以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[画像提供システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像提供システムの構成例を示す図である。
図1の画像提供システムは、写真シール作成装置1、携帯端末2、および管理サーバ3から構成される。携帯端末2は、写真シール作成装置1が提供するゲームを行いシール紙を受け取る利用者が携帯している携帯電話機などの端末であり、管理サーバ3は、例えば写真シール作成装置1のメーカが管理するサーバである。
写真シール作成装置1と管理サーバ3との間、携帯端末2と管理サーバ3との間の情報の送受信は、インターネットなどのネットワークを介して行われる。
写真シール作成装置1は、画像生成装置として、利用者を被写体として撮影することで撮影画像を生成し、管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、画像提供装置として、写真シール作成装置1からの撮影画像を管理し、携帯端末2に提供する。つまり、写真シール作成装置1は、撮影によって得られた撮影画像を、管理サーバ3を介して携帯端末2に提供する。図1の画像提供システムにおける一連の処理については、図16のフローチャートを参照して後述する。
[写真シール作成装置の外観構成]
図2は、画像生成装置としての写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、背景や前景の画像となる合成用画像や手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図2に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に臨む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図示せず)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。図示されないが、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用される巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図2に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図3)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図3は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図3に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体をその一部として有しており、残りの部分は編集部12の左側面と一体に設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図4を参照して説明する。図4は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
[撮影部の構成]
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、利用者が行っている撮影処理の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
ベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。
正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
[背景部の構成]
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
[編集部の構成]
図7は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
[事後接客部の構成]
図8は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161は、利用者の指などによって操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下にはスピーカ162が設けられ、スピーカ162の下にはシール紙排出口163が設けられる。
スピーカ162は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
シール紙排出口163には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、および事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明装置223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明装置223は、撮影空間A1内の各ストロボの内部に設けられる蛍光灯であり、制御部201より供給される照明制御信号に従って発光する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられている。
