JP5608296B1 - 打ち抜き型、及び被加工材の切断加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの打ち抜き型を複数の製品の製造に使用することが可能な抜き型及び被加工材の切断加工方法を提供する。
【解決手段】
打ち抜き型1は、基台2と、環状の打ち抜き刃3と、加工対象であるシート材を支持するための筒状部材21とを備える。筒状部材21は、基台2に設けられた四角の貫通孔22の縁部の取付位置Pに取り付けられる。筒状部材21は、木製のベース部21aと、ウレタンスポンジ製の弾性部材21bとを有しており、弾性部材21bの裏側面に、面ファスナーの第1部材が固着されている。基台2の取付位置Pには、面ファスナーの第2部材が固着されており、これによって、筒状部材21は取付位置Pに対して着脱自在とされる。
【選択図】図2
【解決手段】
打ち抜き型1は、基台2と、環状の打ち抜き刃3と、加工対象であるシート材を支持するための筒状部材21とを備える。筒状部材21は、基台2に設けられた四角の貫通孔22の縁部の取付位置Pに取り付けられる。筒状部材21は、木製のベース部21aと、ウレタンスポンジ製の弾性部材21bとを有しており、弾性部材21bの裏側面に、面ファスナーの第1部材が固着されている。基台2の取付位置Pには、面ファスナーの第2部材が固着されており、これによって、筒状部材21は取付位置Pに対して着脱自在とされる。
【選択図】図2
Description
本発明は、合成樹脂製のトレイ等に用いられる被加工材を切断加工するための打ち抜き型及び被加工材の切断加工方法に関する。
合成樹脂製のトレイ、紙箱、ダンボール箱等は、打ち抜き型によって材料であるシート材(被加工材)を切断することにより製作される(例えば、特許文献1参照)。
打ち抜き型は、打ち抜くべき平面形状に曲げられた帯状のトムソン刃(以下、「帯状刃」という。)が打抜側台座(基台)に固定されたものである。特許文献1に記載された打ち抜き型では、切断加工の際、シート材がずれたり変形したりすることを防止するために、被加工材を支持する内側ガイド部材が設けられている。この内側ガイド部材は、環状の帯状刃(打抜刃)の内側に、内側弾性体を介して配置される。シート材の切断加工が行われるとき、シート材が内側ガイド部材によって支持され、成型シート打抜用受台がシート材の上方から下降し、成型シート打抜用受台と成型シート打抜型との間にシート材が挟まれ、打抜刃によってシート材が切断される。
また、シート材を支持する部材としては、特許文献1に記載されているような、製品の立体形状に合わせた形状を有する内側ガイド部材だけでなく、基台に設けられた貫通孔を取り囲むように立設された、主としてスポンジからなる筒状部材のようなものもある。この筒状部材の場合、貫通孔から負圧が与えられ、打ち抜き加工された製品が筒状部材に吸着されるようになっている。
しかしながら、上述のような従来の打ち抜き型では、内側ガイド部材及び筒状部材のようなシート材の支持部材が、製品の形状に合わせて作られており、かかる支持部材が基台に固着されているので、打ち抜き型はその製品専用のものとされている。このため、製品毎に打ち抜き型を製作する必要があり、コスト及び時間がかかり、打ち抜き型の製作負担が大きかった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができる打ち抜き型及び被加工材の切断加工方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の打ち抜き型は、基台と、前記基台に取り付けられ、2次元の環状に屈曲された帯状刃と、前記基台の前記帯状刃の内側に取り付けられ、被加工材を支持する支持部材と、を備える、打ち抜き型において、前記支持部材は、凹部を有する被加工材の前記凹部の内底面を支持するために前記凹部の深さに応じた高さを有し、前記基台の取付位置に着脱自在に構成されており、前記取付位置から前記支持部材を取り外し、前記被加工材の前記凹部とは深さの異なる凹部を有する他の被加工材の前記凹部の内底面を支持するために、前記他の被加工材の前記凹部の深さに応じた高さを有する交換支持部材を前記取付位置に取り付けることが可能であるように構成されている。
