JP2016208327A - 表示装置、ホワイトバランス調整方法およびテレビジョン装置 - Google Patents
表示装置、ホワイトバランス調整方法およびテレビジョン装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】回路規模を過度に増大させることなく、補正データを短時間に調整可能であり、この補正データを用いて表示装置の画面内のホワイトバランスを均一化し、高画質な画像を表示する。
【解決手段】表示装置は、映像信号の所定の複数の階調と、映像信号を補正する色度差分とを対応付けた第1補正データを、画面内に設定された複数の色度の測定点に関連付けて複数格納し、第1補正データを用いて、表示部の画面内に表示させる映像信号を画面内の位置に応じて補正する面内ホワイトバランス補正部(11)と、映像信号の入力階調に対応付けた出力階調をRGBのそれぞれについて定めた第2補正データを格納し、第2補正データを用いて、面内ホワイトバランス補正部(11)から出力された映像信号を、画面内で共通の入力と出力の関係により補正する基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部(12)とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】表示装置は、映像信号の所定の複数の階調と、映像信号を補正する色度差分とを対応付けた第1補正データを、画面内に設定された複数の色度の測定点に関連付けて複数格納し、第1補正データを用いて、表示部の画面内に表示させる映像信号を画面内の位置に応じて補正する面内ホワイトバランス補正部(11)と、映像信号の入力階調に対応付けた出力階調をRGBのそれぞれについて定めた第2補正データを格納し、第2補正データを用いて、面内ホワイトバランス補正部(11)から出力された映像信号を、画面内で共通の入力と出力の関係により補正する基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部(12)とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、表示装置、ホワイトバランス調整方法およびテレビジョン装置に関し、より詳細には、表示画面内のホワイトバランスを均一に調整するようにした表示装置、ホワイトバランスの調整方法、および表示装置を備えたテレビジョン装置に関する。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示装置では、同じ型番の製品であっても、製造上のばらつき等によって表示画面の色温度にばらつきが生じる。そこで、表示装置ごとに異なる色温度を所望の色温度に合わせるために、ホワイトバランス調整が行われる。ホワイトバランス調整では、表示装置の画面に表示した色度を色彩計等の測定器で測定し、その測定結果に基づいて、表示装置が備えるガンマ補正部等の設定値を変更することにより、表示画像が所望の色温度になるように調整される。
通常、ホワイトバランス調整では、表示装置の画面中央の色度を測定し、表示される画面が所望の色温度になるように調整される。また、通常、ホワイトバランスを調整するための表示装置の設定は、画面全体で共通である。
通常、ホワイトバランス調整では、表示装置の画面中央の色度を測定し、表示される画面が所望の色温度になるように調整される。また、通常、ホワイトバランスを調整するための表示装置の設定は、画面全体で共通である。
例えば、ホワイトバランス調整に用いる表示装置のガンマ補正部は、入力RGB(Red,Green,Blue)信号と出力RGB信号との対応関係を格納するルックアップテーブル(LUT(Look Up Table))で構成される。ここでは、ホワイトバランスを調整するために、表示装置の画面全体で1つの共通なLUTが用いられる。このため、従来では、色度を測定した画面中央では、実際に測定した色度に基づいてホワイトバランスが調整されるため、ホワイトバランスをうまく調整することができるが、画面内のムラにより、画面中央から外れた部分の領域では、ホワイトバランスが崩れてしまう、という課題がある。
このような課題を解決するものとして、特許文献1に記載された技術がある。この技術は、表示装置の画面内をM×N個の領域に分割し、分割した領域ごとに、入力RGB信号と出力RGB信号のとの対応関係を定めたLUTを保持し、各LUTを用いて出力RGB信号を調整することにより、表示装置の画面内におけるホワイトバランスのばらつきを補正するものである。これにより、製造のばらつき等により生じる色ムラや輝度ムラを補正して均一な画像が得られるものとされている。
上記特許文献1の技術では、表示装置の表示画面を分割したM×N個の各領域ごとに、RGBのLUTを保持する必要があるため、表示装置のROM(Read Only Memory)に保存するデータ量が非常に多くなり、ガンマ補正部の回路規模も非常に大きくなってしまう。また、特許文献1の技術では、M×N個の領域ごとに出力RGB信号を調整することになるため、画面中央のみを調整する場合と比較して、調整にM×N倍の時間が必要となる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、回路規模を過度に増大させることなく、補正データを短時間に調整可能であり、この補正データを用いて表示装置の画面内のホワイトバランスを均一化し、高画質な画像を表示する表示装置、ホワイトバランスの調整方法、およびテレビジョン装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、入力された映像信号に基づく画像を表示する表示部と、映像信号の所定の複数の階調と、映像信号を補正する色度差分とを対応付けた第1補正データを、前記表示部の画面内に設定された複数の色度の測定点に関連付けて複数格納し、該第1補正データを用いて、前記表示部の画面内に表示させる映像信号を前記画面内の位置に応じて補正する第1補正部と、映像信号の入力階調に対応付けた出力階調をRGBのそれぞれについて定めた第2補正データを格納し、該第2補正データを用いて、第1補正部から出力された映像信号を、前記画面内で共通の入力と出力の関係により補正する第2補正部とを有する、ことを特徴とする表示装置。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2補正データは、前記複数の測定点のうちの所定の基準点に表示した画像に基づいて生成され、前記第1補正データの色度差分は、前記第2補正データで補正した映像信号を同一の階調で前記画面内の複数の測定点に表示したときに、該測定点に表示した画像の色度と、前記基準点に表示した画像の色度との色度差分であり、前記第1補正データは、前記複数の測定点ごとに、複数の階調の映像信号を前記測定点に表示したときの前記色度差分を、前記複数の階調のそれぞれに対応付けること、を特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記第1補正データは、前記複数の測定点ごとに、色度xについての前記複数の階調と前記色度差分とを対応付けたΔxルックアップテーブルと、前記複数の測定点ごとに、色度yについての前記複数の階調と前記色度差分とを対応つけたΔyルックアップテーブルと、により構成され、前記第1補正部は、前記Δxルックアップテーブルを格納するΔxルックアップテーブル格納部と、入力映像信号の画面内の表示位置ごとに、前記Δxルックアップテーブルから取得される色度差分を補間して、入力映像信号の階調に対応する色度差分Δxを出力するΔx補間部と、入力映像信号の画面内の表示位置ごとに、前記Δyルックアップテーブルから取得される色度差分を補間して、入力映像信号の階調に対応する色度差分Δyを出力するΔy補間部と、前記Δx補間部から出力された色度差分Δx、および前記Δy補間部から出力された色度差分Δyとから、入力映像信号の画面内の表示位置ごとに、映像信号の補正量を演算する補正量演算部と、前記補正量演算部から出力された補正量を、入力映像信号に加算する加算部と、を有することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記Δx補間部は、入力映像信号を画面内の表示位置ごとに、前記Δxルックアップテーブルから取得される色度差分を補間する際に、補間の対象となる画面内の表示位置に基づき、前記複数の測定点のうち、前記補間の対象となる表示位置の周囲の複数の測定点に関