JP2018165466A - 引戸用鎌錠 - Google Patents

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晃治 阿武
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Abstract

【課題】部品点数が少なく、製造コストを低減可能な引戸用鎌錠を提供する。【解決手段】引戸に設けられる引戸用鎌錠であって、戸体の戸先側の端面から端面に対向して配置される枠体の係合穴に係合するよう戸体から出し入れ可能な鎌部22と、鎌部22に連結され、鎌部22を施錠位置又は解錠位置に移動させるクランクアーム23と、クランクアーム23に連結され、クランクアーム23を操作するアーム操作部43と、アーム操作部43と一体に設けられ、鎌部22が施錠位置にある施錠状態か、解錠位置にある解錠状態かを表示する回動可能な板状の表示部42と、を備え、クランクアーム23は、アーム操作部43を介して伝えられる表示部42の動作に連動する構成とした。【選択図】図5

Description

本発明は、引戸用鎌錠に関する。
従来、室内に設けられた引戸に引戸用鎌錠を設ける際、引戸を施錠する側の内面と反対側の外面に、非常用の解錠機構を設けることが知られている。引戸用鎌錠は、鎌状の鉤爪を有する鎌部と、鎌部に連結されるクランクアームとを備え、クランクアームが回動する動きに伴って、鎌部が戸体の外側の枠体に係合したり、又は戸体内に収容されるように構成される。
解錠機構としては、クランクアームの回動中心に、クランクアームとともに回動する軸部を挿通し、この軸部の端部に設けられた軸頭を引戸の外面に露出させることで構成されるものが提案されている。軸頭には溝が形成され、外側からコイン等の硬い部材を溝に嵌めて回転させることで、軸部を介してクランクアームを外側から回動させることが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許4599448号公報
軸頭を引戸の外面に露出させて、外側から回動できるように配置するためには、軸部に加えて、軸部を保持するベースプレートや、ベースプレートを固定するねじ、ねじを隠蔽するカバープレート等が必要だった。加えて、解錠がなされたか施錠されているかを表示するため、ベースプレートに表示板を取り付けることが必要であり、部品点数が多くなっていた。
さらに、軸頭に形成された溝にコイン等を嵌めて回転させるためには、コインなどを捩じり回転させたときに変形しない程度のねじり耐力が必要とされる。このため、軸部及び軸頭は、所定の剛性を有する剛性を備えていなければならず、金属部材が用いられるため、製造コストが上昇する原因となっていた。
本発明は、部品点数が少なく、製造コストを低減可能な引戸用鎌錠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、引戸(例えば、後述の引戸100)に設けられる引戸用鎌錠(例えば、後述の引戸用鎌錠1)であって、戸体(例えば、後述の戸体10)の戸先側の端面から該端面に対向して配置される枠体の係合穴に係合するよう前記戸体から出し入れ可能な鎌部(例えば、後述の鎌部22)と、前記鎌部に連結され、前記鎌部を施錠位置又は解錠位置に移動させるクランクアーム(例えば、後述のクランクアーム23)と、前記クランクアームに連結され、前記クランクアームを操作するアーム操作部(例えば、後述のアーム操作部43)と、前記アーム操作部と一体に設けられ、前記鎌部が前記施錠位置にある施錠状態か、前記解錠位置にある解錠状態かを表示する回動可能な板状の表示部(例えば、後述の表示部42)と、を備え、前記クランクアームは、前記アーム操作部を介して伝えられる前記表示部の動作に連動する、引戸用鎌錠。
前記アーム操作部は、前記表示部と一体で形成され、前記表示部と前記クランクアームとを接続する操作軸部(例えば、後述の操作軸部431)を有し、前記クランクアームは、前記操作軸部が挿通し、前記アーム操作部と同軸で回動する回動中心となるクランクアーム軸孔(例えば、後述のクランクアーム軸孔231)を有することが好ましい。
前記表示部は、扇形であり、その表面における円周方向の中央に形成される凹部(例えば、後述の凹部421)を有することが好ましい。
