図1の外枠1は複数の木材を前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状に接合することから構成されたものであり、外枠1の前方には、図2に示すように、内枠2が上下方向へ指向する軸3を中心に回動可能に装着されている。この内枠2は縦長な四角環状をなすものであり、左板部と右板部と上板部と下板部を有している。この内枠2は外枠1の前端面に前方から接触する閉鎖状態および外枠1の前端面から前方へ離間する開放状態相互間で軸3を中心に回動操作されるものであり、内枠ロック機構を介して閉鎖状態にロックされている。この内枠2の下端部には台板部4が形成されている。この台板部4は垂直な板状をなすものであり、内枠2の下端部を閉鎖している。
内枠2には、図1に示すように、内枠2の前方に位置して前枠5が装着されている。この前枠5は内枠2の前面を閉鎖する閉鎖状態および内枠2の前面を開放する開放状態相互間で内枠2と共通の軸3を中心に回動操作されるものであり、前枠ロック機構を介して閉鎖状態にロックされている。この前枠5には円形状の貫通孔6が形成されており、貫通孔6の内周面には透明な窓7が固定されている。この前枠5には前枠5の前方に位置して上皿8が固定されている。この上皿8は上面が開口する容器状をなすものであり、内枠2の台板部4には、図2に示すように、上皿8の後方に位置して払出口9が形成されている。この払出口9は遊技球を上皿8内に賞品として払出すものであり、払出口9から上皿8内に払出された遊技球は上皿8内に貯留される。
内枠2には、図1に示すように、上皿8の下方に位置して下皿板10が固定されており、下皿板10には下皿11が固定されている。この下皿11は上皿8内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。下皿板10には下皿11の右方に位置してハンドル台12が固定されており、ハンドル台12にはハンドル13が装着されている。このハンドル13は遊技者が右の手指で操作するものであり、停止位置および停止位置に比べて時計回り方向の限度位置相互間で前後方向へ指向する軸14を中心に回動可能にされている。
内枠2の台板部4には、図3に示すように、発射ソレノイド15が固定されており、発射ソレノイド15の出力軸には打球槌が連結されている。この発射ソレノイド15は電磁ソレノイドおよびリターンスプリングを内蔵するロータリーソレノイドからなるものであり、打球槌は発射ソレノイド15が電気的なオフ状態からオン状態になることで待機位置から打球位置にリターンスプリングのばね力に抗して電磁力で往動し、発射ソレノイド15が電気的なオン状態からオフ状態になることで打球位置から待機位置にリターンスプリングのばね力で復動する。この発射ソレノイド15はハンドル13が停止位置から時計回り方向に操作されているハンドル13の操作状態でパルス状の駆動電源が一定周期で与えられるものであり、ハンドル13の操作状態では発射ソレノイド15のオンオフが一定周期で繰返されることで打球槌が待機位置および打球位置相互間で往復動を繰返す。
内枠2の台板部4には、図3に示すように、発射レール16が固定されている。この発射レール16は右から左に向けて上昇する傾斜状をなすものであり、発射レール16の右端部には球止め板17が固定されている。この球止め板17には遊技球が通過不能な貫通孔が形成されており、打球槌の打球位置では打球槌の一部が球止め板17の貫通孔を通して発射レール16上に進入し、打球槌の待機位置では打球槌の一部が発射レール16上から右方へ退避する。この発射レール16は打球槌が打球位置から待機位置に向けて移動開始することに連動して上皿8内から1個の遊技球が移送されるものであり、球止め板17は上皿8内から発射レール16上に移送された遊技球が発射レール16の右端部から転落することを防止し、打球槌は待機位置から打球位置に往動することで球止め板17が転落不能に支える遊技球を球止め板17の貫通孔を通して右から左に向けて叩くことで同方向へ転動させる。
内枠2には、図3に示すように、台板部4の上方に位置して遊技盤18が固定されている。この遊技盤18は透明な合成樹脂を材料に成形されたものであり、垂直な板状をなしている。この遊技盤18には遊技盤18の前方に位置して内レール19と外レール20と球止めゴム21が固定されている。内レール19は上面が開口する円弧状の金属板から構成されたものであり、外レール20は内レール19の外周部に配置された円弧状の金属板から構成されたものであり、球止めゴム21は内レール19の右端部および外レール20の右端部相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。これら内レール19および外レール20相互間には発射通路22が形成されている。この発射通路22は下端部および上端部のそれぞれが開口する円弧状をなすものであり、打球槌が叩いた遊技球は発射レール16に沿って転動した後に発射通路22の下端部を通って発射通路22内に進入し、発射通路22に沿って円弧状の軌跡を描きながら上昇する。
遊技盤18の前面には、図3に示すように、遊技領域23が形成されている。この遊技領域23は内レール19と外レール20と球止めゴム21で囲まれた領域のうち発射通路22を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌が叩いた遊技球は発射通路22の上端部から遊技領域23内に放出される。この遊技領域23内には複数の障害釘が固定されており、遊技領域23内に放出された遊技球は障害釘に当りながら遊技領域23内を落下する。この遊技領域23は前枠5の閉鎖状態で前枠5の窓7が前方から対向するものであり、前枠5の閉鎖状態で前方から窓7を通して視覚的に認識可能にされている。
