JP2008301163A - 無線通信装置、通信切替方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、通信切替方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 1対1と1対多の無線通信機能の一方を用いて通信している最中に、発生する他方の機能を用いる通信要求に対し、通信動作を自動で切替え、従来、使用する無線通信機能を変更するために必要としたユーザの操作負担を無くし、通信のパフォーマンスを向上させる。
【解決手段】 通信機能選択部23は、1対1無線通信機能部24(無線PAN)を動作させて通信を行っている最中に、1対多無線通信機能部25(無線LAN)の通信要求が、APを中継して通知されてきた場合に、無線PANにより通信中の相手機器と、無線LANの通信要求をしてきた機器の優先順位のどちらが高いかを情報記憶部27に保持する優先順位テーブル等のデータベースを参照して、判断する。判断の結果、無線LANの通信要求をしてきた機器の優先順位が高ければ、無線LANへの切替を行い、低ければ、そのまま、無線PANの通信を継続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PC(Personal Computer)等の情報機器を始め、諸種の電子機器で用いられる無線通信装置に関し、より詳細には、1対1及び1対多の無線通信をそれぞれ異なる通信方法で行う無線通信装置において、その2つの通信方法による通信要求が同時に生じたとき、所定の優先順位に従い動作を切替ることができるようにした無線通信装置、通信切替方法及びプログラムに関する。
近年、PC等の情報機器を始め、諸種の電子機器において、機器間で情報の交換をするための通信装置が利用されているが、その中でも、無線通信が利用分野を広げている。
こうした動向に伴い、様々な無線通信規格が登場し、これらの規格を通しても見ることができるように、無線における通信速度は、日進月歩の勢いで上昇し、今やイーサネット(登録商標)などの有線通信規格と同等レベルの通信速度を実現しつつある。これは、無線通信が、有線通信の単なる代替としてだけではなく、今まで有線通信も搭載されていなかった家電やモバイルといった機器にも広がりつつあることの表れである。
また、最近では、1つの機器に複数の無線通信規格に対応した機能を搭載していることも珍しくない。例えば、携帯電話であれば、W-CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)とBluetooth或いは無線LAN(Local Area Network)、若しくは、PHS(Personal Handyphone System)と無線LANなどが搭載されている。また、最新のゲーム機には、Bluetoothと無線LANが搭載されている。
特に、今後の傾向として注目されることは、多くの機器が、WAN(Wide LAN Network)、LAN、PAN(Personal Area Network)のどの領域でも通信できるような無線通信機能を搭載するという方向に向いていることである。
ただし、WANであれば、W-CDMAやWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)など、又LANであれば、WLANなど、又PANであれば、WUSB(Wireless USB:Universal Serial Bus)やBluetoothやZigbeeなど、というように、無線通信の規格は、それぞれ住み分けされ、1つの無線通信規格で全てのエリアをカバーすることはない。WAN、LAN、PANそれぞれに対応する無線規格が、整備されてきており、そのため比較的容易にこれらの環境を構築することが可能になってきている。
複数の無線通信規格に対応した機能を搭載する場合、その中の1つとして用いられるのは、UWB通信に代表されるPANである。PANは、伝送速度は高速であるが、通信距離が短く、共有する場合が少ないので、1対1での通信が基本であり、1対多で通信を行う場合には、1対1での通信終了後、切断し、次の相手と繋げるようにしなくてはならない。なお、自分がマスター(ホスト)である場合には、1対多で通信は可能である。しかし、通常、マスター(ホスト)はPCであることがほとんどであり、PCとPC周辺機器との接続や、PC周辺機器同士の接続は、1対1とするのが普通である。
複数の中のもう1つの無線通信規格として用いられるLANは、通信距離がPANに比べ長いため、1対多での通信が基本であり、複数の人が共有する機器において、有効に利用されるが、伝送速度が速いわけではない。
なお、無線LANは、アドホックモードという1対1の通信もサポートしている(下記特許文献1、参照)が、圧倒的にアクセスポイント(AP)を介して、1対多の通信を実現するインフラストラクチャーモードの使い方が主である。
複数の搭載する無線通信機能をLANとPANとし、これらを、例えばオフィス内で利用する場合、自分の机周辺にあるストレージデバイスには、PANでアクセスし、机からちょっと離れたプリンタには、LANでドキュメントを印刷するといった利用方法が考えられる。
このように、オフィスでは、用途によって、1対1のPANと、1対多のLANを使い分ける、といった利用形態で急速に進展していくことが考えられる。
特開2005−333378号公報
しかしながら、1対1と1対多の複数の無線通信機能を搭載する場合、現状では1対1の通信中には、他の1対1及び1対多の通信機能が自由に使えない。これは、使用中の1対1の通信が終了するまで、次の通信が開始できないので、終了を待たなければならないからである。しかも、使用中の通信が終了後に、ユーザの操作により、次に使用する無線通信機能を設定する入力が必要になる。特に、通信方法が異なる場合は設定が複雑になってしまい、この間に、他の人に接続されてしまう、といったことが生じる。
