JP5598110B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
普通紙や布等の種々の記録媒体に記録することのできる記録装置としてインクジェット記録装置がある。スキャン式のインクジェット記録装置においては、記録媒体が搬送装置により所定の方向に搬送され、インクを吐出する記録ヘッドが記録媒体の面に沿って、記録媒体の搬送方向に直交する方向に往復移動することで記録媒体に画像を形成することができる。
近年、記録媒体に記録される画像のさらなる画質向上が求められている。
画質を向上させる一つの方法として、最初に画質向上インク(前処理インク)を記録媒体に塗布し、画質向上インクを乾燥させて記録面に定着させ、乾燥させた画質向上インクの上に色インクを塗布することで、色インクの滲みをおさえ、記録媒体に色インクを定着させるものがある。
例えば、記録ヘッドを支持するキャリッジを記録媒体の搬送方向上流側と下流側にそれぞれ設け、二つの支持部(キャリッジ)の間に乾燥部を設けることで、上流側で記録媒体に塗布した画質向上インクを乾燥部で乾燥させて下流側の支持部の下方に記録媒体を送り、色インクを塗布する構成が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、一つの支持部に画質向上インク用のヘッドと色インク用のヘッドを設け、往路で画質向上インクを記録媒体に塗布し、復路で色インクを記録媒体に塗布する構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−301340号公報 特開2005−232633号公報
しかし、特許文献1に記載のインクジェット記録装置においては、記録ヘッドを支持する支持部が二つ必要であるため、部品点数の増加、装置の大型化及び重量化、組み立て工数の増加、コストの高騰という問題があった。
また、特許文献2に記載のインクジェット記録装置においては、支持部を一つにすることで、特許文献1に記載の問題を解消することができるものの、復路でしか色インクを吐出できないため、記録速度が通常より半減してしまい、記録効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録ヘッドの支持部を一つにして、部品点数の増加、装置の大型化及び重量化、組み立て工数の増加、コストの高騰という問題を解決することができつつ、支持部の往復路で記録をすることができ、記録効率を低下させることのないインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、インクジェット記録装置において、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
記録媒体を前記記録ヘッドの下方に搬送する搬送部と、
複数の前記記録ヘッドを前記搬送方向に並ぶように支持し、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に交差すると共に記録媒体の記録面に対して平行に往復移動する支持部と、
記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドによって塗布された画質向上インクのみを乾燥させる位置に設けられると共に、前記支持部に連動して当該支持部と同じ方向に移動する乾燥部と、を備え、
前記複数の前記記録ヘッドのうち、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドは、記録媒体に記録される画像の画質を向上させるインクを吐出し、前記最上流に配置された記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第1記録ヘッドは、第1の色インクを吐出し、前記第1の色インクを吐出する記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第2記録ヘッドは、第2の色インクを吐出し、
前記記録ヘッドのうち前記搬送方向の最上流に位置する記録ヘッドの下方に前記記録媒体が搬送されてくると、前記最上流に位置する記録ヘッドから前記画質を向上させるインクが吐出され、前記乾燥部によって前記最上流の記録ヘッドによって塗布された前記画質向上インクに対して乾燥が行われた後、前記第1記録ヘッドから前記第1の色インクが吐出されるのに続いて前記第2記録ヘッドから第2の色インクの吐出が行われることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記乾燥部は、前記支持部における移動方向の端部に固定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記乾燥部は、前記支持部の移動方向に隣接する記録ヘッド間に固定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、インクジェット記録装置において、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
記録媒体を前記記録ヘッドの下方に搬送する搬送部と、
複数の前記記録ヘッドを前記搬送方向に並ぶように支持し、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に交差すると共に記録媒体の記録面に対して平行に往復移動する支持部と、
記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドによって塗布された画質向上インクのみを乾燥させる位置に設けられると共に、前記支持部の上方に当該支持部の移動方向に沿って延在するように設けられる乾燥部と、を備え、
記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドは、記録媒体に記録される画像の画質を向上させるインクを吐出し、他の記録ヘッドは記録媒体に記録される画像を形成する色インクを吐出し、前記最上流に配置された記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第1記録ヘッドは、第1の色インクを吐出し、前記第1の色インクを吐出する記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第2記録ヘッドは、第2の色インクを吐出し、
