JP5604866B2 - ダイヤル式符号錠 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイヤル式符号錠に係わり、更に詳しくはダイヤルを回転させて数字等の符号を合わせることで解錠でき、開錠時に符号を再設定することが可能なダイヤル式符号錠に関するものである。
符号錠はダイヤル錠とも呼ばれており、外周に0〜9の数字が記された複数個(3個又は4個が多い)のダイヤルを備えた構成になっており、各ダイヤルの数字が設定値になると解錠される。すなわち、各ダイヤルの数字が設定値の状態では摘み等の操作で施錠部材を自由に動かすことができ、施錠部材をロック状態にして少なくとも1つのダイヤルを回転させると施錠状態になる。
そして、この符号錠の1つのタイプとして、使用者が使用するたびに新たな数字の組み合わせが可能になる自由設定状態と、解錠してもダイヤルの数字の組み合わせは変わらずに人は使用するたびに同じ数字を組み合わせて解錠する番号固定状態とに切り替えできるものがある(例えば特許文献1)。この切り替え式の符号錠は、例えば、使用のたびに使用者が異なる場合には自由設定状態にすることで安全性を確保し、使用者が一定している場合には番号固定状態とすることで番号設定の煩わしさを無くす、というように状況に応じて使用態様を変更できるため、重宝である。
解錠の番号を自由設定状態と番号固定状態とに切り替えできるタイプの符号錠において、自由設定状態と番号固定状態との切り替えを行う切り替え部材が設けられており、切り替え部材は、施錠状態では人目に触れない裏側に露出している。そして、切り替え部材の構造として、端面にマイナス溝を形成した回転式のものがあり、従来は、この切り替え部材を細いマイナスドライバーで回転させていた。さて、自由設定状態と番号固定状態とに切り替えできる符号錠は必要に応じて使用態様を切り替えできるため重宝であるが、例えば扉に設けた場合に、扉を開けた状態で人の身体や物が切り替え部材に触れて設定状態が知らないうちに変わってしまうようなことがあるのは良くない。従って、切り替え部材が細いドライバ(例えば先端の幅が2〜3mm)でしか回転操作できないような状態になっていることは、設定状態を維持するという点から合理性がある。
しかし、符号錠の使用者は常に細いドライバを所持しているという訳ではない。すなわち、先端の幅が5〜7mmといった通常の大きさのドライバは所持していても細いドライバは特殊であるため所持していない場合や、大きさに関係なくドライバを所持していない場合がある。このため、従来の切り替え式符号錠は設定の変更に手間取る場合があり、ユーザーフレンドリー性に欠けていた。
この改善策として、特許文献2では、符号錠の本体部のうち施錠状態で人の目に触れない裏側か、又は、前記可動体のうち施錠状態で人の目に触れない裏側に、前記符号錠の切り替え部材を回転操作する操作具を脱落しない状態に保持できる保持部が設けられている符号錠付き家具が提案されている。ここで、前記操作具は、樹脂製で、先端に切り替え部材に係合するためのマイナスドライバー様の係合部を形成するとともに、基部に符号錠の本体部の裏側か、又は可動体の裏側に弾性的に保持できるようにクリップ片を一体的に設けた形状のものである。
特開平6−221037号公報 特開2009−215807号公報
しかしながら、従来技術は、操作具の係合部の変形又は破損という課題がある。つまり、自由設定状態と番号固定状態とに切り替える際に、前記操作具を前記切り替え部材に係合させて、所定角度、通常は180度回転させれば良いが、それ以上に強く回転させようとすると、樹脂製の操作具の係合部が変形又は破損し、使用できなくなる恐れがある。例え符号錠の本体部の裏面に「自由(設定)」と「固定」の表示をしていても、前記操作具の回転位置の基準が明確でないので、前述の事態が発生する可能性を排除できないのである。反対に操作具を板金で作製して強度を高くすると、切り替え部材の過回転によって符号錠の内部が破損する場合もある。また、切り替え部材の係合部は、本体部の操作具挿入孔内に位置しているので、現在の状態を確認するのに、挿入孔内を覗き込む必要があった。そして、切り替え部材の状態確認が不十分なため、切り替え部材を自由設定状態のままにして施錠するといった誤った使用をすることもある。更に、前記操作具の紛失という問題は、着脱可能に保持している以上、完全には解決できないのである。