なお、上記した特許文献1には、アドホックモードとインフラストラクチャーモードの切替えを自動で行う技術が示されているが、無線LANのビーコン情報をもとに、モード切替えを行う方法を採用し、無線LANのモード切替えに特化した技術であり、通信方法が異なる場合に生じる上記の問題を解決することができない。
また、1対1通信と1対多通信の両方の通信機能をONにすることによって、解決することが考えられるが、消費電力やパフォーマンスの問題があり、さらには、1対1通信と1対多の通信データを逐次的に処理しなければならないため、処理フローが煩雑になるという問題が生じる。
本発明は、1対1と1対多の通信を異なる通信方法で行う無線通信装置における上記した従来技術の問題を解決すべく、その課題は、1対1と1対多の通信のどちらか一方で通信を行っている最中に、他方から行われる通信要求に対し、通信動作を自動で切替えることができるようにし、従来、使用する無線通信機能を変更するために必要としたユーザの操作負担を無くし、通信装置のパフォーマンスを向上させることにある。
請求項1の発明は、1対1の無線通信を行うための機能を備えた第1通信機能部と、前記第1通信機能部と異なる通信方法で1対多の無線通信を行うための機能を備えた第2通信機能部と、前記第1通信機能部又は前記第2通信機能部のいずれか一方を選択して、動作させる通信機能選択部を有する無線通信装置であって、前記通信機能選択部は、前記第1通信機能部又は第2通信機能部のいずれか一方の通信動作中に、他方の動作を必要とする通信要求が生じたときに、新たに生じた通信要求に応じて、選択する機能部を前記第1通信機能部と第2通信機能部の間で切替えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された無線通信装置において、前記通信機能選択部は、新たに生じた通信要求に応じて、動作させる通信機能部を切替えるか、否かを所定のルールに基づいて判断し、判断に従い選択動作を行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載された無線通信装置において、前記所定のルールは、第1通信機能部と第2通信機能部の間のいずれか一方のみへの切替としたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載された無線通信装置において、前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対し予め優先順位を設定したデータベースを持ち、前記所定のルールは、前記データベースに設定した順位としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、通信要求元の機器からの受信レベルを検知する受信レベル検知部を有する請求項2又は3に記載された無線通信装置において、前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対応して前記受信レベル検知部で検知したレベル値を保存したデータベースを持ち、前記所定のルールは、前記データベースに記憶したレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする。
請求項6の発明は、通信要求元の機器との接続占有時間の累計を検知する接続時間検知部を有する請求項2又は3に記載された無線通信装置において、前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対応して前記接続時間検知部で検知した接続占有時間の累計値を保存したデータベースを持ち、前記所定のルールは、前記データベースに記憶した接続占有時間の累計値の多少のいずれか一方としたことを特徴とする。
請求項7の発明は、通信要求元の機器との通信におけるスループットレベルを検知するスループットレベル検知部を有する請求項2又は3に記載された無線通信装置において、前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対応して前記スループットレベル検知部で検知したスループットレベル値を保存したデータベースを持ち、前記所定のルールは、前記データベースに記憶したスループットレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする。
請求項8の発明は、コンピュータを請求項1乃至7に記載された無線通信装置が有する前記通信機能選択部として機能させるためのプログラムである。
請求項9の発明は、請求項8に記載されたプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体である。
請求項10の発明は、1対1及び1対多の通信をそれぞれ異なる通信方法で行う無線通信における通信切替方法であって、選択された1対1又は1対多のいずれかの通信動作を開始させる動作始動工程と、前記動作始動工程によって開始させた通信の動作中に、他方の動作を必要とする通信要求が生じたときに、新たに生じた通信要求に応じて、1対1と1対多の通信間の切替を行う切替工程を有することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10に記載された通信切替方法において、前記動作始動工程によって開始させた通信の動作中に、他方の動作を必要とする通信要求が生じたときに、通信動作を切替えるか、否かを所定のルールに基づいて判断する切替判断工程を有し、前記切替判断工程は、前記切替判断工程の判断に従い切替を行うことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11に記載された通信切替方法において、前記所定のルールは、1対1と1対多の通信間のいずれか一方のみへの切替としたことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項11又は12に記載された通信切替方法において、前記所定のルールは、通信要求元の機器に対し予めデータベースに設定した優先順位としたことを特徴とする。
