JP5597477B2 - ナットの弛緩防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボルト及びナットによりワークを締着した状態で、ねじが緩まないようにロックするナットの弛緩防止装置に関する。
従来、ナットの弛緩を防止するため、ロックナットやばね座金を使用することが知られているが、弛緩防止効果が十分でない。
図9(A)は、従来のロックナットを使用したダブルナットによるナットの弛緩防止方法を示しており、ワークWに挿通した頭付きボルト1の挿出端に主ナット2を螺着し、更に、ロックナット3を螺着している。ボルト1は、ワークWの挿通孔Qにクリアランスを介して遊挿されているが、ワークWをボルト1の頭部1aと主ナット2で強力に締着することにより、ワークWに固定されている。そこで、従来の認識では、ロックナット3を主ナット2に強力に圧着することにより、主ナット2の弛緩を防止できると考えられている。
しかしながら、本発明者らが知見したところによれば、ワークWを激しく振動Vさせたとき、振動するワークWに対して、相互に一体化されたボルト1と主ナット2及びロックナット3の慣性により、ワークWとボルト頭部1aの接合面C1に滑りが生じ、その滑りがボルト1に回転方向の力を与える。同様に、ワークWと主ナット2の接合面C2にも滑りが生じ、その滑りが主ナット2に回転方向の力を与える。この際、ロックナット3は主ナット2に一体化されているので、全体として1個のナットと変わらず、主ナット2が回転すると、同時にロックナット3も同行回転する。このため、前述のような滑りにより、主ナット2とロックナット3が回転して接合面C2が離れると、その後は振動Vにより簡単に緩んでしまう。
図9(B)は、従来のばね座金を使用したナットの弛緩防止方法を示しており、ワークWに挿通した頭付きボルト1の挿出端にばね座金4を介してナット5を螺着している。ボルト1は、ワークWの挿通孔Qにクリアランスを介して遊挿され、ばね座金4の孔にもクリアランスを介して遊挿されているが、ワークWをボルト1の頭部1aとばね座金4で強力に締着することにより、ワークWに固定されている。従来の認識では、圧縮されたばね座金4によりナット5を弾発することにより、該ナット5の弛緩を防止できると考えられている。
しかしながら、本発明者らが知見したところによれば、ワークWを激しく振動Vさせると、ばね座金4は、ボルト1に遊挿された状態でワークWに圧接されているので、ワークWと一体に振動する。そこで、振動するワークW及びばね座金4に対して、相互に一体化されたボルト1とナット5の慣性により、ワークWとボルト頭部1aの接合面C1に滑りが生じ、その滑りがボルト1に回転方向の力を与える。同様に、ばね座金4とナット5の接合面C3にも滑りが生じ、その滑りがナット5に回転方向の力を与える。このため、このような滑りによりナット5が回転し、ばね座金4の弾発力が弱まると、ナット5は、簡単に緩んでしまう。
その他、ナットの弛緩防止装置として、特許文献1及び特許文献2のようなリング状のクリップをボルトの周面に嵌着する構成のものが提案されている。
特開2010−121708号公報 特開2009−52648号公報
ロックナットやばね座金を使用した弛緩防止手段は、上述のように、ワークWを激しく振動させると、所望の弛緩防止効果を期待することができない。
その一方において、特許文献1及び特許文献2に示されるようなリング状のクリップによれば、クリップのリング部をボルトの周面に嵌着した状態で、ナットの緩み方向の回転を好適に阻止できる。しかしながら、クリップをボルトに嵌着するためには、縮径方向に弾発付勢されたリング部を、クリップに設けられた一対の摘み片を介して広げ、拡径状態を保持した状態でボルトの所定個所に外挿させなければならないから、取付け作業が煩雑であり、多数のボルトとナットを使用する現場においては、作業者に過酷な作業を強いることになる。しかも、取付け状態において、ボルトから摘み片が大きく突出するため、使用対象が制限され、更には、摘み片を有する複雑な形状であるから、線材の折曲成形に困難を伴うという問題がある。