前記記録ヘッドのうち前記搬送方向の最上流に位置する記録ヘッドの下方に前記記録媒体が搬送されてくると、前記最上流に位置する記録ヘッドから前記画質を向上させるインクが吐出され、前記乾燥部によって前記最上流の記録ヘッドによって塗布された前記画質向上インクに対して乾燥が行われた後、前記第1記録ヘッドから前記第1の色インクが吐出されるのに続いて前記第2記録ヘッドから第2の色インクの吐出が行われることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記複数の記録ヘッドは、前記搬送方向に対して交差する方向においても複数並べられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記乾燥部は、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの記録領域のみを乾燥させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記乾燥部は、ヒーターであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録媒体は、布であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、乾燥部は、支持部に連動して当該支持部と同じ方向に移動し、その乾燥領域が記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの記録領域を含むことから、記録動作に並行して記録媒体に塗布された液滴を乾燥部で乾燥させることができる。
これにより、記録ヘッドの支持部を一つにすることができ、部品点数の増加、装置の大型化及び重量化、組み立て工数の増加、コストの高騰という問題を解決することができる。
また、支持部には、複数列にわたって記録ヘッドが設けられているので、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッド以外の記録ヘッドを用いて支持部の双方向の移動時に記録をすることができ、記録効率を低下させることがない。
記録媒体は、搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの下方を通過したときには、記録面には画質を向上させるインクが塗布されており、かつ、このインクが乾燥しているので、前処理済みの記録媒体を二列目以降の記録ヘッドの下方に導くことができ、色インクによる記録を行うことができる。
これにより、記録媒体には画質を向上させるインクを塗布した後に色インクを塗布することができるので、記録媒体に記録される画像の品質向上を図ることができる。
また、このような構成を採用することで、前処理をしていない記録媒体にも前処理から記録まで一つのインクジェット記録装置で記録することができるようになる。
乾燥部は、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの記録領域と、その下流側に隣接する記録ヘッドの記録領域との間の領域を乾燥領域として含むので、記録媒体は両記録領域間を搬送される間においても塗布された液滴をさらに乾燥部で乾燥させることができる。
よって、液滴をより確実に乾燥させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、乾燥部は、支持部における移動方向の端部に固定されているので、記録ヘッドから吐出されて記録媒体に塗布された直後の液滴を乾燥させることができる。これにより、乾燥工程の効率を向上させることができる。
また、乾燥部と記録ヘッドが完全に分けられているので、メンテナンスや組み付けを行う際の作業が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、乾燥部は、支持部の移動方向に隣接する記録ヘッド間に固定されているので、記録ヘッドから吐出されて記録媒体に塗布された直後の液滴を乾燥させることができる。これにより、乾燥工程の効率を向上させることができる。
また、記録ヘッドと乾燥部を支持部に集約して備え付けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、乾燥部は、支持部の上方に当該支持部の移動方向に沿って延在するように設けられ、その乾燥領域が記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの記録領域を含むことから、記録動作に並行して記録媒体に塗布された液滴を乾燥部で乾燥させることができる。
これにより、記録ヘッドの支持部を一つにすることができ、部品点数の増加、装置の大型化及び重量化、組み立て工数の増加、コストの高騰という問題を解決することができる。
また、支持部には、複数列にわたって記録ヘッドが設けられているので、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッド以外の記録ヘッドを用いて支持部の双方向の移動時に記録をすることができ、記録効率を低下させることがない。
記録媒体は、搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの下方を通過したときには、記録面には画質を向上させるインクが塗布されており、かつ、このインクが乾燥しているので、前処理済みの記録媒体を二列目以降の記録ヘッドの下方に導くことができ、色インクによる記録を行うことができる。
これにより、記録媒体には画質を向上させるインクを塗布した後に色インクを塗布することができるので、記録媒体に記録される画像の品質向上を図ることができる。
また、このような構成を採用することで、前処理をしていない記録媒体にも前処理から記録まで一つのインクジェット記録装置で記録することができるようになる。
乾燥部は、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの記録領域と、その下流側に隣接する記録ヘッドの記録領域との間の領域を乾燥領域として含むので、記録媒体は両記録領域間を搬送される間においても塗布された液滴をさらに乾燥部で乾燥させることができる。
よって、液滴をより確実に乾燥させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、複数の記録ヘッドを、搬送方向に対して交差する方向においても複数並べることにより、画質向上インクの塗布量を多くすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、乾燥部は、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの記録領域のみ、すなわち、乾燥が必要な領域のみを乾燥させることができ、省エネルギー化を図ることができる。また、乾燥部を必要最小限の大きさにとどめることができる。
