JP5599848B2 - 表示装置及び車両 - Google Patents

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この発明は、各種の情報を表示する表示装置及び車両に関する。
車両用の表示装置が開発されている(特許文献1、2)。特許文献1の車載用メーター表示装置Aは、アナログメーター部2(L)、2(R)とEL表示器4を有する(図1)。左側のアナログメーター部2(L)は、車速を表示するスピードメーターであり、右側のアナログメーター部2(R)は、エンジン回転数を表示するスピードメーターである([0047])。また、EL表示器4は、機械的に回転可能であり([0052])、縦長に配置される第一位置(図3(a))と、横長に配置される第二位置(図3(b))とを切り替えることができる([0054])。
第一位置にて表示される表示画像としては、図6(a)に示すような自車両の走行状態の画像及び走行案内の方向シンボルの画像があり、第二位置にて表示される表示画像としては、図6(b)に示すような車外撮影用カメラ50にて撮影された車両前方撮影画像、警告文(「速度オーバーです!」)及び走行案内文(「まもなく料金所です!」)の文字画像がある([0056])。
さらに、特許文献1の図15には、自車両の進行方向に関連する進行方向関連画像及び自車両の走行状態に関連する走行状態関連画像等が示されている([0076])。図15の各画像は、図9のEL表示器400(U)に表示される([0076])。図15の画像の中には、自車と先行車の接近距離を示すものがある。
特許文献2では、液晶メータ8における車速計と思われる表示([0007])と、ナビゲーション装置1の画像を横方向に並べて表示する構成(図2)、及び液晶メータ8における車速計と思われる表示と、3段階の車間距離表示図柄17a〜17c([0018])を横方向に並べて表示する構成(図8)とが示されている。後者の構成(図8)では、先行車と自車の接近度(=車速×車間距離)に応じて点灯させる図柄17a〜17cを選択する。すなわち、接近度が0%の場合、図柄17aを点灯させ、接近度が30%の場合、図柄17bを点灯させ、接近度が70%の場合、図柄17cを点灯させる([0018])。
ところで、ヒトの動作は、認知−判断−行動の階層構造的プロセスで説明されることがあるが、近年、認知に先立って予測が存在していることが脳科学から明らかとなってきている。この点に関し、TP理論(Temporal Predictive behavior model)が提唱されている。TP理論では、予測−行動−比較という情報処理ループに時間的制約を加えて、ヒトの行動を解析するものである(非特許文献1)。TP理論では、運転者の運転行動について階層構造を考える。図10は、運転行動の時間的階層モデルを示す図であり、非特許文献1の図2を簡略的に記載したものである。
図10に示すように、非特許文献1では、運転者の運転行動を処理周期(時間の窓)が異なるレベルA〜Eの5段階に分けている。すなわち、レベルAは、行程(目的地、経路等)又は到着予定時間の計画等に関する戦略レベルであり、処理周期が最も長い(非特許文献の図2、71頁左欄32〜33行目)。
レベルBは、レベルAで計画した行程又は予定到着時間を実現又は確認するための情報(例えば、空間的(地理的)又は時間的情報)に関する行動に関する戦術レベルであり、処理周期が2番目に長い(図2、71頁左欄38〜42行目)。戦術レベルの行動には、例えば、現在地の確認、目的地までの距離の確認、案内標識の確認、現在地から目的地までの予定経路(通過予定地点、通過予定道路又は右左折を予定している交差点)の設定又は確認、現時刻の確認、現在地から目的地までの予想所用時間の確認(渋滞情報の確認を含む)及び到着予定時間の修正が含まれる。
レベルCは、現在の走行路又は周辺車両との関係で必要な行動に関するマヌーバ(行動)レベルであり、戦略レベル及び戦術レベルより短い処理周期である(図2、71頁左欄45行目〜右欄3行目)。マヌーバレベルの行動には、例えば、カーブ進入、右左折、車線維持、車線変更、追越し及び車間維持が含まれる。
レベルDは、車両の操作に関する操作レベルであり、2番目に処理周期が短い。操作レベルの行動は、約3秒後の未来を予測して行う予測制御に関する(図2、72頁12〜13行目)。操作レベルの行動には、例えば、ステアリングの操舵、車両の加速(アクセルペダルの操作)及び制動(ブレーキペダルの操作)が含まれる。
レベルEは、運動感覚又は知覚レベルであり、最も処理周期が短い。運動感覚又は知覚レベルの行動は、数十ミリ秒(例えば、視覚系であれば20ミリ秒以下、聴覚系であれば、1ミリ秒以下)の範囲の高周波の神経処理であり、行動決定のための最小の時間的枠組みを作る(図2、72頁17〜20行目)。運動感覚、知覚レベルの行動には、例えば、視覚、聴覚、触覚等の神経情報を取得する行動が含まれる。
特開2008−030638号公報 特開2001−021836号公報 谷田 公二、外3名、「脳科学的見地から構成する安全運転トレーニング」、国際交通安全学会誌、第33巻、第2号、p.68〜76
非特許文献1の考え方に従えば、特許文献1の図6における矢印アイコン(車両の進路を示す)は、戦術レベル(レベルB)の情報であり、図15の自車と先行車との車間距離は、マヌーバレベル(レベルC)の情報であり、アナログメーター部2(L)、2(R)における車速及びエンジン回転数の表示は、操作レベル(レベルD)の情報であるといえる。
特許文献1では、これらの情報を横方向に並べて表示している(図1及び図9参照)。処理周期が異なるレベルの情報が横方向に並べて表示されると、運転者は、各情報をレベル毎に切り分けて処理しなくてはならず、煩わしさを感じるおそれがある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、車両の走行時における運転者の認識処理を補助することが可能な表示装置及び車両を提供することを目的とする。
この発明に係る表示装置は、自車両の情報を表示する表示器を備える車両の表示装置であって、前記表示器の表示領域は、前記車両の上下方向において上方領域、中央領域及び下方領域に分割され、前記自車両の将来との関係で前記自車両の空間的又は時間的関係を示す情報を前記上方領域に表示し、前記自車両の周囲の物体との位置関係を示す情報を前記中央領域に表示し、前記自車両を操作するための情報を前記下方領域に表示することを特徴とする。
この発明によれば、表示器の表示領域は、車両の上下方向において上方領域、中央領域及び下方領域に分割され、自車両の将来との関係で自車両の空間的又は時間的関係を示す情報を上方領域に表示し、自車両の周囲の物体との位置関係を示す情報を中央領域に表示し、自車両を操作するための情報を下方領域に表示する。このため、上側に行くに連れて処理周期が長くなる情報を表示することとなる。従って、ヒトの概念メタファーに基づいて表示する構成とすることができると共に、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って表示することが可能となる。よって、ヒトとしての運転者は、情報をレベル毎に再構築しなくてよくなり、ドライバ・ディストラクション(driver distraction)を低減することが可能となる。
なお、概念メタファーとは、認知言語学の用語であり、「ある概念領域を別の概念領域を用いて理解する事」と定義される。
前記上方領域及び前記中央領域の組み合わせ又は前記中央領域及び前記下方領域の組み合わせは、一体として形成されてもよい。
