JP5058532B2 - 画像表示システムおよび画像表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像を画面に表示する画像表示システムに関し、特に、画像表示システムにより表示される画像の色相を補正する技術に関する。
プロジェクタからスクリーンや壁など(以下「投射面」という)に投射される画像は様々な要因による影響を受ける。例えば、投射面のある部屋が明るければ、投射面に表示される画像はコントラストが著しく低下し、鮮明に表示されないことがある。
また、一般的に投射面として用いられるスクリーンは白色であるが、壁などは白色とは限らない。通常、プロジェクタは白色のスクリーンに画像を投射することを前提としているため、白色以外の色の投射面を用いると、画像が所望の色で表示されないことがある。
特許文献1は、投射面に表示された画像の色が所望の色の見えとなるように、プロジェクタから出力する色を変換する技術を開示している。特許文献1のプロジェクタシステムは、プロジェクタ、投射面、カラーセンサ、および色補正装置を有している。
まず、プロジェクタは、色補正装置から与えられた、基準となる所定の色の光(以下「色光」)を投射面に投射する。
次に、カラーセンサはプロジェクタから出力された色光の投射面からの反射光を受けて、その反射光の色情報を取得し、色補正装置に送信する。色情報はRGB成分の各成分強度やRGB成分をXYZ情報に色変換した情報を含む。
色補正装置は、プロジェクタで出力に用いられた所定の色の色情報とカラーセンサから受信した色情報とから、投射面上の色の見えを元の色と一致させるための色変換データを生成する。そして、プロジェクタから投射面に入力画像を投射するとき、色補正装置は、色変換データに基づいて色を補正した入力画像をプロジェクタに与える。プロジェクタは色補正装置からの色が補正された入力画像を投射面に表示する。これにより、投射面の壁の色や外光による物理的な影響を低減し、安定した色の画像を表示できる。
特開2003−323610号公報
通常、発表者はパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)のモニタを見ながらプレゼンテーションの画像を作成する。そして、発表者は、パソコンのモニタを見ながら、投射面に画像を表示させてプレゼンテーションを行う。そのため、モニタで表示されている色は自分の意図した色と一致している。
しかしながら、ノート型パーソナルコンピュータ(以下「ノートパソコン)という)のLCD(Liquid Cristal Display)モニタやデスクトップ型パソコンのCRT(Cathode Ray Tube)モニタなどモニタによって色にばらつきがあり、パソコンのモニタに表示される色と投射面に表示される色は必ずしも一致しなかった。そのため、特許文献1の方法で、プロジェクタに与えられる色光の色情報を基準として、プロジェクタから出力される色を調整しても、投射面に表示される画像の色がモニタに表示されている色と一致せず発表者の意図する色になるとは限らなかった。
本発明の目的は、発表者の意図する色の画像を表示することができる画像表示システムを提供することにある。
第1の画面に表示された画像を第2の画面に表示する画像表示システムであって、
前記第1の画面に所定色を表示させたときの色を示す第1の色情報を取得するカラーセンサ装置と、
前記第2の画面へ前記所定色の画像を表示させるための第2の色情報を、前記第1の色情報に近づけるように補正し、補正後の第3の色情報を用いて前記第2の画面に画像を表示する表示装置と、を有する。
本発明によれば、カラーセンサ装置は第1の画面に表示された所定色を測定し、測定結果の色情報を表示装置に送る。表示装置は、第2の画面に出力する画像の色情報を、カラーセンサ装置から送られてきた色情報に近づけるように補正する。これにより、発表者が意図する色の画像を表示することができる。
また、前記カラーセンサ装置と前記表示装置は相互に無線通信が可能であり、前記カラーセンサ装置は、取得した前記色情報を保持し、無線通信で前記表示装置に送信する。
