JP5601670B2 - 低延焼性巻紙、その製造方法並びに製造機 - Google Patents

低延焼性巻紙、その製造方法並びに製造機 Download PDF

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Description

本発明は、シガレットに低延焼性を付与する低延焼性巻紙、その製造方法並びに製造機に関する。
近年、シガレットの不始末に起因した失火を低減するために、自己消火型シガレットが開発されている。この自己消火型シガレットは、刻たばこ等の喫煙材料と、この喫煙材料を包み込むペーパとを含み、このペーパは低延焼性巻紙から形成されている(例えば、特許文献1の図2参照)。
具体的には、特許文献1の低延焼巻紙は紙製のウエブと、このウエブにその長手方向に所定の間隔を存して配置されたバンドとを有し、これらバンドはウエブに燃焼抑制液を塗布することで形成されている。より詳しくは、燃焼抑制液は、水溶液と、この水溶液中に溶解された燃焼抑制剤とからなり、そして、燃焼抑制液が塗布されたウエブは乾燥器にて乾燥され、低延焼巻紙となる。
シガレットのペーパ、即ち、巻紙に所望の低延焼性を付与するためには、燃焼抑制液中の燃焼抑制剤の濃度は高ければ高い程、好ましい。しかしながら、燃焼抑制剤の濃度が増加する程、燃焼抑制液の粘度は増加する。
燃焼抑制液の濃度が高い場合、ウエブへの低延焼液の塗布が困難になり、ウエブに前述したバンドを正確に形成することができない。このような事情から、ウエブに低燃焼性液を塗布する際には燃焼抑制液の粘度を低下させる必要がある。
例えば、燃焼抑制液はその温度の上昇に連れ、その粘度が減少する性質を有することから、燃焼抑制液の塗布に先立ち、燃焼抑制液を加熱することが考えられる。これに対し、特許文献1は、燃焼抑制剤の濃度が薄い燃焼抑制液を使用し、この薄い燃焼抑制液を複数回繰り返してウエブに塗布することで、巻紙に所望の低延焼性を付与する(特許文献1の図4参照)。
特表2004-512849号公報
燃焼抑制液を加熱する場合、燃焼抑制液の供給源のみならず、この供給源からウエブに至る供給経路全体を加熱した状態に維持しなければならない。このため、供給源や供給経路のための加熱設備が必要不可欠となる。
一方、特許文献1の場合には、燃焼抑制液がウエブに繰り返して塗布されるため、燃焼抑制液の塗布装置及び乾燥器のセットが塗布回数に対応した数だけ必要になる。このため、特許文献1における低延焼性巻紙の製造機は大掛かりなものになる。また、前段の塗布装置がウエブに燃焼抑制液を塗布し、ウエブに塗布領域を形成した後、後段の塗布装置は、ウエブの塗布領域に燃焼抑制液を正確に重ねて塗布しなければならず、ウエブへの燃焼抑制液の塗布は容易ではない。
本発明の目的は、第1に大掛かりな製造設備を要求しない低延焼性巻紙を提供することにあり、第2に、低延焼性巻紙の製造方法及び製造機を提供することにある。
この目的を達成するにあたり、本発明者は、水中のミネラルイオンと燃焼抑制剤とのイオン架橋反応により燃焼抑制液がゲル状になり、この結果、燃焼抑制液における粘度の増加が引き起こされるという知見に基づき、本発明を着想するに至った。
本発明の低延焼性巻紙は、紙製のウエブと、このウエブに燃焼抑制液を塗布して形成され、ウエブの燃焼を抑制する領域とを含み、燃焼抑制液はミネラルイオンが排除された溶媒と、この溶媒中に溶解された燃焼抑制剤としてのアルギン酸ナトリウム又はペクチンとを含む(請求項1)