また、前記上方領域、前記中央領域及び前記下方領域は、一体として形成されてもよい。これにより、表示器が―体となるため、運転者は、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って情報を理解し易くなり、さらにドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
前記中央領城に表示される情報と前記下方領域に表示される情報とが互いに連動して表示されてもよい。中央領域と下方領域とが連動することにより、運転者は、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って理解し易くなり、さらにドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
前記表示装置は、目的地を設定し、前記目的地までを案内するナビゲーション手段を備え、前記自車両の将来との関係で前記自車両の空間的又は時間的関係を示す情報は、前記目的地への行程での天気情報、前記目的地への行程での渋滞情報又は前記目的地への行程での経路案内情報であり、前記自車両の周囲の物体との位置関係を示す情報は、前記自車両と前記自車両の周囲の車両との位置関係情報、前記自車両の方向指示器情報、又は前記自車両と前記自車両の走行している道路の白線との位置関係情報であり、前記自車両を操作するための情報は、前記自車両の車速情報、前記自車両のエンジン回転数情報、又は前記自車両の内部に関わる警報であってもよい。
上記によれば、比較的汎用性の高い情報について、ヒトの概念メタファーに基づいて表示する構成とすることができると共に、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って表示することが可能となる。よって、ヒトとしての運転者は、このような比較的汎用性の高い情報についてレベル毎に再構築しなくてよくなり、さらにドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
この発明に係る車両は、表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御装置とを備えるものであって、さらに、前記車両は、前記車両の現在地と目的地との空間的又は時間的関係に関する情報(以下「空間/時間的情報」という。)を検出する空間/時間的情報検出手段と、前記車両の周囲の障害物に関する情報(以下「周囲情報」という。)を検出する周囲情報検出手段と、前記車両の操作に関する値(以下「操作関連値」という。)を検出する操作関連値検出手段とを備え、前記表示制御装置は、前記空間/時間的情報検出手段からの前記空間/時間的情報を、前記表示部の表示領域のうち上方領域に表示させ、前記周囲情報検出手段からの前記周囲情報を、前記表示領域のうち中央領域に表示させ、前記操作関連値検出手段からの前記操作関連値を、前記表示領域のうち下方領域に表示させることを特徴とする。
前記上方領域及び前記中央領域の組み合わせ又は前記中央領域及び前記下方領域の組み合わせは、一体として形成されてもよい。
この発明に係る車両は、表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御装置とを備えるものであって、前記表示制御装置は、運転に関する上位情報を表示する上位情報表示領域と、運転に関する中位情報を表示する中位情報表示領域と、運転に関する下位情報を表示する下位情報表示領域とを前記表示部の表示領域について設定し、前記上位情報は、前記車両の現在地と目的地との空間的又は時間的関係に関する情報(以下「空間的/時間的情報」という。)と、前記目的地までの予定経路に関する情報(以下「予定経路情報」という。)と、運転を開始するために乗員が行うべき前提条件に関する情報(以下「前提条件情報」という。)と、前記空間的/時間的情報、前記予定経路情報又は前記前提条件情報に関する前記車両の一部の異常に関する情報との少なくとも1つを含み、前記中位情報は、前記車両の周囲との関係に関する情報(以下「周囲情報」という。)と、運転者の覚醒状態又は健康状態に関する情報(以下「覚醒/健康状態情報」という。)と、方向指示器の指示方向と、前記周囲情報、前記覚醒/健康状態情報又は前記方向指示器に関する前記車両の一部の異常に関する情報との少なくとも1つを含み、前記下位情報は、前記車両の操作に関する少なくとも1つのセンサの値と、及び前記車両の操作に関する前記車両の一部の異常に関する情報との少なくとも1つを含み、前記表示制御装置は、前記上位情報表示領域を上側に、前記中位情報表示領域を中央に、及び前記下位情報表示領域を下側に並べて配置することを特徴とする。
前記上位情報表示領域及び前記中位情報表示領域の組み合わせ又は前記中位情報表示領域及び前記下位情報表示領域の組み合わせは、一体として形成されてもよい。
この発明によれば、表示器の表示領域は、車両の上下方向において上方領域、中央領域及び下方領域に分割され、自車両の将来との関係で自車両の空間的又は時間的関係を示す情報を上方領域に表示し、自車両の周囲の物体との位置関係を示す情報を中央領域に表示し、自車両を操作するための情報を下方領域に表示する。このため、上側に行くに連れて処理周期が長くなる情報を表示することとなる。従って、ヒトの概念メタファーに基づいて表示する構成とすることができると共に、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って表示することが可能となる。よって、ヒトとしての運転者は、情報をレベル毎に再構築しなくてよくなり、ドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る表示装置を搭載した車両の概略構成図である。 前記車両の内部の様子を簡略的に示す図である。 表示パネルにおける情報表示領域の区分及び表示内容を説明するための図である。 前記情報表示領域に表示する情報の内容を区分毎に示す図である。 前記情報表示領域の表示に関する第1例を示す図である。 前記情報表示領域の表示に関する第2例を示す図である。 前記情報表示領域の表示に関する第3例を示す図である。 前記情報表示領域の表示に関する第4例を示す図である。 変形例に係る車両の内部の様子を簡略的に示す図である。 運転行動の時間的階層モデルを示す図である。
A.一実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、この発明の一実施形態に係る表示装置22を搭載した車両10の概略構成図である。図1に示すように、車両10は、ナビゲーション装置12、安全運転開始条件監視群14、周囲情報検出群16、方向指示器18、車両操作情報検出群20及び表示装置22を有する。車両10は、いわゆるハイブリッド車両であるが、ハイブリッド車両以外の車両、例えば、ガソリン車、電気自動車等であってもよい。車両10は、左ハンドル車であるが、右ハンドル車であってもよい。
[1−2.ナビゲーション装置12]
ナビゲーション装置12は、GPS(Global Positioning System)又は慣性航法を用いて車両10の現在位置を検出し、運転者又はその他の乗員に対して目的地までの経路を案内する。ナビゲーション装置12は、操作部30、通信部32、記憶部34、演算部36及びETC車載器38を有する。
操作部30は、運転者等の乗員が操作入力を行う入力部として機能し、車両10の目的地を入力することができる。通信部32は、GPS衛星からの信号(位置情報及び時刻情報)を受信する機能と、図示しない無線通信網(例えば、インターネット)を介して図示しない外部通信装置(例えば、サーバ)と通信する機能とを有する。