請求項7に記載の発明によれば、ヒーターから放出される熱で記録媒体に吐出された液滴を乾燥させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、布のような液滴の滲みやすい記録媒体に対しても高品質な画像を記録することができる。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図。 第1の実施形態における記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジであり、(a)は平面図、(b)は正面図。 制御装置に関する構成を示すブロック図。 第2の実施形態における記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジであり、(a)は平面図、(b)は正面図。 第3の実施形態における記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの底面図。 第4の実施形態における記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの平面図。 第5の実施形態における記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの底面図。 第6の実施形態における乾燥装置の配置を説明する側面図。 第7の実施形態における乾燥装置の配置を説明する側面図。 記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの変形例の平面図。 記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの変形例の底面図。
以下、図面を参照しながら、インクジェット記録装置について説明する。
[第1の実施形態]
<全体構成>
図1に示すように、インクジェット記録装置1は、スキャン方式のインクジェットプリンタであり、記録ヘッドから記録媒体に対してインクを吐出し、記録媒体上に画像を形成するものである。
インクジェット記録装置1は、主に、記録ヘッド2と、キャリッジ3と、ガイドレール4と、乾燥装置5と、搬送装置6と、メンテナンスユニット7と、保湿ユニット8と、制御装置9(図3参照)と、を備えている。
(記録ヘッド、キャリッジ、ガイドレール)
図1は、インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、記録ヘッド2は、キャリッジ3に搭載されている。記録ヘッド2は、直方体状に形成され、その下端面には、ノズル孔が形成されたノズルプレートが設けられている。このノズル孔からインクの液滴を吐出することにより記録媒体Pに記録することができる。
図2は、記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図2に示すように、インクジェット記録装置1には、1個の記録ヘッド2aが設けられている。この1個の記録ヘッド2aは、記録媒体Pに画像を記録する際に、画質を向上させる画質向上インク(いわゆる前処理インク)を吐出するものである。具体的に、画質向上インクは、画像を形成する色インクが記録媒体Pに滲まないよう、記録媒体Pに塗布した位置にインクを定着させるためのインクである。
画質向上インクを吐出する記録ヘッド2aに対して記録媒体Pの搬送方向Bの下流側には、さらに4個の記録ヘッド2bがキャリッジ3の往復移動方向Aに沿って一直線上に並ぶように設けられている。ここで、記録ヘッド2bは、記録ヘッド2aに対してキャリッジ3の往復移動方向Aにずらした状態で配置されている。
ここで、画質向上インクの使用量は色インクの使用量に比べて少量であるため、軽量化の観点から、記録ヘッド2aは1個だけ設けられている。そして、画質向上インクのための3個の記録ヘッドを省いた位置に乾燥装置5Dが設けられている。
4個の記録ヘッド2bは、記録媒体Pに画像を記録するための色インクを吐出するものである。4個の記録ヘッド2bは、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のインクを個別に吐出できるように、1個の記録ヘッド2bに対して1色の色インクが充填される。
従って、記録媒体Pの搬送方向の最上流側に位置する一列目の記録ヘッド2aには、画質向上インクが充填され、その下流側に隣接する二列目の記録ヘッド2bには、色インクが充填されるため、記録媒体Pの画質向上インクが塗布された部分が記録ヘッド2bの下方に搬送され、画質向上インクの上から色インクが塗布されることになる。
なお、インクジェット記録装置1で使用される色インクはこれに限定されず、例えば、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)等の他の色を使用することも可能である。この場合には、各色に対応した記録ヘッド2がキャリッジ3に搭載される。
なお、画質向上インクとしては、カラーインク記録によるにじみを抑制する観点で記録媒体上に予め付与されるインクであり、既に公知のインク、例えば、特開2010−106374号公報等に記載の機能性インクを適用可能である。
例えば、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合物、グリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、グリセリンのポリプロピレン付加物、ジグリセリンのポリエチレンオキサイド付加物、ジグリセリンのポリプロピレン付加物及びアクリル樹脂から選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子を含有したインクや、更に発色性向上のためのpH調整剤やヒドロトロピー剤を併用したインクであってもよい。
また、別の画質向上インクとして、カラーインクの染料を記録媒体が布帛である場合に、布帛深部により浸透させたい場合の各種の界面活性剤を用いたインクであっても良い。
また、記録ヘッドの列も二列に限られるものではなく、記録媒体Pの搬送方向に沿って複数列にわたって設けられていればよい。
図1に示すように、各記録ヘッド2bには、画質向上インク(I)及びブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の色インクを貯留するインクタンク2tが、インク供給管などのインク流路2rを介して連結されている。つまり、インクタンク2t内のインクは、インク流路2rによって各記録ヘッド2a,2bに供給されるようになっている。
上記の記録ヘッド2a及び記録ヘッド2bを支持するキャリッジ3は、ガイドレール4に往復移動自在に取り付けられている。キャリッジ3は、キャリッジ駆動機構31(図3参照)によりガイドレール4に沿って往復移動する。
ガイドレール4は、記録ヘッド2a,2bの並び方向に沿って延びるように形成されている。ガイドレール4は、記録ヘッド2a,2bの初期待機位置となるホームポジション領域X、記録ヘッド2a,2bが記録媒体Pに記録を行う記録領域Y、記録ヘッド2a,2bのメンテナンスを行うメンテナンス領域Zにわたって移動することができるように形成されている。