前記戸体の室外側表面から前記表示部が視認可能な表示窓(例えば、後述の表示窓411)を有するカバー体(例えば、後述のカバー体41)をさらに備え、前記表示部は、前記凹部に隣接して前記凹部と異なる色彩を有する彩色部(例えば、後述の彩色部422)を有し、前記施錠状態で、前記彩色部は、前記表示窓における戸体の移動方向の略中央に位置することが好ましい。
本発明によれば、部品点数が少なく、製造コストを低減可能な引戸用鎌錠を提供することができる。
本実施形態の引戸用鎌錠が設けられた引戸を示す斜視図であり、(a)図は施錠操作を行う室内側面を示し、(b)図は、室外側面を示す。 本実施形態の錠本体を示す模式図であり、(a)図は解錠状態を示し、(b)図は、施錠状態を示す。 本実施形態の引戸用鎌錠の斜視図である。 本実施形態の引戸用鎌錠の室外側面から見た展開図である。 本実施形態の引戸用鎌錠の室内側面から見た展開図である。 本実施形態の表示部を示す図であり、(a)図は、施錠状態を示し、(b)図は、解錠状態を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。図1(a)は、引戸用鎌錠が設けられた引戸における施錠操作を行う室内側面を示し、(b)図は、室外側面を示す。
図1(a)に示すように、室内に設けられた引戸100の引戸用鎌錠1は、室内側でプッシュボタンを押すことで鍵がかかるように構成された室内側操作部3が設けられている。
図1(b)に示すように、室外側では、何らかの事情で意図せず鍵がかかってしまったり、室内側にいる人物が体調を崩した場合等、非常時に外側から鍵を解錠するように構成された非常用操作部4が設けられている。
引戸用鎌錠1は、引戸100の中に埋設される錠本体2と、この錠本体2に接続される室内側操作部3及び非常用操作部4と、取り付けピース5(図3参照)と、を有する。
図2(a)は、引戸用鎌錠1における錠本体2の解錠状態を示す正面図であり、図2(b)は、施錠状態を示す正面図である。
図2(a)及び(b)に示すように、錠本体2は、ケーシング21と、鎌部22と、クランクアーム23と、トリガ部24と、付勢ばね25と、を有する。
ケーシング21は、引戸100内に収容可能な薄い筺体である。ケーシング21は、収容部211と、戸側端面212と、軸孔213と、ボタンスイッチ係合孔214と、ばね掛け軸215と、取り付けピース接続孔216と、を有する。
収容部211は、内部が中空の略箱状の部分である。
戸側端面212は、引戸100の端面に露出する収容部211の戸先側の側面である。戸側端面212は、平坦で長方形の角が丸められた形状を有し、収容部211の上下方向の寸法よりも上下方向の寸法が大きい。戸側端面212は、鎌出入口212a及びトリガ孔212bを有する。図1(a)及び図1(b)に示すように、戸側端面212は、引戸100の戸先側にねじで固定される。
軸孔213は、収容部211の厚さ方向を貫通する方向に延びる。軸孔213は、戸側端面212から吊元側に離間した位置に設けられている。
ボタンスイッチ係合孔214は、軸孔213の戸先寄りに、軸孔213と並んで配置される貫通孔である。ボタンスイッチ係合孔214は、収容部211の上下方向に長く延びる長孔である。後述するボタンスイッチ突起33が係合する。
ばね掛け軸215は、収容部211の吊元側に、収容部211を厚さ方向に貫通する方向に延びる軸部である。
取り付けピース接続孔216は、軸孔213の下方に配置される貫通孔である。後述する室内側操作部3及び非常用操作部4を接続する取り付けピース5が挿通する。
鎌部22は、頭部22a及び鉤部22bを有し、概ね円盤状の部分にL字状の鉤部分が連続的に形成された平たい部品である。
頭部22aは、円弧状の側縁を有する板状の部分である。頭部22aは、長孔22c及びばね係合突出部22dを有する。長孔22cは、頭部22aの円弧で囲まれる略中心から径方向外側に向かって延びるように形成される。ばね係合突出部22dは、頭部22aの外縁から半径方向外側に延出する突出部である。ばね係合突出部22dには、貫通孔22eが形成されており、後述する付勢ばね25が係止される。
