JP5605637B2 - 電装品制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される電装品を制御する電装品制御システムに関する。
従来、車両に搭載される電装品に対する給電を制御する電装品制御システムの一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この電装品制御システムは、電源と、ランプ、モータ等の電装品との間に配設される電気接続箱により、電装品への給電(電力の通電及び断電)を制御する。電気接続箱は、ケース内に、リレー、及びヒューズが収容されてなる。
特開2009−278800号公報
図22に示すように、従来の電装品制御システム112においては、車両110内に、複数の電気接続箱113が、制御対象とされる複数の電装品111の近傍に配置されていた。このため、複数の電気接続箱113は、それぞれの電装品111に対応して、車両110内の離散した位置に搭載されていた。この結果、電装品111の近傍には、電気接続箱113を配置するための収容空間が必要となる。更に、複数の電気接続箱113間を接続する複数の電線116が必要となると共に、電源115と複数の電気接続箱113とを接続する電線116が必要となる。このため、車両110内に、これらの電線116を配索するための配索空間も必要となる。この結果、従来の電装品制御システム112を全体として小型化することは、困難であった。
上記の問題を解決するため、複数の位置に離散して配されていた複数の電気接続箱113を、一箇所に集約して配置することが考えられる。これにより、電装品制御システム112が全体として小型化されると期待された。また、離散した位置に配された複数の電気接続箱113を複数の電線116で接続する必要もないので、電線116を省略できると共に、電線116の配索空間も省略できると期待された。
しかしながら、電装品制御システム112の回路数を削減することなく、単純に電気接続箱113を集約的に配置しても、離散した位置に配された電気接続箱113及び電線116が、単に一か所にまとまって配されるだけになってしまうため、電装品制御システム112の小型化を図るという観点からは不十分であった。このため、電装品制御システム112において、回路数を削減すると共に、電気接続箱113を集約的に配置する構成が求められていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化された電装品制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、車両に搭載される電装品に対する給電を制御する電装品制御システムであって、前記電装品は、異なる車種に共通して使用される共通電装品と、同一車種においてのみ使用される個別電装品とに区分され、前記共通電装品の給電を制御する共通リレーを備えた共通電気接続箱と、前記個別電装品の給電を制御する個別リレーを備えた個別電気接続箱とが近接して配置されており、前記個別電気接続箱は、前記個別リレーがケース内に収容されたリレーモジュールと、前記リレーモジュールが装着されるホルダと、を備え、前記リレーモジュールは、前記ケース内にプリント配線技術により導電路が形成された回路基板が収容されており、前記回路基板には前記個別リレーが前記導電路と電気的に接続されており、前記回路基板の前記導電路にはジャンパ線が接続される複数のジャンパ線接続部が形成されており、前記ジャンパ線接続部に前記ジャンパ線が接続されることにより、制御対象とされる前記個別電装品に対応する回路が選択的に形成される。
従来、個別電装品を制御するための回路は車種に異なるため、全ての車種において使用される可能性のある全ての回路を予め形成しておき、個別リレーを所定の回路に接続することによって、特定の車種において使用される回路を選択するようになっていた。この構成によると、選択されない回路までも形成しなければならないので、回路数を削減することが困難であった。
本発明によれば、ジャンパ線をジャンパ線接続部に接続することにより回路を選択的に形成することができる。これにより、個別電装品を制御するために想定される全ての回路を予め形成しなくてもよいので、回路数を削減することができる。
また、共通電気接続箱と個別電気接続箱とを近接して配置することにより、複数の電気接続箱を集約配置することができる。給電制御の対象である電装品の近傍に、複数の電気接続箱を離散して配置する場合に比べて、電気接続箱と電源とを接続するための電線を削減できるので、電装品制御システムを全体として小型化できる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記回路基板には、個別リレーに接続される個別ヒューズが装着される複数の個別ヒューズ装着部が形成されたヒューズ装着部材であって、前記ジャンパ線によって選択的に形成される前記回路に接続されるヒューズ装着部材が配設されていることが好ましい。


個別電装品に流れる電流が異なる場合、それぞれの個別電装品には異なるヒューズが電気的に接続される。このため、従来の電装品制御システムにおいては、想定される全てのヒューズを装着可能なヒューズ装着部を含む回路が形成され、制御対象の個別電装品に対応するヒューズがヒューズ装着部に装着されることで、特定の車種において使用される回路が選択されるようになっていた。この構成によると、選択されない回路までも形成しなければならないので、回路数を削減することが困難であった。
上記の態様によれば、制御対象の個別電装品に対応する個別ヒューズを個別ヒューズ装着部に装着すると共に、ジャンパ線をジャンパ線接続部に接続することにより、回路を選択的に形成することができる。これにより、個別電装品に接続される個別ヒューズを含む全ての回路を予め形成しなくてもよいので、回路数を削減することができる。
前記ホルダには前記リレーモジュールが装着される複数のモジュール装着部が形成されていることが好ましい。
上記の態様によれば、1つの回路が選択されたリレーモジュールを、ホルダのモジュール装着部に装着するか否かによっても、個別電装品を制御する回路を選択することができる。これにより、1つのホルダに1つのリレーモジュールのみが装着される場合に比べて、選択可能な回路の数を増大させることができる。この結果、個別電気接続箱の汎用性を向上させることができる。
