JP2011149216A - 局部洗浄ノズル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄流の水勢が弱いときであっても、洗浄流のたっぷり感を確保させるのに有利な局部洗浄ノズル装置を提供する。
【解決手段】この装置は、第1通路21から直線流53が供給される第1室31と、第2通路22から供給された水流を旋回流54とさせる第2室32と、第2室32と第1室31とを連通させる連通路33と、第1室31において直線流53と旋回流54とが混合された洗浄流57を局部に向けて噴出させる噴出口35と、第1室31に供給する水量が増加するにつれて第2室32に供給する水量を減少させることにより、噴出口35から噴出される洗浄流57の水量を一定領域に維持させつつ、洗浄流57の水勢の強弱を可変とさせる洗浄流水勢調整要素6とをもつ。
【選択図】 図1
【解決手段】この装置は、第1通路21から直線流53が供給される第1室31と、第2通路22から供給された水流を旋回流54とさせる第2室32と、第2室32と第1室31とを連通させる連通路33と、第1室31において直線流53と旋回流54とが混合された洗浄流57を局部に向けて噴出させる噴出口35と、第1室31に供給する水量が増加するにつれて第2室32に供給する水量を減少させることにより、噴出口35から噴出される洗浄流57の水量を一定領域に維持させつつ、洗浄流57の水勢の強弱を可変とさせる洗浄流水勢調整要素6とをもつ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、便器に搭載される局部洗浄ノズル装置に関する。
特許文献1には、互いに並走する第1通路および第2通路と、第1通路から直線流が供給される第1室と、第1室の下側に配置され第2通路から供給された水流を旋回流とさせる第2室と、直線流と旋回流とが混合された洗浄流を上向きに人体局部に向けて噴出させる噴出口とを有する局部洗浄ノズル装置が開示されている。このものによれば、直線流と旋回流とが混合された洗浄流を人体局部に向けて噴出させる。特許文献2には、噴出口から噴出される洗浄流を人体局部に当てて洗浄させるにあたり、使用者の好みに応じて洗浄面積を可変とすることにより洗浄感を調整する局部洗浄ノズル装置が開示されている。
ところで上記した従来技術によれば、洗浄流の水勢が強いときには、洗浄流のたっぷり感が確保されるものの、洗浄流の水勢が弱いときには、必然的に、単位時間あたりの洗浄流の流量がかなり低下して不足する。この場合、局部洗浄時における洗浄流の流量のたっぷり感が得られず、使用者に必ずしも洗浄満足感を与え得るものではなかった。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、局部を洗浄する洗浄流の水勢が強いときは勿論のこと、洗浄流の水勢が弱いときであっても、洗浄流の流量のたっぷり感を確保させ、洗浄満足感を得るのに有利な局部洗浄ノズル装置を提供することを課題とする。
本発明の局部洗浄ノズル装置は、人体の局部を洗浄する洗浄流を噴出させる局部洗浄ノズル装置であって、互いに並走する第1通路および第2通路と、第1通路から直線流が供給される第1室と、第1室の下側に配置され第2通路から供給された水流を旋回流とさせる第2室と、第2室の旋回流と第1室の直線流とを第1室において混合させるように第2室と第1室とを連通させる連通路と、第1室において直線流と旋回流とが混合された洗浄流を上向きに人体局部に向けて噴出させる噴出口と、第1室に供給する単位時間あたりの水量が増加するにつれて第2室に供給する単位時間あたりの水量を減少させると共に、第1室に供給する単位時間あたりの水量が減少するにつれて第2室に供給する単位時間あたりの水量を増加させることにより、単位時間あたりに噴出口から噴出される洗浄流の水量を一定領域に維持させつつ、洗浄流の水勢の強弱を可変とさせる洗浄流水勢調整要素とを具備する。
