JP5586918B2 - 移動検出装置および記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理によって物体の移動を検出する技術、および同技術を採用したプリンタ等の記録装置の技術分野に関する。
プリント用紙等のメディアを搬送しながらプリントを行なう際、搬送精度が低いと、中間調画像の濃度ムラが生じたり、倍率誤差が生じたりして、得られるプリント画像の品質が劣化する。そのため、高精度な部品を採用し精密な搬送機構を搭載しているが、プリント品質に対する要求は厳しくさらなる精度向上が望まれている。一方ではコストに対する要求も厳しく、高精度化と低コスト化の両立が求められている。
これに対処するため、メディアの移動を高精度に検出して、フィードバック制御により安定した搬送を実現するために、メディアの表面を撮像して、搬送されるメディアの移動を画像処理によって検出する試みがなされている。
特許文献1は、このメディアの移動検出についての一手法を開示する。特許文献1は、移動するメディアの表面をイメージセンサにより時系列に複数回撮像し、得られた画像同士をパターンマッチング処理で比較して、メディアの移動量を検出するものである。以下、物体の表面を直接検出して移動状態を検出する方式をダイレクトセンシング、この方式を用いた検出器をダイレクトセンサと称する。
特開2007−217176号公報
ダイレクトセンシングによる移動検出では、メディアの表面が光学的に十分に識別でき、固有のパターンが明瞭である必要がある。しかし、本願出願人は以下に示すような条件下ではパターンマッチングの精度劣化を生じる場合があることを見出した。
イメージセンサでは、撮像中に被写体が動くと被写体ブレを起こした画像が取得される。異なる時刻の2つの画像取得を同じ移動速度下において行なうのであれば、両者は同等の被写体ブレを起こす。しかし、ブレ量は両者の間で相対的な差異はないので、固有の画像パターンが消えるほどの大きなブレ量でなければ、パターンマッチングの精度にさほどの問題は生じない。問題となるのは、2つの画像取得において移動速度が大きく異なって、相対差が大きな被写体ブレを起こした場合である。例えば、図15において、第1画像912は921に示す被写体ブレ幅を有し、第2画像913は922に示す被写体ブレ幅を有する。これら被写体ブレ幅の差分を相対差920として示す。この相対差920が大きくなるほど、パターンマッチングの精度の劣化が大きくなる。
本発明は、このように複数の画像データ取得の際に移動速度が異なると被写体ブレ幅が異なる画像データとなりパターンマッチングの精度が劣化する課題の認識のもとになされたものである。本発明の目的は、複数の画像データ取得の際に移動速度が異なる場合にもパターンマッチングの精度が劣化することを抑制することである。
上述の課題を解決する本発明の移動検出装置の一つの形態は、移動する物体の表面を撮像して、異なるタイミングで第1画像データおよび第2画像データを取得するのに用いられるイメージセンサと、前記第1画像データからテンプレートパターンを切り出し、前記第2画像データの中で前記テンプレートパターンと相関が大きい領域をサーチすることで、前記物体の移動状態を求める処理部と、前記第1画像データと前記第2画像データの間において、前記物体が移動する方向における被写体ブレ幅の差異が抑制されるように前記イメージセンサによる撮像を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記撮像の露光時間に応じて前記イメージセンサの受光感度と撮像領域の照明強度の少なくとも一方を変化させるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の移動速度が異なる状況においても取得した画像データの被写体ブレ幅の相対差を小さくすることできるので、パターンマッチングによる位置計測の精度低下を抑制することができる。
本発明の実施形態のプリンタの断面図 変形例のプリンタの断面図 プリンタのシステムブロック図 ダイレクトセンサの構成図 メディアの給送、記録、排出の動作シーケンスを示すフローチャート図 メディアを搬送する動作シーケンスを示すフローチャート図 パターンマッチングで移動量を求める処理を説明するための図 露光時間の違いの影響を抑制する補正処理を含む撮像動作のシーケンスを示すフローチャート図 エンコーダ検出に基づいて被写体ブレ幅の差を小さくする処理手順の一例を示すフローチャート図 エンコーダ検出に基づいて被写体ブレ幅の差を小さくする処理手順の別例を示すフローチャート図 明るさを補正する画像補正の処理手順の一例を示すフローチャート図 明るさを補正する画像補正の処理手順の別例を示すフローチャート図 目標とする被写体ブレ幅を決める考え方を示す概念図 速度プロファイルの例を示した図 被写体ブレの様子を示した図
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示する。ただし、例示する実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する主旨のものではない。
