以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチ
2.本発明の実施形態に係る情報処理装置
3.本発明の実施形態に係るプログラム
(本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチ)
本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する前に、本発明の実施形態にかかる利便性向上アプローチについて説明する。以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置を1または2以上有する情報処理システムを、本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、「情報処理システム1000」とよぶ場合がある。)という。
また、以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路により通信を行う通信機能と第2の通信路により通信を行う通信機能という2つの通信機能を有する場合を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置が有する通信機能が、第1の通信路による通信機能と第2の通信路による通信機能という2つの通信機能に限られないことは、言うまでもない。
ここで、本発明の実施形態に係る第1の通信路は、例えば、ユーザによる特段の接続設定を要さずに外部装置との間で1対1に通信することが可能な通信方法によって形成される通信路である。本発明の実施形態に係る第1の通信路としては、例えば、13.56MHzなど特定の周波数の磁界(搬送波)を通信に用いるNFC(Near Field Communication)によって形成される通信路や、赤外線を通信に用いる赤外線通信によって形成される通信路などが上げられるが、上記に限られない。以下では、本発明の実施形態に係る第1の通信路による通信が、13.56MHzなど特定の周波数の搬送波を用いる通信であるものとして説明する。
また、本発明の実施形態に係る第2の通信路は、例えば、外部装置と1対1に通信するために所定の接続設定が必要ではあるが第1の通信路を用いる通信よりもより高速な通信が可能な通信方法によって形成される通信路である。本発明の実施形態に係る第2の通信路による通信としては、例えば、IEEE802.15.1を用いた無線通信や、IEEE802.11bなどの無線LANを用いた無線通信、または、LANを用いた有線通信などが挙げられるが、上記に限られない。
[従来の技術において生じうる問題]
本発明の実施形態にかかる利便性向上アプローチをより明確に示すために、まず従来の技術において生じうる問題について再度説明する。図1は、従来の技術において生じうる問題の一例を説明するための説明図である。ここで、図1(a)〜図1(d)は、従来の情報処理装置10、20、30における通信の関係を、図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)の順に時系列で表している。また、図1(a)〜図1(d)では、情報処理装置10、30が携帯電話であり、情報処理装置20がヘッドホンである例を示している。
また、図1では、各情報処理間における通信が、本発明の実施形態に係る第1の通信路C1による通信、または本発明の実施形態に係る第2の通信路C2における通信により行われる例を示している。
〔a〕第1の時点(図1(a))
情報処理装置10は、情報処理装置20と第2の通信路C2により通信を行っている。よって、ユーザは、例えば、情報処理装置10が再生している音声データが表す音声を、情報処理装置20を用いて聴くことができる。
〔b〕第2の時点(図1(b))
情報処理装置30との間で第1の通信路C1による通信が行われる。情報処理装置10は、情報処理装置30から第2の通信路による通信を要求する通信要求が送信されると、情報処理装置20との通信を中止する。よって、情報処理装置20からは、上記音声データに基づく音声は出力されない。また、情報処理装置10は、第1の通信路C1による情報処理装置30との通信において、第2の通信路C2により通信を行うための接続設定情報を情報処理装置30から受信する、または、接続設定情報を情報処理装置30へと送信する。
〔c〕第3の時点(図1(c))
情報処理装置10は、上記〔b〕において送信した/受信された接続設定情報によって、情報処理装置30との間における第2の通信路C2による通信を確立し、情報処理装置30と通信を開始する。
〔d〕第4の時点(図1(d))
上記〔c〕において開始された情報処理装置30との間における第2の通信路C2による通信が終了すると、情報処理装置10は、第2の通信路C2による外部装置との通信を終了する。
図1(a)〜図1(d)に示すように、情報処理装置10は、第2の通信路C2による通信の通信対象を情報処理装置20から情報処理装置30へと切り替えることができるが、当該通信対象を切り替え前の情報処理装置20へと再度切り替えることができない。よって、情報処理装置20からは、図1(b)に示す第2の時点以降、情報処理装置10が再生する上記音声データが表す音声が出力されないこととなる。ここで、情報処理装置20から情報処理装置10が再生する上記音声データが表す音声を再度出力させるためには、ユーザは、情報処理装置10と情報処理装置20とを第2の通信路C2により通信させるための設定に係る設定操作を再度行わなければならない。したがって、従来の技術を用いた場合には、ユーザの利便性を損ねる恐れがあり、ユーザの利便性向上は望めない。
[本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチの概要]
次に、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチの概要を示す。図2は、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチの概要を説明するための説明図である。ここで、図2(a)〜図2(d)は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100、200、300における通信の関係を、図1(a)〜図1(d)と同様に、図2(a)、図2(b)、図2(c)、図2(d)の順に時系列で表している。また、図2(a)は、図1(a)の時点に対応し、図2(b)は、図1(b)の時点に対応する。同様に、図2(c)、図2(d)は、それぞれ図1(c)、図1(d)の時点に対応する。
また、図2(a)〜図2(d)では、図1(a)〜図1(d)と対比して説明するために、情報処理装置100、300が携帯電話であり、情報処理装置200がヘッドホンである例を示している。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置が、図2(a)〜図2(d)に示す携帯電話やヘッドホンに限られないことは、言うまでもない。
〔A〕第1の時点(図2(a))
情報処理装置100は、情報処理装置200と第2の通信路C2により通信を行っている。よって、ユーザは、例えば、情報処理装置100が再生している音声データが表す音声を、情報処理装置200を用いて聴くことができる。
〔B〕第2の時点(図2(b))
情報処理装置100と情報処理装置300とは、第1の通信路C1による通信を行う。情報処理装置100と情報処理装置300とにおける第1の通信路C1による通信は、例えば、情報処理装置100、300のどちらか一方が他方に対して搬送波を送信する役目を果たすことによって行われる。ここで、搬送波を送信する側の情報処理装置は、いわゆるリーダ/ライタとして機能する。
<第1の通信路C1における通信例>
第1の通信路C1による通信について、情報処理装置300が搬送波を送信する場合を例に挙げてより具体的に説明する。情報処理装置300が搬送波信号をのせた搬送波を送信すると、搬送波をアンテナで受信した情報処理装置100は、受信した搬送波信号を処理し、処理結果に基づく負荷変調によって受信した搬送波信号に対する応答信号を返信する。情報処理装置300は、例えば、上記負荷変調によって生じるアンテナのアンテナ端の電圧の振幅変化を検出することによって、上記応答信号を復調する。情報処理装置100、情報処理装置300それぞれにおいて、上記のような処理が行われることによって、情報処理装置100と情報処理装置300とは、第1の通信路C1により通信を行うことができる。
