JP5599836B2 - 蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置 - Google Patents

蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置 Download PDF

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Description

巻取り側の回転軸に巻き取られるシートの蛇行を抑制する蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置に関する。
シートの長手方向に複数の広告内容が印刷され、このシートが2本の回転軸に巻き掛けられ、回転軸の間欠回転によりシートを間欠的に往復移動させて、複数の広告内容を順次一定時間表示させる広告表示装置が知られている。この広告表示装置は、LEDやLCDなどの電子機器を用いた広告表示装置と比べて安価に構成できる利点がある。
しかしながら、上述のシートによる広告表示装置では、シートが回転軸に巻き取られる際に、この回転軸に対して位置ずれ(変動)する蛇行が発生し易い。このシートの変動が累積されると、シート1に巻き乱れが発生し、シート1が損傷する恐れがある。
帯鋼などの帯状材料を回転状態で支持する回転体を用いて上記帯状材料を搬送する際に、回転体に対する帯状材料の蛇行を防止または抑制する蛇行制御装置が特許文献1に開示されている。
特開2007−275939号公報
ところが、特許文献1に記載の蛇行制御装置は、帯鋼などの帯状材料を一方向に搬送させる際に用いられるものであり、印刷可能なシートが回転体間を往復移動する場合に適用することができない。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、シートを回転軸に巻き取る際にシートの蛇行を抑制して、シートの側縁を一定位置に揃えて巻き取ることができる蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置を提供することにある。
本発明は、所定距離離れて配置された2本の回転軸を備え、送出し側の前記回転軸から送り出されるシートを巻取り側の前記回転軸が巻き取り、所定量巻き取った後に、前記回転軸の送出し側と巻取り側とを反転して前記シートの巻取りを行うシート巻取り装置であって、前記回転軸をそれぞれ設置し、ベースプレートに対して前記回転軸の軸方向に移動自在に設けられた2枚の可動プレートと、前記ベースプレートと前記可動プレートとの間にそれぞれ設置され、前記可動プレートを前記回転軸の軸方向に移動させる移動手段と、前記回転軸の近傍で前記各可動プレートに設置され、巻取り側の前記回転軸に対する前記シートの側縁位置を検出する蛇行検出センサと、前記ベースプレートにおける前記各可動プレートの近傍に設置され前記ベースプレートの中央位置に前記各可動プレートが位置づけられたことを検出する中央位置検出センサ前記蛇行検出センサが検出した前記シートの側縁位置が正常位置に対して変動しているときに、この変動量を相殺すべく前記移動手段を制御して、巻取り側の前記回転軸が設置された前記可動プレートを移動させ、更に、前記回転軸が巻取り側から送出し側に切り換えられるときに、前記中央位置検出センサからの検出値に基づき、送出し側となる前記回転軸が設置された前記可動プレートを中央位置に設置するよう前記移動手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、蛇行検出センサが検出した巻取り側の回転軸に対するシートの側縁位置が正常位置に対して変動しているときに、この変動量を相殺すべく制御手段が移動手段を制御して、回転軸が設置された可動プレートを移動させることから、シートを回転軸に巻き取る際にシートの蛇行を抑制して、シートの側縁を一定位置に揃えて巻き取ることができる。
本発明に係る蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置の第1実施形態を示す正面図。 図1のベースプレートなどを省略して示すシート巻取り装置の斜視図。 図1の略上半部を拡大して示す部分正面図。 図3のIV矢視図。 図1の略下半部を拡大して示す部分正面図。 図5のVI矢視図。 本発明に係る蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置の第2実施形態を示す正面図。 図7のベースプレートなどを省略して示すシート巻取り装置の斜視図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図6)。