洗浄流は、人体の便局部を洗浄する洗浄流を意味するが、ビデ用の洗浄流であっても良い。洗浄流の水勢の強弱はスイッチまたは制御装置により使用者の好みに応じて設定される。このとき、洗浄流水勢調整要素は、洗浄流の水勢の強弱を可変とさせつつも、単位時間あたりに噴出口から噴出される洗浄流の水量を一定領域に維持させる。
本発明によれば、局部を洗浄する洗浄流の水勢が強いときであっても、弱いときであっても、単位時間あたりに噴出口から噴出される洗浄流の流量を一定領域に維持させる。このため、局部を洗浄する洗浄流の水勢の強弱に拘わらず、噴出口から噴出されて人体局部を洗浄する洗浄流のたっぷり感を確保させることができる。このため、洗浄流の水勢が弱いときであっても、流量感の不足が避けられ、洗浄の満足感が得られ易い。
好ましくは、第2室の内部には、下部から上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐外周面が備える旋回流形成要素が設けられている。旋回流形成要素は、断面で頂角が鋭角状をなす頂部を有する円錐形状をなしていることが好ましい。また、旋回流形成要素は、下部から上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐状の外周面と、円錐状の外周面の上部に頂角の代わりに同軸的に連設された半球状面とを有することが好ましい。なお、最も直線流の割合が少ないときであっても、旋回流100%で直線流0%の場合よりも、直線流数%(流量比で0.5〜5%、1〜4%)程度を旋回流に混合させることができる。最も直線流の割合が多いときには、直線流100%にできる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1の概念について図1〜図6を参照して具体的に説明する。本実施形態の局部洗浄ノズル装置1は、便器に取り付けられる局部洗浄装置に搭載されており、人体局部を洗浄する洗浄流57を噴出させる。この局部洗浄ノズル装置1は、ケース2と、ケース2の内部において互いに並走する第1通路21および第2通路22と、第1通路21と第1開口31cを介して連通するように第1通路21の先端に設けられ第1通路21から直線流53が供給される第1室31と、第1室31の下側に配置され第2通路22と第2開口32cを介して連通するように第2通路22の先端に設けられ第2通路22から供給された水流を旋回流54とさせる第2室32と、第2室32の上部と第1室31の下部とを連通させる連通路33と、第1室31において直線流53と旋回流54とが混合された洗浄流57を上向きに人体局部に向けて噴出させる噴出口35とを有する。なお、図1及び図2に示すように、ケース2は上面2u、下面2d、側面2sおよび先端面2eを有する。第1室31は、天井面31u、底面31dよび側面31sを有する。第2室32は第1室31の真下に位置しており、天井面32u、底面32dおよび側面32sを有する。
以下、本発明の実施形態1の概念について図1〜図6を参照して具体的に説明する。本実施形態の局部洗浄ノズル装置1は、便器に取り付けられる局部洗浄装置に搭載されており、人体局部を洗浄する洗浄流57を噴出させる。この局部洗浄ノズル装置1は、ケース2と、ケース2の内部において互いに並走する第1通路21および第2通路22と、第1通路21と第1開口31cを介して連通するように第1通路21の先端に設けられ第1通路21から直線流53が供給される第1室31と、第1室31の下側に配置され第2通路22と第2開口32cを介して連通するように第2通路22の先端に設けられ第2通路22から供給された水流を旋回流54とさせる第2室32と、第2室32の上部と第1室31の下部とを連通させる連通路33と、第1室31において直線流53と旋回流54とが混合された洗浄流57を上向きに人体局部に向けて噴出させる噴出口35とを有する。なお、図1及び図2に示すように、ケース2は上面2u、下面2d、側面2sおよび先端面2eを有する。第1室31は、天井面31u、底面31dよび側面31sを有する。第2室32は第1室31の真下に位置しており、天井面32u、底面32dおよび側面32sを有する。
