JP5606004B2 - 血中アルブミン量の増加促進または減少抑制用組成物 - Google Patents

血中アルブミン量の増加促進または減少抑制用組成物 Download PDF

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Description

本発明は、血中アルブミン量の増加を促進するか、またはその減少を抑制することによって、血中アルブミン量の不足を改善し得る組成物に関する。
血中アルブミンは、全身組織に蛋白栄養素を運搬する重要な血清成分である。血中アルブミン量は、長期的な体の栄養状態を反映する指標であり、その肝臓中における生合成および分泌はホルモンによって調節されている。
血中アルブミン量は、一般的に身体の栄養状態のみならず、代謝状態、特に炎症や感染症に強く影響されると言われている。血中アルブミン量は通常多い方が好ましく、平常値(約4.0〜5.0g/dl)内であっても、アルブミン量が低下することは好ましくない。血中アルブミン量が低下すると、老化を促進したり、また免疫機能の低下;肝機能の低下;甲状腺機能低下;体重の減少;口腔、嚥下、視覚、味覚、吸収・消化、身体活動の機能性の低下;皮膚組織の耐久性低下;筋肉量の低下;および感染症または多臓器不全を引き起こし、悪性腫瘍、ネフローゼ症候群、肝不全、エイズ、高度火傷などの各種疾病患者の予後を著しく悪化させることが知られている。特に血清アルブミン値が3.5g/dlを下回ると、その程度がより重篤となり、低アルブミン血症といわれる。このため、血中アルブミン量を増加促進または減少抑制したり、また低アルブミン状態、さらには低アルブミン血症の場合にはそれらを改善したりする意義は大きい。
また血中アルブミン量は、加齢に伴い徐々に減少するため、最近では老化度を測る指標としても注目されている。特に高齢者になると、上記加齢に伴う自然減少に加えて、あっさりした食事を好む傾向があるため、これが動物性蛋白質の摂取量の低下を招き、より一層低アルブミン状態になる傾向がある。このため、高齢者の場合、通常栄養状態を維持する(血中アルブミン量を保つ)ために必要とされる蛋白質量は、健常者(1日あたり1g/kg体重)の1.2〜1.5倍であるとされている。
東京都老人総合研究所による研究によると、アルブミン値が低い、すなわち栄養状態が悪く老化の進みやすい高齢者の心臓病による死亡の危険率は、最も栄養状態のよいグループの約2.5倍であると報告されている(非特許文献1および2)。また心臓病だけでなく、高齢者の肺炎などの感染症も、身体の栄養状態が悪いことで発症しやすくなることも知られている。つまり、加齢が進むにつれて、栄養状態の低下により様々な病気が発症しやすくなること、すなわち、栄養状態がよく血中アルブミン量が多い人ほど、長生きする傾向が強いことがわかってきている(非特許文献2)。
さらに、血中アルブミン量は季節によって変動することが知られており、気温が上昇すると、血中アルブミン量が低下することが知られている。
ところで、低アルブミン血症を改善するには、通常、数ヶ月あるいはそれ以上の継続的な栄養素の摂取が必要であり、なかでも栄養バランスのとれた食事による栄養補給が理想的であるといわれている。しかし、多忙な社会において、また一人暮らしの高齢者が増えてきているなか、栄養バランスのとれた食事を継続的して摂取することが難しくなりつつあるのも現実である。そこで、手軽でかつ早期にしかも安全に、栄養が補給できて低アルブミン血症を予防または改善するための方法が求められている。
かかる方法として、分岐鎖アミノ酸や高フィッシャー比のペプチド類などの特定の栄養源を摂取することが提案されている(例えば、特許文献1など)。しかしかかるアミノ酸製剤やペプチド類は、日常的に摂取する飲食品とは異なり、薬品的な風味が強く食べにくく、また高価であることから、長期にわたって持続的に摂取することは困難であるという問題がある。
