[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る資産管理システムの構成例を示した図である。図1には、事業所1,2が示してある。事業所1は、例えば、棚卸など、クライアントの資産管理を代行する業者の事業所である。事業所2は、業者によって資産管理が代行されるクライアントの事業所である。以下では、事業所2のクライアントの棚卸作業を、事業所1の業者が代行する例について説明する。
業者(以下、「棚卸代行業者」と呼ぶことがある)の事業所1は、情報処理装置1aと、端末装置1bと、印刷装置1cと、ネットワーク1dとを有している。情報処理装置1aと、端末装置1bと、印刷装置1cは、ネットワーク1dによって互いが接続されている。情報処理装置1aは、例えば、サーバであり、ネットワーク1dは、例えば、LAN(Local Area Network)などのネットワークである。
棚卸代行業者は、タブレット端末1eを有している。タブレット端末1eは、例えば、デジタルカメラを備えたタブレット端末である。タブレット端末1eは、棚卸作業の出先であるクライアントの事業所2において、棚卸代行業者またはクライアントによって使用される。なお、タブレット端末1eは、デジタルカメラを備えたノートパソコンやスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末であってもよい。
情報処理装置1aとタブレット端末1eは、ネットワーク3を介して通信を行うことができる。ネットワーク3は、例えば、インターネットおよび携帯電話網などの無線通信網を有したネットワークである。
図2は、図1の資産管理システムで用いる貼付部材(タグ)について説明する図である。図2には、図1に示した棚卸代行業者の事業所1と、棚卸作業を棚卸代行業者に委託したクライアントの事業所2とが示してある。また、図2には、図1に示した印刷装置1cと、タブレット端末1eとが示してある。
図2には、台紙11,13,15が示してある。台紙11,13,15は、棚卸代行業者により、印刷装置1cを用いて印刷される。
台紙11は、複数の貼付部材を有している。複数の貼付部材は、例えば、シールであって、台紙11からはがすことができる。台紙11からはがされた貼付部材は、クライアントの資産に貼付される。以下では、台紙11の貼付部材を、「登録済コード」と呼ぶことがある。
登録済コード12は、台紙11が有している複数の貼付部材の1つを拡大したものである。登録済コード12には、2次元コード12aと、カラーコード12bと、コード12cとが印刷されている。
2次元コード12aは、例えば、四角形状の枠を有し、その四角形状の枠内の随所に、黒く塗りつぶされた小さな四角形状を複数有している。2次元コード12aは、黒く塗りつぶされた複数の四角形状の配置パターンによって、特定の情報を示す。また、2次元コードは、例えば、四角形状の枠の3つの角にマーカーを有している。2次元コード12aは、3つのマーカーによって、その位置が特定される。2次元コード12aには、例えば、QRコード(登録商標)などを用いることができる。
カラーコード12bは、例えば、四角形状の‘セル’を、黒色など、ある背景色の上に複数縦横に有している。複数のセル(セル群)のそれぞれには、色が付される。セル群は、付された各色またはその組み合わせによって、特定の情報が対応付けられる。すなわち、セル群に含まれる各セルは、付される色の数または色の組み合わせの種類に応じた情報量を持っていることになる。
カラーコード12bの縦横に配置されたセル群のうち、例えば、最左列のセル群は、カラーコード12bの位置を特定するための特定セルとして割り当てられる。これにより、カラーコード12bは、その位置を特定することができる。また、カラーコード12bのセル群のうち、例えば、最上列のセル群は、他のセル群で付される色を示したリファレンス領域となっている。これにより、カラーコード12bは、セル群に付された色が周辺環境などの影響によって誤って読み取られても、セル群の色を正確に特定することができる。カラーコード12bには、例えば、カメレオンコード(登録商標)などを用いることができる。
2次元コード12aは、例えば、カメラ等を近づけて接写しなければ、認識率が悪くなるが、カラーコード12bは、接写しなくても認識率がよい。すなわち、カラーコード12bは、遠くからカメラで撮影しても認識率がよい。そのため、カラーコード12bは、複数を同時に撮影して、認識することが可能である。
もちろん、上述した2次元コード2aと同様の機能や性能を実現できれば、2次元コード2aに替えて他のコード(例えば、1次元バーコード)を用いるようにしてもよい。2次元コード2aに替えてカラーコードを用いるようにしてもよい。また、上述したカラーコード12bと同様の機能や性能を実現できれば、カラーコード12bに替えて他のコードを用いるようにしてもよい。
コード12cは、カラーコード12bの示す情報を文字化したものである。例えば、コード12cの「xxxxx」の部分が、カラーコード12bの示す情報を文字化したものである。
台紙13は、複数の貼付部材を有している。複数の貼付部材は、例えば、シールであって、台紙13からはがすことができる。台紙13からはがされた貼付部材は、クライアントの資産に貼付される。以下では、台紙13の貼付部材を、「未登録コード」と呼ぶことがある。
未登録コード14は、台紙13が有している複数の貼付部材の1つを拡大したものである。未登録コード14には、カラーコード14aと、カラーコード14bと、コード14cとが印刷されている。カラーコード14aとカラーコード14bは、接写をしなくても複数同時に認識できるコードであり、上記で説明したカラーコード12bと同様の構成を有している。コード14cは、カラーコード14bの示す情報を文字化したものである。例えば、コード14cの「yyyyy」の部分が、カラーコード14bの示す情報を文字化したものである。
台紙15は、複数の貼付部材を有している。複数の貼付部材は、例えば、シールであって、台紙15からはがすことができる。台紙15からはがされた貼付部材は、未登録コード14のカラーコード14bに重ならないよう、カラーコード14aの上(追加登録コード16が貼付される領域)に重ねて貼付される。以下では、台紙15の貼付部材を、「追加登録コード」と呼ぶことがある。
追加登録コード16は、台紙15が有している複数の貼付部材の1つを拡大したものである。追加登録コード16には、2次元コード16aと、コード16bとが印刷されている。2次元コード16aは、上記で説明した2次元コード12aと同様の構成を有している。コード16bは、以下で詳述するが、未登録コード14のコード14cに対応している。追加登録コード16は、コード16bと同じコード14cを有する未登録コード14に貼付される。
なお、未登録コード14は、カラーコード14aの上に追加登録コード16が重ねて貼付されると、登録済コード12と同様の構成となる(ただし、追加登録コード16が貼付された未登録コード14は、コード16bを有する点が、登録済コード12と異なる)。すなわち、未登録コード14は、カラーコード14bと、2次元コード16aとを有したコードとなる。
なお、上記では、2次元コード16aとコード16bとを有する追加登録コード16が台紙15からはがされるとしたが、2次元コード16aのみが台紙15からはがされるようになっていてもよい。そして、台紙15からはがされた2次元コード16aのみが、未登録コード14のカラーコード14aの上に貼付されてもよい。
図2に示す資産17a〜17dは、クライアントが有する資産を示している。棚卸代行業者は、印刷装置1cで印刷した台紙11,13を持って、クライアントの事業所2へ出向き、台紙11,13から登録済コード12および未登録コード14をはがして、クライアントの資産17a〜17dに貼付する(登録済コード12および未登録コード14をどのように貼付するかについては、後述する)。
例えば、図2に示す資産17a,17b,17dのそれぞれには、棚卸代行業者によって、登録済コードが貼付されている。登録済コード18a,18b,18dは、資産17a,17b,17dに貼付された登録済コードを拡大したものである。また、資産17cには、棚卸代行業者によって、未登録コードが貼付されている。未登録コード18cは、資産17cに貼付された未登録コードを拡大したものである。
棚卸代行業者は、クライアントの資産17a〜17dに登録済コード18a,18b,18dおよび未登録コード18cを貼付すると、タブレット端末1eを用いて、棚卸を行う。
例えば、棚卸代行業者は、クライアントの資産17a〜17dに対し、タブレット端末1eの備えるカメラを向ける。タブレット端末1eは、カメラに映り込んだ、資産17a〜17dに貼付された登録済コード18a,18b,18cのカラーコードと、未登録コード18cのカラーコードとを検出して、棚卸を行う。
ここで、カラーコードは、上記したように、接写しなくても複数同時に認識されることができる。従って、棚卸代行業者は、タブレット端末1eを持って、タブレット端末1eのカメラを様々な方向に向けていくことにより、容易に資産17a〜17dの棚卸を行うことができる。
タブレット端末1eは、資産17a〜17dの棚卸結果をディスプレイに表示する。例えば、図2に示す資産19a〜19dは、タブレット端末1eのカメラで撮影されている資産17a〜17dを示しており、タブレット端末1eは、検出した登録済コード18a,18b,18cのカラーコードと、未登録コード18cのカラーコードとの近傍に、例えば、「OK」、「NG」、「未完了」などの棚卸結果を表示する。
図2の例に示す「OK」は、カメラで撮影されている資産17a,17bが正規の資産であることを示す。「NG」は、カメラで撮影されている資産17dが正規の資産でないことを示す。「未完了」は、資産17cに貼付されている未登録コード18cの小さい方のカラーコードの上に(未登録コード14のカラーコード14aの上に)追加登録コード16が重ねて貼付されていないことを示す。
棚卸代行業者による棚卸作業終了後、クライアントには、棚卸代行業者から台紙15が郵送される。クライアントは、郵送された台紙15から追加登録コード16をはがし、未登録コード14が貼付された資産のカラーコード14aの上に、はがした追加登録コード16を重ねて貼付する。そして、クライアントは、タブレット端末1eを用いて、追加登録コード16が貼付された未登録コード14を撮影(棚卸)する。