なお、噴出口35の中心軸線P3は、第1通路21の中心軸線P1および第2通路22の中心軸線P2に対して傾斜している。噴出口35は、第2室32に開口する入口35aと、外方に開口する出口35cとを有する。噴出口35は、これの先端に向かうにつれて、つまり、入口35aから出口35cに向かうにつれて、第1通路21の上流および第2通路22の上流に向かうように傾斜している。
図2に示すように、連通路33は、上側の第1室31に開口する連通開口33aと、下側の第2室32に開口する連通開口33cを有する。なお、図2から理解できるように、中心軸線P1,P2と直交する方向において側方から投影されるとき、第1通路21の中心軸線P1が延びる方向において、連通路33の連通開口33a,33cは、旋回流形成要素4の円錐外周面42の中心軸線PAよりも上流に位置している。即ち、連通路33の連通開口33a,33cは、円錐外周面42の頂部40よりも上流側に位置すると共に、噴出口35の入口35aよりも上流側に位置する。このような構造であれば、第1室32の直線流53に第2室32の旋回流54を混合させた後に、噴出口35から外方に噴出させることができ、旋回方向に方向ベクトルをもつ旋回流54の影響を直線流53に与え易い利点が得られる。
使用時には、第1室31には、第1通路21を流れる水が直線流53として供給される。第2通路22から第2室32に供給された水流は旋回流54とされる。すなわち、図1に示すように、第2室32の内部の中央域には旋回流形成要素4が突起状に設けられている。旋回流形成要素4は、これの頂部40およびこれの底面を通過する断面において、頂角が鋭角状(例えば30〜70°)をなす頂部40を有する円錐形状をなしている。旋回流形成要素4は、底面である下部4dから、頂部40である上部4uに向かうにつれて外径が次第に小さくなる円錐外周面42を備えている。この場合、円錐外周面42が下部4dから上部4uまで一定の頂角で連続する。このため、第2通路22から第2開口32cを介して第2室32に供給された第2水流52を、円錐外周面42の中心軸線PAの回りを旋回させて効果的に旋回流54として生成できる。なお、旋回流54を良好に形成できるように、図4(第2室32を真上から投影した図)に示すように、第2開口32cは、旋回流形成要素4の円錐外周面42の中心軸線PAに対して偏った位置に配置されている。
局部洗浄にあたり、第2室32において生成された旋回流54は、連通路33からその上側の第1室31に流入する。この結果、第2室32において生成された旋回流54は、第1室31の直線流53と混合する。このように旋回流54と直線流53とが第1室31において混合される。その後、混合された旋回流54および直線流53は、洗浄流57として、噴出口35から外方の局部に向けて噴出される。
局部洗浄にあたり、使用者の好みに応じて、噴出口35から噴出される洗浄流57の水勢の強弱をスイッチまたは制御装置等により調整させることが好ましい。この場合、使用者に操作される操作部により洗浄流57の水勢の強弱を可変とさせつつも、単位時間あたり噴出口35から噴出される洗浄流57の水量を一定領域に維持させる。ここで、一定領域とは、洗浄流57の噴出中においてある時刻において噴出される一定水量を100として相対表示するとき、洗浄流57の噴出中において85〜115の範囲内、90〜110の範囲内、更に95〜105の範囲内、97〜103の範囲内であることが好ましく、100であることが特に好ましい。
図1に示すように、洗浄流水勢調整要素6は、第1通路21および第2通路22に分岐する前の共通通路60と、共通通路60から分岐された第1通路21に設けられた第1洗浄流調整バルブ61と、共通通路60から分岐された第2通路22に設けられた第2洗浄流調整バルブ62とを有する。第1洗浄流調整バルブ61はこれの流路断面積を調整し、第1通路21を流れる単位時間あたりの水量を調整する。第2洗浄流調整バルブ62はこれの流路断面積を調整し、第2通路22を流れる単位時間あたりの水量を調整する。なお、共通通路60の上流は一般的には水道管に繋がる。