鉤部22bは、頭部22aから延出するL字状の鉤となる部分である。鉤部22bは、ケーシング21の戸側端面212に形成された鎌出入口212aから施錠時には突出し、引戸100の戸体10の端面から、端面に対抗して配置される枠体の係合穴(図示せず)に係合する。鉤部22bは、戸体10から出し入れ可能に移動する。
クランクアーム23は、縦長で平らなアーム状の部品であり、一端が円弧状の側縁を有し、他端が鎌部22の頭部22aと連結される。クランクアーム23は、鎌部22を戸側端面212から突出させて枠体の係合孔に係合させる施錠位置、又は収容部211に収容された解錠位置へと移動させる。クランクアーム23は、クランクアーム軸孔231と、クランクアームボタン孔232と、鎌部係合突起233a、233b、を有する。
クランクアーム軸孔231は、クランクアーム23の一端側で、円弧状の側縁で囲まれる略中心部に形成される断面が四角形の貫通孔である。クランクアーム軸孔231は、クランクアーム23がケーシング21内に収容された際に、ケーシングの軸孔213と同心の位置に配置される。すなわち、軸孔213の円の内側に四角形のクランクアーム軸孔231が配置され、クランクアーム軸孔231と軸孔213との間には、クランクアーム23の一部が嵌まり込んで露出している。
クランクアームボタン孔232は、クランクアーム軸孔231の戸先寄りに形成され、戸先―吊元側に延びる長円の貫通孔である。クランクアームボタン孔232は、ケーシング21の収容部211に収容された状態で、収容部211のボタンスイッチ係合孔214と重なる位置に形成される。
鎌部係合突起233a、233bは、クランクアーム23の他端側で、平坦な面から突出する2つの突起である。2つの鎌部係合突起233a、233bは、互いに離間して配置されている。2つのうちの一方の鎌部係合突起233aは、鎌部22の頭部22aに設けられた長孔22c内に係合する。他方の鎌部係合突起233bは、鎌部22がロック操作に伴って回動した際に、頭部22aの一部に当接し、頭部22aの回動範囲を制限する。
トリガ部24は、トリガ本体241と、トリガばね242と、突出部243と、ストッパ部244、を有する。
トリガ本体241は、略L字状の中空のケースである。
トリガばね242は、トリガ本体241の内部に、トリガ本体241の長手方向に沿って配置される。
突出部243は、トリガばね242に付勢され、解錠状態の間、ケーシング21のトリガ孔212bから突出する。
ストッパ部244は、トリガ本体241の略L字状の短辺の突端に配置され、鎌部22の鉤部22bの後方に当接する。ストッパ部244は、鉤部22bの回動を規制する。
付勢ばね25は、ねじりコイルばねである。付勢ばね25は、一端がケーシング21の収容部211におけるばね掛け軸215に係着される。付勢ばね25は、その他端は、ばね係合突出部22dにおける貫通孔22eに掛け止めされる。付勢ばね25は、鎌部22が施錠状態を維持するように付勢する。
図3は、引戸用鎌錠1の斜視図である。図4は、引戸用鎌錠1の室外側面から見た展開図である。図5は、引戸用鎌錠1の室内側面から見た展開図である。図3〜5を参照して、室内側操作部3及び非常用操作部4について説明する。
図3〜5に示すように、室内側操作部3は、スイッチケース31と、ボタンスイッチ32と、ボタンスイッチ突起33と、を有する。
スイッチケース31は、ケース板311と、凹部312と、ボタン側取り付けピース受313と、を有する。
ケース板311は、図1(a)に示されるように、引戸100の室内側表面に沿って配置される長方形の薄い板体である。
凹部312は、ケース板311の中央部側が四角く窪んだ部分である。凹部312の底部には、後述するボタンスイッチ突起33が貫通する突起貫通孔312aが一対形成されている(図4参照)。
ボタン側取り付けピース受313は、ケース板311の裏面から突出する突出部であり、断面視コの字状に内部が窪んだ凹部となっている。ボタン側取り付けピース受313は、ケース板311の裏面の上方と下方にそれぞれ一つ形成されている。ボタン側取り付けピース受313は、室内側操作部3及び非常用操作部4が向かい合うように配置されたときに、室内側操作部3及び非常用操作部4を接続するため、後述する取り付けピース45が嵌合する部分である。
