JPH06261094A - データ通信システムおよびデータ通信方法 - Google Patents

データ通信システムおよびデータ通信方法

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JPH06261094A
JPH06261094A JP5348471A JP34847193A JPH06261094A JP H06261094 A JPH06261094 A JP H06261094A JP 5348471 A JP5348471 A JP 5348471A JP 34847193 A JP34847193 A JP 34847193A JP H06261094 A JPH06261094 A JP H06261094A
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JP
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data communication
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JP5348471A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ezaki
浩 江崎
Shigeyasu Natsubori
重靖 夏堀
Takeshi Saito
健 斉藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通信プロトコル処理の高速化を達成すると共に
通信処理以外のプロセスについても高速化を図ることが
でき、しかも多数の通信プロトコルを実行できるデータ
通信システムを提供する。 【構成】端末間でデータ通信を行う通信手段を備えたデ
ータ通信システムにおいて、通信プロトコル処理専用プ
ロセッサCPU22を設け、端末間のデータ通信に使用
すべき通信プロトコルの実行プログラムが該プロセッサ
22が使用するメインメモリ23に存在しなかったと
き、通信手段を用いて接続されたデータ通信システム中
のプログラム記憶装置から実行プログラムをメインメモ
リ23にダウンロードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ通信システムお
よびデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】(1)通信プロトコルは、端末間あるい
は計算機間でデータの転送を行うための通信規約であ
り、OSIと呼ばれるコンピュータに関する国際基準化
機関によって定義された機能参照モデルであるOSI7
レイヤモデルの第4層の機能プロトコルである。OSI
7レイヤモデルは各層ごとの機能を明確化し、エンドト
ゥエンドでの端末間の通信を実現させるための機能モデ
ルである。各層の機能は、その層の上位/下位の機能に
原則として依存しない構成になっている。これにより、
各層の機能をそれぞれ異なるベンダ(製造会社)が供給
しても、良好に通信が行われることを保証している。
【0003】OSIモデルで規定されている第4層の機
能は、エンドトゥエンドで通信されるデータストリーム
の制御を行う。例えば、データの転送速度を制御するフ
ロー制御や、エンドトゥエンドで誤りのないデータ転送
を実現するための誤り検出/訂正制御を行う。
【0004】ファクシミリ通信などの特殊な通信を除い
て、ほとんどの通信プロトコルは通信端末やコンピュー
タ端末で唯一のプロトコルを用いて実現されている。例
えば現在最も普及している通信プロトコルの一つである
TCPプロトコルは、通常、計算機のOS(オペレーテ
ィングシステム)のカーネル部で処理され、全ての受信
/送信データの処理をOSのカーネル部で行っている。
【0005】ところで、現在の通信は例えば電話の上で
データを転送したり音声を流しており、この意味では
(アプリケーションレベルでは)マルチメディア通信を
行っているということができるが、実際にはモノメディ
ア通信しか実現していない。例えば、電話を用いてデー
タ通信を行うには、モデム装置を電話器に接続し、モデ
ム上でデータ通信の通信プロトコルを処理しているにす
ぎない。つまり、現在の通信網あるいは端末装置は、基
本的にモノメディアの通信しか行っていないと言える。
これは、現在のワークステーションについても同様であ
る。現状のワークステーションは、すべての通信を特定
の通信プロトコル(例えばTCP)を用いて行ってい
る。
【0006】ところが、実際には通信すべきメディアは
1つだけではなく、複数である。したがって、複数のメ
ディア(マルチメディア)を統一的に扱うことのできる
通信プロトコルのアーキテクチャが必要となる。マルチ
メディア通信を実現するために、一つの通信プロトコル
を用いることも可能ではあるが、メディアごとに通信プ
ロトコルに要求する条件が異なり、必ずしも1つの通信
プロトコルを用いてマルチメディア通信を処理すること
は適切ではない。現状では、マルチメディア通信を統一
的に扱うことのできる通信プロトコルアーキテクチャが
ないため、やむを得ず、例えばTCPですべてのメディ
アの通信処理を行ったりしている。
【0007】現在のコンピュータでのデータ処理は、次
のようである。まず、処理すべきデータは一旦メインメ
モリにコピーされる。コピーされたデータの内、CPU
で処理可能なデータがCPUに読み込まれ処理されて、
新しい記憶領域にコピーされる。このような読み出し/
処理/コピーの処理を繰り返して、処理がすべて終わる
と、処理後のデータが格納されるべき記憶領域にコピー
される。もし、メインメモリ内にCPUに転送すべきデ
ータが存在しないときには、一旦メインメモリにある適
当なデータを記憶領域に退避させ、CPUに転送すべき
データをメインメモリに新たにコピーする。
【0008】通信プロトコルの処理を行う場合、すなわ
ち外部からデータが転送されるときには、システムに割
り込みが発生し、現在実行されているプロセスは退避さ
せられ、通信プロトコルの処理が行われる。つまり、通
信データの到着に伴い、到着したデータは一旦メインメ
モリにコピーされ、同時に、現状処理されているプロセ
スは割り込み処理が行われる。通信データの処理が終了
すると(メインメモリとCPUの間でデータの転送が行
われる)、退避していたプロセスの実行が再開される。
【0009】このように、通信データの処理のために、
データが到着する都度プロセスは割り込み/退避処理が
行われることによりプロセスの実行が中断させられ、通
信データの処理後には再びプロセスを再開するという手
順を行う必要がある(コンテクストスイッチ)。また、
プロトコルの処理を行うためにメインメモリとCPUの
間で、何回もコピーが発生してしまう。さらに、処理が
終わったデータはCPUよりアドレス管理と転送のスケ
ジューリングが行われて記憶装置にコピーされる。この
コピーの回数の多さが、通信プロトコルの高速化の一つ
の問題点とされている。
【0010】(2)次に、LANが広域接続された通信
網におけるログイン手続き、すなわちユーザが計算機資
源(CPUその他)を使用できる状態するための手続き
について説明する。従来のログイン手続は、次の通りで
あった。
【0011】ログイン情報の所有の方法としては、以下
に示す(a)ホストが個別に情報を所有する方法と、
(b)LANで情報を共有する方法、例えばYP(イエ
ローページ)を用いる方法とがある。 (a)ホストで個別所有 YPが利用される以前、あるいはYPが利用されていな
いLANでのログイン情報の所有形態である。LANに
接続されたホストが、そのホストにログイン可能なユー
ザのログイン名、パスワード、ユーザファイルのディレ
クトリ情報をすべて管理している。ユーザのログイン手
続きに対して、ホストはパスワードのチェックおよびユ
ーザファイルのディレクトリの設定を行うことで、ログ
インが完了する。
【0012】ユーザファイルは、必ずしもログインした
ホストがそのローカルファイルに持っているわけではな
く、LAN内の他のホストにあるファイルサーバに存在
することがある。その場合には、各ホストはユーザファ
