JP5589060B2 - ぼやけ知覚に合わせてカスタマイズされたメガネレンズの製造方法 - Google Patents

ぼやけ知覚に合わせてカスタマイズされたメガネレンズの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、特定された着用者を対象とすると共にこの着用者のぼやけ知覚の関数としてカスタマイズされたメガネレンズの製造に関する。
周知の方法において、眼鏡の着用者の屈折異常(ametropia)と、着用者によって着用される眼科用レンズによって与えられる眼科的矯正の間における差は、ぼやけと呼ばれる着用者の不明瞭性(fuzziness)を生む。ぼやけが網膜の後方における不鮮明な画像に起因するとき、着用者の眼調節の限界を超えない限り、適応遅延の範囲内で、着用者の目の適応によって、自発的に取り除かれる。しかし、それは着用者に視覚疲労をもたらす。しかし、一般の方法で、目の調節力以外に、着用者の屈折異常と着用者が着用するメガネレンズの眼科的矯正との間における差に起因するぼやけは、視力障害(a defect of his vision)を構成する。
現在、改善された眼科的矯正を生成する特定のメガネレンズも、このぼやけが非常に制限されてはいるが、凝視する特定の斜め方向に対して、或る程度のぼやけをもたらす。
特に、そのようなケースは、老眼の着用者がレンズの決定されたゾーンを介して可変的な距離で明らかに見ることができるプログレッシブレンズ(progressive lenses)に関するケースであり、このケースはこれらのゾーン以外において、視力の変化と着用者の視覚的ぼやけをもたらす乱視の変化とを示す。そのようなケースは、単焦点メガネレンズに関するケースも該当する。単焦点メガネレンズは、着用者の中心視覚(foveal vision)及び周辺視野(peripheral vision)を同時に矯正するために適している。その後、これらのようなプログレッシブレンズ又は中心・周辺視覚矯正レンズは、特定の着用者に割り当てられ、提供可能な改善された光学的矯正と、見つける斜め方向に残存するぼやけと、が折り合いづけられる。
しかし、多数の生理学的研究は、異なる対象者間において視覚的ぼやけ知覚が大きく変化することを示している。このように、同一の眼科処方を受けて、眼科レンズ又はそれと同等であるものを着用した2人の眼鏡着用者は、見つめる特定の斜め方向において、これらのレンズに起因するぼやけによって、感じる不便さは異なることがある。例えば、第1着用者は、このぼやけによって不便を感じる一方、第2着用者は、視覚的に快適さを感じる場合がある。着用者等の眼の機能と彼等が生じる残存するぼやけとの間において、これらの等しいレンズによって提供される折り合い(compromise)は、第2着用者に適しているのだとすれば、第1着用者のために修正されなければならない。
このように、本発明の目的は、その眼鏡の着用が予定された着用者によるぼやけ知覚の関数としてカスタマイズされているメガネレンズを製造することである。
本発明の他の目的は、在庫して利用できなければならず、全く同じ眼科処方に対応する異なるレンズのモデルの数を増加させることなく、メガネレンズが製造される際において、着用者のぼやけ知覚を考慮することにある。
本発明が、
・可変的な眼科処方に対応すると共に、各々の処方に対して、凝視の方向における少なくとも一つの固定された仰角の参照値に対して、凝視の方向の方位角の値の関数として、ぼやけの値の少なくとも一つの分布に対応する一連のメガネレンズの特徴を得るステップ/1/と、
・ぼやけの参照閾値を得るステップ/2/と、
・特定された着用者のために、眼科処方と、着用者によって知覚されたぼやけの少なくとも一つの閾値とを得るステップ/3/と、
・ステップ/1/において用いられる前記一連のメガネレンズから、着用者の前記眼科処方に対応する第1レンズを選択するステップ/4/と、
・前記第1レンズ及び前記仰角の参照値に対して、前記第1レンズが前記ぼやけの参照閾値を有する凝視の方向の方位角の値を決定するステップ/5/と、
・着用者の前記眼科処方に対応する第2のレンズを決定するステップであって、ステップ/5/において決定された前記仰角の参照値及び前記方位角の値における第2レンズのぼやけの値が、ステップ/3/の着用者のために得られた知覚されるぼやけ知覚の閾値に関する絶対値において0.50以下ジオプタの不一致にするステップ/6/と、
・ステップ/6/において選択された前記第2レンズに従って着用者を対象とするレンズを製造するステップ/7/と、を備えた眼科用メガネレンズの製造方法を提案する。
このように、同等の眼科処方を有する異なる着用者のために本発明により製造されるメガネレンズが、ぼやけに対する異なる着用者それぞれの感度がどうであれ、着用者によって全く同様に経験されるように各々調整された幅を有する鮮鋭な視覚(sharp vision)にする。従って、本発明は、各着用者に提供されるレンズをカスタマイズするためにパラメータとして知覚されるぼやけを導入する。