また、照明装置223は、制御部201による制御に従って発光量を調整することによって、利用者が行っている撮影作業の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、スピーカ162、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。
プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口163に排出する。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図10は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部301、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部302、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部303、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部304を有する。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[撮影処理部および事後接客処理部の構成]
図11は、図10の撮影処理部301および事後接客処理部304のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図11の例において、撮影処理部301は、撮影画像取得部311、マスク画像生成部312、背景画像取得部313、および合成部314から構成される。
撮影画像取得部311は、カメラ91により撮影された画像である撮影画像を取得する。
マスク画像生成部312は、撮影画像取得部311が取得した撮影画像に基づいてマスク画像を生成する。マスク画像生成部312が生成するマスク画像は、撮影画像における被写体(人物)の部分を100%の透過率で透過させるマスク画像である。
背景画像取得部313は、白色などの所定の色の画像や柄のある画像を、撮影画像に背景として合成される合成用画像である背景画像として、タッチパネルモニタ91に表示させ、そのうちの利用者に選択されたものを取得する。背景画像は、撮影画像のサイズ(画素数)と同じサイズの画像であり、記憶部202に予め保存されている。
合成部314は、マスク画像生成部312により生成されたマスク画像を用いて、撮影画像取得部311により取得された撮影画像に写る人物の部分を抽出し、撮影画像から抽出した人物の部分を、背景画像取得部313により取得された背景画像に合成することによって合成画像(以下、合成後撮影画像ともいう)を生成する。
合成部314による画像の合成は、撮影画像から抽出した部分を、背景画像取得部313により取得された背景画像の上に重ねるようにして行われる。
なお、1枚の撮影画像について得られたマスク画像、背景画像、および合成画像は、それぞれ対応付けられて、記憶部202に記憶される。
事後接客処理部304は、携帯送信用画像選択部331、画像取得部332、画像処理部333、および送信制御部334から構成される。
携帯送信用画像選択部331は、携帯端末に送信する携帯送信用画像の候補をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者の選択操作に応じた携帯送信用画像を選択する。
画像取得部332は、携帯送信用画像選択部331により選択された携帯送信用画像に対応付けられているマスク画像、背景画像、および合成画像を、記憶部202から取得する。
画像処理部333は、画像取得部332により取得された画像に対して、所定の画像処理を施す。
送信制御部334は、管理サーバ3への画像の送信を制御する。
[管理サーバの構成例]
図12は、画像提供装置としての管理サーバ3の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)411、ROM412、RAM413は、バス414により相互に接続される。
バス414には、さらに、入出力インタフェース415が接続される。入出力インタフェース415には、キーボード、マウスなどよりなる入力部416、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部417が接続される。また、入出力インタフェース415には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種の情報を記憶する記憶部418、ネットワークインタフェースなどより構成され、写真シール作成装置1や携帯端末2と通信を行う通信部419、リムーバブルメディア421を駆動するドライブ420が接続される。
記憶部418には、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯送信用画像、その携帯送信用画像を管理するための画像管理情報、管理サーバ3が管理する各種のサイトの情報などが記憶される。
図13は、管理サーバ3の機能構成例を示すブロック図である。図13に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図12のCPU411により所定のプログラムが実行されることによって実現される。管理サーバ3においては、携帯送信用画像管理部431、画像処理部432、合成部433、およびサービス提供部434が実現される。
携帯送信用画像管理部431は、写真シール作成装置1から携帯送信用画像として送信されてきた撮影画像、マスク画像、背景画像を、画像管理情報に基づいて、保存、管理する。
