JP5591286B2 - 画像表示装置、画像表示システム、測定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像表示装置、画像表示システム、測定方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、キャリブレーションなどを行う際に表示デバイスの特性を測定する画像表示装置、画像表示システム、測定方法及びコンピュータプログラムに関する。
液晶パネル又はPDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスを備える画像表示装置は、入力画像信号の階調特性を表示デバイスの階調特性に合わせて補正する処理、いわゆるγ補正の処理を行っている。画像表示装置のγ補正処理では、入力画像信号の階調値と補正後の出力画像信号の階調値とが対応付けられたLUT(Look Up Table、ルックアップテーブル)が用いられる。LUTは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)などのメモリ素子を用いて実現され、入力画像信号の階調値をSRAMのアドレスに対応付け、各アドレスに対して出力画像信号の階調値をデータとして記憶しておく。
従来の画像表示装置は、上記のようなLUTを1つ備え、PC(PersonalComputer)などからの入力画像信号に対してLUTを用いた補正処理を行った後、画像信号処理部が色補正などの種々の画像信号処理を行って表示デバイスに画像を表示している。またLUTを2つ備える画像表示装置もあり(例えば特許文献1の図11等参照)、このような画像表示装置は、入力画像信号に対して第1のLUTを用いた補正処理を行った後に画像信号処理部が色補正などの種々の画像信号処理を行い、画像信号処理後の画像信号に対して第2のLUTを用いた補正処理を行って表示デバイスに画像を表示する。LUTを2つ備える画像表示装置は、LUTを1つ備える画像表示装置と比較して、高度な色制御などを行うことができるという利点がある。
画像表示装置では、経年変化などによって表示デバイスの階調特性が変化する可能性がある。経年変化が生じた場合、画像表示装置では画像表示に係る種々の特性を更新する処理(いわゆるキャリブレーション)を行うことが好ましく、これにより高品質な画像の表示を維持することができる。キャリブレーションにおいては、例えばセンサなどを用いて表示デバイスが表示した画像の輝度又は色度等を測定し、測定結果に基づいて経年変化の影響を相殺し得るLUTの値を算出して、LUTの値を更新する処理を行う。上記のようにLUTを2つ備える画像表示装置では、例えばキャリブレーションにより第1のLUTを更新する(ただし、第2のLUTを更新してもよい)。
特開2011−95285号公報
LUTを1つ備えた画像表示装置では、キャリブレーションを行う際に更新対象であるLUTによる補正処理を行わずに表示デバイスの階調特性を測定することによって、表示デバイスそのものの(又はそれに近い)特性を測定することができるため、精度のよいキャリブレーションを行うことができる。これに対してLUTを2つ備えた画像表示装置では、更新対象である第1のLUTによる補正処理を行わずに表示デバイスの階調特性を測定した場合であっても、第2のLUTによる補正処理は行われるため、表示デバイスそのものの特性を測定することができず、キャリブレーションの精度が低いという問題がある。また表示デバイスそのものの特性を測定することができないため、例えば複数の第1のLUTを予め記憶し、ユーザの画質設定などに応じて第1のLUTを切り替える構成の場合に、各第1のLUTについてキャリブレーション処理を行う必要が生じ、キャリブレーション時間が増大するという問題がある。
即ち、従来の画像表示装置では、LUTを1つ備える構成の場合、高度な色制御などを行うことはできないがキャリブレーションを高精度且つ高速に行うことができるという特徴があり、これに対してLUTを2つ備える構成の場合、表示画質は高いがキャリブレーション精度が低く且つ時間がかかるという特徴がある。例えば第2のLUTにて表示デバイスをγ=1.0の特性とする変換を行うことにより、画像信号処理部は表示デバイスが線形特性であるとみなして画像信号処理を行うことができ、線形補間などの処理を用いて高精度な画像信号処理を高速に行うことが可能となる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、LUTを2つ備えることで表示画質を高めると共に、キャリブレーションを精度よく且つ高速に行うことができる画像表示装置、画像表示システム、測定方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る画像表示装置は、任意のγ特性を得るために入力画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、該第2ルックアップテーブルにより変換された画像信号に係る画像を表示する表示デバイスとを備える画像表示装置であって、前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルと、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する測定手段と、該測定手段が測定を行う際に、前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えるテーブル切替手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示装置は、前記第2ルックアップテーブルが、前記画像信号処理部からみて前記表示デバイスをγ=1.0のγ特性とする変換値が記憶してあることを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示装置は、前記第3ルックアップテーブルが、前記表示デバイスのγ特性に相当する入力階調値及び出力階調値の対応が記憶してあり、前記第2ルックアップテーブルは、前記表示デバイスのγ特性の逆関数に相当する入力階調値及び出力階調値の対応が記憶してあることを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示装置は、前記測定手段の測定結果に応じて、前記第1ルックアップテーブル又は前記第2ルックアップテーブルを更新する更新手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像表示システムは、画像を表示する表示デバイスを有する画像表示装置と、該画像表示装置にて表示する画像に係る画像信号を出力する画像信号出力装置とを備える画像表示システムにおいて、任意のγ特性を得るために、前記画像信号出力装置が出力した画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、該第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルと、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する測定手段と、該測定手段が測定を行う際に、前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えるテーブル切替手段とを備え、前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、前記第1ルックアップテーブル、前記画像信号処理部、前記第2ルックアップテーブル及び前記測定手段は、前記画像表示装置又は前記画像信号出力装置に設けてあり、前記第3ルックアップテーブル及び前記テーブル切替手段は、前記第1ルックアップテーブルが設けられた前記画像表示装置又は前記画像信号出力装置に設けてあることを特徴とする。
また、本発明に係る測定方法は、任意のγ特性を得るために入力画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、該第2ルックアップテーブルにより変換された画像信号に係る画像を表示する表示デバイスとを備える画像表示システムにて、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する測定方法であって、前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルを設けておき、前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えて、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定することを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、任意のγ特性を得るために入力画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、該第2ルックアップテーブルにより変換された画像信号に係る画像を表示する表示デバイスとを備える画像表示システムに含まれるコンピュータに、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定させるコンピュータプログラムであって、前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルを記憶しておき、前記コンピュータに、前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えさせるステップと、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する処理を行わせるステップとを実行させることを特徴とする。
本発明においては、入力画像を第1ルックアップテーブルにて変換し、変換した画像に対する画像処理を画像処理部にて行い、画像処理後の画像を第2ルックアップテーブルにて変換し、変換した画像を表示デバイスに表示する。第1ルックアップテーブル、画像処理部及び第2ルックアップテーブルによる処理は、画像表示装置が行ってもよく、画像表示装置に接続されたPCなどの外部装置にて行ってもよい。
キャリブレーションなどのために表示デバイスの出力物理量(例えば表示画像の輝度又は色度等)を測定する際には、第1ルックアップテーブルを第3ルックアップテーブルに切り替え、第3ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルによる変換が行われた表示画像に対して測定を行う。第3ルックアップテーブルは、第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する値を記憶したルックアップテーブルである。これにより測定時には、第3ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルの変換が相殺されるため、第1ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルが存在しない場合の表示デバイスの出力物理量(即ち、表示デバイスそのものによる(又はそれに近い)出力物理量)を測定することができる。
