JP5601963B2 - パレット治具交換装置 - Google Patents

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Description

本発明はパレット治具交換装置に関する。特に本発明の自動治具交換装置は、テーブル面が床面に対し垂直な回転テーブルにクランプされるパレット治具を交換する。
本出願人には、特許第4061553号や特開2007−125641号などの工作機械の出願がある。これらの工作機械の床面に据え付けられる基台の前面は、基台上面に対し鉛直な平面であり、当該前面にはA・B・C軸回転テーブル等の種々のテーブルやワーク形状に合わせた種々の治具を取り付けることが可能であり、複数の工作機械にワーク形状に対応したテーブルや治具を装備させて、ライン状に配列することができる。この場合のワーク自動搬入出は任意の形態をとることができる。




しかし、一方でこうした大掛かりなラインでなく、いわゆる自動パレット交換装置(APC)を装備することで、一台のマシニングセンタで加工と段取りができる使用形態を望む需要者も存在する。そしてパレット交換仕様の工作機械では、ワークを多数取り付けることのできるイケール治具の使用が求められる場合がある。イケール治具には4面にワークを取り付けることのできる4面イケールや2面にワークを取り付けることのできる2面イケールなどがあり、一つの治具にたくさんのワークを取り付けて加工を行なうことができる点にメリットがある。
横形マシニングセンタにおいては、この多面イケール治具を加工する場合、主軸とイケールの治具面が直交するように、テーブル面が床に水平な回転テーブルにイケール治具を取り付けて加工を行なうが、立て形のマシニングセンタにおいても、主軸とイケールの治具面が直交するように、テーブル面が床面に対して垂直な回転テーブルにイケール治具を取り付けて加工を行なうのが最もシンプルである。
そして床面に対して垂直なテーブル面を有する回転テーブルでは、クランプされるパレットは直立状態となるが、従来技術の中で直立したパレットの交換装置としては、特許文献1が開示されている。
特許文献1のパレット交換装置は、水平から直立に倒立自在な段取りスタンドと、工作機械の前後動自在なテーブル上に直立するパレットとの両パレットを、下から支持して水平に旋回させるとともに、昇降自在な旋回アームを有しており、パレットを交換するときは、段取りスタンドを水平から直立させ、パレットを直立状態にし、旋回アームを旋回させる。
特開2000−237927
しかし、特許文献1では、旋回アームの先端でパレット部を受けるため、アーム先端に負荷がかかり、剛性を得るためアームそのものが重くなり、結果的に駆動装置等が比較的大きなものが必要となる傾向がある。さらに、パレット交換した後、旋回アームは加工領域から出るために改めて90°旋回しなければならず、その分サイクルタイムが長くなる。さらに、旋回アーム先端の直立したパレットをワーク取り付け可能な状態にするため倒立自在なスタンドや回転台を別途設けるなど、複雑な機構が必要となり、その結果、機械が大型化する傾向にある。
そこで本発明では、直立したパレットを交換するものとして、前述の旋回アームと前後動するテーブルの構成要素の機能を併せ持ったアームレスのパレット治具交換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では以下のような特徴を有する。
水平方向で前後方向(Y軸方向)と平行なB軸中心に回転する回転テーブルに直立状態でクランプされるパレット部と、鉛直方向(Z軸方向)に案内される主軸に対して加工されるべきワークが取り付けられる治具部とを有するパレット治具を交換する工作機械のパレット治具交換装置であって、前記パレット治具交換装置は、床面に垂直な旋回軸中心に旋回可能な旋回装置に複数の連結部を有し、それら連結部にはY軸方向に伸縮し、B軸中心に回転可能な伸縮手段を有し、前記連結部の伸縮手段にそれぞれパレット部が直立状態であるパレット治具を固設させ、前記伸縮手段を全縮状態で前記旋回装置を旋回させて、加工領域側のパレット治具と段取領域側のパレット治具を交換し、加工領域側に位置決めされたパレット治具を前記連結部の伸縮手段に固設させたまま、前記伸縮手段を全伸状態にして、全伸先に位置する前記回転テーブルに把持させて前記回転テーブルによる割り出し回転に合わせて回転することを可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、パレット治具交換装置の旋回部に伸縮手段を備えた連結部を設けることにより、従来のような旋回アームが不要となるばかりでなく、ワーク取付ステーションのパレット置き台や回転が必要な場合の回転機構も不要となり、装置をシンプルにすることができる。