本発明によれば、これらすべての着用者が、ぼやけのレベルがそれらの各々いずれにも受け入れられる視野の垂直中央バンドから同じ恩恵の印象を受けるように、眼科用レンズを異なる着用者に提供することができる。メガネレンズを介したこの視野の中央バンドは、関係する各着用者によって知覚されるように、同じ幅を有する。レンズのカスタム化を行う際に、各着用者のぼやけ知覚の個人性が考慮される。レンズのカスタム化は、着用者に印象と同一の鮮鋭な視野バンドにおける幅についての印象を与える。印象は、他の着用者によって、それらのそれぞれのレンズで経験される。
より正確には、本発明に係る方法におけるステップ/5/は、鮮鋭な視覚の視野(field of sharp vision)、すなわち提供されるレンズによりぼやけのない視野のための参照幅を決定するステップを含む。したがって、ステップ/2/におけるぼやけの参照閾値は、ぼやけの許容量の標準限度として用いられる。それから、ステップ/6/は、考慮される着用者に依存するぼやけ知覚の限度を鮮鋭な視野における参照幅に割り当てるステップを含む。鮮鋭な視野における参照幅の限度で、着用者に提供されるレンズごとに、参照閾値は、このレンズの着用者のために決定されるぼやけの閾値により置き換えられる。
従って、本発明は、一連の各レンズのぼやけの値の分布を決定するために、ステップ/1/において用いられる手順に直接に関連しない。レンズの矯正の欠陥及び/又はこのレンズの光学収差の振幅を算出するために本発明の前に当業者に知られている方法は、凝視の方向ごとに、等価な方法で適用されることができ、すべてが本発明と互換性を持つ。レンズに関連する眼科処方が着用者の視覚に対応する限り、各レンズと該レンズを介した凝視の方向とに対するぼやけの値は、客観的な値であり、すなわちレンズの将来の着用者に依存しない値である。
同様に、本発明が、ぼやけの参照閾値を決定するためにステップ/2/において使われる手順に特に関連しない。本発明の前に公知の方法の何れか一つは、一般に認められており、又はいかなる視覚の不便さも引き起こさないぼやけの平均最大レベルを決定するために用いられ得る。
最終的に、本発明は、各着用者に特有のぼやけの閾値を決定するためにステップ/3/において使われる方法それ自体とは関連していない。同様に、本発明は、各着用者のための、ぼやけの閾値のような個々の決定を実行するために、以前から公知であるすべての方法と互換性を持つ。
従って、本発明は、他の着用者と同様の鮮鋭な視覚の視野の幅を有する感覚を各着用者に与えることを可能にする記載順序に係る連続したステップ/1/〜/7/の実施である。
更に、各着用者に提供される「第2レンズ」と称されるメガネレンズは、第1レンズと同じ一連の初期レンズから選択されることができる。このようにして、本発明によって各着用者に対して特有のぼやけ知覚の関数として提供されるレンズのカスタム化は、全く同一の眼科処方のために備蓄されたレンズの異なるモデルの数を制約することを可能にする。一連のレンズが、例えば異なるデザインに対応する一連の半仕上げのレンズが使用される場合、各着用者によって知覚されるぼやけ関数としてのカスタム化は、同じ一連の半仕上げのレンズの範囲内で提供されるレンズの選択を修正することにより実施されることができる。同様に、提供されるレンズが、前に最適化され且つ記録されたデザインを基礎として製造されるとき、本発明は、新規なデザインを考案することを必要としない。また、提供されるレンズは、入手可能なデザインの中から選択されることができ、又は単に入手可能なデザインを基礎として算出され得る。
ステップ/1/において用いられる一連のレンズは、実際のレンズ、つまり2つの最終的な表面を有する完結したレンズ、又は1つの最終的な表面を有する半仕上げのレンズであっても良い。それらは、それらのそれぞれの特徴の記録によって定められるレンズであってもよい。この場合、本発明は、一連のレンズの各々のために記録された特徴を基礎として実行される。その後、最終レンズは、ステップ/6/において選択された記録された第2レンズによってステップ/7/において製造される。
本発明の改良によれば、レンズのカスタム化は、幾つかの凝視の仰角と同時に各着用者によってぼやけ知覚を考慮することにより行われることができる。したがって、本発明に係る方法におけるステップは、以下のように実施される。
・ステップ/1/において、:方位角の値の関数としてのぼやけの値の分布が、一連の各レンズに対して、又は凝視の方向における仰角の幾つかの固定参照値に対して得られる。
・ステップ/3/において、:
同定された着用者によって知覚されるぼやけの閾値は、各仰角の参照値に対して得られる。
・ステップ5が各仰角の参照値に対して同じ第1レンズに対して繰り返され、各仰角の参照値と関連付けられたある方位角が決定される。第1レンズは、ある方位角に対して、そのぼやけの参照閾値を有する。
