JP5550983B2 - 原反用保管庫 - Google Patents
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Description
これに対しプライマシン工程での薬液塗布は、比較的高速(通常700m/分以上)での塗布が必要であるものの、基本的に広幅のプライシートに対し均一に薬液塗布することが可能で、薬液の循環再生処理と使用も容易であるため、実際に有効な薬液塗布方法の1つである。
つまり、この二次原反ロールは薬液を含んだ原反となるが、この二次原反ロールは直径が1m超程度の大きさの大巻きの原反であるものの、この大巻きの二次原反ロールにおいては、塗布されたローション薬液によって時間経過により衛生薄葉紙が吸湿されることで、衛生薄葉紙が伸びることになる。また、塗布した薬液によりシート表面の摩擦抵抗が下がり、ティシュー同士がすべり易くなることになる。
つまり、マルチスタンド式インターフォルダにより加工される前に、二次原反ロールの状態で所定時間保持される関係から、この保持されている間に保管場所内における空気中の水分を特に原反の外周側から吸収することになる。従って、時間とともに二次原反ロールは吸湿して、そのシートのクレープが伸びてシートは流れ方向に伸びる。シートが流れ方向に伸びると二次原反ロールは緩み、ロールの状態で厚み方向からの圧力に弱くなり、ロールは変形し易くなる。これに加えて、二次原反ロールに薬液を塗布したことで、そのシート表面が互いに滑り易い状態になることもロールの変形のし易さを助長している。
そして、この巻ずれの発生に伴って、完成品となるティシュペーパーに皺が入った不良品が発生する欠点があった。
例えば、特許文献1に示すような中心にコアを持って2つのロール体の受け渡しを行うロール体搬送装置、特許文献2に示すようなロール体を受け取り動作時に原反の位置ズレによる損傷を防ぐロール体搬送装置及び、特許文献3に示すようなロール体を受け取り動作時に原反の巻ズレによる衝突を防ぐロール体搬送装置等が知られている。
原反を保管庫本体内に挿入する際に案内をする案内部材と、
保管庫本体を開閉可能とすると共に閉鎖時に保管庫本体内の空間を密閉し得る蓋部材とを備え、
蓋部材と、蓋部材と対向する保管庫本体の部位には、それぞれ原反を支持する弾性支持部材を設け、
案内部材を原反の挿入に伴って回転するフリーベルトとしたことを特徴とする。
本請求項の原反用保管庫によれば、紙材が巻かれた原反を収納し得る保管庫本体内に挿入する際に、案内部材が原反を案内する。また、保管庫本体を開閉可能とする蓋部材を有し、この蓋部材の閉鎖時に保管庫本体内の空間を密閉可能になっている。
また、本請求項によれば、原反を支持する為の弾性支持部材が保管庫本体の他端及び蓋部材に設置されるだけでなく、原反を案内する案内部材がフリーベルトとされている。このことで、原反を移動する為に原反用保管庫を搬送した場合でも、弾性支持部材により保護されると共にフリーベルトがクッションの役割を果たしているので、搬送に伴う原反の変形や傷が少なくなる。
なお、本請求項のフリーベルトとは、間隔を置いてほぼ平面上に連なるように設置されたローラー群と、それらを囲むように周回するクッション性のある無端ベルトからなる。
本請求項に係る原反用保管庫は請求項1の発明と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、一端を開放した円筒形に保管庫本体が形成されると共に、蓋部材が円板形に形成されて保管庫本体の一端側に取り付けられている。
本請求項に係る原反用保管庫は請求項1及び請求項2の発明と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、案内部材が保管庫本体の下部に並んで位置する少なくとも2つのフリーベルトにより構成され、最外側に位置するフリーベルトの幅方向中心部と原反の中心との間を繋ぐ線分の原反の中心から延びる垂線に対する角度が20度以上とされるという構成を有している。
本請求項に係る原反用保管庫は請求項1から請求項3の発明と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、案内部材の下部となる保管庫本体の部分に支持台が設けられ、一対の穴部が並んでこの支持台に形成されるという構成を有している。
