JP3214821B2 - 医用電気機器用漏れ電流測定装置 - Google Patents

医用電気機器用漏れ電流測定装置

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JP3214821B2
JP3214821B2 JP10833897A JP10833897A JP3214821B2 JP 3214821 B2 JP3214821 B2 JP 3214821B2 JP 10833897 A JP10833897 A JP 10833897A JP 10833897 A JP10833897 A JP 10833897A JP 3214821 B2 JP3214821 B2 JP 3214821B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医用電気機器の
漏れ電流の測定を行う装置に関し、より詳細には医用電
気機器を予め規格として定められた電気的な各種環境の
元において、それぞれの場合における漏れ電流の測定を
行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器において漏れ電流、即ち機器の
機能と無関係な電流が発生することは極力避けられなけ
ればならないことはいうまでもない。そこで、製品の安
全性確保のために電気機器の漏れ電流を測定する作業が
必要となる。この場合、特に医用電気機器については、
装着部等人体に直接接触する部分が多いこと、人体が非
着衣の状態で接触する可能性が高いこと、病人や怪我人
等のように身体の自由が効かない場合は電撃を感じても
直ちに退避行動を取れないこと、手足などの末端でなく
心臓等の重要器官の近くに機器が位置することが多いこ
と等の機器独自の使用環境から、漏れ電流の許容値につ
いては通常の電気機器以上の厳密さが求められ、その測
定も万が一の感電事故を防止するために機器のあらゆる
使用状況を想定して行われなくてはならない。
【0003】そこで、日本工業規格(以下、JISと称
する)T1001−92の医用電気機器の安全通則にお
いては特に医用電気機器の漏れ電流の測定方法について
詳細に規定しており、電気機器メーカーはもとより、医
用電気機器を使用する病院における機器の定期検査にお
いてもこの測定方法を遵守することが要請されている。
上記のJISの測定方法の詳細については、国家規格で
あることよりT1001−92に関する公式文書に譲る
こととして、ここでは概要のみの説明に止めるが、この
測定方法の特徴は医用電気機器の漏れ電流を漫然と測定
するのでなく、機器のあらゆる使用状況を想定した電気
的環境を人為的に作り出し、各環境においてそれぞれ漏
れ電流を測定する点に求められる。ここでは、医用電気
機器は装着部、即ち、診療のために意図的に患者に接触
又は挿入する部分(以下、本明細書においてはこの用語
についてはこの意味で使用する。)を有する他、例えば
外装部に非着衣の人体が触れたりする等、人体に接触す
る可能性のある部分が多く、これらの可能性を考慮しつ
つ、一方接地異常や電源異常等の状況も想定した電気的
環境を人為的に作ることが規定されている。具体的に
は、接地点と予め規定された医用電気機器の部分との接
続及び非接続、又は部分同士の接続及び非接続、又は電
源の極性の反転、又はこれらの組み合わせを、測定回路
中のスイッチ操作により行うと同時に、それぞれの場合
における医用電気機器の漏れ電流を測定することが規定
されている。
【0004】図6は、上記JISにおいて接地漏れ電
流、即ち、電源部から絶縁の内部又は表面を通って保護
接地線に流れる電流(以下、本明細書においてはこの用
語についてはこの意味で使用する。)の測定時に用いる
よう規定されている測定回路を示す図であり、図中符号
MEは医用電気機器、MDは保護接地端子PEに流れる
電流を測定する測定用器具、Eは電源を指す。一方、図
中符号P、Fは予め規定された医用電気機器の各部分を
指し、ここでは機能接地端子P、即ち、機能上の目的で
接地することを意図する、測定用電源若しくは制御回路
の一点又はシールド部分に直接接続した端子(以下、本
