JP5594448B1 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、給水された洗浄水を人体洗浄ノズル(1)から人体局部に向けて吐水する衛生洗浄装置であって、人体洗浄ノズル(1)は、流入路(21)と、導入路(22)と、吐出口(23)を有するノズル噴出部(26)と、を備える。そして、流入路(21)と導入路(22)の一方とは、絞り部(25a)を有する方向転換部(27)を介して接続され、ノズル噴出部(26)は、導入路(22)の他方と接続されるとともに、導入路(22)と吐出口(23)とにより流路断面が急縮小された急縮小流路から構成される。これにより、少流量においても洗浄効果と洗浄感を高めた衛生洗浄装置を実現できる。

Description

本発明は、人体の局部を洗浄する衛生洗浄装置に関する。
従来から貯湯式の衛生洗浄装置においては、省エネルギーや使用持続時間の確保などの観点から、温水洗浄の洗浄流量を抑える傾向にある。そのため、温水洗浄時の最大流量が、従来の1.0L/min前後から0.6L/min前後にまで低下している。
また、瞬間式の衛生洗浄装置においては、熱交換器のヒータへの電気入力の制限から、最大洗浄流量が0.5L/min前後に設定されている。そこで、流量が少なくても洗浄効果と洗浄感を確保するために、脈動ポンプや空気ポンプなどを使用していた。この場合、脈動ポンプなどに高い圧力が要望されるため、脈動効果の高い特殊なポンプが必要であった。
近年、瞬間式や貯湯式の衛生洗浄装置における洗浄流量が接近してきている。そのため、瞬間式の衛生洗浄装置と同様な脈動ポンプや空気ポンプを、貯湯式の衛生洗浄装置に導入すれば、性能的には問題がなくなる、しかし、コスト的な問題やスペース的な制約から、貯湯式の衛生洗浄装置においては、ノズル噴出部単体で脈動を効果的に発生させる必要がある。
また、瞬間式の衛生洗浄装置においても、ノズル噴出部に脈動を発生させる機能を持たせて、脈動ポンプの負荷を低減することにより、さらに低コストの脈動ポンプの使用が要望されていた。
従来、ノズル噴出部で脈動を発生させる方法として、最大流量が1.0L/minの場合、流体素子を応用した噴流部を備えた温水洗浄便座装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1の温水洗浄便座装置の場合、洗浄流量が0.6L/min前後まで下げると、流路を非常に狭い構成にする必要がある。そのため、流体素子の動作や応答速度などの制約により実用されていなかった。
そこで、洗浄流量が少流量でも、洗浄効果と洗浄感の向上に効果のある噴流に脈動を与える方法として、例えば内燃機関の燃料噴射弁に使用されている噴出口径の小さな、急縮小流路を使用したノズルがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の急縮小流路を使用したノズルは、縮流部に発生する負圧により、キャビテーションが生じる。そして、発生したキャビテーションは、ノズル噴出口の穴全域に広がって、スーパーキャビテーションを発生する。これにより、液体と気体とが激しく混合して、流体の霧化を大幅に促進している。つまり、特許文献2に記載の急縮小流路を使用したノズルは、液体と気体とをノズル噴出口の中で強力に混合させる技術としては有用である。
しかし、特許文献2に記載の燃料噴射弁に用いられる急縮小流路を使用したノズルは、キャビテーションが確実に発生するように噴流の流速が少なくとも10m/sec以上の流速域で使用して流体を霧化することを前提としている。そのため、洗浄水の流速が10m/sec前後が最大流速で、洗浄流量が少流量の衛生洗浄装置の場合、キャビテーションの作用のみでは、洗浄水の噴流をある程度の大きさの水塊に分断できない。そのため、洗浄流量が少ない場合、高い洗浄効果や優れた洗浄感が得られないという課題があった。
特開2000−120141号公報 特開2003−83205号公報
上記課題を解決するために、本発明は、給水された洗浄水を人体洗浄ノズルから人体局部に向けて吐水する衛生洗浄装置であって、人体洗浄ノズルは、流入路と、導入路と、吐出口を有するノズル噴出部と、を備える。そして、流入路と導入路の一方とは、絞り部を有する方向転換部を介して接続され、ノズル噴出部は、導入路の他方と接続されるとともに、導入路と吐出口とにより流路断面が急縮小された急縮小流路から構成される。
この構成によれば、人体洗浄ノズルの流入路と導入路を接続する方向転換部に絞り部を設ける。これにより、流入路から方向転換部に注入される洗浄水の流速が絞り部で速くなる。そして、流速の速い状態で、洗浄水が導入路22の内壁面22aに衝突するとともに、流れる方向が転換されることにより、洗浄水に渦などの流れの乱れを生成する。その結果、洗浄水の噴流に、高い脈動効果を付与して、ノズル噴出部の吐出口から洗浄水を噴出できる。
また、急縮小流路を構成するノズル噴出部により、ノズル噴出部に流入する洗浄水は、吐出口から縮流した状態で噴出する。このとき、ノズル噴出部において、吐出口に向かって、縮流した洗浄水の噴流外周と吐出口の内周壁に空間が形成される。そして、洗浄水の噴流外周と吐出口の内周壁で構成される空間に、外部から空気が流入して、縮流した噴流外周外の洗浄水と空気により渦が発生し、洗浄水と空気が混合する。このとき、洗浄水と空気との混合現象は一様にならないため、空気と洗浄水が混合された塊となって流出する。これにより、ノズル噴出部の吐出口から噴出する洗浄水に、脈動を付与できる。その結果、洗浄水が少流量の場合でも、高い洗浄効果と洗浄感に優れた衛生洗浄装置を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置を装着したトイレ装置の斜視図である。 図2は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の遠隔操作装置の正面図である。 図3は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の本体部の構成を示す模式図である。 図4は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルの要部断面図である。 図5は、図4の人体洗浄ノズルにおけるノズル噴出部を拡大した断面図である。 図6は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置のノズル噴出部の吐出口の半径(D/2)と流路長さLとのアスペクト比L/Dが0.5前後の場合の作用を説明する図である。 図7は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置のノズル噴出部の吐出口のアスペクト比L/Dが1を越える場合の作用を説明する図である。 図8は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置のノズル噴出部の吐出口のアスペクト比L/Dが0.25より小さい場合の作用説明図である。 図9は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルにおけるアスペクト比L/Dと噴流の荷重変動幅との関係を示すグラフである。 