JP5603677B2 - 電気手術器点検装置、及び電気手術器点検システム - Google Patents
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かかる電気手術器を医療現場で使用する場合、電気手術器の安全を確保するために、点検、保守が義務化されている場合がある。
請求項1に記載の発明は、手術用プローブに電力を供給するための第1の電極部と、前記手術用プローブに前記第1の電極部とともに電力を供給する第2の電極部と、前記第1の電極部と前記第2の電極部の間に電力供給する電源部とを備え、前記電源部に入力信号に基づいて出力を調整可能とする電源調整部が設けられた電気手術器を点検する電気手術器点検装置であって、前記電気手術器に設けられた点検モードスイッチが操作されて出力される指示を受けて、前記電気手術器の高周波漏洩電流と高周波出力電流の少なくともいずれか一方を、予め定めた手順に基づいて自動測定する自動測定手段を備えることを特徴とする。
その結果、電気手術器、電気メス装置を、適切かつ効率的に点検することができ、ひいては点検者の疲労等の抑制、及び点検コストを削減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電気手術器点検装置であって、演算部と、記憶部と、電流測定手段と、負荷抵抗とを備え、前記演算部は、前記第1の電極部又は前記第2の電極部とアースの間に前記負荷抵抗と前記電流測定手段とを直列に接続して形成される高周波漏洩電流測定回路に通電した場合に、前記電流測定手段により測定される電流に基づいて高周波漏洩電流値を算出し、前記記憶部に、前記高周波漏洩電流値を記憶することを特徴とする。
その結果、電気手術器を、効率的かつ確実に点検、保守することができる。また、異常のある電気手術器を、誤って手術に用いることを抑制することができる。
前記演算部は、前記測定された高周波出力電流値と前記電気手術器に入力された高周波出力電流の設定値に基づいて校正値を算出可能に構成されることを特徴とする。
また、この発明に係る電気手術器点検システムによれば、電気手術器点検装置から入力された校正値に基づいて、電源部の出力を補正可能に構成されているので、電気手術器を正確かつ効率的に校正することができる。
その結果、点検者の疲労等の抑制、及び保守コストを削減することができる。
図1は、一実施形態に係る電気メス点検システム1の概略構成を示す図であり、電気メス点検システム1は、電気メス装置(電気手術器)10と、電気メス点検装置(電気手術器点検装置)30とを備えている。
また、低周波漏洩電流、耐電圧(メガー)等、電気メス装置10に係る他の電気点検項目を点検可能に構成してもよい。
ケーブル4は、電気メス装置10と電気メス点検装置30の負極(アース端子)同士を接続するようになっている。
電気メス装置10は、例えば、モノポーラ電気メス7とバイポーラ電気メス8のいずれかを選択して使用することができるようになっている。
また、バイポーラ電気メス8は、図6の仮想線で示すように、電気メス本体(手術用プローブ)に、対をなす一方の電極と他方の電極を有していて、これら二つの電極が生体と接触することにより生体組織に切開、凝固等の処理を行なうようになっている。
また、電気メス装置10は、図示しない設定モードスイッチ(又は他の入力手段)により、電気メス装置10の出力を処理の種類(切開、凝固等)及びそれらの出力レベルに合わせて調整できるようになっている。
また、演算部33は、ディスプレー41に双方向に接続され、ディスプレー41からの設定等を入力可能とされるとともに、ディスプレー41に情報を出力、表示するようになっている。
RMS−DCコンバータ38、ピークホールド回路39は、電流計側器36とA/Dコンバータ40との間に並列に接続され、電流計測器36からの信号を、RMS−DCコンバータ38、ピークホールド回路39のそれぞれ、及びA/Dコンバータ38を介して演算部33に入力するように構成されている。
メモリ34に格納された測定値を演算して、電気メス装置10の補正値を算出するとともに、この校正値を電気メス装置10に出力可能とされている。
なお、RMS−DCコンバータ38は、電流を熱に変換して定量化するために用いられ、ピークホールド回路39は、ピーク電圧を測定するために用いられる。