明細書においてはこの用語についてはこの意味で使用す
る。)、及びF型装着部F、即ち、装着部と大地との間
に最高定格電源電圧の1.1倍の電圧を加えたとき流れ
る電流が、単一故障状態での許容患者漏れ電流の制限値
を越えないように、機器のすべての部分から電気的に切
り離した部分(以下、本明細書においてはこの用語につ
いてはこの意味で使用する。)を規定している。更に、
図中符号Sは各部分P、Fと接地点Gの接続の開閉を行
うスイッチ、SRは電源の極性の反転を行うスイッチ、
SBは電源導線の断線を模擬して故障状態を作るスイッ
チであり、測定は電源導線が正常の正常状態と、電源導
線の一方が断線した単一故障状態の各状態において、各
スイッチS及びSRの開閉及び切り替えの全ての組み合
わせについて行われることとなる。尚、この測定はJI
Sで規定するクラスI機器、即ち、電撃に対する保護
を、基礎絶縁だけに依存しないで、基礎絶縁に欠陥を生
じた場合に接触可能金属部分を流れる漏れ電流が許容値
を越えないようにするため、施設の医用接地端子に接続
する手段として保護接地端子を備えた医用電気機器(以
下、本明細書においてはこの用語についてはこの意味で
使用する。)に対して行われる。
【0005】図7は、同じく外装漏れ電流、即ち、正常
な使用時に操作者又は患者が接触できる外装(装着部を
除く。)から、保護接地線以外の外部の導電接続を通っ
て大地又はその外装(装着部を除く。)の他の部分へ流
れる電流(以下、本明細書においてはこの用語について
はこの意味で使用する。)の測定時に用いるよう規定さ
れている測定回路を示す図であり、図中符号MEは医用
電気機器、MDは機器の外装Bと接地点G、及び外装B
の特定の地点間の電流を測定する測定用器具、Eは電
源、EVは装着部でなく且つ保護接地していない信号入
力部又は出力部に外部から電圧を印加するための電源を
指す。一方、図中符号P、Fは予め規定された医用電気
機器の各部分を指し、ここでは機能接地端子P、及びF
型装着部Fを規定している。更に、図中符号Sは各部分
P、Fと接地点Gの接続の開閉を行うスイッチ、SRは
電源の極性の反転を行うスイッチ、SBは電源導線の断
線を模擬して故障状態を作るスイッチ、S2は保護接地
線から接地点Gへの接続の開閉を行うスイッチ、SVは
電源EVから電圧を印加するためのスイッチであり、測
定は電源導線が正常の正常状態と、保護接地線が断線又
は電源導線の一方が断線又は電源EVから電圧を印加、
又はこれらの組み合わせからなる単一故障状態の各状態
において、各スイッチS及びSRの開閉及び切り替えの
全ての組み合わせについて行われることとなる。尚、こ
の測定は前記したクラスI機器の他、クラスII機器、
即ち、電撃に対する保護が、基礎絶縁だけに依存しない
で、二重絶縁又は強化絶縁を備えた保護接地しない医用
電気機器(以下、本明細書においてはこの用語について
はこの意味で使用する。)に対しても行われるものであ
り、この場合は保護接地線から接地点Gへの接続はスイ
ッチS2により切断される。
【0006】図8は、同じく患者漏れ電流、即ち、装着
部から患者を経由して大地へ流れるか、又は外部の電源
によって患者に意図しない電圧が現れたことに起因し、
患者からF型装着部を経由して大地に流れる電流(以
下、本明細書においてはこの用語についてはこの意味で
使用する。)の内「患者漏れ電流I」とJISで規定さ
れているものの測定時に用いるよう規定されている測定
回路を示す図であり、図中符号MEは医用電気機器、M
Dは装着部Fから患者を経由して接地点Gに流れる電流
を測定する測定用器具、Eは電源を指す。一方、図中符
号P、Bは予め規定された医用電気機器の各部分を指
し、ここでは機能接地端子と装着部でなく且つ保護接地
していない接触可能金属部Bを規定している。更に、図
中符号Sは各部分P、Bと接地点Gの接続の開閉を行う
スイッチ、SRは電源の極性の反転を行うスイッチ、S
Bは電源導線の断線を模擬して故障状態を作るスイッ
チ、S2は保護接地線から接地点Gへの接続の開閉を行
うスイッチであり、測定は電源導線が正常の正常状態
と、保護接地線が断線又は電源導線の一方が断線した単
一故障状態の各状態において、各スイッチS及びSRの