図1は、本発明に係る蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置の第1実施形態を示す正面図であり、図2は、図1のベースプレートなどを省略して示すシート巻取り装置の斜視図である。
これらの図1及び図2に示すシート巻取り装置10は、例えばシート1の長手方向に複数の広告内容が印刷されたシート1を間欠的に往復移動させて、各広告内容を順次一定時間表示する広告表示装置に適用されるものである。そして、このシート巻取り装置10は、シート1を巻き取りまたは送り出す2本の回転軸11及び12と、巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の蛇行を制御する蛇行制御装置13と、回転軸11及び12の回転などを制御するコントロールユニット14と、を有して構成される。このコントロールユニット14は、蛇行制御装置13の制御手段としても機能する。
回転軸11は、ベースプレート15の上部に配設された可動プレート24(後述)にフレーム16が固定され、このフレーム16に回転自在に支持される。また、回転軸12は、ベースプレート15の下部に配設された可動プレート25(後述)にフレーム17が固定され、このフレーム17に回転自在に支持される。回転軸11と12のそれぞれの軸方向は、互いに平行で且つベースプレート15の幅方向と一致する。また、回転軸11と12は、ベースプレート15の鉛直方向に一定距離離れて配置される。そして、回転軸11と12のいずれか一方にシート1の長手方向の一端辺が、他方にシート1の長手方向の他端辺がそれぞれ固着される。
フレーム16には、回転軸11の近傍にガイドローラ18が回転自在に支持される。また、フレーム17には、回転軸12の近傍にガイドローラ19が回転自在に支持される。回転軸11及び12には可変速モータ(不図示)が内蔵され、この可変速モータは、コントロールユニット14によりその回転方向及び回転速度が制御される。これにより、回転軸11、12のそれぞれは、シート1を巻き取る巻取り側として、またはシート1を送り出す送出し側として機能する。
ガイドローラ18の近傍における可動プレート24にマーキング検出センサ20が設置され、また、ガイドローラ19の近傍における可動プレート25にマーキング検出センサ21が設置される。マーキング検出センサ20は例えば磁気センサであり、回転軸11に固定されたシート1の長手方向端辺側に設けられたマーキング2を検出して、その検出信号をコントロールユニット14へ出力する。このときコントロールユニット14は、回転軸12に巻き取られているシート1が巻き取り終了になったと判断して、回転軸12の回転を減速して停止させ、その後回転方向反転し、回転軸11を巻取り側とし、回転軸12を送出し側とする。
また、マーキング検出センサ21は例えば磁気センサであり、回転軸12に固定されたシート1の長手方向端辺側に設けられた図示しないマーキングを検出して、その検出信号をコントロールユニット14へ出力する。このときコントロールユニット14は、回転軸11に巻き取られているシート1が巻き取り終了になったと判断して、回転軸11の回転を減速して停止させ、その後回転方向反転し、回転軸12を巻取り側とし、回転軸11を送出し側とする。
このようにして送出し側の回転軸11または12からガイドローラ18または19を経て送り出されたシート1を、巻取り側の回転軸12または11がガイドローラ19または18を経て巻き取り、シート1を間欠的に移動させて、このシート1に印刷された広告内容を順次一定時間表示させる。そして、シート1を所定量巻き取った巻取り終了後に、回転軸11、12の送出し側と巻取り側とを反転してシート1の巻取りを行ない、シート1を上述と逆方向に間欠的に移動させる。
この際、回転軸11または12は、巻取り側として機能するときの回転速度が、シート1の巻取り量の増加に応じて漸次減速するようにコントロールユニット14により設定される。これにより、ガイドローラ18、19間を移動するシート1の移動速度が、巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の半径の変化(増大)に拘らず、巻き始めから巻き終わりまで略一定になる。ここで、上述の巻取り量の増加は、例えば回転軸11及び12の回転角などから判断される。
また、回転軸11または12は、コントロールユニット14による制御によって、送出し側として機能するときの回転速度が、巻取り側として機能するときの回転速度よりも遅い回転速度、例えば最低回転速度に設定されて、シート1に所定範囲の張力が付与される。