記憶部34は、演算部36が実行する各種のプログラムを記憶すると共に、地図情報データベース40(以下「地図DB40」という。)を有する。地図DB40は、地図情報を蓄積したものであり、演算部36が経路案内を行う際に用いられる。
演算部36は、ナビゲーション装置12で行う各種の制御又は処理を実行する。例えば、演算部36は、操作部30を介して入力された目的地との空間的(地理的)又は時間的関係に関する情報を案内する。
目的地との空間的関係に関する情報としては、例えば、目的地までの経路(以下「予定経路」という。)、現在地(地図上の位置)及び目的地(地図上の位置)を含む。目的地との時間的関係に関する情報としては、例えば、到着推定時刻及び現時刻を含む。予定経路及び到着推定時刻の演算は、地図DB40を用いて演算部36自身が行ってもよいが、図示しない外部サーバに現在地、目的地等の情報を送信し、当該外部サーバに演算させてもよい。
また、演算部36は、目的地又は予定経路に関する情報を案内する。目的地に関する情報としては、例えば、現在の天気、天気予報、各種施設の位置/内容を含む。予定経路に関する情報としては、例えば、現在の天気、天気予報、現在の渋滞状況、渋滞予測、各種施設(例えば、休憩所)の位置/内容を含む。現在の天気、天気予報、現在の渋滞状況及び渋滞予測は、通信部32を介して、演算部36が、外部サーバから取得する。各種施設の位置/内容は、地図DB40又は前記外部サーバから取得する。
ETC車載器38(ETC:electronic toll collection)は、有料道路の出入り口又はその中間地点に設置されたETCゲート(図示せず)と通信を行って、料金の自動支払いに用いられる。
本実施形態において、ナビゲーション装置12は、現時刻、現在地、目的地又は予定経路に関する情報を、図示しない配線又は無線通信により表示装置22に出力する。
なお、上記のように、本実施形態では、表示装置22を介して予定経路を案内可能であるため、表示装置22は、ナビゲーション装置12の一部としても機能する。
[1−3.安全運転開始条件監視群14]
安全運転開始条件監視群14(以下「群14」ともいう。)は、安全運転をするために運転者等の乗員が行うべき前提条件を監視するシステム又は装置からなる。群14は、補助拘束システム50(以下「SRS50」ともいう。)と、飲酒運転防止装置52と、ドアシステム54とを有する。
SRS50は、図示しないエアバッグを備え、必要に応じてエアバッグを展開させる。本実施形態のSRS50は、図示しないシートベルトの装着状態を監視し、シートに乗員が座っているにもかかわらず、シートベルトが装着されていない場合、警告する。
飲酒運転防止装置52は、運転者が飲酒しているか否かを判定し、飲酒していると判定した場合、車両10の運転を禁止する。飲酒運転防止装置52としては、例えば、特開2009−083825号公報に記載のものを用いることができる。
ドアシステム54は、各ドア又はトランクの開閉状態を監視する。
[1−4.周囲情報検出群16]
周囲情報検出群16(以下「群16」ともいう。)は、車両10の周囲(障害物、路面等)との関係に関する情報を検出するシステム又は装置からなる。群16は、周辺監視装置60と、アダプティブ・クルーズ・コントロール・システム62(以下「ACCS62」という。)と、車線維持支援システム64(以下「LKAS64」という。)(LKAS:Lane Keeping Assist System)と、追突被害軽減ブレーキシステム66(以下「CMBS66」という。)(CMBS:Collision Mitigation Brake System)と、アンチロック・ブレーキ・システム68(以下「ABS68」という。)と、居眠り検知システム70とを有する。
周辺監視装置60は、車両10の前方、側方及び後方を監視し、障害物(例えば、ヒト、動物又は周辺車両)の存在を検出して運転者に報知する。周辺監視装置60は、いずれも図示しない前方カメラ、側方カメラ及び後方カメラを有する。前方カメラは、車両10の前方を確認するため、例えば、ヒト又は動物の飛び出し検知に用いられる。前方カメラの代わりに又は前方カメラに加えて、車両10の前方を走査する前方レーザレーダを設けてもよい。前方カメラ及び前方レーザレーダの少なくとも一方は、ACCS62、LKAS64及びCMBS66のために用いることもできる。
側方カメラは、車両10の側方を確認するためのもの、より具体的には、運転者が車両10の側方を見るため、及び障害物(例えば、ヒト、動物、壁又は側方車両)の接近を運転者に通知するために用いられる。側方カメラの画像(側方画像)は、操作スイッチ74(図2)への操作を介して表示装置22に表示することができる。後方カメラは、車両10の後方を確認するためのもの、具体的には、運転者が車両10の後方を見るため、及び障害物(例えば、ヒト、動物、壁又は後方車両)の接近を運転者に通知するために用いられる。後方カメラの画像(後方画像)は、車両10が後退しているとき、表示装置22に自動的に表示される。
ACCS62は、車両10と同一車線上で車両10の直ぐ手前を走行している別の車両(以下「先行車」という。)との間隔を自動的に維持すると共に、前方の所定距離内に先行車がいない場合、アクセルペダル(図示せず)の操作なしに、事前に設定された車速(クルーズ車速)で走行する。ACCS62は、例えば、周辺監視装置60の前方カメラ及び前方レーザレーダの少なくとも一方を用いて先行車を検出し、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)を行う。
LKAS64は、前記前方カメラからの画像を用いて車線を認識し、ステアリング72(図2)の操舵を補助する。すなわち、LKAS64は、認識した車線に応じて車両10の進行方向を判定し、進行方向に応じた操舵をすることができるように、ステアリング反力(アシスト力)を調整する。ステアリング反力の調整は、後述する電動パワーステアリング装置84が管理するため、LKAS64は、電動パワーステアリング装置84との通信を介してステアリング反力を制御する。
CMBS66は、前記前方カメラからの画像(前方画像)及び前記前方レーザレーダからの出力波の反射波の少なくとも一方に基づいて車両10と先行車との衝突の可能性を検出し、自動ブレーキを行うと共に、追突の危険を運転者に知らせる。追突の危険を運転者に知らせる方法としては、例えば、SRS50を介してシートベルト(図示せず)を自動的にきつくする、音声案内する、表示装置22に警告表示を行う等を用いることができる。
なお、ここでは、周辺監視装置60、ACCS62、LKAS64及びCMBS66を別々のシステム又は装置として記載したが、複数の機能をまとめたシステム又は装置とすることもできる。
ABS68は、ブレーキ時に車輪がロックしないように制動力を調整し、車両10の滑走を防止する装置である。ABS68は、図示しない車輪速センサを備え、車輪のロック状態を監視する。ABS68は、前記車輪速センサが検出した車輪速を用いて路面の摩擦状態(路面μ)を推定することができると共に、推定した路面μに基づいて路面が凍結しているか否か(走行路が凍結路であるか否か)を判定することができる。なお、前記車輪速センサは、後述する車速センサ102に用いることもできる。
居眠り検知システム70は、運転者の居眠りを検知し、運転者に警告する。居眠り検知システム70としては、例えば、特開平10−278541号公報に記載のものを用いることができる。
[1−5.方向指示器18]
