JP5609378B2 - プロペラシャフト - Google Patents

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Description

本発明は、入力軸及び出力軸を備えたプロペラシャフトに関する。
従来のプロペラシャフトとして、入力軸及び出力軸を備え、トランスミッションとディファレンシャルとの間に介在してトランスミッションの出力をディファレンシャルに伝達するものが知られている(例えば特許文献1)。
入力軸は、円筒部を有し、トランスミッションの出力部に第1のジョイント部を介して連結されている。
出力軸は、入力軸に伸縮部を介して接続され、かつディファレンシャルの入力部に第2のジョイント部を介して連結されている。出力軸の外周囲には、潤滑油としてのグリスを内封し、かつ入力軸の円筒部の一部を覆う蛇腹状のシール部材(ブーツ)が伸縮可能に配置されている。これにより、伸縮部が封止され、シール性が高められる。
伸縮部は、雌雄(内外周)スプラインを有するスプライン摺動機構からなり、入力軸の円筒部の内周面と出力軸の外周面との間に配置されている。
以上の構成により、入力軸及び出力軸が伸縮部を介してシャフト方向に相対移動すると、プロペラシャフトがシール部材と共に伸縮する。
特開平6−173934号公報
ところで、この種のプロペラシャフトにおいては、伸縮部(内外周スプライン間)の摩擦係数(μ)とすべり速度(v)との関係を示すμ−v特性(直線)が負勾配であると、伸縮時に両軸の断続的な動き(スティック・スリップ)が発生することが一般的に知られている。
このため、スティック・スリップの発生を抑制するには、μ−v特性を正勾配にすること、換言すれば内外周スプライン間のすべり速度の増加に対する摺動抵抗の低下を小さくすることが重要になる。
一方、スティック・スリップの発生を抑制するために、グリス等で内外周スプライン間の摩擦係数を小さくすること(低μ化)が行われていたが、スティック・スリップの十分な発生抑制効果を得ることができなかった。
また、ダイヤモンドライクカーボン(Diamond Like Carbon:DLC)等の固体潤滑被膜のコーティング処理によってスティック・スリップの発生を抑制することができるが、この場合にはコスト高になる。
そこで、本発明者は、スティック・スリップの発生抑制効果を安価に得るために、内外周スプライン間のすべり速度の増加に対する摺動抵抗の低下を小さくすることの検討を開始したが、その過程で内外周スプラインの各歯面に互いに交差する微細溝が存在すると、内外周スプライン間に発生するすべり速度の増加に対する摺動抵抗の低下が小さくなることを見出した。
従って、本発明の目的は、DLC等によるコーティング処理を施さなくてもμ−v特性を正勾配にすることが可能なプロペラシャフトを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、(1)〜()のプロペラシャフトを提供する。
(1)第1の方向に延びる複数の第1の微細溝をトルク伝達面に有する第1のスプライン軸と、前記第1のスプライン軸にその軸線方向に相対移動可能に連結され、前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる複数の第2の微細溝をトルク伝達面に有する第2のスプライン軸とを備え、潤滑油によって前記第1のスプライン軸と前記第2のスプライン軸との摺動が潤滑されるプロペラシャフト。
(2)上記(1)に記載のプロペラシャフトにおいて、前記第1のスプライン軸は、前記複数の第1の微細溝が前記軸線方向に延びる油溝である。
)上記()に記載のプロペラシャフトにおいて、前記第2のスプライン軸は、前記複数の第2の微細溝が前記軸線方向と直交する方向に延びる油溝である。
)上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のプロペラシャフトにおいて、前記第1のスプライン軸は、前記複数の第1の微細溝の溝ピッチが前記複数の第2の微細溝の溝ピッチよりも小さい寸法に設定されている。
)上記()に記載のプロペラシャフトにおいて、前記複数の第1の微細溝は、その溝ピッチpが100μm≦p≦500μmを満足する寸法に設定され、前記複数の第2の微細溝は、その溝ピッチpが1mm≦p≦2mmを満足する寸法に設定されている。
)上記()に記載のプロペラシャフトにおいて、前記複数の第1の微細溝は、その溝深さhが5μm≦h≦40μmを満足する寸法に設定され、前記複数の第2の微細溝は、その溝深さhが2μm≦h≦8μmを満足する寸法に設定されている。
)上記(1)乃至()のいずれかに記載のプロペラシャフトにおいて、前記第1のスプライン軸は雌スプライン軸によって形成され、前記第2のスプライン軸は雄スプライン軸によって形成されている。
