JP5590846B2 - 外用医薬組成物 - Google Patents

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Description

本発明は外用医薬組成物、具体的には消炎鎮痛用途に用いられる外用医薬組成物に関する。より詳細には、非ステロイド性消炎鎮痛成分であるジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とする鎮痛効果に優れた外用医薬組成物に関する。
ジクロフェナク及びその薬学的に許容される塩は、非ステロイド系の優れた消炎鎮痛剤である。以前は、内服剤又は坐剤として使用されていたが、経口あるいは直腸に投与した場合、副作用として胃腸、腎臓または肝臓障害が生じる場合があり、特に胃腸に関してはしばしば重篤な副作用を呈することから、最近では外用剤としての適用が増えている。
しかし、ジクロフェナク及びその薬学的に許容される塩は、皮膚からの吸収が悪く、内服以上の治療効果が得られていないのが実情であり、種々の成分を組み合わせることで、例えば経皮吸収性を向上させて、鎮痛効果を向上させようとする試みが検討されている。
例えば、特許文献1には、ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩にゲル化剤をアルキルアミンで中和して得られるゲル基剤を組み合わせることでジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩の経皮吸収性が向上し、これにメントールを併用することでさらに経皮吸収性が向上することが記載されている。
また特許文献2には、ジクロフェナクナトリウム等の非ステロイド性抗炎症成分に、ベルガモットなどの精油及びノニル酸ワニリルアミドなどの温感誘発成分を配合することで、肩や首の凝りに対して、塗って直ぐに効果が実感でき、高い治療効果が発揮できることが記載されている。
また特許文献3には、非ステロイド系抗炎症剤とともに、0.0001〜5重量%の温感付与物質および0.1重量%以上の清涼化剤を、重量比で温感付与物質:清涼化剤=1:0.1〜1:0.0001の割合で併用した外用医薬組成物が、温感付与物質および清涼化剤をそれぞれ単独で使用する場合よりも少ない配合量でその効果が実感でき、これにより皮膚刺激性が低減できるため、使用感および安全性に優れていることが記載されている。
また特許文献4には、インドメタシン、ケトプロフェン及びフルルビプロフェンから選択される非ステロイド系抗炎症剤0.1〜5重量%に、カプサイシン及び/又はノニル酸バニリルアミドを0.001〜0.1重量%組み合わせることで、炎症に対する治療効果が飛躍的に改善することが記載されており、さらにこれにメントールを配合してもよいことが記載されている。
特開平7−267854号公報 特開2004−175723号公報 特開平11−199522号公報 特開平5−1065628公報
本発明は、ジクロフェナクまたは薬学的に許容される塩を有効成分として含有する鎮痛用の外用医薬組成物であって、その鎮痛効果が向上されることで優れた鎮痛効果を発揮する外用医薬組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行ったところ、特定量のジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩に清涼化剤を特定量組み合わせて用いて外用医薬組成物として、特に液剤として調製することで、ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩の鎮痛効果がより向上すること、また当該組成にさらに温感成分を特定の割合で配合することで、さらにジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩の鎮痛効果がより一層向上することを見出し、本発明を完成するに至った。特に、ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩に特定量の清涼化剤と温感成分を含有する本発明の外用医薬組成物は、塗布直後に清涼感が生じ、その後徐々に灼熱感が生じることで、効き目感を実感することができる。
本発明はかかる知見に基づいて完成したものであり、下記の態様を有する。
(I)外用医薬組成物
(I-1).ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩を0.5〜1.5重量%、清涼化剤を5〜15重量%の割合で含有することを特徴とする外用医薬組成物。