この態様において、前記基台は、前記取付位置がその周囲よりも低くなるように、前記取付位置の周囲に段部が形成されており、前記段部によって前記支持部材の位置決めが可能に構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記基台は、前記取付位置が凹部として形成されていてもよい。
また、上記態様において、前記基台は、前記取付位置を囲繞する凸部を有していてもよい。
また、上記態様において、前記基台は、前記取付位置に面ファスナーの第1部材が取り付けられており、前記支持部材は、前記基台への接続面に、前記第1部材と着脱自在な面ファスナーの第2部材が取り付けられていてもよい。
また、上記態様において、前記支持部材は、被加工材を吸着するための空洞を有する筒状体であり、環状の一端面において前記被加工材の前記凹部の内底面を支持し、環状の他端面において前記基台の取付位置に着脱自在に構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記支持部材は、前記基台への接続面を有する剛性部材と、前記剛性部材に固着された弾性部材とを有していてもよい。
また、本発明の一の態様の被加工材の切断加工方法は、基台と、前記基台に取り付けられ、2次元の環状に屈曲された帯状刃とを有する打ち抜き型によって、被加工材を切断加工する切断加工方法において、所定の深さの第1の凹部を有する第1製品を製造する場合には、前記基台の前記帯状刃の内側の取付位置に、第1の被加工材に設けられた第1の凹部の内底面を支持するために前記第1の凹部の深さに応じた高さを有する第1支持部材を着脱可能に取り付け、前記第1支持部材によって前記第1の凹部の内底面が支持された前記第1の被加工材を前記帯状刃によって切断加工し、前記第1の凹部とは深さが異なる第2の凹部を有する第2製品を製造する場合には、前記基台の前記帯状刃の内側の取付位置に、第2の被加工材に設けられた第2の凹部の内底面を支持するために前記第2の凹部の深さに応じた高さを有する第2支持部材を着脱可能に取り付け、前記第2支持部材によって前記第2の凹部の内底面が支持された前記第2の被加工材を前記帯状刃によって切断加工する。
本発明に係る打ち抜き型及び被加工材の切断加工方法によれば、1つの打ち抜き型を複数の製品の製造に使用することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す斜視図であり、図2は、その正面断面図である。打ち抜き型1は、木製の基台2の一面に帯状の打ち抜き刃3が配置されて構成されている。以下、基台2の打ち抜き刃3が配置されている側を「表側」、その反対側を「裏側」という。
図1は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す斜視図であり、図2は、その正面断面図である。打ち抜き型1は、木製の基台2の一面に帯状の打ち抜き刃3が配置されて構成されている。以下、基台2の打ち抜き刃3が配置されている側を「表側」、その反対側を「裏側」という。
基台2の表面は、平坦面であり、この表面にレーザ加工によって打ち抜くべき形状の溝(図示せず)が形成され、当該溝に帯状の打ち抜き刃3が嵌合されることで、打ち抜き型1が構成される。かかる打ち抜き刃3は、表側に刃先が位置づけられるように、刃先と反対側の端部が基台2の溝に嵌入される。
図3Aは、加工対象のシート材の一例を示す斜視図であり、図3Bは、加工後の製品の一例であるトレイを示す斜視図である。打ち抜き型1が使用される場合には、加工対象のシート材4が打ち抜き型1の打ち抜き刃3の表側に配置され、シート材4が打ち抜き型1とまな板として機能する受け台6(図6A参照)との間に挟み込まれ、押し切られることによって切断加工される。シート材4に設けられた凹部41のそれぞれは、1つずつ打ち抜き型刃3の各四角形状に対応している。つまり、図1及び2に示される打ち抜き型1は、マトリックス状に並べられ、シート材4の各凹部41が打ち抜き刃3の四角形の内部に1つずつ収まるように、シート材4が打ち抜き型1に対して配置され、各凹部41の周囲が打ち抜き刃3によって同時に切断される。こうして、図3Bに示すトレイ5が作成される。
図1に示すように、本実施の形態に係る打ち抜き刃3は角が丸みを帯びた複数の四角形を形成するように配置されている。各四角形が、シート材4が打ち抜かれる形状、即ち、製品であるトレイ5の形状である。このように、打ち抜き刃3は、打ち抜くべき形状に沿って配置されるのであり、その形状は四角形に限られない。