また、以下のような手段を用いることもできる。
水平方向で前後方向(Y軸方向)と平行なB軸中心に回転する回転テーブルに直立状態でクランプされるパレット部と、鉛直方向(Z軸方向)に案内される主軸に対して加工されるべきワークが取り付けられる治具部とを有するパレット治具を交換する工作機械のパレット治具交換装置であって、前記パレット治具交換装置は、床面に垂直な旋回軸中心に旋回可能な旋回装置に複数の連結部を有し、それら連結部にはY軸方向に伸縮し、B軸中心に回転可能な伸縮手段を有し、前記連結部の伸縮手段にそれぞれパレット部が直立状態であるパレット治具を固設させ、前記伸縮手段を全縮状態で前記旋回装置を旋回させて、加工領域側のパレット治具と段取領域側のパレット治具を交換し、加工領域側に位置決めされたパレット治具を前記連結部の伸縮手段に固設させたまま、前記伸縮手段を全伸状態にして、全伸先に位置する前記回転テーブルに把持させるとともに、前記伸縮手段は、前記工作機械の回転テーブルがB軸中心に回転する動きにあわせて前記パレット治具を回転可能に支持することを特徴とする。

この発明によれば、加工領域側のパレット治具は工作機械の回転テーブルとパレット治具交換装置の連結部の2箇所で支持されるため、より剛性が高くなる。
さらに上述の発明のパレット治具交換装置を有する工作機械は、床面に据え付けられる基台の前面に前記回転テーブルが取り付けられており、かつ前記テーブルは前記基台の前端面と揃う、あるいは前記基台の前端面より多少前後した位置に配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、主軸のY軸方向のストロークを最大限に生かせるとともに、パレット治具交換装置の旋回領域である工作機械の基台前面がクリアになることから、旋回装置を旋回させる際、回転テーブルあるいは旋回装置を前後動させたりする必要もなく、機械全体を小型化できる。
さらに、この発明は、前記連結部の伸縮手段に固設されるパレット治具の治具部が取り外し可能であることを特徴とする。
これによれば、治具部のみを交換することによって、種々のワーク形状にあった種々の治具部を取り付けることが可能となる。
本実施例に係る立て形マシニングセンタ1を示す斜視図である。 立て形マシニングセンタ1の側面図である。 本実施例のパレット治具交換装置80を示す図である。
まず本実施例を図を用いて説明する。立て形マシニングセンタ1は、基台10と、基台の上面上に配設され、水平面方向で前後方向(Y軸方向)に案内される第一サドル20と、第一サドル20に配設され、水平面方向で左右方向(X軸方向)に案内される第2サドル30と、第2サドル30に配設されて、鉛直方向(Z軸方向)に案内される主軸ヘッド40と、主軸ヘッド40によって軸線中心に回転自在に支持され、工具Tを保持する主軸50と、基台10内部に内蔵され、複数の工具Tを収納する工具交換装置60と、基台10の前面にY軸と平行な回転中心軸(B軸方向)を中心に回転可能なB軸テーブル70、パレット治具交換装置80、チップコンベア200から構成されている。
さらに、立て形マシニングセンタ1は、第一サドル20をY軸方向に案内移動させるためのY軸案内機構21とY軸送り機構22、第2サドル30をX軸方向に案内移動させるためのX軸案内機構31とX軸送り機構32、主軸ヘッド40をZ軸方向に案内移動するZ軸案内機構41とZ軸送り機構42を備え、主軸50をその軸中心に回転させる主軸回転駆動機構51と、B軸テーブル70をB軸中心に回転させて所定の回転角度位置に割り出す図示しないB軸テーブル回転駆動機構とを備えている。
前記基台10は、直方体を基調にした箱型形状を有しており、基台内部は、基台の強度を保つため図示しない必要箇所にリブを配しつつも、工具交換装置60を内蔵できるように空洞になっている。
