JP4870533B2 - 表示装置の階調補正方法、表示装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

表示装置の階調補正方法、表示装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、入力階調を出力階調に変換するための階調特性を調整することができる表示装置の階調補正方法、表示装置、該表示装置の出力階調算出をコンピュータで実現するためのコンピュータプログラムに関する。
表示装置(例えば、液晶表示装置)は、一対のガラス基板の間に液晶物質を封入した液晶パネル(表示部)と液晶パネルの背面に配置されたバックライトとを備え、液晶表示装置に接続された外部のパーソナルコンピュータ(以下、PCという)から映像信号が入力される。液晶表示装置に内蔵されたゲートドライバ及びソースドライバは、液晶パネルの各画素を駆動するTFTのゲート及びソースに接続され、液晶表示装置に入力された映像信号に基づいて、TFTのオン・オフを制御するとともに、オンに制御されたTFTに、映像信号に応じた電圧(液晶パネルへの入力レベル)を印加して、液晶物質の電気光学特性により決定される光透過率を変える。これにより、液晶表示装置は、液晶パネルを透過する光の量を画素毎に制御して画像を階調表示する。
一般的な液晶パネルの階調特性は、液晶パネル及び周辺回路などの特性に依存するため液晶パネル毎に異なり、液晶パネルは、固有の階調特性を有している。そこで、このような液晶表示装置では、まず、入力される映像信号を第1の変換テーブル(前段ルックアップ・テーブル)で所要の出力階調に変換し、変換した出力階調を第2の変換テーブル(後段ルックアップ・テーブル)で補正して、液晶パネル毎に異なる階調特性を理想的なガンマ値(後段ガンマ、例えば、2.2)になるようにして滑らかな階調表現を実現している。
中間色を含めた正しい色表現を実現するためには、液晶パネルが表示する白色の色温度が正しいことが重要であり、白色時(最大階調時)の色度を目標色度に調整するとともに、最大階調時以外の階調に対して白色時と同じ色度に設定することが望ましい。そこで、入力階調を任意の階調に設定し、設定した階調でR(赤)G(緑)B(青)の各輝度値を測定して階調−輝度テーブルを作成し、作成された階調−輝度テーブルにより、測定輝度値の比率を最大入力階調(白色時)の測定輝度値の比率に一致するようにして、各入力階調時の理想輝度値を算出し、算出した理想輝度値に基づいて変換テーブルを更新(ガンマのキャリブレーション)することにより、全入力階調での色度を同じ値にする表示特性較正方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許第3751621号公報
しかしながら、特許文献1の方法にあっては、階調−輝度テーブルの精度がキャリブレーションの精度を左右するため、キャリブレーションの精度を高めるためには、すべての入力階調に対して階調−輝度テーブルを作成する必要がある。1つの入力階調に対する輝度値の測定及び変換テーブルの更新には、約数秒程度要するため、例えば、256階調全てに対してキャリブレーションを行うには、10〜20分の作業を必要とし、キャリブレーション処理に要する時間が長時間に及ぶという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、液晶パネル等の表示部の後段ガンマを用いることにより、従来に比較して、すべての入力階調に対して色度を高速に均一化することができる表示装置の階調補正方法、表示装置、該表示装置の出力階調算出をコンピュータで実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
第1発明に係る表示装置の階調補正方法は、複数色について入力階調を所定の階調特性に基づき出力階調に変換し、変換された出力階調に応じて画像を表示する表示装置の階調補正方法において、画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率と最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率とが等しくなるように最小入力階調での複数の色成分を設定するステップと、設定した色成分及び前記所定の階調特性に基づいて、複数の入力階調での色成分の目標値を算出するステップと、前記複数の入力階調で測定された色成分と前記目標値との差分及び表示装置固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調に関連付ける補正量を算出するステップと、算出した補正量、前記所定の階調特性、及び前記表示装置固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調の間の補間入力階調に関連付ける補正量を算出するステップと、前記複数の入力階調及び補間入力階調で算出した補正量に基づいて、前記所定の階調特性を補正するステップとを含むことを特徴とする。
第2発明に係る表示装置の階調補正方法は、第1発明において、前記所定の階調特性に変換された出力階調を、前記表示装置固有の階調特性を補正する補正階調特性に基づいて変換するステップと、変換した出力階調に応じて画像を表示するステップとを含むことを特徴とする。
第3発明に係る表示装置の階調補正方法は、第1発明又は第2発明において、画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られた最大入力階調での複数の色成分同士の前記比率を所定値に調整するステップと、画像の入力階調を最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られた最小入力階調での複数の色成分から最大成分を特定するステップと、特定した最小入力階調での前記最大成分と、複数の色成分同士の比率が前記所定値に調整された最大入力階調での複数の色成分のうち前記最大成分と同じ成分との比率を算出するステップとを含み前記複数の色成分を設定するステップは、前記所定値に調整された最大入力階調での複数の色成分のうち最大成分を除く色成分に、前記比率を算出するステップで算出した比率を乗算して、最小入力階調での複数の色成分のうち最大成分を除く色成分を設定することを特徴とする。