開閉及び切り替えの全ての組み合わせについて行われる
こととなる。尚、この測定は前記したクラスI機器の
他、クラスII機器に対しても行われるものであり、こ
の場合は保護接地線から接地点Gへの接続はスイッチS
2により切断される。
【0007】図9は、同じく患者漏れ電流の内「患者漏
れ電流II」とJISで規定されているものの測定時に
用いるよう規定されている測定回路を示す図であり、図
中符号MEは医用電気機器、MDは装着部Fから患者を
経由して接地点Gに流れる電流を測定する測定用器具、
Eは電源、EVは装着部でなく且つ保護接地していない
信号入力部又は出力部に外部から電圧を印加するための
電源を指す。一方、図中符号P、Bは予め規定された医
用電気機器の各部分を指し、ここでは機能接地端子Pと
装着部でなく且つ保護接地していない接触可能金属部B
を規定している。更に、図中符号Sは各部分P、Bと接
地点Gの接続の開閉を行うスイッチ、SRは電源の極性
の反転を行うスイッチ、SBは電源導線の断線を模擬し
て故障状態を作るスイッチ、S2は保護接地線から接地
点Gへの接続の開閉を行うスイッチであり、測定は保護
接地線が断線し、電源導線の一方が断線した単一故障状
態において、各スイッチS及びSRの開閉及び切り替え
の全ての組み合わせについて行われることとなる。尚、
この測定は前記したクラスI機器の他、クラスII機器
に対しても行われるものであり、この場合は保護接地線
から接地点Gへの接続はスイッチS2により切断され
る。
【0008】図10は、同じく患者漏れ電流の内「患者
漏れ電流III」とJISで規定されているものの測定
時に用いるよう規定されている測定回路を示す図であ
り、図中符号MEは医用電気機器、MDは外部の電源に
よって患者に意図しない電圧が現れたことに起因し、患
者から装着部Fを経由して大地に流れる電流を測定する
測定用器具、Eは電源、EVは外部から電圧を印加する
ための電源を指す。一方、図中符号P、Bは予め規定さ
れた医用電気機器の各部分を指し、ここでは機能接地端
子Pと装着部でなく且つ保護接地していない接触可能金
属部Bを規定している。更に、図中符号Sは各部分P、
Bと接地点Gの接続の開閉を行うスイッチ、SRは電源
の極性の反転を行うスイッチ、SBは電源導線の断線を
模擬して故障状態を作るスイッチ、S2は保護接地線か
ら接地点Gへの接続の開閉を行うスイッチであり、測定
は保護接地線が断線し、電源導線の一方が断線した単一
故障状態において、各スイッチS及びSRの開閉及び切
り替えの全ての組み合わせについて行われることとな
る。尚、この測定は前記したクラスI機器の他、クラス
II機器に対しても行われるものであり、この場合は保
護接地線から接地点Gへの接続はスイッチS2により切
断される。
【0009】又、以上の測定回路における測定は測定イ
ンピダンス1KΩと1KΩ+ローパスフィルタの双方に
ついて行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のJISで規定す
る測定方法の概説から明らかなように、そこで規定され
る電気的環境の種類は膨大であり、規定する測定回路を
用意することはともかくとして、規定される電気的環境
を実現するために現実の測定作業において各スイッチを
所定の組み合わせにその都度セットすることは極めて煩
雑な作業であり、測定作業に多大の労力を要する問題が
あった。この発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みて
創作されたものであり、煩雑な測定作業をワンタッチで
誰でも行うことを実現する医用電気機器用漏れ電流測定
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の測定装
置は、接地点と医用電気機器の任意の部分の接続及び非
接続、又は任意の部分同士の接続及び非接続、又は電源
の極性の反転、又はこれらの組み合わせを、測定回路中
のスイッチ操作により行うと同時に、それぞれの場合に
おける医用電気機器の漏れ電流を測定する測定装置にお
いて、測定回路中のスイッチをコンピュータにより制御