本発明によれば、発表会場と表示装置の設置場所が異なっているときでも、表示装置から投射される色を前記第1の画面に表示される色に容易に補正できる。
本発明によれば、発表者の意図する色の画像を表示することができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像表示システムの構成を示す模式図である。本画像表示システムは、スクリーン1、表示装置2、ノートパソコン3、画像用ケーブル4、カラーセンサ5、およびカラーケーブル6を有している。
スクリーン1は、表示装置2から投射された画像を表示する投射面である。この例では投射面として専用のスクリーン1が用いられているが、壁などで代用してもよい。
表示装置2は、画像用ケーブル4でノートパソコン3と接続されており、ノートパソコン3から送られてきた画像をスクリーン1に投射する。また、表示装置2は自身の色情報をカラーセンサ5で取得した色情報に近づくように補正する。
ノートパソコン3は、画像用ケーブル4で表示装置2と接続されており、自身のモニタ画面に画像を表示させると共に、同じ画像を画像用ケーブル4を介して表示装置2に送る。本システムによる色の補正は色補正用のテストパタンを用いて行われる。色の補正を行うとき、ノートパソコン3は、テストパタンの画像を画面に表示させると共に表示装置2に送る。
テストパタンの色として、赤(以下「R」という)、緑(以下「G」という)、青(以下「B」という)、水色(以下「C」という)、紫色(以下「M」という)、黄色(以下「Y」という)、または白(以下「W」という)が用いられる。
ノートパソコン3のモニタ画面上に表示されたテストパタンの画像の色はカラーセンサ5によって読み取られる。この例では、モニタ画面上に全てのテストパタンの色を同時に表示するが、一色ずつ順番にテストパタンの各色を画面に表示させるようにしてもよい。
一般的に、色は、彩度、明度、色相の3つの要素からなる。彩度とは色の鮮やかさを表し、明度とは色の明るさを表し、色相とは赤、青、緑と言った色みを表す。
カラーセンサ5は、カラーケーブル6で表示装置2と接続されており、取得した色情報を表示装置2に送る。カラーセンサ5は、ノートパソコン3の画面上に表示されているテストパタンの色(R、G、B、C、M、Y、W)を一色ずつ順次測定し、得られた色情報を表示装置2に送る。
図2は、表示装置2の構成を示すブロック図である。表示装置2は、A/D(Analogue/Digital)変換部21,22,23、制御部24、記憶部25、白色補正部26、および色補正部27を有している。
A/D変換部21,22,23はアナログ信号をデジタル信号に変換する。カラーセンサ5からA/D変換部21,22,23へ与えられる色情報はRGB(Red−Green−Blue)の三原色で表現されたアナログ信号である。A/D変換部21,22,23は、カラーセンサ5からのアナログ信号の色情報(R21a、G22a、B23a)をデジタル信号の色情報(RD21b、GD22b、BD23b)に変換して制御部21に出力する。
制御部24は、W補正用にWのマトリックス係数を算出し、色補正用にテストパタンの各色(R、G、B、C、M、Y、W)の色度座標(x、y)を算出する。そして、制御部は、Wのマトリックス係数と各色(R、G、B、C、M、Y、W)の色度座標(x、y)とを記憶部25に記録する。記憶部25に記録されたWのマトリックス係数は白補正部26によるWの補正に用いられる。また、記憶部25に記録された各色の色度座標は色補正部27による各色の補正に用いられる。
まず、Wのマトリックス係数の算出について説明する。
制御部24はA/D変換部21,22,23から得たWの成分強度の値を8ビットに変換する。ここで、8ビットで表現される成分強度の最大値は十進数では255となる。制御部24は、RD21b、GD22b、BD23bの成分強度を比較し、成分強度が最大の成分を見つけ、その最大の成分強度が255となるような値を各成分RD21b、RD22b、RD23bに乗算することにより、各成分の成分強度の値を8ビットに変換する。