また、本発明は、上述した低延焼性巻紙の製造方法をも提供し、この製造方法は、燃焼抑制液を準備する準備工程と、燃焼抑制液を紙製のウエブに塗布し、このウエブの燃焼を抑制する領域を形成する塗布工程とを含み、準備工程は、上水道或いは井戸から、溶媒としての原水を取り込む取り込みプロセスと、原水中からミネラルイオンを除去した処理水を精製する精製プロセスと、処理水に溶質となる燃焼抑制剤としてアルギン酸ナトリウム又はペクチンを溶解し、前記燃焼抑制液を生成する溶解プロセスとを有する(請求項2)
具体的には、精製プロセスは、イオン交換樹脂、イオン交換膜及び逆浸透膜の何れかを使用して原水中からミネラルイオンを除去する(請求項3)。好ましくは、精製プロセスは、処理水を一定の温度に維持する(請求項4)
更に、塗布工程は、ウエブに対する燃焼抑制液の塗布位置と、燃焼抑制液を蓄えたタンクとの間にて燃焼抑制液を循環させながら、ウエブに燃焼抑制液を塗布するのが好ましい(請求項5)
更に、本発明は低延焼性巻紙の製造機をも提供し、この製造機は、紙製のウエブのための走行経路と、ウエブに塗布すべき燃焼抑制液を蓄えた供給タンクであって、燃焼抑制液はミネラルイオンが排除された溶媒と、この溶媒中に溶解された燃焼抑制剤としてのアルギン酸ナトリウム又はペクチンとを含む、供給タンクと、走行経路に配置され、供給タンクから供給された燃焼抑制液をウエブに塗布し、ウエブにその燃焼を抑制する領域を形成する塗布装置と、走行経路に塗布装置の下流に位置して配置され、燃焼抑制液が塗布されたウエブを乾燥し、低燃焼性巻紙を形成する乾燥器とを備える(請求項6)
塗布装置は、ウエブに対する燃焼抑制液の塗布位置と、供給タンクとの間にて燃焼抑制液を循環させる循環経路を含んでいるのが好ましい(請求項7)
上述の燃焼抑制液の溶媒はミネラルイオンを含んでいないので、これらミネラルイオンと燃焼抑制剤とがイオン架橋反応を引き起こすことはない。それ故、燃焼抑制液はゲル状態になり難く、燃焼抑制液における粘度の増加が抑制される。
それ故、ウエブに燃焼抑制液が1回塗布されただけで、低延焼性巻紙がその本来の機能を十分に発揮すべく燃焼抑制液中の燃焼焼抑制剤の濃度が高く設定されていても、燃焼抑制液の粘度の増加が抑制されるので、ウエブへの燃焼抑制液の塗布は容易になる。この結果、低延焼性巻紙を製造するにあたり、ウエブへの燃焼抑制液の塗布にグラビア方式等の一般的な塗布装置の使用が可能となる。
また、燃焼抑制液における粘度の増加が抑制されるので、燃焼抑制液中の燃焼焼抑制剤の濃度を更に高めることも可能となる。この場合、燃焼抑制液中の溶媒が減少するので、乾燥器の負荷が低減する。
本発明は、低延焼性巻紙の製造にあたり、製造方法及び製造機の簡略化が可能になり、低延焼性巻紙を容易に製造することができる。
自己消火型フィルタシガレットを示す斜視図である。 図1のシガレットの製造を説明するための概略図である。 図1の低延焼性巻紙の製造に使用される燃焼抑制液の製造を説明するためのブロック図である。 図1の低延焼性巻紙を製造する製造機の概略図である。 燃焼抑制液の製造から低延焼性巻紙の製造までの一連の流れを示したフローチャートである。
図1の自己消火型フィルタシガレットは、シガレットSと、このシガレットSの一端に接続されたフィルタとを備え、このフィルタはチップペーパTを介してシガレットSに接続されている。シガレットSは、刻たばこ等の喫煙材料と、この喫煙材料を包み込んだ低延焼性ペーパPとを含み、このペーパPはシガレットSに低延焼性を付与する。
詳しくは、ペーパPは複数のバンドBを有し、これらバンドBはペーパPのベース材料に燃焼抑制液を塗布し、この後、ベース材料を乾燥することで形成されている。具体的には、バンドBはシガレットSの軸線方向に間隔を存して配置され、シガレットSの全周に沿って延びている。
図2は、上述したシガレットSの製造機を概略的に示す。