表示デバイスそのものの出力物理量を測定することができるため、精度のよい測定を行うことができ、測定結果を用いて種々のキャリブレーションを行うことができる。また通常の画像表示を行う場合にユーザの設定などに応じて複数の第1ルックアップテーブルを切り替える構成であっても、表示デバイスそのものの出力物理量から各第1ルックアップテーブルの適正な値を算出することが可能であるため、第1ルックアップテーブル毎に測定を行う必要がなく、キャリブレーションを短時間で行うことが可能となる。
また、本発明においては、第2ルックアップテーブルには、画像処理部からみて表示デバイスをγ=1.0のγ特性とする変換値を記憶しておく。これにより画像処理部は、表示デバイスのγ特性をγ=1.0、即ち線形特性であるとみなして画像処理を行うことができ、例えば線形補間などの処理を用いて高精度な画像処理を高速に行うことが可能となる。
また、本発明においては、第3ルックアップテーブルには、表示デバイスのγ特性に相当する値を記憶する。例えば画像表示装置の製造工程などにおいて、表示デバイス単体でのγ特性を測定し、この測定結果を第3ルックアップテーブルに記憶することができる。これに対して第2ルックアップテーブルには、表示デバイスのγ特性の逆関数に相当する値を記憶する。例えば画像表示装置の製造工程などにおいて測定した表示デバイス単体でのγ特性から逆関数を算出し、算出結果を第2ルックアップテーブルに記憶することができる。
これにより、画像表示装置の通常動作時は第2ルックアップテーブルの変換にて表示デバイスのγ特性を相殺し、画像処理部からみて表示デバイスのγ特性をγ=1.0とすることができる。また測定時は第3ルックアップテーブルの変換及び第2ルックアップテーブルの変換を相殺し、表示デバイスのγ特性を測定することができる。
また、本発明においては、表示デバイスの測定結果に応じて、第1ルックアップテーブル又は第2ルックアップテーブルの値を更新する。上記のような測定を行うことによって表示デバイスそのものの特性を測定することができるため、例えば測定特性の目標特性に対するズレを算出し、このズレを相殺し得る値となるように、第1ルックアップテーブル又は第2ルックアップテーブルの一方又は両方を更新することができる。このような更新を行うことによって、画像表示装置の表示品質を維持することができる。
本発明による場合は、第1ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルを備えることにより高画質での表示を行うことができる。また、キャリブレーションなどの際に、第1ルックアップテーブルを第2ルックアップテーブルの変換を相殺する第3ルックアップテーブルに切り替えて表示デバイスの出力物理量の測定を行うことにより、表示デバイスそのものの出力物理量を精度よく測定することができ、キャリブレーションなどを短時間で行うことができる。
本実施の形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。 第1LUT及び第2LUTによる変換処理を説明するための模式図である。 表示パネルの測定処理を説明するための模式図である。 画像表示装置が行うキャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。 キャリブレーション精度の検証結果を示すグラフである。 測定対象の表示パネルの一特性例を示すグラフである。 従来の画像表示装置での測定処理を説明するための模式図である。 本発明に係る画像表示装置での測定処理を説明するための模式図である。 変形例に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。図において1は、PC5からの入力画像信号に応じて表示パネル15に画像を表示する画像表示装置である。画像表示装置1は、制御部11、記憶部12、操作部13、画像信号処理部14、表示パネル15、センサ16、第1LUT21及び第2LUT22等を備えて構成されている。
PC5は、汎用的なコンピュータであり、ユーザの操作などに応じて画像表示装置1に表示する画像に係る画像信号を生成して出力する。画像表示装置1及びPC5は、画像信号を授受するための信号ケーブルを介して接続されており、PC5から出力された画像信号は、例えばRGBの画像信号として画像表示装置1へ入力される。画像表示装置1へ入力された入力画像信号は、第1LUT21へ与えられる。
第1LUT21は、入力された画像信号の階調値を変換するためのものであり、入力画像信号の階調値と出力画像信号(変換後の画像信号)の階調値との対応が記憶されている。第1LUT21は、例えばSRAMなどのメモリ素子を用い、入力画像信号の階調値をSRAMのアドレスに対応付け、各アドレスに対して出力画像信号の階調値をデータとして記憶しておくことで実現できる。なお第1LUT21は、入力画像信号のRGBの各信号に対してそれぞれR用、G用及びB用の3つが設けられる(ただし、図1においてはこれら3つをまとめて第1LUT21として図示している)。第1LUT21は、入力画像信号の階調値を変換し、変換後の画像信号を画像信号処理部14へ与える。
また第1LUT21は、入力画像信号の階調値が例えばRGBの各色についてそれぞれ8ビットで表される場合に、出力画像信号の階調値を10ビット(又はそれ以上のビット数)のデータとして記憶している。これにより8ビットの入力画像信号が第1LUT21により10ビットの画像信号に拡張されて画像信号処理部14へ与えられる(ただし、第1LUT21が入力画像信号と同じビット数の画像信号を出力する構成であってもよい)。第1LUT21の出力階調値は、例えば画像表示装置1の製造工程において適切な値が算出されて、予め記憶される(工場出荷状態)。また第1LUT21の出力階調値は、その後にキャリブレーションが行われることにより、望まれる目標値又は経年変化等を考慮した適切な値に更新される。