(I-2).さらに温感成分を含有することを特徴とする(I-1)に記載する外用医薬組成物。
(I-3).温感成分を0.002〜0.2重量%、好ましくは0.003〜0.1重量%の割合で含有することを特徴とする、(I-1)または(I-2)のいずれかに記載する外用医薬組成物。
(I-4).清涼化剤がl−メントールであることを特徴とする(I-1)乃至(I-3)のいずれかに記載する外用医薬組成物。
(I-5).温感成分がノナン酸バニリルアミドであることを特徴とする(I-3)乃至(I-4)のいずれかに記載する外用医薬組成物。
(I-6).鎮痛用途で用いられる(I-1)乃至(I-5)のいずれかに記載する外用医薬組成物。
(I-7).液剤である(I-1)乃至(I-6)のいずれかに記載する外用医薬組成物。
(I-8).塗布形態を有するものである(I-1)乃至(I-7)のいずれかに記載する外用医薬組成物。
(II)外用医薬組成物の鎮痛作用の向上方法
(II-1).ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とする外用医薬組成物の鎮痛効果を向上する方法であって、外用医薬組成物にジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩を0.5〜1.5重量%、清涼化剤を5〜15重量%の割合で配合することを特徴とする方法。
(II-2).さらに温感成分を配合することを特徴とする(II-1)に記載する方法。
(II-3).外用医薬組成物中に温感成分を0.002〜0.2重量%、好ましくは0.003〜0.1重量%の割合で配合することを特徴とする、(II-1)または(II-2)のいずれかに記載する方法。
(II-4).清涼化剤がl−メントールであることを特徴とする(II-1)乃至(II-3)のいずれかに記載する方法。
(II-5).温感成分がノナン酸バニリルアミドであることを特徴とする(II-2)乃至(II-4)のいずれかに記載する方法。
(II-6).外用医薬組成物が液剤である(II-1)乃至(II-5)のいずれかに記載する方法。
(II-7).外用医薬組成物が塗布形態を有するものである(II-1)乃至(II-6)のいずれかに記載する方法。
特定量のジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩と特定量の清涼化剤を組み合わせてなる本発明の外用医薬組成物によれば、特にこれを液剤として調製することで、ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩の鎮痛効果を向上させることができ、肩こり、腰痛または筋肉痛等に優れた鎮痛効果を発揮する外用医薬組成物として提供することができる。
また当該組成にさらに温感成分を特定の割合で配合することで、さらにジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩の鎮痛効果をより一層向上させることができる。かかる外用医薬組成物は、塗布直後に清涼感が生じ、その後徐々に灼熱感が生じることで、鎮痛感を軽減させるとともに、使用者に即効性と持続性の両面で効き目感を実感させることができ、使用感に優れた外用医薬組成物である。
I.外用医薬組成物およびその調製方法
本発明の外用医薬組成物は、(a)ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩(以下、「(a)成分」ともいう)、および(b)清涼化剤(以下、「(b)成分」ともいう)を特定の割合で含有することを特徴とする。
(a)ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩
本発明の外用医薬組成物が有効成分として含有するジクロフェナク〔2-(2-(2,6-ジクロロフェニルアミノ)フェニル)酢酸〕は、消炎鎮痛作用を有する非ステロイド系の化合物である。
本発明ではジクロフェナクそのものの他、その薬学的に許容される塩も使用することができる。かかる塩としてはナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム等のアルカリ土類金属塩;アンモニアとの塩;ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミンおよびトリエチルアミン等の第1級、第2級若しくは第3級のアルキルアミンとの塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミンおよびトリイソプロパノールアミン等の第1級、第2級若しくは第3級のアルカノールアミとの塩を挙げることができる。好ましくはナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩であり、より好ましくはナトリウム塩である。これらの塩は任意に組み合わせて使用することもできる。