すなわち、キャリッジ3は、記録ヘッド2a,2bを支持し、搬送装置6による記録媒体Pの搬送方向に交差すると共に記録媒体Pの記録面に沿った方向に沿って往復移動するものであり、支持部として機能する。
(乾燥装置)
図1、図2に示すように、乾燥装置5は、例えば、通電により発熱するハロゲンヒーターであり、記録媒体Pに塗布された画質向上インクの液滴を乾燥させる乾燥部として機能する。
乾燥装置5は、キャリッジ3に固定されており、キャリッジ3の往復移動に連動して当該キャリッジ3と同じ方向に移動する。乾燥装置5は、キャリッジ3における移動方向の両端部に固定されている。
乾燥装置5は、通電により周囲に熱を発する熱源51と、熱源51から発された熱を記録媒体Pに向けて導く反射板52とを備えている。
図2に示すように、熱源51は、蛍光灯のように棒状に形成され、その延在方向が記録媒体Pの搬送方向Bに沿うように配置されている。熱源51は、その長手方向の長さが、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に位置する一列目の記録ヘッド2a(画質向上インクを吐出する記録ヘッド2a)の記録領域R1における記録媒体Pの搬送方向の長さと等しい、又はそれ以上なるように形成されている。すなわち、乾燥装置5は、記録媒体Pの乾燥領域D1が記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に配置された記録ヘッド2aの記録領域R1を含むように形成されている。これにより、記録媒体Pに塗布された画質向上インクは、乾燥装置5により記録領域R1全体が乾燥させられ、画質向上インクが乾燥させられることなく、下流の記録ヘッド2bに搬送されることを防止している。
画質向上インクがにじみを抑制するインクの場合、画質向上インクは色インクが塗布される前に乾燥されることが望ましい。もし、画質向上インクが乾燥されないまま色インクが画質向上インクの上に塗布されると、色インクと画質向上インクが混ざってしまい、必要な色濃度が出なくなってしまう。そのため、乾燥装置5は、画質向上インクが塗布された後にすぐ乾燥させることができる位置に配置されている。
なお、図2においては、熱源51は、その長手方向の長さが、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に位置する一列目の記録ヘッド2aの記録領域R1における記録媒体Pの搬送方向Bの長さと等しくなるように形成されており、乾燥装置5が当該一列目の記録ヘッド2aの記録領域R1のみを乾燥させる構成となっている。従って、色インクが吐出される記録ヘッド2bの記録領域R2と乾燥装置5の乾燥領域D1は重ならない。
反射板52は、熱源51の上方に設けられ、断面視円弧状に形成されている。これは、熱源51から上方に発せられる熱を下方に向けさせることで記録媒体Pに塗布された画質向上インクの乾燥効率を高めるためである。また、熱源51は、放出される熱により高温となるため、反射板52は、熱源51に触れないようにするための保護カバーとしても機能する。
なお、乾燥装置5としては、ハロゲンヒーターに限らず、例えば、加熱ファン、遠赤外線ヒーター等でもよい。
(搬送装置)
図1に示すように、搬送装置6は、図示しない駆動ローラ61(図8,9参照)、従動ローラ62(図8,9参照)、駆動ローラ61と従動ローラ62とに架け渡された搬送ベルト63(図8,9参照)、駆動ローラ61を回転させるモータ64(図3参照)とを備えている。
搬送ベルト63は、モータ64の駆動により駆動ローラ61が回転すると駆動ローラ61と従動ローラ62との間を周回してその上面に載置された記録媒体Pを搬送方向Bに沿って搬送し、駆動ローラ61の回転が停止すると、両ローラ61,62間での周回を停止し、記録媒体Pの搬送を停止する。
記録媒体Pの搬送方向Bは、キャリッジ3の往復移動方向Aに直交する方向であるとともに記録媒体Pの面方向に平行になるように設定される。
このように、搬送装置6は、記録媒体Pを記録ヘッド2a,2bの下方に搬送するものであり、搬送部として機能する。
(メンテナンスユニット)
図1に示すように、キャリッジ3の移動可能範囲であって搬送装置6の設けられている記録領域Yの外側一端はメンテナンス領域Zとなっており、このメンテナンス領域Zには、記録ヘッド2に対してヘッドメンテナンスを行うメンテナンスユニット7が設けられている。このメンテナンスユニット7には、記録ヘッド2のノズル面からインクを吸引する吸引装置71、清掃ローラ72、インク受器73等が設けられている。
吸引装置71には、記録ヘッド2の吐出面を覆う吸引キャップ71aが記録ヘッド2の数に対応して設けられている。また、吸引キャップ71aの底面には、吸引キャップ71aの内部に連通するインク連通管71bが設けられている。このインク連通管71bの途中には、吸引ポンプ71cが設けられており、インク連通管71bの下端には、吸引したインクを受ける廃インクタンク71dが設けられている。
吸引キャップ71aの一端近傍には、記録ヘッド2のノズル面からインクを空吐出させた際に吐出されたインクを受けるインク受器73が設けられており、このインク受器73に隣接してノズル面に付着したインクを拭き取る清掃ローラ72が設けられている。
吸引ポンプ71cはシリンダーポンプやチューブポンプを有して構成されていて、吸引キャップ71aがノズル面を覆った状態で作動することにより、ノズル面から記録ヘッド2内部のインクを異物や気泡と共に吸引するための吸引力を発生するようになっている。
(保湿ユニット)
図1に示すように、キャリッジ3の移動範囲の他の一端部であって搬送装置6を挟んでメンテナンス領域Zと反対の位置はホームポジション領域Xとされており、このホームポジション領域Xには、記録ヘッド2を保湿する保湿ユニット8が設けられている。保湿ユニット8には、記録ヘッド2が待機状態にあるとき、ノズル面を覆うことで記録ヘッド2のインクを保湿する保湿キャップ81が設けられている。これらの保湿キャップ81は、記録ヘッド2のノズル面を同時に覆うことができるよう、記録ヘッド2の配列に対応して配列されている。
(制御装置)
図3は、制御装置に関する構成を示すブロック図である。
図3に示すように、インクジェット記録装置1には、キャリッジ駆動機構31、搬送装置6のモータ64、記録ヘッド2、乾燥装置5、メンテナンスユニット7、保湿ユニット8、電源11等の動作を制御する制御装置9が設けられている。制御装置9は、CPU9a、RAM9b、ROM9cを備えており、制御装置9はインターフェイス(図示省略)を介してキャリッジ駆動機構31、搬送装置6のモータ64、記録ヘッド2、メンテナンスユニット7、保湿ユニット8、電源11等と接続されている。
制御装置9は、キャリッジ3を移動方向Aに往復移動させるとともに、キャリッジ3の動作に合わせて記録媒体Pの搬送と停止とを繰り返し、記録媒体Pを間欠的に搬送方向Bに搬送させるように、キャリッジ駆動機構31及び搬送装置6のモータ64の動作を制御する。
