JP2011031497A - 画像記録装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像記録時に発生する主走査方向および副走査方向の着弾位置ズレをリアルタイムに検出・修正した画像記録を高速に行う。
【解決手段】記録媒体に対し、記録ヘッドを主走査方向に走査した後に該記録媒体を副走査方向に搬送することを繰り返してドットパターンを記録する際に、以下のように着弾位置ズレの検出・修正を行う。すなわち、まず入力画像に基づいて記録媒体に記録されたドットパターンを光学的に読み取る(S304)。次に、該読み取りパターンと、それに対応する入力パターンとに基づいて、記録媒体に記録されたドットパターンにおける主走査および副走査方向それぞれの位置ズレ量を求める(S307,S308)。そして、該位置ズレ量に基づいて、記録媒体におけるドットパターンの記録位置をリアルタイムに修正する(S309,S310)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録媒体上で記録ヘッドが主走査した後に該記録媒体を副走査方向へ搬送することによって、該記録媒体上にドットパターンを記録する画像記録装置およびその制御方法に関する。
一般に、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ、ファクシミリ等の画像出力装置としては、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等のシート状の記録媒体に記録する画像記録装置が用いられる。画像記録装置としては様々な記録方式のものがあるが、なかでも記録媒体に記録剤を付着させることで記録媒体上に画像を形成する方式が広く実用化されており、このような方式の代表例としてインクジェット記録方式がある。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドを主走査方向に移動させるヘッド走査機構および、記録媒体を副走査方向に移動させる記録媒体搬送機構を備え、記録媒体を所望の位置に移動させ、ヘッドを走査しつつインクを吐出して記録を行う。
インクジェット記録装置では、記録時間の短縮を図るため、記録ヘッドの往路走査時と復路走査時の両方でインク滴を吐出可能に構成したものがある。このように往復路でインク吐出を行う構成の場合、往路走査時に吐出したインク滴と復路走査時に吐出したインク滴の着弾位置がずれてしまう傾向がある。この着弾位置ズレを補正すべく、テストパターンを記録してセンサで読み取り、その結果に基づいて液滴の着弾位置ずれ量を算出し、インク滴の吐出タイミングを調整可能とする装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、インクジェット記録装置では、記録媒体の搬送誤差による着弾位置ズレも頻繁に発生する。この着弾位置ズレを補正する方法として、記録媒体の移動距離を正確に測定し、その結果に基づいて記録媒体の移動量を調整する方法が知られている。記録媒体の移動距離を求める手法としては、以下のような方法が提案されている。例えば、媒体表面に光を照射し、記録媒体が移動する前後における記録媒体表面からの光(反射、透過等)を用いて2つの信号を生成し、これら信号から相互相関関数に基づいて移動距離を求める(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−229917公報 特開平6−56314号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、記録前にテストパターンを用いて吐出タイミングを調整する必要があるため、記録時に着弾位置ズレ量が変化してしまう場合には、リアルタイムに着弾位置ズレを修正することができない。
また、特許文献2に記載の技術においては、記録媒体の移動距離を求める際に、移動前・移動後の2回のセンシングが必要なため、記録速度が低下してしまう可能性がある。また、センシング対象が記録媒体のみであるため、色材の吐出のタイミングのズレに起因する主走査方向の着弾位置ズレを検知できず、また、センシングした画像から高いコントラストを得ることはできないため、検出精度を上げることは困難であった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、以下の機能を有する画像記録装置およびその制御方法を提供することを目的とする。すなわち、画像記録時に発生する主走査方向および副走査方向の位置ズレをリアルタイムに検出・修正することによって、画質劣化を抑制した画像記録を、高速に行うことが可能となる。