図5に示すように、ボタンスイッチ32は、ケース板311の凹部312内に収容される直方体のスイッチである。ボタンスイッチは、ケース板311内の長手方向の中央部で軸支され、ボタンスイッチ32の上部を押圧すると、凹部312側にボタンスイッチ32が傾くように構成されている。なお、ボタンスイッチ32の下部を押圧しても、ボタンスイッチ32は働かない。
ボタンスイッチ突起33は、ボタンスイッチ32の裏面から突出する突起である。ボタンスイッチ突起33は、ケース板311の凹部312に形成された突起貫通孔312aを挿通して室内側面から室外側面に向かって突出する。ボタンスイッチ突起33は、さらに、ケーシング21における収容部211のボタンスイッチ係合孔214及びボタンスイッチ係合孔214に重なって配置されているクランクアームボタン孔232を挿通する。
非常用操作部4は、カバー体41と、表示部42と、アーム操作部43と、を有する。
カバー体41は、図1(b)に示されるように、引戸100の室外側表面に沿って配置される長方形の薄い板体である。カバー体41は、開口部としての表示窓411と、カバー体側取り付けピース受412と、表示部受部413と、表示部支持部414と、上部突起415と、を有する。
表示窓411は、カバー体41の上部、長手方向の一方側に配置される四角い貫通孔である。
カバー体側取り付けピース受412は、図5に示すように、カバー体41の裏面から突出する突起で、断面視コの字状に内部が窪んだ凹部となっている。カバー体側取り付けピース受412は、カバー体41の裏面の上方と下方にそれぞれ一つ形成されている。カバー体側取り付けピース受412は、室内側操作部3及び非常用操作部4が向かい合うように配置されたときに、室内側操作部3及び非常用操作部4を接続するため、後述する取り付けピース5が嵌合する部分である。
表示部受部413は、図5に示すように、カバー体41の裏面に形成され、表示窓411の移動範囲を規制する部分である。表示部受部413は、規制壁413aと、凹部413bと、を有する。
規制壁413aは、カバー体41の裏面から突出する壁状の凸部で、略扇形に形成される。
凹部413bは、規制壁413aで囲まれる規制壁413aの内側の空間であり、後述する表示部42が配置される。
表示部支持部414は、表示部受部413の下方の略中央部に配置され、規制壁413aと略同一の高さ突出する壁状の凸部である。表示部支持部414は、カバー体41の幅方向に沿うとともに下方にやや湾曲している。表示部支持部414は、後述する表示部42の下端が当接し、表示部42の下端を支持する。
上部突起415は、カバー体側取り付けピース受412を間に挟んで幅方向の一方及び他方に配置され、カバー体41の裏面から突出する突起である。
表示部42は、引戸100の室内側で操作された引戸用鎌錠1が、施錠状態になっているか、解錠状態になっているかを室外側から視認できるように表示する部分である。表示部42は、扇形で、円周方向に沿って回動可能な板状である。表示部42は、カバー体41の表示窓411の裏側に配置される。表示部42は、カバー体41の裏面に形成されている扇形の表示部受部413よりも、円周方向の長さが短い。すなわち、表示部42は、表示部受部413に合わせたとき、表示部受部413よりも小さく、左右に回動可能な隙間が表示部受部413内に形成されるような寸法に形成されている。表示部42は、樹脂製である。
表示部42は、図4に示すように、凹部421と、彩色部422と、凹部同色部423と、を有する。
凹部421は、表示部42の表面に形成される窪みである。凹部421は、表示部42の表面の円周方向の中央で、径方向外側に形成されている。凹部421は、表示部42の外径に沿って配置されており、凹部421自体も小さな扇形をしている。
彩色部422は、凹部421の幅方向における両側に配置されている。彩色部422は、表示部42の半径方向に沿って細長く延びる。彩色部422は、凹部421と異なる色に彩色されている。例えば、凹部421は、表示部42を構成する素材自体と同じ黒色で、彩色部422はオレンジ色である。
凹部同色部423は、彩色部422のさらに外側から表示部42の円周方向外側の端部までの面が、凹部421と同じ色に形成された部分である。この例では、凹部同色部423は黒色である。
アーム操作部43は、表示部42と一体成形される樹脂製である。アーム操作部43は、クランクアーム23に連結されてクランクアーム23を操作し、錠本体2を施錠状態から解錠状態へ操作する。アーム操作部43は、操作軸部431と、カバー体当接部432と、を有する。