第4発明に係る表示装置の階調補正方法は、第1発明又は第2発明において、等しい比率に設定された最大入力階調での複数の色成分と最小入力階調での複数の色成分との差分を算出するステップと、算出した差分に前記所定の階調特性の最大出力階調と最小出力階調との差を対応付けるステップとを含み、前記色成分の目標値を算出するステップは、前記対応付けるステップで対応付けられた所定の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調での複数の色成分の目標値を算出することを特徴とする。
第5発明に係る表示装置の階調補正方法は、第1発明又は第2発明において、前記所定の階調特性のガンマ値と前記表示装置固有の階調特性又は補正階調特性のガンマ値との比を指数として、最大入力階調に対する前記複数の入力階調及び前記補間入力階調それぞれの比をべき乗して、前記複数の入力階調及び補間入力階調での理想のガンマ値を有する理想階調特性での理想出力階調を算出するステップと前記入力階調に関連付ける補正量を算出するステップで算出した補正量により前記複数の入力階調に関連付けられた出力階調の差分と、前記理想出力階調を算出するステップで算出した前記複数の入力階調での理想出力階調の差分との比率を算出するステップとを含み前記補間入力階調に関連付ける補正量を算出するステップは、前記ステップで算出した比率及び前記補間入力階調での理想出力階調に基づいて、前記補間入力階調に関連付ける補正量を算出することを特徴とする。
第6発明に係る表示装置の階調補正方法は、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記色成分は、三刺激値であることを特徴とする。
第7発明に係る表示装置は、表示部と、複数色について入力階調を該入力階調に関連付ける出力階調に変換する第1変換手段とを備え、該第1変換手段から出力された出力階調に応じて画像を表示する表示装置において、複数の色成分を測定する測定手段と、画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率と最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率とが等しくなるように最小入力階調での複数の色成分を設定する設定手段と、該設定手段で設定された色成分及び前記第1変換手段の階調特性に基づいて、複数の入力階調での色成分の目標値を算出する目標値算出手段と、前記複数の入力階調で測定された色成分と前記目標値との差分及び表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調に関連付ける補正量を算出する第1補正量算出手段と、該第1補正量算出手段で算出された補正量、前記第1変換手段の階調特性、及び表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調の間の補間入力階調に関連付ける補正量を算出する第2補正量算出手段と、前記第1及び第2補正量算出手段で算出された補正量に基づいて、前記第1変換手段の階調特性を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
第8発明に係る表示装置は、第7発明において、前記第1変換手段から出力された出力階調を、前記表示部固有の階調特性を補正する補正階調特性に基づいて変換する第2変換手段を備え、該第2変換手段で変換された出力階調に応じて画像を表示するように構成してあることを特徴とする。
第9発明に係るコンピュータプログラムは、表示部と、複数色について入力階調を該入力階調に関連付ける出力階調に変換する第1変換手段とを備え、該第1変換手段から出力された出力階調に応じて画像を表示する表示装置の出力階調の算出を実行させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率と最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率とが等しくなるように最小入力階調での複数の色成分を設定する設定手段と、設定された色成分及び前記第1変換手段の階調特性に基づいて、複数の入力階調での色成分の目標値を算出する目標値算出手段と、前記複数の入力階調で測定された色成分と前記目標値との差分及び前記表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調に関連付ける補正量を算出する第1補正量算出手段と、算出された補正量、前記第1変換手段の階調特性、及び前記表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調の間の補間入力階調に関連付ける補正量を算出する第2補正量算出手段として機能させることを特徴とする。
第10発明に係るコンピュータプログラムは、第9発明において、コンピュータを、前記第1変換手段から出力された出力階調を、前記表示部固有の階調特性を補正する補正階調特性に基づいて変換する第2変換手段として機能させることを特徴とする。
第1発明、第7発明及び第9発明にあっては、画像の入力階調を最大入力階調(白色時)した場合に得られる複数の色成分同士(例えば、三刺激値)の比率と画像の入力階調を最小入力階調(黒色時)した場合に得られる複数の色成分同士の比率とが等しくなるように最小入力階調での複数の色成分を設定し、白色時及び黒色時の色度を等しくする。例えば、最小入力階調(黒色時)の色成分の比率が最大入力階調(白色時)の色成分の比率に等しくなるように最小入力階調(黒色時)の色成分を調整する。比率が等しくなるように設定された色成分及び第1変換手段(例えば、前段ルックアップ・テーブル)の階調特性(前段ガンマγ1)に基づいて、複数の入力階調(黒色及びグレースケール)での色成分の目標値を算出する。例えば、前段ガンマγ1で表される階調特性の最小出力階調及び最大出力階調それぞれを黒色時の調整後色成分及び白色時の色成分に対応させ、対応させた階調特性上で複数の入力階調での色成分の目標値を求める。