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像記録装置は以下の構成を備える。すなわち、記録媒体に対し、記録ヘッドを主走査方向に走査した後、該記録媒体を該主走査方向と直交する副走査方向に搬送することを繰り返すことによって、該記録媒体にドットパターンを記録する画像記録装置であって、入力画像に基づく画像を前記記録ヘッドにより記録媒体に記録しながら、記録したドットパターンを光学的に読み取って読み取りパターンを取得する読取手段と、前記入力画像において前記読み取りパターンに対応する部分から入力パターンを生成する入力パターンの生成手段と、前記読み取りパターンと前記入力パターンとに基づいて、前記読み取りパターンの前記主走査方向および前記副走査方向それぞれにおける記録位置のズレ量を取得するズレ量取得手段と、ドットパターンの記録位置を、前記ズレ量を補償するように修正する修正手段と、を有することを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、画像記録時に発生する主走査方向および副走査方向の位置ズレをリアルタイムに検出・修正することによって、画質劣化を抑制した画像記録を、高速に行うことが可能となる。
本実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成図、 本実施形態における記録制御系の構成例を示すブロック図、 本実施形態における記録制御を示すフローチャート、 本実施形態におけるセンサ読み取りおよび単色ドット抽出処理を説明する図、 本実施形態における入力画像の解像度変換を説明する図、 本実施形態における読み取りパターンと入力パターンの関係を示す図、 一次元ラインセンサを搭載したインクジェット記録装置の概略構成図、 センサを記録ヘッドに搭載したインクジェット記録装置の概略構成図、である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に関る本発明を限定するものではなく、また、本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1実施形態>
●装置構成
図1は、本発明を好適に実施するインクジェット記録装置の概略構成を示す正面および側断面図である。
本実施形態のインクジェット記録装置は、キャリッジ101に搭載された記録ヘッド102を記録媒体116に対して走査し、その間に色材(インク)を吐出して記録を行ういわゆるシリアル方式のプリンタである。キャリッジ101は、左右の側板(不図示)に横架したガイドレール108で保持されており、主走査モータ(不図示)によってタイミングベルト109を介して主走査方向(X方向)に移動走査する。記録ヘッド102には、C、M、Y、Kのインクを吐出する記録素子列103、104、105、106が配列されており、インクはインクタンク107から供給される。右の側板(不図示)にはセンサ固定部材110が固定されており、センサ固定部材110にはセンサ111、112、113が固定されている。記録媒体116は、副走査モータ(不図示)によって副走査ローラ114および排紙ローラ115を介して、主走査方向と直交する副走査方向(Y方向)に移動する。すなわち本実施形態のインクジェット記録装置は、記録媒体116に対し、記録ヘッド102を主走査方向に走査した後、該記録媒体116を副走査方向に搬送することを繰り返すことによって、記録媒体116にドットパターンを記録する。
なお図1において、点線で示した(A)〜(F)は、後の詳細な説明のために設けた便宜上のラインであり、ライン(A)〜(E)は記録素子列103〜106を副走査方向に4等分し、ライン(A)〜(E)間とライン(E)〜(F)間は略等距離である。
図2は、図1に示す構成からなる本実施形態のインクジェット記録装置における、制御系の構成例を示すブロック図である。画像データ入力部201は、スキャナやデジタルカメラ等の画像入力機器からの多値画像データや、パーソナルコンピュータのハードディスク等に保存されている多値画像データを入力する。操作部202は、ユーザが各種パラメータの設定および記録開始を指示するための各種キーを備えている。CPU203は、ROM204中の各種プログラムに従って本記録装置全体を制御する。ROM204は、制御プログラムやエラー処理プログラム等、本記録装置を動作させるためのプログラムや各種データを格納している。RAM205は、ROM204中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア、および画像処理時のワークエリア、等として用いられる。RAM205はまた、ROM204の中の各種テーブルをコピーした後、そのテーブルの内容を変更し、該変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めることも可能である。