イルの実態が存在する、ファイルサーバのアドレス情報
を書いたテーブルを自ホスト内に持っており、ファイル
サーバの目的のディレクトリとの間に論理的なリンクを
形成している(マウント機能)。このマウント機能によ
り、ユーザは実際には(物理的には)、ユーザファイル
を持たないホストにログインしたままで、自分のユーザ
ファイルを利用することが可能となる。 (b)YPの利用 LANレベルで、ログイン情報を共有したファイルを持
つ形態である。LAN内部にYPサーバが存在してお
り、各ホストはサーバのアクセス情報を所有している。
ユーザのログイン要求に対して、ホストはYPサーバと
通信を行ってログイン名、パスワードのチェックを行
い、さらにユーザファイルのホーム・ディレクトリを設
定する(YPサーバ内にホームディレクトリ情報が書か
れている)。YPの利用により、各ホストごとにログイ
ン情報所有する必要はなくなる。
【0013】ユーザファイルのアクセスは、ホストでロ
グイン情報を個別に所有している場合と同じである。各
ホストは、ユーザファイルの実体が存在する、ファイル
サーバのアドレス情報を書いたテーブルを自ホスト内に
持っており、ファイルのマウントを行っている。
【0014】上記のような機能を用いて、LAN内のホ
ストからのユーザのログインが行われる。次に、遠隔L
ANからユーザのユーザファイルが存在するホームLA
Nへユーザがログインする場合の手続きと方法について
述べる。外部LANからログインする方法としては、テ
ルネットコマンドを用いる方法があるが、これには以下
に示す端末からログインする方法と、ホストからログイ
ンする方法とがある。
【0015】(A)端末からのログイン 遠隔LAN内に存在するx端末のような、本来テルネッ
ト・コマンドを用いてログインする端末からのログイン
である。ユーザは、自分がログインすべきホームLAN
のホストアドレスを入力して、ホームLANのホストに
対してログイン手続きを行う。広域データ網レベルでの
ホスト名とアドレス(IPアドレス)の対応テーブルを
持ったいわゆるディレクトリ・サーバが存在している場
合には、ホストの論理名を入力すれば、ログインすべき
ホストへコネクションが設定されるが、このようなディ
レクトリ・サーバが存在しない場合には、ユーザはログ
インすべきホストのIPアドレスを直接入力する必要が
ある。
【0016】(B)ホストからのログイン これは遠隔LAN内に存在するホストを用いてログイン
する方法である。ユーザは、一度ユーザが現在存在して
いる外部LANのホストにログインし、その後で自分の
ホームLANにテルネット・コマンドを用いてログイン
する。通常、外部LANはそのLANのユーザ以外のロ
グイン情報は持っていないので、一度ゲストユーザ用の
アカウントを用いてログインした後、ホームLANへテ
ルネットコマンドを用いてアクセスする。テルネットコ
マンド使用時は、上の場合と同じくログインすべきホス
トのIPアドレス(あるいはホスト名)を入力する必要
がある。
【0017】また、LAN内のホストとIPアドレスの
対応テーブルは、各ホストごとに、あるいはYPのよう
にLANで共用して所有している場合とがある。LAN
内でホストの論理アドレスを用いてホストの資源をアク
セスする場合には、ホスト名とIPアドレスの対応テー
ブルを用いて、ホスト名をIPアドレスに変換してアク
セスを行う。したがって、ホストのIPアドレスが変更
されたときには、すべてのホストのテーブル、あるいは
LANで共有しているテーブルの情報を変更する必要が
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】(1)現状の計算機の
構成では、前述した通信プロトコル処理の高速化が難し
い。実際、現状のWSアーキテクチャでTCPの処理を
行おうとすると、数十Mbps 程度のスループットまでし
か期待できない。この原因は、主にデータのコピー処理
による。また、データがWSに到着する度に計算機が現
在実行している処理プロセッサを退避させる必要があ
り、このオーバーヘッドが大きいことも挙げられる。ま
た、前述のようにマルチメディア通信を実現させるため
には、必ずしも一つの通信プロトコルを利用することは
適切ではない。
【0019】従って、通信データの到着に際して、現状
で処理されているプロセスを退避させることなく、つま
り割り込み処理を行うことなく、通信データに対するプ
ロトコルを処理し、通信処理以外のプロセスの処理が中
断されて処理が遅くなることを解決するアーキテクチャ
が望まれる。
【0020】また、高速な動画像通信のような、いわゆ
る高速コンティニュアスメディアの通信を良好に実現さ
せるアーキテクチャが要求される。現状のアーキテクチ
ャのWSに高速なコンティニュアスメディアの通信が行
われると、(1)割り込み処理が非常に頻繁に発生す
る、(2)メインバスが通信データでかなり占有されて
しまう、という理由で、通信処理プロセス以外のプロセ
スの実行が圧迫されてしまうことが予想される。
【0021】本発明の第1の目的は、通信プロトコル処
理の高速化を達成すると共に通信処理以外のプロセスに
ついても高速化を図ることができ、しかも多数の通信プ
ロトコルを実行できるデータ通信システムを提供するこ
とにある。
【0022】(2)現状のデータ通信網において、遠隔
LANからホームLANにログインする時には、すべて
ホームLANの特定のホストにログインする必要があ
る。つまり、外部LANに存在するユーザが使用してい
る端末あるいはホストは、単なる情報表示ターミナルで
しかなく、x端末と同じである。また、遠隔LANから
ホームLANにログインするためには、テルネットコマ
ンドしか使うことができず、ユーザは、通常、ホームL
AN内のホストのIPアドレスを知っておく必要があ
る。さらに、遠隔LANにおいて使用するホストも、端
末の機能としてしか動作せず、ユーザが現在使用してい
る、ホストのCPUおよびアプリケーションは使用する
ことができない。
【0023】ホストが外部LANに接続することを考え
ると、現状の網ではテンポラリに外部LAN内のアドレ
スを獲得する手段もなく、またホームLAN内でホスト
のアドレスが動的に割り当てられたときには対応するこ
とができない。すなわち、システム管理者が手作業でコ
ードの更新を行う必要がある。従って、ホストの移動は
同一LANの中でのみ可能であった。
【0024】このように従来のログイン方法では、外部
LANの資源を利用することができず、また外部LAN
に計算機を接続してもそれを活用できない、という問題
があった。
【0025】本発明の第2の目的は、外部LANの資源
を利用でき、また外部LANに接続された計算機の活用
ができるログイン方法を備えたデータ通信方法を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】(1)第1の目的を達成
するために、本発明の第1のデータ通信システムは、端
末間でデータ通信を行う通信手段を備えたデータ通信シ
ステムであって、通信プロトコル処理を行うプロセッサ
を設け、端末間のデータ通信に使用すべき通信プロトコ
ルの実行プログラムが該プロセッサが使用するメインメ
モリに存在しなかったとき、前記通信手段を用いて接続
されたデータ通信システム中のプログラム記憶装置から
前記実行プログラムを前記メインメモリにダウンロード
する手段を具備することを特徴とする。
【0027】また、第1の目的を達成するため、本発明
の第2のデータ通信システムは、端末間でデータ通信を
行う通信手段を備えたデータ通信システムであって、通
信プロトコル処理を行うプロセッサを設け、端末間のデ
ータ通信に使用すべき通信プロトコルを該プロセッサお
よび該プロセッサが使用するメインメモリを用いて処理
できない場合には、前記通信手段を用いて接続されたデ
ータ通信システム中に存在する、通信プロトコルの処理
を行うことのできる通信処理装置を通じて端末間のデー
タ通信を行う手段を具備することを特徴とする。
【0028】(2)第2の目的を達成するため、本発明
の複数のLANを相互接続して構成されたデータ通信シ
ステム内の通信方法は、データ通信システム内で一意と