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、本体部の背面側に施錠部材を装着するために取付けた保持部材に、切り替え部材に連結した状態で操作部材を回転可能に常時設けることにより、前述の種々の問題を一挙に解決することが可能なダイヤル式符号錠を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、キャビネット等の開閉扉や引出し前板あるいは建物のドア等の可動体に固定される本体部と、前記本体部に回転可能に取付けられていて使用者が可動体の外側から回転操作できるダイヤルと、キャビネット等の筐体あるいは建物のドア枠等の不動体に係脱する施錠部材を駆動操作する摘みを備えるとともに、前記本体部の背面側に回転操作して解錠番号を設定できる自由設定状態と解錠番号が決まっている番号固定状態とに切り替え可能な切り替え部材を備え、前記可動体の内側から前記切り替え部材を回転操作できるようになっているダイヤル式符号錠であって、内部に空間を有し、前記切り替え部材に対応する位置に回転支持孔を形成した保持部材と、裏面側に前記切り替え部材に連結する係合部を形成するとともに、表面側にコインを係合可能なコイン係合溝を形成した操作部材とを備え、前記保持部材の回転支持孔に前記操作部材を回転可能に支持した状態で、前記本体部の背面側に前記保持部材を取付けるとともに、前記操作部材の係合部を前記切り替え部材に連結し、前記保持部材を隠蔽する裏カバーに形成した孔から前記コイン係合溝を露出させてなり、前記操作部材の回転により前記切り替え部材を自由設定状態と番号固定状態の間で操作可能となしたダイヤル式符号錠を構成した(請求項1)。
更に、前記本体部の背面側に前記摘みの操作によって前記施錠部材を駆動するカム板を備え、前記保持部材は、前記カム板と前記切り替え部材に対応する部位が後方へ張り出した突出部を備え、該突出部の前記切り替え部材に対応する位置に回転支持孔を形成するとともに、該突出部の左右両側壁に開口を形成したものであり、前記開口に前記施錠部材の基部をスライド可能に挿通して水平方向に案内するとともに、該施錠部材の基端部と前記カム板を係合して、該カム板の回転によって該施錠部材を駆動してなるのである(請求項2)。
ここで、前記切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になる両回転終端に対応させて、前記保持部材に突設した回転規制部に、前記操作部材の当止部が当止して回転規制をするとともに、前記操作部材に、前記切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になる両回転終端に位置したときに、クリック感を付与する弾性係合手段を設けてなることがより好ましい(請求項3)。
そして、前記切り替え部材は、時計回りと反時計回りに180度回転させることにより、自由設定状態と番号固定状態とに切り替え可能であり、前記保持部材に突設した一つの回転規制部に、前記操作部材に設けた二つの当止部が時計回りと反時計回りに180度回転させたときにそれぞれ当止するのである(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明のダイヤル式符号錠は、キャビネット等の開閉扉や引出し前板あるいは建物のドア等の可動体に固定される本体部と、前記本体部に回転可能に取付けられていて使用者が可動体の外側から回転操作できるダイヤルと、キャビネット等の筐体あるいは建物のドア枠等の不動体に係脱する施錠部材を駆動操作する摘みを備えるとともに、前記本体部の背面側に回転操作して解錠番号を設定できる自由設定状態と解錠番号が決まっている番号固定状態とに切り替え可能な切り替え部材を備え、前記可動体の内側から前記切り替え部材を回転操作できるようになっているダイヤル式符号錠であって、内部に空間を有し、前記切り替え部材に対応する位置に回転支持孔を形成した保持部材と、裏面側に前記切り替え部材に連結する係合部を形成するとともに、表面側にコインを係合可能なコイン係合溝を形成した操作部材とを備え、前記保持部材の回転支持孔に前記操作部材を回転可能に支持した状態で、前記本体部の背面側に前記保持部材を取付けるとともに、前記操作部材の係合部を前記切り替え部材に連結し、前記保持部材を隠蔽する裏カバーに形成した孔から前記コイン係合溝を露出させてなり、前記操作部材の回転により前記切り替え部材を自由設定状態と番号固定状態の間で操作可能となしたので、切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になった時点を裏カバーから露出した操作部材の外形で確認することができ、それ以上の回転させる必要がないことを見て判断でき、常に操作部材のコイン係合溝が保持部材を隠蔽する裏カバーの孔から露出しているので、従来のように操作具の挿入孔内を覗き込まなくても現在の状態を簡単に確認することができ、また操作部材が常に切り替え部材に連結されているので、動作不良を防止することができ、更に操作部材を紛失する恐れがないのである。