図3は、図1、図2の資産管理システムの概略動作および利用者の作業の概略を説明する図である。図3には、図1、図2に示した事業所1,2が示してある。
クライアントは、自己が所有している資産の資産情報を棚卸代行業者に通知する(ステップS1)。資産は、例えば、クライアントが所有している機器であり、資産情報は、例えば、クライアントが所有している機器の機器情報である。機器情報は、例えば、機器の型番、製造番号、シリアル番号などである。以下では、クライアントは、自己が所有している機器の機器情報を棚卸代行業者に通知するものとする。
次に、棚卸代行業者は、クライアントから機器情報を受信すると、情報処理装置1aに機器情報を登録する(ステップS2)。
次に、棚卸代行業者は、端末装置1bを用いて、情報処理装置1aに対し、登録済コード12と、未登録コード14とを生成するよう指示する(ステップS3)。
なお、登録済コード12は、情報処理装置1aに機器情報が登録された機器に貼付される。未登録コード14は、情報処理装置1aに機器情報が登録されていない機器に貼付される。情報処理装置1aに登録されていない機器は、ステップS1において、クライアントから機器情報が通知されなかった機器である。
次に、情報処理装置1aは、生成した登録済コード12を有する台紙11を、印刷装置1cでプリントアウトする(ステップS4)。また、情報処理装置1aは、生成した未登録コード14を有する台紙13を、印刷装置1cでプリントアウトする(ステップS4)。
次に、棚卸代行業者は、プリントアウトされた台紙11,13と、タブレット端末1eとを持って、クライアントの事業所2へ出向く(ステップS5)。
次に、棚卸代行業者は、台紙11に印刷されている登録済コード12を、情報処理装置1aに機器情報が登録されている機器に貼付する。また、棚卸代行業者は、台紙13に印刷されている未登録コード14を、情報処理装置1aに機器情報が登録されていない機器に貼付する(ステップS6)。
ここで、情報処理装置1aに機器情報が登録されていない機器として考えられるのは、例えば、ステップS1でのクライアントからの通知漏れがある。または、クライアントが把握していなかった機器が、棚卸代行業者によって、棚卸作業中に発見された場合などがある。
なお、後述するが、棚卸代行業者は、クライアントのどの機器が情報処理装置1aに登録され、どの機器が情報処理装置1aに登録されていないか、知ることができるようになっている。また、棚卸代行業者は、情報処理装置1aに登録されているクライアントのどの機器に、どの登録済コード12を貼付すればよいか、知ることができるようになっている。
次に、棚卸代行業者は、タブレット端末1eを用いて、機器の棚卸および正式登録を行う(ステップS7)。例えば、棚卸代行業者は、クライアントの事業所2内の機器に対し、タブレット端末1eの備えるカメラを向けていく。カメラが向けられた機器に登録済コード12または未登録コード14が貼付されていれば、タブレット端末1eのディスプレイには、例えば、図2のタブレット端末1eに示したような棚卸結果が表示される。正式登録については後述する。
次に、棚卸代行業者は、未登録コード14を貼付した機器の機器情報を、タブレット端末1eに入力する(ステップS8)。タブレット端末1eに入力された機器情報は、情報処理装置1aに送信される。
なお、点線枠21は、事業所2において、棚卸代行業者が行う作業および処理を示している。ステップS7,S8の順番は、逆であってもよい。
次に、情報処理装置1aは、タブレット端末1eから受信した機器情報を登録する(ステップS9)。このステップS9の処理によって、情報処理装置1aに登録されていないかった機器の機器情報が、情報処理装置1aに登録されることになる。例えば、ステップS1におけるクライアントの通知漏れによる機器の機器情報や、棚卸作業中に発見された機器の機器情報が、情報処理装置1aに登録されることになる。
次に、情報処理装置1aは、棚卸代行業者による端末装置1bの操作に応じて、追加登録コード16を生成する(ステップS10)。追加登録コード16の2次元コード16aは、ステップS9で登録された機器情報を示している。
次に、情報処理装置1aは、生成した追加登録コード16を有する台紙15を、印刷装置1cでプリントアウトする(ステップS11)。
次に、棚卸代行業者は、プリントアウトされた追加登録コード16をクライアントに郵送する(ステップS12)。
次に、クライアントは、棚卸代行業者から郵送された追加登録コード16を、未登録コード14が貼付された機器のカラーコード14aの上に重ねて貼付する(ステップS13)。
これにより、ステップS2では未登録であったが、ステップS9で情報処理装置1aに登録された機器は、ステップS2で登録された機器と同様のコードが貼付された状態となる。すなわち、ステップS9で登録された機器は、カラーコードと2次元コードとを有した貼付部材が貼付された状態となる。そして、追加登録コード16が貼付された機器は、棚卸の対象となる。
なお、後述するが、クライアントは、追加登録コード16をどの未登録コード14に貼付すればよいか知ることができるようになっている。
次に、クライアントは、タブレット端末1eを用いて、未登録機器であった機器の棚卸および正式登録を行う(ステップS14)。例えば、クライアントは、追加登録コード16が貼付された未登録コード14をタブレット端末1eで撮影し、棚卸および正式登録を行う。正式登録については後述する。
このような手順により、棚卸代行業者は、資産管理のより効率的な作業実施を行うことができる。例えば、点線枠21に示すように、棚卸代行業者は、クライアントへ1回出向くだけで済む。
また、登録から漏れていた機器(機器情報が未登録の機器)に対しては、後から追加登録コード16がクライアントに送付され、未登録の機器に貼付される。これにより、クライアントは、機器が棚卸対象から漏れるのを防止することができる。
また、登録済の機器に貼付される登録済コード12と、未登録の機器に貼付される未登録コード14は、2次元コード12aの有無の差異がある。従って、棚卸代行業者およびクライアントは、見た目でそれらの違いを区別しやすい。つまり、棚卸代行業者およびクライアントは、棚卸対象の機器が情報処理装置1aに登録されているか否か、登録済コード12および未登録コード14を見ることにより、容易に区別することができる。
なお、上記の資産管理システムの構成は、本実施の形態の特徴を説明するにあたり、主要構成を説明したものであって、上記した構成に限られない。例えば、タブレット端末1eは、複数存在していてもよい。
また、上記のステップS12では、追加登録コード16を郵送するとしたが、例えば、メール等により、電子データでクライアントに送信してもよい。クライアントは、棚卸代行業者から受信した、追加登録コード16の電子データをプリントアウトすることにより、追加登録コード16を取得することができる。そして、クライアントは、取得した追加登録コード16を未登録コード14のカラーコード14aの上に貼付することができる。
また、上記のステップS14では、クライアントは、棚卸代行業者のタブレット端末1eを用いて棚卸および正式登録を行うとしたが、自己が所有するタブレット端末を用いて、棚卸および正式登録を行ってもよい。例えば、クライアントが所有するタブレット端末に、タブレット端末1eと同様のプログラムをインストールすることにより、棚卸および正式登録を行うことができる。
上記は、資産管理システムの概略を説明したものであって、詳細は以下で明らかにされる。
図4は、情報処理装置の機能ブロックの一例を示した図である。図4に示すように、情報処理装置1aは、生成部31と、印刷部32と、通信部33と、記憶部34とを有している。
生成部31は、台紙11,13,15に印刷されるデータを生成する。例えば、生成部31は、記憶部34に格納されている資産リスト(図5参照)を参照し、2次元コード12aと、カラーコード12bと、コード12cとを有する登録済コード12のデータを生成する。また、生成部31は、記憶部34に格納されている資産リストを参照し、カラーコード14aと、カラーコード14bと、コード14cとを有する未登録コード14のデータを生成する。また、生成部31は、記憶部34に格納されている資産リストを参照し、2次元コード16aと、コード16bとを有する追加登録コード16のデータを生成する。
印刷部32は、生成部31が生成した印刷対象のデータを印刷装置1cへ出力する。
通信部33は、ネットワーク1dを介して、端末装置1bと通信を行う。また、通信部33は、ネットワーク3を介して、タブレット端末1eと通信を行う。
記憶部34には、資産リストが記憶される。
図5は、記憶部に記憶される資産リストの一例を示した図である。図5に示す資産リスト41は、例えば、図3に示したステップS1において、クライアントから機器情報が通知されたとき、記憶部34に構築される。また、資産リスト41は、例えば、図3に示したステップS7,S14において、資産の棚卸または正式登録が行われると、情報が変更されまたは追加される。また、資産リスト41は、例えば、図3に示したステップS9において、未登録の機器の機器情報が受信されると情報が変更されまたは追加される。資産リスト41は、例えば、棚卸代行業者またはクライアントにより操作されたタブレット端末1eまたは端末装置1bによって、情報が変更または追加される。
資産リスト41は、機器情報のフィールド41aと、ユニークコードのフィールド41bと、ステータスのフィールド41cと、付加情報のフィールド41dと、棚卸情報のフィールド41eと、フィールド41fとを有している。
機器情報のフィールド41aには、クライアントが有する機器の機器情報が格納される。機器情報は、例えば、機器の型番、製造番号、シリアル番号などの属性情報である。
ユニークコードのフィールド41bには、一意の識別情報が格納される。一意の識別情報は、例えば、連番の数字である。
クライアントから通知された機器情報は、ユニークコードに対応付けられて記憶される。例えば、図3に示したステップS1において、クライアントから、型番「AAA」、製造番号「H123」、シリアル番号「HISY01」の機器情報と、型番「BBB」、製造番号「H456」、シリアル番号「HISY02」の機器情報と、型番「CCC」、製造番号「H789」、シリアル番号「HISY04」の機器情報と、が通知されたとする。
この場合、型番「AAA」を有する機器情報は、例えば、ユニークコード「00001」に対応付けられ、登録される。型番「BBB」を有する機器情報は、例えば、ユニークコード「00002」に対応付けられ、登録される。型番「CCC」を有する機器情報は、例えば、ユニークコード「00003」に対応付けられ、登録される。