さて、噴出口35から噴出される洗浄流57の水勢を強くさせる場合には、洗浄流水勢調整要素6は、第1室31に供給する単位時間あたりの水量を増加させつつ、第2室32に供給する単位時間あたりの水量を減少させる。この場合、噴出口35から噴出される洗浄流57において、直線流53の割合が増加すると共に旋回流54の割合が減少するため、人体局部に直接衝突する衝突度が高くなり、使用者は強い洗浄感が得られる。ここで、直線流53の方向ベクトルは人体局部に向けて指向するため、直線流53の割合が増加すると、人体局部に衝突する度合が高くなり、使用者は強い洗浄感を感じる。これに対して、旋回流54の方向ベクトルは人体局部に向かう仮想線の回りに旋回方向として指向するため、旋回流54の割合が増加すると、人体局部に直接衝突する衝突度が低下し、使用者はマイルドな洗浄感を得る。
局部洗浄の際に、噴出口35から噴出される洗浄流57の水勢を弱くさせる場合には、洗浄流水勢調整要素6は、第1室31に供給する単位時間あたりの水量を減少させつつ、第2室32に供給する単位時間あたりの水量を増加させる。この場合、噴出口35から噴出される洗浄流57において、直線流53の割合が減少すると共に旋回流54の割合が増加するため、使用者はマイルドな洗浄感を感じる。
本実施形態によれば、前述したように噴出口35から噴出される洗浄流57の水勢の強弱を調整させつつも、単位時間あたりに噴出口35から噴出される洗浄流57の水量を洗浄流水勢調整要素6により一定領域に維持させる。
図5は洗浄流水勢調整要素6の一例を示す。図5に示すように、洗浄流水勢調整要素6は、一端61aから他端61cに向かうにつれて開口幅が増加する第1開口31cで形成された第1洗浄流調整バルブ61と、一端62aから他端62cに向かうにつれて開口幅が減少する第2開口32cで形成された第2洗浄流調整バルブ62とをもつ。第1開口31cは、第1通路21および第1室31に連通しており、直線流53となる水流を供給させる。第2開口32cは、旋回流54が形成される第2室32に第2通路22を介して連通する。スリット状をなす可動開口63をもつ可動部63mが設けられている。可動開口63は第1開口31cおよび第2開口32cに対面し、第1開口31cおよび第2開口32cの通水流路断面積を可変とさせる。可動開口63は第1開口31cおよび第2開口32cの長さ方向(矢印S1,S2方向)に沿って移動可能とされている。なお可動開口63の開口幅ΔWは、使用者の好みに応じて調整され、広幅でも狭幅でも良い。ここで、可動開口63の位置の如何に拘わらず、第1開口31cの通水流路断面積と第2開口32cの通水流路断面積との合計が一定値const1となる。よって、可動開口63の位置の如何に拘わらず、噴出口35から噴出される洗浄流57において直線流53の単位時間あたりの水量および旋回流54の単位時間あたりの水量との合計が一定値const2(100%)となるように設定されている。
従って、可動開口が(1)の位置にあるとき、相対表示で第1開口31cの流路断面積が100となり第2開口32cの流路断面積が0となり、この結果、噴出口35から噴出される洗浄流57において直線流53の割合が100%となり、旋回流54の割合が0%となる。この場合、噴出口35から噴出される洗浄流57が局部に向かう方向ベクトルが大きく増加し、局部を洗浄する洗浄流57の水勢が強いと、使用者は感じる。可動開口が(2)の位置にあるとき、相対表示で第1開口31cの流路断面積が75となり第2開口32cの流路断面積が25となり、この結果、噴出口35から噴出される洗浄流57において直線流53の割合が75%となり、旋回流54の割合が25%となる。この場合、噴出口35から噴出される洗浄流57が局部に向かう方向ベクトルがやや弱くなり、局部を洗浄する洗浄流57の水勢がやや強であると、使用者は感じる。