図10は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルにおけるアスペクト比L/Dと圧力損失の特性図である。 図11は、図4の人体洗浄ノズルにおけるノズル噴出部の吐出口の流入部の角を鋭角とした拡大断面図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルの縦断面図である。 図13は、図12の人体洗浄ノズルにおける噴流の荷重変動幅を示すグラフである。 図14は、同実施の形態に係る人体洗浄ノズルの別の例における縦断面図である。 図15は、本発明の実施の形態3に係る脈動ポンプの断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置およびトイレ装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置およびそれを備えたトイレ装置について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置を装着したトイレ装置の斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態のトイレ装置1000は、少なくとも衛生洗浄装置100と便器700と入室検知センサ600などから構成され、便器700上に衛生洗浄装置100が装着されている。
衛生洗浄装置100は、本体部200、遠隔操作装置300、便座部400および蓋部500などにより構成される。本体部200は、正面上部に設けられる着座センサ610と制御部4で制御される洗浄水供給機構(図3参照)を内蔵し、便座部400および蓋部500が開閉自在に取り付けられる。着座センサ610は、例えば反射型の赤外線センサなどで構成され、人体から反射された赤外線を検出して、便座部400上の使用者の存在の有無を検知する。
また、本体部200に内蔵された洗浄水供給機構の一方は、本体部200の正面下部に設けられる便器ノズル40に接続され、他方は水道配管に接続される。なお、図1では、便器ノズル40が便器700の内側に突出している状態で示している。これにより、洗浄水供給機構は、水道配管から供給される洗浄水を便器ノズル40に供給する。そして、便器のプレ洗浄の場合は、供給された洗浄水を便器ノズル40から便器700の内面の広い範囲に噴出し、便器の後部洗浄の場合は、便器ノズル40から便器700の内面の背面側に洗浄水を噴出する。
さらに、本体部200に内蔵された洗浄水供給機構は、人体洗浄ノズルであるおしりノズル1やビデノズル2、およびノズル洗浄用ノズル3からなるノズル部20(図3参照)に接続されている。これにより、洗浄水供給機構は、水道配管から供給される洗浄水をノズル部20に供給する。そして、供給された洗浄水は、おしりノズル1やビデノズル2などのノズル部20から使用者の局部に噴出される。また、ノズル部20のノズル洗浄用ノズル3に供給された洗浄水は、ノズル部20のおしりノズル1やビデノズル2などに噴射され、それらを洗浄する。
遠隔操作装置300は、複数のスイッチを有し、例えば便座部400上に着座する使用者が操作可能な場所に取り付けられる。
入室検知センサ600は、例えば反射型の赤外線センサなどで構成され、トイレットルームの入口などに取り付けられる。そして、入室検知センサ600は、人体から反射された赤外線を検出した場合に、トイレットルーム内に使用者が入室したことを検知する。
また、本体部200の制御部4(図3参照)は、遠隔操作装置300、入室検知センサ600および着座センサ610から送信される信号に基づいて、衛生洗浄装置100の各部の動作を制御する。
以下に、本実施の形態における衛生洗浄装置100の遠隔操作装置300の構成について、図2を用いて説明する。
図2は、同実施の形態における衛生洗浄装置の遠隔操作装置の正面図である。
図2に示すように、遠隔操作装置300は、コントローラ本体部301の上部に設けられたワイド洗浄スイッチ305、リズム洗浄スイッチ306、水勢設定スイッチ307、308、ムーブ洗浄スイッチ309、洗浄位置設定スイッチ310、311と、コントローラ本体部301の下部に設けられた洗浄動作の停止を指示する停止スイッチ302、おしりスイッチ303、ビデスイッチ304を備えている。
そして、図1に示すように、まず、使用者が遠隔操作装置300の各スイッチを操作すると、遠隔操作装置300から本体部200に各スイッチに応じた所定の信号が、例えば無線送信される。本体部200の制御部4(図3参照)は、受信した信号に基づいて本体部200および便座部400の各構成部の動作を制御する。例えば、使用者がおしり洗浄ボタン303またはビデ洗浄ボタン304を押下操作した場合、制御部4はおしりノズル1またはビデノズル2などの本体部200のノズル部20を移動して洗浄水を噴出して、使用者の局部を洗浄する。
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置100の本体部200における給水系および制御系の構成と作用について、図3を用いて説明する。
図3は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の本体部の構成を示す模式図である。
図3に示すように、衛生洗浄装置100の本体部200は、制御部4、分岐水栓5、ストレーナ6、電磁弁7、大気開放部8、定流量弁9、熱交換器12、温度センサ13a、13b、水ポンプ14、バッファタンク15、切替弁16、ノズル部20、バキュームブレーカ31、便器ノズル40および便器ノズルモータ40mなどから構成されている。また、本体部200のノズル部20は、上述したようにおしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3から構成され、切替弁16は切替弁モータ16mを含んでいる。
また、図3に示すように、水の供給源である水道配管201に分岐水栓5が介挿され、人体洗浄ノズルであるおしりノズル1、ビデノズル2に到る人体洗浄水流路202に接続される。そして、人体洗浄水流路202には、ストレーナ6、定流量弁9、電磁弁7、バキュームブレーカ31およびリリーフ弁51を備えるタンク8aを有する大気開放部8、温度センサ13a、熱交換器12、温度センサ13b、水ポンプ14、バッファタンク15、切替弁16が、分岐水栓5から順に介挿されている。
さらに、人体洗浄水流路202から切替弁16によって分岐された便器洗浄水流路205の端部には、便器ノズル40が接続されている。そして、便器ノズル40mには、便器ノズルモータ40mが取り付けられている。
つぎに、衛生洗浄装置100の本体部200における洗浄水の流れおよび制御部4による本体部200の各構成部の制御について、図3を用いて説明する。
まず、図3に示すように、水道配管201を流れる水道水が、洗浄水として分岐水栓5によりストレーナ6に供給される。そして、洗浄水に含まれるごみや不純物などが、ストレーナ6により除去される。
つぎに、制御部4は電磁弁7を制御して、洗浄水の供給状態を切り替える。このとき、作用水圧によってオリフィス径が変化するゴム製の可変オリフィスからなる定流量弁9を通過して、人体洗浄水流路202内を流れる洗浄水の圧力が減圧される。
つぎに、電磁弁7で制御された洗浄水は、以下で詳細に説明する大気開放部8を経由して、熱交換器12に供給される。
