JP5598514B2 - 貨幣処理機 - Google Patents

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Description

本発明は、投入された貨幣を収納庫に収納し、上位制御部からの出金指示に基づいて金種および枚数を決定して収納庫から釣銭を出金する貨幣処理機に関し、とくに保管された包装硬貨を含めて能率の良い貨幣回収が可能な貨幣処理機に関する。
スーパーマーケット等のPOS(Point Of Sales)レジスタには、預かり金の入金、釣銭の出金等を行うための貨幣処理機が接続されている。このような貨幣処理機では、従来、投入された紙幣や硬貨(以下、貨幣という。)を収納するとともに、その真偽を判別して金種毎の在高を計数し、釣銭として余分な準備金をなくすことで、レジ担当者の負担を軽減することが提案されている。
一般に貨幣処理機には、収納されている貨幣を回収する回収機能が備わっており、上位機(POSレジスタ等)からの指示、または貨幣処理機に設けられた操作表示部からの指示により、回収動作が実行される。この回収動作によって翌日等の次回の使用に備えるために、一日の営業終了時等のPOSレジスタ使用後において、貨幣処理機に釣銭準備金相当額等の所定額を自動的に残置することができる。
このような貨幣の回収動作には、貨幣処理機から回収したい金種毎に貨幣の回収枚数を指示する方法(即値指示回収方式)だけでなく、収納庫に残す釣銭金額(残置金額)または釣銭枚数(残置枚数)を予め設定しておき、貨幣在高と残置金額との差、あるいは現在収納枚数と残置枚数との差を指示して回収し、釣銭を定額だけ残置する方法(残置回収方式)がある。
ところで、営業終了時に貨幣処理機に収納されている金種別の貨幣の枚数は、日によってまちまちとなるから、残置回収方式で貨幣回収を行うとき、金種によっては釣銭を所定額だけ残置することができない場合が生じる。そこで、残置する金額と、残置枚数に関する金種の優先順位を予め設定しておいて、所定のアルゴリズムにしたがって残置する金種およびその枚数を自動的に計算し、この計算結果にしたがって回収処理が自動的に行われる貨幣入出金機の定額残置回収装置が考えられている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、貨幣処理機では収納庫の容積を小さくするために、同一金種の硬貨を例えば50枚など一定枚数だけ棒状にまとめた包装硬貨(以下、棒金硬貨という。)を、収納庫とは別に設けた予備金庫などに保管しておく必要があった。そして、必要に応じて予備金庫から棒金硬貨を取り出して、その包装を解いて得られたバラ硬貨を釣銭用としてPOSレジスタに補充するようにしている。
特開平11−213213号公報(段落番号[0017]〜[0106])
しかし、釣銭準備金としての残置金額を設定し、その差額を回収する方法(金額残置回収)では、実際に回収動作を実行してみないと釣銭として残される金種および枚数の構成がわからないだけでなく、収納されている低額貨幣が少ない場合等には、釣銭準備金として過不足のない金額を収納庫に残せない場合も生じる。そのような場合、会計担当者にその理由を通知するようにしておけば、それに必要な金種の貨幣を補充して対処することができる。しかし、現状では金額残置回収を実行する際の金種および枚数構成、あるいは希望する釣銭を残置するために必要な金種とその補充枚数については、会計担当者が自ら予想を立てて試行錯誤しながら判断する必要があった。
また、残置枚数を設定して回収する方法(枚数残置回収)では、残置枚数の目標値が小さく設定されていれば、不足金種の発生する確率を減少させることができる。しかし、残置枚数が少なければ営業時間中に釣銭が不足して、出金できなくなり運用が中断してしまうおそれがあった。また、反対に残置枚数を大きく設定した場合、釣銭の不足が生じにくくなる反面、収納庫の容積を大きくしなければならず、貨幣処理機の設置スペースが必要になるだけでなく、レジ運用資金が不必要に大きくなるという不都合も生じていた。