・そして、ステップ/1/において使用されると共に、ステップ/5/の繰り返しの間に決定される対応方位角の値に関連するすべての仰角の参照値に対して、第2レンズがそのぼやけの値を有するように、ステップ/6/は実行される。各々は、着用者のために、そして対応する仰角の参照値のために、ステップ/3/において得られた知覚ぼやけの閾値と、絶対値において0.50ジオプタ以下の不一致をとする。
このように、着用者に提供されるレンズを介した各着用者のためのぼやけの無い視野は、着用者の視覚的ぼやけに対する感度が如何なるものであるかに拘わらず、定常的な方法で知覚される幅プロファイルを示す。
実際には、幾つかの仰角の参照値に対して、又は使われる実際のすべての仰角の参照値に対して、着用者によって知覚される一つ又は同一のぼやけの閾値が用いられ得る。それにもかかわらず、様々な仰角の参照値がレンズを介した視野の可変的な距離に関連するとき、特にこれらのレンズがプログレッシブレンズであるときに、変化可能なぼやけ知覚の閾値は、視野距離の変化と相関し得る。
本発明の他の特徴及び他の効果は、添付の図面に関連した実施の非限定的な実施形態に関する記載において明らかとなるであろう。
眼科用レンズの着用者の凝視の方向を分類するためのシステムを示す図である。 全く同じの眼科処方に対応する異なるレンズに対するぼやけの横方向の分布を示す。
図1に関連する本説明において、メガネレンズ着用者の凝視の方向が仰角及び方位角と称される2つの角度によって分類される。したがって、参照方向Dが採用されており、参照方向Dは着用者の眼の回転中心Rを通過すると共に合わせ十字と呼ばれると共にFCと表示されたレンズに刻まれたマークを通過する。通常、合わせ十字FCは、着用者により選択される眼鏡フレームのハウジングにおいてレンズを調整するために用いられ、着用者がまっすぐに前方向を凝視するときに、着用者の凝視の方向が合わせ十字を通過する。図1は、着用者の眼1に対して使用の位置にあるメガネレンズを示す図である。軸X、Y及びZを有するシステムは、レンズ1に結ばれており、眼の回転の中心Rを原点としてとる。軸X、Y及びZを有するシステムは、眼に結ばれており、ある瞬間での着用者の凝視の方向Dが、常に軸Xの上に置かれる。それは、眼の回転の中央R及び目の水晶体の頂点Aを通過する。その後、方向Dの仰角(又は「偏角(declination)」)は、垂直面、図のX−Z平面において、正確に図られた、X−Z平面上への凝視のDにおける参照方向Dと垂直な投影Dとの間の角度である。通常、仰角は、明らかに凝視の方向のために計算される。下方向、すなわちX−Y平面の下の方向に向けられた凝視の方向に対して正としてみなされる。レンズ1を介した凝視の方向Dの方位角は、凝視の方向Dと垂直X−Z面との間、すなわち方向Dとその投影Dとの間の角度である。規約により、方向Dが垂直X−Z平面に関してレンズ1の鼻側(nasal side)の方を指すときに、方位角が正と判断される。
更に、以下において与えられるメガネレンズの光学特性は、すべての必要な計算及び測定パラメータに対して、当業者によって通常使用される値を採用することで得られる。このような光学特徴は、特に、視力P及び乱視(astigmatism)の値を含み、決定されたパラメータは、着用者のレンズ着用パラメータ(wearer's lens wearing parameters)、着用者の生理的パラメータ(physiological parameters)等でもよい。本明細書中の説明において、考慮される光学特性は、中心視覚(foveal vision)に関係する。
このように、メガネレンズは、視力及び乱視のチャートの供給によって記述される。このようなチャートは、仰角α及び方位角βの値のそれぞれの組において、ジオプタで表される視力及び乱視の値を示す。
現在、メガネレンズは眼科処方と常に関連しており、この着用者の視覚欠損(visual defect)がレンズの処方に対応するときに、特定された着用者に割り当てられる。レンズの処方は、WPと表示された視力の値を備える。視力は、レンズを介した参照方向、例えば方向Dに対して製造される。レンズの処方は、WAと表示された乱視値をも備える。それから、残余乱視(residual astigmatism)が導入される。残余乱視Aは、特定の凝視の方向に対するメガネレンズの乱視の真値(real value)と乱視の処方値WAとの間の差である。一般的な方法において、視力P及び残余乱視Aの値は、仰角α及び方位角βによって分類された様々な凝視の方向の間で変化する。
凝視の方向Dごとに、眼鏡用レンズは、それ自身によって、画像ぼやけを生む。画像ぼやけの値Bは、当業者に知られている幾つかの代替的な数式によって算出され得る。
例えば、ぼやけの値Bは、以下の式を使用して算出され得る:
B=│WP−P│+│A│/21/2 (1)
ここで│.│は、絶対値を示す。このように、ぼやけの値Bは、一般に、仰角αと、メガネレンズを介した凝視の方向Dにおける方位角βとに依存する。