基台上面11には、前記Y軸案内機構21を固定させるため、左右両側に案内軌道台11aを設けられている。また、工具交換のため一部切り欠け11bを有している。
基台の前面12は、中央部にB軸テーブル70を取り付け、かつ主軸50と工具マガジン60の間で工具T交換可能なように開口12aが設けられている。また、基台の中央前面部12cを前端面12bより後退させてあるが、これはB軸テーブルが基台の中央前面部12cに取り付けられた際、自動治具交換装置80のパレット治具83が取り付けられるB軸テーブル70の治具取付部71の前面71aと基台の前端面12bが揃うようにして、主軸のY軸ストロークを最大限に生かせるようにするとともに、パレット治具交換装置の旋回領域をクリアにしておくためである。なお、この治具取付部の前面は基台の前端面より多少前後しても構わない。B軸テーブル70にはベース板72が取り付けられており、このベース板72を前記中央前面部12cに取り付け、B軸テーブル70が基台10内部に内蔵される。そしてB軸テーブル70は図示しないテーブル回転駆動機構によりB軸中心に回転可能となっている。
基台10の左右側面13は左右それぞれ鉛直の単一平面壁を有している。
前記第一サドル20は、側面視直角台形状をしている。Y軸案内機構21に平行な左右側壁20a、左右側壁の底面をつなぐ水平な底面壁(図示なし)、左右側壁の上面をつなぐ水平な上面壁20bを有し、底面壁と上面壁20bをつなぐ鉛直状の前壁20cで構成されており、前記前壁20cの高さ中央箇所は側面視凹み状となっている。左右側壁20aは側面視直角台形状をしている。第一サドル20は正面視矩形で、その左右幅は基台10の左右幅より若干小さい。
Y軸案内機構21は、基台上の上面左右に設けられた案内軌道台11aの上面に沿ってそれぞれ配設されたガイドレール21aと、第一サドル20の左右側壁20aの底面にそれぞれ固設され、このガイドレール21aに沿ってY軸方向に移動自在に係合されたスライド21bとからなる。
また、前記Y軸送り機構22は、基台10の上面に配設された駆動モータ22aと、この駆動モータ22aによって軸中心に回転されるボールネジ22bと、第一サドル20の底面壁20bに固設された図示しないナットからなる。
そして駆動モータ22aが駆動されてボールネジ22bが軸中心に回転し、これに螺合した図示しないナットがY軸方向に移動することにより、第一サドル20が前記ガイドレール21a及びスライダ21bによりY軸方向に案内される。
第二サドル30は、主軸ヘッド40を固定支持するため、正面視では縦長の矩形をしている。
X軸案内機構31は、第一サドル20の上面壁20cと前壁20dの下側にそれぞれ配設されたガイドレール31aと、第二サドル30の後面に固設されたスライド31bからなる。前記上下に配設されたガイドレール31aのうち上側のガイドレール31aは、第一サドル20の上面壁20bに配設する代わりに、前壁20cの上側に取り付けても構わない。
また、X軸送り機構32は、第一サドル20の前壁20dの凹み部に配設された駆動モータ32aと、この駆動モータ32aによって軸中心に回転されるボールネジ32bと、第二サドル30の後面に固設された図示しないナットからなる。
そして、駆動モータ32aが駆動されてボールネジ32bが軸中心に回転し、これに螺合した図示しないナットがX軸方向へ移動することにより、第二サドル30が前記ガイドレール31a及びスライダ31bによりX軸方向に案内される。
Z軸案内機構は、主軸ヘッド40のZ軸方向に配設された図示しないガイドレールと、第二サドル30に固設された図示しないスライドとからなる。
Z軸送り機構42は、第二サドル30の上方に配設された駆動モータ42aと、この駆動モータ42aによって軸中心に回転される図示しないボールネジと、主軸ヘッド40に固設された図示しないナットとからなる。
そして、駆動モータ42aが駆動されて図示しないボールネジが軸中心に回転し、これに羅合した図示しないナットがZ軸方向へ移動することにより、主軸ヘッド40が前記ガイドレール及びスライダによりZ軸方向に案内される。
前記工具交換装置60は、基台10の上面11aの内側に配設され、円周状に工具Tを保持する複数の保持部62を備え、円中心に鉛直上に配設された図示しない駆動モータと減速機によって工具Tの割り出しを行なう工具マガジン61とからなる。
