JP2004132932A - 漏れ電流測定装置 - Google Patents

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Masahiro Wakabayashi
若林 正弘
Yoshiyuki Furuhira
古平 義之
Fujio Naito
内藤 富士夫
Kenichi Konosu
鴻巣 健一
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Abstract

【課題】複数種類の規格に従った漏れ電流の測定、製造コストの低減、および装置の小形化を図り得る漏れ電流測定装置を提供する。
【解決手段】測定用ケーブル14a,14bを介して電流検出用四端子回路を流れる電流を電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値およびその一対の出力部の間に発生する電圧の値に基づいて漏れ電流として測定する測定部(電圧検出部12、A/D変換部13、制御部19)を備え、複数種類の電流検出用四端子回路を構成するための複数の電子部品および各電子部品の接続状態を切り替えていずれかの種類の電流検出用四端子回路を形成するための複数の接続切替素子を備えた模擬人体インピーダンス回路11と、切替制御命令に従って各接続切替素子の接続状態を切り替えて切替制御命令によって規定されるいずれかの種類の電流検出用四端子回路を形成する制御部19とを備えている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の測定用ケーブルに接続した電流検出用四端子回路を流れる電流値を漏れ電流として測定可能に構成された漏れ電流測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の漏れ電流測定装置を用いて医用電気機器の漏れ電流を測定する際には、一対の測定用ケーブルに模擬人体インピーダンス(電流検出用四端子回路)を接続して、その測定用ケーブルを介して模擬人体インピーダンスを流れる電流値を漏れ電流として測定する。この場合、漏れ電流の測定時に使用する模擬人体インピーダンスの回路構成や電流検出用抵抗の値は、漏れ電流の測定条件に関する規格や測定対象体の種類によって相違する。したがって、各種の規格に従って漏れ電流を測定するためには、その測定条件に合致する回路構成の模擬人体インピーダンスを備えた漏れ電流測定装置を使用する必要がある。
【0003】
一方、米国特許第6011398号明細書に開示されている測定装置(127:Measurement device)は、複数種類の模擬人体インピーダンスを装置本体に内蔵している。具体的には、この測定装置は、5種類の人体等価回路(1270〜1274:Impedance circuits)を備え、測定条件に応じて所望の人体等価回路を切り替えて接続して漏れ電流を測定可能に構成されている。この場合、人体等価回路1272は、IEC(International Electrotechnical Commission)の規格に従った漏れ電流の測定を可能に構成され、そのほかの4つの人体等価回路は、UL(Underwriter’s Laboratories)の各種規格に従った漏れ電流の測定を可能に構成されている。したがって、この測定装置を使用する限り、5種類の規格に従った漏れ電流の測定が可能となっている。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第6011398号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の測定装置(漏れ電流測定装置)には、以下の問題点がある。すなわち、従来の漏れ電流測定装置では、1台で複数種類の規格に従った漏れ電流の測定を可能とするために、5種類の人体等価回路1270〜1274を内蔵している。この場合、各人体等価回路1270〜1274には、高精度で高価な部品が共通して数多く含まれている。例えば人体等価回路1271の抵抗R4および人体等価回路1272の抵抗R6は、抵抗値が共に1kΩという同一電子部品であるにも拘わらず、人体等価回路1271,1272が別個独立したインピーダンス回路を構成している。このため、漏れ電流測定用の模擬人体インピーダンスを構成する高価な電子部品の数が多数となる結果、測定装置の製造コストが高騰すると共に、測定装置が全体として大形化しているという問題点がある。