前記個別電気接続箱の前記ケースにはコネクタハウジングが形成されており、前記コネクタハウジングの内部には複数のコネクタ端子の一方の端部が配されており、前記コネクタ端子の他方の端部は前記コネクタハウジングを貫通して前記回路基板の前記導電路に接続されており、前記ホルダの前記装着部には前記コネクタハウジングと嵌合可能な待ち受けコネクタが配設されており、前記待ち受けコネクタには前記コネクタ端子と接続される待ち受け端子を収容可能な複数のキャビティが形成されており、前記待ち受け端子は、前記複数のキャビティに対して選択的に収容されることが好ましい。
上記の態様によれば、待ち受けコネクタのキャビティに、待ち受け端子を選択的に収容することによっても、個別電装品を制御する回路を選択することができる。これにより、選択可能な回路の数を増大させることができる。この結果、個別電気接続箱の汎用性を向上させることができる。
前記回路基板は、前記回路基板の板面に平行な方向が、前記コネクタハウジングにおいて前記コネクタ端子の一方の端部が延びる方向に沿う姿勢で、前記ケース内に収容されていることが好ましい。
上記の態様によれば、リレーモジュールをホルダの待ち受けコネクタに装着する際の装着方向に沿うようにして回路基板がケース内に配される。これにより、リレーモジュールをホルダに装着する方向について、個別電気接続箱を小型化できる。
前記ケース内には複数の前記個別リレーが収容されていることが好ましい。
上記の態様によれば、1つのケース内に複数のリレーが収容されるので、個別電装品の配線密度を向上させることができる。これにより、電装品制御システムを全体として更に小型化できる。
本発明によれば、電装品制御システムを小型化することができる。
本実施形態に係る電気接続箱が車両に搭載された状態を示す模式図 共通電気接続箱の回路構成を示すブロック図 個別電気接続箱を示す斜視図 個別電気接続箱を示す平面図 リレーモジュールを示す側面図 リレーモジュールを示す断面図 図4におけるVII−VII線断面図 図4におけるVIII−VIII線断面図 リレーモジュールの回路構成を示すブロック図 北米向けの空調シートに対する給電を制御する回路を示すブロック図 北米向けのライト制御システムに対する給電を制御する回路と、北米向けのシートヒータに対する給電を制御する回路を示すブロック図 欧州向けのヘッドランプウォッシャに対する給電を制御する回路と、デアイサに対する給電を制御する回路を示すブロック図 欧州向けのライト制御システムに対する給電を制御する回路を示すブロック図 オートクルージング制御システムに対する給電を制御する回路を示すブロック図 エンジン制御システムに対する給電を制御する回路を示すブロック図 北米向けの個別電装品に対する給電を制御する回路を示すブロック図 欧州向けの個別電装品に対する給電を制御する回路を示すブロック図 実施形態2に係る個別電気接続箱を示す斜視図 北米向けの個別電装品に対する給電を制御する回路を示すブロック図 他の実施形態(1)に記載された個別電気接続箱を示す平面図 他の実施形態(1)に記載された個別電気接続箱を示す平面図 従来技術に係る電装品制御システムが車両に搭載された状態を示す模式図
<実施形態1>
本発明を、車両10に搭載された電装品11に対する給電(電力の通電及び断電)を制御する電装品制御システム12に適用した実施形態1について、図1ないし図17を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電装品制御システム12は、バッテリー、発電機等の電源15と、ランプ、モータ等の電装品11との間に配設された電気接続箱13によって、電装品11への給電(電力の通電及び断電)を制御する。図1に示すように、車両10の収容スペース14内には、電源15と、電気接続箱13と、が収容されている。収容スペース14としては、車両10のエンジンルーム、居住空間、又は、エンジンルームと居住空間の間の領域に区画された空間等、必要に応じて任意のスペースを利用できる。本実施形態においては、電気接続箱13は収容スペース14としてのエンジンルーム内に配置されている。電源15と電気接続箱13とは電線16で接続されている。また、電気接続箱13と、電装品11との間も、電線16で接続されている。電気接続箱13の内部には、共通電気接続箱17と、個別電気接続箱18と、が収容されている。共通電気接続箱17と個別電気接続箱18とは近接して配置されている。
(共通電気接続箱17)
共通電気接続箱17は、電装品11のうち異なる車種に共通して使用される共通電装品の給電を制御する。この共通電装品には、例えば、ホーン、パワーウィンドウ、アンチロックブレーキシステム、標準装備のオーディオ機器等、異なる「車種」においても共通に使用される電装品11が含まれる。なお、電装品11には、例えば、1つの電装品11を制御するために複数の電子部品で構成された制御システムも含むものとする。
また、上記の「車種」は、車種名(狭義の車種)が異なる場合を含むと共に、排気量の差異、仕向け地の差異、仕様の差異等を含む広い概念である。このため、本実施形態に係る「異なる車種」とは、狭義において同一の車種であっても排気量が異なる場合も含む。また、狭義において同一の車種であっても、グレード等の仕様が異なる場合も含む。また、狭義において同一の車種であって、且つグレード等の仕様が同一であっても、オプションによって装備される電装品11が異なる場合も含む。更に、狭義において同一の車種であっても、北米向けや欧州向け、日本向け等の仕向け地が異なる場合も含む。
図2に示すように、共通電気接続箱17は、並列に接続された複数の共通ヒューズ19又は共通ヒュージブルリンク20を備える。共通ヒュージブルリンク20は、共通ヒューズ19が溶断する電流よりも大きな電流が流れた場合に溶断するように設定されている。