本発明の外用医薬組成物100重量%中に含まれる(a)成分の割合は、0.5重量%未満であれば、組成物自体の鎮痛効果が弱くなり、また1.5重量%を超えると、(b)成分を配合することによる鎮痛効果の相乗的な向上がみられなくなることから、通常0.5〜1.5重量%である。好ましくは0.5〜1.2重量%であり、より好ましくは0.5〜1.0重量%である。
(b)清涼化剤
本発明の外用医薬組成物において、上記ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩と組み合わせて使用される清涼化剤としては、l−メントール、d−メントール、dl−メントール、d−カンフル、dl−カンフル、d−ボルネオール、dl−ボルネオール、メンタン、乳酸メンチル、ゲラニオール、ユーカリ油、テルペン油、ベルガモット油、ウィキョウ油、ハッカ油(ペパーミント)、ローズ油、およびクールミント等を挙げることができる。これらの清涼化剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
好ましくは、l−メントール、d−メントール、dl−メントール、d−ボルネオール、dl−ボルネオール、メンタン、ハッカ油(ペパーミント)、およびクールミントであり、より好ましくはメントール、特にl−メントールである。
本発明の外用医薬組成物100重量%中に含まれる(b)成分の割合は、5重量%未満であれば、特定量の(a)成分と組み合わせても鎮痛効果の相乗的な向上がみられず、また、15重量%を超えると、清涼化剤の配合単位量あたりの鎮痛効果が抑制されたり、皮膚刺激が強くなったりすることから、通常5〜15重量%である。とくに鎮痛効果と皮膚刺激のバランスの点から、好ましくは5〜10重量%であり、より好ましくは6〜8重量%である。
なお、当該(b)成分の割合は、外用医薬組成物中に含まれる上記(a)成分に対する割合を考慮して設定することが好ましい。具体的には、外用医薬組成物中に含まれる上記(a)成分1重量部に対して、(b)成分の割合が通常3〜20重量部の範囲になるように設定され、好ましくは4〜15重量部、より好ましくは5〜10重量部である。
(c)温感成分
本発明の外用医薬組成物において、上記ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩((a)成分)および清涼化剤((b)成分)と組み合わせて、さらに温感成分(以下「(c)成分」ともいう)を含有させることができる。
本発明において使用される温感成分としては、カプシコシド、カプサイシン、カプサイシノシド、ジヒドロキシカプサイシン、およびカプサイシン等のカプサイシン類;トウガラシエキス、トウガラシチンキ、およびトウガラシ末等のトウガラシ類;ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、N−アシルワニルアミド、およびノナン酸バニリルアミド等を挙げることができる。これらの温感成分は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。好ましくはノナン酸バニリルアミドである。
本発明の外用医薬組成物100重量%中に含まれる(c)成分の割合は、外用医薬組成物に含まれる(a)成分や(b)成分の割合によって異なるものの、通常0.002〜0.2重量%の範囲になるように設定され、好ましくは0.003〜0.1重量%、より好ましくは0.003〜0.05重量%、さらに好ましくは0.005〜0.02重量%、とくに好ましくは0.01〜0.015重量%である。この範囲内であれば、特定量の(a)成分および(b)成分を含む外用医薬組成物において特に優れた鎮痛効果を発揮することができる。
なお、当該(c)成分の割合は、外用医薬組成物中に含まれる上記(a)成分に対する割合を考慮して設定することもできる。具体的には、外用医薬組成物中に含まれる上記(a)成分1重量部に対して、(c)成分の割合が通常0.002〜0.2重量部の範囲になるように設定され、好ましくは0.003〜0.1重量部、より好ましくは0.003〜0.05重量部、さらに好ましくは0.005〜0.02重量部、とくに好ましくは0.01〜0.015重量部である。
また、外用医薬組成物中に含まれる(b)成分との配合割合を考慮して設定することもできる。具体的には、外用医薬組成物中に含まれる上記(b)成分と(c)成分との割合(重量比)が25:1〜7500:1の範囲になるように設定され、好ましくは100:1〜3500:1、より好ましくは400:1〜800:1である。