請求項2によれば、前記本体部の背面側に前記摘みの操作によって前記施錠部材を駆動するカム板を備え、前記保持部材は、前記カム板と前記切り替え部材に対応する部位が後方へ張り出した突出部を備え、該突出部の前記切り替え部材に対応する位置に回転支持孔を形成するとともに、該突出部の左右両側壁に開口を形成したものであり、前記開口に前記施錠部材の基部をスライド可能に挿通して水平方向に案内するとともに、該施錠部材の基端部と前記カム板を係合して、該カム板の回転によって該施錠部材を駆動してなるので、保持部材で施錠部材をスライド案内することができ、また切り替え部材やカム板を突出部の空間に収容することができる。
請求項3によれば、前記切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になる両回転終端に対応させて、前記保持部材に突設した回転規制部に、前記操作部材の当止部が当止して回転規制をするので、切り替え部材を自由設定状態と番号固定状態の回転位置に正確に止めることができ、前記切り替え部材の回転可能範囲を超えて操作部材を回転させる恐れがなく、切り替え部材と操作部材の係合部の変形や破損を防止でき、更には符号錠の内部の破損を防止できる。また、前記操作部材に、前記切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になる両回転終端に位置したときに、クリック感を付与する弾性係合手段を設けてなるので、前記操作部材を回転させて切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になったときに弾性係合手段によるクリック感を呈するので、感覚的にも切り替え部材あるいは操作部材が所定回転位置になったことを確認できる。
請求項4によれば、前記切り替え部材は、時計回りと反時計回りに180度回転させることにより、自由設定状態と番号固定状態とに切り替え可能であり、前記保持部材に突設した一つの回転規制部に、前記操作部材に設けた二つの当止部が時計回りと反時計回りに180度回転させたときにそれぞれ当止するので、視覚的にも感覚的にも切り替え部材あるいは操作部材が所定回転位置になったことを確認でき、各部の変形又は破損を未然に防止しまた動作不良もなくなるのである。
本発明の第1実施形態のダイヤル式符号錠をワゴンキャビネットの引出しに適用した例を示し、(a)は全体斜視図、(b)は部分拡大斜視図である。 同じくワゴンキャビネットの正面図である。 第1実施形態のダイヤル式符号錠の分解斜視図である。 第1実施形態のダイヤル式符号錠を構成する保持部材を示し、(a)は保持部材の部分背面図、(b)は(a)のX−X線断面図である。 第1実施形態のダイヤル式符号錠を構成する操作部材を示し、(a)は操作部材の平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(c)は背面図である。 本発明の第2実施形態のダイヤル式符号錠をワゴンキャビネットの引出しに適用した例を示し、(a)は全体斜視図、(b)は部分拡大斜視図である。 第2実施形態のダイヤル式符号錠の分解斜視図である。 第2実施形態のダイヤル式符号錠を装着した引出し前板の部分断面図である。 第2実施形態のダイヤル式符号錠の背面図である。 第2実施形態のダイヤル式符号錠を構成する保持部材を示し、(a)は保持部材の部分背面図、(b)は(a)のY−Y線断面図である。 第2実施形態のダイヤル式符号錠を構成する操作部材を示し、(a)は操作部材の平面図、(b)は背面図である。 第2実施形態のダイヤル式符号錠を構成する案内部材を示し、(a)は案内部材の背面図、(b)は正面図、(c)は(b)のZ−Z線断面図、(d)は案内部材と操作部材を組み合わせた状態の背面図である。 第2実施形態のダイヤル式符号錠の操作例を示す説明図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1〜図5は本発明に係るダイヤル式符号錠の第1実施形態を示し、図中符号Aはワゴンキャビネット、Bはダイヤル式符号錠、1はワゴンキャビネットの筐体、2は引出し、3は引出しの前板、4はダイヤル式符号錠の本体部、5は施錠部材、6は保持部材、7は操作部材、8はカバーをそれぞれ示している。