方向指示器18は、運転者が操作する操作子(図示せず)と、操作子の操作を検出し、検出した操作に応じて方向指示ランプを制御する方向指示電子制御装置(以下「方向指示ECU」という。)(図示せず)とを有する。本実施形態では、方向指示ECUは、操作子への入力内容を表示装置22に通知する。当該通知を受けた表示装置22は、入力内容に応じた表示を行う。
[1−6.車両操作情報検出群20]
車両操作情報検出群20(以下「群20」ともいう。)は、車両10の操作に関する情報を検出するシステム又は装置からなる。群20は、エンジン制御システム80(以下「ENGシステム80」という。)と、タイヤ圧監視システム82(以下「TPMS82」という。)と、電動パワーステアリング装置84(以下「EPS84」という。)と、トラクション・コントロール・システム86(以下「TCS86」という。)と、燃料噴射制御システム88(以下「FIシステム88」という。)と、バッテリ制御システム90(以下「BATシステム90」という。)と、照明装置92とを有する。
ENGシステム80は、走行用のエンジン100(以下「ENG100」ともいう。)と、車速センサ102と、エンジン回転数センサ104(「Neセンサ104」ともいう。)と、水温計106と、エンジン電子制御装置108(以下「ENG ECU108」という。)とを有する。
車速センサ102は、車両10の車速V[km/h]を検出する。Neセンサ104は、エンジン100の回転数(以下「エンジン回転数Ne」という。)[rpm]を検出する。水温計106は、エンジン100の冷却水の温度(以下「冷却水温Te」という。)[℃]を検出する。ENG ECU108は、図示しないアクセルペダルの操作量、車速V、エンジン回転数Ne、冷却水温Te等に応じてエンジン100の出力を制御する。
TPMS82は、図示しない各タイヤの空気圧(以下「タイヤ空気圧」という。)を監視し、タイヤ空気圧に異常が発生した場合、表示装置22等を用いて運転者に警告する。
EPS84は、ステアリング72の操舵を補助するものであり、図示しないモータ(EPSモータ)等を備え、ステアリング反力(アシスト力)を制御する。本実施形態のEPS84は、ステアリング72の舵角に基づいて車両10のふらつきを検出する。
TCS86は、発進時又は加速時のタイヤの空転を防止する装置である。TCS86は、前記車輪速センサからの出力に基づき車輪の空転状態を監視する。
FIシステム88は、エンジン100に供給される燃料(ここでは、ガソリン)の供給に関するシステムであり、燃料計110と、燃料噴射電子制御装置112(以下「FI ECU112」という。)とを有する。燃料計110は、燃料の残量(以下「残量Qf」という。)[l]を検出する。FI ECU112は、ENG ECU108からの指令に応じて燃料をエンジン100に供給すると共に、表示装置22に残量Qfを表示させる。
BATシステム90は、バッテリ120と、SOCセンサ122と、バッテリ電子制御装置124(以下「BAT ECU124」という。)とを有する。バッテリ120は、車両10の走行モータ(図示せず)に供給する電力を蓄積する。SOCセンサ122は、バッテリ120の残容量(SOC:State of Charge)[%]を検出する。BAT ECU124は、バッテリ120のSOC等を用いてバッテリ120の出力を制御する。
照明装置92は、ヘッドライト126等の照明器と、これらの照明器を制御する照明制御装置(図示せず)とを有する。
[1−7.表示装置22]
(1−7−1.表示装置22の全体構成)
図2は、車両10の内部の様子を簡略的に示す図である。図1及び図2に示すように、表示装置22は、表示パネル130(表示器)と、表示電子制御装置132(以下「表示ECU132」という。)とを有する。
(1−7−2.表示パネル130)
図2に示すように、表示パネル130は、インスツルメントパネル134内に設けられ、表示ECU132からの出力信号(表示信号Sd)に基づき各種の表示を行う。本実施形態の表示パネル130は、車幅方向に比較的長い(例えば、運転席と同等の幅を有する。)。このため、表示パネル130において比較的多くの表示を同時に表示することができる。本実施形態では、車両10の運転時に利用する各種の情報を表示する情報表示領域140を表示パネル130に表示させる。
(1−7−3.表示ECU132)
表示ECU132は、各部からの入力信号に基づき表示パネル130を制御する。図1に示すように、表示ECU132は、入出力部150、演算部152及び記憶部154を有する。
入出力部150は、ナビゲーション装置12、安全運転開始条件監視群14、周囲情報検出群16、方向指示器18、車両操作情報検出群20及び表示パネル130との間の信号の送受信に用いられる。さらに、入出力部150は、図示しないスピーカを有し、経路案内、各種の警告の際に音声出力を行ってもよい。
演算部152は、表示装置22が行う各種制御を実行するものであり、表示パネル130の表示制御を含む。演算部152は、表示制御の一部として、上方領域制御機能、中央領域制御機能及び下方領域制御機能を含む。これらの機能の詳細は、後述する。
記憶部154は、演算部152が用いる各種のプログラム及びデータを記憶する。
2.表示装置22における表示制御
[2−1.概要]
次に、表示ECU132が行う表示制御について説明する。
図3は、表示パネル130における情報表示領域140の区分及び表示内容を説明するための図である。図4は、情報表示領域140に表示する情報の内容を区分毎に示す図である。図5〜図8は、情報表示領域140の表示に関する第1例〜第4例を示す図である。
図3に示すように、表示ECU132は、表示パネル130における情報表示領域140を、上方領域160、中央領域162及び下方領域164に分けて制御する。すなわち、上方領域制御機能により上方領域160の表示を制御し、中央領域制御機能により中央領域162の表示を制御し、下方領域制御機能により下方領域164の表示を制御する。
図3に示すように、上方領域160、中央領域162及び下方領域164は、表示パネル130に一体的に且つ連続的に表示される。本実施形態の情報表示領域140の背景200の色は同一色(例えば、黒色)とする。上方領域160及び中央領域162の間の境界線166aと、中央領域162及び下方領域164の間の境界線166bは、必要に応じて上下方向に変化させてもよい。また、後述するように、上方領域160、中央領域162及び下方領域164は、それぞれが離間していてもよい。なお、境界線166a、166bは、上方領域160、中央領域162及び下方領域164の境界を説明するために便宜的に示したものであり、実際の情報表示領域140には表示されない(図5〜図8参照)。
[2−2.上方領域160]
(2−2−1.表示内容)
上方領域160には、上位レベルの情報、すなわち、非特許文献1でいうところの「戦術レベル(レベルB)」の情報を表示する。上記のように、戦術レベル(レベルB)は、戦略レベル(レベルA)で計画した行程又は予定到着時間を実現又は確認するための情報(例えば、空間的(地理的)又は時間的情報)に関する行動に関するレベルであり、処理周期が2番目に長い(図10参照)。戦術レベルの行動には、例えば、現在地の確認、目的地までの距離の確認、案内標識の確認、現在地から目的地までの予定経路(通過予定地点、通過予定道路又は右左折を予定している交差点)の設定又は確認、現時刻の確認、現在地から目的地までの予想所用時間の確認(渋滞情報の確認を含む)及び到着予定時間の修正が含まれる。