例えば、RD21bの成分強度が500、GD22bの成分強度が450、BD23bの成分強度が480であれば、RD21bの成分強度が最大でその値はRD=500である。そして、RD=255となるように変換すると、RD=500×(255/500)=255、GD=450×(255/500)=230、BD=480×(255/500)=245となる。変換した各値はWのマトリックス係数として記憶部25に記録される。
次に、テストパタンの各色(R、G、B、C、M、Y、W)の色度座標(x、y)の算出について説明する。
制御部24は、テストパタンの各色について、デバイス依存的なRGBで表現された色情報をデバイス非依存的な三刺激値XYZの色情報に変換する。RGBからXYZへの変換には、式(1)、式(2)、および式(3)が用いられる。
Figure 0005058532
また、制御部24は、式(1)、(2)、(3)によって得られた三刺激値X、Y、Zを式(4)、(5)に代入し、色度座標(x、y)を算出する。このように算出されたテストパタンの各色の色度座標(x、y)は記憶部25に記録される。
Figure 0005058532
さらに、制御部24は、記憶部25からWのマトリックス係数を読み込んで白色補正部26に送り、R、G、B、C、M、Y、Wの色度座標(x、y)を読み込んで色補正部27に送る。
記憶部25は、制御部24で算出されたWのマトリックス係数を記憶するとともに、テストパタン(R、G、B、C、M、Y、W)の各色の色度座標(x、y)を記憶する。
白色補正部26は、表示装置2のWの色相を、ノートパソコン3のモニタ画面に表示されたテストパタンのWの色相に一致させるように補正する。白色補正部26は、表示装置2のWのR成分、G成分、B成分を、式(7)に示した行列演算によって変換し、得られた結果をWの補正後R成分(R’成分)、補正後G成分(G’成分)、補正後B(B’成分)とする。白色補正部26は、これらの計算を行うことによりWのRGBの各成分の値を調整し、Wを補正する。補正を行うと、R成分、G成分、B成分は、各々のレベルで調整されるため、明度は下がる。
なお、算出されたR’成分、G’成分、B’成分のいずれかの成分強度が255を越える場合、成分強度の最大値が255となるようにR’成分、G’成分、B’成分の各成分強度を補正する。その際、白色補正部26はマトリックス係数を最大値255で除算しておいてもよい。それにより、R’成分、G’成分、B’成分の成分強度を、8ビットで表現できる0から255の範囲内の値にすることができる。
また、RD21bの成分強度、GD22bの成分強度、BD23bの成分強度が全て等しい場合には、マトリックス係数はそれぞれRD=255、GD=255、BD=255となり、白色の補正が必要ない。
Figure 0005058532
色補正部27は、表示装置2のW以外の各色(R、G、B、C、M、およびY)の色相を、ノートパソコン3のモニタ画面に表示されたテストパタンの色相に一致させるように補正する。色補正部27は、制御部24によって色度座標(x、y)に変換された表示装置2のR、G、B、C、M、およびYの色情報のそれぞれの色度座標(x、y)をテストパタンの対応するR、G、B、C、M、およびYの色度座標(x、y)に移動させた後にRGBの表現に戻すことにより、表示装置2の各色の色相の補正を行う。
制御部24は、記憶部25で記憶されているR、G、B、C、M、Y、Wの色度座標(x、y)を取得して色補正部27に送る。色補正部27は、制御部24から受けたW以外の各色の色度座標(x、y)を、テストパタンの対応する色度座標(x、y)に移動させる。さらに、色補正部27は、移動後の色度座標(x、y)の値を式(4)、式(5)、式(6)の逆関数に代入し、X、Y、Zを算出する。そして、色補正部27は、算出したX、Y、Zを式(8)式(9)、式(10)に代入することにより、R成分、G成分、およびB成分からなるRGB表現に戻す。
Figure 0005058532
図3は、表示装置2の動作を示すフローチャートである。まず、ノートパソコン3は自身の画面上に色補正用のテストパタンを表示する(ステップ100)。カラーセンサ5は、ノートパソコン3の画面上に表示されたテストパタンの各色を測定し、各色の色情報を表示装置2に送る(ステップ101)。