複数の共通ヒューズ19又は共通ヒュージブルリンク20の一部には、共通リレー21が直列に接続されている。本実施形態においては、共通ヒューズ19又は共通ヒュージブルリンク20の下流に共通リレー21が接続されている。この共通リレー21は、共通ヒューズ19又は共通ヒュージブルリンク20の上流に接続される構成としてもよい。上記の共通リレー21により、共通電装品の通電及び断電が実行される。
(個別電気接続箱18)
個別電気接続箱18は、電装品11のうち同一車種においてのみ使用される個別電装品の給電を制御する。この個別電装品には、例えば、空調シート、ライト制御システム、シートヒータ、ヘッドランプウォッシャ、デアイサ、オートクルージング制御システム、エンジン制御システム、オプション装備のオーディオ機器等が挙げられる。また、仕向け地としては、例えば、米国、欧州、日本等が挙げられる。
図3に示すように、個別電気接続箱18は、リレーモジュール22と、このリレーモジュール22が装着されるホルダ23と、を備える。本実施形態においては、1つのホルダ23に4つのリレーモジュール22が装着される。以下の説明においては、図3における上方を上方とし、下方を下方とする。
(ホルダ23)
合成樹脂製のホルダ23は、上方から見て長方形状をなしており、概ねブロック状をなしている。ホルダ23の側壁には、外方に突出する一対の取り付け部24が形成されている。この取り付け部24により、ホルダ23は車両10に取り付けられるようになっている。
ホルダ23の上面には、上面には、上方に突出すると共にリレーモジュール22が嵌入される複数(本実施形態では4つ)のモジュール装着部25が形成されている。本実施形態ではモジュール装着部25は略角筒状をなしている。図4に示すように、4つのモジュール装着部25は、上方から見て四角形状に並んで配されている。
(ロアカバー26)
図3に示すように、ホルダ23の下方には合成樹脂製のロアカバー26が組み付けられている。ロアカバー26は上方から見て長方形状をなしている。ホルダ23の側壁には外方に突出する複数のロック突部27Aが形成されている。ロアカバー26には、ロック突部27Aに対応する位置に、ロック突部27Aと弾性的に係合する複数のロック受け部28Aが形成されている。ロック受け部28Aがロック突部27Aに対して弾性的に係合することにより、ホルダ23とロアカバー26とが一体に組み付けられるようになっている。ロアカバー26の底壁には、電線16が導出される導出筒部29が、下方に突出して形成されている。図8に示すように、導出筒部29は、ロアカバー26の内外を連通する円筒形状をなしている。
(リレーモジュール22)
図5に示すように、リレーモジュール22は概ね直方体形状をなしている。図6に示すように、リレーモジュール22は、下方に開口する合成樹脂製のケース30内に個別リレー31が実装された回路基板32が収容されている。本実施形態においては個別リレー31として機械式リレーが用いられている。回路基板32は略長方形状をなしている。回路基板32の表面及び裏面の一方又は双方には、プリント配線技術により導電路33が形成されている。この導電路33に、個別リレー31のリード端子(図示せず)がリフロー半田付け等の公知の手法により接続されている。
図8に示すように、1つの回路基板32には、2つの個別リレー31が実装されている。また、回路基板32には、個別リレー31が実装された面と同じ面に、電子部品34が実装されている。電子部品34のリード端子(図示せず)は回路基板32を貫通した状態で導電路33にはんだ付けされている。
また、回路基板32には、ヒューズ装着部材35が実装されている。ヒューズ装着部材35には、個別電装品に電気的に接続される個別ヒューズ36が装着される2つの個別ヒューズ装着部37と、個別電装品に電気的に接続される個別ヒュージブルリンク38が装着される1つの個別ヒュージブルリンク装着部39と、が形成されている。ヒューズ装着部材35には、個別ヒューズ36及び個別ヒュージブルリンク38に接続される端子金具40が配設されている。この端子金具40の一方の端部は個別ヒューズ装着部37又は個別ヒュージブルリンク装着部39内に配されると共に、他方の端部はヒューズ装着部材35から突出して、回路基板32の導電路33にはんだ付け等の公知の手法により接続されている。個別ヒュージブルリンク38は、個別ヒューズ36が溶断する電流よりも大きな電流で溶断するように設定されている。
図6に示すように、回路基板32のうち、個別リレー31が実装された面と反対側の面には、合成樹脂製の伝熱板41が重ねられている。伝熱板41は回路基板32と略同じ大きさ、形状に形成されている。なお、伝熱板41には、電子部品34のリード端子に対応する位置に、回路基板32を貫通したリード端子を逃がす逃がし孔44(図示せず)が形成されている。
下方に開口したケース30の開口部は、合成樹脂製のコネクタハウジング42によって塞がれている。コネクタハウジング42は下方に開口して形成されている。コネクタハウジング42には側方から見てL字状をなすコネクタ端子43が配設されている。コネクタ端子43の一方の端部は、コネクタハウジング42の内部に配されている。
コネクタ端子43の他方の端部は、コネクタハウジング42を貫通して回路基板32に接続されている。詳細には、コネクタ端子43の他方の端部は、回路基板32の下端部寄りの位置において回路基板32を貫通した状態で、フロー半田付け等の公知の手法により、回路基板32の導電路33に接続されている。なお、伝熱板41のうち、コネクタ端子43の一方の端部に対応する位置には、コネクタ端子43の一方の端部を逃がす逃がし孔44が形成されている。
また、コネクタハウジング42には、図8における左側に位置して、コネクタ端子43よりも幅広に形成されると共に、電源15に接続される電源端子45とされる。電源端子45の構成は、コネクタ端子43よりも幅広に形成されている以外は、コネクタ端子43と同様なので、説明を省略する。
コネクタハウジング42にはロック突部27Bが突出して形成されており、ケース30には、ロック突部27Bに対応する位置に、ロック突部27Bと弾性的に係合するロック受け部28Bが形成されている。ケース30とコネクタハウジング42とは、ロック突部27Bとロック受け部28Bとが弾性的に係合することにより一体に組み付けられている。