とくに、従来の釣銭処理に係る貨幣処理機では、予備金庫に保管されている棒金硬貨と釣銭用のバラ硬貨や紙幣などを含めて、会計担当者が釣銭準備金の管理を効率的に行うことは極めて困難であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、保管されている棒金硬貨を含めたレジ運用資金における精算処理の簡素化を可能とした貨幣処理機を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、投入された貨幣を金種毎に振り分けて計数し、前記金種毎に設けられた収納庫もしくは混合金種の収納庫に収納し、上位制御部からの出金指示に基づいて金種および枚数を決定して前記収納庫から釣銭を出金する貨幣処理機が提供される。この貨幣処理機は、前記収納庫とは別に包装硬貨を保管する予備金庫と、前記包装硬貨の保管数を含む前記貨幣の収納枚数データを記憶する第1のメモリと、前記収納庫および前記予備金庫に残置すべき貨幣金額を指示する操作部と、前記操作部で指示された貨幣金額に基づいて前記収納庫および前記予備金庫に残置すべき金種毎の貨幣枚数を記憶する第2のメモリと、前記第1、第2のメモリに記憶されたデータを比較し、比較結果に基づいて前記収納庫および前記予備金庫からの金種毎の貨幣回収数を決定する演算部と、を備え、上位通信部を介して前記上位制御部から前記収納庫および前記予備金庫に残置すべき貨幣金額の指示があるときには、前記操作部からの指示に代えて、前記上位制御部が指示した貨幣金額と前記第1のメモリに記憶されたデータとから前記演算部が演算した金種毎の貨幣枚数データを前記第2のメモリに記憶する。
残置回収を実行する準備段階で、第1のメモリに記憶された貨幣の収納枚数データと、上位制御部が指示した残置すべき貨幣金額に基づいて、金種毎の残置枚数データが演算部で演算され、さらに第2のメモリに記憶されるとともに金種毎の回収枚数が決定される。
本発明の貨幣処理機によれば、実際の残置回収指示を行う前に結果の予測および是正方法が把握できるので、回収操作のやり直しや、手計算等をレジ担当者または管理者が行う必要がなくなり、金銭回収に係るレジ業務の簡素化が可能となる。また、収納庫および予備金庫の貨幣を一括して管理することができるから、POSレジスタでの棒金硬貨(包装硬貨)の管理が不要になる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
本発明の実施の形態の貨幣処理機の外観を示す図であって、(a)は上面図、(b)は正面図である。 棒金ストッカを示す斜視図であって、同図(a)はストッカ外観を示し、同図(b)は棒金ドロアの内部を示している。 実施の形態に係る貨幣処理機の制御機構を示すブロック図である。 残置金額を指定する残置回収の演算手順を示す図である。 金額残置回収が実行不可であった場合の是正された金額残置回収の演算手順を示す図である。 残置金額を指定する残置回収の別の演算手順を示す図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態の貨幣処理機の外観を示す図である。同図の(a)は上面図、(b)は正面図である。
(貨幣処理機の構成)
この貨幣処理機本体は、紙幣の収納庫を有する紙幣部1と硬貨の収納庫を有する硬貨部2から構成され、不図示の上位制御部であるPOSレジスタから情報を受け取る受取部3と、必要な情報を記憶する不図示のメモリ(記憶媒体)を有している。また、上記収納庫の貨幣(紙幣及び硬貨)の収納状況に関する情報を表示して所要のガイダンスを行う操作表示パネル4を備え、紙幣部1には紙幣投入口5及び紙幣出金口6が設けられ、硬貨部2には硬貨投入口7及び硬貨出金口8が設けられている。9は貨幣を回収するための回収庫、10は棒金硬貨を保管するための予備金庫(以下、棒金ストッカという。)であって、その詳細は後述する。
上記受取部3は、操作表示パネル4に表示もしくは音声出力する情報をPOSレジスタから受け取る。また、操作表示パネル4に表示もしくは音声出力する情報を記憶するメモリは貨幣処理機内になくてもよく、外部のUSBメモリなどから情報を入力するようにしてもよい。