遊技盤18には、図3に示すように、遊技領域23内に位置して開口部24が形成されている。この開口部24は遊技盤18を前後方向に貫通するものであり、開口部24内には前方から装飾枠が嵌め込まれている。この装飾枠は不透明な合成樹脂を材料に成形されたものであり、前面および後面のそれぞれが開口する筒状をなしている。この装飾枠の後端部には液晶表示器からなる図柄表示器25(図5参照)が固定されている。この図柄表示器25は遊技盤18の後面に比べて後方に配置されたものであり、図柄表示器25の表示内容は前枠5の閉鎖状態で前方から前枠5の窓7および装飾枠の前面のそれぞれを通して視覚的に認識可能にされている。
図柄表示器25は図柄遊技の映像が表示されるものである。この図柄遊技の映像は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示するものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの可変表示は8種類の図柄要素(1)〜(8)を予め決められた順序(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(6)→(7)→(8)→(1)・・・で循環的に変化させることで行われ、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの停止表示は図柄要素を(1)〜(8)の8種類のいずれか1つで停止させることで行われる。これら左列の図柄要素〜右列の図柄要素は識別図柄を構成するものであり、識別図柄の組合せには左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれが相互に同一な大当りの組合せおよび相互に同一でない外れの組合せの2種類が設定されている。
遊技盤18には、図4に示すように、開口部26が形成されている。この開口部26は装飾枠の右下部に配置されたものであり、遊技盤18には開口部26の前方に位置して不透明な合成樹脂製の台板27が固定されている。この台板27は遊技盤18に対して平行な板状をなすものであり、開口部28を有している。この台板27は遊技盤18の開口部26を前方から閉鎖するものであり、台板27には遮光筒29が一体成形されている。この遮光筒29は前面および後面のそれぞれが開口する筒状をなすものであり、遊技盤18の開口部26内に挿入されている。
台板27には、図4に示すように、開口部28の内周面に位置して普通始動口30が固定されている。この普通始動口30は透明な合成樹脂を材料に成形されたものであり、左右方向へ指向する前板31と前板31の左端部から後に向けて突出する左板32と前板31の右端部から後に向けて突出する右板33を有している。この普通始動口30は上方から見て後面が開口するコ字枠状をなすものであり、普通始動口30の前板31と左板32と右板33のそれぞれは遊技盤18の前面に比べて前方に配置されている。この普通始動口30には前板31の後面と左板32の右側面と右板33の左側面のそれぞれに位置して反射層34が形成されている。これら反射層34のそれぞれは光を乱反射させる凹状をなすものであり、普通始動口30内に光が進入した場合には光が前板31の反射層34〜右板33の反射層34のそれぞれで乱反射することで普通始動口30が発光する。
普通始動口30は、図4に示すように、左導光板35と右導光板36と左対向板37と右対向板38を有している。これら左導光板35〜右対向板38のそれぞれは透明なものであり、普通始動口30に一体成形されている。左導光板35は普通始動口30の左板32から後方へ突出するものであり、右導光板36は普通始動口30の右板33から後方へ突出するものである。これら左導光板35および右導光板36のそれぞれは遮光筒29内に挿入されており、左導光板35の後端部および右導光板36の後端部のそれぞれは遊技盤18の後面に比べて後方へ突出している。左対向板37は左導光板35の後面から後方へ突出するものであり、右対向板38は右導光板36の後面から後方へ突出するものであり、左対向板37および右対向板38のそれぞれは遊技盤18の後面に比べて後方に配置されている。
普通始動口30には、図4に示すように、普通始動口センサ39が固定されている。この普通始動口センサ39は近接スイッチからなるものであり、不透明な合成樹脂製のパッケージ内に検出コイルおよび発振回路を封入することから構成されている。検出コイルは内部を遊技球が通過可能な円環状をなすものであり、発振回路は検出コイルを高周波発振させるものである。パッケージは遊技球が検出コイルの内部を通過するように開口部40が形成されたものであり、検出コイルは遊技球が開口部40内を通過することで発振状態が変化する。この普通始動口センサ39は検出コイルの発振状態の変化を普通始動信号として出力するものであり、パッケージを普通始動口30の前板31と左板32と右板33のそれぞれに接合することで普通始動口30に固定されている。
遊技盤18には、図3に示すように、遊技領域23内に位置して台板41が固定されている。この台板41は不透明な合成樹脂を材料に成形されたものであり、遊技盤18の前面に対して平行な板状をなしている。この台板41には特別始動口42が固定されている。この特別始動口42は不透明な合成樹脂を材料に成形されたものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この特別始動口42内には近接スイッチからなる特別始動口センサ43(図5参照)が固定されており、遊技球が特別始動口42内に入賞した場合には特別始動口センサ43が遊技球を検出することで特別始動信号を出力する。
特別始動口42には、図3に示すように、不透明な合成樹脂製の2枚の羽根板44が装着されている。これら両羽根板44のそれぞれは垂直な閉鎖状態および水平な開放状態相互間で前後方向へ指向する軸45を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板44のそれぞれの閉鎖状態では遊技球が両羽根板44相互間の隙間のみを通って特別始動口42の上面に入賞することが許容され、両羽根板44のそれぞれの開放状態では遊技球が両羽根板44のそれぞれに乗って特別始動口42の上面に入賞することが許容される。