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、複数種類の規格に従った漏れ電流の測定、製造コストの低減、および装置の小形化を図り得る漏れ電流測定装置を提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の漏れ電流測定装置は、一対の測定用ケーブルを介して電流検出用四端子回路を流れる電流を当該電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値およびその一対の出力部の間に発生する電圧の値に基づいて漏れ電流として測定する測定部を備えている漏れ電流測定装置であって、複数種類の前記電流検出用四端子回路を構成するための複数の電子部品および当該各電子部品の接続状態を切り替えて当該いずれかの種類の電流検出用四端子回路を形成するための複数の接続切替素子を備えた電流検出回路と、切替制御命令に従って前記各接続切替素子の接続状態を切り替えて当該切替制御命令によって規定される前記いずれかの種類の電流検出用四端子回路を形成する制御部とを備えている。なお、本発明における「四端子回路」には、一対の入力部および一対の出力部からなって4つの端子を有する回路のみならず、例えば、1つの抵抗のような二端子回路であっても、その端子が一対の入力部および一対の出力部として機能するときには、そのような二端子回路が含まれる。
【0008】
また、請求項2記載の漏れ電流測定装置は、請求項1記載の漏れ電流測定装置において、前記一対の測定用ケーブルと前記電流検出用四端子回路との接続または非接続を制御命令に従って実行するスイッチ回路を備え、前記測定部は、前記スイッチ回路によって前記一対の測定用ケーブルと前記電流検出用四端子回路とが非接続の状態に維持されると共に当該一対の測定用ケーブルに外部電流検出用四端子回路が接続されているときに、当該外部電流検出用四端子回路における一対の出力部の間に発生する電圧の値と当該外部電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値とに基づいて前記漏れ電流を測定する。
【0009】
さらに、請求項3記載の漏れ電流測定装置は、請求項2記載の漏れ電流測定装置において、前記外部電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値を入力するための操作部を備え、前記測定部は、前記入力された電流検出用抵抗の値と前記外部電流検出用四端子回路における前記一対の出力部の間に発生する電圧の値とに基づいて前記漏れ電流を測定する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る漏れ電流測定装置の好適な実施の形態について説明する。
【0011】
最初に、漏れ電流測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。
【0012】
漏れ電流測定装置1は、図1に示すように、模擬人体インピーダンス回路11、電圧検出部12、A/D変換部13、測定用ケーブル14a,14b、接続状態切替部15、外部インピーダンス取付部16、操作部17、表示部18、制御部19、ROM20、RAM21およびROM22を備え、測定対象体Xについての漏れ電流を各種の規格に従って測定可能に構成されている。
【0013】
模擬人体インピーダンス回路11は、本発明における電流検出回路に相当し、図2に示すように、本発明における複数の電子部品に相当する複数の抵抗R1〜R7(R1:1KΩ、R2:500Ω、R3:500Ω、R4:10KΩ、R5:579Ω、R6:10KΩ、R7:20KΩ)および複数のコンデンサC1〜C7(C1:0.15μF、C2:0.22μF、C3:11.225nF、C4:15nF、C5:22nF、C6:6.2nF、C7:9.1nF)と(以下、区別しないときには「抵抗R」および「コンデンサC」ともいう)、本発明における複数の接続切替素子に相当する複数のリレーRY1〜RY8および本発明におけるスイッチ回路に相当するリレーRY9(以下、リレーRY1〜RY9を区別しないときには「リレーRY」ともいう)とを備え、測定用ケーブル14a,14bを介して測定対象体Xに接続される。この場合、リレーRY2a,RY2bは同時にオン/オフ制御され、同様にして、リレーRY4a,RY4b、リレーRY5a,RY5bおよびリレーRY6a,RY6bもそれぞれ同時にオン/オフ制御される。なお、各リレーRYのリレー本体の図示を省略するものとする。
【0014】
また、模擬人体インピーダンス回路11は、各リレーRYが制御部19によってそれぞれオン/オフ制御されて各抵抗Rおよび各コンデンサCの接続状態を切り替えることにより、図3に示す模擬人体インピーダンスA−0〜D−2の8種類の模擬人体インピーダンス(本発明における電流検出用四端子回路)を形成する。この場合、同一の抵抗RおよびコンデンサCが各模擬人体インピーダンスに共通的に使用されるため、模擬人体インピーダンス回路11は安価かつ小形に構成される。なお、JIS電気安全法用として同図に示す「A列」の各模擬人体インピーダンスが用いられ、JIS医療電気機器用として「B列」の各模擬人体インピーダンスが用いられ、IEC(International Electrotechnical Commission)60990用として「C列」の各模擬人体インピーダンスが用いられ、UL規格用として「A列」〜「D列」の各模擬人体インピーダンスが用いられる。また、「0行」〜「2行」は、フィルタ無しの基本タイプ、フィルタの遮断周波数が低いタイプ、およびフィルタの遮断周波数が高いタイプの各模擬人体インピーダンスをそれぞれ示す。
