JP5593080B2 - 動物忌避剤収容具 - Google Patents
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Description
該収容具では収容部102の底壁102aに通気部104を設けているため、忌避剤の臭いは下向きのみに向けて発散される。
前記支持部の筒部は前記受け部の底壁に設けた通気孔の一部と連通させると共に、該筒部の少なくとも上側に周方向と上下方向に間隔をあけて通気孔を設け、
前記忌避剤収容部に収容する動物忌避剤の臭気を前記支持部の筒部に導入し、該筒部の前記通気孔より臭気を周方向に発散できる構成としていることを特徴とする動物忌避剤収容具を提供している。
そのため、犬、猫等の動物の鼻の高さ位置が相違しても、近寄ってくる動物の鼻の高さ位置に臭気を発散させることができ、より確実に動物を撃退できる。
前記支持部の筒部は円筒形状とすると共に下側部は断面十字形状の杭状としてもよい。
または、前記のように、断面十字形状の前記支持部の対向する一対の2つの突出部に前記通気孔を設けると共に直交する他の突出部には通気孔を設けず、かつ、通気孔を設けた突出部では最上位の通気孔の上部で中空部の上面を閉鎖してもよい。
該構成とすると、筒状の支持部を忌避剤をこぼれ落とすことなく忌避剤の副収容部として利用でき、忌避剤の収容容積を増加することができる。
このように、複数の動物忌避剤収容具を組み合わせると、臭気の発散位置を高くでき、背の高い動物に対しても有効な位置で臭気を発散させることができる。
前記のように、本発明の動物忌避剤収容具は、突き刺す、設置する、吊り下げるのいずれの設置方法にも対応でき、使い勝手の良いものとしている。
前記動物忌避剤は、詳しくは、直径2mm〜15mmの粒状タイプでは、更にニームおよびハバネロを含み、直径2.5cm〜3cmの矩形状または円形の固形タイプでは更に木酢液、セラミックセメントを含んでいる。
液状タイプでは更に木酢液を含み、液をフェルト、スポンジ、ゼオライト、パーライト等からなる吸着材に含浸させている。
前記固形タイプでは、さらに、セラミックセメントは40〜60質量部を含んでいる。
前記液状タイプでは、さらに、木酢液30〜40質量部を配合している。
る。
また、前記ニーム、ニンニク、ハバネロ等の臭いのきつい成分も天然素材であり、天然素材100%とすると、安心して取り扱うことができる。
図1乃至図3に第1実施形態の動物忌避剤収容具(以下、収容具と略称する)を示す。 収容具1は、土中又はペットボトルへ差し込んで立設するタイプである。
また、前記4つの突出部8のうち、一対の対向する突出部8Aと8Bとには、上下高さ方向に間隔をあけて、水平方向の通気孔9を設けている。該突出部8A、8Bと直交方向の突出部8Cと8Dには通気孔を設けていない。
本実施形態で用いる動物忌避剤20は、全質量を100部とすると、木タールが25質量部、ニームが5質量部、ハバネロが5質量部、ニンニクが5質量部、その他の忌避物質として汎用されている天然成分とし、100%天然成分を配合した組成物からなる。
粒の大きさは、直径が2mm〜15mmとし、前記受け部4の底壁4aに配置した忌避剤保持スペーサ11の通気孔10より落下しないようにしている。
また、底壁4aの中央の通気孔7aを通して支持部3の上半側部の筒部3bの中空部C1〜C5へと臭気が導入され、筒部3bの直径方向に突出する突出部8A、8Bに設けた通気孔9から臭気が大気中に向けて水平方向に発散する。かつ、該通気孔9は上下方向にも間隔をあけて設けているため、上下複数段で水平方向に発散し、収容具1の全周に向けて臭気が拡散していく。
本発明者が実験した結果、2mの範囲まで臭気が拡散していることが確認できた。
よって、収容具1を2m間隔で設置すると、臭いのバリアを設けることができ、該バリアで囲まれた家屋内に忌避するノラ猫やノラ犬、イノシシ等の動物が侵入するのを防止できる。また、既に侵入している動物がいると、該動物を追い出すことができる。
なお、収容具1は土中やペットボトルに突き刺して立てる方法に代えて、壁や木から吊り下げて配置することもできる。
さらに、2個の収容具1を用い、1本を土中に突き刺し、その受け部4の底壁の通気孔7aに2本目の収容具1の支持部3を下端から挿入して嵌合し、積み上げて高さを大とすることもできる。この場合、大型犬や、イノシシ等の大型動物の鼻の高さ位置に臭気を発散できるように通気孔9の位置を合わせることができる。