また二次原反ロールを原反用保管庫へ入れる方法については、二次原反ロールを軸方向にコンベアで押し込む方法や、二次原反ロールのスリット面の後方からプッシャーで押し込む方法がとられる。逆に二次原反ロールを原反用保管庫から引き出す方法については、二次原反ロールの紙管内にチャッキングを備えた引き出し棒を挿入し、軸方向に引き出しつつコンベアで引き出す方法をとることができる。いずれにしろ二次原反ロールに力を加える場合には、ロールの変形をきたさないような設計上の配慮をする。
〔一次原反ロールの製造方法〕
一次原反ロールの製造方法の一例を、図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、ワイヤーパートを経た湿紙Wがボトムフェルト111に載せられて移送され、その後、トップフェルト110及びボトムフェルト111に挟持されたまま、トップロール112とボトムロール113の間を通過し搾水される。その後、搾水された湿紙Wは、トップフェルト110に載せられた状態で、タッチロール116を介してヤンキードライヤー115の表面に付着させられる。そして、湿紙Wは、ヤンキードライヤー115によって乾燥され、ドクターブレード117により引き剥がされた後、巻き取られることで一次原反ロールJRとされる。
この抄紙に際しては、例えば、分散剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、柔軟剤、剥離剤、コーティング剤、苛性ソーダ等のpH調整剤、消泡剤、染料などの適宜の薬品を添加することができる。
なお、本一次原反ロールの製造方法においては、ドクターブレード117により引き剥がされた後でカレンダー手段118によって平滑化処理を施すこともできる。
図11に示すように、本発明に係るティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造設備X1(プライマシンX1)は、上述の製造方法などで製造された一次原反ロールJRを、少なくとも2つ以上セット可能とされており、これらの一次原反ロールJRから繰り出した一次連続シートS1を、その連続方向に沿って積層して積層連続シートS2とするプライ手段51を有している。
ティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造設備X1には、積層連続シートS2をカレンダー処理するカレンダー手段52を一つ以上設けることもできる。
カレンダー手段52におけるカレンダーの種別は、特に限定されないが、表面の平滑性向上と紙厚の調整の理由からソフトカレンダー又はチルドカレンダーとすることが好ましい。ソフトカレンダーとは、ウレタンゴム等の弾性材を被覆したロールを用いたカレンダーであり、チルドカレンダーとは金属ロールからなるカレンダーの事である。
カレンダー手段52の数は、適宜変更することができる。複数設置すれば加工速度が速くとも十分に平滑化できるという利点を有する一方、一つであるとスペースが狭くとも設置可能であるという利点を有する。
二つ以上のカレンダー手段52を設置する場合、水平方向、上下方向、或いは斜め方向に並設することができ、また、これらの設置方向を組み合わせて配置しても良い。水平方向に並設すると、抱き角度を小さくなるため加工速度が高速とすることができ、上下方向に並設すると設置スペースを小さくすることができる。なお、ここで言う抱き角度とはロールの軸中心から見てシートが接している間(軸と直行する断面の円弧の一部)の角度を意味している。
カレンダー処理条件におけるカレンダー種別、ニップ線圧、ニップ数なども制御要因として抄紙を行うようにし、これらの制御要因は、求めるシートの品質すなわちシートの紙厚や表面性によって適宜変更することが好ましい。
また、カレンダー手段52の設置位置は特に限定されないが、プライ手段51の後段であって且つ薬液付与手段53の前段や、薬液付与手段53の後段であって且つコンタクトエンボス手段54の前段とすることができる。
積層連続シートS2に対して薬液を付与する薬液塗布工程は、薬液付与手段53により実行されるが、具体的には、この薬液付与手段53はそれぞれドクターチャンバー形式による2つの薬液付与部53A、53Bにより構成され、これら2つの薬液付与部53A、53Bにより薬液を付与するようにされている。そして、積層連続シートS2を700m/分以上で、好ましくは900m/分以上の速度で搬送しつつ、薬液とされるローション剤をこれら薬液付与手段53A、53Bによって両面の合計で1.5g〜5g/m2の塗布量で塗布している。
塗布量は、操業中にプライ後の薬液を塗布しない場合の各々のシート米坪と、対応する塗布した直後の各々のシート米坪との差異により算出した。