画像信号処理部14は、第1LUT21から与えられた画像信号に対して種々の画像信号処理を施し、処理後の画像信号を第2LUT22へ与える。本実施の形態においては、画像信号処理部14が行う画像信号処理はどのようなものであってもよい。例えば画像信号処理部14は、入力されたRGBの階調値に対して所定の行列演算を行うことで、色空間の変換又は色温度の調整等の画像信号処理を行うことができる。画像信号処理部14は、第1LUT21によって拡張されたビット数で演算を行うため、高精度の画像信号処理を行うことができる。
第2LUT22は、第1LUT21と同様に、入力された画像信号の階調値を変換するためのものであり、入力画像信号の階調値と出力画像信号の階調値との対応が記憶されている。第2LUT22は、例えばSRAMなどのメモリ素子を用い、入力画像信号の階調値をSRAMのアドレスに対応付け、各アドレスに対して出力画像信号の階調値をデータとして記憶しておくことで実現できる。なお第2LUT22は、入力画像信号のRGBの各信号に対してそれぞれR用、G用及びB用の3つが設けられる(ただし、図1においてはこれら3つをまとめて第2LUT22として図示している)。第2LUT22は、画像信号処理部14から与えられた画像信号の階調値を変換し、変換後の画像信号を表示パネル15へ与える。
また第2LUT22は、入力画像信号の階調値が例えばRGBの各色についてそれぞれ10ビットで表される場合に、出力画像信号の階調値を8ビット(又はそれ以上のビット数)のデータとして記憶している。これにより画像信号処理部14から与えられる各色の階調値が10ビットの画像信号に対して、変換により表示パネル15で処理可能な8ビットの画像信号に減縮されて表示パネル15へ与えられる(ただし、表示パネル15が処理可能な場合は第2LUT22が入力画像信号と同じビット数の画像信号を出力する構成であってもよい)。
表示パネル15は、液晶パネル又はPDP等の表示デバイスを用いて構成される。表示パネル15は、第2LUT22から与えられた画像信号(各色の画素値が8ビットの画像信号)に基づき画像表示を行う。
操作部13は、画像表示装置1の筐体の前面下部又は側面等に設けられた一又は複数のボタン又はスイッチ等であり、ユーザによる各種の設定操作(例えば明るさ、コントラスト又は色温度等の設定)を受け付ける。操作部13は、受け付けた操作を制御部11へ通知する。
記憶部12は、例えばEEPROM(Electrically ErasableProgrammable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性でデータ書き換え可能なメモリ素子で構成されている。記憶部12は、後述の測定用LUT23の他に、第1LUT21に切り替えて設定される一又は複数のデータ、並びに、第1LUT21及び第2LUT22の初期値(工場出荷時の値)等を記憶している。制御部11は、記憶部12に記憶されたデータの読み出し、及び、データの書き換え等を行うことができる。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成され、画像表示装置1内の第1LUT21、画像信号処理部14及び第2LUT22等の各部の動作を制御する。例えば制御部11は、操作部13にて受け付けたユーザの設定操作に応じて、第1LUT21のデータ(出力画像信号の階調値)を記憶部12に記憶された別のデータに切り替える、又は、画像信号処理部14が行う画像信号処理の条件などを変更する等の処理を行い、設定に応じた画像表示を行うべく各部の動作を制御する。また制御部11は、PC5からの制御信号が入力され、この制御信号に応じて各部の動作を制御する。また制御部11は、センサ16から与えられる情報に基づいて、第1LUT21又は第2LUT22のデータを更新するキャリブレーション処理を行う。
センサ16は、表示パネル15が画像を表示した際の輝度及び/又は色度等の出力物理量を検出し、検出結果を制御部11へ与える。例えばセンサ16は、画像表示装置1の筐体の表示パネル15を囲む枠状部分に設けられる。センサ16は、アクチュエータ又はモータ等の動作に応じて、筐体内から表示パネル15の表示面上へ出入動作するように構成され、制御部11はキャリブレーション処理を行う際にセンサ16を表示面上に移動させて測定を行う。また例えばセンサ16は、信号線などを介して画像表示装置1に取り外し可能に接続される構成とし、キャリブレーション処理を行う際にユーザがセンサ16を表示パネル15の表示面上に装着し、信号線などを画像表示装置1に接続する構成であってもよい。センサ16は、検出結果をRGB又はXYZ等のデータとして制御部11へ与える。
図2は、第1LUT21及び第2LUT22による変換処理を説明するための模式図である。画像表示装置1がPC5からの入力画像を表示する通常動作時において、第1LUT21にはユーザの設定に応じたデータが設定される。記憶部12には、例えばγ=1.8、2.2、…のようにγ値に対応したγ特性のデータが複数記憶されている。制御部11は、操作部13にて受け付けた設定に応じて記憶部12からいずれか1つのデータを読み出して第1LUT21に設定する。このように第1LUT21のデータを切り替える構成とすることにより、ユーザの設定に応じた表示特性の変更を容易に行うことができる。
第2LUT22には、表示パネル15のγ特性を相殺するγ特性のデータが設定される。即ち、表示パネル15を単体でγ特性を測定し、γ=aのγ特性が得られた場合、逆関数に相当するγ=1/aのγ特性のデータが第2LUT22に設定される。これにより、第2LUT22及び表示パネル15を合わせたγ特性はγ=1.0となる。よって画像信号処理部14は、表示パネル15が線形特性であるとみなして処理を行うことができ、線形補間などの演算を利用して高精度且つ高速な処理を行うことができる。また画像表示装置1としては、第1LUT21に設定されたγ=1.8、2.2、…のγ特性にて画像表示が行われる。