そこで、かかる問題を解消すべく、特許文献2では、血中アルブミン量の不足を改善する食品素材としてホエー蛋白質を用いることが提案されている。しかしながら、かかるホエー蛋白質で栄養状態を維持する(血中アルブミン量を保つ)ためには、体重50kgの成人1日あたり約20〜50gもの比較的多量の摂取が必要とされており(特許文献2の段落[0016]参照)、長期にわたって日常的に手軽に摂取する素材として必ずしも良好なものではない。
Corti M et al., J Clin Epidemiol, 49, 1996 「老人研情報」No.188(財)東京都老人総合研究所広報委員会(平成14年1月)
特開平5−276896号公報 特開平10−257867号公報
本発明は、血中アルブミン量を増加促進または減少抑制して、血中アルブミン量の不足を改善することができる組成物を提供することを目的とする。
本発明はまた、老化を促進したり、また免疫機能の低下、体重の減少、感染症または多臓器不全を引き起こし、悪性腫瘍、ネフローゼ症候群、肝不全、エイズ、高度火傷などの各種疾病患者の予後を著しく悪化させることが知られている低アルブミン状態、さらには低アルブミン血症を予防し、また効率よく改善するために有用な組成物、特に日常的にかつ長期間にわたって安全に、しかも簡便に投与若しくは摂取することができる組成物を提供することを目的とする。
なお、本明細書中において「低アルブミン状態」とは、血中のアルブミン量が平常値よりも低い状態を意味する。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の検討を重ねていたところ、ヒトを対象とした臨床試験により、通常期の乳には血中アルブミン量を向上させる作用はないものの、分娩から10日以内の初乳期に搾汁された乳(以下、かかる乳を単に「初乳」ともいう)に、特許文献2で提案されているホエー蛋白質よりも、血中アルブミン量を顕著に増加させる作用および低下を抑制する作用があることを見出した。
前述するように、一般にヒトについて、栄養状態を維持する(血中アルブミン量を保つ)ためには、1日あたり1g/kg体重の蛋白質量が必要といわれており、また高齢者に対してはその約1.2〜1.5倍量(1日あたり1.2〜1.5g/kg体重)の蛋白質が必要と言われている。
これに対して、本発明者らの実験によると、後述する実験例3に示すように、初乳によれば蛋白質量が上記割合を極端に下回る割合(1日あたり0.1mg/kg体重)であっても、血中アルブミン量を増加させることができることを見出した。このことから、初乳には、蛋白質量だけでは単純に説明することのできないメカニズムに基づいて、血中アルブミン量の増加を促進する作用または血中アルブミン量の減少を抑制する作用があるものと考えられる。
本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものであり、下記の実施態様が包含される。
項1.分娩後10日以内に搾乳された乳またはその加工物を含有することを特徴とする、血中アルブミン量の増加促進または減少抑制用組成物。
項2.上記乳加工物が脱脂粉乳である項1に記載する組成物。
項3.1日投与単位中に、分娩後10日以内に搾乳された乳に由来する蛋白質を0.1〜50mg/kg体重の割合で含有する項1または2に記載する組成物。
項4.経口的、経胃的、経腸的、経鼻胃管的または経胃瘻的に投与若しくは摂取される組成物である項1乃至3のいずれかに記載する組成物。
