JP3154756U - 鳥獣類用忌避具 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間に亘って、鳥獣類に対する安定した忌避作用を発揮する。【解決手段】吸着材1を収納する容器2と、この容器2に形成した開口部3を開閉自在に設ける蓋4と、容器2に収納した吸着材1とで鳥獣類用忌避具を構成する。この容器2内には、ハイイロオオカミの尿を吸着させた粉末状シリカが吸着材1として収納されている。この吸着材1から発せられた尿の臭気は前記開口部3から発散し、鳥獣類を容器2から遠ざける。吸着材1は大きな表面積を有するため、効率よく臭気を発生することができ、長期間に亘って忌避作用が安定的に発揮される。また、容器2に蓋4を設けたことにより、この容器2内に雨水が入りにくい。このため、吸着材1による忌避作用が劣化しにくい。【選択図】図1

Description

この考案は、獣の尿が発する臭気によって、この獣を天敵とする鳥獣類が近付かないようにするための鳥獣類用忌避具に関する。
鳥獣類用の忌避具は、農作物を荒らしたり、人に危害を加えたりする猪、鹿や猿等の鳥獣類が、畑や人等に近付くのを防止するために、畑の周囲等に設置される。この鳥獣類用忌避具からは、鳥獣類が天敵とする獣の臭いが発せられている。そして、この臭いを嗅いだ鳥獣類は、この獣が縄張りを示すためにマーキングしたものと判断して、臭いがする場所から逃げようとするため、農作物や人への被害が回避される。
この臭いの元として、例えば、後記非特許文献1に示すように、強い臭気を放つオオカミの尿が用いられる。この尿は海外にて保護飼育下にあるハイイロオオカミから採取したものである。この液状の尿を円筒状の容器に入れ、鳥獣類の接近を防止したい畑等の周りに数メートル間隔で設置し、その近傍に臭気を漂わせる。
日本においては、オオカミは既に絶滅しており、現存する鳥獣類はオオカミに襲われた経験がないが、本能的にオオカミは危険なものと判断して、忌避具からの回避行動をとっていると考えられている。
ウルフピーホームページ <URL:http://www.wolfpee.com>
このように、天敵とする獣の尿の臭気を利用した忌避具は、この臭気自体が人工的なものでないため自然環境に害を与えないとともに、鳥獣類の危険を回避する本能に直接作用するため、同じ臭いを繰り返して嗅いだ際の学習効果(いわゆる、「慣れ」)が生じにくいというメリットがある。
前記非特許文献1に示す鳥獣類用忌避具は、液状の尿を用いるため、次第に水分が蒸発して1月もすると干涸びた状態となる。この状態では、尿が少量の固体となって外気との接触面積が小さくなるとともに、臭気の発生を促進する水分の蒸発がないため、鳥獣類の忌避効果が急激に低下する。このため、約1月ごとに容器の洗浄及び尿の供給作業が必要となる。特に、広い畑等では設置する容器の数が多いため、その作業が非常に煩雑である。
この液状の尿が干涸びるまでの時間は、尿を入れる容器の大きさを大きくすることで長くすることは可能だが、外気に晒された状態が長く続くことによって、液状の尿が変質しやすい。このため、約1月を超える頃から忌避作用が低下するという問題がある。
そこで、この考案は、長期間に亘って、鳥獣類に対する安定した忌避作用を発揮することを課題とする。
上記の課題を解決するため、この考案は、鳥獣類が天敵とする獣の尿を吸着材に吸着させた状態で容器に入れ、この容器の開口部から発せられる臭気によって、前記鳥獣類がこの容器に近付かないように鳥獣類用忌避具を構成した。
この吸着材は、一般的な多孔質材料であって、その表面に開口するとともに内部で連通する多数の孔を有している。そして、この吸着材を獣の尿に浸すと、毛細管現象によってこの多孔質材料に尿が吸い込まれ、孔内にこの尿が吸着された状態となる。このように、吸着材に尿を吸着させることによって、尿の水分が吸着水として孔内に保持された状態となるため、液状の尿をそのまま容器に補給する場合と比較して、長期間に亘って忌避作用を発揮できる。また、孔内に吸着された尿は外気に直接晒されにくいため、尿の成分の変質が生じにくく、忌避作用が長期間に亘って持続する。