本明細書において、撮像の指令を受けて、イメージセンサを構成する各受光素子が光電変換と電荷の蓄積を開始してから終了するまでの間の期間(時間)を「露光時間」と定義する。この間に被写体が移動する場合、被写体の移動中の像が重畳して撮像され被写体ブレとなる。なお、現実の回路においては、イメージセンサが露光開始の信号を受けてから実際に露光を開始するまでには僅かな遅延があり、また露光開始と停止のタイミングがイメージセンサを構成する受光素子ごとに僅かに異なる場合がある。本明細書では全画素同時に露光の開始と停止が遅延なく理想的に行われるものとして説明する。ただし、これは幾多ある誤差要因のうち本発明が改善しようとする誤差要因にフォーカスして説明を分かり良くするための仮定であり、本発明の適用範囲をそのような理想的な装置に限定するものではない。また、本明細書において、1回の撮像において露光開始から露光終了までに被写体が動いた幅(図15における幅921、922)を『被写体ブレ幅』と定義する。前述の理想的な露光においては、露光中の被写体の平均速度と露光時間の積を意味する。本実施形態では、被写体(移動する物体)は記録を行なうメディアやメディアを搬送する搬送ベルトである。
本発明の適用範囲は、プリンタを始めとして、物体の移動を高精度に検出することが要求される移動検出の分野に広く渡る。例えば、プリンタ、スキャナ等の機器や、物体を搬送して検査、読取、加工、マーキング等の各種の処理を施す、工業分野、産業分野、物流分野などで使用する機器に適用可能である。また、本発明をプリンタに適用する場合は、インクジェット方式、電子写真方式、サーマル方式、ドットインパクト方式などの様々な方式のプリンタに適用可能である。なお、本明細書において、メディアとは、紙、プラスチックシート、フィルム、ガラス、セラミック、樹脂等のシート状あるいは板状の媒体をいう。また、本明細書において上流・下流とは、シートに画像記録を行なう際のシートの搬送方向を基準とした上流・下流を意味するものとする。
以下に、記録装置の一例であるインクジェット方式のプリンタの実施形態を説明する。本実施形態のプリンタは、プリントヘッドの往復移動(主走査)とメディアの所定量のステップ送り(副走査)とを交互に行なって二次元画像を形成する、いわゆるシリアルプリンタである。なお、本発明は、シリアルプリンタに限らず、プリント幅をカバーする長尺ライン型プリントヘッドを持ち、固定されたプリントヘッドに対してメディアが移動して二次元画像を形成する、いわゆるラインプリンタにも適用可能である。
図1はプリンタの主要部の構成を示す断面図である。プリンタは、メディアをベルト搬送系によって副走査方向(第1方向、所定方向)に移動させる搬送機構と、移動するメディアに対してプリントヘッドを用いて記録を行なう記録部とを有する。プリンタは更に、物体の移動状態を間接的に検出するエンコーダ133と、物体の移動状態を直接的に検出するダイレクトセンサ134を有する。
搬送機構は、回転体である第1ローラ202、第2ローラ203、およびこれらローラの間に所定のテンションで掛けられた幅広の搬送ベルト205を有する。メディア206は搬送ベルト205の表面に静電力等による吸着もしくは粘着によって密着して、搬送ベルト205の移動に伴なって搬送される。副走査のための駆動源である搬送モータ171の回転力は駆動ベルト172によって駆動ローラである第1ローラ202に伝達され、第1ローラ202が回転する。第1ローラ202と第2ローラ203は搬送ベルト205によって同期回転する。搬送機構は更に、トレイ208の上に積載されたメディア207を一枚ずる分離して搬送ベルト205の上に給送するための給送ローラ209と、これを駆動する給送モータ161(図1では不図示)を有する。給送モータ161の下流設けられたペーパーエンドセンサ132は、メディア搬送のタイミングを取得するためにメディアの先端または後端を検出するものである。
ロータリ式のエンコーダ133(回転角センサ)は、第1ローラ202の回転状態を検出して、搬送ベルト205の移動状態を間接的に取得するのに用いられる。エンコーダ133はフォトインタラプタを備え、第1ローラ202と同軸に取り付けられたコードホイール204の円周に沿って刻まれている等間隔のスリットを光学的に読み取って、パルス信号を生成する。
ダイレクトセンサ134は、搬送ベルト205の下方(メディア206の載置面とは反対の裏面側)に設置されている。ダイレクトセンサ134は、搬送ベルト205の面にマーキングされたマーカを含む領域を撮像するイメージセンサ(撮像デバイス)を備える。ダイレクトセンサ134は、搬送ベルト205の移動状態を後述する画像処理によって直接的に検出するものである。搬送ベルト205に対してメディア206は面同士で強固に密着しているので、ベルト表面とメディアとの間での滑りによる相対位置変動は無視できるほど小さい。そのため、ダイレクトセンサ134はメディアの移動状態を直接的に検出するのと等価とみなすことができる。なお、ダイレクトセンサ134は、搬送ベルト205の裏面を撮像する形態には限定されず、搬送ベルト205の表面のメディア206で覆われない領域を撮像するようにしてもよい。また、ダイレクトセンサ134は、被写体として搬送ベルト205ではなくメディア206の表面を撮像するものであってもよい。