さて、前記蛇行制御装置13は、巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の蛇行を抑制するものであり、前記可動プレート24及び25、移動手段としての移動機構部26及び27、蛇行検出センサ28及び29、中央位置検出センサ30及び31、リミット位置検出センサ32及び33、並びに前記コントロールユニット14を有して構成される。
可動プレート24には、図3及び図4に示すように、回転軸11を支持するフレーム16が設置される。そして、この可動プレート24は、リニアガイド34及びカムフォロア35を介して、ベースプレート15の上部に回転軸11の軸方向に移動自在に配設される。また、可動プレート25には、図5及び図6に示すように、回転軸12を支持するフレーム17が設置される。そして、可動プレート25は、リニアガイド34及びカムフォロア35を介して、ベースプレート15の下部に回転軸12の軸方向に移動自在に配設される。
リニアガイド34は、ベースプレート15の表面に固定されたレール36に、可動プレート24または25の裏面に固定されたスライダ37が、可動プレート24または25に作用する荷重を支持しつつ摺動して、可動プレート24または25をベースプレート15に対して移動自在とする。また、カムフォロア35は、可動プレート24または25の裏面に設置されたローラであり、可動プレート24または25の移動に伴いベースプレート15の表面を転動して、可動プレート24または25の姿勢を保持する。
前記移動機構部26及び27は、図3及び図5に示すように、駆動モータ38と、この駆動モータ38のモータ軸に回転一体に結合されて回転するボールねじ軸39と、このボールねじ軸39に螺合されると共に、可動プレート24または25に固定されたナット部40とを有して構成される。駆動モータ38は、ボールねじ軸39を回転自在に支持する軸受41と共に、ベースプレート15に設置される。また、ボールねじ軸39は、その軸方向が、可動プレート24に設置された回転軸11、及び可動プレート25に設置された回転軸12のそれぞれの軸方向に平行に設けられる。
従って、移動機構部26は、可動プレート24とベースプレート15との間に配置され、駆動モータ38の作動により回転するボールねじ軸39の回転に伴って、ナット部40がボールねじ軸39の軸方向に移動することで、可動プレート24を回転軸11の軸方向に移動させる。また、移動機構部27は、可動プレート25とベースプレート15との間に配置され、駆動モータ38の作動により回転するボールねじ軸39の回転に伴って、ナット部40がボールねじ軸39の軸方向に移動することで、可動プレート25を回転軸12の軸方向に移動させる。
前記蛇行検出センサ28は、図3及び図4に示すように、回転軸11の近傍に配置されたガイドローラ18の近傍で可動プレート24に設置される。また、前記蛇行検出センサ29は、図5及び図6に示すように、回転軸12の近傍に配置されたガイドローラ19の近傍で可動プレート25に設置される。これらの蛇行検出センサ28及び29は、例えば光源に発光ダイオードを用いた光学式センサであり、巻取り側の回転軸11または12に対するシート1の幅方向の一側縁3の位置を非接触状態で検出する。この検出値はコントロールユニット14(図1)へ出力される。尚、これらの蛇行検出センサ28、29は、巻取り側として機能している回転軸11または12に近傍の蛇行検出センサのみが機能する。
コントロールユニット14は、蛇行検出センサ28または29が検出した巻取り側の回転軸11または12に対するシート1の一側縁3の位置が正常な一側縁3の位置に対して変動(位置ずれ)しているときに、この変動量を相殺すべく、巻取り側の回転軸11または12が設置された可動プレート24または25を、この可動プレート24または25を移動させる移動機構部26または27を制御することで移動させる。
例えば、図3に示すように、巻取り側の回転軸11が設置された可動プレート24に蛇行検出センサ28が設置されるが、この蛇行検出センサ28が検出したシート1の一側縁3の位置(破線表示)が正常位置(2点鎖線表示)に対して変動量δだけ変動しているとき、この変動量δを相殺すべく移動機構部26を制御し、この移動機構部26の駆動モータ38を作動させてナット部40を介し可動プレート24を、シート1の一側縁3の変動方向(図3の右方向)にその変動量δだけ移動させる。これにより、上記変動量δが解消されてシート1が回転軸11に巻き取られる際の蛇行が抑制され、シート1が回転軸11の一定位置に揃えて巻き取られる。
前記中央位置検出センサ30は近接センサであり、図1及び図3に示すように、可動プレート24の近傍でベースプレート15に2個並設され、可動プレート24がベースプレート15の幅方向中央位置に位置づけられたこと、つまり可動プレート24の幅方向中心線P1がベースプレート15の幅方向中心線Oと一致したことを検出する。