し、予め設定した各スイッチ同士の開閉及び切り替えの
組み合わせを順次実行すると共に、その都度の漏れ電流
値を測定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の測定装置の具体
的実施例を添付図面に基づいて説明する。この発明の測
定装置はスイッチを含む測定回路部分と、スイッチ及び
電流・電圧計等を制御する制御回路部分を、各種端子、
操作部、表示部を前面に有する筐体内に収容した構成よ
りなるものであり、ここでは前記したJIS−T100
1−92の医用電気機器の安全通則において規定されて
いる漏れ電流の測定を実施可能とする装置を例にとって
いる。
【0013】図3はこの発明の測定装置の測定回路部分
の電気回路図である。図中符号MEは測定対象となるべ
き医用電気機器(以下、必要に応じ「電気機器」と略称
する。)であり、測定装置側にはこの電気機器の保護接
地線に接続されるべき端子16A、同じく機能接地線に
接続されるべき端子16B、同じく保護接地していない
信号入力部又は信号出力部からのリード線に接続される
べき端子16C、同じく装着部からのリード線に接続さ
れるべき端子16D、同じく装着部でなく、且つ保護接
地していない接触可能金属部からのリード線に接続され
るべき端子16Eが設けられると共に、電気機器の外装
に接触されるリード線に接続されるべき端子17B(外
装と接地点用)及び17A(外装間用)が設けられ、こ
れらの端子は測定装置の前面に露出される(図4参
照)。
【0014】図中符号V4は電気機器MEの漏れ電流を
測定する測定部材であり、この測定値は測定装置の前面
のディスプレイ2に表示される(図4参照)。この場
合、測定部材V4を含む回路にはJISで規定するイン
ピダンスを保つよう図示するように抵抗R(1KΩ)が
配されるが、切り替えスイッチOS1によりJISで規
定する測定インピダンス1KΩと1KΩ+ローパスフィ
ルタLFの2種の回路に切り換えられる。
【0015】図中符号Eはこの測定装置に外部から電力
を供給するための端子であり、この端子には出力コンセ
ント15を介して電気機器MEにその電源プラグから電
力を供給するための電源部T1、電気機器MEの信号入
力部又は信号出力部に電圧を印加するための電源部T2
が接続され、それぞれの電源部T1、T2には操作者に
おいて出力電圧を調節するためのスライダック12、1
3が設けられ、これらのスライダックの調節摘みは測定
装置の前面に露出される(図4参照)。尚、図中符号2
1は接地点を指す。図中符号V3は測定装置への入力電
圧を測定する測定部材、V1は電気機器MEへの出力電
圧を測定する測定部材、V2は電気機器MEの信号入力
部又は信号出力部に印加される電圧を測定する測定部材
であり、これらの測定値は測定装置の前面の電圧計切り
替えスイッチ18により選択され、同じく前面のディス
プレイ1に表示される。
【0016】ところで、前記したJIS規定の測定回路
は少なくとも5種類存し、本来であれば測定装置はこの
それぞれの測定回路を有さなくてはならないが、この実
施例においては回路の合理化を図るために、これらの回
路を合体すると共に共通部分を一本化し、更にコンピュ
ータにより制御される切り替えスイッチOS1乃至OS
10(この実施例においてはリレーを採用している。)
により導通経路、導通箇所を任意のパターンに切り換え
ることによりソフト的にそれぞれの回路を再現する構成
としている。尚、どの測定にどの切り替えスイッチを切
り換えるかについては文章ではあまりに煩雑となるの
で、後記する一覧表において開示することとする。
【0017】さて、図中符号S1、S7、S10、SI
2、S13、S14はJISで規定する測定方法に従っ
て医用電気機器MEの任意の部分と接地点21との接続
及び非接続、又は任意の部分同士の接続及び非接続を行
うスイッチ、同じくS5、S9は電源の極性の反転を行
うスイッチであり(この実施例においてはリレーを採用
している。)、これらはコンピュータにより制御され
る。尚、どの測定にどのスイッチの接続及び非接続を行
うか、又切り換えるかについては文章ではあまりに煩雑
となるので、後記する一覧表において開示することとす