本発明の組成物によれば、1日あたり例えば0.1mg/kg体重といった少量の初乳蛋白質量で、経口的、経胃的、経腸的、経鼻的(経鼻胃管的)または経胃瘻的に投与または摂取することにより、血中アルブミン量の増加を促進するかまたはその減少を抑制して身体の栄養状態を改善することができる。血中アルブミン量が低下している状態は、老化を促進したり、高齢者の病気発症リスクを高める原因となる。また免疫機能の低下、体重の減少、感染症または多臓器不全を引き起こし、悪性腫瘍、ネフローゼ症候群、肝不全、エイズ、高度火傷などの各種疾病患者の予後を著しく悪化させることが知られている。このため、本発明の組成物によれば、血中のアルブミンの不足を補い、低アルブミン状態、さらには低アルブミン血症を改善することで、かかる身体状態や疾患の発症を予防することができる。
本発明の組成物は、乳を原料とし、しかも前述するように少量の蛋白質量で効率的に血中アルブミン量の増加を促進しまたその減少を抑制することができるため、安全で日常的にかつ長期間にわたって手軽に摂取することができる経口組成物、特に食品として有用である。
(1)血中アルブミン量の増加促進または減少抑制用組成物(血中アルブミン量の増加促進剤または減少抑制剤)
本発明の組成物は、分娩後10日以内に搾乳された乳またはその加工物を含有することを特徴とする。
ここで対象とする乳は、通常ウシの乳を意味するが、それに限定されず、ヤギ、ヒツジ、ウマ、シカ、トナカイ、スイギュウ、バッファロー、ブタ、ヒトなどのウシ以外の哺乳動物の乳も含まれる。好ましくはウシの乳である。
これらの乳は、分娩から10日以内に搾乳されるものであればよいが、好ましくは分娩後6日以内である。以下、便宜上かかる乳を「初乳」と総称する。
かかる乳の加工物(乳加工物)としては、上記の初乳を原料として調製される蛋白質含有物を挙げることができる。例えば、脱脂粉乳、濃縮粉乳、全粉乳、ホエーパウダー、濃縮ホエーパウダー、及びこれらを原料として更に加工したものが挙げられる。乳加工物として、安定性に優れ、長期保存した場合であっても、血中アルブミン量の増加促進または減少抑制効果を発揮できることから、好ましくは脱脂粉乳である。なお、これらの乳加工物への調製は、定法に従うことができ、特に制限されない。
例えば、脱脂粉乳は、初乳(生乳)を、脂質分離処理、殺菌処理、濃縮処理及び乾燥処理の各工程に供することによって調製することができる。これらの各処理工程は、当該分野において公知の方法に準じて行うことができる。
例えば、脂質の分離処理としては、三元分離機(セパレーター、クリーム分離機)を用いた方法が挙げられる。
この場合、脂質の分離処理は、通常約5000〜7000G、好ましくは約5200〜6500G、より好ましくは約5300〜6200Gで、通常約45〜120℃、好ましくは約46〜100℃、より好ましくは約47〜80℃の条件で行われる。例えば、分娩後10日以内に搾乳された生乳は、脂質が約5〜10重量%含まれておりが、上記の条件により脂質を99重量%以上分離することができる。
殺菌処理としては、例えば、約62〜85℃で10秒〜30分間処理する方法を例示することができる。
また濃縮処理としては、例えば、限外濾過膜を用いた方法を例示することができる。例えば、かかる処理は、通常約5000〜200000ダルトン、好ましくは約10000〜100000ダルトン、より好ましくは約12000〜50000ダルトンのポアサイズの限外濾過膜を用いて行われる。
乾燥処理は、凍結乾燥やスプレードライなど任意の方法により行うことができる。好ましくはスプレードライである。当該スプレードライにおける乾燥処理は、通常送風温度が約100〜260℃、好ましくは約140〜240℃、より好ましくは約180〜230℃で行われる。
本発明の組成物に含まれる初乳またはその加工物の割合としては、1日投与単位(1日摂取単位)中に、初乳由来の蛋白質が、通常0.01mg/kg体重以上、好ましくは0.1mg/kg体重以上、より好ましくは1mg/kg体重以上の範囲で含まれる割合を挙げることができる。その上限は特に制限されず、例えば実験例2に示すように、初乳由来の蛋白質が50mg/kg体重以上になるように配合すれば足りるが、それ以上配合することに特に制限はされない。