具体的には、2個の中央位置検出センサ30の一方(例えば右側)が移動機構部26のナット部40を検出した状態から、この移動機構部26の駆動モータ38が後述の如くコントロールユニット14により作動されて、ナット部40が他方(例えば左側)の中央位置検出センサ30の方向へ移動され、両方の中央位置検出センサ30がナット部40を共に検出しなくなったときに、可動プレート24がベースプレート15の中央位置に位置づけられたことが検出される。2個の中央位置検出センサ30の検出信号はコントロールユニット14へ出力される。
また、前記中央位置検出センサ31は近接センサであり、図1及び図5に示すように、可動プレート25の近傍でベースプレート15に2個並設され、可動プレート25がベースプレート15の幅方向中央位置に位置づけられたこと、つまり、可動プレート25の幅方向中心線P2がベースプレート15の幅方向中心線Oと一致したことを検出する。
具体的には、2個の中央位置検出センサ31の一方(例えば右側)が移動機構部27のナット部40を検出した状態から、この移動機構部27の駆動モータ38が後述の如くコントロールユニット14により作動されて、ナット部40が他方(例えば左側)の中央位置検出センサ31の方向に移動され、両方の中央位置検出センサ31がナット部40を共に検出しなくなったときに、可動プレート25がベースプレート15の中央位置に位置づけられたことが検出される。2個の中央位置検出センサ31の検出信号はコントロールユニット14へ出力される。
巻取り側の回転軸11、12を備える可動プレート24、25は、この可動プレート24、25にそれぞれ設置された蛇行検出センサ28、29からの検出位置に基づいてコントロールユニット14により移動機構部26、27が制御されることで、回転軸11、12の軸方向に移動されて、巻取り側の回転軸11、12に巻き取られるシート1の蛇行が抑制される。従って、巻取り側の回転軸11、12を備える可動プレート24、25は、シート1の巻き取り終了時にはベースプレート15の幅方向中央位置から外れている場合がある。
この状態で回転軸11、12が巻取り側から送出し側に切り換えられると、この送出し側に切り換えられた回転軸11、12を備える可動プレート24、25の位置に対して、巻取り側に切り換えられた回転軸11、12を備える可動プレート24、25が、シート1の蛇行制御のために回転軸11、12の軸方向に移動することになる。従って、この巻取り側に切り換えられた回転軸11、12を備える可動プレート24、25は、ベースプレート15の幅方向における移動限界位置に到達してしまい、上述の蛇行の抑制を実行できなくなる場合がある。
そこで、本実施形態では、コントロールユニット14は、回転軸11または12が巻取り側から送出し側に切り換えられるときに、この送出し側に切り換えられる回転軸11または12を備えた可動プレート24または25近傍の中央位置検出センサ30または31からの検出信号に基づき、この送出し側に切り換えられる回転軸11または12を備えた可動プレート24または25を、ベースプレート15の幅方向中央位置に設定するように、この送出し側に切り換えられる回転軸11または12を備えた可動プレート24または25を移動させる移動機構部26または27を制御する。
例えば、図5に示す回転軸12が巻取り側から送出し側に切り換えられるとき、コントロールユニット14は、回転軸12を備えた可動プレート25近傍の中央位置検出センサ31からの検出値に基づき、可動プレート25をベースプレート15の幅方向中央位置に設定するように、この可動プレート25を移動させる移動機構部27を制御する。
前記リミット位置検出センサ32は近接センサであり、図1及び図3に示すように、可動プレート24の近傍でベースプレート15に2個設置される。これらのリミット位置検出センサ32は、同じく2個設置された中央位置検出センサ30に対し、移動機構部26におけるボールねじ軸39の軸方向に沿う外側に配置される。
これらのリミット位置検出センサ32は、ボールねじ軸39に沿って移動する移動機構部26におけるナット部4の移動限界位置(つまり、可動プレート24の移動限界位置)を検出するものであり、このナット部40がリミット位置検出センサ32に至ったときに、この検出信号をコントロールユニット14へ出力する。コントロールユニット14は、リミット位置検出センサ32からの検出信号を入力すると、移動機構部26の駆動モータ38を停止して、可動プレート24における回転軸11の軸方向の移動を停止する。