操作軸部431は、表示部42の扇面の中心側に配置されている。操作軸部431は、表示部42の扇面の下から裏側に向けて突出して延び、表示部42とクランクアーム23とを接続する。操作軸部431は、表示部42の近位側は円筒状で、操作軸部431の遠位側の略半分が角形に形成されている。操作軸部431は、錠本体2の収容部211に設けられた軸孔213及び軸孔213と同心に配置されているクランクアーム軸孔231を挿通する。
カバー体当接部432は、表示部42の扇面の下方に延出する略円形の面状の部分である。カバー体当接部432は、表面がカバー体41の裏面に当接し、その下端がカバー体41の湾曲した表示部支持部414に支持される。
取り付けピース5は、室内側操作部3及び非常用操作部4を接続する略角柱状の部品である。取り付けピース5は、一端がボタン側取り付けピース受313に、他端がカバー体側取り付けピース受412の断面視略コの字状の突起に嵌合される。
次に、本実施形態の引戸用鎌錠1の動きについて説明する。
図2(a)に示すように、解錠状態では、クランクアーム23は、長手方向が収容部211の上辺に沿うように上側に寄って配置されている。このとき、クランクアーム23の鎌部係合突起233aは、鎌部22の頭部22aに形成される長孔22cに係合している。また、鎌部22の頭部22aのばね係合突出部22dに形成された貫通孔22eに、付勢ばね25が係止され、鎌部22の頭部22aと鉤部22bとが収容部211の上下方向に沿って並ぶような姿勢に付勢している。
この状態から室内側操作部3のボタンスイッチ32を押圧する。ボタンスイッチ突起33は、収容部211のボタンスイッチ係合孔214及びクランクアームボタン孔232に挿通しているので、ボタンスイッチ32を押すと、ボタンスイッチ突起33が押し下げられ、クランクアームボタン孔232の縁に圧力がかかり、クランクアーム23が押し下げられる。クランクアーム23が押し下げられると、鎌部係合突起233aと離間して配置されている鎌部係合突起233bが、鎌部22の頭部22aの外縁に当接する。頭部22aは、鎌部係合突起233a及び鎌部係合突起233bの間に位置するので、頭部22aの不要な回転は制限される。
図2(b)に示すように、クランクアーム23が押し下げられると、クランクアーム23の鎌部係合突起233aが鎌部22の頭部22aの長孔22cを移動しながら、長孔22cを介して頭部22aを下方に向かって時計回りに回転させる。頭部22aが下方に下がりながら時計回りに回転すると、頭部22aの下方に位置していた鉤部22bが頭部22aの回転に伴って戸先側へ突出する。鉤部22bが戸先側にある枠体に係合することで、引戸100がロックされる。この状態が施錠状態である。
図6(a)は、施錠状態の表示部42を示し、図6(b)は、解錠状態の表示部42を示す。
図6(a)に示すように、表示部42が戸体10の室外側表面から視認可能となるように、カバー体41に表示窓411が設けられている。施錠状態では、彩色部422は、表示窓411における戸体10の移動方向の略中央、すなわち、表示窓411における図中左右方向の略中央に、カバー体41の上下方向に延びるように位置している。彩色部422の左右は、一方が凹部421で、他方が凹部同色部423であり、このように表示窓411の左右方向の略中央に彩色部422が位置していると、施錠状態であることが認識される。
ここで凹部421に爪楊枝やヘアピン等の先の細いものを差し、凹部421と彩色部422の間の段差に引っ掛けて凹部421を図中矢印方向へ動かす。表示部42は、カバー体41の裏面に形成された表示部受部413の中を左右に摺動可能に取り付けられており、20度〜30度の角度で摺動する。図6(b)に示すように、表示部42を動かすと、凹部421のみが表示窓411から視認されるようになり、解錠状態になったことが理解される。
表示部42とアーム操作部43とが一体に形成されているので、表示部42を回転させると、表示部42の動きに伴って、アーム操作部43が回転する。アーム操作部43が回転すると、アーム操作部43と同軸で回動する回動中心となるクランクアーム軸孔231が回転し、アーム操作部43の回転に伴って、クランクアーム23が回転する。クランクアーム23は、アーム操作部43を介して伝えられる表示部42の動作に連動する。