なお、本発明の組成物は、その目的または投与若しくは摂取方法(経口投与・摂取、経腸投与・摂取、経胃瘻投与)に応じて、任意の形態に調製することができる。例えば、初乳若しくはその加工物を単独で、または必要に応じて薬学的または食品上許容される担体や添加剤とともに、粉末状、顆粒状、錠剤状、丸剤状、およびカプセル状等の固形剤形態、または乳濁液、ペースト状および溶液などの液剤形態(ドリンクを含む)に調製することができる。さらに本発明の組成物には、上記初乳またはその加工物を(好ましくは初乳由来の蛋白質量が1日摂取あたり上記の割合になるように)、一般の食品に添加することにより(言い換えれば、初乳またはその加工物を食品の原材料の一つとして使用することにより)調製される食品組成物が含まれる。
本発明の組成物には、経口、経胃、経腸又は経鼻胃管投与用の医薬組成物および経口、経腸又は経胃瘻投与・摂取用の食品組成物が含まれる。以下、これらの組成物についてより詳細に説明する。
(2)医薬組成物
本発明の血中アルブミン量の増加促進または減少抑制用組成物の一態様として医薬組成物を挙げることができる。
本発明が対象とする医薬組成物には、血中アルブミン量の増加を促進するか、その減少を抑制するための剤(血中アルブミン増加促進剤、血中アルブミン減少抑制剤)、また、血中アルブミン量の増加を促進するか、その減少を抑制することによって低アルブミン状態を予防するかまたは改善するための剤(低アルブミン状態予防剤、低アルブミン状態改善剤)が含まれる。
本発明の医薬組成物は、前述する初乳またはその加工物だけからなるものであってもよいが、通常上記加工物に加えて薬学的に許容された担体または添加剤とともに調製される。
ここで担体としては、医薬組成物(製剤)の投与形態に応じて通常使用される賦形剤、希釈剤、結合剤、崩壊剤、崩壊抑制剤、吸収促進剤、滑沢剤、溶解補助剤、緩衝剤、乳化剤、懸濁剤などが例示できる。
また添加剤としては、製剤の投与形態に応じて通常使用される安定化剤、保存剤、緩衝剤、等張化剤、キレート剤、pH調整剤、界面活性剤、着色剤、香料、風味剤、甘味剤などが例示できる。
またかかる医薬組成物の投与形態(医薬製剤形態)は、投与経路に応じて各種適宜選択することができ、これらは大きく経口投与剤、経腸投与剤、および経胃瘻投与剤などに分類される。これらは常法に従って、錠剤、丸剤、散剤、粉末剤、顆粒剤、及びカプセル剤などの固体投与形態;溶液、乳液剤、懸濁剤、乳剤、シロップなどの液剤投与形態に、調合、成形乃至調製することができる。また、使用前に適当な担体の添加によって液状となし得る乾燥品として調製されてもよい(例えば、ドライシロップなど)。これらはいずれも常法に従い調製できる。これら各種形態の医薬製剤は、その形態に応じた適切な投与経路を通じて投与することができる。例えば固剤形態および液剤投与形態の医薬製剤は、経口投与等により投与することができ、また液剤投与形態の医薬製剤は、経腸投与、および経胃瘻投与等により投与することができる。
本発明の医薬組成物に配合される初乳またはその加工物の割合は、特に制限されないが、通常、1日投与単位(1日摂取単位)中に、初乳由来の蛋白質が、通常0.1mg/kg体重以上、好ましくは1mg/kg体重以上の範囲で含まれる割合を挙げることができる。その上限は特に制限されず、例えば実験例2に示すように、初乳由来の蛋白質が50mg/kg体重程度になるように配合すれば足りるが、それ以上配合することに特に制限はされない。
このようにして得られる医薬組成物の投与量は、医薬組成物の目的(血中アルブミン量の増加促進または減少抑制、低アルブミン血症の予防または改善)、当該組成物の投与方法、投与形態、投与する患者の症状、年齢および体重等に応じて適宜選択される。一般には、有効成分である初乳またはその加工物の投与量が、その蛋白質量に換算して、成人1日当り、約0.1〜50mg/kg体重、好ましくは約1〜50mg/kg体重の範囲で投与するのが好ましい。なお、当該投与は必ずしも1日1回である必要はなく1日3〜4回に分割して投与することも可能である。