画像データ処理部206は、画像データ入力部201で入力された多値画像データに対して、各種画像処理を施す。例えば、入力された多値画像データに対し、まずカラーマッチング処理、色分解処理、出力γ補正、解像度変換等の各種画像処理を適用した後、2値化処理およびパス分解処理を行う。これにより、マルチパス印字における各パスの記録で用いる2値のドット配置パターン(以下、単にドットパターンと称する)が生成される。
駆動波形制御部207は、画像データ処理部206で生成されたドットパターンに基づき、ドットが所望の位置に打たれるように記録ヘッド102を駆動する信号を生成する。この信号のタイミングを調整することにより、主走査方向のドット着弾位置を変化させることができる。主走査制御部208は、キャリッジ101の走査に用いる主走査モータ209の制御信号を生成し、副走査制御部210は、紙送りに用いる副走査モータ211の制御信号を生成する。画像読取部212は、記録したドットパターンをセンサ111、112、113から取得する。バスライン213は、本装置内のアドレス信号、データ、制御信号等を伝送する。
●記録制御
以下、上記構成からなる本実施形態のインクジェット記録装置における記録位置、すなわちドット着弾位置のズレ量(以下、位置ズレ量と称する)を補正する記録制御について、図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずS301で、給紙トレイ(不図示)から記憶媒体106を給紙する。次にS302では、キャリッジ101を主走査方向に1回スキャンして、記録媒体116に対する記録を行う。このとき記録媒体116においては、図1に示すライン(A)〜(E)間の領域に対する記録が行われる。
一般に、記録ヘッドが記録媒体の同一領域に対して複数回の走査を行って画像を記録する、いわゆるマルチパス印字を行う場合、各パスのドットパターンを記録するために使用される記録素子列は予め決まっている。例えば2パス印字の場合、1パス目のドットパターンは記録素子列103〜106におけるライン(A)〜(C)間の記録素子で記録し、2パス目のドットパターンはライン(C)〜(E)間の記録素子で記録する。また4パス印字の場合には、1パス目のドットパターンは記録素子列103〜106におけるライン(A)〜(B)間の記録素子で記録する。そして2パス目、3パス目、4パス目はそれぞれ、ライン(B)〜(C)、(C)〜(D)、(D)〜(E)、間の記録素子で記録する。
次にS303で紙送りを行う。ここでの紙送り距離は、記録素子列103〜106の長さをパス数で割った距離に相当する。例えば、1パス印字の場合は図1におけるライン(A)〜(E)間の距離に相当し、2パス印字の場合はライン(A)〜(C)間の距離、4パス印字の場合はライン(A)〜(B)間の距離に相当する。
次にS304では、S302で記録媒体116上に記録された領域を、センサ111〜113のいずれかによって光学的に読み取る。このとき用いるセンサはパス数によって異なり、1パス印字の場合はセンサ111、2パス印字の場合はセンサ112、4パス印字の場合はセンサ113を用いる。なお、本実施形態におけるセンサ111〜113は、CCDエリアセンサであるとし、以下、本実施形態におけるセンサ111〜113による読み取りについて、図4を用いて詳細に説明する。
図4(a)は、センサ113と、センサ113が読み取る領域401の関係を示しており、センサ113はライン(B)〜(C)間におけるN×Nの領域を読み取る。同様に、センサ112はライン(C)〜(E)間におけるN×Nの領域を、センサ111はライン(E)〜(F)間におけるN×Nの領域を読み取る。本実施形態ではこのように、パス数に応じたセンサを用いることにより、1パス目、すなわち当該領域に対する1回目の走査で印字されたドットパターンのみを読み取ることが可能となる。例えば1パス印字の場合、1パス目のドットパターンが記録された、記録媒体116上におけるライン(A)〜(E)間の領域は、紙送りによってライン(E)〜(F)間に移動するため、センサ111で読み取ることが可能となる。また2パス印字の場合は、1パス目で記録されたライン(A)〜(C)間の領域は、紙送りによってライン(C)〜(E)間に移動するため、センサ112で読み取ることが可能となる。同様に4パス印字の場合は、1パス目で記録されたライン(A)〜(B)間の領域は、紙送りによってライン(B)〜(C)間に移動するため、センサ113で読み取ることが可能となる。