(d)他の成分
本発明の外用医薬組成物には、本発明の効果を妨げない限り、上記成分の他、他成分として薬効補助剤を配合することも可能である。かかる薬効補助剤としては、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸アンモニウム、グリチルリチン酸ステアリルなどの抗炎症剤や皮膚保護剤;ジフェニルイミダゾール、ジフェンヒドラミン及びその薬学的に許容される塩、マレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン剤;酢酸トコフェロールなどの血行促進剤;アルニカチンキ、オウバクエキス、サンシシエキス、セイヨウトチノキエキス、ロートエキス、ベラドンナエキス、トウキエキス、シコンエキス、サンショウエキス、などの生薬などが挙げられる。
本発明の外用医薬組成物には、上記の成分の他、適当な併用可能な活性成分、pH調節剤、防腐剤、保存剤、酸化防止剤、安定化剤等の通常の外用医薬組成物に使用される添加剤を適宜配合することができる。
(e)形態および製造方法
本発明の外用医薬組成物は、その形態を特に制限するものではないが、(a)成分に(b)成分、またさらに(c)成分を組み合わせることによる鎮痛効果の相乗効果の点から、貼付剤ではなく、液剤(ローション剤、スプレー剤、エアゾール剤、及び乳液剤を含む)、フォーム剤、軟膏剤、クリーム剤、またはゲル剤などの塗布型の形態を有することが好ましい。より好ましくは液剤である。
本発明の外用医薬組成物は、かかる製剤形態に応じて、定法に従って調製することができる。例えば、(a)ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩、および(b)清涼化剤、またはこれらの成分に加えて(c)温感成分を、下記に説明するような外用製剤に用いられる汎用の基剤を加えて溶解または分散させ、所望のpHに調整する方法を挙げることができる。なお、pHとしては皮膚に悪影響のない範囲であれば制限されず、通常pH3.5〜8.5、好ましくはpH4〜8、より好ましくは4〜7.5になるように調整される。
例えば、本発明の外用医薬組成物を液剤として調製する場合は、(a)成分に、(b)清涼化剤、または(b)成分に加えて(c)温感成分を配合し、これに炭素数1〜6の低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどの脂肪族アルコール類を挙げることができ、好適にはエタノールである)、グリコール類(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、オクタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、D‐ソルビトールを挙げることができ、好適には、グリセリン、プロピレングリコールまたは1,3−ブチレングリコールである)、水、および必要により乳化剤(ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシル、ラウロマクロゴール等の非イオン性界面活性剤が好ましい)を配合することにより調製することができる。
またゲル剤とする場合は、(a)成分に、(b)清涼化剤、または(b)成分に加えて(c)温感成分を配合し、これに炭素数1〜6の低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどの脂肪族アルコール類を挙げることができ、好適にはエタノールである)、グリコール類(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、オクタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、D‐ソルビトールを挙げることができ、好適には、グリセリン、プロピレングリコールまたは1,3−ブチレングリコールである)、水、および所望によりセルロース系水溶性高分子化合物等を配合することにより調製することができる。
またクリーム剤または軟膏剤とする場合は、(a)成分に、(b)清涼化剤、または(b)成分に加えて(c)温感成分を配合し、これに液状油状物質(例えば流動パラフィン等の炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル等の高級脂肪酸エステル、オクチルドデカノール等の高級アルコール)、グリコール類(上述したものと同じ)、乳化剤(上述したものと同じ)、及び水よりなるクリーム基剤を配合することにより調製することができる。
