JP5608608B2 - フィルタ装置およびフィルタ用パッキン - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、フィルタ装置およびフィルタ用パッキンに関する。
インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドに供給されるインクを濾過するためのフィルタ装置を備える。フィルタ装置は、内側にフィルタ室を形成するホルダと、前記ホルダの内部で挟持され、前記フィルタ室を仕切るフィルタメディアとを有する。前記フィルタメディアは、例えば金属膜や不織布によって形成される。前記フィルタ装置は、インクタンクとインクジェットヘッドとを結ぶ経路の途中に介在し、前記フィルタメディアによってインク中の不純物を取り除く。
金属膜で形成されたフィルタメディアの一例として、電鋳によって形成されたニッケル薄膜が知られている。このような金属膜のフィルタメディアは、例えばゴム製のパッキンとともに、前記ホルダの内部で挟持される。
特開2007−136871号公報
パッキンの材料として用いられるフッ素ゴムのようなゴムは、膨潤や溶質によって、パッキンの破壊や、インクの変性を起こすおそれがある。このため、ゴム製のパッキンを用いたフィルタ装置は、使用できるインクの種類に制限がある。
本発明の目的は、インクによる影響を抑制できるフィルタ装置およびフィルタ用パッキンを提供することにある。
一つの実施の形態に係るフィルタ装置は、第1のホルダ部材と、第2のホルダ部材と、金属膜のフィルタメディアと、樹脂製のフィルタ用パッキンとを具備する。前記第1のホルダ部材は、枠状の第1の当接面を有する。前記第2のホルダ部材は、前記第1の当接面に対向する枠状の第2の当接面を有するとともに、前記第1のホルダ部材に固定されることで前記第1のホルダ部材と協働してフィルタ室を形成する。前記フィルタメディアは、前記第1のホルダ部材の第1の当接面に当接した外周部と、前記外周部に囲まれるとともに複数の孔が設けられた濾過部と、を有する。前記フィルタ用パッキンは、前記フィルタメディアの外周部に当接した枠状の第1の部分と、前記第1の部分との間に隙間を介して配置されるとともに前記第2のホルダ部材の第2の当接面に当接した枠状の第2の部分と、前記第1の部分および前記第2の部分に一体に設けられ前記第1の部分の内側の縁と前記第2の部分の内側の縁とを接続した第3の部分と、を有する。前記フィルタ用パッキンは、前記第1の部分が撓むことで、前記第1の部分が前記フィルタメディアの外周部を前記第1のホルダ部材の第1の当接面に弾性的に押圧する。さらに、前記パッキンは、対象とするインクに対する耐性を有している樹脂材料によって形成され、前記フィルタ用パッキンの前記第3の部分に、前記第1の部分と前記第2の部分との間の隙間と、前記フィルタ室との間に亘る接続孔が設けられ、前記フィルタ用パッキンの前記第2の部分の外側の縁から内側の縁に亘って形成され、前記第2のホルダ部材の前記第2の当接面に向かって開口する凹部が、前記第2の部分に設けられ、前記第1のホルダ部材と前記第2のホルダ部材との超音波溶接時に前記第1の部分と前記第2の部分との間の隙間の空気が前記接続孔を介して前記フィルタ室に抜けるとともに、前記フィルタ用パッキンの前記凹部の空気が前記フィルタ室に抜ける空気抜きを有する。
一つの実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成の一部を概略的に示す斜視図。 一つの実施形態のフィルタ装置を図1のF2−F2線に沿って示す断面図。 一つの実施形態のフィルタメディアを示す平面図。 一つの実施形態のパッキンを示す斜視図。 一つの実施形態のパッキンを図4のF5−F5線に沿って示す断面図。 一つの実施形態のパッキンを図4のF6−F6線に沿って示す断面図。 一つの実施形態のフィルタ装置において図2の円F7に囲まれた領域を示す断面図。 一つの実施形態のフィルタ装置において図2の円F8に囲まれた領域を示す断面図。 一つの実施形態のフィルタ装置の各部品を示す断面図。 パッキンの変形例を示す断面図。
以下に、一つの実施の形態について、図1から図10を参照して説明する。図1は、インクジェットプリンタ1の構成の一部を概略的に示す斜視図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、フィルタ装置2と、インクタンク3と、インクジェットヘッド4を備えている。