画像処理部432は、利用者の携帯端末2によりアクセスされた携帯送信用画像としての撮影画像、マスク画像、および背景画像それぞれに対して、所定の画像処理を施す。
合成部433は、画像処理部432により画像処理が施されたそれぞれの画像に基づいて、マスク画像を用いて、撮影画像と、写真シール作成装置1から送信されてきた背景画像に対応する他の背景画像とを合成する。他の背景画像は、記憶部418に予め保存されている。
サービス提供部434は、各種のサイトを管理し、サイトにアクセスしてきた携帯端末2に対して各種のサービスを提供する。例えば、サービス提供部434は、サイトにアクセスしてきた携帯端末2に対して、合成部433により合成されて得られた合成画像を、携帯端末2に提供(送信)する。
[携帯端末の構成例]
図14は、携帯端末2の構成例を示すブロック図である。
携帯端末2は、制御部441、アンテナ442、通信部443、記憶部444、表示部445、非接触型IC446、および操作部447から構成される。
制御部441は、CPU,ROM,RAMなどよりなり、所定のプログラムを実行し、携帯端末2の全体の動作を制御する。例えば、制御部441は、通信部443を制御して管理サーバ3と通信を行い、写真シール作成装置1が非接触型ICリーダ/ライタを備える場合には、非接触型IC446を制御して写真シール作成装置1と通信を行う。
通信部443は、基地局から送信された電波が受信されることに応じてアンテナ442から供給された信号の復調処理を行い、復調処理を行うことによって得られた情報を制御部441に出力する。また、通信部443は、制御部441から供給された情報に対して変調処理を施し、得られた信号をアンテナ442から送信する。
記憶部444はフラッシュメモリなどよりなり、携帯端末ID(Identifier)、メールアドレス、管理サーバ3からダウンロードされた携帯送信用画像などの各種の情報を記憶する。
表示部445はLCDなどよりなり、各種の情報を表示する。例えば表示部445には、管理サーバ3から送信され、通信部443において受信された携帯送信用画像が表示される。
非接触型IC446は、写真シール作成装置1が非接触型ICリーダ/ライタを備えている場合に、その非接触型ICリーダ/ライタとの通信可能範囲にあるとき、非接触型ICリーダ/ライタと近接通信を行う。
操作部447は、各種のボタンや表示部445に重ねて設けられたタッチパネルより構成され、利用者の操作の内容を表す信号を制御部441に出力する。
[写真シール作成装置の画像合成処理について]
ここで、図15を参照して、写真シール作成装置1の撮影処理部301によって実行される画像合成処理について説明する。図15の画像合成処理は、写真シール作成ゲームにおける撮影処理の中で行われる。
ステップS11において、撮影画像取得部311は、カメラ91により撮影された画像である撮影画像を取得する。具体的には、背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンを背景として、その壁面の前に立っている人物を撮影した撮影画像が取得される。
ステップS12において、マスク画像生成部312は、撮影画像取得部311により取得された撮影画像に基づいてマスク画像を生成する。
ステップS13において、背景画像取得部313は、タッチパネルモニタ93に各種の背景画像を表示させ、そのうちの利用者に選択されたものを、記憶部202から取得する。
ステップS14において、合成部314は、マスク画像生成部312により生成されたマスク画像を用いて、撮影画像取得部311により取得された撮影画像に写る人物の部分を抽出する。そして、合成部314は、撮影画像から抽出した人物の部分を、背景画像取得部313により取得された背景画像に合成することによって合成画像(合成後撮影画像)を生成する。
このようにして得られた合成後撮影画像は、編集処理において編集入力され、印刷処理によってシール紙に印刷され排出される。また、合成後撮影画像は、撮影画像取得部311により取得された撮影画像、マスク画像生成部312により生成されたマスク画像、および背景画像取得部313により取得された背景画像とともに、それぞれ対応付けられて記憶部202に記憶される。
[画像提供システムの動作]
次に、図16のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1において得られた画像を、管理サーバ3に送信し、携帯端末2に提供するまでの一連の処理について説明する。
ステップS31において、写真シール作成装置1の撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
ステップS31において、硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS32において、撮影処理部301は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。このとき、図15を参照して説明した画像合成処理が実行される。撮影処理において、撮影は複数回行われ、複数枚(例えば6枚)の合成後撮影画像が得られる。