制御装置9は、電源11による乾燥装置5への通電を制御することで、記録媒体Pに塗布された画質向上インクを乾燥させることができる。
制御装置9には、画像情報を入力するホストコンピュータやスキャナ、画像記録条件を入力するキーボード等からなる入力部12及び記録ヘッド2が接続されており、制御装置9は、入力部12から入力された所定の信号に基づいて記録ヘッド2を動作させ、記録媒体P上に各インクを吐出させて所定の画像を記録させるようになっている。
制御装置9は、所定のメンテナンス開始条件に当てはまった場合や、電源投入から所定時間が経過する毎及び手動操作によって、メンテナンスユニット7を作動させてヘッドメンテナンスを行わせるように制御している。
制御装置9は、画像形成時でもヘッドメンテナンス時でもない待機状態の際に、保湿ユニット8に、保湿キャップ81による保湿動作を行わせるように制御する。
<記録媒体>
記録媒体Pとしては、様々なメディアを使用することができ、例えば、紙、プラスチック、金属、布、ゴムなどを挙げることができる。本実施形態においては、布である。布は、色インクが滲みやすいため、色インクを塗布する前に画質向上インクを塗布することがほぼ必須であり、本実施形態のインクジェット記録装置1を用いることが好ましい。
<記録動作>
上記のインクジェット記録装置1を用いて画像の記録を行う場合、各部の電源を入れ、全てが駆動可能な状態にする。乾燥装置5の熱源51にも通電し、下方を加熱して乾燥させることができる状態にしておく。
記録媒体Pがキャリッジ3の下方に搬送されてくると、記録媒体Pは最初に搬送方向Bの最上流側の記録ヘッド2aの下方に到達し、記録ヘッド2aからの画質向上インクの吐出により、記録媒体Pの記録面には画質向上インクが塗布される。記録ヘッド2aはキャリッジ3によって支持されており、キャリッジ3は往復移動方向Aに移動するため、画質向上インクはキャリッジ3が移動した範囲で記録媒体Pの記録面に塗布されることになる。
ここで、キャリッジ3の往復移動方向の両端部には、乾燥装置5が設けられているので、キャリッジ3の移動と共に乾燥装置5の熱で記録媒体Pの記録面の画質向上インクが加熱され、この熱により乾燥させられる。
画質向上インクの塗布と乾燥が行われた後、記録媒体Pは、記録ヘッド2aの下流側の記録ヘッド2bの下方に到達し、記録ヘッド2bからの色インクの吐出により、記録媒体Pの記録面には色インクが塗布される。このとき、記録媒体Pの記録面には既に画質向上インクが塗布されているため、色インクは滲むことなく塗布された位置に定着することになる。
以上のように、上記構成を有するインクジェット記録装置1によれば、乾燥装置5は、キャリッジ3に連動して当該キャリッジ3と同じ方向に移動し、その乾燥領域D1が記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に配置された記録ヘッド2aの記録領域R1を含むことから、記録動作に並行して記録媒体Pに吐出されたインクの液滴を乾燥装置5で乾燥させることができる。
これにより、記録ヘッド2aと記録ヘッド2bのキャリッジ3を一つにすることができ、部品点数の増加、装置の大型化及び重量化、組み立て工数の増加、コストの高騰という問題を解決することができる。
また、キャリッジ3には、複数列にわたって記録ヘッド2a,2bが設けられているので、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に配置された記録ヘッド2a以外の記録ヘッド2bを用いてキャリッジ3の双方向の移動時に記録をすることができ、記録効率を低下させることがない。
また、乾燥装置5は、キャリッジ3における移動方向の端部に固定されているので、記録ヘッド2aから吐出されて記録媒体Pに塗布された直後のインクを乾燥させることができる。これにより、乾燥工程の効率を向上させることができる。
また、乾燥装置5と記録ヘッド2a,2bが完全に分けられているので、メンテナンスや組み付けを行う際の作業が容易となる。
また、記録媒体Pは、搬送方向の最上流に配置された記録ヘッド2aの下方を通過したときには、記録面には画質向上インクが塗布されており、かつ、このインクが乾燥しているので、前処理済みの記録媒体Pを二列目以降の記録ヘッド2bの下方に導くことができ、色インクによる記録を行うことができる。
これにより、記録媒体Pには画質向上インクを塗布した後に色インクを塗布することができるので、記録媒体Pに記録される画像の品質向上を図ることができる。
また、このような構成を採用することで、前処理をしていない記録媒体Pにも前処理から記録まで一つのインクジェット記録装置で記録することができるようになる。
また、乾燥装置5は、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に配置された記録ヘッド2aの記録領域R1のみ、すなわち、乾燥が必要な領域のみを乾燥させることができ、省エネルギー化を図ることができる。また、乾燥装置5を必要最小限の大きさにとどめることができる。
また、乾燥装置5をハロゲンヒーターで構成することで、このハロゲンヒーターから放出される熱で記録媒体Pに塗布されたインクを乾燥させることができる。
また、布のようなインクの滲みやすい記録媒体Pに対しても高品質な画像を記録することができる。
また、不要な画質向上インク用の記録ヘッドを省くことができ、その空いたスペースに乾燥装置5を設けることができるので、複数の乾燥装置5で画質向上インクを乾燥させることができるので、乾燥効率の向上を図ることができ、より使用環境に適したインクジェット記録装置を提供できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、乾燥装置の構成であるため、乾燥装置について説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図4は、記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図4に示すように、乾燥装置5Aは、例えば、通電により発熱するハロゲンヒーターであり、記録媒体Pに塗布された画質向上インクの液滴を乾燥させる乾燥部として機能する。
乾燥装置5Aは、キャリッジ3に固定されており、キャリッジ3の往復移動に連動して当該キャリッジ3と同じ方向に移動する。乾燥装置5Aは、キャリッジ3における移動方向の両端部に固定されている。
乾燥装置5Aは、通電により周囲に熱を発する熱源51aと、熱源51aから発された熱を記録媒体Pに向けて導く反射板52aとを備えている。
熱源51aは、蛍光灯のように棒状に形成され、その延在方向がキャリッジ3の往復移動方向Aに沿うように配置されている。