フィルタ装置2は、配管6によってインクタンク3に接続されるとともに、配管7によってインクジェットヘッド4に接続されている。すなわち、フィルタ装置2は、インクタンク3からインクジェットヘッド4にインクを供給する経路の途中に配置されている。インクタンク3に貯蔵されたインクは、フィルタ装置2によって濾過された後、インクジェットヘッド4に供給される。
インクタンク3には、例えばUV硬化インクが貯蔵されている。なお、インクタンク3に貯蔵されるインクはこれに限らず、ソルベルトインクやオイルインクのような他の種類のインクでも良い。
インクジェットヘッド4は、いわゆるエッジシュータ式のインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド4は、圧電素子によって形成された複数の圧力室を有している。インクジェットヘッド4は、インクジェットプリンタ1を制御する制御部からの信号に基いて、圧力室に供給されたインクを複数のノズル孔4aからそれぞれ吐出する。
図2は、フィルタ装置2を図1のF2−F2線に沿って示す断面図である。図2に示すように、フィルタ装置2は、ホルダ11と、フィルタメディア12と、パッキン13とを備えている。パッキン13は、フィルタ用パッキンの一例である。
ホルダ11は、例えばポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)によって形成されている。なお、ホルダ11はこれに限らず、耐インク性を有する他の種類の樹脂によって形成されても良い。ホルダ11は、第1のホルダ部材16と、第2のホルダ部材17とを有している。
第1のホルダ部材16は、略矩形状に形成された第1の壁部21と、第1の壁部21の周縁から突き出た周壁22とを有している。第1の壁部21と周壁22とは、協働して凹部25を形成する。第1の壁部21に、流入口26が設けられている。流入口26は、凹部25に開口するとともに、図1に示す配管6を介してインクタンク3に接続されている。インクタンク3に貯蔵されたインクは、配管6を通って、流入口26から凹部25の内部に流入する。
周壁22に、第1の当接面27と、第1の固定面28とが設けられている。第1の当接面27は、枠状の平坦な面である。第1の当接面27は、凹部25を囲むように設けられている。第1の固定面28は、第1の当接面27よりも第1の壁部21から離れている。第1の固定面28は、枠状の平坦な面であり、第1の当接面27を囲むように設けられている。
第2のホルダ部材17は、略矩形状に形成された第2の壁部31を有している。第2の壁部31は、第1の壁部21に対向する内壁面33と、第2の当接面34と、第2の固定面35とを有している。第2の壁部31に、内壁面33に開口する流出口37が設けられている。流出口37は、図1に示す配管7を介してインクジェットヘッド4に接続されている。
第2の当接面34は、内壁面33から凹んで設けられた枠状の平坦な面であり、内壁面33を囲んでいる。第2の当接面34は、第1のホルダ部材16の第1の当接面27に対向している。
第2の固定面35は、内壁面33と同一平面上に設けられている。第2の固定面35は、枠状の平坦な面であり、第2の当接面34を囲むように設けられている。第2のホルダ部材17の第2の固定面35は、第1のホルダ部材16の第1の固定面28に、例えば溶着によって固定されている。
第1のホルダ部材16の凹部25が第2のホルダ部材17の内壁面33に塞がれることで、ホルダ11の内部にフィルタ室39が形成される。言い換えると、第2のホルダ部材17が第1のホルダ部材16と協働してフィルタ室39を形成している。
図3は、フィルタメディア12を示す平面図である。図3に示すように、フィルタメディア12は、金属膜の一種であるニッケル薄膜によって略矩形状に形成されている。フィルタメディア12は、例えば電鋳によって作られる。フィルタメディア12は、外周部41と、濾過部42とを有している。
外周部41は、第1のホルダ部材16の第1の当接面27に対応した枠状の部分である。図2に示すように、外周部41は、第1の当接面27に当接している。外周部41は、平坦に形成され、濾過部42を囲んでいる。なお、図3において、外周部41と濾過部42とは、一点鎖線によって区切られる。