なお、図5に示す型番「DDD」を有する機器情報は、最初、未登録であった機器情報(クライアントから通知されなかった機器情報)で、棚卸代行業者によって登録されたものの例を示している。
例えば、型番「DDD」を有する機器の機器情報は、図3のステップS2の段階では、資産リスト41に登録されていない。型番「DDD」を有する機器は、図3のステップS6において、未登録コード14が貼付され、ステップS8において、棚卸代行業者によって機器情報が入力され、ステップS9において、資産リスト41の機器情報のフィールド41aに登録されたものである。
このように、追加登録される機器情報も、一意のユニークコードに対応付けられ、登録される。
ステータスのフィールド41cには、資産リスト41に登録された機器情報およびユニークコードのステータスが格納される。ステータスには、「印刷」と、「正式登録」と、「未正式登録」との3つの状態がある。以下、3つのステータスについて説明する。
・印刷
ステータス「印刷」は、対応するユニークコードを有する登録済コード12が印刷されたことを示す。ここで、登録済コード12の2次元コード12a(図2を参照)は、資産リスト41に登録された機器情報を示し、カラーコード12bは、機器情報が対応付けられたユニークコードを示す。
例えば、図3のステップS2において、型番「AAA」、製造番号「H123」、シリアル番号「HISY01」の機器情報と、型番「BBB」、製造番号「H456」、シリアル番号「HISY02」の機器情報と、型番「CCC」、製造番号「H789」、シリアル番号「HISY03」の機器情報とが資産リスト41に登録されたとする。それぞれの機器情報は、ユニークコード「00001」〜「00003」に対応付けられて資産リスト41に登録され、ユニークコード「00004」〜「00006」には、機器情報は対応付けられなかったとする。
この場合、ステップS3では、型番「AAA」、製造番号「H123」、シリアル番号「HISY01」の機器情報を示す2次元コード12aと、ユニークコード「00001」を示すカラーコード12bと、「00001」を文字化したコード12cとを有する登録済コード12が生成される。また、ステップS3では、型番「BBB」、製造番号「H456」、シリアル番号「HISY02」の機器情報を示す2次元コード12aと、ユニークコード「00002」を示すカラーコード12bと、「00002」を文字化したコード12cとを有する登録済コード12が生成される。また、ステップS3では、型番「CCC」、製造番号「H789」、シリアル番号「HISY03」の機器情報を示す2次元コード12aと、ユニークコード「00003」を示すカラーコード12bと、「00003」を文字化したコード12cとを有する登録済コード12が生成される。
そして、ステップS3で生成された3つの登録済コード12が、ステップS4においてプリントアウトされると、ユニークコード「00001」〜「00003」に対応するステータスのフィールド41cには、「印刷」が格納される。
また、ステータス「印刷」は、対応するユニークコードを有する未登録コード14が印刷されたことを示す。ここで、未登録コード14のカラーコード14a(図2を参照)は、未登録コード14に2次元コードが貼付されていないことを示し、カラーコード14bは、機器情報が対応付けられてないユニークコードを示す。
例えば、上記例に従えば、ユニークコード「00004」〜「00006」には、機器情報が対応付けられていない。この場合、ステップS3では、2次元コードが貼付されていないことを示すカラーコード14aと、ユニークコード「00004」を示すカラーコード14bと、「00004」を文字化したコード14cとを有する未登録コード14が生成される(なお、図5の型番「DDD」の機器情報は、ステップS9で登録されたものを示し、ステップS3の段階では登録されていない)。また、ステップS3では、2次元コードが貼付されていないことを示すカラーコード14aと、ユニークコード「00005」を示すカラーコード14bと、「00005」を文字化したコード14cとを有する未登録コード14が生成される。また、ステップS3では、2次元コードが貼付されていないことを示すカラーコード14aと、ユニークコード「00006」を示すカラーコード14bと、「00006」を文字化したコード14cとを有する未登録コード14が生成される。
そして、ステップS3で生成された3つの未登録コード14が、ステップS4においてプリントアウトされると、ユニークコード「00004」〜「00006」に対応するステータスのフィールド41cには、「印刷」が格納される。
なお、上記では、ユニークコード「00004」〜「00006」の3つの未登録コード14を生成および印刷するとしたが、この数に限られない。例えば、未登録コード14を生成する数は、クライアント先での棚卸作業の際、新たに発見される未登録機器の数(クライアントが棚卸代行業者に通知していない機器情報の数)を予想して決める。未登録コード14は、余裕をもって生成および印刷しておくのが望ましい。
また、2次元コードが貼付されていないことを示すカラーコード14aは、例えば、ユニークコードを示すカラーコード12bおよびカラーコード14bと異なる体系の情報を有する。例えば、カラーコード14aは、カラーコード12bおよびカラーコード14bが示すユニークコードと異なる桁数を有し、特定の数字を有する。例えば、カラーコード14aは、8桁の数字である「99999999」という情報を有する。なお、図5の例の場合、ユニークコードの桁数は「5」である。このようにすることで、タブレット端末1eは、2次元コードが貼付されていないことをより速く認識できる。
・正式登録
ステータス「正式登録」は、資産リスト41に登録された機器情報が正式登録されたことを示す。
例えば、図3のステップS6において、棚卸代行業者により、クライアントの機器に登録済コード12が貼付され、ステップS7において、タブレット端末1eで撮影されると(棚卸されると)、撮影された機器の機器情報に対応するステータスは、「正式登録」となる。
より具体的には、ユニークコード「00001」を有する登録済コード12が、型番「AAA」の機器に貼付され、タブレット端末1eで撮影されたとする。また、ユニークコード「00002」を有する登録済コード12が、型番「BBB」の機器に貼付され、タブレット端末1eで撮影されたとする。ユニークコード「00003」を有する登録済コード12が、型番「CCC」の機器に貼付され、タブレット端末1eで撮影されたとする。この場合、ユニークコード「00001」,「00002」,「00003」に対応するステータスは、「印刷」から「正式登録」に変更される。
・未正式登録
ステータス「未正式登録」は、資産リスト41に登録された機器情報が正式登録されていないことを示す。
例えば、図3のステップS6において、未登録の機器が棚卸代行業者により発見され、ユニークコード「00004」を示すカラーコード14bを有した未登録コード14が、その機器に貼付されたとする。未登録コード14が貼付されたその機器の機器情報は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」であったとする。
この場合、図3のステップS9では、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報が、ユニークコード「00004」に対応付けられて資産リスト41に登録される。そして、タブレット端末1eは、棚卸代行業者の操作に応じて、資産リスト41のユニークコード「00004」に対応するステータスを、「印刷」から「未正式登録」に変更する。
なお、型番「DDD」を有する機器は、この段階では、機器情報が単に資産リスト41に登録されただけであって、正式な資産として資産リスト41に登録されていない状態にある(ステータスが「未正式登録」)。以下、ステータスが「未正式登録」から「正式登録」に変わるまでの例を説明する。
ステップS9で、資産リスト41に機器情報が登録されると、ステップS10において追加登録コード16が生成される。ここで、追加登録コード16の2次元コード16a(図2参照)は、ステップS9で登録された機器情報を示し、コード16bは、ステップS9で登録された機器情報が対応付けられたユニークコードを示す。
例えば、上記例では、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報が、ユニークコード「00004」に対応付けられて資産リスト41に登録されている。従って、ステップS10で生成される追加登録コード16の2次元コード16aは、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報を示し、コード16bは、「00004」を示す。
ステップS10で生成された追加登録コード16は、印刷装置1cでプリントアウトされてクライアントに送付され、クライアントによって、未登録コード14のカラーコード14aの上に、重なるように貼付される(ステップS11〜S13)。クライアントは、追加登録コード16のコード16bと同じコード14cを有する未登録コード14に、追加登録コード16を貼付する。
例えば、上記例に従えば、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報を示す2次元コード16aと、「00004」の文字を示すコード16bとを有する追加登録コード16は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器に貼付された未登録コード14に貼付されることになる。
そして、追加登録コード16が貼付された未登録コード14は、タブレット端末1eによって撮影(棚卸)される(図3のステップS14)。すると、「未正式登録」であったステータスは、「正式登録」に変更される。
例えば、図5のユニークコード「00004」に対応するステータス「未正式登録」は、「正式登録」に変更される。
このように、ステータスが「未正式登録」であった機器(未登録コード14が貼付された機器)は、未登録コード14のカラーコード14aの上に追加登録コード16が貼付され、棚卸されることにより、ステータスが「正式登録」に変更される。
付加情報のフィールド41dには、機器情報の付加情報が格納される。付加情報には、機器の設置場所、機器を使用する「部署」、機器を利用する「利用者」、機器の「リース期限」の情報が含まれる。付加情報は、機器情報とともにクライアントまたは棚卸代行業者から通知される。