なるように設定された各ユーザの識別情報をそのユーザ
が属するホームLAN内のユーザ識別情報管理装置に予
め記憶しておき、ユーザのログイン要求が該ユーザのホ
ームLAN以外のLANで入力された場合に、このログ
イン要求を該ユーザのホームLAN内のユーザ識別情報
管理装置に転送し、転送先の該ユーザ識別情報管理装置
が前記ユーザの識別情報を用いて前記ログイン要求を検
証することを特徴とする。
【0029】
【作用】(1)本発明の第1および第2のデータ通信シ
ステムによると、通信プロトコル処理を行う専用のプロ
セッサを用いてソフト処理で通信プロトコル処理を行う
ことにより、通信プロトコル処理の高速化が実現され
る。
【0030】また、第1のデータ通信システムによる
と、複数の通信プロトコルの柔軟的な実現が可能とな
る。すなわち、通信プロトコル処理を行う専用プロセッ
サが使用するメインメモリのみでは、メモリ容量の制限
からあまり多くの通信処理プロトコルの実行プログラム
を格納することはできない。これに対し、第1のデータ
通信システムによれば、データ通信システム中のプログ
ラム記憶装置に通信処理プロトコルの実行プログラムの
一部を記憶させておき、メインメモリに必要な実行プロ
グラムがない場合、このプログラム記憶装置からメイン
メモリにその実行プログラムをダウンロードすることに
より、メディア毎あるいは通信毎に異なるような多数の
通信プロトコル処理が可能となる。
【0031】また、第2のデータ通信システムによる
と、通信プロトコル処理を上述した専用のプロセッサお
よびそのメインメモリでは処理できない場合、データ通
信システム中に存在する通信処理装置を介して端末間の
データ通信を行ってその通信プロトコル処理を行うこと
により、専用のプロセッサの能力不足を補い、複雑な通
信プロトコル処理も柔軟に行うことが可能となる。
【0032】(2)本発明のデータ通信方法によると、
ユーザがホームLAN以外の外部LANにいても自分の
ログイン名でログインが可能であり、しかもログインし
た端末のCPUおよびアプリケーションを利用すること
が可能となる。さらに、端末を外部LANに移動させて
も、ユーザ自身によって端末内の制御コードを変更させ
ることなく、端末をホームLANに接続しているときと
同じように使用することができる。
【0033】
【実施例】(実施例1−1)図1に、本実施例のデータ
通信システムにおける端末の構成を示す。この端末は、
バス20、通信モジュール21、通信プロトコル処理専
用CPU22、CPU22が使用するメインメモリ2
3、インタフェース(I/F)24、2次記憶装置2
5、フレームバッファ/リフレッシュバッファ26、デ
ィスプレイ27、入力装置28、プリンタ29、バス2
A、そしてデータ処理を司るメインCPU2CおよびC
PU2Cが使用するメインメモリ2Dを有する。データ
の通信チャネルであるバス20とバス2Aは物理的に分
離している。
【0034】図2は、本実施例に係るデータ通信システ
ム全体の概略構成を示す図であり、通信手段である通信
プラットフォーム30を介して図1の構成を有する複数
の端末(クライアント)32,33および後述するプロ
トコルコードサーバ34が相互接続され、端末間でデー
タ通信が行われる。
【0035】本実施例において、受信SDUが到着して
2次記憶装置25に格納されるまでの手順を図3を用い
て説明する。通信モジュール21にデータ、つまりSD
Uが到着すると(S10)、通信モジュール21はCP
U22に対して割り込みをかける(S11)。すると、
CPU22は通信プロトコル処理プロセスの生成を行い
(S12)、さらに通信モジュール21に対してSDU
の書き込みアドレスを通知する(S13)。通信モジュ
ール21は、CPU22から通知されたアドレスを基に
CPU22が使用するメインメモリ23にSDUを転送
する(S14)。そして、CPU22とメインメモリ2
3の間で通信プロトコル処理を行う(S15)。
【0036】この通信プロトコル処理の終了後、誤りの
ないSDUの転送が確認されると、通信プロトコル処理
専用CPU22はバス20とバス2Aの間の通信のゲー
ト開閉(データのフィルタリング)を行うためのインタ
フェース24を介して、メインCPU2Cと通信を行
い、2次記憶装置25へ書き込むアドレス情報を受け取
る。この場合、CPU22はCPU2Cへ割り込みを行
うことになる。CPU2Cは、必要に応じてCPU22
から2次記憶装置25の記憶空間への書き込みを許可す
るための書き込み許可情報をCPU22へ通知する。こ
のようにしてSDUのデータ転送先が選択される(S1
6)。
【0037】メインCPU2Cからの書き込み許可情報
を受け取ったCPU22は、メインメモリ23から2次
記憶装置25へのSDUの書き込んで転送する(S1
7)。この後、通信プロトコル処理プロセスは消去され
る(S18)。
【0038】なお、通信プロトコル処理が終わったSD
Uをディスプレイ27に直接出力することも可能であ
る。通信プロトコル処理が終了したSDUは、メインメ
モリ23に格納されているが、このSDUはCPU22
の制御により直接、すなわちバス2Aを介さずにバス2
0を介してディスプレイ27の入力側に設けられたフレ
ームバッファ/リフレッシュバッファ26へ転送するこ
とが可能である。また、メインCPU2Cのスケジュー
リング機能を用いれば、ディスプレイ27に出力しなが
ら、2次記憶装置25に書き込むことも可能である。
【0039】また、通信プロトコルの処理を必ずしも必
要としないデータ、例えば動画像情報については、メイ
ンメモリ23へSDUを格納することなく、直接に通信
モジュール21からフレームバッファ/リフレッシュバ
ッファ26へ転送することも可能である。
【0040】次に、データが出力される場合の手続きに
ついて簡単に述べる。まず、入力装置28からキーボー
ド入力や動画像情報の発生などにより入力された情報
は、通常、メインメモリ2Dあるいはメインメモリ23
へ出力される。外部のホストとの間でやり取りされる情
報は、メインメモリ23へ入力される。すると、データ
の転送処理を行うプロセスが生成され、通信プロトコル
処理は通信プロトコル処理専用CPU22とメインメモ
リ23との間で行われる。通信プロトコル処理が終了す
ると、SDUは通信モジュール21へ転送され、さらに
外部ホストへ転送される。
【0041】通信プロトコル処理専用CPU22で使わ
れる通信プロトコル処理の実行プログラム(以下、通信
プロトコルアプリケーション実行コードという)は、コ
ネクションの設定時にネゴシェーションされる。この手
順を図4を用いて説明する。まず、通信プロトコルが選
択されると(S20)、メインメモリ23からその選択
された通信プロトコルの処理のための通信プロトコルア
プリケーション実行コードが検索される(S21)。こ
こで、選択された通信プロトコルアプリケーション実行
コードがメモリ23内に存在するかどうかが判定され
(S22)、存在していれば通信プロセスが形成される
(S23)。
【0042】一方、選択された通信プロトコルの処理の
ための通信プロトコルアプリケーション実行コードがメ
モリ23内に存在していない場合は、ネットワーク内、
すなわち図2に示すプロトコルコードサーバ34(プロ
グラム記憶装置)からその通信プロトコルアプリケーシ
ョン実行コードを検索する(S24)。そして、このプ
ロトコルコードサーバ34内に選択された通信プロトコ
ルアプリケーション実行コードが存在するかどうかが判
定され(S25)、存在していれば該プロトコルコード
サーバ34からメインメモリ23にその通信プロトコル
アプリケーション実行コードがダウンロードされ(S2
6)、通信プロセスが生成される(S27)。選択され
た通信プロトコルの処理のための通信プロトコルアプリ
ケーション実行コードがプロトコルコードサーバ34内
にも存在していない場合は、相手端末へエラー通知がな
される(S28)。
【0043】なお、上記実施例において同時に複数のコ
ネクションが一つのホストに張られる時には、通信プロ
トコル処理専用CPU22は複数の通信処理プロセスを
スケジューリング処理する。これらの複数のコネクショ