請求項14の発明は、通信要求元の機器からの受信レベルを検知する受信レベル検知し、検知したレベル値を通信要求元の機器に対応して保存するデータベース作成工程を有する請求項11又は12に記載された通信切替方法において、前記所定のルールは、前記データベース作成工程で通信要求元の機器に対応して保存したレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする。
請求項15の発明は、通信要求元の機器との接続占有時間の累計を検知し、検知した接続占有時間の累計値を通信要求元の機器に対応して保存するデータベース作成工程を有する請求項11又は12に記載された通信切替方法において、前記所定のルールは、前記データベース作成工程で通信要求元の機器に対応して保存した接続占有時間の累計値の多少のいずれか一方としたことを特徴とする。
請求項16の発明は、通信要求元の機器との通信におけるスループットレベルを検知し、検知したスループットレベル値を通信要求元の機器に対応して保存するデータベース作成工程を有する請求項11又は12に記載された通信切替方法において、前記所定のルールは、前記データベース作成工程で通信要求元の機器に対応して保存したスループットレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする。
本発明により、選択された1対1又は1対多のいずれかの無線通信を開始させ、その通信動作中に、他方の通信動作を必要とする通信要求が生じたときに、通信動作を自動で切替えることができ、しかも、通信動作を切替えるか、否かを所定のルールに基づいて判断し、その判断結果に従い、1対1と1対多の通信間の切替を行うようにしたことで、従来の無線通信において、使用する通信方式を変更するために必要としたユーザの操作負担を無くし、通信装置のパフォーマンスを向上することができる。
また、上記所定のルールを使用状況に応じて定めることで、高データレートではあるが、通信距離が短い1対1の通信(PAN等)と、データレートはある程度の高さがあり、通信距離を長くとることができる1対多の通信(LAN等)の間の切替を行うことで、高パフォーマンスの通信を実現することができる。さらに、通常、1対1の通信は、電波伝播距離が短く、1対多の通信のような、色々なルートを経由して通信相手に到達することがなく、情報の守秘機能が高いので、切替制御によって、この機能を必要とする状況に適応することができる。
以下に、本発明の無線通信装置に係る実施形態として、PC(Personal Computer)に搭載した装置を例示する。
なお、この実施形態では、PCを例示するが、PCが有するハードウェア構成と基本的に同じ構成を有する、電子装置、画像処理装置、画像形成装置(複写機、ファクシミリ、スキャナ、MFP:Multi-Function Peripherals)等においても同様に実施し得る。
図1は、本実施形態に係るPCの概略構成を示すブロック図である。なお、図1に示す構成は、搭載した無線通信装置に関連する構成を主に示すもので、PCが通常備える構成は省略している。
図1において、PC22に搭載した無線通信装置は、それぞれ異なる規格に従った無線通信を併用する。このため、無線通信機能部を複数持つ。
この本実施形態では、併用する無線通信は、通信距離が短い1対1の通信と、データレートはある程度の高さがあり、通信距離が長くとれる1対多の通信であり、1対1無線通信機能部24と1対多無線通信機能部25の2つを無線通信ユニット(部品)として、搭載する。1対1無線通信機能部24、1対多無線通信機能部25は、それぞれ後述する通信機能選択部23により動作が制御される。
1対1無線通信機能部24、1対多無線通信機能部25には、それぞれ無線信号を送受波するアンテナ26が接続されている。なお、図1では、1対1と1対多に対応してアンテナ26を設けているが、1本のアンテナでも良い。
また、1対1無線通信機能部24と1対多無線通信機能部25の間で通信動作を切替える通信機能選択部23を備える。通信機能選択部23の切替で一方の通信機能が選択されると、他方の機能は不作動となる。
通信機能選択部23は、後記で詳述する通信機能の切替制御を行う。この制御は、通信機能選択部23の機能を実現するための制御プログラムをPC22にインストールすることで、PC22本体のソフトウェアで実現することができる。ただ、通信機能選択部23は、PC22の制御下で動作するASIC(Application Specific Integrated Circuit)によっても実現することもできる。
また、この実施形態の無線通信装置は、通信機能選択部23の動作に係る情報の記憶場所として利用する情報記憶部27を持つ。情報記憶部27は、後記で詳述する通信機能の切替制御によって、通信が中断されるときに、通信データを退避させておく記憶場所等に用いる。PC22に搭載される無線通信装置の場合、PC22本体の記憶部を用いることができる。
この実施形態は、PC22を対象にするので、通信手段を介して様々な外部機器との情報交換が行われる。ここでは、外部機器として、プロジェクタ21a、プリンタ21b及びストレージ21cといった機器を例示している。これらの機器とは、PCが通常備えるUSB、セントロニクス、RS−232C等、汎用のI/Fによって接続される。ただ、これらの機器に対しても無線の通信I/Fを使用する場合には、1対1無線通信機能部24や1対多無線通信機能部25を使用して通信を行う。