図1及び図2に示すように、基台2の表側面には、平面視において四角形をなす筒状部材21が立設されている。基台2の中央部分には、四角形の貫通孔22が設けられており、この貫通孔22の縁部分に筒状部材21は取り付けられている(図2参照)。つまり、筒状部材21は、貫通孔22を囲繞するように基台2に取り付けられている。
かかる筒状部材21は、シート材4が切断加工されるときに、シート材4を支持するためのものである。筒状部材21は、木製のベース部21aと、ウレタン製のスポンジからなる弾性部材21bとを有しており、ベース部21aの表側端に、弾性部材21bが固着されている。シート材4が切断加工されるとき、弾性部材21bがシート材4に接することで、シート材4が支持される。
筒状部材21は、基台2に着脱自在とされている。図4は、基台2から筒状部材21が取り外されたときの状態を示す正面断面図である。ベース部21aの裏側端面には、面ファスナーの一方の部材(多数のフック状起毛を有する側)である第1部材23aが固着されている。また、上述したように、基台2の貫通孔22の縁部は筒状部材21の取付位置Pとされており、この取付位置には面ファスナーの他方の部材(多数のループ状起毛を有する側)である第2部材23bが固着されている。第1部材23aが第2部材23bに貼着されることにより、筒状部材21が基台2の取付位置Pに取り付けられる。
かかる筒状部材21は、トレイ5を製造するための専用品とされる。つまり、筒状部材21は、トレイ5の深さに対応した高さを有している。本実施の形態に係る打ち抜き型1においては、筒状部材21を取り外し、トレイ5とは別のトレイ(トレイ5よりも深さが大きいトレイ)を製造するための専用品である他の筒状部材(以下、「交換筒状部材」という)に交換することができる。図5は、筒状部材の交換を説明するための模式図である。交換筒状部材24は、平面形状が筒状部材21と同一の大きさ及び形状であり、高さが筒状部材21よりも大きい。この交換筒状部材24も、ベース部24a及び当該ベース部24aの表側面に固着された弾性部材24bを有しており、ベース部24aの裏側面に面ファスナーの第1部材23cが固着されている。この第1部材23cが第2部材23bに貼着されることで、交換筒状部材24が基台2の取付位置Pに取り付けられる。
また、打ち抜き型1は、打ち抜き刃3の内側面に接するように基台2に取り付けられた支持部材25と、打ち抜き刃3の外側面に接するように基台2に取り付けられた支持部材26とを有している。なお、図1においては支持部材26を省略している。支持部材25,26も、筒状部材24と同様に、木製のベース部25a,26aと、弾性部材25b,26bとを有しており、ベース部25a,26aの表側面に弾性部材25b,26bが固着されている。
支持部材26は、その高さが打ち抜き刃3よりも若干高い。さらに詳細に説明すると、支持部材26のベース部26aの表側端面が、打ち抜き刃3の刃先よりも若干裏側に位置し、弾性部材26bの表側端面が、打ち抜き刃3の刃先よりも若干表側に位置している。つまり、打ち抜き刃3の刃先は、弾性部材26bの表裏方向の中間位置に位置している。
これに対して、支持部材25は、その高さが打ち抜き刃3よりも若干低い。つまり、支持部材25の弾性部材25bの表側端面が、打ち抜き刃3の刃先よりも裏側に位置している。
以下、シート材4の打ち抜き加工工程について説明する。図6A乃至図6Cは、打ち抜き型1によるシート材4の打ち抜き加工工程を示す模式図である。シート材4の打ち抜き加工が行われるとき、図6Aに示すように、シート材4は打ち抜き型1の表側に位置づけられる。本実施の形態では、シート材4の打ち抜き加工は、シート材4の下方に配置された打ち抜き型1によって行われる。つまり、本実施の形態では、表側方向が上方であり、裏側方向が下方である。なお、打ち抜き型1は、本実施の形態のようにシート材4の下方に配置されるのみならず、シート材4の上方に配置される場合もある。
シート材4のさらに上方には、受け台6が配置される。この受け台6は、シート材4の打ち抜き加工を行う際に、打ち抜き刃3のまな板として機能する。受け台6は、基台61と、支持部材62と、刃受け部材63とによって主として構成されている。