連付けられたΔxルックアップテーブルから、前記所定の複数階調に対応付けられた色度xの色度差分を取得し、前記補間の対象となる表示位置と、前記色度差分を取得した測定点の画面内の位置と、前記補間の対象となる表示位置の映像信号の階調と、前記Δxルックアップテーブルから取得した色度xの色度差分とから、前記補間の対象となる表示位置の色度xの色度差分を補間により生成し、前記Δy補間部は、入力映像信号を画面内の表示位置ごとに、前記Δyルックアップテーブルから取得される色度差分を補間する際に、補間の対象となる画面内の表示位置に基づき、前記複数の測定点のうち、前記補間の対象となる表示位置の周囲の複数の測定点に関連付けられたΔyルックアップテーブルから、前記所定の複数階調に対応付けられた色度yの色度差分を取得し、前記補間の対象となる表示位置と、前記色度差分を取得した測定点の画面内の位置と、前記補間の対象となる表示位置の映像信号の階調と、前記Δyルックアップテーブルから取得した色度yの色度差分とから、前記補間の対象となる表示位置の色度yの色度差分を補間により生成することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第3または第4の技術手段において、前記補正量演算部は、前記入力映像信号の階調に対して、画面内に共通の第1固定値を乗算し、さらに画面内に共通の第2固定値を加算し、該第2固定値を加算した入力映像信号の階調に対して、前記Δx補間部で生成された色度xの色度差分を乗算した値と、入力映像信号の階調に対して、画面内に共通の第3固定値を乗算し、さらに画面内に共通の第4固定値を加算し、該第4固定値を加算した映像信号の階調に対して、前記Δy補間部で生成された色度yの色度差分を乗算した値と、を加算して前記補正量を生成し、該第1固定値、前記第2固定値、前記第3固定値、および前記第4固定値は、RGB信号ごとにそれぞれ設定され、RGB信号ごとに前記補正量を生成することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記第1固定値は、a/(γ・yW・YRGB(INmax))(aは係数、γは所定のガンマ値、yWはRGBを混合した白色Wのy値、YRGBはXYZ表色系におけるRGBのY値、INmaxはRGBの入力階調の最大値、ただしYRGBは、処理対象のRGBに応じて、RGBのいずれかに対応するものとする)で表され、前記第3固定値は、−(a・xW+c)/(γ・yW 2・YRGB(INmax))(a,cは係数、γは所定のガンマ値、xwはRGBを混合した白色Wのx値、yWはRGBを混合した白色Wのy値、YRGBはXYZ表色系におけるRGBのY値、INmaxはRGBの入力階調の最大値、ただしYRGBは、処理対象のRGBに応じて、RGBのいずれかに対応するものとする)で表されることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれかの技術手段において、前記第1補正データにおいて、色度差分を対応付ける複数の階調は、階調方向に色度差分の変化が相対的に大きくなる所定の低階調領域に少なくとも設定される、ことを特徴としたものである。
第8の技術手段は、表示装置のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整方法であって、前記表示装置の画面上に複数の測定点を設定する測定点設定ステップと、該複数の測定点のうちの所定の1つの基準点に表示した画像の輝度及び色度を測定し、該測定した結果に基づいて映像信号のガンマ調整及びホワイトバランス調整を行い、映像信号の入力階調に対応付けた出力階調をRGBのそれぞれについて定めた第2補正データを生成する第2補正データ生成ステップと、所定階調の映像信号を前記第2補正データで補正した後、前記複数の測定点に表示する測定点表示ステップと、前記複数の測定点に表示した画像の色度を測定する色度測定ステップと、前記複数の測定点に表示した画像の色度と、前記基準点に表示した画像の色度との色度差を計算する色度差計算ステップと、前記測定点表示ステップから前記色度差計算ステップまでを、予め定めた数の階調について繰り返し実行するステップと、前記予め定められた数の階調について実行された前記色度差計算ステップにより計算した色度差から、前記測定点ごとに、映像信号の階調と色度差とを対応付けた第1補正データを生成する第1補正データ生成ステップと、前記第1補正データおよび前記第2補正データを表示装置に記憶させるステップと、を有することを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段の表示装置を備えたテレビジョン装置である。
本発明によれば、回路規模を過度に増大させることなく、補正データを短時間に調整可能であり、この補正データを用いて表示装置の画面内のホワイトバランスを均一化し、高画質な画像を表示する表示装置、ホワイトバランスの調整方法、およびテレビジョン装置を提供することができる。
図1は、本発明による表示装置の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の表示装置は、放送信号を受信して画面表示するテレビジョン装置として構成されている。
表示装置100の入力切換部4は、チューナ1により選局し復調した映像信号、外部入力I/F2により特定の外部機器やPC(personal computer)等から入力したアナログ映像信号を切り替えて出力する。AD変換部5では、入力切換部4から出力されたアナログ信号がA/D変換され、必要に応じてYC分離を行って、色空間変換部6に出力される。また、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)入力I/F3から入力したデジタル映像信号は、色空間変換部6に出力される。色空間変換部6では、入力されたYUVフォーマットの映像信号をRGB(Red,Green,Blue)の映像信号に変換する。
表示装置100の入力切換部4は、チューナ1により選局し復調した映像信号、外部入力I/F2により特定の外部機器やPC(personal computer)等から入力したアナログ映像信号を切り替えて出力する。AD変換部5では、入力切換部4から出力されたアナログ信号がA/D変換され、必要に応じてYC分離を行って、色空間変換部6に出力される。また、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)入力I/F3から入力したデジタル映像信号は、色空間変換部6に出力される。色空間変換部6では、入力されたYUVフォーマットの映像信号をRGB(Red,Green,Blue)の映像信号に変換する。
ガンマ・ホワイトバランス補正部8は、色空間変換部6が変換したRGB信号に対してガンマ補正及びホワイトバランス補正を行い、表示制御部9に出力する。表示制御部9は、ガンマ・ホワイトバランス補正部8から出力された映像信号に基づき表示部10に映像を表示させる。表示部10は、例えば液晶パネルであり、この場合、表示制御部9は、液晶パネルの走査電極及びデータ電極を駆動して、液晶パネルに映像表示を行わせる。液晶パネルは、走査電極及びデータ電極に印加される駆動信号に従って液晶層を駆動することで、映像信号に応じた表示を行う。システム制御部7は、表示装置各部を制御する制御手段である。
図2は、ガンマ・ホワイトバランス補正部の構成を説明するための図である。図1に示す色空間変換部6から出力されたRGBの映像信号(以下RGB信号とする)は、ガンマ・ホワイトバランス補正部8が有する面内ホワイトバランス補正部11に入力され、表示パネル画面の面内のホワイトバランスが補正される。面内ホワイトバランス補正部11は、本発明の第1補正部に相当する。ここでは面内ホワイトバランス補正部11から出力されるRGB信号を、R'G'B'信号として表現する。面内ホワイトバランス補正部11は、従来の構成と同様の基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12に追加された、本発明に係る実施形態を特徴付けるものであり、その構成および処理詳細について後述する。
基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12は、本発明の第2補正部に相当するものであり、入力RGB信号と出力RGB信号との対応関係を格納するLUT(Look Up Table)を備える。