図6に示すように、ケース30の上壁の内面には、内方に突出する基板押さえ部46が形成されている。回路基板32及び伝熱板41は、互いに重ねられた状態で、基板押さえ部46及びコネクタハウジング42と、ケース30の側壁の内面との間に挟持されている。これにより、回路基板32は伝熱板41と当接しており、且つ、伝熱板41はケース30の側壁の内面と当接している。
回路基板32は、回路基板32の板面に平行な方向が、コネクタハウジング42内に配されたコネクタ端子43の一方の端部が延びる方向に沿う姿勢で、ケース30内に収容されている。本実施形態においては、回路基板32は、板面に平行な方向が鉛直方向を向く姿勢でケース30内に収容されており、コネクタハウジング42内においてコネクタ端子43の一方の端部は鉛直下方に延びるように配されている。
(待ち受けコネクタ47)
図7に示すように、モジュール装着部25の内部には、リレーモジュール22がモジュール装着部25内に嵌合した状態で、コネクタハウジング42に下方から嵌入する待ち受けコネクタ47が上方に突出して形成されている。1つのモジュール装着部25には、1つの待ち受けコネクタ47が形成されている。
図7に示すように、待ち受けコネクタ47の内部には、金属板材が所定形状にプレス加工されたバスバー48が収容されている。バスバー48の端部には二股に分かれた挟持部49が形成されている。待ち受けコネクタ47がコネクタハウジング42に嵌合した状態で、電源端子45が挟持部49により挟持されて、電源端子45とバスバー48とが電気的に接続されるようになっている。詳細には図示しないが、バスバー48は電源15と電線16を介して電気的に接続されている。
図8に示すように、待ち受けコネクタ47の内部には、待ち受け端子50が収容される複数のキャビティ51が形成されている。待ち受け端子50は、複数のキャビティ51に対して、選択的に収容されるようになっている。待ち受けコネクタ47がコネクタハウジング42に嵌合した状態で、コネクタ端子43が待ち受け端子50に形成された舌片(図示せず)と弾性的に接触することにより、コネクタ端子43と待ち受け端子50とが電気的に接続されるようになっている。待ち受け端子50には電線16の端部が接続されており、この電線16が、ロアカバー26内を配索されて導出筒部29から導出される。導出筒部29から導出された電線16は、個別電装品に接続される。
(回路構成)
図9に、リレーモジュール22の内部に形成された回路構成を模式的に示す。電源端子45の他方の端部は回路基板32の導電路33に接続されて、3つに分岐する。分岐した導電路33は、ヒューズ装着部材35に配設された端子金具40に接続される。端子金具40には、個別ヒュージブルリンク38又は個別ヒューズ36が装着されるようになっている。以下の説明においては、図9における上側に配される個別ヒューズ36を第1ヒューズ36Aとし、下側に配される個別ヒューズ36を第2ヒューズ36Bとする。
図9においてヒューズ装着部材35の右側に形成された導電路33には、2つの個別リレー31が接続されている。
図9において個別リレー31の右側に形成された導電路33には、複数(本実施形態においては8つ)のコネクタ端子43が接続されている。コネクタ端子43の一方の端部は、コネクタハウジング42内に配されている。以下の説明においては、図9における上から順に、第1〜第8コネクタ端子43A,43B,43C,43D,43E,43F,43G,43Hとして説明する。
図9においてリレーモジュール22の左端部寄りに記載された電源端子45と、右端部寄りに記載されたコネクタ端子43とは、実際には、同一のコネクタハウジング42内に配されるようになっている(図8参照)。
回路基板32の導電路33には、ジャンパ線52が接続可能な複数(本実施形態においては7つ)のジャンパ線接続部53が形成されている。本実施形態においては、ジャンパ線接続部53はスルーホールとされている。このジャンパ線接続部53は、回路基板32の表面に形成されたランドでもよい。ジャンパ線52は、ジャンパ線接続部53に対して、公知のはんだ付け等の手法により接続される。以下の説明においては、7つのジャンパ線接続部53につき、第1〜第7ジャンパ線接続部53A,53B,53C,53D,53E,53F,53Gとして説明する。
図9には、ジャンパ線52が破線で記載されている。本実施形態においては、第1ジャンパ線接続部53Aと、第2ジャンパ線接続部53Bとが接続可能になっている。同様に、第3ジャンパ線接続部53Cと、第4ジャンパ線接続部53Dとが接続可能になっている。また、第5ジャンパ線接続部53Eと、第7ジャンパ線接続部53Gとが接続可能になっていると共に、第6ジャンパ線接続部53Fと、第7ジャンパ線接続部53Gと、が接続可能になっている。なお、第5ジャンパ線接続部53Eと第7ジャンパ線接続部53Gとの間の接続と、第6ジャンパ線接続部53Fと第7ジャンパ線接続部53Gとの間の接続とは、選択的になっている。つまり、いずれか一方の接続が形成された場合には、他方の接続は形成されないようになっている。
回路基板32の導電路33において、第1〜第7ジャンパ線接続部53A,53B,53C,53D,53E,53F,53Gにジャンパ線52が接続されることにより、給電制御の対象とされる個別電装品に対応する回路が、選択的に形成されるようになっている。
(個別電装品に対応する回路)
図10ないし図15に、個別電装品に対応する回路の例を示す。なお、個別電装品に対応する回路は以下の説明に限定されない。
図10には、北米向けの空調シート(図示せず)に対する給電を制御する回路を示す。リレーモジュール22の電源端子45は回路基板32の導電路33に接続されて、分岐されている。回路基板32の導電路33には2つの個別ヒューズ36が並列に接続されている。図10の上側に位置する個別ヒューズ36には、個別リレー31の一方の電力端子が直列に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。
図10の下側に位置する個別ヒューズ36には、個別リレー31の一方の電力端子が直列に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。