図4に示すように、本実施形態では、車両10の現在地と目的地との空間的又は時間的関係に関する情報、目的地又は予定経路に関する情報、安全運転をするための前提条件(換言すると、運転を開始するために乗員が行うべき前提条件)に関する情報及び上記各情報に関する車両10各部の異常に関する情報を上方領域160に表示する。
現在地と目的地との空間的関係に関する情報としては、例えば、車両10の目的地までの経路(以下「予定経路」という。)、現在地(地図上の位置)及び目的地(地図上の位置)を挙げることができる。現在地と目的地との時間的関係に関する情報としては、例えば、到着推定時刻及び現時刻を挙げることができる。予定経路及び到着推定時刻の演算は、地図DB40を用いて演算部152自身が行ってもよいが、図示しない外部サーバに現在地、目的地等の情報を送信し、当該外部サーバに演算させてもよい。
目的地に関する情報としては、例えば、現在の天気、天気予報、各種施設の位置/内容を挙げることができる。予定経路に関する情報としては、例えば、現在の天気、天気予報、現在の渋滞状況、渋滞予測、各種施設(例えば、休憩所)の位置/内容を挙げることができる。現在の天気、天気予報、現在の渋滞状況及び渋滞予測は、入出力部150及びナビゲーション装置12の通信部32を介して、演算部152が、外部サーバから演算する。
安全運転をするための前提条件に関する情報としては、例えば、シートベルトの装着状態、飲酒レベル及びドア又はトランクの開閉状態を挙げることができる。シートベルトの装着状態は、SRS50から取得する。また、飲酒レベルは、飲酒運転防止装置52から取得する。ドア又はトランクの開閉状態は、ドアシステム54から取得する。
上記各情報に関する車両10の各部の異常に関する情報としては、例えば、ナビゲーション装置12の異常、ETC車載器38の異常(例えば、ETCカードが挿入されていない)を挙げることができる。ナビゲーション装置12の異常は、ナビゲーション装置12の演算部36から故障コードとして取得する。ETC車載器38の異常は、ETC車載器38から取得する。
(2−2−2.表示例)
上方領域160では、各種の情報を、文字、記号、アイコン等を用いて表示する。例えば、図3、図5及び図7に示すように経路案内のための矢印アイコン170を用いる。また、ETCゲート(図示せず)が接近している場合、図3及び図5に示すように「ETC」の文字からなるアイコン172(以下「ETCアイコン172」という。)を表示して、ETCゲートの存在を運転者に知らせる。従って、ETCアイコン172を用いることで、例えば、高速道路の走行中に運転者に減速を促すことが可能となる。さらに、予定進路のうち所定距離以内に渋滞が発生している場合、図3に示すように「渋滞」の文字174を表示して、当該渋滞の存在を運転者に知らせる。
さらにまた、車両10の走行路を示すアイコン176(以下「道路アイコン176」という。)を上方領域160、中央領域162及び下方領域164に跨って表示させる。走行路が分岐している場合、図5及び図7に示すように、分岐させた状態の道路アイコン176を表示する。道路アイコン176の形状は、地図DB40に予め記憶されている。或いは、車両10(自車)から所定距離までについては、道路アイコン176の形状を、LKAS64からの出力に基づいて決定してもよい。
経路案内をする場合、上方領域160に地図を表示した状態で、現在地を示すアイコン(現在地アイコン)と予定進路の方向を示すアイコン(方向指示アイコン)を表示して、運転者に進行方向を示してもよい。また、例えば、上方領域160のいずれかの部位に現在時刻、到着予定時刻及び目的地に到着するまでの予定所用時間の少なくとも1つを文字で表示することもできる。
[2−3.中央領域162]
(2−3−1.表示内容)
中央領域162には、中位レベルの情報、すなわち、非特許文献1でいうところの「マヌーバレベル(レベルC)」の情報を表示する。マヌーバレベル(レベルC)は、現在の走行路又は周辺車両との関係で必要な行動に関するレベルであり、戦略レベル(レベルA)及び戦術レベル(レベルB)より短い処理周期である(図10参照)。マヌーバレベルの行動には、例えば、カーブ進入、右左折、車線維持、車線変更、追越し及び車間維持が含まれる。
図4に示すように、本実施形態では、車両10の周囲(障害物、路面等)との関係に関する情報、運転者の覚醒状態及び健康状態に関する情報、方向指示器18の指示方向並びに上記各情報に関する車両各部の異常に関する情報を中央領域162に表示する。
周囲との関係に関する情報としては、例えば、歩行者又は動物の飛出し警報、後方車又は側方車の接近警報、ACCS62のオン/オフ、LKAS64のオン/オフ、CMBS66のオン/オフ、側方又は後方のカメラ画像及び現在の走行路が凍結路であること(凍結路警報)を挙げることができる。
歩行者又は動物の飛出し警報は、周辺監視装置60が検出した歩行者又は動物の位置、進行方向等により行うことができる。後方車又は側方車の接近警報は、周辺監視装置60が検出した後方車又は側方車と車両10とのTTC(Time to Collision)に基づいて行うことができる。ACCS62のオン/オフ、LKAS64のオン/オフ及びCMBS66のオン/オフは、ACCS62、LKAS64及びCMBS66からの出力に基づいて判定する。
側方又は後方のカメラ画像は、後方車又は側方車の接近警報の際に用いることができる。また、後方画像については、車両10が後退するときに自動的に表示してもよい。
凍結路警報は、ABS68が検出した路面μに基づいて凍結路であるか否かを判定することで行うことができる。
運転者の覚醒状態及び健康状態に関する情報としては、例えば、居眠り警報、心拍数を挙げることができる。
上記各情報に関する車両10の各部の異常に関する情報としては、例えば、ACCS62、LKAS64、CMBS66及び方向指示器18の異常を挙げることができる。ACCS62、LKAS64及びCMBS66の異常は、ACCS62、LKAS64、CMBS66及び方向指示器18からの出力(故障コード)に基づいて判定する。
(2−3−2.表示例)
中央領域162では、各種の情報を、文字、記号、アイコン等を用いて表示する。周辺監視装置60については、前方カメラ、側方カメラ及び後方カメラの少なくとも1つの画像を表示してもよい。さらに、方向指示器18の指示方向については、矢印アイコン(上方領域160における矢印アイコン170と同様のもの)で表示することもできる。
例えば、車両10に先行車が存在する場合、図3、図5〜図7に示すように先行車アイコン180を表示する。中央領域162における先行車アイコン180の表示位置は、車両10(自車)に対する先行車の位置に応じて上下左右に変化させることができる。また、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)を実行中である場合、図3、図5及び図7に示すように先行車アイコン180の後方に楕円形のアイコン182(以下「ACCアイコン182」という。)を点滅表示させて、ACCを実行中である旨(ACCS62が作動中である旨)を運転者に知らせる。ACCアイコン182が表示されていない場合、運転者は、ACCS62が作動中でない旨を知ることができる。
さらに、CMBS66が作動中であり、CMBS66により先行車との距離を監視中である場合、図6に示すように、CMBS66が出力する電波(レーザ)を示すアイコン184(以下「CMBSアイコン184」という。)を表示させて、CMBS66が作動中である旨を運転者に知らせる。CMBSアイコン184が表示されていない場合、運転者は、CMBS66が停止中であることを知ることができる。