木製の基台61は、その中央部分に四角形の貫通孔61aが設けられており、この貫通孔61aの縁部分に四角環状の支持部材62が取り付けられている。つまり、支持部材62は、貫通孔61aを囲繞するように基台61に取り付けられている。図6Aに示すように、基台61の貫通孔61aは、基台2の貫通孔22と同じ大きさであり、また、その平面位置も貫通孔22の平面位置と同一とされている。そのため支持部材62の内側端の四角形は、筒状部材21の内側端の四角形と同じ大きさとされている。また、支持部材62の外側端の四角形は、筒状部材21の外側端の四角形よりも大きくなされている。これにより、上下方向において、筒状部材21の上端面(表側端面)の全体が、支持部材62の下端面(裏側端面)に重なっている。かかる支持部材62は、ウレタン製のスポンジによって構成されている。
刃受け部材63は、打ち抜き刃3の刃先を受ける部材であり、基台61において、打ち抜き刃3の刃先に沿って、丸みを帯びた四角環状に配置されている。刃受け部材63は、木製のベース部63aの下端に、ポリプロピレン製の板状部材63bが固着されて構成されている。
上記のような受け台6が下降し、また打ち抜き型1が上昇することで、シート材4が打ち抜き型1と受け台6との間に挟まれた状態で、打ち抜き型1と受け台6とが相対的に近接する(図6A参照)。
シート材4は、その下面が打ち抜き型1の筒状部材21の上端面と、支持部材25の上端面と、支持部材26の上端面とに接触する。また、シート材4の上面は、受け台6の支持部材62の下端面と、刃受け部材63の下端面とに接触する。この状態から、シート材4が刃受け部材63によって下方に押される。これに伴って、支持部材26の弾性部材26bが圧縮変形され、シート材4が打ち抜き刃3によって切断される(図6B参照)。
シート材4が切断されるとき、シート材4は筒状部材21、支持部材25、26、62によって支持される。このとき、筒状部材21と支持部材62とは、シート材4の同じ部位を裏側と表側とから挟むようにして支持する。また、筒状部材21の弾性部材21bと、支持部材62の弾性部材62bとが、シート材の形状に応じて変形する。これによって、シート材4が、傷ついたり変形したりすることなく、打ち抜き加工される。
シート材4が打ち抜かれ、トレイ5が作製されると、打ち抜き型1の下方に接続されたバキューム装置(図示せず)によって貫通孔22を通じて負圧が与えられ、トレイ5が筒状部材21に吸着される。この状態で、受け台6が上昇し、受け台6がトレイ5から離反される(図6C参照)。
その後、バキューム装置による負圧の付与が停止され、打ち抜き加工されたトレイ5が図示しない搬送装置によって打ち抜き型1から図示しない回収位置へと搬送される。
トレイ5と平面視形状が同一であり、且つトレイ5よりも深さの大きい別のトレイを作製する場合には、打ち抜き型1の筒状部材21を当該トレイ用の交換筒状部材24に交換する。つまり、基台2から筒状部材21を取り外し、基台2の取付位置Pに交換筒状部材24を取り付ける。このようにして交換筒状部材24を装着した打ち抜き型1を使用して、上述したシート4と同様の打ち抜き加工工程を実行することにより、深さの大きいトレイが作製される。したがって、製品毎に打ち抜き型を製作する必要がなく、筒状部材を変更するだけで複数の製品(底の深さが異なる製品)に対応することが可能となる。
(実施の形態2)
図7は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係る打ち抜き型201は、環状に配置された打ち抜き刃3の内側に、製品であるトレイ51の内側形状に合致する形状を有するガイド部材221を有している。
図7は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係る打ち抜き型201は、環状に配置された打ち抜き刃3の内側に、製品であるトレイ51の内側形状に合致する形状を有するガイド部材221を有している。
本実施の形態に係る打ち抜き型201の構成についてさらに詳細に説明する。打ち抜き型201の基台202は、貫通孔等を有しない平坦な板状をなしている。また、基台202には、筒状部材21及び支持部材25に代えて、ガイド部材221が取り付けられている。