棚卸情報のフィールド41e、フィールド41fには、棚卸結果が格納される。棚卸情報のフィールド41e、フィールド41fは、例えば、半年に1回など、棚卸作業が実施されるたびに追加されていく。フィールド41e、フィールド41fは、例えば、棚卸代行業者やクライアントの操作により、または、棚卸作業が実施される際に自動的に、追加される。棚卸情報には、棚卸を実施した「実施日」、棚卸の「実施結果」、棚卸内容を修正した場合の内容を示す「修正内容」、棚卸を実施した「実施者」の情報が含まれる。フィールド41e、フィールド41fの「実施結果」には、例えば、図2のタブレット端末1eのディスプレイに表示される「OK」または「NG」の棚卸結果の情報が格納される。
未登録コード14が貼付された機器(例えば、図2のタブレット端末1eにおいて、棚卸結果が「未完了」と表示された機器)の棚卸結果は、棚卸情報のフィールド41e、フィールド41fの「実施結果」に反映されない。この場合、フィールド41eの「実施結果」の欄には、初期値の情報(例えば、図5では「−」)が格納されたままとなる。初期値は、「印刷」、「正式登録」、および「未正式登録」のいずれの状態でもないことを示し、例えば、フィールド41eが生成されるときに格納され、またフィールド41fが生成されるときに格納される。
棚卸情報のフィールド41eの「修正内容」の欄には、棚卸の修正内容が格納される。例えば、「設置場所」が「新宿」である機器が、「本社」で棚卸されたとする。この場合、フィールド41eの「修正内容」の欄には、例えば、図5に示すように、修正内容として「設置場所本社」が格納される。
図6は、タブレット端末の機能ブロックの一例を示した図である。図6に示すように、タブレット端末1eは、撮影部51と、入力部52と、検出部53と、更新部54と、表示部55と、通信部56と、記憶部57とを有している。
撮影部51は、タブレット端末1eが備えるデジタルカメラを介して、クライアントの機器や機器に貼付された登録済コード12または未登録コード14を撮影する。
入力部52は、例えば、タブレット端末1eが備えるタッチパネルで入力される情報を受付ける。
検出部53は、撮影部51で撮影された画像から、カラーコード(登録済コード12のカラーコード12b、未登録コード14のカラーコード14a、または未登録コード14のカラーコード14b)を検出し、それらが示す情報を認識する。例えば、検出部53は、撮影部51で撮影されるカラーコードの最左列にあるセルによって、画像内のカラーコードの位置を特定する。そして、検出部53は、例えば、カラーコードの最上列にあるリファレンス領域のセル群に含まれる各セルの色に基づいて、他のセル群に含まれる各セルの色を検出し、検出したセル群に含まれる各セルの色の数またはその組み合わせによって、カラーコードが示す情報を認識する。以下で用いる検出部53の「検出」には、カラーコードの検出とカラーコードが示す情報の認識とが含まれる場合がある。
また、検出部53は、撮影部51で撮影される2次元コード(登録済コード12の2次元コード12aまたは追加登録コード16の2次元コード16a)を検出し、それらが示す情報を認識する。例えば、検出部53は、撮影部51で撮影される2次元コードのマーカーによってその位置を検出する。そして、検出部53は、2次元コードが示す情報を認識する。以下で用いる「検出」には、2次元コードの検出と2次元コードが示す情報の認識とが含まれる場合がある。
更新部54は、記憶部57に記憶された資産リスト41を更新する。
表示部55は、タブレット端末1eが有するディスプレイに、撮影部51が撮影した機器等や所定の情報を表示する。
通信部56は、ネットワーク3を介して、情報処理装置1aと通信を行う。
記憶部57には、資産リスト41が記憶される。例えば、棚卸代行業者は、クライアント先で棚卸を行う場合、情報処理装置1aの記憶部34に記憶されている資産リスト41を、タブレット端末1eの記憶部57にダウンロードする。
図7は、情報処理装置のハードウェア構成例を示した図である。図4に示した情報処理装置1aは、例えば、図7に示すようなCPU(Central Processing Unit)61と、メモリ62と、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置63と、通信回線などに接続するための通信インタフェース(I/F)64と、DVD(Digital Versatile Disk)などの持ち運び可能な記憶媒体に対する情報の読み書きを行うメディアI/F65と、を備えるコンピュータ60で実現される。
図4に示した各部は、例えば、補助記憶装置63に記憶されているアプリケーションプログラムなどの所定のプログラムをメモリ62にロードしてCPU61で実行することにより実現可能である。また、図4に示した記憶部34は、例えば、CPU61がメモリ62または補助記憶装置63を利用することにより実現可能である。
上記の所定のプログラムは、通信I/F64を介してネットワークから、補助記憶装置63にダウンロードされ、それから、メモリ62上にロードされてCPU61により実行されるようにしてもよい。また、通信I/F64を介してネットワークから、メモリ62上に直接ロードされ、CPU61に実行されるようにしてもよい。また、コンピュータ60が、メディアI/F65にセットされた記憶媒体から、上記の所定のプログラムを、補助記憶装置63あるいはメモリ62上にロードするようにしてもよい。
なお、資産リスト41は、例えば、ネットワーク1dに接続されたストレージや他のサーバが有する記憶装置に構築してもよい。
図8は、タブレット端末のハードウェア構成例を示した図である。図6に示したタブレット端末1eは、例えば、図8に示すようなCPU(Central Processing Unit)71と、メモリ72と、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置73と、通信回線などに接続するための通信インタフェース(I/F)74と、マウス、キーボード、タッチセンサやタッチパネルなどの入力装置75と、液晶ディスプレイなどの表示装置76と、デジタルカメラなどの撮影装置77とを備えるコンピュータ70で実現される。
図6に示した各部は、例えば、補助記憶装置73に記憶されているアプリケーションプログラムなどの所定のプログラムをメモリ72にロードしてCPU71で実行することにより実現可能である。また、図6に示した記憶部57は、例えば、CPU71がメモリ72または補助記憶装置73を利用することにより実現可能である。
上記の所定のプログラムは、通信I/F74を介してネットワークから、補助記憶装置73にダウンロードされ、それから、メモリ72上にロードされてCPU71により実行されるようにしてもよい。また、通信I/F74を介してネットワークから、メモリ72上に直接ロードされ、CPU71に実行されるようにしてもよい。また、コンピュータ70は、通信I/F74に接続されたメディアI/Fにセットされた記憶媒体から、上記の所定のプログラムを、補助記憶装置73あるいはメモリ72上にロードするようにしてもよい。
上記の図4および図6〜図8に示した情報処理装置1aおよびタブレット端末1eの構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。例えば、情報処理装置1aおよびタブレット端末1eの構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。なお、端末装置1bもパーソナルコンピュータやコンピュータ70で実現することができる。
図9は、情報処理装置による、コードの生成および印刷の動作例を示したフローチャートでる。図9に示すフローチャートは、例えば、端末装置1bを介した、棚卸代行業者の指示に応じて実行される。
なお、図9のフローチャートの処理は、図3に示したステップS3,S4の処理に対応する。また、クライアントからは、機器情報が通知され、記憶部34には、資産リスト41が記憶されているとする。
生成部31は、登録済コード12および未登録コード14を生成する(ステップS21)。例えば、生成部31は、記憶部34に記憶されている資産リスト41の機器情報およびユニークコードに基づいて、図2に示した2次元コード12aと、カラーコード12bと、コード12cとを有する登録済コード12を生成する。また、生成部31は、記憶部34に記憶されている資産リスト41の機器情報が対応付けられていないユニークコードに基づいて、図2に示したカラーコード14aと、カラーコード14bと、コード14cとを有する未登録コード14を生成する。
なお、登録済コード12の2次元コード12aは、資産リスト41に登録された機器情報を示す。カラーコード12bは、資産リスト41に登録された機器情報に対応付けられたユニーク―コードを示す。コード12cは、カラーコード12bが示す情報(ユニークコード)を文字化したものである。
また、未登録コード14のカラーコード14aは、未登録コード14に追加登録コード16が貼付されていないことを示す。カラーコード14bは、機器情報が対応付けられていないユニークコードを示す。
次に、印刷部32は、ステップS21で生成部31によって生成された登録済コード12および未登録コード14を印刷装置1cでプリントアウトする(ステップS22)。登録済コード12は、例えば、図2に示した台紙11に印刷されてプリントアウトされる。未登録コード14は、例えば、図2に示した台紙13に印刷されてプリントアウトされる。
ここで、棚卸代行業者による、登録済コード12および未登録コード14の貼付例について説明する。
プリントアウトされた登録済コード12と未登録コード14(台紙11,13)は、棚卸代行業者によってクライアントの事業所2に持ち込まれる(例えば、図3のステップS5)。そして、登録済コード12は、棚卸代行業者によって、資産リスト41に登録された機器に貼付され、未登録コード14は、資産リスト41に登録されていない機器に貼付される(例えば、図3のステップS6)。
棚卸代行業者は、登録済コード12をクライアントの機器に貼付する際、資産リスト41を情報処理装置1aからタブレット端末1eにダウンロードする。すなわち、タブレット端末1eは、棚卸代行業者の操作に応じて、情報処理装置1aから資産リスト41をダウンロードする。