本発明の医薬組成物は、後記実験例で示すように有効成分として含む初乳またはその加工物に起因して血中アルブミン量の増加を促進するか、またはその減少を抑制する作用を発揮する。血中アルブミン量が低下すると、老化を促進したり、また免疫機能の低下;肝機能の低下;甲状腺機能低下;体重の減少;口腔、嚥下、視覚、味覚、吸収・消化、身体活動の機能性の低下;皮膚組織の耐久性低下;筋肉量の低下;および感染症または多臓器不全を引き起こし、悪性腫瘍、ネフローゼ症候群、肝不全、エイズ、高度火傷などの各種疾病患者の予後を著しく悪化させる。ゆえに、本発明の医薬組成物は、血中アルブミン量を増加促進または減少抑制したり、また低アルブミン状態の予防または改善、ならびに血中アルブミン量の低下によって引き起こされる身体状態や病態を予防または治療するために有効に用いることができる。
(3)食品組成物
上記本発明の血中アルブミン量の増加促進または減少抑制用組成物の他の一態様として食品組成物を挙げることができる。
本発明が提供する食品組成物には、血中アルブミン量の増加を促進したり、またその減少を抑制して、血中アルブミン量の不足を予防することができる、一般食品(いわゆる健康食品や栄養補助食品を含む)、保健機能食品(栄養機能食品、および特定保健用食品を含む)、および病者用食品や高齢者用食品などの特別用途食品が含まれる。
ここで健康食品とは、通常の食品より積極的な意味での保健、健康維持・増進等の目的をもった食品をいう。また栄養補助食品とは、通常の食事で不足する栄養素の摂取を補う目的をもった食品をいう。さらに栄養機能食品は、高齢化や食生活の乱れなどにより、通常の食生活を行うことが難しく、1日に必要な栄養成分をとれない場合に、それを補給・補完するための食品であり、栄養機能を表示することが認められた食品である。また、特定保健用食品(条件付き特定保健用食品を含む)は、身体の生理学的機能や生物学活動に関する特定の保健機能を有する成分を含有することを特徴とするものであって、食品の包装パッケージまたは広告にその作用効果(保健機能)に関する記載を付することが可能な食品である。本発明の食品組成物は、血中アルブミン量を増加促進する作用、または血中アルブミン量の減少を抑制する作用を有し、さらには低アルブミン状態を予防または改善することができることから、栄養補助食品、栄養機能食品、または病者用食品や高齢者用食品などの特別用途食品として好適に提供することができる。
本発明の食品組成物は、上記の初乳またはその加工物を、血中アルブミン量を増加促進する作用、または血中アルブミン量の減少を抑制する作用を発揮する有効量を含有するものであればよく、初乳またはその加工物だけからなるものであってもよいが、通常初乳加工物に加えて食品として使用が可能な担体または添加剤とともに、また他の食品素材とともに調製される。
当該食品組成物には、上記初乳加工物を、必要に応じて食品上許容される担体や添加剤とともに、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉末剤、または溶液(ドリンク)等の、医薬組成物に関して前述するような各種の製剤形態に調製してなるサプリメントの類が含まれる。
また本発明の食品組成物には、前述するように、上記初乳加工物を、一般の食品に添加することにより(言い換えれば、初乳加工物を食品の原材料の一つとして使用することにより)調製される一般食品が含まれる。