より詳細には、図5に示すように、引戸100の非常用操作部4において、扇形の表示部42は、カバー体41の裏面の表示部受部413に嵌め込まれている。また、表示部42から連続して延びるカバー体当接部432と、室内側操作部3側に向かって突出する操作軸部431とによりアーム操作部43が構成されている。操作軸部431は、収容部211の軸孔213及び軸孔213と同心のクランクアーム23のクランクアーム軸孔231に挿通される。クランクアーム軸孔231は、断面視方形であり、操作軸部431もまた断面視四角形である。このため扇形の表示部42を一方側に回転させると、表示部42と一体になっている操作軸部431が回転する。操作軸部431が回転すると、操作軸部431に係合しているクランクアーム23が、表示部42に伴って回転する。
施錠状態の錠本体2において、操作軸部431を時計回りに回転させると、操作軸部431が断面視四角形であるため、回転する力がクランクアーム23に伝わり、クランクアーム23が時計回りに回転する。クランクアーム23が時計回りに回転すると、クランクアーム23の鎌部係合突起233aが、鎌部22の頭部22aの長孔22cを移動する。クランクアーム23は、長孔22cを介して頭部22aを上方に向かって反時計回りに回転させる。頭部22aが上方に上がりながら反時計回りに回転すると、戸先側に突出していた鉤部22bが頭部22aの回転に伴って収容部211内に引っ込む。このように、解錠状態に戻る。
図6(b)に示すように、解錠状態になったとき、表示部42は、凹部421を表示している。彩色部422が見えないので、使用者は、解錠されたことがわかる。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、引戸100に設けられる引戸用鎌錠1を、戸体10の戸先側の端面から該端面に対向して配置される枠体の係合穴に係合するよう戸体10から出し入れ可能な鎌部22と、鎌部22に連結され、鎌部を施錠位置又は解錠位置に移動させるクランクアーム23と、クランクアーム23に連結され、クランクアーム23を操作するアーム操作部43と、アーム操作部43と一体に設けられ、鎌部22が施錠位置にある施錠状態か、解錠位置にある解錠状態かを表示する回動可能な板状の表示部42と、を含んで構成した。また、クランクアーム23を、アーム操作部43を介して伝えられる表示部42の動作に連動させた。
本実施形態によれば、アーム操作部43と表示部42とを一体に形成し、クランクアーム23を、アーム操作部43を介して伝えられる表示部42の動作に連動させたので、部品点数を削減することができる。すなわち、クランクアーム23を戸体の室外側面から操作するための操作軸や、施錠状態か解錠状態かを表示する表示板、表示板を操作軸との間で保持するためのベースプレート等の別々の部品が不要となり、表示部42とアーム操作部43が一体となった一つの部品のみでクランクアーム23を操作することができる。
さらに、操作軸を室外側面から操作する場合、操作軸にねじり耐力を付与するため、金属で構成する必要があり、製造コストがかかっていた。しかし、よって、表示部42とアーム操作部43が一体となった一つの部品を樹脂で構成することも可能になり、製造コストが低減できる。
さらに、表示部42によって、クランクアーム23の操作をすることができるため、外観設計の自由度が高まり、意匠性も向上する。
本実施形態によれば、アーム操作部43を、表示部42と一体で形成し、表示部42とクランクアーム23とを接続する操作軸部431を含んで構成した。また、クランクアーム23を、操作軸部431が挿通し、アーム操作部43と同軸で回動する回動中心となるクランクアーム軸孔231を含んで構成した。これにより、クランクアーム軸孔231に表示部42と一体の操作軸部431を挿通させて操作することができる。よって、クランクアーム23を移動させる操作が簡単になるとともに、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態によれば、表示部42を、扇形に形成し、その表面における円周方向の中央に形成される凹部421を含んで構成した。これにより、凹部421に先端の細い部材を引っ掛けて表示部42を円周方向に移動させる操作が可能になる。このため、表示部42の操作がより簡単になる。
