JP5604702B2 - バンドパスデジタル/アナログ変換器のための方法および装置 - Google Patents

バンドパスデジタル/アナログ変換器のための方法および装置 Download PDF

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Description

本開示のシステムおよび方法は、デジタル情報からアナログ情報への変換に関する。より詳細には、本開示のシステムおよび方法は、通信システムと共に用いられるデジタル/アナログ変換器に関する。
現在、デジタル通信システムは、オーディオ情報、ビデオ情報および他のデータを通信するためのシステムを含んでいる。これらのシステムは、同軸ケーブル、無線接続などを介して情報を配信する方法を含む。いくつかのこのようなデジタル通信システムにおいては、デジタルビットストリームを限られた周波数帯によって送信するためのデジタル変調方法が用いられる。デジタル情報は典型的にはビットストリームの形態をしており、先ずデジタルベースバンド信号上に変調された後、アナログベースバンド信号へと変換される。その後、アナログベースバンド信号は無線周波数(RF)信号へと変換される。あるいは、デジタル情報を先ずアナログ情報(すなわち、アナログベースバンド信号)へと変換することも可能である。その後、アナログベースバンド信号をRF搬送波上へと変調する。これは典型的には、周知の直角I、Q変機器によって達成される。図1は、従来技術による、この機能を行うためのデジタル/アナログ変換器(DAC)100のブロック図を示す。
図1中のDACシステム100は、同相デジタル信号Iを受信する。システム100は、直角位相デジタル信号Qも受信する。デジタル信号IおよびQは、一連の時点におけるベースバンド信号IおよびQそれぞれの振幅を示すデジタル値(またはサンプル)のストリームの形態をとる。デジタルサンプルストリームIおよびQは、DAC102および104によってステップワイズ関数へと変換される。このステップワイズ関数は、先行してデジタルサンプルストリームによって示されたベースバンド信号IおよびQのアナログ表現を近似する。DAC102および104は、サンプルクロック信号106を受信する。サンプルクロック信号106は、サンプリング周波数fを有する。サンプルクロック信号106は、クロック生成器108および発振器110によって生成される。理想的には、DAC102および104は、アナログ信号IおよびQを正確に再現する。しかし、DAC102および104における変換プロセスに起因して、歪みが発生する。この歪みは、sin(x)/xの形態をとる(「シンク」関数として一般的に知られる)。入力ベースバンド信号は、周波数領域においてシンク関数によって乗算される。よって、DAC出力信号112および114は、シンクエンベロープを有する。
シンク関数による乗算に加えて、DAC102および104の出力は、スペクトルイメージを含む。スペクトルイメージの周波数は、サンプリング周波数fにベースバンド信号IおよびQの周波数を加算および減算したものに等しい。加えて、サンプリング周波数fにベースバンド周波数を加算および減算した各高調波において、スペクトルイメージが発生する。DAC102および104の出力112および114は、アップコンバータあるいはミキサー124または126における乗算によって(典型的には直角ローカル発振器(LO)信号127および128を用いて)アップコンバートされる。この乗算プロセスにより、アナログベースバンド信号のRF搬送波上へのアップコンバートと、ベースバンド信号のRF搬送波周波数上へのアップコンバートとが両方とも達成される第1のローカル発振器(LO)信号127は、発振器130によって生成される。第2のLO信号128は、マイナス90度の位相シフタ132によって生成される。発振器130は典型的には、利用可能な搬送波周波数範囲を広げるためにサンプルクロック信号106の生成に用いられる発振器110から独立する。アップコンバージョン後、減算器138によってミキサー出力信号140からミキサー出力信号142を減算することにより、RF出力信号136が生成される。
LO信号127および128は典型的には、基本周波数に加えて高調波周波数を含む(あるいは、LO高調波は、乗算プロセスにおいてミキサー内において生成され得る)。LO信号は通常は主に奇数次の強い高調波成分を含む矩形波である。未処理でありかつフィルタリングされていないDAC出力信号112および114が直接その各ミキサーへと適用された場合、DAC102および104によって生成されたスペクトルイメージは、LO基本周波数およびその高調波によって所望の周波数へと変換され得、その結果、ミキサー124および126からの所望のアップコンバート出力と干渉し得る。さらに、従来技術のDACシステム100の場合、単側波帯(SSB)信号を生成することが不可能である。なぜならば、当該側波帯上に発生した不要な変換項に起因して、減算ジャンクション138における他方の側波帯の解除が不完全になるからである(すなわち、他方の(不要な)側波帯内に余剰電力が残留する)。当該分野において、SSB信号を生成する能力は、複雑なRF信号の構築のために不可欠であることが周知である。
スペクトル汚染の回避と、SSB信号(およびよって任意の複雑な信号)の生成能力の達成とのために、ローパスアンチエイリアシングまたは再構成フィルター(LPRF)116および118を用いて、DAC出力信号112および114から不要なスペクトルイメージを低減または除去する。しかし、LPRFは大型かつ複雑であるため、このようなDACシステムのコスト増加に繋がる。詳細には、LPRFにおいては能動フィルターが必要であるため、チップのコスト、出力およびダイサイズの増加に繋がる。また、LPRFフィルターの場合、性能面においても問題がある。例えば、Iチャンネル信号経路およびQチャンネル信号経路間のバランスおよび両者間の整合性を注意深くとることが望ましい。LPRFをした場合、このようなバランスおよび整合性をとるのがより困難になる。特に、高次LPRFフィルターによって信号経路間のバランスおよび整合性をとる場合、より困難性が増す。また、大型LPRFの場合、当該ダイの最適な配置のための重要設計ブロックとも競合する。これらの要素全てに起因して、設計面における問題が発生し、DACシステムのコストおよび性能が大幅に影響を受け得る。
上記記載から、上記した従来アプローチにおける問題を回避しつつ、バンドパス信号を直接生成するための技術が必要とされていることが分かる。
本開示の方法および装置によって提供される機構によれば、効率的な構造により、デジタル信号をアナログ信号へと変換することが可能である。効率的な構造は、本構造が無ければ生成されたであろうイメージを解除するための機構を提供することにより、必要なフィルター数を低減する。システム中の3つのパラメータを調節することにより、上側側波帯、下側側波帯、または上側側波帯および下側側波帯の組み合わせを生成するかについてと、システムからの出力のエンベロープを歪ませる様態とについて選択を行うことが可能になる。
1つ以上の多様な実施形態に従って、本開示の方法および装置について以下の図面を参照しながら説明する。これらの図面はひとえに例示目的のためのものであり、本開示の方法および装置のいくつかの実施形態を例示するにすぎない。これらの図面は、本開示の方法および装置の理解を深めるために記載されたものである。よって、これらの図面は、特許請求の範囲に記載の発明の広さ、範囲または適用可能性を制限するものとしてとられるべきではない。明確さおよび例示の容易さのために、これらの図面は必ずしも縮尺通りではない点に留意されたい。
従来技術のデジタル/アナログ変換器(DAC)のブロック図である。 本開示の方法および装置の一実施形態によるデュアルバンドパスデジタル/アナログ変換器(DB−DAC)システム200の一実施形態である。 第1の実施形態のDB−DACシステム200によって生成された(周波数領域内の)信号を示す。 高調波デュアルバンドパスDAC(HDB−DAC)システム300を示す。 NアレイRFDAC900を示す。 周波数がサンプリング周波数fsのm次高調波であるLO信号によって図5のNアレイRFDACを実行することが可能である様子を示す。 全円NアレイRFDACを示す。 周波数がサンプリング周波数fのm次高調波であるLO信号によって図7の全円NアレイRFDACを実行することが可能である様子を示す。 図7中に示した実施形態の特殊な例を示す。 ミキサー数を低減するように構成された全円4アレイRFDACの実施形態を示す。 図10の最終加算器の出力の周波数スペクトルを示す。 ChannelZeroがChannelOneから遅延する全円4アレイRFDAC1200を示す。 (a)はLSBが生存する一方、USBが図12の実施形態により抑制されている様子を示す。(b)は図12の実施形態の出力におけるフィルターにおけるフィルター応答および結果を示す。 2つの4アレイRFDACの組み合わせを有利に用いた、本開示の方法および装置の実施形態を示す。 全円3アレイRFDACを第2の高調波LO信号と共に示す。
図面は網羅的なものではなく、特許請求の範囲に記載の発明をそのまま開示内容に制限するものでもない。本開示の方法および装置は、改変および変更が可能であり、本発明は特許請求の範囲およびその均等物のみによって制限されるべきであることが理解されるべきである。
図2の2チャンネルDB−DACシステムの構造