る。
【0018】図1はこの発明の測定装置の制御回路部分
のブロック回路図である。図中符号50はCPUであ
り、これの制御プログラムはROM51に格納されると
共に、操作情報及び測定情報等はRAM52に記憶され
る。尚、図中符号53はこのCPU50と下記する各種
回路、部材を接続するインターフェースである。図中符
号56は測定装置の前面に配されるフロントパネルスイ
ッチ群56であり、操作者からの操作情報はここを介し
てCPU50に入力される。又、図中符号57は上記フ
ロントパネルスイッチ群56の各スイッチの投入状態を
知らせるフロントパネルLED群であり、CPU50か
らの信号に従って点灯される。
【0019】図中符号58はCPUからの指示に従っ
て、前記した測定回路の切り替えスイッチOS1乃至O
S10、及びスイッチS1、S7、S10、SI2、S
13、S14、S5、S9をリレー制御するためのドラ
イバー回路である。又、図中符号59はCPUからの指
示に従って、漏れ電流の測定部材V4及び電圧の測定部
材V1乃至V3を制御すると共に、測定値を取り出すた
めの測定制御回路である。
【0020】尚、図中符号54は測定日時を特定するた
めの基準値を設定してCPUに出力するためのカレンダ
ー回路、5は測定日時を表示するために測定装置の前面
に配されるディスプレイ、7は記録した測定結果を印字
するためのプリンター、55は記録した測定結果の情報
を外部のコンピュータ等に転送するためのシリアルポー
ト(ここではRS−232C規格のものを採用してい
る。)である。
【0021】次に、前記の制御回路により制御されるこ
の発明の測定装置の測定作業の手順を図2のフローチャ
ートに基づいて説明する。 (手順101)測定装置の電源の投入、医用電気機器へ
の電源の接続、測定装置の各種端子と電気機器の所要部
分との接続等の初期設定が行われる。 (手順102)操作者により測定装置前面のフロントパ
ネルスイッチ群56より所望の測定パラメーターが指示
され、測定装置はスタンバイ状態となる。この場合、パ
ラメータは先ずJISで規定する接地漏れ電流、外装漏
れ電流、患者漏れ電流I、II、IIIの内のどれを測
定するかが指示され、ついで各漏れ電流種類の内のモー
ド(正常・故障)、クラス(一般機器・クラスI・II
等)、印加電圧の有無、装着部種類、測定回路(外装→
接地点、外装間)等のパラメータ(漏れ電流の種類によ
り備えていないものもある)が指示される。 (手順103)測定装置前面の測定開始スイッチ4が投
入されることにより測定作業が開始される。又、測定を
中途で中止する場合は測定装置前面の測定キャンセルス
イッチ3を投入する。 (手順104)手順102で指定された測定パラメータ
ーに対応する回路を構成するように、切り替えスイッチ
OS1乃至OS10、及びスイッチS1、S7、S1
0、SI2、S13、S14、S5、S9がCPUから
の指示によりリレー制御される。 (手順105)電圧が測定され、測定値が記憶される。 (手順106)電圧は電気機器への出力電圧、電気機器
の信号入力部又は信号出力部に印加される電圧(外部印
加を行う測定時のみ)、測定機器への入力電圧について
順次行われ、これらの測定が終了した段階で次の手順に
進む。 (手順107)手順102で指定された測定パラメータ
ーに対応する回路及び接地点と医用電気機器の任意の部
分との接続及び非接続、又は医用電気機器の任意の部分
同士の接続及び非接続、又は電源の極性の反転、又はこ
れらの組み合わせを構成するように、切り替えスイッチ
OS2乃至OS10、及びスイッチS1、S7、S1
0、SI2、S13、S14、S5、S9がCPUから
の指示によりリレー制御されると共に、測定部材V4を
含む回路が、切り替えスイッチOS1により測定インピ
ダンス1KΩ+ローパスフィルタの回路に切り換えられ
る。 (手順108)測定インピダンス1KΩ+ローパスフィ
ルタの測定回路による漏れ電流が測定され、測定値が記
憶される。 (手順109)漏れ電流の測定は、JISの規定に従っ
て接地点と医用電気機器の任意の部分との接続及び非接
続、又は医用電気機器の任意の部分同士の接続及び非接