眼調節(ocular accommodation)は、視力障害(optical power defect)WP−Pを補償するのに十分であり、前式は以下のように記述できる:
B=│A│/21/2 (2)
本発明によって特定された着用者に割り当てられる眼科用メガネレンズは、任意のタイプでもよい。通常、本発明に係る方法に用いられる一連の眼鏡レンズは、異なる処方に対して少なくとも一つのレンズを備える。
特に、少なくとも一つのレンズは、通常プログレッシブレンズと呼ばれている視力の漸進的付加(progressive addition)を有する一連のレンズでもよい。この場合、各レンズと関係している眼科処方は、更に付加値を含む。付加値は、レンズを介した近見視力(near vision)方向とレンズと遠見視力(far vision)方向との間におけるレンズの視力差である。従って、一連のレンズは、可変付加値に対応し、2つの連続した付加値が例えば0.25ジオプタだけ離間している。それらは、遠見視力の方向に対して、前面(front face)の平均曲率及び円筒曲率の可変的な値に更に対応できる。任意的に、それらは、各処方に対して変更可能なデザインに対応することもできる。
代替的に、本発明によって、着用者に割り当てられるレンズは、着用者の中心視覚(foveal vision)の矯正及び周辺視覚(peripheral vision)の矯正を全く同一の時刻で行う単焦点レンズ(monofocal lens)であってもよい。後者の場合、本発明のために使用する一連のレンズの全ては、単焦点であり、視力及び乱視の異なる処方値に対応する。任意には、一連のレンズは、全く同一の処方に対して可変的な周辺視覚矯正(peripheral corrections)に対応するレンズから成ることもできる。
本発明の実施の等価な態様によれば、使用する一連の眼鏡用レンズは、半仕上げレンズ又は仕上げレンズのような真のレンズ(real lenses)であることができ、例えばライブラリで記録されていると共に、レンズの説明を各々含んでいるデジタル・ファイル形式有するカタログにリストされた他のレンズであってもよい。後者の場合、本発明はコンピュータによって実行することができる。そして、着用者に割り当てられるレンズがコンピュータ処理の結果を基礎として製造できる。
その後、凝視の方向Dの仰角の少なくとも一つの参照値が固定される。レンズは、凝視の方向Dの仰角の少なくとも一つの参照値に対して、将来着用者によるぼやけ知覚に適している。それから、一連のレンズのそれぞれにより形成されるぼやけの値Bの横方向の分布は、αと表記されているこの仰角の値に対して決定される。この分布は、各レンズに対して関数B(α,β)の変化により記述される。そのとき、仰角αは参照値αに常に等しく、方位角βは変化する。他の更なる仰角の値α、α、...が余分の参照値として考慮されるとき、使用される一連のレンズそれぞれに対して、ぼやけの横分布として、まずは最初にB(α,β)、B(α,β)、...が得られる。
仰角の参照値αの第1の好適な選択によれば、方向Dに対応する各レンズの合わせ十字FCを通過する凝視の方向Dの下において、後者は20°との45°との間で、好ましくは26°と38°との間で固定できる。αに対するこのような値はプログレッシブレンズを数人の着用者に提供することに特に適しており、それらの全てが全く同一の幅を有する近見視力(near vision)の恩恵を受ける。
仰角の参照値αの第2の好適な選択によれば、後者は、方向Dに対して−10°と+2°との間で固定されることができる。これのようなαに対する異なる値はプログレッシブレンズを数人の着用者に提供するのに特に適しており、それらの全てが全く同一の幅を有する中間視力領域(intermediate vision zone)及び遠見視力領域(far vision zone)の恩恵を受ける。また、それは全く同一の時間で中心視覚(foveal vision)及び周辺視野(peripheral vision)で矯正する単焦点レンズにも適している。
幾つかの参照値が仰角のために同時に使われるときに、これらの参照値のうち第1、例えばαは、20°と45°との間で、好ましくは26°と38°との間で固定されることができ、これらの参照値のうち第2、例えばαは、−10°と+2°の間に固定できる。
更に、以下において、ぼやけの参照閾値Bは、固定される。値Bは、限界を定める。その限界未満では、大多数によって、ぼやけBがほとんど認知不可能であるか、又は不便にならないとみなすことができる。この限界は、基準に依存し、又は、使われる視覚的ぼやけ知覚(visual perception )を評価する検査に依存する。したがって、ぼやけ知覚に関する幾つかの検査が、代替的に用いられ得る。その幾つかの検査は、当業者にとって公知であり、その詳細については、ここで再び述べない。ぼやけの参照閾値Bは、ぼやけ知覚の閾値の平均であってもよい。ぼやけ知覚の閾値の平均は、標本母集団における個人のそれぞれに対して得られる。この場合、本発明の方法は、ぼやけの参照閾値が以前に決められた以前の標本母集団に関して増加した新規な標本母集団を基礎として、ぼやけの参照閾値Bを更新する事前ステップを更に含むことができる。代替的には、ぼやけの参照閾値Bは、結果が発表された研究から入手することが可能である。