図2は、本開示の方法および装置の一実施形態による、デュアルバンドパスデジタル/アナログ変換器(DB−DAC)システム200の一実施形態を示す。DB−DACシステム200は、第1のチャンネル202(以下、ChannelZeroと呼ぶ)と、第2のチャンネル204(以下、ChannelOneと呼ぶ)とを含む。ChannelZero202は、第1のDAC206および第1のミキサー208を含む。第1のDAC206は、クロック入力、信号入力および出力を含む。DSP205は、信号入力を第1のDAC206へと提供する。この信号入力は、信号210を含む。信号210は、cサンプルのストリーム(すなわち、信号の特定時点における相対振幅を示すデジタル値)を含む。DAC206のクロック入力は、クロック生成器215によって生成された第1のサンプルクロック信号214も受信する。クロック生成器215は、発振器217へと接続される。発振器217は、クロック生成器へ基準周波数を提供する。別の実施形態において、クロック生成器215および発振器217は、本明細書中に記載の信号を提供する任意のデバイスと置換することが可能である。当業者であれば、いくつかの代替的デバイス/回路が可能であることを認識する。DAC206の出力は、アップコンバータへと接続される。一実施形態において、アップコンバータはミキサー208である。本開示の方法および装置の一実施形態において、DAC206とミキサー208との間ににおいてフィルターは不要である点に留意されたい。ミキサー208は、信号入力と、ローカル発振器(LO)入力と、無線周波数出力とを有する。LO入力は、LO信号216を受信する。本開示の方法および装置の一実施形態において、LO信号216は、DAC206に接続された信号(すなわち、サンプルクロック信号214)と同じである。入力および出力の名称は、入力に提供可能な信号の本質を制限するものとしてとられるべきではないことが当業者にとって明らかである。よって、ミキサーのRF出力は、ミキサー208から出力される周波数の任意の特定の範囲を暗示するものではない。
ミキサー208の出力は、加算器236に接続される。本開示の方法および装置の一実施形態において、加算器236の出力238は、再構成バンドパスフィルター296に接続される。
ChannelOneは、第2のDAC220および第2のミキサー222を含む。DSP205は、第2のDAC220を第2のデジタルサンプルストリーム224と共に提供する。DAC220はまた、クロック生成器215によって生成された第2のサンプルクロック信号226を受信する。DAC220の出力は、ミキサー222へと接続される。上記したように、本開示の方法および装置の一実施形態において、DAC220とミキサー222との間にフィルターを設ける必要は無い。ミキサー222は、LO信号230を受信する。本開示の方法および装置の一実施形態において、LO信号230は、サンプルクロック信号226と同じである。ミキサー222の出力は、加算器236へと接続される。
以下により詳細に説明するように、図2中に開示される構造により、制御可能なパラメータが3つ得られる。3つのパラメータのうち2つを適切に選択することにより、加算器236における出力238において、選択された側波帯(すなわち、下側側波帯(LSB)または上側側波帯(USB))およびスペクトルイメージのうちいくつかが抑制される。加えて、出力238のエンベロープを1方向または別の方向において歪ませるように、3つのパラメータのうち第3のパラメータの値を設定することが可能である。以下、この点について明らかにする。
3つのパラメータのうち第1のパラメータは、「位相変換」(PST)によって用いられる相対位相である。「位相変換」(PST)は、DSP205がデジタルサンプルストリーム210および224を生成する際に、DSP205によって用いられる。例えば、一実施形態において、変換X=PST{X、θ}が、ベースバンド信号Xのデジタル表現に適用される。式中、Xは、i次チャンネルに適用されたPSTの結果であり、θは、ベースバンド信号を変換しようとする位相の量である。よって、PST{X、θ}≡X{θ}は、デジタルサンプルストリームを表現するための簡潔な方法であり、θの位相変換によりベースバンド信号Xを変換した結果得られる。
ChannelZeroについて、DSP205は、ベースバンド信号Xのデジタルサンプルストリームを受信するかまたは生成する。ChannelZeroの場合、θは0°に等しい。ChannelOneのデジタルサンプルストリーム224にPSTを適用すると、X=PST{X、−90°}となる。以下、変換PST{X、θ}についてのさらなる詳細を示す。
3つのパラメータのうち第2のパラメータは、サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226の相対位相である。このように、サンプリングクロック間においてオフセット位相調整(または以下に説明するようなオフセットタイミング)を行うことにより、従来技術に比して、多様なスペクトルイメージと所望の信号との間の位相関係の制御においてさらなる自由度を得ることが可能になり、その結果、DACとミキサーとの間のフィルタリングを必要とすることなく、単側波帯(SSB)(およびよって任意の複雑な)信号を生成する基本的方法を容易化することが可能になる。このパラメータのおかげで、本開示において、不要な側波帯と、当該側波帯上に当てはまる全ての変換イメージ項とを解除する能力と、その他の所望の単側波帯信号のみを出力において生成する能力とが可能になる。
周期信号の位相は、当該信号の周期に直接関連する(またはより正確には、何らかの任意の基準時点に対する当該周期が開始した相対的時点に直接関連する)点に留意されたい。そのため、スペクトル周波数成分を1つだけ有する信号の位相シフトは、当該信号の各周期が開始する時点におけるシフトとして表現することができる。サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226の場合、第1のサンプルクロック信号214と、第2のサンプルクロック信号226との間に相対位相シフトが生じる。このシフトは、第1のサンプルクロック信号214に対する、第2のサンプルクロック信号226の−90°の位相シフトとして表すことができる。しかし、両者間の関係は、第2のサンプルクロック信号のT/4の遅延としても表現可能であり、ここで、Tは、第1のサンプルクロック信号および第2のサンプルクロック信号の周期である。第1のサンプルクロック信号および第2のサンプルクロック信号はどちらとも、同じ周波数およびよって同じ周期Tを有する点に留意されたい。図2において、サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226の遅延は、式CLK(τ)によって表現される。式中、τは、i次チャンネルのサンプルクロック信号のシフトである。
これら3つのパラメータのうち第3のパラメータは、ミキサー208および222にそれぞれ接続されたLO信号216および230の相対位相である。サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226の場合と同様に、LO信号216とLO信号230との間の相対位相差は、周期TLOの開始時における相対遅延として表現することができる。LO信号216および230は同じ周期TLOを有するが、図2に示す実施形態において、第1のLO信号216の位相がby−90°だけシフトしているかまたは時間において記述される場合はTLO/4だけ遅延している点に留意されたい。図2において、LO信号216および230の遅延は式LO(ψ)によって表され、式中、ψは、i次チャンネルのLO信号のシフトである。図2において、サンプルクロック信号214およびLO信号216に対して同じ信号が用いられる。従って、ψ=τである。しかし、いくつかの代替的実施形態においてはそうではない場合もあることが下記から分かる。
サンプルクロック信号214から、タイミング情報がDAC206および220へと供給される。このタイミング情報は、DSP205から提供される次の値をデジタル値からアナログ出力へと変換すべき時期(すなわち、出力レベル(例えば、電圧レベル、電流レベル、抵抗レベルなど)へと変換すべき時期)を示す。(このようなレベルは、次のデジタルサンプルの値によって規定される)。上記したように、DAC206および220から出力される信号212および228はそれぞれ、階段関数であり、サンプルの値に基づきかつサンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226のタイミングにそれぞれ応答して、振幅を変更する。
図2のDB−DACシステムの動作
先ず、DSP205は、ベースバンド信号Xを表すデジタルサンプルストリームを生成するかまたは受信する。本開示の方法および装置の一実施形態によれば、ベースバンド信号Xは、独立したベースバンド信号成分の直線的組み合わせである。このようなXの成分はそれぞれ、PSTによって選択的に変換させることが可能である。LOの遅延に対する変換位相の選択に応じて、ベースバンド信号成分が、LSBまたはUSB上に配置される。ベースバンド信号Xの数学的記述に基づいて、ベースバンド信号がDSP205によってデジタルサンプルストリームとしてまず直接生成され得る点に留意されたい。
本開示の実施形態の理解を促進するために、X信号を単一の成分を有するものとして説明する。DSP205がデジタルサンプルストリーム210を有した後、DSP205は、デジタルサンプルストリーム210に対して変換PST{X、θ}を行った後、デジタルサンプルストリーム210をDAC206へと提供する。この変換により、デジタルサンプルストリーム210によって表されるベースバンド信号Xのスペクトル中の全ての正の周波数の位相は、θ°に等しい量だけシフトされ、デジタルサンプルストリーム210によって示される全ての負の周波数は、−θ°に等しい量だけシフトされる。当業者であれば、このような変換は、先ずデジタルサンプルストリームに対してフーリエ変換を行った後、信号をθ°だけシフトさせ、その後逆フーリエ変換を行うことにより達成することが可能であることを理解する。このようにして、周波数領域中の成分が正の周波数であるかまたは負の周波数であるかに基づいて、信号の各スペクトル成分をθ°または−θ°だけシフトさせる。変換PST{X、θ}を行う別の方法として、位相シフトLO(必要な値θに等しい位相シフト)によりベースバンド信号をアップコンバートした後、同一LOによりダウンコンバートする(またはこの逆の)方法があるが、この際、位相シフトは用いない。当業者であれば、この変換を行うことが可能な方法が他にもいくつかあることを理解する。
