JP5596514B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
上記の視点から、本発明は、使用時においては、排泄物の肌への液戻りを抑えることにより快適な使用感を有し、使用後においては、吸収性物品の経血等による汚染を視覚的に目立たないように遮蔽しうる吸収性物品の提供を課題とする。
本実施形態の生理用ナプキン100は、裏面シート2の肌当接面側に、吸収体3が配設されている。さらにその裏面シート2の肌当接面側における前記吸収体3の長手方向両側部外方ではサイドシート8が裏面シート2に当接して接合されている。その裏面シートとサイドシートとが当接した部分では表面シート1が裏面シート2とサイドシート8とで挟持され、さらにその幅方向(X方向)内方向に向け表面シート1が吸収体3よりも肌当接面側に位置されるように配され吸収性本体10を成す。吸収性本体10における裏面シート2が吸収体3の周縁外方で周縁シールgによって表面シート1及びサイドシート8と接合されている。吸収性本体10の長手方向側縁において、ウイングシート4が表面シート1と裏面シート2とで挟持、固定されている。吸収性本体10の肌面側では、サイドシート8の自由端81から周縁シールgに向けてポケットpが形成され、液等の横モレを防ぐ作用を奏する。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、下着に接する側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。また、装着時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。生理用ナプキンの表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚さという。さらに生理用ナプキンの平面視において相対的に長さのある方向を長手方向といい、この長手方向と直交する方向を幅方向という。前記長手方向は典型的には装着状態において人体の前後方向と一致する。
上記不織布を構成する繊維同士が接触する交点には融着した融着部13を有するが、インク集合部11は、融着部がある接合点近傍である融着部付近に形成される。このような構造によって不織布をその肌当接面側から見たときに不織布の厚み方向に沿ってインク集合部11同士の重なりが避けられ平面的に散在するようになる。つまり生理用ナプキン100の表面シート1の印刷領域Q部分を肌当接面側から見ると、表面シート1の下の吸収体3に吸収された経血等の色等の汚れが表面シート1の肌当接面側から見た時に平面的に散在している多数のインク集合部11によって視覚的に遮蔽される。したがって、生理用ナプキン使用後の廃棄時においても、経血等の色等が直接的に視認されることがなくなり、使用前と同じ外観の物品として処理することができる。なお、上述した排泄物の色を視覚的に遮蔽するインク集合部11の色は特に限定されないが、好ましくは経血等の、遮蔽対象とするものに対し同系統の色を用いることが好ましい。
本発明において、インク集合部11の個々のサイズはインクの粘性などにより異なるが、微細なものである。微細で印象の良い着色や模様、図柄の形成と後述の液残り抑制との両立のために、インク集合部11の平均的な大きさ(平面視における面積の円相当径)としては、50〜500μmが好ましく、100〜300μmがさらに好ましい。このインク集合部11の大きさとは、インク集合部11が配設されている繊維交点等の繊維間の大きさであり、電子顕微鏡(JEOL製JCS−5100使用)の拡大画像(100〜200倍)によりインキ部分の特定(二値化)後に円相当径を求める画像解析処理の方法により測定することができる。また、このインク集合部は表面シート1の上部に存在させるが、好ましくは表面シート1の厚みの15〜60%、より好ましくは20〜50%の範囲である。
通常、不織布は様々な隙間を有する構造体であり、この隙間を通って液が拡散・移動するが、400〜500μm以下の微小な繊維間の隙間に排泄液mが入り込むとそこから液を移行させようとしても微小な繊維間による毛管力により液はその隙間に留まった状態(液残り)で維持されやすい。この液残りが表面シート1の肌当接面側に存在すると、その部分において湿度が上昇したり、ムレが発生したりする。これは着用者にとって不快感を与え、過度になれば肌のかぶれや雑菌の増殖などを助長することもあり、衛生的に望ましくない。