本発明は、上記課題を解決したナットの弛緩防止装置を提供するものであり、その手段として構成したところは、ボルトの谷径Maを有する雄ねじ螺糸に螺着される呼び径MとピッチPを有する雌ねじ螺糸を備えた主ナット及び補助ナットと、前記主ナット及び補助ナットの間に位置してボルトに外挿される弛緩防止リングとから成り、前記弛緩防止リングを介して主ナット及び補助ナットの相互に対向するフェース面の間に隙間Sを形成するように構成されており、前記弛緩防止リングは、縮径変形可能となるように形成されると共に、前記ピッチPよりも小さい線径Tを備えた線材により外径D1と前記ボルトの谷径Maより大きい内径D2を有するリング状に形成され、前記主ナット及び補助ナットは、それぞれのフェース面のうち少なくとも一方のフェース面に軸心に対して傾いた作動面を形成しており、ボルト上で主ナットに向けて補助ナットを螺進したとき、前記作動面が弛緩防止リングを縮径し、該リングの内周部をボルトの雄ねじ螺糸の谷部に嵌着させると共に、該リングを介して両ナットのフェース面の間に前記隙間Sを形成した状態で、両ナットにより弛緩防止リングを挟着するように構成して成る点にある。
本発明の実施形態において、前記弛緩防止リングは、線径Tが2/3P≦T≦Pとされた断面円形の線材により形成することが好ましい。
前記作動面は、主ナット及び/又は補助ナットのねじ孔と同心状に形成された周溝の溝面により構成され、フェース面からねじ孔に向かう20度以上40度以下の角度θを有する傾斜面を備えることが好ましい。
この際、作動面を形成する周溝の外径Gは、G≧D1に形成することが好ましい。また、前記弛緩防止リングを構成する線材の線径Tと、前記作動面の角度θは、ボルト上で主ナットと補助ナットにより弛緩防止リングを挟着した状態で、前記隙間Sを1/5P≦S≦2/3Pとするように形成することが好ましい。
本発明によれば、ワークWの挿通孔Qに挿通したボルト11のねじ軸部12に主ナット14を螺着して所定のトルクF1で締め付け、次いで、ボルト11のねじ軸部12に弛緩防止リング18を外挿し、続いて、補助ナット15を螺着し、所定のトルクF2で締め付ければ、これらのナット14、15を弛緩しないように好適にロックすることができる。
この際、弛緩防止リング18は、縮径変形可能に形成されると共に、内径D2をナット14、15の雌ねじ螺糸16aの呼び径M(ボルト11の雄ねじ螺糸12aの呼び径Mbにほぼ等しい)と等しいかそれよりも大きく形成しているので、ボルト11のねじ軸部12に容易に外挿させることができ、しかも、補助ナット15をスパナ等で螺進させることにより、弛緩防止リング18を同行して前進させることができるので、ボルト11に対する装着の作業が容易である。
そして、主ナット14と補助ナット15の少なくとも何れか一方のフェース面17aには、軸心に対して傾いた作動面19を形成しているので、補助ナット15を所定のトルクF2で締め付けると、作動面19が弛緩防止リング18を縮径させ、該リング18の内周部をボルト11の雄ねじ螺糸12aの谷部に嵌着させると共に、該リング18を介して両ナット14、15のフェース面17a、17aに隙間Sを形成し、この状態で両ナット14、15により弛緩防止リング18を強く挟着する。
このため、主ナット14と補助ナット15を締着した状態で、ワークWを激しく振動する等、衝撃や振動等の外力を与えた場合において、ワークWの接合面から生じる滑りが主ナット14に回転力Rを作用させようとしても、該主ナット14は、作動面19と雄ねじ螺糸12aの谷部との間に弛緩防止リング18を楔状に結合しているので、緩み方向に回転することはない。そして、補助ナット15は、前記隙間Sにより主ナット14から分離独立しているので、主ナット14に与えられる回転力Rが補助ナット15に作用することはなく、このように隙間Sにより補助ナット15を緩み方向に回転させる力の伝達経路を分断しているので、補助ナット15は、独自の締め付けトルクF2を保持した状態で弛緩防止リング18を締着し続け、これにより前述の主ナット14の緩み回転を阻止する。
その結果、構造が簡単で、しかも、装着作業が容易な装置である上に、従来では全く見られない極めて優れた弛緩防止機能を発揮するナットの弛緩防止装置を提供することができるという効果がある。