表示装置2のA/D変換部21,22,23はカラーセンサ5から送られてきたアナログ信号の色情報をデジタル信号の色情報に変換して制御部24に送る(ステップ102)。
制御部24は、A/D変換部21,22,23からの色情報がWを示すものか否かを判定する(ステップ103)。Wであると判定すると、制御部24は、Wのマトリックス係数を算出するとともに、RGB表現の色情報を三刺激値XYZに変換し、得られたXYZから色度座標(x、y)を算出する(ステップ104)。そして、制御部24は、Wのマトリックス係数と色度座標(x、y)を記憶部25に記録する(ステップ105)。
ステップ103の処理で、Wでないと判定すると、制御部24は、RGB表現の色情報をXYZに変換し、得られたXYZから色度座標(x、y)を算出する(ステップ106)。制御部24は色度座標(x、y)を記憶部25に記録する(ステップ107)。
テストパタンの全ての色の測定が終了するまで、ステップ101からステップ104の処理を繰り返す(ステップ108)。
テストパタンの全ての色の測定が終了すると、制御部24は記憶部25からWのマトリックス係数を読み出し、白色補正部26に送る(ステップ109)。白色補正部26は、マトリックス係数と、表示装置のWのR成分、G成分、B成分を用いて、式(7)の行列演算をし、WのR成分、G成分、B成分の補正値を算出する(ステップ110)。Wの表示にこの補正値を用いれば、スクリーン1に投射したWをノートパソコン3のモニタ画面上のWと一致させることができる。
続いて、制御部24は、記憶部25からテストパタンのR、G、B、C、M、Y、Wの全ての色度座標(x、y)を読み出し、色補正部27に送る(ステップ111)。色補正部27は、テストパタンのR、G、B、C、M、Y、Wの色度座標(x、y)を用いて、表示装置2のR、G、B、C、M、Yの色情報を補正する(ステップ112)。その補正の処理として、色補正部27は、表示装置2のW以外の各色(R、G、B、C、M、Y)の色度座標(x、y)を制御部24から受けると、色度座標平面状で、表示装置2での色情報をテストパタンの色情報に近づけるように補正する。続いて、色補正部27は、補正後のR、G、B、C、M、Yの色情報を、色度座標(x、y)からRGB表現に戻す。この補正により、表示装置2のR、G、B、C、M、Yの色がテストパタンの色に近づく。
図4は、本実施形態におけるテストパタンの表示画面の例を示す図である。ノートパソコン3の画面には、テストパタンが表示されている。テストパタンは、赤色表示41、緑色表示42、青色表示43、水色表示44、紫色表示45、黄色表示46、および白色表示46を含んでいる。カラーセンサ5は、テストパタンの各色表示41〜46の色情報を取得し、表示装置2に送る。
図5は、本実施形態におけるカラーセンサ5での測定方法の一例を説明するための図である。ノートパソコン3の画面には、カラーセンサの赤色表示41、緑色表示42、青色表示43、水色表示44、紫色表示45、黄色表示46、および白色表示46が表示されている。図5には、テストパタン用に表示された白色表示37の色情報をカラーセンサ5で測定している様子が一例として示されている。例えば、テストパタンの赤の色情報を測定するとき、ユーザは赤色表示31の部分にカラーセンサ5を向けて測定する。カラーセンサ5で得られた色情報はカラーセンサ5からカラーケーブル6を通じて表示装置2に送られる。
図6は、カラーセンサ5で測定される色の、波長に対する成分の分布の一例を示すグラフである。図6では、横軸を波長とし、縦軸を色強度としている。
図6に示された色情報の波形にはR成分67、G成分66、およびB成分65が含まれている。R成分67のピーク波長が波長62であり、G成分66のピーク波長が波長61であり、B成分65のピーク波長が波長60である。したがって、波長62での色強度がR成分の成分強度である。また、波長61での色強度がG成分の成分強度である。波長60での色強度がB成分の成分強度である。これらのR成分の成分強度、G成分の成分強度、B成分の成分強度のそれぞれが表示装置2のA/D変換部21,22,23に入力される。