ンが互いに異なる通信プロトコルを用いてもよい。
【0044】上記実施例によれば、通信プロトコル処理
専用CPU22を用いてソフト処理で通信プロトコル処
理を行うことにより、通信プロトコル処理の高速化を図
ることができる。また、データ通信システム中のプログ
ラム記憶装置であるプロトコルコードサーバ34に通信
処理プロトコルの実行プログラムの一部を記憶させてお
き、CPU22が使用するメインメモリ23に必要な実
行プログラムがない場合、このプロトコルコードサーバ
34からメインメモリ23にその実行プログラムをダウ
ンロードすることにより、メディア毎あるいは通信毎に
異なるような多数の通信プロトコル処理が可能となる。
【0045】(実施例1−2)図5に、本実施例のデー
タ通信システムにおける端末の構成を示す。この端末
は、バス40、通信モジュール41、通信プロトコル処
理専用CPU42、CPU42が使用するメインメモリ
43、2次記憶装置45、フレームバッファ/リフレッ
シュバッファ46、ディスプレイ47、入力装置48、
プリンタ49、バス4A、そしてデータ処理を司るメイ
ンCPU4CおよびCPU4Cが使用するメインメモリ
4Dを有する。データの通信チャネルであるバス40と
バス4Aは物理的に分離しており、この両者に通信プロ
トコル処理専用CPU42が接続されている。図1に示
したインタフェース24は存在していない。本実施例に
係るデータ通信システム全体の構成は、先の実施例と同
様である(図2参照)。
【0046】本実施例において、受信SDUが到着して
2次記憶装置45に格納されるまでの手順を図6を用い
て説明する。通信モジュール41にデータ、つまりSD
Uが到着すると(S30)、通信モジュール41はCP
U42に対して割り込みをかける(S31)。すると、
CPU42は通信プロトコル処理プロセスの生成を行い
(S32)、さらに通信モジュール41に対してSDU
の書き込みアドレスを通知する(S33)。通信モジュ
ール41は、CPU42から通知されたアドレスを基に
CPU42が使用するメインメモリ43にSDUを転送
する(S34)。そして、CPU42とメインメモリ4
3の間で通信プロトコル処理を行う(S35)。
【0047】この通信プロトコル処理の終了後、誤りの
ないSDUの転送が確認されると、通信プロトコル処理
専用CPU42はバス4Aを介してメインCPU4Cと
通信を行い、2次記憶装置45へ書き込むアドレス情報
を受け取る。この場合、CPU42はCPU4Cへ割り
込みを行うことになる。CPU4Cは、必要に応じてC
PU42から2次記憶装置45の記憶空間への書き込み
を許可するための書き込み許可情報をCPU42へ通知
する。このようにしてSDUのデータ転送先が選択され
る(S36)。
【0048】メインCPU4Cからの書き込み許可情報
を受け取ったCPU42は、メインメモリ43から2次
記憶装置45へのSDUの書き込み(転送)を行う(S
37)。この後、通信プロトコル処理プロセスは消去さ
れる(S38)。
【0049】なお、通信プロトコル処理が終わったSD
Uをディスプレイ47に直接出力することも可能であ
る。通信プロトコル処理が終了したSDUは、メインメ
モリ43に格納されているが、このSDUはCPU42
を介して、CPU42とCPU4Cとの協調動作により
直接ディスプレイ47の入力側に設けられたフレームバ
ッファ/リフレッシュバッファ46へ転送することが可
能である。また、同時にメインCPU4Cのスケジュー
リング機能を用いて、2次記憶装置45に書き込むこと
も可能である。
【0050】また、通信プロトコルの処理を必ずしも必
要としないデータ、例えば動画像情報については、メイ
ンメモリ43へSDUを格納することなく、直接に通信
モジュール41からフレームバッファ/リフレッシュバ
ッファ46へ転送することも可能である。
【0051】次に、データが出力される場合の手続きに
ついて簡単に述べる。まず、入力装置48からキーボー
ド入力や動画像情報の発生などにより入力された情報
は、通常、メインメモリ4Dあるいはメインメモリ43
へ出力される。外部のホストとの間でやり取りされる情
報は、メインメモリ43へ入力される。すると、データ
の転送処理を行うプロセスが生成され、通信プロトコル
処理は通信プロトコル処理専用CPU42とメインメモ
リ43との間で行われる。通信プロトコル処理が終了す
ると、SDUは通信モジュール41へ転送され、さらに
外部ホストへ転送される。
【0052】ここで、転送すべきホストのアドレスなど
はメインCPU4Cあるいは通信プロトコル処理専用C
PU42を介して分析される。なお、情報の属性によっ
ては、例えば高速動画像などは入力装置48から入力さ
れたSDUがCPU42を介して直接通信モジュール4
1に転送され、外部ホストへSDUが転送されることも
可能である。
【0053】CPU4Cはバス4Aに接続された装置資
源を利用してプロセスの処理を行うトランズアクション
のスケジューリングを行えばよく、一方、CPU42は
バス40に接続された装置資源を利用してプロセスの処
理を行うものの管理さえ行えばよい。ただし、CPU4
CとCPU42との間では、CPU42を通してSDU
がバス4Aとバス40の間でやり取りされる時には、協
調したスケジューリングを行うことになる。
【0054】通信プロトコル処理専用CPU42で使わ
れる通信プロトコル処理の実行プログラム(以下、通信
プロトコルアプリケーション実行コードという)は、コ
ネクションの設定時にネゴシェーションされるが、その
手順は先の実施例1−1と同様である(図4参照)。従
って、本実施例1−2によれば先の実施例1−1と同様
の効果が得られる。
【0055】(実施例2−1)図7に、通信プロトコル
サーバを介したデータ通信システムの実施例を示す。本
実施例は、端末(クライアント)A51およびB53が
LAN1およびLAN2(通信プラットフォーム)55
および56やバックボーンネットワーク57を介して高
速のデータ通信および/または遠隔のデータ通信(広域
通信)を行っている時に、自WSの処理能力が不足のた
めに、必要な通信プロトコルを自WSで動作させること
ができない場合の対処法を示している。
【0056】すなわち、本来クライアントA51とクラ
イアントB53の間で行われるべき通信プロトコルを、
データ通信プロトコル処理を行うことのできる通信処理
装置(通信プロトコルサーバ)A52および通信プロト
コルサーバB54を介して、両通信プロトコルサーバA
52およびB54との間で行い、クライアントA51と
通信プロトコルサーバA52間およびクライアントB5
3と通信プロトコルサーバB54間の通信プロトコルを
用いて通信を行う。この場合、クライアントA51と通
信プロトコルサーバ52間およびクライアントB53と
通信プロトコルサーバB54間の通信プロトコルは、必
ずしも同一のプロトコルである必要はない。
【0057】このように、通信システム(ネットワー
ク)内部に高速の通信プロトコルエンジンとしての通信
プロトコルサーバ52および54を設けることで、図1
または図5に示した通信プロトコル処理専用CPU2
2,42の能力不足を補うことができる。
【0058】図8に、図7で示した通信プロトコルのレ
イヤ構造を示した。なお、破線で示した部分はネットワ
ークによってあるいはコネクションによって存在したり
存在しなかったりする。
【0059】上記実施例によれば、実施例1−1、1−
2と同様の効果が得られるほか、通信プロトコル処理専
用CPU22,42およびそのメインメモリ23,43
では処理できない場合、データ通信システム中に存在す
る通信処理装置であるサーバ52,54を介して端末間
のデータ通信を行ってその通信プロトコル処理を行うこ
とにより、これらCPU22,42の能力不足を補い、
複雑な通信プロトコル処理も柔軟に行うことが可能とな
る。
【0060】(実施例2−2)また、図9に通信プロト
コルサーバを介したデータ通信システムの他の実施例を
示す。ホストA71とホストB73がLAN1およびL
AN2(通信プラットフォーム)74および75やバッ
クボーンネットワーク76を介して高速のデータ通信お