ガイド部材221は、製品であるトレイに相当するシート材の凹部を内側から支持するためのものであり、前記凹部の内面形状と同一の外形を有するガイド部221aを有している。ガイド部221aは、木又はプラスチック等の概ね弾性変形を生じない剛性材料によって構成されている。ガイド部221aの裏側面には、ウレタン製のスポンジからなる弾性部材221bが取り付けられている。また、この弾性部材221bの裏側端面には、面ファスナーの一方の部材(多数のフック状起毛を有する側)である第1部材が固着されている。他方、基台202の表側面には、ガイド部材221を取り付けるための取付位置P2が設けられており、この取付位置P2には面ファスナーの他方の部材(多数のループ状起毛を有する側)である第2部材が固着されている。ガイド部材221の第1部材が基台202の第2部材に貼着されることにより、ガイド部材221が基台202の取付位置P2に取り付けられる。
かかるガイド部材221は、所定形状のトレイを製造するための専用品とされる。本実施の形態に係る打ち抜き型201においては、ガイド部材221を取り外し、前記トレイとは別のトレイ(前記トレイよりも底の深さが大きいトレイ)を製造するための専用品である他のガイド部材(以下、「交換ガイド部材」という)に交換することができる。交換ガイド部材は、底の深さが大きいトレイの内面形状と同一の外形を有するガイド部を有しており、その他の構成はガイド部材221と同様とされている。交換ガイド部材の裏側端面に固着された第1部材が基台202の第2部材に貼着されることにより、交換ガイド部材が基台202の取付位置P2に取り付けられる。
なお、本実施の形態に係る打ち抜き型201のその他の構成については、実施の形態1に係る打ち抜き型1と同様であるので、その説明を省略する。
(実施の形態3)
図8は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係る打ち抜き型301は、基台302の中央部に設けられた貫通孔22を囲繞するように、基台302の表側面に環状の凹部302aが設けられている。つまり、基台302の取付位置Pが、その周囲よりも一段低い凹部302aとされている。この凹部302aには、面ファスナーの第2部材23bが固着されている。
図8は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係る打ち抜き型301は、基台302の中央部に設けられた貫通孔22を囲繞するように、基台302の表側面に環状の凹部302aが設けられている。つまり、基台302の取付位置Pが、その周囲よりも一段低い凹部302aとされている。この凹部302aには、面ファスナーの第2部材23bが固着されている。
筒状部材21を基台302に取り付けるときには、取付位置Pが凹部302aとされているので、取付位置Pの周囲の段部に筒状部材21の外周を合わせるようにして、筒状部材21が位置決めされる。これにより、筒状部材21を取付位置Pに正確に取り付けることが可能となる。
また、筒状部材21が凹部302aに嵌合されるため、筒状部材21と基台302との接続箇所において高い密閉性が確保される。したがって、バキューム装置によって筒状部材21の内部に負圧が付与されたときに、負圧のロスが低減される。
なお、本実施の形態に係る打ち抜き型301のその他の構成については、実施の形態1に係る打ち抜き型1と同様であるので、その説明を省略する。
(実施の形態4)
図9は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係る打ち抜き型401は、基台402の環状の取付位置Pを囲繞するように、基台402の表側面に四角環状の凸部403が設けられている。つまり、基台402の取付位置Pの周囲に、取付位置Pよりも一段高い凸部403が設けられている。
図9は、本実施の形態に係る打ち抜き型の概略構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係る打ち抜き型401は、基台402の環状の取付位置Pを囲繞するように、基台402の表側面に四角環状の凸部403が設けられている。つまり、基台402の取付位置Pの周囲に、取付位置Pよりも一段高い凸部403が設けられている。
筒状部材21を基台402に取り付けるときには、取付位置Pの周囲に凸部403が設けられているので、凸部403の内側面に筒状部材21の外周を合わせるようにして、筒状部材21が位置決めされる。これにより、筒状部材21を取付位置Pに正確に取り付けることが可能となる。
また、筒状部材21が凸部403の内側に嵌合されるため、筒状部材21と基台402との接続箇所において高い密閉性が確保される。したがって、バキューム装置によって筒状部材21の内部に負圧が付与されたときに、負圧のロスが低減される。