以下に、本実施形態の画像表示システムによる補正の具体例について説明する。
図7は、本実施形態における色度図Yxyのグラフの一例を示す図である。色度図は、色度座標(x、y)を平面で表現した図である。図7には、R、G、B、C、M、Y、Wの各色について、表示装置2の元来の色度座標と補正後の色度座標が示されている。補正が無ければ表示装置2によって表示される元来の色度座標が“X”で示され、ノートパソコン3の画面に表示されたテストパタンの色を測定した色度座標が“○”で示されている。
図7の例では、テストパタンの色度領域70が表示装置2の色度領域71に含まれている。表示装置2の色度領域71は、表示装置2が表示できる色の範囲を示しており、表示装置2の表示可能な色の各色度座標(図7の“X”)を含む三角形で表される。一方、テストパタンの色度領域70は、カラーセンサ5で測定されたR、G、B、C、M、Yの色度座標をその内面積が最大となるような三角形で表される。色度座標(x、y)では、Wの色度座標を中心として内側よりも外側は彩度が高い。
テストパタンのWを測定して得られた座標73は、表示装置2の色度領域71に含まれているので、表示装置2の元来のWを示す座標72をテストパタンのWの座標73に一致させるような補正が可能である。表示装置2の元来のWを示す座標72をテストパタンのWを測定して得られた座標73と一致させる補正は、元来のWを示す座標72に対して式(7)の行列演算を行うことである。
テストパタンのR、G、B、C、M、Yの測定結果を示す座標R74、G75、B76、C77、M78、Y79は全て表示装置2の色度領域71内にあるので、色補正部26において、表示装置2の元来の色を、テストパタンの測定結果と一致させるような補正が可能である。その補正により、三角形の内側の方向に色度座標が移動する(中心に近づく)ため彩度は多少低下するが、ノートパソコン3の画面に表示される色相と一致した色を投射することができる。
図8は、本実施形態における色度図Yxyのグラフの他の例を示す図である。図8の例では、テストパタンの色度領域70には表示装置2の色度領域71に含まれていない部分がある。図8には、R、G、B、C、M、Yの各色について、表示装置2の元来の色度座標と補正後の色度座標が示されている。補正がなければ表示装置2によって表示される元来の色度座標が“X”で示され、ノートパソコン3の画面に表示されたテストパタンの色を測定した色度座標が“○”で示されている。そして、表示装置2の元来の色度座標“X”を、テストパタンの色度座標“○”に近づけるように補正した色度座標が“□”で示されている。
表示装置2は、自装置の色度領域71に含まれている色を投射することはできるが、自装置の色度領域71に含まれていない色を投射することはできない。ノートパソコン3のモニタ画面に表示された色と一致していないからといって、表示装置2の元来の色を、表示装置2の表示できないテストパタンの色に補正しても意味がない。そのため、ここでは、表示装置2は色度領域71に含まれない色に変換するような補正を禁止する。
テストパタンのWを測定して得られた座標73は、表示装置2の色度領域71に含まれているので、表示装置2の元来のWを示す座標72と一致させるような補正が可能である。表示装置2の元来のWを示す座標72を、テストパタンのWを測定して得られた座標73と一致させる補正は、元来のWを示す座標72に対して式(6)の行列演算を行うことである。
表示装置2は、自装置の元来のR、G、B、C、M、Yを、テストパタンのR、G、B、C、M、Yに一致させるように補正するのが好ましいが、表示装置2の色度領域71外に変換するような補正はできないので、以下のような方法で補正する。
テストパタンを測定した色度座標が表示装置2の色度領域71外にある場合の例として、図8に示されているGの補正について説明する。表示装置2がGの色を補正しようとするとき、テストパタンのWを示す座標73からテストパタンのGを示す座標75へ直線を引く。そして、表示装置2は、その直線と自装置の色度領域71を示す三角形の辺との交点を見つけ、元来のGをその交点の座標87に移動させるように補正する。