よび/または遠隔のデータ通信(広域通信)を行う際、
ホストA71とホストB73の通信プロトコルの処理能
力不足の場合には、通信プロトコルサーバ72を介して
行えばよい。図7の実施例との相違は、一つの通信プロ
トコルサーバ72を介してホストA71とホストB73
が通信を行う点である。
【0061】上記実施例によれば、実施例2−1と同様
の効果が得られる。
【0062】次に、本発明のデータ通信システムにおけ
るコネクションの属性と、必要とされる通信プロトコル
の特徴を簡単にまとめると以下の通りである。
【0063】これらは、以下に示すように物理的な広が
り、通信帯域幅、レイテンシ要求、情報誤り/廃棄の許
容というパラメータに応じて16種のカテゴリに分類す
ることができる。
【0064】ここで、広帯域幅通信は広い帯域幅の通信
を要求するもの(例えば10Mbps以上など)、狭帯域幅
通信は狭い帯域幅(例えば64kbpsなど)の通信を要求
するものである。低レイテンシとは、アプリケーション
レベルにデータとエンド−エンドに転送するのに必要な
遅延が十分小さいもの(例えば1msec以下など)、高レ
イテンシとは、比較的大きな遅延を許容するものであ
る。 1.WAN(wide area )領域通信 1−a.広帯域幅通信(高速動作) 1−a−i.低レイテンシな通信を要求 1−a−i−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *FEC(Foward Error Correction Code)+ピーク割り
当てパイプ エンド−エンドに低レイテンシーを実現するためには、
従来のパケット網で行われている再送制御によるパケッ
ト廃棄に対する誤り制御では、再送によるオーバヘッド
により低レイテンシーを保証することができない。そこ
で、再送による誤り訂正(情報ブロックの廃棄:ATM
ネットワーク内のセル廃棄)を必要としないFEC制御
が必要である(FECで誤り訂正できない時には異常処
理としてアプリケーションは扱う)。また、FECで完
全に誤り訂正を行うには、ある程度の通信品質(情報の
配送確率:ATMネットワーク内のセル配送確率)は保
証されないとデータをFECで訂正できない。従って、
ピーク帯域割り当てのようなコネクションを用いないと
低レイテンシ通信を提供できない。
【0065】1−a−i−B.情報の誤り/廃棄を許容 零または軽プロトコル+低レテインシコネクション 情報の誤りは許容するが、レイテンシは低くしてもらい
たいアプリケーションである。これは必ずしも誤り情報
の訂正(ATMネットワーク内でのセル廃棄の回復)を
必要としないので、非常に軽い(負荷の軽い、処理が非
常に簡単なプロトコル)プロトコルで十分である。ま
た、コネクションとしては、低レイテンシのコネクショ
ンであれば十分で(通信品質要求を提供可能なコネクシ
ョン)、必ずしもピーク割り当てのコネクションは必要
ではない。例えば、動画像の通信では、セル廃棄はある
確率で許容される。このようなアプリケーションに対し
ては、誤り訂正機能などをいっさい用いないものでも、
軽い誤り訂正機能を持つプロトコル(誤り検出のみと
か、軽いFEC機能を使うなど)を使うなどが考えられ
る。プロトコルは、ユーザーの要求条件によって、使い
分けることができる。
【0066】1−a−ii.レイテンシを許容 1−a−ii−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *高速の通常のプロトコル+任意のコネクション レイテンシは許容するが、アプリケーションレベルには
誤りのない通信を提供する通信プロトコルである。た
だ、アプリケーションには高速なパイプを提供する(高
速なパイプは提供されるが、低レイテンシを要求はしな
い)ようなアプリケーションに対するプロトコルであ
る。従って、高速動作を行うプロトコルで、従来の誤り
訂正機能/アルゴリズム(TCPなど)で十分である。
【0067】1−a−ii−B.情報の誤り/廃棄を許容 *高速かつ零または軽プロトコル+任意のコネクション レイテンシを許容し、アプリケーションレベルには誤り
のない通信を必ずしも要求しない通信プロトコルであ
る。ただ、アプリケーションには高速なパイプを提供す
る(高速なパイプは提供されるが、低小さいレイテンシ
を要求はしない)ようなアプリケーションに対するプロ
トコルである。従って、高速動作を行うプロトコルで、
従来の誤り訂正機能/アルゴリズム(TCPなどで十
分)あるいは誤り訂正機能を持たない通信プロトコルで
十分である。
【0068】1−b.狭帯域幅通信(低速動作) 1−b−i.低レイテンシな通信を要求 1−b−i−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *FEC+ピーク割り当てパイプ エンド−エンドに低レイテンシを実現するためには、従
来のパケット網で行われている再送制御によるパケット
廃棄に対する誤り制御では、再送によるオーバヘッドに
より小さいレイテンシーを保証することができない。そ
こで、再送による誤り訂正(情報ブロックの廃棄:AT
Mネットワーク内のセル廃棄)を必要としないFEC制
御が必要である(FECで誤り訂正できない時には異常
処理としてアプリケーションは扱う)。また、FECで
完全に誤り訂正を行うには、ある程度の通信品質(情報
の配送確率:ATMネットワーク内のセル配送確率)は
保証されないとデータをFECで訂正できない。従っ
て、ピーク帯域割り当てのようなコネクションを用いな
いと低レイテンシ通信を提供できない。
【0069】1−b−i−B.情報の誤り/廃棄を許容 *高速かつ零または軽プロトコル+任意のコネクション 情報の誤りは許容するが、レイテンシは低くしてもらい
たいアプリケーションである。これは、必ずしも誤り情
報の訂正(ATMネットワーク内でのセル廃棄の回復)
を必要としないので、非常に軽い(負荷の軽い、処理が
非常に簡単なプロトコル)プロトコルで十分である。ま
た、コネクションとしては低レイテンシのコネクション
であれば十分で(通信品質要求を提供可能なコネクショ
ン)、必ずしもピーク割り当てのコネクションは必要で
はない。例えば、音声の通信では、セル廃棄はある確率
で許容される。このようなアプリケーションに対して
は、誤り訂正機能などをいっさい用いないものでも、軽
い誤り訂正機能を持つプロトコル(誤り検出のみとか、
軽いFEC機能を使うなど)を使うなどが考えられる。
プロトコルは、ユーザーの要求条件によって、使い分け
ることができる。
【0070】1−b−ii.レイテンシを許容 1−b−ii−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *通常のプロトコル+任意のコネクション 従来のデータ通信に要求される条件である。従って、従
来の通信プロトコルで十分である。また、通信コネクシ
ョンは、任意のコネクションで実現可能である。 1−b−ii−B.情報の誤り/廃棄を許容 *零プロトコル+任意のコネクション 特に、特別な通信プロトコルもコネクションも必要とし
ない。ただ、通信プロトコルに対しては、なんらかの機
能を持っても構わないし、コネクションのなんらかの目
標品質を持つことが望ましいかもしれない。 2.LAN(local area) 領域通信 2−a.広帯域幅通信(高速動作) 2−a−i.低レイテンシな通信を要求 2−a−i−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *高速エラー無しプロトコル(maybe FEC or light wei
ghted conventional protocol)+ピーク許容パイプ エンド−エンドに低レイテンシを実現するためには、従
来のパケット網で行われている再送制御によるパケット
廃棄に対する誤り制御では、再送によるオーバヘッドに
より小さいレイテンシーを保証することができない可能
性が考えられる。そこで、再送による誤り訂正(情報ブ
ロックの廃棄:ATMネットワーク内のセル廃棄)を必
要としないFEC制御が必要である(FECで誤り訂正
できない時には異常処理としてアプリケーションは扱