情報処理装置100は、情報処理装置300から送信される第2の通信路による通信を要求する通信要求を取得すると、第2の通信路による外部装置との通信の状態を示す接続状態情報を記憶し、情報処理装置200との通信を中止する。よって、情報処理装置200における上記音声データに基づく音声の出力は中断される。
ここで、本発明の実施形態に係る通信要求としては、例えば、第2の通信路C2による通信を確立するために用いられる接続設定情報や、第2の通信路C2による通信が可能な状態であることを示す情報(データ)などが挙げられる。本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における本発明の実施形態に係る通信要求の具体例については、図6〜図9を参照して後述する。
また、本発明の実施形態に係る接続状態情報とは、上記通信要求を受信したときにおける第2の通信路による外部装置との通信の状態を示す情報(データ)である。接続状態情報には、例えば、第2の通信路C2により通信を行うための接続設定の情報が記録された接続設定情報が含まれるが、上記に限られない。例えば、接続状態情報には、さらに通信内容に関する情報が含まれていてもよい。ここで、本発明の実施形態に係る接続設定情報には、例えば、認証のためのPIN(Personal Identification Number)や、外部装置に設定されたプライベートIPアドレス、外部装置固有のMACアドレス(Media Access Control address)などの情報を含むことができるが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る接続設定情報には、自装置に設定されたプライベートIPアドレスや、自装置固有のMACアドレスなどの情報を含むこともできる。また、上記通信内容に関する情報としては、例えば、送受信中であったデータのファイル名や送受信が中断されたアドレスなどが挙げられるが、上記に限られない。
情報処理装置100は、情報処理装置200との通信を中止する前に、情報処理装置200との第2の通信路による通信に係る上記のような情報が記録された接続状態情報を記憶する。したがって、情報処理装置100は、記憶した接続状態情報を用いることによって、情報処理装置200との第2の通信路による通信を中止した後に、再度情報処理装置200と第2の通信路による通信を行うことが可能となる(後述する図2(d))。
また、情報処理装置100は、第1の通信路C1による情報処理装置300との通信において、第2の通信路C2により通信を行うための接続設定情報を情報処理装置300から受信する、または、接続設定情報を情報処理装置300へと送信する。
〔C〕第3の時点(図2(c))
情報処理装置100は、上記〔B〕において送信した/受信された接続設定情報によって、情報処理装置300との間における第2の通信路C2による通信を確立し、情報処理装置300と通信を開始する。ここで、情報処理装置100と情報処理装置300との間において第2の通信路C2による通信としては、例えば、画像データや音声データなどの各種データの送受信が挙げられるが、上記に限られない。
〔D〕第4の時点(図2(d))
上記〔C〕において開始された情報処理装置300との間における第2の通信路C2による通信が終了すると、情報処理装置100は、接続状態情報が記憶されているか否かを判定する。図2の例では、上記〔B〕において情報処理装置200に係る接続状態情報が記憶されているので、情報処理装置100は、当該接続状態情報に基づいて、第2の通信路C2による通信を情報処理装置300から情報処理装置200へと切り替える。したがって、情報処理装置100と情報処理装置200との間では再度第2の通信路による通信が行われるので、ユーザは、情報処理装置100が再生する音声データが表す音声を、情報処理装置200を用いて聴くことができる。
上記のように情報処理装置100は、第2の通信路による通信を行う通信対象を切り替えた場合には、切り替え前に通信を行っていた外部装置との通信に係る接続状態情報を記憶する。また、情報処理装置100は、切り替え後の通信対象である外部装置との第2の通信路による通信が終了した場合には、記憶した接続状態情報に基づいて、第2の通信路による通信を通信対象を切り替える前に通信を行っていた外部装置との通信へと切り替える。よって、情報処理装置100のユーザは、情報処理装置200との切り替え後の通信において、従来の情報処理装置を用いる場合のように第2の通信路による通信を行うための設定操作を行う必要はない。
したがって、情報処理装置100は、通信を行う通信対象を切り替えた場合において通信対象を切り替え前の外部装置へと再度切り替えることができ、また、切り替え処理により、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、図2では示していないが、例えば、情報処理装置300は、情報処理装置100と同様に、記憶している接続状態情報に基づいて、情報処理装置100との第2の通信路C2による通信の終了後に、他の外部装置と第2の通信路による通信を行うことができる。つまり、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000では、情報処理システム1000を構成する情報処理装置それぞれが、図2に示す情報処理装置100と同様の処理を行うことが可能である。
〔本発明の実施形態に係る他の利便性向上アプローチ〕
次に、ユーザのさらなる利便性向上を図るための本発明の実施形態に係る他の利便性向上アプローチについて説明する。図2に示すように、情報処理システム1000では、各情報処理装置間における第1の通信路C1、第2の通信路C2による通信によって、例えば、データの送受信が行われる。ここで、情報処理システム1000では、図2(b)、図2(c)に示すように、第1の通信路C1による通信の後に第2の通信路C2による通信をシームレスに開始することができる。よって、各情報処理装置のユーザは、例えば、自己が所有する情報処理装置がデータ送信側であるのかまたはデータ受信側であるのかや、通信中であるか否かなど、データ送受信に係る状態を把握しづらくなる可能性がある。
そこで、本発明の実施形態では、ユーザのさらなる利便性向上のために、データの送受信の状態に係る情報を、例えば、視覚的な情報としてユーザへと伝達することによって、ユーザのさらなる利便性向上を図る。なお、以下では、情報処理装置100が、データの送受信の状態に係る情報を視覚的な情報としてユーザに伝達する例を示すが、本発明の実施形態に係る情報伝達方法は、以下の例に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、データの送受信に係る情報を聴覚的な情報(例えば、音声情報)としてユーザに伝達することもできる。また、本発明の実施形態に係る情報伝達方法は、情報処理装置100に限られず、情報処理システム1000を構成する任意の情報処理装置に適用することができる。
図3、図4は、本発明の実施形態に係る他の利便性向上アプローチを説明するための説明図である。ここで、図3は、情報処理装置100が備える表示部(後述する)に表示された表示画面の一例を示している。また、図4(a)〜図4(c)それぞれは、情報処理装置100が備える表示部(後述する)に表示される送受信に係る状態を示すアイコンの一例を示している。
図3を参照すると、情報処理装置100の表示画面には、アイコンAとアイコンBとが表示されている。ここで、アイコンAは、例えば、表示画面に表示されている画像を示す画像データを、外部装置へと送信可能であることを示している。また、アイコンBは、情報処理装置100が、外部装置からデータを受信可能な状態であることを示している。
図3のアイコンA、アイコンBに示すようなアイコンが表示画面に表示されることによって、ユーザは、情報処理装置100がどのような状態にあるかを認識することができる。また、情報処理装置100は、表示画面に表示されるアイコンと連動する機能を選択的に有効化することもできる。上記のように処理することによって、使用することがきない機能に係る操作をユーザが行うことを防止することができるので、情報処理装置100は、ユーザの利便性向上を図ることが可能となる。
図4(a)は、情報処理装置100が外部装置と通信中であることを示すアイコンの一例である。図4(a)に示すアイコンが表示画面に表示されることによって、ユーザは、情報処理装置100が外部装置と通信中であることを認識することができる。