本発明の外用医薬組成物中の(a)〜(c)成分以外の他成分の配合量は、製剤化が可能であるかぎり特に限定はないが、例えば、低級アルコールの配合割合は、外用医薬組成物100重量%中0〜90重量%、好ましくは25〜80重量%、より好ましくは50〜80重量%;グリコール類の配合割合は、外用医薬組成物100重量%中0〜30重量%、好ましくは5〜15重量%;水の配合割合は、外用医薬組成物100重量%中0〜75重量%、好ましくは5〜50重量%を挙げることができる。
本発明の外用医薬組成物は、好ましくは前述する塗布形態の外用剤(液剤、フォーム剤、ゲル剤、クリーム剤、または軟膏剤)として調製され、局所的に外用投与することができる。本発明の外用医薬組成物の投与量は、治療すべき症状の程度により左右されるが、中に含まれている有効成分である(a)ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩の1回あたりの塗布投与量が0.2〜5mg程度となる量であることが望ましい。
本発明の外用医薬組成物は、外用消炎鎮痛剤として、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、腰痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲痛、ねんざ痛、骨折痛、神経痛などの痛みに対して、鎮痛を目的とする好適に使用することができる。
II.外用医薬組成物の鎮痛作用の向上方法
本発明の方法は、外用医薬組成物中に、(a)ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩を0.5〜1.5重量%、清涼化剤を5〜15重量%の割合で配合することによって実施することができる。
ここで対象とする(a)成分および(b)成分については、前記(I)に記載する通りである。ジクロフェナクの薬学的に許容される塩として好ましくはジクロフェナクナトリウムまたはカリウムであり、より好ましくはジクロフェナクナトリウムである。(b)成分として好ましくはメントール、特にl−メントールである。
外用医薬組成物に配合する(a)成分の割合は前述の通りであるが、好ましくは0.5〜1.2重量%であり、より好ましくは0.5〜1重量%である。また外用医薬組成物に配合する(b)成分の割合も前述の通りであるが、好ましくは5〜10重量%であり、より好ましくは6〜8重量%である。
なお、当該(b)成分の割合は、外用医薬組成物中に含まれる上記(a)成分に対する割合を考慮して設定することが好ましい。具体的には、外用医薬組成物中に含まれる上記(a)成分1重量部に対して、(b)成分の割合が通常3重量部より多く20重量部未満の範囲になるように設定される。好ましくは4〜15重量部、より好ましくは5〜10重量部である。
また本発明の方法において、その効果をより高く実施できる方法は、外用医薬組成物に、上記(a)成分および(b)成分に加えて、さらに(c)温感成分を配合する方法である。(c)成分も前記(I)に記載する通りであり、好ましい(c)温感成分はノナン酸バニリルアミドである。
外用医薬組成物に配合する(c)成分の割合は、外用医薬組成物に含まれる(a)成分や(b)成分の割合によって異なるものの、通常0.002〜0.2重量%の範囲になるように設定され、好ましくは0.003〜0.1重量%、より好ましくは0.003〜0.05重量%、さらに好ましくは0.005〜0.02重量%、とくに好ましくは0.01〜0.015重量%である。
また、外用医薬組成物中に含まれる(a)成分との配合割合を考慮して設定することもできる。具体的には、外用医薬組成物中に含まれる上記(a)成分1重量部に対して、(c)成分の割合が通常0.002〜0.2重量部の範囲になるように設定され、好ましくは0.003〜0.1重量部、より好ましくは0.003〜0.05重量部、さらに好ましくは0.005〜0.02重量部、とくに好ましくは0.01〜0.015重量部である。
また外用医薬組成物中に含まれる(b)成分との配合割合を考慮して設定することもできる。具体的には、外用医薬組成物中に含まれる上記(b)成分と(c)成分との割合(重量比)が25:1〜7500:1の範囲になるように設定され、好ましくは100:1〜3500:1、より好ましくは400:1〜800:1である。
本発明の方法によれば、(a)成分と(b)成分を上記特定の配合割合で組み合わせて使用することにより、(a)成分の鎮痛効果を相乗的に向上させることができる。また上記(a)成分と(b)成分に加えて、(c)成分を組み合わせて使用することにより、(a)成分に(b)成分を組み合わせた際に得られる鎮痛効果をより一層向上させることができる。ゆえに本発明の方法は、鎮痛効果に優れた外用医薬組成物、特に塗布形態、好ましくは液剤形態を有する外用医薬組成物を提供するために有効に利用することができる。