図3は、表示パネル15の測定処理を説明するための模式図である。キャリブレーション処理などに先立って、画像表示装置1がセンサ16にて表示パネル15の出力物理量の測定を行う場合、制御部11は、第1LUT21を測定用LUT23に切り替える。なお切り替えとは、記憶部12に記憶された測定用LUT23のデータを読み出して、第1LUT21のデータが設定されていたSRAMなどのメモリ素子に測定用LUT23のデータを設定することであり、以降ではこのデータが設定されたメモリ素子を測定用LUT23と呼ぶ。即ち第1LUT21及び測定用LUT23は、物理的には同じメモリ素子に異なるデータが設定されたものである(ただし、それぞれ異なるメモリ素子を用いる構成であってもよい)。
測定用LUT23は、第2LUT22による階調値の変換を相殺するものであり、第2LUT22に設定されたデータの逆関数に相当するデータが設定される。即ち、第2LUT22にγ=1/aのγ特性のデータが設定されている場合、測定用LUT23にはγ=aのγ特性のデータが設定される。上述のように第2LUT22には表示パネル15のγ特性の逆関数に相当するデータが設定されるため、測定用LUT23には表示パネル15のγ特性に相当するデータが設定される。よって画像表示装置1の製造工程などにおいて表示パネル15の単体でのγ特性を測定し、測定結果そのものを測定用LUT23として記憶部12に記憶し、測定したγ特性の逆関数に相当するデータを算出して第2LUT22に設定すればよい。
このようなデータを設定することにより、測定用LUT23の変換及び第2LUT22の変換が相殺され、画像表示装置1としては表示パネル15の単体でのγ特性(γ=a)で表示が行われる。この状態でセンサ16による表示パネル15の測定を行うことによって、第1LUT21及び第2LUT22による変換を行わずに画像を表示パネル15に表示した場合と同様の測定結果を得ることができる。
例えば制御部11は、RGBの各色が8ビットで表される場合、一の色(例えばR)の階調を0から255まで1階調ずつ変化させ、他の色(例えばGB)の階調を0に固定して、センサ16による表示パネル15の出力物理量の測定を行う。制御部11は、この測定をRGBの各色について同様に行い、単色表示を行った場合の入力階調と出力階調との対応関係を得ることができる。また例えば、制御部11は、RGBの各色の階調を同じ値(R=G=B)として0から255まで1階調ずつ変化させ、センサ16による表示パネル15の出力物理量の測定を行ってもよい。なお、センサ16を用いた表示パネル15の測定は、これら以外の方法で行ってもよい。
センサ16による測定の終了後、制御部11は、測定結果に基づいて第1LUT21の値を更新する処理を行う。例えば制御部11は、表示パネル15の理想γ特性(例えばγ=2.2の特性)に対する測定結果のズレを算出し、このズレを相殺するように第1LUT21の値を更新する。また例えば制御部11は、表示パネル15の以前の特性(測定用LUT23の特性)に対する測定結果のズレ(即ち経年変化)を算出して第1LUT21の値を更新してもよい。なお記憶部12に第1LUT21の値を複数記憶している場合には、制御部11は、これらすべてに対して更新を行う。
また例えば制御部11は、センサ16の測定結果に基づいて第2LUT22の値を更新してもよい。制御部11は、測定結果を相殺する値(測定結果の逆関数に相当する値)を算出して第2LUT22に設定する。なおこの場合、制御部11は、測定結果から求められる新たなLUTを記憶部12に測定用LUT23として記憶し、次回の測定の際にはこの測定用LUT23を用いて測定を行う。
図4は、画像表示装置1が行うキャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。例えば操作部13に対する操作によってキャリブレーション処理の開始指示が与えられた場合、制御部11は、まずセンサ16を筐体内に収容された位置から表示パネル15上の測定位置へ移動させる(ステップS1)。次いで制御部11は、第1LUT21を測定用LUT23に切り替え(ステップS2)、入力画像の階調をR=G=B=0に設定する(ステップS3)。
次いで制御部11は、RGBのいずれか1色を測定対象の色とし、この色に対してステップS4〜S7の処理を繰り返し行った後、測定対象の色を変更し、全色に関してセンサ16による測定を行う。詳しくは、制御部11は、センサ16にて表示パネル15の表示画像に対する出力物理量の測定を行い(ステップS4)、測定結果を記憶部12に記憶する(ステップS5)。制御部11は、測定を行った際の測定対象色の階調が最大階調(8ビットの場合には255)であるか否かを判定する(ステップS6)。最大階調でない場合(S6:NO)、制御部11は、測定対象色の階調を1階調増加させて(ステップS7)、ステップS4へ処理を戻し、測定を繰り返し行う。
測定対象色の階調が最大階調の場合(S6:YES)、制御部11は、RGBの全色について測定を終了したか否かを判定する(ステップS8)。全色の測定を終了していない場合(S8:NO)、制御部11は、ステップS3へ処理を戻し、未測定の別の色を測定対象色として同様の測定を行う。全色の測定を終了した場合(S8:YES)、制御部11は、センサ16を表示パネル15上の測定位置から筐体内への収容位置へ移動する(ステップS9)。
制御部11は、記憶部12に記憶した測定結果と表示パネル15の理想特性との差を算出し(ステップS10)、算出した差に基づいて第1LUT21の値を更新する(ステップS11)。なお制御部11は、ステップS10及びS11の処理をRGBの各色について行う。また第1LUT21が切替可能な構成の場合、制御部11は、全ての第1LUT21について更新を行う。その後、制御部11は、測定用LUT23を第1LUT21に切り替えて(ステップS12)、処理を終了する。