複数の入力階調で測定された色成分と算出された目標値との差分及び液晶パネル等の表示部固有の階調特性(後段ガンマγ2)に基づいて、複数の入力階調に関連付ける補正量(出力階調も含む)を算出する。より具体的には、第1変換手段(前段ルックアップ・テーブル)の複数の入力階調に対する出力階調(前段ルックアップ・テーブルの出力値)で出力表示された結果により測定された色成分と、算出された目標値との差分に対応する後段ガンマγ2で表される階調特性上での入力値の差分を前段ルックアップ・テーブルの出力値の差分、すなわち、補正量として算出する。複数の入力階調に対応する前段ルックアップ・テーブルの出力値に前記補正量を加算した値を出力階調として算出する。
複数の入力階調に対して算出された補正量、第1変換手段の階調特性(前段ガンマγ1)、及び表示部固有の階調特性(後段ガンマγ2)に基づいて、複数の入力階調の間の階調(補間入力階調)に関連付ける補正量を算出する。すなわち、複数の入力階調の間の補間入力階調に対応する前段ルックアップ・テーブルの出力値(出力階調)を、後段ガンマγ2を用いて算出する。より具体的には、前段ガンマγ1で表される階調特性上で2つの入力階調間の曲線を切り出し、切り出した曲線を前段ルックアップ・テーブルの前記2つの入力階調間にスケーリングすることにより、補間入力階調に関連付ける補正量を算出する。算出した補正量に基づいて、変換手段の階調特性を補正する。これにより、全入力階調のうち、複数の入力階調に対して、後段ガンマγ2を用いて前段ルックアップ・テーブルの補正量(出力階調)を算出するとともに、複数の入力階調の間の階調に対しては、後段ガンマγ2を用いて補間処理することで前段ルックアップ・テーブルの補正量(出力階調)を算出することにより、従来の例のように、全入力階調に対して階調−輝度テーブルを作成することなく、グレースケールの色度を高速、かつ高精度で白色時の色度と同一にしてグレーバランス調整をすることができる。
第2発明、第8発明及び第10発明にあっては、第2変換手段(例えば、後段ルックアップ・テーブル)は、液晶パネル等の表示部固有の階調特性を補正する。第1変換手段から出力された出力階調(前段ルックアップ・テーブルの出力値、すなわち、後段ルックアップ・テーブルの入力値)は、第2変換手段の補正階調特性に基づいて、所要の階調特性に変換される。
第3発明にあっては、最大入力階調(白色時、例えば、階調数255)で測定された色成分XYZの比率を所定値に調整する。例えば、白色点の色度が所定値になるように調整する。最小入力階調(黒色時、例えば、階調数0)で測定された色成分XYZの最大成分(例えば、Z)と、白色時の色成分のうち前記最大成分と同成分(Z)との比率を算出する。算出された比率及び白色時に測定された色成分XYZに基づいて、最大入力階調及び最小入力階調での色成分の比率が等しくなるように最小入力階調での色成分を設定する。例えば、白色時に測定された色成分XYZに前記比率を乗算して、最小入力階調(黒色時)の調整後の色成分X0、Y0、Z0を求める。これにより、最小入力階調(黒色時)の色成分のずれを調整して白色時の色成分の比率と同一にすることができる。
第4発明にあっては、等しい比率に設定された最大入力階調及び最小入力階調での色成分の差分を算出する。算出された差分に所定の階調特性(第1変換手段の階調特性)の最大出力階調と最小出力階調との差を対応付ける。所定の階調特性に基づいて、複数の入力階調での色成分の目標値を算出する。より具体的には、入力階調数を256階調、入力階調をxとした場合、入力階調xでの色成分の目標値は、(x/255)のγ1乗に(白色時の色成分−黒色時の調整後色成分)を乗算し、乗算した値に黒色時の調整後色成分を加算することにより算出する。(x/255)のγ1乗に(白色時の色成分−黒色時の調整後色成分)を乗算することにより、最大入力階調及び最小入力階調での色成分の差分に所定の階調特性(第1変換手段の階調特性)の最大出力階調と最小出力階調との差を対応つけ、乗算した値に黒色時の調整後色成分を加算することにより、対応付けられた所定の階調特性(第1変換手段の階調特性)に基づいて、入力階調での色成分の目標値を算出する。これにより、所要の入力階調(グレースケール)に対応する色成分の目標値を算出する。
第5発明にあっては、所定の階調特性(第1変換手段の階調特性、すなわち、前段ガンマγ1)及び第2変換手段で補正された液晶パネル等の表示装置の階調特性(後段ガンマγ2)又は表示装置固有の階調特性(後段ガンマγ2)に基づいて、複数の入力階調及び補間入力階調での理想出力階調(理想出力値)を算出する。例えば、入力階調数を256階調とし、複数の入力階調a、b(a<b)、補間入力階調c(a<c<b)とした場合、入力階調aの理想出力値Aは、(a/255)の(γ1/γ2)乗に第1変換手段(前段ルックアップ・テーブル)の出力値の最大値lutMaxを乗算して得られた値として算出する。他の入力階調b、cの理想出力値B、Cも同様に算出する。これにより、理想のガンマ値を有する理想階調特性における理想出力階調(理想出力値)を算出する。
入力階調a、bそれぞれに関連付ける出力階調(調整済出力値)y(a)、y(b)の差分(y(b)−y(a))と、入力階調a、bそれぞれでの理想出力値の差分(B−A)との比率(y(b)−y(a))/(B−A)を理想階調特性から前段ルックアップ・テーブルへのスケーリング比率Rとして算出する。算出された比率R及び補間入力階調cでの理想出力値Cにより、補間入力階調cに関連付ける出力階調(出力値)y(c)を、y(a)+(C−A)×Rにより算出する。従来の例では、単に2点間(例えば、入力階調a、b)を直線で結び、その間の階調に対する出力値を前記直線上の値として線形補間して求める場合に、表示装置に設定されている階調特性が線形でないときには、線形補間により出力値に大きな誤差が生じ、表示が正しく行われないという事態を招くが、前段ガンマγ1及び後段ガンマγ2から所要の入力階調(例えば、a、b)の理想出力値を求め、調整済出力値との比率から補間入力階調(例えば、c)の出力値を補間演算することにより、補間された出力値が階調特性から乖離することを防止することができ、高速、かつ高精度で第1変換手段(前段ルックアップ・テーブル)の調整をすることができる。