本発明によると、DLC等によるコーティング処理を施さなくてもμ−v特性を正勾配にすることができる。
本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトの全体を説明するために示す局部断面図。 本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトのスプライン嵌合部を説明するために示す断面図。 図1のA−A断面図。 本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトの要部を説明するために模式化して示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトにおける第1のスプライン軸の歯面を説明するために示す斜視図とそのM部分の断面図。(a)は斜視図を、また(b)は断面図をそれぞれ示す。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトにおける第2のスプライン軸の歯面を説明するために示す斜視図とそのN部分の断面図。(a)は斜視図を、また(b)は断面図をそれぞれ示す。 本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトにおけるスティック・スリップの発生抑制効果を得る場合の測定方法を説明するために示す斜視図。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトの雌スプライン軸における歯面の断面プロフィールを示すグラフ。 本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトの雄スプライン軸における歯面の断面プロフィールを示すグラフ。 本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトにおけるスティック・スリップの発生抑制効果を考察した結果を示すグラフ。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係るプロペラシャフトについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
(プロペラシャフトの全体構成)
図1は車両のプロペラシャフトの全体を示す。図2及び図3はプロペラシャフトのスプライン嵌合状態を示す。図1〜図3に示すように、プロペラシャフト1は、第1のシャフト2及び第2のシャフト3を備え、トランスミッション(図示せず)とディファレンシャル(図示せず)との間に配置されている。そして、プロペラシャフト1は、エンジンからトランスミッションを介してディファレンシャルに駆動力を伝達するように構成されている。
プラペラシャフト1には、潤滑油としてのグリスを内封し、かつ内周スプライン部(後述するスプライン部20)と外周スプライン部(後述するスプライン部30)との間を封止するゴム等からなる蛇腹状のシール部材(図示せず)が伸縮可能に取り付けられている。
(第1のシャフト2の構成)
第1のシャフト(第1のスプライン軸)2は、各外径が互いに異なる大小2つのシャフト部2a,2bからなり、小径のシャフト部2aが第2のシャフト3にその軸線方向に相対移動可能に、また大径のシャフト部2bがトランスミッションにユニバーサルジョイント4を介してそれぞれ連結され、全体が例えばS30C等の機械構造用炭素鋼からなる中空の雌スプライン軸によって形成されている。
小径のシャフト部2aは、スプライン部20を内周面に有し、第1のシャフト3のディファレンシャル側に配置されている。スプライン部20の外周面には、第1のシャフト2の軸線方向Oに沿って延びる内周スプライン歯20aが設けられている。内周スプライン歯20aの詳細については後述する。
大径のシャフト部2bは、第1のシャフト2のトランスミッション側に配置され、かつ小径のシャフト部2aに溶接されている。
(第2のシャフト3の構成)
第2のシャフト(第2のスプライン軸)3は、第1のシャフト2(小径のシャフト部2a)のスプライン部20に対応するスプライン部30を外周面に有し、ディファレンシャルにユニバーサルジョイント(図示せず)を介して連結され、全体が例えばS35C等の機械構造用炭素鋼からなる中空の雄スプライン軸によって形成されている。そして、第2のシャフト3は、第1のシャフト2とのスプライン嵌合によって軸線方向Oに移動し、かつ第1のシャフト2と共に回転するように構成されている。
スプライン部30には、内周スプライン歯20aにスプライン嵌合する外周スプライン歯30aが設けられている。