熱源51aの長手方向の長さは、記録媒体Pに塗布された画質向上インクを乾燥させるために必要な熱量をキャリッジ3の往復移動だけで与えることができるように形成されている。すなわち、記録ヘッド2aから画質向上インクが記録媒体Pに塗布された後、キャリッジ3が移動するときに熱源51aに晒される時間で画質向上インクを乾燥できるような長さに形成されている。従って、画質向上インクをより確実に乾燥させるためには、熱源51aをできるだけ長く形成した方が良い。
乾燥装置5Aの乾燥領域D2の記録媒体Pの搬送方向に沿った長さは、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に位置する一列目の記録ヘッド2a(画質向上インクを吐出する記録ヘッド2a)の記録領域R1における記録媒体Pの搬送方向Bの長さと等しい、又はそれ以上なるように形成されている。すなわち、乾燥装置5Aは、記録媒体Pの乾燥領域D2が記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に配置された記録ヘッド2aの記録領域R1を含むように形成されている。これにより、記録媒体Pに塗布された画質向上インクは、乾燥装置5Aにより記録領域R1全体が乾燥させられ、画質向上インクが乾燥させられることなく、下流の記録ヘッド2bに搬送されることを防止している。なお、図4においては、熱源51aは、乾燥装置5Aの乾燥領域D2の記録媒体Pの搬送方向Bに沿った長さが、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流に位置する一列目の記録ヘッド2aの記録領域R1における記録媒体Pの搬送方向Bの長さと等しくなるように形成されており、乾燥装置5Aが当該一列目の記録ヘッド2aの記録領域R1のみを乾燥させる構成となっている。従って、色インクが吐出される記録ヘッド2bの記録領域R2と乾燥装置5Aの乾燥領域D2は重ならない。
表1は、熱源51aの出力と照射時間を変えたときの記録媒体Pの画質向上インクの乾燥の度合いを実験した結果を示している。表1の「条件1」は、熱源51aからの熱の出力を高くすると共に、キャリッジ3の速度を速めにしたもの(すなわち、照射時間が短い)である。表1の「条件2」は、熱源51aからの熱の出力を低くすると共に、キャリッジ3の速度を遅めにしたもの(すなわち、照射時間が長い)である。なお、表1においては、「条件1」と「条件2」は共に記録媒体Pに与える熱量が同じとなるようにしている。従って、理論上は、「条件1」も「条件2」も乾燥の度合いは同じとなるはずである。
しかし、実験の結果、記録媒体Pに塗布された画質向上インクは、高出力で短時間加熱するよりも、低出力で長時間加熱した方が、乾燥が良好であることがわかったため、本実施形態のように熱源51aの長手方向をキャリッジ3の移動方向Aに沿うように配置することで、画質向上インクの乾燥時間を長くすることができる。
よって、記録媒体Pに塗布された画質向上インクを乾燥させるということができるという点だけを鑑みれば、第1の実施形態と何ら変わらないが、乾燥効率まで考慮すると、本実施形態の乾燥装置5Aの構成の方が優れていることがわかる。

Figure 0005598110
[第3の実施形態]
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、記録ヘッドの配置及び乾燥装置の構成であるため、これらについて説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図5は、記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの底面図であり、インクを吐出するノズルが図5のように並んでいる。
図5に示すように、乾燥装置5Bは、例えば、通電により発熱するハロゲンヒーターであり、記録媒体Pに塗布された画質向上インクの液滴を乾燥させる乾燥部として機能する。
乾燥装置5Bは、キャリッジ3に固定されており、キャリッジ3の往復移動に連動して当該キャリッジ3と同じ方向に移動する。乾燥装置5Bは、3個の熱源51bを有し、キャリッジ3の往復移動方向Aに沿って並んで配置されている。
この場合、熱源51bは、蛍光灯のように棒状に形成され、その延在方向が記録媒体Pの搬送方向Bに沿うように配置されている。
熱源51bの長手方向の長さは、各記録ヘッド2aの記録領域R1の長手方向と同じ長さ又はそれ以上となるように形成されている。
なお、本実施形態においては、熱源51bの長手方向の長さは、各記録ヘッド2aの記録領域R1の長手方向と同じ長さであるため、記録ヘッド2aの記録領域R1と乾燥装置5Bの乾燥領域D3は、同じ領域となる。
このような乾燥装置5Bによれば、キャリッジ3における隣接する記録ヘッド2a間に固定されているので、記録ヘッド2aから吐出されて記録媒体Pに塗布された直後の画質向上インクを乾燥させることができる。これにより、乾燥工程の効率を向上させることができる。
また、上記実施形態の構成と異なり、記録ヘッド2aと乾燥装置5Bをキャリッジ3に集約して備え付けることができる。
また、図5に示すように、各記録ヘッド2a,2bは、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流側に配置される記録ヘッド2aの記録領域R1が当該記録ヘッド2aに隣接する下流側の記録ヘッド2bの記録領域R2から記録媒体Pの搬送方向Bに離れるように配置されている。
これは、画質向上インクを塗布して色インクを塗布するまでの搬送時間を長くすることにより、画質向上インクの乾燥時間を長くするためである。
すなわち、記録ヘッド2aの記録領域R1と記録ヘッド2bの記録領域R2との間の領域は、塗布された画質向上インクが空気に晒されることにより乾燥する乾燥領域D4となる。
このような構成とすることにより、記録媒体Pは乾燥領域D3及びD4を搬送される間に塗布された画質向上インクを乾燥させることができる。
よって、インクをより確実に乾燥させることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、記録ヘッドの配置及び乾燥装置の構成であるため、これらについて説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図6は、記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの平面図である。
図6に示すように、各記録ヘッド2a,2bは、記録媒体Pの搬送方向Bの最上流側に配置される記録ヘッド2aの記録領域R1が当該記録ヘッド2aに隣接する下流側の記録ヘッド2bの記録領域R2から記録媒体Pの搬送方向Bに離れるように配置されている。
これは、画質向上インクを塗布して色インクを塗布するまでの搬送時間を長くすることにより、画質向上インクの乾燥時間を長くするためである。