(塗布量g/m2)=(塗布直後の米坪g/m2)−(塗布しない場合の米坪g/m2)
両表層の塗布量、もしくは両面の塗布量の合計とは、プライされたティシュペーパーのシートの単位面積当たりの塗布量の合計であり、各シートの塗布量を加算したものとする。
具体的には、片面毎の塗布量を変えるだけでなく、フレキソ版の線数を15〜40線程度、頂点面積率を20〜40%程度の薬液が飛散しない程度に粗くすることが考えられ、このようにすることで、塗布直後はドット柄が残り、瞬間的に塗布部分と未塗布部分ができるようになる。
2ロールフレキソ方式の薬液付与手段では、薬液タンク等の塗布装置内で循環する薬液に含まれる紙粉やエアーのろ過装置を設置する必要があるが、本実施の形態のようなドクターチャンバー形式の薬液付与手段53とした場合、紙粉等を除去する必要が無くなるので、ろ過装置の負荷が軽減されることも考えられる。さらに、ドクターチャンバー61A、61B等の塗布装置内で薬液の温度をコントロールし、薬液粘度を安定させる必要が考えられるが、ドクターチャンバー61A、61Bに繋がる中間タンク及び配管にヒーターを設置することにできる。他方、操業中に積層連続シートS2の幅方向の水分率で塗布量を管理する必要が考えられるが、例えば赤外線の検査機等を用いて常に幅方向の水分量とバラツキをチェックするようにできる。
塗布する薬液について、粘度は高速加工を行う観点から40℃で1〜700mPa・sが望ましい。1mPa・sより小さいとアニロックスロール、刷版ロール、グラビアロール等のロール上で薬液が飛散しやすくなり、逆に700mPa・sより大きいと各ロールや薄葉紙への塗布量をコントロールしにくくなる。成分はポリオールを70〜90%、水分を1〜15%、機能性薬剤を0.01〜22%含むものとする。
機能性薬剤としては、柔軟剤、界面活性剤、無機および有機の微粒子粉体、油性成分などがある。柔軟剤、界面活性剤はティシューに柔軟性を与えたり表面を滑らかにする効果があり、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性イオン界面活性剤を適用する。無機および有機の微粒子粉体は表面を滑らかな肌触りとする。油性成分は滑性を高める働きがあり、流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールを用いることができる。
また機能性薬剤としてポリオールの保湿性を助けたり、維持させる薬剤として親水性高分子ゲル化剤、コラーゲン、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分解シルク、ヒアルロン酸若しくはその塩、セラミド等の1種以上を任意の組合せ等の保湿剤を加えることができる。
また機能性薬剤として香料、各種天然エキス等のエモリエント剤、ビタミン類、配合成分を安定させる乳化剤、薬液の発泡を抑え塗布を安定させるための消泡剤、防黴剤、有機酸などの消臭剤を適宜配合することができる。さらには、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化剤を含有させてもよい。
上記成分のうち、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコールを主成分とすることが、薬液の粘度、塗布量を安定させる上で好ましい。
薬液塗布時の温度は30℃〜60℃、好ましくは35℃〜55℃とすることが好ましい。
ティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造設備X1には、積層連続シートS2に対してコンタクトエンボスを付与するコンタクトエンボス手段54を設けることができる。そして、このコンタクトエンボス手段54により、積層連続シートS2に対して層間剥離を防止するライン状の接合部分であるコンタクトエンボスCEを形成するための接合工程が実行される。
尚、このコンタクトエンボスCEを施すコロ54Aと対向した側の面を外周側として前述の巻取り手段56が、積層連続シートS2を巻取ることになる。
なお、コンタクトエンボス手段54の設置箇所は特に限定されないが、薬液付与手段53の後段であって且つスリット手段55の前段や、カレンダー手段52の後段であって且つ薬液付与手段53の前段とすることが考えられる。つまり、カレンダー手段52の後段であって且つスリット手段55の前段の何れかの箇所で有ればよいことになる。