棚卸代行業者は、登録済コード12を貼付しようとする機器の機器情報をタブレット端末1eに入力する。タブレット端末1eは、入力された機器情報に対応するユニークコードを、資産リスト41を参照して取得し、ディスプレイに表示する。
例えば、棚卸代行業者は、型番「AAA」、製造番号「H123」、シリアル番号「HISY01」の機器情報を有する機器に、登録済コード12を貼付したいとする。この場合、棚卸代行業者は、タブレット端末1eに、型番「AAA」、製造番号「H123」、シリアル番号「HISY01」の機器情報を入力する。タブレット端末1eは、入力された機器情報に基づいて、資産リスト41を参照し、ユニークコードを取得する。図5の資産リスト41の例の場合、タブレット端末1eは、ユニークコード「00001」を取得することになる。
タブレット端末1eは、取得したユニークコード「00001」をディスプレイに表示する。棚卸代行業者は、ディスプレイに表示されたユニークコード「00001」を見て、「00001」のコード12cを有する登録済コード12を、機器に貼付する。
一方、タブレット端末1eは、棚卸代行業者から受付けた機器情報が資産リスト41に登録されていなかった場合、入力された機器情報は、資産リスト41に登録されていない旨を表示する。
例えば、図5に示した資産リスト41において、ユニークコード「00004」〜「00006」には、機器情報が対応付けられていなかったとする(図5の型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報は、フィールド41aに登録されていなかったとする)。そして、棚卸代行業者は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報を有する機器に、登録済コード12を貼付したいとする。
棚卸代行業者は、タブレット端末1eに、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報を入力する。タブレット端末1eは、入力された機器情報に基づいて、資産リスト41を参照するが、上記した資産リスト41の例の場合、これらの機器情報は、登録されていない。この場合、タブレット端末1eは、入力された機器情報は、資産リスト41に登録されていない旨を表示する。そして、棚卸代行業者は、台紙13にある適当な未登録コード14を(例えば、「00004」のコード14cを有する未登録コード14を)、型番「DDD」の機器に貼付する。
なお、上記では、棚卸代行業者は、登録済コード12を貼付しようとする機器の機器情報をタブレット端末1eに入力するとしたが、登録済コード12のカラーコード12bをカメラで撮影してもよい。
例えば、タブレット端末1eは、カメラで撮影されたカラーコード12bの示すユニークコードに基づいて、資産リスト41を参照し、登録済コード12を貼付する機器情報を取得する。そして、タブレット端末1eは、取得した機器情報をディスプレイに表示する。これにより、棚卸代行業者は、どの機器に登録済コード12を貼付すればよいか知ることができる。
図10は、タブレット端末による、未登録コードが貼付された機器情報の受付け動作例を示したフローチャートである。図10のフローチャートは、例えば、棚卸代行業者によって、未登録コード14がクライアントの機器に貼付されたときに実行される。図10のフローチャートの処理は、図3に示したステップS8の処理に対応する。
入力部52は、棚卸代行業者から、未登録コード14が貼付された機器の機器情報と、機器に貼付された未登録コード14が有するコード14cとを受付ける(ステップS31)。
例えば、棚卸代行業者は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報を有する機器に、未登録コード14を貼付したとする。機器に貼付した未登録コード14は、ユニークコード「00004」を示すカラーコード14bと、「00004」を示すコード14cとを有していたとする。この場合、入力部52は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報と、ユニークコード「00004」とを受付けることになる。
次に、通信部56は、ステップS32で入力部52が受付けた機器情報と、ユニークコードとを、情報処理装置1aに送信する(ステップS32)。
図11は、情報処理装置による、未登録コードが貼付された機器情報の登録動作例を示したフローチャートである。図11のフローチャートは、図10のフローチャートにより、機器情報とユニークコードとが送信されたときに実行される。図10のフローチャートの処理は、図3に示したステップS9の処理に対応する。
通信部33は、タブレット端末1eから送信される機器情報とユニークコードとを受信する(ステップS41)。
次に、通信部33は、ステップS41で受信した機器情報とユニークコードとを記憶部34の資産リスト41に登録する(ステップS42)。
例えば、図10の例に従い、通信部33は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報と、ユニークコード「00004」とをタブレット端末1eから受信したとする。この場合、通信部33は、資産リスト41のユニークコード「00004」に対応付けて、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報を登録する。そして、通信部33は、ユニークコード「00004」のステータスを「印刷」から「未正式登録」に変更する。これにより、資産リスト41は、例えば、図5に示した資産リスト41のようになる。
図12は、情報処理装置による、追加登録コードの生成の動作例を示したフローチャートである。図12のフローチャートは、例えば、端末装置1bを介した、棚卸代行業者の指示に応じて実行される。図12のフローチャートの処理は、図3に示したステップS10,S11の処理に対応する。
生成部31は、記憶部34に記憶されている資産リスト41を参照して、追加登録コード16を生成する(ステップS51)。生成部31が生成する追加登録コード16には、未登録コード14が貼付された機器の機器情報を示す2次元コード16aが含まれている。また、生成部31が生成する追加登録コード16には、未登録コード14が有するユニークコード(資産リスト41において、機器情報が対応付けられたユニークコード)を文字化したコード16bが含まれている。
例えば、上記例に従えば、型番「DDD」の機器には、ユニークコード「00004」を有する未登録コード14が貼付されている。そして、型番「DDD」の機器の機器情報は、ユニークコード「00004」に対応付けられて、資産リスト41に記憶されている。この場合、生成部31は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」の機器情報を示す2次元コード16aと、ユニークコード「00004」を文字化したコード16bとを有する追加登録コード16を生成する。
次に、印刷部32は、ステップS51で生成部31によって生成された追加登録コード16を印刷装置1cでプリントアウトする(ステップS52)。追加登録コード16は、例えば、図2に示した台紙15に印刷されてプリントアウトされる。
ここで、クライアントによる、追加登録コード16の貼付例について説明する。
プリントアウトされた追加登録コード16(台紙15)は、棚卸代行業者によって、クライアントに郵送される(例えば、図3のステップS12)。追加登録コード16は、クライアントによって、未登録コード14のカラーコード14aの上に、重なるように貼付される(例えば、図3のステップS13)。
棚卸代行業者から郵送された追加登録コード16は、コード16bを有している。クライアントは、コード16bと同じコード14cを有している未登録コード14に、追加登録コード16を貼付する。
例えば、上記例に従えば、追加登録コード16は、型番「DDD」、製造番号「HABC」、シリアル番号「HISY04」を示す2次元コード16aと、ユニークコード「00004」を示すコード16bとを有している。従って、クライアントは、ユニークコード「00004」を示すコード14cを有する未登録コード14に、追加登録コード16を貼付することになる。つまり、クライアントは、型番「DDD」の機器に貼付された未登録コード14に、追加登録コード16を貼付することになる。
なお、クライアントは、追加登録コード16が貼付されていないことを示すカラーコード14aが隠れるように、追加登録コード16をカラーコード14aの上に貼付する。これにより、タブレット端末1eは、未登録コード14を撮影しても、未登録コード14として検出しなくなる。すなわち、タブレット端末1eは、未登録コード14を、棚卸の判断対象のコードとして検出することになる。
図13は、タブレット端末による、棚卸および正式登録の動作例を示したフローチャートである。図13のフローチャートは、例えば、タブレット端末1eのディスプレイに表示された、資産管理のアイコンがタップされると実行される。図13のフローチャートの処理は、図3に示したステップS7の処理に対応する。
入力部52は、棚卸の実施場所および実施者の情報を受付ける(ステップS61)。
図14は、タブレット端末の棚卸の実施場所および実施者の情報を受付ける画面例を示した図である。表示部55は、例えば、ディスプレイに表示された資産管理のアイコンがタップされると、図14に示す画面を表示する。図14に示すように、タブレット端末1eのディスプレイには、選択領域81と、氏名入力領域82と、スタートボタン83とが表示されている。
選択領域81は、例えば、プルダウン方式となっており、複数の棚卸拠点が登録されている。例えば、選択領域81には、「本社」、「新宿」など、クライアントの事業所の場所が登録されている。タブレット端末1eの入力部52は、選択領域81で選択された棚卸拠点を、棚卸の実施場所として受付ける。
氏名入力領域82には、棚卸を実施する実施者の氏名が入力される。タブレット端末1eの入力部52は、氏名入力領域82に入力された氏名を、棚卸の実施者として受付ける。
スタートボタン83は、メニュー画面へ進むためのボタンである。表示部55は、スタートボタン83がタップされると、以下で説明するメニュー画面へ進む。
図15は、タブレット端末のメニュー画面例を示した図である。表示部55は、例えば、図14に示したスタートボタン83がタップされると、図15の画面を表示する。タブレット端末1eのディスプレイには、ボタン類91と、棚卸ボタン92と、QR貼付ボタン93とが表示されている。