ステップS33において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS34において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、編集対象画像として選択された合成後撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を合成後撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS35において、編集処理部302は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS36において、印刷処理部303は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う(開始する)。
また、タブレット内蔵モニタ161に表示される、事後接客処理として行われる携帯送信ゲーム処理の開始ボタンが選択されると、ステップS37において、事後接客処理部304は、携帯送信ゲーム処理を開始する。
ステップS38において、事後接客処理部304の携帯送信用画像選択部331は、携帯端末に送信する携帯送信用画像の候補として、合成後撮影画像をタブレット内蔵モニタ161に表示して、利用者に携帯送信用画像を選択させる。
ステップS39において、画像取得部332は、携帯送信用画像選択部331により選択された携帯送信用画像(合成後撮影画像)に対応付けられている撮影画像、マスク画像、および背景画像を、記憶部202から取得する。
ステップS40において、画像処理部333は、画像取得部332により取得された撮影画像、マスク画像、および背景画像に対して所定の画像処理を施す。具体的には、画像処理部333は、画像取得部332により取得された各画像に対してトリミング処理を施し、トリミングされた各画像を縮小した上、縮小された各画像を圧縮符号化する。このとき、画像処理部333は、マスク画像を、JPEG(Joint Photographic Experts Group) 2000やPNG(Portable Network Graphics)、GIF(Graphics Interchange Format)等の可逆圧縮方式で圧縮符号化し、撮影画像および背景画像を、JPEG等の非可逆圧縮方式で圧縮符号化する。
ステップS41において、送信制御部334は、画像処理部333により圧縮符号化された撮影画像、マスク画像、および背景画像を、管理サーバ3に送信するように、通信部203を制御する。
ここで、図17を参照して、写真シール作成装置1において作成される画像について説明する。
図17に示されるように、写真シール作成装置1においては、1枚の撮影画像511に対して、マスク画像512、背景画像513、合成後撮影画像514、および編集済み画像515が作成(または取得)される。なお、合成後撮影画像514は、マスク画像512を用いて、背景画像513に撮影画像511の人物の部分が合成されて得られた画像であり、編集済み画像515は、合成後撮影画像514に対して編集処理が施された画像である。
これらの画像のうち、管理サーバ3に送信されるのは、図17中、破線で囲まれている撮影画像511、マスク画像512、および背景画像513である。特に、マスク画像512は、可逆圧縮方式で圧縮符号化されて管理サーバ3に送信される。なお、背景画像513には、背景画像513を識別する識別情報としてのID(図17の例では、“001”)が付与されており、背景画像513とともに、管理サーバ3に送信される。
また、このとき、送信制御部334は、圧縮符号化された画像とともに、写真シール作成ゲームを行っている利用者の所有する携帯端末2のメールアドレスを、管理サーバ3に送信するように制御する。なお、携帯端末2のメールアドレスは、タブレット内蔵モニタ161にメールアドレス入力画面を表示させ、利用者によってそのメールアドレスの入力を受け付けるようにしてもよいし、事後接客部13に非接触型ICリーダ/ライタを設け、携帯端末2の非接触型IC446との近接通信により受け付けるようにしてもよい。
写真シール作成装置1において、印刷が終了すると、ステップS42において、事後接客処理部304は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口163に排出し、処理を終了させる。
一方、管理サーバ3においては、ステップS51において、通信部419が、写真シール作成装置1から送信されてきた撮影画像、マスク画像、および背景画像を受信すると、ステップS52において、携帯送信用画像管理部431が、これらの画像に対して保存先URLを割り当て、これらの画像を携帯送信用画像として、写真シール作成装置1から送信されてきた携帯端末2のメールアドレスと対応付けて記憶部418に記憶させる。
ステップS53において、携帯送信用画像管理部431は、携帯端末2のメールアドレスに、ステップS52において割り当てた携帯送信用画像の保存先URLを含む電子メールを送信する。
携帯端末2においては、ステップS71において、携帯端末2の通信部443が、管理サーバ3から送信されてきた携帯送信用画像の保存先URLを含む電子メールを受信する。
電子メールの内容を確認した利用者により携帯送信用画像へのアクセスが指示された場合、ステップS72において、制御部441は、携帯送信用画像にアクセスするためのアクセス情報である、受信した電子メールに含まれるURLに基づいて管理サーバ3にアクセスし、ダウンロードサイトの画面を表示部445に表示させる。
管理サーバ3においては、ステップS54において、携帯送信用画像管理部431は、携帯端末2において表示部445に表示されたダウンロードサイトの画面におけるダウンロードボタンが利用者により選択されたこと等による、携帯端末2からのアクセスに応じて、携帯送信用画像の保存先を指定する。
