JP5593685B2 - 空気清浄装置 - Google Patents

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厨房にて使用され、調理時に発生する油煙や臭いを除去するための空気清浄装置に関するものである。
従来、この種の空気清浄装置は、燃焼を伴わない電気加熱器具では人体に有害な二酸化炭素が発生しないため、油煙、水分、調理臭等の汚染空気を処理できれば必ずしも室外への排気は必要なくなるため、電気集塵などの油煙除去装置を使用するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その空気清浄装置について、図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、電気加熱器具101の奥側に設けられ、電気加熱器具101による調理で発生した汚染空気を吸い込むための吸込み口102と、吸込み口102に連通してキャビネット内に設置され、吸込み口102から汚染空気を取り込む送風機103と、吸込み口102に配置される油煙除去装置104、キャビネット内に設置される水分除去装置105及び脱臭装置106を備え、吸込み口102から取り込んだ汚染空気をキャビネットの外に吹き出し口107から排出させる空気清浄装置であった。
特開2005−283060号公報
このような従来の空気清浄装置では、油煙除去を長時間実施すると油煙除去箇所に汚れが付着するため、メンテナンスが頻度が増加するという課題があり、油煙を確実に除去しながらもメンテナンスを軽減することが要求されている。本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、油煙除去手段である電気集塵の集塵部で油煙を確実に捕集しながら。集塵部の汚れを均等に付着させることでメンテナンスの頻度が少なくなり、洗浄しやすい構成とすることができる空気清浄装置を提供することを目的としている。
本発明の空気清浄装置は、上記目標を達成するために、厨房の調理部の背面部に位置する本体を備え、前記本体の上部に調理時の油を捕集するための吸込口を備え、厨房の調理部の背面に排気口を備え、前記吸込口から排気口へ送風するための送風手段を備え、前記本体の内部に電気集塵部を備え、前記電気集塵部は油に帯電を施す帯電部及び帯電した油を付着して除去する集塵部を備え、前記帯電部は固定され、前記集塵部は回転可能に支持され、前記集塵部を回転駆動する駆動手段を備え、前記駆動手段により定期的に前記集塵部を回転する空気清浄装置であって、洗浄液を噴射して前記集塵部を洗浄液で清掃する集塵部ノズルと、前記集塵部に突起を備え、前記駆動手段は、前記集塵部ノズルの洗浄液の噴射により集塵部を回転させるものである。
この手段により電気集塵の集塵部の汚れを均等に付着させるとともに洗浄しやすい構成とすることができる空気清浄装置が得られる。
本発明によれば部屋の空気を清潔に保つことができ、フィルターを定期的に洗浄する手間が不要であるという効果のある空気清浄装置を提供できる。
本発明の実施の形態1の空気清浄装置外観を示す斜視図 同側断面を示す構成図 同背面断面を示す構成図 本発明の実施の形態2の空気清浄装置を示す側断面を示す構成図 従来の空気清浄装置を示す正面断面を示す構成図
本発明の請求項1記載の発明は、厨房の調理部の背面部に位置する本体を備え、前記本体の上部に調理時の油を捕集するための吸込口を備え、厨房の調理部の背面に排気口を備え、前記吸込口から排気口へ送風するための送風手段を備え、前記本体の内部に電気集塵部を備え、前記電気集塵部は油に帯電を施す帯電部及び帯電した油を付着して除去する集塵部を備え、前記帯電部は固定され、前記集塵部は回転可能に支持され、前記集塵部を回転駆動する駆動手段を備え、前記駆動手段により定期的に前記集塵部を回転する空気清浄装置であって、洗浄液を噴射して前記集塵部を洗浄液で清掃する集塵部ノズルと、前記集塵部に突起を備え、前記駆動手段は、前記集塵部ノズルの洗浄液の噴射により集塵部を回転させるものであり、電気集塵部の集塵部に付着する捕集した油を集塵部を回転することで均一にすることができるため、使用者のメンテナンスがなくても長期間安定して使用することができるという作用を有する。
特に、集塵部ノズルから噴出される洗浄液の噴射の力により集塵部を回転させることで駆動手段を使用せず節電ができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1の構成について説明する。
図1に示すように、厨房の調理部の一例であるクッキングヒータ1が調理台に備えられており、クッキングヒータ1の背面部に本体2を備え、本体2の上部にクッキングヒータ1で調理された油煙などを吸込むための吸込口3を備えている。また、図2に示すように、クッキングヒータ1の背面側で本体2の下部に排気口4を備えている。
図2に示すように、本体2の内部には吸込口3の下流側に電気集塵部5の構成要素である帯電部6と集塵部7を備え、必ず帯電部6が集塵部7よりも上流側に位置するように配置されている。次に、電気集塵部5の近傍に帯電部6を清掃するための帯電部清掃手段8と帯電部乾燥手段9が併設されている。また、集塵部7を清掃するために集塵部清掃手段10と集塵部乾燥手段11が併設されている。帯電部6と集塵部7を帯電部清掃手段8および集塵部清掃手段10で洗浄したあとの洗浄液の排水は、捕集した油が含まれるため、回収部の一例であるドレン板12によって回収する。電気集塵部5の下流側には消臭剤13と送風手段の一例であるシロッコファン14が設置され、排気口4から清浄空気を排出する構成である。