2つの個別リレー31の一方のコイル端子同士は、ジャンパ線52によって並列に接続されている。2つの個別リレー31の他方のコイル端子は、コネクタ端子43に接続されている。
図11の上側には、北米向けのライト制御システム(図示せず)に対する給電を制御する回路を示し、図11の下側には、北米向けのシートヒータ(図示せず)に対する給電を制御する回路を示す。リレーモジュール22の電源端子45は回路基板32の導電路33に接続されて、分岐されている。回路基板32の導電路33には2つの個別ヒューズ36が並列に接続されている。図11の上側に位置する個別ヒューズ36には、個別リレー31の一方の電力端子が直列に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。また、この個別リレー31の双方のコイル端子は、コネクタ端子43に接続されている。
図11の下側に位置する個別ヒューズ36に直列に接続された個別リレー31には、個別リレー31の一方の電力端子が直列に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。また、この個別リレー31の双方のコイル端子は、コネクタ端子43に接続されている。
図12の上側には欧州向けのヘッドランプウォッシャ(図示せず)に対する給電を制御する回路を示し、図12の下側にはデアイサ(図示せず)に対する給電を制御する回路を示す。リレーモジュール22の電源端子45は回路基板32の導電路33に接続されて、分岐されている。回路基板32の導電路33には、個別ヒュージブルリンク38と個別ヒューズ36とが、並列に接続されている。個別ヒュージブルリンク38には、図12の上側に位置する個別リレー31の一方の電力端子と、一方のコイル端子とが並列に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子と、他方のコイル端子とは、コネクタ端子43に接続されている。
個別ヒューズ36には、図12の下側に位置する個別リレー31の一方の電力端子が直列に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。また、この個別リレー31の双方のコイル端子は、コネクタ端子43に接続されている。なお、デアイサは一種のヒータであり、車両10の窓に形成された氷を溶かすためのものである。
図13には、欧州向けのライト制御システム(図示せず)に対する給電を制御する回路を示す。リレーモジュール22の電源端子45は回路基板32の導電路33に接続されており、この導電路33には個別ヒューズ36が接続されている。個別ヒューズ36は、図13の上側に位置する個別リレー31の一方の電力端子に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。
図13の下側に位置する個別リレー31の双方の電力端子は、コネクタ端子43に接続されている。
2つの個別リレー31のコイル端子は、2つのジャンパ線52によって並列に接続された状態で、コネクタ端子43に接続されている。
図14にはオートクルージング制御システム(図示せず)に対する給電を制御する回路を示す。図14の上側に位置する個別リレー31の双方の電力端子は、コネクタ端子43に接続されている。
また、図14の下側に位置する個別リレー31の双方の電力端子は、コネクタ端子43に接続されている。
2つの個別リレー31の一方のコイル端子は、ジャンパ線52によって並列に接続されている。また、図14の下側に位置する個別リレー31の一方のコイル端子は、コネクタ端子43に接続されている。更に、図14の下側に位置する個別リレー31の他方のコイル端子は、図14の上側に位置する個別リレー31の他方の電力端子にジャンパ線52で接続されている。また、図14の上側に位置する個別リレー31の他方のコイル端子はコネクタ端子43に接続されている。
図15には、エンジン制御システム(図示せず)に対する給電を制御する回路を示す。このシステムは、オプション装備とされる。リレーモジュール22の電源端子45は回路基板32の導電路33に接続されて、分岐されている。回路基板32の導電路33には、個別ヒュージブルリンク38と個別ヒューズ36とが、並列に接続されている。個別ヒューズ36には、図15の上側に位置する個別リレー31の一方の電力端子が直列に接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。
個別ヒュージブルリンク38には、図15の下側に位置する個別リレー31の一方の電力端子が接続されている。この個別リレー31の他方の電力端子はコネクタ端子43に接続されている。
2つの個別リレー31のコイル端子は、2つのジャンパ線52によって並列に接続された状態で、コネクタ端子43に接続されている。
(リレーモジュール22により形成された回路)
図16及び図17は、上記図10乃至図15に記載された回路がリレーモジュール22により形成された状態を示す、個別電気接続箱18の回路構成を示すブロック図である。ホルダ23に配設されたバスバー48は図示しない電線を介して電源15に接続されている。バスバー48は4つに分岐して、4つのモジュール装着部25内に配される。各モジュール装着部25にリレーモジュール22が装着された状態では、バスバー48と、リレーモジュール22の電源端子45とが接続される。
(北米向け仕様)
図16には、例えば、北米向けの個別電装品に対する給電を制御する回路構成が示されている。図16には、図16の上下方向に4つのリレーモジュール22が並んで配されている。各リレーモジュール22の内部には、異なる回路が形成されている。以下の説明においては、図16の上から順に、第1〜第4リレーモジュール22A,22B,22C,22Dとして説明する。また、第1〜第4リレーモジュール22A,22B,22C,22Dの基本的な構成は、図9において説明されたリレーモジュール22の構成と同じなので、以下の説明において言及されていない部材については符号が省略されている場合がある。