記録部は、主走査方向に往復移動するキャリッジ212と、これに搭載されたプリントヘッド213及びインクタンク211を有する。キャリッジ212は主走査モータ151(図1では不図示)の駆動力によって主走査方向(第2方向)に往復移動する。この移動に同期してプリントヘッド213のノズルからインクを吐出して、メディア206上にプリントする。プリントヘッド213とインクタンク211は一体化してキャリッジ212に対して着脱されるものであっても、別体として個別にキャリッジ212に対して着脱されるものであってもよい。プリントヘッド213はインクジェット方式によりインクを吐出するものであり、その方式は発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式などを採用することができる。
なお、搬送機構はベルト搬送系には限定されず、変形例として、搬送ベルトを用いずに搬送ローラによってメディアを搬送させる機構を有するものであってもよい。図2は変形例のプリンタの断面図を示す。図1の部材と同一の符号を付したものは同一の部材を示す。第1ローラ202と第2ローラ203が直接メディア206に接して、メディアを移動させる。第1ローラ202と第2ローラ203の間には不図示の同期ベルトが掛けられて、第1ローラの回転に同期して第2ローラが回転するようになっている。この形態では、ダイレクトセンサ134が撮像する被写体は搬送ベルト205ではなくメディア206であり、ダイレクトセンサ134はメディア206の裏面側を撮像する。
図3はプリンタのシステムブロック図である。コントローラ100は、CPU101、ROM102、RAM103を有する。コントローラ100は、プリンタ全体の各種制御や画像処理等を司る制御部と処理部とを兼ね備える。情報処理装置110は、コンピュータ、デジタルカメラ、TV、携帯電話機など、メディアに記録するための画像データを供給する装置であり、インターフェース111を通してコントローラ100と接続される。操作部120は操作者とのユーザーインターフェースであり、電源スイッチを含む各種入力スイッチ121と表示器122を備える。センサ部130はプリンタの各種状態を検出するためのセンサ群である。ホームポジションセンサ131は往復移動するキャリッジ212のホームポジションを検出する。センサ部130は、上述したペーパーエンドセンサ132、エンコーダ133、およびダイレクトセンサ134を備える。これらの各センサはコントローラ100に接続されている。コントローラ100の指令に基づいて、ドライバを介してプリントヘッドやプリンタの各種モータが駆動される。ヘッドドライバ140は記録データに応じてプリントヘッド213を駆動する。モータドライバ150は主走査モータ151を駆動する。モータドライバ160は給送モータ161を駆動する。モータドライバ170は副走査のための搬送モータ171を駆動する。
図4はダイレクトセンシングを行なうためのダイレクトセンサ134の構成図である。ダイレクトセンサ134は、LED、OLED、半導体レーザ等の光源301を含む発光部、イメージセンサ302と屈折率分布レンズアレイ303を含む受光部、及び駆動回路やA/D変換回路などの回路部304を1つのセンサユニットとしたものである。光源301によって撮像対象である搬送ベルト205の裏面側の一部を照明する。イメージセンサ302は屈折率分布レンズアレイ303を介して照明された所定の撮像領域を撮像する。イメージセンサはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの二次元エリアセンサまたはラインセンサである。イメージセンサ302の信号はA/D変換されデジタル画像データとして取り込まれる。イメージセンサ302は、物体(搬送ベルト205)の表面を撮像して異なるタイミングで複数の画像データ(連続して取得したものを、第1画像データ、第2画像データという)を取得するのに用いられる。そして後述するように、第1画像データからテンプレートパターンを切り出し、前記第2画像データの中で前記テンプレートパターンと相関が大きい領域を画像処理でサーチすることで、物体の移動状態を求めることができる。画像処理を行なう処理部はコントローラ100であってもよいし、ダイレクトセンサ134のユニットに処理部を内蔵するようにしてもよい。
図5はメディアの給送、記録、排出の一連の動作シーケンスを示すフローチャート図である。これらの動作シーケンスはコントローラ100の指令に基づいてなされる。ステップS501では、給送モータ161を駆動して給送ローラ209によってトレイ208上のメディア207を1枚ずつ分離して搬送経路に沿って給送する。ペーパーエンドセンサ132が給送中のメディア206の先頭を検出すると、この検出タイミングに基づいてメディアの頭出し動作を行なって所定の記録開始位置まで搬送する。