続、又は電源の極性の反転、又はこれらの組み合わせの
種類をその都度切り替えスイッチOS2乃至OS10、
及びスイッチS1、S7、S10、SI2、S13、S
14、S5、S9をリレー制御することにより順次行わ
れ、これらの測定が終了した段階で次の手順に進む。 (手順110)手順102で指定された測定パラメータ
ーに対応する回路及び接地点と医用電気機器の任意の部
分との接続及び非接続、又は医用電気機器の任意の部分
同士の接続及び非接続、又は電源の極性の反転、又はこ
れらの組み合わせを構成するように、切り替えスイッチ
OS2乃至OS10、及びスイッチS1、S7、S1
0、SI2、S13、S14、S5、S9がCPUから
の指示によりリレー制御されると共に、測定部材V4を
含む回路が、切り替えスイッチOS1により測定インピ
ダンス1KΩの回路に切り換えられる。 (手順111)測定インピダンス1KΩの測定回路によ
る漏れ電流が測定され、測定値が記憶される。 (手順112)漏れ電流の測定は、JISの規定に従っ
て接地点と医用電気機器の任意の部分との接続及び非接
続、又は医用電気機器の任意の部分同士の接続及び非接
続、又は電源の極性の反転、又はこれらの組み合わせの
種類をその都度切り替えスイッチOS2乃至OS10、
及びスイッチS1、S7、S10、SI2、S13、S
14、S5、S9をリレー制御することにより順次行わ
れ、これらの測定が終了した段階で次の手順に進む。 (手順113)CPUにより各測定値が集計され、最大
値、最小値、平均値が計算され、予め記憶しているJI
Sの基準値と比較して合否判定を行う。 (手順114)記憶している各測定値及び手順113の
計算、判定結果が、測定回路番号(以下、「測定回路番
号」といった場合は、リレー制御される切り替えスイッ
チ及びスイッチにより再現されるJIS規定の回路にお
いて、接地点と医用電気機器の任意の部分との接続及び
非接続の別、又は医用電気機器の任意の部分同士の接続
及び非接続の別、又は電源の極性の反転、又はこれらの
組み合わせをJIS規定に従い再現した場合の各回路に
付した番号を指す。)、測定日時、測定種類と共にプリ
ンタ7により印字される。図5はこの場合の印字例を示
す図であり、図中符号90は測定日付、91は測定種
類、92は測定インピダンス、93は測定回路番号、9
4は各測定回路番号で特定される測定回路において測定
された漏れ電流値、95はJISで規定する許容漏れ電
流値、96は各測定種類において測定された漏れ電流の
最大値、最小値、平均値、98は測定装置への入力電圧
値、99は電気機器への出力電圧値を指す。 (手順115)外部のコンピュータが接続されている場
合にはシリアルポート55に測定及び計算結果を出力す
る。 (手順116)手順102に戻り、操作者からの他の種
類の漏れ電流の測定の指示を待つ。
【0022】
【実施例】この発明の測定装置は以上の通り構成される
が、JISが規定する測定回路の再現及びこの回路にお
けるJISの規定に従った接地点と医用電気機器の任意
の部分との接続及び非接続の別、又は医用電気機器の任
意の部分同士の接続及び非接続の別、又は電源の極性の
反転、又はこれらの組み合わせを行うための、切り替え
スイッチOS1乃至OS10及びスイッチS1、S7、
S10、SI2、S13、S14、S5、S9の切り替
え及び投入を一覧表をもって以下開示することとする。
【0023】(注1)測定対象となる漏れ電流の種類、
医用電気機器のクラス別、正常・故障モードの別、外装
漏れ電流における測定回路の別(外装→接地点(G)、
外装間)、印加電圧の有無は各表の最上欄に、測定回路
番号は各表の最左欄にそれぞれ記載される。 (注2)各表の上から2番目の欄の「S」の下に記載さ
れている1、5、7、9、10、12、13、14はそ
れぞれ図2の電気回路図におけるスイッチS1、S5、
S7、S9、S10、S12、S13、S14を指し、
その下に投入状態が入と切で、切り替え状態が図2に図
示した接点1と2で表される。 (注3)同じく、「OS」の下に記載されている1乃至
10はそれぞれ図2の電気回路図における切り替えスイ
ッチOS1乃至OS10を指し、その下に切り替え状態