なお、本実施の形態に係る打ち抜き型401のその他の構成については、実施の形態1に係る打ち抜き型1と同様であるので、その説明を省略する。
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態1乃至4においては、筒状部材21及びガイド部材221を面ファスナーによって基台2,202,302,402に着脱可能とし、交換筒状部材24及び交換ガイド部材に交換可能とする構成について述べたが、これに限定されるものではない。筒状部材21又はガイド部材221の裏側端面に、シート状の磁石を固着し、基台2,202,302,402の取付位置P,P2に、磁性体である炭素鋼製の板材を固着して、筒状部材21及びガイド部材221を磁石によって基台2,202,302,402に着脱可能とし、裏側端面に磁石が固着された交換筒状部材24及び交換ガイド部材と交換可能な構成とすることも可能である。また、筒状部材21又はガイド部材221(並びに交換筒状部材及び交換ガイド部材)に磁性体の板材を固着し、基台2,202,302,402に磁石を固着することもできるし、筒状部材21又はガイド部材221(並びに交換筒状部材及び交換ガイド部材)と、基台2,202,302,402との両方に、互いに対向面側が反対の極性となるようにして、筒状部材21及びガイド部材221を磁力によって基台2,202,302,402に着脱可能とし、交換筒状部材24及び交換ガイド部材と交換可能な構成とすることもできる。
なお、上述した実施の形態1乃至4においては、筒状部材21及びガイド部材221を面ファスナーによって基台2,202,302,402に着脱可能とし、交換筒状部材24及び交換ガイド部材に交換可能とする構成について述べたが、これに限定されるものではない。筒状部材21又はガイド部材221の裏側端面に、シート状の磁石を固着し、基台2,202,302,402の取付位置P,P2に、磁性体である炭素鋼製の板材を固着して、筒状部材21及びガイド部材221を磁石によって基台2,202,302,402に着脱可能とし、裏側端面に磁石が固着された交換筒状部材24及び交換ガイド部材と交換可能な構成とすることも可能である。また、筒状部材21又はガイド部材221(並びに交換筒状部材及び交換ガイド部材)に磁性体の板材を固着し、基台2,202,302,402に磁石を固着することもできるし、筒状部材21又はガイド部材221(並びに交換筒状部材及び交換ガイド部材)と、基台2,202,302,402との両方に、互いに対向面側が反対の極性となるようにして、筒状部材21及びガイド部材221を磁力によって基台2,202,302,402に着脱可能とし、交換筒状部材24及び交換ガイド部材と交換可能な構成とすることもできる。
また、筒状部材21及びガイド部材221と、基台2,202,302,402とに面ファスナー又は磁石等の吸着部材を設けることなく、実施の形態3及び4の基台302,402のように、取付位置Pを凹部としたり、取付位置Pの周囲に凸部を設けることにより、この取付位置Pの周囲の段部に、筒状部材21及びガイド部材221を嵌合させることで、筒状部材21及びガイド部材221を基台2,202,302,402に着脱可能とし、同じく裏側端面に面ファスナー又は磁石が設けられていない交換筒状部材24及び交換ガイド部材と交換可能な構成とすることも可能である。
また、上述した実施の形態1乃至4においては、基台2,202,302,402に着脱可能な部材を筒状部材21及びガイド部材221とする構成について述べたが、これに限定されるものではない。環状の打ち抜き刃3の内側に配置される支持部材25を基台2に着脱可能にすることも可能であるし、筒状部材21、支持部材25、ガイド部材221とは異なる部材、例えば、打ち抜き刃3の内側に配置される木製ガイド部材、ハネ板等の他のシート材4の支持部材を基台に対して着脱自在に構成し、前記木製ガイド部材、ハネ板等に比べて高さが異なる交換用の木製ガイド部材、ハネ板等に交換可能とすることで、底の深さが異なる複数の製品を製造可能な構成とすることも可能である。
また、上述した実施の形態2においては、ガイド部材221の弾性部材221bに直接面ファスナーの第1部材を固着する構成について述べたが、これに限定されるものではない。弾性部材221bの裏側面に木又はプラスチック等の概ね弾性変形を生じない材料によって構成された板状部材を固着し、この板状部材の裏側面に面ファスナーの第1部材を固着する構成とすることも可能である。このように、ガイド部材221の基台202への取付面側に板状部材を設けることによって、着脱の際における弾性部材221bの破損を防止することが可能となる。