第1リレーモジュール22Aには、図10おいて説明された、北米向け空調シートに対する給電を制御する回路が形成されている。第1リレーモジュール22Aにおいては、ヒューズ装着部材35に、個別ヒュージブルリンク38が装着されておらず、第1ヒューズ36A及び第2ヒューズ36Bが装着されている。また、第3ジャンパ線接続部53Cと、第4ジャンパ線接続部53Dとが、ジャンパ線52によって接続されている。また、第2コネクタ端子43B、第3コネクタ端子43C、第5コネクタ端子43E、第6コネクタ端子43F、及び第7コネクタ端子43Gには、待ち受けコネクタ47のキャビティ51に選択的に収容された待ち受け端子50が接続されている。待ち受け端子50には電線16が接続されて、外部回路と接続されている。
第2リレーモジュール22Bには、図11において説明された、北米向けのライト制御システムに対する給電を制御する回路が形成されている。第2リレーモジュール22Bにおいては、ヒューズ装着部材35に、個別ヒュージブルリンク38が装着されておらず、第1ヒューズ36A及び第2ヒューズ36Bが装着されている。また、各ジャンパ線接続部53には、ジャンパ線52は接続されていない。また、第2コネクタ端子43B、第3コネクタ端子43C、第4コネクタ端子43D、第5コネクタ端子43E、第6コネクタ端子43F、及び第7コネクタ端子43Gには、待ち受けコネクタ47のキャビティ51に選択的に収容された待ち受け端子50が接続されている。待ち受け端子50には電線16が接続されて、外部回路と接続されている。
第3リレーモジュール22Cには、図14において説明された、オートクルージング制御システムに対する給電を制御する回路が形成されている。第3リレーモジュール22Cにおいては、ヒューズ装着部材35には個別ヒュージブルリンク38及び個別ヒューズ36が装着されていない。また、第3ジャンパ線接続部53Cと、第4ジャンパ線接続部53Dとは、ジャンパ線52によって接続されている。また、第5ジャンパ線接続部53Eと、第7ジャンパ線接続部53Gとは、ジャンパ線52によって接続されている。また、第1コネクタ端子43A、第2コネクタ端子43B、第3コネクタ端子43C、第7コネクタ端子43G、及び第8コネクタ端子43Hには、待ち受けコネクタ47のキャビティ51に選択的に収容された待ち受け端子50が接続されている。待ち受け端子50には電線16が接続されて、外部回路と接続されている。
第4リレーモジュール22Dには、図15において説明された、エンジン制御システムに対する給電を制御する回路が形成されている。第4リレーモジュール22Dにおいては、ヒューズ装着部材35には個別ヒュージブルリンク38と、第2ヒューズ36Bが装着されている。また、第3ジャンパ線接続部53Cと、第4ジャンパ線接続部53Dと、がジャンパ線52によって接続されている。また、第6ジャンパ線接続部53Fと、第7ジャンパ線接続部53Gとが、ジャンパ線52によって接続されている。また、第2コネクタ端子43B、第3コネクタ端子43C、第5コネクタ端子43E、及び第7コネクタ端子43Gには、待ち受けコネクタ47のキャビティ51に選択的に収容された待ち受け端子50が接続されている。待ち受け端子50には電線16が接続されて、外部回路と接続されている。
(欧州向け仕様)
図17には、例えば欧州向けの個別電装品に対する給電を制御する回路構成が示されている。図17には、図17の上下方向に4つのリレーモジュール22が並んで配されている。図17の上から順に、第5リレーモジュール22E、第6リレーモジュール22F、第3リレーモジュール22C、第4リレーモジュールDとされる。換言すると、図16に記載された第1リレーモジュール22Aと第2リレーモジュール22Bとが、第5リレーモジュール22Eと第6リレーモジュール22Fとに交換されている。なお、第5リレーモジュール22Eと第6リレーモジュール22Fの基本的な構成は、図9において説明されたリレーモジュール22の構成と同じなので、以下の説明において言及されていない部材については符号が省略されている場合がある。
第5リレーモジュール22Eには、図12において説明された、欧州向けのヘッドランプウォッシャに対する給電を制御する回路と、デアイサに対する給電を制御する回路が形成されている。第5リレーモジュール22Eにおいては、ヒューズ装着部材35に、個別ヒュージブルリンク38と、第2ヒューズ36Bが装着されている。また、第1ジャンパ線接続部53Aと、第2ジャンパ線接続部53Bとが、ジャンパ線52によって接続されている。また、第2コネクタ端子43B、第3コネクタ端子43C、第5コネクタ端子43E、第6コネクタ端子43F、及び第7コネクタ端子43Gには、待ち受けコネクタ47のキャビティ51に選択的に収容された待ち受け端子50が接続されている。待ち受け端子50には電線16が接続されて、外部回路と接続されている。
第6リレーモジュール22Fには、図13において説明された、欧州向けのライト制御システムに対する給電を制御する回路が形成されている。第6リレーモジュール22Fにおいては、ヒューズ装着部材35に、第1ヒューズ36Aが装着されている。また、第3ジャンパ線接続部53Cと、第4ジャンパ線接続部53Dとが、ジャンパ線52によって接続されている。また、第6ジャンパ線接続部53Fと、第7ジャンパ線接続部53Gとが、ジャンパ線52によって接続されている。また、第2コネクタ端子43B、第3コネクタ端子43C、第5コネクタ端子43E、及び第8コネクタ端子43Hには、待ち受けコネクタ47のキャビティ51に選択的に収容された待ち受け端子50が接続されている。待ち受け端子50には電線16が接続されて、外部回路と接続されている。
(作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、共通電気接続箱17と個別電気接続箱18とは近接して配置されている。これにより、給電制御の対象である電装品11の近傍に、複数の電気接続箱13を離散して配置する場合に比べて、電気接続箱13と電源15とを接続するための電線16を削減できるので、電装品制御システム12を全体として小型化できる。