そして、より乾燥効率を上げるために、記録ヘッド2aの記録領域R1と記録ヘッド2bの記録領域R2とを離すことにより形成される領域も乾燥装置5Cで乾燥させることができるように、乾燥装置5Cは、記録媒体Pの搬送方向Bに沿って延在するように構成されている。
具体的には、乾燥装置5Cを構成する熱源51c及び反射板52cは、記録ヘッド2aの記録領域R1の上流側の端部から記録ヘッド2bの上流側の端部までの領域にわたって形成され、この領域が乾燥領域D5となる。
これにより、記録媒体Pは乾燥領域D5を搬送される間においても塗布された画質向上インクをさらに乾燥装置5Cで乾燥させることができる。
よって、画質向上インクをより確実に乾燥させることができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、記録ヘッドの配置及び乾燥装置の構成であるため、これらについて説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図7は、記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの底面図であり、インクを吐出するノズルが図7のように並んでいる。
図7に示す構成おいては、図5の構成とは異なり、記録ヘッド2a,2bは、記録ヘッド2aの記録領域R1と記録ヘッド2bの記録領域R2とが記録媒体の搬送方向Bに隙間なく並ぶ(連続する)ように配置されている。
乾燥装置5Dは、キャリッジ3に固定されており、キャリッジ3の往復移動に連動して当該キャリッジ3と同じ方向に移動する。乾燥装置5Dは、3個の熱源51dを有し、各熱源51dは、キャリッジ3の往復移動方向Aに沿って並んで配置されている。
この場合、熱源51dは、蛍光灯のように棒状に形成され、その延在方向が記録媒体Pの搬送方向Bに沿うように配置されている。
熱源51dの長手方向の長さは、各記録ヘッド2aの記録領域R1の長手方向と同じ長さ又はそれ以上となるように形成されている。
なお、本実施形態においては、熱源51dの長手方向の長さは、各記録ヘッド2aの記録領域R1の長手方向と同じ長さであるため、記録ヘッド2aの記録領域R1と乾燥装置5Dの乾燥領域D6は、同じ領域となる。
[第6の実施形態]
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、乾燥装置の配置であるため、これらについて説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図8は、乾燥装置の配置を説明する側面図である。
図8に示すように、乾燥装置5Eは、キャリッジ3の上方に設けられている。乾燥装置5Eは、キャリッジ3ではなく、インクジェット記録装置1のフレームやキャリッジレール4のような動かない固定物に固定されている。乾燥装置5Eは、キャリッジ3に支持された記録ヘッド2aの直上で、記録ヘッド2aの上端面に対向する位置に設けられると共に、キャリッジ3の往復移動方向Aに沿って延在するように設けられている。乾燥装置5Eの構成は、第1の実施形態と同様、熱源51eと反射板52eを備えている。
熱源51e及び反射板52eは、少なくとも記録ヘッド2aの記録領域R1を乾燥領域D7として含むような長さに形成されている。
このような構成としても、記録動作に並行して記録媒体Pに吐出された画質向上インクを乾燥装置5Eで乾燥させることができる。
また、乾燥装置5Eがインクジェット記録装置のフレームやキャリッジレール4のような動かない固定物に固定されているので、キャリッジ3にかかる荷重を減らすことができ、キャリッジ3の往復移動をよりスムーズに行うことができる。
[第7の実施形態]
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の第7の実施形態について説明する。第7の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、乾燥装置の配置であるため、これらについて説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図9は、乾燥装置の配置を説明する側面図である。
図9に示すように、乾燥装置5Fは、搬送装置6に設けられている。乾燥装置5Fは、駆動ローラ61と従動ローラ62とに架け渡された搬送ベルト63の間に設けられており、上側の搬送ベルト63の下面側から当該搬送ベルト63を加熱する。乾燥装置5Fは、搬送装置6のプラテン等(図示略)に固定されている。
乾燥装置5Fは、キャリッジ3に支持された記録ヘッド2aの直下で、搬送ベルト63を挟んで記録ヘッド2aの下端面に対向する位置に設けられると共に、キャリッジ3の往復移動方向Aに沿って延在するように設けられている。乾燥装置5Fの構成は、第1の実施形態と同様、熱源51fと反射板52fを備えている。
熱源51f及び反射板52fは、少なくとも記録ヘッド2aの記録領域R1を乾燥領域D8として含むような長さに形成されている。
このような構成としても、記録動作に並行して記録媒体Pに吐出された画質向上インクを乾燥装置5Fで乾燥させることができる。
また、乾燥装置5Fが搬送装置6のプラテンのような動かない固定物に固定されているので、キャリッジ3にかかる荷重を減らすことができ、キャリッジ3の往復移動をよりスムーズに行うことができる。
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の本質的部分を変更しない範囲内で自由に設計変更が可能である。
図10は、記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの変形例の平面図である。
図4に示した構成では、記録ヘッド2aは1個だけ設けられていたが、図10に示すように、記録ヘッド2aを記録ヘッド2bと同数(4個)設けてもよい。画質向上インクの塗布量を多くする必要がある場合には、このような構成を採用することができる。
図11は、記録ヘッド及び乾燥装置が設けられたキャリッジの変形例の底面図であり、インクを吐出するノズルが図11のように並んでいる。
図5に示した構成では、記録ヘッド2aは1個だけ設けられていたが、図10に示すように、記録ヘッド2aを記録ヘッド2bと同数(4個)設けてもよい。画質向上インクの塗布量を多くする必要がある場合には、このような構成を採用することができる。このとき、各記録ヘッド2aに対して乾燥装置5Bの熱源51bをキャリッジ3の往復移動方向Aに沿って隣接するように配置する。
また、全ての実施形態において、記録媒体の搬送方向の最上流にある記録ヘッドからは画質向上インクを吐出していたが、画質向上インクに代えて色インクを吐出するようにしても良い。