以下、実験例および実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。なお、表中において単位は「重量%」を示す。
実験例1 ラットを用いた鎮痛評価試験
表1〜3に記載する成分を混合し、pHを7に調整して、液状の外用医薬組成物(合計100重量%)を調製した(実施例1および2、比較例1〜7)。また比較実験のため、表2および3に示すように、ジクロフェナクナトリウムに代えて、インドメタシンおよびフェルビナクをそれぞれ用いて、同様にして液剤を調製した(比較例2〜7)。
(1)試験方法
得られた液剤を、下記に説明するランダルセリット鎮痛試験に供して、各液剤の鎮痛作用を評価した。
<ランダルセリット鎮痛試験>
ラットの右後肢足蹠に圧刺激鎮痛効果測定装置(TK−201、室町機械株式会社)を用い、圧負荷を掛け、回避反応閾値圧を測定した。
Wistar系の雄性ラット(日本エスエルシー株式会社、8匹/群)の右後肢足蹠皮下に起炎剤であるyeast driedを0.1mL/animalの容量で投与した。
その直後に、実施例1および2、比較例1〜7の外用医薬組成物を同足蹠部にマイクロピペットを用いて110μL(約100mg相当量)を塗布した後、直ちにラップフイルムを被い密封し、伸縮包帯で被服保護し、また、経口摂取を避けるためプラスチック製の首枷(エリザベスカラー、バイオリサーチセンター株式会社)を取り付け、個別ケージに収容する。
回避反応閾値圧を、yeast driedの投与から4時間後に3回ずつ測定し、平均値を算出した。測定した圧力が大きければ鎮痛効果が高く、小さければ鎮痛効果が低いと判断した。
消炎鎮痛成分として、ジクロフェナクナトリウムを用いた場合は比較例1の測定値、インドメタシンを用いた場合は比較例2の測定値、フェルビナクを用いた場合は比較例4の測定値をそれぞれ「100」(%)としたときの、各実施例および比較例の測定値についての相対値を算出し、下記の基準に従って各鎮痛作用を評価した。
<評価基準>
○:150%以上
×:150%未満。
(2)試験結果
結果を表1〜3に合わせて示す。
Figure 0005590846
Figure 0005590846
Figure 0005590846
表1において、比較例1と実施例1との対比から、ジクロフェナクナトリウム1重量%に対してl−メントールが6重量%となるような割合で配合することで、ジクロフェナクナトリウムを1重量%に対してl−メントールを3重量%の割合で含有する比較例1の液剤よりも鎮痛効果が格段に向上することが判明した。
表2に示す比較例2と3、及び表3に示す比較例4〜7の結果からわかるように、かかるジクロフェナクナトリウムにおける効果は、特定量のジクロフェナクナトリウムに特定量のl−メントールを併用することによって得られる特有のものである。
さらに実施例1〜2の結果から、ジクロフェナクナトリウム1重量%、およびl−メントール6重量%に、さらにノナン酸バニリルアミドを配合した実施例2は、ジクロフェナクナトリウムを1重量%、l−メントールを6重量%の割合で含有する実施例1よりも、さらに鎮痛効果が顕著に向上することが判明した。
実験例2 ラットを用いた鎮痛評価試験
上記実験例1の結果をうけて、外用医薬組成物(合計100重量%)に配合するジクロフェナクナトリウムに対する清涼化剤の割合を変えて、実験例1と同様にして各液剤の鎮痛作用を評価した。
具体的には表4に記載する成分を混合し、pHを7に調整して、液状の外用医薬組成物を調製した(実施例3〜6、比較例1および8)。これらを実験例1と同様にランダルセリット鎮痛試験に供して、得られた結果から、比較例1の測定値を「100」(%)としたときの、各実施例および比較例の測定値についての相対値を算出した。また、算出した値をl−メントールの配合量で除算し、清涼化剤1重量%あたりの鎮痛効果を「メントール単位量あたりの鎮痛効果」として算出した。結果を表4に併せて示す。
Figure 0005590846
この結果から、ジクロフェナクナトリウム1重量%に対してl−メントールを5〜15重量%配合すると、非常に優れた鎮痛効果を示し、また、l−メントール単位量あたりの鎮痛効果を格段に向上させることが判明した。l−メントール単位量あたりの鎮痛効果の結果から、特にl−メントールの配合割合がジクロフェナクナトリウム1重量%に対して5〜10重量%となるように調整することで、鎮痛効果がより向上することが判明した。一方、ジクロフェナクナトリウム1重量%に対してl−メントールを3重量%配合した比較例1については、鎮痛効果が低く実用において満足のいくものではなかった。また、l−メントールを15重量%超えて配合すると、l−メントール1重量%あたりの鎮痛効果が抑制されてしまい鎮痛効果の向上がみられにくく、また皮膚刺激が強くなることが判明した。