ここで、この実施形態で採用する1対1の通信と1対多の通信の各機能を搭載する無線通信装置によって構成する通信システムの例を示し、このシステムにおける無線通信装置の動作を説明する。なお、ここでは、1対1の通信をPANとし、そのなかの無線USBを採用し、1対多の通信として無線LANを採用する。
図2は、この実施形態の無線通信装置により構成する通信システムの1例を示す図である。図2において、装置A22a,装置B22b,装置C22c,装置D22dは、それぞれ無線通信装置を搭載する装置である。
装置A22aは、無線LANと無線PANの両方の機能を備えた無線通信装置(図1の構成を持つ)を搭載する。
装置B22bは、無線PANの機能のみを備えた無線通信装置を搭載する。
装置C22cは、無線LANの機能のみを備えた無線通信装置を搭載する。
装置D22dは、無線LANと無線PANの両方の機能を備えた無線通信装置(図1の構成を持つ)を搭載する。
上記の通信システムにおいて、無線LANと無線PANの両機能を備えた装置A22aの動作は、従来、両機能を備えていても、無線PANの通信中には、他の無線PAN、或いは、無線LANが自由に使えない。
例えば、装置A22aと装置B22bが無線PANを使って通信をしている最中に、装置D22dが、装置A22aに対し、通信要求を行うとする。この場合、無線LANを使うしかないので、無線LANを使ってネットワークに繋がるアクセスポイント(AP)11を中継する方法で通信要求を行うが、装置A22aで先行している無線PANを使った通信の終了を待たなければ、接続ができない。しかも、使用中の無線PANを使った通信が終了した後に、ユーザの操作により、次に使用する無線LANの機能を設定する入力が必要になる。
そこで、この実施形態では、上記と同様の状況、即ち、装置A22aと装置B22bが無線PANを使って通信をしている最中に、装置A22aに装置D22dから無線LANを使って通信要求が行われる場合、装置A22aは、装置B22bとの接続を一旦解除し、装置D22dとの無線LANのリンクを確立し、通信を行えるようにする。
また、このとき、装置A22aは、一旦解除する通信に係るデータを退避させる動作を行う。この退避動作によって、この時点で確立した無線LANのリンクを用いて行う装置D22dとの通信の終了後、中断した装置B22bとの通信を再開できるようにする。
従って、装置D22dとの無線LANのリンクを解除したときに、退避させたデータを読込み、装置B22bとの無線PANのリンクを再度確立し、中断した先の通信動作を再開し、完了させる。
上記では、図2の通信システムにおける特定の動作例をもとに説明をしたが、一般的には、それぞれ異なる規格に従った無線通信機能を併用する場合に、起きる同様の問題への解決手段となるものである。
つまり、一方の無線通信機能を使って通信をしている最中に、他方の無線通信機能を使って通信要求が行われる場合、動作中の通信機能を一旦解除し、要求された通信を行うことができるように、通信機能を切替え、また、切替えた通信機能を使用した通信の終了時に、中断した先の通信動作を再開し、完了させる動作を行わせる。
ただ、上記した無線通信機能の切替動作は、通信の最中に行われた通信要求に対し、無条件に要求に応えて行うと、使用状況によっては、不具合が生じ得ることは、否めない。
そこで、この実施形態では、以下のルールに従い、無線通信機能の切替を行う。
第1のルールは、無線通信機能に係り、1対1の通信機能から1対多の通信機能への切替(上記の例では、無線PANから無線LANへの切替)を条件とする。
第2のルールは、通信要求をしてくる(通信要求元の)機器にかかわり、この機器に対して定めた優先順位の高い機器への切替を条件とする。
また、上記した第2のルールにおける機器に対する優先順位は、下記方法1.〜4.の4つの方法によって定める、
「方法1」 予め入力操作によって設定する。
「方法2」 機器からの受信レベルを検知し、得た検知レベルの高さによる。
「方法3」 機器との接続占有時間の累計を検知し、得た累計値の多さによる。
「方法4」 機器との通信のスループットレベルを検知し、得たスループットレベルの高さによる。
上記「方法1」〜「方法4」によって、機器に対する優先順位を定めることができるように、それぞれの方法で、必要なデータベースが作成され、通信機能の切替動作時に参照できるように、情報記憶部27で管理される。このデータベースは、基本的には、機器の優先順位を定めるために設定した情報或いは検知したデータを、機器情報に関連付けて記載したテーブル等の形式で、管理される。
データベースに用いる機器情報は、無線通信において、通常、通信機器ごとにIDが割り振られているので、これを用いる。通常、無線LAN及び無線PANでは、通信機器のIDとしてMAC(Media Access Control)アドレスを用いているので、これが利用できる。MACアドレスのデータベースへの登録は、ユーザによる入力操作を通して、予め登録しておくこともできるが、機器との接続を行ったときに、用いたMACアドレスを取込む、といった方法を採ることが可能で、一度でも通信を行ったことのある機器については、この方法で情報を取得することができる。
上記「方法1」は、優先順位を予め入力操作によって設定する方法である。優先順位は、例えば、順位の高い通信機器から順番に並べるランキング形式を採用することができる。
図3は、ランキング形式を採用して設定した優先順位のテーブルの1例を示す図である。図3のテーブルに示すように、1位から順に示したランキングに対応付けて、MACアドレスによる機器情報を記載している。
優先順位の設定入力は、例えば、PC22のディスプレイ(不図示)に呼出した初期設定の入力用画面に図3に示した形式のテーブルを表示し、各ランキングに対し、ユーザが選択する機器情報のMACアドレスをキー・マウス等の入力手段の操作で指定することによって行われる。
このようにして、図3に示した優先順位のテーブルを用意し、このテーブルに従って、優先度が高い機器からアクセス要求があった場合、通信機能を切替える。