なお、高周波漏洩電流、高周波出力電流の測定に関しては、上記以外の測定手段を用いてもよく、ピーク電圧の測定については任意に設定されるものである。
図4は、電気メス装置10の高周波漏洩電流点検回路の概略構成の一例を示す図であり、図4(A)は、モノポーラ電気メス7のアクティブ電極用端子11Aに電力を供給する回路の高周波漏洩電流を、図4(B)は、対極板用端子12に電力を供給する回路の高周波漏洩電流を点検するための高周波漏洩電流点検回路である。
図5は、電気メス点検装置30により高周波漏洩電流を点検する際の作動手順の一例を示すフロー図である。
次に、図4(A)を参照して、アクティブ電極用端子11A側回路の点検について説明する。
まず、電気メス装置10の設定モードを「モノポーラ電気メスのアクティブ電極用端子」に設定して、アクティブ電極用端子11Aと電気メス装置10の負極の間を、アクティブ電極用端子11A側からケーブル5A、電気メス点検装置30の負荷抵抗切換器35、電流計測器36、ケーブル4の順に直列に接続して高周波漏洩電流点検回路を形成する。この場合、対極板用端子12A側の高周波漏洩電流点検回路については形成する必要はない。
なお、点検に先立って、電気メス点検装置30の点検対象モード(図示せず)を、モノポーラ電気メス7のアクティブ電極として、ディスプレー41から入力、設定する。
メモリ34には、設定された点検対象モードにおける点検対象項目(切開、凝固、及び各処理における出力レベル)、および出力設定数(点検対象項目数)Kが格納されている。
2)次に、演算部33は、メモリ34から出力設定数Kを読み出すとともに、出力設定数をカウントするための変数i(iは、自然数)に初期値(=1)を設定する(S1)。
3)次に、電気メス点検装置30から、シリアル通信部14を介して電気メス装置10に信号を送信するとともに電気メス装置10から返信された信号を受信することにより、電気メス点検装置30と電気メス装置10との通信が可能であることを確認する(S2)。
電気メス点検装置30と電気メス装置10との通信が可能である場合は、S3に移行し、通信が不可能である場合は、点検を終了(中止)する。
3)次いで、演算部33は、負荷抵抗切換器35と、入力切換回路37に点検対象モード設定信号を出力して、点検対象モードをモノポーラのアクティブ電極に設定して、電気メス装置10の入力切換回路37にアクティブ電極用端子11Aと対応するアクティブ電極点検用スイッチSAが接続される(S3)。
4)次に、演算部33は、負荷抵抗切換器35に負荷抵抗設定信号を出力して、負荷抵抗切換器35の負荷抵抗を予め定められた設定値(例えば、200Ω)に設定する(S4)。
5)次いで、演算部33は、出力設定信号を出力して、電気メス装置10を、例えば、最大出力に設定する(S5)。
6)次に、演算部33は、シリアル通信部14を介して電気メス装置10に点検用信号を出力する。その結果、電気メス装置10のアクティブ電極用端子11A側回路の高周波漏洩電流点検回路に通電される(S6)。
7)電気メス装置10のアクティブ電極用端子11Aとアース間に流れる電流を、電流計測器36により電圧波形として出力し、RMS−DCコンバータ38で定量化するとともにA/Dコンバータ40を介して演算部33に入力する。このとき、ピークホールド回路39を用いて、ピーク電圧を測定してもよい。
演算部33は、AD変換された値から高周波漏洩電流を算出する(S7)。
8)演算部33は、算出した高周波漏洩電流値を、メモリ34に格納する(S8)。
9)演算部33は、i≧Kであるかどうかを判断し、予め定めた点検対象がすべて完了したかどうかを確認する(S9)
予め定めた点検対象項目の点検がすべて完了した場合は、点検を終了し、点検対象項目が残っている場合には、S10に移行する。
10)点検対象項目を一つ終了するごとに、iをi+1に置き換えてS5に移行する(S10)。
S5では、電気メス装置10の点検対象項目(設定出力)を次の処理に対応する段階レベルに設定する。
上記5)から10)を、予め定められた点検対象項目が全て完了するまで繰返して実行する。
なお、演算部33は、メモリ34に格納した高周波漏洩電流値を、例えば、ディスプレーに出力、表示する。この場合、例えば、高周波漏洩電流値が、所定の許容範囲外であるものについて、表示色、マーク等によって識別表示し、点検者が異常値を確認し易くしてもよい。