特別始動口42は両羽根板44のそれぞれの閉鎖状態で遊技球が入賞可能な外れ状態になるものであり、両羽根板44のそれぞれの開放状態では遊技球が外れ状態に比べて容易に入賞可能な当り状態になる。この特別始動口42の両羽根板44のそれぞれは特別始動口ソレノイド46(図5参照)の出力軸に連結されている。この特別始動口ソレノイド46は直動形の電磁ソレノイドからなるものであり、両羽根板44のそれぞれは特別始動口ソレノイド46の電気的なオフ状態で閉鎖状態になり、特別始動口ソレノイド46の電気的なオン状態で開放状態になる。
図5のメイン制御回路47はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPUとROMとRAMを有している。このメイン制御回路47は普通始動口センサ39から普通始動信号が出力されているか否かを判断するものであり、普通始動口センサ39から普通始動信号が出力されていると判断した場合には当りカウンタの値の更新結果を検出する。この当りカウンタの値は一定時間(4msec)が経過する毎にメイン制御回路47が一定値(1)だけ更新するものであり、当りカウンタの値は予め決められた下限値(0)を基準に予め決められた上限値(32)まで加算された後に下限値に戻して循環的に加算される。
メイン制御回路47は確率変動モードのオン状態で当りカウンタの値を検出した場合に当りカウンタの値の検出結果を当りカウンタの値の更新範囲内の多数個の当り値(0〜31)のそれぞれと比較するものであり、当りカウンタの値の検出結果が多数個の当り値のいずれかと同一であると判断した場合には当りであると判定し、当りカウンタの値の検出結果が多数個の当り値のいずれとも相違していると判断した場合には外れであると判定する。このメイン制御回路47は確率変動モードのオフ状態で当りカウンタの値を検出した場合に当りカウンタの値の検出結果を当りカウンタの値の更新範囲内の少数個の当り値(0〜1)のそれぞれと比較するものであり、当りカウンタの値の検出結果が少数個の当り値のいずれかと同一であると判断した場合には当りであると判定し、当りカウンタの値の検出結果が少数個の当り値のいずれとも相違していると判断した場合には外れであると判定する。このメイン制御回路47は当りであると判定した場合に当り遊技を行うものである。この当り遊技は特別始動口ソレノイド46を一定時間だけオン状態にすることで特別始動口42を当り状態にするものであり、確率変動モードのオン状態ではオフ状態に比べて当りであると高確率で判定されることで多数個の遊技球が特別始動口42内に入賞することが許容される。
遊技盤18の台板41には、図3に示すように、特別入賞口48が固定されている。この特別入賞口48は前面が開口する箱状をなすものであり、遊技球は特別入賞口48内に前面から入賞することが可能にされている。この特別入賞口48内には近接スイッチからなる特別入賞口センサ49(図5参照)が固定されており、遊技球が特別入賞口48内に入賞した場合には特別入賞口センサ49が遊技球を検出することで特別入賞信号を出力する。
特別入賞口48には、図3に示すように、不透明な合成樹脂製の扉板50が装着されている。この扉板50は垂直な閉鎖状態および水平な開放状態相互間で左右方向へ指向する軸51を中心に回動可能にされたものであり、扉板50の閉鎖状態では特別入賞口49の前面が遊技球が入賞不能に閉鎖され、扉板50の開放状態では遊技球が扉板50に乗って特別入賞口49の前面に入賞することが可能になる。この扉板50は特別入賞口ソレノイド52(図5参照)の出力軸に連結されている。この特別入賞口ソレノイド52は直動形の電磁ソレノイドからなるものであり、扉板50は特別入賞口ソレノイド52の電気的なオフ状態で閉鎖状態になり、特別入賞口ソレノイド52の電気的なオン状態で開放状態になる。図3は扉板50を開放状態で示すものである。
メイン制御回路47は特別始動口センサ43から特別始動信号が出力されているか否かを判断するものであり、特別始動口センサ43から特別始動信号が出力されていると判断した場合には大当りカウンタの値の更新結果および確変カウンタの値の更新結果のそれぞれを検出する。大当りカウンタの値は一定時間(4msec)が経過する毎にメイン制御回路47が一定値(1)だけ更新するものであり、大当りカウンタの値は予め決められた下限値(0)を基準に予め決められた上限値(100)まで加算された後に下限値に戻して循環的に加算される。確変カウンタの値は一定時間(4msec)が経過する毎にメイン制御回路47が一定値(1)だけ更新するものであり、確変カウンタの値は予め決められた下限値(0)を基準に予め決められた上限値(20)まで加算された後に下限値に戻して循環的に加算される。
メイン制御回路47は確率変動モードのオン状態で大当りカウンタの値を検出した場合に大当りカウンタの値の検出結果を大当りカウンタの値の更新範囲内の多数個の大当り値(0〜50)のそれぞれと比較するものであり、大当りカウンタの値の検出結果が多数個の大当り値のいずれかと同一であると判断した場合には大当りであると判定し、大当りカウンタの値の検出結果が多数個の大当り値のいずれとも相違していると判断した場合には外れであると判定する。このメイン制御回路47は確率変動モードのオフ状態で大当りカウンタの値を検出した場合に大当りカウンタの値の検出結果を大当りカウンタの値の更新範囲内の少数個の大当り値(7)と比較するものであり、大当りカウンタの値の検出結果が少数個の大当り値と同一であると判断した場合には大当りであると判定し、大当りカウンタの値の検出結果が少数個の大当り値と相違していると判断した場合には外れであると判定する。このメイン制御回路47は確率変動モードのオン状態およびオフ状態のそれぞれで大当りであると判定した場合に表示制御回路53(図5参照)に大当りコマンドを送信するものであり、確率変動モードのオン状態およびオフ状態のそれぞれで外れであると判定した場合には表示制御回路53に外れコマンドを送信する。