ここでは、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12には、面内ホワイトバランス補正部11で補正されたR'G'B'信号が入力される。基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12からの出力RGB信号を、R"G"B"信号とする。
ここでは、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12には、面内ホワイトバランス補正部11で補正されたR'G'B'信号が入力される。基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12からの出力RGB信号を、R"G"B"信号とする。
基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12は、入力R'G'B'信号に対して、表示部10の画面の位置に関係なく、共通のLUTにより補正を行う。すなわち、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12に入力するR'G'B'信号と、共通のLUTを用いて補正されたた出力R"G"B"信号との対応関係は、表示部10の画面の位置に関係なく共通である。
従来では、上記の基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12のみを備え、例えば基準点として表示部10の画面中央を設定し、基準点で測定した表示画面の輝度及び色度に基づき、ガンマ補正およびホワイトバランス補正を行うLUTを作成し、このLUTを用いて表示パネルの画面全体を補正していた。
本発明に係る実施形態では、上記の基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12に加えて、面内ホワイトバランス補正部11を備える。
面内ホワイトバランス補正部11は、入力したRGB信号のホワイトバランスを補正してR'G'B'信号を出力する。出力されたR'G'B'信号は、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12に入力される。
面内ホワイトバランス補正部11は、表示部10の画面上にM×N個の測定点を設け、M×N個の測定点ごとに、入力RGB信号と、色度差分Δx,Δyの対応関係を格納するLUTを備える。入力RGB信号と、色度差分Δx,Δyの対応関係を格納するLUTは、本発明の第1補正データに相当する。
色度差分とは、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12で使用するLUTで補正した映像信号を同一の階調で画面内の複数の測定点に表示したときに、測定点に表示した画像の色度と、測定点の1つである基準点に表示した画像の色度との色度差分である。
面内ホワイトバランス補正部11は、入力したRGB信号のホワイトバランスを補正してR'G'B'信号を出力する。出力されたR'G'B'信号は、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12に入力される。
面内ホワイトバランス補正部11は、表示部10の画面上にM×N個の測定点を設け、M×N個の測定点ごとに、入力RGB信号と、色度差分Δx,Δyの対応関係を格納するLUTを備える。入力RGB信号と、色度差分Δx,Δyの対応関係を格納するLUTは、本発明の第1補正データに相当する。
色度差分とは、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12で使用するLUTで補正した映像信号を同一の階調で画面内の複数の測定点に表示したときに、測定点に表示した画像の色度と、測定点の1つである基準点に表示した画像の色度との色度差分である。
面内ホワイトバランス補正部11では、M×N個のLUTに格納された色度差から、入力RGB信号の補正量を演算して、入力RGB信号を補正する。補正したRGB信号は、R'G'B'信号として基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12に出力されてさらに補正され、R"G"B"信号として出力される。従って、面内ホワイトバランス補正部11では、入力信号R,G,Bと、出力信号R'、G'、B'との対応関係は、表示部10の画面内の位置により異なる。
図3A及び図3Bは、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部の構成を説明するための図で、図3Aは、画面内の基準点(測定点)の設定例を説明するための図で、図3Bは、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12が保持するLUTの一例を説明する図である。
基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12では、表示部10の表示画面上に、ホワイトバランス調整のための色度を測定するための基準点(測定点)を設定する。この基準点は、例えば表示部10の表示画面の中央位置である。
基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12では、表示部10の表示画面上に、ホワイトバランス調整のための色度を測定するための基準点(測定点)を設定する。この基準点は、例えば表示部10の表示画面の中央位置である。
そして上記基準点における表示画面の輝度、色度を色彩計等の測定器で測定し、その測定結果に基づいて所望のガンマおよびホワイトバランスになるように、LUTの設定値(入力RGB信号と出力RGB信号との対応関係)を調整する。基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12におけるLUTは、本発明の第2補正データに相当する。
図3Bには、LUTの設定例を示している。ここでは、RGBの入力信号の各階調に対して、出力信号の階調を定めている。LUTでは、入力映像信号の各階調について、入力信号と出力信号の対応関係を定めておくことができるが、全ての階調において対応関係を定めると、調整の精度は高くなるが、調整にかかる時間が長くなってしまう。調整時間を短縮するためには、通常、一部の階調について入力信号と出力信号の対応関係を定めておき、残りの階調については補間により出力信号を調整する。
入力映像信号が8ビットにより表現される場合、LUTの構成は例えば図3Bのようになる。この場合、R(Red)の信号について、入力される0〜255階調のR'に対して、各階調ごとに出力されるR"の階調がLUTに登録される。B(Blue),及びG(Green)についても同様のLUTが保持される。
仮にこのようなLUTを用いて、表示部10の画面内のばらつきを補正しようとする場合、例えば画面内を複数の領域に分割し、それぞれの分割領域ごとにRGBのLUTを保持する必要がある。この場合、領域の数をM×N個とすると、256階調の映像表現を行うには、RGBの3×256階調×M×N個のデータを保持する必要が生じ、回路規模が非常に大きくなってしまう。
仮にこのようなLUTを用いて、表示部10の画面内のばらつきを補正しようとする場合、例えば画面内を複数の領域に分割し、それぞれの分割領域ごとにRGBのLUTを保持する必要がある。この場合、領域の数をM×N個とすると、256階調の映像表現を行うには、RGBの3×256階調×M×N個のデータを保持する必要が生じ、回路規模が非常に大きくなってしまう。
図4Aおよび図4Bは、表示部の画面内を複数領域に分割して領域ごとにLUTを持つときの処理を説明する図であり、図4Aは、画面内の分割領域の設定例を説明するための図で、図4Bは、領域ごとのLUTの一例を説明する図である。本例は、本発明に係る実施形態ではなく、本発明の理解に供するための比較例として示すもので、特許文献1に記載されたごとくの画面分割処理を説明するものである。
例えば表示部の表示画面を5×3個の領域に分割した場合、分割した領域の分布は、図4Aに示すようになる。RGBの各信号の入力と出力の関係を定めるLUTは、RGBのそれぞれについて全ての階調について入力と出力との対応関係を定めるのではなく、一部の階調について入力と出力との対応関係を定めておき、他の階調については補間により算出することができる。この例では、図4Bに示すように、分割された各領域について、2のP乗+1階調(ここでは、23+1=9)階調分の対応関係のみをLUTに保持し、他の階調については、出力R'、G'、B'を線形補間により補間して生成する。