可動開口が(3)の位置にあるとき、相対表示で第1開口31cの流路断面積が50となり第2開口32cの流路断面積が50となり、噴出口35から噴出される洗浄流57において直線流53の割合が50%となり、旋回流54の割合が50%となる。この場合、噴出口35から噴出される洗浄流57が局部に向かう方向ベクトルが中程度となり、局部を洗浄する洗浄流57の水勢が中程度であると、使用者は感じる。また、可動開口が(4)の位置にあるとき、相対表示で第1開口31cの流路断面積が25となり第2開口32cの流路断面積が75となり、噴出口35から噴出される洗浄流57において直線流53の割合が25%となり、旋回流54の割合が75%となる。この場合、噴出口35から噴出される洗浄流57が局部に向かう回転方向の方向ベクトルが増加し、局部を洗浄する洗浄流57の水勢がやや弱く、マイルド感が向上していると、使用者は感じる。
更に、可動開口が(5)の位置にあるとき、相対表示で第1開口31cの流路断面積が数%となり第2開口32cの流路断面積が約100となり、噴出口35から噴出される洗浄流57において直線流53の割合が数%となり、旋回流54の割合が約100%となる。この場合、噴出口35から噴出される洗浄流57が旋回しつつ人体局部に向かう旋回方向の方向ベクトルが大きく増加し、人体局部を洗浄する洗浄流57の水勢が弱く、マイルド感が高いと、使用者は感じる。
上記したように本実施形態によれば、局部を洗浄するために噴出口35から噴出される洗浄流57の水勢が弱いときであっても、洗浄流57の水勢が強い場合と同様に、洗浄流57の水量が充分に確保されるため、洗浄感の不足が避けられ、局部を洗浄する洗浄流57のたっぷり感が確保され、洗浄満足感が得られる。すなわち、局部を洗浄する洗浄流57の水勢の強弱に拘わらず、洗浄流57の水量が充分に確保されるため、洗浄感の不足が避けられ、局部を洗浄する洗浄流57のたっぷり感が確保され、洗浄満足感が得られる。
本実施形態によれば、ケース2において、直線流53が供給される第1室31の下部(真下)に、旋回流54が生成される第2室32が配置されている。このため、洗浄流57において、旋回流54の影響を第1室31の直線流53に対して与え易い。逆に、直線流53が供給される第1室31の上部に、旋回流54が生成される第2室32が配置されている場合には、旋回流54が直線流53の上方に位置し、旋回流54が直線流53と充分に混合されることなく、噴出口35から直ちに外方に噴出されるため、旋回流54の旋回方向の方向ベクトルの影響を直線流53に対して与え難いと考えられる。ここで、旋回流形成要素4の円錐外周面42の頂部40は頂角を有するように、円錐外周面42の全体が円錐外周面形状をなしている。このため第2室32において旋回流54が確保され易い。
噴出口35および連通路33の側面視の寸法関係を図2(B)に示す。側面視において、噴出口35は幅aおよび高さbをもつ。連通路33は幅cおよび高さdをもつ。ここで、a/b≦1とされている。また、c/d≧1とされている。b>dとされていることが好ましい。
第2室32を第1室31に連通させる連通路33の流路距離が長いと、連通路33の長さの影響で、第2室32において生成された旋回流54の旋回の乱れが生じるおそれがある。この点について本実施形態によれば、図2から理解できるように、連通路33の高さ寸法をdとし、噴出口35の高さ寸法(ケース2の天井面31uに対して垂直方向における高さ寸法)をbとすると、b>dの関係とされている。d/b=0.6以下、0.5以下、0.4以下とされていることが好ましい。このため、第2室32において生成された旋回流54が連通路33を通過するときにおける旋回の乱れが抑制され、旋回流54を第1室31に速やかに流入させ易い。従って、第2室32において生成された旋回方向に方向ベクトルをもつ旋回流54の影響を直線流53に対して与え易い。この場合、洗浄流57の強弱の調整範囲を増加させ易い。なお、図2から理解できるように、連通路33の高さ(長さ)dは、第1室31の室高さ寸法および第2室32の室高さ寸法よりも短くされていることが好ましい。