かかる食品として、例えば乳飲料、乳酸菌飲料、果汁入り清涼飲料、清涼飲料、炭酸飲料、果汁飲料、野菜飲料、野菜・果汁飲料、アルコール飲料、粉末飲料、コーヒー飲料、紅茶飲料、緑茶飲料、麦茶飲料などの飲料類;カスタードプリン、ミルクプリン、スフレプリン、果汁入りプリン等のプリン類、ゼリー、ババロア及びヨーグルト等のデザート類;アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、ミルクアイスクリーム、果汁入りアイスクリーム及びソフトクリーム、アイスキャンディー、シャーベット、氷菓等の冷菓類;チューインガムや風船ガム等のガム類(板ガム、糖衣状粒ガム);コーティングチョコレートの他、イチゴチョコレート、ブルーベリーチョコレート及びメロンチョコレート等の風味を付加したチョコレート等のチョコレート類;ハードキャンディー(ボンボン、バターボール、マーブル等を含む)、ソフトキャンディー(キャラメル、ヌガー、グミキャンディー、マシュマロ等を含む)、ドロップ、タフィ等のキャラメル類;ハードビスケット、クッキー、おかき、煎餅等の焼き菓子類(以上、菓子類);コンソメスープ、ポタージュスープ等のスープ類;ストロベリージャム、ブルーベリージャム、マーマレード、リンゴジャム、杏ジャム、プレザーブ等のジャム類;赤ワイン等の果実酒;シロップ漬のチェリー、アンズ、リンゴ、イチゴ、桃等の加工用果実;ハム、ソーセージ、焼き豚等の畜肉加工品;魚肉ハム、魚肉ソーセージ、魚肉すり身、蒲鉾、竹輪、はんぺん、薩摩揚げ、伊達巻き、鯨ベーコン等の水産練り製品;うどん、冷麦、そうめん、ソバ、中葦そば、スパゲッティ、マカロニ、ビーフン、はるさめ及びワンタン等の麺類;その他、各種総菜等の種々の加工食品を挙げることができる。好ましくは飲料及び菓子類である。
また本発明が対象とする食品組成物には、上記経口的に摂取される食品のほか、経腸的に投与・摂取される食品、経鼻的(経鼻胃管的)に投与・摂取される食品が含まれる。かかる経腸的投与食品には、腸に直接投与して用いられる食品組成物のほか、胃壁と腹壁に跨って穴をあけて増設された胃瘻から胃に直接投与して用いられる食品組成物(胃瘻用経腸栄養剤など)が含まれる。また経鼻的投与食品には、鼻から栄養チューブを挿入して食道内まで到達させて用いられる食品組成物(経鼻胃管栄養剤など)が含まれる。
上記食品組成物中に含有されるべき有効成分(初乳またはその加工物)の量は、食品組成物の摂取量に応じて適宜調整することができる。食品組成物の摂取量は、食品組成物の種類、対象とするヒトの症状の程度、並びにその他の諸条件によっても異なるが、通常体重60kgのヒトに対して、1日あたり初乳に由来する蛋白質の量が通常約0.1mg/kg体重以上、好ましくは約1mg/kg体重以上となるような割合を挙げることができる。摂取量の上限は特に制限されず、例えば実験例2に示すように、初乳由来の蛋白質を50mg/kg体重程度になるような割合を上げることができるが、それ以上摂取することに特に制限はされない。なお、当該本発明の食品組成物の摂取は必ずしも1日1回である必要はなく、1日3〜4回にわけて摂取することも可能である。
すなわち、食品組成物に配合される初乳またはその加工物の割合は、上記初乳由来の蛋白質の大人1日あたりの摂取量が上記範囲となるように、通常約0.1〜80重量%の範囲から適宜選択設定することができる。
本発明の食品組成物は、後記実験例で示すように有効成分として含む初乳またはその加工物に起因して血中アルブミン量の増加を促進するか、またはその減少を抑制する作用を発揮する。血中アルブミン量が低下すると、老化を促進したり、また免疫機能の低下;肝機能の低下;甲状腺機能低下;体重の減少;口腔、嚥下、視覚、味覚、吸収・消化、身体活動の機能性の低下;皮膚組織の耐久性低下;筋肉量の低下;および感染症または多臓器不全を引き起こし、悪性腫瘍、ネフローゼ症候群、肝不全、エイズ、高度火傷などの各種疾病患者の予後を著しく悪化させる。ゆえに、本発明の食品組成物は、血中アルブミン量を増加促進または減少抑制したり、また低アルブミン状態の予防または改善、ならびに低アルブミン状態によって引き起こされる身体状態や病態を予防または改善するために有効に用いることができる。