図4Bの例では、入力RGB信号の階調が、LUTに設定されていない階調である場合、出力R'、G'、B'は線形補間により算出される。例えばRの入力信号の階調が16である場合、出力R'=((R'(0)+R'(32))÷2となる。この比較例の場合、表示装置の分割領域の数をM×N個であるとすると、3×(2P+1)×M×N個のデータを保持する必要がある。
図5A及び図5Bは、本発明の表示装置の実施形態における面内ホワイトバランス補正部の処理について説明するための図で、図5Aは、表示装置の画面に設定した色度を測定するための測定点の例を示す図、図5Bは、複数の測定点ごとに設定されるLUTの一例を示す図である。
ここでは、表示部の画面上にM×N個の測定点を設け、M×N個の測定点ごとに、入力RGB信号と、色度差分Δx,Δyの対応関係を格納するLUTが設定される。これらをそれぞれΔxLUT、ΔyLUTとする。ここでは色度はCIE(国際照明委員会) 表色系による色度図の座標x、yにより示される。
各測定点のΔxLUTおよびΔyLUTは、色度を測定する階調分の色度差分Δx、Δyのみを保持し、その他の階調の色度差分出Δx、Δyは、線形補間により算出される。
ここでは、表示部の画面上にM×N個の測定点を設け、M×N個の測定点ごとに、入力RGB信号と、色度差分Δx,Δyの対応関係を格納するLUTが設定される。これらをそれぞれΔxLUT、ΔyLUTとする。ここでは色度はCIE(国際照明委員会) 表色系による色度図の座標x、yにより示される。
各測定点のΔxLUTおよびΔyLUTは、色度を測定する階調分の色度差分Δx、Δyのみを保持し、その他の階調の色度差分出Δx、Δyは、線形補間により算出される。
例えばRGBについてR=G=B=128階調と、R=G=B=255階調の2階調分の色度差分のみを測定する場合、図5Bに示すように、LUTには、RGBについて128階調と255階調の色度差分のデータのみが設定される。
この場合、色度を測定する階調数をQとすると、2(Δx,Δy)×Q×M×N個のデータを保持すればよく、回路規模を小さくすることができる。
この場合、色度を測定する階調数をQとすると、2(Δx,Δy)×Q×M×N個のデータを保持すればよく、回路規模を小さくすることができる。
図6は、本発明に係る実施形態の面内ガンマ・ホワイトバランス補正部の構成例を説明するためのブロック図で、RGBのR信号の処理を行う回路部を説明するための図である。G信号およびB信号についても同様の構成とされる。
ここで面内ホワイトバランス補正部11のR信号に関するブロックには、R信号が入力される。H,Vはそれぞれ表示部10の表示画面の水平方向の位置、および垂直方向の位置を示すものとし、表示画面の位置H,Vに表示すべきR信号をR(H,V)として表す。
ここで面内ホワイトバランス補正部11のR信号に関するブロックには、R信号が入力される。H,Vはそれぞれ表示部10の表示画面の水平方向の位置、および垂直方向の位置を示すものとし、表示画面の位置H,Vに表示すべきR信号をR(H,V)として表す。
入力信号は、Δx補間部101、補正量演算部103、およびΔy補間部104に入力される。ΔxLUT格納部102には、複数の測定点ごとに、色度xについての複数の階調と色度差分とを対応付けたΔxLUTが格納される。ΔxLUTは、例えば図5Bに示される構成を有している。
Δx補間部101では、ΔxLUTに設定された色度差分Δx、表示部の表示画面の水平方向の位置H,表示部の表示画面の垂直方向の位置V、および入力されたR信号の階調から、表示部の画面の位置(H,V)に対応する色度差分Δx(H,V,R)が算出される。これはR信号における位置H,Vの色度差分Δxであることを示す。
同様にΔyLUT格納部105には、複数の測定点ごとに、色度yについての複数の階調と色度差分とを対応つけたΔyLUTが格納される。ΔyLUTは、例えば図5Bに示される構成を有している。
Δy補間部104では、ΔyLUTに設定された色度差分Δy、表示部の表示画面の水平方向の位置H,表示部の表示画面の垂直方向の位置V、および入力されたR信号の階調から、表示部の画面の位置(H,V)に対応する色度差分Δy(H,V,R)が算出される。これはR信号における位置H,Vの色度差分Δyであることを示す。
Δy補間部104では、ΔyLUTに設定された色度差分Δy、表示部の表示画面の水平方向の位置H,表示部の表示画面の垂直方向の位置V、および入力されたR信号の階調から、表示部の画面の位置(H,V)に対応する色度差分Δy(H,V,R)が算出される。これはR信号における位置H,Vの色度差分Δyであることを示す。
そして、補正量演算部103では、入力されたR信号(H,V)、Δx補間部101で算出された色度差分Δx(H、V,R)、およびΔy補間部104で算出された色度差分Δy(H、V,R)から、入力R(H,V)の補正量ΔR(H、V)が算出される。
そして以下の式(1)により、出力R'(H,V)が算出される。
R'(H,V)=R(H,V)+ΔR(H,V) ・・・(1)
ただし、出力制限部107において、加算部106による加算結果が0未満の場合は、R'(H,V)として0が出力され、加算結果が、表示可能な最高階調である255を超える場合は、R'(H,V)として255が出力される。
そして以下の式(1)により、出力R'(H,V)が算出される。
R'(H,V)=R(H,V)+ΔR(H,V) ・・・(1)
ただし、出力制限部107において、加算部106による加算結果が0未満の場合は、R'(H,V)として0が出力され、加算結果が、表示可能な最高階調である255を超える場合は、R'(H,V)として255が出力される。
図7は、図6に示した補正量演算部の詳細構成を説明するための図である。
補正量演算部103では、入力R(H,V)の補正量ΔR(H、V)が算出される。
演算式は以下のようになる。
R'(H,V)=R(H,V)+ΔR(H,V) ・・・(1)
ΔR(H,V)=CRX(R)×Δx(H,V,R)+CRy(R)×Δy(H,V,R) ・・・(2)
CRx(R)=SRx×R(H,V)+IRx ・・・(3)
CRy(R)=SRy×R(H,V)+IRy ・・・(4)
ただし、SRx、SRy、IRx、IRyは、表示部の画面内の位置に関係なく共通の固定値であり、レジスタ設定により変更可能とする。G,Bについても同様の演算式を用いる。
補正量演算部103では、入力R(H,V)の補正量ΔR(H、V)が算出される。
演算式は以下のようになる。
R'(H,V)=R(H,V)+ΔR(H,V) ・・・(1)
ΔR(H,V)=CRX(R)×Δx(H,V,R)+CRy(R)×Δy(H,V,R) ・・・(2)
CRx(R)=SRx×R(H,V)+IRx ・・・(3)
CRy(R)=SRy×R(H,V)+IRy ・・・(4)
ただし、SRx、SRy、IRx、IRyは、表示部の画面内の位置に関係なく共通の固定値であり、レジスタ設定により変更可能とする。G,Bについても同様の演算式を用いる。
すなわち、補正量演算部103は、入力映像信号の階調に対して、画面内に共通の第1固定値SRxを乗算し、さらに画面内に共通の第2固定値IRxを加算し、この第2固定値IRxを加算した入力映像信号の階調R(H,V)に対して、Δx補間部101で生成された色度xの色度差分Δxを乗算した値と、入力映像信号の階調に対して、画面内に共通の第3固定値SRyを乗算し、さらに画面内に共通の第4固定値IRyを加算し、第4固定値IRyを加算した映像信号の階調R(H,V)に対して、Δy補間部104で生成された色度差分Δyを乗算した値と、を加算して補正量ΔR(H,V)を生成する。
上記はR信号に関するものであり、上記の第1固定値、第2固定値、第3固定値、および第4固定値は、RGB信号ごとにそれぞれ設定され、RGB信号ごとに補正量が生成される。
補正量演算部の演算式の理論については、後述してさらに詳細に説明する。
上記はR信号に関するものであり、上記の第1固定値、第2固定値、第3固定値、および第4固定値は、RGB信号ごとにそれぞれ設定され、RGB信号ごとに補正量が生成される。
補正量演算部の演算式の理論については、後述してさらに詳細に説明する。
図8は、面内ホワイトバランス補正部11が有するΔx補間部の動作を説明するための図である。以下では、R信号のΔx補間部101の動作に関して説明するが、G信号、およびB信号についても同様である。また、Δy補間部104に関しても同様である。