図6は実施形態1に係る装置における噴出水量の概念を示す。図6の横軸は、噴出口35から噴出される洗浄流57の単位時間あたりの噴出水量(相対表示)を示す。図6の縦軸は、噴出口35から噴出される洗浄流57の衝突平均荷重(相対表示)を示す。この試験例では、衝突平均荷重は、噴出口35から噴出される洗浄流57の強さに相当するものであり、噴出口35の上方5センチメートルの位置に荷重センサが設置された状態で、荷重センサにより測定された。特性線A1〜A4は従来形態を示す。図6の目標領域WEに示すように、噴出口35から上向きに噴出される洗浄流57の衝突平均荷重が大きいとき(すなわち、洗浄流57の水勢が強いとき)には勿論のこと、噴出口35から上向きに噴出される洗浄流57の衝突平均荷重が小さいときであっても(すなわち、洗浄流57の水勢が弱いときであっても)、洗浄流57の単位時間あたりの水量は一定領域に維持される。よって、洗浄流57の水勢が弱いときであっても、洗浄流57の流量感を確保でき、洗浄感の不足が解消される。
(実施形態2)
図7は実施形態2を示す。本実施形態と実施形態1と同様の構成および作用効果を有する。図7に示すように、第2室32の内部には旋回流形成要素4Bが設けられている。旋回流形成要素4Bは、これの下部4dからこれの上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐外周面42Bと、円錐外周面42Bの上部に頂角の代わりに同軸的に連設された半球状面44とを有する。半球状面44は円錐の頂角を示す頂部40(図2参照)に比較すると、広い表出面積を有する。この場合、第2室32に供給された水が半球状面44に当たり易いため、第2室32における旋回流54の水勢が弱められ易くなる。このように旋回流54の水勢を弱めれば、噴出口35から噴出される洗浄流57のうち旋回流54の割合が100%のときにおいて、洗浄流57の水勢を弱くさせ易い。従って、噴出口35から噴出される洗浄流57のうち旋回流54の割合が約100%(90〜100%、90〜98%)のときにおける洗浄流57の水勢の弱さと、噴出口35から噴出される洗浄流57のうち直線流53の割合が100%のときにおける洗浄流57の水勢の強さとの差を増加させ易い利点が得られる。このように洗浄流57の水勢の強弱の調整範囲を大きくさせ易く、洗浄流57の単位時間あたりの流量を一定領域に維持させつつ、洗浄流57の水勢の強弱を使用者の好みに応じさせ易い利点が得られる。図7に示すように、連通路33の連通開口33a,33cは、旋回流形成要素4の円錐外周面42の中心軸線PAよりも上流に位置している。即ち、連通路33の連通開口33a,33cは、円錐外周面42の頂部40よりも上流側に位置すると共に、噴出口35の入口35aよりも上流側に位置する。なお、旋回流54の割合が最も多いときには、旋回流54が100%の場合でも良いし、あるいは、旋回流54を90〜99%、95〜99%とし、残りを直線流53との割合とする場合でも良い。
図7は実施形態2を示す。本実施形態と実施形態1と同様の構成および作用効果を有する。図7に示すように、第2室32の内部には旋回流形成要素4Bが設けられている。旋回流形成要素4Bは、これの下部4dからこれの上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐外周面42Bと、円錐外周面42Bの上部に頂角の代わりに同軸的に連設された半球状面44とを有する。半球状面44は円錐の頂角を示す頂部40(図2参照)に比較すると、広い表出面積を有する。この場合、第2室32に供給された水が半球状面44に当たり易いため、第2室32における旋回流54の水勢が弱められ易くなる。このように旋回流54の水勢を弱めれば、噴出口35から噴出される洗浄流57のうち旋回流54の割合が100%のときにおいて、洗浄流57の水勢を弱くさせ易い。従って、噴出口35から噴出される洗浄流57のうち旋回流54の割合が約100%(90〜100%、90〜98%)のときにおける洗浄流57の水勢の弱さと、噴出口35から噴出される洗浄流57のうち直線流53の割合が100%のときにおける洗浄流57の水勢の強さとの差を増加させ易い利点が得られる。このように洗浄流57の水勢の強弱の調整範囲を大きくさせ易く、洗浄流57の単位時間あたりの流量を一定領域に維持させつつ、洗浄流57の水勢の強弱を使用者の好みに応じさせ易い利点が得られる。図7に示すように、連通路33の連通開口33a,33cは、旋回流形成要素4の円錐外周面42の中心軸線PAよりも上流に位置している。即ち、連通路33の連通開口33a,33cは、円錐外周面42の頂部40よりも上流側に位置すると共に、噴出口35の入口35aよりも上流側に位置する。なお、旋回流54の割合が最も多いときには、旋回流54が100%の場合でも良いし、あるいは、旋回流54を90〜99%、95〜99%とし、残りを直線流53との割合とする場合でも良い。