本実施形態によれば、戸体10の室外側表面から表示部42が視認可能な表示窓411を有するカバー体41をさらに含んで構成した。また、表示部42を、凹部421に隣接して凹部421と異なる色彩を有する彩色部422を含んで構成し、施錠状態で、彩色部422を、表示窓411における戸体10の移動方向の略中央に位置させた。これにより、施錠状態であることがわかりやすい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、上記実施形態では、施錠状態で、彩色部422が表示窓411の左右方向の略中心に位置し、彩色部422の一方が凹部421で、他方が凹部同色部423となっているが、これに限られない。施錠状態で、表示窓411の左右方向における半分側がすべて彩色部で、もう一方の半分がすべて凹部となるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、凹部421は黒色で、彩色部422は、オレンジ色であるが、色や彩色の方法は限定されない。上記実施形態では、凹部421及び凹部同色部423が表示部42を構成する素材自体の色であり、彩色部422のみ着色されているが、その逆でもよい。
また、上記実施形態では、彩色部422は凹部421の両側に配置されている。両側に配置されることで、引戸用鎌錠1が引戸100の戸体101の幅方向右側に設置された場合でも、左側に設置された場合でも対応が可能になる。しかし、彩色部422の位置は上記に限られず、凹部421の一方側にのみ隣接して配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、表示部42は扇形に形成され、カバー体41の裏面の表示部受部413も扇形に形成されている。しかし、表示部42がアーム操作部43とともに回動でき、カバー体41の表示窓411から、凹部421及び彩色部422の位置が切り替わるように視認可能であれば、表示部42及び表示部受部413の形状は扇形に限られない
例えば、表示部受部は、表示部の回動を所定範囲に規制するとともに表示部をカバー体に対して移動可能に支持させることができればよく、表示部の移動範囲の限界の位置に突起を設けるだけでもよい。
また、表示部をカバー体に移動可能に取り付ける構造は、適宜変更されてよい。
1 引戸用鎌錠
10 引戸
22 鎌部
23 クランクアーム
42 表示部
43 アーム操作部
231 クランクアーム軸孔
411 表示窓
421 凹部
422 彩色部
431 操作軸部
100 引戸

Claims (4)

  1. 引戸に設けられる引戸用鎌錠であって、
    戸体の戸先側の端面から該端面に対向して配置される枠体の係合穴に係合するよう前記戸体から出し入れ可能な鎌部と、
    前記鎌部に連結され、前記鎌部を施錠位置又は解錠位置に移動させるクランクアームと、
    前記クランクアームに連結され、前記クランクアームを操作するアーム操作部と、
    前記アーム操作部と一体に設けられ、前記鎌部が前記施錠位置にある施錠状態か、前記解錠位置にある解錠状態かを表示する回動可能な板状の表示部と、を備え、
    前記クランクアームは、前記アーム操作部を介して伝えられる前記表示部の動作に連動する、引戸用鎌錠。
  2. 前記アーム操作部は、前記表示部と一体で形成され、前記表示部と前記クランクアームとを接続する操作軸部を有し、
    前記クランクアームは、前記操作軸部が挿通し、前記アーム操作部と同軸で回動する回動中心となるクランクアーム軸孔を有する請求項1に記載の引戸用鎌錠。
  3. 前記表示部は、扇形であり、その表面における円周方向の中央に形成される凹部を有する請求項1又は2に記載の引戸用鎌錠。
  4. 前記戸体の室外側表面から前記表示部が視認可能な表示窓を有するカバー体をさらに備え、
    前記表示部は、前記凹部に隣接して前記凹部と異なる色彩を有する彩色部を有し、
    前記施錠状態で、前記彩色部は、前記表示窓における戸体の移動方向の略中央に位置する請求項3に記載の引戸用鎌錠。
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