画面内の位置(H,V)の空間上の補間処理は、図8に示すように、位置(H,V)の周辺4点のΔxLUTに設定されたΔxにより行われる。ここではまず、ΔxLUT格納部102から、Δ補間部に101対して、表示部の画面内の位置(H,V)、及び入力Rに関する3次元空間における周辺4点について計8点のΔxが出力される。
画面内の位置(H,V)の空間上の補間処理は、図8に示すように、位置(H,V)の周辺4点のΔxLUTに設定されたΔxにより行われる。ここではまず、ΔxLUT格納部102から、Δ補間部に101対して、表示部の画面内の位置(H,V)、及び入力Rに関する3次元空間における周辺4点について計8点のΔxが出力される。
ここでは、ΔxLUTが設定された画面の所定の複数の測定点のうち、補間処理の対象となる表示位置(H,V)の周囲の4点の測定点に設定されたΔxLUTのそれぞれから、2つの所定階調について設定された色度差分Δxが出力される。
つまり、図5Bの例において、ΔxLUTは、RGBの128階調と255階調の2つの階調に対してΔxの色度差分が設定されている。ここでは、補間の対象となる表示位置(H,V)の周囲4点に設定されたΔxLUTのそれぞれから、128階調に対応付けられた色度差分Δxと、255階調に対応付けられた色度差分Δxとの2点が出力され、計8点のΔxがΔx補間部101に出力される。
そしてΔx補間部101において、入力された8点の色度差分Δxを補間することにより、表示部の画面の表示位置(H,V)における入力Rに対応する色度差分Δx(H,V,R)が算出される。但し、画面端に関しては、再近傍点2点における計4点の色度差分Δxを用いるものとする。
つまり、図5Bの例において、ΔxLUTは、RGBの128階調と255階調の2つの階調に対してΔxの色度差分が設定されている。ここでは、補間の対象となる表示位置(H,V)の周囲4点に設定されたΔxLUTのそれぞれから、128階調に対応付けられた色度差分Δxと、255階調に対応付けられた色度差分Δxとの2点が出力され、計8点のΔxがΔx補間部101に出力される。
そしてΔx補間部101において、入力された8点の色度差分Δxを補間することにより、表示部の画面の表示位置(H,V)における入力Rに対応する色度差分Δx(H,V,R)が算出される。但し、画面端に関しては、再近傍点2点における計4点の色度差分Δxを用いるものとする。
上記周辺4点で計8点の色度差分Δxによる補間の計算式は、以下に示す式(5)〜式(10)のようになる。下式において、周辺4点の色度差分Δxは、この後に示すR信号の階調方向の補間結果となる。
・Δx(H,Vp)=((Hp+1−H)×Δx(Hp,Vp)+(H−Hp)×Δx(Hp+1,Vp))÷(Hp+1−Hp) ・・・(5)
・Δx(H,Vp+1)=((Hp+1−H)×Δx(Hp,Vp+1)+(H−Hp)×Δx(Hp+1,Vp+1))÷(Hp+1−Hp) ・・・(6)
・Δx(H,V)=((Vp+1−V)×Δx(H,Vp)+(V−VP)×Δx(H,Vp+1))÷(Vp+1−Vp) ・・・(7)
・Δy(H,Vp)=((Hp+1−H)×Δy(Hp,Vp)+(H−Hp)×Δy(Hp+1,Vp))÷(Hp+1−Hp) ・・・(8)
・Δy(H,Vp+1)=((Hp+1−H)×Δy(Hp,Vp+1)+(H−Hp)×Δy(Hp+1,Vp+1))÷(Hp+1−Hp) ・・・(9)
・Δy(H,V)=((Vp+1−V)×Δy(H,Vp)+(V−Vp)×Δy(H,Vp+1))÷(Vp+1−Vp) ・・・(10)
・Δx(H,Vp)=((Hp+1−H)×Δx(Hp,Vp)+(H−Hp)×Δx(Hp+1,Vp))÷(Hp+1−Hp) ・・・(5)
・Δx(H,Vp+1)=((Hp+1−H)×Δx(Hp,Vp+1)+(H−Hp)×Δx(Hp+1,Vp+1))÷(Hp+1−Hp) ・・・(6)
・Δx(H,V)=((Vp+1−V)×Δx(H,Vp)+(V−VP)×Δx(H,Vp+1))÷(Vp+1−Vp) ・・・(7)
・Δy(H,Vp)=((Hp+1−H)×Δy(Hp,Vp)+(H−Hp)×Δy(Hp+1,Vp))÷(Hp+1−Hp) ・・・(8)
・Δy(H,Vp+1)=((Hp+1−H)×Δy(Hp,Vp+1)+(H−Hp)×Δy(Hp+1,Vp+1))÷(Hp+1−Hp) ・・・(9)
・Δy(H,V)=((Vp+1−V)×Δy(H,Vp)+(V−Vp)×Δy(H,Vp+1))÷(Vp+1−Vp) ・・・(10)
図9は、Δx補間部およびΔy補間部における色度差の補間方法について説明するための図である。以下、色度の測定階調が128階調と255階調である場合について説明するが、これら以外の階調の場合についても同様である。
R信号における色度差分Δxは、各LUTに設定された255階調の色度差分Δx、および128階調の色度差分Δxから線形補間により算出される。補間の計算式は、以下のようになり、0階調ではΔx=0として計算される。
・Δx(R)=R×Δx(128)÷128 (0≦R<128) ・・・(11)
・Δx(R)=((255−R)×Δx(128)+(R−128)×Δx(255))÷(255−128) (128≦R≦255) ・・・(12)
・Δy(R)=R×Δy(128)÷128 (0≦R<128) ・・・(13)
・Δy(R)=((255−R)×Δy(128)+(R−128)×Δy(255))÷(255−128) (128≦R≦255) ・・・(14)
G信号、B信号についても同様に計算することができる。
・Δx(R)=R×Δx(128)÷128 (0≦R<128) ・・・(11)
・Δx(R)=((255−R)×Δx(128)+(R−128)×Δx(255))÷(255−128) (128≦R≦255) ・・・(12)
・Δy(R)=R×Δy(128)÷128 (0≦R<128) ・・・(13)
・Δy(R)=((255−R)×Δy(128)+(R−128)×Δy(255))÷(255−128) (128≦R≦255) ・・・(14)
G信号、B信号についても同様に計算することができる。
上記の処理では、Δx補間部101は、入力映像信号を画面内の表示位置ごとに、ΔxLUTから取得される色度差を補間する際に、補間の対象となる画面内の表示位置に基づき、複数の測定点のうち、補間の対象となる表示位置の周囲の複数の測定点に関連付けられたΔxLUTから、所定の複数階調に対応付けられた色度差分Δxを取得する。そして補間の対象となる表示位置と、色度差分を取得した測定点の画面内の位置と、補間の対象となる表示位置の映像信号の階調と、前記Δxルックアップテーブルから取得した色度xの色度差分とから、補間の対象となる表示位置の色度差分Δxを補間により生成する。Δy補間部104においても、ΔyLUTを用いて同様の処理を行う。
これにより複数の測定点に関連付けられた色度差分を用いて、画面全体の色度差分を補間により生成することができる。
これにより複数の測定点に関連付けられた色度差分を用いて、画面全体の色度差分を補間により生成することができる。
図10は、ガンマ・ホワイトバランス調整の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、表示装置の画面上にM×N個の複数の測定点を設定する(ステップS1)。そしてM×N個の測定点のうち、特定の1点(基準点とする)において、ガンマ調整、およびホワイトバランス調整を実行する(ステップS2)。
ガンマ調整では、映像信号に対して所定のガンマ補正を行うように調整する。表示部の出力特性は、通常ガンマ2.2になるように調整する。またホワイトバランス調整では、白色を所望の色温度で表示するように調整する。ガンマ調整およびホワイトバランス調整のプロセスは並行して行われる。ここで、表示装置に対して調整制御装置と色彩計等の測定器を接続し、測定器により画面内の所定の基準点(通常は画面中央)の輝度および色度を計測する。この計測結果に基づいて、表示装置のガンマ調整およびホワイトバランス調整を行い、測定値が目標のガンマ値になるとともに、計測した画面色度が、所望の色温度の目標色度になるように、RGB3原色の各階調を調整するための調整値を決定し、RGBのLUTを調整する。
そして調整結果を、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12のLUTに設定する(ステップS3)。基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12では、RGBそれぞれの入力階調をアドレスとしてLUTが参照され、出力階調が決定される。このLUTにより画面全体の映像信号が補正される。