図5は、キャリブレーション精度の検証結果を示すグラフである。画像表示装置1において、上述のように第1LUT21を測定用LUT23に切り替えて表示パネル15の測定を行い、この測定結果を用いて第1LUT21を更新した後に、階調値0〜255の画像を入力して表示パネル15に表示を行った場合の出力階調を測定し、理論値との差を算出してキャリブレーション精度を検証した。図示のグラフは、横軸を入力階調とし、縦軸を出力階調の理論値からのエラー率[%]としたものである。本発明に係る画像表示装置1でのエラー率を、図中の実線(発明法)で示す。また比較のために、第1LUT21を用いて表示パネル15の表示を行って測定し、この測定結果を用いて第1LUT21を更新した場合のエラー率を、図中の破線(従来法)で示してある。
グラフに示すように、本発明の方法で測定を行った場合、従来の方法で測定を行った場合と比較して、エラー率が改善されている。特に入力階調64〜255の範囲で広く改善効果が得られ、更に入力階調128前後では顕著な改善効果が得られている。なおエラー率の平均を算出した場合、従来の方法ではエラー率が0.75%であるのに対し、本発明の方法では0.38%に低減されるという結果が得られている。なお改善効果は表示パネル15の素の階調特性に依存し、階調のつぶれがある場合において、特に効果を発揮する。また、目標とする階調特性によっても、効果は異なる。
次に、画像表示装置1が行う測定処理の詳細を、具体例を示して説明する。図6は、測定対象の表示パネル15の一特性例を示すグラフであり、入力階調が14〜22の範囲に限定して特性を図示してある。図7は、従来の画像表示装置での測定処理を説明するための模式図であり、入力階調と、第1LUT21の入出力値と、第2LUT22の入出力値と、表示パネル15へ入力される階調値とを上から順に示してある。また図中において、8ビットのデータを整数値で示し、9ビット以上に拡張されたデータを小数第1位までの実数値で示してある。
本例においては、第1LUT21にはγ=1.0の特性の値が設定され、第2LUT22には図6に示した特性を相殺する特性の値が設定されているものとする。図7に示した従来の画像表示装置の測定処理においては、例えば入力階調が15の場合、第1LUT21により15.0が出力され、第2LUT22により16.3が出力されるため、入力階調15に対して表示パネル15には階調値16.3(更にこれを8ビット化した場合には階調値16)が入力される。同様にして、入力階調14に対して表示パネル15には階調値14.0が入力され、入力階調16に対して表示パネル15には階調値18.0が入力される。よって、表示パネル15には階調値15.0、16.0及び17.0が入力されることはなく、この階調値に対応する表示パネル15の出力物理量を測定することはできない。
例えば入力階調16に相当する表示パネル15の出力物理量が測定できない場合、測定結果に基づいて第1LUT21の値を更新する際に、入力階調値16に対する出力階調値を容易に算出することができない。例えば測定できた階調値14.0及び16.3に対応する表示パネル15の出力物理量から補間処理などにより階調値16.0に相当する表示パネル15の出力物理量を算出し、この算出結果を用いて第1LUT21の更新を行うこととなる。補間処理などにより得られる値は誤差を含むものであるため、更新の精度が低下する虞がある。
図8は、本発明に係る画像表示装置1での測定処理を説明するための模式図である。本発明に係る画像表示装置1では、表示パネル15の測定を行う際に、第1LUT21に代えて、測定用LUT23が用いられる。測定用LUT23は、第2LUT22の変換を相殺する値が設定されている。図8に示した画像表示装置1の測定処理においては、例えば入力階調が15の場合、測定用LUT23により14.3が出力され、第2LUT22により15.0が出力されるため、入力階調15に対して表示パネル15には階調値15.0が入力される。同様にして、入力階調が14〜22のいずれの場合であっても、表示パネル15に対して同じ階調値14.0〜22.0が入力される。よって、入力階調に対して第1LUT21及び第2LUT22の変換が行われず、入力階調が直接的に表示パネル15へ入力された場合の出力物理量をセンサ16にて測定することができる。
以上の構成の画像表示装置1は、入力画像信号を第1LUT21にて変換し、変換した画像信号に対する画像信号処理を画像信号処理部14にて行い、処理後の画像信号を第2LUT22にて変換して表示パネル15に表示する。第2LUT22は、第1LUT21及び画像信号処理部14からみて、表示パネル15のγ特性をγ=1.0とする変換値(入力階調値に対する出力階調値)を記憶しておく。これにより画像信号処理部14は、表示パネル15がγ=1.0の特性、即ち線形特性であるとみなして画像信号処理を行うことができ、例えば線形補間などの処理を用いて高精度な画像信号処理を高速に行うことが可能となる。
また画像表示装置1は、キャリブレーションなどのために表示パネル15の出力物理量(輝度又は色度等)をセンサ16にて測定する際に、第1LUT21を記憶部12に記憶した測定用LUT23に切り替え、測定用LUT23及び第2LUT22による変換がおこなわれた入力画像信号を表示パネル15に表示して測定を行う。測定用LUT23は、第2LUT22による変換を相殺する変換値を記憶しておく。これにより測定時には、第1LUT21及び第2LUT22の変換が相殺されるため、第1LUT21及び第2LUT22が存在しない場合の表示パネル15の出力物理量(即ち、表示パネル15そのものの特性)を測定することができる。これにより測定結果を用いて第1LUT21又は第2LUT22の更新などのキャリブレーション処理を精度よく行うことができる。複数の第1LUT21を切り替える構成であっても、表示パネル15そのものの測定結果から各第1LUT21の適正な値を精度よく算出することができるため、第1LUT21毎に測定を行う必要がなく、キャリブレーションを短時間で行うことができる。