0次チャンネル(すなわち、ChannelZero)について生成されたデジタルサンプルストリーム210の場合、X=PST{X、θ}であり、ここで、θは0度に等しい。ゼロ度のPSTがデジタルサンプルストリーム210に適用されるため、デジタルサンプルストリーム210に変化は発生しない。しかし、1次チャンネル(ChannelOne)については、X=PST{X、θ}(θは−90°に等しい)を行うことにより、DSP205によってデジタルサンプルストリーム224が生成される。
θとθとの間の差は、DB−DACからの出力信号238がLSBまたはUSBを有するかを制御するための、上記した3つのパラメータのうち第1のパラメータである点に留意されたい。以下、これについてさらに詳細に説明する。
加えて、DSP205は、サンプルがとられるタイミング(すなわち、ベースバンド信号がサンプル値を有するタイミング)と、サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226とを整列させる。そのため、サンプルのタイミングは、サンプルクロック信号のタイミングと同時になる。サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226は、クロック生成器215によって生成される。ChannelOneのサンプルクロックは、T/4だけ遅延される。これを図2中に式CLK(τ)によって示す。式中、τ=T/4である。各サンプルをとるタイミングの遅延を、X(τ)によって表す。この遅延により、i次チャンネル中のサンプルをとるタイミングがτ=T/4だけ遅延される。よって、DSP205により、各サンプルをとるタイミングが「τ」だけ遅延される。ChannelZeroについては(すなわち、第1のデジタルサンプルストリーム210については)、τ=0である。従って、デジタルサンプルストリーム210のサンプルがChannelZeroにおいてとられるタイミングには、遅延は発生しない。第2のデジタルサンプルストリーム224に付加される遅延X(τ)はX(T/4)であり、ここでτ=T/4であり、fはサンプル周波数(すなわち、サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226の周波数)であり、T=1/fである(すなわち、Tは、サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226の周期である)。
デジタルサンプルストリーム224によって表される土台となるベースバンド信号は遅延関数X(τ)によってシフトされないが、この遅延はサンプルがとられるタイミングに過ぎず、これにより、サンプルクロック信号226がDAC220をクロックするときに、土台となるベースバンド信号の振幅をサンプル値が確実に表す点に留意されたい。一実施形態において、DSP205は、第2のサンプルクロック信号226と時間的に整列されたデジタルサンプルストリームを生成する。しかし、代替的実施形態において、DSP205は、先ずデジタルサンプルストリームを1つだけ生成し、その後、このデジタルサンプルストリームを、2つのDAC206および220にそれぞれ接続された第1のデジタルサンプルストリーム210および第2のデジタルサンプルストリーム224双方に対するPST変換の基盤として用いる。このような実施形態において、DSP205は、サンプル時間間において補間して、オフセット時間におけるサンプルを正しい値にすることができる。PSTは、遅延関数X(τ)を行って第2のデジタルサンプルストリーム224を生成する前または後のいずれにおいても行うことが可能である点にもさらに留意されたい。
従来、IチャンネルおよびQチャンネルにおいてサンプルが確実に同じ時点を表すようにするために、直角DACのサンプルクロックは、時間(すなわち、位相)において整列される。しかし、本開示の方法および装置のサンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226は、相互にオフセットしている。そのため、デジタルサンプルストリーム210および224を処理するDSP205は、サンプルクロック214および226の位相のオフセットを考慮して、サンプルストリーム値を決定する。
τとτとの間の差(すなわち、サンプルクロック信号214とサンプルクロック信号226との間の遅延量)は、上記した第2のパラメータであり、LO信号230の遅延方向と共に、出力信号238のエンベロープを歪ませる方向を制御する。以下により詳細に説明するように、τがτよりも大きい場合(これを時計方向遅延と呼ぶ場合がある)、第2のデジタルサンプルストリーム224のサンプル時間を、第1のデジタルサンプルストリーム210のサンプル時間に対して遅延させる。この遅延に起因して、LO信号も時計方向に遅延した場合、出力信号238のエンベロープは、上側周波数に向かって歪む(すなわち、図3に示すように、正の周波数上のエンベロープが右側に歪み、負の周波数上のエンベロープが左側に歪む)。同様に、LO信号およびサンプルクロック信号双方が逆時計方向方向に遅延した場合(すなわち、τがτに対して遅延した場合)、エンベロープはUSBに向かって歪む。あるいは、一方の方向が他方の方向と異なる場合、歪みはLSBへと向かう。
第1のミキサー208は、DAC206から出力された信号212を受信する。所望の情報がD.C.からf/2(すなわち、第1のナイキストゾーン)までのベースバンド周波数に含まれる。第1のミキサー208は、第1のLO信号216も受信する。第1のLO信号216は、クロック生成器215によって生成される。本開示の方法および装置の一実施形態によれば、LO信号216は、サンプルクロック信号214と同じである。LO信号216は、サンプルクロック信号214と同相する。そのため、LO信号216の位相は、サンプルクロック信号214に対して0度である。
ミキサー208は、DAC206の出力信号212をLO信号216でアップコンバートする(すなわち、乗算)することにより、RF出力信号218を生成する。当業者であれば、ミキサー208への2つの入力を乗算することが可能な任意のデバイス、回路または信号処理ブロックによってミキサー208を実行することが可能であることを理解する。当業者であれば、アナログ回路またはデジタル回路が利用可能である(例えば、クワッドスイッチ、アナログマルチプレクサ(mux)、整流子およびギルバートセル)ことを認識する。スイッチが利用可能であるのは、ミキサー入力212および228が階段波形状であるためである。変換損失を低減しかつ出力レベルを高めるためにスイッチを高く駆動することが可能であるが、それでも歪みは小さいままにすることができる。
第2のミキサー222は、第2のDAC220の出力信号228を受信し、出力信号228を第2のLO信号230によって変調する。第2のLO信号230は、T/4だけ遅延される。T/4は、周波数fにおいて−90°に等しい。LOの遅延は、図2中においてLO(T/4)によって表される。加えて、図面中の記載によれば、LO(T/4)@fであり、LOの周波数がfであることがさらに記載されている。よって、第2のミキサー222は、第2のRF出力信号232を生成する。図面中、この記載を適用する。
本開示の方法および装置のいくつかの実施形態において、DACシステム200への入力信号は、DSP205において発生する。よって、DSP205は、サンプルクロック信号214およびサンプルクロック信号226の位相オフセットを考慮して、デジタルサンプルストリーム210および224のサンプルに適した値を直接計算することができる。しかし、いくつかの実施形態において、DSP205は、サンプルの第1のデジタルストリームおよび第2のデジタルストリームを外部ソースから受信し、第1のデジタルストリームのサンプルは、第2のデジタルストリームのサンプルと同じサンプル時間を表す。そのため、DSP205は、サンプルクロック信号214とサンプルクロック信号226との間のT/4遅延を考慮するために、ストリームのうちの1つにおけるサンプルが、他方のストリームに対してシフトされた時間においてとるべき値を補完する必要がある。いくつかの補完方法を挙げると、例えば、補間、多項式補間、およびサンプルアンドホールド補間を行うための有限インパルス応答(FIR)フィルターがある。しかし、第1の信号の周波数スペクトルが第2の信号の周波数スペクトルから所定位相オフセットし、第1の信号のサンプル時間が第2の信号に対して所定位相オフセットし、この時間オフセットがサンプルクロックの位相オフセット中に設けられる信号を表すデジタルストリームを得るための任意の手段が利用可能である。サンプルクロック信号214とサンプルクロック信号226との間の位相差を考慮しなかった場合、デジタルサンプルストリーム224によって表される第2の信号X中に不要なシフトが発生する。
図2中のDB−DACシステム200の実施形態は、加算器236をさらに含む。信号218は、加算器236の第1の入力に接続される。信号232は、加算器236の第2の入力に接続される。よって、加算器236の出力は、信号218および232の合計である。当業者であれば、加算器236は、2つの信号218および232の合計が得られる任意の回路、成分または処理デバイスによって実行することが可能であることを理解する。加算器236は、DB−DACRF出力信号238を生成する。