次に、図4(B)を参照して、対極板用端子12A側回路の点検について説明する。
まず、電気メス装置10の点検モードを「モノポーラ電気メスの対極板用端子」に設定し、対極板用端子12Aと電気メス装置10の負極の間を、対極板用端子12A側から、ケーブル5A、負荷抵抗切換器35、電流計測器36、ケーブル4の順に直列に接続して高周波漏洩電流点検回路を形成する。このとき、アクティブ電極用端子11Aの高周波漏洩電流点検回路については形成する必要はない。
なお、対極板用端子12A側回路の点検手順は、図5のフロー図に示した手順にしたがって、アクティブ電極用端子11A側回路の点検の場合と同様に行なうことができる。
次に、図6(A)を参照して、一方側電極端子11B側回路の点検について説明する。
まず、電気メス装置10の点検モードを「バイポーラ電気メスの電極A」に設定し、一方側電極端子11Bと電気メス装置10の負極の間を、一方側電極端子11B側から、ケーブル6A、負荷抵抗切換器35、電流計測器36、ケーブル4の順に直列に接続して高周波出力点検回路を形成する。このとき、他方側電極端子12Bの高周波漏洩電流点検回路については形成する必要はない。
なお、一方側電極端子11B側回路の点検手順は、図5のフロー図に示した手順にしたがって、アクティブ電極用端子11A側回路の点検の場合と同様により行なうことができる。
次に、図6(B)を参照して、他方側電極端子12B側回路の点検について説明する。
電気メス装置10の他方側電極端子12B側回路の点検が一方側の電極端子11B側回路の点検と異なるのは、メス装置10の点検モードを「バイポーラ電気メスの電極B」に設定するとともに、他方側電極端子12Bと電気メス装置10の負極の間を、ケーブル6B及びケーブル4を介して、他方側電極端子12B側から順番に、電気メス点検装置30の負荷抵抗切換器35、電流計測器36を直列に接続する点である。その他は、バイポーラ電気メス8の他方側電極端子12B側回路の点検と同様であるので、説明を省略する。
次に、電気メス装置10の高周波出力電流の点検について説明する。
図7は、電気メス装置10の高周波出力電流点検回路の概略構成の一例を示す図であり、図7(A)は、モノポーラ電気メス7を用いる際の電源部13の高周波出力電流を、図7(B)は、バイポーラ電気メス8を用いる際の電源部13の高周波出力電流を点検するための高周波出力電流点検回路である。
図8は、電気メス点検装置30により高周波出力電流を点検する際の作動手順の一例を示すフロー図である。
まず、図7(A)に示すように、電気メス装置10のモードを「モノポーラ電気メスの高周波出力電流」に設定し、アクティブ電極用端子11Aと対極板用端子12Aの間を、アクティブ電極用端子11A側から、ケーブル5A、負荷抵抗切換器35、電流計測器36、ケーブル5Bを直列に接続して高周波出力点検回路を形成する。
なお、点検に先立って、電気メス装置10の設定モードをモノポーラ電気メス7に設定する。
また、電気メス点検装置30の点検対象モード(図示せず)を、モノポーラ電気メス7の高周波出力電流に設定する。
メモリ34には、設定された点検対象モードにおける点検対象項目(切開、凝固、及び各処理における出力レベル)、各出力レベルにおいて電流値を切り換えるための負荷抵抗設定値、および出力設定数(点検対象項目数)K、負荷抵抗設定数Nが格納されている。
2)メモリ34から出力設定数K及び負荷抵抗設定数Nを読み出すとともに、出力設定数をカウントするための変数i(iは、自然数)、及び負荷抵抗設定数をカウントするための変数jに初期値(=1)を設定する(S1)。
3)次に、電気メス点検装置30から、シリアル通信部14を介して電気メス装置10に信号を送信するとともに電気メス装置10から返信された信号を受信することにより、電気メス点検装置30と電気メス装置10との通信が可能であることを確認する(S22)。
電気メス点検装置30と電気メス装置10との通信が可能である場合は、S23に移行し、通信が不可能である場合は、点検を終了(中止)する。
3)次いで、演算部33は、負荷抵抗切換器35と、入力切換回路37に点検対象モード設定信号を出力して、点検対象モードを、モノポーラ電気メス(高周波出力電流)に設定して、電気メス装置10の入力切換回路37にモノポーラ電気メス(高周波出力電流)7と対応するアクティブ電極点検スイッチSA、対極板点検スイッチSBが接続される(S23)。