図4(b)は、情報処理装置100が外部装置へとデータを送信することを示すアイコンの一例である。情報処理装置100は、例えば、ユーザがデータの送信を行うことを示す所定の操作を行い、データ送信に係る処理の準備が整ったときに、図4(b)に示すようなアイコンを表示画面に表示する。図4(b)に示すアイコンが表示画面に表示されることによって、ユーザは、情報処理装置100の状態(図4(b)の例では、データ送信処理が可能な状態か否か)を認識することができる。よって、ユーザは、例えば、図4(b)が表示されているときに外部装置に情報処理装置100をかざす(外部装置との距離が所定の距離となるように移動させる。以下同様とする。)ことによって、第1の通信路による通信を情報処理装置100に行わせることができる。また、図4(b)に示すアイコンが情報処理装置100の表示画面に表示されることによって、ユーザは、情報処理装置100をかざすタイミング(すなわち、外部装置との間で第1の通信路による通信を正常に行うことが可能なタイミング)を認識することができる。さらに、図4(b)に示すアイコンが情報処理装置100の表示画面に表示されることによって、ユーザは、情報処理装置100が外部装置へとデータを送信することを認識することができる。
図4(c)は、情報処理装置100が外部装置からデータを取得することを示すアイコンの一例である。情報処理装置100は、例えば、ユーザがデータの取得を行うことを示す所定の操作を行い、データ取得に係る処理の準備が整ったときに、図4(c)に示すようなアイコンを表示画面に表示する。図4(c)に示すアイコンが表示画面に表示されることによって、ユーザは、情報処理装置100の状態(図4(c)の例では、データ取得に係る処理が可能な状態か否か)を認識することができる。よって、ユーザは、例えば、図4(c)が表示されているときに外部装置に情報処理装置100をかざすことによって、第1の通信路による通信を情報処理装置100に行わせることができる。また、図4(c)に示すアイコンが情報処理装置100の表示画面に表示されることによって、ユーザは、図4(b)が表示される場合と同様に、情報処理装置100をかざすタイミングを認識することができる。さらに、図4(c)に示すアイコンが表示画面に表示されることによって、ユーザは、情報処理装置100が外部装置からデータを取得することを認識することができる。
情報処理装置100は、外部装置との通信に際して、例えば、図3、図4に示すようなアイコンを表示画面に表示させることによって、データの送受信の状態に係る情報を、例えば、視覚的な情報としてユーザへと伝達する。データの送受信の状態に係る情報が伝達されることによって、ユーザはデータの送受信の状態を認識することができるので、情報処理装置100は、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、情報処理装置100は、上記他の利便性向上アプローチと、図2を参照して概要を示した本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチとを組み合わせることができる。よって、情報処理装置100は、ユーザのさらなる利便性向上を図ることができる。なお、以下では、図2を参照して概要を示した本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチについて主に説明する。
[本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチに係る処理の一例]
次に、上述した本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現するための処理について、より具体的に説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における利便性向上アプローチを実現するための処理の一例を示す説明図である。ここで、図5は、図2と同様の構成を有する情報処理システム1000、すなわち、情報処理装置100、200、300を有する情報処理システム1000における処理の一例を示している。また、以下では、情報処理装置300のユーザが、情報処理装置300を情報処理装置100へとかざすことによって、情報処理装置100と情報処理装置300とが第1の通信路による通信を開始する場合を例に挙げて説明するが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100のユーザが、情報処理装置100を情報処理装置300へとかざすことによって、情報処理装置100と情報処理装置300とが第1の通信路による通信を開始することもできる。
また、図5では、第1の通信路による通信であると図示しているステップS104の通信処理を除き、各情報処理間の通信は、第2の通信路による通信であるものとして説明する。また、図5は、情報処理装置100と情報処理装置300とに本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチが適用された例を示している。なお、図5では、情報処理装置300が通信対象の切り替えを行う外部装置は図示していない。
情報処理装置100と情報処理装置200とが第2の通信路による通信を行っている(S100)。情報処理装置300は、データ送信/受信に係る所定のユーザ操作に基づいて、第2の通信路により通信を行っている外部装置(図示せず)に係る接続状態情報を記憶する(S102;接続状態情報記憶処理)。ここで、上記所定のユーザ操作としては、例えば、情報処理装置300のユーザが、操作部(後述する)を用いて外部装置へデータを送信するか、または外部装置からデータを受信するかを設定する設定操作(所定の設定操作)が挙げられるが、上記に限られない。また、情報処理装置300は、上記設定操作に基づいて、例えば、図4(b)や図4(c)に示すアイコンを表示画面に表示させることもできる。
情報処理装置300が情報処理装置100へとかざされると、情報処理装置100および情報処理装置300それぞれは、第1の通信路による通信に係る接続設定情報交換処理を行う(S104)。ここで、ステップS104に示す接続設定情報交換処理とは、例えば、情報処理装置100と情報処理装置300との間で接続設定情報の送受信が行われる処理である。以下、本発明の実施形態に係る接続設定情報交換処理の一例について説明する。
〔本発明の実施形態に係る接続設定情報交換処理の一例〕
〔1〕第1の例
図6は、本発明の実施形態に係る第1の通信路による通信の一例を示す説明図であり、本発明の実施形態に係る接続設定情報交換処理の第1の例を示している。ここで、図6は、ステップS102における情報処理装置300のユーザによる上記設定操作によって、情報処理装置300が外部装置からデータを受信する状態に設定された例を示している。以下では、上記設定操作により設定されるデータの送受信に係る状態を表す情報を、状態情報とよぶ場合がある。
情報処理装置300が情報処理装置100へとかざされると、情報処理装置100と情報処理装置300とは、第1の通信路による通信を行う通信対象を検出するための捕捉処理を行う(S200)。ここで、ステップS200の処理は、例えば、一方の情報処理装置が搬送波を主体的に送信するリーダ/ライタの役目を果たし、他方の情報処理装置が受信される搬送波に基づいて負荷変調を行うことにより応答を行う役目を果たす。より具体的には、ステップS200の処理は、例えば、一方の情報処理装置が定期的/非定期的に搬送波を送信し、搬送波を受信した他方の情報処理装置から負荷変調により送信される応答信号を受信することにより行われる。ここで、情報処理装置100、300の双方が搬送波を送信した場合には、互いにポーリングと負荷変調とを繰り返し、第1の通信路による通信が可能となった時点において互いの役目が設定されるが、上記に限られない。図6では、情報処理装置300が、リーダ/ライタとしての役目を果たすものとして説明する。
情報処理装置300は、情報処理装置100へ情報取得待ちを示す状態情報を送信する(S202)。
ステップS202において情報処理装置300から送信された状態情報を受信した情報処理装置100は、情報処理装置300へ接続設定情報を送信する(S204)。ここで、ステップS204における接続設定情報の送信は、情報処理装置100から情報処理装置300への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。また、ステップS204において送信される接続設定情報には、例えば、PINや、情報処理装置100に設定されたプライベートIPアドレス、情報処理装置100固有のMACアドレスなどの情報が含まれるが、上記に限られない。