本発明の1実施形態を分解状態で示す斜視図である。 本発明の1実施形態を分解状態で示し、主ナットと弛緩防止リングと補助ナットを断面にて示す側面図である。 本発明の1実施形態の作用を示しており、(A)は補助ナットを締着する前の状態を示す拡大断面図、(B)は補助ナットを締着した後の状態を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態を示しており、(A)は第1実施形態の要部を示す拡大断面図、(B)は第2実施形態の要部を示す拡大断面図、(C)は第3実施形態の要部を示す拡大断面図である。 本発明の付加実施形態を分解状態で示す斜視図である。 実験のために使用した試験機を説明する斜視図である。 実験状態を示しており、(A)は本発明品を使用した実験状態を示す断面図、(B)は一般品のダブルナットを使用した実験状態を示す断面図、(C)は一般品のフランジ付きナットを使用した実験状態を示す断面図である。 実験状態を示しており、(A)は一般品のナットに座金を使用した実験状態を示す断面図、(B)は実験に使用したばね座金を示す断面図、(C)は実験に使用した波型ばね座金を示す断面図である。 従来技術においてナットが緩む原理を説明しており、(A)はロックナットを使用したダブルナットによる弛緩防止方法を示す断面図、(B)はばね座金を使用した弛緩防止方法を示す断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1及び図2に示すように、ボルト11は、呼び径Mbかつ谷径MaとピッチPbを有する雄ねじ螺糸12aを備えたねじ軸部12と、頭部13を一体に形成した頭付きボルトにより構成されており、特に専用品を製造しても良く、又は一般品(市販品)を使用しても良い。尚、図例の場合、頭部13の周面を六角形に形成されているが、これに限定されるものではない。
主ナット14及び補助ナット15は、何れも、前記ボルト11の雄ねじ螺糸12aに螺着される呼び径MとピッチPを有する雌ねじ螺糸16aを備えたねじ孔16を設けている。従って、雌ねじ螺糸16aとボルトの雄ねじ螺糸12aは、前者の呼び径Mが後者の呼び径Mbとほぼ等しく、前者のピッチPが後者のピッチPbとほぼ等しい。主ナット14と補助ナット15は、ボルト11のねじ軸部12に対して、先に主ナット14が螺着され、後に補助ナット15が螺着されるもので、ボルト11に螺着された状態で、相互に対向するフェース面17aと、反対側のバック面17bを有する。尚、図例の場合、主ナット14及び補助ナット15の周面を六角形に形成されているが、これに限定されるものではない。
上述のようにボルト11のねじ軸部12に主ナット14を螺着した後、補助ナット15を螺着する際、主ナット14と補助ナット15の間に位置して、弛緩防止リング18がボルト11に外挿され、これにより、それぞれ締め付けられた主ナット14と補助ナット15のフェース面17a、17aの間に隙間S(図3(B)参照)を形成するように構成されている。
弛緩防止リング18は、線径Tとされた線材を外径D1と内径D2を有するほぼ1巻きのリング状に巻回することにより形成され、図1に示すように、鋼線の両端の間に離間距離Lを設けることにより、リングが縮径変形可能となるように形成されている。この際、弛緩防止リング18は、縮径変形したとき拡径方向に弾発付勢されるバネ鋼線により形成することが好ましいが、強靱な可撓性の樹脂素材により形成しても良い。
前記弛緩防止リング18を構成する線材の線径Tは、主ナット14及び補助ナット15の雌ねじ螺糸16aのピッチPよりも小さい、つまり、T<Pとなるように形成されている。この際、線材は、断面円形のものが好ましいが、必ずしも断面円形に限定されるものではなく、例えば、断面を楕円形その他の形状とする場合、T<Pとされる線径Tは、ねじの軸方向に関する厚み寸法とされる。
前記リングの内径D2は、ボルト11のねじ軸部12における雄ねじ螺糸12aの谷径Maよりも大きい、つまり、D2>Maとなるように形成されている。これにより、弛緩防止リング18は、ボルト11のねじ軸部12に対して、軸端から外挿され、雄ねじ螺糸12aの外周に沿って任意の位置まで移動自在とされる。この際、リングの内径D2をボルト11の呼び径Mbと等しいかそれよりも大きく、つまりD2≧Mbとなるように形成しておけば、弛緩防止リング18をボルト11のねじ軸部12に沿って容易に外挿させることができる。しかしながら、リングの内径D2をボルト11の呼び径Mbよりもやや小さく、D2<Mbとなるように形成している場合でも、弛緩防止リング18を拡径変形させたり、雄ねじ螺糸16aの螺旋に沿わせて回動したりすることにより、ねじ軸部12に外挿させることが可能であり、任意の位置まで移動させることができる。
