周面にフランジ状部分を設けてそこに形成してもよい。本発明では二次原反ロール100の端面101より管軸110の端面110Eが内方に位置しているため図14(B)のような形態も採りうる。
さらに、本発明にかかる二次原反ロールユニット200では、前記コアプラグ150と押え板120とを係合させる係合手段を有するのが望ましい。この係合手段は、例えば、図15に示されるように、押え板120の二次原反ロールと接する面と反対の面に凹む突出する係合凹部122(又は凸部、図示例では凹部となっている)を設け、さらに前記コアプラグ150のフランジ部150Fに前記係合凹部122(又は凹部)に対応する係合凸部157(又は凹部)を形成し、これらが係合するようにしたものが例示できる。このように二次原反ロールユニット200の回転支持軸となるコアプラグ150と押え板120とが係合していると二次原反ロール100の巻き芯側の過回転が効果的に抑制され巻きずれ防止効果を奏する。また、上記コアプラグ150と管軸110との固定と併用することで、コアプラグ150、管軸110、押え板120が一体的となりより一層の巻きずれ防止効果を奏する。
[二次原反ロールを構成するシートの物性について]
他方、本発明の二次原反ロールユニット200は、下記に示す二次原反ロール100の構成と薬液塗布二次連続シートS4の物性・組成のものである場合に、顕著な巻きずれ防止効果を発揮する。
その本発明の二次原反ロールユニット200の効果が顕著となる二次原反ロール100は、二次連続シートS4の巻き長さが10000〜25000m、直径が900〜25000mm、管軸直径が50〜300mmのものである。幅については、一つの管軸に巻取る二次連続シートの数によるので、本発明では限定されない。なお、本発明の二次原反ロールユニットを構成する二次原反ロールは、2ワイドとも称される一つの管軸110に二次連続シートを2シート巻取ったものに対して特に効果的である。この形態では、二つの巻き部にそれぞれ押え板が接するからである。但し、二次原反ロールでは、複数シートを一つの管軸に巻取る場合でも二次連続シートが隣接して巻かれ、それによる各巻き取り部の端面が接する構造となるため、3シートを巻取った3ワイド、4シートを巻取った4ワイドのものでも本願発明の効果は奏する。
また、本発明にかかる二次原反ロールユニット200の効果が顕著となる二次連続シートS4は、JIS P 8124による坪量が、10〜25g/m2、好ましくは12〜20g/m2、より好ましくは13〜16g/m2である。本発明にかかる二次連続シートS4は、後にティシュペーパーに加工されるものであり、最終製品を構成するティシュペーパーと同等の坪量となる。坪量が10g/m2未満であると、ティシュペーパーの柔らかさの点においては好ましいが、適正な強度を確保することが難しくなる。他方、坪量が25g/m2を超えると、ティシュペーパーが硬くなりすぎて、肌触りが悪化する。また、紙厚(尾崎製作所製ピーコックにより測定)は80〜250μm、好ましくは100〜200μm、より好ましくは130〜180μmとするのが望ましい。
また、二次連続シートS4は、JIS P 8113に規定される乾燥引張強度(以下、乾燥紙力ともいう)の縦方向が、2プライで200〜700cN/25mm、好ましくは250〜600cN/25mm、特に好ましくは300〜600cN/25mmとされ、他方、横方向が、2プライで100〜300cN/25mm、好ましくは130〜270cN/25mm、特に好ましくは150〜250cN/25mmとされる。乾燥引張強度が低すぎると、製造時及び使用時の断紙や伸び等のトラブルが発生し易くなり、高過ぎると使用時にごわごわした肌触りとなる。
また、二次連続シートS4は、薬液塗布量が0.3〜5.0g/m2とされ、好ましくは1.0〜4.0g/m2とされたものである。なお、3.9g/m2超過であると、紙力低下や伸びなどにより断紙したり、品質的にべたつき感が過ぎる場合も出てくる。0.3g/m2未満であると滑らかさやしっとり感など未塗布品との品質差を感じられなくなってしまう。また、この範囲であると二次原反ロールユニット200にすることによる巻きずれ防止の効果が顕著となる。
二次連続シートS4は、塗布されている薬液が、水系ローション剤であり、特にポリオールを含むもの、さらに好ましくはポリオールを70〜90%、水分を1〜15%を含むもの、特に好ましくは、さらに機能性薬品を0.01〜22%含むものである。かかる水系薬液はクレープを伸ばす作用があり、本発明の二次原反ロールユニット200の効果が顕著なものとなる。
なお、ポリオールはグリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、およびその誘導体等の多価アルコール、ソルビトール、グルコース、キシリトール、マルトース、マルチトール、マンニトール、トレハロース等の糖類を含む。