なお、図6では示していないが、情報処理装置100は、ステップS204において、接続設定情報に加えてさらに他の情報(データ)を送信することもできる。また、図6では示していないが、例えば、情報処理装置100がユーザの設定操作によって外部装置からデータを受信する状態に設定されている場合には、ステップS204においてエラーを表すエラー情報を送信することもできる。上記の場合、エラー情報を受信した情報処理装置300は、例えば、情報処理装置100との通信を終了するなどの所定のエラー処理を行うが、上記に限られない。
ステップS204において送信された接続設定情報を受信した情報処理装置300は、受信した情報(データ)が処理可能な情報であるか否かを判定する(S206;データ判定処理)。
そして、情報処理装置300は、ステップS206の処理結果を情報処理装置100へ送信する(S208)。ここで、ステップS206の処理において受信した接続設定情報が処理可能な情報であると判定された場合に、ステップS208において送信される処理結果は、情報処理装置300から情報処理装置100への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。
また、ステップS206の処理において受信した接続設定情報が処理可能な情報ではないと判定された場合には、情報処理装置300は、例えば、エラーを表すエラー情報を処理結果として送信する。上記の場合、エラー情報を受信した情報処理装置100は、例えば、情報処理装置300との通信を終了するなどの所定のエラー処理を行うが、上記に限られない。
情報処理装置100と情報処理装置300とは、例えば、図6に示す処理を行うことによって、接続設定情報の送受信が行われる。
〔2〕第2の例
図7は、本発明の実施形態に係る第1の通信路による通信の一例を示す説明図であり、本発明の実施形態に係る接続設定情報交換処理の第2の例を示している。ここで、図7は、ステップS102における情報処理装置300のユーザによる上記設定操作によって、情報処理装置300が外部装置へとデータを送信する状態に設定された例を示している。
情報処理装置300が情報処理装置100へとかざされると、情報処理装置100と情報処理装置300とは、図6に示すステップS200と同様に、捕捉処理を行う(S300)。なお、図7では、情報処理装置300が、リーダ/ライタとしての役目を果たすものとして説明する。
情報処理装置300は、情報処理装置100へ情報送信を示す状態情報を送信する(S302)。
ステップS302において情報処理装置300から送信された状態情報を受信した情報処理装置100は、情報処理装置300に対して状態情報を正常に受信した旨の応答を行う(S304)。なお、図7では図示していないが、例えば、情報処理装置100がユーザの設定操作によって外部装置へとデータを送信する状態に設定されている場合には、ステップS304においてエラーを表すエラー情報を応答として送信することもできる。上記の場合、エラー情報を受信した情報処理装置300は、例えば、情報処理装置100との通信を終了するなどの所定のエラー処理を行うが、上記に限られない。
ステップS304において情報処理装置100から送信された応答を受信した情報処理装置300は、図6に示すステップS204と同様に、情報処理装置100へ接続設定情報を送信する(S306)。ここで、ステップS306における接続設定情報の送信は、情報処理装置300から情報処理装置100への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。
ステップS306において送信された接続設定情報を受信した情報処理装置100は、図6のステップS206と同様に、受信した情報(データ)が処理可能な情報であるか否かを判定する(S308;データ判定処理)。そして、情報処理装置100は、図6のステップS208と同様に、ステップS308の処理結果を情報処理装置300へ送信する(S310)。ここで、ステップS308の処理において受信した接続設定情報が処理可能な情報であると判定された場合に、ステップS310において送信される処理結果は、情報処理装置100から情報処理装置300への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。
情報処理装置100と情報処理装置300とは、例えば、図7に示す処理を行うことによって、接続設定情報の送受信が行われる。
図6に示す第1の例、図7に示す第2の例では、情報処理装置300において、外部装置へデータを送信するか、または外部装置からデータを受信するかがユーザの設定操作により設定された場合における接続設定情報交換処理を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における接続設定情報交換処理は、上記に限られない。
〔3〕第3の例
図8は、本発明の実施形態に係る第1の通信路による通信の一例を示す説明図であり、本発明の実施形態に係る接続設定情報交換処理の第3の例を示している。ここで、図8は、情報処理装置100のユーザによる上記設定操作によって、情報処理装置100が外部装置からデータを受信する状態に設定され、かつ、情報処理装置100がリーダ/ライタとしての役目を果たす場合の例を示している。
情報処理装置300が情報処理装置100へとかざされると、情報処理装置100と情報処理装置300とは、図6に示すステップS200と同様に、捕捉処理を行う(S400)。
情報処理装置100は、図6に示すステップS202と同様に、情報処理装置300へ情報取得待ちを示す状態情報を送信する(S402)。
ステップS402において情報処理装置100から送信された状態情報を受信した情報処理装置300は、図6に示すステップS204と同様に、情報処理装置100へ接続設定情報を送信する(S404)。ここで、ステップS404における接続設定情報の送信は、情報処理装置300から情報処理装置100への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。
ステップS404において送信された接続設定情報を受信した情報処理装置100は、図6に示すステップS206と同様に、受信した情報(データ)が処理可能な情報であるか否かを判定する(S406;データ判定処理)。そして、情報処理装置100は、図6に示すステップS208と同様に、ステップS406の処理結果を情報処理装置300へ送信する(S408)。ここで、ステップS406の処理において受信した接続設定情報が処理可能な情報であると判定された場合に、ステップS408において送信される処理結果は、情報処理装置100から情報処理装置300への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。
情報処理装置100と情報処理装置300とは、例えば、図8に示す処理を行うことによって、接続設定情報の送受信が行われる。
〔4〕第4の例
図9は、本発明の実施形態に係る第1の通信路による通信の一例を示す説明図であり、本発明の実施形態に係る接続設定情報交換処理の第4の例を示している。ここで、図9は、情報処理装置100のユーザによる上記設定操作によって、情報処理装置100が外部装置へとデータを送信する状態に設定され、かつ、情報処理装置100がリーダ/ライタとしての役目を果たす場合の例を示している。
情報処理装置300が情報処理装置100へとかざされると、情報処理装置100と情報処理装置300とは、図6に示すステップS200と同様に、捕捉処理を行う(S500)。
情報処理装置100は、図7に示すステップS302と同様に、情報処理装置300へ情報送信を示す状態情報を送信する(S502)。
ステップS502において情報処理装置100から送信された状態情報を受信した情報処理装置300は、図7のステップS304と同様に、情報処理装置100に対して状態情報を正常に受信した旨の応答を行う(S504)。
ステップS504において情報処理装置300から送信された応答を受信した情報処理装置100は、図6に示すステップS204と同様に、情報処理装置300へ接続設定情報を送信する(S506)。ここで、ステップS506における接続設定情報の送信は、情報処理装置100から情報処理装置300への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。