これに対し、本実施形態における表面シート1の肌当接面側には接触印刷によって上記のように多数のインク集合部11が形成されている。前記インク集合部11は上述したように繊維12同士の微小隙間を埋めるようにインク集合部が形成されている。インク集合部11が予め繊維12同士の微小隙間を既に埋めていることによって、インク集合部11の疎水性のインクが作用し排泄液mをその微小隙間に滞留させない。この微小隙間以外の部分の繊維間の毛管力が、排泄液mをt方向へ停滞なく透過させるように働き、経血等を吸収体3へと送る。これにより排泄液mが吸収体3に確実に吸収保持され得るので、表面シート1の液残りが効果的に抑えられ、肌に適度なドライ感を付与することができる。また、インク集合部11が表面シート1の肌面から所定深さのところまで配されているので、例え液残りが生じてもインク集合部11よりも吸収体3側に残ることとなる。これにより、液は表面シート1の肌当接面側より、より遠い位置に留まり液戻りし難くなる。また液残りした液はインク集合部11よりも非肌面側にあることで、表面シート1の肌当接面側からは隠蔽されることとなる。本実施形態の生理用ナプキン100は、上述したように使用時においては、排泄物の肌への液戻りを抑えることにより快適な使用感を有し、使用後においては、印刷領域Qに施されたインク集合部の排泄物を視覚的に遮蔽する効果によって快適に生理用ナプキンを廃棄することができるという優れた作用効果を有する。
上述の中間シート22及び23は、いずれも液を表面シート1から平面で強く引き込んで確実に小吸収部30で吸収保持させる。これらのシートに前述のインク集合部11が配されることで、該シート自体の液残りを抑えて液のより効果的な引き込みや拡散が得られる。また小吸収部30のない空間部40と接する部分で中間シートに経血の赤みなどが残っても、インク集合部11による遮蔽性で表面シート1から見え難くなる。
本発明においては、液残りとそれによる液戻りを効果的に抑制し、排泄物の隠蔽性を高める観点から、表面シート1又は液拡散シートのいずれか、あるいは両方のシート部材にインク集合部11が配設されることが好ましい。インク集合部11を配置する範囲は、排泄部領域のみでもよく、排泄部領域から前後端に及んで前記実施形態2〜5の配置としてもよい。また、表面シート1と液拡散シートとでインク集合部の配置を変えたものとすることもできる。
式(1) (L*W−L*R)/(100−L*W)
なお、相対的な遮蔽性は、表面シートによる吸収体の排泄液による色変化(白から赤への変化)の遮蔽性を示すもので、変化量が少ないほど高い値となるため、印刷が施された表面シートはされていない表面シートに比べ値が高く、印刷の有無や印刷濃度、印刷された色調等が異なるものを評価できる。
11 インク集合部
12 繊維
2 裏面シート
3 吸収体
4 羽根状シート
8 サイドシート
10 吸収性本体
100 生理用ナプキン
Claims (4)
- 肌当接面側に配置される表面シート、非肌当接面側に配置される裏面シート、及び両シートに介在された吸収体を有する吸収性物品であって、
前記表面シートは、不織布からなり、該不織布を構成する繊維同士が接触する交点には融着した融着部を有し、少なくとも排泄部領域において、インクを前記不織布の構成繊維の表面全体に均一に付着させないで前記融着部付近にインク集合部が配されており、肌当接面側からの平面視、前記インク集合部が前記不織布に散在している吸収性物品。 - 肌当接面側に液透過性の表面シート、非肌当接面側に裏面シート、両シート間に吸収体が配置され、さらに前記表面シート若しくは前記裏面シートと前記吸収体との間、又は両方のシートそれぞれと前記吸収体との間に不織布からなる中間シートが配置され、該中間シートを構成する繊維同士が接触する交点には融着した融着部を有し、少なくとも排泄部領域において、インクを前記不織布の構成繊維の表面全体に均一に付着させないで前記融着部付近にインク集合部が配されており、肌当接面側からの平面視、前記インク集合部が前記不織布に散在している吸収性物品。
- 前記インク集合部は接触印刷によって形成される請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記インク集合部を有する不織布は印刷後熱風処理が施される請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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