機能性薬剤としては、柔軟剤、界面活性剤、無機および有機の微粒子粉体、油性成分などがある。柔軟剤、界面活性剤はティシューに柔軟性を与えたり表面を滑らかにしたりする効果があり、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性イオン界面活性剤を適用する。無機および有機の微粒子粉体は表面を滑らかな肌触りとする。油性成分は滑性を高める働きがあり、流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールを用いることができる。
また機能性薬剤としてポリオールの保湿性を維持させる薬剤として親水性高分子ゲル化剤、コラーゲン、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分解シルク、ヒアルロン酸若しくはその塩、セラミド等の1種以上を任意の組合せ等の保湿剤を加えることができる。
また機能性薬剤として香料、各種天然エキス等のエモリエント剤、ビタミン類、配合成分を安定させる乳化剤、薬液の発泡を抑え塗布を安定させるための消泡剤、防黴剤、有機酸などの消臭剤を適宜配合することができる。さらには、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化剤を含有させてもよい。
上記成分のうち、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコールを主成分とする場合には、薬液の粘度、塗布量を安定させる点で、塗布の点で好ましい。
他方、二次連続シートS4は、その基紙がパルプ繊維を主材としたものである。パルプ繊維種は特に限定されず、この種のティシュペーパーに用いられる適宜の原料パルプを選択して使用することができる。具体例としては、木材パルプ、非木材パルプ、合成パルプ、古紙パルプなどから、より具体的には、砕木パルプ(GP)、ストーングランドパルプ(SGP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、加圧式砕木パルプ(PGW)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ブリーチケミサーモメカニカルパルプ(BCTMP)等の機械パルプ(MP)、化学的機械パルプ(CGP)、半化学的パルプ(SCP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)等のクラフトパルプ(KP)、ソーダパルプ(AP)、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)等の化学的パルプ(CP)、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)等を原料とする合成パルプ、脱墨パルプ(DIP)、ウエストパルプ(WP)等の古紙パルプ、かすパルプ(TP)、木綿、アマ、麻、黄麻、マニラ麻、ラミー等を原料とするぼろパルプ、わらパルプ、エスパルトパルプ、バガスパルプ、竹パルプ、ケナフパルプ等の茎稈パルプ、靭皮パルプ等の補助パルプなどから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
なかでもパルプ繊維は、NBKPとLBKPとで構成されているのが好ましい。適宜古紙パルプが配合されていてもよいが、水系薬液との相性がよく、塗布後に折り畳む本発明の製造方法において望ましく、また得られるティシュペーパーの風合いの点でも望ましいことから、バージンパルプのNBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。その場合の配合割合(JIS P 8120)としては、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40が望ましい。
[折畳み工程〔マルチスタンド式インターフォルダにおける工程〕]
以上説明した本発明にかかる二次原反ロールユニット200は、図3〜4に示すように示すように、一対の折り板72,72を具備する折畳み機構部70がライン流れ方向に多数(通常80〜120基)並設された構造を有するマルチスタンド式インターフォルダX3の各原反ロール支持部71に回動自在に取付けられる。
マルチスタンド式インターフォルダの原反ロール支持部71は、図4に示されるように支持台80に形成された上方開放の凹溝81であり、ここに前記コアプラグ150の支持部152を嵌め入れて支承させることで二次原反ロールユニット200を回動自在に支持する。
二次原反ロールユニット200からの二次連続シートS4a,S4bの巻きだしは、図示しないモータ等の駆動源に繋がっていてこの駆動源により回転される駆動ベルト83が、二次原反ロール100の上部に常時接する状態となるように上下動可能に配置され、この駆動ベルト83を回転させることで二次原反ロールユニット200を回転させ、二次原反ロール200の外周側から帯状の二次連続シートS4a,S4bを巻き出す。
なお、駆動ベルト83は、管軸110に巻かれている複数の二次連続シートS4a,S4bの巻き部の間を跨いで接するように配され、二次原反ロールから複数の二次連続シートを効果的に巻き出すようになっている。