それがレンズのぼやけB(α,β)の横方向の配布に供給されるとき、ぼやけの参照閾値Bは、仰角の値αに対してレンズのバンドの幅(width of a band in the lens)を決定する。レンズのバンドの幅を介して、このレンズの処方に対応するの大多数の個人は、鮮鋭な視野の印象を有する。幾つかの仰角の参照値α、α、α、...が同時に考慮され、且つ値BRがぼやけB(α,β),B(α,β),B(α,β)、...の横方向の分布に供給されるときに、各レンズによる鮮鋭な視覚の垂直チャンネルの幅プロファイルは、個々の大多数で評価される視野の鮮鋭さに応じて、定められる。
その後、着用者の眼科処方に加えて、そのレンズの将来着用者によって、知覚されるぼやけの少なくとも一つの閾値Bは、着用者のために決定される。幾つかの仰角の参照値が使われるとき、着用者によって知覚されるぼやけの閾値は仰角の参照値の各々に対して決定されることができる。それらは、B、B、B、...等で示され、α、α、α、...のそれぞれと関連付けられる。後者に対しては、着用者によって知覚されるこのようなぼやけの閾値は、参照閾値Bのためにすでに言及されるそれらと同等である視覚的知覚の検査を実行することによって得られることが可能である。代替的に、着用者に対して得られた各ぼやけ知覚閾値は、着用者のために行われる心理学的分析(psychological analysis)から、及び/又は着用者の顔を用いて行われる形態的分析(morphological analysis)から推論され得る。個人の特定の心理的特徴と着用者のぼやけ知覚との間に定められる関係に関する利用可能な物品に関連して参照可能である。特に、また、内向(introversion)型の典型的心理学的特徴を示す、特に自信欠如である個人が、外向型の個人よりぼやけに対するより大きな忍耐力を有すると認識される。同様に、形態心理学的研究(morphopsychology studies)は、個人の顔の特定の特徴と、その個人の関連する心理的特徴(psychological characteristics)との関連性を定めている。
本発明の簡略化された実施形態において、仰角の参照値α、α、α、...のそれぞれに関連付けられたすべての閾値B、B、B、...は、着用者によって知覚される全く同一のぼやけの閾値に対して同等であってもよい。
その後、第1メガネ用レンズは、一連の中から選択される。その際,第1メガネレンズは、着用者の眼科処方に対応している。一連のレンズが各々の処方に対する単一レンズだけを備えているとき、このレンズが第1レンズとして選ばれる。更に記述されているように、第2レンズと呼ばれると共に最終的に着用者に割り当てられるレンズは、適切に第1レンズを矯正することによって得られる。
一連の眼鏡用レンズは、全く同一の処方のための幾つかのレンズを備えているとき、任意に付加的な選択基準を用いて、それらのうちの1つが第1レンズとして選ばれる。例えば、一連のプログレッシブレンズは、各々の眼科処方に対して、幾つかのデザインを備えることができる。幾つかのデザインは、後者の各々が異なる方向にある対象物を連続して見るときの、着用者の異なる挙動に対応している。挙動におけるこれらの変化は、各着用者によって同時に実行され、特に眼の回転動作と頭部の回転動作との間の可変的な協調(coordination)に対応することができる。そのデザインが、眼科処方に加えて、着用者の眼の動作及び頭部の動作の協同の関数として変化する一連のレンズは、当業者に周知である。この場合、第1レンズは、着用者の眼科処方と着用者のために実行された眼−頭部の協調測定の結果との関数として選択されることができる。本発明は、眼科処方と、着用者の眼及び頭の動作の協同測定とのみによって生じる選択に関して、着用者に最終的に提供されるレンズにおける変化を導入する。眼及び頭部の動作のこの協同に加えて、提供されるレンズは、ぼやけに対する着用者の敏感度が考慮される。このようにして、各着用者に提供される眼鏡用レンズは、眼及び頭部の運動における協同と、ぼやけに対する着用者の個々の知覚とに対して全く同じ時間で適応される。
まず単一の仰角の参照値αが考慮されるときに関して、図2を参照して、本発明を詳細に説明する。この図は、一連のレンズのうち幾つかのレンズにおけるぼやけの横方向の分布B(α, β)を表す線図である。それは、例えばV〜V14で特定された14個のレンズに対する着用者の処方に対応する。線図の水平軸は、「度(°)」で表される方位角でラベル付けられており、垂直軸は、一連のレンズそれぞれのぼやけの値でラベルつけられている。それは、例えば上述の式(1)により算出される。選択される第1レンズは、例えば、着用者の目及び頭の動作の協調を考慮して、レンズV7にしてもよい。