以下、センサとは、ここで使用されるセンサ111〜113のいずれかを称するものであるとする。図4(b)は、センサで読み取られる、N×N(この例では3×3)のドットパターン例を模式的に示した図であり、図中402はブラックのドット、403はブラック以外のドットを示している。図4(b)に示したドットパターンをセンサで読み取った結果、図4(c)に示す画像(この例ではブラック単色)が得られる。
図3に戻り、S304でセンサによる読み取りが行われると、次にS305では、該読み取ったドットパターン(以下、読み取りパターンと称する)から、単色のドットパターンを抽出する。例えば、センサ読取画像がRGBの3プレーンから構成される場合、抽出対象となる色の画素値の範囲を予め定めておき、その範囲外の画素を0に置き換えることによって、所望する単色のドットパターンを抽出することができる。なお、センサ読取画像はブラック単色であってもよく、例えば読み取った画素値が0(低濃度)から255(高濃度)までの範囲である場合、200以下の画素値を0に置き換えることにより、ブラック単色のドットパターンを抽出することができる。ここで図4(d)に、図4(c)に示したブラック単色のセンサ読み取り画像に対し、200以下の画素値を0に置き換えてブラックのドットパターンを抽出した画像例を示す。なお、抽出対象となる色のドットが記録されていない場合は、抽出色を適応的に変化させても良い。また、センサで読み取る領域に必ず抽出色のドットが記録されるような構成にしても良い。
図3に戻り、次にS306では、ドットの記録対象であった2値の入力画像の解像度を調整する。すなわち、2値の入力画像において、S305でセンサ読み取り画像から抽出された単色の読み取りパターンに対応する部分について、その解像度が読み取りパターンと同じになるように変換する。以下、ここで入力画像が解像度変換されることによって生成されたパターンを、入力パターンと称する。
ここで、この解像度変換について、図5を用いて詳細に説明する。図5(a)は、ドットが打たれる画素501に対し、その周囲にドットが打たれない画素を挿入することによって、解像度を5倍に変換した変換後画像502が得られる例を示している。同様に、図5(b)は、ドットが打たれない画素503に対し、その周囲にドットが打たれない画素を挿入することによって、解像度を5倍に変換した変換後画像504が得られる例を示している。また図5(c)は、画像505に対し、その1画素ごとに図5(a),(b)のような変換を施すことによって、解像度を5倍に変換した変換後画像506が得られる例を示している。そして図5(d)は、センサ読取画像からブラック単色のドットパターンを抽出した図4(d)の読み取りパターンについて、それに対応する入力パターンを示している。すなわち図5(d)は、2値入力画像におけるブラックのドットパターンの解像度を、図4(d)の読み取りパターンの解像度と同じになるように変換した結果である。
図3に戻り、次にS307では、センサ読み取り画像と入力画像間との相互相関を求める。すなわち、S305でセンサ読み取り画像から抽出されたブラックの読み取りパターンS(X,Y)と、これに対応してS306で2値入力画像が解像度変換された入力パターンD(X,Y)を用いて、下式に示す相互相関関数R(x,y)を算出する。
次にS308では、S307で算出した相互相関関数R(x,y)の値が最大となる位置(ΔX,ΔY)を探索することで、記録位置のズレ量取得を行う。ここで、この探索方法について図6を用いて詳細に説明する。図6において、601がS305でセンサ読み取り画像から抽出したブラック単色の読み取りパターンS(X,Y)であり、602がS306で2値入力画像が解像度変換された入力パターンD(X,Y)を示している。同図によれば、着弾位置にズレが発生することにより、読み取りドットパターン601が、入力ドットパターン602に対して主走査方向(X方向)にΔX、副走査方向(Y方向)にΔYだけ平行移動していることが分かる。このとき、相互相関関数R(x,y)の値は(x,y)=(ΔX,ΔY)のときに最大となるため、相互相関関数R(x,y)のピークの位置を求めることにより、記録時における位置ズレ量(ΔX,ΔY)を求めることができる。
なお、位置ズレ量(ΔX,ΔY)を求める方法としては、上記相互相関関数を適用する方法の他、周知の画像位置合わせ手法等を用いることも可能である。