また、テストパタンの色度領域71内にある場合の例として、図8に示されているMの補正について説明する。テストパタンのMを測定した色度座標78が表示装置2の色度領域71内にあるため、表示装置2がMを補正するとき、表示装置2元来の色を、テストパタンの色と一致させるように補正することができる。
他の色についてもGまたはMのいずれかと同様に補正する。
また、表示装置2がテストパタンに該当しない色(ここではX色とする)を出力するときの表示装置2の補正例を示す。ここでは一例としてX色の色相がGの色相とCの色相の間にあるとする。そこで、GとCの間のX色の色相の補正量は、GとCの間で色相の補正量の変化が直線的となるように比例計算によって求める。また、GとCの間のX色の彩度の補正量は、テストパタンWの座標73からテストパタンの色度領域の限界までの彩度の補正量の変化が直線的となるように比例計算によって求める。
表示装置2は、表示装置2の元来のGの座標81を補正後のGの座標87に移動したときの色相差、表示装置2の元来のC83の座標を補正後のCの座標に移動したときの色相差に基づいて所定の角度だけX色の座標を回転させる。
次に、表示装置2は、テストパタン色度領域70の辺から表示装置2の色度領域71までの補正量と、テストパタンのWの座標と回転後のX色の座標との距離と、テストパタンのWの座標からテストパタン70の色度領域70までの距離と、を算出する。そして、表示装置2は、比例計算することにより回転後のX色の補正量を算出し、その補正量によりX色の座標を求める。
表示装置2は、補正した座標を式(4)、式(5)、式(6)の逆関数に代入し、X、Y、Zを算出して式(8)式(9)、式(10)に代入することにより、R成分、G成分、およびB成分からなるRGB表現に戻す。
以上説明したように、本実施形態によれば、カラーセンサ5はノートパソコン3の画面上に表示されたテストパタンの色を測定し、測定結果の色情報を表示装置2に送る。表示装置2は、投射する画像の色情報を、カラーセンサ5から送られてきた色情報に近づけるように補正する。プロジェクタから出力された色情報を基準とするのではなく、ノートパソコン3のモニタ画面を基準とした補正がされるので、発表者が意図する色の画像を投射することができる。
なお、本実施例では、テストパタンを測定した色度座標が表示装置2の色度領域71外にある場合、表示装置2がGの色を補正しようとするとき、テストパタンのWを示す座標73からテストパタンのGを示す座標75へ直線を引き補正する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、テストパタンのWの座標73を中心としてテストパタンの色度領域70の示す三角形が表示装置の色度領域71の示す三角形に含まれるように縮小してもよい。この場合、テストパタンの色度領域70の示す三角形を縮小すると、縮小後のテストパタンのGの座標、縮小後のテストパタンのBの座標、縮小後のテストパタンのRの座標の頂点が表示装置の色度座標71の示す三角形の1辺と交わる。縮小を続けると、テストパタンのGの座標、テストパタンのBの座標、テストパタンのRの座標の全てが表示装置の色度領域71の示す三角形に含まれるようになる。これによりテストパタンの所定の色が表示装置の所定の色として出力できる。
また、本実施形態ではプロジェクタからスクリーンに投射される画像の色を補正する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、プラズマディスプレイのような大型表示デバイスにも適用することができる。
また、本実施形態では、表示装置とカラーセンサをカラーケーブルで接続し、カラーセンサで測定した色情報を表示装置に送る例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、カラーセンサで測定した色情報を赤外線や無線で表示装置2に送るようにしてもよい。その場合、表示装置に付属しているリモートコントローラ(以下「リモコン」という)にカラーセンサの機能を搭載し、リモコンで測定した色情報を表示装置に送る。