製造機はウエブロールRを備えており、このウエブロールRはペーパPとなる低延焼性巻紙QをラッピングセクションMに向けて供給する。一方、ラッピングセクションMには喫煙材料もまた供給され、ラッピングセクションMは喫煙材料を巻紙Qで包み込み、たばこロッドTRを連続して成形する。この後、たばこロッドTRは切断セクション(図示しない)にて所定の長さ毎に切断され、シガレットSの2倍の長さの有するダブルシガレットDSが得られる。
この後、ダブルシガレットDSはフィルタ取付機、所謂、フィルタアタッチメント(図示しない)に供給され、このフィルタアタッチメントは公知のようにダブルシガレットDS及びダブルフィルタから図1のフィルタシガレットを製造する。
次に、図3を参照しながら、前述した燃焼抑制液の製造について説明する。
先ず、上水道或いは井戸の原水源から原水(例えば13〜17℃)が取得される。この原水は原水フィルタ10を通過し、この原水フィルタ10は原水中から塵等を除去する。この後、原水は軟水装置12に供給され、この軟水装置12はイオン交換樹脂を含む。イオン交換樹脂は、原水中からカルシウムイオン(Ca2+)及びマグネシウムイオン(Ma2+)等のミネラルイオンを除去した処理水を作り出す。
ここでのミネラルイオンの除去は、処理水からミネラルイオンを完全に排除することを意味するのではなく、処理水中にミネラルイオンが実質的に含まれない程度まで、処理水中のミネラルイオン濃度を低減することを意味する。具体的には、処理水中のミネラルイオン濃度は0〜1mg/lである。
それ故、軟水装置12は処理水中のミネラルイオン濃度を監視する機能を有する。具体的には、軟水装置12は水硬度計14を更に含み、この水硬度計14は処理水の水硬度(ミネラルイオン濃度)を検出する。なお、軟水装置12は、イオン交換樹脂に代えてイオン交換膜や逆浸透膜を使用することができる。
ここで、上水道或いは井戸から得られた原水中のミネラルイオン濃度には、その原水源に応じてばらつきがある。しかしながら、前述した軟水装置12は原水源に拘わらず、ミネラルイオンを実質的に排除した処理水、即ち、溶媒を作り出すことができる。
この後、処理水は処理水タンク16に供給され、この処理水タンク16内に一時的に保管される。処理水タンク16はヒータ(図示しない)及び温度計18を含み、これらヒータ及び温度計18は互いに協働し、処理水タンク16内の処理水の温度を一定の温度、例えば20℃に維持する。
この後、処理水タンク16内の処理水は溶解装置20に供給され、この溶解装置20は処理水中に燃焼抑制剤の粉末を溶解させて燃焼抑制液を生成する。ここでの燃焼抑制剤にはアルギン酸ナトリウム又はペクチンが使用される。
燃焼抑制液は溶解装置20から供給タンク22に供給され、この供給タンク22に貯蔵される。
以下の表1は、実施例の燃焼抑制液及び比較例の燃焼抑制液のそれぞれの粘度を示す。比較例の燃焼抑制液は燃焼抑制剤の溶媒として原水をそのまま使用しており、実施例及び比較例の燃焼抑制液中の燃焼抑制剤の濃度は同一(例えば4%)である。
Figure 0005601670
表1から明らかなように、実施例の燃焼抑制液の粘度は比較例の燃焼抑制液の粘度の75%程度である。
図4は製造機を概略的に示しており、この製造機は実施例の燃焼抑制液を使用してウエブWから前述の低延焼性巻紙Qを製造する方法を実施する。
製造機はウエブWの走行経路24を備え、この走行経路24はウエブWの巻出リールから巻取リールに向けて延びている。巻出リールから繰出されたウエブWは走行経路24に沿って走行した後、巻取リールに巻き取られ、前述したウエブロールRが形成される。