ステップS502では、搬送ベルト205を用いてメディアを所定量ずつステップ送りする。所定量とは1バンド(プリントヘッドの1回の主走査)の記録における副走査方向における長さである。例えば、プリントヘッド213の副走査方向におけるノズル列幅の半分ずつ送りながら2回ずつ重ねてマルチパス記録を行なう場合は、所定量はノズル列幅の半分の長さとなる。
ステップS503では、キャリッジ212によってプリントヘッド213を主走査方向に移動させながら、1バンド分の記録を行なう。ステップS504では、すべての記録データの記録が終了したかを判断する。未記録の残りがある場合(NO)は、ステップS502に戻って副走査のステップ送りと主走査の1分の記録を繰りかえす。全ての記録が終了してステップS504の判断がYESになったら、ステップS505に移行する。ステップS505ではメディア206を記録部から排出する。こうして1枚のメディア206に二次元の画像が形成される。
図6のフローチャート図を用いて、ステップS502のステップ送りの動作シーケンスについて更に詳細に説明する。ステップS601では、ダイレクトセンサ134のイメージセンサで搬送ベルト205のマーカを含む領域を撮像する。取得した画像データは、移動開始前の搬送ベルトの位置を示すものであり、RAM103に記憶される。ステップS602では、エンコーダ133でローラ202の回転状態をモニタしながら搬送モータ171を駆動して搬送ベルト205の移動、すなわちメディア206の搬送制御を開始する。目標とする搬送量だけメディア206を搬送するようにコントローラ100がサーボ制御を行う。このエンコーダを用いた搬送制御と並行して、ステップS603以降の処理を実行する。
ステップS603では、ダイレクトセンサ134でベルトを撮像する。撮像のタイミングについては、1バンド分の記録をするための目標とするメディア搬送量(以後、目標搬送量という)、イメージセンサの第1方向における幅、および搬送速度などによって予め決められた搬送量を搬送したと推定されるタイミングで撮像する。本例では、予め決められた搬送量を搬送した時点でエンコーダ133が検出するであろうコードホイール204の特定のスリットを指定しておき、そのスリットをエンコーダ133が検出したタイミングで撮像を開始する。このステップS603の更なる詳細については後述する。
ステップS604では、直前にステップS603で撮像した第2画像データと、そのひとつ前に撮像した第1画像データとの間で、どれだけの距離だけ搬送ベルト205が移動したかを画像処理によって検出する。移動量検出を処理の詳細については後述する。目標搬送量に応じて決められた回数だけ所定のインターバルで撮像を行なう。ステップS605では、決められた回数の撮像を終了したか否かを判断する。終了してない場合(NO)はステップS603に戻って終了するまで処理を繰り返す。決められた回数だけ繰返し搬送量を検出する毎に搬送量を累計していき、最初にステップS601で撮像したタイミングからの1バンド分の搬送量を求める。ステップS606では、1バンド分の、ダイレクトセンサ134で取得した搬送量とエンコーダ133から取得した搬送量の差分を計算する。エンコーダ133は間接的な搬送量の検出であり、ダイレクトセンサ134による直接的な搬送量の検出に較べて検出精度に劣る。従って、上述の差分はエンコーダ133の検出誤差とみなすことができる。
ステップS607では、ステップS606で求めたエンコーダの誤差分だけ搬送制御に補正を与える。補正には、搬送制御の現在の位置情報を誤差分だけ増減して補正する方法、目標搬送量を誤差分だけ増減して補正する方法があり、いずれの方法を採用してもよい。こうしてフィードバック制御により目標搬送量までメディア206を正確に搬送して1バンド分の搬送が完了する。
図7は、上述のステップS604の処理の詳細を説明するための図である。ダイレクトセンサ134の撮像で取得された搬送ベルト205の第1画像データ700、第2画像データ701が模式的に示されている。第1画像データ700、第2画像データ701の中で黒点で示される多数のパターン702(明暗の階調差がある部分)は、搬送ベルト205にランダム又は所定の規則に基づいて付与された多数のマーカーの像である。なお、図2に示した装置のように被写体がメディアの場合には、メディア表面の微視的なパターン(紙の繊維パターンなど)が同等の役割を果たす。第1画像データ700に対して、上流側の位置にテンプレートパターン703を設定して、この部分の画像を切り出す。第2画像データ701を取得したら、切り出したテンプレートパターン703と類似のパターンが、第2画像データ701のどこに位置するかをサーチする。サーチはパターンマッチングの手法により行なう。類似度を判定するアルゴリズムは、SSD(Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)、NCC(Normalized Cross−Correlation)等が知られる。いずれを採用してもよい。この例では最も類似するパターンが領域704に位置している。第1画像データ700におけるテンプレートパターン703と第2画像データ701における領域704との副走査方向における撮像デバイスの画素数の差分を求める。そして、この差分画素数に1画素に対応した距離を掛けることで、この間の移動量(搬送量)を求めることができる。