本実施の形態の貨幣処理機は、紙幣投入口5及び硬貨投入口7から投入された貨幣を金種毎に鑑別して計数し、金種毎に設けられた収納庫もしくは混合金種の収納庫に収納し、POSレジスタからの出金指示に基づいて金種及び数を決定して上記収納庫から釣銭を出金する入出金機である。そして、受取部3では上記出金指示金額と預かり金金額をPOSレジスタから受け取り、POSレジスタから預かり金の金額データが入力されると入金許可状態となって、紙幣投入口5及び硬貨投入口7から投入された貨幣と預かり金の金額とが照合される。このとき操作表示パネル4では、上記預かり金金額を表示し、預かり金金額の表示から貨幣の入金計数毎に減算表示する(入金照合を行う場合の例)。
図2は、棒金ストッカ10を示す斜視図であって、同図(a)はストッカ外観を示し、同図(b)は棒金ドロアの内部を示している。
棒金ストッカ10は、上述した貨幣処理機本体の下部に配置されて、その筐体10aの形状は装置全体が高くならないよう、一段だけの薄い棒金ドロア11を前面から引き出すように構成されている。棒金ドロア11は、図2(b)に示すように、複数の棒金収納スリット12と、商品券などの紙葉類を収納する紙葉類収納部13を有している。棒金収納スリット12には、特定金種の棒金硬貨Mをそれぞれ1本ずつ収納可能に構成されていて、1円/10円/100円の棒金硬貨用スリットが15本、5円/50円/500円の棒金硬貨用スリットが3本設けられている。各棒金収納スリット12内には、棒金硬貨Mの軸線が棒金ドロア11の引出し方向と一致する向きで水平に保持される。
棒金ドロア11は、各棒金収納スリット12内での棒金硬貨の有無を検知する棒金識別センサ14を有している。そして、この棒金ストッカ10は、棒金識別センサ14から上位制御部であるPOSレジスタに必要なデータを送信するとともに、棒金ドロア11を開閉制御する信号をPOSレジスタから受け取るように構成されている。
(貨幣処理機の制御機構)
図3は、実施の形態に係る貨幣処理機の制御機構を示すブロック図である。
貨幣処理機の上位通信部32は、上述した貨幣処理機本体の受取部3に相当するものであって、POSレジスタ等の上位制御部(図示せず)に接続されている。入出金計数処理部31は、機構制御部33を介してメモリ部34と接続されている。ここでは、紙幣投入口5や硬貨投入口7から投入された貨幣を金種毎に振り分けて計数して、それらを貨幣処理機の金種毎に設けられた収納庫もしくは混合金種の収納庫に収納するとともに、紙幣出金口6や硬貨出金口8からの釣銭等の出金動作を制御している。メモリ部34には、さらに操作・表示部35および演算部36が接続されている。また、棒金ドロア11内の棒金硬貨Mを計数処理する棒金処理部37は、機構制御部33を介してメモリ部34に接続されている。
メモリ部34は、後述するように、貨幣の現在収納枚数データなどを記憶する第1のメモリ34aと、操作・表示部35で指示された貨幣金額に基づいて貨幣処理機本体の収納庫および棒金ドロア11に残置すべき貨幣枚数を金種毎に記憶する第2のメモリ34bと、仮収納枚数を記憶する第3のメモリ34cとから構成されている。この第1のメモリ34aでは、上位制御部からの出金指示データを記憶し、それに基づいて入出金計数処理部31に対して金種および枚数を指示し、さらに実際に入出金処理された貨幣データを記憶している。
操作・表示部35は、収納庫から回収すべき貨幣の金額等を指示する操作キー35aと、指示された貨幣データを表示する表示パネル35b等が設けられており、メモリ部34との間でデータを授受するように構成されている。また、演算部36には、残置回収論理機能を構成する論理部38が接続されている。論理部38には、たとえば「釣銭枚数を各金種で同一とする」、「不足金種を低額の金種で補填する」等、残置回収の際の演算論理が格納され、演算部36では、こうした論理部38の残置回収論理機能を用いて、メモリ部34の3つのメモリ34a〜34cに記憶されたデータを比較し、比較結果に基づいて収納庫および棒金ドロア11から金種毎の貨幣の回収枚数を決定している。
(金銭処理動作)
つぎに、貨幣処理機の金銭処理動作について説明する。