つぎに、熱交換器12は、人体洗浄水流路202内を通して供給される洗浄水を、例えば40℃などの所定の温度に加熱する。このとき、熱交換器12と接続される水ポンプ14は制御部4により駆動制御され、水ポンプ14の作動速度に応じた流量の洗浄水が人体洗浄ノズルであるおしりノズル1またはビデノズル2から吐出される。そのため、熱交換器12の加熱動作は、温度センサ13a、13bにより計測された計測温度値および水ポンプ14によるコントロール流量に基づいて、制御部4により制御される。
つぎに、熱交換器12により加熱された洗浄水は、水ポンプ14によりバッファタンク15を通して切替弁16に圧送される。そして、切替弁16は、制御部4により人体洗浄ノズルであるおしりノズル1またはビデノズル2、またはノズル洗浄用ノズル3に切替制御する。また、切替弁16は、便器のプレ洗浄および便器の後部洗浄などのために、便器ボール表面に吐出する便器ノズル40に切替制御する。
このとき、バッファタンク15は、加熱された洗浄水の温度緩衝部として作用する。つまり、切替弁16に圧送される洗浄水の温度むらの発生を抑制する。なお、熱交換器12とバッファタンク15との合計の容量は、15cc〜30ccであることが好ましく、20cc〜25ccであることがさらに好ましい。例えば、瞬間式の衛生洗浄装置の場合、噴出する流量が500cc/minの設定において、熱交換器12およびバッファタンク15の容量は応答遅れの要素となる。そのため、熱交換器12およびバッファタンク15の容量が25ccの場合、応答遅れへの影響は、5%(25/500)程度で、時間に換算すると約3秒程度の影響となる。しかし、ノズルから吐出する洗浄水の吐出時間は、通常10秒以内で作動するため、熱交換器などによる応答遅れの時間が3秒以内であれば、充分吸収できるので、容量としては上記の範囲であれば問題ない。
つぎに、制御部4は切替弁モータ16mの動作を制御し、切替弁16を、おしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3、または便器ノズル40のいずれかに切り替えて、バッファタンク15を介して、水ポンプ14から圧送された洗浄水を供給する。これにより、おしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3、便器ノズル40のいずれかから洗浄水が噴出する。
なお、おしりノズル1およびビデノズル2は、使用者の局部の洗浄を行うために用いられる。ノズル洗浄用ノズル3は、おしりノズル1およびビデノズル2の、便器700内に突出する部分を洗浄するために用いられる。さらに、便器ノズル40は、便器内を洗浄するために用いられる。
以下に、本実施の形態の衛生洗浄装置に設けられる人体洗浄ノズルの構成と動作について、図4と図5を用いて説明する。
図4は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルの要部断面図である。図5は、図4の人体洗浄ノズルにおけるノズル噴出部を拡大した断面図である。
図4に示すように、本実施の形態の人体洗浄ノズル1は、モータ駆動機構(図示せず)により、洗浄時には衛生洗浄装置100の本体部200内から便器700内に突出し、洗浄後には後退して本体部200内に収納するように駆動されるように構成されている。なお、図4は、モータ駆動機構などは省略して、人体洗浄ノズル1の先端部分のみを示している。
また、図4に示すように、1つの人体洗浄ノズル1内に、おしりノズル1とビデノズル2を設けて構成されている。
以下では、本実施の形態のポイントである人体洗浄ノズルのおしりノズル1の構成と動作について、詳細に説明する。
図4に示すように、本実施の形態のおしりノズル1は、少なくとも流入路21と、導入路22と、吐出口23を有するノズル噴出部26と、絞り部25aを有する方向転換部27とから構成されている。
流入路21は、図3に示す洗浄水供給機構から洗浄水を方向転換部27に供給する。
方向転換部27は、流入路21と、流入路21に対して略直角(直角を含む)方向に配置された導入路22の一方側と接続するように構成され、洗浄水の流れる方向を転換する。さらに、方向転換部27の絞り部25aは、流入路21から供給される洗浄水の流路を絞ることにより流速を高めて、導入路22の内壁面22aに洗浄水を衝突させる。
導入路22は、方向転換部27の絞り部25aで流速が高められた洗浄水をノズル噴出部26に導く。このとき、導入路22の底部22bは、方向転換部27の流入路21の最下部21aより低くすることが好ましい。これにより、導入路22に流入する洗浄水に効果的に乱れを発生させることができる。
ノズル噴出部26は、導入路22の他方側と接続される流入部23bと出口部23aとを有する吐出口23から構成されている。そして、図5に示すように、例えば直径3mmの導入路22から、直径1.3mmの吐出口23の流入部23bを介して、以下で説明する流路断面が急縮小された急縮小流路を構成している。このとき、ノズル噴出部26の吐出口23は、吐出口23の流入部23b側から出口部23a側までの吐出口23の流路長さLと吐出口23の直径Dとのアスペクト比(L/D)が、0.25から0.75に、好ましくは0.4から0.7になるように設定して形成されている。
上記により、本実施の形態のおしりノズル1が構成され、洗浄水供給機構からの洗浄水が、流入路21、方向転換部27および導入路22を経て、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから噴出して、人体の局部を洗浄する。
つぎに、本実施の形態の人体洗浄ノズルのノズル噴出部において、吐出口の流路長さLと吐出口の直径Dとのアスペクト比(L/D)を、0.25から0.75に設定することによる作用・効果および設定する理由について、図6から図8を用いて説明する。
図6は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の吐出口の半径(D/2)と流路長さLとのアスペクト比(L/D)が0.5前後の場合の作用・効果を説明する図である。図7は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置のノズル噴出部の吐出口のアスペクト比(L/D)が1を越える場合の作用・効果を説明する図である。図8は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置のノズル噴出部の吐出口のアスペクト比(L/D)が0.25より小さい場合の作用・効果を説明する図である。
まず、図6に示すように、アスペクト比(L/D)が0.5を中心に、0.25から0.75の場合、レイノルズ数などによりある程度変化するが、図中の縮流曲線28で示す吐出口23の流入部23bの角23cを起点として生ずる洗浄水の縮流した噴流外周の最小径部28a(流速最大部)が、吐出口23の出口部23aの位置と略一致(一致を含む)する。なお、洗浄水の縮流した噴流外周の最小径部28aでは、洗浄水の流速は最大となる。これは、導入路22から吐出口23に至る部分で流路断面が急縮小され急縮小流路となることに起因するものである。