第6発明にあっては、色成分は、三刺激値である。
本発明にあっては、階調−輝度テーブルを作成することなく、黒及び任意のグレーの色度を高速、かつ高精度で白色時の色度と同一にしてグレーバランス調整をすることができる。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。液晶表示装置10は、制御部11、前段LUT(ルックアップ・テーブル)12、色空間変換部13、後段LUT(ルックアップ・テーブル)14、駆動回路15、液晶パネル16、光源17などを備えている。また、液晶表示装置10は、信号線を介して外部のPC(パーソナルコンピュータ)20に接続されている。また、液晶表示装置10の表示面には、光学センサ30を着脱することができるようにしている。
PC20は、CPU21、入力部22、インタフェース部23、記憶部24、RAM25、出力部26などを備えている。PC20は、出力部26を通じて、液晶表示装置10で表示させる画像を映像信号として前段LUT12へ出力する。映像信号としては、アナログ信号形式又はデジタル信号形式のいずれであってもよい。また、PC20は、液晶表示装置10の前段LUT12の出力階調補正のための出力階調算出処理を行う。なお、出力階調算出処理は、液晶表示装置10の内部(例えば、制御部11)で行うこともできるが、以下、PC20で行う場合について説明する。
前段LUT12は、例えば、R(赤)G(緑)B(青)それぞれに対応したLUTを備え、入力された映像信号により表現される入力階調と、その入力階調に対応する液晶パネル(より正確には、後段LUT14)への入力レベル(出力値)とが関連付けられている。前段LUT12は、例えば、入力階調が8ビットで構成され、0〜255の256階調それぞれに対応する256個のエントリに、例えば、14ビットで表される出力階調(出力値)を格納してあり、ユーザにより階調特性が設定可能(例えば、ガンマ値の設定が可能)に構成してあり、所望の階調特性を実現することができる。
前段LUT12は、制御部11の制御の下、後述するようにPC20で求められた出力階調(出力値)で各入力階調に対応する出力階調(出力値)が書き換えられ、これにより、前段LUT12で表される階調特性(前段ガンマγ1の階調特性)を調整することができる。
色空間変換部13は、前段LUT12から出力された出力値(出力階調)に対して、例えば、R、G、B成分に対応する変換係数で構成される3×3マトリクスにより、特定の色の成分を強めたり、あるいは弱めたりすることにより、色調整を行って、調整後の出力階調(出力値)を後段LUT14へ出力する。
後段LUT14は、例えば、R(赤)G(緑)B(青)それぞれに対応したLUTを備え、液晶パネル16毎に異なる階調特性を理想的なガンマ値(後段ガンマ、例えば、2.2)になるようにして滑らかな階調表現を実現するために出力階調を補正し、補正後の出力階調(補正信号)を駆動回路15へ出力する。
駆動回路15は、ゲートドライバ、ソースドライバなどを備え、制御部11の制御の下、後段LUT14から入力された補正信号に基づいて、液晶パネル16を駆動する。これにより、制御部11は、PC20から出力された映像信号の入力階調に関連付けられた出力階調で液晶パネル16の透過率を調整して映像の濃度変化を表すことができる。
液晶パネル16は、一対のガラス基板が対向配置され、その間隙内に液晶物質である液晶層が形成された構造を有し、一方のガラス基板には複数の画素電極と、画素電極の夫々にドレインを接続したTFTとが、他方のガラス基板には共通電極が設けてある。TFTのゲート及びソースは、夫々ゲートドライバ及びソースドライバの各出力段に順次接続されている。
液晶パネル16は、ゲートドライバから入力されたゲート信号によって各画素のTFTのオン・オフが制御され、ソースドライバから入力される出力電圧(液晶パネル16への入力レベル)をオン期間に各画素のTFTに印加することにより、液晶物質の電気光学特性によって決定される光透過率を制御して映像を階調表示する。液晶パネル16は一対の偏光板で挟まれ、さらにその背面に光源17を配置してある。
制御部11は、CPU、RAM、ROMなどで構成され、PC20のインタフェース部23を通じて入力された前段LUT12の各エントリに格納された出力階調(出力値)を書き換えるための出力階調(出力値)を取得し、取得した出力階調を用いて前段LUT12の各エントリに格納された出力階調を書き換える。また、制御部11は、液晶表示装置10全体の動作を制御するように構成してある。
光学センサ30は、例えば、人間の目に対応する分光感度と略同一の感度を有する3つのセンサを備え、三刺激値と称されるX、Y、Zの3つの値を測定することができ、測定した値をPC20の入力部22へ出力する。
CPU21は、出力階調算出処理を実現するためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体27(例えば、CD−ROM、フレキシブル・ディスクなど)を記憶部24で読み取って、読み取ったコンピュータプログラムをRAM25にロードすることにより、PC20は所定の処理手順で処理を行うことができる。なお、出力階調算出処理を実現するためのコンピュータプログラムを予め液晶表示装置10内のROM(不図示)に格納しておき、制御部11で実行する構成とすることもできる。
図2は各LUTの階調特性と液晶パネルから出力される階調特性との関係を示すグラフである。図中、左側のグラフは前段LUT12の階調特性、中央のグラフは後段LUT14の階調特性、右側のグラフは液晶パネル16から出力される階調特性を示す。図2(a)に示すように、前段LUT12、後段LUT14それぞれの階調特性がリニア(線形)の場合、すなわち、各LUT12、14で階調特性の変換(補正)を行わない場合、液晶パネル16から出力される階調特性は、個々の液晶パネル16の特性の違いにより、非線形となり、階調のつぶれ、グレースケールに色のかぶりなどが生じ、表示される画像に悪影響を与える。