本実施形態では、ワゴンキャビネットAにダイヤル式符号錠Bを組み込んだものを例示した。本発明における「不動体」及び「可動体」は、本実施形態ではそれぞれ「筐体1」、「引出し2の前板3」に対応しているが、これは一例を示したに過ぎない。本発明の適用範囲は広く一般的であり、キャビネットとその開口部を開閉する開閉扉、建物のドア枠とドアのような関係にあるものに適用できる。尚、本実施形態では、不動体はワゴンキャビネットAの筐体1であり、全体が移動可能ではあるが、引出し2や開閉扉の動作に対して移動しない部分という意味である。
本実施形態におけるダイヤル式符号錠Bの本体部4には、回転可能に取付けられていて使用者が正面側から回転操作できるダイヤル9と、同じく正面側から前記施錠部材5を駆動操作する摘み10を備えるとともに、背面側には前記施錠部材5を駆動するカム板11と切り替え部材12とを設け、該切り替え部材12を回転操作して解錠番号を設定できる自由設定状態と解錠番号が決まっている番号固定状態とに切り替え可能になっている。
尚、前記切り替え部材12はばねで外向き方向に付勢されていて若干の寸法だけ軸方向(前方向)に押し込まないと回転しないようになっており、また切り替え部材12は、180度だけ時計回りと反時計回りに往復回転させることで自由設定状態と番号固定状態とに切り替わるようになっている。また、図示しないが、前記切り替え部材12の端部にはマイナスドライバーを係合可能な係合溝が形成されている。前記ダイヤル式符号錠Bの本体部4は、一般に市販されているものを用いることができる。
本実施形態では、前記本体部4の背面側に、前記カム板11に一端部を係合した施錠部材5を水平往復案内するための保持部材6を取付けるとともに、前記切り替え部材12に常時連結した状態で前記保持部材6の背面側に操作部材7を回転可能に設けている。そして、前記ダイヤル9と摘み10を前板3の前面側に露出させた状態で、前記本体部4を引出し2の前板3内に固定している。そして、前記前板3の背面側に位置する保持部材6の隠蔽するように前記カバー8を嵌着している。尚、前記カバー8には、前記操作部材7の形状に応じた位置決め用の係合孔13が形成されている。
更に詳しくは、前記カム板11は、前記摘み10の「OPEN」と「CLOSE」の間の回転操作に応じて所定回転角度だけ回転するようになっており、該カム板11の偏心位置に突設したピン14が前記施錠部材5の基端部に形成した縦長の係合凹部15に係合することで、該施錠部材5が水平方向に往復移動し、前記筐体1の側框の係合穴に係脱できるようになっている。
前記保持部材6は、図4に示すように、亜鉛ダイカスト製であり、内部に空間16を有し、前記カム板11と前記切り替え部材12に対応する部位が後方へ張り出した突出部17となっており、該突出部17の左右両側壁に開口18,18を形成し、該開口18,18に前記施錠部材5の基部をスライド可能に挿通して水平方向に案内している。また、前記突出部17で前記切り替え部材12に対応する位置に、回転支持孔19を形成するとともに、該回転支持孔19の孔縁で突出部17の背面に円弧状の回転規制部20を突設している。また、前記回転支持孔19の孔縁の一部に、前記操作部材7の初期位置決め用の切欠部21を形成するとともに、前記回転規制部20の中央部にクリック感を出すための弾性係合手段を構成する丸みを帯びた突起22を形成している。尚、前記保持部材6は、アルミダイカストや板金等の金属又は合成樹脂で作製することも可能である。そして、前記保持部材6は、前記本体部4の背面側に背面から周囲4箇所でネジ止めされている。
そして、前記操作部材7は、図3及び図5に示すように、合成樹脂で一体成形された部品であり、円板状の操作部23の中心部に前記保持部材6の回転支持孔19に挿入可能な軸部24を有する概略形状を有している。前記操作部23の一部には、指掛けと位置確認用のレバー部25を突設するとともに、円板部分にはコインを係合可能なコイン係合溝26を形成している。そして、前記軸部24には、前記回転支持孔19を弾性的に通過し、挿入完了後には該回転支持孔19の裏面側孔縁に回転スライド可能に係止する係止爪27,27を形成するとともに、先端部には前記本体部4の切り替え部材12の端部に連結するマイナスドライバー様の係合部28を形成している。更に、前記軸部24を回転支持孔19に挿入して組立てる時に、前記係合部28が確実に前記切り替え部材12の端部に係合するように、軸部24の挿入の向きを正確に規定すべく、前記切欠部21に対応した突部29を該軸部24の先端部側面に突設している。