以下、実験例および実施例により本発明をより明確に説明する。但し、本発明はかかる実験例および実施例に何ら限定されるものではない。
調製例1:乳加工物の調製
初乳の加工物
乳原料として、分娩後1日目、6日目および10日目の牛からそれぞれ搾乳した生乳(以下、分娩後1日目、6日目および10日目の乳をそれぞれ「初乳A」、「初乳B」および「初乳C」という)を使用した。各生乳から、三元分離機(遠心力5300〜6200G:温度47〜80℃)を用いて脂質を分離除去したのち、得られた脱脂乳を73℃で15秒間加熱殺菌し、限外膜ろ過(分画分子量15000〜30000ダルトン、膜面積5m2の膜を使用。運転条件:温度50℃、圧力0.4MPa、流量6.8m3/時間)を用いて濃縮し、次いで濃縮物をスプレードライ機(送風温度:180〜230℃)を用いて乾燥した。斯くして得られた初乳A〜Cの脱脂粉乳について成分分析を行った結果を表1に示す。表1における単位は「重量%」である。
Figure 0005606004
このことから、初乳の脱脂粉乳には全体の約半分(50重量%程度)が蛋白質から構成されていることがわかる。
常乳又はホエーの加工物
常乳を原料とする脱脂粉乳(商品名:SMP-NF、森永乳業株式会社)、およびホエーを原料とする脱脂粉乳(商品名:WPC-80、森永乳業株式会社)について、上記と同様に、成分分析を行った。結果を表2及び3に示す。表2及び3における単位は「重量%」である。
Figure 0005606004
Figure 0005606004
実験例1 血中アルブミン量の減少抑制作用
平均体重が約40kgの健常者(合計40名)を、4群(初乳投与群、常乳投与群、ホエー投与群、コントロール群)に分け、初乳投与群(10名)、常乳投与群(10名)およびホエー投与群(10名)に、2ヶ月間にわたり、それぞれ初乳B(分娩から6日目)から調製した脱脂粉乳(調製例1:蛋白質含量46.2%)、常乳由来の脱脂粉乳(SMP-NF、森永乳業株式会社)(比較例1:蛋白質含量38.5%)およびホエー由来の脱脂粉乳(WPC-80、森永乳業株式会社)(比較例2:蛋白質含量80%)を、1日あたり20mg/kg体重の割合で投与した。一方、コントロール群(10名)には何も投与しなかった。
各健常者(40名)の血液を、投与前(初期値)および投与から2ヶ月後に採取して、血中のアルブミン量(g/dl)を測定し、増減率(%)を求めた。
結果を表4に示す。
Figure 0005606004
この結果からわかるように、初乳から調製した脱脂粉乳(蛋白質含量46.2%)を投与することによって、コントロール群で認められた血中アルブミンの減少(血中アルブミン量の減少は季節変動によるものであった)が、有意に抑制されることが確認された。これに対して、常乳から調製した脱脂粉乳(蛋白質含量36.8%)にはそうした効果は全く認められず、またホエーから調製した脱脂粉乳(蛋白質含量80%)には若干効果が認められるものの、初乳の効果に遠く及ばなかった。このことから、初乳には、常乳やホエーとは異なり、特有に血中アルブミンの減少を抑制する作用があると考えられた。しかもその効果は、乳蛋白含量に依存していないことから、初乳の中に含まれる何らかの成分によるものと考えられた。
実験例2 血中アルブミン量の増加促進作用
平均体重が約40kgの健常者(合計28名)を、4群(初乳投与群(10名)、常乳投与群(6名)、ホエー投与群(6名)、コントロール群(6名))に分け、さらに初乳投与群を5群(20mg/kg体重/day投与群、50mg/kg体重/day投与群、100mg/kg体重/day投与群、200mg/kg体重/day投与群、400mg/kg体重/day投与群、各群2名ずつ)、常乳投与群とホエー投与群をそれぞれ3群(20mg/kg体重/day投与群、100mg/kg体重/day投与群、400mg/kg体重/day投与群、各群2名ずつ)に分けた。