(実施形態3)
図8は実施形態3を示す。本実施形態と実施形態1,2と同様の構成および作用効果を有する。図8に示すように、第2室32の内部には旋回流形成要素4Bが設けられている。旋回流形成要素4Bは、これの下部4dからこれの上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐外周面42Bと、円錐外周面42Bの上部に頂角の代わりに同軸的に連設された半球状面44とを有する。半球状面44の上方に連通路33が中心軸線PAと同軸的に位置する。このため、第2室32の旋回流54が速やかに第1室31に流入し、旋回流54の影響を第1室31の直線流53に対して与え易い。半球状面44の代わりに、頂角を有する円錐の頂部としても良い。
図8は実施形態3を示す。本実施形態と実施形態1,2と同様の構成および作用効果を有する。図8に示すように、第2室32の内部には旋回流形成要素4Bが設けられている。旋回流形成要素4Bは、これの下部4dからこれの上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐外周面42Bと、円錐外周面42Bの上部に頂角の代わりに同軸的に連設された半球状面44とを有する。半球状面44の上方に連通路33が中心軸線PAと同軸的に位置する。このため、第2室32の旋回流54が速やかに第1室31に流入し、旋回流54の影響を第1室31の直線流53に対して与え易い。半球状面44の代わりに、頂角を有する円錐の頂部としても良い。
(実施形態4)
本実施形態と実施形態1〜3と同様の構成および作用効果を有するため、図1〜図8を準用できる。第1室31の室空間容積をV1とする。第2室32の室空間容積をV2とする。V1は直線流53と旋回流54との混合性に影響を与える。第1室31の室空間容積V1が過剰に小さいと、直線流53が噴出口35からそのまま噴出され易くなり、第1室31における直線流53と旋回流54との混合性が低下するおそれがある。第2室32の室空間容積V2が過剰に小さくても、過剰に大きくても、旋回流54が生成されにくい。このように第2室32の室空間容積V2は、第2室32において生成される旋回流54の水流強さに影響を与える。従って、V1/V2は、噴出口35から噴出される洗浄流57の強弱に影響を与える。噴出口35から噴出される洗浄流57の強弱の確保を考慮すると、V1/V2は例えば1.0〜2.5の範囲内、1.2〜2.0の範囲内にできる。但しこの範囲内に限定されるものではない。
本実施形態と実施形態1〜3と同様の構成および作用効果を有するため、図1〜図8を準用できる。第1室31の室空間容積をV1とする。第2室32の室空間容積をV2とする。V1は直線流53と旋回流54との混合性に影響を与える。第1室31の室空間容積V1が過剰に小さいと、直線流53が噴出口35からそのまま噴出され易くなり、第1室31における直線流53と旋回流54との混合性が低下するおそれがある。第2室32の室空間容積V2が過剰に小さくても、過剰に大きくても、旋回流54が生成されにくい。このように第2室32の室空間容積V2は、第2室32において生成される旋回流54の水流強さに影響を与える。従って、V1/V2は、噴出口35から噴出される洗浄流57の強弱に影響を与える。噴出口35から噴出される洗浄流57の強弱の確保を考慮すると、V1/V2は例えば1.0〜2.5の範囲内、1.2〜2.0の範囲内にできる。但しこの範囲内に限定されるものではない。
(適用形態)