図3は、第1の実施形態のDB−DACシステム200によって生成された、(周波数領域内の)信号を示す。よって、図2および図3を共に参照する。
図3は、第1のDAC出力信号212の周波数スペクトル244を示す。周波数スペクトル244は、所望のUSB信号254を含む。周波数スペクトル244は、LSB254中の所望の信号254の不要な鏡イメージ246も含む。周波数スペクトル244は、スペクトルイメージ256およびシンクエンベロープ258をさらに含む。
図3は、第2のDAC220出力信号228の周波数スペクトル260も示す。周波数スペクトル260は、USB中の所望のイメージ268を示す。周波数スペクトル260は、LSB中の所望の信号268の不要な鏡イメージ262も含む。周波数スペクトル260は、スペクトルイメージ272およびシンクエンベロープ274をさらに含む。
図2を参照して、第1のミキサーは、第1のLO信号216によって第1のDAC出力信号212を変調する。第1のLO信号216は、サンプリング周波数fに等しい周波数を有する。第2のミキサー222は、第2のLO信号230により第2のDAC出力信号228を変調する。第2のLO信号230もまた、サンプリング周波数fに等しい周波数を有する。図2に示す実施形態において、第2のLO信号230の位相は、第1のLO信号216の位相から−90°だけ離れている。時間に換算してこれを表すと、第2のLO信号230は、第1のLO信号216からサンプルクロック周期の1/4だけ(例えば、T/4だけ)遅延する。
図3はまた、2つのミキサー208および222によるアップコンバージョンならびに加算器236による加算を経た後の、(図2に示す)DB−DACRF出力信号238の周波数スペクトル276を示す。周波数スペクトル276は、第1のLO信号216のLO周波数fLOを中心とする。第2のLO信号230は、同じ周波数fLOにある点に留意されたい。図2および図3に示す実施形態中のLO周波数fLOは、サンプリング周波数fに等しい。中央周波数である0ヘルツ(Hz)からfの中央周波数へのスペクトルシフトは、第1のミキサー208および第2のミキサー222において行われる周波数アップコンバージョンによって得られる。2つのアップコンバートされた信号218および232が加算器236内において加算されると、所望の信号280が、周波数スペクトル276のUSB内に出現する。しかし、DSP205内における(すなわち、PSTからの)位相回転に起因して、DACクロックの直角タイミングに起因して、またLO信号216および230の直角関係に起因して、信号218および232の不要なLSB(図2を参照)は解除される。DB−DACRF出力信号のスペクトル中の最近隣のスペクトルアーチファクト287は、図3中のスペクトルに示すように、所望の信号299の対象帯域幅(f/2〜3f/2)の外部にある。
本開示の方法および装置のさらなる恩恵として、2つの信号212および226の混合結果が共に加算される様態に起因して、DB−DACRF出力信号276の周波数応答中のシンクエンベロープ288がUSBに向かって歪む点がある。すなわち、DB−DACRF出力信号276の周波数応答は非対称であり、その結果、シンクエンベロープ288がUSB方向に歪む。このように、第1の実施形態におけるシンクエンベロープ288は非対称であるため、所望のUSBの近隣における周波数における周波数応答がより平坦になる。
本開示の方法および装置の1つの代替的実施形態において、LSBが残留し、USBが抑制されかつエンベロープがLSBに向かって歪むように、これらの3つのパラメータが選択される。このような1つの実施形態において、第2のデジタルサンプルストリーム224を生成するためにDSP205によって行われるPSTは、X=PST{X、90°}であり、サンプルクロック信号226の遅延τはτ=−Ts/4である(すなわち、サンプルクロック信号226の位相シフトは90°であるかまたはτ=0およびτ=T/4であり、これにより、τはτに対して遅延する)。PSTシフトを(図2に示す実施形態の場合のように−90°にするのではなく)90°にし、かつ、サンプルクロック信号226を(図2に示す実施形態の場合のようにT/4ではなく)−T/4だけシフトさせかつLO信号232のシフトを−90°に留めておくことにより、USBは残留し、エンベロープはUSBに向かってシフトする。しかし、サンプルクロック信号226に起因してDAC220によってサンプルが振幅レベルへと変換されるタイミングにおいてサンプルが土台となるベースバンド信号の振幅を表すように、DSP205がデジタルサンプルストリーム224のサンプル時間を調節する必要がある。そのため、DSP205からの出力されるデジタルサンプルストリーム224のサンプルの遅延に用いられるような同一値τを用いて、サンプルクロック信号226を遅延させる(すなわち、90°または−T/4だけ遅延させる)必要がある。
別の代替的実施形態において、サンプルクロック信号226のシフトを−90°(T/4)にしておくことにより、図3に示すように歪みを残しておくことができる。さらに別の実施形態において、第2のミキサー222に付与されるLO信号230の位相をLO信号216の位相に対して90°だけオフセットさせ、関数X=PST{X、−90}を保持することによりLSBではなくUSBを選択することができる。。従って、デジタルサンプルストリーム224の生成のために付与されたPST角度と、LO信号232の回転角度とがどちらとも同一方向である場合、LSBが生き残り、USBは抑制される。しかし、PSTの角度がLO信号232の回転角度と反対方向である場合(すなわち、1つが90°のときに他方が−90°である場合)、USBが生き残り、LSBは抑制される。
図2に示す本開示の方法および装置の実施形態において、バンドパスフィルター296は、DB−DACRF出力へと接続される。図3は、RFバンドパス出力信号298の周波数スペクトル299を示す。周波数スペクトル299は、不要のエネルギーを有していない(すなわち、「クリーンな」周波数スペクトルを有する)。すなわち、RFDB−DAC出力信号238中の不要な帯域外のスペクトルイメージ286は、周波数スペクトル299中に存在しなくなる。
クリーンな周波数スペクトル299の提供は、RFバンドパス出力における帯域幅フィルターがより複雑度が低くかつ広範である場合に、達成される。フィルターのより広範なBWにより、チャンネル切り替えまたはチューニングにおける周波数変化がより高速になる。さらに、チャンネル切り替えは、第2の独立したクロックソースの必要無く達成される。その結果、チャンネル切り替えの際、独立したクロックソースを備えたチューニング機構が不要になる。そのため、大幅なコスト節約およびチップサイズ低減が、クリーンな周波数スペクトルを用いた実施形態によって達成され、第2のクロックソース無しでかつDACとミキサーとの間のフィルター無しでチャンネル切り替えが達成される。
従来技術とは対照的に、DAC206および220の出力において再構成フィルターは不要である。しかし、本開示の方法および装置の一実施形態において、残りのより高い周波数項のうちいくつかをフィルタリングするためにフィルターが用いられる。フィルターのカットオフ周波数は信号帯域幅よりも高いが、ナイキスト周波数に制限されない(すなわち、カットオフは、従来のナイキストフィルターよりもずっと高くすることができる)。例えば、異なるチャンネルにおけるDAC206とDAC220との間において、より高い周波数イメージ項があまり整合しない場合がある。そのため、DAC206および220の出力において各チャンネルにおけるこれらのより高い周波数をカットオフする同一フィルターにより、このようなイメージ項を除去する。
場合によっては、シンクエンベローププロファイル(例えば、歪み)が望ましくない場合がある(例えば、平坦なプロファイルの出力スペクトルが必要な場合など)。出力応答を平坦にするために、デジタル修正またはプリエンファシスをベースバンド信号に適用することができる。このような修正は、1/sinc修正項と、エンベロープの歪みを等化する別の項との組み合わせからなり得る。1/sinc修正は典型的にはDCの周囲において(すなわち、変換後の搬送波周囲において)周波数対称性を示すことが多いが、歪み修正は、DCの周囲において(すなわち、変換後の搬送波周囲において)非対称性を示す。歪み量は、分析的に決定することができ、よって第2の修正項もそれに従って導出することが可能である。あるいは、修正項をシミュレーションまたは他の手段によって決定することも可能である。
高調波バンドパスDACシステム
図4は、高調波デュアルバンドパスDAC(HDB−DAC)システム300を示す。HDB−DAC300の構造は、図2のDB−DACの構造と類似する。HDB−DAC300のDSP205、DAC206および220、ミキサー208および222ならびに加算器236は全て、図2のDB−DACについて上記したものと同じである。しかし、図4に示すHDB−DAC300のクロック生成器315は、第1のサンプルクロック信号214および第2のサンプルクロック信号326と、第1のLO信号316および第2のLO信号330とを生成する。第1のサンプルクロックおよび第2のサンプルクロックは、周波数fを有する。第1のLO信号316および第2のLO信号330は、周波数fLO=mfsを有する。第2のサンプルクロック信号326は、第1のサンプルクロック信号214よりも(T/4)*(1/m)だけ遅延する。第2のLO信号330は、第1のLO信号316よりも(T/4)*(1/m)だけ遅延する。サンプルクロック信号326が遅延しているため、遅延したサンプルクロック信号326によって示されたサンプル時間におけるベースバンド信号の振幅をサンプル値が反映するように、DSP305から出力されたデジタルサンプルストリーム324のためのサンプル時間を調節する必要がある。再構成バンドパスフィルター396を用いて、望ましくない帯域外のイメージを全て除去することができる。当業者であれば、高調波混合のためのPSTは、mの倍数によってスケールされた位相出シフトを持つのではなく、非高調波混合の場合と同一である(すなわち、図2について先述したような基本クロック周波数fによる周波数変換と同様である)ことを理解する。すなわち、高調波混合のためにPSTによってベースバンド信号のスペクトル成分上に付加されたX変換のシフトは、図2における基本混合において用いられたX=PST{X、−90°}と同様に、全ての正の周波数について−90°であり、全ての負の周波数について90°である。なお、Xはベースバンド信号である。