例えば、上記の無線PANから無線LANへの切替時を例にすると、無線PANを使用して通信を行っている最中に、無線LANの通信要求が、APを中継して通知されてきた場合に、無線PANにより通信中の相手機器と、無線LANの通信要求をしてきた機器の優先順位のどちらが高いかを優先順位テーブル(図3)を参照して、判断する。この判断は、本実施形態では、通信機能選択部23が行う。
判断の結果、無線LANの通信要求をしてきた機器の優先順位が高ければ、無線LANへの切替を行い、低ければ、そのまま、無線PANの通信を継続する。
なお、通信機能を切替える時には、使用していた無線PANの機能をOFFし、APとの無線LANの接続シーケンスを行い、通信を始める。この接続シーケンスは、無線LANの標準を定めたIEEE802.11の手順(ProbeReq→ProbeResponce→AuthReq→AuthRes→AssocReq→AssocRes)に従って行う。
方法1.によると、例示した、高データレートではあるが、通信距離が短い1対1の通信を行う無線PANから、データレートはある程度の高さがあり、通信距離が長くとれる1対多の通信を行う無線LANへの切替動作のように、ユーザ自身が利用状況に合わせて、優先順位の設定で動作を選択することができるので、最適な利用環境を作ることができる。
上記「方法2」は、通信相手の機器からの受信レベルを検知し、得た検知レベルの高低によって、機器の優先順位を定める方法である。この方法は、上記した方法1のユーザの入力操作によって設定する方法とは異なり、検知した受信レベルによって優先順位が可変する。
この実施形態では、通信範囲にある機器の受信レベルを一定間隔ごとに検知する。この受信レベルの検知は、どの機器からの信号であるか、機器のIDを特定して、受信した信号のレベルを検知する必要がある。
受信レベルの検知方法としては、RSSI(Receive Signal Strength Indicator)の信号強度により測る。これは変動するパラメータであるから、10回の測定値の平均を求め、得られる値を検知結果として保持しておく必要がある。
なお、この受信レベルの検知は、無線LAN等において通信要求を受信する動作の一環として行われる検知動作と兼ねることができる。
検知した受信信号レベルは、情報記憶部27において、通信機器のIDとしてのMACアドレスと関連付けてテーブル等の形式で管理される。
図4は、通信機器のIDに対応付けて受信信号レベルを記載したテーブルの1例を示す図である。図4のテーブルに示すように、通信機器IDとしてのMACアドレスに対応付けて、受信信号のレベル値を記載している。
このようにして、MACアドレスと受信信号レベル値を対応付けたテーブルを用意し、このテーブルに基づいて、優先順位を判断し、優先順位の高い機器からアクセス要求があった場合、通信機能を切替える。
例えば、上記の無線PANから無線LANへの切替時を例にすると、無線PANを使用して通信を行っている最中に、無線LANの通信要求が、APを中継して通知されてきた場合に、まず、無線PANにより通信中の相手機器と、無線LANの通信要求をしてきた機器の受信信号レベル値の高低を図4に示したテーブルを参照して、判断する。次いで、本実施形態では、受信信号レベル値の高低のどちらを優先条件とするかを設定しておくようにし、その設定に従って、優先順位を判断する。つまり、受信信号レベル値の高い方を優先させるという設定をした場合には、通信要求をしてきた機器のレベル値がより高ければ、無線LANへの切替を行い、低ければ、そのまま、無線PANの通信を継続する。
また、逆の設定であれば、切替動作も逆になる。つまり、受信信号レベル値の高低のどちらを優先条件とするかによって、近くにある通信機器の優先順位を高くするか、遠くにある通信機器の優先順位を高くするかという、選択ができるということである。
方法2.によると、通信範囲にある機器の受信レベルを一定間隔ごとに検知し、得た検知レベルの高低によって、優先順位を定め、適応的に通信機能を選択することができるので、高品質でより安定した通信環境を実現することができる。
上記「方法3」は、通信相手との接続占有時間の累計を検知し、得た累計値の多少によって、機器の優先順位を定める方法である。この方法は、上記した方法2と同様に、検知した値によって優先順位が可変する。
接続占有時間の累計の検知は、PC等において、通常、機器ごとにログを管理しているので、管理しているログのデータを適当な間隔で取込むことによって、検知することができる。
検知した接続占有時間の累計値は、情報記憶部27において、通信機器のIDとしてのMACアドレスと関連付けてテーブル等の形式で管理される。
図5は、通信機器のIDに対応付けて接続占有時間の累計値を記載したテーブルの1例を示す図である。図5のテーブルに示すように、通信機器IDとしてのMACアドレスに対応付けて、累計接続占有時間を記載している。
このようにして、MACアドレスと累計接続占有時間を対応付けたテーブルを用意し、このテーブルに基づいて、優先順位を判断し、優先順位の高い機器からアクセス要求があった場合、通信機能を切替える。
例えば、上記の無線PANから無線LANへの切替時を例にすると、無線PANを使用して通信を行っている最中に、無線LANの通信要求が、APを中継して通知されてきた場合に、まず、無線PANにより通信中の相手機器と、無線LANの通信要求をしてきた機器の累計接続占有時間の多少を図5に示したテーブルを参照して、判断する。次いで、本実施形態では、累計接続占有時間の多少のどちらを優先条件とするかを設定しておくようにし、その設定に従って、優先順位を判断する。つまり、累計接続占有時間の多い方を優先させるという設定をした場合には、通信要求をしてきた機器の累計接続占有時間がより多ければ、無線LANへの切替を行い、少なければ、そのまま、無線PANの通信を継続する。