図3に示すように、集塵部7には駆動軸15が両側に備わっており、片側の駆動軸15は駆動手段の一例である駆動モータ16に連接されている。
次に、実施の形態1の動作を示す。
図1に示すように、クッキングヒータ1に電源を投入して、クッキングヒータ1の上にある調理器具(図示せず)を加熱すると、調理に使用される調理油(図示せず)が油煙となり、その油煙の温度が高いため上昇気流に乗り、部屋を充満するため、本体2の電源が投入され、本体2の内部に備えられたシロッコファン14が作動すると、吸込口3から急速に部屋の空気を吸込み、油煙が誘引されて吸込口3に吸込まれる。
図2に示すように、吸込まれた油煙は、帯電部6によって帯電されて下流側に流れ、帯電された油煙は集塵部7によって捕集される。一例として99%ほど油が除去された空気は、わずかな油と臭いの成分を含んだものであるため、消臭剤13によって残りの油と臭い成分が捕集される。消臭剤13は材料の一例として活性炭でできているものであり、油の付着状況や臭い成分の捕集状況により定期的に交換されるものである。
臭いも除去された空気は、清浄な空気として排気口4から部屋に戻される。
図3に示すように、捕集する油は、集塵部7の上流側に多く付着するため、一定期間で集塵部7を駆動モータ16で駆動することで回転でき、集塵部7の全体に均一に油を捕集させるものである。
図2に示すように、帯電部6にはわずかに油や汚れが付着して、集塵部7には大半の油と汚れが付着するため、一定期間、電気集塵部5を運転した後に、電気集塵部5の通電を停止して、帯電部清掃手段8(一例として噴射ノズル)および集塵部清掃手段10(一例として噴射ノズル)から洗浄液(一例として水)を噴出して、電気集塵部5の帯電部6と集塵部7を洗浄する。
このとき、図1に示すように、洗浄通知手段17(一例としてLEDランプ)を点灯させて、使用者に知らせることができる。
また、図2に示すように、帯電部6と集塵部7を洗浄した後に、帯電部乾燥手段9と集塵部乾燥手段11(一例としてヒータ)により、帯電部6と集塵部7をすばやく乾燥させる。
このとき、図1に示すように、停止通知手段18(一例としてLEDランプ)を点灯させて、使用者に知らせることができる。
図2に示すように、電気集塵部5は定期的に本体2の背面側から取り出すことができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
まず、本発明の実施の形態2の構成を示す。
図4に示すように、帯電部6を洗浄液で清掃でき、かつ噴流を噴出することができる帯電部ノズル19を備え、集塵部7を洗浄液で清掃でき、かつ噴流を噴出することができる集塵部ノズル20を備えている。
次に、本発明の実施の形態2の動作を示す。
図4に示すように、帯電部6および集塵部7が汚れた場合に、帯電部ノズル19および集塵部ノズル20により洗浄液を噴射して洗浄して、更に噴流を噴出することで付着した水分を除去して乾燥させることができる。
このように、実施の形態1で説明した清掃手段と乾燥手段を一つの部品で構成できるので、簡単な構成で、装置自体の小型化も可能となる。
ここで、帯電部ノズル19および集塵部ノズル20を流体の付着作用を利用した流体素子の構成とすることで自励発振をさせることができ、帯電部6および集塵部7をすばやく清掃することができる。
図3に示すように、捕集する油は、集塵部7に付着するため、集塵部7を駆動モータ16で駆動することで回転できるため、集塵部ノズル20にて洗浄液で洗浄する場合に、集塵部7の全体を満遍なく清掃することができる。
更に集塵部7に突起部(図示せず)を設けることで、洗浄液の噴射する勢いで回転することで、駆動モータ16を駆動しなくても、同様の効果を電力を使わず省エネで持たすことができる。
調理器具を使用する厨房で、調理によって発生する油煙の除去や臭いを除去する排気装置と連動する用途にも適用できる。
1 クッキングヒータ
2 本体
3 吸込口
4 排気口
5 電気集塵部
6 帯電部
7 集塵部
8 帯電部清掃手段
9 帯電部乾燥手段
10 集塵部清掃手段
11 集塵部乾燥手段
12 ドレン板
13 消臭剤
14 シロッコファン
15 駆動軸
16 駆動モータ
17 洗浄通知手段
18 停止通知手段
19 帯電部ノズル
20 集塵部ノズル

Claims (1)

  1. 厨房の調理部の背面部に位置する本体を備え、前記本体の上部に調理時の油を捕集するための吸込口を備え、厨房の調理部の背面に排気口を備え、前記吸込口から排気口へ送風するための送風手段を備え、前記本体の内部に電気集塵部を備え、前記電気集塵部は油に帯電を施す帯電部及び帯電した油を付着して除去する集塵部を備え、前記帯電部は固定され、前記集塵部は回転可能に支持され、前記集塵部を回転駆動する駆動手段を備え、前記駆動手段により定期的に前記集塵部を回転する空気清浄装置であって、洗浄液を噴射して前記集塵部を洗浄液で清掃する集塵部ノズルと、前記集塵部に突起を備え、前記駆動手段は前記集塵部ノズルの洗浄液の噴射により前記集塵部を回転させる構成である空気清浄装置。
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