また、前記リミット位置検出センサ33は近接センサであり、図1及び図5に示すように、可動プレート25近傍でベースプレート15に2個設置される。これらのリミット位置検出センサ33は、同じく2個設置された中央位置検出センサ31に対し、移動機構部27におけるボールねじ軸39の軸方向に沿う外側に配置される。
これらのリミット位置検出センサ33は、ボールねじ軸39に沿って移動する移動機構部27におけるナット部40の移動限界位置(つまり、可動プレート25の移動限界位置)を検出するものであり、このナット部40がリミット位置検出センサ33に至ったときに、その検出信号をコントロールユニット14へ出力する。このコントロールユニット14は、リミット位置検出センサ33からの検出信号を入力すると、移動機構部27の駆動モータ38を停止して、可動プレート25における回転軸12の軸方向の移動を停止する。
次に、図1及び図2を用いてシート巻取り装置10の作用を説明する。
コントロールユニット14は、例えば回転軸11を巻取り側に、回転軸12を送出し側にそれぞれ設定して、回転軸11及び12を間欠的に回転させる。このとき回転軸11の回転速度は、巻取り量の増加に応じて順次減速して設定される。このようにして、シート1は、回転軸12から回転軸11へ向かって一定時間停止しつつ略一定速度で間欠的に移動し、回転軸11に巻き取られる。
シート1が回転軸11に巻き取られる過程で、シート1の一側縁3の位置が、回転軸11近傍の蛇行検出センサ28により検出され、その検出値がコントロールユニット14へ出力される。コントロールユニット14は、蛇行検出センサ28にて検出されたシート1の一側縁3の位置が正常な一側縁3の位置に対して変動していると判断したときに、回転軸11をその変動方向にその変動量δ(図3)だけ移動させるべく、移動機構部26の駆動モータ38を作動させ、ボールねじ軸39及びナット部40を介して、可動プレート24を回転軸11の軸方向に移動させる。これにより、回転軸11に巻き取られるシート1の蛇行が抑制されて、シート1の一側縁3が回転軸11の一定位置に略揃えられて、シート1が回転軸11に巻き取られる。
やがて、シート1における回転軸12側端辺位置に設けられた図示しないマーキングがマーキング検出センサ21に検出されたとき、コントロールユニット14は、このマーキング検出センサ21からの検出信号に基づき、回転軸11及び12を減速させて停止する。
次に、コントロールユニット14は、巻取り側として機能していた回転軸11を備える可動プレート24の近傍の中央位置検出センサ30及び移動機構部26を用い、この移動機構部26を作動させ、可動プレート24をベースプレート15の幅方向中央位置に位置づける。その後、コントロールユニット14は回転軸12を巻取り側に、回転軸11を送出し側にそれぞれ設定して、これらの回転軸11及び12を回転させる。
シート1が回転軸12に巻き取られる場合にも、回転軸11に巻き取られる場合と同様にして、コントロールユニット14は、回転軸12を間欠的に回転させ、その回転速度を巻取り量の増加に応じて漸次減速させる。そして、回転軸12の近傍に設置された蛇行検出センサ29からの検出値に基づき、移動機構部27を作動させて可動プレート25を回転軸12の軸方向に移動させて、回転軸12に巻き取られるシート1の蛇行を抑制する。
やがて、シート1における回転軸11側端辺付近に設けられたマーキング2をマーキング検出センサ20が検出したときに、コントロールユニット14は、回転軸11及び12を減速して停止し、移動機構部27を作動させて可動プレート25をベースプレート15の幅方向中央位置に位置づける。その後回転軸11を巻取り側に、回転軸12を送出し側に設定して、これらの回転軸11及び12を回転させる。以下、上述の作用を繰り返す。
以上ように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)巻取り側の回転軸11または12近傍の蛇行検出センサ28または29が検出した、巻取り側の回転軸11または12に対するシート1の一側縁3の位置が正常な一側縁3の位置に対して変動しているときに、この変動量δを相殺すべくコントロールユニット14が移動機構部26または27を制御して、巻取り側の回転軸11または12を備える可動プレート24または25を、回転軸11または12の軸方向に移動させている。
このため、巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の蛇行が抑制されて、シート1の一側縁3を回転軸11または12の一定位置に揃えて、シート1を巻き取ることができる。この結果、シート1の巻き乱れを防止でき、この巻き乱れによるシート1の損傷を防止して、シート1の長寿命化を実現できる。