前記主ナット14及び補助ナット15は、それぞれのフェース面17a、17aのうち少なくとも一方のフェース面17aに軸心に対して傾いた作動面19を形成しており、ボルト11のねじ軸部12の上で主ナット14に向けて補助ナット15を螺進したとき、前記作動面19が弛緩防止リング18を縮径させ、該リング18の内周部を雄ねじ螺糸12aの谷部に嵌着させると共に、補助ナット15を締め付けることにより両ナット14、15の間に弛緩防止リング18を強く挟着した状態で、両ナット14、15のフェース面17a、17aの間に前記隙間Sを形成するように構成している。
図1ないし図3に示す第1実施形態の場合、主ナット14と補助ナット15を本質的に同一構成のものとしている。従って、作動面19は、主ナット14及び補助ナット15の両方のフェース面17a、17aに設けられており、それぞれのねじ孔16と同心状に形成された面取り状の周溝の溝面により形成され、フェース面17aからねじ孔16に向かう角度θを有する傾斜面を備えている。この際、作動面19を構成する周溝の外径Gは、弛緩防止リング18の外径D1と等しいかそれよりも大きい、つまり、G≧D1となるように形成することが好ましい。また、作動面19の傾斜角度θは、20度≦θ≦40度に形成するのが好ましく、約30度に形成するのが最も好ましい。
これにより、弛緩防止リング18は、主ナット14と補助ナット15により挟持されたとき、両側から間隔を狭める作動面19、19により求心方向の押圧力を受けることにより縮径変形し、該リング18の内周部をボルト11の雄ねじ螺糸12aの谷部に嵌着する。
弛緩防止リング18を縮径変形させることにより内周部を雄ねじ螺糸12aの谷部に嵌着させ、主ナット14と補助ナット15により弛緩防止リング18を強く挟着した状態で、両ナット14、15のフェース面17a、17aの間に十分な隙間Sを形成するため、図示実施形態の場合、断面円形とした線材により弛緩防止リング18を形成し、該線材の線径Tを雌ねじ螺糸16aのピッチP(雄ねじ螺糸12aのピッチPbとほぼ等しい)に対して、2/3P≦T≦Pとなるように形成している。線径Tをこのように形成し、前述のように作動面19の傾斜角度θを30度に形成することにより、隙間Sの大きさを1/5P≦S≦2/3Pとなるように構成することができる。図3に示す図例の構成の場合、1/3Pよりも僅かに大きい隙間Sが形成される。これにより、弛緩防止リング18の内周部を雄ねじ螺糸12aの谷部に好適に嵌入させることが可能になり、しかも、必要十分な大きさの隙間Sを形成することが可能になる。
図1ないし図3に示す第1実施形態の場合、主ナット14及び補助ナット15のバック面17bにも作動面19aを形成している。この作動面19aは、上述した作動面19と同様の構成とされており、このように主ナット14及び補助ナット15の両面に作動面19、19aを設けておけば、ボルト11のねじ軸部12に対して、フェース面17aとバック面17bを反対向きに間違えて螺着した場合でも、作動面19aにより所期の弛緩防止作用を行わせることが可能となる。
上記構成に基づく第1実施形態の作用を説明する。図3(A)に示すように、ワークWの挿通孔Qに挿通したボルト11のねじ軸部12に先ず主ナット14を螺着し、該主ナット14を所定のトルクF1で締め付け、ワークWに締着する。次いで、ボルト11のねじ軸部12に弛緩防止リング18を外挿し、続いて、補助ナット15を螺着する。弛緩防止リング18は、内径D2を雄ねじ螺糸12aの呼び径Mbと等しいかそれよりも大きく形成されているので、補助ナット15をスパナ等で螺進させることにより、弛緩防止リング18を同行して前進させることができる。
弛緩防止リング18が主ナット14のフェース面17aに臨むまで補助ナット15を螺進させ、その状態から、図3(B)に示すように、該補助ナット15を所定のトルクF2で締め付けると、両側から間隔を狭める作動面19、19の押圧力を受けることにより、弛緩防止リング18が縮径され、該リングの線材の内周部が求心力F3を伴って雄ねじ螺糸12aの谷部に嵌着され、この状態で、弛緩防止リング18は主ナット14と補助ナット15により強力に挟着される。
上記のように主ナット14と補助ナット15を締着した状態で、ワークWを激しく振動したとき、振動するワークWに対して、相互に一体化されたボルト11と主ナット14及び補助ナット15の慣性により、ワークWとボルト頭部13の接合面に滑りが生じ、その滑りがボルト11に回転方向の力を与え、同様に、ワークWと主ナット14の接合面にも滑りが生じ、その滑りが主ナット14に回転方向の力を与えることは、上述した従来のダブルナットの場合と同様である。