また、従来、個別電装品を制御するための回路は車種に異なるため、全ての車種において使用される可能性のある全ての回路を予め形成しておく必要があった。そして、個別リレーを所定の回路に接続することによって、特定の車種において使用される回路を選択するようになっていた。この構成によると、選択されない回路までも形成しなければならなかった。例えば、従来は、図10ないし図15に記載された個別電装品に対応する回路の全てが、予め形成されていた。そして、北米仕様の個別電装品を選択する場合には、欧州仕様の個別電装品を制御する回路は不要であるにも関わらず、欧州仕様の個別電装品を制御する回路が形成されていたのである。このため、従来技術に係る電装品制御システムにおいては、回路数を削減することが困難であった。
回路数を削減することなく、単純に共通電気接続箱17と個別電気接続箱18とを近接して配置しても、離散した位置に配された電気接続箱及び電線が、単に一か所にまとまって配されるだけになってしまうため、電装品制御システムの小型化を図るという観点からは必ずしも十分ではない。
本実施形態によれば、ジャンパ線52で複数のジャンパ線接続部53同士を接続することにより回路を選択的に形成することができる。これにより、個別電装品を制御するために想定される全ての回路を予め形成しなくてもよいので、回路数を削減することができる。例えば、本実施形態においては、図11に示された北米向けのライト制御システムに対する給電を制御する回路と、図13に示された欧州向けのライト制御システムに対する給電を制御する回路とが、1つのリレーモジュール22によって形成できるようになっている。これにより、北米向けの車両については、北米向けの個別電装品の給電を制御する回路が形成されたリレーモジュール22A,22Bをモジュール装着部25に装着すればよく、また、欧州向けの車両については、欧州向けの個別電装品の給電を制御する回路が形成されたリレーモジュール22E,22Fをモジュール装着部25に装着すればよい。
上記のように本実施形態においては、異なる車種(排気量の差異、仕様の差異、仕向け地の差異等の異なる車種)においてのみ使用される個別電装品の給電を制御する回路数を削減することができる。この結果、電装品制御システムを全体として小型化することができる。
また、個別電装品に流れる電流が異なる場合、それぞれの個別電装品には異なるヒューズが電気的に接続される。このため、従来の電装品制御システムにおいては、想定される全てのヒューズを装着可能なヒューズ装着部を含む回路が形成され、制御対象の個別電装品に対応するヒューズがヒューズ装着部に装着されることで、特定の車種において使用される回路が選択されるようになっていた。この構成によると、選択されない回路までも形成しなければならないので、回路数を削減することが困難であった。
本実施形態によれば、制御対象の個別電装品に対応する個別ヒューズ36を個別ヒューズ装着部37に装着すると共に、ジャンパ線52をジャンパ線接続部53に接続することにより、回路を選択的に形成することができる。これにより、個別電装品に接続される個別ヒューズ36を含む全ての回路を予め形成しなくてもよいので、回路数を削減することができる。
また、本実施形態によれば、ホルダ23にはリレーモジュール22が装着される複数のモジュール装着部25が形成されている。これにより、1つの回路が選択されたリレーモジュール22を、ホルダ23のモジュール装着部25に装着するか否かによっても、個別電装品を制御する回路を選択することができる。これにより、1つのホルダ23に1つのリレーモジュール22のみが装着される場合に比べて、選択可能な回路の数を増大させることができる。この結果、個別電気接続箱18の汎用性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、個別電気接続箱18のケース30にはコネクタハウジング42が形成されており、コネクタハウジング42の内部にはコネクタ端子43の一方の端部が配されており、コネクタ端子43の他方の端部はコネクタハウジング42を貫通して回路基板32の導電路33に接続されており、ホルダ23のモジュール装着部25にはコネクタハウジング42と嵌合可能な待ち受けコネクタ47が配設されており、待ち受けコネクタ47にはコネクタ端子43と接続される待ち受け端子50を収容可能な複数のキャビティ51が形成されており、待ち受け端子50は、複数のキャビティ51に対して選択的に収容される。これにより、待ち受けコネクタ47のキャビティ51に、待ち受け端子50を選択的に収容することによっても、個別電装品を制御する回路を選択することができる。これにより、選択可能な回路の数を増大させることができる。この結果、個別電気接続箱18の汎用性を向上させることができるので、電装品制御システム12の回路数を一層削減できる。
また、本実施形態によれば、回路基板32は、回路基板32の板面に平行な方向が、コネクタハウジング42においてコネクタ端子43の一方の端部が延びる方向に沿う姿勢で、ケース30内に収容されている。これにより、リレーモジュール22をホルダ23の待ち受けコネクタ47に装着する際の装着方向に沿うようにして回路基板32がケース30内に配される。これにより、リレーモジュール22をホルダ23に装着する方向について、個別電気接続箱18を小型化できる。
また、本実施形態によれば、ケース30内には複数の個別リレー31が収容されている。これにより、個別電装品の配線密度を向上させることができる。これにより、電装品制御システム12を全体として更に小型化できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を、図18及び図19を参照しつつ説明する。本実施形態においては、図18に示すように、ホルダ23のモジュール装着部25には3つのリレーモジュール22が装着されている。リレーモジュール22が装着されていないモジュール装着部25には、蓋60が装着されている。この蓋60によってモジュール装着部25の開口が塞がれることにより、ホルダ23内に水が浸入することが抑制されている。
図19には、北米仕様の個別電装品の給電を制御する回路の例が記載されている。図19においては、図16に記載された第4リレーモジュール22Dが省略されている。上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