主軸50先端に把持された工具Tを次に使用する工具Tと交換する場合、工具マガジン61が回転して所定の保持部62が工具交換位置に位置決めされ、主軸50は把持した工具Tを所定の保持部62へ保持させる。工具Tを工具マガジンの保持部62へ受け渡した主軸50は一端工具交換位置から離れた後、工具マガジン61が回転して次の工具Tを保持した保持部62が工具交換位置に位置決めされる。主軸50は保持部62から次の工具Tを受け取る。
パレット治具交換装置80は、ベース81と、旋回装置82と、B軸テーブル70の治具取付部71にクランプされる加工用パレット治具83Aと、加工用パレット治具の反対側には次に加工すべきワークを段取りするための段取用治具83Bと、前記旋回装置82とパレット治具83(83A・83B)とをそれぞれ連結するための連結部84(84A・84B)とからなる。前記パレット治具83と前記連結部84の間には必要に応じてロータリジョイント85(85A・85B)を設けることもできる。
さらに前記旋回装置82は、図3に示すようにベース81上に配設される旋回テーブル86、前記旋回テーブル86を旋回軸中心に旋回させるためベース81下に収容される旋回用モータ87、前記旋回テーブル86に内蔵されている図示しない旋回用減速機、ロータリジョイント88、図示しない油圧ユニット、前記旋回テーブル86上に固設され、旋回テーブル86と一体で旋回する旋回柱89からなり、フランジ部90でベース81上面に固定されている。前記旋回柱89は、前記旋回テーブル86上に固定される台座部89A、円柱部89B、角柱部89Cからなる。
前記パレット治具83は、B軸テーブルの取付部71にクランプされるパレット部91(91A・91B)と、ワークを固定するための治具部92(92A・92B)と、前記ロータリジョイント85(ロータリジョイント85を設けない場合には連結部84)に取り付けられる連結板93(93A・93B)とからなる。
本実施例で使用している治具部92はT溝付きの二面イケール治具92で、T溝に図示しないクランプ金具を固定し、ワークを固定する。治具部92は、他に四面イケール治具であってもよく、自動クランプ装置を搭載した治具であってもよい。
前記連結部84は、前記旋回柱89の角柱部89Cの機械側(加工領域側)とその反対側(段取領域側)の両側に、それぞれ嵌合されフランジ部94Fで角柱部89Cにネジ止めされるシリンダ94(94A・94B)と、回転スリーブ95(95A・95B)と、図示されないピストンからなる。図示されないピストンはその一方端が前記シリンダ94内を油圧によってY軸方向(前後方向)に摺動可能なように組み込まれており、他方端には図示しないスラストベアリングを介して前記回転スリーブ95がB軸中心に回転可能に配設されている。前記図示しないピストンの前後運動に動きに合わせて、前記スリーブ95が前記シリンダ94の円筒部94Cの外周上を前後方向に摺動案内される。
前記連結部84は、図3に示すように、加工領域側の連結部84Aは、前記スリーブ95Aが前記シリンダ94Aの先端部まで移動しており、この状態を全伸状態、段取領域側の連結部84Bは、前記スリーブ95Bが前記シリンダ94Bのフランジ部94F側まで移動しており、この状態を全縮状態とする伸縮手段96(96A・96B)を備える。
パレット治具交換装置80は、以下のようにパレット治具83を交換する。
前記連結部84の加工領域側・段取領域側の両側に前記パレット治具83を取り付け、前記連結部84の前記伸縮手段96を全縮状態にして、旋回装置82を旋回軸中心に180度旋回させ、加工領域側と段取領域側のパレット治具83を交換する。
そして加工領域側の連結部84Aを全伸状態にして前記パレット治具83Aの被取付部91AをB軸回転テーブル70の取付部71にクランプさせる。加工中、連結部84Aの伸縮手段96Aは全伸状態を維持される。
B軸テーブル70にクランプされた前記パレット治具83Aは、B軸テーブル70の割り出し回転にあわせてB軸中心に回転する。このとき、旋回装置82の連結部84Aの伸縮手段96Aの回転スリーブ95AもB軸を中心に一緒に回転する。
加工が終了すれば、B軸テーブル70からパレット治具83Aをアンクランプして、伸縮手段96Aを全縮状態にし、旋回装置82を旋回させ、加工中に段取領域側のパレット治具83Bに段取り固定された次のワークと交換する。