ステップS55において、携帯送信用画像管理部431は、指定した保存先の携帯送信用画像を読み出し、サービス提供部434は、読み出された携帯送信用画像を携帯端末2に送信する。
携帯端末2においては、ステップS73において、制御部441が、管理サーバ3から送信されてきた携帯送信用画像を受信し、表示部445に表示させる。
[管理サーバの画像送信処理について]
ここで、図18のフローチャートを参照して、図16のステップS55における、管理サーバ3の携帯送信用画像の送信処理の詳細について説明する。
ステップS111において、携帯送信用画像管理部431は、指定した保存先の携帯送信用画像として撮影画像、マスク画像、および背景画像を読み出し、画像処理部432は、それぞれが圧縮符号化された圧縮方式に対応する伸張方式で伸張復号する。すなわち、画像処理部432は、マスク画像を可逆圧縮方式に対応する伸張方式で伸張復号し、撮影画像および背景画像を非可逆圧縮方式に対応する伸張方式で伸張復号する。さらに、画像処理部432は、伸張復号した各画像を拡大する。
図19は、マスク画像の伸張復号処理について説明する図である。
例えば、写真シール作成装置1において、マスク画像512が非可逆圧縮方式で圧縮符号化されて、管理サーバ3において、非可逆圧縮されたマスク画像512が、対応する伸張方式で伸張復号された場合、図19Aに示されるマスク画像512における2人の被写体のうちの右側の被写体の髪の毛部分に対応する領域521は、図19Bに示されるように、被写体部分(白画素)と背景部分(黒画素)の境界の情報が失われてしまい、その境界部分で白画素と黒画素とが混在してしまう。
このようなマスク画像を用いて撮影画像の被写体部分を抽出して、背景画像に合成した場合、被写体部分の背景部分との境界近傍の抽出が正しく行われず、被写体の周囲がにじんだ合成画像となってしまう。
一方、写真シール作成装置1において、マスク画像512が可逆圧縮方式で圧縮符号化されて、管理サーバ3において、可逆圧縮されたマスク画像512が、対応する伸張方式で伸張復号された場合、図19Aに示されるマスク画像512における領域521は、図19Cに示されるように、被写体部分(白画素)と背景部分(黒画素)の境界の情報が失われることなく、その境界部分で白画素と黒画素とが混在することはない。
すなわち、このマスク画像を用いて撮影画像の被写体部分を抽出して、背景画像に合成した場合、被写体部分の背景部分との境界近傍の抽出は正しく行われ、被写体の周囲がくっきりした合成画像が得られるようになる。
図18のフローチャートに戻り、ステップS112において、携帯送信用画像管理部431は、読み出した背景画像に対応する携帯用背景画像を、記憶部418から読み出す。ここで、携帯用背景画像とは、携帯端末2の表示部445における表示に適した色味やデザインを有する背景画像である。
携帯送信用画像管理部431は、図20に示されるように、写真シール作成装置1から送信されてくる背景画像(シール機用背景画像)と携帯用背景画像とを対応付けて管理している。具体的には、例えば、IDが“001”である画像A(シール機用背景画像)と、画像A'(携帯用背景画像)とが対応付けられており、IDが“002”である画像B(シール機用背景画像)と、画像B'(携帯用背景画像)とが対応付けられている。
すなわち、読み出された背景画像(シール機用背景画像)が、画像A(またはそのIDが“001”)である場合、携帯送信用画像管理部431は、画像A'を読み出す。
ステップS113において、合成部433は、読み出されたマスク画像を用いて、撮影画像に写る人物の部分を抽出し、撮影画像から抽出した人物の部分を、携帯送信用画像管理部431により読み出された携帯用背景画像に合成することによって合成画像を生成する。
ステップS114において、サービス提供部434は、合成部433により生成された合成画像を携帯送信用画像として、携帯端末2に送信する。
このようにして、写真シール作成装置1で得られた画像は、利用者の所有する携帯端末2での表示に適した背景を有する画像として携帯端末2に提供される。
以上の処理によれば、写真シール作成装置1において、撮影画像の被写体部分を透過させるマスク画像が生成され、撮影画像とマスク画像とが管理サーバ3に送信され、管理サーバ3においては、写真シール作成装置1から被写体部分が抽出され、マスク画像を用いて携帯用背景画像に合成され、得られた合成画像が携帯端末2に提供されるようになる。すなわち、携帯端末での表示に適した背景を有する画像が携帯端末に提供されるので、携帯端末の利用者の満足度を向上させることが可能となる。
また、マスク画像を可逆圧縮方式で圧縮符号化するようにしたので、伸張復号したマスク画像において、被写体部分と背景部分との境界の情報が失われることがなくなり、最終的に携帯端末に提供される画像の画質の低下を防ぐことができる。
なお、管理サーバ3において、撮影画像から抽出した人物の部分と合成される背景画像は、携帯送信用画像管理部431によってシール機用背景画像と対応付けられている携帯用背景画像に限らず、利用者によって携帯端末2を介して選択が指示された携帯用背景画像であってもよい。さらにこの場合、利用者によってシール機用背景画像が選択されるようにしてもよい。
これにより、より利用者の嗜好に応じた画像が携帯端末に提供されるようになり、携帯端末の利用者の満足度をさらに向上させることが可能となる。