また、逆の設定であれば、切替動作も逆になる。つまり、累計接続占有時間の多少のどちらを優先条件とするかによって、頻繁に使う通信機器の優先順位を高くするか、あまり使わない通信機器の優先順位を高くするかという、選択ができるということである。
方法3.によると、通信範囲にある機器の累計接続占有時間を適当な間隔で検知し、得た時間の多少によって、優先順位を定め、適応的に通信機能を選択することができるので、常によく使用している人に、より品質の高い通信環境を提供する、といったことができる。
上記「方法4」は、通信相手機器との通信のスループットレベルを検知し、得たレベル値の高低によって、機器の優先順位を定める方法である。この方法は、上記した方法2や方法3と同様に、検知した値によって優先順位が可変する。
通信のスループットレベルの検知は、PC等において、通常、機器ごとにログを管理しているので、管理しているログのデータを適当な間隔で取込むことによって、検知することができる。
通信のスループットレベルの検知方法としては、取込んだログに示されている受信データ量と接続時間から、「受信データ量/接続時間」の計算を行い、この値をスループットレベルとして検知する。このレベル値は、変動するパラメータであるから、移動平均をとるといった方法を用いることで、より正しい値が求まる場合がある。
検知した通信のスループットレベル値は、情報記憶部27において、通信機器のIDとしてのMACアドレスと関連付けてテーブル等の形式で管理される。
図6は、通信機器のIDに対応付けてスループットレベル値を記載したテーブルの1例を示す図である。図6のテーブルに示すように、通信機器IDとしてのMACアドレスに対応付けて、通信のスループットレベル値を記載している。
このようにして、MACアドレスと通信のスループットレベル値を対応付けたテーブルを用意し、このテーブルに基づいて、優先順位を判断し、優先順位の高い機器からアクセス要求があった場合、通信機能を切替える。
例えば、上記の無線PANから無線LANへの切替時を例にすると、無線PANを使用して通信を行っている最中に、無線LANの通信要求が、APを中継して通知されてきた場合に、まず、無線PANにより通信中の相手機器と、無線LANの通信要求をしてきた機器のスループットレベル値の高低を図6に示したテーブルを参照して、判断する。次いで、本実施形態では、通信のスループットレベル値の高低のどちらを優先条件とするかを設定しておくようにし、その設定に従って、優先順位を判断する。つまり、通信のスループットレベル値の高い方を優先させるという設定をした場合には、通信要求をしてきた機器の通信のスループットレベル値がより高ければ、無線LANへの切替を行い、低ければ、そのまま、無線PANの通信を継続する。
また、逆の設定であれば、切替動作も逆になる。つまり、スループットレベル値の高低は通信速度の高低を示すので、通信速度の速い方か、遅い方のどちらを優先させるかを優先条件の設定により選ぶことができ、全体のパフォーマンスを変えることができる。
方法4.によると、通信範囲にある機器との間の通信のスループットレベル値を適当な間隔で検知し、得たレベル値の高低によって、優先順位を定め、適応的に通信機能を選択することができるので、全体のパフォーマンスの向上を図ることができる通信環境を保つことができる。
次に、この実施形態に係る通信機能の切替動作を図7の制御フローに基づいて説明する。
この実施形態では、通信機能選択部23が、図7に示す制御フローに従った動作を実行する。
PC22の主制御部(不図示)が無線通信装置を起動すると、通信機能選択部23は、先ず、1対1無線通信機能部24をONし、動作状態におく(ステップS101)。
この制御フローでは、この後、所定のタイミングで1対多無線通信機能部25を使用する通信要求が発生したか、否かを確認し、この要求が発生するまで、1対1無線通信の動作を続ける。
従って、1対1無線通信機能部24をONした後、1対1無線通信機能部24を動作させ、通信相手の機器と接続し、直接通信データを送信する(ステップS102)。
1対1無線通信機能部24を動作させ通信を行っている間、所定のタイミングで1対多無線通信機能部25を使用する通信要求が発生したか、否かを確認する(ステップS103)。
確認の結果、この通信要求が発生していないときには(ステップS103-NO)、1対1無線通信の動作を必要とする通信データがあるか、否かをチェックする(ステップS104)。
ここで、通信データが無ければ(ステップS104-NO)、制御フローを終えるが、通信データがあれば(ステップS104-YES)、ステップS102に戻して、1対1無線通信を継続させる。
他方、1対多無線通信機能部25を使用する通信要求が発生したときには(ステップS103-YES)、発生した通信要求に応えて通信機能を切替える必要があるかを判断する(ステップS105)。
この判断の手順は、先ず、1対1の通信機能を動作させ通信を行っている相手機器と、1対多の通信機能を使用する通信要求をしてきた機器、それぞれの優先順位を得る。それぞれの機器の優先順位は、上記「方法1」〜「方法4」のいずれかを採用する。「方法2」〜「方法4」を採用する場合には、保存されたそれぞれの機器の検知データを比較することにより、優先順位を決める。各機器の優先順位を得た後、順位の高い機器が用いる通信機能を選択するので、選択された通信機能によって、今動作状態になっている通信機能を切替える必要があるか、否か、即ち、切替の要/不要を判断する。
この判断の結果、1対多の通信機能を使用する通信要求をしてきた機器の優先順位が低ければ、切替が必要ではないから(ステップS105-NO)、1対1無線通信の動作を必要とする通信データがあるか、否かをチェックし(ステップS106)、この通信データがあれば(ステップS106-YES)、ステップS102に戻して、1対1無線通信を継続させる。