う)かもしれない。FECを用いる場合にしても、ある
程度の通信品質が保証されないと小さいレイテンシーを
提供できない。従って、ピーク帯域割り当てのようなコ
ネクションを用いる必要がある。
【0071】2−a−i−B.情報の誤り/廃棄を許容 *高速かつ零または軽プロトコル+任意のコネクション 情報の誤りは許容するが、レイテンシは低くしてもらい
たいアプリケーションである。これは、必ずしも誤り情
報の訂正(ATMネットワーク内のセル廃棄の回復)を
必要としないので、非常に軽い(負荷の軽い、処理が非
常に簡単なプロトコル)プロトコルで十分である。必ず
しもピーク割り当てのコネクションは必要ではない。こ
のようなアプリケーションに対しては、誤り訂正機能な
どを一切用いないものでも、軽い誤り訂正機能を持つプ
ロトコル(誤り検出のみとか、軽いFEC機能を使うな
ど)を使うなどが考えられる。プロトコルは、ユーザの
要求条件によって、使い分けることができる。
【0072】2−a−ii.レイテンシを許容 2−a−ii−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *高速の通常プロトコル+任意のコネクション レイテンシは許容するが、アプリケーションレベルには
誤りのない通信を提供する通信プロトコルである。た
だ、アプリケーションには高速なパイプを提供する(高
速なパイプは提供されるが、低レイテンシーを要求はし
ない)ようなアプリケーションに対するプロトコルであ
る。従って、高速動作を行うプロトコルで、従来の誤り
訂正機能/アルゴリズム(TCPなど)で十分である。
【0073】2−a−ii−B.情報の誤り/廃棄を許容 *高速かつ零または軽プロトコル+任意のコネクション レイテンシを許容し、アプリケーションレベルには誤り
のない通信を必ずしも要求しない通信プロトコルであ
る。ただ、アプリケーションには高速なパイプを提供す
る(高速なパイプは提供されるが、低レイテンシを要求
はしない)ようなアプリケーションに対するプロトコル
である。従って、高速動作を行うプロトコルで、従来の
誤り訂正機能/アルゴリズム(TCPなどで十分)ある
いは誤り訂正機能を持たない通信プロトコルで十分であ
る。
【0074】2−b.狭帯域幅通信(低速動作) 2−b−i.低レイテンシを要求する通信 2−b−i−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *FEC+ピーク割り当てパイプ エンド−エンドに低レイテンシを実現するためには、従
来のパケット網で行われている再送制御によるパケット
廃棄に対する誤り制御では、再送によるオーバヘッドに
より小さいレイテンシーを保証することができない。そ
こで、再送による誤り訂正(情報ブロックの廃棄:AT
Mネットワーク内のセル廃棄)を必要としないFEC制
御が必要である(FECで誤り訂正できない時には異常
処理としてアプリケーションは扱う)可能性が大きい。
また、FECで完全に誤り訂正を行うには、ある程度の
通信品質(情報の配送確率:ARMネットワーク内のセ
ル配送確率)は保証されないとデータをFECで訂正で
きない。従って、ピーク帯域割り当てのようなコネクシ
ョンが必要である。また、LANであるので、必ずしも
FEC機能は必要でないことも考えられる。
【0075】2−b−i−B.情報の誤り/廃棄を許容 *零または軽プロトコル+低レイテンシコネクション 情報の誤りは許容するが、レイテンシは低くしてもらい
たいアプリケーションである。これは、必ずしも誤り情
報の訂正(ATMネットワーク内のセル廃棄の回復)を
必要としないので、非常に軽い(負荷の軽い、処理が非
常に簡単なプロトコル)プロトコルで十分である。ま
た、コネクションとしては低レイテンシのコネクション
であれば十分で(通信品質要求を提供可能なコネクショ
ン)、必ずしもピーク割り当てのコネクションは必要で
はない。例えば、音声の通信ではセル廃棄はある確率で
許容される。このようなアプリケーションに対しては、
誤り訂正機能などを一切用いないものでも、軽い誤り訂
正機能を持つプロトコル(誤り検出のみとか、軽いFE
C機能を使うなど)を使うなどが考えられる。プロトコ
ルは、ユーザーの要求条件によって、使い分けることが
可能である。
【0076】2−b−ii.レイテンシを許容 2−b−ii−A.誤り/廃棄のない通信を要求 *通常のプロトコル+任意のコネクション 従来のデータ通信に要求される条件である。従って、従
来の通信プロトコルで十分である。また、通信コネクシ
ョンは、任意のコネクションで実現可能である。
【0077】2−b−ii−B.情報の誤り/廃棄を許容 *零または軽プロトコル+任意のコネクション 特に、特別な通信プロトコルもコネクションも必要とし
ない。ただ、通信プロトコルに対しては、なんらかの機
能を持っても構わないし、コネクションのなんらかの目
標品質を持つことが望ましいかもしれない。これからも
分かるように、高速通信(誤りなし)で低レイテンシを
要求するコネクションの通信プロトコルが、高速動作か
つ複雑な処理を要求することが期待される。
【0078】(実施例3)次に、本発明によるログイン
方法を用いたデータ通信方法に関する実施例について説
明する。図10は本発明によるログイン手続画面の一例
を示し、図11は従来のログイン手続画面を示してい
る。
【0079】まず、ユーザが外部LANからログインす
る方法について、図12および図13を参照して説明す
る。
【0080】図12に示すデータシステムにおいては、
LAN101,102がゲートウェイ103,104を
それぞれ介してネットワーク105に接続されている。
LAN101,102には端末(ホスト)106,10
7およびユーザ識別情報管理装置としてのログイン管理
サーバ(以下、YPサーバという)108,109がそ
れぞれ接続され、LAN102にはファイルサーバ11
0が接続されている。LAN101は、ユーザ111が
属するホームLANであり、またLAN102はそれ以
外のLAN(以下、外部LANという)である。
【0081】従来におけるLANに接続された端末は、
YPサーバのアドレスを知っている必要があるが、本実
施例における端末106,107は、必ずしも外部LA
N102にログインしようとしているユーザ111が属
するホームLAN101内のYPサーバ108のアドレ
スを知る必要はない。この場合、ログインしようとして
いるユーザ111のアカウント、すなわちデータ通信シ
ステム内で一意となるように設定されたユーザ識別情報
とパスワードを管理しているYPサーバ109に対しロ
グイン要求パケットを転送する方法として、以下の2つ
がある。
【0082】(1−1)端末106,107は、自LA
N101,102内のYPサーバ108,109のアド
レスを知っており(YPサーバアクセスのためのアドレ
スを獲得するためのブロードキャスト・メッセージを使
うことが現在のネットワークでは一般的である、自LA
N101,102内のYPサーバ108,109が管理
しているユーザ以外のユーザ・アカウントであった場合
には、ログイン名に記述されているユーザ111の属す
るホームLAN102に対してログイン要求パケット2
01を転送する。
【0083】ホームLAN101とネットワーク105
との間に設けられたゲートウェイ103は、転送された
ログイン要求パケット201を受け取ると、ホームLA
N102内のYPサーバ109にそのログイン要求パケ
ット202を転送する。
【0084】(1−2)端末106は、ゲートウェイ1
03のアドレスを知っており、このアドレスを付加した
ログイン要求パケットをゲートウェイ103に転送す
る。ゲートウェイ152は、受信したログイン要求パケ
ットが自LANのネットワークアドレスを持っていれ
ば、つまり自LAN101内のユーザからのものであれ
ば、自LAN101内のYPサーバ108のアドレスを
付加したログイン要求パケットをYPサーバ108に転
送する。一方、ゲートウェイ103が受け取ったログイ
ン要求パケットが外部ネットワークのアドレスが付加さ
れたパケットであったときには、これをフォワーディン
グする。
【0085】上述した(1−1)、(1−2)のいずれ