それから、0.50ジオプタに等しいぼやけの参照閾値Bは、ものの例えとして、線図の垂直軸にプロットされる。それから、レンズVのための分布曲線は、βR7(α)と示された方位角の値を表す。方位角の値βR7(α)に対して、レンズVのぼやけBは参照値Bに等しい。線図において、方位角の値βR7(α)は、16.6°に等しい。
それから、図2の線図は検索され、レンズV〜V14の一つが、方位角の値βR7(α)に対して着用者によって知覚されたぼやけの閾値Bを有することが見つかる。例えば、Bは、着用者に対して、0.39ジオプタに等しいとみなされる。このように、レンズVは、第2レンズとして選ばれて、着用者に割り当てられる。第2レンズが方位角の値16.6°に対して0.39ジオプタのぼやけBだけを示すにもかかわらず、平均的な着用者に対するレンズVのそれと同一である鮮鋭な視野(field of sharp vision)の主観的な幅を提供する。
この実施形態において、本発明は、着用者の眼と頭部との動作の協同の関数としておそらく選択された第1レンズに関して着用者に割り当てられるレンズV〜V14のうちの一つの変更を導く。この変更は、各着用者特有のぼやけ知覚を考慮することを可能にする。従って、この変更は一連のメガネレンズの新規な使用法をもたらす。新規な使用法では、これらのレンズが矯正されることを必要としない。
通常、選択される第2レンズは、方位角の値βR7(α)に対して必ずしもぼやけの値Bを表さなくても良い。選択された第2レンズは、第2レンズが着用者のぼやけ知覚に適応されるように、方位角の値βR7(α)に対して絶対値において0.50ジオプタ未満、好ましくは0.25ジオプタ未満の不一致を示す。
今まで記載してきた本発明の異なる実施形態において、用いられる一連の眼科用メガネレンズは、少なくとも一つのパラメータによって指標化された一組のレンズであってもよい。そのようなケースとしては、例えば、レンズが少なくとも一つの可変的なパラメータを含む方程式により定義される形状の表面を有するケースがある。パラメータの値は、連続する2つの異なるレンズ間に不連続的に又は連続的に変動し、それらのための指標化(indexation)を構成する。その後、連続の任意のレンズを選択することは、指標化パラメータの値を選択することである。
用いられる一連の眼鏡用レンズが、着用者の眼科処方に対して単一レンズだけを備えているとき、図2の線図を基礎として記載したように、第2レンズは決定されることができない。着用者に最終的に割り当てられる第2レンズは、拘束条件として第1及び第2のレンズが同一処方を有することと、α及びβR7(α)の仰角及び方位角に対して第2のレンズがぼやけBに対して値Bを示すこととを負わせて最適化することで、第1のレンズVを基礎として算出することができる。このような最適化算出は、一般的であり、当業者に公知である。
以下、本発明の改良された実施を説明する。その改良された実施は、着用者の凝視における幾つかの異なる仰角に対して着用者のぼやけ知覚に対する敏感度を同時に考慮することを可能にする。ぼやけに対する着用者の敏感度が観察距離、すなわち、着用者が見つめている対象物の遠さの関数として変化できるので、この改良はカスタマイズされたプログレッシブレンズの製造に特に適している。この場合、仰角の参照値のうちの少なくとも1つが、使用する一連のメガネレンズの少なくとも一つの近見視力領域又は遠見視力領域に対応する仰角の値の間隔に含まれることは特に有利である。
仰角の参照値αに対して以前に記載されていた方法のステップが、他の仰角の参照値α、α、...に対して繰り返される。したがって、図2と類似の線図は、これらの他の仰角の参照値にも利用できる。その後、各繰り返しは一連のレンズにつながる。そして、それは対応する仰角の参照値に対して、また着用者のために調整された方位角の値βに対して、着用者によって知覚されたぼやけの閾値を表す。このように、V(0)により示されるレンズは、仰角の参照値α及び方位角の値βRV(0)(α)に対して着用者によって知覚されたぼやけの閾値Bを示し、レンズV(1)は、仰角の参照値α及び方位角の値βRV(1)(α)、...に対して着用者によって知覚されたぼやけの閾値Bを示す。その後、着用者に割り当てられるために、第2レンズVは、レンズV(0)、V(1)、...の一次結合の形で決定されることができる。

Figure 0005589060
ここで、レンズV(i)の一次結合は、仰角α及び方位角βに対応する後者のそれぞれの矢状高さの一次結合であることができ、iは考慮される仰角の参照値に番号をつけるための指標であり、nはこれらの仰角の参照値の数である。aは、仰角α及び方位角βに依存する一次結合の係数である。それらは、拘束条件に最適化を追加する間にレンズの光学特性の最適化によって決定されることができる。拘束条件に従って、最適化されたレンズV及び各レンズV(i)が0.50ジオプタ未満内で仰角α及び方位角βRV(i)(α)に対して実質的に同じぼやけBを有する。