濾過部42は、第1のホルダ部材16の凹部25に対応した略矩形状の部分である。外周部41が第1のホルダ部材16の第1の当接面27に当接すると、濾過部42は、凹部25を覆う。濾過部42は、フィルタ室39を上流側と下流側とに仕切っている。
図3に示すように、濾過部42に、複数の孔44が設けられている。孔44の直径は、例えば5μmである。なお、インクタンク3に貯蔵されたインクの粒子径は孔44の直径よりも小さい。このため、インクは孔44を通過できる。一方、インクに混ざっている除去されるべき不純物は、この濾過部42に捕獲されて取り除かれる。なお、孔44は、濾過部42のみならず、外周部41に設けられても良い。
図4は、パッキン13を示す斜視図である。図5は、図4のF5−F5線に沿って示すパッキン13の断面図である。図6は、図4のF6−F6線に沿って示すパッキン13の断面図である。
パッキン13は、例えば、カーボンファイバーやガラスフィラーが含まれない、いわゆるナチュラルグレードのポリフェニレンスルフィド(PPS)によって形成されている。なお、パッキン13はこれに限らず、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)やポリアセタール樹脂(POM)のような、他の種類の樹脂によって形成されても良い。
パッキン13を形成する樹脂は、UV硬化インクやソルベルトインクのような有機溶剤系インクに対し、いわゆるマテリアルコンパチビリティ(マテコン)を有している。マテコンとは、対象とするインクに対する耐性である。
パッキン13の材料の溶融温度は、第1のホルダ部材16および第2のホルダ部材17の材料の溶融温度よりも高い。パッキン13の長さは、例えば20mmである。パッキン13の幅は、例えば15mmである。パッキン13の厚さは、例えば2mmである。
図4に示すように、パッキン13は、第1の部分51と、第2の部分52と、第3の部分53とを有している。第1の部分51と、第2の部分52と、第3の部分53とは、一体に形成されている。
第1の部分51は、第1のホルダ部材16の第1の当接面27に対応した枠状に形成されている。第2の部分52は、第2のホルダ部材17の第2の当接面34に対応した枠状に形成されている。図5に示すように、第2の部分52は、第1の部分51との間に隙間Gを介して配置されている。第3の部分53は、第1の部分51の内側の縁と、第2の部分52の内側の縁とを接続している。
第1の部分51は、対向面55と、傾斜面56とを有している。対向面55は、第2の部分52に対向している。傾斜面56は、対向面55の反対側に設けられている。傾斜面56は、内側の端部と第2の部分52との間の距離が、外側の端部と第2の部分52との間の距離よりも短くなるように傾斜した平坦な面である。
図7は、図2の円F7で囲まれた領域を示すフィルタ装置2の断面図である。図8は、図2の円F8で囲まれた領域を示すフィルタ装置2の断面図である。図5に示すように、第1の部分51は、片持ち梁状に形成されている。このため、図7に示すように、傾斜面56に荷重がかけられると、第1の部分51は第2の部分52に向かって撓む。第1の部分51が撓むことにより、傾斜面56は平面状になる。平面状になった傾斜面56は、フィルタメディア12の外周部41に面接触する。
図4に示すように、第2の部分52は、複数の第1のリブ61と、複数の第2のリブ62と、複数の第3のリブ63とを有している。第1ないし第3のリブ61〜63は、一体に形成されている。第1ないし第3のリブ61〜63のそれぞれの厚みは、第1の部分51の厚みとほぼ等しい。
図7に示すように、複数の第1のリブ61は、第2のホルダ部材17の第2の当接面34に当接する。第1のリブ61は、第2の当接面34を形成する内壁面33から窪んだ部分に嵌っている。
図4に示すように、複数の第2のリブ62は、複数の第1のリブ61と交互に配置されている。第2のリブ62は、第1のリブ61よりも第1の部分51の近くに位置する。図8に示すように、第1のリブ61が第2の当接面34に当接した際に、第2のリブ62は第2の当接面34から離間している。
図4に示すように、複数の第3のリブ63は、複数の第1のリブ61と複数の第2のリブ62とを接続している。第3のリブ63は、第1のリブ61と直交するとともに、第2のリブ62とも直交する。