の実現方法においても、目的LAN(この場合、ホーム
LAN102)とネットワーク105との間のゲートウ
ェイ104に到着したログイン要求パケットは、そのL
AN102内のYPサーバ109に転送される。
【0086】ここで、(1−1)、(1−2)いずれの
実現方法においても、ゲートウェイ103,104に転
送されるログイン要求パケット201は、パケットの特
別なフィールド、例えばタイプ・フィールドを用いて、
そのログイン要求パケットであることがゲートウェイ1
52,153で理解できるようにしておく。また、ログ
イン要求パケットのために予めポート番号(OSI第4
層から第3層で情報の多量化を行うために使用されるI
D番号)を割り振ることも可能である。
【0087】次に、図14を用いて本実施例におけるロ
グイン手続きの手順を説明する。ログインしようとして
いるユーザ111のログイン要求パケットが端末106
からホームLAN102内のYPサーバ109へ転送さ
れると(S40)、このログイン要求パケットを受信し
たYPサーバ109は、ログインアカウントを検索する
(S41)。ここで、該当するログインアカウントが存
在するか否か、つまりログイン要求を出したユーザ11
1が自LAN102内のユーザかどうかを調べ(S4
2)、YESの場合にはパスワードの入力を要求するパ
ケットをユーザ111が居る端末106に対して送信す
る(S43)。
【0088】パスワード要求パケットの宛先アドレス
は、先に受信したログイン要求パケットに含まれている
送信アドレス情報を用いることができる。このとき、ロ
グイン手続きに使われるパケットのタイプフィールドの
設定あるいはポート番号は、予め設定されているか、あ
るいは最初の受信したログイン要求パケットに書き込ま
れているものを用いる。
【0089】パスワード要求パケットを受け取った端末
106は、ユーザ111により入力されたパスワードを
先のYPサーバ109に転送する(S44)。パスワー
ドの情報を持つパケットで端末106からYPサーバ1
09に転送される宛先アドレスとしては、例えば先に受
信したパスワード要求パケットの送信元アドレスおよび
ポート番号、さらには必要に応じてこれ以上のヘッダ情
報およびプロトコルヘッダを用いることができる。パス
ワード入力パケットはログイン要求パケットとは異な
り、ログイン要求パケットであることがゲートウェイ1
04で認識される必要はなく、ゲートウェイ104にと
っては通常のデータパケットと同じに扱われる。
【0090】ユーザ111により入力されたパスワード
が正しいと確認され(S45)、その結果ユーザ111
がログインを許可された時には、YPサーバ109はフ
ァイル情報、すなわちユーザ111のユーザ・ホーム・
ディレクトリ情報、ユーザ111のファイルサーバ11
0のアドレスおよびユーザファイルとして論理リンクを
張るディレクトリ情報(マウントに必要なディレクトリ
情報)をユーザ111が居る端末106へ転送する(S
46)。これらのファイル情報(マウント情報およびユ
ーザホームディレクトリ情報)を受け取った端末106
は、ユーザホームディレクトリを生成し、さらにファイ
ルサーバ110の目的のディレクトリ・ポイントに対し
て論理リンクを張ってマウントを行う(S47)。
【0091】次に、端末が外部LANからログインする
方法について、図15〜図18を参照して説明する。
【0092】端末のブート手続きにおいて、その端末が
本来属していたホームLAN(この場合、LAN302
とする)以外の外部LAN(この場合、LAN301と
する)に属する端末、すなわち移動端末306であった
時には、ブート手続き中に該端末306は一時的に端末
をシャットダウンしない以外は、図17に示すようにそ
の外部LAN301に割り振られている、ネットワーク
に対応するテンポラリアドレスを獲得する(S50)。
獲得するテンポラリアドレス、例えばテンポラリIPア
ドレスは、拡張ヘッダ形態を用いて表現されたアドレス
である場合、例えばE.16サブアドレスなどや、移動
端末306にリザーブされているアドレスでも可能であ
る。
【0093】テンポラリアドレスを獲得した端末306
は、そのホームLAN302にそれを通知する(S5
1)。そして、ホームLAN302内のYPサーバ30
9またはゲートウェイ304でデータ転送のための処理
が行われる(S52)。
【0094】ここで、S51における端末306からホ
ームLAN302へのテンポラリアドレスの通知先は、
具体的には以下に示す(a)(b)2つの場合がある。
【0095】(a)ホームLAN302とネットワーク
305間のゲートウェイ304 (b)YPサーバ308,309 外部LAN301にブートした端末306は、YPサー
バアドレスまたはブロードキャストアドレスの情報ある
いは、ホームLAN302が持つファイルサーバ(端末
など)その他の資源をアクセスするためのアドレス情報
を全て持っており、何等の変更なしにホームLAN30
2をアクセスすることが可能である。
【0096】まず、ゲートウェイ304に端末306の
テンポラリアドレスを通知する方法の場合を説明する。
ゲートウェイ304は、外部LAN301にログインし
た端末306のテンポラリアドレスと本来のアドレス
(ホームLAN302で使用しているアドレス)との対
応表を持っており、本来ホームLAN302に端末が居
ると考えられて転送されたパケットは、このゲートウェ
イ304で宛先アドレスを変更された後、外部LAN3
01に居る端末306へ転送される。このようなパケッ
トの転送は、上記2つのLAN、すなわち端末306が
ブートした外部LAN301およびホームLAN302
以外のLANから転送されたパケットについても、良好
に行われる。
【0097】図20および図21はその様子を示したも
ので、図20ではパケットはアドレス管理サーバによっ
て移動端末に転送され、図21ではパケットはゲートウ
ェイ(GW)を介して移動端末へ転送される。
【0098】なお、端末306が外部LAN301から
抜けるとき、すなわち移動あるいはシャットダウンを行
う時には、図18に示すようにシャットダウン手続きの
中でテンポラリアドレスの解放をホームLAN302内
の機器、この場合はゲートウェイ304に通知する(S
60)。このテンポラリアドレスの解放通知を受け取っ
たゲートウェイ304は、アドレスの対応表のディレク
トリを削除し、テンポラリアドレスの解放を行う(S6
1)。
【0099】次に、テンポラリアドレスをホームLAN
302内のアドレス管理サーバ308(YPサーバな
ど)に通知する場合を説明する。各端末あるいはゲート
ウェイが、ある端末にパケットを転送する場合には、Y
Pサーバのようなアドレス管理サーバにアドレス(たと
えばIPアドレス)を問い合わせ、目的の端末へパケッ
トを転送するためのアドレスの獲得を行う。従って、外
部端末171が獲得したテンポラリアドレスをこのアド
レス管理サーバ178に通知することで、通知・登録以
後に転送すべきパケット(外部端末行きのパケット)
は、その端末171がブートしたLAN172へ転送さ
れることになる。
【0100】なお、端末306が外部LAN301から
抜けるとき、すなわち移動あるいはシャットダウンを行
う時には、図18に示すようにシャットダウン手続きの
中でテンポラリアドレスの解放をホームLAN302内
の機器、この場合はアドレス管理サーバ308に通知す
る(S60)。このテンポラリアドレスの解放通知を受
け取ったアドレス管理サーバ308は、アドレスの対応
表を元に戻し、テンポラリアドレスの解放を行う(S6
1)。
【0101】ここで、図18の両方の場合(ゲートウェ
イ304とアドレス管理サーバ308への通知)のいず
れにおいても、テンポラリアドレスの解放通知として
は、元のアドレス情報に戻す方式と端末は現在存在して
いないという情報にする方式とがある。
【0102】上述した実施例3によれば、データ通信シ
ステム内で一意となるように設定された各ユーザの識別
情報をそのユーザが属するホームLAN内のユーザ識別
情報管理装置に予め記憶しておき、ユーザのログイン要
求が該ユーザのホームLAN以外のLANで入力された