通常、図2に関連した特定のケースにおいて上で記載されていたように、第2レンズは最初の一連のレンズから選択されることができる。したがって、この一連のレンズは各処方に対する幾つかのレンズから成らなければならない。各処方は、仰角の各参照値に対して、方位角の関数としてのぼやけの値の可変な分布に対応する。
代替的に、後述するように、第2レンズは選択される第1レンズを基礎として数の最適化を実行することにより選択されることができる。この場合、着用者に対して認められたぼやけの閾値のそれぞれは、対応する仰角の参照値のための、この仰角の参照値に対応すると共に、ぼやけの参照閾値に対応する方位角の値のためのぼやけの目標値として、最適化に導入されることができる。この場合、着用者に対して認められたぼやけの閾値のそれぞれは、対応する仰角の参照値のための、この仰角の参照値に対応すると共に、ぼやけの参照閾値に対応する方位角の値のためのぼやけ目標値として、最適化に導入されることができる。
最終的に、着用者のために意図されたレンズは、選択された第2レンズに従って製造することができる。後のステップは、本発明の実施の形態の関数として、様々な方法で実行されることができる。例えば、用いられる一連のレンズが、一連の真レンズの半仕上げのレンズであるとき、着用者に最終的に割り当てられるレンズは、選択された半仕上げの第2レンズの表面を機械加工することよって製造することができ、着用者の眼科処方を製造する。代替的に、連続のレンズがデジタル・ファイルにより定義されるときに、着用者に割り当てられるレンズは、算出された第2レンズに従ってレンズ素材(blank)の正面及び後面の2つの表面を機械加工することによって、得られることが可能である。
本発明が、与えられた説明に関して特定の変更又は改良を導入することにより実行され得るものと理解される。特に、このステップが実行されるときに、各々のステップを実行するために必要であるデータ及び測定結果が実際に入手可能であるという条件で、ステップ/1/〜/7/の一部の遂行の順序を修正できる。
α 仰角
β 方位角
FC 合わせ十字
凝視の方向

Claims (16)

  1. 可変的な眼科処方に対応すると共に、各処方に対して、凝視の方向の固定された少なくとも一つの仰角(α)の参照値(α)に対する前記凝視の方向(D)の方位角の値(β)との関数とした、ぼやけの値(B)の少なくとも一つの分布に対応する一連のメガネレンズ(V,…, V14)の特徴を得る第1ステップと、
    前記ぼやけの参照閾値(B)を得る第2ステップと、
    特定された着用者のために、眼科処方と、前記着用者によって知覚された少なくとも一つのぼやけの知覚の閾値(B)とを得る第3ステップと、
    第1ステップにおいて用いられる前記一連のメガネレンズから、前記着用者の前記眼科処方に対応する第1レンズ(V)を選択する第4ステップと、
    前記第1レンズ(V)及び前記仰角の参照値(α)に対して、前記第1レンズが前記ぼやけの参照閾値(B)を有する凝視の方向の方位角の値(βR7(α))を決定する第5ステップと、
    前記着用者の前記眼科処方に対応する第2レンズ(V)を決定する第6ステップであって、第5ステップにおいて決定された前記仰角の参照値(α)及び前記方位角の値(βR7(α))のための第2レンズのぼやけの値が、第3ステップの前記着用者のために得られたぼやけの知覚の閾値(B)に対して絶対値で0.50ジオプタ以下の不一致とする第6ステップと、
    第6ステップにおいて選択された前記第2レンズ(V)に従って着用者に意図された眼科用メガネレンズ(1)を製造する第7ステップと、
    を備える、特定着用者のために意図されていると共に該着用者のぼやけ知覚の関数としてカスタマイズされた、眼科用メガネレンズ(1)の製造方法。
  2. 第5ステップにおいて決定された前記仰角の参照値(α)及び前記方位角の値(βR7(α))に対して第6ステップにおいて選択された前記第2レンズ(V)の前記ぼやけの値と、第3ステップにおいて前記着用者のために得られた前記ぼやけ知覚の閾値(B)との不一致が絶対値で0.25ジオプタ以下である、請求項1に記載の方法。
  3. 第2ステップにおいて得られた前記ぼやけの参照閾値(B)が、知覚されるぼやけの閾値の平均は、標本母集団における個人のそれぞれに対して得られた知覚されるぼやけの閾値の平均である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ぼやけの参照閾値が以前に決められた以前の標本母集団に関して増加した新規な標本母集団を基礎として、前記ぼやけの参照閾値(B)を更新する事前ステップを更に備える、請求項3に記載の方法。