図2(b)に示すように、液晶パネル16毎の階調特性のばらつきを相殺すべく、後段LUT14の階調特性を工場調整時に補正することにより、液晶パネル16から出力される階調特性を理想的な階調特性(例えば、ガンマ値が2.2)にすることができる。この場合に、後段LUT14に設定されるガンマ特性が後段ガンマγ2となる。なお、以下の処理では、後段ガンマγ2を液晶パネル16の階調特性とみなしている。
次に、本発明に係る液晶表示装置10の階調補正方法について説明する。図3及び図4は本発明に係る液晶表示装置10の階調補正処理(出力階調算出処理を含む)の手順を示すフローチャートである。なお、上述の処理は、CPU21で行ってよく、あるいは、制御部11で行うこともできるが、以下、CPU21で行うものとして説明する。また、入力階調は256階調とするが、これに限定されるものではない。
CPU21は、入力階調を最大入力階調255(白色時)に設定し、最大入力階調での三刺激値XYZを測定し(S11)、入力階調を最小入力階調0(黒色時)に設定し、最小入力階調での三刺激値XYZを測定する(S12)。なお、最大入力階調時の三刺激値XYZを測定する場合、三刺激値XYZの比率で表される色度が所定値になるように設定される。
図5は入力階調に対する出力特性を示すグラフである。例えば、入力階調255(白色時)の三刺激値XYZの測定値は、それぞれX=133.90、Y=140.83、Z=137.53であり、入力階調0(黒色時)の三刺激値XYZの測定値は、X=0.3722、Y=0.3700、Z=0.5672である。この場合、白色時と黒色時の2点間を結ぶ出力特性は、図5のように表すことができ、黒色を含む任意のグレーの階調において、三刺激値の比率、すなわち、色度は白色時の色度と異なる。
CPU21は、最小入力階調(黒色時)での三刺激値XYZの比率が、白色時に測定された三刺激値の比率と同一になるように最小入力階調(黒色時)での三刺激値XYZを調整する(S13)。例えば、最小入力階調(黒色時)で測定された三刺激値の最大成分(図5の場合、Z=0.5672)と、これと同じ成分の白色時に測定された三刺激値(Z=137.53)との比率を算出し、算出した比率に白色時に測定された三刺激値X、Y、Zを乗算して黒色時の三刺激値の調整値X0、Y0、Z0を算出する。
図6は黒色時の三刺激値を調整した場合の入力階調に対する出力特性を示すグラフである。白色時に測定された三刺激値X=133.90、Y=140.83、Z=137.53それぞれに、比率(0.5672/137.53)を乗算して、調整値X0=0.5522、Y0=0.5808、Z0=0.5672が得られる。この場合、白色時と黒色時の2点間を結ぶ出力特性は、図6のように表すことができ、黒色を含む任意のグレーの階調において、三刺激値の比率、すなわち、色度は白色時の色度と同一にすることができる。
CPU21は、最大入力階調及び最小入力階調の間の任意の入力階調(グレー階調)での三刺激値XYZを測定し(S14)、測定した入力階調と同一入力階調での三刺激値の目標値を算出する(S15)。なお、最小入力階調(黒色時)での三刺激値の目標値も同様に算出することができる。
図7は任意の入力階調に対する三刺激値の目標値の算出方法を示す説明図である。図7において、横軸は入力階調を示し、縦軸は三刺激値を示す。なお、図7では、三刺激値XYZのうち、Yについて説明するが、他のX、Zについても同様である。ステップS11で測定された最大入力階調(白色時)の測定値をY255、ステップS13で調整された最小入力階調(黒色時)の調整値をY0とする。
三刺激値XYZの比率が同一に設定された最大入力階調及び最小入力階調での三刺激値の差分(Y255−Y0)に前段LUT12の階調特性である前段ガンマγ1の最大出力階調と最小出力階調との差を対応付ける。この対応付けは、任意の入力階調をx1とすると、(x1/255)のγ1乗に(白色時の三刺激値Y255−黒色時の三刺激値の調整値Y0)を乗算することにより行うことができる。任意の入力階調x1に対応する三刺激値の目標値Yx1は、Yx1=Y0+(Y255−Y0)×{(x1/255)のγ1乗}により算出することができる。また、他の入力階調x2に対応する三刺激値の目標値Yx2ついても同様に、Yx2=Y0+(Y255−Y0)×{(x2/255)のγ1乗}により算出することができる。
CPU21は、任意の入力階調での三刺激値の目標値と測定値との差分である三刺激値差分を算出し(S16)、算出した三刺激値差分をRGB値の差分であるRGB値差分に変換する(S17)。なお、三刺激値からRGB値への変換は、最大入力階調時(白色時)の各色三刺激値の測定値から作成される3×3の変換マトリクスを用いることができる。
CPU21は、後段ガンマγ2に基づいて、RGB値差分を前段LUT12の補正値に換算する(S18)。なお、前段LUT12の補正値への換算は、ステップS14で三刺激値が測定された任意の入力階調に対する前段LUT12の出力階調(出力値)を調整(算出)するものである。また、同様に、最小入力階調(黒色時)に対する前段LUT12の出力階調(出力値)も算出することができる。
図8は前段LUT12の出力階調の調整方法を示す説明図である。図中、横軸は前段LUT12の出力値、すなわち、前段LUT12の各エントリに格納されている出力階調(出力値)を示し(従って、後段LUT14への入力値に対応する)、縦軸は、RGB値を示す。図中の曲線は、後段LUT14の階調特性(後段ガンマγ2)を示す。任意の入力階調に対応する現在の前段LUT12の出力値をy、前段LUT12の出力値の最大値をlutMax、後段ガンマをγ2、前段LUT12の出力値の差分(補正値)をn、任意の入力階調に対応するRGB値の差(ステップS17で換算された値)をΔとすると、Δは式(1)で表すことができ、前段LUT12の出力値の差分nは、式(2)で表すことができる。