ステップS506において送信された接続設定情報を受信した情報処理装置300は、図6のステップS206と同様に、受信した情報(データ)が処理可能な情報であるか否かを判定する(S508;データ判定処理)。そして、情報処理装置300は、図6のステップS208と同様に、ステップS508の処理結果を情報処理装置100へ送信する(S510)。ここで、ステップS508の処理において受信した接続設定情報が処理可能な情報であると判定された場合に、ステップS510において送信される処理結果は、情報処理装置300から情報処理装置100への本発明の実施形態に係る通信要求に相当する。
情報処理装置100と情報処理装置300とは、例えば、図9に示す処理を行うことによって、接続設定情報の送受信が行われる。
〔5〕その他の例
上記第1の例〜第4の例では、情報処理装置100および/または情報処理装置300において、ユーザによる所定の設定操作が行われていた場合における接続設定情報交換処理の一例を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る接続設定情報交換処理は、上記に限られない。
例えば、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000では、第1の通信路による通信においてリーダ/ライタとしての役目を果たす側の情報処理装置が、接続設定情報を他方の情報処理装置に送信することができる。また、情報処理システム1000では、第1の通信路による通信においてリーダ/ライタとしての役目を果たす側の情報処理装置が、接続設定情報を要求する情報取得要求を他方の情報処理装置に送信することもできる。上記の場合であっても、情報処理システム1000は、上記第1の例〜第4の例と同様に、情報処理装置間における接続設定情報の送受信を実現することができる。
情報処理装置100と情報処理装置300との間では、例えば、上記〔1〕〜〔5〕に示した処理が行われることによって、図5に示すステップS104に示す接続設定情報交換処理が実現される。
再度図5を参照して、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現するための処理について説明する。情報処理装置100は、ステップS104の処理において情報処理装置300から取得した通信要求に基づいて、情報処理装置200との第2の通信に係る接続状態情報を記憶する(S106)。なお、図5では、情報処理装置100がステップS104において取得された通信要求に基づいて接続状態情報を記憶する例を示しているが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、ユーザによる上記所定の設定操作に基づいて、上記所定の設定操作が行われたと判定されたときに接続設定情報を記憶することもできる。
ステップS106において接続設定情報が記憶されると、情報処理装置100は、情報処理装置200との第2の通信路による通信を中止する(S108;通信切断処理)。そして、情報処理装置100は、ステップS104において情報処理装置300から取得した接続設定情報または情報処理装置300へ送信した接続設定情報に基づいて、情報処理装置300との第2の通信路による通信に係る設定を行う(S110;接続設定処理)。
また、情報処理装置300は、ステップS104において情報処理装置100から取得した接続設定情報または情報処理装置100へ送信した接続設定情報に基づいて、情報処理装置100との第2の通信路による通信に係る設定を行う(S112;接続設定処理)。なお、図5では、情報処理装置300における接続設定処理(ステップS112)が、情報処理装置100におけるステップS106、S108の後に行われることを示しているが、上記に限られない。情報処理装置300は、ステップS112の処理を情報処理装置100とは独立に処理を行うことが可能であるので、例えば、ステップS104の処理後の任意のタイミングでステップS112の処理を行うことができる。
情報処理装置100においてステップS110の処理が行われ、情報処理装置300においてステップS112の処理が行われることによって、情報処理装置100と情報処理装置300との間における第2の通信路による通信が可能な状態となる。情報処理装置100は、ステップS104〜S110の処理によって、第2の通信路による通信を、情報処理装置200との通信から情報処理装置300への通信へと切り替えることができる。なお、以下に示す図5のステップS114〜S124では、情報処理装置100が情報処理装置300へと第2の通信路によりデータを送信する場合を例に挙げて説明するが、上記に限られない。
情報処理装置100は、情報処理装置300へデータ送信開始通知を送信する(S114)。
ステップS114において情報処理装置100から送信されたデータ送信開始通知を受信した情報処理装置300は、データ送信開始通知を受信した旨の応答を情報処理装置100へ送信する(S116)。
ステップS116において情報処理装置300から送信された応答を受信した情報処理装置100は、情報処理装置300へと送信するデータの送信を行う(S118)。
ステップS118において情報処理装置100から送信されたデータを受信した情報処理装置300は、受信結果を情報処理装置100へ送信する(S120)。ここで、情報処理装置300は、ステップS118において情報処理装置100から送信されたデータが正常に受信されなかった場合には、エラーを示すエラー情報とデータの再送信を要求する再送信要求とを受信結果として送信することもできる。
なお、図5では、情報処理装置100と情報処理装置300との間におけるデータの送受信が1回行われる例を示しているが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100と情報処理装置300とは、ステップS114〜S120の処理を互いに繰り返すことによって、データの送受信を任意の回数行うことができる。
情報処理装置100は、ステップS120において情報処理装置300から送信された受信結果が受信されると、当該受信結果に基づいてデータの送信が正常に完了したか否かを判定する。そして、情報処理装置100は、データの送信が正常に完了したと判定された場合には、データの送信の終了を示すデータ送信終了通知を情報処理装置300へ送信する(S122)。
ステップS122において情報処理装置100から送信されたデータ送信終了通知を受信した情報処理装置300は、データ送信終了通知に対する応答を情報処理装置100へ送信する(S124)。
ステップS124において情報処理装置300から送信された応答を受信した情報処理装置100は、情報処理装置300との第2の通信路による通信が終了したと判定する。そして、情報処理装置100は、ステップS106において記憶した情報処理装置200との第2の通信に係る接続状態情報に基づいて、情報処理装置200との第2の通信路による通信を行うための接続切替処理を行う(S126)。ここで、情報処理装置100は、ステップS108に示す通信切断処理と同様の処理によって情報処理装置300との第2の通信路による通信を中止する。そして、情報処理装置100は、ステップS106において記憶した接続状態情報を用いてステップS110に示す接続設定処理と同様の処理を行うことによって、情報処理装置200との第2の通信路による通信を行うための接続設定を行う。上記の処理によって、情報処理装置100は、第2の通信路による通信を、情報処理装置300との通信から情報処理装置200への通信へと切り替えることができる。
また、情報処理装置300は、ステップS124において応答を送信すると、ステップS102において記憶した接続状態情報に基づいて、外部装置との第2の通信路による通信を行うための接続切替処理を行う(S126)。ここで、情報処理装置300は、情報処理装置100のステップS126と同様の処理によって接続切替処理を行う。なお、図5では、情報処理装置300における第2の通信路による通信の切り替え後の通信処理を省略している。また、図5では、情報処理装置300が、外部装置と第2の通信路により通信を行っていた場合を例に挙げて説明したが、上記に限られない。例えば、情報処理装置300は、接続状態情報を記憶していない場合には、ステップS128の処理を、情報処理装置300との第2の通信路による通信を中止する処理(通信切断処理)とすることもできる。
ステップS126において接続切替処理が行われると、情報処理装置100は、情報処理装置200と第2の通信路による通信を行う(S130)。