<被写体ブレ幅の差を小さくする方法>
図6のステップS603においては、先に図15で説明したように、複数の画像データ取得の際に移動速度が異なると被写体ブレ幅が異なる画像データとなり、パターンマッチングの精度が劣化する。この課題を解決する本実施形態の基本的な考え方は、撮像時のエンコーダの検出に基づいて撮像を制御して、複数回の撮像における被写体ブレ幅の差異を小さくするというものである。
図14は、1バンド分のメディアの搬送ステップ(図5のステップS502)における搬送速度の速度プロファイルの例を示すグラフである。時刻901〜906はそれぞれ撮像のタイミングを示している。時刻901は駆動開始前の静止中、時刻906は停止直前の低速駆動中の撮像である。ここでは、時刻902と時刻903の2つのタイミングで撮像する場合を例に上げて説明する。
本実施形態においては、ダイレクトセンサ134は、イメージセンサの1ピクセルのサイズ10μmで、被写体が等倍で撮像素子上に結像するものとする。エンコーダによる位置計測の最小単位(1パルス)を1カウントとして、エンコーダ133のメディア上換算の解像度は1インチあたり9600カウントであるとする。つまり、1カウント分の駆動で被写体は約2.6μm移動する。時刻902における被写体の移動速度500μm/ms、時刻903における被写体の移動速度750μm/msであるとする。また、目標とする被写体ブレ幅は70μm、つまりエンコーダ133のカウント値換算で27カウントであるとする。
エンコーダでの検出に基づいて被写体ブレ幅の差を小さくする制御には2つの方法があるので、それぞれ説明する。
第1の方法は、エンコーダの検出結果(パルス信号)に同期して撮像(露光)の開始と停止のタイミングを制御することで、撮像の露光時間を制御するものである。コントローラは、イメージセンサによって第1データおよび第2画像データを取得する際の撮像の開始と停止のタイミングを制御する。
第1の方法の処理の手順を図9を用いて説明する。ステップS901では、搬送に関する速度プロファイルから定まる露光開始のカウント値と、そのカウント値に27カウント加算した値を露光停止のカウント値として、それぞれコントローラ100のレジスタに記憶する。被写体の移動によって、ステップS902においてエンコーダ133によるカウント値は増加する。ステップS903では、レジスタに記憶された露光開始のカウント値に達するまで待つ。露光開始のカウント値に達したらステップS903の判断はYESとなってステップS904に移行する。ステップS904では露光開始の信号がイメージセンサ302に送られる。コントローラ100は、エンコーダ133のカウント値とレジスタに記憶した値が一致したら露光開始や停止の信号を発信するようになっている。ステップS905では、イメージセンサ302が撮像の露光を開始する。露光中の被写体の移動によって、ステップS906においてエンコーダ133のカウント値は増加する。ステップS907では、レジスタに記憶された露光停止のカウント値になるまで待つ。露光開始からカウント値が27進んだ時点でステップS907の判断はYESとなってステップS908に移行する。ステップS908では露光停止の信号がイメージセンサ302に送られる。そして、ステップS909にて、イメージセンサ302は露光停止の信号を受けて露光を停止し、一回の撮像を終了する。
こうして、被写体の移動速度に係わらず、エンコーダ133で27カウント進む期間だけ露光が行われるので、被写体ブレ幅が一律70μm(画素数にして7画素)だけの被写体ブレを生じた画像が得られる。それぞれの露光時間を比較すると、時刻902(500μm/ms)においては約0.14ms、時刻903(750μm/ms)においては約0.10msとなる。
第2の方法は、エンコーダでの検出に基づいて撮像時の速度を予測し、それを元に露光時間を決定した上で露光を行うものである。コントローラは、撮像時の物体の移動速度の予測値を取得し、予測値および目標とする被写体ブレ幅からイメージセンサの露光時間を決定するように制御する。
第2の方法の処理の手順を図10を用いて説明する。ステップS1001では、搬送に関する速度プロファイルから定まる露光開始のカウント値を設定してレジスタに記憶する。ステップS1002では、露光中の被写体の平均速度を予測する。露光直前のエンコーダ133の情報(複数のカウント値のタイミング)から速度情報を取得する。同じ速度が露光中にも継続するとの推定の元に、これを露光中の被写体の速度予測値とする。直前の速度にさらに速度履歴や速度プロファイルを用いて補正を加えてもよい。あるいは、エンコーダ133を使用せずに、駆動機構の制御系が用いる速度プロファイルからも露光中の速度予測値を得るようにしてもよい。ステップS1003では、被写体ブレ幅が所定の目標値となるような所定の露光時間を、上記の速度予測値から計算して求める。被写体ブレ幅は露光中の被写体の平均速度と露光時間の積であるので、露光時間=目標被写体ブレ幅÷速度予測値によって計算することができる。本実施形態の例では露光時間は、時刻902における撮像では約0.14ms、時刻903においては約0.10msとなる。