上記のように、オプション仕様の個別電装品については、対応するリレーモジュール22をモジュール装着部25に装着すること、又は装着しないことにより対応することができる。このため本実施形態においては、従来技術のように使用しない回路を予め形成しておく必要がないので、電装品制御システム12の回路数を確実に削減できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1) 本実施形態においては、ホルダ23に形成された4つのモジュール装着部25は、上方から見て四角形状に並んで配される構成としたが、これに限られず、例えば、図20〜図21に示されるように、必要に応じて、任意の位置に配することができる。これにより、車両10の収容空間の形状に柔軟に対応してリレーモジュール22を配置することができる。この結果、電装品制御システム12について、車両10に搭載される際のスペース効率を向上させることができる。
(2)本実施形態においては、個別リレー31は機械式リレーであったが、これに限られず、個別リレー31は半導体リレーであってもよい。
(3)本実施形態においては、1つのリレーモジュール22には4つの個別リレー31が収容される構成としたが、これに限られず、1つのリレーモジュール22内に1つ、又は3つ以上の個別リレー31が収容されてもよい。
(4)本実施形態においては、ジャンパ線52は、1つのリレーモジュール22内に最多で4つ接続される構成としたが、これに限られず、ジャンパ線52は、1つのリレーモジュール22内に1つだけ接続される構成としてもよく、また、1つのリレーモジュール22内に最多で2つ、3つ又は、5つ以上設けられる構成としてもよい。
(5)本実施形態においては、1つのホルダ23には4つのモジュール装着部25が設けられる構成としたが、これに限られず、ホルダ23には、1つ、2つ、3つ、又は5つ以上のモジュール装着部25が設けられる構成としてもよい。
(6)本実施形態においては、1つのリレーモジュール22内に、2つの個別ヒューズ装着部37が配設される構成としたが、これに限られず、1つのリレーモジュール22内に、1つ、または3つ以上の個別ヒューズ装着部37が配設される構成としてもよい。
(7)本実施形態においては、1つのリレーモジュール22内に、1つの個別ヒュージブルリンク装着部39が配設される構成としたが、これに限られず、1つのリレーモジュール22内に、2つ以上の個別ヒュージブルリンク装着部39が配設される構成としてもよい。
(8)個別ヒューズ装着部37及び個別ヒュージブルリンク装着部39の双方又は一方に、公知の短絡ピンを装着する構成としてもよい。これにより、電装品制御システム12の汎用性が向上する。
(9)本実施形態においては、仕向け地として北米と、欧州とについて説明したが、これに限られず、日本等、任意の仕向け地を選択しうる。
10…車両
11…電装品
12…電装品制御システム
17…共通電気接続箱
18…個別電気接続箱
21…共通リレー
22…リレーモジュール
23…ホルダ
25…モジュール装着部
30…ケース
31…個別リレー
32…回路基板
33…導電路
36…個別ヒューズ
37…個別ヒューズ装着部
42…コネクタハウジング
43…コネクタ端子
47…待ち受けコネクタ
50…待ち受け端子
51…キャビティ
52…ジャンパ線
53…ジャンパ線接続部

Claims (6)

  1. 車両に搭載される電装品に対する給電を制御する電装品制御システムであって、
    前記電装品は、異なる車種に共通して使用される共通電装品と、同一車種においてのみ使用される個別電装品とに区分され、
    前記共通電装品の給電を制御する共通リレーを備えた共通電気接続箱と、前記個別電装品の給電を制御する個別リレーを備えた個別電気接続箱とが近接して配置されており、
    前記個別電気接続箱は、前記個別リレーがケース内に収容されたリレーモジュールと、前記リレーモジュールが装着されるホルダと、を備え、
    前記リレーモジュールは、前記ケース内にプリント配線技術により導電路が形成された回路基板が収容されており、前記回路基板には前記個別リレーが前記導電路と電気的に接続されており、前記回路基板の前記導電路にはジャンパ線が接続される複数のジャンパ線接続部が形成されており、前記ジャンパ線接続部に前記ジャンパ線が接続されることにより、制御対象とされる前記個別電装品に対応する回路が選択的に形成される電装品制御システム。
  2. 前記回路基板には、個別リレーに接続される個別ヒューズが装着される複数の個別ヒューズ装着部が形成されたヒューズ装着部材であって、前記ジャンパ線によって選択的に形成される前記回路に接続されるヒューズ装着部材が配設されている請求項1に記載の電装品制御システム。
  3. 前記ホルダには前記リレーモジュールが装着される複数のモジュール装着部が形成されている請求項1または請求項2に記載の電装品制御システム。
  4. 前記個別電気接続箱の前記ケースにはコネクタハウジングが形成されており、前記コネクタハウジングの内部には複数のコネクタ端子の一方の端部が配されており、前記コネクタ端子の他方の端部は前記コネクタハウジングを貫通して前記回路基板の前記導電路に接続されており、
    前記ホルダの前記モジュール装着部には前記コネクタハウジングと嵌合可能な待ち受けコネクタが配設されており、前記待ち受けコネクタには前記コネクタ端子と接続される待ち受け端子を収容可能な複数のキャビティが形成されており、
    前記待ち受け端子は、前記複数のキャビティに対して選択的に収容される請求項3に記載の電装品制御システム。
  5. 前記回路基板は、前記回路基板の板面に平行な方向が、前記コネクタハウジングにおいて前記コネクタ端子の一方の端部が延びる方向に沿う姿勢で、前記ケース内に収容されている請求項4に記載の電装品制御システム。
  6. 前記ケース内には複数の前記個別リレーが収容されている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電装品制御システム。
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