二次原反ロールユニット200から巻き出された二つのティシュペーパー幅の二次連続シートS4a,S4bは折畳み機構部70に供給され折り畳まれる。折り畳み機構部での折り畳みは、特に図3、図4、図16〜図20から理解される。折畳み機構部70には、折り板72が一対2つ具備されており各折り板72,72に対して二次連続シートS4a,S4bがガイドローラ74、ガイド丸棒部材75を介して送られる。各折り板72,72の下方には、それよりもライン上流側の折畳み機構部70で折り畳みながら積み重ねられた連続ティシュペーパー束10Cが位置しており、この連続ティシュペーパー束10Cに当該折畳み機構部70で折り畳まれた薬液塗布二次連続シートS4a,S4bが関連づけられて積み重ねられる。そしてこれらの連続ティシュペーパー束10Cはコンベアによって順次下流へと送られるように構成されている。すなわち、上流に位置する折畳み機構部70から下流に位置する折畳み機構部70へと行くにしたがって連続ティシュペーパー束10Cの積層数が多くなっていく。なお、この種の折り板72,72…を用いた折畳み機構部70は、例えば、米国特許4052048号特許明細書等によって公知の機構である。
さらに、折畳み機構部70での折畳みについて詳述すると、折畳み機構部70に供給された各二次連続シートS4a,S4bを、Z字状に折り畳みながら、かつ隣接する二次連続シートS4a,S4bの側端部相互を掛け合わせながら積み重ねる。このとき、折畳み機構部70においては、各折り板72,72に対して、二次連続シートS4a,S4bが案内され、この際、二次連続シートS4a、S4bは、ガイド丸棒部材75,75によって、側端部相互が重ならないように位置をずらされながら案内される。
折り板72,72に案内された時点で下側に重なっている連続する二次連続シートを第1の二次連続シートS4aとし、上側に重なっている二次連続シートを第2の二次連続シートS4bとすると、これら二次連続シートは、第1の二次連続シートS4aの第2の二次連続シートS4bと重なっていない側端部e1が、折り板72の側板72eによって、第2の二次連続シートS4bの上側に折り返されるとともに、第2の二次連続シートS4bの第1の二次連続シートS4aと重なっていない側端部e2が、折り板72のスリット72sから折板P下に引き込まれるようにして下側に折り返される。
この際、上流の折り板において折り畳みながら積み重ねられた二次連続シートS4aの側端部e3(e1)が、折り板のスリットから第2の二次連続シートの折り返し部分間に案内される。
このようにして、各二次連続シートは、Z字状に折り畳まれるとともに、隣接する二次連続シートの側端部相互が掛け合わされる。
以上のように各折り板機構部70,70…によって折畳み重ねられて形成された薬液含有の連続ティシュペーパー束10Cは、図3に示すように、最下流の折り板機構部70の後段のカッター部160において流れ方向に所定の間隔をおいて裁断(切断)されてティシュペーパー束10とされる。ここで、カッター部160における処理速度は50〜120m/分であり、本発明においては係るカッターの処理速度によって原反ロール支持部71にセットされた二次原反ロールユニット200からの二次連続シートS4a,S4bの繰り出し速度が定まる。そして、この速度は、上述の抄紙設備X1、プライマシンX2と比較すると遅い。そして、遅くても十分に高い生産性を発揮する。
この理由は、マルチスタンド式インターフォルダX3では、通常折畳み機構部が80〜120機と多数あり、ここで使用される二次原反ロールの幅の総和は、抄紙設備X1やプライマシンX2で抄紙・加工される二次原反ロールの10〜30倍程度となるからである。すなわち、マルチスタンド式インターフォルダX3は、処理速度が遅くとも、二次原反ロールの消費速度は早いことによる。
[ティシュペーパー束の収納箱への収納について]
次いで、マルチスタンド式インターフォルダX3で形成されたティシュペーパー束10の収納箱2への収納例について説明する。なお、ティシュペーパー束10の収納箱への収納方法は、この例に限定されず既知の方法を採用することができる。
上記裁断工程によって裁断されて形成されたティシュペーパー束10は、マルチスタンド式インターフォルダX2の後段に連続する収納設備において図21に示すようにして収納箱2に収納される。
具体的には、上述の上面、底面及びこれらを連接する側面と、各面の長手方向両側縁に連接された底面側端面片23B、側面端面片23S、上面側端面片23Uとを有する収納箱を、底面側端面片23B、側面端面片23S、上面側端面片23Uが開いた状態、すなわち端面が開口された状態に半完成の状態に組立てるとともに、その開口部に対面するようにマルチスタンド式インターフォルダX2から送られてくるティシュペーパー束10の裁断面を付き合わせる。
そして付き合わせたならば、ティシュペーパー束10をプッシュロッド等によって収納箱内へ押し込む。ティシュペーパー束10が収納箱内に押し込まれたら、前記側面端面片23Sを箱内面側に折り返した後、これに重ねて上面側端面片23Uと底面側端面片23Bとを折り曲げ、各片の当接部分をホットメルト接着材等により接着する。