図5に示すように、情報処理装置100は、第2の通信路による通信を情報処理装置200から情報処理装置300へと切り替え、情報処理装置300との通信が終了すると、第2の通信路による通信を情報処理装置300から情報処理装置200へと切り替える。ここで、情報処理装置100は、第2の通信路による通信を情報処理装置200から情報処理装置300へと切り替える前に情報処理装置200との第2の通信に係る接続状態情報を記憶する。そして、情報処理装置100は、情報処理装置300との通信が終了すると記憶した接続状態情報に基づいて、第2の通信路による通信の通信対象を、切り替え前の情報処理装置200へとシームレスに切り替える。よって、情報処理装置100のユーザは、情報処理装置200との切り替え後の通信において、従来の情報処理装置を用いる場合のように第2の通信路による通信を行うための設定操作を行う必要はない。したがって、情報処理装置100は、通信を行う通信対象を切り替えた場合において通信対象を切り替え前の外部装置へと再度切り替えることにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
情報処理システム1000では、情報処理システム1000を構成する本発明の実施形態に係る情報処理装置が、図5の情報処理装置100、300の処理に示すような処理を行うことによって、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現する。なお、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現するための処理が、図5に示す例に限られないことは、言うまでもない。
(本発明の実施形態に係る情報処理装置)
次に、上述した本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現することが可能な、本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。以下では、情報処理装置100を例に挙げて本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を説明する。また、情報処理装置300など本発明の実施形態に係るその他の情報処理装置については、以下に説明する情報処理装置100の構成と同様の構成をとることができるため、説明を省略する。
図10は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示す説明図である。
情報処理装置100は、第1通信部102と、第2通信部104と、記憶部106と、制御部108と、操作部110と、表示部112とを備える。
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory;図示せず)や、RAM(Random Access Memory;図示せず)などを備えてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続することができる。ここで、ROMは、制御部108が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAMは、制御部108により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
〔情報処理装置100のハードウェア構成例〕
図11は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図11を参照すると、情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、無線通信アンテナ回路158と、搬送波送信回路160と、通信インタフェース162と、入出力インタフェース164と、操作入力デバイス166と、表示デバイス168とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス170で各構成要素間を接続する。
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や制御機能を実現するための複数の回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部108として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、後述する通信制御部120、接続状態管理部122、処理部124の役目を果たすこともできる。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
記録媒体156は、記憶部106として機能し、例えば、接続状態情報や、画像データや音声データなどの処理データ、アプリケーションなど様々なデータ(情報)を記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。
無線通信アンテナ回路158、搬送波送信回路160は、情報処理装置100が備える第1の通信手段であり、第1の通信路により外部装置と通信を行う第1通信部102として機能する。
無線通信アンテナ回路158は、例えば、送受信アンテナとしての所定のインダクタンスをもつコイルおよび所定の静電容量をもつキャパシタからなる共振回路と、復調回路と、負荷変調回路とから構成される。無線通信アンテナ回路158は、搬送波を送信し、例えば外部装置における負荷変調に応じて送受信アンテナ端に生じる電圧の変化(反磁界による変化)を検出することによって、外部装置からの応答を信号として取り出す(リーダ/ライタとして機能する場合)。また、無線通信アンテナ回路158は、例えば負荷抵抗とスイッチング回路とからなる負荷変調回路において当該負荷抵抗を選択的に有効化(接続)することによって、外部装置に対して負荷変調による応答信号の送信を行う(リーダ/ライタとして機能しない場合)。なお、図11では示していないが、情報処理装置100は、外部装置との第1の通信路による通信を実現するための様々な回路が集積されたICチップを備えることもできる。
搬送波送信回路160は、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調を行う変調回路、変調回路の出力を増幅する増幅回路を備え、無線通信アンテナ回路158の送受信アンテナから搬送波信号をのせた搬送波を送信する。搬送波送信回路160を備えることによって、情報処理装置100は、いわゆるリーダ/ライタ機能を有することができる。ここで、搬送波送信回路160が無線通信アンテナ回路158から送信する搬送波信号としては、例えば、ポーリングに係る信号や、状態情報を示す信号、接続設定情報を示す信号などが挙げられる。また、搬送波送信回路160は、例えば、MPU150によって搬送波の送信が制御される。
通信インタフェース162は、情報処理装置100が備える第2の通信手段であり、第2の通信路により外部装置と通信を行う第2通信部104として機能する。ここで、通信インタフェース162としては、例えば、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路や、IEEE802.11bポートおよび送受信回路、あるいはLAN端子および送受信回路などが挙げられるが、上記に限られない。
入出力インタフェース164は、例えば、操作入力デバイス166や、表示デバイス168を接続する。操作入力デバイス166は、操作部110として機能し、また、表示デバイス168は、表示部112として機能する。ここで、入出力インタフェース164としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子などが挙げられるが、上記に限られない。また、操作入力デバイス166は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース164と接続される。操作入力デバイス166としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示デバイス168は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース164と接続される。表示デバイス168としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display。液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられるが、上記に限られない。なお、入出力インタフェース164は、情報処理装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することもできることは、言うまでもない。