この際、B軸テーブルにクランプしてあった加工領域側のパレット治具83Aは、B軸テーブルがB軸原点に戻された状態に位置決めされてからアンクランプされたのち、連結部84Aの伸縮手段96Aを全縮状態にする。これをパレット治具83Aの定位置とする。
具体的には、パレット治具83の連結板93の旋回装置側にはそれぞれ定位置確認パッド97(97A・97B)が左右のいずれか一方に設けてあり、パレット治具83Aが、B軸テーブル70によってB軸原点に位置決めされて、連結部84Aの伸縮手段96Aを全縮状態となされた際、前記旋回装置82の角柱部89Cに取り付けてある定位置確認シャフト98A内のバー先端98Pに前記定位置確認パッド97Aが当たってバー先端をシャフト98A内に押し込むようになっており、これを定位置確認手段99Aとする。そしてこの定位置確認手段99の動きを、図示しないセンサが検知し、パレット治具83Aが定位置にあることが確認できる。
さらに、パレット治具交換装置80は、パレット治具83が定位置に位置決めされているとき、パレット治具83や治具上のワークの自重で連結部84がB軸中心に回転するのを防ぐためのまわり止め規制手段100を備えている。
前記まわり止め規制手段100は、前記旋回装置82の角柱部89Cの加工領域・段取領域の両側それぞれに固設されたブロック101(101A・101B)上面に、前記ブロック101内の図示しないバネにより鉛直上方に付勢されて突出するように設けられたまわり止めピン102(102A・102B)と、前記連結部84の回転スリーブ95の外周に設けられ、定位置に位相決めされたとき回転スリーブ95の真下側にY軸方向に切られた溝95Gとからなる。前記まわり止めピン102は、定位置に位相決めされた回転スリーブ95の溝95Gと整列するように配設されており、連結部84が縮むにつれて、前記溝95Gに前記まわり止めピン102が係合された状態で、前記回転スリーブ95がY軸上を旋回装置の方向に移動し、全縮状態となった連結部84の回転を規制する。
また、前記まわり止め規制手段100は、前記ブロック101下面に設けられた図示しないアクチュエータを備えて、上方に突出している前記まわり止めピン102を必要に応じてバネの付勢力に抗して下方へ引っ張り、前記溝95Gとの係合を解けるようにして、まわり止め規制を解除することもできる。
本実施例では、治具部92にイケール治具92を使用しているが、段取領域側のイケール治具92の二面にワークを固定する場合には、前記図示しないアクチュエータを作動させてまわり止め規制を解除し、手動でパレット治具83BをB軸回転させることができる。そのため、加工領域側ではB軸テーブルの回転によってパレット治具83AのB軸上の位相決めを行なうのとは異なり、段取領域側では、パレット治具83BのB軸上の位相の定位置決めは手動によって行なう。
そこで、段取領域側には、B軸上の位相の定位置を確認するため、以下の前記ベース81上に取り付けられたブラケット103に、近接センサ104がセンサ面を下に向けて配設されている。そして前記ブロック下面にはドグ105(105A・105B)を支持固定するドグ支持部材106(106A・106B)が固設されている。この支持部材106は図示しないアクチュエータの作動部と連動しており、ドグ106Bのフランジ部106Fを上下させ、前記近接センサ104による検出が行なわれるようになっており、これを段取領域用定位置確認手段107とする。
図示しないアクチュエータに連結している前記ドグ支持部材106は、まわり止め規制を解除するためアクチュエータがまわり止めピン102を下方へ引っ張るが、その動きに連動してドグ105が下方へ移動され、ドグのフランジ部105Fが近接センサのセンサ面の検出範囲から外れるようにされている。
まわり止め規制を解除されたパレット治具83Bにワークを固定したのち、パレット治具83Bを定位置に手動で戻すとともに、まわり止めピン102Bが回転スリーブ95Bの溝95Gに係合され、この際アクチュエータによって押し下げられていたドグ105Bも図示しないばねの力で元の位置に戻り、パレット治具83Bがキチンと定位置に位置決めされているかが前記近接センサ104で検出される。