他方、1対多の通信機能を使用する通信要求をしてきた機器の優先順位が高ければ、切替が必要であるから(ステップS105-YES)、通信機能を切替えるステップに移行する。なお、上記ステップS106で、1対1無線通信の動作を必要とする通信データが無い場合(ステップS106-NO)にも、通信機能を切替えるステップに移行する。
通信機能の切替は、1対1無線通信の動作を必要とする通信データが未完了である場合、今動作状態になっている通信機能を用いた通信が中断されるので、中断する通信に係る通信データを一旦、情報記憶部27に退避させておき、1対1無線通信機能部24をOFFし、不動作状態におく(ステップS107)。
この後、1対多無線通信機能部25をONし、動作状態におく(ステップS108)。
この制御フローでは、この後、所定のタイミングで1対1無線通信機能部24を使用する通信要求が発生したか、否かを確認し、この要求が発生するまで、1対多無線通信の動作を続ける。
従って、1対多無線通信機能部25をONした後、1対多無線通信機能部25を動作させ、通信相手の機器とAPを中継して接続し、通信データを送信する(ステップS109)。
1対多無線通信機能部25を動作させ通信を行っている間、所定のタイミングで1対1無線通信機能部24を使用する通信要求が発生したか、否かを確認する(ステップS110)。
確認の結果、この通信要求が発生していないときには(ステップS110-NO)、1対多無線通信の動作を必要とする通信データがあるか、否かをチェックする(ステップS111)。
ここで、通信データが無ければ(ステップS111-NO)、制御フローを終えるが、通信データがあれば(ステップS111-YES)、ステップS109に戻して、1対多無線通信を継続させる。
他方、1対1無線通信機能部24を使用する通信要求が発生したときには(ステップS110-YES)、発生した通信要求に応えて通信機能を切替える必要があるかを判断する(ステップS112)。
この判断の手順は、先ず、1対多の通信機能を動作させ通信を行っている相手機器と、1対1の通信機能を使用する通信要求をしてきた機器、それぞれの優先順位を得る。それぞれの機器の優先順位は、上記「方法1」〜「方法4」のいずれかを採用する。「方法2」〜「方法4」を採用する場合には、保存されたそれぞれの機器の検知データを比較することにより、優先順位を決める。各機器の優先順位を得た後、順位の高い機器が用いる通信機能を選択するので、選択された通信機能によって、今動作状態になっている通信機能を切替える必要があるか、否か、即ち、切替の要/不要を判断する。
この判断の結果、1対1の通信機能を使用する通信要求をしてきた機器の優先順位が低ければ、切替が必要ではないから(ステップS112-NO)、1対多無線通信の動作を必要とする通信データがあるか、否かをチェックし(ステップS113)、この通信データがあれば(ステップS113-YES)、ステップS109に戻して、1対多無線通信を継続させる。
他方、1対1の通信機能を使用する通信要求をしてきた機器の優先順位が高ければ、切替が必要であるから(ステップS112-YES)、通信機能を切替えるステップに移行する。ただ、この制御フローでは、1対1の通信機能を使用する通信要求は、今行っている1対多の通信機能によって割込まれ、中断された通信要求であるから、この要求によって通信機能の切替は起こらないので、1対多無線通信の動作は、全通信データの通信が完了するまで継続する。
なお、上記ステップS113で、1対多無線通信の動作を必要とする通信データが無い場合(ステップS113-NO)にも、通信機能を切替えるステップに移行する。
1対多無線通信による全通信データの通信が完了すると、通信機能を切替えるステップに移行する。この制御フローでは、1対多無線通信機能部25をOFFし(ステップS114)、不動作状態にした後、1対1無線通信機能部24をONし、動作状態におく(ステップS101)。
このとき、1対1の通信機能を使用する通信要求は、ステップS109で通信を完了させた1対多の通信機能の割り込みによって中断された通信要求であるから、中断時に一旦、情報記憶部27に退避させておいた通信データを、1対1無線通信機能部24に読込んで、切替後に再開する通信の対象とする。
本発明の実施形態に係る無線通信装置を搭載したPCの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線通信装置により構成する通信システムの1例を示す図である。 ランキング形式を採用して設定した優先順位のテーブルの1例を示す図である。 通信機器のIDに対応付けて受信信号レベルを記載したテーブルの1例を示す図である。 通信機器のIDに対応付けて接続占有時間の累計値を記載したテーブルの1例を示す図である。 通信機器のIDに対応付けてスループットレベル値を記載したテーブルの1例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信機能の切替制御のフローを示す図である。
符号の説明
11・・AP(アクセスポイント)、22・・PC(Personal Computer)、23・・通信機能選択部、24・・1対1無線通信機能部、25・・1対多無線通信機能部、26・・アンテナ、27・・情報記憶部。

Claims (16)

  1. 1対1の無線通信を行うための機能を備えた第1通信機能部と、前記第1通信機能部と異なる通信方法で1対多の無線通信を行うための機能を備えた第2通信機能部と、前記第1通信機能部又は前記第2通信機能部のいずれか一方を選択して、動作させる通信機能選択部を有する無線通信装置であって、
    前記通信機能選択部は、前記第1通信機能部又は第2通信機能部のいずれか一方の通信動作中に、他方の動作を必要とする通信要求が生じたときに、新たに生じた通信要求に応じて、選択する機能部を前記第1通信機能部と第2通信機能部の間で切替えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載された無線通信装置において、