さらに、接合する為の手段としては上記例に限定されず、凸部の先端形状が、点状、正方形、長方形、円形、楕円形等の形状のものをコロとして用いても良く、凸部の先端形状が、細長い線状、細く斜めに伸びる線状等のものをコロとして用いても良い。
他方、凸部の配列としては等間隔が考えられるが、千鳥状としたり、等間隔としなくとも良く、また、凸部を1列に配置してコンタクトエンボスを連続して付与する他に、凸部を2列以上の複数列配置することも考えられる。そして、コンタクトエンボスを緊密に複数列付与するように凸部が配置された群を複数並べて、複数のコンタクトエンボス群を付与するようにしても良い。尚、接合工程としては、上記のように機械的に圧力を加えて接合する他に、超音波等の他の手段により接合しても良い。
一次連続シートS1の原料パルプは、特に限定されず、ティシュペーパー製品の用途に応じて適宜の原料パルプを選択して使用することができる。原料パルプとしては、例えば、木材パルプ、非木材パルプ、合成パルプ、古紙パルプなどから、より具体的には、砕木パルプ(GP)、ストーングランドパルプ(SGP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、加圧式砕木パルプ(PGW)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ブリーチケミサーモメカニカルパルプ(BCTMP)等の機械パルプ(MP)、化学的機械パルプ(CGP)、半化学的パルプ(SCP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)等のクラフトパルプ(KP)、ソーダパルプ(AP)、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)等の化学的パルプ(CP)、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)等を原料とする合成パルプ、脱墨パルプ(DIP)、ウエストパルプ(WP)等の古紙パルプ、かすパルプ(TP)、木綿、アマ、麻、黄麻、マニラ麻、ラミー等を原料とするぼろパルプ、わらパルプ、エスパルトパルプ、バガスパルプ、竹パルプ、ケナフパルプ等の茎稈パルプ、靭皮パルプ等の補助パルプなどから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
また、紙厚(尾崎製作所製ピーコックにより測定)は2プライで80〜250μm、好ましくは100〜200μm、より好ましくは130〜180μmとされる。
次に、本発明に係るティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造方法の一例を説明する。本形態に係るティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造方法は、例えば、上述したティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造設備X1を用いて行うことができる。
図11に示すように、本発明に係るティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造方法においては、プライ手段51で複数の一次原反ロールから繰り出される一次連続シートS1をその連続方向に沿って積層して積層連続シートS2とし(積層工程)、この積層連続シートS2に対して一対の薬液付与手段53で薬液を付与し(薬液塗布工程)、スリット手段55によって積層連続シートS2をティシュペーパー製品の製品幅又はその複数倍幅となるようにスリットし(スリット工程)、次に、スリット工程でスリットされた積層連続シートS2を同軸で巻取ってティシュペーパー製品の製品幅又はその複数倍幅の複数の二次原反ロールRを、巻き取り手段56によって形成する。
薬液を積層連続シートの片面のみに塗布する場合、薬液の塗布は、巻きズレを起こしにくいことからS1への塗布がよい。塗布量は、1.5〜5.0g/m2とされ、好ましくは2.0〜4.5g/m2とされ、より好ましくは2.5〜4.0g/m2とされる。
上述のティシュペーパー製品用二次原反ロールの製造設備、製造方法で製造された二次原反ロールRは、マルチスタンド式インターフォルダに多数セットされ、セットされた二次原反ロールRから二次連続シートを繰り出して折り畳むと共に積層することによってティシュペーパー束が製造される。以下では、そのマルチスタンド式インターフォルダの一例について説明する。