一般化されたNアレイRFDAC
図5は、NアレイRFDAC900を示す。Nは、本開示の方法および装置の任意のRFDACシステムの特定の実施形態において存在するチャンネル(またはDAC経路)の数である。NアレイRFDACによって得られる構造により、任意の整数N≧2のより一般的な場合において、図2および図2aにおいて上記に示したコンセプトおよび方法を用いることが可能になる。これは、Nがより大きな値である場合を含む(例えば、N=3、4、5、6、8、10、12、14、15、16、18、20)。より大きな数のDACを用いることにより恩恵を挙げると、よりクリーンな出力スペクトルが得られる点(すなわち、より多数の不要なイメージ変換項が解除される点)があり得、これにより、複雑度/フィルターリングコストが小さくなり、出力RF信号の出力が増加する。出力が増加するのは、全DACの所望の信号出力が実質的に同相で加算されるからであり、その結果、所望の信号の出力がNの倍数だけ建設的に増加する。この増加したRF出力により、通常であれば必要となり得た任意の出力増幅器を不要にすることが可能になる。
3つのパラメータを用いて、USBまたはLSBを出力するかと、出力におけるエンベロープをUSBまたはLSBに向かって歪ませるかとを制御することができる。これらの3つのパラメータは、(1)DSPがベースバンド信号上に行うPST角度と、(2)DACをクロックする際に用いられるサンプルクロック上に付加される時間遅延と、(3)DAC出力信号のアップコンバートに用いられるLO信号の位相とからなる。図5中に示す一般化により、上記開示のコンセプトを複数のチャンネルにも適用する、これによる恩恵について、以下により詳細に説明する。
NアレイRFDAC900は、DSP905と、複数のN個のDAC901、903、907および909(そのうち4つを図5中に明示する)と、N個のミキサー911、913、915および917(そのうち4つを図5中に明示する)と、加算器919とを含む。各DAC/ミキサー対は、チャンネルを構成する。これらのチャンネルは、図5の上部にあるChannelZero920から図5の下部にあるチャンネルN−1922へと番号が付けられる。図2に示す実施形態の場合と同様に、DSP905は、ベースバンド信号に対してPST{X、θ}を行って、N個の信号それぞれを生成する。これらのN個の信号は、DSP905からNDAC901、903、907および909へと出力される。図4に示す一般的場合において、i次チャンネルの位相シフトの値θはθ=−i・k・180°/Nとして計算される(kは任意の整数(Nに等しい値およびNの整数倍数は除く)である)。θ=180°/N(およびその奇数倍数)を「半円」と呼び、全ての状態の位相が半円の周囲に分散することを示し、θ=2・180°/N=360°/N(およびその倍数)を「全円」と呼び、位相が全円周囲に分散していることを示す。
図5に示す実施形態におけるθの特定の値を、θ=180°/Nにおけるk=1について選択し、よって、i次チャンネルについて、位相シフトをθi=−i・180°/Nとして計算し、負の符号を選択する。その結果、信号位相シフトが遅延を増加させながらChannelZero〜チャンネルN−1のチャンネルを通じて時計方向に段階的に進行する。各ミキサー911、913、915および917に接続されたLO信号が同様に進行すると仮定すると、その結果、RF出力921においてLSB信号が発生する。位相シフトの配置が逆転(すなわち、θ=+i・180/N)して反対方向になる(段階的に逆時計方向に増加、すなわち、遅延が低下または位相が進行すると)、LO信号の時計方向における回転がそのまま継続すると仮定すれば、RF出力921においてUSB側波帯が発生する。
サンプルクロック信号931、933、935および937は、クロック生成器939によって生成される(簡潔さのため図示せず)。各サンプルクロック信号931、933、935および937は、DAC901、903、907および909のうちのそれぞれ1つに接続される。サンプルクロック信号931、933、935および937は、DAC903、907および909をクロックして、各サンプルについての振幅レベル出力を生成する。この出力は、DSP905からDACへと入力される。一実施形態において、先行チャンネルと関連付けられたサンプルクロック信号から各信号が遅延するように、サンプルクロック信号931、933、935および937はスタガード配置される。i次チャンネルにおけるサンプルクロック信号の遅延はi・T/2Nであり、ここで、「i」は各チャンネルについてゼロからN−1までインクリメントし、Tは、サンプリング周波数fの周期である。従って、4チャンネルを有するNアレイの第3のチャンネルにおける遅延は3・T/8であり、「i」=3およびN=4である。図2の場合と同様に2つのチャンネルがある場合、第2のサンプルクロック信号230(すなわち、ChannelOne)に付加される遅延は1・T/4となり、「i」=1およびN=2となることが理解される。理解されるように、(Nの値が何である場合であっても)第1のサンプルクロック信号214(チャンネルゼロ)の遅延はゼロである。各サンプルクロック信号が先行チャンネルと関連付けられた信号から遅延し、各チャンネルのLOクロックが同様に先行チャンネルのLOクロックから遅延すると仮定することで、出力921のエンベロープを上側側波帯へと歪ませる。LO信号における遅延方向は保持した状態で、サンプルクロック信号の方向を逆転させる(すなわち、各サンプルクロック信号を先行チャンネルの信号より進ませる)ことにより、エンベロープを下側側波帯へと歪ませる。図2に示す実施形態について上記したように、関連付けられたサンプルクロック信号のタイミングとサンプル時間が同時になるように、DSP905によるサンプル出力のタイミングを調節する必要がある。そのため、DSP905は、当該特定のサンプルがDACによって変換されるべきであることをサンプルクロック信号が示したときに、多様なDACに接続された多様なデジタルサンプルストリーム中の各サンプルの値がベースバンド信号の振幅を確実に表す必要がある。
LO信号923、925、927および929が、各ミキサー911、913、915および917のLOポートにそれぞれ接続される。図5に示すNアレイRFDACの一実施形態において、同一信号が、サンプルクロック信号およびLO信号双方として機能する。
一般的に、PSTによって付加されるLO信号、サンプルクロック信号およびシフト間の遅延(または前進)の相対値の任意の組み合わせを選択することが可能である。上記に示しまた下記の例に示すように、組み合わせが異なれば、側波帯(LSBまたはUSB)も異なり、RF出力におけるシンクエンベロープの歪みも異なってくる。本開示の方法および装置の一実施形態によれば、これらのパラメータはプログラム可能であるため、NアレイRFDACシステムの実行および性能の最適化が促進される。
高調波NアレイRFDACシステム
図6は、図5のNアレイRFDACが、サンプリング周波数fのm次高調波である周波数を有するLO信号923、925、927および929によって実行可能であることを示す。一般的に、クロック遅延インクリメントはτ/mであり、ここでτ=T/2Nまたはこの項の整数倍数である(すなわち、1・T/2N、2・T/2N=T/N、…、k・T/2Nであり、ここで、整数k≠NおよびNの倍数)。高調波混合の一実施形態において、各LO信号の相対遅延はi・T/2mNであり、ここで、iは各チャンネルについてゼロからN−1までインクリメントし、Nはアレイ中のチャンネル数であり、mはLO信号の高調波である(すなわち、fLO=mf)。i次サンプルクロック信号それぞれへ付加されるべき遅延は、i・T/2mNである。上記したように、サンプルクロック信号のタイミングが遅延されるたびに、DSP905によって計算されるサンプル時間がサンプルクロックと同時になるように調節する必要が出てくる。このような調節により、DSP905からのサンプル出力が、サンプルクロック信号931、933、935および937がサンプルをDAC901、903、907および909内へとクロックした際における土台となるベースバンド信号Xの振幅値を確実に示すことが可能になる。
PST変換は、高調波の場合において影響を受けない。クロック時間遅延の場合とは異なり、変換されたベースバンド信号の位相シフトはmの倍数だけスケールされていないため、全ての位相シフトは、基本混合の場合と同様に同じままである。
一実施形態において、高調波係数「m」は整数である。しかし、代替的実施形態において、mは有理数であり得る(2つの整数の比(例えば、m=5/2))。しかし、全ての有理数から満足な結果が得られるわけではないため、各場合を別個に確認する必要がある。
全円NアレイのRFDACシステム
図5中の信号上に行われる各PSTに付加される同相回転は全て、ゼロ〜−180°の角度に制限されており、あるいは、回転が反対方向(時計方向)である場合、回転はゼロ〜180°に制限されることが分かる。そのため、この実行をNアレイRFDACの「半円」実行と呼ぶことができる。図7に示す代替的実施形態において、これらの角度はゼロ〜−360°の範囲に制限され、あるいは、時計方向への回転の場合、ゼロ〜360°の範囲に制限される。構造は同一である点に留意されたい。すなわち、PSTに付加される回転量または遅延と、サンプルクロック信号と、DSP1005から出力されるサンプルの時間と、LO信号とのみが、図5に示すものから変化する。