実験例3 ラットを用いた鎮痛評価試験
上記実験例2の結果をうけて、外用医薬組成物(合計100重量%)に配合するジクロフェナクナトリウムの割合を変えて、実験例1と同様にして各液剤の鎮痛作用を評価した。
具体的には表5に記載する成分を混合し、pHを7に調整して、液状の外用医薬組成物を調製した(実施例1、7〜8、比較例9〜15)。これらを実験例1と同様にランダルセリット鎮痛試験に供して、得られた結果から、ジクロフェナクナトリウムのみを含む液剤(比較例9〜12、14)について得られた測定値を「100」(%)としたときの、それに対する各組成物(実施例1、7、8、比較例13、15)の測定値についての相対値を算出し、上記基準に従って各鎮痛作用を評価した。結果を表5に併せて示す。
Figure 0005590846
この結果から、外用医薬組成物中のジクロフェナクナトリウムの配合量が0.5〜1.5重量%のときに、l−メントール配合による鎮痛効果の相乗効果が顕著であることが確認された(実施例1、実施例7および8)。一方、外用医薬組成物中のジクロフェナクナトリウムの配合量が1.5重量%を超えると、ジクロフェナクナトリウムのみに起因する鎮痛効果は濃度依存的に増加するものの、l−メントール配合による鎮痛効果の相乗効果は認められなかった(比較例13、15)。また結果は示していないが、外用医薬組成物中のジクロフェナクナトリウムの配合量を0.5重量%未満に減少させると、鎮痛効果そのものが低く実用性がないと判断された。
実験例4 ヒトを用いた鎮痛評価試験
表6に記載する成分を混合し、pHを7に調整して、液状の外用医薬組成物(合計100重量%)を調製した(実施例1、2、9〜17)。
これをロール型容器に詰めたものを、つらい肩こりを有する被験者10名の肩に塗布し、塗布後の肩こりに対する鎮痛効果を下記の5段階で評価してもらった。各組成物に対する被験者10名の評価点を合算して、その値を各組成物についての鎮痛効果とした。結果を表6に併せて示す。
<鎮痛効果>
5点:鎮痛効果があった
4点:鎮痛効果がややあった
3点:どちらともいえない
2点:鎮痛効果があまりなかった
1点:鎮痛効果がなかった。
Figure 0005590846
この結果から、外用医薬組成物のジクロフェナクナトリウムと清涼化剤に加えて、温感成分を配合することで、さらにジクロフェナクナトリウムと清涼化剤との併用で得られた鎮痛効果が、より一層向上することが判明した。特に、外用医薬組成物中に温感成分を0.003〜0.1重量%の割合で配合することで、ジクロフェナクナトリウムとl−メントールとを併用することで得られる鎮痛効果の向上効果が顕著になることが確認された(実施例10〜17)。なお、l−メントールおよび/またはノナン酸バニリルアミドを配合しない外用医薬組成物では鎮痛効果がなかった。
処方例1〜48(液剤)、処方例49〜53(ゲル剤)および処方例54(軟膏剤)
表7〜11に記載の処方例に従い、常法通り調製した。これらにおいても実施例と同様に良好な鎮痛効果を示した。
Figure 0005590846
Figure 0005590846
Figure 0005590846
Figure 0005590846
Figure 0005590846

Claims (6)

  1. ジクロフェナクまたはその薬学的に許容される塩を0.5〜1.5重量%、清涼化剤を5〜15重量%、カプシコシド,カプサイシン,カプサイシノシド,ジヒドロキシカプサイシン,カプサイシン,トウガラシエキス,トウガラシチンキ,トウガラシ末、ニコチン酸ベンジルエステル,ニコチン酸β−ブトキシエチル,N−アシルワニルアミドおよびノナン酸バニリルアミドからなる群から選択される少なくとも1種の温感成分を0.002〜0.2重量%の割合で含有することを特徴とする外用医薬組成物。
  2. 清涼化剤がl−メントールであることを特徴とする請求項1に記載する外用医薬組成物。
  3. 温感成分がノナン酸バニリルアミドであることを特徴とする請求項1または2に記載する外用医薬組成物。
  4. 鎮痛用途で用いられる請求項1乃至のいずれかに記載する外用医薬組成物。
  5. 液剤である請求項1乃至のいずれかに記載する外用医薬組成物。
  6. 塗布形態を有するものである請求項1乃至のいずれかに記載する外用医薬組成物。
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