ボタン類91には、検収ボタン、持出ボタン、返却ボタン、および受入ボタンがある。表示部55は、いずれかのボタンがタップされると、各機能に対応した画面へ進む。
棚卸ボタン92は、棚卸を実施するためのボタンである。タブレット端末1eは、棚卸ボタン92がタップされると、棚卸を行うための画面へ進み、棚卸処理を開始する。
QR貼付ボタン93については、第3の実施の形態で説明する。
図13の説明に戻る。次に、入力部52は、棚卸実施者から棚卸ボタンを受付ける(ステップS62)。例えば、入力部52は、棚卸実施者のタップ操作により、図15に示した棚卸ボタン92の押下を受付ける。
次に、通信部56は、ステップS62で入力部52によって、棚卸ボタン92の押下が受付けられると、情報処理装置1aへ資産リスト41の送信要求を行う(ステップS63)。なお、情報処理装置1aは、タブレット端末1eから、資産リスト41の送信要求を受信すると、記憶部34に記憶している資産リスト41をタブレット端末1eへ送信する。
次に、通信部56は、情報処理装置1aから資産リスト41を受信する(ステップS64)。通信部56は、受信した資産リスト41を記憶部57に格納する。
なお、入力部52は、資産リスト41が記憶部57に格納されると、ステップS61で受付けた実施者の氏名を、資産リスト41のフィールド41eの「実施者」に格納する。
次に、検出部53は、撮影部51で撮影される機器に貼付されたカラーコードを検出する(ステップS65)。検出部53は、撮影部51で撮影されるカラーコードが、登録済コード12のカラーコード12bであるか、未登録済コード14のカラーコード14bであるか、区別して検出する。
例えば、カラーコード14aは、上記したように、カラーコード12bおよびカラーコード14bとは異なる体系の情報を有している。これにより、検出部53は、カラーコード12bおよびカラーコード14bと、カラーコード14aとを区別して検出することができる。
検出部53は、カラーコード12bまたはカラーコード14bを検出すると、当該検出したカラーコードの長手方向を検出する。カラーコードは、例えば、上記したように最左列に特定セルを有しており、検出部53は、特定セルに基づいて、当該検出したカラーコードの長手方向を検出できる。
検出部53は、当該検出したカラーコードの長手方向を検出すると、長手方向両端の一方の所定範囲内に、カラーコード14aが存在するか否か判断する。検出部53は、当該検出したカラーコードの長手方向両端の一方の所定範囲内にカラーコード14aが存在する場合、検出したカラーコードはカラーコード14bであると判断する。一方、検出部53は、検出したカラーコード12bおよびカラーコード14bの長手方向両端の一方の所定範囲内にカラーコード14aが存在しない場合、検出したカラーコードはカラーコード12bであると判断する。
このようにして、検出部53は、撮影部51によって撮影されるカラーコードが、登録済コード12のカラーコード12bであるか、未登録コード14のカラーコード14aとカラーコード14bであるか、区別して検出することができる。
または、未登録コード14の4隅にマーカーを設けるようにしてもよい。検出部53は、例えば、マーカーを結んで得られる四角形状内に、2つのカラーコードが含まれていれば(すなわち、カラーコード14aとカラーコード14bが含まれていれば)、その2つのカラーコードを、未登録コード14のカラーコード14aとカラーコード14bとして検出する。
これによっても、検出部53は、検出したカラーコードが、登録済コード12のカラーコード12bであるか、未登録コード14のカラーコード14aとカラーコード14bであるか、区別して検出することができる。
図13の説明に戻る。次に、検出部53は、ステップS65で検出した登録済コード12のカラーコード12bと、ステップS64で受信した資産リスト41とを突き合わせる(ステップS66)。
例えば、検出部53は、ステップS65で検出したカラーコード12bに基づいて、資産リスト41を参照し、フィールド41dの「設置場所」の情報を取得する。検出部53は、資産リスト41から取得した「設置場所」と、ステップS61で入力された「棚卸の実施場所」とを比較する。検出部53は、資産リスト41から取得した「設置場所」と、ステップS61で入力された「棚卸の実施場所」とが一致すれば、カラーコード12bを有する登録済コード12が貼付された機器は、「OK」であると判断する。すなわち、検出部53は、その機器が、正規の資産であると判断しているともいえる。
一方、検出部53は、資産リスト41から取得した「設置場所」と、ステップS61で入力された「棚卸の実施場所」とが一致しなければ、カラーコード12bを有する登録済コード12が貼付された機器は、「NG」であると判断する。すなわち、検出部53は、その機器が、事業所2に存在すべき機器でない、非正規の資産であると判断しているともいえる。
より具体的には、図1〜図3で示した事業所2を、クライアントの本社とし、その本社で棚卸が実施されるとする。この場合、ステップS61では、棚卸実施場所として「本社」が入力される。
次いで、検出部53は、ユニークコード「00002」を示すカラーコード12bを検出したとする。この場合、検出部53は、図5の資産リスト41の例に従えば、フィールド41dの「設置場所」より、「新宿」を取得する。
上記例の場合、棚卸実施場所「本社」と、機器の設置場所「新宿」は、一致しない。従って、検出部53は、ユニークコード「00002」を示すカラーコード12bが貼付された機器は、本社において正規の資産でないと判断する。
なお、棚卸実施者は、タブレット端末1eを用いて、正規の資産でないと判断された機器の情報を資産リスト41に加えることができる。例えば、タブレット端末1eは、棚卸実施者から、情報の入力を受付けて、フィールド41eの「修正内容」に示すように、機器の情報を加えることができる。
次に、表示部55は、ステップS65での検出部53の検出結果に基づいて、タブレット端末1eのディスプレイに、棚卸結果を表示する(ステップS67)。
例えば、表示部55は、検出部53によってカラーコード12bが検出され、正規の資産であると判断された場合、検出部53によって検出されたカラーコード12bの近傍に「OK」を表示する。また、表示部55は、検出部53によってカラーコード12bが検出され、正規の資産でないと判断された場合、検出部53によって検出されたカラーコード12bの近傍に「NG」を表示する。また、表示部55は、検出部53によって、未登録コード14のカラーコード14aとカラーコード14bが検出された場合、カラーコード14aまたはカラーコード14bの近傍に「未完了」を表示する。
図16は、タブレット端末の棚卸画面例を示した図である。図16に示す棚卸画面は、図15で示した棚卸ボタン92がタップされ、クライアントの機器がカメラで撮影されると表示される。
端末101a〜101dは、タブレット端末1eのカメラによって撮影されている機器を示している。端末101a〜101dの近傍には、棚卸結果「OK」,「NG」,「未完了」が表示されている。
棚卸結果102は、資産番号とその棚卸結果とを示している。資産番号は、端末101a〜101dに割り当てられたユニークコードを示している。すなわち、資産番号は、端末101a〜101dに貼付された、登録済コード12および未登録コード14が有するカラーコード12bとカラーコード14bとが示すユニークコードを示している。資産番号の右横には、棚卸結果が表示されている。
終了ボタン103は、棚卸を終了するためのボタンである。タブレット端末1eは、終了ボタン103がタップされると、棚卸を終了する。
図13の説明に戻る。次に、更新部54は、ステップS64で受信した資産リスト41を更新する(ステップS68)。例えば、更新部54は、棚卸結果が「OK」と判断された機器(ユニークコード)に対応するフィールド41eの「実施結果」を「OK」に更新する。また、更新部54は、棚卸結果が「NG」と判断された機器に対応するフィールド41eの「実施結果」を「NG」に更新する。
また、更新部54は、棚卸結果が「OK」と判断された機器に対応するフィールド41cのステータスが「印刷」であった場合、「正式登録」に更新する。また、更新部54は、棚卸結果が「NG」と判断された機器に対応するフィールド41cのステータスが「印刷」であった場合、「正式登録」に更新する。
すなわち、資産リスト41のフィールド41bには、クライアントが有する機器に、登録済コード12が貼付され、クライアントから通知された機器情報の機器が資産として資産リスト41に正式登録されたか否かを示す情報が格納される。例えば、図5の型番「BBB」の機器のように、本来、新宿にあるべき機器が本社にある場合でも(検出部53によって「NG」と判断されても)、型番「BBB」の機器は、クライアントの資産である。従って、型番「BBB」の機器には、登録済コード12が貼付され、ステータスのフィールド41cには、「正式登録」が格納されることになる。
なお、更新部54は、棚卸結果が「未完了」と判断された機器に対応するフィールド41eの「実施結果」は更新しない。
また、更新部54は、ステータスが「未正式登録」であった機器が、検出部53によって「OK」または「NG」と判断された場合(つまり、未登録コード14に追加登録コード16が貼付された場合)、そのステータスを「正式登録」に更新する。すなわち、未登録コード14に追加登録コード16が貼付され、棚卸判断がされた機器は、クライアントの正式な資産として登録される。
次に、検出部53は、入力部52を介して終了ボタンがタップされたか否か判断する(ステップS69)。例えば、検出部53は、図16に示した終了ボタン103がタップされたか否か判断する。検出部53は、終了ボタン103がタップされた場合、ステップS70の処理へ移行する。検出部53は、終了ボタン103がタップされなかった場合、ステップS65の処理へ移行する。
次に、通信部56は、ステップS68で更新部54によって更新された資産リスト41を、情報処理装置1aへ送信する(ステップS70)。
なお、クライアントが棚卸を実施する場合も、タブレット端末1eは、図13のフローチャートと同様の処理を行う。例えば、図3に示したステップS14において、クライアントが棚卸を実施する場合も、タブレット端末1eは、図13のフローチャートと同様の処理を行う。ただし、クライアントが棚卸を実施する場合、追加登録コード16が貼付された未登録コード14が貼付された機器も棚卸対象となる。