以上のように記録時の位置ズレ量(ΔX,ΔY)が求まると、次にS309では、まずY方向の位置ズレ量ΔYに基づいて、次の走査におけるY方向の着弾位置を、ΔYを補償するように修正する。例えば、位置ズレ量ΔYが、S306で解像度を変換する前の2値入力画像のドットパターンにおける整数個の画素分に相当するか否か、すなわち、Zピクセル(Zは整数)分の長さに相当するか否かによって、着弾位置の修正処理を切り替える。まず、位置ズレ量ΔYがZピクセル分相当である場合には、入力画像のドットパターンを変更することで対応可能である。したがってこの場合には、次の走査で記録する2値のドットパターンを、Y方向に、ΔYに相当する画素数分だけシフトさせることにより、Y方向の着弾位置を修正する。一方、位置ズレ量ΔYがZピクセル分相当でない場合には、ドットパターンの変更では対応できないため、紙送りを行って記録媒体を位置ズレ量相当分(−ΔY)だけ移動させることにより、Y方向の着弾位置を修正する。
次にS310では、S308で求めたX方向の位置ズレ量ΔXに基づいて、次の走査におけるX方向の着弾位置を、ΔXを補償するように修正する。例えば、位置ズレ量ΔXが、S306で解像度を変換する前の2値入力画像のドットパターンにおける整数個の画素分に相当するか否か、すなわち、Zピクセル(Zは整数)分の長さに相当するか否かによって、修正処理を切り替える。まず、位置ズレ量ΔXがZピクセル分相当である場合には、入力画像のドットパターンを変更することで対応可能である。したがってこの場合には、次の走査で記録する2値のドットパターンを、X方向に、ΔXに相当する画素数分だけシフトさせることにより、X方向の着弾位置を修正する。一方、位置ズレ量ΔXがZピクセル分相当でない場合には、ドットパターンの変更では対応できないため、次の走査で記録する際のヘッド駆動信号のタイミングを位置ズレ量(ΔX)に応じて調整することにより、X方向の着弾位置を修正する。
そしてS311では記録終了を判定し、終了の場合はS312で排紙を行い、終了でない、すなわち未だスキャンが残っている場合はS302に戻る。
以上説明したように本実施形態によれば、画像記録時において、記録媒体の搬送誤差による副走査方向の位置ズレ量だけでなく、色材の吐出のタイミングのズレに起因する主走査方向の位置ズレ量についても、記録中にリアルタイムに測定する。これにより、該測定結果に基づいて検出される記録時の位置ズレをリアルタイムに修正して、該位置ズレに起因する画質劣化を低減することが可能である。また、ズレ量測定のためのセンシングを1回のみとすることで、画像記録速度の低下を最小限に抑制することができる。さらに、実際に記録されたドットパターンを検出することで、コントラストの高い検出結果を得ることができ、検出精度が高まる。
<その他の実施形態>
本実施形態では、1、2、4パス印字による構成例を示したが、センサの位置や読み取り領域を変化させることによって、その他のパス数による印字を行うことも可能である。
また、センサをX方向に複数設置し、出力ドットパターンを複数の場所で同時に読み取ることにより、場所ごとに位置ズレ量を求める構成にすることも可能である。
また、センサによる読み取りを記録ヘッドの主走査ごとに行う例を示したが、該読み取りを他の所定のタイミングで行う構成としても良い。また、記録位置のズレ量の修正についても主走査ごとに限らず、例えば主走査内の開始位置でズレ量を取得し、これを同一走査内に適用することも可能である。
さらに、図7に示すように、一次元ラインセンサ701、702、703を用いて、紙送りを行いつつ、出力ドットパターンを読み取るように構成にすることも可能である。
また、図8に示すように、キャリッジ101に搭載された複数(この場合6個)のセンサ801〜806を用いて、主走査を行いつつ、出力ドットパターンを読み取る構成にすることも可能である。この構成によれば、例えば1パス印字の場合は、キャリッジ101をX方向における正の方向に走査する時にはセンサ801を用い、負の方向に走査する時にはセンサ802を用いる。これにより、前の走査で記録された領域をドットが記録される直前に読み取り、該読み取り結果を用いて着弾位置を修正することができる。同様に2パス印字の場合は、キャリッジ101をX方向における正の方向に走査する時にはセンサ803を用い、負の方向に走査する時にはセンサ804を用いる。また4パス印字の場合にも、キャリッジ101をX方向における正の方向に走査する時にはセンサ805を用い、負の方向に走査する時にはセンサ806を用いる。なお、図8の例ではパスごとに個別のセンサを用いる構成を示したが、1つのラインセンサを搭載し、パスごとに使用するセンサ領域を切り替える構成とすることも可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (9)