被写体の移動によって、ステップS1004においてエンコーダ133によるカウント値は増加する。ステップS1005では、レジスタに記憶された露光開始のカウント値に達するまで待つ。露光開始のカウント値に達したらステップS1005の判断はYESとなってステップS1006に移行する。ステップS1006では、露光開始の信号がイメージセンサ302に送られ、これと同時に、コントローラ100に内蔵されたタイマが露光時間の計測を開始する。ステップS1007では、イメージセンサ302が撮像の露光を開始する。露光中の被写体の移動によって、ステップS1008においてエンコーダ133のカウント値は増加する。ステップS1008では、タイマで計測する時間が、ステップS1003で定めた所定の露光時間だけ経過したか否かを判断する。経過した(YES)と判断したら、ステップS1009に移行する。ステップS1009では露光停止の信号がイメージセンサ302に送られる。そして、ステップS1010にて、イメージセンサ302は露光停止の信号を受けて露光を停止し、一回の撮像を終了する。以上の処理により、第1画像データ、第2画像データの取得時に被写体の速度が異なっていても、被写体ブレ幅がほぼ等しくなる露光時間で撮像が行われる。すなわち、被写体ブレ幅が一律70μm、画素数にして7画素となる被写体ブレの画像が複数得られる。
この第2の方法は、イメージセンサの仕様が、露光停止が指示できず露光時間の設定と露光開始の指示のみ可能である場合に適用すると好ましい。このようなイメージセンサを用いる場合は、ステップS1003の段階でイメージセンサに露光時間を設定すれば、露光開始から設定された時間経過後にイメージセンサが自ら露光を停止する。したがって、ステップS1008の判断は不要となる。
以上説明した2つの方法のいずれかを採用することで、複数の撮像において被写体の移動速度が異なっていても、被写体ブレの差をパターンマッチング処理で許容できる範囲に収めることができる。
<露光時間の違いの影響を抑制する補正処理>
上述したように露光時間を変えると、他の条件が一定であれば撮像画像の明度等が変化して、パターンマッチングの画像処理に影響を及ぼす場合も考えられる。これに対処するため、露光時間の違いの影響を抑制する補正処理を行なう。図8に示すように、撮像動作(ステップS802)の前後で、ダイレクトセンサの発光強度と受光感度の少なくとも一方を調整する処理(ステップS801)、及び撮像条件の違いを吸収する画像処理(ステップS803)の2種類の補正処理を行なう。なお、これらの補正処理はいずれか一方のみを行なうようにしてもよい。また、ダイレクトセンサのイメージセンサが十分に大きなダイナミックレンジを有するものであれば、これらの補正処理は省略してもよい。
最初に、図8のステップS803の処理について説明する。露光時間の異なる複数回の撮像をした場合、得られる複数の画像データ同士を比較すると。全体として画素値(明るさ)のレベルが異なる。また、受光素子の光電変換の特性やシェーディング補正等により、露光時間に対する画素値は非線形な単調増加の関係となる。よって、基準画像(第1画像)被計測画像(第2画像)を用いてのパターンマッチングでは、全体の明るさの違いに起因して精度が劣化する可能性がある。
そこで、ステップS803では画像処理によって明るさを補正する。この画像補正には2つの方法があるので、それぞれを説明する。
第1の方法は、基準画像と被計測画像の画像データのみから、かけるべき補正を定める方法である。すなわち、撮像素子の特性や撮像条件に基づかない補正である。例えば、取得した画像のヒストグラムを出し、基準とするヒストグラムに近づくよう明るさやコントラスト補正する。
第2の方法は、撮像素子の特性と撮像条件に合わせて、全画素値に対して補正後の画素値を定め、その対応関係通りに全画素に対して変換を行なうものである。なお、ここでいう撮像条件とは、撮像ごとに変化させた露光時間、光源の発光強度、撮像素子の受光感度のことである。この第2の方法は、第1の方法と比較してより適切な補正となるが、撮像条件と画素値の関係が既知である必要がある。すなわち、ある撮像条件でのある画素の画素値が分かれば、別の撮像条件でその画素の画素値がどうなるかが分かる必要があり、撮像条件が露光時間だけでなく、光源の発光強度、撮像素子の受光感度なども変わる場合には、それに見合うだけのデータが必要となる。第2の方法は、1枚の画像全体のデータが無くとも撮像条件が定まった時点で各画素値の変換後の値が定まるという特徴がある。したがって、撮像後に位置計測結果を出すまでの時間的な余裕が少ない処理系に有効である。イメージセンサからの画像の転送中に画素単位あるいは複数画素単位で逐次的に変換処理を実行することで、本処理による遅延を抑制することができる。