また、尿の水分(吸着水)が蒸発した場合でも、尿の固形分が前記孔の内面に付着した状態が保たれ、しかもこの内面の面積が一般的に非常に広いため、忌避作用を発揮するための十分な臭気を発生することができる。
この吸着材として、例えば粉末状、顆粒状等、種々の粒度のものを使用できる。一般的に、この吸着材の粒度を小さくすると、単位体積当たりの表面積が増大するため、臭気の発散効率が高まる一方で、吸着材で吸着した臭気が短期間で発散するため、その交換頻度が高まる。そこで、忌避対象とする鳥獣類の種類を考慮した上で、強い臭気を必要とする鳥獣類に対しては、粉末状の吸着材を使用する一方で、それほど強い臭気を必要としない鳥獣類に対しては、顆粒状の吸着材を使用する等のように、粒度の使い分けをすることができる。このようにすることによって、必要十分な忌避作用を確保しつつ、交換頻度をできるだけ低くすることができる。
この吸着材を収納した容器は、鳥獣類が近付くのを防止する畑等の周囲に、立ち木や柵等に吊り下げる等の方法で、数メートル間隔で設置される。そうすると、容器に形成した開口部から発散された臭気によって、この畑等の周囲に鳥獣類が近付くのを防止し得る。この容器は、その中に必要量の吸着材を収納できるのであれば、袋状、箱状等、特にその形状は限定されない。
前記開口部は、容器内の吸着材がこぼれ落ちない限りにおいて、どこに形成してもよいが、この容器を吊り下げた際の側面に形成するのが最も好ましい。このようにすることによって、例えば開口部を上面に形成する場合と比較して、開口部から雨水が入り込むのを抑制することができる。
前記構成においては、前記開口部に蓋を設け、この蓋の開閉によって前記臭気の放出又は遮断を行うようにし、前記開口部の開放時においては、前記蓋が開口部の庇となって、この開口部から容器内に雨水が入り込むのを防止するようにすることができる。
上述したように、開口部を容器の側面に形成した場合であっても、容器の側面を伝う雨水が開口部の淵を伝って容器内に入り込んだり、雨水が直接開口部に吹き込んだりする場合がある。このとき、前記蓋によって容器側面を流れ落ちる雨水を、この蓋の表面に沿うように誘導し、この蓋の下端から滴り落ちるようにするとともに、開口部に吹き込む雨をこの蓋で直接遮断することにより、この開口部から雨水が入り込む恐れが大幅に小さくなる。このため、容器内の吸着材に雨水が接触せず、吸着材が濡れることに起因して忌避作用が低下するのを防止することができる。
この蓋として、例えば裏面側に粘着剤を設けたシート材を採用し、この蓋を開口部を塞ぐように貼り付けて、開口部からの臭気発生を遮断する一方で、この蓋を剥がして開口部を開放し臭気を発生させる。すなわち、蓋を開閉することによって臭気の発生・遮断を行うのでその取り扱いが非常に簡便である。
また、前記各構成においては、オオカミの尿を採用することができる。
このオオカミは多くの鳥獣類にとって天敵であって、上記非特許文献1に示されているように、日本においてオオカミが絶滅した現在においてもなお、この鳥獣類はオオカミの尿の臭いを嗅いだだけで、恐怖心を抱いて逃げ出すことが実験的に確認されている。このように、オオカミの尿を忌避具に使用することによって、幅広い鳥獣類に対してその忌避作用を発揮することができる。
また、前記吸着材をシリカとすることができる。
このシリカは、乾燥剤として一般的に知られているものであり、その表面に多数の開口孔を有するとともに、それらの孔が内部で連通している。そして、単位体積当たりの表面積が非常に広く、尿の高い吸着及び発散作用を発揮する。また、シリカは食品用として使用されていることから分かるように、安全性が高く、農作物の近くでも使用できるとともに、安価に入手することができる。
この考案によると、鳥獣類が天敵とする獣の尿を表面積の広い吸着材に吸着させた状態で容器に収納した。このため、液状の尿をそのまま容器に入れた場合と比較して、水分の蒸発が防止されるとともに、尿が外気に直接晒されないのでこの尿の変質が生じにくい。このため、長期間に亘って忌避作用が安定的に発揮される。