図17は、情報処理装置による、資産リスト41の更新動作例を示したフローチャートである。
通信部33は、タブレット端末1eから、資産リスト送信要求を受信する(ステップS81)。タブレット端末1eからの資産リスト送信要求は、図13のステップS63の処理によって送信される。
次に、通信部33は、記憶部34に記憶されている資産リスト41をタブレット端末1eに送信する(ステップS82)。
次に、通信部33は、タブレット端末1eから、更新された資産リスト41を受信する(ステップS83)。タブレット端末1eからの資産リスト41は、図13のステップS70の処理によって送信される。
次に、通信部33は、ステップS83で受信した資産リスト41を記憶部34に記憶する(ステップS84)。これにより、記憶部34には、タブレット端末1eによって更新された資産リスト41が格納される。
以上説明した資産管理システムにより、棚卸代行業者は、資産管理のより効率的な作業実施を行うことができる。例えば、棚卸代行業者は、クライアントへ1回出向くだけで済む。
また、登録から漏れていた機器(機器情報が未登録の機器)に対しては、棚卸代行業者が未登録コード14を機器に貼付し、後から追加登録コード16をクライアントに送付する。そして、クライアントによって追加登録コード16が、未登録機器の未登録コード14に貼付される。これにより、クライアントは、機器が棚卸対象から漏れるのを防止することができる。
また、クライアントは、追加登録コード16が貼付されていない未登録コード14を見て、または、タブレット端末1eに表示される「未完了」の表示を見て、追加登録コード16の貼付漏れを防止することができる。
また、資産リスト41のフィールド41cには、資産のステータスが格納される。これにより、例えば、棚卸代行業者は、ステータスが「未正式登録」の機器に対し、追加登録コード16を貼付して棚卸するよう、クライアントに指示することができる。または、情報処理装置1aは、例えば、定期的にフィールド41cをモニタし、「未正式登録」のステータスがあれば、対応する機器情報とともに、追加登録コード16を貼付するよう指示する旨の情報を、クライアントが有する端末装置に対し、自動送信するようにしてもよい。
なお、上記は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、上記範囲において限定されるものではない。多くの代替物、修正、変形例は、当業者にとって明らかである。
例えば、上記では、登録済コード12の機器への貼付の際、タブレット端末1eを用いるとしたが、これに限られない。例えば、登録済コード12は、ユニークコードを文字化したコード12cの代わりに、または加えて、文字化された機器情報を有していてもよい。棚卸代行業者は、文字化された機器情報を見て、どの機器に登録済コード12を貼付すればよいか分かる。
また、上記では、図10、図11で説明したように、未登録コード14が貼付される機器情報は、タブレット端末1eに入力され、資産リスト41に登録されるとしたが、これに限られない。例えば、棚卸代行業者は、未登録コード14を貼付した機器情報と、未登録コード14のユニークコードとをメモ等に控え、事業所1の端末装置1bを用いて、機器情報をユニークコードに対応付けて資産リスト41に登録してもよい。
また、上記では、タブレット端末1eが、情報処理装置1aから資産リスト41を受信して更新し、更新した資産リスト41を情報処理装置1aに送信するとしたが、これに限られない。例えば、タブレット端末1eは、情報処理装置1aから、資産リスト41の必要な情報のみを逐次受信して更新し、更新した情報を情報処理装置1aに逐次送信してもよい。
また、タブレット端末1eは、いつでも情報処理装置1aから資産リスト41を受信できるようにしてもよい。これにより、棚卸代行業者またはクライアントは、タブレット端末1eを用いて、いつでも資産リスト41を参照することができる。
また、上記では、コード12cと、コード14cと、コード16bは、ユニークコードが示す情報を文字化したものであるとしたが、資産に割り当てられる資産番号を文字化したものであってもよい。例えば、ユニークコードには、資産管理のために別途定めた体系である資産番号が対応付けられている。具体的には、資産番号は、図5のフィールド41bに示すユニークコードに対応付けられ、資産リスト41に格納される。そして、コード12cと、コード14cと、コード16bは、ユニークコードに割り当てられた資産番号を文字化したものであってもよい。
また、上記では、棚卸代行業者が登録済コード12を機器に貼付する際、例えば、タブレット端末1eは、機器の「機器情報」を棚卸代行業者から受付け、登録済コード12を貼付すべき機器の「ユニークコード」をディスプレイに表示するとしたが、上記の「資産番号」をディスプレイに表示するようにしてもよい。これにより、棚卸代行業者は、ディスプレイに表示された「資産番号」を示すコード12cを有する登録済コード12を、機器に貼付することができる。
また、例えば、図16と図20とに示した「資産番号」は、ユニークコードに割り当てられた資産番号を示していてもよい。
また、上記では、更新部54は、棚卸結果が「未完了」と判断された機器に対応するフィールド41eの「実施結果」を更新しないとしたが、例えば、「機器情報」が未正式登録された(例えば、図2のステップS9で機器情報が登録された)「機器」に対しては、「OK」または「NG」の棚卸結果(例えば、図2のステップS14で行われる棚卸の棚卸結果)をフィールド41eの「実施結果」の欄に格納してもよい。そして、更新部54は、例えば、入力部52が受付けたクライアントによる操作に応じて、または、自動的に、フィールド41eの「修正内容」の欄に、例えば、「要正式登録」など、対応する機器情報の機器に対し、正式登録が必要であることを示す情報を格納してもよい。これにより、例えば、棚卸代行業者は、追加登録コード16を再度印刷するなどしてクライアントに郵送し、クライアントに対し棚卸作業を実施するよう、指示等することができる。なお、検出部53は、図13のステップS66において、カラーコード12bと同様にしてカラーコード14bを検出し、突き合わせ処理を行うことになる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。第1の実施の形態で説明したように、追加登録コード16は、未登録コード14のカラーコード14aの上に貼付される。このとき、追加登録コード16は、別の未登録コード14のカラーコード14aの上に貼付される場合もある。例えば、追加登録コード16は、コード16bと異なるコード14cを有する未登録コード14に、誤って貼付される場合がある。第2の実施の形態では、タブレット端末1eは、棚卸を実施するとともに、追加登録コード16の貼り間違えもチェックする。
図18は、第2の実施の形態に係るタブレット端末の機能ブロックの一例を示した図である。図18において、図6と同じものには同じ符号が付してある。以下では、図6と異なる部分について説明する。
検出部111は、追加登録コード16が貼付された未登録コード14の2次元コード16aを検出する。検出部111は、その他の機能については、検出部53と同様である。
取得部112は、検出部111が検出したカラーコード12bに対応する機器情報を、資産リスト41から取得する。また、取得部112は、検出部111が検出した、追加登録コード16が貼付された未登録コード14のカラーコード14bに対応する機器情報を、資産リスト41から取得する。
比較部113は、取得部112が取得した機器情報と、検出部111が検出した2次元コード12a,16aが示す機器情報とを比較する。
表示部114は、比較部113の比較結果を、棚卸される機器とともにディスプレイに表示する。表示部114は、その他の機能については、表示部55と同様である。
図19は、タブレット端末による、棚卸および正式登録の動作例を示したフローチャートである。図19のフローチャートは、図3のステップS14で行われる棚卸処理を示している。すなわち、図19のフローチャートは、追加登録コード16が未登録コード14に貼付された後に実施される棚卸処理を示している。
図19のフローチャートは、図13のフローチャートと異なる部分のみ示している。例えば、図19のフローチャートは、図13のステップS61〜S64の処理を実行し、その後ステップS91の処理を実行する。また、図19のフローチャートは、ステップS96の処理を実行した後、図13のステップS69,S70の処理を実行する。
検出部111は、カメラで映し出される機器に貼付された2次元コードとカラーコードとを検出する(ステップS91)。
なお、検出部111は、登録済コード12のカラーコード12bと、追加登録コード16が貼付された未登録コード14のカラーコード14bとを区別して検出できない。未登録コード14は、カラーコード12bとカラーコード14bとを区別するためのカラーコード14aの上に追加登録コード16が貼付され、カラーコード14aが撮影されなくなっているからである。このため、検出部111は、カメラで映し出されるすべての機器に貼付されたカラーコードと2次元コードとを検出する。
次に、取得部112は、ステップS91で検出部111によって検出されたカラーコードに対応する機器情報を、記憶部57に記憶されている資産リスト41を参照して取得する(ステップS92)。
次に、比較部113は、ステップS91で検出部111が検出した2次元コードが示す機器情報と、ステップS92で取得部112が資産リスト41を参照して取得した機器情報とを比較する(ステップS93)。
ここで、比較部113は、ステップS91で検出部111が検出した2次元コードが示す機器情報と、ステップS92で取得部112が資産リスト41を参照して取得した機器情報とが一致していれば、未登録コード14に適切な追加登録コード16が貼付されていると判断できる。一方、比較部113は、ステップS91で検出部111が検出した2次元コード16aが示す機器情報と、ステップS92で取得部112が資産リスト41を参照して取得した機器情報とが一致していなければ、未登録コード14に間違った追加登録コード16が貼付されていると判断できる。
なお、検出部111が検出した登録済コード12の2次元コード12aが示す機器情報と、取得部112が資産リスト41を参照して取得した機器情報は、図2のステップS2で対応付けられて登録されたものであり、必ず一致していると判断される。