進路中にいる又は進路に入ってくる障害物(ヒト、動物又は前側の周辺車両)がある場合、例えば、前方カメラからの画像を処理して当該障害物の位置及び進行方向を特定すると共に、パターンマッチングを行って当該障害物の種類を特定し、特定した種類の障害物を示すアイコン(以下「障害物アイコン」という。)を現在位置に対応する位置に表示すると共に、当該障害物の進行方向を矢印アイコン等で表示してもよい。
また、側方車又は後方車が車両10に接近していることを周辺監視装置60が検出した場合、先行車アイコン180の左側又は右側に当該接近を通知するメッセージ(例えば、「後方に車両接近中!」、「左側方に車両接近中!」)を中央領域162に文字で表示して運転者に注意喚起することができる。或いは、側方カメラからの側方画像(側方車が接近している側)又は後方カメラからの後方画像を中央領域162に表示してもよい。この場合、境界線166a(図3)を上方に変位させ、境界線166bを下方に変位させて中央領域162を上下方向に拡大することで側方画像又は後方画像を拡大表示してもよい。
さらに、LKAS64が作動中である場合、例えば、道路アイコン176の線の色を通常色(例えば、黄色又は緑色)から際だつ色(例えば、白色)に変化させて、LKAS64が作動中であることを知らせる。道路アイコン176の線が通常色のままである場合、運転者は、LKAS64が停止中であることを知ることができる。或いは、LKAS64が作動中である場合、道路アイコン176の線の輝度を通常時よりも高くして、LKAS64が作動中であることを知らせてもよい。
車両10が後退する場合、上下方向に中央領域162を広げ、後方カメラからの後方画像を中央領域162に表示させる。この場合、境界線166a(図3)を上方に変位させ、境界線166bを下方に変位させて中央領域162を上下方向に拡大することで後方画像を拡大表示してもよい。
方向指示器18が操作されたため、方向指示を行う場合、先行車アイコン180の左側又は右側に方向指示のための矢印アイコン(上方領域160における矢印アイコン170と同様のもの)を表示する。
[2−4.下方領域164]
(2−4−1.表示内容)
下方領域164には、下位レベルの情報、すなわち、非特許文献1でいうところの「操作レベル(レベルD)」の情報を表示する。操作レベル(レベルD)は、車両10の操作に関する操作レベルであり、2番目に処理周期が短い(図10参照)。操作レベルの行動は、約3秒後の未来を予測して行う予測制御に関する。操作レベルの行動には、例えば、ステアリングの操舵、車両の加速(アクセルペダルの操作)及び制動(ブレーキペダルの操作)が含まれる。
図4に示すように、本実施形態では、車両10の操作に関する車両10の各種数値及び車両10の操作に関する車両10の各部の異常に関する情報を下方領域164に表示する。
車両10の操作に関する車両10の各種数値としては、例えば、車速V、エンジン回転数Ne、冷却水温Te、ガソリン残量(ガソリン車の場合)、バッテリ120のSOC(電動車両の場合)、燃費(ガソリン車の場合)、電費(電動車両の場合)を挙げることができる。車両10の操作に関する車両10の各部の異常に関する情報としては、例えば、車両10のふらつき、TCS86の異常、ヘッドライト126の異常、エンジン100の異常、タイヤ空気圧の異常を挙げることができる。車両10のふらつきは、EPS84のECUにおいてステアリング72の舵角の変化を監視することで判定され、判定結果が表示ECU132に出力される。TCS86の異常は、TCS86のECUからの故障コードに基づいて判定する。ヘッドライト126の異常は、照明装置92からの故障コードに基づいて判定する。エンジン100の異常は、ENG ECU108からの故障コードに基づいて判定する。タイヤ空気圧の異常は、TPMS82からの故障コードに基づいて判定する。
(2−4−2.表示例)
下方領域164では、各種の情報を、文字、記号、アイコン等を用いて表示する。その際、車速V、エンジン回転数Ne、冷却水温Te、ガソリン残量、バッテリSOC、燃費、電費等については、回転式針(図3等の針194、198参照)又はバー表示等を用いることもできる。
例えば、図3、図5〜図8に示すように、車両10(自車)を示すアイコン190(以下「自車アイコン190」という。)を表示する。自車アイコン190は、先行車アイコン180よりも下方に配置されることとなる。従って、中央領域162に表示する情報(先行車アイコン180)と下方領域164に表示する情報(自車アイコン190)とを互いに関連付けて(連動させて)表示することができる。
下方領域164における自車アイコン190の上下方向の表示位置は固定しているが、自車アイコン190の左右方向の位置は、LKAS64の出力に応じて変化させることができる。
また、車速Vを示すアイコン192(以下「車速アイコン192」という。)を自車アイコン190の左側に表示し、車速センサ102が検出した車速Vに対応させて針194を変位させる。さらに、エンジン回転数Neを示すタコメータのアイコン196(以下「タコメータアイコン196」という。)を自車アイコン190の右側に表示し、エンジン回転数センサ104が検出したエンジン回転数Neに対応させて針198を変位させる。
さらにまた、EPS84が車両10のふらつきを検出した場合、自車アイコン190の背景200を警告色(例えば、赤色)に変化させて運転者に警告する。図7における自車アイコン190周囲の一点鎖線の円は、警告色を変化させる領域を示している。加えて、エンジン100、タイヤ空気圧等の異常が発生したため、車両10を走行路の側方に停止させることを要求する場合、道路アイコン176が示す走行路のうち路肩周辺に車両10のアイコン202(以下「停車要求時自車アイコン202」又は「自車アイコン202」という。)(図8)を表示すると共に、自車アイコン202の背景200の表示色を注意喚起色(例えば、黄色)に変化させる。その際、自車アイコン202の表示色を変化させてもよい。図8における自車アイコン202の周囲の破線の円は、前記表示色を変化させる領域を示す。
3.本実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、情報表示領域140は、車両10の上下方向において上方領域160、中央領域162及び下方領域164に分割される(図3参照)。上方領域160には、車両10(自車両)の将来との関係で(例えば、現在地と目的地との関係で)車両10の空間的又は時間的関係を示す情報を表示し、中央領域162には、車両10の周囲との位置関係を示す情報を表示し、下方領域164には、車両10を操作するための情報を表示する(図4参照)。このため、情報表示領域140の上側に行くに連れて処理周期を要する情報を表示することとなる。従って、ヒトの概念メタファーに基づいて表示する構成とすることができると共に、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って表示することが可能となる。よって、ヒトとしての運転者は、情報をレベル毎に再構築しなくてよくなり、ドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
本実施形態において、上方領域160、中央領域162及び下方領域164は、一体として形成される(図2及び図3参照)。これにより、表示パネル130が―体となるため、運転者は、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って情報を理解し易くなり、さらにドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