場合に、このログイン要求を該ユーザのホームLAN内
のユーザ識別情報管理装置に転送し、転送先の該ユーザ
識別情報管理装置がユーザの識別情報を用いてログイン
要求を検証することにより、ユーザが外部のLANに居
ても自分のログイン名でログイン可能であり、しかも、
ログインした端末のCPUおよびアプリケーションを利
用することが可能となる。また、端末を外部LANに移
動させても、ユーザ自身によって端末内の制御コードを
変更させることなく、端末をホームLANに接続してい
るときと同じように使用することができる。
【0103】
【発明の効果】(1)本発明の第1のデータ通信システ
ムによれば、通信プロトコル処理を行うプロセッサを設
け、端末間のデータ通信に使用すべき通信プロトコルを
該プロセッサおよび該プロセッサが使用するメインメモ
リを用いて処理できない場合には、前記通信手段を用い
て接続されたデータ通信システム中に存在する、通信プ
ロトコルの処理を行うことのできる通信処理装置を通じ
て端末間のデータ通信を行うことにより、通信プロトコ
ル処理の高速化を実現できると共に、複数の通信プロト
コルの柔軟的な実現が可能となる。
【0104】本発明の第2のデータ通信システムによれ
ば、通信プロトコル処理を行うプロセッサを設け、端末
間のデータ通信に使用すべき通信プロトコルを該プロセ
ッサおよび該プロセッサが使用するメインメモリを用い
て処理できない場合には、前記通信手段を用いて接続さ
れたデータ通信システム中に存在する、通信プロトコル
の処理を行うことのできる通信処理装置を通じて端末間
のデータ通信を行うことにより、通信プロトコル処理を
行うプロセッサの能力不足を補い、複雑な通信プロトコ
ル処理も柔軟に行うことが可能となる。
【0105】(2)本発明のデータ通信方法によると、
複数のLANを相互接続して構成されたデータ通信シス
テム内の通信方法において、データ通信システム内で一
意となるように設定された各ユーザの識別情報をそのユ
ーザが属するホームLAN内のユーザ識別情報管理装置
に予め記憶しておき、ユーザのログイン要求が該ユーザ
のホームLAN以外のLANで入力された場合に、この
ログイン要求を該ユーザのホームLAN内のユーザ識別
情報管理装置に転送し、転送先の該ユーザ識別情報管理
装置がユーザの識別情報を用いてログイン要求を検証す
ることにより、ユーザが外部のLANに居ても自分のロ
グイン名でログイン可能であり、しかも、ログインした
端末のCPUおよびアプリケーションを利用することが
可能となる。また、端末を外部LANに移動させても、
ユーザ自身によって端末内の制御コードを変更させるこ
となく、端末をホームLANに接続しているときと同じ
ように使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデータ通信システムに
おける端末の構成図
【図2】同実施例に係るデータ通信システム全体の概略
構成を示す図
【図3】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
【図4】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
【図5】本発明の他の実施例に係るデータ通信システム
における端末の構成図
【図6】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
【図7】サーバを介した通信形態の一例を示す図
【図8】図7におけるプロトコルレイヤモデルを示す図
【図9】サーバを介した通信形態の他の例を示す図
【図10】本発明によるログイン方法におけるログイン
画面の一例を示す図
【図11】従来技術によるログイン方法におけるログイ
ン画面を示す図
【図12】本発明による外部LANからのログイン方法
が適用されるデータ通信システムの構成図
【図13】同実施例における外部LANからのログイン
手続を示すシーケンス図
【図14】同実施例における外部LANからのログイン
手続を示すフローチャート
【図15】本発明による移動端末の外部LANへのブー
ト手続が適用されるデータ通信システムの構成図
【図16】本発明による移動端末のブート手続を示すシ
ーケンス図
【図17】同実施例による移動端末のブート手続の一例
を示すフローチャート
【図18】同実施例による移動端末のブート手続の他の
例を示すフローチャート
【図19】本発明による移動端末のシャットダウン手続
を示す図
【図20】本発明による移動端末のブート後のパケット
転送の一例の様子を示す図
【図21】本発明による移動端末のブート後のパケット
転送の他の一例の様子を示す図
【符号の説明】
22…通信プロトコル処理専用CPU 23…メインメ
モリ 2C…メインプロセッサ 2D…メインメ
モリ 2A…メインバス 2B…通信プロ
トコル処理用バス 31…通信プラットフォーム 34…プロトコ
ルコードサーバ 42…通信プロトコル処理専用CPU 43…メインメ
モリ 4C…メインプロセッサ 4D…メインメ
モリ 40…通信プロトコル処理用バス 4A…メインバ
ス 52…サーバA 54…サーバB 55…通信プラットホーム 56…通信プラ
ットホーム 57…バックボーンネットワーク 72…サーバ 74…通信プラットホーム 75…通信プラ
ットホーム 76…バックボーンネットワーク 101…LAN 102…ホーム
LAN 103,104…ゲートウェイ 105…ネット
ワーク 106,107…端末 108,109
…ログイン管理サーバ 110…ファイルサーバ 111…ユーザ 301…LAN 302…ホーム
LAN 303,304…ゲートウェイ 305…ネット
ワーク 306…端末 307…アドレ
ス管理サーバ 308,309…ログイン管理サーバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端末間でデータ通信を行う通信手段を備え
    たデータ通信システムにおいて、 通信プロトコル処理を行うプロセッサを設け、端末間の
    データ通信に使用すべき通信プロトコルの実行プログラ
    ムが該プロセッサが使用するメインメモリに存在しなか
    ったとき、前記通信手段を用いて接続されたデータ通信
    システム中のプログラム記憶装置から前記実行プログラ
    ムを前記メインメモリにダウンロードする手段を具備す
    ることを特徴とするデータ通信システム。
  2. 【請求項2】端末間でデータ通信を行う通信手段を備え
    たデータ通信システムにおいて、 通信プロトコル処理を行うプロセッサを設け、端末間の
    データ通信に使用すべき通信プロトコルを該プロセッサ
    および該プロセッサが使用するメインメモリを用いて処
    理できない場合には、前記通信手段を用いて接続された
    データ通信システム中に存在する、通信プロトコルの処
    理を行うことのできる通信処理装置を通じて端末間のデ
    ータ通信を行う手段を具備することを特徴とするデータ
    通信システム。
  3. 【請求項3】複数のLANを相互接続して構成されたデ
    ータ通信システム内の通信方法において、 前記データ通信システム内で一意となるように設定され
    た各ユーザの識別情報をそのユーザが属するホームLA
    N内のユーザ識別情報管理装置に予め記憶しておき、ユ
    ーザのログイン要求が該ユーザのホームLAN以外のL
    ANで入力された場合に、このログイン要求を該ユーザ
    のホームLAN内のユーザ識別情報管理装置に転送し、
    転送先の該ユーザ識別情報管理装置が前記ユーザの識別
    情報を用いて前記ログイン要求を検証することを特徴と
    するデータ通信方法。
JP5348471A 1993-01-07 1993-12-27 データ通信システムおよびデータ通信方法 Pending JPH06261094A (ja)

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JP5-1267 1993-03-12
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