商品コードのスキャン等によって、お客様の買上げ品の登録がすべて終了すると、POSレジスタではその合計額が計算され、それがPOSレジスタの表示部に表示される。通常、レジ担当者は表示された合計額を読み上げ、お客様からは買上げ品の合計額以上の貨幣が預かり金としてレジ担当者に渡される。
レジ担当者は、預かり金の金額を読み上げるとともに、その金額をPOSレジスタの入力部から入力する。POSレジスタでは、預かり金の入力額から買上げ品の合計額の差額が釣銭金額として計算され、上述した図1の貨幣処理機に釣銭金額データとして通知される。
貨幣処理機では、受け取った釣銭金額データにしたがって、その必要金種と枚数が計算され、対応する貨幣が出金される。レジ担当者は、POSレジスタで発行されたレシート、および貨幣処理機から出金された釣銭貨幣(紙幣や硬貨等)をお客様に渡す。その後、お客様が受け取った釣銭貨幣に納得してレジを離れた時点で、貨幣処理機に預かり金を入金する。このとき、貨幣処理機の入出金計数処理部31では、入金された紙幣および硬貨の枚数を計数して、第1のメモリ34aが記憶している収納庫の収納枚数データに加算するとともに、出金された紙幣および硬貨の枚数を収納枚数データから減算する。
以上が釣銭先払出し方式によるレジでの貨幣の受け渡しに伴う貨幣処理機の金銭処理動作である。こうした方式とは別に、貨幣処理機に預かり金の紙幣および硬貨を投入して、その金額を計数させることによって、預かり金の機械計数額と買上げ品の合計額との差額として釣銭金額を算出し、釣銭貨幣を出金する先入金計数方式もある。
(金銭回収動作)
つぎに、上述した貨幣処理機からの金銭回収に係る精算処理動作について説明する。
金銭回収方式には、上述したように、指定金種毎にその枚数を指定して貨幣処理機から回収する即値指示回収方式や、貨幣処理機に収納された売上金額(余剰金)を指定して回収する残置回収方式等がある。このうち、即値指示回収方式は、ある特定金種が貨幣処理機の収納容量を超えた場合、あるいは両替用に元金が必要な場合等、図3の操作・表示部35によって金種とその枚数を指定し、入出金計数処理部31に必要なデータを供給することで収納庫から貨幣を回収するものである。
一方、売上金だけを回収する残置回収方式は、貨幣処理機の使用開始時の在高からレジ取引を通じて増加した金額を回収する方式であって、(売上金額−運用開始時の収納金額(または金種毎の枚数))として計算された余剰金を回収することができる。
図4は、残置金額を指定する残置回収の演算手順を示す図である。
同図(a)に示す第1のメモリ34aは、操作・表示部35で設定された残置金額設定値(444,400円)とともに、現在の収納庫に収納された金種別貨幣の収納枚数データを記憶する現在収納枚数メモリである。同図(b)に示す第2のメモリ34bは、残置すべき金種別貨幣の残置枚数データを記憶する残置回収予定メモリである。
残置回収を実行する準備段階で、予め上位通信部32を介して、あるいは操作・表示部35の操作キー35aによって残置金額設定データが入力され、メモリ部34の第1のメモリ34aに記憶される。つぎに、金種毎の残置枚数データが、指定された残置金額設定値と現在収納枚数メモリの収納枚数データから演算部36で演算される。この演算部36での演算は、論理部38の残置回収論理機能によって、たとえば金種毎に残置する枚数をほぼ同一にするように実行される。
なお、ここでは回収枚数の決定に際して、操作キー35aから棒金ドロア11内の棒金硬貨Mを優先して残置し、回収する貨幣としてはバラ硬貨とバラ紙幣を指定するものとする。
こうした演算の一例として、ここでは、釣銭として想定されていない2000円紙幣と1万円紙幣以外の各金種1枚の合計金額を求め、「(残置金額設定値(444,400円))−棒金硬貨Mの保管金額」÷「各金種1枚の合計金額(6,666円)」から残置枚数(約65枚)を求めることで、金種毎の残置枚数を決定している。すなわち、2000円紙幣と1万円紙幣の残置枚数を0とし、それら以外の金種について、65枚を基準にして残置枚数が決定される。そして、第1のメモリ34aの現在収納枚数と第2のメモリ34bの残置枚数とを比較すると、前者の枚数がすべての金種について後者(残置枚数)を超えているので、図4(c)に示すように回収予定枚数が決定できる。すなわち、表示パネル35bには、第1のメモリ34aの収納枚数データから第2のメモリ34bの残置枚数データを差し引いた回収予定枚数が表示される。