このとき、図6に示すように、吐出口23の流入部23bから出口部23aにかけて形成される洗浄水の縮流部の洗浄水の噴流外周と、吐出口23の内周壁23dとの間に空間sが形成される。そして、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aにおいて、洗浄水の噴流外周と吐出口23の内周壁23dで構成される空間sが最大となる。
なお、縮流部の流線は図6に示すように、縮流開始(角23c)から吐出口23の直径(D)の半分程度の距離で縮流は飽和状態となり、縮流流速が最大となることが知られている。つまり、吐出口23の直径(D)の半分程度の位置で、縮流流速と負圧量が最大となる。そのため、吐出口23の洗浄水の縮流部で発生する洗浄水の負圧部へ流入する空気の開口面積は最大となる。これにより、縮流と吐出口23の内周壁23dとの間に発生する渦29の中心までの、吐出口23の出口部23aからの距離が最小になる。その結果、吐出口23の出口部23aの開口から空間sに空気が流入しやすくなり、流入した空気は洗浄水の噴流に取り込まれる。
そして、洗浄水の噴流中に取り込まれた空気は、噴流の体積を増加させる。これにより、洗浄水の噴流の径は、取り込まれた空気により大きくなる。
このとき、本実施の形態では、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aにおいて、洗浄水の噴流外周と吐出口23の内周壁23dとで構成される空間sが最大となるように、所定のアスペクト比でノズル噴出部26を構成している。そのため、洗浄水の噴流外周は、空間sに広がることができるとともに、空気を噴流中に取り込むことができる。これにより、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、洗浄水を強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断して、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから洗浄水を噴出できる。このとき、分断された水塊により、洗浄水の脈動噴流による被洗浄部に衝突する噴流の荷重変動幅が大きくなる。その結果、人体洗浄ノズルからの噴出する洗浄水が少流量でも、高い洗浄効果と優れた洗浄感が得られる衛生洗浄装置を実現できる。
また、図6に示すように、洗浄水の縮流した噴流外周と、ノズル噴出部26の吐出口23の内周壁23dとで形成される空間sには、縮流した噴流から分離された洗浄水と、空間sに外部から取り込まれた空気により渦29が発生する。そして、発生した渦29による低圧部に、さらに空気が取り込まれて、洗浄水と混合する。このとき、洗浄水と空気との混合現象は一様に行われないので、空気と水が混合された塊が、脈動して、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから噴出する。これにより、さらに洗浄水を強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断することができる。
また、特に、ノズル噴出部26の吐出口23に流入する洗浄水の流速が、例えば13.5m/secと十分に速い場合は、上記渦29や、吐出口23の流入部23bの角23cを起点としてキャビテーションなどが発生する。これにより、さらに大きな脈動を、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから噴出する洗浄水に付与することができる。その結果、より高い洗浄効果と、さらに優れた洗浄感が得られる衛生洗浄装置を実現できる。
一方、図7に示すように、ノズル噴出部26の吐出口23のアスペクト比(L/D)を1以上でノズル噴出部26を構成した場合、吐出口23の流入部23bで縮流した洗浄水の流れは、アスペクト比(L/D)が1前後で、吐出口23の内周壁23dに再付着した流れとなる。また、アスペクト比(L/D)が1より大きくなっても、洗浄水が吐出口23の内周壁23dに再付着した状態が継続される。
このとき、通常の燃料噴射弁で使用されている、例えば燃料の流速が数10m/sec以上の場合、ノズル噴出部26の吐出口23で大きな負圧が発生してキャビテーションが発生する。そのため、ノズル噴出部26の吐出口23内で、燃料である流体と、負圧により発生する燃料の蒸気が激しく混合して、流体が細かな液滴に分散し噴出することができる。
しかし、本実施の形態の衛生洗浄装置では、洗浄水の流速は10m/sec前後である。そのため、ノズル噴出部26の吐出口23の内周壁23dに再付着した洗浄水の流れは、脈動が抑えられて安定した流れとなる。その結果、洗浄水の噴流の脈動効果が抑制されるため、アスペクト比(L/D)が1を超えるノズル噴出部26は、本実施の形態の衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルには適さない。さらに、アスペクト比(L/D)が0.75を超えるノズル噴出部26の場合においても、洗浄水の噴流外周が大きくなるため、流速が小さくなる。また、空間sの開口面積が小さくなるため、取り込まれる空気の量も少なくなる。そのため、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから噴出する洗浄水の脈動圧の低下や、揺動性が低下し、洗浄効果や洗浄感が低下する。その結果、ノズル噴出部26の吐出口23のアスペクト比(L/D)を0.75、より好ましくは0.7以下にすることが好ましい。
また、図8に示すように、ノズル噴出部26の吐出口23のアスペクト比(L/D)を0.25より小さいノズル噴出部26で構成した場合、吐出口23の流入部23bで縮流した洗浄水の流れは、縮流していく途中の状態で吐出口23の出口部23aから噴出する。そのため、吐出口23の出口部23aから噴出された後も、ある程度の距離まで、洗浄水の噴流が中心に集まり、噴流外周の径は小さくなるように縮流する。これにより、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから噴出する洗浄水は、基本的に安定した挙動を示す。
しかし、洗浄水が、吐出口23の流入部23bから縮流を開始し、出口部23aから噴出するまでの流路長さL(距離)が短い。そのため、吐出口23の流入部23bの角23cで剥離した洗浄水の流れによる、空間sに発生する渦29が小さくなる。その結果、吐出口23で形成される縮流部での負圧発生の減圧量は小さくなるため、キャビテーションも発生しにくい。
さらに、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aまでの空気の通路は、洗浄水が縮流を開始してからの距離が小さいため、狭くなる。その結果、空間sに取り込まれる空気の流入量も少なくなる。
つまり、ノズル噴出部26の吐出口23のアスペクト比(L/D)が0.25より小さい場合、洗浄水の噴流が、脈動を発生しにくい状態となる。そのため、噴流の脈動効果が低く、本実施の形態の衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルには適さない。
以下に、上記で説明した、ノズル噴出部の吐出口の流路長さLと吐出口の直径Dとのアスペクト比(L/D)を変化させた場合の洗浄効果と洗浄感に影響を与える洗浄水の噴流の荷重変動幅について、図9を用いて説明する。