そして、前記操作部材7の軸部24を前記保持部材6の回転支持孔19に突部29と切欠部21の位置を合わせて挿入すると、前記係合部28が前記切り替え部材12の端部に係合すると同時に、前記係止爪27,27が回転支持孔19の裏面側孔縁に係止して抜止め状態となる。ここで、前記操作部材7の軸部24の基部には、前記回転支持孔19の孔内にスライド係合する摺動部30と、前記回転規制部20の内側で前記回転支持孔19の表面側孔縁に摺接するスペーサー部31とを有し、該スペーサー部31の一部には半径方向外側へ延出した当止部分32を形成し、該当止部分32の両側縁は二つの当止部33,33となっている。前記スペーサー部31の軸方向の高さは、前記回転規制部20の突出高さに略等しくなるように設定している。また、前記操作部23のレバー部25の裏面側にも前記スペーサー部31と同じ突出高さの摺動突起34を形成し、前記保持部材6の背面側を摺動するようになっている。
前記本体部4の切り替え部材12は、時計回りと反時計回りに180度回転させることにより、自由設定状態と番号固定状態とに切り替え可能となっている。そこで、本実施形態では、前記操作部材7の回転可能な範囲を180度に制限すべく、前記保持部材6に突設した一つの回転規制部20に、前記操作部材7に設けた二つの当止部33,33が時計回りと反時計回りに180度回転させたときにそれぞれ当止するようになっている。この操作部材7の両回転終端に位置したときに、前述の自由設定状態と番号固定状態が対応するのである。本実施形態では、前記操作部材7のレバー部25が下向きの状態が番号固定状態、即ち通常の使用状態となり、レバー部25が上向きの状態が自由設定状態となる。それに応じて、前記保持部材6の背面側に「使用」と「設定」の表示を設けている。
更に、クリック感を出すために弾性係合手段を構成する凹部35,35を円板状の前記操作部23の裏面側で180度離れた位置、即ち直径部分に対応する位置に形成している。前記保持部材6の背面側に突設した回転規制部20の中央部に突設した突起22が、前記操作部材7の回転状態が自由設定状態と番号固定状態になったときに、前記凹部35,35の一方が係合するようになっている。自由設定状態と番号固定状態に切り替え途中では、前記突起22は操作部23の裏面側に弾性的に圧接された状態で摺接している。そして、自由設定状態又は番号固定状態になるまで操作部材7を回転させると、突起22が凹部35に係合し、圧接状態が急に開放されることによりクリック感を呈するのである。このクリック感を呈すると同時に、前記回転規制部20に何れか一方の当止部33が当止するのである。
そして、前記操作部材7が、番号固定状態に対応する回転位置になっているときにのみ、前記カバー8の係合孔13内に操作部23及びレバー部25が位置し、該カバー8を前板3の背面側に嵌着できるようになっている。こうすることにより、常に正しい使用方法を強制できるのである。また、前記カバー8を外さないと、前記操作部材7を回転操作できないので、不意に操作部材7に衣服等に引っ掛かって回転することもなくなるのである。
本発明では、前記切り替え部材12と操作部材7の連結する構造は任意であり、前記切り替え部材12の端部の形状に応じて係合部28の形状を決めれば良い。尚、前記施錠部材5には、前記操作部材7の軸部24を逃がすための横長孔36を形成し、該横長孔36に前記軸部24が遊挿される。また、本実施形態では、前記施錠部材5は水平方向へ往復移動するものであり、前記保持部材6によって移動案内しているが、単に回転するラッチ状のものでも良く、その場合には前記カム板11の代わりに摘み10の回転軸に直接ラッチ状の施錠部材の基端部を固定し、該施錠部材5は前記保持部材6とは関係なく回転動作するのである。本発明において、前記保持部材6の最大の機能は、前記操作部材7を回転可能に保持することにある。