図7は、全円NアレイRFDACを示す。図示のように、角度θ°=−i360/Nを用いて、PST{X、θ°}を土台となるベースバンド信号X上に行う。ここで、Nは、アレイ内のチャンネル数であり、iは、ゼロ〜N−1のチャンネル番号である。各サンプルクロック信号931、933、935および937に付加される遅延量は、τi=iT/Nである。その後、この同一遅延を各サンプルがとられる時間に適用することで、サンプルがDAC901、903、907および909にクロックされるときの土台となるベースバンド信号の振幅を各サンプル値が確実に反映するようにする。一実施形態において、LO信号911、913、915および917それぞれに付加される遅延は、サンプルクロック信号931、933、935および937に付加される遅延に等しい。なぜならば、サンプルクロック信号および各チャンネル内のLO信号双方に対して、同一信号が用いられているからである。これらの値を付加することで、出力信号921はLSBを含み、エンベロープはUSBに向かって歪む。しかし、代替的実施形態において、出力信号921がUSBを含むように、チャンネルアレイを通じた角度/遅延の回転をPST(すなわち、θ°=i360°/N)においてまたはLO信号911、913、915および917(ψi=−iT/2N)において(すなわち、両者のいずれかにおいて)逆転させることが可能である。LO信号およびPST双方の方向が逆転された場合、両者が逆転して打ち消し合うこととなるため、出力信号はLSBを含むこととなる。サンプルクロック信号に付加される遅延の回転方向を逆転させ(すなわち、τi=−iT/2N)LOの遅延を不変のまま保持することにより、PST位相の回転方向から独立した様態で、エンベロープをUSBへではなくLSBへと歪ませることが可能となる。
高調波全円NアレイRFDACシステム
図8は、周波数がサンプリング周波数fのm次高調波であるLO信号923、925、927および929によって図7の全円NアレイRFDACが実行可能であることを示す。1つのこのような実施形態においyr、各LO信号の相対遅延はi(T/mN)であり、ここで、iは各チャンネルについてゼロからN−1までインクリメントし、Nはアレイ内のチャンネル数であり、mはLO信号の高調波である(すなわち、fLO=mf)。i次サンプルクロック信号それぞれに付加されるべき遅延はi(T/mN)である。上記したように、サンプルクロック信号のタイミングが遅延されるたびに、DSP905によって計算されるサンプル時間を調節する必要がある。このような調節により、サンプルクロック信号931、933、935および937が当該サンプルをDAC901、903、907および909内へとクロックしたときの土台となるベースバンド信号Xの振幅値をDSP905からのサンプル出力が確実に示すようになる。
図6の議論において説明したように、高調波係数「m」は整数である。しかし、代替的実施形態において、mは有理数であってもよい(2つの整数の比(例えば、m=5/2))。しかし、これも上述したように、全ての有理数から満足な結果が得られるわけではないため、各場合を別個に確認する必要がある。
全円4アレイRFDACシステム
図9は、図7中において先に示した実施形態の特殊な例を示す。すなわち、図9は、図7中において先に示した実施形態を示すが、N=4である特定の場合を示す。加えて、図9は、ChannelZeroおよびChannelTwoが加算器919内の加算器941において加算され、ChannelOneおよびチャンネル3が加算器919内の加算器943において加算される様子を示す。加算器941および943の出力は、第3の加算器945において加算される。
図5を参照した上記議論において開示したように、DSP905は、PST{X、θ°}を土台となるベースバンド信号Xに適用して、4つのデジタルサンプルストリームを生成する。図5の議論において上記したように、θ°=−i360°/Nであり、ここで、iはゼロ〜N−1のチャンネル番号であり、Nはチャンネル920、922、947および949の合計数である。従って、ChannelZero920と関連付けられたデジタルサンプルストリームの場合、θ°=0°である。ChannelTwo947と関連付けられたデジタルサンプルストリームがPSTによって変換され、その際、θ°=−(2)(360°/4)=−180°である。図9中、ChannelZero920およびChannelTwo947は一対に組み合わされているため隣接している点に留意されたい。ChannelOne949と関連付けられたデジタルサンプルストリームはPSTによって変換され、その際、θ°=−(1)360°/4=−90°である。ChannelThree922と関連付けられた最終デジタルサンプルストリームはPSTによって変換され、その際、θ°=−(3)360°/4=−270°である。
第1のこのようなデジタルサンプルストリームXが、DAC901へと提供される。上述したように、その他の3つのこのようなデジタルサンプルストリームそれぞれのサンプルのサンプル時間を遅延させて、これらのサンプル時間と、DAC901、903、907および909に接続されたサンプルクロック信号931、933、935および937とを整列させる。すなわち、サンプルクロック信号931、933、935および937をそれぞれτi=i(T/N)だけ遅延させる。よって、ChannelZero920についてDAC901に接続されたサンプルクロック信号931は遅延しない(すなわち、τ=0(T/N)=0)。ChannelTwo947についてのサンプルクロック信号935は、τ=2(T/4)=Ts/2だけまたはサンプル周期Tの半分だけ遅延される(サンプル周波数fにおける−180°に相当)。従って、DSP905からDAC905へのデジタルサンプルストリーム出力における各サンプルのサンプル時間がT/2だけ遅延される。上記したように、土台となるベースバンド信号は遅延されず、サンプルがとられたときのみに遅延され、これにより、当該サンプルがサンプルクロック信号933によってDAC901内にクロックされたときのベースバンド信号の振幅をサンプルストリーム中の各サンプル値が確実に示すようにする。ChannelOne949についてのサンプルクロック信号933は、τ=1(T/4)だけまたはサンプル周波数fにおける−90°に相当するだけ遅延される。最後に、ChannelThree922についてのサンプルクロック信号937がτ=3(T/4)だけまたはサンプル周波数fにおける−270°に相当するだけ遅延される。
各DAC901、903、907および909の出力は、ミキサー911、913、915および917に接続される。LO信号923、925、927および929がこれらのミキサーに提供されて、DAC出力をアップコンバートする。各LO信号923、925、927および929は、ψ=iT/Nだけ遅延される。従って、ChannelZeroのLO信号923は遅延されず、ChannelTwoのLO信号927は、T/2(fにおける−180°に相当)だけ遅延され、ChannelOneのLO信号925は、T/4(fにおける−90°に相当)だけ遅延され、ChannelThreeのLO信号929は、3T/4(fにおける−270°に相当)だけ遅延される。
ここで、ChannelZeroおよびChannelOneを通過する信号の相対位相をみると、当業者であれば、PSTによって提供された変換に起因して、土台となるベースバンド信号Xの位相において180°の第1の位相シフトが発生することを理解する。そのため、デジタルサンプルストリームがDACに入力されると、これら2つの信号は位相がずれる。サンプルクロックの相対位相と、サンプルがとられる時間の遅延とは、土台となるベースバンド信号の位相には影響を及ぼさない。しかし、サンプルクロックの第1の高調波とベースバンド信号との混合に起因してDAC内に発生したイメージは、さらに180°だけ(すなわち、サンプルクロックの遅延量と、PSTに起因するベースバンド信号量との合計だけ)シフトする。さらにはDAC901、903、907および909内に発生したfの偶数次高調波においても、これらのイメージについて位相が変化する点に留意されたい。従って、DAC901および907によって第1の高調波において発生したこれらのイメージは同相となり、土台となるベースバンド信号は位相がずれる。その後、DAC901および903の出力は、相互に180°オフセットされたLO信号を使用してミキサー911および913によってアップコンバートされ、これにより、これらの信号はさらに180°だけ相互に反転する。その結果、ChannelZeroおよびChannelTwoのベースバンド信号は同相となり、イメージの第1の高調波は位相がずれる。従って、イメージの第1の高調波はミキサー911および913の出力において加算されたときに解除される一方、対象信号はミキサー911および913の出力において加算される。
ここで、ChannelOneおよびChannelThreeを通過する信号の相対位相を見て、当業者であれば、PSTによる変換に起因してDAC903へ提供される信号において、第1の位相シフトが−90°だけ発生し、DAC909へ提供される信号において、位相シフトが−270°だけ発生することを理解する。しかし、上記したように、正の周波数がシフトする方向と、負の周波数がシフトする方向とが反対方向になるようにPSTが動作する。180°だけシフトする場合、回転方向は問題にならない。なぜならば、−180°は180°と同じであるからである。それにも関わらず、ChannelThreeに対してChannelOneがある場合、PSTによって付加される位相シフトは180°である。従って、DAC903および909の出力において加算器943によって計算される合計は、ChannelZeroおよびChannelTwoの出力における合計の場合と本質的に同じである。直角シフトが関連するのは、2つの加算器941および943の出力が加算器945において加算される場合のみである。この時点において、DAC901、903、907および909によって生成された第1の高調波イメージは、第1の加算器941および943によって全て解除されている。さらに、(チャンネル間のバランスに応じた抑制量により)より高次の奇数次積は抑制されている。