(2)巻取り側の回転軸11または12の回転速度が、シート1の巻取り量の増加に応じて漸次減速して設定されたので、送出し側の回転軸12または11から巻取り側の回転軸11または12へ移動するシート1の移動速度を、巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の半径の変化(増大)に拘らず、巻き始めから巻き終わりまで略一定にすることができる。更に、巻取り側の回転軸11または12の回転速度が一定の場合に比べ、回転軸11または12の回転速度を減速させることで、回転軸11または12の回転に伴い発生する騒音を低減できる。
(3)回転軸11または12が巻取り側から送出し側に切り換えるときに、この送出し側に切り換えられる回転軸11または12を備えた可動プレート24または25近傍の中央位置検出センサ30または31からの検出信号に基づき、この送出し側に切り換えられる回転軸11または12を備えた可動プレート24または25は、ベースプレート15の幅方向中央位置に設定される。
この結果、送出し側に切り換えられた回転軸11または12を備える可動プレート24または25の位置に対して、巻取り側に切り換えられた回転軸11または12を備える可動プレート24または25を、シート1の蛇行抑制のために回転軸11または12の軸方向に移動させるとき、この巻取り側に切り換えられた回転軸11または12を備える可動プレート24または25は、ベースプレート15の幅方向における移動限界位置に到達しないので、上述の移動を確実に実施できる。従って、巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の蛇行を確実に抑制できる。
[B]第2実施形態(図7、図8)
図7は、本発明に係る蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置の第2実施形態を示す正面図であり、図8は、図7のベースプレートなどを省略して示すシート巻取り装置の斜視図である。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
この第2実施形態におけるシート巻取り装置50が前記第1実施形態と異なる点は、前記第1実施形態においてベースプレート15の上部に配置された可動プレート24が省略されて、回転軸11及びガイドローラ18を支持するフレーム16と、回転軸11の近傍に配置される蛇行検出センサ28及びマーキング検出センサ20とが、ベースプレート15に固定して設置された点であり、更に、前記第1実施形態において可動プレート24を移動するために配置された移動機構部26と、この可動プレート24の移動位置を検出するための中央位置検出センサ30及びリミット位置検出センサ32と、ベースプレート15の幅方向中央位置に可動プレート25が位置づけられたことを検出する中央位置検出センサ31とが、それぞれ省略された点である。
このシート巻取り装置50は、回転軸11と12との軸間距離が数メートル以内の比較的短距離である場合に適用されるものであり、可動プレートは、回転軸12及びガイドローラ19を回転自在に支持する可動プレート25のみがベースプレート15に、回転軸12の軸方向に移動自在に配置されている。
そして、巻取り側の回転軸11または12の近傍でベースプレート15または可動プレート25に設置された蛇行検出センサ28または29からの検出値に基づき、コントロールユニット14が移動機構部27を制御して可動プレート25を移動させ、これにより巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の蛇行が抑制される。
即ち、回転軸12が巻取り側に設定された場合には、前記第1実施形態の場合と同様に、この回転軸12の近傍に配置された蛇行検出センサ29からの検出値に基づいて、コントロールユニット14が移動機構部27を制御することで、可動プレート25を回転軸12の軸方向に移動させ、回転軸12に巻き取られるシート1の蛇行を抑制する。
これに対し、回転軸11が巻取り側に設定された場合には、この回転軸11の近傍に配置された蛇行検出センサ28からの検出値に基づいて、コントロールユニット14が移動機構部27を制御し、送出し側に設定された回転軸12を備える可動プレート25を回転軸12の軸方向に移動させることで、回転軸11に巻き取られるシート1の蛇行を抑制する。
具体的には、回転軸11が巻取り側に設定された場合、この回転軸11の近傍に設置された蛇行検出センサ28が検出したシート1の一側縁3の位置が、正常な一側縁3の位置に対して例えば右方向に変動量δだけ変動しているとき、コントロールユニット14は移動機構部27を制御して、送出し側の回転軸12を備える可動プレート25を、上記変動方向(例えば右方向)と反対方向(例えば左方向)に変動量δだけ移動させることで、回転軸11に巻き取られるシート1の蛇行を抑制し、回転軸11に巻き取られるシート1の一側縁3を揃える。