これによれば、発表会場と表示装置の設置場所が異なっているときでも、表示装置から投射される色をノートパソコンのモニタ画面上に表示される色に容易に補正できる。
本実施形態の画像表示システムの構成を示す模式図である。 表示装置2の構成を示すブロック図である。 表示装置2の動作を示すフローチャートである。 本実施形態におけるテストパタンの表示画面の例を示す図である。 本実施形態におけるカラーセンサ5での測定方法の一例を説明するための図である。 カラーセンサ5で測定される色の、波長に対する成分の分布の一例を示すグラフである。 本実施形態における色度図Yxyのグラフの一例を示す図である。 本実施形態における色度図Yxyのグラフの他の例を示す図である。
符号の説明
1 スクリーン
2 表示装置
3 ノートパソコン
4 画像用ケーブル
5 カラーセンサ
6 カラーケーブル
21,22,23 A/D変換部
24 制御部
25 記憶部
26 白色補正部
27 色補正部
100〜112 ステップ

Claims (8)

  1. 第1の画面に表示された画像を第2の画面に表示する画像表示システムであって、
    前記第1の画面に所定色を表示させたときの色を示す第1の色情報を取得するカラーセンサ装置と、
    前記第2の画面へ前記所定色の画像を表示させるための第2の色情報を、前記第1の色情報に近づけるように補正して前記第2の画面に画像を表示する表示装置と、を有する画像表示システム。
  2. 請求項1に記載の画像表示システムにおいて、
    前記表示装置は、
    前記第1の色情報が示す色が前記第2の画面が表示できる色の範囲内であれば、前記第2の色情報を、前記第1の色情報に一致させるように補正し、
    前記第1の色情報が示す色が前記第2の画面が表示できる色の範囲外であれば、前記第2の色情報を、色相が前記第1の色情報と一致し、かつ彩度が表示できる領域内で最大となるように補正する、画像表示システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像表示システムにおいて、
    前記カラーセンサ装置は、前記第1の色情報をRGB信号により取得し、
    前記表示装置は、前記RGB信号の前記第1の色情報を色度座標に変換したうえで前記第2の色情報の補正処理を行い、その結果得られた色度座標をRGB信号に変換して前記第2の画面に画像を表示させる画像表示システム。
  4. 請求項3に記載の画像表示システムにおいて、
    前記表示装置は、複数の所定色について前記第2の色情報の補正を行う、画像表示システム。
  5. 第1の画面に表示された画像を第2の画面に表示する画像表示方法であって、
    前記第1の画面に所定色を表示させたときの色を示す第1の色情報を取得し、
    前記第2の画面へ前記所定色の画像を表示させるための第2の色情報を、前記第1の色情報に近づけるように補正して前記第2の画面に画像を表示する、画像表示方法。
  6. 請求項に記載の画像表示方法において、
    前記第1の色情報が示す色が前記第2の画面が表示できる色の範囲内であれば、前記第2の色情報を、前記第1の色情報に一致させるように補正し、
    前記第1の色情報が示す色が前記第2の画面が表示できる色の範囲外であれば、前記第2の色情報を、色相が前記第1の色情報と一致し、かつ彩度が表示できる領域内で最大となるように補正する、画像表示方法。
  7. 請求項または請求項記載の画像表示方法において、
    前記第1の色情報をRGB信号とし、
    前記RGB信号の前記第1の色情報を色度座標に変換したうえで前記第2の色情報の補正処理を行い、その結果得られた色度座標をRGB信号に変換して前記第2の画面に画像を表示させる、画像表示方法。
  8. 請求項に記載の画像表示方法において、
    複数の所定色について前記第2の色情報の補正を行う、画像表示方法。
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