しかしながら、本発明の場合、図4(A)に示すように、ワークWの接合面から生じる滑りが主ナット14に回転力Rを作用させようとしても、該主ナット14は、作動面19と雄ねじ螺糸12aの谷部との間に弛緩防止リング18を楔状に結合しているので、緩み方向に回転することはない。弛緩防止リング18は、主ナット14と補助ナット15の間に線状接触状態で挟着され、作動面19、19によりボルト11の雄ねじ螺糸12aの谷部に強く嵌入させられているので、それ自体が回転しないことはもとより、主ナット14が緩み方向に回転しようとすると、図示下向きの矢印で示すように、弛緩防止リング18による楔結合を強化するように作用し、これにより主ナット14の緩み回転を好適に阻止する。
そして、補助ナット15は、隙間Sにより主ナット14から分離独立しているので、前記主ナット14に与えられる回転力Rが補助ナット15に作用することはなく、このような隙間Sにより補助ナット15を緩み方向に回転させる力の伝達経路が分断されているから、補助ナット15は、独自の締め付けトルクF2を保持した状態で弛緩防止リング18を締着し続け、これにより前述のように主ナット14の緩み回転を阻止する。
図4(B)は、本発明の第2実施形態を示しており、主ナット14と補助ナット15のフェース面17a、17aのうち、主ナット14のフェース面17aにのみ作動面19を設けている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。この第2実施形態においても、ボルト11のねじ軸部12に主ナット14を螺着しワークWに締め付けた後、弛緩防止リング18を介装した状態で補助ナット15を螺着し所定のトルクF2で締め付けると、弛緩防止リング18は、前記作動面19に入り込みながら作動面19に沿って押圧されることにより縮径され、線材の内周部を雄ねじ螺糸12aの谷部に嵌着され、該弛緩防止リング18を介して主ナット14と補助ナット15の間に隙間Sを形成する。この場合、隙間Sは、2/3Pよりもやや小さいが、第1実施形態の場合よりも大きく形成される。弛緩防止効果については、第1実施形態の場合と同様である。
図4(C)は、本発明の第3実施形態を示しており、主ナット14と補助ナット15のフェース面17a、17aのうち、補助ナット15のフェース面17aにのみ作動面19を設けている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。この第3実施形態においても、ボルト11のねじ軸部12に主ナット14を螺着しワークWに締め付けた後、弛緩防止リング18を介装した状態で補助ナット15を螺着し所定のトルクF2で締め付けると、補助ナット15の作動面19が弛緩防止リング18を主ナット14のフェース面17aに押し付けながら、作動面19の押圧力により縮径し、線材の内周部を雄ねじ螺糸12aの谷部に嵌着し、弛緩防止リング18を介して主ナット14と補助ナット15の間に隙間Sを形成する。この場合も、隙間Sは、2/3Pよりもやや小さいが、第1実施形態の場合よりも大きく形成される。弛緩防止効果については、第1実施形態の場合と同様である。
図5は、本発明の付加実施形態を示しており、弛緩防止リング18は、外周方向に突出する仮止め片18aを設けており、該仮止め片18aを補助ナット15のフェース面17aに分離自在に固着している。この仮止め片18aは、例えば、弛緩防止リング18の線材の端部を外径方向に折曲すると共に、前記隙間Sよりも薄くなるように圧潰することにより形成され、ロウ付けその他の方法により所定のトルクが作用したとき容易に分離するようにフェース面17aに固着されている。
従って、この付加実施形態によれば、補助ナット15をボルト11のねじ軸部12に螺着すれば、同時に、弛緩防止リング18がねじ軸部12に外挿されるので、作業が容易であり、しかも、螺着前に弛緩防止リング18を紛失するおそれがない。
そして、上述のように弛緩防止リング18を挟んで主ナット14と補助ナット15を相互に締着するときは、前記仮止め片18aがフェース面17aから分離するので、作動面19により該弛緩防止リング18を縮径変形させることができ、しかも、仮止め片18aを薄く形成しているので、主ナット14と補助ナット15の間に所定の隙間Sを形成することを妨げない。
図例の場合、弛緩防止リング18は、補助ナット15のフェース面17aに固着しているが、反対に、主ナット14のフェース面17aに固着しても良い。