図9は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルにおけるアスペクト比(L/D)と噴流の荷重変動幅との関係を示すグラフである。なお、図中には、実測値(黒四角点)とその平均値(実線)を示している。
図9に示すように、アスペクト比(L/D)が0.5の近傍で荷重変動幅が最大で、アスペクト比(L/D)が0.25から0.75までの間において脈動効果が得られることがわかる。特に、アスペクト比(L/D)が0.4から0.7において、例えば4gw以上の高い荷重変動幅が得られることがわかる。なお、アスペクト比(L/D)が0.75以上でも、大きな荷重変動幅が得られるが、上述したように、洗浄水の縮流量が少なく、流速が低下するため、洗浄効果や洗浄感が低下する。また、洗浄水の噴流外周が大きくなるため、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから噴出する洗浄水の揺動性が低下する。そのため、アスペクト比(L/D)が0.75以上のノズル噴出部26の構成は好ましくない。
つぎに、上記で説明した、本実施の形態のノズル噴出部の吐出口の流路長さLと吐出口の直径Dとのアスペクト比(L/D)において、脈動が発生する洗浄水の流量について、図10を用いて説明する。
図10は、同実施の形態に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルの所定のアスペクト比L/Dに対する洗浄水の流量と圧力損失との関係を示す図である。なお、図10は、人体洗浄ノズルのアスペクト比(L/D)を、0.5に設定した場合を例に示している。また、図中の実線は、本実施の形態の噴出する洗浄水の流量と圧力損失との検討結果を示している。一方、図中の破線は、噴出する洗浄水に脈動や分断が発生しない状態における流量と圧力損失との関係を示している。
図10に示すように、人体洗浄ノズルのノズル噴出部から噴出する洗浄水の流速が5.2m/secを超えると、圧力損失が少し増える傾向にあることがわかる。このとき、噴出する洗浄水の噴流を観察すると、上記の流速前後から噴流がやや白くなり、洗浄水の噴流中に空気の取り込みが始まることがわかる。
さらに、洗浄水の流速が増加するにしたがって、空気がさらに噴流中に取り込まれ噴流外周の径が大きくなる。そして、洗浄水の流速が7m/secを超えると、空気を取り込んだ水塊が吐出口23の出口部23aから分断して飛び出す。その結果、噴流の分断化による脈動が促進される。
つまり、本実施の形態の人体洗浄ノズルのアスペクト比(L/D)を、例えば0.25から0.75の所定の範囲に設定することにより、洗浄水の流量が0.6L/minでも充分に分断され、脈動状態で洗浄水を噴出できることがわかる。
以上で説明したように、本実施の形態の衛生洗浄装置のノズル噴出部26の吐出口23のアスペクト比(L/D)は、0.25から0.75の範囲に設定することが好ましい。さらに、図9を用いて説明したように、特に、ノズル噴出部26の吐出口23のアスペクト比(L/D)を0.4から0.7の範囲で設定することがより好ましい。これにより、少ない流量でも、洗浄水の脈動の荷重変動幅が大きくできるため、より高い洗浄効果と、さらに優れた洗浄感が得られる。
また、図6を用いて説明したように、ノズル噴出部26の吐出口23の流入部23bの角23cは、ノズル噴出部26に流入する洗浄水を縮流させて吐出口23の内周壁23dから流れを剥離させる。そのため、後流で発生する渦29の生成により洗浄水の噴流を脈動化させる上で重要である。そこで、本実施の形態では、角23cの角度θは、吐出口23の内周壁23dから流入部23bへ外方に向かって、略直角(直角を含む)に設ける。このとき、一般的に、角23cには、加工などによりR形状が付きやすく、R形状は洗浄水の流れの剥離に影響を与える。そこで、本実施の形態では、吐出口23の直径Dが、例えば1mmの場合、角23cのR形状を曲率半径が0.1mm以下となるように形成している。これにより、ノズル噴出部26の吐出口23の流入部23bの角23cで、洗浄水の流れを効果的に吐出口23の内周壁23dから分離することができる。そして、吐出口23の内周壁23dを流れる洗浄水の噴流に空気が混入され、洗浄水の噴流が分断されやすくなる。その結果、人体洗浄ノズルから噴出する洗浄水に、効果的に脈動効果を付与できる。
なお、本実施の形態では、ノズル噴出部26の吐出口23の流入部23bの角23cを略直角で形成した例で説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、吐出口23の内周壁23dから流入部23bへ外方に向かう角23cの角度θ(すなわち内周壁23dと流入部23bとがなす角23cの角度θ)を、鋭角で形成してもよい。これにより、吐出口23を、例えば樹脂成形品で形成する場合でも、吐出口23の流入部23bと内周壁23dとの角23cで、より確実に洗浄水の流れを、吐出口23の内周壁23dから剥離させることができる。また、吐出口23の内周壁23dに沿って形成される洗浄水の縮流部で発生する負圧部へ流入する空気の開口面積(空間s)を最大にして、空気を流入しやすくできる。そのため、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、洗浄水の噴流を強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断して、脈動効果を高めることができる。その結果、洗浄水が少流量でも、より高い洗浄効果とより優れた洗浄感を実現できる。
また、本実施の形態では、ノズル噴出部26の吐出口23の流入部23bに角23cを形成した例で説明したが、これに限られない。例えば、ノズル噴出部26の吐出口23の内周壁23dに沿って、流入部23bから導入路22に向かって、バリなどによる突出部を設けてもよい。このとき、バリなどの突出部は、ノズル噴出部26の吐出口23を、例えばステンレスなどの板金の打ち抜き加工や、樹脂の成形加工することにより形成できる。そして、ノズル噴出部26の吐出口23の流入部23bの角23cに形成したバリにより、洗浄水の噴流が流入する流入部23bに、より鋭角で鋭利なエッジを設けることができる。これにより、バリのエッジ部分で、より確実に、洗浄水の流れを、吐出口23の内周壁23dから剥離させることができる。また、吐出口23の内周壁23dに沿って形成される洗浄水の縮流部で発生する負圧部へ流入する空気の開口面積(空間s)を最大にして、さらに空気が流入しやすくできる。そのため、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、洗浄水の噴流を強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断して、脈動効果を高めることができる。その結果、洗浄水が少流量でも、より高い洗浄効果とより優れた洗浄感を付与できる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルについて、図12を用いて説明する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルの縦断面図である。