表示制御回路53はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPUとROMとRAMを有している。この表示制御回路53はメイン制御回路47から大当りコマンドが送信されたと判断した場合に識別図柄を大当りの組合せに設定するものであり、メイン制御回路47から外れコマンドが送信されたと判断した場合には識別図柄を外れの組合せに設定する。この表示制御回路53は識別図柄の組合せを設定した場合に図柄表示器25に左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれを可変状態で表示開始するものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれを可変状態で表示開始した場合には1番目に左列の図柄要素の可変表示を停止し、2番目に右列の図柄要素の可変表示を停止し、3番目に中列の図柄要素の可変表示を停止する。これら左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの停止表示は識別図柄を外れの組合せに設定した場合には識別図柄が外れの組合せとなるように行われるものであり、識別図柄を大当りの組合せに設定した場合には識別図柄が大当りの組合せとなるように行われる。
メイン制御回路47は大当りであると判定した場合に大当り遊技を行うものである。この大当り遊技は複数回(5回)の大当りラウンドの集合体を称するものであり、メイン制御回路47は図柄表示器25に識別図柄が大当りの組合せで停止表示された後に1回目の大当りラウンドを開始する。これら複数回の大当りラウンドのそれぞれは特別入賞口ソレノイド52を電気的なオフ状態からオン状態に切換えることで扉板50を閉鎖状態から開放状態に回動操作し、遊技球が特別入賞口48内に入賞することを許容するものである。これら複数回の大当りラウンドのそれぞれは特別入賞口48の開放時間が予め決められた限度時間に到達した場合または特別入賞口48に対する遊技球の入賞個数が予め決められた限度個数に到達した場合に終了するものであり、メイン制御回路47は特別入賞口センサ49からの特別入賞信号に基づいて遊技球の特別入賞口48に対する入賞個数を計測する。
メイン制御回路47は確率変動モードのオン状態およびオフ状態のそれぞれで大当りであると判定した場合に確変カウンタの値の検出結果を確変カウンタの値の更新範囲内の複数の確変値(0〜10)のそれぞれと比較するものであり、確変カウンタの値の検出結果が複数の確変値のいずれかと同一であると判断した場合には確率変動モードをオン状態に設定すると判定し、確率変動モードをオン状態に設定すると判定した場合には大当り遊技で最終回の大当りラウンドを終了した後に確率変動モードをオン状態に設定する。このメイン制御回路47は確変カウンタの値の検出結果が複数の確変値のいずれとも相違していると判断した場合に確率変動モードをオフ状態に設定すると判定するものであり、確率変動モードをオフ状態に設定すると判定した場合には大当り遊技で初回の大当りラウンドを開始する前に確率変動モードをオフ状態に設定する。
内枠2には、図2に示すように、賞球タンク54および賞球ケース55が固定されている。賞球タンク54は遊技球を貯留するものであり、上面が開口する容器状をなしている。賞球ケース55は上下方向へ指向する通路状をなすものであり、賞球ケース55の上端部は賞球タンク54内に接続されている。この賞球ケース55は賞球タンク54内から遊技球が上端部を通して供給されるものであり、賞球ケース55内には賞球払出装置が固定されている。この賞球払出装置は払出モータ56(図5参照)を駆動源として賞球ケース55内の遊技球を賞球ケース55の下端部から落下させるものである。この賞球ケース55の下端部は内枠2の払出口9に接続されており、賞球ケース55の下端部から落下した遊技球は払出口9を通して上皿8内に賞品として払出される。
図5の払出制御回路57はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、メイン制御回路47は特別始動口センサ43からの特別始動信号を検出した場合には払出制御回路57に賞球コマンド1を送信し、特別入賞口センサ49からの特別入賞信号を検出した場合には払出制御回路57に賞球コマンド2を送信する。この払出制御回路57はCPUとROMとRAMを有するものであり、メイン制御回路47から賞球コマンド1が送信されたと判断した場合には払出モータ56を駆動することで上皿8内に一定個数N1の遊技球を賞品として払出し、メイン制御回路47から賞球コマンド2が送信されたと判断した場合には払出モータ56を駆動することで上皿8内に一定個数N2(>N1)の遊技球を賞品として払出す。
遊技盤18には、図6に示すように、電飾ユニット60が固定されている。この電飾ユニット60は電気的なオン状態になることで発光するものであり、遊技盤18の後面に後方から対向している。この電飾ユニット60は発光状態で遊技者が透明な窓7および透明な遊技盤18のそれぞれを通して視覚的に認識可能なものであり、遊技盤18は電飾ユニット60が発光することで後方から電飾される。この電飾ユニット60の詳細構成は次の通りである。
図7の後枠61は白色の合成樹脂を材料に成形されたものであり、図8に示すように、白色のベース板62および白色の外壁板63を有している。ベース板62は遊技盤18に対して平行な板状をなすものであり、ベース板62には貫通孔状の開口部64が形成されている。外壁板63はベース板62を取囲むものであり、ベース板62から前に向けて突出している。このベース板62には、図7に示すように、複数のボス65が形成されている。これら複数のボス65のそれぞれは前面および後面の双方が開口する筒状をなすものであり、複数のボス65内のそれぞれには後方からネジが挿入されている。これら複数のネジのそれぞれは遊技盤18の後面に後方から螺合されており、図8に示すように、後枠61は複数のネジのそれぞれの遊技盤18に対する締結力で遊技盤18に固定されている。この後枠61の固定状態では外壁板63の前端面が遊技盤18の後面に接触し、開口部64が遊技盤18の遊技領域23の後方に配置される。