以下、本発明の実施品と従来品について行った耐弛緩性能に関する実験の結果を報告する。
<試験機>
試験機は、ボルト軸の直角方向に繰り返して衝撃振動を与える装置であり、アメリカ航空規格(NAS)3350及び3354に準じて本出願人が設計・製作したものを使用した。試験機は、図6に示すような上下方向に4個の長孔20を設けた振動板21を搭載し、振動板21に、振動周波数30Hz、振幅11.4mm、加速度20Gの振動を与えることにより実験した。ボルト・ナットの試料は、前記振動板21の長孔20にフランジ付きのバーレル22を上下動自在に挿通し、該バーレル22のフランジ側に頭部を臨ませてボルトを挿入すると共に、ボルトの挿出端にバーレル座金23を介して、ナットを所定のトルクで締め付けた。
<実験方法>
(1)前記振動板21の4個の長孔20にそれぞれボルト・ナットの試料をセットし、前記試験機によりボルト軸の直角方向に繰り返して衝撃振動を与えることにより、実験1回あたり4個の試料を同時に実験した。
(2)実験に際し、振動板21にセットしたボルト及びナットには、締着後、締め付け位置を示す「合いマーク」を付け、試験機により連続17分間の振動付与(合計振動回数:約3万回)の後、「合いマーク」のズレ角度を測定し記録した。
(3)但し、17分の実験途中で明らかな「緩み」が目視されたときは、実験を一時中止し、ゆるみが発生した試料を取り除き、残りの試料について実験を再開した。この際、実験途中で「緩み」が目視された試料は、実験開始から一時中止までの時間を測定し記録した。
<試料No.1〜12(本発明実施品)>
後述する実験1、実験2、実験3に用いた試料No.1〜12は、図7(A)に図示するような上述した第1実施形態に基づく本発明実施品であり、ボルト11、主ナット14及び補助ナット15、弛緩防止リング18は、下記のものを使用した。
(1)ボルト
「JIS B 1180に基づくSUS製並目ボルト」「六角ボルト・中・M10×55 b26−6g」を使用した。
使用したボルトは、呼び径Mbが10.0mm、ピッチPbが1.5mmの六角頭付きボルトである。
(2)主ナット及び補助ナット
「JIS B 1181に基づくSUS製並目ナット」「六角ナット 1種・上・M10×1.5−6H」に下記の周溝を加工したものを使用した。
使用したナットは、呼び径Mが10.0mm、ピッチPが1.5mmの六角ナットに対して、図2に示すように、主ナット14と補助ナット15の両方のフェース面17a、17aにねじ孔16に向かう面取り状の周溝を加工し、該溝面により、外径Gを12.0mm、角度θを30度とした作動面19を形成したものを2個1組として使用した。
(3)弛緩防止リング
線径Tを1.0mmとしたステンレス鋼線を両端の離間距離Lが3.0mmとなるように1巻きのリング状に折曲成形し、外径D1を12.0mm、内径D2を10.0mmとしたものを使用した。
<試料No.13〜16(一般品の六角ナットを使用したダブルナットの締め付け品)>
後述する実験4に用いた試料No.13〜16は、図7(B)に図示するような上述した従来のダブルナット(図9(A))と同様のものであり、ボルト1、主ナット2、ロックナット3は、下記のものを使用した。
(1)ボルト:
「JIS B 1180に基づくSUS製並目ボルト」「六角ボルト・中・M10×55 b26−6g」を使用した。
このボルトは試料No.1〜12に使用したボルトと同じ製品である。
(2)主ナット及びロックナット:
「JIS B 1181に基づくSUS製並目ナット」「六角ナット 1種・上・M10×1.5−6H」を使用した。
使用したナットは、呼び径Mが10.0mm、ピッチPが1.5mmの六角ナットの一般品であり、2個を1組として使用した。
<試料No.17〜20(一般品のフランジ付き六角ナットを使用したダブルナットの締め付け品)>
後述する実験5に用いた試料No.17〜20は、図7(C)に図示するような1個のフランジ付きナット6を使用したものであり、ボルト1、フランジ付きナット6は、下記のものを使用した。
(1)ボルト:
「JIS B 1180に基づくSUS製並目ボルト」「六角ボルト・中・M10×55 b26−6g」を使用した。
このボルトは試料No.1〜12に使用したボルトと同じ製品である。
(2)フランジ付きナット
「JIS B 1190に基づくSUS製並目ナット」「フランジ付き六角ナット 1種・上・M10×1.5−6H」を使用した。