このように回収予定枚数を決定する残置回収方式では、金種毎に現時点での収納枚数が運用開始時の枚数を超過していれば、演算部36での残置回収演算は単純なものとなる。しかし実際には、釣銭として出金されることが多い小額金種は不足することが多く、高額金種は釣銭として出金されにくいため、その収納枚数は大きくなる。すなわち、収納金額が使用開始時を上回っていたとしても、残置回収を実行する際に、全金種について運用開始時の枚数を超過していることは稀である。
そこで、実行不可となった不足する金種の貨幣を補充することで、是正された残置回収が必要になる。
(補充による是正方法)
図5は、金額残置回収が実行不可であった場合の是正された金額残置回収の演算手順を示す図である。
同図(a)に示す第1のメモリ34aには、5千円紙幣の現在収納枚数が52枚となっているため、このままでは金額残置回収が実行できない。ここで、同図(b)の第2のメモリ34bに示すように、5千円紙幣の残置する枚数が65枚と演算された場合には、そのような残置回収を実行するために必要な是正方法として、図5(c)の表示パネル35bに補充すべき必要枚数が通知される。こうして、5千円紙幣を13枚補充すれば、すべての金種を残置回収論理機能によって決定した約65枚ずつ残す残置回収が可能である旨を知らせることができる。
ところで、補充のための5千円紙幣が13枚、常に用意できるとは限らないし、また実際に5千円紙幣は他の貨幣種類に比べて釣銭としてそれ程多く必要とはしない場合がある。そのような場合には、残置金額を設定された444,400円とするためには、過剰に収納された他の低額貨幣によって補填することが好ましい。
(補填による是正方法)
つぎに、補填による残置金額の是正方法について説明する。
図6は、残置金額を指定する残置回収の別の演算手順を示す図である。
ここでは、回収枚数の決定に際しては、金種毎のバラ硬貨の回収枚数を制限することで、回収時の負担を軽減することが好ましい。そこで、上述した図4,図5では棒金ドロア11内の棒金硬貨Mを優先して残置していたが、金種毎のバラ硬貨の回収枚数を棒金硬貨Mの1本に含まれる枚数以下に制限している。
これまでに説明したものと同様に、第1のメモリ34aには残置金額が設定されているものとする。ところが、この残置金額設定値(444,400円)に対して、現在収納枚数が500円硬貨で62枚、5千円紙幣で63枚と少ない。一方で、図6(a)に示すように、第1のメモリ34aの収納枚数データとして、100円硬貨(85枚)と千円紙幣(115枚)はいずれも、図6(b)に示す残置予定枚数(65枚)より余分に収納されている。
そこで、これらの不足している500円硬貨の3枚分(1500円)と、5千円紙幣の2枚分(10000円)を、それぞれ100円硬貨、および千円紙幣で補填するようにしている。すなわち、500円硬貨と5千円紙幣が65枚に満たない場合、演算部36での残置枚数データの演算では、論理部38の残置回収論理機能によって、指定された残置金額設定値に達しない不足金種について、より低額金種により補填するという残置回収を実行すればよいことになる。
そこで、上述した演算部36における残置枚数演算では、1500円分を補填する100円硬貨を図4,図5の場合の68枚から15枚増やして83枚、10000円分を補填する千円紙幣を10枚増やして74枚が、それぞれ残置枚数として求められる。そして、図6(b)に示す第2のメモリ34bに、残置金額444,400円に相当する残置予定枚数が格納される。
ところで、演算された各金種の回収枚数は、図6(b)に示すように、1円硬貨が65(=130−65)枚、5円硬貨が55(=120−65)枚、10円硬貨が83(=144−61)枚、50円硬貨が46(=111−65)枚、100円硬貨が2(=85−83)枚、500円硬貨が0(=62−62)枚として第2のメモリ34bに格納される。そこで、回収枚数が棒金硬貨の1本に含まれる枚数(50枚)を超えた金種(1円、5円、10円)については、棒金硬貨をそれぞれ1本ずつ回収することにして、残置予定枚数を更新する。こうして、第1のメモリ34aの収納枚数データと更新された第2のメモリ34bの残置枚数データとの差が、図6(c)に示すように回収予定の棒金硬貨の本数を含む回収予定枚数として、残置枚数とともに表示パネル35bに表示されることになる。