図12に示すように、本実施の形態は、人体洗浄ノズルの方向転換部27を構成する導入路22の底部22bに、ノズル噴出部26に向かって乱れ発生部25を設けた点で、実施の形態1の衛生洗浄装置の人体洗浄ノズルとは異なる。なお、乱れ発生部25は、方向転換部27の近傍、あるいは導入路22の方向転換部27側に設けることが好ましい。また、他の構成や、作用・効果は、実施の形態1の衛生洗浄装置と同じであるので、詳細な説明は省略する。
つまり、図12に示すように、本実施の形態の乱れ発生部25は、例えば角柱形状の突起で、導入路22の底部22bからノズル噴出部26に向かって立設して設けられている。このとき、一例として、導入路22の直径が3mmの場合、乱れ発生部25を構成する角柱形状の突起25cは、例えば幅2mm(洗浄水の流入する方向と直交する方向)で、厚み1mm(洗浄水の流入する方向)で形成される。また、乱れ発生部25を構成する角柱形状の突起の高さ(ノズル噴出部26に向かう方向)は、突起25cの上面25c1が方向転換部27を構成する流入路21の最下部21aから流入路21と絞り部25aの最下部との間隔の2倍の範囲内で、ノズル噴出部26に向かって設ける。
これにより、方向転換部27を構成する絞り部25aで流速が高められた洗浄水は、導入路22内に設けられた乱れ発生部25を構成する突起25cと衝突する。さらに、衝突した洗浄水は、突起25cの背面側に回り込むなどにより、さらに激しく乱される。そして、乱された洗浄水は、急縮小流路を形成するノズル噴出部26から、より効果的に分断された状態で噴出する。その結果、さらに、洗浄水の噴流の脈動効果を高めて、洗浄水の噴流が少流量の場合でも、より高い洗浄効果とより優れた洗浄感が得られる。
以下に、上記に示す乱れ発生部25を設けた場合の作用・効果について、図13を用いて説明する。
図13は、図12の人体洗浄ノズルにおける噴流の荷重変動幅を示すグラフである。なお、図13は、比較のために、絞り部と乱れ発生部を設けず、急縮小流路を形成するノズル噴出部26のみを有する人体洗浄ノズルの場合の噴流の荷重変動幅も、同時に図示している。
図13に示すように、まず、絞り部25aにより、流量が増加すると流速も増加する。このとき、さらに乱れ発生部25を設けると、噴流の荷重変動幅の振れ幅が流量の増加にともなって大きくなる。そのため、流量が多く流速の速い洗浄水の噴流は、荷重変動幅が大きくできるため、好ましい洗浄水の噴流を実現できる。
つまり、例え、使用者が設定する弱水流、すなわち流量が最小で流速が小さくなる条件に設定しても、まず、絞り部25aにより、洗浄水の流速をできるだけ速くできる。さらに、流速を高めた洗浄水を乱れ発生部25にぶつけて、渦流などの乱れを発生させることにより、噴流の荷重変動幅の振れ幅が大きい脈動噴流を発生することができる。
一方、図13に示すように、絞り部と乱れ発生部を設けず、急縮小ノズルを構成するノズル噴出口だけの場合でも、洗浄水の流量が多く流速が速ければ、急縮小部で発生するキャビテーションにより、脈動の大きな噴流を発生させることはできる。つまり、図13に示す流量が0.7L/minを超えると、噴流の荷重変動幅が大きくなることがわかる。したがって、急縮小ノズルを構成するノズル噴出口の構成のみでも、流量を多くすれば、荷重変動幅の大きな洗浄水の噴流を得ることが可能となることがわかる。
しかし、流量が0.6L/min以下の小流量で、荷重変動幅の大きな洗浄水の噴流を実現することは困難である。
以上で説明したように、本実施の形態によれば、方向転換部27に乱れ発生部(図13の突起25c)を設けた場合、絞り部と乱れ発生部を設けない場合と比較して、洗浄水の流量が増加するにしたがって、噴流の荷重変動幅を大きくできる。さらに、洗浄水の流量が、0.6L/min以下でも高い荷重変動幅が得られることがわかる。これにより、洗浄水が少流量でも、洗浄水の噴流の脈動効果を高め、より高い洗浄効果とより優れた洗浄感を得ることができる。
なお、本実施の形態では、乱れ発生部25を構成する突起25cの上面が同じ高さである場合を例に説明したが、これに限られない。例えば、突起25cの上面25c1は、絞り部25a側から離れるにしたがって下方側(導入路22の底部22b側)に傾斜させて設けてもよい。これにより、突起25cに衝突した洗浄水を効果的に乱れさせることができる。
また、本実施の形態では、方向転換部27を構成する導入路22に乱れ発生部25を構成する突起25cを設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、図14に示すように、絞り部25aの上流に、突起25bを設ける構成でもよい。これにより、上記乱れ発生部を設けずに、簡単な構成で、絞り部に流入する洗浄水の流速を速めることができる。その結果、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから噴出する洗浄水の噴流の脈動効果を高めることができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3における衛生洗浄装置について、図15を用いて説明する。
図15は、本発明の実施の形態3に係る脈動ポンプの断面図である。
図15に示すように、本実施の形態の衛生洗浄装置は、水ポンプ14を脈動ポンプ14aにした点で、上記各実施の形態の衛生洗浄装置とは異なる。なお、他の構成や、作用・効果は、上記各実施の形態の衛生洗浄装置と同じであるので、詳細な説明は省略する。また、脈動ポンプ14aを、容積型ポンプ14aで構成した例で説明する。
まず、本実施の形態の衛生洗浄装置の本体部に設けられる脈動ポンプである容積型ポンプの構成と動作について、図15を用いて説明する。
図15に示すように、容積型ポンプ14aは、少なくとも円柱状空間82を有するポンプ本体部81と、圧送ピストン83と、モータ86と、リンク機構89などから構成されている。このとき、圧送ピストン83により、ポンプ本体部81の円柱状空間82がポンプ室82aとポンプ室82bとに分割される。
ポンプ本体部81の一方の側部には洗浄水の流入部84が設けられ、他方の側部には洗浄水の流出部85が設けられている。流入部84は人体洗浄水流路202を介して熱交換器12に接続され、流出部85は人体洗浄水流路202を介して切替弁16に接続される。
そして、モータ86の回転軸に取り付けられたギヤ87と、リンク機構89に連接されるギヤ88とが噛み合うことにより、リンク機構89を介して、モータ86の回転運動が圧送ピストン83の往復運動に変換される。つまり、モータ86が回転すると、ギヤ87、ギヤ88、リンク機構89を介して圧送ピストン83が往復運動する。
これにより、容積型ポンプ14aは、以下に示す動作を行う。
まず、圧送ピストン83が下方向に移動して、ポンプ室82aの容積が増加すると、ポンプ室82aの圧力が流入部84よりも圧力が低くなる。そのため、熱交換器12内の洗浄水が流入部84aからポンプ室82aに供給される。
一方、圧送ピストン83が上方向に移動して、ポンプ室82aの容積を減少さると、ポンプ室82aの圧力が流出部85よりも圧力が高くなる。そのため、ポンプ室82aに供給された洗浄水が、流出部85aに吐出される。