4)次に、演算部33は、負荷抵抗切換器35に負荷抵抗設定信号を出力して、負荷抵抗切換器35の負荷抵抗を、予め設定した負荷抵抗設定値(例えば、50〜2000Ωの範囲のいずれかの抵抗値)に順次切り換える(S24)。
5)次いで、演算部33は、出力設定信号を出力して、電気メス装置10の出力レベル(電圧)を設定する(S25)。
6)次に、演算部33は、シリアル通信部14を介して電気メス装置10に点検用信号を出力する。その結果、電気メス装置10のモノポーラ電気メスの高周波出力電流点検回路が通電される(S26)。
7)高周波出力電流点検回路に流れる電流を、電流計測器36によって計測し、RMS−DCコンバータ38で定量化するとともにA/Dコンバータ40を介して演算部33に入力する。このとき、ピークホールド回路39を用いて、ピーク電圧を測定してもよい。
演算部33は、AD変換された値から高周波出力電流を算出する(S27)。
8)演算部33は、算出した高周波出力電流値を、メモリ34に格納する(S28)。
9)演算部33は、i≧Kであるかどうかを判断し、各負荷抵抗設定値におけるすべての出力レベルでの点検が完了したかどうかを判断する(S29)
予め定めた出力レベルでの点検がすべて完了した場合は、S31に移行し、残っている場合は、S30に移行する。
10)各出力レベルでの点検を完了するごとに、iをi+1に置き換えてS25に移行する(S30)。
S25では、電気メス装置10の出力レベルを、段階的に、順次切換える。
11)演算部33は、i≧Nであるかどうかを判断し、各負荷抵抗設定値での点検がすべて完了したかどうかを判断する(S31)
予め定めた負荷抵抗設定値での点検がすべて完了した場合は、点検を終了し、まだ点検していない負荷抵抗値が残っている場合には、S32に移行する。
12)各負荷抵抗設定値での点検を完了するごとに、jをj+1に置き換えてS24に移行する(S32)。
S24では、負荷抵抗設定値を、段階的に、順次切換える。
上記5)から10)、及び上記4)から12)を、予め定められた点検項目が全て完了するまで繰返し実行する。
なお、演算部33は、メモリ34に格納した高周波出力電流値を、例えば、ディスプレーに出力、表示する。この場合、例えば、高周波出力電流値が所定の許容範囲の外にあるものについて、表示色、マーク等によって識別表示し、点検者が異常値を確認し易くしてもよい。
次に、図7(B)を参照して、バイポーラ電気メス8の電源部13を点検する場合について説明する。
まず、電気メス装置10の設定モードを「バイポーラ電気メスの高周波出力電流」に設定し、一方側電極端子11Bと他方側電極端子12Bの間を、一方側電極端子11B側から、ケーブル6A、負荷抵抗切換器35、電流計測器36、ケーブル6Bを直列に接続して高周波出力電流点検回路を形成する。
なお、バイポーラ電気メス8の電源部13の点検手順は、上記図8のフロー図に示した手順にしたがい、モノポーラ電気メス7をバイポーラ電気メス8に代えて同様の手順により点検可能である。
この場合、メモリ34には、既に測定した高周波出力電流値が格納されている。
2)次に、電気メス点検装置30から、シリアル通信部14を介して電気メス装置10に信号を送信するとともに電気メス装置10から返信された信号を受信することにより、電気メス点検装置30と電気メス装置10との通信が可能であることを確認する(S101)。
電気メス点検装置30と電気メス装置10との通信が可能である場合は、S102に移行し、通信が不可能である場合は、校正作業を終了(中止)する。
3)次いで、演算部33は、高周波出力電流の測定値の中に許容範囲外のものがあるかどうかを判断する(S102)。
許容範囲外の測定値がない場合には、校正作業を終了し、許容範囲外の測定値がある場合には、S103に移行する。
4)演算部33は、例えば、最小二乗法を用いて、図10に示すような高周波出力電流の近似直線を求め、基準値と対比して補正値(補正係数)を算出する(S103)。
5)次いで、演算部33は、補正値を電気メス装置10に伝送する(S104)。
6)次に、演算部33は、演算部15に、校正値をメモリ16に格納するように信号出力をする。演算部15は、校正値をメモリ16に格納する(S105)。