Figure 0004870533
図8に示すように、前段LUT12の出力値yに対応するRGB値が、任意の入力階調時に測定された三刺激値をRGB値に換算した値に相当し、前段LUT12の出力値y+nに対応するRGB値が、前記入力階調時に対応する三刺激値の目標値をRGB値に換算した値に相当し、両値の差がΔに相当する。
CPU21は、前段LUT12の現在の出力値yに換算した補正値(差分n)を加算することにより、補正値を前段LUT12に設定する(S19)。これにより、任意の入力階調での三刺激値の測定値及び目標値との差分に相当する値と、後段ガンマγ2とに基づいて、前段LUT12の差分nを算出し、算出された差分nを前段LUT12の現在の出力値に加算することにより前段LUT12の出力値を調整することができる。
CPU21は、任意の入力階調での三刺激値を測定し(S20)、同一入力階調での三刺激値の目標値を算出し(S21)、算出した目標値とステップS20で測定した測定値との差分である三刺激値差分を算出する(S22)。CPU21は、三刺激値差分が所定の閾値より小さいか否かを判定し(S23)、三刺激値差分が閾値より小さくない場合(S23でNO)、前段LUT12の再調整を行う必要があると判断して、ステップS18以降の処理を続ける。一方、三刺激値差分が閾値より小さい場合(S23でYES)、CPU21は、所定のすべての入力階調の補正が終了したか否かを判定する(S24)。
ステップS20〜S23の処理は、例えば、経年変化により後段ガンマと実際の出力階調特性との間にズレが生じる場合があり、このようなズレを補正するために行うことができる。従って、前記処理は、必要に応じて適宜行うように構成すればよい。
所定のすべての入力階調の補正が終了していない場合(S24でNO)、CPU21は、ステップS14以降の処理を続ける。何箇所の入力階調に対して、前段LUT12の出力値の調整を行うかは、適宜設定することができる。例えば、入力階調が256階調である場合、10〜20階調おきに入力階調を定めて、前段LUT12の出力値を調整することができる。これにより、全入力階調に対して、輝度を測定し輝度−階調テーブルを作成する場合に比べて、大幅にキャリブレーション時間を短縮することが可能となる。
所定のすべての入力階調の補正が終了した場合(S24でYES)、CPU21は、補間処理を行い(S25)、処理を終了する。なお、補間処理の詳細は後述する。
図9は本発明に係る液晶表示装置10の補間処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、入力階調a、bに対しては、図3及び図4で説明した前段LUT12の出力値の補正を行う階調補正処理がすでに行われており、入力階調a、bの間の入力階調(補間入力階調)c(a<c<b)に対する前段LUT12の出力値を補間する場合について説明する。すなわち、補間処理は、入力階調a、b間のすべての入力階調について行われる。
CPU21は、入力階調a、bに対する前段LUT12の理想出力値A、Bを算出する(S251)。理想出力値Aは、式(3)に示すように、(a/255)の(γ1/γ2)乗にlutMax(前段LUT12の出力値の最大値)を乗算した値で算出することができ、理想出力値Bは、式(4)に示すように、(b/255)の(γ1/γ2)乗にlutMaxを乗算した値で算出することができる。これにより、理想のガンマ値を有する理想階調特性における理想出力階調(理想出力値)を算出する。
Figure 0004870533
CPU21は、理想出力値の差分(B−A)を算出し(S252)、入力階調a、bに対する前段LUT12の調整済出力値y(a)、y(b)を取得する(S253)。なお、調整済出力値y(a)、y(b)は、それぞれ、図3及び図4で示した処理において算出済である。
CPU21は、調整済出力値の差分(y(b)−y(a))を算出し(S254)、入力階調cに対する前段LUT12の理想出力値Cを算出する(S255)。理想出力値Cは、式(5)に示すように、(c/255)の(γ1/γ2)乗にlutMaxを乗算した値で算出することができる。
Figure 0004870533
CPU21は、入力階調cの補間出力値y(c)を算出する(S256)。補間出力値y(c)は、y(c)=y(a)+(C−A)×Rにより算出する。ここで、Rは理想階調特性から前段LUT12へのスケーリング比率であり、R=(y(b)−y(a))/(B−A)で表すことができる。
図10は補間処理の方法を示す説明図である。図中、横軸は入力階調を示し、縦軸は出力値(出力階調)を示す。図中実線で表される曲線は、前段ガンマγ1及び後段ガンマγ2から求められる理想階調特性を示し、破線で表される曲線は、前段LUT12の実際の階調特性を示している。図10に示すように、補間処理は、入力階調a、b、cに対して上述の式(3)〜式(5)により、前段ガンマγ1及び後段ガンマγ2から求められる理想階調特性上の理想出力値A、B、Cを算出し、入力階調a、bの間で切り出された理想階調特性を前段LUT12の階調特性にスケーリングすることにより、理想出力値Cに対応する補間出力値y(c)を求めている。
従来の例では、単に2点間(例えば、入力階調a、b)を直線で結び、その間の階調に対する出力値を前記直線上の値として線形補間して求めるため、液晶表示装置に設定されている階調特性が線形でないときには、線形補間により出力値に大きな誤差が生じ、階調表現が正しく行われないという事態を招くが、前段ガンマγ1及び後段ガンマγ2から理想出力階調特性上の理想出力値を求め、前段LUT12の調整済出力値との比率から補間入力階調(例えば、c)の出力値を補間演算することにより、補間された出力値が階調特性から乖離することを防止することができ、高精度で前段LUT12の調整をすることができる。