後枠61内には、図7に示すように、前発光板66および後発光板67が前後方向に重ねて収納されている。これら前発光板66および後発光板67のそれぞれは透明な合成樹脂を材料に成形されたものであり、前発光板66には前方から複数のネジ68が挿入されている。これら複数のネジ68のそれぞれは後発光板67を通して後枠61のベース板62に螺合されており、後発光板67は後枠61のベース板62の前面に接触した状態に複数のネジ68の締結力で固定され、前発光板66は後発光板67の前面に接触した状態に複数のネジ68の締結力で固定されている。これら前発光板66および後発光板67のそれぞれは後枠61に固定された状態で遊技盤18に対して平行になるものであり、外周面の輪郭形状および内周面の輪郭形状のそれぞれが相互に同一な円環状をなしている。これら前発光板66および後発光板67のそれぞれは後枠61の開口部64のうち外周部を前方から覆うものであり、前方から見て遊技盤18の装飾枠を外周側から取囲み、前方から見て遊技盤18の発射通路22および遊技領域23の双方に重なっている。
前発光板66は、図7に示すように、前面と後面と外周面と内周面を有するものであり、前発光板66の前面には1つの全体模様が形成されている。この全体模様は前発光板66の前面の全体に複数の凹部を形成することで構成されたものであり、前発光板66の外周面から前発光板66内に光が進入した場合には光が全体模様で乱反射することで向きを変え、全体模様が発光することで遊技盤18の発射通路22および遊技領域23の双方が電飾される。後発光板67は前面と後面と外周面と内周面を有するものであり、後発光板67の後面には前発光板66の全体模様の後方に位置して複数の部分模様が形成されている。これら複数の部分模様のそれぞれは後発光板67の後面に複数の凹部を形成することで構成されたものであり、後発光板67の外周面から後発光板67内に光が入射した場合には光が複数の部分模様のそれぞれで乱反射することで向きを変え、複数の部分模様のそれぞれが発光することで遊技盤18の発射通路22および遊技領域23の双方が電飾される。
後枠61内には、図7に示すように、LED基板69が収納されている。このLED基板69は白色の合成樹脂を材料に成形されたものであり、遊技盤18に対して平行な板状をなしている。このLED基板69は前発光板66および後発光板67の双方を取囲む円環状をなすものであり、前面と後面と外周面と内周面を有している。このLED基板69の後面は電源パターンが形成されたものであり、LED基板69の後面には、図9に示すように、複数の後LED70が搭載されている。これら複数の後LED70のそれぞれはサイドビュータイプのLEDからものであり、LED基板69の後面に対して平行に青色光を投射する投射部を有している。これら複数の後LED70のそれぞれは後方から見て後発光板67を取囲むようにLED基板69の内周部に沿って配列されたものであり、投射部がLED基板69の内周側に向うように配置されている。これら複数の後LED70のそれぞれはLED基板69の後面の電源パターンに電気的に接続された端子を有するものであり、LED基板69の後面の電源パターンを通して電源が供給される。
後枠61のベース板62には、図10に示すように、白色の後リブ71が一体成形されている。この後リブ71はベース板62の開口部64を取囲む環状をなすものであり、図8に示すように、ベース板62から前に向けて垂直に突出している。この後リブ71の前端面はLED基板69の後面に接触しており、LED基板69は後リブ71に接触することで後枠61に対して前後方向の目標位置に配置され、複数の後LED70の投射部のそれぞれはLED基板69が後枠61に対して前後方向の目標位置に配置されることで後発光板67の外周面に外側から隙間を介して対向する一定位置に配置されている。このLED基板69の目標位置ではLED基板69の後面およびベース板62の前面相互間に隙間状の後LED収納室が形成されており、複数の後LED70のそれぞれは後LED収納室内に収納されている。
LED基板69の後面には、図9に示すように、後LED回路72が搭載されている。この後LED回路72は複数の後LED70のそれぞれにLED基板69の後面の電源パターンを通して駆動電源を供給するものであり、後LED収納室内に収納されている。この後LED回路72はメイン制御回路47から電飾制御回路73(図5参照)に電飾コマンドが送信された場合に電飾制御回路73が電飾コマンドの送信結果に応じて電気的に制御するものであり、電飾制御回路73は後LED回路72を電飾コマンドの送信結果に応じて制御することで複数の後LED70のそれぞれをオン状態およびオフ状態相互間で操作する。これら複数の後LED70のそれぞれの投射部は後LED70のオン状態で後発光板67の外周面に青色光を投射するものであり、複数の後LED70の投射部のそれぞれから後発光板67の外周面に投射された青色光は後発光板67内に進入し、後発光板67内に進入した青色光は後発光板67の複数の部分模様のそれぞれで乱反射し、複数の部分模様のそれぞれを青色に発光させる。
LED基板69の後面には、図11に示すように、複数の後遮光領域74が形成されている。これら複数の後遮光領域74のそれぞれは後LED70をLED基板69の内周面から外周側へ離して配置することで後LED70の投射部とLED基板69の内周面との間に形成されたものであり、複数の後遮光領域74のそれぞれには外周側の1つの後LED70の投射部から投射された光が直接的に照射される。これら複数の後遮光領域74のそれぞれは外周側の1つの後LED70の投射部から照射された光を後発光板67の外周面に向けて反射するものであり、外周側の1つの後LED70の投射部から照射された光が前発光板66の外周面に到達することを遮る。