次に、外周スプライン歯30a及び内周スプライン歯20aにつき、図4〜図6を用いて説明する。図4はプロペラシャフトのスプライン嵌合状態を拡大して示す。図5(a)及び(b)は内周スプライン歯を示す。図6(a)及び(b)は外周スプライン歯を示す。図4に示すように、内周スプライン歯20aは第1のシャフト2(図3に示す)のスプライン部20に、また外周スプライン歯30aは第2のシャフト3(図3に示す)のスプライン部30にそれぞれ設けられている。
内周スプライン歯20aには、図5(a)に示すように、トルク伝達面(歯面)200aに開口し、かつ第1の方向としての歯幅方向(第1のシャフト2の軸線方向O)に延びる油溝からなる複数の第1の微細溝5が設けられている。
複数の第1の微細溝5は、内周スプライン歯20aの歯面200a上でその歯底面から歯先面に向かって並列して配置されている。図5(b)に示すように、第1の微細溝5の溝ピッチpは100μm≦p≦500μmを、また溝深さhは5μm≦h≦40μmをそれぞれ満足する寸法に設定されている。
一方、外周スプライン歯30aには、図6(a)に示すように、トルク伝達面(歯面)300aに開口し、かつスプライン嵌合状態(互いに対応する内周スプライン歯20aと外周スプライン歯30aとが当接する状態)において第1の微細溝5の第1の方向に直交する第2の方向(外周スプライン歯30aの歯底面から歯先面に至る方向)に延びる油溝からなる複数の第2の微細溝6が設けられている。
複数の第2の微細溝6は、外周スプライン歯30aの歯面300a上でその歯幅方向に並列して配置されている。図6(b)に示すように、第2の微細溝6の溝ピッチpは1mm≦p≦2mmを、また溝深さhは2μm≦h≦8μmをそれぞれ満足する寸法に設定されている。複数の第2の微細溝6は、外周スプライン歯30aの形成(ホブ加工)時にその加工速度を調整することで形成することができる。
(プロペラシャフト1の動作)
次に、本発明の実施の形態に示すプロペラシャフト1の動作につき、図1を用いて説明する。
本実施の形態に示すプロペラシャフト1の動作は、自動車が走行することにより行われる。すなわち、自動車の発進時や走行中には、車輪を懸架するサスペンションが動作し、これに伴い両ユニバーサルジョイント4(一方のみ示す)間の長さ及び角度変化を許容してエンジンからトランスミッション,プロペラシャフト1を介してディファレンシャルに駆動力が伝達される。
この場合、第1のシャフト2が内周スプライン歯20aを介して、また第2のシャフト3が外周スプライン歯30aを介してそれぞれ軸線方向に相対移動すると、プロペラシャフト1がシール部材(図示せず)と共に軸線方向に伸縮する。
この際、互いに嵌合する内周スプライン歯20aと外周スプライン歯30aとが歯面200a,300a間で複数の箇所において点接触する。このため、内周スプライン歯20aと外周スプライン歯30aとの間の接触領域が減少し、内周スプライン歯20a及び外周スプライン歯30aの各歯面200a,300aに作用するグリスによる油圧反力が減少する。よって、すべり速度が高くなっても固体潤滑が維持される。
これにより、本実施の形態においては、内周スプライン歯20aと外周スプライン歯30aとの間のすべり抵抗(摺動抵抗)の低下を小さくすることができ、スティック・スリップの発生を抑制することができる。
ここで、本実施の形態に示すプロペラシャフト1におけるスティック・スリップの発生抑制効果につき、図7〜図10を用いて考察する。
本考察は、先ず微細溝を有する雌スプライン軸と微細溝を有しない雌スプライン軸とを用意し、これら両方の雌スプライン軸をそれぞれ微細溝(ホブ溝)付きの雄スプライン軸にスプライン嵌合させて2種のプロペラシャフトを作製した後、これら各種プロペラシャフトを所定の速度で回転させるとともに、各種プロペラシャフトの雌雄スプライン軸を図7に示すように相対すべり速度V(0<V≦0.5m/sec)で動作させた場合に雌スプライン軸(第1のシャフト2)から雄スプライン軸(第2のシャフト3)に伝達されるトルクT(相対すべり速度VをV=0としたときのトルクTをT=1とし、V=0.05〜0.5としたときのTに対するトルクT)を測定することにより試みた。
この結果、微細溝を有する雌スプライン軸とホブ溝付きの雄スプライン軸とをスプライン嵌合させてなるプロペラシャフトにおいては、雌スプラインの微細溝の溝ピッチpが100μm≦p≦500μmを、また溝深さhが5μm≦h≦40μmをそれぞれ満足する寸法に設定され、一方雄スプライン軸のホブ溝の溝ピッチpが1mm≦p≦2mmを、また溝深さhが2μm≦h≦8μmをそれぞれ満足する寸法に設定されている場合に雌雄スプライン軸間のすべり抵抗の低下が小さくなり、スティック・スリップの発生抑制効果を有することが確認された。図8(a)及び(b)は、スティック・スリップの発生抑制効果が得られる場合の雌スプライン軸の微細溝の断面プロフィールの一例である。また、図9は、スティック・スリップの発生抑制効果が得られる場合の雄スプライン軸のホブ溝の断面プロフィールの一例である。