ところで、前述したように、ティシュペーパー束30aを構成するティシュペーパーの紙の方向は、ティシュペーパーの折り畳み部の延在方向と直交する方向に沿って横方向(CD方向)となるため、図6(b)に示すように、ティシュペーパーTを収納箱Bから引き出す際には、その引き出し方向は、ティシュペーパーTの横方向(CD方向)と沿うようになっている。
上記のように薬液が塗布された積層連続シートS2が、巻心RMに巻かれて二次原反ロールRが形成されることになる。そして、この二次原反ロールRは前述のように所定時間保持後にマルチスタンド式インターフォルダにて折り畳まれて、多数の製品である収納箱B入りのテッシュペーパーになる。
これらフリーベルト84は、両端に回転可能なローラ86がそれぞれ配置されると共に、これら一対のローラ86間を布材やゴム材等からなる環状のベルト材88が巻き掛けられた構造とされていて動力源には連結されていない。この為、一対のローラ86間に二次原反ロールRに位置した場合には、二次原反ロールRの自重でベルト材88が撓んで、二次原反ロールRがこれらの間に安定的に位置することになる。
またこの保管庫本体内部内側には、側面部の内側にクッション材を具備させることもできる。保管庫本体が工場内の移送や運送、保管時のリフト作業時に、多少の衝撃があっても二次原反ロールが大きな変形をもたらさないからである。
つまり、図17に示すように、フリーベルト84は、それぞれ二次原反ロールRの中心Cからフリーベルト84の幅方向中心部B1に向かって延びる線分Dに対して直交する向きに、ベルト材88の平面が傾いて配置されている。この際、フリーベルト84の幅方向中心部B1と二次原反ロールRの中心Cとの間を繋ぐ線分Dの二次原反ロールRの中心Cから延びる垂線Sに対する角度Aが20度以上とされ、より好ましくは角度Aが30度以上とされている。フリーベルトの設置は任意の幅で任意の数を設置できるが、二次原反ロールが安定するように左右対称となるようにする。
本実施の形態の原反用保管庫70によれば、一端が開放された円筒形に形成される保管庫本体72内に、紙材である積層連続シートS2が巻かれた二次原反ロールRを収納し得るようになっていて、この保管庫本体72内に二次原反ロールRを挿入する際に、保管庫本体72の下部に並んで位置する2つのフリーベルト84が、この二次原反ロールRを案内する。
また、本実施の形態によれば、二次原反ロールRを支持する為の弾性支持部材78A、78Bが保管庫本体72の底壁72B及び蓋部材76に設置されるだけでなく、二次原反ロールRを案内する案内部材が二次原反ロールRの挿入に伴って回転するフリーベルト84とされている。このことで、二次原反ロールRを移動する為に原反用保管庫70を搬送した場合でも、弾性支持部材78A、78Bにより保護されると共にフリーベルト84がクッションの役割を果たしているので、搬送に伴う二次原反ロールRの変形や傷が少なくなる。
また、保管庫本体の上部に地面に水平となる一平面上に複数の凸部を設け、保管庫本体の下部にその上部の凸部と相対する凹部を設けて、保管庫本体を2段、もしくは3段に重ねて保管可能とすることも可能である。
72 保管庫本体
76 蓋部材
78A 弾性支持部材
78B 弾性支持部材
82 支持台
82A 穴部
84 フリーベルト(案内部材)
R 二次原反ロール
Claims (4)
- 紙材が巻かれた原反を収納し得る保管庫本体と、
原反を保管庫本体内に挿入する際に案内をする案内部材と、
保管庫本体を開閉可能とすると共に閉鎖時に保管庫本体内の空間を密閉し得る蓋部材とを備え、
蓋部材と、蓋部材と対向する保管庫本体の部位には、それぞれ原反を支持する弾性支持部材を設け、
案内部材を原反の挿入に伴って回転するフリーベルトとしたことを特徴とする原反用保管庫。 - 一端を開放した円筒形に保管庫本体が形成されると共に、蓋部材が円板形に形成されて保管庫本体の一端側に取り付けられた請求項1記載の原反用保管庫。
- 案内部材が保管庫本体の下部に並んで位置する少なくとも2つのフリーベルトにより構成され、
最外側に位置するフリーベルトの幅方向中心部と原反の中心との間を繋ぐ線分の原反の中心から延びる垂線に対する角度が20度以上とされる請求項1または請求項2に記載の原反用保管庫。 - 案内部材の下部となる保管庫本体の部分に支持台が設けられ、一対の穴部が並んでこの支持台に形成される請求項1から請求項3の何れか1項に記載の原反用保管庫。
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