これにより、ポンプ室82a内の洗浄水が流出部85aから吐出されるときに、ポンプ室82b内に流入部84bから洗浄水が供給される。そして、ポンプ室82a内の洗浄水が流入部84aから供給されるときに、ポンプ室82b内の洗浄水が流出部85bから吐出される。
つまり、圧送ピストン83の上下運動により、ポンプ室82aまたはポンプ室82b内の洗浄水に対して交互に圧力が加えられる。また、圧送ピストン83の往復する速度を1回転中で変化させることにより、流入部84の洗浄水に周期的な脈動を与えることができる。このとき、洗浄水の脈動圧は、脈動時の最低圧力が容積型ポンプ14aの流入圧にほぼ等しくなる。一方、脈動圧の最高圧力は、容積型ポンプ14aの負荷、容積型ポンプ14aの容積変化の速度に対応した圧力となる。これにより、脈動圧が付与された洗浄水が、容積型ポンプ14aの流出部85から吐出される。
以上により、本実施の形態によれば、容積型ポンプ14aである脈動ポンプ14aにより、人体洗浄ノズル1の流入路21、方向転換部27、導入路22を介してノズル噴出部26に、予め脈動を付与された洗浄水が通流する。そのため、脈動する洗浄水により、方向転換部27での渦などの洗浄水の乱れが促進される。これにより、急縮小流路を構成するノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aからの噴出する洗浄水の噴流に、より高い脈動効果を付与できる。
また、従来の人体洗浄ノズルでは、洗浄効果と洗浄感を確保するために、強力で高価な脈動ポンプが必要であった。
しかし、本実施の形態では、実施の形態1で説明したように、ノズル噴出部26で洗浄水の噴流に脈動を付与できるので、脈動ポンプ14aに、より脈動圧力の小さな脈動ポンプ14aを用いることができる。そして、ノズル噴出部26の吐出口23の出口部23aから、好ましい洗浄感が得られる大きさの水塊に分断した洗浄水の噴流を効果的に噴出することができる。そのため、脈動ポンプ14aの負荷を低減して、低コストの脈動ポンプ14aを用いることができる。その結果、低コスト化が可能な衛生洗浄装置を実現できる。
以上で説明したように、本発明は、給水された洗浄水を人体洗浄ノズルから人体局部に向けて吐水する衛生洗浄装置であって、人体洗浄ノズルは、流入路と、導入路と、吐出口を有するノズル噴出部と、を備える。そして、流入路と導入路の一方とは、絞り部を有する方向転換部を介して接続され、ノズル噴出部は、導入路の他方と接続されるとともに、導入路と吐出口とにより流路断面が急縮小された急縮小流路から構成される。
この構成によれば、人体洗浄ノズルの流入路と導入路を接続する方向転換部に絞り部を設けている。これにより、流入路から方向転換部に注入される洗浄水の流速が絞り部で速くなる。そして、流速の速い状態で、洗浄水が導入路の内壁面に衝突するとともに、方向転換部により流れる方向が転換され、洗浄水に渦などの流れの乱れを生成する。その結果、洗浄水の噴流に、高い脈動効果を付与して、ノズル噴出部の吐出口から洗浄水を噴出できる。
また、急縮小流路を構成するノズル噴出部により、ノズル噴出部に流入する洗浄水は、吐出口から縮流の状態で噴出する。このとき、ノズル噴出部において、吐出口に向かって、縮流した洗浄水の噴流外周と吐出口の内周壁に空間が形成される。そして、洗浄水の噴流外周と吐出口の内周壁で構成される空間に、外部から空気が流入して、縮流した噴流外周外の洗浄水と空気により渦が発生し、洗浄水と空気が混合する。このとき、洗浄水と空気との混合現象は一様ではないため、空気と洗浄水が混合された塊となって流出する。これにより、ノズル噴出部の吐出口から噴出する洗浄水に、脈動を付与できる。その結果、洗浄水が少流量の場合でも、高い洗浄効果と洗浄感の向上した衛生洗浄装置を実現できる。このとき、洗浄水の流速が十分に速い場合、キャビテーションが、渦や、ノズル噴出部の吐出口の流入部の角を起点として発生する。その結果、さらに大きな脈動を洗浄水に付与できる。
さらに、ノズル噴出部の吐出口の出口部において急縮小流路により、洗浄水の縮流が最小径部となる。そして、洗浄水の噴流と、吐出口の内周壁との間に隙間が形成される。これにより、洗浄水の噴流は、吐出口の内周壁により吐出する方向が影響を受けない。その結果、洗浄水の噴流の吐出する方向(例えば、人体洗浄ノズルの突出する前後方向)に自由度を与えることができる。さらに、洗浄水の噴流外周と吐出口の内周壁で構成される空間に発生する渦は、時間的にも、空間的にも変動する。そのため、渦の変動にしたがって、洗浄水の噴流の吐出方向を揺動させる作用を与えることができる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、ノズル噴出部は、吐出口の直径Dと吐出口の流路長さLとのアスペクト比(L/D)を0.25から0.75に設定されてもよい。さらに、ノズル噴出部は、吐出口の直径Dと吐出口の流路長さLとのアスペクト比(L/D)を0.4から0.7に設定されてもよい。
これらの構成により、ノズル噴出部の吐出口で生ずる縮流部の最小径部(流速最大部)を、吐出口の出口部の位置に略一致(一致を含む)させることができる、そのため、吐出口の出口部の位置において、洗浄水の噴流外周と吐出口の内周壁で構成される空間が最大となる。そして、ノズル噴出部の吐出口で形成される縮流部で発生する負圧部へ流入する空気の開口面積は最大となり、空気が流入しやすくなる。これにより、流入した空気と洗浄水が効果的に混合して、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断できる。その結果、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、高い洗浄効果と洗浄感の衛生洗浄装置を実現できる。
さらに、アスペクト比(L/D)を0.25から0.75、もしくは0.4から0.7に設定することにより、ノズル噴出部の吐出口の出口部において、噴流外周と吐出口の内周壁で構成される空間が最大となる構成にできる。そのため、外部の空気が空間内に流入するとともに、洗浄水の噴流に取り込まれやすくなる。そして、洗浄水の噴流中に取り込まれた空気は、洗浄水の噴流の体積を増加させて、噴流外周の直径を大きくする。このとき、洗浄水の噴流外周は空間内に広がる余裕があるため、洗浄水に取り込まれた空気により、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断できる。そして、分断された水塊による脈動噴流により、被洗浄部に衝突する噴流の荷重変動幅が大きくなる。その結果、洗浄水の噴流が少流量の場合においても、高い洗浄効果と洗浄感に優れた衛生洗浄装置を実現できる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、方向転換部は、流入路と導入路を流れる洗浄水の通流方向を、略直角に転換する構成でもよい。これにより、流入路から流入する洗浄水が導入路の内壁面に衝突し、ノズル噴出部に向かう洗浄水の流速分布が変わる。そして、急縮小流路を構成するノズル噴出部で洗浄水の噴流が分断されるとともに、人体洗浄ノズルの突出する方向(前後方向)の洗浄水が揺動して吐出する。その結果、高い洗浄効果と洗浄感に優れた衛生洗浄装置を実現できる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、導入路に接続されるノズル噴出部の吐出口の流入部は、流入部の外方から吐出口の内周壁に向かう角を鋭角に形成してもよい。