第2の方法の処理の手順を図11を用いて説明する。ステップS1101では、撮像素子の特性やシェーディング補正特性等、記録装置固有の特性から定まる情報を元に、ステップS802での撮像で使われた撮像条件を入力として、画素値変換テーブルを生成する。ステップS1102では、撮像済みのデータをイメージセンサからRAM103への転送を開始する。ステップS1103では、イメージセンサからRAM103に至る経路の間にCPU101もしくは変換専用の回路によって画素値を変換テーブルに沿って変換し、RAM103へ転送して記録していく。ステップS1104では、1枚の画像の全画素に関して転送が済んだかを判断する。NOの場合はステップS1103に戻る。YESの場合は画像補正の処理が終了する。
次に、図8のステップS801の処理について述べる。上記ステップS803は露光時間の違いの影響を画像補正によって修正するものである。しかし、露光時間の差異が極めて大きい場合には正常な画像が得られないこともあり得る。例えば、最高速で駆動している時刻904の撮像と、停止直前の時刻906では100倍ほどの速度差があり、露光時間に100倍ほどの違いが生じる。この場合、露光時間が短すぎると、蓄積する電荷が少なすぎて画素値として反映しなかったり、S/N比が悪くなって画像のノイズが大きくなる。逆に、露光時間が長すぎると、画素値が飽和してすべて同じ画素値になって区別がつかなくなる。
ステップS801は、このような露光時間の大きな変化にも対応する補正処理である。ステップS801では、撮像ごとに、ダイレクトセンサ134が備える光源の発光強度すなわち撮像領域の照明強度や、イメージセンサ(撮像素子)の受光感度を撮像ごとに変化させる。ここでいう撮像素子の受光感度とは、例えば蓄積電荷に対する信号強度の増幅率であり、画像データの画素値が決まる前にイメージセンサ内で行われて後のデジタルデータ処理では代替できないものを指す。
補正にあたっては、取り得る範囲内の任意の露光時間に対して、正常な画像取得ができる光源の発光強度と、撮像素子の受光感度の組み合わせの範囲が既知であればよい。その範囲から選んだ発光強度と受光感度で撮像をすれば、後のステップS803の画像補正によってパターンマッチングに適した明るさの画像が得られる。ステップS801の補正で適切な明るさの画像が得られるなら、ステップS803の画像補正は省略するようにしてもよい。
ステップS801での処理の手順を図12を用いて説明する。ステップS1201では、露光開始直前のエンコーダ133の情報(複数のカウント値のタイミング)から速度情報を取得する。同じ速度が露光中にも継続するとの推定の元に、これを露光中の被写体の速度予測値とする。ステップS1202では、被写体ブレ幅が所定の目標値となるような露光時間を、上記の速度予測値から計算して求める。前述の通り、被写体ブレ幅が露光中の被写体の平均速度と露光時間の積であることから容易に求まる。ステップS1203では、予測した露光時間を元に、光源301の発光強度とイメージセンサ302及びアナログフロントエンドを含む受光部の受光感度をそれぞれ適切に決定する。適切な設定とは、その露光時間で撮像した場合に画素値の飽和やノイズといった問題が生じない正常な撮像ができる範囲内であることをいう。例えば、図14の時刻904においては被写体の移動速度が最大なので発光強度と受光感度を双方とも大きい値に設定する。逆に時刻906においては被写体の移動速度はゼロに近いので、発光強度と受光感度を双方とも小さい値に設定する。こうしてステップS801で設定した条件で、ステップS802にて撮像を行なう。
なお、エンコーダを使用しなくても、駆動機構の制御系が用いる速度プロファイルからも露光中の速度予測値を得ることができる。したがって、速度プロファイルを元に発光強度と受光感度を設定するようにしてもよい。また、光源の発光強度と撮像素子の受光感度の双方を変える形態に限らず、少なくとも一方を変える構成であればよい。
<目標とする被写体ブレ幅の決定>
以上の説明における、目標とする被写体ブレ幅の決め方について説明する。図13は目標とする被写体ブレ幅を決める考え方を示す概念図である。ここでは、一回の物体の送り動作が、図14のような速度プロファイルに基づくものであり、撮像するタイミングを時刻901から時刻906の6ポイントとする。
図13のグラフは、各時刻(902〜906)での撮像における、露光時間と被写体ブレ幅との関係を示す。各グラフは線形であり速度に応じてグラフの傾きが異なることが判る。正常な画像が得られる露光時間の範囲はグレーで示す領域である。時刻902〜時刻906のすべてがこのグレー領域に入るような範囲で、目標とする被写体ブレ幅の候補を設定する。この例での目標とする被写体ブレ幅の候補の範囲は2本の点線で示す範囲となる。