例えば画像表示装置1の製造工程などにおいて表示パネル15単体での特性を測定し、この測定結果を測定用LUT23として記憶部12に記憶すると共に、測定結果の逆関数に相当する値を第2LUT22として設定することができる。これにより、画像表示装置1の通常動作時は第2LUT22にて表示パネル15の特性を相殺し、画像信号処理部14からみて表示パネル15のγ特性をγ=1.0とすることができる。また測定時には第2LUT22の変換を測定用LUT23にて相殺し、表示パネル15そのものの特性をセンサ16にて測定することができる。
なお本実施の形態においては、画像表示装置1がセンサ16を備える構成としたが、これに限るものではない。例えばPC5にセンサを設けて測定を行い、測定結果を画像表示装置1の制御部11へ送信する構成としてもよい。また画像表示装置1はカラー表示を行う構成としたが、モノクロ表示を行うものであってもよい。
また画像表示装置1は、RGBの単色表示で入力階調を0から255まで1階調ずつ増加させて測定を行い、この測定を全色について行う手順にて、センサ16による表示パネル15の出力物理量の測定を行ったが、この手順は一例であり、その他のどのような手順で測定を行ってもよい。また0から255までの全階調について測定を行うのではなく、必要な一部の階調のみを測定する構成であってもよい。また画像表示装置1が行うキャリブレーション(第1LUT21又は第2LUT22の更新)の方法は、どのような方法であってもよい。よってセンサ16による測定は、キャリブレーション方法に適した方法で行えばよい。
また第2LUT22には、画像信号処理部14からみて表示パネル15をγ=1.0の特性とする変換値を設定しておく構成としたが、これに限るものではない。例えば第2LUT22に画像信号処理部14からみて表示パネル15をγ=2.0などの特性とする変換値を設定してもよく、この場合であっても表示パネル15の素の特性(γ=2.2である場合が多い)と比較して画像信号処理部14の処理を容易化することができる。
(変形例)
図9は、変形例に係る画像表示システムの構成を示すブロック図である。変形例に係る画像表示システムは、第1LUT21、画像信号処理部14及び第2LUT22をPC205が備える構成である。PC205は、記憶部12に画像表示プログラム210を記憶している。PC205の制御部211は、記憶部12から画像表示プログラム210を読み出して実行することにより、画像生成部217、第1LUT21、画像信号処理部14及び第2LUT22がソフトウェアの機能ブロックとして実現される。PC205は、ユーザなどの操作に応じて画像生成部217にて表示用の画像に係る画像信号を生成し、生成した画像信号に対して第1LUT21による変換、画像信号処理部14による画像信号処理及び第2LUT22による変換を行い、これらの処理後の画像信号を画像表示装置201へ入力する。画像表示装置201は、入力された画像信号に応じた画像表示を行う。
キャリブレーションを行う際、ユーザはPC205に接続されたセンサ16を画像表示装置201の表示面に装着する。PC205は、記憶部12に測定用LUT23を記憶しており、制御部211は第1LUT21を測定用LUT23に切り替えてセンサ16による測定を行う。その後、制御部211は、測定結果に基づいて第1LUT21又は第2LUT22の更新を行う。
このように、第1LUT21、画像信号処理部14及び第2LUT22による処理は、PC又は画像表示装置のいずれで行ってもよい。例えば第1LUT21の処理をPCにて行い、画像信号処理部14及び第2LUT22による処理を画像表示装置が行う構成としてもよい。また第1LUT21、画像信号処理部14及び第2LUT22の一部又は全部をPCに設ける場合、これらの一部又は全部を図9に示すようにソフトウェアの機能ブロックとして制御部211内に実現してもよく、制御部211外にハードウェアの機能ブロックとして実現してもよい。同様に、図1に示した画像表示装置1では、第1LUT21、画像信号処理部14及び第2LUT22をハードウェアの機能ブロックとして実現しているが、これらの一部又は全部をソフトウェアの機能ブロックとして制御部11内に実現してもよい。この場合には画像表示装置1の記憶部12に、図9と同様の画像表示プログラムが記憶され、制御部11が画像表示プログラムを読み出して実行することにより、第1LUT21、画像信号処理部14及び第2LUT22の機能が実現される。いずれの構成であっても、センサ16を用いて表示パネル15の測定を行う際には、第1LUT21に代えて測定用LUT23が用いられる。
1 画像表示装置
5 PC(画像信号出力装置、コンピュータ)
11 制御部(テーブル切替手段、更新手段)
12 記憶部
13 操作部
14 画像信号処理部
15 表示パネル(表示デバイス)
16 センサ(測定手段)
21 第1LUT(第1ルックアップテーブル)
22 第2LUT(第2ルックアップテーブル)
23 測定用LUT(第3ルックアップテーブル)
201 画像表示装置
205 PC(画像信号出力装置、コンピュータ)
210 画像表示プログラム(コンピュータプログラム)
211 制御部(テーブル切替手段、更新手段)
217 画像生成部

Claims (7)

  1. 任意のγ特性を得るために入力画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、該第2ルックアップテーブルにより変換された画像信号に係る画像を表示する表示デバイスとを備える画像表示装置であって、
    前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、