図5に示すように、第3の部分53に、複数の接続孔66が設けられている。接続孔66の一方の端部は、第1の部分51と第2の部分52との間の隙間Gに開口している。接続孔66の他方の端部は、枠状であるパッキン13の内縁に開口している。図7に示すように、接続孔66は、隙間Gと、パッキン13に囲まれたフィルタ室39との間に亘って設けられている。
図4に示すように、複数の第1のリブ61と、複数の第2のリブ62と、複数の第3のリブ63とは、複数の凹部68を形成する。図8に示すように、凹部68は、第2のホルダ部材17の第2の当接面34に向かってそれぞれ開口する。凹部68は、第2の部分52の外側の縁から、第2の部分52の内側の縁に亘って設けられている。
以下に、フィルタ装置2の製造方法の一例について説明する。図9は、フィルタ装置2が形成される前のフィルタメディア12、パッキン13、第1のホルダ部材16、および第2のホルダ部材17を示す断面図である。
図9に示すように、フィルタ装置2が形成される前の第2のホルダ部材17は、複数の突起69を有している。突起69は、略円錐形状に形成され、第2の固定面35からそれぞれ突出している。
まず、第1のホルダ部材16の第1の当接面27に、フィルタメディア12の外周部41を当接させる。次に、フィルタメディア12の外周部41に、パッキン13の第1の部分51を当接させる。これにより、フィルタメディア12の外周部41は、第1の当接面27と第1の部分51との間に挟まれる。
次に、第2のホルダ部材17の突起69が第1のホルダ部材16の第1の固定面28に当接するように、第2のホルダ部材17を第1のホルダ部材16に押圧する。これにより、フィルタメディア12の外周部41と、パッキン13とが、第1の当接面27と第2の当接面34の間に挟まれる。
第2のホルダ部材17が第1のホルダ部材16に押圧されることで、パッキン13の第1の部分51に荷重がかかる。図7に示すように、第1の部分51は、荷重によって第2の部分52に向かって撓む。第1の部分51が撓むことにより、第1の部分51の傾斜面56が、フィルタメディア12の外周部41と面接触する。
撓んだ第1の部分51は、復元力によって、フィルタメディア12の外周部41を、第1のホルダ部材16の第1の当接面27に弾性的に押圧する。これにより、フィルタメディア12の外周部41は、第1の当接面27に密着する。
第1の部分51が一定の角度以上撓むと、第1の部分51の対向面55が第2の部分52の第2のリブ62に当接する。すなわち、第2のリブ62は、第1の部分51の一定以上の撓みを制限する。
次に、突起69が第1の固定面28に当接した状態で、超音波溶接を行なう。突起69は、超音波によって加熱されることで溶ける。これにより、第1の固定面28が第2の固定面35に固定される。
図7に示すように、隙間Gは、接続孔66によってフィルタ室39に繋がっている。このため、図7の矢印で示すように、超音波溶接で生じた熱により膨張した隙間Gの空気は、フィルタ室39に抜ける。
図8に示すように、凹部68は、フィルタ室39に開口している。このため、図8の矢印で示すように、超音波溶接で生じた熱により膨張した凹部68の空気および、パッキン13とホルダ11との間の空気は、フィルタ室39に抜ける。以上の工程を経て、フィルタ装置2の製造工程が終了する。
前記構成のフィルタ装置2によれば、パッキン13が樹脂であるPPSによって形成されている。これにより、パッキン13がインクによって溶解したり、膨潤したり、インクの物性を変質させたりすることを抑制できる。すなわち、インクがパッキン13に影響を及ぼすことを抑制できる。
フィルタメディア12とパッキン13とが、第1のホルダ部材16の第1の当接面27と第2のホルダ部材17の第2の当接面34とによって挟まれる。これにより、パッキン13の第1の部分51は、荷重を受け、第2の部分52に向かって撓む。撓んだ第1の部分51は、復元力によって、フィルタメディア12の外周部41を、第1の当接面27に弾性的に押圧する。したがって、樹脂製のパッキン13であっても、フィルタメディア12を第1の当接面27に密着させることができる。これにより、フィルタメディア12の外周部41と第1の当接面27との間からインクが漏れることが防止される。