CPU21は、算出した補間出力値y(c)を入力階調cに関連付けて前段LUT12に設定し(S257)、入力階調a、b間のすべて入力階調に対して補間処理が終了したか否かを判定する(S258)。入力階調a、b間のすべての入力階調に対して補間処理が終了していない場合(S258でNO)、CPU21は、ステップS255以降の処理を続け、入力階調a、b間のすべての入力階調に対して補間処理が終了した場合(S258でYES)、処理を終了する。これにより、すべての入力階調に対して、前段LUT12の出力値の補正(調整)を行うことができる。
以上説明したように、本発明にあっては、後段ガンマを利用することで、階調−輝度テーブルを作成する必要がなくなり、黒及びグレースケールの色度を白色時の色度と同一に調整することができ、色度のズレを防止することができる。また、全入力階調にわたって、白色時と同一色度とする階調補正を高速、かつ高精度で行うことができる。
上述の実施の形態では、PC20内で前段LUT12の出力値を算出する構成であったが、これに限定されるものではなく、液晶表示装置10内部で処理を行う構成とすることもできる。
上述の実施の形態では、表示装置の表示部として液晶パネルを用いた構成であるが、表示部は液晶パネルに限定されるものではなく、CRT、PDPなど他の表示デバイスにおいても、本発明を適用することができる。
上述の実施の形態では、入力階調が256階調の場合について説明したが、階調数は、これに限定されるものではなく、他の階調数を用いることもできる。また、前段LUT、後段LUTのビット数も適宜所要の値のものを用いることができる。
上述の実施の形態では、最小入力階調(黒色時)での三刺激値の調整値を算出する場合に、最小入力階調(黒色時)で測定された三刺激値の最大成分と、これと同じ成分の白色時に測定された三刺激値との比率を用いる構成であったが、これに限定されるものではなく、他の成分同士の比率を用いてもよい。なお、黒色時に測定された三刺激値の最大成分を用いることにより、黒色時に測定された三刺激値の他の成分は増加する方向で調整されるため、調整を容易に行うことができる。
上述の実施の形態では、液晶パネル等の表示部固有の階調特性を補正するための後段ルックアップ・テーブルを用いる構成であったが、表示部自体の階調特性のばらつきが少なく階調特性が理想なものであれば、後段ルックアップ・テーブルを使用せず、表示部固有の階調特性(ガンマ特性)を利用して階調補正する構成であってもよい。
上述の実施の形態では、ルックアップ・テーブルを用いる構成であったが、これに限定されるものではなく、階調特性を変換することができるものであれば、入力値に対応する出力値を単にメモリに記憶する構成、各値をファイルとして記憶するような構成であってもよい。
本発明に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 各LUTの階調特性と液晶パネルから出力される階調特性との関係を示すグラフである。 本発明に係る液晶表示装置の階調補正処理の手順を示すフローチャートである。 本発明に係る液晶表示装置の階調補正処理の手順を示すフローチャートである。 入力階調に対する出力特性を示すグラフである。 黒色時の三刺激値を調整した場合の入力階調に対する出力特性を示すグラフである。 任意の入力階調に対する三刺激値の目標値の算出方法を示す説明図である。 前段LUTの出力階調の調整方法を示す説明図である。 本発明に係る液晶表示装置の補間処理の手順を示すフローチャートである。 補間処理の方法を示す説明図である。
符号の説明
10 液晶表示装置
11 制御部
12 前段LUT
13 色空間変換部
14 後段LUT
15 駆動回路
16 液晶パネル
17 光源
20 PC
21 CPU
22 入力部
23 インタフェース部
24 記憶部
25 RAM
26 出力部
27 記録媒体
30 光学センサ

Claims (10)

  1. 複数色について入力階調を所定の階調特性に基づき出力階調に変換し、変換された出力階調に応じて画像を表示する表示装置の階調補正方法において、
    画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率と最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率とが等しくなるように最小入力階調での複数の色成分を設定するステップと
    設定した色成分及び前記所定の階調特性に基づいて、複数の入力階調での色成分の目標値を算出するステップと
    前記複数の入力階調で測定された色成分と前記目標値との差分及び表示装置固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調に関連付ける補正量を算出するステップと
    算出した補正量、前記所定の階調特性、及び前記表示装置固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調の間の補間入力階調に関連付ける補正量を算出するステップと
    前記複数の入力階調及び補間入力階調で算出した補正量に基づいて、前記所定の階調特性を補正するステップと
    を含むことを特徴とする階調補正方法。
  2. 前記所定の階調特性に変換された出力階調を、前記表示装置固有の階調特性を補正する補正階調特性に基づいて変換するステップと
    変換した出力階調に応じて画像を表示するステップと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の階調補正方法。
  3. 画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られた最大入力階調での複数の色成分同士の前記比率を所定値に調整するステップと
    画像の入力階調を最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られた最小入力階調での複数の色成分から最大成分を特定するステップと
    特定した最小入力階調での前記最大成分と、複数の色成分同士の比率が前記所定値に調整された最大入力階調での複数の色成分のうち前記最大成分と同じ成分との比率を算出するステップと
    を含み