これに対して、微細溝を有しない雌スプライン軸とホブ溝付きの雄スプライン軸とをスプライン嵌合させてなるプロペラシャフトにおいては、雌雄スプライン軸間のすべり抵抗の低下が大きくなり、所望するスティック・スリップの発生抑制効果が得られない。
このことは、図10に示す通りである。図10は、プロペラシャフトにおけるスティック・スリップの発生抑制効果を考察した結果を示すグラフである。図10において、(a)雌スプラインに溝無しの場合にはトルク比(T)と相対すべり速度(V)との関係を示すT−V特性(V=0〜0.013)が負勾配であり、(b)雌スプラインに溝有りの場合にはT−V特性が正勾配である。なお、図10において、縦軸はトルク比を、また横軸は相対すべり速度をそれぞれ示す。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
DLCによるコーティング処理及びグリス等による第1のスプライン軸2と第2のスプライン軸3との間の低μ化を必要とせず、スティック・スリップの十分な発生抑制効果を安価に得ることができる。
以上、本発明のプロペラシャフトを上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)上記実施の形態では、第2の微細溝6が第1の微細溝5の第1の方向(内周スプライン歯20aの歯幅方向)に直交する第2の方向(外周スプライン歯30aの歯底面から歯先面に至る方向)に延びる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、第1の微細溝の第1の方向と交差する第2の方向に延びる第2の微細溝であればよい。
(2)上記実施の形態では、第1のシャフト2及び第2のシャフト軸3の各材料として機械構造用炭素鋼が用いられている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、実施の形態と同様の機械的強度を確保できる場合には例えば炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic:CFRP)など他の材料を用いてもよい。
(3)上記実施の形態では、第1のシャフト2がトランスミッションに、また第2のシャフト3がディファレンシャルにそれぞれ連結されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、トランスミッションに第2のシャフトを、またディファレンシャルに第1のシャフトをそれぞれ連結しても差し支えない。
1…プロペラシャフト、2…第1のシャフト、2a…小径のシャフト部、20…スプライン部、20a…内周スプライン歯、200a…歯面、2b…大径のシャフト部、3…第2のシャフト、30…スプライン部、30a…外周スプライン歯、300a…歯面、4…ユニバーサルジョイント、5…第1の微細溝、6…第2の微細溝、O…軸線方向

Claims (7)

  1. 第1の方向に延びる複数の第1の微細溝をトルク伝達面に有する第1のスプライン軸と、
    前記第1のスプライン軸にその軸線方向に相対移動可能に連結され、前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる複数の第2の微細溝をトルク伝達面に有する第2のスプライン軸とを備え
    潤滑油によって前記第1のスプライン軸と前記第2のスプライン軸との摺動が潤滑されるプロペラシャフト。
  2. 前記第1のスプライン軸は、前記複数の第1の微細溝が前記軸線方向に延びる油溝である請求項1に記載のプロペラシャフト。
  3. 記第2のスプライン軸は、前記複数の第2の微細溝が前記軸線方向と直交する方向に延びる油溝である請求項に記載のプロペラシャフト。
  4. 前記第1のスプライン軸は、前記複数の第1の微細溝の溝ピッチが前記複数の第2の微細溝の溝ピッチよりも小さい寸法に設定されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプロペラシャフト。
  5. 前記複数の第1の微細溝は、その溝ピッチpが100μm≦p≦500μmを満足する寸法に設定され、
    前記複数の第2の微細溝は、その溝ピッチpが1mm≦p≦2mmを満足する寸法に設定されている請求項に記載のプロペラシャフト。
  6. 前記複数の第1の微細溝は、その溝深さhが5μm≦h≦40μmを満足する寸法に設定され、
    前記複数の第2の微細溝は、その溝深さhが2μm≦h≦8μmを満足する寸法に設定されている請求項に記載のプロペラシャフト。
  7. 前記第1のスプライン軸は雌スプライン軸によって形成され、
    前記第2のスプライン軸は雄スプライン軸によって形成されている請求項1乃至のいずれか1項に記載のプロペラシャフト。
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