  5. 前記凝視の方向(D)の仰角の値(α)及び方位角の値(β)の一組に対して任意のレンズに対する前記ぼやけの値は、以下の式によって算出される:
    B=|WP−P|+|A|/21/2
    ここで、Bは前記ぼやけの値であり、WPは前記レンズに対し且つ前記凝視の方向の前記仰角の値に対応する眼科処方の視力の値であり、P及びAはそれぞれ、前記仰角の値及び前記方位角の値の一組に対する視力及び残余乱視の値である、請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. 前記仰角の参照値(α)が、各レンズの合わせ十字(FC)を通過する凝視の方向(D)の下において、20°との45°との間で固定される、請求項1〜5の何れか一項に記載の方法。
  7. 前記仰角の参照値(α)が、各レンズの合わせ十字(FC)を通過する凝視の方向(D)に対して−10°と+2°との間で固定されており、前記仰角の値が前記合わせ十字の上方及び下方をそれぞれ通過する凝視の方向(D)に対して正及び負である、請求項1〜5の何れか一項に記載の方法。
  8. 第1ステップにおいて、前記ぼやけの値の分布が、前記方位角の値の関数として一連のメガネレンズのそれぞれに対して、又は前記凝視の方向における前記仰角の固定された幾つかの参照値に対して得られ、
    第3ステップにおいて、前記特定着用者によって知覚される前記知覚されるぼやけの閾値は、各仰角の参照値に対して得られ、
    第5ステップにおいて、各仰角の参照値に対して、各仰角の参照値と関連付つけられたある方位角の値が決められ、前記第1レンズは前記仰角の参照値のための前記ぼやけの参照閾値を有し、
    第1ステップにおいて使用されると共に、第5ステップの繰り返しの間に決定される対応する方位角の値に関連するすべての前記仰角の参照値に対して、前記第2レンズが前記ぼやけの値を有するように、第6ステップが実行され、それぞれが前記着用者のため且つ対応する前記仰角の参照値のために、第3ステップにおいて得られた前記ぼやけ知覚の閾値と、絶対値で0.50ジオプタ以下の不一致とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の方法。
  9. 第1仰角の参照値が、各レンズの合わせ十字を通過する凝視の方向の下方において、20°との45°との間で固定され、
    第2仰角の参照値が、各レンズの合わせ十字を通過する凝視の方向に対して−10°と+2°との間で固定されており、前記仰角の値が前記合わせ十字の上方及び下方をそれぞれ通過する凝視の方向に対して正及び負である、請求項8に記載の方法。
  10. 第1ステップにおいて用いられる前記一連のメガネレンズがプログレッシブレンズであり、選択的に各処方に対する変更可能なデザインに更に対応する、請求項1〜9の何れか一つに記載の方法。
  11. 第1ステップにおいて用いられる仰角の参照値のうちの少なくとも1つが、第1ステップにおいて用いられる前記一連のメガネレンズの少なくとも一つの近見視力領域又は遠見視力領域に対応する仰角の値の間に含まれる、請求項10に記載の方法。
  12. 第1ステップにおいて用いられる前記一連のメガネレンズが単焦点レンズであり、選択的に処方の全く同じ中心視覚の矯正のための変更可能な周辺視覚の矯正に更に対応する、請求項1〜9の何れか一項に記載の方法。
  13. 第1ステップにおいて用いられる前記一連のメガネレンズが、それぞれの処方に対して、前記凝視の方向の前記仰角(α)の各々の参照値に対して、前記凝視の方向(D)の前記方位角の値(β)の関数として前記ぼやけの値(B)の可変的な分布に対応する幾つかのレンズを備え、
    前記第2レンズが前記一連のメガネレンズから第6ステップにおいて選択される、請求項1〜12の何れか一項に記載の方法。
  14. 第4ステップにおいて選択された前記第1レンズを基礎として数値的な最適化を実行することによって、ぼやけ目標値として第3ステップの実行の間に前記着用者のために、且つ第5ステップの実行の間に決定された対応する方位角の値のために得られた知覚されるぼやけの閾値のそれぞれに前記最適化を導入することで、前記第2レンズが第6ステップにおいて選択される、請求項1〜12の何れか一項に記載の方法。
  15. 前記着用者の眼科処方と前記着用者のために実行された眼−頭部協同の測定の結果との関数として、前記第1レンズが第4ステップにおいて選択される、請求項1〜14の何れか一項に記載の方法。
  16. 第3ステップにおいて前記着用者のために得られた各ぼやけ知覚の閾値が、前記着用者のために実行された心理学的分析及び/又は前記着用者の顔を用いて実行された形態的解析(morphological analysis)から推定される、請求項1〜15の何れか一項に記載の方法。
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