この場合、記録媒体は、搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの下方を通過したときには、記録面に色インクが塗布されており、かつ、この色インクは、乾燥装置によって表面が乾燥された状態となっている。この状態で記録媒体を二列目以降の記録ヘッドの下方に導くことで、表面が乾燥した色インクに重ねて色インクを塗布することができ、記録領域における色インクの塗布量を増やすことができる。また、色インクを重ねて塗布することにより、重ねて塗布された記録領域の色を濃くすることができ、非記録領域に対してコントラストを高くすることができるため、鮮やかな画像を形成する際に有効な記録方法である。また、タオルのような起毛のある記録媒体に記録する場合であっても、根元まで色インクを浸透させることができるようになる。
すなわち、本発明にかかるインクジェット記録装置は、画質向上インクだけでなく、色インクの重ね塗りの際にも用いることができるので、汎用性に優れる。なお、このときに用いる色インクはブラック(K)が好ましい。
このように、画質向上インクに代えて色インクを塗布することによっても、記録媒体に記録される画像の品質向上を図ることができる。また、このような構成を採用することで、色インクを同じ箇所に複数回重ねて記録するような場合においても、一つのインクジェット記録装置で記録することができるようになる。
また、記録ヘッドの数も任意であって、記録領域の広さ等に応じてそれぞれの記録ヘッドの数を適宜変更可能である。
また、記録媒体の搬送方向上流側の記録ヘッドの記録領域と下流側の記録ヘッドの記録領域との間に間隔をあけない場合であっても、上流側の記録ヘッドでインクを塗布した後に記録媒体の搬送を停止し、キャリッジだけを往復移動させて塗布したインクの乾燥だけを行ってもよい。
1 インクジェット記録装置
2,2a,2b 記録ヘッド
3 キャリッジ(支持部)
5,5A,5B,5C,5D,5E,5F 乾燥装置(乾燥部)
6 搬送装置(搬送部)
A キャリッジの移動方向
B 記録媒体の搬送方向
D 乾燥領域
P 記録媒体
R1 記録領域
R2 記録領域

Claims (8)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    記録媒体を前記記録ヘッドの下方に搬送する搬送部と、
    複数の前記記録ヘッドを前記搬送方向に並ぶように支持し、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に交差すると共に記録媒体の記録面に対して平行に往復移動する支持部と、
    記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドによって塗布された画質向上インクのみを乾燥させる位置に設けられると共に、前記支持部に連動して当該支持部と同じ方向に移動する乾燥部と、を備え、
    前記複数の前記記録ヘッドのうち、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドは、記録媒体に記録される画像の画質を向上させるインクを吐出し、前記最上流に配置された記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第1記録ヘッドは、第1の色インクを吐出し、前記第1の色インクを吐出する記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第2記録ヘッドは、第2の色インクを吐出し、
    前記記録ヘッドのうち前記搬送方向の最上流に位置する記録ヘッドの下方に前記記録媒体が搬送されてくると、前記最上流に位置する記録ヘッドから前記画質を向上させるインクが吐出され、前記乾燥部によって前記最上流の記録ヘッドによって塗布された前記画質向上インクに対して乾燥が行われた後、前記第1記録ヘッドから前記第1の色インクが吐出されるのに続いて前記第2記録ヘッドから第2の色インクの吐出が行われることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記乾燥部は、前記支持部における移動方向の端部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記乾燥部は、前記支持部の移動方向に隣接する記録ヘッド間に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    記録媒体を前記記録ヘッドの下方に搬送する搬送部と、
    複数の前記記録ヘッドを前記搬送方向に並ぶように支持し、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に交差すると共に記録媒体の記録面に対して平行に往復移動する支持部と、
    記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドによって塗布された画質向上インクのみを乾燥させる位置に設けられると共に、前記支持部の上方に当該支持部の移動方向に沿って延在するように設けられる乾燥部と、を備え、
    記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドは、記録媒体に記録される画像の画質を向上させるインクを吐出し、他の記録ヘッドは記録媒体に記録される画像を形成する色インクを吐出し、前記最上流に配置された記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第1記録ヘッドは、第1の色インクを吐出し、前記第1の色インクを吐出する記録ヘッドよりも前記搬送方向下流側に配置される第2記録ヘッドは、第2の色インクを吐出し、
    前記記録ヘッドのうち前記搬送方向の最上流に位置する記録ヘッドの下方に前記記録媒体が搬送されてくると、前記最上流に位置する記録ヘッドから前記画質を向上させるインクが吐出され、前記乾燥部によって前記最上流の記録ヘッドによって塗布された前記画質向上インクに対して乾燥が行われた後、前記第1記録ヘッドから前記第1の色インクが吐出されるのに続いて前記第2記録ヘッドから第2の色インクの吐出が行われることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記複数の記録ヘッドは、前記搬送方向に対して交差する方向においても複数並べられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記乾燥部は、記録媒体の搬送方向の最上流に配置された記録ヘッドの記録領域のみを乾燥させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記乾燥部は、ヒーターであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記記録媒体は、布であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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