まず、表示装置の画面上にM×N個の複数の測定点を設定する(ステップS1)。そしてM×N個の測定点のうち、特定の1点(基準点とする)において、ガンマ調整、およびホワイトバランス調整を実行する(ステップS2)。
ガンマ調整では、映像信号に対して所定のガンマ補正を行うように調整する。表示部の出力特性は、通常ガンマ2.2になるように調整する。またホワイトバランス調整では、白色を所望の色温度で表示するように調整する。ガンマ調整およびホワイトバランス調整のプロセスは並行して行われる。ここで、表示装置に対して調整制御装置と色彩計等の測定器を接続し、測定器により画面内の所定の基準点(通常は画面中央)の輝度および色度を計測する。この計測結果に基づいて、表示装置のガンマ調整およびホワイトバランス調整を行い、測定値が目標のガンマ値になるとともに、計測した画面色度が、所望の色温度の目標色度になるように、RGB3原色の各階調を調整するための調整値を決定し、RGBのLUTを調整する。
そして調整結果を、基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12のLUTに設定する(ステップS3)。基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部12では、RGBそれぞれの入力階調をアドレスとしてLUTが参照され、出力階調が決定される。このLUTにより画面全体の映像信号が補正される。
次いで、M×N個の各測定点の最大階調における色度を測定する(ステップS4)。すなわち、各測定点に、表示装置で表示される最高階調(例えば255階調)の画像を表示し、そのときの色度を測定する。
次にM×N個の測定点の中間階調における色度を測定する(ステップS5)。すなわち、各測定点に、表示装置で表示される中間階調(例えば128階調)の画像を表示し、そのときの色度を測定する。
そして、M×N個の各測定点で測定した色度と、画面中央の基準点で測定した色度の差分を、測定階調ごとに計算する(ステップS6)。ここでは、最高階調の画像を表示したときにおけるM×N個の各測定点で測定した色度と、基準点の色度との差分(色度差分)をそれぞれ計算するとともに、中間階調の画像を表示したときにおける、M×N個の測定点における色度と、基準点の色度との差分(色度差分)をそれぞれ計算する。
そして基準点におけるガンマ・ホワイトバランス調整結果と、色度差分を表示装置のROMに記憶させる(ステップS7)。
そして基準点におけるガンマ・ホワイトバランス調整結果と、色度差分を表示装置のROMに記憶させる(ステップS7)。
上記のように、本例では、色度を測定するときに表示させる映像信号の階調は、最大階調(例えば255階調)と、中間階調(例えば128階調)の2点であるが、色度を測定するときに表示させる映像信号の表示階調はこの2点に限定されず、他の階調で表示させたときの色度を測定するものであってもよい。また色度を測定する測定階調数を増やすことにより、色度測定に基づく補正精度を向上させることができるが、この場合には、階調数を増やすほど、測定時間やROMに記憶させるデータ量が増加することになる。そこで、階調方向における色度差分の変化が相対的に大きい所定の低階調領域に測定階調を設定することにより、少ない測定階調で効果的な補正を行うことができる。
本発明に係る実施形態の処理によれば、M×N個の測定点に関しては、色度を測定するだけでよく、M×N個の測定点に関して、LUTを調整する必要がないので、処理時間を大幅に短縮することができる。また、色度を測定する階調数の色度差分を、M×N個の測定点について保持すればよいため、回路規模を小さくすることができる。
(色度差分の測定結果)
以下に、上記構成の表示装置により映像信号を補正したときの色度差分の測定結果を示す。図11は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行うための色度差分の測定点の設定例を示す図である。この例では、表示画面を8×8の64個の領域に分割し、隣接する4つの分割領域の中心を測定点として、画面内に計9点の測定点a〜iを設定した。この測定点a〜iのうち、基準点を中央の測定点eとした。
以下に、上記構成の表示装置により映像信号を補正したときの色度差分の測定結果を示す。図11は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行うための色度差分の測定点の設定例を示す図である。この例では、表示画面を8×8の64個の領域に分割し、隣接する4つの分割領域の中心を測定点として、画面内に計9点の測定点a〜iを設定した。この測定点a〜iのうち、基準点を中央の測定点eとした。
図12〜図17は、面内ホワイトバランス補正の前後における色度差を測定した結果を示す。ここでは0〜最高階調までの色度差の変化の状態を示している。このときの色度測定時の表示階調はR=G=Bである。
図12は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行う前の測定点における色度xの色度差分Δxの状態を示している。色度差分は、測定位置a〜iで測定した色度と、基準位置(測定位置e)で測定した色度との差分を示している。例えば測定位置aの色度と、基準位置(測定位置e)色度との色度差分をa−eとして示している。他の点についても同様とする。
図12は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行う前の測定点における色度xの色度差分Δxの状態を示している。色度差分は、測定位置a〜iで測定した色度と、基準位置(測定位置e)で測定した色度との差分を示している。例えば測定位置aの色度と、基準位置(測定位置e)色度との色度差分をa−eとして示している。他の点についても同様とする。
面内ホワイトバランス補正部で補正を行うことなく、映像信号を表示させた場合、図12に示すように、測定位置によって色度がばらつく。特に低階調領域では、色度のばらつきが大きくなる。
図13は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行った画像の色度xの色度差分の状態を示す。ここでは、ΔxLUTを作成するときの色度差分の測定階調を、32、128、255の3階調とした。この結果、補正前の状態と比較して、色度差分のばらつきが少なくなった。また、色度差分の階調方向の変化が相対的に大きい低階調部分である32階調に、ΔxLUTを作成するときの測定階調を設定することで、低階調領域の色度差分のばらつきが小さくなって、補正効果が得られている。また色度差分の階調方向の変化の程度が変わる低階調領域に測定階調(ここでは32階調)を設定することで、0階調から高階調に向けて色度差分が滑らかに変化し、色度差分が徐々に小さくなる。
図14は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行った画像の色度xの色度差分の状態の他の図を示す。ここでは、ΔxLUTを作成するときの色度差分の測定階調を、32、64、128、255の4階調とした。この結果、補正前の状態と比較して、色度差分のばらつきが少なくなった。また図13の状態と比較して、さらに補正精度が向上する。ただし、補正前後の色度差分を比較すると、測定階調を3階調とした場合であっても、十分に補正効果が得られることがわかる。
図15は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行う前の測定点における色度yの色度差分Δyの状態を示している。面内ホワイトバランス補正部で補正を行うことなく、映像信号を表示させた場合、図15に示すように、色度yについても測定位置によって色度がばらつく。特に低階調領域では、色度のばらつきが大きくなる。
図16は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行った画像の色度yの色度差分Δyの状態を示す。ここでは、ΔyLUTを作成するときの色度差の測定階調を、32、128、255の3階調とした場合を示す。この結果、補正前の状態と比較して、色度差分のばらつきが少なくなった。また、階調方向の色度差分の変化が相対的に大きい低階調部分である32階調に、ΔyLUTを作成するときの測定階調を設定することで、低階調領域の色度差分のばらつきが小さくなって、補正効果が得られている。