  1. 記録媒体に対し、記録ヘッドを主走査方向に走査した後、該記録媒体を該主走査方向と直交する副走査方向に搬送することを繰り返すことによって、該記録媒体にドットパターンを記録する画像記録装置であって、
    入力画像に基づく画像を前記記録ヘッドにより記録媒体に記録しながら、記録したドットパターンを光学的に読み取って読み取りパターンを取得する読取手段と、
    前記入力画像において前記読み取りパターンに対応する部分から入力パターンを生成する入力パターンの生成手段と、
    前記読み取りパターンと前記入力パターンとに基づいて、前記読み取りパターンの前記主走査方向および前記副走査方向それぞれにおける記録位置のズレ量を取得するズレ量取得手段と、
    ドットパターンの記録位置を、前記ズレ量を補償するように修正する修正手段と、
    を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記読取手段および前記ズレ量取得手段は、前記記録ヘッドが前記主走査方向に走査する毎に動作することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録ヘッドが前記記録媒体の同一領域に対して複数回の走査を行う場合に、
    前記読取手段は、該領域に対する前記記録ヘッドの1回目の走査によって記録されたドットパターンを読み取ることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記入力パターンの生成手段は、前記入力画像において前記読み取りパターンに対応する部分を、該読み取りパターンの解像度と同じ解像度となるように解像度変換することによって、前記入力パターンを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記ズレ量取得手段は、前記読み取りパターンと前記入力パターンとの相互相関が最大となる位置を求めることによって、前記主走査方向および前記副走査方向それぞれにおける前記ズレ量を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記修正手段は、前記副走査方向における前記ズレ量が前記入力パターンにおける整数個の画素分に相当する場合には、前記入力画像におけるドット配置を該ズレ量に相当する画素数分を前記副走査方向にシフトし、整数個の画素分に相当しない場合には、前記記録媒体を該ズレ量に応じて前記副走査方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記修正手段は、前記主走査方向における前記ズレ量が前記入力パターンにおける整数個の画素分に相当する場合には、前記入力画像におけるドット配置を該ズレ量に相当する画素数分を前記主走査方向にシフトし、整数個の画素分に相当しない場合には、前記記録ヘッドにおける画像記録のタイミングを該ズレ量に応じて調整することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 記録媒体に対し、記録ヘッドを主走査方向に走査した後、該記録媒体を該主走査方向と直交する副走査方向に搬送することを繰り返すことによって、該記録媒体にドットパターンを記録する画像記録装置の制御方法であって、
    入力画像に基づく画像を前記記録ヘッドにより記録媒体に記録しながら、記録したドットパターンを光学的に読み取って読み取りパターンを取得する読取ステップと、
    前記入力画像において前記読み取りパターンに対応する部分から入力パターンを生成する入力パターンの生成ステップと、
    前記読み取りパターンと前記入力パターンとに基づいて、前記読み取りパターンの前記主走査方向および前記副走査方向それぞれにおける記録位置のズレ量を取得するズレ量取得ステップと、
    ドットパターンの記録位置を、前記ズレ量を補償するように修正する修正ステップと、
    を有することを特徴とする画像記録装置の制御方法。
  9. 画像記録装置が備えるコンピュータに、請求項8に記載の画像記録装置の制御方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
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