走行経路24には塗布装置26が配置されており、この塗布装置26は前述した供給タンク22を備えている。この供給タンク22は前述した実施例の燃焼抑制液が蓄えられている。この実施例の場合、供給タンク22は重量計28上に載せられており、この重量計28は供給タンク22の重量、即ち、燃焼抑制液の残量を検出し、その検出結果を監視システム30に送信する。この監視システム30はディスプレイを含み、前記検出結果に基づき、ディスプレイに供給タンク22内の燃焼抑制液の残量、即ち、消費量を表示することができる。
一方、塗布装置26は圧胴32及びグラビアローラ34を更に含んでいる。これら圧胴32及びグラビアローラ34は走行経路24、即ち、ウエブWを挟んで配置され、互いに逆向きに回転可能である。グラビアローラ34はその外周面に溝パターン(図示しない)を有し、この溝パターンはウエブWに前述したバンドBを形成すべく、グラビアローラ34の周方向に所定の間隔を存して配置されている。
グラビアローラ34の外周面にはファニッシャローラ36が転接されており、このファニッシャローラ36の上方にはノズル38が配置されている。このノズル38は供給管路40を介して供給タンク22に接続されており、供給管路40には容量式ポンプ42が配置されている。従って、ポンプ42が駆動されているとき、ポンプ42は供給タンク22内の燃焼抑制液をノズル38に供給管路40を通じて送出し、ノズル38は燃焼抑制液をグラビアローラ34とファニッシャローラ36との間に供給する。
また、グラビアローラ34の近傍にはドクタブレード44が配置されており、このドクタブレード44はグラビアローラ34の外周面に摺接する先端を有する。更に、グラビアローラ34及びドクタブレード44の下方には回収シュート46が配置され、この回収シュート46は供給タンク22まで導かれている。
更に、走行経路24には圧胴32及びグラビアローラ34の下流に乾燥器48が配置されている。ウエブWが乾燥器48を通過する際、乾燥器48はウエブWを乾燥する。上述した塗布装置26によれば、ウエブWが圧胴32とグラビアローラ34との間を通過するとき、グラビアローラ34はその溝パターンに従い、ウエブWに燃焼抑制液を塗布する。
前述したように実施例の燃焼抑制液の溶媒、即ち、処理水は、カルシウムイオン及びマグネシウムイオン等のミネラルイオンを実質的に含んでいないので、ミネラルイオンと燃焼抑制剤とのイオン架橋反応に起因する燃焼抑制液のゲル化が効果的に抑制される。それ故、供給タンク22内における燃焼抑制液の粘度が増加することもなく、燃焼抑制液の粘度は低い状態に維持される。この結果、グラビアローラ34はウエブWへの燃焼抑制液の塗布や、また、燃焼抑制液の取り扱いが容易になる。
一方、ドクタブレード44はグラビアローラ34の外周面から余剰の燃焼抑制液を掻き取り、掻き取られた燃焼抑制液は回収シュート46を経て供給タンク22に戻される。即ち、製造機の運転中、供給タンク22内の燃焼抑制液は、ウエブWに対する燃焼抑制液の塗布位置(グラビアローラ34)と供給タンク22との間を循環し、常時流動状態にあるので、前述した燃焼抑制液のゲル化が更に抑制される。
燃焼抑制液が塗布されたウエブWは乾燥器48を通過し、この際、乾燥器48はウエブW上の燃焼抑制液を乾燥させ、バンドBを形成する。この後、乾燥処理されたウエブW、即ち、低延焼性巻紙Qは巻取リールに巻取られ、ウエブロールRを形成する。このウエブロールRは前述のシガレット製造機に装着され、シガレットSの製造に使用される。
図5は、低延焼性液の製造から低延焼性巻紙Qの製造に至る流れを示す。
前述した原水はフィルタ処理(ステップS1)及びミネラルイオンの除去処理(ステップS2)を受けて処理水となり、処理タンク16にて調温処理(ステップS3)され、一定の温度に維持される。
この後、処理水に燃焼抑制剤の粉末が溶解されて(ステップS4)、燃焼抑制液が製造される。この燃焼抑制液は供給タンク22に貯蔵され、そして、供給タンク22から塗布装置26のグラビアローラ34に供給される(ステップS5)。