図17は、面内ホワイトバランス補正部で補正を行った画像の色度yの色度差分の状態の他の図を示す。ここでは、ΔyLUTを作成するときの色度差分の測定階調を、32、64、128、255の4階調とした。この結果、補正前の状態と比較して、色度差分のばらつきが少なくなった。図16の状態と比較して、ΔyLUTを作成するときの色度差分の測定階調を4階調とすることで、さらに補正精度が向上する。ただし、補正前後の色度差分を比較すると、測定階調を3階調とした場合であっても、十分に補正効果が得られることがわかる。
上記のように、面内ホワイトバランス補正部11では、色度差分の測定階調数をQとするとき、2×Q×M×N個のデータを持つだけで、画面内の色度のばらつきを補正することができるため、回路規模を小さくすることができる。また、画面内のばらつきを補正するために、図4Aおよび図4Bに示すような画面内に複数のLUTを設定する場合に比べて、測定点における色度を測定して色度差分をLUTに設定するだけでよく、複数のLUTを個々に調整する必要がないため、大幅に補正処理の時間を短縮することができる。
(補正式の理論)
図7にて説明したように、面内ホワイトバランスの補正の演算式は以下のようになる。
R'(H,V)=R(H,V)+ΔR(H,V) ・・・(1)
ΔR(H,V)=CRX(R)×Δx(H,V,R)+CRy(R)×Δy(H,V,R) ・・・(2)
CRx(R)=SRx×R(H,V)+IRx ・・・(3)
CRy(R)=SRy×R(H,V)+IRy ・・・(4)
上記の補正式に関する理論を説明する。
XYZ表示系において、原色R,G,BのX値をそれぞれXR,XG,XB、Y値をそれぞれYR,YG,YB、Z値をそれぞれZR,ZG,ZBとする。また、R,G,Bを混合したW(白色)の値をXW、Y値をYW、Z値をZWとする。
このとき下記の式(15)が成り立つ。
図7にて説明したように、面内ホワイトバランスの補正の演算式は以下のようになる。
R'(H,V)=R(H,V)+ΔR(H,V) ・・・(1)
ΔR(H,V)=CRX(R)×Δx(H,V,R)+CRy(R)×Δy(H,V,R) ・・・(2)
CRx(R)=SRx×R(H,V)+IRx ・・・(3)
CRy(R)=SRy×R(H,V)+IRy ・・・(4)
上記の補正式に関する理論を説明する。
XYZ表示系において、原色R,G,BのX値をそれぞれXR,XG,XB、Y値をそれぞれYR,YG,YB、Z値をそれぞれZR,ZG,ZBとする。また、R,G,Bを混合したW(白色)の値をXW、Y値をYW、Z値をZWとする。
このとき下記の式(15)が成り立つ。
また、XとZは、x,y,z,Yを用いて下記のように表すことができる。
従って、R,G,Bのx値をそれぞれxR,xG,xB、y値をそれぞれyR,yG,yB,z値をそれぞれzR、zG,zBとすると、下記の式(17)のように変換することができる。
式(17)より、RGBのYはWのXYZを用いて下記の式(18)のように表すことができる。
上記式(18)において、逆行列の各要素を下記の式(19)に表す。
さらに式(18)は下記式(20)のようになる。
以下、Rに関して説明するが、G,Bに関しても同様である。
式(20)より、YRは下記の式(21)のように表すことができる。ただし、Wのx値をxw、y値をyW、z値をzWとする。
式(20)より、YRは下記の式(21)のように表すことができる。ただし、Wのx値をxw、y値をyW、z値をzWとする。
さらにx+y+z=1より、
定式(22)において、各係数を以下の式(23)のように表す。
式(22)は以下の式(24)のようになる。
また、YRをテイラー展開すると、以下の式(25)のように表すことができる。ただし、ΔxW<<1,ΔyW<<1として、2次以上の項は省略する。
従って、式(24)より、次式(26)として表される。
以上より、xwをΔxW,yWをΔyWだけ変化させたときのYRの変化量は、以下の式(27)のように表すことができる。
以下、簡単のため、YR、YG、YB、YWのガンマを2.2として説明する。ただし、ガンマが2.2以外の場合にも同様に計算することができる。
YRをガンマ2.2で近似すると、入力階調Rを用いて下記の式(28)のように表すことができる。
YRをガンマ2.2で近似すると、入力階調Rを用いて下記の式(28)のように表すことができる。
また、YRをテイラー展開すると、下記の式(29)のように表すことができる。ただし、2次以上の項は微少なため省略する。
従って式(29)より、以下の式(30)のように表すことができる。
以上より、RをΔRだけ変化させたときのYRの変化量は下記の式(31)のように表すことができる。
そしてxWをΔxW、yWをΔyWだけ変化させたときのRの変化量をΔRとすると、以下の式(32)の関係が成り立つ。
従って、式(27)と式(31)より、次の式(32)の関係が成り立つ。
ここで、YWはガンマ2.2で近似できるため、入力階調IN=R=G=Bを用いて、下記の式(34)のように表すことができる。ただし、入力階調の最大値をINmax=Rmax=Gmax=Bmax、YW(INmax)=1とする。
従ってΔRは、下記の式(35)のように表すことができる。
式(35)において、以下の式(36)のようにおく。
式(36)により、ΔRは、以下の式(37)のように表される。
さらに上記式(37)において、以下の式(38)のようにおく。
式(38)により、ΔRは以下の式(39)のように表される。
実際には、近似による誤差が含まれるため、式(3)、式(4)では、CRx、CRyの式にオフセットの項IRx、IRyを追加し、補正の自由度を高めている。
SRx、SRyの値は、面内の位置により厳密に異なるが、通常共通の値を用いても問題ない。
例えば、面内の位置により実際のSRx、SRyの値が最大で±3%変化し、ΔRの補正量が最大で±10階調(10ビット表記)の場合、10×0.03=0.3で補正量に与える影響は、1階調に満たない。
SRx、SRyの値は、面内の位置により厳密に異なるが、通常共通の値を用いても問題ない。
例えば、面内の位置により実際のSRx、SRyの値が最大で±3%変化し、ΔRの補正量が最大で±10階調(10ビット表記)の場合、10×0.03=0.3で補正量に与える影響は、1階調に満たない。
式(3)においてSRx、およびこれに対応するG、B信号に付与する値を第1固定値とするとき、第1固定値は、a/(γ・yW・YRGB(INmax))(aは係数、γは所定のガンマ値、yWはRGBを混合した白色Wのy値、YRGBはXYZ表色系におけるRGBのY値、INmaxはRGBの入力階調の最大値、ただしYRGBは、処理対象のRGBに応じて、RGBのいずれかに対応するものとする)で表される。上記のYRGBは、式(36)のYRに対応するもので、RGBのいずれかのY値を指す。またINmaxは、式(36)のRmaxに対応する。
また、式(4)において、SRyおよびこれに対応するG,B信号に付与する値を第3固定値するとき、第3固定値は、−(a・xW+c)/(γ・yW 2・YRGB(INmax))
(a,cは係数、γは所定のガンマ値、xwはRGBを混合した白色Wのx値、yWはRGBを混合した白色Wのy値、YRGBはXYZ表色系におけるRGBのY値、INmaxはRGBの入力階調の最大値、ただしYRGBは、処理対象のRGBに応じて、RGBのいずれかに対応するものとする)で表される。上記のYRGBは、式(36)のYRに対応するもので、RGBのいずれかのY値を指す。またINmaxは、式(36)のRmaxに対応する。
(a,cは係数、γは所定のガンマ値、xwはRGBを混合した白色Wのx値、yWはRGBを混合した白色Wのy値、YRGBはXYZ表色系におけるRGBのY値、INmaxはRGBの入力階調の最大値、ただしYRGBは、処理対象のRGBに応じて、RGBのいずれかに対応するものとする)で表される。上記のYRGBは、式(36)のYRに対応するもので、RGBのいずれかのY値を指す。またINmaxは、式(36)のRmaxに対応する。
上記の各実施形態で記載されている技術的特徴(構成要件)は、お互いに組み合わせ可能であり、組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1…チューナ、2…外部入力I/F、3…HDMI(登録商標)入力I/F、4…入力切換部、5…AD変換部、6…色空間変換部、7…システム制御部、8…ガンマ・ホワイトバランス補正部、9…表示制御部、10…表示部、11…面内ホワイトバランス補正部、12…基準点ガンマ・ホワイトバランス補正部、100…表示装置、101…Δx補間部、102…ΔxLUT格納部、103…補正量演算部、104…Δy補間部、105…ΔyLUT格納部、106…加算部、107…出力制限部。