が図2に図示した接点1と2で表される(切り替えスイ
ッチOS1については、このスイッチは測定インピダン
スを切り換えるためのものであり、前記したように測定
は測定インピダンス1KΩ及び1KΩ+ローパスフィル
タの双方について行われるので*で表している。)。 (注4)同じく、「V」の下に記載されている1乃至4
は図2の電気回路図における測定部材V1乃至V4を指
し、その下に測定の別が○と空白で表される。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】
【表7】
【0031】
【表8】
【0032】
【表9】
【0033】
【表10】
【0034】
【表11】
【0035】
【表12】
【0036】
【表13】
【0037】
【表14】
【0038】
【表15】
【0039】
【表16】
【0040】
【表17】
【0041】
【表18】
【0042】
【表19】
【0043】
【表20】
【0044】
【表21】
【0045】
【表22】
【0046】
【表23】
【0047】
【表24】
【0048】
【表25】
【0049】
【表26】
【0050】
【表27】
【0051】
【表28】
【0052】
【表29】
【0053】
【表30】
【0054】
【表31】
【0055】
【表32】
【0056】
【発明の効果】以上の通り構成されるこの発明の測定装
置によれば、医用電気機器の漏れ電流の測定においてJ
ISで規定する膨大な数のスイッチの組み合わせをその
都度セットすることが不要となり、煩雑な測定作業を極
めて迅速にしかも誤りがなく誰でも行うことが可能とな
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の測定装置の制御回路部分のブロック
回路図。
【図2】同上、制御手順の実行を示すフローチャート。
【図3】同上、測定回路部分の電気回路図。
【図4】同上、正面図。
【図5】同上、測定結果の印字例を示す平面図。
【図6】従来技術の測定回路を示す電気回路図。
【図7】従来技術の測定回路を示す電気回路図。
【図8】従来技術の測定回路を示す電気回路図。
【図9】従来技術の測定回路を示す電気回路図。
【図10】従来技術の測定回路を示す電気回路図。
【符号の説明】
ME 医用電気機器 16A乃至16E 端子 17A乃至17B 端子 S1 スイッチ S5 スイッチ S7 スイッチ S9 スイッチ S10 スイッチ S12 スイッチ S13 スイッチ S14 スイッチ OS1乃至OS10 切り替えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00 G01R 31/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地点と医用電気機器の任意の部分との
    接続及び非接続、又は医用電気機器の任意の部分同士の
    接続及び非接続、又は電源の極性の反転、又はこれらの
    組み合わせを、測定回路中のスイッチ操作により行うと
    同時に、それぞれの場合における医用電気機器の漏れ電
    流を測定する測定装置において、測定回路中のスイッチ
    をコンピュータにより制御し、予め設定した各スイッチ
    同士の開閉及び切り替えの組み合わせを順次実行すると
    共に、その都度の漏れ電流値を測定することを特徴とす
    る医用電気機器用漏れ電流測定装置。
  2. 【請求項2】 日本工業規格の医用電気機器の安全通則
    に規定する漏れ電流の測定回路を測定回路中のスイッチ
    操作により再現すると共に、ここに規定する各スイッチ
    同士の開閉及び切り替えの組み合わせを順次実現する請
    求項1記載の医用電気機器用漏れ電流測定装置。
  3. 【請求項3】 測定値を予め設定した基準値と比較して
    合否判定を行い、この判定結果を測定値と共に記録し、
    使用者に表示する請求項1又は2記載の医用電気機器用
    漏れ電流測定装置。
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