次に、図6〜図13に基づいて第2実施形態を説明する。本実施形態もワゴンキャビネットAの引出し2の前板3にダイヤル式符号錠Bを組み込んだものである。本実施形態のダイヤル式符号錠Bは、前記同様な本体部4と、施錠部材5、保持部材6及び操作部材7と、更に案内部材37とから構成されている。前記本体部4と施錠部材5は第1実施形態と同一であるので、同一構成には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施形態の保持部材6は、図7〜図10に示すように、基本的な構造は前記同様であるが、前記突出部17の前記切り替え部材12に対応する位置に回転支持孔38を形成するとともに、該回転支持孔38を含む背面に背面視倒U字状の凹陥部39を形成するとともに、該凹陥部39内で前記回転支持孔38の直上に小ブロック状の回転規制部40を突設している。ここで、前記回転規制部40は、前記突出部17の背面よりも若干突出した高さを有している。また、前記回転支持孔38の水平方向両側に、後述の案内部材37の位置決めと回転防止のための切欠部41,41を形成している。
また、本実施形態の操作部材7は、図7及び図11に示すように、合成樹脂製の一体成形品であり、円板状の操作部42の裏面側で直径方向に離れた位置に一対の脚片43,43を延設し、両脚片43,43の基部には円筒部44を形成し、前記脚片43の外形が円筒部44の延長面となっており、両脚片43,43の先端部には外向きに突出した係合爪45,45を形成している。前記係合爪45の形状は、外側面が先すぼみの傾斜面46であり、基端側は半径方向を向いた急峻な係止面47となっている。また、前記操作部42は、前記保持部材6の凹段部39内に摺接するように配置され、外周の一部を半径方向外側へ延設し、その張出部48の両端部の二箇所に前記回転規制部40に当止する当止部49,49を段状に形成している。
また、前記操作部材7の裏面側の中心部には、前記切り替え部材12に連結する係合部50が形成されている。ここで、前記切り替え部材12と係合部50の構造は本発明では任意であり、切り替え部材12の形状に応じて係合部50の構造、形状が決定される。また、前記操作部42の表面側には、図7及び図9に示すように、回転位置を表示する矢印51を突設するとともに、該矢印51の中央部にコインを係合可能なコイン係合溝52を形成している。
そして、前記案内部材37は、図7及び図12に示すように、合成樹脂製の一体成形品であり、前記本体部4の背面と前記保持部材6の背面との間の空間に嵌合し、前記操作部材7を回転可能に抜止め保持するとともに、前記操作部材7の回転操作時にクリック感を出すために弾性係合手段の一部を構成している。具体的には、前記案内部材37は、中心に円孔53を形成した円筒状の部材であり、外周面の直径部分に軸方向に延びた係合突起54,54を突設し、該係合突起54,54を前記回転支持孔38の孔縁に形成した切欠部41,41に係合し、回転規制状態で装着できるようになっている。また、前記係合突起54,54以外の一端部には回転支持孔38の裏面側孔縁に当止する段部55,55が形成されている。また、前記案内部材37の他端部であり、前記円孔53の一部に拡径部56を形成し、該円孔53と拡径部56との間の係合段部57に前記操作部材7の脚片43,43の係合爪45,45が係止状態で回転可能に案内するのである。更に、前記拡径部56の直径位置の二箇所に、前記切り替え部材12が自由設定状態と番号固定状態の何れかになったときに、前記脚片43,43の係合爪45,45が半径方向外側へ弾性復元して係合する係合凹部58,58を形成している。
組み立てる際には、先ず前記保持部材6の両開口18,18に施錠部材5の基部を挿入し、それから前記保持部材6の回転支持孔38の表面側から前記操作部材7の両脚片43,43を挿入するとともに、裏面側から前記施錠部材5の横長孔36を通して両脚片43,43に円筒状の前記案内部材37を外挿し、該案内部材37の係合突起54,54を前記回転支持孔38の孔縁に形成した切欠部41,41に係合すると同時に、前記両脚片43,43の係合爪45,45を円孔53内の係合凹部58,58に係合する。この状態で、前記操作部材7の操作部42が保持部材6の凹陥部39内に位置し、該操作部42と案内部材37とで前記回転支持孔38の表裏から挟んだ状態となる。ここで、前記操作部材7は、案内部材37の円孔53が軸受となって回転可能に支持されるのである。それから、前記保持部材6を本体部4の背面側にネジ止めすると、前記操作部材7の係合部50が、本体部4の切り替え部材12に連結されるとともに、前記施錠部材5の係合凹部15がカム板11のピン14に係合する。