各初乳投与群、常乳投与群およびホエー投与群に、1ヶ月間にわたり、それぞれ初乳B(分娩から6日目)から調製した脱脂粉乳(調製例1:蛋白質含量46.2%)、常乳由来の脱脂粉乳(SMP-NF、森永乳業株式会社)(比較例1:蛋白質含量36.8%)およびホエー由来の脱脂粉乳(WPC-80、森永乳業株式会社)(比較例2:蛋白質含量80%)を、1日あたり20mg/kg体重〜400mg/kg体重の割合で投与した。一方、コントロール群(6名)には何も投与しなかった。
各投与群(28名)の血液を、投与前(初期値)および投与から1ヶ月後に採取して、血中のアルブミン量(g/dl)を測定し、初期値に対する増減率(%)を求めた。
結果を表5に示す。
Figure 0005606004
コントロール群は、初期値4.52g/dl、1ヵ月後4.53g/dlであり、増減率は100.22%であった。また、コントロール群の血中アルブミン量の増減率に対する各投与群の増減率を算出した(コントロール群の増減率を100%とした)。
Figure 0005606004
これらの結果から、初乳特有に血中アルブミン量を増加する作用があることが認められ、その作用は常乳やホエーに比して顕著に高いことが確認された。さらに1日あたりの投与量は、100mg/kg体重(乳蛋白質含量に換算すると50mg/kg体重)を境として、それ以上投与しても、血中アルブミン量の増加効果は変わらないことが確認された。また、血中アルブミン量が平常値以下である被験者に対しても同様の増加効果が認められ、低アルブミン状態を改善するのに有用であった。
実験例3 有効用量の検討
平均体重が約40kgの健常者(合計35名)を、4群(初乳A投与群(10名)、初乳B投与群(10名)、初乳C投与群(10名)、コントロール群(5名))に分け、さらに初乳A投与群、初乳B投与群、および初乳C投与群をそれぞれ2群(2mg/kg体重/day投与群、0.2mg/kg体重/day投与群、各群5名ずつ)に分けた。
各初乳A投与群、初乳B投与群、および初乳C投与群に、2ヶ月間にわたり、それぞれ初乳A(分娩から1日目)から調製した脱脂粉乳、初乳B(分娩から6日目)から調製した脱脂粉乳、および初乳C(分娩から10日目)から調製した脱脂粉乳(いずれも調製例1)を、1日あたり2mg/kg体重(初乳蛋白質含量1mg/kg体重)または0.2mg/kg体重(初乳蛋白質含量0.1mg/kg体重)の割合で投与した。一方、コントロール群(5名)には何も投与しなかった。
各投与群(28名)の血液を、投与前(初期値)および投与から2ヶ月後に採取して、血中のアルブミン量(g/dl)を測定し、初期値に対する増減率(%)を求めた。
結果を表7に示す。
Figure 0005606004
表7の結果からわかるように、血中アルブミン量の増加効果は、分娩から少なくとも10日目までに搾乳された乳についても変化なく、認められることが確認された。さらにその効果は1日あたり、最低0.2mg/kg体重(初乳蛋白質量0.1mg/kg体重)の割合で摂取することによって得られることが確認された。

Claims (2)

  1. 分娩後10日以内に搾乳された乳を原料として調製される脱脂粉乳を含有し、経口、経胃、経鼻胃管または経胃瘻投与若しくは摂取の形態を有することを特徴とする、血中アルブミン量の増加促進または減少抑制用組成物。
  2. 1日投与単位中に、分娩後10日以内に搾乳された乳に由来する蛋白質を0.1〜50mg/kg体重の割合で含有する請求項1に記載する組成物。
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