本実施形態において、中央領域162に表示される情報としての先行車アイコン180、ACCアイコン182、CMBSアイコン184等と、下方領域164に表示される情報としての自車アイコン190等が互いに連動して(関連付けて)表示される。中央領域162と下方領域164とが連動することにより、運転者は、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って理解し易くなり、さらにドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
本実施形態において、上方領域160に表示される情報には、目的地及び予定経路での天気情報、目的地及び予定経路での渋滞情報並びに経路案内情報が含まれる(図4参照)。また、中央領域162に表示される情報には、車両10と先行車との位置関係情報(先行車アイコン180と自車アイコン190との位置関係情報)、方向指示器18の情報及び車両10とその走行路の白線との位置関係情報(自車アイコン190と道路アイコン176の位置関係情報)が含まれる(図3、図4参照)。さらに、下方領域164に表示される情報には、車速V、エンジン回転数Ne又は車両10の内部に関わる警報(例えば、EPS84、TCS86、エンジン100、ヘッドライト126、タイヤ空気圧の異常に関する警報)が含まれる(図4)。
上記によれば、比較的汎用性の高い情報について、ヒトの概念メタファーに基づいて表示する構成とすることができると共に、ヒトの情報処理ループである予測−行動−比較の階層構造的プロセスに沿って表示することが可能となる。よって、ヒトとしての運転者は、このような比較的汎用性の高い情報についてレベル毎に再構築しなくてよくなり、さらにドライバ・ディストラクションを低減することが可能となる。
B.変形例
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.搭載対象
上記実施形態では、表示装置22を車両10に搭載したが、乗員(運転者以外の者を含む。)が確認するための情報を表示する移動体又は可動装置であれば、これに限らず、別の対象に搭載してもよい。
2.上位(戦術)レベルに関する情報を検出する手段(空間/時間的情報検出手段又は上位情報検出手段)
[2−1.ナビゲーション手段としてのナビゲーション装置12]
上記実施形態では、経路案内を行うための手段として、車両10に搭載されたナビゲーション装置12を用いたが、経路案内を行う観点からすれば、これに限らない。例えば、図示しない携帯通信端末(例えば、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ)を用いて経路案内を行うこともできる。この場合、当該携帯通信端末を有線又は無線により表示装置22と接続する。
[2−2.安全運転開始条件監視群14]
上記実施形態では、安全運転開始条件監視群14には、SRS50、飲酒運転防止装置52及びドアシステム54を含めたが、安全運転をするために運転者等の乗員が行うべき前提条件(運転を開始するために乗員が行うべき前提条件)を監視するシステム又は装置という観点からすれば、これに限らない。例えば、安全運転開始条件監視群14には、SRS50、飲酒運転防止装置52及びドアシステム54のうち1つ又は2つのみを含めてもよい。
[2−3.その他]
上記実施形態では、上位(戦術)レベルに関する情報を検出する手段(空間/時間的情報検出手段又は上位情報検出手段)として、ナビゲーション装置12及び安全運転開始条件監視群14を含めたが、上位(戦術)レベルに関する情報を検出する観点からすれば、これに限らない。例えば、ナビゲーション装置12及び安全運転開始条件監視群14の一方のみを空間/時間的情報検出手段又は上位情報検出手段として用いてもよい。
3.中位(マヌーバ)レベルに関する情報を検出する手段(周囲情報検出手段又は中位情報検出手段)
上記実施形態では、中位(マヌーバ)レベルに関する情報を検出する手段(周囲情報検出手段又は中位情報検出手段)としての周囲情報検出群16は、周辺監視装置60、ACCS62、LKAS64、CMBS66、ABS68及び居眠り検知システム70を含んでいたが、中位(マヌーバ)レベルに関する情報を検出するシステム又は装置という観点からすれば、これに限らない。例えば、周囲情報検出群16には、周辺監視装置60、ACCS62、LKAS64、CMBS66、ABS68及び居眠り検知システム70のうちいくつかのみを含めてもよい。
4.下位(操作)レベルに関する情報を検出する手段(操作関連値検出手段又は下位情報検出手段)
上記実施形態では、下位(操作)レベルに関する情報を検出する手段(操作関連値検出手段又は下位情報検出手段)としての車両操作情報検出群20は、ENGシステム80、TPMS82、EPS84、TCS86、FIシステム88、BATシステム90及び照明装置92を含んでいたが、下位(操作)レベルに関する情報を検出するシステム又は装置という観点からすれば、これに限らない。例えば、操作関連値検出手段又は下位情報検出手段には、ENGシステム80、TPMS82、EPS84、TCS86、FIシステム88、BATシステム90及び照明装置92のうちいくつかのみを含めてもよい。
5.表示器又は表示部の表示領域(情報表示領域140)
上記実施形態では、上方領域160(上位情報表示領域)、中央領域162(中位情報表示領域)及び下方領域164(下位情報表示領域)を一体的に構成したが(図3等参照)、車両10の上下方向(高さ方向)に並べて配置する観点からすれば、各領域を離間させて配置してもよい。或いは、3つの領域160、162、164のうち上方領域160又は下方領域164を他の2つの領域から離間させて配置することもできる。
図9は、変形例に係る車両10Aの内部の様子を簡略的に示す図である。車両10Aは、右ハンドル車である。図9に示すように、車両10Aの表示装置22aは、情報表示領域140aを構成する上方領域160a、中央領域162a及び下方領域164aが互いに離間して配置されている。すなわち、表示装置22aは、上方領域160aを形成する表示パネル210aと、中央領域162aを形成する表示パネル210bと、下方領域164aを形成する表示パネル210cを含む。表示パネル210a、210bは、インスツルメントパネル134に配置し、表示パネル210cは、ステアリング72に配置する。図9の変形例では、上記実施形態と異なり、中央領域162aに表示される情報と下方領域164aに表示される情報とは互いに連動していない。
上記実施形態では、表示ECU132の機能を上方領域制御機能、中央領域制御機能及び下方領域制御機能に分けたが、情報表示領域140の表示を制御する観点からすれば、1つのまとまった機能により上方領域160、中央領域162及び下方領域164の表示を制御してもよい。同様に、上方領域160、中央領域162及び下方領域164のうち2つの領域の機能を1つの機能で制御し、残りの機能を別の機能で制御することも可能である。
上記実施形態及び図9の変形例では、情報表示領域140、140aに表示する情報を3つの階層(上位(戦術)レベル、中位(マヌーバ)レベル及び下位(操作)レベル)に区分したが、比較的長い処理周期の情報を上方に、比較的短い処理周期の情報を下方に表示する観点からすれば、階層又はレベルは、2つ又は4つ以上であってもよい。例えば、非特許文献1では、レベルA〜Eまでの5階層あるが、レベルA(戦略レベル)の階層、レベルB(戦術レベル)の階層、レベルC(マヌーバレベル)の階層及びレベルD(操作レベル)の階層に分けてもよい。或いは、レベルA、B(戦略、戦術レベル)の組合せの階層、レベルC(マヌーバレベル)の階層及びレベルD(操作レベル)の階層に分けてもよい。或いは、レベルA〜Dのうちの2つのみ(例えば、レベルB、Cのみ、レベルB、Dのみ又はレベルC、Dのみ)を表示してもよい。