使用したナットは、呼び径Mが10.0mm、ピッチPが1.5mmのフランジ付き六角ナットの一般品である。
<試料No.21〜22(一般品の六角ナットとばね座金を使用した締め付け品)>
後述する実験6に用いた試料No.21〜22は、図8(A)に図示するような上述した従来のばね座金4と六角ナット5を併用したもの(図9(B))と同様のもので、ばね座金4は、図8(B)に示すような螺旋状のばね座金4aであり、ボルト1、ナット5、ばね座金4aは、下記のものを使用した。
(1)ボルト:
「JIS B 1180に基づくSUS製並目ボルト」「六角ボルト・中・M10×55 b26−6g」を使用した。
このボルトは試料No.1〜12に使用したボルトと同じ製品である。
(2)ナット
「JIS B 1181に基づくSUS製並目ナット」「六角ナット 1種・上・M10×1.5−6H」を使用した。
このナットは試料No.13〜16に使用した六角ナットと同じ製品である。
(3)ばね座金
「JIS B 1251に基づくSUS製座金」であり、「ばね座金 2号 10」を使用した。
<試料No.23〜24(一般品の六角ナットと波型ばね座金を使用した締め付け品)>
後述する実験6に用いた試料No.23〜24は、図8(A)に図示するような上述した従来のばね座金4と六角ナット5を併用したもの(図9(B))と同様のもので、ばね座金4は、図8(C)に示すような波状のばね座金4aであり、ボルト1、ナット5、波型ばね座金4bは、下記のものを使用した。
(1)ボルト:
「JIS B 1180に基づくSUS製並目ボルト」「六角ボルト・中・M10×55 b26−6g」を使用した。
このボルトは試料No.1〜12に使用したボルトと同じ製品である。
(2)ナット
「JIS B 1181に基づくSUS製並目ナット」「六角ナット 1種・上・M10×1.5−6H」を使用した。
このボルトは試料No.13〜16に使用した六角ナットと同じ製品である。
(3)ばね座金
「JIS B 1251に基づくSUS製特殊座金」であり、「波型ばね座金 10」を使用した。
<実験1>
「本発明実施品」の試料No.1〜4の4本について、図7(A)に示すようにセットした状態で実験した。主ナット14を350kg−cmのトルクで締め付け、次に、弛緩防止リング18を挿入し、最後に補助ナット15を350kg−cmのトルクで締め付けた状態で実験した結果、下記の表1に示す通りの実験結果が得られた。これによれば、17分間の連続実験の後、4本の試料の全てについて、主ナット14と補助ナット15の緩みは全く見られなかった。
Figure 0005597477
<実験2>
「本発明実施品」の試料No.5〜8の4本について、図7(A)に示すようにセットした状態で実験した。主ナット14を300kg−cmのトルクで締め付け、次に、弛緩防止リング18を挿入し、最後に補助ナット15を300kg−cmのトルクで締め付けた状態で実験した結果、下記の表2に示す通りの実験結果が得られた。これによれば、17分間の連続実験の後、4本の試料の全てについて、主ナット14と補助ナット15の緩みは全く見られなかった。
Figure 0005597477
<実験3>
「本発明実施品」の試料No.9〜12の4本について、図7(A)に示すようにセットした状態で実験した。主ナット14を250kg−cmのトルクで締め付け、次に、弛緩防止リング18を挿入し、最後に補助ナット15を250kg−cmのトルクで締め付けた状態で実験した結果、下記の表3に示す通りの実験結果が得られた。これによれば、実験開始から10分〜15分で補助ナット15が脱落し、主ナット14の緩みが見られた。これにより、試料No.9〜12は、補助ナットの脱落を確認したそれぞれの時間で試料を振動板から取外した。従って、この試験条件では耐緩み時間が10分以上15分未満となった。しかし、一般的に、呼び径10.0mm(M10)のボルト・ナットは、300kg−cmのトルクで締め付けることが推奨されているから、本発明実施品によれば、締め付けトルクが十分でなくても、ある程度の弛緩防止効果があることが確認された。
Figure 0005597477
<実験4>
「一般品の六角ナットを使用したダブルナットの締め付け品」の試料No.13〜16の4本について、図7(B)に示すようにセットした状態で実験した。主ナット2を350kg−cmのトルクで締め付け、次に、ロックナット3を350kg−cmのトルクで締め付けた状態で実験した結果、下記の表4に示す通りの実験結果が得られた。これによれば、実験開始から2分未満でロックナット3が脱落し、主ナット2の大きな緩みが見られ、ダブルナットによる弛緩防止効果は、本発明に遠く及ばないことが確認された。