【0015】
電圧検出部12は、一例として、模擬人体インピーダンス回路11内の模擬人体インピーダンスにおける一対の出力部(図3に示す各模擬人体インピーダンスにおける右側の一対の出力部)の間に発生した電圧を所定の比率で増幅または減衰させることによって検出電圧を生成するレンジ回路と、検出電圧を検波することによって直流電圧を生成する検波回路とを備えている(いずれも図示せず)。また、電圧検出部12は、A/D変換部13および制御部19と相俟って本発明における測定部を構成し、例えば、測定対象体Xの筐体や導電部と接地点(グランド電位)との間に接続される模擬人体インピーダンス回路11内の模擬人体インピーダンスにおける一対の出力部間の電圧を検出する。具体的には、例えば、JIS医療電気機器の安全通則に規定されている外装漏れ電流を測定する際には、測定用ケーブル14aを測定対象体Xの外装(筐体)に接続して、測定用ケーブル14bを接地点に接続する。この場合、測定対象体X内で電源線(LまたはN)と筐体との間に絶縁不良が生じているときには、測定対象体Xの筐体と接地点との間に接続されている模擬人体インピーダンスに漏れ電流が流れて電圧が発生する。したがって、電圧検出部12は、この絶縁不良に起因する漏れ電流を測定するための電圧を検出する。A/D変換部13は、電圧検出部12によって出力される直流電圧の電圧値をアナログ−ディジタル変換して制御部19に出力する。
【0016】
接続状態切替部15は、制御部19から出力される制御信号に従い、商用交流電源(単相交流)の電源線(L,N)および接地線(G)の接続状態を切り替えることにより、電源線の極性を正相または逆相に切り替えたり、電源線または接地線を接続または断線させたりして各種の測定条件を順次切り替えて設定する。外部インピーダンス取付部16は、前述した模擬人体インピーダンスA−0〜D−2以外の外部模擬人体インピーダンス(外部電流検出用四端子回路)を模擬人体インピーダンス回路11に代えて測定用ケーブル14a,14b間に接続するためのものであって、各種の外部模擬人体インピーダンスパック(図示せず)を取り付け可能に構成されている。また、外部インピーダンス取付部16は、外部模擬人体インピーダンスパックが取り付けられていないときには、一対の入力部と一対の出力部とがそれぞれ短絡接続されて、接続状態切替部15の一対の出力部と模擬人体インピーダンス回路11の一対の入力部とを接続する。一方、外部インピーダンス取付部16は、外部模擬人体インピーダンスパックが取り付けられたときには、その旨を示す信号を制御部19に出力する。この場合、外部模擬人体インピーダンスパックは、一例として、外部インピーダンス取付部16に取り付け可能な箱状に形成され、複数の電子部品によって所定のインピーダンス回路(電流検出用四端子回路)が形成されている。
【0017】
操作部17は、漏れ電流測定時における所望模擬人体インピーダンスの選択、外部インピーダンス取付部16に取り付けた外部模擬人体インピーダンス(図示せず)における電流検出用抵抗の値(抵抗値)を入力する入力操作、並びに測定開始および終了等の指示を行うための複数の操作ボタンを備えている。表示部18は、一例として液晶パネルで構成され、制御部19の制御下で測定条件設定用画面や測定結果表示用画面(図示せず)などを表示する。制御部19は、オペレータによって所定の模擬人体インピーダンスが選択されたとき(本発明における「切替制御命令」が出力されたとき)に模擬人体インピーダンス回路11の各リレーRYをオン/オフ制御して模擬人体インピーダンスA−0〜D−2のいずれかを形成する。また、制御部19は、接続状態切替部15の切替えに対する制御、および表示部18による表示に対する制御を実行する。さらに、制御部19は、A/D変換部13によって変換された電圧値と、漏れ電流の測定時に形成されている模擬人体インピーダンスにおける電流検出用抵抗(例えば、図3に示す「A」列「1」行の模擬人体インピーダンスであれば1kΩの抵抗)の値とに基づいて漏れ電流値を演算(測定)する。ROM20は、EPROM等の不揮発性メモリで構成されて、漏れ電流の測定に関する測定条件の内容を示す測定条件データなどを記憶する。RAM21は、制御部19の演算結果などを一時的に記憶し、ROM22は、制御部19の動作プログラムなどを記憶する。また、ROM22は、模擬人体インピーダンスA−0〜D−2のそれぞれにおける電流検出用抵抗の値についての抵抗値データを記憶する。