以上においては、写真シール作成装置1において、マスク画像のみを可逆圧縮方式で圧縮符号化するようにしたが、マスク画像以外の画像(すなわち、撮影画像および背景画像)も可逆圧縮方式で圧縮符号化するようにしてもよい。
これにより、管理サーバ3に送信されるデータの容量は大きくなるものの、例えば、色の多い撮影画像であってもその情報が失われることがないので、最終的に携帯端末2に提供される合成画像の画質の低下をより一層防ぐことができる。
また、以上においては、撮影画像、マスク画像、および背景画像が管理サーバ3に送信されるものとしたが、そのうちの撮影画像を、その背景部分を黒に近い色として管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。
これにより、圧縮符号化において撮影画像の圧縮効率を高めることができ、管理サーバ3に送信されるデータの容量を削減することができる。
さらに、上述した例において、撮影画像および背景画像に代えて、撮影画像から抽出された被写体部分と背景画像とが合成された合成後撮影画像が管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。
これにより、管理サーバ3に送信されるデータの数が少なくなり、結果として、管理サーバ3に送信されるデータの容量を削減することができる。
なお、上述した例では、撮影処理において、撮影前に利用者によって予め選択された背景画像(合成用画像)とそのIDが管理サーバ3に送信されるようにしたが、撮影処理後(例えば編集処理において)、利用者に背景画像を選択させるようにすることもできる。具体的には、撮影処理において、撮影画像に、背景色が所定の色(例えばグレー)になる背景画像(以下、グレーバックという)を合成させるようにし、編集処理において、利用者により選択された所定の色や柄、フレームの背景画像(編集用合成用画像)を、グレーバックが合成された撮影画像(合成後撮影画像)に合成させ、編集済み画像を生成させるようにする。
この場合、携帯送信用画像として、編集処理によって得られた編集済み画像が利用者により選択され、選択された編集済み画像に合成された背景画像(編集用合成用画像)とそのIDが、管理サーバ3に送信されるようになる。なお、このとき、背景画像としての編集用合成用画像とそのIDとともに、グレーバックとそのIDが管理サーバ3に送信されるようにしてもよいし、グレーバックとそのIDのみが管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。
また、以上においては、背景画像(グレーバックおよび編集用合成用画像を含む)とそのIDが管理サーバ3に送信されるものとしたが、背景画像のIDのみが管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。
これにより、管理サーバ3に送信されるデータの数が少なくなり、結果として、管理サーバ3に送信されるデータの容量を削減することができる。
さらに、上述した例において、複数種類のマスク画像が管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。具体的には、例えば、上述のマスク画像に加え、撮影画像の人物の部分を100%の透過率で透過させるとともに、撮影時に背景カーテンに投影された人物の影の部分を所定の透過率で透過させるマスク画像が生成されて管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。
これにより、人物の影の部分を合成後撮影画像に含ませることができ、背景画像を実際に背景にして撮影したような、リアリティのある、自然な仕上がりの画像を得ることが可能となる。
また、図17を参照した説明では、編集済み画像515は管理サーバ3に送信されないものとしたが、編集済み画像515も管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。この場合、例えば、32bitの編集済み画像515を非可逆圧縮方式で24bitに圧縮符号化すると、その差分(色データ)を別途生成して圧縮データとともに送信する必要があるので、編集済み画像515は可逆圧縮方式で圧縮符号化されるのが好ましい。
従来、携帯送信用画像は、サイズを縮小して管理サーバに送信され、管理サーバにおいて拡大処理が施されて携帯端末に提供されるので、可逆圧縮方式で圧縮符号化されるようにしても問題ない。
また、以上においては、事後接客処理としての携帯送信ゲームにおいて、携帯送信用画像が管理サーバ3に送信されるものとしたが、事後接客処理以外のタイミングで管理サーバ3に送信されてもよい。例えば、撮影処理において合成後撮影画像が生成された後に、利用者に携帯送信用画像を選択させ、選択された携帯送信用画像が管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。
さらに、撮影処理において得られた複数の合成後撮影画像が、撮影処理後に全て管理サーバ3に送信されるようにして、携帯送信ゲームにおいて、利用者により携帯送信用画像として選択された合成後撮影画像を示すIDのみが、管理サーバ3に送信されるようにしてもよい。
なお、上述した説明において、携帯送信用画像は、携帯端末に送信されるものとしたが、携帯端末に限らず、パーソナルコンピュータ等の、利用者が所有する端末装置に送信されるようにすることができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。