本実施形態では、回転軸11がベースプレート15の幅方向中央位置に常に設置され、この回転軸11の位置に対して回転軸12が軸方向に移動して、回転軸11または12に巻き取られるシート1の蛇行が抑制される。このため、回転軸12が巻取り側から送出し側に切り換えられる際にも、この回転軸12を備える可動プレート25をベースプレート15の中央位置に設定する必要がない。このため、本実施形態では、中央位置検出センサ30のみならず、中央位置検出センサ31も不要になる。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態においても、前記第1実施形態の効果(1)及び(2)を奏すると共に、次の効果(4)を奏する。
(4)巻取り側の回転軸11または12に巻き取られるシート1の蛇行の抑制は、回転軸12が巻取り側に設定されている場合には、この回転軸12を備えた可動プレート25を回転軸12の軸方向に移動させることによって、また、回転軸11が巻取り側に設定されている場合には、送出し側に設定された回転軸12を備える可動プレート25を回転軸12の軸方向に移動させることによって実現される。
この結果、ベースプレート15の上部に配置される可動プレート24、リニアガイド34及び移動機構部26などを省略することで、シート巻取り装置50を軽量化できる。更に、移動機構部26、中央位置検出センサ30、31及びリミット検出センサ32を省略することで装置を簡素化して、シート巻取り装置50の信頼性を向上できると共に、低コスト化を実現できる。
以上実施形態について説明してきたが、本発明は、上述のような実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
例えば、上述の各実施形態では、ベースプレート15の上部に回転軸11が、下部に回転軸12がそれぞれ配置されて、シート1が鉛直方向に間欠移動する場合を述べたが、回転軸11と12がベースプレート15の左右の各位置に配置され、シート1が水平方向に間欠移動するものでもよい。また、ベースプレート15は、回転軸11などを支持するフレーム16等が設置される部分と、回転軸12などを支持するフレーム17等が支持される部分とが分離された構造であってもよい。
1 シート
3 一側縁
10 シート巻取り装置
11、12 回転軸
13 蛇行制御装置
14 コントロールユニット(制御手段)
15 ベースプレート
24、25 可動プレート
26、27 移動機構部(移動手段)
28、29 蛇行検出センサ
30、31 中央位置検出センサ
50 シート巻取り装置
δ 変動量

Claims (2)

  1. 所定距離離れて配置された2本の回転軸を備え、送出し側の前記回転軸から送り出されるシートを巻取り側の前記回転軸が巻き取り、所定量巻き取った後に、前記回転軸の送出し側と巻取り側とを反転して前記シートの巻取りを行うシート巻取り装置であって、
    前記回転軸をそれぞれ設置し、ベースプレートに対して前記回転軸の軸方向に移動自在に設けられた2枚の可動プレートと、
    前記ベースプレートと前記可動プレートとの間にそれぞれ設置され、前記可動プレートを前記回転軸の軸方向に移動させる移動手段と、
    前記回転軸の近傍で前記各可動プレートに設置され、巻取り側の前記回転軸に対する前記シートの側縁位置を検出する蛇行検出センサと、
    前記ベースプレートにおける前記各可動プレートの近傍に設置され前記ベースプレートの中央位置に前記各可動プレートが位置づけられたことを検出する中央位置検出センサ
    前記蛇行検出センサが検出した前記シートの側縁位置が正常位置に対して変動しているときに、この変動量を相殺すべく前記移動手段を制御して、巻取り側の前記回転軸が設置された前記可動プレートを移動させ、更に、前記回転軸が巻取り側から送出し側に切り換えられるときに、前記中央位置検出センサからの検出値に基づき、送出し側となる前記回転軸が設置された前記可動プレートを中央位置に設置するよう前記移動手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置。
  2. 前記回転軸は、巻取り側として機能するときの回転速度が、シートの巻取り量の増加に応じて漸次減速して設定されるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の蛇行制御機能を備えたシート巻取り装置。
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