これにより、ノズル噴出部の吐出口の流入部の角の部分で、洗浄水の流れを確実に剥離させることができる。このとき、ノズル噴出部で形成される縮流部で発生する負圧部へ、外部から空気が流入しやすくなるように作用する。その結果、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断して、洗浄効果と洗浄感をより向上することができる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、吐出口の流入部に、導入路側に向かって突出するバリを設けてもよい。これにより、ノズル噴出部の吐出口の流入部の角のエッジを確保して、角のエッジ部分で、洗浄水の流れを確実に剥離させることができる。このとき、ノズル噴出部で形成される縮流部で発生する負圧部へ、外部から空気を流入しやすくなるように作用する。その結果、人体洗浄ノズルからの洗浄水の噴流が少流量の場合でも、強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断して、洗浄効果と洗浄感をより向上することができる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、方向転換部側の導入路に、流入路から絞り部を介して流入する洗浄水の流れを乱す乱れ発生部を設けてもよい。さらに、乱れ発生部は、導入路の底部から吐出口に向かって設けられる突起で構成してもよい。これらにより、導入路に流入する洗浄水の流れの乱れを促進して、さらにノズル噴出部から噴出する洗浄水の脈動効果をより高めることができる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、突起は、角柱形状で構成してもよい。これにより、導入路に流入する洗浄水の流れの乱れをより促進できる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、突起の上面は、絞り部側から離れるにしたがって下方に傾斜させてもよい。これにより、導入路に流入する洗浄水の流れの乱れを、さらに促進できる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、突起の上面の位置は、方向転換部を構成する流入ロの最下部から、流入ロと絞り部との間隔の2倍の範囲の高さで設けてもよい。これにより、導入路に流入する洗浄水の流れを効果的に乱れさすことができる。
また、本発明の衛生洗浄装置によれば、人体洗浄ノズルの上流に脈動ポンプを備えてもよい。これにより、ノズル噴出部で発生する脈動を利用して、より脈動圧力の小さな脈動ポンプを用いることができる。その結果、ノズル噴出部からの洗浄水の噴流による好ましい洗浄感が得られる大きさの水塊に分断できるとともに、脈動ポンプの負荷を低減できる。
本発明は、洗浄水の噴流が少流量の場合でも、強い洗浄感が得られる大きさの水塊に分断して、洗浄効果と洗浄感を高めることができる。そのため、温水洗浄便座のみならず顔や頭、手、足などの衛生洗浄装置や、ペットなどの動物や生き物以外の洗浄などの用途にも有用である。
1 人体洗浄ノズル(おしりノズル)
2 ビデノズル
3 ノズル洗浄用ノズル
4 制御部
5 分岐水栓
6 ストレーナ
7 電磁弁
8 大気開放部
8a タンク
9 定流量弁
12 熱交換器
13a,13b 温度センサ
14 水ポンプ
14a 容積型ポンプ(脈動ポンプ)
15 バッファタンク
16 切替弁
20 ノズル部
21 流入路
21a 最下部
22 導入路
22a 内壁面
22b 底部
23 吐出口
23a 出口部
23b 流入部
23c 角
23d 内周壁
25 乱れ発生部
25a 絞り部
25b,25c 突起
25c1 上面
26 ノズル噴出部
27 方向転換部
28 縮流曲線
28a 最小径部
29 渦
31 バキュームブレーカ
40 便器ノズル
51 リリーフ弁
81 ポンプ本体部
82 円柱状空間
82a ポンプ室
82b ポンプ室
83 圧送ピストン
84,84a,84b 流入部
85,85a,85b 流出部
86 モータ
87,88 ギヤ
89 リンク機構
100 衛生洗浄装置
200 本体部
201 水道配管
202 人体洗浄水流路
205 便器洗浄水流路
300 遠隔操作装置
301 コントローラ本体部
302 停止スイッチ
303 おしりスイッチ(おしり洗浄ボタン)
304 ビデスイッチ(ビデ洗浄ボタン)
305 ワイド洗浄スイッチ
306 リズム洗浄スイッチ
307 水勢設定スイッチ
309 ムーブ洗浄スイッチ
310 洗浄位置設定スイッチ
400 便座部
500 蓋部
600 入室検知センサ
610 着座センサ
700 便器
1000 トイレ装置

Claims (10)

  1. 給水された洗浄水を人体洗浄ノズルから人体局部に向けて吐水する衛生洗浄装置であって、
    前記人体洗浄ノズルは、流入路と、導入路と、吐出口を有するノズル噴出部と、を備え、前記流入路と前記導入路の一方とは、絞り部を有する方向転換部を介して接続され、
    前記ノズル噴出部は、前記導入路の他方と接続されるとともに、前記導入路と前記吐出口とにより流路断面が急縮小された急縮小流路から構成され、
    前記ノズル噴出部は、前記吐出口の直径Dと前記吐出口の流路長さLとのアスペクト比L/Dを0.25から0.75に設定される衛生洗浄装置。
  2. 前記方向転換部は、前記流入路と前記導入路を流れる前記洗浄水の通流方向を、略直角に転換する請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記導入路に接続される前記ノズル噴出部の前記吐出口の流入部は、前記流入部の外方から前記吐出口の内周壁に向かう角を鋭角に形成した請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記吐出口の前記流入部に、前記導入路側に向かって突出するバリを設けた請求項に記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記方向転換部側の前記導入路に、前記流入路から前記絞り部を介して流入する前記洗浄水の流れを乱す乱れ発生部を設けた請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記乱れ発生部は、前記導入路の底部から前記吐出口に向かって設けられる突起で構成される請求項5に記載の衛生洗浄装置。
  7. 前記突起は、角柱形状で構成される請求項6に記載の衛生洗浄装置。
  8. 前記突起の上面は、前記絞り部側から離れるにしたがって下方に傾斜している請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  9. 前記突起の上面の位置は、前記方向転換部を構成する前記流入路の最下部から、前記流入路と前記絞り部との間隔の2倍の範囲の高さで設けられる請求項6に記載の衛生洗浄装置。
  10. 前記人体洗浄ノズルの上流に脈動ポンプを備えた請求項1に記載の衛生洗浄装置。
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