加算器945によって行われた加算の結果、fにおける所望の信号のLSBが同相となって生き残るが、USBは位相がずれて抑制される。図11中、最終加算器945の出力の周波数スペクトルを示す。DACが(2を越える)多様性を持つため、不要なUSB1105が抑制されることに加えて、より高次のイメージが解除されることが分かる。よって、第1のナイキストゾーンの内部(f/2よりも下)のより低い周波数のみに所望の信号1101を制限する必要は無く、第1のナイキストゾーンを越える(すなわち、f/2を越え、スペクトルがより高いナイキストゾーン内にある)より高い周波数の信号を用いることが可能であり、よって、本明細書中に開示される方法および装置において、より広範な周波数範囲を用いることが可能になる。図11は、最近隣のイメージ1107が所望の信号1101よりもほぼ2オクターブ低い様子を示す。従って、より緩やかなRFフィルター(例えば、より高次のバンドパスフィルターの代わりに、チャンネル数がより少数であるときにのぞまれるより低次のローパスフィルターを用いることが可能になる)。
加えて、エンベロープ1103をLSB1101に向かって歪ませることで、より平坦な応答を所望の信号1101の近隣において得ている。
低減したミキサー数の全円4アレイRFDAC
図10は、ミキサー数を低減するように構成された全円4アレイRFDACの実施形態を示す。180°だけオフセットしたチャンネルをアップコンバート前に合計することにより、単一のミキサー1001を用いて、2つのDAC901および903の出力をアップコンバートすることが可能になる。DAC901、903、907および909の出力までは、図10の実施形態の動作および構造は図9のものと同じである。しかし、ChannelZeroのDAC901の出力は、加算器1001によってChannelTwoのDAC907の出力から減算される。同様に、ChannelOneのDAC903の出力は、加算器1003によってChannelThreeのDAC909の出力から減算される。アップコンバージョンにより、ChannelOneおよびChannelThreeにおける逆転が可能となるため、DAC901および907の出力を加算するのではなく減算する必要が出てくる。同様に、DAC903および909の出力も、加算器1007によって減算する必要がある。その後、2つの加算器1001および1003の出力をミキサー1005および1007によってアップコンバートし、加算器1009内において合計する。第1のアップコンバータ1005のLO信号は、第2のアップコンバータ1007に対して直角である。
低減したミキサー数の全円NアレイRFDACシステム
図7または図8に示す実施形態のようにNが偶数である場合、ミキサー数の低減は、全円Nアレイに対して一般化することが可能である。このような実施形態において、先ず、(相互に位相が180°だけずれた)チャンネルの各相補的対を、DACの出力において減算することができる。その後、チャンネルの差をアップコンバートすることができる。よって、ミキサー数を2の倍数だけ低減することができる。
ChannelZeroがChannelOneから遅延した、全円4アレイRFDAC
図12は、ChannelZeroがChannelOneから遅延した全円4アレイRFDAC1200を示す。全円4アレイRFDAC1200において、ChannelZeroのDAC901に付加されたサンプルクロック信号は、ChannelOneのサンプルクロックから90°だけ遅延する(T/4だけ遅延する)。図12に示すように、ChannelOneのDAC903に付加されたサンプルクロック信号は、システムの位相基準である。ChannelTwoのDAC907に付加されたサンプルクロック信号の相対位相は−270°である(3T/4だけ遅延している)。ChannelThreeのDACに付加されたサンプルクロック信号の相対位相は−180°である(T/2だけ遅延している)。図12から分かるように、ミキサー1005に接続されたLOクロックは、DAC903に付加されたサンプルクロック信号に対してゼロの位相を有する。ミキサー1007に接続されたLOクロックは、DAC903に付加されたサンプルクロック信号に対して−90°の位相を有する。その結果を図13の(a)に示す。図13の(a)は、LSB1301が生き残り、USBが(「x」1305によって示すように)抑制されていることを示す。最近隣の望ましくないイメージ1307が、−fの上方において発生する。加えて、エンベロープ1309は、LSBに向かって歪んでいる。図13の(b)は、フィルター応答1311と、フィルターの結果とを示す。
OCTALRFDAC
図11および図13に示すスペクトルを調査したところ、サンプルクロックの位相を適切に方向付けることにより、エンベロープがLSBまたはUSBに向かって歪むように当該エンベロープの歪みを操作することが可能であることが分かった。2つ以上の独立したLSB信号およびUSB信号を生成するために、DSP(例えば、図5のDSP905)により、時計方向または逆時計方向の成分の直線的組み合わせの各成分のPST変換を各出力側波帯に応じて行うことができる。
図14は、2つの4アレイRFDACの組み合わせを用いた、本開示の方法および装置の実施形態を示す。図11に示す、図10に示す4アレイRFDAC1000によって得られるエンベロープ歪みと、図13の(a)に示す、図12に示す4アレイRFDAC1200によって得られるエンベロープ歪みとを組み合わせて、コンポジット信号を形成する。コンポジット信号は、4アレイRFDACのいずれかそのものから得られる応答よりもより平坦な応答を提供する。2つの4アレイRFDAC1000および1200からの出力は、加算器1401によって加算される。残しておくと問題になり得る残留イメージを全て除去するために、再構成バンドパスフィルター1403が提供される。
2次高調波LOを用いた、高調波全円3アレイRFDAC
図15は、第2の高調波LO信号を用いた全円3アレイRFDACを示す。従って、m=2およびN=3であり、よってmN=6である。さらに、f=1GHzであり、よってT=1nsである。従って、図8に示す高調波全円NアレイRFDACから導出可能なこの例において、ベースバンド信号XをPST{X、θ°}によって変換する。ここで、ithチャンネルについて、θ°=−i360°/N=−i120°である。ChannelZeroについてはθ°=0であり、ChannelOneについてはθ°=−120°であり、ChannelTwoについてはθ°=−240°である。サンプルクロック信号931、933および937へ付加されるべき位相シフト/遅延τは、τ=iTs/mNである。ChannelZeroのサンプルクロック信号については、遅延は0nsであり、ChannelOneのサンプルクロック信号については、遅延は1ns/6であり、ChannelTwoのサンプルクロック信号については、遅延は2ns/6である。これらのサンプルクロック信号は全て、1GHzにおいて実行される。ChannelOneのデジタルサンプルストリームの各サンプルのサンプル時間は1ns/6であり、ChannelTwoのサンプル時間については2ns/6である。ChannelZeroのLO信号923は2GHz信号であり、相対遅延は無い。LO信号925は2GHz信号であり、1ns/6だけ遅延する(これは、2GHzにおいて−120°に等しい)。LO信号929は2GHz信号であり、(2/6)nsだけ遅延する(これは、2GHzにおいて−240°に等しい)。この実施形態の結果、LSBは生き残り、USBは抑制される。加えて、出力RF信号のエンベロープは、USBに向かって歪む。
QAM変調
本開示の方法および装置は、直角変調(例えば、直角振幅変調(一般的にQAM変調と呼ぶ))を行うように、適合することが可能である。先ず、直角変調を行うための本開示の方法および装置の使用について、図2の実施形態を参照しながら説明する。
以下、特にQAMについて説明するが、当業者にとって、下記記載は明確さのために一例として用いられる直角変調の一例に過ぎないことが明らかである。
直角変調を行うために、DSP205がQAM記号を受信または生成する。各QAM記号は、同相(I)値および直角位相(Q)値を有する。I値およびQ値の組み合わせから、記号の集合を生成することができる。例えば、I値およびQ値が1および−1のみに制限される場合、生成可能なQAM記号は4つある。しかし、I値およびQ値が4つの値のうち任意の1つをとることができる場合、16個のユニークなQAM記号の生成が可能になる。本開示の方法および装置の一実施形態によれば、DSP205は、I値およびQ値のストリームから第1のベースバンド信号および第2のベースバンド信号を生成する。I値のストリームは1つのベースバンド信号を示し、Q値のストリームは第2のベースバンド信号を示すことが理解される。