この場合、紙幣出金口6、硬貨出金口8から回収貨幣を排出すると同時に、棒金ストッカ10から棒金ドロア11を自動的に引き出すようにして、レジ担当者に対して棒金硬貨Mの取り出し要求を行うようにする。
(他の回収方法)
以上、収納庫に残置すべき貨幣の残置総金額によって指示する金額残置回収について3つの例をあげて説明したが、回収すべき金種毎の金額によって指示する即値枚数指示回収であっても、その指示枚数に対して残置枚数を計算して、実際に残置される貨幣枚数の予測値を通知することもできる。
図5に示すような回収不可の場合、枚数不足であるが他に「構成不可」等の理由を通知するようにすることも可能である。レアなケースではあるが、たとえば3,000円の残置設定に対して、5千円紙幣1枚しか収納されていない場合である。
また、貨幣処理機に各処理を実施した結果を表示する表示部を設けて、そこに表示するようにしてもよい。
あるいは、貨幣処理機とは別の機器にこれらの処理結果を出力することで、定額残置のために必要な各額面の補充枚数をその場で、あるいは遠隔地(たとえば事務所)で簡単に把握することができ、貨幣処理機の定額残置作業を実施する前に補充用貨幣の準備が可能となるから、レジの精算処理を簡素化することができる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1 紙幣部
2 硬貨部
3 受取部
4 操作表示パネル
5 紙幣投入口
6 紙幣出金口
7 硬貨投入口
8 硬貨出金口
9 回収庫
10 棒金ストッカ(予備金庫)
11 棒金ドロア
12 棒金収納スリット
13 紙葉類収納部
14 棒金識別センサ
31 入出金計数処理部
32 上位通信部
33 機構制御部
34 メモリ部
34a〜34c 第1〜第3のメモリ
35 操作・表示部
35a 操作キー
35b 表示パネル
36 演算部
37 棒金処理部
38 論理部
M 棒金硬貨(包装硬貨)

Claims (3)

  1. 投入された貨幣を金種毎に振り分けて計数し、前記金種毎に設けられた収納庫もしくは混合金種の収納庫に収納し、上位制御部からの出金指示に基づいて金種および枚数を決定して前記収納庫から釣銭を出金する貨幣処理機において、
    前記収納庫とは別に包装硬貨を保管する予備金庫と、
    前記包装硬貨の保管数を含む前記貨幣の収納枚数データを記憶する第1のメモリと、
    前記収納庫および前記予備金庫に残置すべき貨幣金額を指示する操作部と、
    前記操作部で指示された貨幣金額に基づいて前記収納庫および前記予備金庫に残置すべき金種毎の貨幣枚数を記憶する第2のメモリと、
    前記第1、第2のメモリに記憶されたデータを比較し、比較結果に基づいて前記収納庫および前記予備金庫からの金種毎の貨幣回収数を決定する演算部と、
    を備え、
    位通信部を介して前記上位制御部から前記収納庫および前記予備金庫に残置すべき貨幣金額の指示があるときには、前記操作部からの指示に代えて、前記上位制御部が指示した貨幣金額と前記第1のメモリに記憶されたデータとから前記演算部が演算した金種毎の貨幣枚数データを前記第2のメモリに記憶することを特徴とする貨幣処理機。
  2. 前記演算部により決定された金種毎の貨幣の回収動作を実行する場合、前記収納庫から回収貨幣を出金するとともに、前記予備金庫を自動的に引き出すようにして保管された前記包装硬貨を取り出し可能にすることを特徴とする請求項1記載の貨幣処理機。
  3. 前記演算部により決定される金種毎の貨幣回収数および/またはこの演算結果に基づく残置予測結果を表示する表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の貨幣処理機。
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