【0018】
次に、漏れ電流測定装置1の使用方法について、図面を参照して説明する。
【0019】
前述したように、漏れ電流の測定に際しては、模擬人体インピーダンスの回路の構成および電流検出用抵抗の値を例えば対象となる規格や測定対象体Xの種類等に応じて規定する必要がある。したがって、この漏れ電流測定装置1を用いた漏れ電流の測定に際しては、まず、操作部17を操作することにより、模擬人体インピーダンスA−0〜D−2の8種類のうちから所望の模擬人体インピーダンスを選択する。この際に、図4に示すように、制御部19は、選択された模擬人体インピーダンスに応じて模擬人体インピーダンス回路11の各リレーRYの接続状態を切り替える。この場合、同図では、模擬人体インピーダンスA−0〜D−2のそれぞれが選択された際に、オン状態に切り替えるリレーRYを「1」で示し、オフ状態に切り替えるリレーRYを「0」で示している。
【0020】
具体的には、オペレータによって例えば模擬人体インピーダンスA−0が選択されたときには、制御部19は、図4に示すように、リレーRY1,RY8をオン状態に切り替えると共に、そのほかのリレーRY,RY・・をオフ状態に切り替える。これにより、模擬人体インピーダンス回路11の抵抗R2(500Ω),R3(500Ω)によって、図3に示すように、抵抗1kΩの模擬人体インピーダンスA−0が形成される。この場合、図4に示すように、模擬人体インピーダンス回路11の各抵抗Rおよび各コンデンサCを用いて模擬人体インピーダンスA−0〜D−2を形成する際にはリレーRY9が常にオン状態に制御され、後述するように、模擬人体インピーダンス回路11を切り離して外部インピーダンス取付部16に外部模擬人体インピーダンスを接続する際にはリレーRY9がオフ状態に切り替えられる。一方、オペレータによって例えば模擬人体インピーダンスA−1が選択されたときには、制御部19は、図4に示すように、リレーRY1,RY4a,RY4b,RY5a,RY5bをオン状態に切り替えると共に、そのほかのリレーRY,RY・・をオフ状態に切り替える。これにより、図3に示すように、抵抗R2,R3,R4,R5とコンデンサC3とでフィルタ有りの模擬人体インピーダンスA−1が形成される。
【0021】
次に、漏れ電流測定装置1と測定対象体Xとを電源線(L,N)、接地線(G)および測定用ケーブル14a,14bによって接続した後に、漏れ電流測定処理を実行する。この際に、制御部19は、まず、接続状態切替部15に対して所定の制御信号を出力することにより、電源線(L,N)および接地線(G)が正常接続状態で、かつ電源線(L,N)の接続極性が正相接続状態となるように測定対象体Xに商用交流電源を接続させる。この際に、測定対象体Xは、接続状態切替部15を介して商用交流が供給されて起動させられるため、供給開始から2分程度経過した時点で安定動作状態となる。一方、制御部19は、接続状態切替部15の接続状態を切り替えた後に、設定された待機時間(一例として180秒)が経過したときに漏れ電流を測定する。この際に、電圧検出部12のレンジ回路が、模擬人体インピーダンス回路11内の模擬人体インピーダンス(四端子回路)における一対の出力部の間に発生する電圧を検出して所定電圧の検出電圧に変換し、電圧検出部12の検波回路が、その検出電圧を整流して直流電圧を生成してA/D変換部13に出力する。また、A/D変換部13が、電圧検出部12によって出力される直流電圧の電圧値をアナログ−ディジタル変換して制御部19に出力する。これに応じて、制御部19は、A/D変換部13によって出力された電圧値に基づいて漏れ電流値を演算すると共に、その演算結果をRAM21に記憶させる。これにより、正常接続状態でかつ正相接続状態での漏れ電流の測定が完了する。
【0022】
この後、制御部19は、接続状態切替部15に対して電源線(L,N)および接地線(G)の接続状態を切り替えさせた後に、その状態で漏れ電流を測定する。また、模擬人体インピーダンスA−0,A−1のほかに、所定の規格に規定された模擬人体インピーダンスB−0〜D−2のいずれかを用いて漏れ電流を測定する際には、制御部19は、模擬人体インピーダンス回路11の各リレーRYを図4に示すようにそれぞれオン/オフ制御することにより、模擬人体インピーダンス回路11内に所望の模擬人体インピーダンスを形成する。
【0023】