該第1変形例では、支持部3の上半側部の筒部3bでは、通気孔9を設けている突出部8A、8Bの最上位置の通気孔9の上位置に中空部C2、C3を閉鎖する上面閉鎖壁3dを設けている。
よって、受け部の底壁4aの通気孔7aより筒部3bの突出部8C、8Dに粒状の動物忌避剤20が落下して収容できる一方、通気孔9を設けた突出部8A、8Bの中空部C2、C3には粒状の動物忌避剤20は上面閉鎖壁3dにより遮断されて落下されてこない。
このように、支持部3の筒部3bの一部の突出部8C、8Dを動物忌避剤20の副収容部に利用し、他の突出部8A、8Bを臭気発散用として用いてもよい。
該変形例では、支持部3の上半側部は円筒形状の筒部3bとし、その外周面の直径方向の対向位置に上下縦方向に間隔をあけて通気孔9を設けている。支持部3の下半側部は前記実施形態と同様な断面十字形状の平板部3aとしている。
また、蓋5はドーム形状にかえて8角錐形状とし、各辺の傾斜面の下端は垂直方向に延在している。
該固定タイプの動物忌避剤は、木タール43質量部、ニンニク2質量部、セラミックセメント55質量部としている。
他の構成および作用効果は前記第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、支持部3の下端に円形の置台15を設け、支持部3は全長にわたって断面十字形状の筒部としている。第1実施形態と同様に突出部8A、8Bに通気孔9をあけている。
また、忌避剤収容部6の内部には、フェルト、スポンジ、または天然鉱石の吸着剤に液状タイプの動物忌避剤を含浸させて収容している。動物忌避剤が気化して発散する臭気は支持部3の突出部8A、8Bの通気孔9を通って全周に拡散する。かつ、受け部4の底壁4aの通気孔7bからも発散する。
3 支持部
3a 平板部
3b 筒部
4 受け部
4a 底壁
4b 周壁
5 蓋
7a、7b、9 通気孔
11 忌避剤保持スペーサ
20 動物忌避剤
Claims (7)
- 縦方向に延在すると共に上側部が筒部で、下側部が平板部からなる支持部と、該支持部の上端に連続して設けている底壁と周壁とからなる受け部と、該受け部に着脱自在に被せる蓋とからなり、前記受け部と蓋で囲まれた忌避剤収容部を設け、
前記支持部の筒部は前記受け部の底壁に設けた通気孔の一部と連通させると共に、該筒部の少なくとも上側に周方向と上下方向に間隔をあけて横向きの通気孔を設け、
前記忌避剤収容部に収容する動物忌避剤の臭気を前記支持部の筒部に導入し、該筒部の前記通気孔より臭気を周方向に発散できる構成としていることを特徴とする動物忌避剤収容具。 - 前記支持部は断面十字形の杭状とし、上側部の筒部は断面十字形状の筒部とし、その中心の中空部から4方へ延在する4つの突出部の中空部を連通させ、これら4つの突出部の少なくとも直径方向に対向する2つの突出部に前記通気孔を設け、または、
前記支持部の筒部は円筒形状とすると共に下側部は断面十字形状の杭状としている請求項1に記載の動物忌避剤収容具。 - 前記蓋はドーム形状、角錐筒形状とし、その頂点に吊下用環を突設し、該蓋の下端に前記受け部の底壁に着脱自在に係止する係止爪を突設している請求項1または請求項2に記載の動物忌避剤収容具。
- 前記受け部の底壁に設けて前記筒部と連通する前記通気孔は杭形状とした前記支持部の下端部を上方から挿入できる形状とし、前記支持部を積み重ねて高さ調節可能とし、または、前記支持部の下端に台座を設けている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の動物忌避剤収容具。
- 前記忌避剤収容部に収容する動物忌避剤が落下しない大きさの通気孔をあけた忌避剤保持スペーサを底壁の上面に着脱自在に敷設している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の動物忌避剤収容具。
- 前記忌避剤収容部に動物忌避剤を収容しており、
前記動物忌避剤は、全質量100部中に、少なくとも木タールを20〜70質量部、ニンニクを1〜5質量部を含み、天然素材を90質量部以上とし、粒状タイプ、固形タイプ又は、液状タイプであり、前記液状タイプでは吸着材に吸着させている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の動物忌避剤収容具。 - 前記動物忌避剤は、さらに、ニーム、ハバネロ、木酢液あるいは/およびセラミックセメントを含んでいる請求項6に記載の動物忌避剤収容具。
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