チップコンベア200は、マシニングセンタ1の基台10とパレット治具交換装置のベッド81との間に図示しないホッパーに案内された切りくずを機械の外へ排出させるために床上に設置されている。B軸テーブルにクランプされたパレット治具83はB軸回転させて切りくずを自重で落下させることもでき、切りくず排出性に有利となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の取り得る具体的な態様は、これに限定されるものではない。
たとえば、工作機械の基台10とパレット治具交換装置80のベッド81とは連結されていてもよい。どのような手段であれ、工作機械の基台とパレット治具交換装置80の位置関係が一定に保たれている場合、パレット治具83を固設する連結部84の伸縮手段96にB軸サポート機能を持たせてもよく、パレット治具83は、工作機械のB軸テーブルと旋回装置の連結部84による2箇所で支持させることになり、剛性が高まる。
1 工作機械
10 基台
50 主軸
60 自動工具交換装置
70 B軸テーブル
80 パレット治具交換装置
82 旋回装置
83 パレット治具
84 連結部
89 旋回柱
92 治具(イケール治具)
96 伸縮手段
(94 シリンダ 95 回転スリーブ)
99 定位置確認手段
(97 確認パッド 98 定位置確認シャフト 98P バー)
100 まわり止め規制手段
(102 まわり止めピン 95G 溝)
107 段取領域用定位置確認手段

Claims (4)

  1. 水平方向で前後方向(Y軸方向)と平行なB軸中心に回転する回転テーブルに直立状態でクランプされるパレット部と、鉛直方向(Z軸方向)に案内される主軸に対して加工されるべきワークが取り付けられる治具部とを有するパレット治具を交換する工作機械のパレット治具交換装置であって、
    前記パレット治具交換装置は、
    床面に垂直な旋回軸中心に旋回可能な旋回装置に複数の連結部を有し、それら連結部にはY軸方向に伸縮し、B軸中心に回転可能な伸縮手段を有し、
    前記連結部の伸縮手段にそれぞれパレット部が直立状態であるパレット治具を固設させ、前記伸縮手段を全縮状態で前記旋回装置を旋回させて、加工領域側のパレット治具と段取領域側のパレット治具を交換し、加工領域側に位置決めされたパレット治具を前記連結部の伸縮手段に固設させたまま、前記伸縮手段を全伸状態にして、全伸先に位置する前記回転テーブルに把持させて前記回転テーブルによる割り出し回転に合わせて回転することを可能としたことを特徴とするパレット治具交換装置。
  2. 水平方向で前後方向(Y軸方向)と平行なB軸中心に回転する回転テーブルに直立状態でクランプされるパレット部と、鉛直方向(Z軸方向)に案内される主軸に対して加工されるべきワークが取り付けられる治具部とを有するパレット治具を交換する工作機械のパレット治具交換装置であって、
    前記パレット治具交換装置は、
    床面に垂直な旋回軸中心に旋回可能な旋回装置に複数の連結部を有し、それら連結部にはY軸方向に伸縮し、B軸中心に回転可能な伸縮手段を有し、
    前記連結部の伸縮手段にそれぞれパレット部が直立状態であるパレット治具を固設させ、前記伸縮手段を全縮状態で前記旋回装置を旋回させて、加工領域側のパレット治具と段取領域側のパレット治具を交換し、加工領域側に位置決めされたパレット治具を前記連結部の伸縮手段に固設させたまま、前記伸縮手段を全伸状態にして、全伸先に位置する前記回転テーブルに把持させるとともに、前記伸縮手段は、前記工作機械の回転テーブルがB軸中心に回転する動きにあわせて前記パレット治具を回転可能に支持することを特徴とするパレット治具交換装置
  3. 請求項1又は2いずれかに記載のパレット治具交換装置を有する工作機械であって、床面に据え付けられる基台の前面に前記回転テーブルが取り付けられており、かつ前記テーブルは前記基台の前端面と揃う、あるいは前記基台の前端面より多少前後した位置に配設されていることを特徴とするパレット治具交換装置を具備する工作機械。
  4. 前記連結部の伸縮手段に固設されるパレット治具は、治具部が取り外し可能であることを特徴とする請求項1乃至2のうちいずれか一つに記載のパレット治具交換装置。

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