もし、目標とする被写体ブレ幅が小さすぎると、移動速度が大きい時刻903や時刻904において、ダイレクトセンサの発光強度最大且つ受光感度最大にしても露光時間が短すぎて画素値がノイズに埋もれてしまう。逆に、目標とする被写体ブレ幅が大きすぎると、移動速度が小さい時刻906において、ダイレクトセンサの発光強度最小且つ受光感度最小にしても露光時間が長すぎて画素値が飽和してしまう。これに対して、本実施形態では、2本の点線で示す適切な範囲内で被写体ブレ幅を設定して目標値とすることで、パターンマッチング処理に適した正常な画像を得ることができる。
なお、時刻901は被写体が静止した状態での撮像であり被写体ブレは起きない。そのため、時刻901と時刻902の間では被写体ブレの差異がどうしても生じることなる。ここでは時刻901だけは考慮から外して、時刻901と時刻902の区間に関しては被写体ブレ幅の差異が生じることを容認している。あるいは、差異を容認せずに、静止した時刻901での撮像は行なわないようにしてもよい。
134 ダイレクトセンサ
171 モータ
202 第1ローラ
203 第2ローラ
205 搬送ベルト
206 メディア
211 インクタンク
212 キャリッジ
213 プリントヘッド

Claims (11)

  1. 移動する物体の表面を撮像して、異なるタイミングで第1画像データおよび第2画像データを取得するのに用いられるイメージセンサと、
    前記第1画像データからテンプレートパターンを切り出し、前記第2画像データの中で前記テンプレートパターンと相関が大きい領域をサーチすることで、前記物体の移動状態を求める処理部と、
    前記第1画像データと前記第2画像データの間において、前記物体が移動する方向における被写体ブレ幅の差異が抑制されるように前記イメージセンサによる撮像を制御する制御部と
    を有し、前記制御部は、前記撮像の露光時間に応じて前記イメージセンサの受光感度と撮像領域の照明強度の少なくとも一方を変化させるように制御することを特徴とする移動検出装置。
  2. 前記制御部は、前記第1画像データと前記第2画像データの少なくとも一方を取得する撮像において、前記イメージセンサで撮像する間の前記物体の移動速度に応じて、前記撮像の露光時間を制御することを特徴とする、請求項1記載の移動検出装置。
  3. 前記制御部は、前記イメージセンサによって前記第1画像データおよび前記第2画像データを取得する際の撮像の開始と停止のタイミングを制御することを特徴とする、請求項1記載の移動検出装置。
  4. 前記物体を移動させる搬送機構と、前記搬送機構が有する回転体の回転状態を検出するエンコーダとを更に有し、
    前記制御部は、前記エンコーダでの検出に基づいて前記タイミングを制御することを特徴とする、請求項3記載の移動検出装置。
  5. 前記制御部は、撮像時の前記物体の移動速度の予測値を取得し、前記予測値および目標とする被写体ブレ幅から前記イメージセンサの露光時間を決定するように制御することを特徴とする、請求項1記載の移動検出装置。
  6. 前記物体を移動させる搬送機構と、前記搬送機構が有する回転体の回転状態を検出するエンコーダとを更に有し、
    前記制御部は、前記エンコーダでの検出に基づいて前記予測値を取得することを特徴とする、請求項5記載の移動検出装置。
  7. 前記制御部は、前記物体を移動させる制御における速度プロファイルに基づいて前記被写体ブレ幅の目標値を決定し、前記決定した目標値に基づいて前記撮像の露光時間を設定することを特徴とする、請求項1から6のいずれか記載の移動検出装置。
  8. 前記処理部は、前記撮像の露光時間に応じて前記取得した画像データを補正した後に、前記補正した画像データを用いて前記画像処理でサーチを行なうことを特徴とする、請求項1からのいずれか記載の移動検出装置。
  9. 前記物体はメディアまたはメディアを搭載して搬送する搬送ベルトであることを特徴とする、請求項1からのいずれか記載の移動検出装置。
  10. 駆動ローラを含み物体を移動させる搬送機構と、
    前記駆動ローラの回転状態を検出するエンコーダと
    移動する前記物体の表面を撮像して、異なるタイミングで第1画像データおよび第2画像データを取得するのに用いられるイメージセンサと、
    前記第1画像データからテンプレートパターンを切り出し、前記第2画像データの中で前記テンプレートパターンと相関が大きい領域をサーチすることで、前記物体の移動状態を求める処理部と、
    前記第1画像データと前記第2画像データの間において、前記物体が移動する方向における被写体ブレ幅の差異が抑制されるように前記イメージセンサによる撮像を制御する制御部と
    を有し、前記制御部は、前記エンコーダによって検出される前記駆動ローラの回転状態と前記処理部で求められる移動状態とに基づいて前記駆動ローラの駆動を制御することを特徴とす移動検出装置。
  11. 請求項1から10のいずれか記載の移動検出装置と、移動する前記物体に記録を行なう記録部を有することを特徴とする記録装置。
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