情報処理装置100は、例えば、上記のような図11に示すようなハードウェア構成によって、上述した本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現する処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成が、図11に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
再度図10を参照して、情報処理装置100の構成要素について説明する。第1通信部102は、第1の通信路により外部装置と通信を行う。より具体的には、第1通信部102は、情報処理装置100がリーダ/ライタとして機能する場合には、13.56MHzなどの所定周波数の搬送波を送信し、外部装置と非接触式に通信を行う。また、第1通信部102は、情報処理装置100がリーダ/ライタとして機能しない場合には、外部装置から送信される搬送波を受信し、受信結果に応じて負荷変調を行うことにより当該外部装置へ応答信号を送信することにより外部装置と非接触式に通信を行う。ここで、第1通信部102は、例えば、無線通信アンテナ回路158や搬送波送信回路160などで構成される。また、第1通信部102を用いた外部装置との第1の通信路による通信は、例えば、制御部108(より厳密には後述する通信制御部120)によって制御される。
第2通信部104は、第2の通信路により外部装置と通信を行う。ここで、第2通信部104は、例えば、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路や、IEEE802.11bポートおよび送受信回路、あるいはLAN端子および送受信回路などで構成される。また、第2通信部104を用いた外部装置との第2の通信路による通信は、例えば、制御部108(より厳密には後述する通信制御部120)によって制御される。
記憶部106は、情報処理装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部106としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
また、記憶部106は、例えば、接続状態情報や、接続設定情報、画像データや音声データなどの処理データ、アプリケーションなど様々なデータ(情報)を記憶する。ここで、図10では、接続状態情報130と、接続設定情報132と、処理データ134、…とが記憶部106に記憶されている例を示しているが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、接続状態情報や接続設定情報をRAM154などに記憶する(保持する)こともできる。
制御部108は、例えば、MPUなどで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部108は、通信制御部120と、接続状態管理部122と、処理部124とを備え、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現するための処理を主導的に行う役目を果たす。
通信制御部120は、第1通信部102を用いた第1の通信路による通信と、第2通信部104を用いた第2の通信路による通信とを制御する。
以下、通信制御部120における通信の制御の具体例について説明する。通信制御部120は、第1通信部102を制御してポーリングと負荷変調とを繰り返させる。そして、通信制御部120は、外部装置との間で第1の通信路による通信が可能となった時点において第1通信部102がリーダ/ライタの役目を果たすのか否かを決定し、決定に基づく動作を第1通信部102に行わせる。
また、通信制御部120は、第1通信部102が受信した通信要求に基づいて、通信要求を送信した外部装置(以下、「第2の外部装置」とよぶ場合がある。)との前記第2の通信路による通信を開始させる。
また、通信制御部120は、第1通信部102が通信要求を受信したときにおける第2の通信路による通信状態に応じて、第2の通信路による通信の通信対象を切り替える。ここで、本発明の実施形態に係る通信要求を受信したときとは、例えば、通信要求を受信した時点とすることができるが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る通信要求を受信したときとは、通信要求が受信される前(例えば、通信要求が受信された時点から所定時間前の時点など)とすることもできる。より具体的には、通信制御部120は、通信要求が受信されたときに第2の通信路による外部装置との通信が行われている場合には、第2の通信路による通信の通信対象を、通信中の外部装置から通信要求を送信した第2の外部装置へと切り替える。以下では、上記通信中の外部装置、すなわち、第2の通信路による通信の切り替え前の通信対象である外部装置を、「第1の外部装置」とよぶ場合がある。
さらに、通信制御部120は、第2の外部装置との第2の通信路による通信が終了すると、接続状態情報に基づいて、接続状態情報が示す外部装置との第2の通信路による通信を開始させる。よって、第2の通信路による通信の通信対象は、第2の外部装置から接続状態情報が示す外部装置へと切り替えられる。ここで、上記接続状態情報は接続状態管理部122によって管理される。より具体的には、接続状態管理部122は、例えば、通信要求を受信したときにおいて第2の通信路による通信を行っていた外部装置に対応する接続状態情報を保持させる。したがって、通信制御部120は、保持された(記憶された)接続状態情報を用いることによって、第2の通信路による通信の通信対象を、第2の外部装置から第1の外部装置へと切り替えることができる。
より具体的には、通信制御部120は、第2の外部装置との第2の通信路による通信が終了すると、接続状態情報が情報処理装置100に記憶されているかを判定する。そして、情報処理装置100は、接続状態情報が情報処理装置100に記憶されている場合には、第2の通信路による通信の通信対象を、第2の外部装置から接続状態情報が示す外部装置へと切り替える。また、情報処理装置100は、接続状態情報が情報処理装置100に記憶されていない場合には、第2の通信路による通信を終了する。
通信制御部120は、例えば、上記のような処理を行うことによって、第1通信部102を用いた第1の通信路による通信と、第2通信部104を用いた第2の通信路による通信とを制御する。また、通信制御部120は、例えば、上記のような処理を行うことによって、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現するための通信制御(通信制御方法)を行うことができる。なお、通信制御部120における処理が、上記に限られないことは、言うまでもない。
接続状態管理部122は、接続状態情報を生成し、生成した接続状態情報を、例えば、記憶部106やRAM154などに保持(記憶)させる。
より具体的には、接続状態管理部122は、第1通信部102における通信要求の受信に応じて、通信要求を受信したときにおいて第2の通信路による通信を行っているか否かを判定する。接続状態管理部122は、通信要求を受信したときにおいて第2の通信路による通信を行っていたと判定した場合には、第1の外部装置に対応する接続状態情報を生成する。そして、接続状態管理部122は、生成した第1の外部装置に対応する接続状態情報を、例えば、記憶部106やRAM154などに保持(記憶)させる。また、接続状態管理部122は、通信要求を受信したときにおいて第2の通信路による通信を行っていると判定されない場合には、例えば、接続状態情報を生成しない。
なお、接続状態管理部122が、上記判定を行わずに第1通信部102における通信要求の受信に応じて接続状態情報を一意に生成することができることは、言うまでもない。上記の場合、例えば、通信要求を受信したときにおいて第2の通信路による通信を行っていないときには、接続状態管理部122が生成する接続状態情報は、接続設定情報などを含まない空の情報となる。また、接続状態管理部122が生成する接続状態情報が空の情報である場合には、通信制御部120は、例えば、第2の外部装置との第2の通信路による通信が終了した後に、第2の通信路による通信を終了する。