パッキン13の第3の部分53は、第1の部分51の内側の縁と、第2の部分52の内側の縁とを連結する。このため、第1の部分51は、第1の部分51の内側の縁を支点として撓む。これにより、支点と作用点との間の距離を大きく取ることができ、第1の部分51を容易に撓ませることができる。さらに、内周の方が外周よりも短いため、第1の部分51の外側の縁と第2の部分52の外側の縁とを連結した場合よりも、パッキン13を形成するために必要な材料の量を低減することができる。
パッキン13の第2の部分52は、第1のリブ61と、第2のリブ62と、第3のリブ63とを有している。第1ないし第3のリブ61〜63の厚みが第1の部分51の厚みとおおよそ等しいため、パッキン13を製造する際のひずみを抑制することができる。さらに、第3のリブ63が第1のリブ61および第2のリブ62と直交することにより、第2の部分52の剛性が第1の部分51の剛性よりも強くなる。これにより、第2の部分52を第1の部分51より撓み難くすることができる。
第1の部分51が一定の角度以上撓むと、第1の部分51が第2の部分52に当接する。これにより、第1の部分51が過剰に撓むことにより、第1の部分51が塑性変形したり、フィルタメディア12に皺が生じたりすることを抑制できる。
第1の部分51の傾斜面56は、第1の部分51が撓むことにより平面状になり、フィルタメディア12の外周部41に面接触する。これにより、均一な力でフィルタメディア12を第1のホルダ部材16の第1の当接面27に押圧でき、フィルタメディア12の破損を抑制できる。
パッキン13の溶融温度は、第1のホルダ部材16の溶融温度よりも高く、第2のホルダ部材17の溶融温度よりも高い。これにより、第1のホルダ部材16と第2のホルダ部材17とを超音波接合する際に、パッキン13が溶解したり変形したりすることを抑制できる。
第3の部分53の接続孔66は、隙間Gとフィルタ室39との間に亘って設けられている。これにより、超音波溶接で生じた熱により膨張した隙間Gの空気がフィルタ室39に抜ける。したがって、膨張した隙間Gの空気によって、ホルダ11やパッキン13が変形することを防止できる。
第2の部分52の凹部68は、第2の部分52の外側の縁から内側の縁に亘って設けられている。これにより、超音波溶接で生じた熱により膨張した凹部68の空気および、パッキン13とホルダ11との間の空気がフィルタ室39に抜ける。したがって、膨張した凹部68やパッキン13とホルダ11との間の空気によって、ホルダ11やパッキン13が変形することを防止できる。
図10は、フィルタ装置2に備えられたパッキン13の変形例を示す断面図である。この変形例において、第2の部分52の凹部68は、第2の部分52の内側の縁で塞がれている。さらに、第1の部分51と第2の部分52との間の隙間Gは、第3の部分53によって塞がれている。
このようなパッキン13の変形例によれば、フィルタ室39に流入したインクが、隙間Gや凹部68に入り込むことが防止される。したがって、隙間Gや凹部68でインクが凝固することを防止できる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態のフィルタ装置によれば、樹脂によって形成されたフィルタ用パッキンが、第1ないし第3の部分を有することでフィルタメディアを弾性的に押圧することにより、インクがパッキンに影響を及ぼすことを抑制できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…フィルタ装置、12…フィルタメディア、13…パッキン、16…第1のホルダ部材、17…第2のホルダ部材、27…第1の当接面、34…第2の当接面、41…外周部、42…濾過部、44…孔、51…第1の部分、52…第2の部分、53…第3の部分、56…傾斜面、61…第1のリブ、62…第2のリブ、63…第3のリブ、66…接続孔、68…凹部、G…隙間。

Claims (7)

  1. 枠状の第1の当接面を有した第1のホルダ部材と、
    前記第1の当接面に対向する枠状の第2の当接面を有するとともに、前記第1のホルダ部材に固定されることで前記第1のホルダ部材と協働してフィルタ室を形成する第2のホルダ部材と、
    前記第1のホルダ部材の第1の当接面に当接した外周部と、前記外周部に囲まれるとともに複数の孔が設けられた濾過部と、を有した金属膜のフィルタメディアと、