一方、この漏れ電流測定装置1では、前述した各規格とは異なる規格に従って漏れ電流を測定することもできる。この際には、まず、測定用ケーブル14a,14bに対して模擬人体インピーダンス回路11内の各抵抗Rおよび各コンデンサCを切り離すと共に、所望の規格に従って構成された外部模擬人体インピーダンスパック(図示せず)を外部インピーダンス取付部16に取り付ける。この際に、制御部19は、外部インピーダンス取付部16から外部模擬人体インピーダンスパックを取り付けた旨の信号が出力されたときに、図4に示すように、リレーRY8をオン状態に切り替えると共に、各リレーRY1〜RY7,RY9をそれぞれオフ状態に切り替える。これにより、模擬人体インピーダンス回路11内の各抵抗Rおよび各コンデンサCが非接続の状態となる結果、模擬人体インピーダンス回路11は、電圧検出部12と外部インピーダンス取付部16とを接続する単なる平行線路を形成する。
【0024】
また、この際に、制御部19は、取り付けられた外部模擬人体インピーダンスパックにおける電流検出用抵抗の値をオペレータに対して入力させるための設定用画面(図示せず)を表示部18に表示させる。この際に、オペレータによって操作部17を介して抵抗値が入力されたときには、制御部19は、入力された抵抗値についての抵抗値データをRAM(メモリ)21に記憶させる。次に、制御部19は、前述した模擬人体インピーダンスA−0〜D−2を用いた漏れ電流の測定時と同様にして、外部インピーダンス取付部16に取り付けられている外部模擬人体インピーダンスを流れる電流値を漏れ電流として測定する。この際に、制御部19は、A/D変換部13によって出力された電圧値と、RAM21に記憶させた抵抗値データによって特定される抵抗値とに基づいて電流値を演算する。これにより、所望の規格に従っての漏れ電流の測定が完了する。
【0025】
このように、この漏れ電流測定装置1によれば、複数の抵抗Rおよび複数のコンデンサCの接続状態を切り替えて模擬人体インピーダンスA−0〜D−2のいずれかを形成するための複数のリレーRYを備え、制御部19が各リレーRYを切り替えてオペレータによって選択された(切替制御命令によって規定された)模擬人体インピーダンスを形成することにより、各模擬人体インピーダンスを形成するための必要最低限の電子部品を搭載するだけで、数多くの種類の模擬人体インピーダンスを自由に形成することができる。したがって、複数種類の規格に従って漏れ電流測定を行うことができ、かつ漏れ電流測定装置1の製造コストを低減することができると共に小形化することができる。
【0026】
また、この漏れ電流測定装置1によれば、測定用ケーブル14a,14bと模擬人体インピーダンスA−0〜D−2とが非接続の状態に維持されると共に測定用ケーブル14a,14bに外部模擬人体インピーダンスパックが取り付けられたとき(つまり外部インピーダンス取付部16に外部模擬人体インピーダンスパックが取り付けられているとき)に、制御部19が外部模擬人体インピーダンスにおける一対の出力部の間に発生する電圧の電圧値と外部模擬人体インピーダンスにおける電流検出用抵抗の抵抗値とに基づいて漏れ電流を測定することにより、模擬人体インピーダンス回路11の各電子部品(抵抗RおよびコンデンサC)のみでは形成できない模擬人体インピーダンスを接続して各種の規格に従った漏れ電流測定を行うことができる。
【0027】
さらに、この漏れ電流測定装置1によれば、制御部19が操作部17を介して入力された外部模擬人体インピーダンスにおける電流検出用抵抗の値と測定した電圧値とに基づいて漏れ電流を測定することにより、簡易な構成でありながら、各種外部模擬人体インピーダンスを使用して漏れ電流を確実かつ正確に測定することができる。
【0028】
なお、本発明は、上記した本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、図3に示す8種類の模擬人体インピーダンスA−0〜D−2を形成可能な構成を例に挙げて説明したが、本発明における模擬人体インピーダンスの種類数、その各回路構成、およびその電流検出用抵抗の値はこれに限定されず、模擬人体インピーダンスA−0〜D−2以外の各種の模擬人体インピーダンスを形成可能な構成を採用することができる。また、本発明の実施の形態では、漏れ電流測定装置1専用の箱状の外部模擬人体インピーダンスパックを取付け可能な外部インピーダンス取付部16を備えた例を説明したが、本発明における漏れ電流測定装置の構成はこれに限定されず、任意の形状で任意の回路構成の外部模擬人体インピーダンスを取付け可能な各種の構成を採用することができる。さらに、漏れ電流測定装置1では、外部インピーダンス取付部16に外部模擬人体インピーダンスパックが取り付けられた際に操作部17を介して電流検出用抵抗の値を入力する構成について説明したが、漏れ電流測定装置1自身が取り付けられた外部模擬人体インピーダンスパックにおける電流検出用抵抗の値を自動測定する構成を採用することもできる。また、電流検出用抵抗の値が予め決まっている外部模擬人体インピーダンスパックを予め決められた取付け部位に取り付ける構成を採用してもよく、その場合には、電流検出用抵抗の値の入力や測定が不要となる。