    前記複数の色成分を設定するステップは
    前記所定値に調整された最大入力階調での複数の色成分のうち最大成分を除く色成分に、前記比率を算出するステップで算出した比率を乗算して、最小入力階調での複数の色成分のうち最大成分を除く色成分を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の階調補正方法。
  4. 等しい比率に設定された最大入力階調での複数の色成分と最小入力階調での複数の色成分との差分を算出するステップと
    算出した差分に前記所定の階調特性の最大出力階調と最小出力階調との差を対応付けるステップと
    を含み、
    前記色成分の目標値を算出するステップは、
    前記対応付けるステップで対応付けられた所定の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調での複数の色成分の目標値を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の階調補正方法。
  5. 前記所定の階調特性のガンマ値と前記表示装置固有の階調特性又は補正階調特性のガンマ値との比を指数として、最大入力階調に対する前記複数の入力階調及び前記補間入力階調それぞれの比をべき乗して、前記複数の入力階調及び補間入力階調での理想のガンマ値を有する理想階調特性での理想出力階調を算出するステップと
    前記入力階調に関連付ける補正量を算出するステップで算出した補正量により前記複数の入力階調に関連付けられた出力階調の差分と、前記理想出力階調を算出するステップで算出した前記複数の入力階調での理想出力階調の差分との比率を算出するステップと
    を含み
    前記補間入力階調に関連付ける補正量を算出するステップは、
    前記ステップで算出した比率及び前記補間入力階調での理想出力階調に基づいて、前記補間入力階調に関連付ける補正量を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の階調補正方法。
  6. 前記色成分は、三刺激値であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の階調補正方法。
  7. 表示部と、複数色について入力階調を該入力階調に関連付ける出力階調に変換する第1変換手段とを備え、該第1変換手段から出力された出力階調に応じて画像を表示する表示装置において、
    複数の色成分を測定する測定手段と、
    画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率と最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率とが等しくなるように最小入力階調での複数の色成分を設定する設定手段と、
    該設定手段で設定された色成分及び前記第1変換手段の階調特性に基づいて、複数の入力階調での色成分の目標値を算出する目標値算出手段と、
    前記複数の入力階調で測定された色成分と前記目標値との差分及び表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調に関連付ける補正量を算出する第1補正量算出手段と、
    該第1補正量算出手段で算出された補正量、前記第1変換手段の階調特性、及び表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調の間の補間入力階調に関連付ける補正量を算出する第2補正量算出手段と、
    前記第1及び第2補正量算出手段で算出された補正量に基づいて、前記第1変換手段の階調特性を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  8. 前記第1変換手段から出力された出力階調を、前記表示部固有の階調特性を補正する補正階調特性に基づいて変換する第2変換手段を備え、
    該第2変換手段で変換された出力階調に応じて画像を表示するように構成してあることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 表示部と、複数色について入力階調を該入力階調に関連付ける出力階調に変換する第1変換手段とを備え、該第1変換手段から出力された出力階調に応じて画像を表示する表示装置の出力階調の算出を実行させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータを、
    画像の入力階調を最大入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率と最小入力階調にした場合に表示される画像を測定して得られる複数の色成分同士の比率とが等しくなるように最小入力階調での複数の色成分を設定する設定手段と、
    設定された色成分及び前記第1変換手段の階調特性に基づいて、複数の入力階調での色成分の目標値を算出する目標値算出手段と、
    前記複数の入力階調で測定された色成分と前記目標値との差分及び前記表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調に関連付ける補正量を算出する第1補正量算出手段と、
    算出された補正量、前記第1変換手段の階調特性、及び前記表示部固有の階調特性に基づいて、前記複数の入力階調の間の補間入力階調に関連付ける補正量を算出する第2補正量算出手段と
    して機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. コンピュータを、
    前記第1変換手段から出力された出力階調を、前記表示部固有の階調特性を補正する補正階調特性に基づいて変換する第2変換手段として機能させることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。
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