また、接続状態管理部122は、操作部110において所定の設定操作(例えば、ユーザ操作)が行われた場合には、操作部110における当該所定の設定操作に基づいて、接続状態情報を生成し、生成した接続状態情報を保持させる。ここで、操作部110における上記所定の設定操作としては、例えば、外部装置へデータを送信するか、または外部装置からデータを受信するかを設定する設定操作が挙げられるが、上記に限られない。
接続状態管理部122は、例えば、上記のような処理を行うことによって、接続状態情報を選択的に生成し、例えば、記憶部106やRAM154などに保持(記憶)させる。なお、接続状態管理部122における処理は、上記に限られない。例えば、接続状態管理部122は、通信制御部120が接続状態情報に基づいて第2の通信路による通信の通信対象を切り替えた場合には、当該接続状態情報を削除することもできる。接続状態管理部122が、例えば、上記のような接続状態情報の管理に係る処理を行うことによって、情報処理装置100は、第2の通信路による通信の通信対象を、より正確に切り替えることができる。
処理部124は、情報処理装置100全体の制御に係る処理や、外部装置から取得されたデータに係る処理など、様々な処理を行う。処理部124が行う処理としては、例えば、操作部110や表示部112などのデバイス制御に係る処理や、第1通信部102や第2通信部104を介して外部装置から取得されたデータの処理などが挙げられるが、上記に限られない。
制御部108は、例えば、通信制御部120、接続状態管理部122、および処理部124を備えることによって、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現するための処理(本発明の実施形態の通信制御方法に係る処理)を主導的に行うことができる。
操作部110は、ユーザによる操作を可能とする情報処理装置100が備える操作手段である。情報処理装置100は、操作部110を備えることによって、例えば、上記所定の設定操作や、外部装置へ送信するデータの選択など、情報処理装置100のユーザが所望する処理を情報処理装置100に行わせることができる。ここで、操作部110としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクタ、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
表示部112は、情報処理装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部112の表示画面に表示される画面としては、例えば、図3や図4(a)〜図4(c)に示すアイコンが表示された表示画面や、所望する動作を情報処理装置100に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部112としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、表示部112を、タッチスクリーンで構成することもできる。上記の場合には、表示部112は、ユーザ操作および表示の双方が可能な操作表示部として機能することとなる。
情報処理装置100は、例えば図10に示す構成によって、上述した本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現する処理を行うことができる。したがって、情報処理装置100は、通信を行う通信対象を切り替えた場合において通信対象を切り替え前の外部装置へと再度切り替えることができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、第1の通信路により第2の外部装置から送信される通信要求に基づいて、第2の外部装置との第2の通信路による通信を開始する。ここで、情報処理装置100は、通信要求を受信したときに第1の外部装置と第2の通信路による通信を行っていたときは、第2の通信路による通信の通信対象を、第1の外部装置から第2の外部装置へと切り替える。また、情報処理装置100は、第2の通信路による通信を行う通信対象を切り替えた場合には、切り替え前に通信を行っていた第1の外部装置との通信に係る接続状態情報を記憶する。情報処理装置100は、切り替え後の通信対象である第2の外部装置との第2の通信路による通信が終了した場合には、記憶した接続状態情報に基づいて、第2の通信路による通信を通信対象を切り替える前に通信を行っていた第1の外部装置との通信へと切り替える。よって、情報処理装置100のユーザは、第2の外部装置との切り替え後の通信において、従来の情報処理装置を用いる場合のように第2の通信路による通信を行うための設定操作を行う必要はない。したがって、情報処理装置100は、通信を行う通信対象を切り替えた場合において通信対象を切り替え前の外部装置へと再度切り替えることができ、また、切り替え処理によって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、情報処理装置100は、外部装置との通信に際して、例えば、図3、図4に示すようなアイコンを表示画面に表示させることによって、データの送受信の状態に係る情報を、例えば視覚的な情報としてユーザへと伝達する。データの送受信の状態に係る情報が伝達されることによって、ユーザはデータの送受信の状態を認識することができるので、情報処理装置100は、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、情報処理装置100と同様の構成を有する本発明の実施形態に係る情報処理装置を1または2以上有する。したがって、上記構成によって、通信を行う通信対象を切り替えた場合において通信対象を切り替え前の外部装置へと再度切り替えることができ、また、切り替え処理によって、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な情報処理システムが実現される。
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報処理装置100、200、300を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯型通信装置、WALK MAN(登録商標)などの映像/音楽再生装置、PlayStation Portable(登録商標)などの携帯型ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)やノート型PCなどのコンピュータ、ヘッドホンやスピーカなど音声出力装置など、様々な機器に適用することができる。
(本発明の実施形態の情報処理装置に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムによって、通信を行う通信対象を切り替えた場合において通信対象を切り替え前の外部装置へと再度切り替え、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、本発明の実施形態に係る情報処理装置として、図10に示すように2つの通信路によって外部装置と通信を行う構成を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、2つの通信路によって外部装置と通信を行う構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、3つ以上の複数の通信路により外部装置と通信を行う構成であってもよい。上記の構成であっても、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、例えば外部装置から送信される通信要求が受信されたときに各通信路における通信対象に係る接続状態情報を記憶することができる。したがって、3つ以上の複数の通信路により外部装置と通信を行う構成であっても、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、上述した本発明の実施形態に係る情報処理装置100と同様の効果を奏することができる。
また、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置100として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。