さらに、本発明における接続切替素子やスイッチ回路は、リレーに限らず、各種半導体スイッチ素子や機械式スイッチを採用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の漏れ電流測定装置によれば、制御部が切替制御命令に従って電流検出回路内の各接続切替素子の接続状態を切り替えて切替制御命令によって規定されるいずれかの種類の電流検出用四端子回路を形成することにより、複数の電流検出用四端子回路を形成するための必要最低限の電子部品を搭載するだけで、数多くの種類の電流検出用四端子回路を自由に形成することができる。したがって、複数種類の規格に従って漏れ電流測定を行うことができ、かつ漏れ電流測定装置の製造コストを低減することができると共に小形化することができる。
【0030】
また、請求項2記載の漏れ電流測定装置によれば、一対の測定用ケーブルに電流検出用四端子回路が非接続の状態で外部電流検出用四端子回路が接続されているときに、測定部が外部電流検出用四端子回路における一対の出力部の間に発生する電圧の値と外部電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値とに基づいて漏れ電流を測定することにより、電流検出用四端子回路の各電子部品のみでは形成できない外部電流検出用四端子回路を接続して各種の規格に従った漏れ電流測定を行うことができる。
【0031】
さらに、請求項3記載の漏れ電流測定装置によれば、入力された電流検出用抵抗の値と外部電流検出用四端子回路における一対の出力部の間に発生する電圧の値とに基づいて測定部が漏れ電流を測定することにより、簡易な構成でありながら、電流検出用抵抗の値等が互いに異なる各種外部模擬人体インピーダンスを使用して漏れ電流を確実かつ正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る漏れ電流測定装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】漏れ電流測定装置1おける模擬人体インピーダンス回路11の回路構成の一例を示す回路図である。
【図3】模擬人体インピーダンス回路11内に形成される模擬人体インピーダンスA−0〜D−2の各回路図である。
【図4】模擬人体インピーダンスA−0〜D−2のそれぞれの形成時におけるリレーRY1〜RY9のオン/オフ制御状態を示す切替状態図である。
【符号の説明】
1 漏れ電流測定装置
11 模擬人体インピーダンス回路
12 電圧検出部
13 A/D変換部
14a,14b 測定用ケーブル
16 外部インピーダンス取付部
17 操作部
18 表示部
19 制御部
A−0〜D−2 模擬人体インピーダンス
C1〜C7 コンデンサ
R1〜R7 抵抗
RY1〜RY9 リレー
X 測定対象体

Claims (3)

  1. 一対の測定用ケーブルを介して電流検出用四端子回路を流れる電流を当該電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値およびその一対の出力部の間に発生する電圧の値に基づいて漏れ電流として測定する測定部を備えている漏れ電流測定装置であって、
    複数種類の前記電流検出用四端子回路を構成するための複数の電子部品および当該各電子部品の接続状態を切り替えて当該いずれかの種類の電流検出用四端子回路を形成するための複数の接続切替素子を備えた電流検出回路と、切替制御命令に従って前記各接続切替素子の接続状態を切り替えて当該切替制御命令によって規定される前記いずれかの種類の電流検出用四端子回路を形成する制御部とを備えている漏れ電流測定装置。
  2. 前記一対の測定用ケーブルと前記電流検出用四端子回路との接続または非接続を制御命令に従って実行するスイッチ回路を備え、
    前記測定部は、前記スイッチ回路によって前記一対の測定用ケーブルと前記電流検出用四端子回路とが非接続の状態に維持されると共に当該一対の測定用ケーブルに外部電流検出用四端子回路が接続されているときに、当該外部電流検出用四端子回路における一対の出力部の間に発生する電圧の値と当該外部電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値とに基づいて前記漏れ電流を測定する請求項1記載の漏れ電流測定装置。
  3. 前記外部電流検出用四端子回路における電流検出用抵抗の値を入力するための操作部を備え、
    前記測定部は、前記入力された電流検出用抵抗の値と前記外部電流検出用四端子回路における前記一対の出力部の間に発生する電圧の値とに基づいて前記漏れ電流を測定する請求項2記載の漏れ電流測定装置。
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