Claims (9)
- 入力された映像信号に基づく画像を表示する表示部と、
映像信号の所定の複数の階調と、映像信号を補正する色度差分とを対応付けた第1補正データを、前記表示部の画面内に設定された複数の色度の測定点に関連付けて複数格納し、該第1補正データを用いて、前記表示部の画面内に表示させる映像信号を前記画面内の位置に応じて補正する第1補正部と、
映像信号の入力階調に対応付けた出力階調をRGBのそれぞれについて定めた第2補正データを格納し、該第2補正データを用いて、第1補正部から出力された映像信号を、前記画面内で共通の入力と出力の関係により補正する第2補正部とを有する、ことを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の表示装置において、
前記第2補正データは、前記複数の測定点のうちの所定の基準点に表示した画像に基づいて生成され、
前記第1補正データの色度差分は、前記第2補正データで補正した映像信号を同一の階調で前記画面内の複数の測定点に表示したときに、該測定点に表示した画像の色度と、前記基準点に表示した画像の色度との色度差分であり、
前記第1補正データは、前記複数の測定点ごとに、複数の階調の映像信号を前記測定点に表示したときの前記色度差分を、前記複数の階調のそれぞれに対応付けること、を特徴とする表示装置。 - 請求項1または2に記載の表示装置において、
前記第1補正データは、
前記複数の測定点ごとに、色度xについての前記複数の階調と前記色度差分とを対応付けたΔxルックアップテーブルと、
前記複数の測定点ごとに、色度yについての前記複数の階調と前記色度差分とを対応つけたΔyルックアップテーブルと、により構成され、
前記第1補正部は、前記Δxルックアップテーブルを格納するΔxルックアップテーブル格納部と、
入力映像信号の画面内の表示位置ごとに、前記Δxルックアップテーブルから取得される色度差分を補間して、入力映像信号の階調に対応する色度差分Δxを出力するΔx補間部と、
入力映像信号の画面内の表示位置ごとに、前記Δyルックアップテーブルから取得される色度差分を補間して、入力映像信号の階調に対応する色度差分Δyを出力するΔy補間部と、
前記Δx補間部から出力された色度差分Δx、および前記Δy補間部から出力された色度差分Δyとから、入力映像信号の画面内の表示位置ごとに、映像信号の補正量を演算する補正量演算部と、
前記補正量演算部から出力された補正量を、入力映像信号に加算する加算部と、を有することを特徴とする表示装置。 - 請求項3に記載の表示装置において、
前記Δx補間部は、入力映像信号を画面内の表示位置ごとに、前記Δxルックアップテーブルから取得される色度差分を補間する際に、補間の対象となる画面内の表示位置に基づき、前記複数の測定点のうち、前記補間の対象となる表示位置の周囲の複数の測定点に関連付けられたΔxルックアップテーブルから、前記所定の複数階調に対応付けられた色度xの色度差分を取得し、
前記補間の対象となる表示位置と、前記色度差分を取得した測定点の画面内の位置と、前記補間の対象となる表示位置の映像信号の階調と、前記Δxルックアップテーブルから取得した色度xの色度差分とから、前記補間の対象となる表示位置の色度xの色度差分を補間により生成し、
前記Δy補間部は、入力映像信号を画面内の表示位置ごとに、前記Δyルックアップテーブルから取得される色度差分を補間する際に、補間の対象となる画面内の表示位置に基づき、前記複数の測定点のうち、前記補間の対象となる表示位置の周囲の複数の測定点に関連付けられたΔyルックアップテーブルから、前記所定の複数階調に対応付けられた色度yの色度差分を取得し、
前記補間の対象となる表示位置と、前記色度差分を取得した測定点の画面内の位置と、前記補間の対象となる表示位置の映像信号の階調と、前記Δyルックアップテーブルから取得した色度yの色度差分とから、前記補間の対象となる表示位置の色度yの色度差分を補間により生成することを特徴とする表示装置。 - 請求項3または4に記載の表示装置において、
前記補正量演算部は、
前記入力映像信号の階調に対して、画面内に共通の第1固定値を乗算し、さらに画面内に共通の第2固定値を加算し、該第2固定値を加算した入力映像信号の階調に対して、前記Δx補間部で生成された色度xの色度差分を乗算した値と、
入力映像信号の階調に対して、画面内に共通の第3固定値を乗算し、さらに画面内に共通の第4固定値を加算し、該第4固定値を加算した映像信号の階調に対して、前記Δy補間部で生成された色度yの色度差分を乗算した値と、を加算して前記補正量を生成し、
該第1固定値、前記第2固定値、前記第3固定値、および前記第4固定値は、RGB信号ごとにそれぞれ設定され、RGB信号ごとに前記補正量を生成することを特徴とする、表示装置。 - 請求項5に記載の表示装置において、
前記第1固定値は、a/(γ・yW・YRGB(INmax))
(aは係数、γは所定のガンマ値、yWはRGBを混合した白色Wのy値、YRGBはXYZ表色系におけるRGBのY値、INmaxはRGBの入力階調の最大値、ただしYRGBは、処理対象のRGBに応じて、RGBのいずれかに対応するものとする)
で表され、
前記第3固定値は、−(a・xW+c)/(γ・yW 2・YRGB(INmax))
(a,cは係数、γは所定のガンマ値、xwはRGBを混合した白色Wのx値、yWはRGBを混合した白色Wのy値、YRGBはXYZ表色系におけるRGBのY値、INmaxはRGBの入力階調の最大値、ただしYRGBは、処理対象のRGBに応じて、RGBのいずれかに対応するものとする)
で表されることを特徴とする表示装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置において、
前記第1補正データにおいて、色度差分を対応付ける複数の階調は、階調方向に色度差分の変化が相対的に大きくなる所定の低階調領域に少なくとも設定される、ことを特徴とする表示装置。 - 表示装置のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整方法であって、
前記表示装置の画面上に複数の測定点を設定する測定点設定ステップと、
該複数の測定点のうちの所定の1つの基準点に表示した画像の輝度及び色度を測定し、該測定した結果に基づいて映像信号のガンマ調整及びホワイトバランス調整を行い、映像信号の入力階調に対応付けた出力階調をRGBのそれぞれについて定めた第2補正データを生成する第2補正データ生成ステップと、
所定階調の映像信号を前記第2補正データで補正した後、前記複数の測定点に表示する測定点表示ステップと、
前記複数の測定点に表示した画像の色度を測定する色度測定ステップと、
前記複数の測定点に表示した画像の色度と、前記基準点に表示した画像の色度との色度差を計算する色度差計算ステップと、
前記測定点表示ステップから前記色度差計算ステップまでを、予め定めた数の階調について繰り返し実行するステップと、
前記予め定められた数の階調について実行された前記色度差計算ステップにより計算した色度差から、前記測定点ごとに、映像信号の階調と色度差とを対応付けた第1補正データを生成する第1補正データ生成ステップと、
前記第1補正データおよび前記第2補正データを表示装置に記憶させるステップと、を有するホワイトバランス調整方法。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載された表示装置を備えたテレビジョン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015088882A JP2016208327A (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 表示装置、ホワイトバランス調整方法およびテレビジョン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2015
- 2015-04-24 JP JP2015088882A patent/JP2016208327A/ja active Pending
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