Figure 0005597477
<実験5>
「一般品のフランジ付き六角ナットを使用したダブルナットの締め付け品」の試料No.17〜20について、図7(C)に示すようにセットした状態で実験した。フランジ付きナット6を350kg−cmのトルクで締め付けた状態で実験した結果、下記の表5に示す通りの実験結果が得られた。これによれば、実験開始から数秒でフランジ付きナット6が大きく緩んだり脱落したりした状態が見られ、フランジ付きナットによる弛緩防止効果は、本発明に遠く及ばないことが確認された。
Figure 0005597477
<実験6>
「一般品の六角ナットとばね座金を使用した締め付け品」の試料No.21〜22の2本と、「一般品の六角ナットと波型ばね座金を使用した締め付け品」の試料No.23〜24の2本について、それぞれ図8(A)に示すようにセットし、1個の振動板21に合計4本の試料をセットした状態で同時に実験した。ナット5を350kg−cmのトルクで締め付けた状態で実験した結果、下記の表6に示す通りの実験結果が得られた。これによれば、何れの座金を介装したナットも、約1分〜3分でナットの完全な緩みが見られ、ばね座金による弛緩防止効果は、本発明に遠く及ばないことが確認された。
Figure 0005597477
11 ボルト
12 ねじ軸部
12a 雄ねじ螺糸
14 主ナット
15 補助ナット
16 ねじ孔
16a 雌ねじ螺糸
17a フェース面
18 弛緩防止リング
19 作動面

Claims (5)

  1. ボルト(11)の谷径Maを有する雄ねじ螺糸(12a)に螺着される呼び径MとピッチPを有する雌ねじ螺糸(16a)を備えた主ナット(14)及び補助ナット(15)と、前記主ナット及び補助ナットの間に位置してボルトに外挿される弛緩防止リング(18)とから成り、前記弛緩防止リングを介して主ナット及び補助ナットの相互に対向するフェース面(17a)(17a)の間に隙間Sを形成するように構成されており、
    前記弛緩防止リング(18)は、縮径変形可能となるように形成されると共に、前記ピッチPよりも小さい線径Tを備えた線材により外径D1と前記ボルトの谷径Maより大きい内径D2を有するリング状に形成され、
    前記主ナット(14)及び補助ナット(15)は、それぞれのフェース面(17a)(17a)のうち少なくとも一方のフェース面(17a)に軸心に対して傾いた作動面(19)を形成しており、
    ボルト上で主ナット(14)に向けて補助ナット(15)を螺進したとき、前記作動面(19)が弛緩防止リング(18)を縮径し、該リングの内周部をボルトの雄ねじ螺糸(12a)の谷部に嵌着させると共に、該リングを介して両ナット(14)(15)のフェース面(17a)(17a)の間に前記隙間Sを形成した状態で、両ナット(14)(15)により弛緩防止リング(18)を挟着するように構成して成ることを特徴とするナットの弛緩防止装置。
  2. 前記弛緩防止リング(18)は、線径Tが2/3P≦T≦Pとされた断面円形の線材により形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載のナットの弛緩防止装置。
  3. 前記作動面(19)は、主ナット(14)及び/又は補助ナット(15)のねじ孔(16)と同心状に形成された周溝の溝面により構成され、フェース面(17a)からねじ孔(16)に向かう20度以上40度以下の角度θを有する傾斜面を備えて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のナットの弛緩防止装置。
  4. 作動面(19)を形成する周溝の外径GをG≧D1に形成して成ることを特徴とする請求項3に記載のナットの弛緩防止装置。
  5. 前記弛緩防止リング(18)を構成する線材の線径Tと、前記作動面(19)の角度θは、ボルト上で主ナット(14)と補助ナット(15)により弛緩防止リング(18)を挟着した状態で、前記隙間Sを1/5P≦S≦2/3Pとするように形成されて成ることを特徴とする請求項3又は4に記載のナットの弛緩防止装置。
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