後リブ71は、図11に示すように、複数の一次反射部75を有している。これら複数の一次反射部75のそれぞれは後リブ71のうち開口部64の中心部に向けて延びる部分であり、後LED70に円周方向から対向している。これら複数の一次反射部75のそれぞれは円周方向に隣接する後LED70の投射部に比べて開口部64の中心側へ突出するものであり、複数の一次反射部75のそれぞれの反射面には円周方向に隣接する後LED70の投射部から投射された光が直接的に照射される。これら複数の一次反射部75のそれぞれの反射面とは円周方向に隣接する後LED70の側の一面であり、複数の後LED70のそれぞれの投射部から一次反射部75の反射面に照射された光は一次反射部75の反射面で反射されることで後発光板67の外周面に向う。これら複数の後LED70および複数の一次反射部75のそれぞれは後方から見て後発光板67の部分模様に外周側から対向するように配置されたものであり、後発光板67の複数の部分模様のそれぞれには光が後LED70の投射部から後発光板67の外周面を通過する経路および一次反射部75から後発光板67の外周面を通過する経路の双方で集中的に照射される。
後枠61のベース板62には二次反射領域が形成され、後枠61の後リブ71には二次反射面が形成されている。ベース板62の二次反射領域はベース板62の前面のうち後リブ71に比べて内周側の領域であり、後リブ71の二次反射面は後リブ71のうち複数の一次反射部75を除いた残りの部分の後LED70側の内面であり、後発光板67からの出射光および後発光板67からの反射光のそれぞれはベース板62の二次反射領域および後リブ71の二次反射面の双方または一方で後発光板67の外周面に向けて反射される。この後発光板67からの出射光とは後発光板67の外周面に投射された光のうち後発光板67を通過して後発光板67の外周面から出射した光であり、後発光板67からの反射光とは後発光板67の外周面に投射された光のうち後発光板67内に進入することなく後発光板67の外周面で反射された光である。
LED基板69の前面は電源パターンが形成されたものであり、LED基板69の前面には、図7に示すように、複数の前LED76が搭載されている。これら複数の前LED76のそれぞれはサイドビュータイプのLEDからものであり、LED基板69の前面に対して平行に後LED70とは異なる色彩の赤色光を投射する投射部を有している。これら複数の前LED76のそれぞれは前方から見て前発光板66を取囲むようにLED基板69の内周部に沿って配列されたものであり、投射部がLED基板69の内周側に向うように配置されている。これら複数の前LED76のそれぞれはLED基板69の前面の電源パターンに電気的に接続された端子を有するものであり、LED基板69の前面の電源パターンを通して電源が供給される。
後枠61内には、図12に示すように、前枠77が固定されている。この前枠77は白色の合成樹脂を材料に成形されたものであり、ベース板78および外壁板79を有している。ベース板78は遊技盤18に対して平行な板状をなすものであり、前方から見て環状をなしている。このベース板78は前方から複数のネジが挿入されたものであり、前枠77は複数のネジのそれぞれをLED基板69を通して後枠61のベース板62に螺合することで後枠61にLED基板69と共に固定されている。このベース板78は開口部80を有するものであり、遊技盤18の装飾枠は前枠77の開口部80内と前発光板66の開口部内と後発光板67の開口部内と後枠61の開口部64内のそれぞれに挿入されている。この前枠77の外壁板79はベース板78を取囲むものであり、図13に示すように、ベース板78から後に向けて垂直に突出することでLED基板69の前面に接触している。図12の符号91は後枠61および前枠77を相互に接合してなる枠部材である。
前枠77のベース板78には、図12に示すように、白色の前リブ81が一体成形されている。この前リブ81はベース板78の開口部80を取囲む環状をなすものであり、図13に示すように、ベース板78から後に向けて垂直に突出している。この前リブ81の後端面はLED基板69の前面に接触しており、LED基板69は前枠77の外壁板79および前リブ81のそれぞれに接触することで前枠77に対して前後方向の目標位置に配置され、複数の前LED76の投射部のそれぞれはLED基板69が前枠77に対して前後方向の目標位置に配置されることで前発光板66の外周面に外側から隙間を介して対向する一定位置に配置されている。このLED基板69の目標位置ではLED基板69の前面およびベース板78の後面相互間に隙間状の前LED収納室が形成されており、複数の前LED76のそれぞれは前LED収納室内に収納されている。
LED基板69の前面には、図7に示すように、前LED回路82が搭載されている。この前LED回路82は複数の前LED76のそれぞれにLED基板69の前面の電源パターンを通して駆動電源を供給するものであり、電飾制御回路73はメイン制御回路47から電飾コマンドが送信された場合に前LED回路82を電飾コマンドの送信結果に応じて制御することで複数の前LED76のそれぞれをオン状態およびオフ状態相互間で操作する。これら複数の前LED76のそれぞれの投射部は前LED76のオン状態で前発光板66の外周面に赤色光を投射するものであり、複数の前LED76の投射部のそれぞれから前発光板66の外周面に投射された赤色光は前発光板66内に進入し、前発光板66内に進入した赤色光は前発光板66の全体模様で乱反射し、全体模様を赤色に発光させる。