そして、グラビアローラ34にて、ウエブWに対する燃焼抑制液の塗布及び乾燥処理が実施され(ステップS6)、低延焼性巻紙Qが得られる。
本発明は上述の実施例に制約されず、種々の変形が可能である。
例えば、燃焼抑制液の溶媒には前述した処理水に限らず、ミネラルイオンを含まない純水を使用することもでき、この場合、図5のステップS1,S2は省略される。
また、本発明は、ウエブWへの燃焼抑制の塗布に関して、図5の塗布置26に限らず、種々のタイプの塗布装置を使用可能である。
更に、塗布装置26及び乾燥器48は、図2のシガレット製造機のウエブロールRとラッピングセクションMとの間に配置することもできる。
12 軟水装置(ミネラルイオン除去)
16 処理水タンク
20 溶解装置
22 供給タンク
24 走行経路
26 塗布装置
32 圧胴
34 グラビアローラ
36 ファニッシャローラ
38 ノズル
40 供給管路(循環経路)
42 容量式ポンプ
44 ドクタブレード
46 回収シュート
48 乾燥器
P ペーパ
Q 低延焼性巻紙
W ウエブ

Claims (7)

  1. 紙製のウエブと、
    前記ウエブに燃焼抑制液を塗布して形成され、前記ウエブの燃焼を抑制する領域とを備え、
    前記燃焼抑制液は、ミネラルイオンが排除された溶媒と、この溶媒中に溶解された燃焼抑制剤としてのアルギン酸ナトリウム又はペクチンとを含むことを特徴とする低延焼性巻紙。
  2. 燃焼抑制液を準備する準備工程と、
    前記燃焼抑制液を紙製のウエブに塗布し、このウエブの燃焼を抑制する領域を形成する塗布工程と
    を含み、
    前記準備工程は、
    上水道或いは井戸から、溶媒としての原水を取り込む取り込みプロセスと、
    前記原水中からミネラルイオンを除去した処理水を精製する精製プロセスと、
    前記処理水に溶質となる燃焼抑制剤として、アルギン酸ナトリウム又はペクチンを溶解し、前記燃焼抑制液を生成する溶解プロセスとを有する
    ことを特徴とする低延焼性巻紙の製造方法。
  3. 前記精製プロセスは、イオン交換樹脂、イオン交換膜及び逆浸透膜の何れかを使用して前記原水中から前記ミネラルイオンを除去することを特徴とする請求項に記載の低延焼性巻紙の製造方法。
  4. 精製プロセスは、前記処理水を一定の温度に維持することを特徴とする請求項に記載の低延焼性巻紙の製造方法。
  5. 前記塗布工程は、前記ウエブに対する前記燃焼抑制液の塗布位置と、前記燃焼抑制液を蓄えたタンクとの間にて前記燃焼抑制液を循環させながら、前記ウエブに前記燃焼抑制液を塗布することを特徴とする請求項に記載の低延焼性巻紙の製造方法。
  6. 紙製のウエブのための走行経路と、
    前記ウエブに塗布すべき燃焼抑制液を蓄えた供給タンクであって、この燃焼抑制液はミネラルイオンが排除された溶媒と、この溶媒中に溶解された燃焼抑制剤としてのアルギン酸ナトリウム又はペクチンとを含む、供給タンクと、
    前記走行経路に配置され、前記供給タンクから供給された前記燃焼抑制液を前記ウエブに塗布し、前記ウエブにその燃焼を抑制する領域を形成する塗布装置と、
    前記走行経路に前記塗布装置の下流に位置して配置され、前記燃焼抑制液が塗布されたウエブを乾燥し、低燃焼性巻紙を形成する乾燥器と
    を具備したことを特徴とする低延焼性巻紙の製造機。
  7. 前記塗布装置は、前記ウエブに対する前記燃焼抑制液の塗布位置と、前記供給タンクとの間にて前記燃焼抑制液を循環させる循環経路を含むことを特徴とする請求項に記載の低延焼性巻紙の製造機。
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