例えば、上記実施の形態においては、高周波出力電流と、高周波漏洩電流の双方を自動で測定する場合について説明したが、例えば、高周波出力電流と、高周波漏洩電流のうち、いずれか一方のみを自動で測定するように構成してもよいし、自動で測定する場合の設定条件についても、必要に応じて任意に設定することができる。
7、8 電気メス(電気手術器プローブ)
10 電気メス装置(電気手術器)
11 アクティブ電極用端子(第1の電極部)
12 対極板用端子(第2の電極部)
13 電源部
14 出力設定部(出力設定手段)
15 演算部(電気手術器)
16 メモリ(電気手術器の記憶部)
30 電気メス点検装置(電気手術器点検装置)
32 演算部(電気手術器点検装置)
33 メモリ(電気手術器点検装置の記憶部)
35 負荷抵抗切換器(負荷抵抗)
36 電流計側器(電流測定手段)
Claims (8)
- 手術用プローブに電力を供給するための第1の電極部と、
前記手術用プローブに前記第1の電極部とともに電力を供給する第2の電極部と、
前記第1の電極部と前記第2の電極部の間に電力供給する電源部とを備え、前記電源部に入力信号に基づいて出力を調整可能とする電源調整部が設けられた電気手術器、を点検する電気手術器点検装置であって、
前記電気手術器に設けられた点検モードスイッチが操作されて出力される指示を受けて、前記電気手術器の高周波漏洩電流と高周波出力電流の少なくともいずれか一方を、予め定めた手順に基づいて自動測定する自動測定手段を備えることを特徴とする電気手術器点検装置。 - 請求項1に記載の電気手術器点検装置であって、
前記電気手術器とケーブルにより接続された場合に、
前記ケーブルに対して微弱な出力を発生させて前記ケーブルの接続又は断線を検出することを特徴とする電気手術器点検装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の電気手術器点検装置であって、
演算部と、
記憶部と、
電流測定手段と、
負荷抵抗と、を備え、
前記演算部は、
前記第1の電極部又は前記第2の電極部とアースの間に前記負荷抵抗と前記電流測定手段とを直列に接続して形成される高周波漏洩電流測定回路に通電した場合に、前記電流測定手段により測定される電流に基づいて高周波漏洩電流値を算出し、前記記憶部に、前記高周波漏洩電流値を記憶することを特徴とする電気手術器点検装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気手術器点検装置であって、
演算部と、
記憶部と、
電流測定手段と、
負荷抵抗と、を備え、
前記演算部は、
前記第1の電極部と前記第2の電極部の間に前記負荷抵抗と前記電流測定手段とを直列に接続して形成される高周波出力電流測定回路に通電した場合に、前記電流測定手段により測定される電流に基づいて高周波出力電流値を算出し、前記記憶部に、前記高周波出力電流値を記憶することを特徴とする電気手術器点検装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気手術器点検装置であって、
前記高周波漏洩電流値と前記高周波出力電流の少なくともいずれか一方が許容範囲外である場合に、異常であることを出力する異常出力手段を備えることを特徴とする電気手術器点検装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気手術器点検装置であって、
前記電気手術器が、電気メス装置であることを特徴とする電気手術器点検装置。 - 請求項1から請求項6に記載の電気手術器点検装置であって、
前記演算部は、
前記測定された高周波出力電流値と前記電気手術器に入力された高周波出力電流の設定値に基づいて校正値を算出可能に構成されることを特徴とする電気手術器点検装置。 - 請求項7に記載の電気手術器点検装置と、電気手術器とを備えた電気手術器点検システムであって、
前記電気手術器は、
前記電気手術器点検装置が算出した校正値を入力する入力部と、前記入力された校正値に基づいて前記電源部の出力を補正する出力補正手段と、を有することを特徴とする電気手術器点検システム。
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