この考案に係る鳥獣類用忌避具の一実施形態を示す斜視図 同実施形態において蓋を閉じた状態を示す斜視図 この考案に係る鳥獣類用忌避具の他の実施形態を示す斜視図
この考案に係る鳥獣類用忌避具の一実施形態を図1に示す。この忌避具は、吸着材1を収納する容器2と、この容器2に形成した開口部3を開閉自在に設ける蓋4と、容器2に収納した吸着材1とで構成されている。
この容器2は、長方形の扁平な袋状をしており、その長辺の一辺側を立ち木や柵等に吊り下げたり、裏面側の粘着テープ5で壁等に貼り付けたりして固定される。また、この容器2内には、粉末状シリカからなる吸着材1が収納され、この吸着材1には、海外にて保護飼育下にあるハイイロオオカミの尿が吸着されている。そして、この尿から発生する臭気が、容器2の側面に形成した開口部3から発散される。
この臭気の発散は、容器2内に収納した吸着材1の量にもよるが、約2〜3ヶ月程度持続する。この持続期間は、上記背景技術で説明した、液状の尿からの臭気持続期間が30日程度であるのと比較して大幅に長い。これは、吸着材1に吸着した尿が直接外気に晒されないので尿の成分の変質が生じにくいとともに、吸着材1の表面積が広いため、尿の水分(吸着水)が蒸発した後も効率的に臭気を発生し得るためである。このため、忌避具の交換等の作業を大幅に減らすことができる。
この開口部3に設けられる蓋4は、その裏面側に粘着剤を設けた樹脂製シートであって、開口部3よりも少し大きめに形成されている。すなわち、図2に示すようにこの蓋4で開口部3を閉塞すると、臭気の発生を完全に遮断することができる一方で、蓋4を剥がすと、臭気が発散するようになっている。
この蓋4は、容器2を吊り下げた状態において下側から剥がすことによって開口部3を開放する。蓋4の上端は容器2に溶着されていて、容器2から蓋4が離れないようになっている。すなわち、この蓋4が庇のような状態となって、容器2の上側からこの側面を伝って下向きに流れ落ちる雨水が、容器2に固着した蓋4の表面を伝って落下し、開口部3から容器2の中に入り込みにくい。このため、容器2内に収納した吸着材1が濡れにくく、その忌避作用が劣化しにくい。
この考案に係る鳥獣類用忌避具の他の実施形態を図3に示す。この忌避具は図1に示した忌避具において、容器2と蓋4の間に蛇腹部6を設けている。この蛇腹部6は、横風等によって開口部3の横側の隙間から雨水が開口部3に浸入するのを防止する。このため、蓋4による雨水防止効果が一層向上し、容器2内に収納した吸着材1の忌避作用の劣化をさらに防止することができる。
また、蛇腹部6が蓋4を下側から支えているので、使用中に蓋が自重で自然に閉じて、臭気の発生が停止してしまうのを防止するという効果も期待できる。
前記隙間から雨水が浸入するのを防止し得るのであれば、蛇腹部6の代わりに、他の浸入防止手段を設けることもできる。
1 吸着材
2 容器
3 開口部
4 蓋
5 粘着テープ
6 蛇腹部

Claims (4)

  1. 鳥獣類が天敵とする獣の尿を吸着材(1)に吸着させた状態で容器(2)に入れ、この容器(2)の開口部(3)から発せられる臭気によって、前記鳥獣類がこの容器(2)に近付かないようにした鳥獣類用忌避具。
  2. 前記開口部(3)に蓋(4)を設け、この蓋(4)の開閉によって前記臭気の放出又は遮断を行うようにし、前記開口部(3)の開放時においては、前記蓋(4)が前記開口部(3)の庇となって、この開口部(3)から容器(2)内に雨水が入り込むのを防止するようにした請求項1に記載の鳥獣類用忌避具。
  3. 前記獣がオオカミである請求項1又は2に記載の鳥獣類用忌避具。
  4. 前記吸着材(1)がシリカである請求項1乃至3のいずれか一つに記載の鳥獣類用忌避具。
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KR20210028930A (ko) * 2019-09-05 2021-03-15 경북대학교 산학협력단 천적류의 지속 방사형 구조체
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