上記実施形態では、上方領域160、中央領域162及び下方領域164を表示する表示パネル130をインスツルメントパネル134に配置し、図9の変形例では、上方領域160a及び中央領域162aを表示する表示パネル210a、210bをインスツルメントパネル134に配置し、下方領域164aを表示する表示パネル210cをステアリング72に配置したが、異なるレベルに属する情報を車両10、10Aの高さ方向に並べて配置する観点からすれば、これに限らない。例えば、図示しないヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)の画像をフロントガラスに投影させる構成にも本発明を適用可能である。
HUDを用いる場合、上記実施形態の先行車アイコン180の代わりに、フロントガラス越しに見える実際の先行車との関係で文字、記号又はアイコン(ACCアイコン182、CMBSアイコン184等)を表示してもよい。同様に、HUDを用いる場合、上記実施形態の道路アイコン176の代わりに、フロントガラス越しに見える実際の道路との関係で文字、記号又はアイコン(矢印アイコン170、ETCアイコン172、渋滞の文字174等)を表示してもよい。
10、10A…車両(自車両)
12…ナビゲーション装置(ナビゲーション手段、空間/時間的情報検出手段)
14…安全運転開始条件監視群(空間/時間的情報検出手段)
16…周囲情報検出群(周囲情報検出手段)
18…方向指示器
20…車両操作情報検出群(周囲情報検出手段)
22、22a…表示装置
130、210a〜210d…表示パネル(表示器、表示部)
132…表示ECU(表示制御装置) 160…上方領域(上位情報表示領域)
162…中央領域(中位情報表示領域) 164…下方領域(下位情報表示領域)

Claims (6)

  1. 自車両の情報を表示する表示器を備える車両の表示装置であって、
    前記表示器の表示領域は、前記車両の上下方向において上方領域、中央領域及び下方領域に分割され、
    前記自車両の将来との関係で前記自車両の空間的又は時間的関係を示す情報を前記上方領域に表示し、
    前記自車両の周囲の物体との位置関係を示す情報を前記中央領域に表示し、
    前記自車両を操作するための情報を前記下方領域に表示し、
    前記上方領域及び前記中央領域の組み合わせ又は前記中央領域及び前記下方領域の組み合わせは、一体として形成される
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、
    前記上方領域、前記中央領域及び前記下方領域は、一体として形成される
    ことを特徴とする表示装置。
  3. 自車両の情報を表示する表示器を備える車両の表示装置であって、
    前記表示器の表示領域は、前記車両の上下方向において上方領域、中央領域及び下方領域に分割され、
    前記自車両の将来との関係で前記自車両の空間的又は時間的関係を示す情報を前記上方領域に表示し、
    前記自車両の周囲の物体との位置関係を示す情報を前記中央領域に表示し、
    前記自車両を操作するための情報を前記下方領域に表示し、
    前記中央領城に表示される情報と前記下方領域に表示される情報とが互いに連動して表示される
    ことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置において、
    目的地を設定し、前記目的地までを案内するナビゲーション手段を備え、
    前記自車両の将来との関係で前記自車両の空間的又は時間的関係を示す情報は、前記目的地への行程での天気情報、前記目的地への行程での渋滞情報又は前記目的地への行程での経路案内情報であり、
    前記自車両の周囲の物体との位置関係を示す情報は、前記自車両と前記自車両の周囲の車両との位置関係情報、前記自車両の方向指示器情報、又は前記自車両と前記自車両の走行している道路の白線との位置関係情報であり、
    前記自車両を操作するための情報は、前記自車両の車速情報、前記自車両のエンジン回転数情報、又は前記自車両の内部に関わる警報である
    ことを特徴とする表示装置。
  5. 表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御装置とを備える車両であって、
    さらに、前記車両は、
    前記車両の現在地と目的地との空間的又は時間的関係に関する情報(以下「空間/時間的情報」という。)を検出する空間/時間的情報検出手段と、
    前記車両の周囲の障害物に関する情報(以下「周囲情報」という。)を検出する周囲情報検出手段と、
    前記車両の操作に関する値(以下「操作関連値」という。)を検出する操作関連値検出手段と
    を備え、
    前記表示制御装置は、
    前記空間/時間的情報検出手段からの前記空間/時間的情報を、前記表示部の表示領域のうち上方領域に表示させ、
    前記周囲情報検出手段からの前記周囲情報を、前記表示領域のうち中央領域に表示させ、
    前記操作関連値検出手段からの前記操作関連値を、前記表示領域のうち下方領域に表示させ
    前記上方領域及び前記中央領域の組み合わせ又は前記中央領域及び前記下方領域の組み合わせは、一体として形成される
    ことを特徴とする車両。
  6. 表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御装置とを備える車両であって、
    前記表示制御装置は、
    運転に関する上位情報を表示する上位情報表示領域と、
    運転に関する中位情報を表示する中位情報表示領域と、
    運転に関する下位情報を表示する下位情報表示領域と
    を前記表示部の表示領域について設定し、
    前記上位情報は、
    前記車両の現在地と目的地との空間的又は時間的関係に関する情報(以下「空間的/時間的情報」という。)と、
    前記目的地までの予定経路に関する情報(以下「予定経路情報」という。)と、
    運転を開始するために乗員が行うべき前提条件に関する情報(以下「前提条件情報」という。)と、
    前記空間的/時間的情報、前記予定経路情報又は前記前提条件情報に関する前記車両の一部の異常に関する情報と
    の少なくとも1つを含み、
    前記中位情報は、
    前記車両の周囲との関係に関する情報(以下「周囲情報」という。)と、
    運転者の覚醒状態又は健康状態に関する情報(以下「覚醒/健康状態情報」という。)と、
    方向指示器の指示方向と、
    前記周囲情報、前記覚醒/健康状態情報又は前記方向指示器に関する前記車両の一部の異常に関する情報と
    の少なくとも1つを含み、
    前記下位情報は、
    前記車両の操作に関する少なくとも1つのセンサの値と、
    前記車両の操作に関する前記車両の一部の異常に関する情報と
    の少なくとも1つを含み、
    前記表示制御装置は、前記上位情報表示領域を上側に、前記中位情報表示領域を中央に、及び前記下位情報表示領域を下側に並べて配置し、
    前記上位情報表示領域及び前記中位情報表示領域の組み合わせ又は前記中位情報表示領域及び前記下位情報表示領域の組み合わせは、一体として形成される
    ことを特徴とする車両。
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