この接着によって本発明のティシュペーパー製品の製造は完了する。
なお、マルチスタンド式インターフォルダX2では、連続ティシュペーパー束10Cは、流れ方向が縦方向(MD方向)、流れ方向と直交する方向に沿って横方向(CD方向)となっている。このため、連続ティシュペーパー束10Cを所定の長さに切断して得られたティシュペーパー束10を構成するティシュペーパーの紙の方向は、図示例とおり、ティシュペーパーの折り畳み部の延在方向に沿って縦方向(MD方向)となり、ティシュペーパーの折り畳み部の延在方向と直交する方向に沿って横方向(CD方向)となる。
したがって、上述のように収納箱に収納された本発明によって製造されるティシュペーパー製品は、ティシュペーパーを収納箱から引き出す際には、その引き出し方向がティシュペーパーの横方向(CD方向)と沿うようになっている。
X1…抄紙設備、JR…一次原反ロール(ジャンボロール)、W…湿紙、S1…乾燥原紙(一次連続シート)、31…ヘッドボックス、32…ワイヤーパート、32w…ワイヤ、333…プレスパート、33F…フェルト、34,35…脱水ロール、36…ヤンキードライヤー、36C…ヤンキードライヤーフード、37…ドクターブレード、38…巻き取り手段、39…ワインディングドラム、X2…プライマシン、S11,S12…一次連続シート、S3…積層連続シート、51…重ね合わせ部、53…薬液塗布手段、54…コンタクトエンボス手段、55…スリット手段、 56…巻き取り手段、100…二次原反ロール、101…二次原反ロールの端面、110…管軸、110D…ダミー管軸、110E…管軸の端、111…固定凹部、120…押え板、121…孔、122…係合凸部、125…弾性部材、200…二次原反ロールユニット、150…コアプラグ、150F…フランジ、151…連結部、152…支持部、153…シャフト部材、153N…ネジ部、154…貫通孔、155…ナット部材、156…固定凸部、157…係合凸部、L1…端面と管軸端との間の距離、X3…マルチスタンド式インターフォルダ、S4a,S4b…二次連続シート、70…折り畳み機構部、71…原反ロール支持部、72…折り板、73,74…ガイドローラ、75…ガイド丸棒部材、10C…連続ティシュペーパー束、80…支持台、81…凹溝、83…管凹ベルト。

Claims (7)

  1. 管軸に対して薬液が塗布されたティシュペーパー用の二次連続シートが巻かれてなる薬液塗布二次原反ロールであって、前記管軸が薬液塗布二次原反ロールの両端面間の長さよりも短く、管軸の両端が前記端面より内方に位置している薬液塗布二次原反ロールと、
    前記薬液塗布二次原反ロールの側端部に取付けられ、薬液塗布二次原反ロールの端面の巻き開始側から所定範囲に接する押え板と、
    前記押え板を薬液塗布二次原反ロール端面に押し当てる押し当て手段と、
    一方端部を前記薬液塗布二次原反ロールの端面より内方に挿入して薬液塗布二次原反ロールと連結する連結部とされ、他方端部が薬液塗布二次原反ロールの端面より外方に突出し、薬液塗布二次原反ロールを原反ロール支持部に対して回動自在に支承させるための支持部とされているコアプラグと、を具備する、
    ことを特徴とする薬液塗布二次原反ロールユニット。
  2. 前記押え板は薬液塗布二次原反ロールの端面側に弾性部材を有し、この弾性部材が端面に接している請求項1記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
  3. 押え板と端面との接触部分の面積が、薬液塗布二次原反ロールの端面の面積の1〜100%である請求項1又は2記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
  4. 管軸の端部と前記コアプラグとを係合させてコアプラグと管軸とを固定する固定手段を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
  5. 前記コアプラグと押え板とを係合させる係合手段を有する請求項1〜4の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
  6. 押し当て手段が、端面より外方に突出する部分にあるネジ部と、これに螺合するナット部材とを有し、前記ナット部材をネジ部に締付けにより、前記押え板を薬液塗布二次原反ロールユニットの端面側に移動させるものである請求項1〜の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニット。
  7. 請求項1〜の何れか1項に記載の薬液塗布二次原反ロールユニットを原反ロール支持部に取付けて、この薬液塗布二次原反ロールユニットから薬液が塗布された二次連続シートをマルチスタンド式インターフォルダに供給して、ティシュペーパー製品を製造することを特徴とする薬液塗布ティシュペーパー製品の製造方法。
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