LED基板69の前面には、図14に示すように、複数の前遮光領域83が形成されている。これら複数の前遮光領域83のそれぞれは前LED76をLED基板69の内周面から外周側へ離して配置することで前LED76の投射部とLED基板69の内周面との間に形成されたものであり、複数の前遮光領域83のそれぞれには外周側の1つの前LED76の投射部から投射された光が直接的に照射される。これら複数の前遮光領域83のそれぞれは外周側の1つの前LED76の投射部から照射された光を前発光板66の外周面に向けて反射するものであり、外周側の1つの前LED76の投射部から照射された光が後発光板67の外周面に到達することを遮る。
前枠77のベース板78には二次反射領域が形成され、前枠77の前リブ81には二次反射面が形成されている。ベース板78の二次反射領域はベース板78の後面のうち前リブ81に比べて内周側の領域であり、前リブ81の二次反射面は前リブ81のうち前LED76側の内面であり、前発光板66からの出射光および前発光板66からの反射光のそれぞれはベース板78の二次反射領域および前リブ81の二次反射面の双方または一方で前発光板66の外周面に向けて反射される。この前発光板66からの出射光とは前発光板66の外周面に投射された光のうち前発光板66を通過して前発光板66の外周面から出射した光であり、前発光板66からの反射光とは前発光板66の外周面に投射された光のうち前発光板66内に進入することなく前発光板66の外周面で反射された光である。
前枠77の前リブ81には、図14に示すように、複数の二次光拡散部84が形成されている。これら複数の二次光拡散部84のそれぞれは前リブ81のうち複数の二次光拡散部84を除く残りの部分に対して傾斜するものであり、複数の二次光拡散部84のそれぞれには前発光板66からの出射光および前発光板66からの反射光の双方が照射される。これら複数の二次光拡散部84のそれぞれは前発光板66からの出射光および前発光板66からの反射光の双方を前発光板66の外周面の円周方向に向けて拡散するものであり、前発光板66の全体模様は前発光板66の外周面の円周方向の全体から光が進入することで全体が均一に発光する。
前枠77のベース板78には、図4に示すように、開口部85が形成されており、普通始動口センサ30の左導光板35と右導光板36と左対向板37と右対向板38のそれぞれは開口部85内に挿入されている。LED基板69には開口部86が形成され、後枠61には開口部87が形成されている。これら開口部86および開口部87のそれぞれは前枠77の開口部85の後方に配置されたものであり、普通始動口センサ39の配線はLED基板69の開口部86内および後枠61の開口部87内のそれぞれを通して後枠61の後方に引出されている。
LED基板69の前面には、図4に示すように、開口部86の周縁部に位置して左LED88および右LED89が搭載されている。これら左LED88および右LED89のそれぞれはトップビュータイプのLEDからなるものであり、後から前に向けて白色の光を投射する投射部を有している。これら左LED88および右LED89のそれぞれはLED基板69の前面の電源パターンに電気的に接続された端子を有するものであり、左LED88および右LED89のそれぞれにはLED基板69の前面の電源パターンを通して駆動電源が供給される。
左LED88の投射部は、図4に示すように、普通始動口30の左導光板35の後面に後方から隙間を介して対向するものであり、符号CL1は左LED88の投射部および左導光板35の後面相互間の前後方向の隙間寸法である。この左LED88の投射部から投射された光は左導光板35の後面から左導光板35内に進入し、左導光板35内に進入した光は左板32内および前板31内のそれぞれに進入し、左板32の反射層34および前板31の反射層34のそれぞれで乱反射することで普通始動口30を発光させる。
右LED89の投射部は、図4に示すように、普通始動口30の右導光板36の後面に後方から隙間を介して対向するものである。符号CR1は右LED89の投射部および右導光板36の後面相互間の前後方向の隙間寸法であり、隙間寸法CR1は隙間寸法CL1と同一値に設定されている。この右LED89の投射部から投射された光は右導光板36の後面から右導光板36内に進入し、右導光板36内に進入した光は右板33内および前板31内のそれぞれに進入し、右板33の反射層34および前板31の反射層34のそれぞれで乱反射することで普通始動口30を発光させる。
LED基板69の前面には、図7に示すように、LED回路90が搭載されている。このLED回路90は左LED88および右LED89のそれぞれに駆動電源を供給するものであり、前LED収納室内に収納されている。このLED回路90はメイン制御回路47から電飾制御回路73に電飾コマンドが送信された場合に電飾制御回路73が電飾コマンドの送信結果に応じて電気的に制御するものであり、電飾制御回路73はLED回路90を電飾コマンドの送信結果に応じて制御することで左LED88および右LED89のそれぞれをオン状態およびオフ状態相互間で操作する。左LED88の投射部は左LED88のオン状態で普通始動口30の左導光板35の後面に白色光を投射するものであり、右LED89の投射部は右LED89のオン状態で普通始動口30の右導光板36の後面に白色光を投射するものであり、普通始動口30は左LED88のオン状態および右LED89のオン状態のそれぞれで発光する。
普通始動口30の左対向板37の後面は、図4に示すように、左LED88に前方から対向することなくLED基板69の前面に隙間を介して前方から対向するものである。符号CL2は左対向板37の後面およびLED基板69の前面相互間の前後方向の隙間寸法であり、隙間寸法CL2は隙間寸法CL1および隙間寸法CR1のそれぞれに比べて小さく設定されている。普通始動口30の右対向板38の後面は右LED89に前方から対向することなくLED基板69の前面に隙間を介して前方から対向するものであり、符号CR2は右対向板38の後面およびLED基板69の前面相互間の前後方向の隙間寸法である。この隙間寸法CR2は隙間寸法CR1と同一値に設定されたものであり、隙間寸法CL1および隙間寸法CR1のそれぞれに比べて小さく設定されている。電飾ユニット60は以上のように構成されている。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