    前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルと、
    前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する測定手段と、
    該測定手段が測定を行う際に、前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えるテーブル切替手段と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第2ルックアップテーブルは、前記画像信号処理部からみて前記表示デバイスをγ=1.0のγ特性とする変換値が記憶してあること
    を特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第3ルックアップテーブルは、前記表示デバイスのγ特性に相当する入力階調値及び出力階調値の対応が記憶してあり、
    前記第2ルックアップテーブルは、前記表示デバイスのγ特性の逆関数に相当する入力階調値及び出力階調値の対応が記憶してあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記測定手段の測定結果に応じて、前記第1ルックアップテーブル又は前記第2ルックアップテーブルを更新する更新手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  5. 画像を表示する表示デバイスを有する画像表示装置と、該画像表示装置にて表示する画像に係る画像信号を出力する画像信号出力装置とを備える画像表示システムにおいて、
    任意のγ特性を得るために、前記画像信号出力装置が出力した画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、
    該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、
    該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、
    該第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルと、
    前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する測定手段と、
    該測定手段が測定を行う際に、前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えるテーブル切替手段と
    を備え、
    前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、
    前記第1ルックアップテーブル、前記画像信号処理部、前記第2ルックアップテーブル及び前記測定手段は、前記画像表示装置又は前記画像信号出力装置に設けてあり、
    前記第3ルックアップテーブル及び前記テーブル切替手段は、前記第1ルックアップテーブルが設けられた前記画像表示装置又は前記画像信号出力装置に設けてあること
    を特徴とする画像表示システム。
  6. 任意のγ特性を得るために入力画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、該第2ルックアップテーブルにより変換された画像信号に係る画像を表示する表示デバイスとを備える画像表示システムにて、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する測定方法であって、
    前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、
    前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルを設けておき、
    前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えて、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定すること
    を特徴とする測定方法。
  7. 任意のγ特性を得るために入力画像信号の階調値を変換するための第1ルックアップテーブルと、該第1ルックアップテーブルにより変換された画像信号に対する画像信号処理を行う画像信号処理部と、該画像信号処理部が処理を行った画像信号の階調値を変換するための第2ルックアップテーブルと、該第2ルックアップテーブルにより変換された画像信号に係る画像を表示する表示デバイスとを備える画像表示システムに含まれるコンピュータに、前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定させるコンピュータプログラムであって、
    前記第1ルックアップテーブルは、前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺するものではなく、
    前記第2ルックアップテーブルによる変換を相殺する入力階調値及び出力階調値の対応を記憶した第3ルックアップテーブルを記憶しておき、
    前記コンピュータに、
    前記第1ルックアップテーブルを前記第3ルックアップテーブルに切り替えさせるステップと、
    前記表示デバイスの表示に係る輝度又は色度を測定する処理を行わせるステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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