本開示の方法および装置はまた、任意のRF信号の合成の最も一般的な場合を達成することも可能である。以下のことが、当該分野において周知である。すなわち、直角変調信号I(t)cosωt−Q(t)sinωtの形態のバンドパス信号として帯域制限信号を表すことが可能であり、ここで、I(t)およびQ(t)は、互いに独立したベースバンド信号であり、角度周波数ωのRF搬送波上に変調される。この場合、デジタルベースバンド信号Xは、I信号およびQ信号のデジタル表現の直線的組み合わせ(デジタルストリーム)と、そのそれぞれのPST変換として表現することが可能であることが分かる。直角IQ変機器機能を達成する本開示の方法および装置の実施形態において、PST変換と入力I信号およびQ信号との間の以下の関係がDSP205によって得られ、以下のように表される(1/2の比例係数は無視する)。
X0=I{0}−Q{−90°}+I{0}+Q{−90°}
X1=I{−θ}−Q{−90°−θ}+I{+θ}+Q{−90°+θ}
X2=I{−2θ}−Q{−90°−2θ}+I{+2θ}+Q{−90°+2θ}
Xi=I{−iθ}−Q{−90°−iθ}+I{+iθ}+Q{−90°+iθ}
XN−1=I{−(N−1)θ}−Q{−90°−(N−1)θ}+I{+(N−1)θ}+Q{−90°+(N−1)θ}
アレイ中の先頭の2つのカラム(i=0〜N−1の範囲において位相が時計方向に回転するI{−iθ}−Q{−90°−iθ}の項)から、LSBRF信号が得られ、その次の2つのカラム(位相が逆時計方向に回転するI{+iθ}+Q{−90°+iθ}項から、出力においてUSB信号が得られ、これにより、コンポジット信号(加算信号LSB+USB)が所望の直角変調RF出力信号を示す。
上記の第1の方程式(係数1/2を含む)はIに等しい(すなわち、、X0≡Iである)。デュアル(またはクワッド)バンドパスDACの場合、θ=−90°のとき、上記の第2の方程式は、X1≡Qの場合に変質する。なぜならば、以下のようにI項が解除され、Q項が追加されるからである:θ=−90°を減算し、比例因子を加算すると=>2・X1=I{−90°}−Q{−90°−90°}+I{+90°}+Q{−90°+90°}=I{−90°}−Q{−180°}−I{−90°}+Q{0°}=−Q{180°}+Q{0°}=+Q{0°}+Q{0°}=2・Q(位相が180°だけ変化した際に記号が逆転するPST変換の特性をこの恒等式において用いている)。
本開示の方法および装置の多様な実施形態について上述してきたが、これらの実施形態はひとえに例示目的のために示したものであり、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではないことが理解されるべきである。同様に、多様な図は、本開示の方法および装置の例示的構造または他の構成を示すものである。これは、本開示の方法および装置に含まれ得る特徴および機能の理解を支援するために、行われる。特許請求の範囲に記載の発明は、記載された例示的構造または構成に限定されず、多様な代替的構造および構成を用いて、所望の特徴を実行することが可能である。実際、当業者にとって、本開示の方法および装置の所望の特徴を実行するための、代替的な機能面、論理面または物理面における区分分けの方法および構成を実行する方法が明らかである。また、本明細書中に記載のモジュール名以外の複数の異なる構成モジュール名も、多様な区分に適用することが可能である。さらに、フローチャート、動作説明、および方法の請求項については、本明細書中に記載のステップを行う順序は、文脈中で指定されていない限り、列挙された機能を同じ順序で行うように多様な実施形態を実行するように限定するものではない。
本開示の方法および装置について、多様な例示的実施形態および実行について上述しているが、個々の実施形態のうち1つ以上に記載の多様な特徴、局面および機能は、当該特徴、局面および機能が記載された特定の実施形態に適用が限定されるものではないことが理解される。よって、特許請求の範囲に記載の発明の広さおよび範囲およびは、上記の例示的実施形態のうちいずれかによって限定されるべきものではない。
本文書において用いている用語および句およびその変化形は、他に明記無き限り、制限的なものではなくオープンエンドなものとして解釈されるべきである。例えば、「含む」という用語は、「非限定的に含む」という意味として例えば解釈されるべきであり、「例」という用語は、議論の対象となっているものを例示的に示すために用いられており、そのものを網羅的または制限的に示すものではない。「a」または「an」も「少なくとも1つ」、「1つ以上」などと解釈されるべきである。「従来」、「従来」、「通常」、「標準」、「公知」などの形容詞も、当該事物を所与の時期または所与の時期当時において利用可能であったものに限定するものとして解釈すべきではなく、現在または将来の任意の時点において利用可能であるかまたは公知である従来の技術、通常の技術または標準的技術を含むものとして解釈されるべきである。同様に、本文書において当業者にとって明かな技術について言及する場合、このような技術は、現在または将来の任意の時点において当業者にとって明らかであるかまたは公知である技術を含む。
「および」という接続詞に関連する事物の群は、当該事物それぞれが当該群内に存在することを要求しているものとして解釈されるべきではなく、他に明記無き限り、「および/または」を意味するものとして解釈されるべきである。同様に、「または」という接続詞に関連する事物の群は、当該群における相互的排他性を必要とするものとして解釈されるべきではなく、他に明記無き限り、「および/または」を意味するものとして解釈されるべきである。さらに、本開示の方法および装置の事物、要素または成分は単数形で記載または請求項に記載しているが、単数形が明示的に記載されていない限り、その範囲には複数計も含まれること意図される。
いくつかの場合において、「1つ以上」、「少なくとも」、「〜に限定されない」などの表現が用いられているが、このような拡大を意味する表現が無い場合において、より範囲の狭い場合が意図または必要とされているものとして解釈されるべきではない。「モジュール」という用語が用いられる場合、これは、当該モジュールの一部として記載または請求項に記載されている成分または機能が全て共通パッケージ内に構成されていることを暗示しない。実際、制御論理であれ他の成分であれ、モジュールの多様な成分のうち任意のものまたは全て、を単一のパッケージにおいて組み合わせることもできるし、あるいは別個に維持することも可能であり、さらには、複数の群またはパッケージあるいは複数の位置において分散させることも可能である。
さらに、本明細書中に記載の多様な実施形態は、例示としてブロック図、フローチャートおよび他の図中に示している。当業者が本文書を読めば理解するように、記載の実施形態およびその多様な代替例は、記載の例に制限されることなく実行することが可能である。例えば、ブロック図およびその関連記載は、特定の構造または構成を必要とするものとして解釈されるべきではない。

Claims (6)

  1. 全円NアレイDACシステムであって
    a)複数のチャンネルであって、
    i)サンプル入力、クロック入力および出力を有するDACであって、前記サンプル入力においてサンプルストリームを受信し、前記クロック入力においてサンプルクロック周波数fを有するサンプルクロック信号を受信し、前記ストリームのサンプルのタイミングと、前記サンプルクロック信号のタイミングとは同時である、DACと、
    ii)信号入力、LO入力および出力を有するアップコンバータと、
    を有する複数のチャンネル、
    を含み、
    (1)チャンネル数はNに等しく、(2)各チャンネルおよび前記関連付けられたDACおよびアップコンバータには番号iが付加され、ここで、iはゼロ〜N−1の整数値であり、(3)前記複数のDACにはそれぞれサンプルストリームが提供され、各サンプルストリームは、PSTによって位相θ°=−i360/Nを用いて変換され、各サンプルストリームのサンプル時間はτ=iT/N遅延され、ここでT=1/fであり、各サンプルクロック信号はτ遅延され、各アップコンバータは前記LO入力においてLO信号を受信し、前記LO信号は、周波数fを有し、τ遅延される、
    全円NアレイDACシステム。
  2. 各チャンネルの前記出力を加算する加算器をさらに含む、請求項に記載の全円NアレイDACシステム。
  3. 前記LO信号は、−iT/N遅延される、請求項に記載の全円NアレイDACシステム。
  4. 前記サンプルストリームを変換するために前記PSTにおいて用いられる角度はi360/Nである、請求項に記載の全円NアレイDACシステム。
  5. 前記サンプルクロック信号の前記遅延τは−iT/Nであり、前記サンプルストリームの各サンプルの前記サンプル時間はτ遅延される、請求項に記載の全円NアレイDACシステム。
  6. 半円NアレイDACシステムであって
    a)複数のチャンネルであって、
    i)サンプル入力、クロック入力および出力を有するDACであって、前記サンプル入力においてサンプルストリームを受信し、前記クロック入力においてサンプルクロック周波数fを有するサンプルクロック信号を受信し、前記ストリームの前記サンプルのタイミングと、前記サンプルクロック信号のタイミングとは同時である、DACと、
    ii)信号入力、LO入力および出力を有するアップコンバータと、
    を有する複数のチャンネル、
    を含み、
    (1)チャンネル数はNに等しく、(2)各チャンネルおよび前記関連付けられたDACおよびアップコンバータには番号iが付加され、ここで、iはゼロ〜N−1の整数値であり、(3)前記複数のDACにはそれぞれサンプルストリームが提供され、各サンプルストリームは、PSTによって位相θ°=−i180/Nを用いて変換され、各サンプルストリームのサンプル時間はτ=iT/2N遅延され、ここでT=1/fであり、各サンプルクロック信号はτ遅延され、各アップコンバータは前記LO入力においてLO信号を受信し、前記LO信号は、周波数fを有し、τ遅延される、
    半円NアレイDACシステム。
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