前LED76から投射された光が後発光板67の外周面に進入することをLED基板69の前遮光領域83で防止し、後LED70から投射された光が前発光板67の外周面に進入することをLED基板69の後遮光領域74で防止した。このため、前発光板66および後発光板67のそれぞれに光が誤って進入することを防止する光反射テープが不要になるので、前発光板66および後発光板67相互間で光反射テープを挟み込む面倒な作業が不要になる。
次の1)〜3)は電飾ユニット60を組立てる場合の工程である。この電飾ユニット60の2)工程でLED基板69の内周面が前発光板66の外周面または後発光板67の外周面に接触することで前LED76および後LED70のそれぞれが前発光板66の外周面および後発光板67の外周面の双方に接触することが防止されるので、前LED76および後LED70のそれぞれが前発光板66または後発光板67に接触することで破損することが防止される。
1)LED基板69および前枠77のそれぞれの未装着状態で後枠61内に前発光板66および後発光板67の双方をネジ68で固定する。
2)後枠61内にLED基板69を収納する。
3)後枠61内に前枠77を収納し、前枠77およびLED基板69のそれぞれを後枠61のベース板62にネジで固定する。
普通始動口30の左対向板37およびLED基板69相互間の間隔寸法CL2を普通始動口30の左導光板35および左LED88相互間の間隔寸法CL1に比べて小さく設定し、普通始動口30の右対向板38およびLED基板69相互間の間隔寸法CR2を普通始動口30の右導光板36および右LED89相互間の間隔寸法CR1に比べて小さく設定した。このため、普通始動口30に前方から外力が作用することで台板27が後方へ弾性変形した場合には普通始動口30の左導光板35が左LED88に接近すると共に右導光板36が右LED89に接近するものの普通始動口30の左対向板37および右対向板38のそれぞれがLED基板69に接触することで左LED88が左導光板35に接触することが防止されると共に右LED89が普通始動口30の右導光板36に接触することが防止されるので、左LED88が左導光板35に接触することで破損することが防止されると共に右LED89が右導光板36に接触することで破損することが防止される。
後枠61の後リブ71をLED基板69の後面に接触させることでLED基板69を後発光板67に対して前後方向の目標位置に配置し、後LED70を後LED70の投射部が後発光板67の外周面に対向する一定位置に配置したので、3)工程でLED基板69を後枠61および前枠77相互間に介在することで後LED70を後発光板67に対して前後方向の一定位置に安定的に配置できる。しかも、後LED70の投射部から投射された光を後発光板67の外周面に向けて反射する一次反射部75を後リブ71に設けたので、光反射テープを接合する製造上の手間を要することなく後LED70から投射された光の漏れを抑制できる。
上記実施例1においては、前発光板66の後面および後発光板67の前面相互間に隙間を形成しても良い。
上記実施例1においては、LED基板69に換えて不透明な合成樹脂製のフレキシブル基板を用いても良い。
上記実施例1においては、LED基板69の内周面を前発光板66の外周面および後発光板67の外周面の一方に対向配置しても良い。要は前LED76の投射部を前発光板66の外周面に対向配置し、後LED70の投射部を後発光板67の外周面に対向配置すれば良い。
上記実施例1においては、前発光板66および後発光板67のそれぞれの内周部にLED基板69を配置し、LED基板69の前LED76の投射部を前発光板66の内周面に対向配置すると共に後LED70の投射部を後発光板67の内周面に対向配置しても良い。この構成の場合には前発光板66の内周面と後発光板67の内周面とLED基板69の外周面のそれぞれが端面に相当する。
上記実施例1においては、遊技盤18に透明な入賞口または透明な飾り部材を設け、透明な入賞口または透明な飾り部材を普通始動口30と同一の構成で電飾しても良い。
上記実施例1においては、前枠77の前リブ81に前LED76からの投射光が直接的に照射される一次反射部を設け、前リブ81の一次反射部が前LED76からの投射光を前発光板66の外周面に向けて反射する構成としても良い。
上記実施例1においては、LED基板69の前面および後面のそれぞれに後加工を施すことでLED基板69の前面および後面のそれぞれの反射率を後加工を施さない場合に比べて高める構成としても良い。
上記実施例1においては、前発光板66の後面に全体模様を設けても良い。
上記実施例1においては、後発光板67の前面に部分模様を設けても良い。
上記実施例1においては、透明または白色のインキに拡散剤を混入してなる合成インキを用いて前発光板66の前面または後面にシルク印刷を施すことで模様を形成しても良い。または、透明な合成樹脂製の板体の内部に小径の気泡を封入固定することで模様を構成したものを前発光板66としても良い。要は前発光板66として乱反射の作用が付加されたものを用いれば良い。このことは後発光板67についても同様である。
上記実施例1においては、前発光板66および後発光板67を前後方向に隙間を介して対向配置しても良い。この構成の場合にはLED基板69をLED基板69の内周面が前発光板66の外周面および後発光板67の外周面のいずれにも対向することなく両者の隙間に対向するように配置しても良く、要は後LED70の投射部が後発光板67の外周面に対向すると共に前LED76の投射部が前発光板66の外周面に対向するようにLED基板69を前発光板66および後発光板67の双方に対して配置すれば良い。