次に、検出部111は、ステップS91で検出した登録済コード12のカラーコード12bおよびカラーコード14bと、図13のステップS64で受信した資産リスト41とを突き合わせる(ステップS94)。当該ステップは、図13のステップS66と同様の処理であり、その説明を省略する。
次に、表示部114は、ステップS94での検出部111の検出結果に基づいて、タブレット端末1eのディスプレイに、棚卸結果を表示する(ステップS95)。また、表示部114は、ステップS93での比較部113の比較結果に基づいて、タブレット端末1eのディスプレイに、追加登録コード16の貼付結果を表示する(ステップS95)。なお、検出部111の検出結果に基づく棚卸結果の表示は、図13のステップS67と同様であるので、その説明を省略する。
図20は、タブレット端末の棚卸画面例を示した図である。図20において、図16と同じものには同じ符号が付してある。以下では、図16と異なる部分について説明する。
端末121,122は、タブレット端末1eのカメラによって撮影されている機器を示している。端末121,122の近傍には、比較部113の比較結果を示した「貼付エラー」が表示されている。「貼付エラー」は、追加登録コード16の貼り間違えがあることを示している。
図20の例の場合、端末121に貼付されている未登録コード14に、端末122に貼付されている未登録コード14に貼付すべき追加登録コード16が貼付されている可能性がある。また、端末122に貼付されている未登録コード14に、端末121に貼付されている未登録コード14に貼付すべき追加登録コード16が貼付されている可能性がある。
なお、端末121,122の未登録コード14に、追加登録コード16の貼り間違えがなかった場合、端末121,122の近傍には、例えば、「OK」、「NG」、または「未完了」の棚卸結果が表示されることになる。
棚卸結果123は、資産番号と、その棚卸結果と、追加登録コード16の貼付エラーとを示している。資産番号は、端末101a〜101d,121,122に割り当てられたユニークコードを示している。資産番号の右横には、「OK」、「NG」、「未完了」の棚卸結果と、「貼付エラー」の比較結果が表示されている。
図19の説明に戻る。次に、更新部54は、受信した資産リスト41を更新する(ステップS96)。なお、更新部54の動作は、図13のステップS68と同様であるので、その説明を省略する。
このように、クライアントの棚卸の際、追加登録コード16の貼付結果を表示することにより、棚卸の精度を向上することができる。例えば、追加登録コード16の貼り間違え(貼付エラー)が発見された場合、クライアントは、追加登録コード16を適切な未登録コード14に貼り直すことができる。
なお、タブレット端末1eは、第1の実施の形態で説明した図13のステップS65〜S68の処理(例えば、この処理を棚卸モードM1と呼ぶ)と、第2の実施の形態で説明したステップS91〜S96の処理(例えば、この処理を棚卸モードM2と呼ぶ)とのどちらを行うかの設定を、クライアントから受付けるようにしてもよい。例えば、タブレット端末1eは、クライアントから、棚卸モードM1の設定を受付けた場合、図16に示したように、ディスプレイに棚卸結果を表示することになる。タブレット端末1eは、クライアントから、棚卸モードM2の設定を受付けた場合、図20に示したように、ディスプレイに棚卸結果と、追加登録コード16の貼付結果とを表示することになる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照して説明する。第1の実施の形態では、クライアントは、追加登録コード16を未登録コード14に貼付する際、コード14cとコード16bを参照した。第3の実施の形態では、クライアントは、コード14cとコード16bを参照しなくても、タブレット端末1eで追加登録コード16の2次元コード16aを撮影することによって、追加登録コード16を貼付すべき未登録コード14を知ることができる。
例えば、クライアントは、タブレット端末1eで、追加登録コード16が有する2次元コード16aを撮影する。その後、クライアントは、タブレット端末1eで機器を撮影する。タブレット端末1eで撮影した機器に、先程撮影した2次元コード16a(追加登録コード16)を貼付すべき未登録コード14が貼付されていれば、タブレット端末1eは、その機器の未登録コード14に、追加登録コード16を貼付するよう指示する。
図21は、第3の実施の形態に係るタブレット端末の機能ブロックの一例を示した図である。図21において、図6と同じものには同じ符号が付してある。以下では、図21と異なる部分について説明する。
検出部131は、追加登録コード16の2次元コード16aを検出する。検出部131は、その他の機能については、検出部53と同様である。
取得部132は、検出部131が検出した2次元コード16aが示す機器情報に基づいて、記憶部57に記憶された資産リスト41を参照し、対応するユニークコードを取得する。
表示部133は、カメラが撮影する資産において、検出部131が検出する未登録コード14のカラーコード14bに、取得部132が取得したユニークコードを示すものが存在する場合、その未登録コード14の近傍に、追加登録コード16を貼付するようディスプレイに表示する。
図22は、タブレット端末による、追加登録コードの貼付指示の動作例を示したフローチャートである。図22のフローチャートは、例えば、図3で説明したステップS13の追加登録コード16の貼付の際に実行され、クライアントによって、図15に示したQR貼付ボタン93がタップされると処理が実行される。
通信部56は、情報処理装置1aに対し、資産リスト41の送信要求を行う(ステップS101)。なお、情報処理装置1aは、タブレット端末1eから資産リスト41の送信要求を受信すると、記憶部34に記憶している資産リスト41をタブレット端末1eへ送信する。
次に、通信部56は、情報処理装置1aから資産リスト41を受信する(ステップS102)。通信部56は、受信した資産リスト41を記憶部57に格納する。
次に、検出部131は、追加登録コード16の2次元コード16aを検出する(ステップS103)。2次元コード16aは、追加登録コード16が未登録コード14に貼付される前のものである。
図23は、2次元コードを検出するための画面例を示した図である。表示部133は、例えば、図15に示したQR貼付ボタン93がタップされると、図23の画面をディスプレイに表示する。
図23には、枠141が示してある。枠141は、検出部131が追加登録コード16の2次元コード16a(QRコード)を検出するための枠である。クライアントが、2次元コード16aを枠141に収まるように撮影すると、検出部131は、枠141内の2次元コード16aを検出する。
図22の説明に戻る。次に、取得部132は、ステップS103で検出部131が検出した2次元コード16aが示す機器情報に基づいて、記憶部57に記憶されている資産リスト41を参照し、対応するユニークコードを取得する(ステップS104)。
次に、検出部131は、カメラで撮影されている機器に貼付されている未登録コード14のカラーコード14bを検出する(ステップS105)。
図24は、カラーコードを撮影する前の画面例を示した図である。表示部133は、例えば、図23の画面例において、2次元コード16aが検出部131によって検出されると、図24の画面をディスプレイに表示する。
図24には、スタートボタン142が示してある。検出部131は、図24に示すスタートボタン142がタップされると、カメラで撮影されるカラーコード14bの検出を開始する。
図22の説明に戻る。次に、表示部133は、ステップS104で取得されたユニークコードと、ステップS105で検出されたカラーコードが示すユニークコードとが一致するか否か判断する(ステップS106)。すなわち、表示部133は、撮影された2次元コード16aの示す機器情報を持った機器が、カメラで撮影されているか否か判断する。
表示部133は、ステップS104で取得されたユニークコードと、ステップS105で検出されたカラーコードが示すユニークコードとが一致する場合、ステップS107に移行する。表示部133は、ステップS104で取得されたユニークコードと、ステップS105で検出されたカラーコードが示すユニークコードとが一致しない場合、ステップS108に移行する。
次に、表示部133は、ステップS105で検出部131が検出したカラーコード14bを有する未登録コード14が貼付された機器の近傍に、追加登録コード16の貼付対象機器である旨の表示を行う(ステップS107)。
図25は、貼付対象機器を指示した画面例を示した図である。表示部133は、例えば、図24のスタートボタン142がタップされ、機器がカメラで撮影されると表示されると、図25の画面例をディスプレイに表示する。
図25には、カメラで映し出された機器143a〜143eが示してある。機器の近傍(未登録コード14の近傍)には、例えば、図23で撮影した2次元コード16aを貼付すべき機器が指示されている。例えば、図25に示す「丸」は、2次元コード16aを貼付すべき機器を示し、「バツ」は、2次元コード16aを貼付すべきでない機器を示している。
これにより、クライアントは、例えば、「丸」が表示されている機器の未登録コード14に、追加登録コード16を貼付すればよいことが分かる。
なお、タブレット端末1eのディスプレイに、2次元コード16aを貼付すべき機器が表示されない場合、例えば、クライアントは、タブレット端末1eのカメラの撮影方向を変え、他の2次元コード16aを貼付すべき機器を探す。
図22の説明に戻る。次に、検出部131は、終了ボタンがタップされたか否か判断する(ステップS108)。例えば、検出部131は、図25に示した終了ボタン144がタップされたか否か判断する。検出部131は、終了ボタン144がタップされた場合、図9のフローチャートの処理を終了する。検出部131は、終了ボタン144がタップされなかった場合、ステップS105の処理へ移行する。
このように、タブレット端末1eは、追加登録コード16を貼付すべき機器(未登録コード14が貼付された機器)を指示することにより、クライアントは、容易に追加登録コード16を未登録コード14に貼付することができる。また、クライアントの追加登録コード16の貼り間違えを防止することができる。
なお、上記第1の実施の形態から第3の実施の形態では、機器の棚卸を例に説明したがこれに限られない。本発明は、例えば、クライアントが有する机や文房具など、他の物品の棚卸にも適用できる。また、本発明は、棚卸に限らず、ユーザが管理したい対象物の管理にも適用できる。