また、上述した実施の形態1乃至4においては、弾性部材をウレタンスポンジとする構成について述べたが、これに限定されるものではない。合成樹脂製のゴムを弾性部材として使用することも可能である。
本発明の打ち抜き型及び非加工材の切断加工方法は、合成樹脂製のトレイ等に用いられる被加工材を切断加工するための打ち抜き型及び被加工材の切断加工方法として有用である。
1 打ち抜き型
2 基台
21 筒状部材
21a ベース部
21b 弾性部材
22 貫通孔
23a 第1部材
23b 第2部材
24 交換筒状部材
3 打ち抜き刃
4 シート材
5 トレイ
P 取付位置
2 基台
21 筒状部材
21a ベース部
21b 弾性部材
22 貫通孔
23a 第1部材
23b 第2部材
24 交換筒状部材
3 打ち抜き刃
4 シート材
5 トレイ
P 取付位置
Claims (8)
- 基台と、
前記基台に取り付けられ、2次元の環状に屈曲された帯状刃と、
前記基台の前記帯状刃の内側に取り付けられ、被加工材を支持する支持部材と、
を備える、打ち抜き型において、
前記支持部材は、凹部を有する被加工材の前記凹部の内底面を支持するために前記凹部の深さに応じた高さを有し、前記基台の取付位置に着脱自在に構成されており、
前記取付位置から前記支持部材を取り外し、前記被加工材の前記凹部とは深さの異なる凹部を有する他の被加工材の前記凹部の内底面を支持するために、前記他の被加工材の前記凹部の深さに応じた高さを有する交換支持部材を前記取付位置に取り付けることが可能であるように構成されている、
打ち抜き型。 - 前記基台は、前記取付位置がその周囲よりも低くなるように、前記取付位置の周囲に段部が形成されており、前記段部によって前記支持部材の位置決めが可能に構成されている、
請求項1に記載の打ち抜き型。 - 前記基台は、前記取付位置が凹部として形成されている、
請求項2に記載の打ち抜き型。 - 前記基台は、前記取付位置を囲繞する凸部を有する、
請求項2又は3に記載の打ち抜き型。 - 前記基台は、前記取付位置に面ファスナーの第1部材が取り付けられており、
前記支持部材は、前記基台への接続面に、前記第1部材と着脱自在な面ファスナーの第2部材が取り付けられている、
請求項1乃至4の何れかに記載の打ち抜き型。 - 前記支持部材は、被加工材を吸着するための空洞を有する筒状体であり、環状の一端面において前記被加工材の前記凹部の内底面を支持し、環状の他端面において前記基台の取付位置に着脱自在に構成されている、
請求項1乃至5の何れかに記載の打ち抜き型。 - 前記支持部材は、前記基台への接続面を有する剛性部材と、前記剛性部材に固着された弾性部材とを有する、
請求項5又は6に記載の打ち抜き型。 - 基台と、前記基台に取り付けられ、2次元の環状に屈曲された帯状刃とを有する打ち抜き型によって、被加工材を切断加工する切断加工方法において、
所定の深さの第1の凹部を有する第1製品を製造する場合には、
前記基台の前記帯状刃の内側の取付位置に、第1の被加工材に設けられた第1の凹部の内底面を支持するために、前記第1の凹部の深さに応じた高さを有する第1支持部材を着脱可能に取り付け、
前記第1支持部材によって前記第1の凹部の内底面が支持された前記第1の被加工材を前記帯状刃によって切断加工し、
前記第1の凹部とは深さが異なる第2の凹部を有する第2製品を製造する場合には、
前記基台の前記帯状刃の内側の取付位置に、第2の被加工材に設けられた第2の凹部の内底面を支持するために、前記第2の凹部の深さに応じた高さを有する第2支持部材を着脱可能に取り付け、
前記第2支持部材によって前記第2の凹部の内底面が支持された前記第2の被加工材を前記帯状刃によって切断加工する、
被加工材の切断加工方法。
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EP2052648A1 (en) * | 2007-10-22 | 2009-04-29 | Alcas S.p.A. | Tray for serving food |
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