    前記フィルタメディアの外周部に当接した枠状の第1の部分と、前記第1の部分との間に隙間を介して配置されるとともに前記第2のホルダ部材の第2の当接面に当接した枠状の第2の部分と、前記第1の部分および前記第2の部分に一体に設けられ前記第1の部分の内側の縁と前記第2の部分の内側の縁とを接続した第3の部分と、を有し、前記第1の部分が撓むことで、前記第1の部分が前記フィルタメディアの外周部を前記第1のホルダ部材の第1の当接面に弾性的に押圧する樹脂製のフィルタ用パッキンと、
    を具備し、
    前記パッキンは、対象とするインクに対する耐性を有している樹脂材料によって形成され、
    前記フィルタ用パッキンの前記第3の部分に、前記第1の部分と前記第2の部分との間の隙間と、前記フィルタ室との間に亘る接続孔が設けられ、
    前記フィルタ用パッキンの前記第2の部分の外側の縁から内側の縁に亘って形成され、前記第2のホルダ部材の前記第2の当接面に向かって開口する凹部が、前記第2の部分に設けられ、
    前記第1のホルダ部材と前記第2のホルダ部材との超音波溶接時に前記第1の部分と前記第2の部分との間の隙間の空気が前記接続孔を介して前記フィルタ室に抜けるとともに、前記フィルタ用パッキンの前記凹部の空気が前記フィルタ室に抜ける空気抜きを有することを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記フィルタ用パッキンの第2の部分は、前記第2のホルダ部材の第2の当接面に当接する複数の第1のリブと、前記第1のリブと交互に配置されるとともに前記第1のリブよりも前記フィルタ用パッキンの第1の部分に近い複数の第2のリブと、前記複数の第1のリブと前記複数の第2のリブとを接続する複数の第3のリブと、を有したことを特徴とする請求項に記載のフィルタ装置。
  3. 前記フィルタ用パッキンの第1の部分は、前記第1の部分が撓むことにより前記フィルタメディアの前記外周部と面接触する傾斜面を有したことを特徴とする請求項に記載のフィルタ装置。
  4. 前記フィルタ用パッキンの溶融温度は、前記第1のホルダ部材の溶融温度よりも高く、前記第2のホルダ部材の溶融温度よりも高いことを特徴とする請求項に記載のフィルタ装置。
  5. 前記フィルタ用パッキンの前記第2の部分の第1のリブ、第2のリブ、および第3のリブによって形成され、前記第2のホルダ部材の第2の当接面に向かって開口する凹部が、前記第2の部分の外側の縁から内側の縁に亘って設けられたことを特徴とする請求項に記載のフィルタ装置。
  6. 枠状の第1のホルダ部材と、前記第1のホルダ部材に固定されることで前記第1のホルダ部材と協働してフィルタ室を形成する枠状の第2のホルダ部材とからなるホルダ部材の内部で金属膜のフィルタメディアとともに挟持されるフィルタ用パッキンであって、
    枠状の第1の部分と、
    前記第1の部分との間に隙間を介して配置された枠状の第2の部分と、
    前記第1の部分および前記第2の部分に一体に設けられ、前記第1の部分が撓めるように前記第1の部分の内側の縁と前記第2の部分の内側の縁とを接続した第3の部分と、
    を具備し、
    前記フィルタ用パッキンは、対象とするインクに対する耐性を有している樹脂材料によって形成され、
    前記第3の部分に、前記第1の部分と前記第2の部分との間の隙間と、前記フィルタ室との間に亘る接続孔が設けられ、
    前記第2の部分の外側の縁から内側の縁に亘って形成され、前記第2のホルダ部材の当接面に向かって開口する凹部が、前記第2の部分に設けられ、
    前記ホルダ部材の超音波溶接時に前記第1の部分と前記第2の部分との間の隙間の空気が前記接続孔を介して前記フィルタ室に抜けるとともに、前記凹部の空気が前記フィルタ室に抜ける空気抜きを有することを特徴とするフィルタ用パッキン。
  7. 前記第2の部分は、複数の第1のリブと、前記第1のリブと交互に配置されるとともに前記第1のリブよりも前記第1の部分に近い複数の第2のリブと、前記複数の第1のリブと前記複数の第2のリブとを接続する複数の第3のリブと、を有したことを特徴とする請求項に記載のフィルタ用パッキン。
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