    前記通信機能選択部は、新たに生じた通信要求に応じて、動作させる通信機能部を切替えるか、否かを所定のルールに基づいて判断し、判断に従い選択動作を行うことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項2に記載された無線通信装置において、
    前記所定のルールは、第1通信機能部と第2通信機能部の間のいずれか一方のみへの切替としたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項2又は3に記載された無線通信装置において、
    前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対し予め優先順位を設定したデータベースを持ち、
    前記所定のルールは、前記データベースに設定した順位としたことを特徴とする無線通信装置。
  5. 通信要求元の機器からの受信レベルを検知する受信レベル検知部を有する請求項2又は3に記載された無線通信装置において、
    前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対応して前記受信レベル検知部で検知したレベル値を保存したデータベースを持ち、
    前記所定のルールは、前記データベースに記憶したレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする無線通信装置。
  6. 通信要求元の機器との接続占有時間の累計を検知する接続時間検知部を有する請求項2又は3に記載された無線通信装置において、
    前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対応して前記接続時間検知部で検知した接続占有時間の累計値を保存したデータベースを持ち、
    前記所定のルールは、前記データベースに記憶した接続占有時間の累計値の多少のいずれか一方としたことを特徴とする無線通信装置。
  7. 通信要求元の機器との通信におけるスループットレベルを検知するスループットレベル検知部を有する請求項2又は3に記載された無線通信装置において、
    前記通信機能選択部は、通信要求元の機器に対応して前記スループットレベル検知部で検知したスループットレベル値を保存したデータベースを持ち、
    前記所定のルールは、前記データベースに記憶したスループットレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする無線通信装置。
  8. コンピュータを請求項1乃至7に記載された無線通信装置が有する前記通信機能選択部として機能させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載されたプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
  10. 1対1及び1対多の通信をそれぞれ異なる通信方法で行う無線通信における通信切替方法であって、
    選択された1対1又は1対多のいずれかの通信動作を開始させる動作始動工程と、
    前記動作始動工程によって開始させた通信の動作中に、他方の動作を必要とする通信要求が生じたときに、新たに生じた通信要求に応じて、1対1と1対多の通信間の切替を行う切替工程を有することを特徴とする通信切替方法。
  11. 請求項10に記載された通信切替方法において、
    前記動作始動工程によって開始させた通信の動作中に、他方の動作を必要とする通信要求が生じたときに、通信動作を切替えるか、否かを所定のルールに基づいて判断する切替判断工程を有し、
    前記切替判断工程は、前記切替判断工程の判断に従い切替を行うことを特徴とする通信切替方法。
  12. 請求項11に記載された通信切替方法において、
    前記所定のルールは、1対1と1対多の通信間のいずれか一方のみへの切替としたことを特徴とする通信切替方法。
  13. 請求項11又は12に記載された通信切替方法において、
    前記所定のルールは、通信要求元の機器に対し予めデータベースに設定した優先順位としたことを特徴とする通信切替方法。
  14. 通信要求元の機器からの受信レベルを検知する受信レベル検知し、検知したレベル値を通信要求元の機器に対応して保存するデータベース作成工程を有する請求項11又は12に記載された通信切替方法において、
    前記所定のルールは、前記データベース作成工程で通信要求元の機器に対応して保存したレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする通信切替方法。
  15. 通信要求元の機器との接続占有時間の累計を検知し、検知した接続占有時間の累計値を通信要求元の機器に対応して保存するデータベース作成工程を有する請求項11又は12に記載された通信切替方法において、
    前記所定のルールは、前記データベース作成工程で通信要求元の機器に対応して保存した接続占有時間の累計値の多少のいずれか一方としたことを特徴とする通信切替方法。
  16. 通信要求元の機器との通信におけるスループットレベルを検知し、検知したスループットレベル値を通信要求元の機器に対応して保存するデータベース作成工程を有する請求項11又は12に記載された通信切替方法において、
    前記所定のルールは、前記データベース作成工程で通信要求元の機器に対応して保存したスループットレベル値の高低のいずれか一方としたことを特徴とする通信切替方法。
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