そして、図8に示すように、前記本体部4を前板3の前方から押し込んで嵌め殺して取付け、それから裏カバー59を装着して保持部材6を隠蔽する。前記裏カバー59には、前記操作部材7の操作部42の内、前記矢印51の部分が露出するような孔60が形成されている。そして、前記孔60の周囲には、図13に示すような、表示シート61を貼っている。表示シート61には、「設定」と「使用」とそれらの間で回転させる円弧状矢印を表示している。そして、前記操作部材7の矢印51の向きが、「使用」(図13(a)参照)あるいは「設定」(図13(b)参照)を向いているときに、番号固定状態あるいは自由設定状態になっていることを示すのである。図13(c)及び(d)のように、矢印51が中間位置になっているときは、自由設定状態と番号固定状態の何れにもなっておらず、所定の操作は行えない。尚、前記回転規制部40は、前記保持部材6の代わりに前記前板3の裏カバー59に設けることも可能である。
A ワゴンキャビネット、 B ダイヤル式符号錠、
1 筐体、 2 引出し、
3 前板、 4 本体部、
5 施錠部材、 6 保持部材、
7 操作部材、 8 カバー、
9 ダイヤル、 10 摘み、
11 カム板、 12 切り替え部材、
13 係合孔、 14 ピン、
15 係合凹部、 16 空間、
17 突出部、 18 開口、
19 回転支持孔、 20 回転規制部、
21 切欠部、 22 突起、
23 操作部、 24 軸部、
25 レバー部、 26 コイン係合溝、
27 係止爪、 28 係合部、
29 突部、 30 摺動部、
31 スペーサー部、 32 当止部分、
33 当止部、 34 摺動突起、
35 凹部、 36 横長孔、
37 案内部材、 38 回転支持孔、
39 凹陥部、 40 回転規制部、
41 切欠部、 42 操作部、
43 脚片、 44 円筒部、
45 係合爪、 46 傾斜面、
47 係止面、 48 張出部、
49 当止部、 50 係合部、
51 矢印、 52 コイン係合溝、
53 円孔、 54 係合突起、
55 段部、 56 拡径部、
57 係合段部、 58 係合凹部、
59 裏カバー、 60 孔、
61 表示シート。

Claims (4)

  1. キャビネット等の開閉扉や引出し前板あるいは建物のドア等の可動体に固定される本体部と、前記本体部に回転可能に取付けられていて使用者が可動体の外側から回転操作できるダイヤルと、キャビネット等の筐体あるいは建物のドア枠等の不動体に係脱する施錠部材を駆動操作する摘みを備えるとともに、前記本体部の背面側に回転操作して解錠番号を設定できる自由設定状態と解錠番号が決まっている番号固定状態とに切り替え可能な切り替え部材を備え、前記可動体の内側から前記切り替え部材を回転操作できるようになっているダイヤル式符号錠であって、内部に空間を有し、前記切り替え部材に対応する位置に回転支持孔を形成した保持部材と、裏面側に前記切り替え部材に連結する係合部を形成するとともに、表面側にコインを係合可能なコイン係合溝を形成した操作部材とを備え、前記保持部材の回転支持孔に前記操作部材を回転可能に支持した状態で、前記本体部の背面側に前記保持部材を取付けるとともに、前記操作部材の係合部を前記切り替え部材に連結し、前記保持部材を隠蔽する裏カバーに形成した孔から前記コイン係合溝を露出させてなり、前記操作部材の回転により前記切り替え部材を自由設定状態と番号固定状態の間で操作可能となしたダイヤル式符号錠。
  2. 前記本体部の背面側に前記摘みの操作によって前記施錠部材を駆動するカム板を備え、前記保持部材は、前記カム板と前記切り替え部材に対応する部位が後方へ張り出した突出部を備え、該突出部の前記切り替え部材に対応する位置に回転支持孔を形成するとともに、該突出部の左右両側壁に開口を形成したものであり、前記開口に前記施錠部材の基部をスライド可能に挿通して水平方向に案内するとともに、該施錠部材の基端部と前記カム板を係合して、該カム板の回転によって該施錠部材を駆動してなる請求項1記載のダイヤル式符号錠。
  3. 前記切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になる両回転終端に対応させて、前記保持部材に突設した回転規制部に、前記操作部材の当止部が当止して回転規制をするとともに、前記操作部材に、前記切り替え部材が自由設定状態と番号固定状態になる両回転終端に位置したときに、クリック感を付与する弾性係合手段を設けてなる請求項1又は2記載のダイヤル式符号錠。
  4. 前記切り替え部材は、時計回りと反時計回りに180度回転させることにより、自由設定状態と番号固定状態とに切り替え可能であり、前記保持部材に突設した一つの回転規制部に、前記操作部材に設けた二つの当止部が時計回りと反時計回りに180度回転させたときにそれぞれ当止する請求項3記載のダイヤル式符号錠。
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