図9は適用形態を示す。図9に示すように、便器101の後方の上部には局部洗浄装置100が搭載されている。局部洗浄装置100は、水タンク101xを有する便器101に据え付けられる便座107と、便座107の上方に位置する便蓋102と、操作パネル104をもつハウジング103とを有する。ハウジング103には、洗浄ノズル装置1が設けられている。図略のモータ機構などの駆動機構が動作すると、あるいは、水圧等を駆動力として、洗浄ノズル装置1は、便座107に着座する人体の局部に向けて前進し、洗浄流を局部に向けて噴出させて局部を洗浄させる。
図9は適用形態を示す。図9に示すように、便器101の後方の上部には局部洗浄装置100が搭載されている。局部洗浄装置100は、水タンク101xを有する便器101に据え付けられる便座107と、便座107の上方に位置する便蓋102と、操作パネル104をもつハウジング103とを有する。ハウジング103には、洗浄ノズル装置1が設けられている。図略のモータ機構などの駆動機構が動作すると、あるいは、水圧等を駆動力として、洗浄ノズル装置1は、便座107に着座する人体の局部に向けて前進し、洗浄流を局部に向けて噴出させて局部を洗浄させる。
(その他)本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
1は洗浄ノズル装置、2はケース、21は第1通路、22は第2通路、31は第1室、32は第2室、33は連通路、35は噴出口、4は旋回流形成要素、40は頂部、42は円錐外周面、44は半球状面、53は直線流、54は旋回流、57は洗浄流水勢調整要素、63は可動開口を示す。
Claims (4)
- 人体の局部を洗浄する洗浄流を噴出させる局部洗浄ノズル装置であって、
互いに並走する第1通路および第2通路と、
前記第1通路から直線流が供給される第1室と、
前記第1室の下側に配置され前記第2通路から供給された水流を旋回流とさせる第2室と、
前記第2室の旋回流と前記第1室の直線流とを前記第1室において混合させるように前記第2室と前記第1室とを連通させる連通路と、
前記第1室において直線流と旋回流とが混合された洗浄流を上向きに人体局部に向けて噴出させる噴出口と、
前記第1室に供給する単位時間あたりの水量が増加するにつれて前記第2室に供給する単位時間あたりの水量を減少させると共に、前記第1室に供給する単位時間あたりの水量が減少するにつれて前記第2室に供給する単位時間あたりの水量を増加させることにより、単位時間あたりに前記噴出口から噴出される前記洗浄流の水量を一定領域に維持させつつ、前記洗浄流の水勢の強弱を可変とさせる洗浄流水勢調整要素とを具備する局部洗浄ノズル装置。 - 請求項1において、前記第2室の内部には、下部から上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐外周面が備える旋回流形成要素が設けられている局部洗浄ノズル装置。
- 請求項2において、前記旋回流形成要素は、断面で頂角が鋭角状をなす頂部を有する円錐外周面を有する局部洗浄ノズル装置。
- 請求項2において、前記旋回流形成要素は、下部から上部に向かうにつれて外径が小さくなる円錐状の外周面と、前記円錐状の外周面の上部に頂角の代わりに同軸的に連設された半球状面とを有する局部洗浄ノズル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010011971A JP2011149216A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 局部洗浄ノズル装置 |
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JP2010011971A Pending JP2011149216A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 局部洗浄ノズル装置 |
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- 2010-01-22 JP JP2010011971A patent/JP2011149216A/ja active Pending
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